JP2007024984A - 現像装置とプロセスカートリッジ及びこれらを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 現像装置のケーシングに設けた開口部近傍付近の補助極が形成する磁気ブラシの対向面に確実に圧力差を生じさせて適切な現像装置内への吸い込み気流を発生させ、補助極とケーシングとにより形成される磁気ブラシよりブラシとケーシングとの密閉を防止してケーシングの開口部に向けて発生する噴出し気流を抑制してトナー飛散を抑制可能な現像装置を提供する。
【解決手段】 像担持体10との対向部位が開口10され内部に現像剤が収納されたケーシング126と、このケーシング126内の開口近傍に回転自在に配置され、主極と補助極とを構成する複数の永久磁石が設けられた現像担持体120とを備え、主極となる永久磁石よりも現像担持体の回転方向下流位置に補助極となる永久磁石が配置された現像装置12において、補助極に対向する位置で現像担持体120との間隙が異なる段差部140を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、現像装置及びこの現像装置を備えたプロセスカートリッジ及び画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置では、像担持体となる感光体の表面に潜像を形成し、この静電潜像を現像装置に収容されている現像剤を用いて現像している。現像装置には、現像担持体として現像ローラや現像スリーブを用いて磁気ブラシを形成する方式がある。磁気ブラシ方式の現像装置では、現像装置のケーシングの開口部近傍に配置された現像スリーブが内蔵する永久磁石によって形成される磁界により、トナーとキャリアとを含む2成分現像剤で磁気ブラシを形成し、この磁気ブラシを像担持体としての感光体と現像スリーブとの隙間に搬送して感光体上の潜像を現像している。
このような構成の現像装置においては、現像スリーブが回転することによって回転方向に連れ回りの気流が発生するが、回転方向下流側においてはケーシングとケーシング近傍付近の補助極により形成される磁気ブラシにより密閉されるため、発生した空気流が補助極により磁気ブラシに衝突し噴出し気流となって浮遊トナーを画像形成装置本体内に飛散させてしまうという課題があった。
そこで、特許文献1には、現像担持体となる現像ローラの下部に空気の吐出口を設けると共に、この吐出口に、気流を案内するように現像装置のケーシングに設けた開口部から現像ローラの下流に向かうにつれて現像ローラとの間隔が拡大する形状に気流案内板を設け、開口部からケーシング内へと吸い込まれる空気流を形成してトナー飛散を抑制する現像装置が提案されている。
特許文献2には、現像担持体となる現像ローラの回転下流方向に位置し現像装置のケーシングに設けた開口部近傍付近の補助極が形成する磁気ブラシの突出方向に凹む凹構造を有し、これにより圧力抜き空間を形成する形状を最適化し、この領域での流速の増加を抑制することで、磁気ブラシの挙動と局所的なケーシングとの相互作用によってケーシングの開口部に向けて発生する噴出し気流の流量を抑制して、結果的に離脱したトナーやキャリアの飛散を抑制可能とした現像装置が提案されている。
特許文献3には、補助極の対向部もしくは補助極近傍でかつ、当該補助極よりも上流で、しかも現像装置のケーシングに設けた開口部中における現像領域よりも現像ローラの回転方向下流の位置にて現像ローラ上の現像剤と接触するとともに、他端側がケーシングに固定されたシール部材を設け、補助極における現像剤の穂立ちによって生じた飛散トナーを固定されたシール部材を有することで、補助極における現像剤の穂立ちによって生じた飛散トナーを現像装置内にシールしてトナー飛散を抑制する乾式の現像装置が提案されている。
特公平1−39581号公報 特開2004−20772号 特開平3−32068号公報
