JP2007025375A - 中継装置、通信端末装置、信号復号化装置、信号処理方法、および信号処理プログラム - Google Patents

中継装置、通信端末装置、信号復号化装置、信号処理方法、および信号処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 従来の通信装置、通信方法等よりも、処理における計算コストを増大させることなく、復号化音声の大きな劣化を防ぐ多者通話システムを実現することが可能な中継装置、通信端末装置、信号復号化装置、信号処理方法およびプログラムを提供すること。
【解決手段】 多者通話に参加している各通信端末装置から送信され、スケーラブル符号化によってレイヤ毎に符号化された符号化情報を、受信する受信部11と、受信部11が各通信端末装置から受信した符号化情報をレイヤ単位で組み合わせるための制御情報を作成する再構成処理部15と、再構成処理部15が作成した制御情報に基づいて、受信部11が各通信端末装置から受信した符号化情報を、スケーラブルにレイヤ単位で組み合わせて統合すると共に、統合した符号化情報を送信する統合送信部16とを備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、信号を符号化して伝送する通信システムに用いられる中継装置、通信端末装置、信号復号化装置、信号処理方法、および信号処理プログラムに関する。
近年、多地点会議システム等に代表される、3者以上の間で通話を行う多者通話システムが、広く利用されてきている。通常、3者以上の間で通話を行うためには、ISDN等の通信網で行われているデジタル通信のように、各端末から送信された音声に対し端末毎にチャネルを割り当てて1本の回線を介して送信することによって、多者通話を実現するという方法がとられる。
また、別の方法としては、交換機、通信サーバ、電話装置等の通信装置それ自体に多者通話を可能にする機能を持たせる方法がある。具体的には、各交換機等の通信装置において、各端末から送信された信号を復号化し、復号化して得られた各信号を重畳すると共に再度符号化して所定の端末に送信するという方法がとられる。また、電話装置が多者通話機能を有する場合は、他の端末から送信され受信した信号を復号化し、受信した電話装置に入力された音声信号を重畳すると共に再度符号化して交換機に送信するという方法がとられる。上記の多者通話の通信技術は、例えば、特許文献1に記載されている。
また、近年、音声信号、楽音信号の符号化において、符号化情報の一部からでも音声・楽音信号を復号化でき、パケット損失が発生するような状況においても音質劣化を抑制することができるスケーラブル符号化技術が開発されている(例えば、特許文献2参照)。このスケーラブル符号化技術は、符号化情報の一部からでも音声、楽音信号を復号化できるように音声信号、楽音信号を符号化するものであり、パケット損失が発生するような状況においても音質劣化を抑制することができる。具体的には、第1階層で入力信号を符号化して符号化情報を生成し、上位の第(i−1)目の階層(iは2以上の整数)で、入力信号と第(i−1)階層の符号化情報に応じて得られる復号化信号との差である残差信号を生成し、さらに上位の第i階層で残差信号に応じて符号化することを繰り返す方法が知られている。
特開2004−222194号公報 特開平10−97295号公報
しかしながら、このような従来の多者通話の機能を有する電話装置では、受信した符号化情報を一旦復号化し、復号化した信号を他の音声信号と重畳し再度符号化する処理を行うため、多大な計算コストを要すると共に、符号化が複数回行われた音声を復号化して得られる音声の品質は、きわめて劣化してしまうという問題があった。参加者数に応じて回線数を増やす方法も考えられるが、参加者数が増えれば必要な回線が増え、通信コストおよび回線使用率が高くなると共に、実現性に問題も生じてくる。
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、従来の通信装置、通信方法等よりも、処理における計算コストを増大させることなく、さらに、復号化音声の大きな劣化を防ぐ多者通話システムを実現することが可能な中継装置、通信端末装置、信号復号化装置、信号処理方法、および信号処理プログラムを提供するものである。
本発明の中継装置は、多者通話に参加している各通信端末装置から送信され、スケーラブル符号化によってレイヤ毎に符号化された符号化情報を、受信する受信部と、前記受信部が各前記通信端末装置から受信した前記符号化情報を前記レイヤ単位で組み合わせるための制御情報を作成する再構成処理部と、前記再構成処理部が作成した前記制御情報に基づいて、前記受信部が各前記通信端末装置から受信した前記符号化情報を、スケーラブルに前記レイヤ単位で組み合わせて統合すると共に、統合した前記符号化情報を送信する統合送信部とを備えた構成を有している。
この構成により、入力された符号化情報を復号化せずに再構成して送信するため、従来の通信装置、通信方法等よりも、処理における計算コストを増大させることなく、さらに、復号化音声の大きな劣化を防ぐ多者通話システムを実現することが可能な中継装置を実現することができる。
また、本発明の中継装置は、前記多者通話に参加している前記通信端末装置毎に設定した、過去の送信の伝送ビットレートを含む制御パラメータを有し、前記再構成処理部が、前記制御パラメータに基づいて、各前記通信端末装置に送信する前記符号化情報を組み合わせるための前記制御情報を作成することを特徴とする構成を有している。
この構成により、過去の送信の伝送ビットレートを含む制御パラメータに基づいて、各通信端末装置に送信する符号化情報を組み合わせるための制御情報を作成するため、新たに伝送ビットレートを検出して制御情報を作成する処理の負荷を軽減することが可能な中継装置を実現することができる。
また、本発明の中継装置は、前記再構成処理部が、各前記通信端末装置から送信された各前記符号化情報に基づいて再生される音声の音声レベルと、各前記通信端末装置との通信に用いる回線の回線状況を含む通信状態に関する情報とに基づいて、前記制御パラメータを設定することを特徴とする構成を有している。
この構成により、再生される音声の音声レベルと回線状況を含む通信状態に基づいて制御パラメータを設定するため、受信側で聴き取りやすい音声を再生するレイヤ構成を実現することが可能な中継装置を実現することができる。
また、本発明の中継装置は、新たな通信端末装置を前記多者通話に参加させるとき、または、前記多者通話に参加している前記通信端末装置が前記多者通話をやめるとき、前記再構成処理部が、前記制御パラメータを更新することを特徴とする構成を有している。
この構成により、多者通話の参加数を変化させるときに制御パラメータを更新するため、制御情報を作成する処理の負荷をさらに軽減することが可能な中継装置を実現することができる。
また、本発明の中継装置は、前記再構成処理部が、各前記通信端末装置から受信した前記符号化情報のうちの、基本レイヤから所定レイヤ分の前記符号化情報を、前記制御パラメータに基づいて選択して組み合わせることを特徴とする構成を有している。
この構成により、制御パラメータに基づいて符号化情報を選択して組み合わせるため、処理の負荷を軽減することが可能な中継装置を実現することができる。
また、本発明の中継装置は、前記再構成処理部が、前記多者通話に参加している各前記通信端末装置が各時間帯で送信した前記符号化情報のうち、同一の前記時間帯に送信された前記符号化情報を受信してから次の前記時間帯に送信された前記符号化情報を受信することを特徴とする構成を有している。
この構成により、同一の時間帯に送信された符号化情報を受信してから次の時間帯に送信された符号化情報を受信するため、処理の明確化を図ることが可能な中継装置を実現することができる。
また、本発明の中継装置は、新たな通信端末装置を前記多者通話に参加させるとき、前記新たな通信端末装置を前記多者通話に参加させようとする前記通信端末装置と前記新たな通信端末装置とを、前記多者通話を行っている回線とは別の回線で接続することを特徴とする構成を有している。
この構成により、多者通話を行っている回線とは別の回線で割り込みに係る2つの通信端末装置を接続するため、多者通話を中断させることなく割り込みに関する処理を行うことが可能な中継装置を実現することができる。
また、本発明の中継装置は、前記多者通話に参加している前記通信端末装置と新たな通信端末装置とを通話させるとき、前記多者通話に参加している前記通信端末装置と前記新たな通信端末装置とを、前記多者通話を行っている回線とは別の回線で接続することを特徴とする構成を有している。
この構成により、多者通話を行っている回線とは別の回線で割り込みに係る2つの通信端末装置を接続するため、多者通話を中断させることなく割り込みに関する処理を行うことが可能な中継装置を実現することができる。
また、本発明の通信端末装置は、スケーラブル符号化によってレイヤ毎に符号化された符号化情報を受信する受信部と、前記受信部が受信した前記符号化情報に含まれる制御情報に基づいて、スケーラブル復号化によって音声信号を復号化する復号化部と、前記受信部が受信した前記符号化情報に含まれる前記制御情報に基づいて、スケーラブル符号化によって音声信号を符号化する符号化部と、前記符号化部が符号化して得られた前記符号化情報を送信する送信部とを備える構成を有している。
この構成により、入力された符号化情報を復号化せずに再構成して送信するため、従来の通信装置、通信方法等よりも、処理における計算コストを増大させることなく、さらに、復号化音声の大きな劣化を防ぐ多者通話システムを実現することが可能な通信端末装置を実現することができる。
また、本発明の信号復号化装置は、スケーラブル符号化によって複数のレイヤで構成された符号化情報から情報源符号および制御情報を分離する符号化情報分離部と、前記制御情報に基づいて前記符号化情報をレイヤ毎に復号化する復号化部とを備えることを特徴とする構成を有している。
この構成により、制御情報に基づいて符号化情報をレイヤ毎に復号化するため、異なる通信端末装置から送信され異なるレイヤに統合された符号化情報を復号化することが可能な信号復号化装置を実現することができる。
また、本発明の信号復号化装置は、前記復号化部が、基本レイヤから所定レイヤ分の、レイヤ毎に符号化された前記符号化情報を復号化することを特徴とする構成を有している。
この構成により、レイヤ毎に符号化された前記符号化情報を基本レイヤから復号化するため、伝送ビットレートが低下したときでも適切に復号化することが可能な信号復号化装置を実現することができる。
また、本発明の信号処理方法は、多者通話に参加している各通信端末装置から送信され、スケーラブル符号化によってレイヤ毎に符号化された符号化情報を受信機が受信する受信ステップと、前記受信ステップで各前記通信端末装置から受信した前記符号化情報を、レイヤ単位で組み合わせるための制御情報を、再構成処理部が作成する再構成ステップと、前記再構成処理部が作成した前記制御情報に基づいて、各前記通信端末装置から受信した前記符号化情報を、統合送信部がスケーラブルにレイヤ単位で組み合わせて統合する統合ステップと、前記統合ステップで統合した前記符号化情報を、前記統合送信部が送信する送信ステップとを備えることを特徴とする構成を有している。
この構成により、入力された符号化情報を復号化せずに再構成して送信するため、従来の通信装置、通信方法等よりも、処理における計算コストを増大させることなく、さらに、復号化音声の大きな劣化を防ぐ多者通話システムを実現することが可能な信号処理方法を実現することができる。
また、本発明の信号処理プログラムは、コンピュータに、多者通話に参加している各通信端末装置から送信され、スケーラブル符号化によってレイヤ毎に符号化された符号化情報を受信する受信ステップと、前記受信ステップで各前記通信端末装置から受信した前記符号化情報を、レイヤ単位で組み合わせるための制御情報を作成する再構成ステップと、前記再構成ステップで作成した前記制御情報に基づいて、前記受信ステップで各前記通信端末装置から受信した前記符号化情報をスケーラブルにレイヤ単位で組み合わせて統合する統合ステップと、前記統合ステップで統合した前記符号化情報を、送信する送信ステップとを実行させることを特徴とする構成を有している。
