JP2018200397A - 現像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】現像剤を搬送するスクリューの回転に伴って発生する気流による排出口からの現像剤の排出を抑制する。
【解決手段】排出口43が形成されている撹拌室41b側において、返しスクリュー472に侵入するように、現像容器41の上壁部412から重力方向下方に向けて壁部材410が延設される。壁部材410は、返しスクリュー472との隙間に入り組んだ空間を形成する。こうすると、搬送スクリュー471が回転されることに伴い発生する気流Aは、返しスクリュー472との隙間を通り抜け難くなる一方で、第一連通口41gを通じて現像室41aに流れ込みやすくなる。従って、気流Aに乗った現像剤は、返しスクリュー472を超えて排出口43から排出され難くなる。
【選択図】図4
【解決手段】排出口43が形成されている撹拌室41b側において、返しスクリュー472に侵入するように、現像容器41の上壁部412から重力方向下方に向けて壁部材410が延設される。壁部材410は、返しスクリュー472との隙間に入り組んだ空間を形成する。こうすると、搬送スクリュー471が回転されることに伴い発生する気流Aは、返しスクリュー472との隙間を通り抜け難くなる一方で、第一連通口41gを通じて現像室41aに流れ込みやすくなる。従って、気流Aに乗った現像剤は、返しスクリュー472を超えて排出口43から排出され難くなる。
【選択図】図4
Description
本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリあるいは複合機などの電子写真技術を用いた画像形成装置に好適な現像装置に関する。
プリンタ、複写機、ファクシミリあるいは複合機などの画像形成装置は、感光ドラム上に形成した静電潜像を現像剤により現像して可視像化する現像装置を備えている。現像装置では、非磁性トナーと磁性キャリアからなる二成分現像剤が用いられている。二成分現像剤(以下、単に現像剤と記す)は、長期間にわたる繰り返しの使用に伴いキャリアが劣化する。劣化したキャリアが使用され続けた場合、現像剤のトナー帯電量が低下してしまい、トナー帯電量が低下した現像剤はかぶり等の画像不良やトナー飛散による機内汚れを生じさせやすい。そこで、トナー帯電量の低下を抑制するために、画像形成で消費されたのとほぼ同量のトナーを補給する際に新しいキャリアを補給する一方で、劣化したキャリアを含む余剰現像剤を排出口から排出させるACR構成の現像装置が提案されている(特許文献1)。ACR(Auto Carrier Refresh)構成の現像装置では、搬送スクリュー(搬送部)により排出口側に向けて搬送される現像剤のうち、返しスクリュー(返し搬送部)の押し返し力に反して排出口に到達した現像剤が現像容器外へ排出される。
ところで、従来の現像装置では、現像容器内の現像剤が少ないにも関わらず排出口から現像剤が少しずつ排出され続けることがあり、現像容器内の現像剤の量が少なくなり過ぎることがあった。これは、搬送スクリューの回転に伴って現像剤の搬送方向に向かう気流が発生し、搬送スクリューにより跳ね上げられた現像剤が気流に乗って返しスクリューを越え排出口側へ運ばれるからである。この気流は現像容器内の現像剤量の多い少ないに関わらず発生することから、現像剤量が少なくても現像剤は排出され得る。そして、現像容器内の現像剤の量が少なくなり過ぎると、現像スリーブへの現像剤の供給不足により画像の一部が欠けるなどの画像不良が生じ得る。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、現像容器内で現像剤を搬送するスクリューの回転に伴い発生する気流による排出口からの現像剤の排出を抑制できる現像装置の提供を目的とする。
本発明の現像装置は、現像剤の排出口が形成された第一室と、前記第一室とで現像剤の循環経路を形成する第二室とを有する現像容器と、前記第一室に配置され、現像剤を前記排出口側へ向け第一方向に搬送する螺旋状の第一羽根が形成された搬送部と、前記排出口よりも前記第一方向上流側で、前記搬送部から搬送された現像剤を前記第一方向と反対の第二方向に搬送する螺旋状の第二羽根が形成された返し搬送部とを有する搬送スクリューと、前記現像容器内で前記第一室と前記第二室とを隔て、前記第一方向下流側に前記第一室から前記第二室に現像剤を受け渡す連通口が形成された隔壁と、前記第一室において前記搬送スクリューの回転軸線方向に交差する幅方向に亘って形成された壁部材と、を備え、前記返し搬送部は、前記第一方向に関し上流端が前記連通口の上流端よりも下流側に配置され、前記壁部材は、前記第一方向に関し前記連通口の上流端よりも下流側に、前記回転軸線方向から視て前記第二羽根と一部が重なるように設けられている、ことを特徴とする。