特許文献1では、現像ローラの下部に空気の吐出口を設けると共に、この吐出口に、気流を案内するようにケーシングの開口部から現像ローラ下流に向かうにつれて現像ローラとの間隔が拡大する形状に気流案内板を設けて、開口部からケーシング内へと吸い込まれる空気流を形成しているが、補助極との位置関係によっては効果的な吸い込み気流が発生できず、トナー飛散などが発生してしまうことがある。
特許文献2では、現像ローラの回転下流方向のケーシング開口部近傍付近の補助極が形成する磁気ブラシの突出方向に凹む凹構造を有することで、圧力抜き空間を形成する形状の最適化を図っているため、この領域での流速の増加を抑制することができ、磁気ブラシの挙動と局所的なケーシングとの相互作用によってケーシングの開口部に向けて発生する噴出し気流の流量を抑制している。しかしながら、凹構造では充分な圧力差が生じないことがあり、安定した吸い込み気流が発生できず、トナー飛散などが発生してしまうことがある。
特許文献3では、補助極の対向部もしくは当該補助極近傍でかつ、該補助極よりも上流、しかも開口部中、現像領域よりも現像ローラの回転方向下流の位置にて現像ローラ上の現像剤と接触するとともに、他端側がケーシングに固定されたシール部材を有することで、現像剤の穂立ちによって生じた飛散トナーを現像装置内にシールし、トナー飛散を抑制しているが、シール部材により現像装置内を密閉することにより現像装置内の圧力の逃げ場が無くなり現像装置内圧が高くなる。このように、現像装置の内圧が高くなると、逃げ場を失った空気が端部から噴出してしまい、その結果トナー飛散が発生してしまうという課題がある。
本発明は、現像装置のケーシングに設けた開口部近傍付近の補助極が形成する磁気ブラシの対向面に確実に圧力差を生じさせて適切な現像装置内への吸い込み気流を発生させるとともに、補助極とケーシングとにより形成される磁気ブラシよりブラシとケーシングとの密閉を防止してケーシングの開口部に向けて発生する噴出し気流を抑制してトナー飛散を抑制可能な現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置を提供することを、その目的とする。
上記目的を達成するため、本発明にかかる、像担持体との対向部位が開口され内部に現像剤が収納されたケーシングと、このケーシング内の開口近傍に回転自在に配置され、主極と補助極とを構成する複数の永久磁石が設けられた現像担持体とを備え、主極となる永久磁石よりも現像担持体の回転方向下流位置に補助極となる永久磁石が配置された現像装置では、補助極に対向する位置で現像担持体との間隙が異なるような段差部を有することを特徴としている。
本発明における現像装置では、段差部が、ケーシングと、これと対向配置された段差形成用対向部材とで形成することや、ケーシング自身に形成された段差形状により形成したことを特徴としている。
本発明における現像装置では、現像担持体とケーシングとの間隙における、回転方向上流側をCG1(mm)、下流側をCG2(mm)とした時、CG1(mm)とCG2(mm)が、CG1(mm)<CG2(mm)の関係になるように段差部を設定したことを特徴としている。さらに、CG2(mm)は、CG1(mm)+1mm≦CG2(mm)の関係に設定したことを特徴としている。
本発明における現像装置では、段差部が、補助極により発生する磁束密度の中心をL1、異なる段差部における現像担持体との間隙が異なる境目位置をL2、L1とL2との成す角をdとしたとき、L1とL2が現像担持体円周方向上流側に向かって0°≦d≦20°の関係に設定されていることを特徴としている。
本発明にかかる、像担持体と、この像担持体の表面に形成される静電潜像を現像する現像装置とを少なくとも備え、画像形成装置本体に着脱自在なプロセスカートリッジでは、現像装置として上記何れかに記載の現像装置を用いたことを特徴している。
本発明にかかる画像形成装置は、上記の段差部を有するプロセスカートリッジを有することを特徴としている。本発明にかかる、像担持体と、この像担持体の表面に形成される静電潜像を現像する現像装置とを備えた画像形成装置では、上記何れかの現像装置を有することを特徴としている。
