JP2007025682A - 環形ランプ - Google Patents

Abstract

【課題】正確な光案内が可能であるように環形ランプを構成する。
【解決手段】カメラレンズ用の開口部（５）を有しているランプケース（２）を備え、ランプケース（２）内に、光射出口（１４）の後方にある少なくとも１つの照明手段が配置されている環形ランプにおいて、光射出口（１４）の前方に、カメラレンズ用の開口部（２９）を有するアタッチメント（１６）の少なくとも１つのハニカムグリッド（１７）が設けられている。
【選択図】図１

Description

本発明は、カメラレンズ用の開口部を有しているランプケースを備え、ランプケース内に、光射出口の後方にある少なくとも１つの照明手段が配置されている環形ランプに関するものである。

影が生じないように照明して写真撮影するため、カメラレンズに取り付けられ、カメラレンズを環形に取り囲む環形ランプが知られている。この種の環形ランプは撮影位置から撮影対象物を正確に照明し、その結果投射影はカメラレンズを通じて見えない範囲にだけ発生する。しかしながら、光射出口から射出される光は多少ワイドに放射されるので、正確な光案内は不可能である。プロの写真において、たとえば環形ランプによって撮影範囲の一部のみを照明する必要がある場合には、正確な光案内が不可能であるのは欠点である。

本発明の課題は、正確な光案内が可能であるように環形ランプを構成することである。

この課題は、本発明によれば、光射出口の前方に、カメラレンズ用の開口部を有するアタッチメントの少なくとも１つのハニカムグリッドが設けられていることにより解決される。

本発明による環形ランプでは、光射出口の前方にアタッチメントのハニカム構造が設けられているので、射出光の開口角が制限される。これにより正確な光案内が可能であり、その結果撮影範囲の一部のみを環形ランプにより照明することができる。アタッチメントは中央に開口部を有しているので、環形ランプをアタッチメントとともにカメラレンズに取り付けることができ、カメラレンズはランプケースの開口部およびアタッチメントの開口部のなかへ突出する。

次に、本発明の実施形態を添付の図面を用いて詳細に説明する。
図１ないし図４に図示した環形ランプ１は、影が生じないように照明して写真撮影を行なうのに用いる。環形ランプ１はカメラレンズに取り付けられてレンズを環状に取り囲む。環形ランプ１により撮影対象物は撮影点から正確に照明され、その結果カメラレンズを通して見ることのできない範囲だけに投射影が生じる。環形ランプ１は顕微鏡写真およびプロの人物写真またはファッション写真に使用するのが有利である。特に人物写真、ファッション写真用に環形ランプ１はストロボを備えている。

環形ランプ１は環形のランプケース２を有し、ランプケース２は接続線（図示せず）用の接続ポート３と締め付けねじ４とを備えている。ランプケース２は中央に円形の開口部５を有し、環形ランプをカメラに取り付ける際にこの開口部５を通じてカメラレンズを突出させる。ランプケース２はその背面６に、環形ランプ１を通電させるためのスイッチ７（図３）を備えている。

ランプケース２は筒状の側面８を有し、側面８には周方向に分配して通気スリット９が設けられている。

開口部５は筒状の内壁１０により画成され、筒状の内壁１０の自由端１１は半径方向内側へ段差が付されている。ランプケース２はさらに筒状の外壁１２を備え、該筒状の外壁１２はその自由端を軸断面にてＵ字状に形成されている。外壁１２のこの異形端部１３は、ワッシャー状の光ディスク１４の半径方向外側の縁を取り囲むように周回しているフランジを形成している。光ディスク１４の後方には、内壁１０と外壁１２との間の領域にリングストロボ１５が設けられている。光ディスク１４は環形ランプ１の光射出穴を形成している。光ディスク１４は内壁１０と外壁１２との間に延在している。