本発明の現像装置は、現像剤の排出口が形成された第一室と、前記第一室とで現像剤の循環経路を形成する第二室とを有する現像容器と、前記第一室に配置され、現像剤を前記排出口側へ向け第一方向に搬送する螺旋状の第一羽根が形成された搬送部と、前記排出口よりも前記第一方向上流側で、前記搬送部から搬送された現像剤を前記第一方向と反対の第二方向に搬送する螺旋状の第二羽根が形成された返し搬送部とを有する搬送スクリューと、前記現像容器内で前記第一室と前記第二室とを隔て、前記第一方向下流側に前記第一室から前記第二室に現像剤を受け渡す連通口が形成された隔壁と、前記第一室において前記搬送スクリューの回転軸線方向に交差する幅方向に亘って形成された壁部材と、を備え、前記返し搬送部は、前記第一方向に関し上流端が前記連通口の上流端よりも下流側に配置され、前記壁部材は、前記第一方向に関し前記連通口の上流端よりも下流側に、前記回転軸線方向から視て前記第二羽根の最上端部との間に隙間を空けて設けられ、前記現像容器は、前記第一室において前記搬送スクリューよりも重力方向上方に、且つ、前記第一方向に関し前記連通口の上流端と前記壁部材との間に、外部と連通する開口部が形成されている、ことを特徴とする。
本発明によれば、第一搬送スクリューの回転に伴って発生する気流が壁部材によって第一連通口を通じて流れやすくなるので、気流による排出口からの現像剤の排出が抑制され得る。
[第一実施形態]
第一実施形態について、図1乃至図4を用いて説明する。まず、本実施形態の現像装置を適用した画像形成装置の概略構成について、図1及び図2を用いて説明する。
第一実施形態について、図1乃至図4を用いて説明する。まず、本実施形態の現像装置を適用した画像形成装置の概略構成について、図1及び図2を用いて説明する。
<画像形成装置>
画像形成装置100は、電子写真方式のタンデム型のフルカラー画像形成装置である。画像形成装置100は、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像を形成する第1、第2、第3、第4の画像形成部PY、PM、PC、PKを有する。画像形成装置100は、装置本体100Aに接続された原稿読取装置(不図示)又は装置本体100Aに対し通信可能に接続されたパーソナルコンピュータ等のホスト機器(不図示)からの画像信号に応じてトナー像を記録材に形成する。記録材としては、用紙、プラスチックフィルム、布などのシート材が挙げられる。
画像形成装置100は、電子写真方式のタンデム型のフルカラー画像形成装置である。画像形成装置100は、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像を形成する第1、第2、第3、第4の画像形成部PY、PM、PC、PKを有する。画像形成装置100は、装置本体100Aに接続された原稿読取装置(不図示)又は装置本体100Aに対し通信可能に接続されたパーソナルコンピュータ等のホスト機器(不図示)からの画像信号に応じてトナー像を記録材に形成する。記録材としては、用紙、プラスチックフィルム、布などのシート材が挙げられる。
なお、画像形成装置100が備える4つの画像形成部PY、PM、PC、PKは、現像色が異なることを除いて実質的に同一の構成を有する。そこで、ここでは代表して画像形成部PKについて説明し、その他の画像形成部については説明を省略する。
画像形成部PKには、図2に示すように、像担持体として円筒型の感光体、即ち感光ドラム1が配設されている。感光ドラム1は、図中矢印方向に回転駆動される。感光ドラム1の周囲には帯電装置2と、現像装置4、一次転写ローラ52、クリーニング装置7が配置されている。感光ドラム1の図中下方には露光装置であるレーザースキャナ3が配置されている。
各画像形成部の図1の上方には、中間転写装置5が配置されている。中間転写装置5は、無端状の中間転写ベルト51が複数のローラに張設されて矢印方向に走行するように構成されている。そして、後述するように中間転写ベルト51に一次転写されたトナー像を担持して搬送する。図2に示すように、中間転写ベルト51を張架するローラ53と中間転写ベルト51を挟んで対向する位置には、二次転写手段としての二次転写ローラ54が配置され、中間転写ベルト51上のトナー像を記録材に転写する二次転写部T2を構成している。二次転写部T2の記録材搬送方向下流には、図1に示すように定着装置6が配置されている。
画像形成装置100の下部には、記録材が収容されたカセット9が配置されている。カセット9から給送された記録材は、搬送ローラ91によりレジストレーションローラ92に向けて搬送される。停止状態のレジストレーションローラ92に記録材の先端が突き当たり、ループを形成することで記録材の斜行を補正する。その後、中間転写ベルト51上のトナー像と同期してレジストレーションローラ92を回転開始させ、記録材を二次転写部T2に搬送する。
上述のように構成される画像形成装置100により、例えば4色フルカラーの画像を形成するプロセスについて説明する。画像形成動作が開始されると、まず回転する感光ドラム1の表面が帯電装置2によって一様に帯電される。次いで、感光ドラム1は、レーザースキャナ3から発せられる画像信号に対応したレーザ光により走査露光される。これにより、感光ドラム1上に画像信号に応じた静電潜像が形成される。感光ドラム1上の静電潜像は、現像装置4内に収容されたトナーによって顕像化され、可視像となる。
感光ドラム1上に形成されたトナー像は、中間転写ベルト51を挟んで配置される一次転写ローラ52との間で構成される一次転写部T1にて、中間転写ベルト51に一次転写される。この際、一次転写ローラ52には一次転写バイアスが印加される。一次転写後に感光ドラム1表面に残ったトナーなどの付着物は、クリーニング装置7によって除去される。