本発明によれば、補助極に対向する位置で現像担持体との間隙が異なる段差部を有しているので、補助極の磁界により形成される磁気ブラシとケーシングとの間に圧力抜き空間を形成することができ、それにより現像装置(ケーシング)内部への吸い込み気流を良好に発生することができ、トナー飛散を抑制することができる。
本発明によれば、現像担持体とケーシングとの間隙を上流側の方が小さくなる段差部にすることによって、上流側と下流側に圧力差が生じ、それにより現像装置(ケーシング)内部への吸い込み気流が発生するので、トナー飛散を抑制することできる。
本発明によれば、現像担持体とケーシングとの間隙を下流側の方を1mm以上小さい段差部にすることによって、上流側と下流側の圧力差がより大きくなり、それにより現像装置(ケーシング)内部への吸い込み気流が強くなるので、トナー飛散を抑制することできる。
本発明によれば、段差部の位置を補助極により発生する磁界の中心に対して回転方向下流側に0°以上20°以下と規定しているので、現像担持体の加工により補助極位置のバラツキ、あるいは対向部材の取り付け、ケーシングの段差部の加工により磁界の中心と段差部の位置が多少ずれた場合においても適切な吸い込み気流を発生することができ、トナー飛散を抑制することができる。
本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。本形態において、画像形成装置は、電子写真方式でタンデム式を採用してフルカラー画像を形成可能なカラープリンタ(以下「プリンタ」と記す)である。画像形成装置としては、図1に示すプリンタに限らず、複写機、ファクシミリ装置、あるいはこれらの何時退化した所謂複合機等であってもよい。
図1を用いてプリンタとしての基本構成とその動作について説明し、この後に本形態特有の構成と作用について説明する。このプリンタは、その基部となる画像形成装置本体1の下部に、記録材としての用紙29が収納される給紙カセット2が配設され、その上方に画像形成部3を配置した構成となっている。画像形成部3には、像担持体を備えた複数のプロセスユニットとして4個の作像ユニット8Y,8C,8M,8BKを備えた作像部8と、複数のローラ4,5,6と、これらローラに巻き掛けられた可撓性を有する無端ベルトにより構成された中間転写体としての中間転写ベルト7aとを有する中間転写ユニット7と、各像担持体に光書込みを行う光書込み部としての光書き込みユニット15と、用紙29にトナー像を定着する定着手段22とが設けられている。作像ユニット8Y,8C,8M,8BKと中間転写ユニット7は、装置本体1に対して着脱自在とされている。給紙部2から定着手段11までの間には、用紙29を搬送する搬送経路Rが形成され、ローラ6はこの搬送経路Rに臨んで配置されている。本形態において、中間転写ユニット7、作像部8、光書き込みユニット15及び定着手段22は、装置内部の構成要素をなし、装置本体1内の略中央に配置されている。光書き込みユニット15は、光変調されたレーザ光Lを各感光体ドラムの表面に照射して、感光体表面に色毎の潜像を形成するものであり、本形態では、作像部8の下方に配置されている。
中間転写ベルト7aのローラ4とローラ5間は、このベルトの下部側ベルト走行辺に相当している。中間転写ベルト7aには、ローラ6と対向する部位に2次転写装置となる2次転写ローラ20が搬送経路Rに臨むように配設され、ローラ4と対向する部位にベルト表面を清掃するベルトクリーニング装置21が配設されている。
作像部3は、この下側走行辺に対向するように配置されることで、中間転写ベルト7aの下方に配設されている。各作像ユニットは、中問転写ベルト7aに接する像担持体としての感光体ドラム10をそれぞれ具備している。各感光体ドラム10の周りには、帯電装置11、現像装置12、クリーニング装置13がそれぞれ配置されている。各感光体ドラム10が中間転写ベルト7aに接する位置における中間転写ベルト7aの内側には、1次転写を行う転写手段としての転写ローラ14がそれぞれ設けられている。