この構成により、入力された符号化情報を復号化せずに再構成して送信するため、従来の通信装置、通信方法等よりも、処理における計算コストを増大させることなく、さらに、復号化音声の大きな劣化を防ぐ多者通話システムを実現することが可能な信号処理プログラムを実現することができる。
本発明は、入力された符号化情報を復号化せずに再構成して送信するため、従来の通信装置、通信方法等よりも、処理における計算コストを増大させることなく、さらに、復号化音声の大きな劣化を防ぐ多者通話システムを実現することができるという効果を有する中継装置、通信端末装置、信号復号化装置、信号処理方法、および信号処理プログラムを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態に係る中継装置および通信端末装置を有する通信システムのブロック構成を示す図である。図1において、通信システムは、多者通話可能な通信端末装置1A〜1N等、中継装置10、および通信端末装置1A〜1N等と中継装置10とを接続する伝送路2A〜2Nを備え、通信端末装置1A〜1Nは、中継装置10を介して相互に多者通話可能な状態となっている。
以下、多者通話機能を実現するという観点から、上記の通信システムを構成する中継装置10について説明する。二者間通話機能に関しては、従来と同様であるため、その説明を省略する。また、符号化および復号化は、CELP(Code−Excited Linear Prediction)方法を用いて、階層的に行われることとする。
ここで、各階層(以下、「レイヤ」という。)の下の方から、それぞれ、「基本レイヤ」、「第1の拡張レイヤ」、「第2の拡張レイヤ」、「第3の拡張レイヤ」等といい、基本レイヤ以外のレイヤを「拡張レイヤ」という。このように階層化することによって、通信速度を表すビットレートが充分確保できるときは、全てのレイヤのデータを送信し、ビットレートが充分確保できなくなったとき、ビットレートに応じて下位のレイヤから所定のレイヤまでのデータを送信し、スケーラビリティを確保するものである。
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る中継装置10のブロック構成を示す図である。中継装置10は、図2に示すように、通信端末装置1A〜1N等から送信された信号を受信する受信部11と、受信した信号中に割り込み信号が含まれているか否かを判定する割込判定部12と、上記の割り込み信号に応じて割り込み処理を行う第1の割込パターン処理部20、第2の割込パターン処理部30、および第3の割込パターン処理部40と、受信した信号中の符号化情報(以下、「受信符号化情報」という。)の所定の部分を逐次分離する符号化情報分離部13と、符号化情報分離部13が逐次分離した情報を管理する符号化情報管理部14と、通信端末装置1A〜1N等に送信する符号化情報を再構成する再構成処理部15と、再構成した符号化情報等を統合する符号化情報統合部16aと、統合化した符号化情報を各通信端末装置1A〜1N等に送信する送信部16bと、上記の割り込み信号に応じて接続が切り替わる制御スイッチ18a、18bと、回線接続および回線切断を行う通信処理部19とを備える。ここで、符号化情報統合部16aと送信する送信部16bとを合わせたものを「統合送信部16」という。
受信部11は、各伝送路2A〜2N等を介して各通信端末装置1A〜1N等から送信された信号を受信し、受信した信号を割込判定部12に出力するようになっている。
割込判定部12は、受信部11が出力した信号が入力され、入力された信号中に多者通話の参加数を増減させるように通信端末装置の接続を変更するための割り込み信号が含まれているか否かを判定し、割り込み信号が含まれると判定したとき、割り込み信号のパターンを判断し、割り込み信号のパターンに応じて割り込み信号を割込パターン処理部20、30、40に出力し、割り込み信号が含まれないと判定したとき、入力された信号を符号化情報分離部13に出力するようになっている。
以下、特に断る場合を除き、多者通話は、通信端末装置1A〜1N間で行われているものとする。ここで、上記の割り込み信号は、以下の3つのパターンを有する。まず、第1のパターンの割り込み信号は、通信端末装置1A〜1Nが多者通話中に通信端末装置1A〜1N以外の通信端末装置1Zを多者通話に参加させるときに、通信端末装置1A〜1Nのいずれかから送信される参加要求信号である。第2のパターンの割り込み信号は、上記のように多者通話を行っているときに、通信端末装置1A〜1N以外の通信端末装置1Zが、多者通話に参加している通信端末装置1A〜1Nのいずれか(以下、通信端末装置1Aとする。)と通信することを要求する参加要求信号である。第3のパターンの割り込み信号は、上記のように多者通話を行っているときに、多者通話に参加しているいずれかの通信端末装置1A〜1N(以下、通信端末装置1Nとする。)が、多者通話の終了を要求するときに送信する回線切断要求信号である。図2に、割込判定部12が、制御スイッチ18a、18bをそれぞれ端子A、A'側に接続し、第1のパターンの割り込み信号を第1の割込パターン処理部20に出力している様子を示す。
符号化情報分離部13は、割込判定部12から出力された信号が入力され、入力された信号に含まれる受信符号化情報を情報源符号の成分(以下、「情報源符号成分」という。)と制御情報の成分(以下、「制御情報成分」という。)とに逐次分離し、逐次分離した情報源符号成分と制御情報成分を符号化情報管理部14に出力する。
ここで、情報源符号とは、各通信端末装置1A〜1Nから送信された通話内容等の符号化された音声情報をいう。また、制御情報とは、各通信端末装置1A〜1Nが送信する際の伝送ビットレートの情報(以下、「端末送信モード情報」という。)を含む、情報源符号に関する情報、誤り訂正情報、誤り検出情報等をいう。
符号化情報管理部14は、符号化情報分離部13が出力した情報源符号成分と制御情報成分が入力され、多者通話に参加している各通信端末装置1A〜1Nから各時間帯で送信された上記の情報源符号成分と制御情報成分を逐次蓄積して管理し、各通信端末装置1A〜1Nから同一時間帯に送信された上記の情報源符号と制御情報が得られたとき、蓄積して得られた情報源符号と制御情報を再構成処理部15に出力するようになっている。
再構成処理部15は、符号化情報管理部14が出力した上記の同一時間帯の情報源符号と制御情報、および、割込パターン処理部20、30、40からの出力(以下、「割込処理出力」という。)が入力され、中継装置10に設定されている制御パラメータに基づいて、各通信端末装置1A〜1N等に送信する情報源符号および制御情報を再構成し、再構成して得られた情報(情報源符号および制御情報)を符号化情報統合部16aに出力する。ここで、制御パラメータは、通信端末装置1A〜1N等毎に設定された各通信端末装置1A〜1N等に送信する際の伝送ビットレートを含む所定のパラメータであり、中継装置10内に設定される(再構成処理部15に設定されるものとする。)。また、割込パターン処理部20、30、40からの割込処理出力が再構成処理部15に入力されたとき、上記の制御パラメータは、割込処理出力に応じて更新される。
以下に、再構成処理部15が、制御パラメータに基づいて各通信端末装置1A〜1N等に送信する情報源符号を再構成する処理について詳細に説明する。まず、再構成処理部15は、再構成処理部15内に設定されている制御パラメータを参照し、各通信端末装置1A〜1Nから送信された情報源符号から必要なレイヤ分の情報源符号を抜き出す。このとき、各通信端末装置1A〜1Nに対して設定された制御パラメータのうちの伝送ビットレートが、受信符号化情報中の端末送信モード情報が示す伝送ビットレートよりも大きいときは、受信の伝送ビットレートに応じたレイヤ分の情報源符号を抜き出す。
レイヤ数が4で、伝送ビットレートがBR1、BR2、BR3、およびBR4(BR1<BR2<BR3<BR4)をとりうる通信形態を例にとり説明する。再構成処理部15は、例えば、通信端末装置1Aに対して設定された伝送ビットレートがBR2であり、通信端末装置1Aから受信した受信符号化情報中の端末送信モード情報が示す伝送ビットレートがBR3であるとき、再構成処理部15は、低い方の伝送ビットレートに対応するように、基本レイヤと第1拡張レイヤの情報源符号(以下、それぞれ、「基本レイヤ情報源符号」、「第1拡張レイヤ情報源符号」という。)を選択し抜き出す。
逆に、通信端末装置1Aに対して設定された伝送ビットレートがBR3であり、通信端末装置1Aから受信した受信符号化情報中の端末送信モード情報が示す伝送ビットレートがBR2であるとき、再構成処理部15は、上記と同様に、低い方の伝送ビットレートに対応するように、基本レイヤ情報源符号と第1拡張レイヤ情報源符号を選択し抜き出す。
再構成処理部15は、通信端末装置1A〜1N毎に受信符号化情報から各レイヤの情報源符号を抜き出したとき、抜き出した情報源符号と制御情報とを再構成し、再構成して得られた情報を符号化情報統合部16aに出力する。具体的には、多者通話に参加中のある通信端末装置(通信端末装置1Aとする)に対して伝送する情報源符号は、全通信端末装置1A〜1Nからこの通信端末装置1Aを除いた通信端末装置1B〜1Nから出力された各情報源符号から、上記の処理で抜き出した各レイヤの情報源符号とする。また、各通信端末装置1A〜1Nに送信する制御情報は、以下に示す中継装置送信モード情報および情報源構成情報から成る。
まず、中継装置送信モード情報とは、各通信端末装置1A〜1Nへの送信の際の伝送ビットレートを指示する情報であり、予め定められた複数の伝送ビットレートの中から1つ選択される。なお、本発明の第1の実施の形態においては、中継装置送信モード情報は、予め定められた4種類の伝送ビットレートBR1、BR2、BR3、BR4(BR1<BR2<BR3<BR4)の値を取り得るものとする。
また、情報源構成情報とは、各通信端末装置1A〜1Nに送信する情報源符号が、どの通信端末装置1A〜1Nから受信した情報源符号の、どのレイヤの情報源符号で構成されているかを示す情報である。例えば、通信端末装置1Aに送信する情報源符号が、通信端末装置1Bから受信した基本レイヤ情報源符号と第1拡張レイヤ情報源符号、および、通信端末装置1Cから受信した第2拡張レイヤ情報源符号と第3拡張レイヤ情報源符号で構成されている場合、情報源構成情報は「B:L2(base,enh1),C:L2(enh2,enh3)」のように構成される。ここで、通信端末装置ID以下のL2とは、このIDの通信端末装置から受信し、再編成した情報源符号が占めるレイヤ数(占有レイヤ数)を意味し、占有レイヤ数が1つの場合はL1、3つの場合はL3となる。また、占有レイヤ数以下の括弧内は、各情報源符号が送信の際にどのレイヤを占めるかを示す。ここで、base、enh1、enh2、enh3はそれぞれ基本レイヤ情報源符号、第1拡張レイヤ情報源符号、第2拡張レイヤ情報源符号、第3拡張レイヤ情報源符号を意味する。
次に、第1の割込パターン処理部20、第2の割込パターン処理部30および第3の割込パターン処理部40からの割込処理出力が再構成処理部15に入力されたときに、再構成処理部15が行う制御パラメータの更新処理について説明する。
まず、割込パターン処理部20、30、40に割り込み信号が入力されたとき、割り込み信号が入力された割込パターン処理部20、30、40から多者通話に参加する通信端末装置を示す情報(以下、「端末集合情報」という。)を含む割込処理出力が入力される。この端末集合情報は、上記の割込処理出力があった時点で、多者通話に参加する通信端末装置を示す情報である。再構成処理部15は、得られた端末集合情報に基づき、各通信端末装置に送信する符号化情報の各レイヤをどの通信端末装置から受信した情報源符号に割り当てるかを決定する。割込処理出力には、例えば、割込パターン処理部20、30、40に入力された割り込み信号が含まれるのでもよい。この場合、再構成処理部15は、割り込み信号が割込パターン処理部20、30、40から再構成処理部15に入力されたとき、設定されている現在の制御パラメータを維持する。