このような動作をイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各画像形成部で順次行い、中間転写ベルト51上で4色のトナー像を重ね合わせる。その後、トナー像の形成タイミングに合わせてカセット9に収容された記録材が二次転写部T2に搬送される。そして、二次転写ローラ54に二次転写バイアスを印加することにより、中間転写ベルト51上の4色のトナー像を、記録材上に一括で二次転写する。二次転写部T2で転写しきれずに中間転写ベルト51に残留したトナーなどの付着物は、図1に示した中間転写ベルトクリーナ55により除去される。
次いで、記録材は定着装置6に搬送される。定着装置6は、定着ローラ61及び加圧ローラ62を備え、定着ローラ61と加圧ローラ62とで定着ニップ部を形成する。なお、定着ローラ61は、フィルム、ベルトでもよく、加圧ローラ62はベルトでもよい。定着ニップ部にトナー像が転写された記録材を通過させることで、記録材が加熱、加圧される。そして、記録材上のトナーは溶融、混合されて、フルカラーの画像として記録材に定着される。その後、記録材は排出ローラ10により排出トレイ11に排出される。このようにして、一連の画像形成プロセスが終了する。
なお、本実施形態の画像形成装置100は、例えばブラック単色の画像など、所望の単色又は4色のうち幾つかの画像形成部を用いて、単色又はマルチカラーの画像を形成することも可能である。
<現像装置>
本実施形態の現像装置4について、図2乃至図4を用いて説明する。図2に示すように、現像装置4は、非磁性のトナーと磁性を有するキャリアとを含む二成分現像剤(以下、単に現像剤と呼ぶ)を収容する現像容器41を有する。初期状態の現像装置4において現像容器41に収容済みの現像剤の量は例えば200gであるが、現像容器内の現像剤量は現像装置4の現像動作等に伴い増減する。
本実施形態の現像装置4について、図2乃至図4を用いて説明する。図2に示すように、現像装置4は、非磁性のトナーと磁性を有するキャリアとを含む二成分現像剤(以下、単に現像剤と呼ぶ)を収容する現像容器41を有する。初期状態の現像装置4において現像容器41に収容済みの現像剤の量は例えば200gであるが、現像容器内の現像剤量は現像装置4の現像動作等に伴い増減する。
現像容器41は、感光ドラム1に対向した現像領域の部分が開口しており、この開口した箇所から一部露出するようにして、現像スリーブ44が回転可能に設置されている。現像スリーブ44の内部には、周方向に沿って複数の磁極を有するマグネットロール50が非回転に配置されている。現像スリーブ44は非磁性材料で形成され、現像動作時には図2の矢印方向に回転し、現像容器内の現像剤を担持して現像領域に搬送する。
現像装置4は、現像容器内に現像剤を収納可能な、第二室としての現像室41aと第一室としての撹拌室41bとを有し、現像室41aと撹拌室41bとで現像剤を循環させる循環経路が形成されている。即ち、現像容器41の内部は、隔壁41cによって現像室41aと撹拌室41bとに区画され、これら現像室41aと撹拌室41bは、図3に示すように、連通口41f、41gにより連通している。連通口41f、41gは、現像室41aと撹拌室41bとの間で現像剤を受け渡すために隔壁41cの長手方向両端部(図3中の左端及び右端)側に形成される。
<第一搬送スクリュー>
図3に示すように、現像室41aと撹拌室41bにはそれぞれ、現像剤を搬送する第二搬送スクリュー46と、第一搬送スクリュー47とが設けられている。第二搬送スクリュー46は現像室41a内に、第一搬送スクリュー47は撹拌室41b内に配設された、回転軸46a、47aの周囲に螺旋状の羽根(フィン)46b、47bを設けた樹脂製のスクリューである。
図3に示すように、現像室41aと撹拌室41bにはそれぞれ、現像剤を搬送する第二搬送スクリュー46と、第一搬送スクリュー47とが設けられている。第二搬送スクリュー46は現像室41a内に、第一搬送スクリュー47は撹拌室41b内に配設された、回転軸46a、47aの周囲に螺旋状の羽根(フィン)46b、47bを設けた樹脂製のスクリューである。
搬送スクリューとしての第一搬送スクリュー47には、順巻きの羽根47bと反対方向に現像剤を搬送する逆巻きの羽根47dが設けられている。即ち、第一搬送スクリュー47は、第一羽根としての羽根47bが形成された搬送部としての搬送スクリュー471と、第二羽根としての羽根47dが形成された返し搬送部としての返しスクリュー472とを有する。第一搬送スクリュー47は、返しスクリュー472が排出口43よりも第一方向上流側に位置するように配置されている。返しスクリュー472では、羽根47dのピッチを搬送スクリュー471の羽根47bのピッチよりも小さくして単位長さ当たりの羽根の数(フィン数)を多くすると、現像剤を押し戻す力をより強くできる。そして、返しスクリュー472の回転軸線方向長さを変えることにより、排出口43から排出させる現像剤の量(排出量)を調整することができ、本実施形態では24mmに設定してある。
また、搬送スクリュー471には、羽根47bの複数のピッチ間のうち、少なくとも現像剤のトナー濃度を検知するインダクタンスセンサ45と対向する位置に、径方向に突出するリブ47cが設けられている。本実施形態では、搬送スクリュー471の両端側を除く部分にリブ47cが設けられている。即ち、搬送スクリュー471は、周方向に現像剤の搬送能力が異なる複数の突部として、羽根47bとリブ47cとを有する。リブ47cは、第一搬送スクリュー47の回転に伴って現像剤を搬送スクリュー471の周方向に撹拌することで、現像剤のトナー濃度を均一化し得る。