本形態において、作像ユニット8Y,8C,8M,8BKは、基本的には同一構造に構成されており、図1では代表して作像ユニット8BKの構成にのみ符号を付している。各作像ユニットにおいて異なるのは、各現像装置12に収納されている現像剤としての二成分現像剤の一方を構成するトナーの色だけである。作像ユニット8Y,8C,8M,8BKの各現像装置12には、それぞれイエロー,シアン,マゼンタ、ブラックのトナーとキャリアからなる二成分現像剤が収納されている。各現像装置12には、トナーが減ると、装置本体1の上部に配設されたトナー補給ボトルT1,T3,T3,T4から補給用のトナーがそれぞれ供給されるように構成されている。
画像形成動作が開始されると、各作像ユニット8の感光体ドラム10が図示しない駆動装置によって時計方向に回転駆動され、各感光体ドラムの表面が帯電装置11によって所定の極性に一様に帯電される。帯電された各感光体ドラムの表面には、光書き込みユニット15からレーザ光Lがそれぞれ照射されて、それぞれの表面に静電潜像が形成される。このとき、各感光体ドラムに露光する画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、シアン、マゼンタ及びブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。このように形成された静電潜像は、各感光体と現像装置12の間を通るとき、各現像装置12のトナーによってトナー像として可視像化される。
中間転写ベルト7aが巻きかけられた複数のローラ4,5,6のうち、1つのローラが図示していない駆動装置によって反時計方向に回転駆動され、これにより中間転写ベルト7aが矢印で示す反時計周り方向に走行駆動され、他のローラが従動回転する。このように走行する中間転写ベルト7aには、イエローのトナーを有する現像装置12を具備する作像ユニット8Yで形成されたイエロートナー像が転写ローラ14によって転写(1次転写)される。その転写されたイエロートナー像には、作像ユニット8C,8M及び8BKで形成されたシアントナー像、さらにマゼンタトナー像及びブラックトナー像が転写ローラ14によって順次重ね転写され、かくして中問転写ベルト7aはその表面にフルカラーのトナー像を担持する。
トナー像が転写された後の各感光体ドラム表面に付着する残留トナーは、各クリーニング装置13によって感光体ドラム表面から除去され、次いでその表面が図示していない除電装置によって除電作用を受け、その表面電位が初期化されて次の画像形成に備えられる。
給紙部2から給紙される用紙29は、搬送経路Rに送り込まれ、2次転写ローラ20よりも給紙側に配設されたレジストローラ対21によって給紙タイミングを計られて、ローラ6と2次転写ローラ20との対向部に給送される。このとき2次転写ローラ20には、中問転写ベルト表面のトナー像のトナー帯電極性と逆極性の転写電圧が印加され、これによって中間転写ベルト7aの表面のトナー像が用紙29上に一括して転写(2次転写)される。トナー像を転写された用紙29は、定着手段22へと搬送され、定着手段22を通過する際に熱と圧が加えられてトナー像が熔融されて定着される。トナー像が定着されたプリント物29Aは、搬送経路Rの終端に位置し、装置本体1の上部により構成された排出部23へと搬送され、装置本体1の上部に構成された積載部36へと排出される。トナー像を用紙29に転写後の中間転写ベルト7aは、このベルトに残留したトナーがクリーニング装置21より除去される。
このように構成されたプリンタは、4個の作像ユニット8Y,8M,8C及び8BKを中間転写ベルト7aに対向して設け、中間転写ベルト7aに順次各色のトナー像を重ね転写するため、作像手段が1つで4色の現像装置を持ち、中間転写ベルト7a上にトナー像を重ね転写し、その後用紙Pに転写する形式のものと比べて作像時間を大幅に短縮することができる。また、装置本体1の上部に積載部36が構成されているので、装置本体1から積載部36が周囲に飛び出ることがなく、設置面積や占有面積が小さくなる。