具体的には、例えば4層のスケーラブル通信において、通信端末装置1A、1B、1Cの3者間で多者通話が行われているとき、各通信端末装置1A、1B、1Cには、残りの2つの通信端末装置から送られる情報源符号をどのように4層に割り当てるかを決定する。割り当て方法として、例えば、残りの2つの通信端末装置のそれぞれに対して2層ずつ割り当てるのでもよい。この場合、制御パラメータは「A:L2,B:L2,C:L2」と更新される。また、他の割り当て方法として、例えば、各通信端末装置から送信された各符号化情報に基づいて再生される音声の音声レベルと、各通信端末装置との通信に用いる回線の回線状況を含む通信状態に関する情報とに基づいて、レイヤを非均等に割り当てるのでもよい。再構成処理部15は、各通信端末装置に送信する情報源符号の割り当て方を決定した後、各通信端末装置に割り当てたレイヤ数を、新たな制御パラメータとして更新する。
符号化情報統合部16aは、再構成処理部15が出力した、再構成された情報源符号および制御情報が入力され、入力された情報源符号および制御情報を、送信先の通信端末装置1A〜1N等毎に統合して送信部16bに出力するようになっている。
送信部16bは、符号化情報統合部16aが通信端末装置1A〜1N等毎に統合して出力した情報源符号および制御情報を各通信端末装置1A〜1N等に送信する。
通信処理部19は、割込パターン処理部20、30、40から出力された信号に応じて回線接続および回線切断を行う。図2において、実線の矢印は信号が流れる方向を示し、破線の矢印は、制御の方向を示す。
図3は、本発明の第1の実施の形態に係る第1の割込パターン処理部20のブロック構成を示す図である。第1の割込パターン処理部20は、人数判定部21、第1パターン切替処理部22、接続準備部23、許可判定部24、切断準備部25、第3パターン切替処理部26、第2パターン切替処理部27および制御スイッチ201〜203を有する。
まず、人数判定部21は、割込判定部12が出力した第1のパターンの割り込み信号が入力され、多者通話に現在参加している通信端末装置の数が多者通話可能な通信端末装置の最大数(以下、「最大端末装置数」という。)より小さいか否かを判断し、多者通話に参加している通信端末装置の数が最大端末装置数より小さいときは、制御スイッチ201を端子P1側に接続し、第1パターン切替処理部22に割り込み信号および多者通話に参加している通信端末装置の数を出力する。ここで、上記の最大端末装置数を、例えば、スケーラブル符号化のレイヤ数以下の所定数とすることができる。また、人数判定部21は、現在、多者通話に参加している通信端末装置の数が最大端末装置数より少なくないときは、制御スイッチ201を端子Q1側に接続し、再構成処理部15に割り込み信号および多者通話に参加している通信端末装置の数を出力する。
第1パターン切替処理部22は、制御スイッチ201が端子P1側に接続されているとき、人数判定部21が出力した割り込み信号および多者通話に参加している通信端末装置の数が入力され、第1のパターンの割り込み信号に含まれている、通信端末装置1Zを多者通話に参加させる参加要求信号を送信した通信端末装置(以下、通信端末装置1Aとする。)を、多者通話に参加している通信端末装置1A〜1Nから除いた残りの通信端末装置の端末集合情報(1B〜1N)を再構成処理部15に出力する。また、第1パターン切替処理部22は、制御スイッチ201が端子P1側に接続されているとき、第1のパターンの割り込み信号を接続準備部23に出力する。また、第1パターン切替処理部22は、制御スイッチ201が端子Q1側に接続されているとき、何も動作しない。
接続準備部23は、第1パターン切替処理部22が出力した第1のパターンの割り込み信号が入力され、第1のパターンの割り込み信号に含まれる、参加要求信号を送信した通信端末装置1Aおよび参加させる通信端末装置1Zを表す情報を通信処理部19に出力する。また、接続準備部23は、制御スイッチ202に第1のパターンの割り込み信号を出力する。
図2に示す通信処理部19は、図3に示す接続準備部23が出力した、参加要求信号を送信した通信端末装置1Aおよび参加させる通信端末装置1Zを表す情報が入力され、通信端末装置1Aと通信端末装置1Zとを、多者通話に用いている回線とは別の回線で接続する。次に、通信処理部19は、上記の2つの通信端末装置1A、1Z間の接続が確立したとき、制御スイッチ202を端子Y1側に接続し、接続が確立しないとき、制御スイッチ202を端子N1側に接続するように制御する。また、通信処理部19は、上記の別回線で2つの通信端末装置1A、1Zが通話中に、通信端末装置1Zからの送信された信号であって多者通話に参加するか否かの参加可否信号を受信したとき、受信した参加可否信号を許可判定部24に出力する。以下、多者通話に参加することを示す信号を「参加承認信号」といい、参加しないことを示す信号を「参加否認信号」という。また、通信処理部19は、参加可否信号を許可判定部24に出力したとき、切断準備部25からの制御により、別回線で行っている通話の切断(終了)処理を行う。
許可判定部24は、制御スイッチ202が端子Y1側に接続されているとき、接続準備部23から出力された第1のパターンの割り込み信号、および通信処理部19から出力された参加可否信号が入力される。許可判定部24は、通信処理部19から入力された参加可否信号が参加承認信号であるとき、制御スイッチ203を端子A1側に接続し、第1のパターンの割り込み信号を切断準備部25に出力する。また、許可判定部24は、入力された参加可否信号が参加否認信号であるとき、制御スイッチ203を端子D1側に接続し、第1のパターンの割り込み信号を切断準備部25に出力する。また、許可判定部24は、制御スイッチ202が端子N1側に接続されているときは、何も動作しない。
第2パターン切替処理部27は、制御スイッチ202が端子N1側に接続されているとき、接続準備部23が出力した第1のパターンの割り込み信号が入力され、多者通話に参加している通信端末装置1Aから送信された第1のパターンの割り込み信号に含まれている、通信端末装置1Aを示す情報を現在の端末集合情報(1B〜1N)に加えた端末集合情報(1A〜1N)を再構成処理部15に出力する。また、第2パターン切替処理部27は、制御スイッチ203が端子D1側に接続されているとき、切断準備部25が出力した第1のパターンの割り込み信号が入力され、通信端末装置1Aから送信された第1のパターンの割り込み信号に含まれている、通信端末装置1Aを示す情報を現在の端末集合情報(1B〜1N)に加えた端末集合情報(1A〜1N)を再構成処理部15に出力する。また、第2パターン切替処理部27は、制御スイッチ202が端子N1側に接続され制御スイッチ203が端子D1側に接続されているときは、何も動作しない。
切断準備部25は、許可判定部24が出力した第1のパターンの割り込み信号が入力され、制御スイッチ203が端子D1側に接続されているとき、第2パターン切替処理部27に第1のパターンの割り込み信号を出力する。また、切断準備部25は、制御スイッチ203が端子A1側に接続されているとき、許可判定部24から入力される第1のパターンの割り込み信号を第3パターン切替処理部26に出力する。また、切断準備部25は、通信処理部19に現在別回線で行っている通話の切断(終了)処理を行わせるように制御する。
第3パターン切替処理部26は、制御スイッチ203が端子A1側に接続されているとき、切断準備部25が出力した第1のパターンの割り込み信号が入力され、通信端末装置1Aから送信された第1のパターンの割り込み信号に含まれている、通信端末装置1Aを示す情報と通信端末装置1Zを示す情報を現在の端末集合情報(1B〜1N)に加えた端末集合情報(1A〜1N、1Z)を再構成処理部15に出力する。また、第3パターン切替処理部26は、制御スイッチ203が端子D1側に接続されているとき、何も動作しない。
図4は、本発明の第1の実施の形態に係る第2の割込パターン処理部30のブロック構成を示す図である。第2の割込パターン処理部30は、接続準備部31、第1パターン切替処理部32、許可判定部33、人数判定部34、切断準備部35、37、第3パターン切替処理部36、第2パターン切替処理部38および制御スイッチ39a〜39cを有する。
まず、接続準備部31は、割込判定部12が出力した第2のパターンの割り込み信号が入力され、第2のパターンの割り込み信号に含まれる、通信端末装置1Zが回線接続要求を発信して接続しようとする多者通話中の通信端末装置1A、および通信端末装置1Zを表す情報を通信処理部19に出力する。また、接続準備部31は、制御スイッチ39aに第2のパターンの割り込み信号を出力する。
図2に示す通信処理部19は、図4に示す接続準備部31が出力した、通信端末装置1A、1Zを表す情報が入力され、通信端末装置1Aと通信端末装置1Zとを、多者通話に用いている回線とは別の回線で接続する。次に、通信処理部19は、上記の2つの通信端末装置1A、1Z間の接続が確立したとき、制御スイッチ39aを端子Y2側に接続し、接続が確立しないとき、制御スイッチ39aを端子N2側に接続するように制御する。
また、図2に示す通信処理部19は、上記の別回線で2つの通信端末装置1A、1Zが通話中に、通信端末装置1Aからの参加承認信号または参加否認信号が入力されたとき、参加承認信号または参加否認信号を許可判定部33に出力する。また、通信処理部19は、参加承認信号または参加否認信号を許可判定部33に出力したとき、切断準備部35、37からの制御により、別回線で行っている通話の切断(終了)処理を行う。ただし、ここでは、通信処理部19は、別回線で通信を行っている2つの通信端末装置1A、1Zからの切断要求信号があったときも、回線の切断(終了)処理を行うものとする。
図3に示す第1パターン切替処理部32は、制御スイッチ39aが端子Y2側に接続されているとき、接続準備部31が出力した第2のパターンの割り込み信号が入力され、第2のパターンの割り込み信号に含まれる通信端末装置1Aを現在の端末集合(1A〜1N)から除いた端末集合情報(1B〜1N)を再構成処理部15に出力する。また、第1パターン切替処理部32は、制御スイッチ39aが端子Y2側に接続されているとき、第2のパターンの割り込み信号を許可判定部33に出力する。また、第1パターン切替処理部32は、制御スイッチ39aが端子N2側に接続されているとき、何も動作しない。
許可判定部33は、第1パターン切替処理部32が出力する第2のパターンの割り込み信号、および、通信処理部19が出力する参加承認信号または参加否認信号が入力される。許可判定部33は、通信処理部19から参加承認信号が入力されたとき、制御スイッチ39bを端子A2側に接続し、第2のパターンの割り込み信号を人数判定部34に出力する。また、許可判定部33は、通信処理部19から参加否認信号が入力されたとき、制御スイッチ39bを端子D2側に接続し、第2のパターンの割り込み信号を切断準備部37に出力する。
人数判定部34は、制御スイッチ39bが端子A2側に接続されているとき、許可判定部33から第2のパターンの割り込み信号が入力される。また、人数判定部34は、多者通話に現在参加している通信端末装置の数と多者通話が可能な最大端末装置数とを比較し、現在、多者通話に参加している通信端末装置の数が最大端末装置数より小さいときは、制御スイッチ39cを端子P2側に接続し、切断準備部35に第2のパターンの割り込み信号を出力する。ここで、上記の最大端末装置数を、例えば、スケーラブル符号化のレイヤ数以下の所定数とすることができる。また、人数判定部34は、現在、多者通話に参加している通信端末装置の数が最大端末装置数より少なくないときは、制御スイッチ39cを端子Q2側に接続し、切断準備部35に第2のパターンの割り込み信号を出力する。