現像スリーブ44、第一搬送スクリュー47、第二搬送スクリュー46は相互に平行に、且つ、感光ドラム1(図2参照)の回転軸線方向と平行に配設されている。これら現像スリーブ44、第一搬送スクリュー47、第二搬送スクリュー46は、不図示のモータによって回転駆動される。例えば、第一搬送スクリュー47と第二搬送スクリュー46は共に680rpmの回転速度で回転される。現像室41a内の現像剤は、回転する第二搬送スクリュー46によって撹拌されながら図3において右から左方向(第二方向)に移動され、第二連通口としての連通口41fを通じて撹拌室41bに受け渡される。他方、撹拌室41b内の現像剤は、回転する搬送スクリュー471によって撹拌されながら図3において左から右方向(第一方向)に移動され、第一連通口としての連通口41gを通じて現像室41aに受け渡される。こうして現像剤は、第一搬送スクリュー47と第二搬送スクリュー46の二本のスクリューによって撹拌されながら現像容器内を循環搬送される。返しスクリュー472は、第一方向に関し上流端472cが第一連通口41gの上流端41gbよりも下流側に配置される。本実施形態では、返しスクリュー472の上流端472cが第一連通口41gに重なっている。こうすると、第一連通口41gでの現像剤の受け渡しがスムーズに行われ得る。
現像室41a内を搬送される現像剤は、図2に示すように、第二搬送スクリュー46により現像スリーブ44に供給される。現像スリーブ44に供給された現像剤は、マグネットロール50の磁界により現像スリーブ44上に所定量が担持され現像剤溜まりを形成する。現像スリーブ44上の現像剤は、現像スリーブ44が回転することによって、現像剤溜まりを通過して規制部材42によって層厚が規制されると共に、感光ドラム1と対向する現像領域へと搬送される。
上記の現像領域で、現像スリーブ44上の現像剤は穂立ちして磁気穂を形成する。そして、磁気穂を感光ドラム1に接触させて、現像剤のトナーを感光ドラム1に供給することで、感光ドラム1上の静電潜像をトナー像として現像する。また、現像効率、即ち、静電潜像へのトナーの付与率を向上させるために、現像スリーブ44には直流電圧と交流電圧を重畳した現像バイアスが印加される。感光ドラム1にトナーを供給した後の現像スリーブ44上の現像剤は、更に現像スリーブ44が回転することによって現像室41aに戻る。
図3に示すように、撹拌室41bにおいて第一搬送スクリュー47の第一方向下流端部(図3の右端部)側には、現像容器内の現像剤の一部(余剰現像剤)を排出する排出口43が形成されている。そして、搬送スクリュー47により撹拌室41b内を搬送され、返しスクリュー472を超えた現像剤が排出口43から排出される。排出口43は現像容器41の底面に形成され、現像剤は排出口43に落下することで現像容器外へ排出される。排出口43から排出された現像剤は、不図示の回収容器に回収される。
他方、撹拌室41bにおいて第一搬送スクリュー47の第一方向上流端部(図3の左端部)側には、補給装置8(図1参照)から補給される補給用の現像剤(以下、補給剤と呼ぶ)を受け入れる補給口49が設けられている。補給装置8は、図1に示すように、各画像形成部の現像装置4の上方に配置され、各画像形成部の現像装置4にそれぞれ現像剤を補給し得る。補給装置8は、トナーとキャリアを含む補給剤を収容している。補給装置8は、画像形成時に使用されたトナーの消費量やインダクタンスセンサ45(図3参照)により検知されたトナー濃度などに応じて、適宜に不図示の補給スクリューを回転させるなどして補給剤を補給する。補給剤としては、例えば重量比でトナーとキャリアとが9対1の比率で混合された現像剤が用いられる。
撹拌室41bに補給された補給剤は、撹拌室41b内で現像室41aから搬送された現像剤と共に搬送スクリュー471により撹拌されながら搬送される。補給剤の補給に伴い生じ得る余剰現像剤は、既に述べた通り排出口43から排出される。このとき、劣化したキャリアも排出される。即ち、本実施形態の現像装置4は、補給装置8からトナーを多く含む補給剤が補給されると共に、排出口43から劣化したキャリアを多く含む余剰現像剤が排出される、ACR構成の現像装置である。
なお、本実施形態では、第一搬送スクリュー47において返しスクリュー472よりも第一方向下流側に排出スクリュー473が設けられている。排出スクリュー473は、返しスクリュー472を乗り越えた現像剤を第一方向に搬送することで、現像剤を排出口43から効率よく排出させ得る。
ところで、従来の現像装置では、既に述べた通り、現像剤は補給剤の補給に伴い現像容器内の現像剤量が増えた場合に限られず、現像容器内の現像剤量が少ない場合にも排出されてしまうことがあった。図8に、従来の現像装置を示す。
図8に示す従来の現像装置の場合、現像剤量が少ないと、搬送スクリュー471の羽根47bが現像剤から露出した状態となり、回転する羽根47bに乗って現像剤が重力方向上方に跳ね上げられやすい。特に搬送スクリュー471の回転速度が速いほど、現像剤は跳ね上げられやすくなる。また、羽根47bが現像剤から露出した状態では、回転に伴って羽根47bにより空気が押され、撹拌室41b内を空気が第一方向に向けて流れ、気流Aが発生し得る。この気流Aは、搬送スクリュー471の回転速度に比例して、回転速度が速くなるほど大きくなる(強くなる)。また、現像容器41の上壁部412と搬送スクリュー471との間隔が大きい、つまりは搬送スクリュー471上方の空間が広い場合には、より多くの空気を巻き込んで上記の気流Aを発生させ得る。