以上の説明は、用紙29上にフルカラー画像を形成するときの画像形成動作であるが、作像部8の作像ユニットのいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2色又は3色の画像を形成したりすることもできる。また、本形態のプリンタを用いてモノクロ印刷をする場合には、作像ユニット8BKの感光体ドラム上にのみ静電潜像を形成して同ユニットによって現像して用紙29に転写し、定着手段22で定着すればよい。
次に、本発明の特徴部分について説明する。各現像装置12は同一構成であるので、ここでは図2に示すように、1つの現像装置12を用いて、その構成に付いて説明する。
図2に示すように、現像装置12は、そのケーシングとなる現像剤収容容器126内の図示しない現像剤が第一の攪拌部材123、第二の攪拌部材124で攪拌、搬送され、現像担持体120に供給される。現像担持体120は、現像スリーブ121と、その内側に配置されたマグネットローラ122で構成されている。現像スリーブ121は、マグネットローラ122に対して矢印方向bに回転可能に構成されている。マグネットローラ122の内部には、現像剤を保持する為に、図3に示すように複数個の永久磁石M1〜M5による磁界G1からG5が形成されている。
現像剤は、図2に符号Aで示す現像剤供給部にてマグネットローラ122の磁界により汲み上げられ、汲み上げられた現像剤は、現像スリーブ121と対向配置されている層厚規制部材125により適切な現像剤層に規制される。マグネットローラ122の永久磁石M1〜M5のうち、感光体ドラム1に対向する位置に設置されている永久磁石M1により発生する磁界G1は主極と称され、この磁界によりトナー及び磁性キャリアからなる2成分現像剤で周知の磁気ブラシを形成することにより、感光体ドラム1上の潜像を現像する。また主極以外の永久磁石M2〜M5により発生する磁界G2〜G5dは補助極と称され、主極部分と同様に周知の磁気ブラシを形成する。このような現像スリーブ12は、感光体ドラム1に対向する部分で、図4に示すようにこの現像スリーブ12を外部に露出させるように開口部127が形成された現像剤収容容器126に覆われている。
このような構成の現像装置12においては、現像剤収容容器126の開口部127から現像装置12内のトナーやキャリアが飛散し易いが、そのメカニズムについて図5を用いて説明する。現像担持体120の現像スリーブ121が矢印方向(図5において反時計回り)に回転駆動することにより回転体となる現像スリーブ121の表面には境界層に伴う連れ回りの気流128が発生する。ここで、主極G1(永久磁石M1)より回転方向下流側に設置された補助極(例えばG5)の永久磁石(M5)により発生する磁界により形成された磁気ブラシ129と、このブラシ129と対向する現像剤収容容器126の対向部126Aにより密閉された空間130により、連れ回りの気流128は現像装置12外へと噴出してしまうことになる。
すなわち、現像装置12は、感光体ドラム1との対向部位に開口部127が形成され、その内部に現像剤が収納された現像剤収容容器126と、この現像剤収容容器126内の開口部127の近傍に回転自在に配置され、主極G1と補助極G2〜G5とを構成する複数の永久磁石M1〜M5が設けられた現像担持体120とを備え、主極となる永久磁石M1よりも現像担持体120の回転方向下流位置に補助極となる永久磁石M5が配置された構成とされている。
現像スリーブ121によって担持されている現像剤は、感光体ドラム1との物理的な接触や磁気ブラシの跳ね上がり・起伏運動等により、感光体ドラム1の静電潜像上に付着したものや、あるいはキャリアとの静電気力の拘束から一部が離脱しこの気流128により現像装置12外へとトナーが浮遊することとなる。
そこで本形態では、図6に示すように、補助極M5に対向する位置となる現像剤収容容器126の対向部126Aに段差部140を有している。図6に示す段差部140は、段差形状を有する段差対向部材141を対向部126Aに装着して補助極M5に対向する位置に配置している。これにより、磁気ブラシ129と段差対向部材141との間には圧力抜き空間142が形成されることになり、現像剤収容容器126の開口部127に向けて発生する噴出し気流128を抑制することができ、符号128Aで示すような最適な吸い込み気流を発生することができる。