切断準備部37は、制御スイッチ39bが端子D2側に接続されているとき、許可判定部33が出力した第2のパターンの割り込み信号が入力され、入力された第2のパターンの割り込み信号を第2パターン切替処理部38に出力する。また、切断準備部37は、制御スイッチ39bが端子D2側に接続されているとき、通信処理部19に現在別回線で行っている通話の切断(終了)処理を行わせるように制御する。また、切断準備部37は、制御スイッチ39bが端子A2側に接続されているとき、何も動作しない。
切断準備部35は、人数判定部34が出力した第2のパターンの割り込み信号が入力され、制御スイッチ39cが端子Q2側に接続されているとき、入力された第2のパターンの割り込み信号を第2パターン切替処理部38に出力し、制御スイッチ39cが端子P2側に接続されているとき、入力された第2のパターンの割り込み信号を第3パターン切替処理部36に出力する。また、切断準備部35は、通信処理部19に現在別回線で行っている通話の切断(終了)処理を行わせるように制御する。
第2パターン切替処理部38は、制御スイッチ39bが端子D2側に接続されているとき、切断準備部37が出力した第2のパターンの割り込み信号が入力され、多者通話に参加している通信端末装置1Zから送信された第2のパターンの割り込み信号に含まれている、通信端末装置1Aを示す情報を現在の端末集合情報(1B〜1N)に加えた端末集合情報(1A〜1N)を再構成処理部15に出力する。また、第2パターン切替処理部38は、制御スイッチ39cが端子Q2側に接続されているとき、切断準備部35が出力した第2のパターンの割り込み信号が入力され、通信端末装置1Aから送信された第1のパターンの割り込み信号に含まれている、通信端末装置1Aを示す情報を現在の端末集合情報(1B〜1N)に加えた端末集合情報(1A〜1N)を再構成処理部15に出力する。また、第2パターン切替処理部38は、制御スイッチ39bが端子D2側に接続され制御スイッチ39cが端子Q2側に接続されているときは、何も動作しない。
第3パターン切替処理部36は、制御スイッチ39cが端子P2側に接続されているとき、切断準備部35が出力した第2のパターンの割り込み信号が入力され、第2のパターンの割り込み信号に含まれている通信端末装置1Aを示す情報、および通信端末装置1Zを示す情報を現在の端末集合情報(1B〜1N)に加えた端末集合情報(1A〜1N、1Z)を再構成処理部15に出力する。また、第3パターン切替処理部36は、制御スイッチ39bが端子D2側に接続されているときは、何も動作しない。
図5は、本発明の第1の実施の形態に係る第3の割込パターン処理部40のブロック構成を示す図である。第3の割込パターン処理部40は、人数判定部41、切断準備部42、第4パターン切替処理部43および制御スイッチ44を有する。
人数判定部41は、割込判定部12が出力した第3のパターンの割り込み信号が入力される。また、人数判定部41は、多者通話に現在参加している通信端末装置の数が2以下か否かを判断し、2以下でないと判断したときは、制御スイッチ44を端子P3側に接続し、切断準備部42に第3のパターンの割り込み信号を出力する。また、人数判定部41は、現在、多者通話に参加している通信端末装置の数が2以下と判断したときは、制御スイッチ44を端子Q3側に接続し、通信処理部19に第3のパターンの割り込み信号を出力する。
切断準備部42は、人数判定部41が上記で2以下でないと判断したとき、第3のパターンの割り込み信号が入力され、入力された第3のパターンの割り込み信号を通信処理部19に送信し、第3のパターンの割り込み信号で特定される通信端末装置1Nの切断を要求する。切断準備部42は、また、入力された第3のパターンの割り込み信号を第4パターン切替処理部43に出力する。人数判定部41が上記で2以下であると判断したとき、切断準備部42は、上記の処理を行わない。
第4パターン切替処理部43は、切断準備部42から第3のパターンの割り込み信号が入力されると、第3のパターンの割り込み信号が含む通信端末装置1Nを示す情報を端末集合情報(1A〜1N)から除いた端末集合情報(1A〜1M)を再構成処理部15に出力する。人数判定部41が上記で2以下であると判断したとき、第4パターン切替処理部43は、上記の処理を行わない。
図2に示す通信処理部19は、図5に示す人数判定部41が出力した第3のパターンの割り込み信号が入力されたとき、通話の終了処理を行う。通話の終了処理は、2者間で行われる通常の通話の処理と同様に行うことができるため、その説明を省略する。
図6は、本発明の第1の実施の形態に係る中継装置10の動作を説明するためのフローチャートである。
まず、中継装置10の受信部11は、各通信端末装置1A〜1N等からパケットとして送信された信号を受信し、受信した信号を割込判定部12に出力する(S1)。
次に、中継装置10の割込判定部12は、ステップS1で受信した各通信端末装置からの信号中に多者通話の参加数を増減させるように通信端末装置の接続を変更するための割り込み信号が含まれているか否かを判定し(S2)、割り込み信号が含まれると判定したとき、処理はステップS8に移り、割り込み信号が含まれないと判定したとき、符号化情報を符号化情報分離部13に出力し、処理はステップS3に進む。ここで、上記のステップS2で割り込み信号が含まれると判断したときでも、割り込み信号が含まれない他の受信信号については、処理はステップS3に進む。
ステップS2で割り込み信号が含まれないと判定したとき、中継装置10の符号化情報分離部13は、割込判定部12から出力された受信符号化情報を含む信号が入力され、受信符号化情報を情報源符号成分と制御情報成分とに逐次分離し、逐次分離した情報源符号成分と制御情報成分を符号化情報管理部14に出力する(S3)。
ステップS3で情報源符号成分と制御情報成分を符号化情報管理部14に出力したとき、中継装置10の符号化情報管理部14は、情報源符号と制御情報が得られるまで情報源符号成分と制御情報成分を逐次蓄積する(S4)。
次に、中継装置10の符号化情報管理部14は、ステップS4で情報源符号成分と制御情報成分を逐次蓄積して情報源符号と制御情報が得られたか否かを判断し(S5)、情報源符号と制御情報が得られていないと判断したとき、上記のステップS1以降の処理を繰り返し、情報源符号と制御情報が得られたと判断したとき、処理はステップS6に進む。
ステップS2で割り込み信号を含むと判定したとき、中継装置10の割込判定部12は、割り込み信号のパターンを判断し、割り込み信号のパターンに応じて割り込み信号を割込パターン処理部20、30、40に出力する(S8)。
ステップS8で割り込み信号のパターンが第1のパターンと判断したとき、割込判定部12が第1のパターンの割り込み信号を第1の割込パターン処理部20に出力し、第1の割込パターン処理部20は、後述する第1の割込パターン処理を行い、得られた割込処理出力を再構成処理部15に出力する(S91)。
ステップS8で割り込み信号のパターンが第2のパターンと判断したとき、割込判定部12が第2のパターンの割り込み信号を第2の割込パターン処理部30に出力し、第2の割込パターン処理部30は、後述する第2の割込パターン処理を行い、得られた割込処理出力を再構成処理部15に出力する(S92)。
ステップS8で割り込み信号のパターンが第3のパターンと判断したとき、割込判定部12が第3のパターンの割り込み信号を第3の割込パターン処理部40に出力し、第3の割込パターン処理部40は、後述する第3の割込パターン処理を行い、得られた割込処理出力を再構成処理部15に出力する(S93)。
ステップS5で情報源符号と制御情報が得られたと判断したとき、中継装置10の再構成処理部15は、制御パラメータに基づいて、各通信端末装置1A〜1N等に送信する情報源符号を再構成すると共に制御情報を生成し、符号化情報統合部16aに出力する(S6)。
ステップS6で再構成した情報源符号と生成された制御情報が符号化情報統合部16aに出力されたとき、中継装置10の符号化情報統合部16aは、再構成した情報源符号と生成された制御情報とを各通信端末装置1A〜1N等に送信する(S7)。
図7は、本発明の第1の実施の形態に係る第1の割込パターン処理を説明するためのフローチャートである。
まず、第1の割込パターン処理部20の人数判定部21は、現在、多者通話に参加している通信端末装置1A〜1Nの数が、多者通話が可能な最大端末装置数より少ないか否かを判断し(S101)、最大端末装置数より少ないと判断したとき、処理はステップS102に進み、最大端末装置数より少なくないと判断したとき、処理はステップS110に移る。
ステップS101で最大端末装置数より少ないと判断したとき、通信処理部19は、通信端末装置1Aを、多者通話を行っている回線(以下、「多者通話回線」という。)から一時的に切り離し、人数判定部21は、端末集合情報(1B〜1N)を生成して再構成処理部15に出力する(S102)。
ステップS102で通信端末装置1Aを多者通話回線から一時的に切り離したとき、通信処理部19は、新たに多者通話に参加させる通信端末装置1Zの電話番号を通信端末装置1Aから受信する(S103)。
ステップS103で通信端末装置1Aから通信端末装置1Zの電話番号を受信したとき、通信処理部19は、多者通話回線とは別回線で通信端末装置1Aと通信端末装置1Zとの接続処理を行う(S104)。
ステップS104で接続処理を行ったとき、通信処理部19は、通信端末装置1Aと通信端末装置1Zとの接続が確立したか否かを判断し(S105)、接続が確立したと判断したとき、処理はステップS106に進み、接続が確立しないと判断したとき、処理はステップS111に移る。
ステップS105で接続が確立したと判断したとき、通信処理部19は、通信端末装置1Zから参加可否信号を受信する(S106)。
ステップS106で通信処理部19が通信端末装置1Zから参加可否信号を受信したとき、許可判定部24は、受信した参加可否信号が参加承認信号か否かを判断し(S107)、受信した参加可否信号が参加承認信号であると判断したとき、処理はステップS108に進み、受信した参加可否信号が参加承認信号でなく参加否認信号であると判断したとき、処理はステップS112に移る。
ステップS107で受信した参加可否信号が参加承認信号であると判断したとき、通信処理部19は、通信端末装置1Aと通信端末装置1Zとの接続を一時的に切り離す(S108)。
ステップS108で通信端末装置1Aと通信端末装置1Zとの接続を一時的に切り離したとき、通信処理部19は、通信端末装置1Aと通信端末装置1Zとを多者通話に参加させるように多者通話回線に接続する(S109)。
ステップS105で接続が確立しないと判断したとき、通信処理部19は、通信端末装置1Aを多者通話回線に接続し、通信端末装置1A〜1Nで多者通話ができるようにする(S111)。
ステップS107で受信した参加可否信号が参加否認信号であると判断したとき、通信処理部19は、通信端末装置1Aと通信端末装置1Zとの接続を切り離す(S112)。
ステップS112で通信端末装置1Aと通信端末装置1Zとの接続を切り離したとき、通信処理部19は、通信端末装置1Aを多者通話回線に接続し、通信端末装置1A〜1Nで多者通話ができるようにする(S113)。
ステップS101で多者通話に参加している通信端末装置1A〜1Nの数が最大端末装置数より少なくないと判断したとき、ステップS109で通信端末装置1Aと通信端末装置1Zとを多者通話回線に接続したとき、ステップS111で通信端末装置1Aを多者通話回線に接続したとき、または、ステップS113で通信端末装置1Aを多者通話回線に接続したとき、端末集合情報等の割込処理出力を再構成処理部15に出力する(S110)。