発生した気流Aは、一部が第一連通口41gを通り撹拌室41bから現像室41a(図2参照)に流れ込むが、ほとんどは第一連通口41gを通らずに(つまり現像室41aに流れ込まずに)、撹拌室41bを第一搬送方向下流側に向かって流れる(気流D)。そのため、羽根47bに跳ね上げられ気流A(気流D)に運ばれる現像剤は、返しスクリュー472を超え、これが排出スクリュー473により搬送されて排出口43から排出される。
このように、従来の場合では、気流が発生すると、現像容器内の現像剤量が少ない場合でも現像剤が少しずつ排出されてしまう。それ故、現像容器内の現像剤量が少なくなり過ぎて、現像スリーブ44への現像剤の供給不足により画像の一部が欠けるなどの画像不良が生じる虞がある。しかし、現像剤は搬送スクリュー471の回転によって搬送されることに鑑みると、どうしても上記した気流が発生し得る。そこで、本実施形態では搬送スクリュー471の回転に伴い気流が発生することを前提に、例え現像剤が気流に運ばれたとしても、現像剤が排出口43から排出され難くしている。以下、この点について、図3及び図4を用いて説明する。
<壁部材>
本実施形態の現像装置4では、撹拌室41bに平面板状の壁部材410が設けられている。図3に示すように、壁部材410は、撹拌室41bにおいて第一搬送スクリュー47の回転軸線方向に交差する幅方向に関し、隔壁41cから隔壁41cと反対側の現像容器41の対向壁部414に亘って横断的に形成されている。
本実施形態の現像装置4では、撹拌室41bに平面板状の壁部材410が設けられている。図3に示すように、壁部材410は、撹拌室41bにおいて第一搬送スクリュー47の回転軸線方向に交差する幅方向に関し、隔壁41cから隔壁41cと反対側の現像容器41の対向壁部414に亘って横断的に形成されている。
図4に示すように、壁部材410は、第一方向に関し第一連通口41gの上流端41gbよりも下流側に配置される。本実施形態において、壁部材410は、返しスクリュー472の上流端472cから下流端472aまでの間に配置され、返しスクリュー472に対向されている。壁部材410は、第一連通口41gの下流端41gaよりも上流側で返しスクリュー472に対向されるように配置されている。なお、本実施形態の場合、後述するバッファ空間411を形成するために、壁部材410は現像容器41の第一方向下流側の下流側壁部413から離されて配置されている。
また、壁部材410は、現像容器41の上壁部412から重力方向下方に向け、第一搬送スクリュー47の回転軸線方向から視て返しスクリュー472の羽根47dと一部が重なるように延設されている。返しスクリュー472は、羽根47dと壁部材410とを互いに干渉させないために、壁部材410に対向する箇所に羽根47dが存在しないよう、間隔を空けて二個の螺旋状の羽根47dを配置している。言い換えるなら、一連の螺旋状の羽根47dの一部が切り欠きされている。壁部材410は、羽根47dと羽根47dとの間を回転軸47aに近付くように、返しスクリュー472の外周縁よりも内側に侵入している。即ち、壁部材410の下端部410bは、返しスクリュー472の最上端部472bよりも重力方向下方に位置づけられている。ただし、壁部材410の下端部410bと回転軸47aとの隙間が狭すぎると、特に現像剤量が多い場合に、現像剤が詰まり現像剤の排出性能が低下する可能性がある。そこで、壁部材410は、下端部410bと回転軸47aとの間に、例えば羽根47dの羽根径の4分の1(羽根径の半径の半分)以上の隙間が空くように延設されるのが好ましい。
そして、壁部材410は、上壁部412と対向壁部414と隔壁41cとの間に隙間がないように形成される。そうするために、壁部材410を形成する際に、例えばモルトプレーンからなるシール部材を挟み込むことで、壁部材410と対向壁部414と隔壁41cとの間に隙間が生じないようにする。こうして壁部材410を撹拌室41b内に隙間なく設けることで、返しスクリュー472の上方にバッファ空間411が形成される。
本実施形態の場合でも、搬送スクリュー471が回転されることに伴い第一方向に向けて気流Aが発生するので、羽根47bによって跳ね上げられた現像剤は気流Aに乗って第一搬送方向下流側へと運ばれる。ただし、気流Aの進行方向には上述の壁部材410が設けられているため、気流Aは壁部材410にぶつかる。壁部材410にぶつかった気流Aは、壁部材410に沿って第一連通口41gを通じて撹拌室41bから現像室41aに流れやすい。また、壁部材410にぶつかった気流Aの一部は重力方向下方側に向かい、壁部材410と返しスクリュー472との隙間から排出口43側に流れ得る。
ただし、上述したように、壁部材410は二個の羽根47dと羽根47dとの間に入り込んでいる。そのため、壁部材410と返しスクリュー472との隙間は、壁部材410と羽根47dとによって入り組んでいる。壁部材410と返しスクリュー472との隙間が入り組んでいると、気流Aはこの隙間を通り抜け難い。従って、気流Aのほとんどは排出口側に流れず、第一連通口41gを通じて撹拌室41bから現像室41aに流れる。つまり、気流Aに乗った現像剤は返しスクリュー472を超えず、排出口43から排出され難い。