図6では、段差部140を現像剤収容容器126の対向部126Aに段差形状を有する段差対向部材141を配置して形態したが、段差部140の形態としては、このような形態に限定されるものではない。例えば、図7に示すように、現像剤収容容器126の補助極に対向する対向部126Aの内面126Bに部分的に段差対向部材143を形成してもよい。あるいは、図8に示すように、現像剤収容容器126の補助極に対向する対向部126Aの内面126Bに段差形成用対向部144を一体的に形成しても良い。このようにしても、磁気ブラシ129と対向部126Aとの間に圧力抜き空間141が形成されることになり、現像剤収容容器126の開口部127に向けて発生する噴出し気流を抑制して、符号128Aで示すような最適な吸い込み気流を発生することができる。
図9に示すように、段差部140は、現像スリーブ121とケーシング126Aとの間隙における、回転方向上流側となる現像スリーブ121の外周面121Aと、これと対向する段差形成用対向部144の内面144Aとの間の隙間をCG1(mm)、下流側となる外周面121Aとケーシング126Aの内面126Bとの間の隙間をCG2(mm)とした時、CG1(mm)CG2(mm)とが、CG1(mm)<CG2(mm)の関係に設定する。このように構成すると、現像担持体120の回転方向において上流側と下流側で圧力差を生じることになり、図9に破線で示すような最適な吸い込み気流128Aが発生できることが高速度カメラによる気流可視化評価から検証されている。
図10は、実際に可視化評価から現像剤収容容器126の開口部127付近の吸い込み流速を算出した結果を示す。図10において、縦軸は流速、横軸を隙間の寸法を示す。図10において、実線は、隙間CG1と隙間CG2の差がある有る場合を、破線は隙間CG1と隙間CG2の差が無い場合を示す。図10からに、隙間CG1と隙間CG2の差がある有る方が、無い場合よりも吸い込み気流128Aの流速が早く(強く)なるのが検証できる。またその差は1mm以上の方がより効果的であることも検証されている。
図11に示すように、段差部140における補助極による磁界の中心をL1、CG1とCG2との境目をL2、L1とL2のなす角dとする。
図12は、d=0°(L1=L2)の時と、d=20°(L1に対してL2はスリーブ回転方向に対して下流側に20°)の時の飛散量と内圧の測定結果を示す。この結果から、L2がL1に対してスリーブ回転方向下流になると飛散量が増加し内圧も高くなる。
図13は、d=0°(L1=L2)の時と、d=20°(L1に対してL2はスリーブ回転方向に対して上流側に20°)の時のCG1に対する飛散量を示す。この結果から、L2がL1に対してスリーブ回転方向上流になると飛散量が低減する。つまりL1とL2の関係は、現像担持体120の円周方向上流側に向かって0°≦d≦20°の関係にあることにより、トナー飛散を低減することができる。また本実施の形態において、CG1の最適値は1.7mm≦CG1≦2.1mmとなる。
本発明の現像装置とプロセスカートリッジを備えた画像形成装置の一形態を示す概略構成図である。 現像装置とプロセスカートリッジの一例を示す拡大断面図である。 複数の永久磁石が設けられた現像担持体における磁石と磁界の関係を示す拡大図である。 現像担持体とケーシングに形成した開口部近傍の構成を示す拡大図である。 現像担持体とケーシングに形成した開口部近傍で発生する噴出し気流の発生を説明するための拡大図である。 段差形成用対向部材で形成した補助極に対向する位置で現像担持体との間隙が異なる段差部と、この段差部による吸い込み気流の発生状態を説明する拡大図である。 段差形成用対向部材で形成した補助極に対向する位置で現像担持体との間隙が異なる別な段差部と、この段差部による吸い込み気流の発生状態を説明する拡大図である。 補助極に対向する位置で現像担持体との間隙が異なる段差部の別な形態と、この段差部による吸い込み気流の発生状態を説明する拡大図である。 現像担持体とケーシングとの形成される段差部の回転方向上流側と下流側における隙間の関係を示す拡大図である。 段差部の隙間の大小関係と吸い込み気流の強弱関係を示す特性図である。 段差部における補助極により発生する磁束密度の中心と、段差部の境目位置との位置関係を示す拡大図である。 段差部における補助極により発生する磁束密度の中心と段差部の境目位置との位置関係とトナー飛散量の関係を示す特性図である。 段差部の隙間の大小とトナー飛散量との関係を示す特性図である。