ステップS110で生成する割込処理出力は、それぞれ、ステップS101で多者通話に参加している通信端末装置1A〜1Nの数が最大端末装置数より少なくないと判断したときは、第1の割り込み信号であり、ステップS109で通信端末装置1Aと通信端末装置1Zとを多者通話回線に接続したときは、端末集合情報(1A〜1N、1Z)であり、ステップS111で通信端末装置1Aを多者通話回線に接続したとき、および、ステップS113で通信端末装置1Aを多者通話回線に接続したときは、端末集合情報(1A〜1N)である。
図8は、本発明の第1の実施の形態に係る第2の割込パターン処理を説明するためのフローチャートである。
まず、第2の割込パターン処理部30の接続準備部31は、第2のパターンの割り込み信号が入力されたとき、第2のパターンの割り込み信号を通信処理部19に出力し、通信処理部19は、第2のパターンの割り込み信号を送信した通信端末装置1Zと通信端末装置1Zが接続をしようとする通信端末装置(以下、通信端末装置1Aとする。)とを、多者通話回線とは別回線で接続する接続処理を行う(S201)。
ステップS201で接続処理を行ったとき、通信処理部19は、通信端末装置1Aと通信端末装置1Zとの接続が確立したか否かを判断し(S202)、接続が確立したと判断したとき、処理はステップS203に進み、接続が確立しないと判断したとき、処理はステップS209に移る。
ステップS202で接続が確立したと判断したとき、通信処理部19は、通信端末装置1Aを、多者通話を行っている回線(以下、「多者通話回線」という。)から一時的に切り離し、端末集合情報(1B〜1N)を生成して再構成処理部15に出力する(S203)。
ステップS203で通信端末装置1Aを一時的に切り離したとき、通信処理部19は、通信端末装置1Aから参加可否信号を受信する(S204)。
ステップS204で通信処理部19が通信端末装置1Aから参加可否信号を受信したとき、許可判定部33は、受信した参加可否信号が参加承認信号か否かを判断し(S205)、受信した参加可否信号が参加承認信号であると判断したとき、処理はステップS206に進み、受信した参加可否信号が参加承認信号でなく参加否認信号であると判断したとき、処理はステップS210に移る。
ステップS205で受信した参加可否信号が参加承認信号であると判断したとき、人数判定部34は、多者通話に参加している通信端末装置の数が最大端末装置数より小さいか否かを判断し(S206)、最大端末装置数より小さいと判断したとき、処理はステップS207に進み、最大端末装置数より小さくないと判断したとき、処理はステップS210に移る。
ステップS206で最大端末装置数より小さいと判断したとき、通信処理部19は、通信端末装置1Aと通信端末装置1Zとの接続を一時的に切り離す(S207)。
ステップS207で通信端末装置1Aと通信端末装置1Zとの接続を一時的に切り離したとき、通信処理部19は、通信端末装置1Aと通信端末装置1Zとを多者通話に参加させるように多者通話回線に接続する(S208)。
ステップS205で参加可否信号が参加否認信号であると判断したとき、通信処理部19は、切断要求信号が入力されるのを待ち(S210)、切断要求信号が入力されたと判断したとき、処理はステップS211に進む。
ステップS210で切断要求信号が入力されたと判断したとき、通信処理部19は、通信端末装置1Aと通信端末装置1Zとの接続を一時的に切り離す(S211)。
ステップS211で通信端末装置1Aと通信端末装置1Zとの接続を一時的に切り離したとき、通信処理部19は、通信端末装置1Aを多者通話に参加させるように多者通話回線に接続する(S212)。
ステップS202で接続が確立しないと判断したとき、ステップS208で通信端末装置1Aと通信端末装置1Zとを多者通話回線に接続したとき、または、ステップS212で通信端末装置1Aを多者通話回線に接続したとき、端末集合情報等の割込処理出力を再構成処理部15に出力する(S209)。
ステップS209で生成する割込処理出力は、それぞれ、ステップS202で接続が確立しないと判断したときは、第2の割り込み信号であり、ステップS208で通信端末装置1Aと通信端末装置1Zとを多者通話回線に接続したときは、端末集合情報(1A〜1N、1Z)であり、ステップS212で通信端末装置1Aを多者通話回線に接続したときは、端末集合情報(1A〜1N)である。
図9は、本発明の第1の実施の形態に係る第3の割込パターン処理を説明するためのフローチャートである。
まず、第3の割込パターン処理部40の人数判定部41は、第3のパターンの割り込み信号が入力されたとき、多者通話に参加している通信端末装置1A〜1Nの数が2を超えるか否かを判断し(S301)、2を超えると判断したとき、処理はステップS302に進み、2を超えないと判断したとき、処理はステップS304に移る。
ステップS301で2を超えると判断したとき、通信処理部19は、第3のパターンの割り込み信号を送信した通信端末装置1Nを多者通話回線から切り離し、通信端末装置1A〜1M間の通信に切り替える(S302)。
ステップS302で通信端末装置1Nを多者通話回線から切り離したとき、第4パターン切替処理部43は、第3のパターンの割り込み信号が含む通信端末装置1Nを示す情報を端末集合情報(1A〜1N)から除いた端末集合情報(1A〜1M)を再構成処理部15に出力する(S303)。
ステップS301で2以下と判断したとき、人数判定部41は、第3のパターンの割り込み信号を通信処理部19に出力し、通信処理部19は、通信を終了させる処理を行う(S304)。ここで、通信を終了させる処理は、周知であり、ここでは、その説明を省略する。
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態に係る中継装置は、入力された符号化情報を復号化せずに再構成して送信するため、従来の通信装置、通信方法等よりも、通信コストおよび回線使用率を抑え、処理における計算コストを増大させることなく、さらに、復号化音声の大きな劣化を防ぐ多者通話システムを実現することができる。
スケーラブル符号化技術を用いて音声・楽音信号等を伝送する中継装置を含めた通信システムにおいて、中継装置内で複数の通信端末装置から送信される符号化情報をレイヤ単位の符号化情報に分割し再構成し、各通信端末装置1A〜1N等に伝送する。これにより、3者以上の多者通話を柔軟に実現することができる。また、符号化情報をレイヤ単位で再構成することにより、中継装置において複数の通信端末装置からの符号化情報を一度復号化し重畳した後再符号化するという従来技術と比べ、復号化信号の著しい品質劣化がない多者通話を実現することができる。
また、過去の送信の伝送ビットレートを含む制御パラメータに基づいて、各通信端末装置に送信する符号化情報を組み合わせるための制御情報を作成するため、新たに伝送ビットレートを検出して制御情報を作成する処理の負荷を軽減することができる。
また、再生される音声の音声レベルと回線状況を含む通信状態に基づいて制御パラメータを設定するため、受信側で聴き取りやすい音声を再生するレイヤ構成を実現することができる。
また、多者通話の参加数を変化させるときに制御パラメータを更新するため、制御情報を作成する処理の負荷をさらに軽減することができる。
また、制御パラメータに基づいて符号化情報を選択して組み合わせるため、処理の負荷を軽減することができる。
また、同一の時間帯に送信された符号化情報を受信してから次の時間帯に送信された符号化情報を受信するため、処理の明確化を図ることができる。
また、多者通話を行っている回線とは別の回線で割り込みに係る2つの通信端末装置を接続するため、多者通話を中断させることなく割り込みに関する処理を行うことができる。
また、多者通話を行っている回線とは別の回線で割り込みに係る2つの通信端末装置を接続するため、多者通話を中断させることなく割り込みに関する処理を行うことができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る信号処理方法は、入力された符号化情報を復号化せずに再構成して送信するため、従来の通信装置、通信方法等よりも、処理における計算コストを増大させることなく、さらに、復号化音声の大きな劣化を防ぐ多者通話システムを実現することができる。
なお、本発明の第1の実施の形態では、中継装置が、多者通話を行うための信号処理を行う信号処理動作について説明したが、本発明は、コンピュータにこの信号処理動作を行わせる信号処理プログラムにも同様に適用される。また、信号処理プログラムを、メモリ、ディスク、テープ、CD、DVD等の機械読み取り可能な記録媒体に記録、書き込みをし、動作を行う場合についても、本発明は適用することができ、本実施の形態と同様の作用・効果を得ることができる。
(第2の実施の形態)
図10は、本発明の第2の実施の形態に係る通信端末装置のブロック構成を示す図である。図10において、通信端末装置1A〜1N等は、符号化情報受信分離部110、制御情報分離部120、復号化部130、符号化部210、および、符号化情報送信統合部230を含むように構成される。以下、各処理ブロックについて詳細に説明する。
符号化情報受信分離部110は、伝送路2A〜2N、2Zを介して中継装置10から送信された符号化情報が入力され、符号化情報から情報源符号(以下、「受信情報源符号」という。)と制御情報とを分離して抽出し、得られた受信情報源符号を復号化部130に出力し、制御情報を制御情報分離部120に出力する。
制御情報分離部120は、符号化情報受信分離部110から制御情報が入力され、制御情報を解析する。制御情報分離部120は、制御情報を解析した後、復号化に利用される情報源符号構成情報と、符号化に利用される伝送モード情報とに分離し、情報源符号構成情報を復号化部130に出力し、伝送モード情報を符号化部210に出力する。ここで、情報源符号構成情報は、情報源符号のレイヤ構成を示す情報であり、伝送モード情報は、伝送ビットレートを含む所定の情報である。具体的には、制御情報分離部120は、制御情報中の情報源符号構成情報を復号化部130に出力し、制御情報中の伝送モード情報を符号化部210に出力する。
復号化部130は、符号化情報受信分離部110から受信情報源符号が入力され、また制御情報分離部120から情報源符号構成情報を入力する。復号化部130は、入力された情報源符号構成情報に基づいて情報源符号を復号化し、出力信号を得る。
符号化部210は、音声信号等の入力信号が入力されると共に、制御情報分離部120から伝送モード情報が入力され、入力された伝送モード情報に基づいて入力信号を符号化し、送信情報源符号を生成する。符号化部210は、得られた情報源符号、および伝送モード情報を符号化情報送信統合部230に出力する。
符号化情報送信統合部230は、符号化部210から情報源符号および伝送モード情報が入力され、入力された情報源符号および伝送モード情報を統合して送信符号化情報を生成し、送信符号化情報を伝送路2A〜2N、2Z経由で中継装置10に出力する。
図11は、本発明の第2の実施の形態に係る符号化部210のブロック構成を示す図である。以下、符号化部210は、入力信号をNサンプルずつのデータに区切り(Nは自然数)、得られたNサンプルのデータを1フレームとしてフレーム毎に符号化を行うものとする。
符号化部210は、符号化動作制御部211、制御スイッチ222a、222b、224a、224b、226a、226b、基本レイヤ符号化部221a、基本レイヤ復号化部221b、第1拡張レイヤ符号化部223a、第1拡張レイヤ復号化部223b、第2拡張レイヤ符号化部225a、第2拡張レイヤ復号化部225b、第3拡張レイヤ符号化部227、および加算器212、213、214を有する。
符号化動作制御部211には、伝送モード情報が入力される。符号化動作制御部211は、入力した伝送モード情報に応じて、制御スイッチ222a、222b、224a、224b、226a、226bのオン/オフ制御を行う。具体的には、符号化動作制御部211は、伝送モード情報がBR4である場合、制御スイッチ222a、222b、224a、224b、226a、226bを全てオンにする。