また、壁部材410によってバッファ空間411が形成されている。本実施形態の場合でも、壁部材410の下端部410bと返しスクリュー472との間に隙間が設けられている。上述したように、気流Aはこの隙間を通り抜け難いが、気流Aの一部はこの隙間を通り抜け得る(気流B)。バッファ空間411を設けている場合には、隙間を通り抜けた気流Bのほとんどがバッファ空間411に流れ込む。そして、気流Bはバッファ空間411内で反転されるなどし、気流Bに含まれる現像剤がバッファ空間411で返しスクリュー472上に落下し得る。こうして気流Bに含まれる現像剤は、バッファ空間411で返しスクリュー472の上に落下し減少する。そうなるように、壁部材410は形成されている。落下した現像剤は、返しスクリュー472により排出口43側とは反対の第二方向に搬送されることから、返しスクリュー472を超え難い。
[開口部]
上述したように、本実施形態では、壁部材410により撹拌室41b内を流れる気流Aの向きを変え、気流Aの多くを第一連通口41gに向けて流すことで、気流Aによる排出口43からの現像剤の排出を抑制している。ただし、壁部材410にぶつかった気流Aのうち一部は第一連通口41gに向けて流れる以外にも、撹拌室41bの上壁部412に向かって流れ得る(気流C)。
上述したように、本実施形態では、壁部材410により撹拌室41b内を流れる気流Aの向きを変え、気流Aの多くを第一連通口41gに向けて流すことで、気流Aによる排出口43からの現像剤の排出を抑制している。ただし、壁部材410にぶつかった気流Aのうち一部は第一連通口41gに向けて流れる以外にも、撹拌室41bの上壁部412に向かって流れ得る(気流C)。
そこで、この気流Cを撹拌室41b内(第一室内)から現像容器41の外部に逃すべく、第一搬送スクリュー47よりも重力方向上方に、且つ、第一方向に関し第一連通口41gの上流端41gbと壁部材410との間に、開口部420が形成されている。本実施形態では、壁部材410にぶつかって壁部材410に沿って流れる気流Cが通り抜けやすいように、現像容器41の上壁部412に開口部420が形成されている。開口部420は、壁部材410に隣接されるように形成されるのが好ましい。この開口部420から気流Aの一部(気流C)を外部に逃すことで、壁部材410の下端部410bと返しスクリュー472との隙間に流れる気流Bを、開口部420を設けない場合に比べ小さくできる。気流Bを小さくできれば、気流Bに運ばれる現像剤の量が減ることから、例え気流Bが返しスクリュー472を超えたとしても、排出口43から排出される現像剤は低減される。
なお、図示を省略したが、開口部420は上壁部412に限らず、撹拌室41bにおいて隔壁41cに対向する対向壁部414(図3参照)に形成してもよい。即ち、壁部材410にぶつかった気流Aのうち一部は第一連通口41gと反対側に向かう流れとしても存在し得る。そこで、壁部材410にぶつかり対向壁部414に向かう気流を、対向壁部414に形成した開口部(不図示)を通じて外部に逃しやすくすることで、壁部材410の下端部410bと返しスクリュー472との隙間に流れる気流Bを小さくできる。
また、上記した開口部420には、撹拌室41b内と外部との間で空気を通す一方で現像剤を通さないフィルタ部材421を配置するのが好ましい。これは、気流Aには現像剤が含まれやすく、この気流Aに含まれる現像剤が開口部420から外部に飛び散らないようにするためである。
以上のように、本実施形態では、排出口43が形成されている撹拌室41b側において、返しスクリュー472に侵入するように、現像容器41の上壁部412から重力方向下方に向けて壁部材410が延設されている。壁部材410は、返しスクリュー472との間に入り組んだ隙間を形成する。こうすると、搬送スクリュー471が回転されることに伴い発生する気流Aは、返しスクリュー472との隙間を通り抜け難くなり、また第一連通口41gを通じて現像室41aに流れ込みやすくなる。従って、気流に乗った現像剤は、返しスクリュー472を超えて排出口43から排出され難い。このように、本実施形態では、搬送スクリュー471の回転に伴い発生する気流による排出口43からの現像剤の排出を抑制し得る。
そして、例え気流が返しスクリュー472との隙間を通り抜けたとしても、その気流はバッファ空間411に流れて、気流に含まれる現像剤が返しスクリュー472上に落下するようにしたので、現像剤は返しスクリュー472を超え難い。
また、壁部材410にぶつかった気流の一部を外部に逃す開口部420を設けることで、返しスクリュー472との隙間を通り抜ける気流を小さくすることができ、もって気流に運ばれる現像剤を減らすことができる。従って、例え気流が返しスクリュー472を超えたとしても、排出口43から排出される現像剤量は低減される。以上のことから、本実施形態では、搬送スクリュー471の回転に伴い発生する気流による排出口43からの現像剤の排出を抑制できる。
[第二実施形態]