外壁１２の、外側へ湾曲している周回縁１３は、光ディスク１４を保持するために用いるばかりでなく、ハニカム構造１７を備えたアタッチメント１６を保持するためにも用いる。アタッチメント１６はそれぞれ横断面にてＵ字状の外側リング１８と内側リング１９とを有している。両リング１８，１９は互いに同軸に位置しており、互いに逆方向に指向しているその脚部２０，２１；２２，２３によって両リングの間にあるハニカム構造１７を内面と外面とで取り囲んでいる。両リング１８，１９はランプケース２の内壁１０と外壁１２の高さにある。ハニカム構造１７の半径方向の幅は光ディスク１４の半径方向の幅にほぼ相当している。

本実施形態では、ハニカム構造１７は六角のハニカム２４から構成され、六角のハニカム２４は細条片２５によって画成されている。ハニカム２４はハニカム構造１７の全周および半径方向全幅にわたって延在している。ハニカム２４はすべて同じ大きさである。細条片２５の高さはリング１８，１９の脚部２０，２１；２２，２３の間隔に相当している。

アタッチメント１６はランプケース２に取り外し可能に固定されている。このため、本実施形態では、アタッチメント１６は３つのロック要素またはスナップ要素２６を備えており、これらのロック要素またはスナップ要素２６は互いに同じ角度間隔を持っており、アタッチメント１６をランプケース２の外壁１２に取り外し可能に固定させている。これらのロック／スナップ要素２６は同一に構成されており、外側のリング１８の外面に固定されている。ロック／スナップ要素２６は弾性細条片２７を有し、弾性細条片２７は外側のリング１８からほぼ軸線方向に突出し、自由端にて曲げられてロール２８を形成している。ロール２８は弾性細条片２７から半径方向と軸線方向とに突出している。弾性細条片２７は軸線方向に内側へ傾斜しており、その結果ロール２８はほぼ外側のリング１８の脚部３２の高さにある。アタッチメントをランプケース２の端面に取り付けると、ロック／スナップ要素２６のロール２８はランプケース２の外壁１２の半径方向突出周回縁１３上に達する。その結果、取り付けをさらに続行すると、弾性細条片２７は半径方向外側へ弾性的に曲げられて、ロール２８が周回縁１３と係合する（図３）。このときアタッチメント１６はランプケース２と確実に結合されている。弾性細条片２７の予緊張力は、ランプケース２またはその外壁１２でアタッチメント１６が確実に保持されるような大きさに選定されている。ロール２８が筒状に構成されいるためにアタッチメント１６をランプケース２に簡単に取り付けることができる。同様に、必要な場合にアタッチメント１６をランプケース２から取り外すのも簡単に可能である。ランプケース２の外壁１２の周回縁１３も湾曲構成であるので、アタッチメント１６の着脱が容易である。縁１３が周回するように延びているので、アタッチメント１６を取り付ける際にランプケース２に対し正確に指向させるよう注意を払う必要がない。

アタッチメント１６も同様に中央に開口部２９を有し、開口部２９は内側のリング１９によって画成される。開口部２９はランプケース２の開口部５とほぼ同一の径である。アタッチメント１６を取り付けたランプケース２をカメラレンズに取り付けると、アタッチメント１６の開口部２９のために撮影レンズを視認できる。

ハニカム構造１７は特定の開口角で光ディスク１４から射出される光のみを通過させる。この開口角は細条片２５の高さおよび／またはハニカム２４の径に依存している。したがって、種々の撮影状況に対し、ハニカム構造１７の構成が異なっているアタッチメント１６を使用できる。異なるアタッチメント１６をランプケース２に支障なく取り付けることができるので、種々の撮影状況に対し最適なアタッチメント１６が写真家に提供される。

環形ランプをカメラに回動可能に配置することができるので、環形ランプ１をカメラに対し特定の回動角だけ回動させることができる。回動軸線は締め付けねじ４の軸線によって決定される。締め付けねじ４を緩めた後、環形ランプ１をカメラレンズに対し所望の角度だけ回動させることができる。したがって、照明領域をレンズ軸線に対し特定の範囲で変化させることができる。ハニカム構造１７を備えたアタッチメント１６を用いることにより、環形ランプを使用するにもかかわらず正確な光案内が可能である。これにより、適当なハニカム構造１７を備えたアタッチメント１６をランプケース２に装着することにより、たとえば撮影領域の一部のみを環形ランプ１で照明することができる。