また、符号化動作制御部211は、伝送モード情報がBR3である場合、制御スイッチ222a、222b、224a、224bをオンにし、制御スイッチ226a、226bをオフにする。また、符号化動作制御部211は、伝送モード情報がBR2である場合、制御スイッチ222a、222bをオンにし、制御スイッチ224a、224b、226a、226bをオフにする。
また、符号化動作制御部211は、伝送モード情報がBR1である場合、制御スイッチ222a、222b、224a、224b、226a、226bを全てオフにする。また、符号化動作制御部211は、伝送モード情報を符号化情報送信統合部230に出力する。このように、符号化動作制御部211が伝送モード情報に応じて制御スイッチ群をオン/オフ制御することにより、入力信号の符号化に用いる符号化部の組み合わせが決定される。
基本レイヤ符号化部221aは、音声信号等の入力信号が入力され、入力信号に対してCELPタイプの音声符号化方法を用いて符号化を行って基本レイヤ情報源符号を生成し、生成した基本レイヤ情報源符号を符号化情報送信統合部230および制御スイッチ222bに出力する。なお、基本レイヤ符号化部221aの構成については後述する。
基本レイヤ復号化部221bは、制御スイッチ222bがオンのとき、基本レイヤ符号化部221aから出力された基本レイヤ情報源符号に対してCELPタイプの音声復号化方法を用いて復号化を行って基本レイヤ復号化信号を生成し、生成した基本レイヤ復号化信号を加算器212に出力する。なお、基本レイヤ復号化部221bは、制御スイッチ222bがオフのときには何も動作しない。なお、基本レイヤ復号化部221bの構成については後述する。
加算器212は、制御スイッチ222a、222bがオンのとき、入力信号に、基本レイヤ復号化信号の極性を反転させて加算して第1差分信号を生成し、加算して得られた第1差分信号を第1拡張レイヤ符号化部223aおよび制御スイッチ224aに出力する。なお、加算器212は、制御スイッチ222a、222bがオフのときには何も動作しない。
第1拡張レイヤ符号化部223aは、制御スイッチ222a、222bがオンのとき、加算器212から得られる第1差分信号に対してCELPタイプの音声符号化方法を用いて符号化を行って第1拡張レイヤ情報源符号を生成し、生成した第1拡張レイヤ情報源符号を制御スイッチ224bおよび符号化情報送信統合部230に出力する。なお、第1拡張レイヤ符号化部223aは、制御スイッチ222a、222bがオフのときには何も動作しない。
第1拡張レイヤ復号化部223bは、制御スイッチ224bがオンのとき、第1拡張レイヤ符号化部223aから出力された第1拡張レイヤ情報源符号に対してCELPタイプの音声復号化方法を用いて復号化を行って第1拡張レイヤ復号化信号を生成し、生成した第1拡張レイヤ復号化信号を加算器213に出力する。なお、第1拡張レイヤ復号化部223bは、制御スイッチ224bがオフのときには何も動作しない。
加算器213は、制御スイッチ224a、224bがオンのとき、制御スイッチ224aから得られる第1差分信号に、第1拡張レイヤ復号化信号の極性を反転させて加算して第2差分信号を生成し、生成した第2差分信号を第2拡張レイヤ符号化部225aに出力する。なお、加算器213は、制御スイッチ224a、224bがオフのときには何も動作しない。
第2拡張レイヤ符号化部225aは、制御スイッチ224a、224bがオンのとき、加算器213から出力される第2差分信号に対してCELPタイプの音声符号化方法を用いて符号化を行って第2拡張レイヤ情報源符号を生成し、生成した第2拡張レイヤ情報源符号を符号化情報送信統合部230に出力する。なお、第2拡張レイヤ符号化部225aは、制御スイッチ224a、224bがオフのときには何も動作しない。
第2拡張レイヤ復号化部225bは、制御スイッチ226a、226bがオンのとき、第2拡張レイヤ符号化部225aから出力された第2拡張レイヤ情報源符号に対してCELPタイプの音声復号化方法を用いて復号化を行って第2拡張レイヤ復号化信号を生成し、生成した第2拡張レイヤ復号化信号を加算器214に出力する。なお、第2拡張レイヤ復号化部225bは、制御スイッチ226bがオフのときには何も動作しない。
加算器214は、制御スイッチ226a、226bがオンのとき、制御スイッチ226aから得られる第2差分信号に、第2拡張レイヤ復号化信号の極性を反転させた信号を加算し、加算結果である第3差分信号を第3拡張レイヤ符号化部227に出力する。なお、加算器214は、制御スイッチ226a、226bがオフのときには何も動作しない。
第3拡張レイヤ符号化部227は、制御スイッチ226a、226bがオンのとき、加算器214から出力される第3差分信号に対してCELPタイプの音声符号化方法を用いて符号化を行い、符号化により得られた情報源符号(以下、「第3拡張レイヤ情報源符号」という。)を符号化情報送信統合部230に出力する。なお、第3拡張レイヤ符号化部227は、制御スイッチ226a、226bがオフのときには何も動作しない。
符号化情報送信統合部230は、基本レイヤ符号化部221a、第1拡張レイヤ符号化部223a、第2拡張レイヤ符号化部225a、および第3拡張レイヤ符号化部227から出力された情報源符号と符号化動作制御部211から出力された伝送モード情報とを統合して符号化情報を生成し、生成した符号化情報を伝送路2Aに出力する。
次に、伝送前符号化情報のデータ構造(ビットストリーム)について図12を用いて説明する。伝送モード情報が伝送ビットレートがBR1を示すとき、符号化情報は、図12(a)に示すように、制御情報、基本レイヤ情報源符号および冗長部によって構成される。伝送モード情報がBR2である場合、符号化情報は、図12(b)に示すように、制御情報、基本レイヤ情報源符号、第1拡張レイヤ情報源符号および冗長部によって構成される。
伝送モード情報が伝送ビットレートがBR3を示すとき、符号化情報は、図12(c)に示すように、制御情報、基本レイヤ情報源符号、第1拡張レイヤ情報源符号、第2拡張レイヤ情報源符号および冗長部によって構成される。伝送モード情報が伝送ビットレートがBR4を示すとき、符号化情報は、図12(d)に示すように、制御情報、基本レイヤ情報源符号、第1拡張レイヤ情報源符号、第2拡張レイヤ情報源符号、第3拡張レイヤ情報源符号および冗長部によって構成される。
ここで、図12中のデータ構造における冗長部とは、ビットストリーム中に用意される冗長的なデータ格納部であり、伝送誤り検出・訂正用のビットおよび、パケットの同期をとるためのカウンタ等に利用される。
図13は、本発明の第2の実施の形態に係る基本レイヤ符号化部221aのブロック構成を示す図である。以下、基本レイヤ符号化部221aが、CELPタイプの音声符号化方法を用いて音声符号化を行う場合を例にとり説明する。
基本レイヤ符号化部221aは、前処理手段301と、LPC分析手段302と、LPC量子化手段303と、合成フィルタ304と、加算器305、311と、適応音源符号帳306と、量子化利得生成手段307と、固定音源符号帳308と、乗算器309、310と、聴覚重み付け手段312と、パラメータ決定手段313と、多重化部314とによって構成される。
前処理手段301は、符号化前の入力信号が入力され、入力信号に対し、DC成分を取り除くハイパスフィルタ処理や後続する符号化処理の性能改善につながるような波形整形処理、所謂プリエンファシス処理等の処理を行い、処理して得られた信号XinをLPC分析手段302および加算器305に出力する。
LPC分析手段302は、前処理手段301が出力した信号Xinが入力され、信号Xinに対して線形予測分析処理を行って線形予測係数を生成し、得られた線形予測係数をLPC量子化手段303に出力する。
LPC量子化手段303は、LPC分析手段302が出力した線形予測係数が入力され、線形予測係数(LPC)に対して量子化処理を行って量子化LPCを生成し、得られた量子化LPCを合成フィルタ304に出力すると共に、合成フィルタ304が量子化LPCに基づいて合成フィルタ(フィルタ合成とあった。)処理を行うことを示す符号Lを多重化部314に出力する。
合成フィルタ304は、後述する加算器311からの出力信号と、LPC量子化手段303から出力された線形予測係数とが入力され、量子化LPCに基づいて合成フィルタ処理のフィルタ係数を決定し、加算器311からの出力信号に対して合成フィルタ処理を施して合成信号を生成し、得られた合成信号を加算器305に出力する。
加算器305は、前処理手段301が出力した信号Xinと、合成フィルタ304が出力した合成信号とが入力され、合成信号の極性を反転させて信号Xinに加算することにより誤差信号を算出し、得られた誤差信号を聴覚重み付け手段312に出力する。
適応音源符号帳306は、後述するパラメータ決定手段313が出力した適応音源ベクトル符号Aが入力され、この適応音源ベクトル符号Aに応じて特定される過去の駆動音源(整合)から1フレーム分のサンプルを適応音源ベクトルとして切り出して乗算器309に出力する。ここで、上記の駆動音源は、過去に加算器311が出力した駆動音源をバッファに記憶しているものとする。
量子化利得生成手段307は、後述するパラメータ決定手段313が出力した音源利得符号Gが入力され、入力された音源利得符号Gに応じて量子化適応音源利得と量子化固定音源利得とを特定し、特定した量子化適応音源利得と量子化固定音源利得とをそれぞれ乗算器309と乗算器310とに出力する。ここで、量子化適応音源利得とは、適応音源符号帳306が出力した適応音源ベクトルを増幅するための利得であり、量子化固定音源利得とは、後述する固定音源符号帳308が出力する固定音源ベクトルを増幅するための利得である。
固定音源符号帳308は、後述するパラメータ決定手段313が出力した固定音源ベクトル符号Fが入力され、入力された固定音源ベクトル符号Fに応じて特定される形状を有するパルス音源ベクトルに拡散ベクトルを乗算して固定音源ベクトルを生成し、得られた固定音源ベクトルを乗算器310に出力する。
乗算器309は、適応音源符号帳306が出力した適応音源ベクトルと、量子化利得生成手段307が出力した量子化適応音源利得とが入力され、量子化適応音源利得を適応音源ベクトルに乗じて、加算器311に出力する。乗算器310は、固定音源符号帳308が出力した固定音源ベクトルと、量子化利得生成手段307が出力した量子化固定音源利得とが入力され、量子化固定音源利得を固定音源ベクトルに乗じて、加算器311に出力する。
加算器311は、乗算器309が出力した利得乗算後の適応音源ベクトルと、乗算器310が出力した固定音源ベクトルとが入力され、適応音源ベクトルと固定音源ベクトルとをベクトル加算して駆動音源を生成し、得られた駆動音源を合成フィルタ304および適応音源符号帳306に出力する。なお、適応音源符号帳306に入力された駆動音源は、バッファに記憶される。
聴覚重み付け手段312は、加算器305から出力された誤差信号が入力され、この誤差信号に対して聴覚を考慮した重み付けを行って符号化歪みを生成し、得られた符号化歪みをパラメータ決定手段313に出力する。
パラメータ決定手段313は、聴覚重み付け手段312から出力された符号化歪みが入力され、この符号化歪みを最小にする適応音源ベクトル、固定音源ベクトルおよび量子化利得を、それぞれ、適応音源符号帳306、固定音源符号帳308および量子化利得生成手段307が有するデータの中から選択して適応音源ベクトル符号A、固定音源ベクトル符号Fおよび音源利得符号Gを生成し、多重化部314に出力する。ここで、適応音源ベクトル符号は、パラメータ決定手段313が選択した適応音源ベクトルを特定する情報であり、固定音源ベクトル符号は固定音源ベクトルを特定する情報であり、音源利得符号は、量子化適応音源利得と量子化固定音源利得を特定する情報である。
多重化部314は、LPC量子化手段303が出力した量子化LPCを表す符号Lと、パラメータ決定手段313が出力した適応音源ベクトル符号A、固定音源ベクトル符号Fおよび音源利得符号Gとを入力とし、これらの情報を多重化して基本レイヤ情報源符号を生成して出力する。