第二実施形態について、図5乃至図7を用いて説明する。上述の第一実施形態では、壁部材410を第一搬送スクリュー47の回転軸線方向から視て、返しスクリュー472の羽根47dと一部が重なるように延設した構成について説明した。これに対し、第二実施形態の壁部材410Aは、第一搬送スクリュー47の回転軸線方向から視て、返しスクリュー472の羽根47dと重ならないように延設された構成である。その他の構成及び作用は、第一実施形態と同様である。
第二実施形態について、図5乃至図7を用いて説明する。上述の第一実施形態では、壁部材410を第一搬送スクリュー47の回転軸線方向から視て、返しスクリュー472の羽根47dと一部が重なるように延設した構成について説明した。これに対し、第二実施形態の壁部材410Aは、第一搬送スクリュー47の回転軸線方向から視て、返しスクリュー472の羽根47dと重ならないように延設された構成である。その他の構成及び作用は、第一実施形態と同様である。
図5に示すように、壁部材410Aの下端部410bと返しスクリュー472の最上端部472bとの間には、互いの干渉を避けるために隙間が設けられている。壁部材410Aは、下端部410bと返しスクリュー472の最上端部472bとの間に0.5〜5mmの隙間が空くように形成されている。上記した開口部420を通じて外部に気流を逃しやすくする観点からは、壁部材410Aの下端部410bと返しスクリュー472の最上端部472bとの隙間は、狭い方が好ましい。ただし、現像容器41内の現像剤量が多い場合に、上記隙間が狭すぎると、現像剤が詰まり現像剤の排出性能が低下する可能性がある。そこで、壁部材410Aの下端部410bと返しスクリュー472の最上端部472bとの隙間は1mm以上3mm以下であるのが好ましい。
本実施形態の場合でも、上述した第一実施形態と同様に開口部420を設けておき、開口部420を通じて外部に気流を逃しやすくすることで、壁部材410Aの下端部410bと返しスクリュー472との隙間に流れる気流Bを小さくできる。ただし、上述した第一実施形態に比較して、壁部材410Aの下端部410bと返しスクリュー472の最上端部472bとの隙間が大きい故に、この隙間を気流Bが通り抜けてしまいやすい。そこで、バッファ空間411を設け、隙間を通りぬけた気流Bがバッファ空間411に流れるようにしている。そして、バッファ空間411に向かった気流Bはバッファ空間411内で反転されるなどし、その際に気流Bに含まれる現像剤がバッファ空間411で返しスクリュー472の上に落下し得る。つまり、バッファ空間411に向かった気流Bに含まれる現像剤は、壁部材410Aによって返しスクリュー472を超えないため、搬送スクリュー471の回転に伴い発生する気流による排出口43からの現像剤の排出を抑制し得る。
ここで、バッファ空間411が形成されていない場合について述べる。図6に、バッファ空間411を埋めるように壁部材410Bを形成した比較例を示す。図6に示す比較例では、気流Aのほとんどが壁部材410Bと返しスクリュー472との隙間に流れる(気流B)。即ち、比較例の場合、上述した第一実施形態(図4参照)の場合に比較して、気流Bが大きい。気流Bが大きければ、気流Bに含まれる現像剤の量も多くなる。そのような気流Bが返しスクリュー472を超えてしまうと、排出口43からより多くの現像剤が排出されることになる。
そこで、本実施形態では、隙間を通りぬけた気流Bが流れ込むバッファ空間411を形成し、このバッファ空間411で気流Bに含まれる現像剤を減らすことで、現像剤が返しスクリュー472を超えて排出口43から排出され難くしている。
発明者らは、排出口43からの現像剤(主にキャリア)の排出特性を調べる実験を行った。ここでは、現像容器内の現像剤量が画像不良やトナー濃度の誤検知あるいは現像剤の漏れなどを生じさせない適正範囲のうちの下限値(140グラム)である場合に、図5に示した本実施形態と図8に示した従来例について、1分間当たりの排出量を計測した。実験結果を図7に示す。図7から理解できるように、従来例ではキャリア排出量が約0.23グラムであった。これに対し、本実施形態はキャリア排出量が約0.01グラムであった。このように、本実施形態では従来例に比べてキャリア排出量を大幅に抑制できる。
以上のように、第二実施形態でも上述した第一実施形態と同様に、搬送スクリュー471の回転に伴い発生する気流による排出口43からの現像剤の排出を抑制し得る、という効果が得られる。
[他の実施形態]
なお、上述した各実施形態では、撹拌室41bの第一方向下流側に排出口43を形成した場合を例に説明したがこれに限られない。排出口43は、現像室41aの第二方向下流側に形成されていてもよい。その場合、返しスクリューは第二搬送スクリュー46の第二方向下流側に配置されるので、壁部材410は現像室41aの第二方向下流側に設けられる。
なお、上述した各実施形態では、撹拌室41bの第一方向下流側に排出口43を形成した場合を例に説明したがこれに限られない。排出口43は、現像室41aの第二方向下流側に形成されていてもよい。その場合、返しスクリューは第二搬送スクリュー46の第二方向下流側に配置されるので、壁部材410は現像室41aの第二方向下流側に設けられる。
なお、上述した各実施形態では、現像容器41が現像室41aと撹拌室41bとに水平方向に区画されている横撹拌型の現像装置を例に説明したが、この構成に限定されない。例えば、現像容器41が現像室41aと撹拌室41bとに上下方向に区画されている縦撹拌型の現像装置についても、本発明を適用することは可能である。