符号の説明
1 画像形成装置本体
8Y,8M,8C,8BK プロセスカートリッジ
10 像担持体
12 現像装置
120 現像担持体
126 ケーシング
127 開口部
140 段差部
141、142 段差形成用対向部材
142 ケーシングの段差
CG1 回転方向上流側の隙間
CG2 回転方向下流側の隙間
d L1とL2との成す角
G1 主極
G5 回転方向下流位置に補助極
M1〜M5 永久磁石
L1 補助極により発生する磁束密度の中心
L2 段差部における境目位置

Claims (9)

  1. 像担持体との対向部位が開口され内部に現像剤が収納されたケーシングと、このケーシング内の開口近傍に回転自在に配置され、主極と補助極とを構成する複数の永久磁石が設けられた現像担持体とを備え、前記主極となる永久磁石よりも前記現像担持体の回転方向下流位置に前記補助極となる永久磁石が配置された現像装置において、
    前記補助極に対向する位置で前記現像担持体との間隙が異なる段差部を有することを特徴とする現像装置。
  2. 請求項1記載の現像装置において、
    前記段差部は、前記ケーシングと、これと対向配置された段差形成用対向部材で形成されていることを特徴とする現像装置。
  3. 請求項1記載の現像装置において、
    前記段差部は、前記ケーシング自身に形成された段差形状により構成されていることを特徴とする現像装置。
  4. 請求項1記載の現像装置において、
    前記段差部は、前記現像担持体と前記ケーシングとの間隙における、回転方向上流側をCG1(mm)、下流側をCG2(mm)とした時、CG1(mm)CG2(mm)が、CG1(mm)<CG2(mm)の関係に設定されていることを特徴とする現像装置。
  5. 請求項4記載の現像装置において、
    前記CG2(mm)は、CG1(mm)+1mm≦CG2(mm)の関係に設定されていることを特徴とする現像装置。
  6. 請求項4または5記載の現像装置において、
    前記段差部は、前記補助極により発生する磁束密度の中心をL1、前記異なる段差部における前記現像担持体との間隙が異なる境目位置をL2、L1とL2との成す角をdとしたとき、L1とL2が前記現像担持体円周方向上流側に向かって0°≦d≦20°の関係に設定されていることを特徴とする現像装置。
  7. 像担持体と、この像担持体の表面に形成される静電潜像を現像する現像装置とを少なくとも備え、画像形成装置本体に着脱自在なプロセスカートリッジにおいて、
    前記現像装置として請求項1乃至6の何れかに記載の現像装置が用いられていることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  8. 請求項7のプロセスカートリッジを有することを特徴する画像形成装置。
  9. 像担持体と、この像担持体の表面に形成される静電潜像を現像する現像装置とを備えた画像形成装置において、
    前記現像装置として請求項1乃至6の何れかに記載の現像装置を有することを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009109863A (ja) * 2007-10-31 2009-05-21 Ricoh Co Ltd 現像装置、プロセスユニット及び画像形成装置
US9128418B2 (en) 2013-07-08 2015-09-08 Fuji Xerox Co., Ltd. Developing device and image forming apparatus

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