図11に示す第1拡張レイヤ符号化部223a、第2拡張レイヤ符号化部225a、および第3拡張レイヤ符号化部227の構成の説明については、基本レイヤ符号化部221aと同一であるため、その説明を省略する。ただし、第1拡張レイヤ符号化部223a、第2拡張レイヤ符号化部225a、および第3拡張レイヤ符号化部227に入力される信号と出力される情報源符号とは異なる。
図14は、本発明の第2の実施の形態に係る基本レイヤ復号化部221bのブロック構成を示す図である。以下、基本レイヤ復号化部221bが、CELPタイプの音声復号化方法を用いて音声復号化を行う場合を例にとり説明する。
図14において、基本レイヤ復号化部221bは、多重化分離手段401と、LPC復号化手段402と、合成フィルタ403と、後処理手段404と、適応音源符号帳405と、量子化利得生成手段406と、固定音源符号帳407と、乗算器408、409と、加算器410とを有する。
多重化分離手段401は、基本レイヤ復号化部221bに入力された基本レイヤ情報源符号が入力され、基本レイヤ情報源符号から符号L、A、G、Fを分離し、それぞれ、LPC復号化手段402、適応音源符号帳405、量子化利得生成手段406、固定音源符号帳407に出力する。
LPC復号化手段402は、多重化分離手段401が出力した符号Lが入力され、符号Lに基づいて量子化LPCを復号化し、得られた量子化LPCを合成フィルタ403に出力する。
適応音源符号帳405は、多重化分離手段401が出力した符号Aが入力され、符号Aで指定される駆動音源の1フレーム分のサンプルを、記憶している過去の駆動音源のうちから選択し、適応音源ベクトルとして乗算器408に出力する。
量子化利得生成手段406は、多重化分離手段401が出力した音源利得符号Gが入力され、音源利得符号Gで指定される量子化適応音源利得と量子化固定音源利得を復号化し、量子化適応音源利得を乗算器408に出力し、量子化固定音源利得を乗算器409に出力する。
固定音源符号帳407は、多重化分離手段401が出力した符号Fが入力され、符号Fで指定される固定音源ベクトルを生成し、生成した固定音源ベクトルを乗算器409に出力する。
乗算器408は、適応音源符号帳405が出力した適応音源ベクトルと、量子化利得生成手段406が出力した量子化適応音源利得とが入力され、適応音源ベクトルに量子化適応音源利得を乗算し、利得乗算後の適応音源ベクトルを加算器410に出力する。
乗算器409は、固定音源符号帳407が出力した固定音源ベクトルと、量子化利得生成手段406が出力した量子化固定音源利得とが入力され、固定音源ベクトルに量子化固定音源利得を乗算し、利得乗算後の固定音源ベクトルを加算器410に出力する。
加算器410は、乗算器408、409から出力された利得乗算後の適応音源ベクトルと固定音源ベクトルとを加算して駆動音源を生成し、得られた駆動音源を合成フィルタ403および適応音源符号帳405に出力する。
合成フィルタ403は、LPC復号化手段402が出力した量子化LPCと、加算器410が出力した駆動音源とが入力され、量子化LPCに基づいてフィルタ係数を決定し、入力された駆動音源のフィルタ合成処理を行い、得られた(合成した)信号を後処理手段404に出力する。
後処理手段404は、合成フィルタ403が出力した信号が入力され、入力された信号に対して、ホルマント強調、ピッチ強調等の音声の主観的品質を改善する処理、定常雑音の主観的品質を改善する処理等を施し、基本レイヤ復号化信号として出力する。
図11に示す第1拡張レイヤ復号化部223bおよび第2拡張レイヤ復号化部225bの構成の説明については、基本レイヤ復号化部221bと同一であるため、その説明を省略する。ただし、第1拡張レイヤ復号化部223bおよび第2拡張レイヤ復号化部225bに入力される情報源符号の種類と出力される復号化信号とは異なる。
図15は、本発明の第2の実施の形態に係る復号化部130のブロック構成を示す図である。以下、復号化部130が、CELPタイプの音声復号化方法を用いて音声復号化を行う場合を例にとり説明する。
復号化部130は、符号化情報管理部131と、復号化動作制御部132と、基本レイヤ復号化部133と、第1拡張レイヤ復号化部135と、第2拡張レイヤ復号化部137と、第3拡張レイヤ復号化部139と、制御スイッチ134、136、138と、加算器140〜142と、合成音管理部143とを有する。
符号化情報管理部131には、符号化情報受信分離部110が出力した情報源符号と、制御情報分離部120が出力した情報源符号構成情報とが入力される。符号化情報管理部131は、入力された情報源符号構成情報に基づいて、所定データ量の情報源符号が入力されるまで、入力された情報源符号および制御情報を内部メモリに格納する。具体的には、符号化情報管理部131は、多者通話に参加している全通信端末装置1A〜1N等から送信された所定データ量の情報源符号が全て揃うまで格納する。符号化情報管理部131は、また、所定データ量の情報源符号が全て入力されたとき、内部メモリに格納した情報源符号および情報源符号構成情報を復号化動作制御部132に出力する。
復号化動作制御部132は、符号化情報管理部131が出力した情報源符号および情報源符号構成情報が入力され、情報源符号構成情報に基づいて、受信した各通信端末装置1A〜1N等からの情報源符号毎に、制御スイッチ134、136、138のオン/オフを制御し、基本レイヤ復号化部133、第1拡張レイヤ復号化部135、第2拡張レイヤ復号化部137および第3拡張レイヤ復号化部139に、対応するレイヤの信号を出力する。
具体的には、復号化動作制御部132は、各通信端末装置1A〜1N等毎に、符号化情報管理部131から得られる情報源符号構成情報の占有レイヤ数(L1、L2、...)を参照し、占有レイヤ数が1(情報源符号構成情報がL1)の場合、制御スイッチ134、136、138を全てオフにし、この通信端末装置からの情報源符号を基本レイヤ復号化部133に出力する。また、復号化動作制御部132は、占有レイヤ数が2(情報源符号構成情報がL2)の場合、制御スイッチ134をオンにし、制御スイッチ136、138をオフにし、この通信端末装置からの情報源符号を下位のレイヤから順番に、基本レイヤ復号化部133および第1拡張レイヤ復号化部135にそれぞれ出力する。また、復号化動作制御部132は、占有レイヤ数が3(情報源符号構成情報がL3)の場合、制御スイッチ134、136をオンにし、制御スイッチ138をオフにし、この通信端末装置からの情報源符号を下位のレイヤから順番に、基本レイヤ復号化部133、第1拡張レイヤ復号化部135および第2拡張レイヤ復号化部137にそれぞれ出力する。また、復号化動作制御部132は、占有レイヤ数が4(情報源符号構成情報がL4)の場合、制御スイッチ134、136、138を全てオンにし、この通信端末装置からの情報源符号を下位のレイヤに対応する情報源符号から、基本レイヤ復号化部133、第1拡張レイヤ復号化部135、第2拡張レイヤ復号化部137および第3拡張レイヤ復号化部139にそれぞれ出力する。
また、復号化動作制御部132は、各通信端末装置1A〜1N等から送信された情報源符号が全て復号化されるまで、得られた各通信端末装置1A〜1N等毎の復号化信号を内部メモリに格納するように、合成音管理部143に制御信号を送り、合成音管理部143の動作を制御する。
例えば、4層のスケーラブル通信によって3者(通信端末装置1A、1B、1C)間通話を行っている状態で、通信端末装置1Aの復号化動作制御部132が受信した情報源符号構成情報が、「B:L2(base,enh1)C:L2(enh2,enh3)」であった場合を例にとり説明する。この場合、復号化動作制御部132は、制御スイッチ134をオンにし、制御スイッチ136、138をオフにし、通信端末装置1Bから伝送された情報源符号である基本レイヤ情報源符号を基本レイヤ復号化部133に出力し、第1拡張レイヤ情報源符号を第1拡張レイヤ復号化部135に出力する。また、復号化動作制御部132は、合成音管理部143に制御信号を出力し、基本レイヤ復号化部133および第1拡張レイヤ復号化部135が復号化して得られた各通信端末装置1B、1Cからの復号化信号を合成音管理部143に記憶させる。次に、復号化動作制御部132は、制御スイッチ134をオンにし、制御スイッチ136、138をオフにし、通信端末装置1Cから伝送された情報源符号である、第2拡張レイヤ情報源符号を基本レイヤ復号化部133に出力し、第3拡張レイヤ情報源符号を第1拡張レイヤ復号化部135に出力する。
基本レイヤ復号化部133は、復号化動作制御部132から出力された基本レイヤ情報源符号等の情報源符号に対してCELPタイプの音声復号化方法を用いて復号化を行い、復号化により得られた復号化信号(以下、「基本レイヤ復号化信号」という。)を加算器142に出力する。
第1拡張レイヤ復号化部135は、制御スイッチ134がオンのとき、復号化動作制御部132から出力された第1拡張レイヤ情報源符号等の情報源符号に対してCELPタイプの音声復号化方法を用いて復号化を行い、復号化により得られた復号化信号(以下、「第1拡張レイヤ復号化信号」という。)を加算器141に出力する。また、第1拡張レイヤ復号化部135は、制御スイッチ134がオフのときは、何も動作しない。
第2拡張レイヤ復号化部137は、制御スイッチ136がオンのとき、復号化動作制御部132から出力された第2拡張レイヤ情報源符号等の情報源符号に対してCELPタイプの音声復号化方法を用いて復号化を行い、復号化により得られた復号化信号(以下、「第2レイヤ復号化信号」という。)を加算器140に出力する。また、第2拡張レイヤ復号化部137は、制御スイッチ136がオフのときは、何も動作しない。
第3拡張レイヤ復号化部139は、制御スイッチ138がオンのとき、復号化動作制御部132から出力された第3拡張レイヤ情報源符号等の情報源符号に対してCELPタイプの音声復号化方法を用いて復号化を行い、復号化により得られた復号化信号(以下、「第3拡張レイヤ復号化信号」という。)を加算器140に出力する。また、第3拡張レイヤ復号化部139は、制御スイッチ138がオフのときは、何も動作しない。
加算器140は、制御スイッチ136、138がオンのとき、第3拡張レイヤ復号化部139から出力された第3拡張レイヤ復号化信号と第2拡張レイヤ復号化部137から出力された第2拡張レイヤ復号化信号とを加算し、加算後の信号を加算器141に出力する。また、加算器140は、制御スイッチ138がオフであり、かつ、制御スイッチ136がオンのとき、第2拡張レイヤ復号化部137から出力された第2拡張レイヤ復号化信号を加算器141に出力する。なお、加算器140は、制御スイッチ136、138がオフのとき、何も動作しない。
加算器141は、制御スイッチ134、136がオンのとき、第2拡張レイヤ復号化部137から出力された第2拡張レイヤ復号化信号と第1拡張レイヤ復号化部135から出力された第1拡張レイヤ復号化信号とを加算し、加算後の信号を加算器142に出力する。また、加算器141は、制御スイッチ136がオフであり、かつ、制御スイッチ134がオンのとき、第1拡張レイヤ復号化部135から出力された第1拡張レイヤ復号化信号を加算器142に出力する。なお、加算器141は、制御スイッチ134、136がオフのとき、何も動作しない。
加算器142は、制御スイッチ134がオンのとき、加算器141から出力された復号化信号と基本レイヤ復号化部133から出力された基本レイヤ復号化信号とを加算し、加算後の信号を合成音管理部143に出力する。なお、加算器142は、制御スイッチ134がオフのとき、基本レイヤ復号化部133から得られる基本レイヤ復号化信号を合成音管理部143に出力する。
合成音管理部143は、加算器142から出力される復号化信号が入力され、復号化動作制御部132からの制御に基づき、入力された復号化信号を内部メモリに格納する。また、合成音管理部143は、復号化動作制御部132からの制御に基づき、内部メモリに格納された複数の復号化信号を重畳加算し、得られた加算信号を出力信号として出力する。