ハニカム構造１７は種々の構成が可能である。ハニカム２４が本実施形態で示したような六角形状を有している必要はない。目的を達成させるものであれば他のどのような輪郭形状を有していてもよい。ハニカム構造１７は金属から製造されていてよいが、プラスチックでもよい。少なくとも外側のリング１８は金属材料から成っているのが有利であり、このようにすると、アタッチメント１６は十分な安定性を持ち、特に取り付け過程に対し有利である。

カメラに対する環形リング１の前記回動運動を可能にするため、環形ランプ１の開口部５，２９の径はカメラレンズの外径よりも大きい。

本発明による環形ランプの斜視図である。 図１の環形ランプの端面図である。 本発明による環形ランプの部分断面平面図である。 本発明による環形ランプのアタッチメントの斜視図である。

符号の説明

１ 環形ランプ
２ ランプケース
５ ランプケースの開口部
１４ 光ディスク
１６ アタッチメント
１７ ハニカム構造
２４ ハニカム
２６ ロック要素またはスナップ要素
２９ アタッチメントの開口部

Claims (16)

1. カメラレンズ用の開口部（５）を有しているランプケース（２）を備え、ランプケース（２）内に、光射出口（１４）の後方にある少なくとも１つの照明手段が配置されている環形ランプにおいて、
   光射出口（１４）の前方に、カメラレンズ用の開口部（２９）を有するアタッチメント（１６）の少なくとも１つのハニカムグリッド（１７）が設けられていることを特徴とする環形ランプ。
2. アタッチメント（１６）の開口部（２９）がランプケース（２）の開口部（５）に同軸に配置されていることを特徴とする、請求項１に記載の環形ランプ。
3. アタッチメント（１６）が環形に形成されていることを特徴とする、請求項１または２に記載の環形ランプ。
4. ハニカムグリッド（１７）が同じ大きさのハニカム（２４）を有していることを特徴とする、請求項１から３までのいずれか一つに記載の環形ランプ。
5. ハニカム（２４）が細条片（２５）によって画成されていることを特徴とする、請求項１から４までのいずれか一つに記載の環形ランプ。
6. 細条片（２５）の高さがアタッチメント（１６）の厚さにほぼ相当していることを特徴とする、請求項５に記載の環形ランプ。
7. ハニカムグリッド（１７）が２つのリング（１８，１９）によって取り囲まれていることを特徴とする、請求項１から６までのいずれか一つに記載の環形ランプ。
8. 半径方向内側のリング（１９）がアタッチメント（１６）の開口部（２９）を画成していることを特徴とする、請求項７に記載の環形ランプ。
9. ハニカムグリッド（１７）の半径方向の幅が光射出口（１４）の半径方向の幅にほぼ相当していることを特徴とする、請求項１から８までのいずれか一つに記載の環形ランプ。
10. アタッチメント（１６）がランプケース（２）と取り外し可能に結合されていることを特徴とする、請求項１から９までのいずれか一つに記載の環形ランプ。
11. アタッチメント（１６）が少なくとも１つのロック／スナップ要素（２６）を有していることを特徴とする、請求項１から１０までのいずれか一つに記載の環形ランプ。
12. ロック／スナップ要素（２６）がアタッチメント（１６）取り付け状態で予緊張状態にある弾性細条片（２７）を有していることを特徴とする、請求項１１に記載の環形ランプ。
13. ロック／スナップ要素（２６）がランプケース（２）の少なくとも１つの形状拘束要素（１３）と係合していることを特徴とする、請求項１１または１２に記載の環形ランプ。
14. 形状拘束要素（１３）が環形に延在していることを特徴とする、請求項１３に記載の環形ランプ。
15. 形状拘束要素（１３）がランプケース（２）の外側面（１２）の変形縁であることを特徴とする、請求項１３または１４に記載の環形ランプ。
16. 環形ランプがカメラレンズに対し回動可能であることを特徴とする、請求項１から１５までのいずれか一つに記載の環形ランプ。

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