なお、上述した各実施形態では、各色の感光ドラム1から中間転写ベルト51に各色のトナー像を一次転写した後に、記録材に各色の複合トナー像を一括して二次転写する中間転写方式の画像形成装置100を例に説明したが、これに限らない。例えば、転写材搬送ベルトに担持され搬送される記録材に感光ドラムから直接転写する直接転写方式の画像形成装置に、上述の現像装置を適用してよい。
4…現像装置、41…現像容器、41a…第二室(現像室)、41b…第一室(撹拌室)、41c…隔壁、41f…第二連通口、41g…第一連通口、43…排出口、47…搬送スクリュー(第一搬送スクリュー)、47b…第一羽根(羽根)、47d…第二羽根(羽根)、410(410A)…壁部材、411…バッファ空間、412…上壁部、413…下流側壁部、414…対向壁部、420…開口部、421…フィルタ部材、471…搬送部(搬送スクリュー)、472…返し搬送部(返しスクリュー)
Claims (6)
- 現像剤の排出口が形成された第一室と、前記第一室とで現像剤の循環経路を形成する第二室とを有する現像容器と、
前記第一室に配置され、現像剤を前記排出口側へ向け第一方向に搬送する螺旋状の第一羽根が形成された搬送部と、前記排出口よりも前記第一方向上流側で、前記搬送部から搬送された現像剤を前記第一方向と反対の第二方向に搬送する螺旋状の第二羽根が形成された返し搬送部とを有する搬送スクリューと、
前記現像容器内で前記第一室と前記第二室とを隔て、前記第一方向下流側に前記第一室から前記第二室に現像剤を受け渡す連通口が形成された隔壁と、
前記第一室において前記搬送スクリューの回転軸線方向に交差する幅方向に亘って形成された壁部材と、を備え、
前記返し搬送部は、前記第一方向に関し上流端が前記連通口の上流端よりも下流側に配置され、
前記壁部材は、前記第一方向に関し前記連通口の上流端よりも下流側に、前記回転軸線方向から視て前記第二羽根と一部が重なるように設けられている、
ことを特徴とする現像装置。 - 前記現像容器は、前記第一室において前記搬送スクリューよりも重力方向上方に、且つ、前記第一方向に関し前記連通口の上流端と前記壁部材との間に、前記第一室内と外部とを連通する開口部が形成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。 - 現像剤の排出口が形成された第一室と、前記第一室とで現像剤の循環経路を形成する第二室とを有する現像容器と、
前記第一室に配置され、現像剤を前記排出口側へ向け第一方向に搬送する螺旋状の第一羽根が形成された搬送部と、前記排出口よりも前記第一方向上流側で、前記搬送部から搬送された現像剤を前記第一方向と反対の第二方向に搬送する螺旋状の第二羽根が形成された返し搬送部とを有する搬送スクリューと、
前記現像容器内で前記第一室と前記第二室とを隔て、前記第一方向下流側に前記第一室から前記第二室に現像剤を受け渡す連通口が形成された隔壁と、
前記第一室において前記搬送スクリューの回転軸線方向に交差する幅方向に亘って形成された壁部材と、を備え、
前記返し搬送部は、前記第一方向に関し上流端が前記連通口の上流端よりも下流側に配置され、
前記壁部材は、前記第一方向に関し前記連通口の上流端よりも下流側に、前記回転軸線方向から視て前記第二羽根の最上端部との間に隙間を空けて設けられ、
前記現像容器は、前記第一室において前記搬送スクリューよりも重力方向上方に、且つ、前記第一方向に関し前記連通口の上流端と前記壁部材との間に、外部と連通する開口部が形成されている、
ことを特徴とする現像装置。 - 前記壁部材は、前記第一方向に関し前記返し搬送部の上流端から下流端までの間に配置されている、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の現像装置。 - 前記壁部材は、前記現像容器の前記第一方向下流側の下流側壁部から離れた位置に、重力方向上方の前記第一室の上壁部まで延設され、前記搬送スクリューの重力方向上方にバッファ空間を形成している、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の現像装置。 - 前記開口部に配置され、前記第一室内の空気を外部に通す一方で、前記第一室内の現像剤を外部に通さないフィルタ部材を備える、
ことを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の現像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017105061A JP2018200397A (ja) | 2017-05-26 | 2017-05-26 | 現像装置 |
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JP2017105061A Pending JP2018200397A (ja) | 2017-05-26 | 2017-05-26 | 現像装置 |
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2017
- 2017-05-26 JP JP2017105061A patent/JP2018200397A/ja active Pending
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