具体的には、合成音管理部143は、復号化動作制御部132から制御信号として、制御部(中継装置)から伝送された情報源符号を構成する通信端末装置数を得て、この通信端末装置数分だけ、内部メモリに復号化信号を格納する。合成音管理部143は、指定された通信端末装置数分、復号化信号を格納した後、格納した全ての復号化信号を重畳加算し、得られた加算信号を出力信号として出力する。
なお、基本レイヤ復号化部133、第1拡張レイヤ復号化部135、第2拡張レイヤ復号化部137、および第3拡張レイヤ復号化部139の内部構成は、上述した基本レイヤ復号化部221bと同一であり、入力される情報源符号の種類および出力される信号の種類のみが異なるので、その説明は省略する。
以上説明したように、本発明の第2の実施の形態に係る通信端末装置は、入力された符号化情報を復号化せずに再構成して送信するため、従来の通信装置、通信方法等よりも、処理における計算コストを増大させることなく、さらに、復号化音声の大きな劣化を防ぐ多者通話システムを実現することができる。
また、制御情報に基づいて符号化情報をレイヤ毎に復号化するため、異なる通信端末装置から送信され異なるレイヤに統合された符号化情報を復号化することができる。
また、レイヤ毎に符号化された前記符号化情報を基本レイヤから復号化するため、伝送ビットレートが低下したときでも適切に復号化することができる。
また、本発明は階層を限定するものではなく、複数階層で構成された階層的な信号符号化または復号化方法において、下位レイヤでの入力信号と出力信号との差である残差信号を上位レイヤで符号化する場合について適用することができる。
また、本発明は同時に多者通話可能な通信端末装置数を限定するものではなく、スケーラブル符号化技術の階層数以上の通信端末装置間で多者通話を行う場合についても、階層数以上の通信端末装置から送信される符号化情報を一度復号化し重畳した後再符号化するという技術と組み合わせることで適用することができる。
また、本発明は同時に多者通話中に、各通信端末装置1A〜1N等へのレイヤ数の割り当て方法を限定するものではなく、各通信端末装置1A〜1N等へのレイヤ数の割り当てを出来る限り均等にするような場合の他に、通信端末装置から送信される音声レベルが高い端末、あるいは中継装置間との回線状況が良い端末等に優先的にレイヤ数を割り当てる場合などにも適用することができ、より柔軟な多者通話を実現することができる。
また、本発明は多者通話システムの参加方式、脱退方式を限定するものではなく、本実施の形態では、各通信端末装置1A〜1N等の脱退時に自ら回線切断要求を送信することで脱退していたが、他の通信端末装置により強制的に脱退させられるという場合などにも適用することができる。
本発明に係る中継装置、通信端末装置、信号復号化装置、信号処理方法、および信号処理プログラムは、従来の通信装置、通信方法等よりも、処理における計算コストを増大させることなく、さらに、復号化音声の大きな劣化を防ぐ多者通話システムを実現することができるという効果を有し、多者通話が可能な中継装置、通信端末装置、信号復号化装置、信号処理方法、および信号処理プログラム等として有用である。
本発明の実施の形態に係る中継装置および通信端末装置を有する通信システムのブロック構成を示す図 本発明の第1の実施の形態に係る中継端末のブロック構成を示す図 本発明の第1の実施の形態に係る第1の割込パターン処理部のブロック構成を示す図 本発明の第1の実施の形態に係る第2の割込パターン処理部のブロック構成を示す図 本発明の第1の実施の形態に係る第3の割込パターン処理部のブロック構成を示す図 本発明の第1の実施の形態に係る中継端末の動作を説明するためのフローチャート 本発明の第1の実施の形態に係る第1の割込パターン処理を説明するためのフローチャート 本発明の第1の実施の形態に係る第2の割込パターン処理を説明するためのフローチャート 本発明の第1の実施の形態に係る第3の割込パターン処理を説明するためのフローチャート 本発明の第2の実施の形態に係る通信端末装置のブロック構成を示す図 本発明の第2の実施の形態に係る符号化部のブロック構成を示す図 本発明の第2の実施の形態に係る通信端末装置から伝送される符号化情報のデータ構造図 本発明の第2の実施の形態に係る符号化部の基本レイヤ符号化部の内部構成を示すブロック図 本発明の第2の実施の形態に係る符号化部の基本レイヤ復号化部の内部構成を示すブロック図 本発明の第2の実施の形態に係る通信端末装置内の復号化部の内部構成を示すブロック図
符号の説明
1A〜1N 通信端末装置
2A〜2N 伝送路
10 中継装置
11 受信部
12 割込判定部
13 符号化情報分離部
14 符号化情報管理部
15 再構成処理部
16 統合送信部
16a 符号化情報統合部
16b 送信部
18a、18b、39a、39b、39c、44、134、136、138、201、202、203、222a、222b、224a、224b、226a、226b 制御スイッチ
19 通信処理部
20、30、40 割込パターン処理部
21、34、41 人数判定部
22、26、27、32、36、38、43 パターン切替処理部
23、31 接続準備部
24、33 許可判定部
25、35、37、42 切断準備部
110 符号化情報受信分離部
120 制御情報分離部
130 復号化部
131 符号化情報管理部
132 復号化動作制御部
133、221b 基本レイヤ復号化部
135、223b 第1拡張レイヤ復号化部
137、225b 第2拡張レイヤ復号化部
139 第3拡張レイヤ復号化部
140、141、142、212、213、214、305、311、410 加算器
143 合成音管理部
210 符号化部
211 符号化動作制御部
230 符号化情報送信統合部
221a 基本レイヤ符号化部
223a 第1拡張レイヤ符号化部
225a 第2拡張レイヤ符号化部
227 第3拡張レイヤ符号化部
301 前処理手段
302 LPC分析手段
303 LPC量子化手段
304、403 合成フィルタ
306、405 適応音源符号帳
307、406 量子化利得生成手段
308、407 固定音源符号帳
309、310、408、409 乗算器
312 聴覚重み付け手段
313 パラメータ決定手段
314 多重化部
401 多重化分離手段
402 LPC復号化手段
404 後処理手段

Claims (13)

  1. 多者通話に参加している各通信端末装置から送信され、スケーラブル符号化によってレイヤ毎に符号化された符号化情報を、受信する受信部と、前記受信部が各前記通信端末装置から受信した前記符号化情報を前記レイヤ単位で組み合わせるための制御情報を作成する再構成処理部と、前記再構成処理部が作成した前記制御情報に基づいて、前記受信部が各前記通信端末装置から受信した前記符号化情報を、スケーラブルに前記レイヤ単位で組み合わせて統合すると共に、統合した前記符号化情報を送信する統合送信部とを備えることを特徴とする中継装置。
  2. 前記多者通話に参加している前記通信端末装置毎に設定した、過去の送信の伝送ビットレートを含む制御パラメータを有し、前記再構成処理部が、前記制御パラメータに基づいて、各前記通信端末装置に送信する前記符号化情報を組み合わせるための前記制御情報を作成することを特徴とする請求項1に記載の中継装置。
  3. 前記再構成処理部が、各前記通信端末装置から送信された各前記符号化情報に基づいて再生される音声の音声レベルと、各前記通信端末装置との通信に用いる回線の回線状況を含む通信状態に関する情報とに基づいて、前記制御パラメータを設定することを特徴とする請求項2に記載の中継装置。
  4. 新たな通信端末装置を前記多者通話に参加させるとき、または、前記多者通話に参加している前記通信端末装置が前記多者通話をやめるとき、前記再構成処理部が、前記制御パラメータを更新することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の中継装置。
  5. 前記再構成処理部が、各前記通信端末装置から受信した前記符号化情報のうちの、基本レイヤから所定レイヤ分の前記符号化情報を、前記制御パラメータに基づいて選択して組み合わせることを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載の中継装置。
  6. 前記再構成処理部が、前記多者通話に参加している各前記通信端末装置が各時間帯で送信した前記符号化情報のうち、同一の前記時間帯に送信された前記符号化情報を受信してから次の前記時間帯に送信された前記符号化情報を受信することを特徴とする請求項2乃至請求項5のいずれか1項に記載の中継装置。
  7. 新たな通信端末装置を前記多者通話に参加させるとき、前記新たな通信端末装置を前記多者通話に参加させようとする前記通信端末装置と前記新たな通信端末装置とを、前記多者通話を行っている回線とは別の回線で接続することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の中継装置。
  8. 前記多者通話に参加している前記通信端末装置と新たな通信端末装置とを通話させるとき、前記多者通話に参加している前記通信端末装置と前記新たな通信端末装置とを、前記多者通話を行っている回線とは別の回線で接続することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の中継装置。
  9. スケーラブル符号化によってレイヤ毎に符号化された符号化情報を受信する受信部と、前記受信部が受信した前記符号化情報に含まれる制御情報に基づいて、スケーラブル復号化によって音声信号を復号化する復号化部と、前記受信部が受信した前記符号化情報に含まれる前記制御情報に基づいて、スケーラブル符号化によって音声信号を符号化する符号化部と、前記符号化部が符号化して得られた前記符号化情報を送信する送信部とを備えることを特徴とする通信端末装置。
  10. スケーラブル符号化によって複数のレイヤで構成された符号化情報から情報源符号および制御情報を分離する符号化情報分離部と、前記制御情報に基づいて前記符号化情報をレイヤ毎に復号化する復号化部とを備えることを特徴とする信号復号化装置。
  11. 前記復号化部が、基本レイヤから所定レイヤ分の、レイヤ毎に符号化された前記符号化情報を復号化することを特徴とする請求項10に記載の信号復号化装置。
  12. 多者通話に参加している各通信端末装置から送信され、スケーラブル符号化によってレイヤ毎に符号化された符号化情報を受信機が受信する受信ステップと、前記受信ステップで各前記通信端末装置から受信した前記符号化情報を、レイヤ単位で組み合わせるための制御情報を、再構成処理部が作成する再構成ステップと、前記再構成処理部が作成した前記制御情報に基づいて、各前記通信端末装置から受信した前記符号化情報を、統合送信部がスケーラブルにレイヤ単位で組み合わせて統合する統合ステップと、前記統合ステップで統合した前記符号化情報を、前記統合送信部が送信する送信ステップとを備えることを特徴とする信号処理方法。
  13. コンピュータに、多者通話に参加している各通信端末装置から送信され、スケーラブル符号化によってレイヤ毎に符号化された符号化情報を受信する受信ステップと、前記受信ステップで各前記通信端末装置から受信した前記符号化情報を、レイヤ単位で組み合わせるための制御情報を作成する再構成ステップと、前記再構成ステップで作成した前記制御情報に基づいて、前記受信ステップで各前記通信端末装置から受信した前記符号化情報をスケーラブルにレイヤ単位で組み合わせて統合する統合ステップと、前記統合ステップで統合した前記符号化情報を、送信する送信ステップとを実行させることを特徴とする信号処理プログラム。
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