JP2007024478A - 水噴霧装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 熱交換器の放熱フィン群の大きさに対応する噴霧エリアを形成することができる水噴霧装置を提供する点にある。
【解決手段】 空調用室外機Aにおける熱交換器1の放熱フィン群1Aに向けて水噴霧する一対の噴霧ノズル7が、互いの水噴霧エリアの一部が重なる間隔で並設され、少なくとも一方の噴霧ノズル7の噴霧方向を、並設方向に変更可能な向き変更手段12が設けられている。
【選択図】 図17

Description

本発明は、水噴霧装置に関し、詳しくは、空調用室外機における熱交換器の放熱フィン群に向けて水噴霧する噴霧ノズルが設けられている水噴霧装置に関する。
近時、特に夏場において、都心部が通常より外気温度が高くなるヒートアイランド現象が社会問題となっている。
そして、その要因の一つとして、空調用室外機からの熱交換廃熱が挙げられている。
このような社会背景を受けて、運転中の空調用室外機の熱交換器に水を噴霧して、気化熱による冷却効果を利用して熱交換器の効率の改善と、排気される廃熱の低減化を可能にする水噴霧装置が提案されている。
この種の水噴霧装置には、熱交換器の吸引入口側に向けて裾広がり状態に水噴霧する噴霧ノズルを上下2段にエリア分けして固定配備されているものが存在している。
そして、この従来の水噴霧装置において、ノズル固定位置を熱交換器に近づけて配備することによって、水噴霧の裾広がりを小さくして、熱交換器に対する噴霧エリアを小さくするこができ、反対に、ノズル固定位置を熱交換器から離して配備することによって、水噴霧の裾広がりを大きくして、熱交換器に対する噴霧エリアを大きくすることができる構成になっている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2001−349578号公報(第4−5頁、図1)
しかしながら、このような従来の水噴霧装置においては、噴霧ノズルとは別に位置変更手段を備えて熱交換器に対するノズル固定位置を前後に距離変更可能にする構成になっており、調整構造が複雑化する問題がある。
また、一般の空調用室外機の熱交換器は、冷媒管に上下方向の縦向きに配置された板状の放熱フィンが、左右方向に多数配置形成されているため、固定された噴霧ノズルでは、水噴霧に対応する放熱フィン群の一側面側には水濡れすることができても、その裏側面である他側面側には放熱フィン群自体が妨げとなって水濡れすることができない問題がある。このことは、噴霧中心から熱交換器の左右側方に離れて行く程、その度合いが強い傾向を示し、噴霧エリアを大きくすればする程、熱交換器側で実際に水濡(ぬ)れを受けない面積も多く水濡れ性が悪い傾向がある。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、熱交換器の放熱フィン群の大きさに対応する噴霧エリアを形成することができる水噴霧装置を提供する点にある。
本発明の第1番目の水噴霧装置の特徴構成は、空調用室外機における熱交換器の放熱フィン群に向けて水噴霧する一対の噴霧ノズルが、互いの水噴霧エリアの一部が重なる間隔で並設され、少なくとも一方の噴霧ノズルの噴霧方向を、並設方向に変更可能な向き変更手段が設けられている点にある。
上記特徴構成によれば、噴霧ノズルが熱交換器に真直ぐに向く状態から少なくとも一方の噴霧ノズルが内側に向く状態に噴霧方向を変更することによって、熱交換器の放熱フィン群に対する噴霧エリアを小さくすることができ、反対に、噴霧ノズルが熱交換器に真直ぐ向く状態から少なくとも一方の噴霧ノズルの噴霧方向を外側に向く状態に変更することによって、熱交換器の放熱フィン群に対する噴霧エリアを大きくすることができる。
しかも、放熱フィン群に対向する噴霧ノズルの噴霧距離を変えることがないので、いずれの向きに噴霧ノズルの噴霧方向を変更しても水噴霧密度や噴霧勢い等に変わりがない水噴霧を形成することができる。
従って、熱交換器の放熱フィン群の大きさ、つまり、熱交換器の大きさの異なる空調用室外機においても、夫々の大きさに対応した噴霧エリアを形成することができるので、噴霧ノズルとは別に位置変更手段を備える従来の水噴霧装置に比べて、調整構造を簡単にすることができるとともに、位置変更手段によってノズル固定位置を前後に距離変更可能にすることによって、水噴霧密度等で噴霧品質が変わってしまう従来の水噴霧装置に比べて、噴霧品質の向上を図ることができるので、熱交換器の大きさの異なる空調用室外機においても、熱交換器の熱交換効率の改善の最適化を図りやすい効果を有する。
しかも、並設方向といった一方向に噴霧ノズルの噴霧方向を変更することが可能であるので、変更操作に迷うことなく簡単に行うことができ、噴霧ノズルとは別に位置変更手段を備えて熱交換器に対するノズル固定位置を前後に変更可能にする従来の水噴霧装置に比べて、大幅に変更操作の軽減化を図ることができ、変更操作性の向上を図ることができる。
本発明の第2番目の水噴霧装置の特徴構成は、噴霧ノズルを公転軌跡に沿って移動可能な公転手段を備えて、熱交換器の放熱フィン群に向けて水噴霧する水噴霧装置であって、前記噴霧ノズルの噴霧方向を、公転軌跡の径方向で変更可能な向き変更手段が設けられている点にある。
上記特徴構成によれば、噴霧ノズルの噴霧方向を公転軌跡の径方向に変更することができるので、噴霧ノズルの噴霧方向を熱交換器に真直ぐに向く状態から公転軌跡の内径側に向く状態に変更することによって、公転軌跡に沿う噴霧エリアを小さくすることができ、反対に、噴霧ノズルの噴霧方向を熱交換器に真直ぐ向く状態から公転軌跡の外径側に向く状態に変更することによって、公転軌跡に沿う噴霧エリアを大きくすることができる。
しかも、空調用室外機の熱交換器においては、冷媒管に上下方向に縦向き配置された板状の放熱フィンが左右方向に多数が配置形成されているため、従来の固定されている噴霧ノズルでは、噴霧ノズルに向う放熱フィンの一側面側には水濡れすることができても、その他側面側には水濡れすることができない問題があり、水濡れ性が悪い傾向があるのに対して、公転軌跡に沿って移動する噴霧ノズルにおいては、移動過程で、噴霧ノズルに向う放熱フィン群の一側面側から他側面側に水噴霧が変遷してゆくことになり、結果として、噴霧エリア内の放熱フィン群のほとんどを水濡れ状態にすることができる。
また、放熱フィン群に対向する噴霧ノズルの噴霧距離を変えることがないので、いずれに噴霧ノズルの噴霧方向を変更したとしても水噴霧密度や噴霧勢い等に変わりがない水噴霧を形成することができる。
従って、熱交換器の放熱フィン群の大きさ、つまり、熱交換器の大きさの異なる空調用室外機においても、夫々の大きさに対応した噴霧エリアを形成することができるので、噴霧ノズルとは別に位置変更手段を備える従来の水噴霧装置に比べて、調整構造を簡単にすることができるとともに、位置変更手段によってノズル固定位置を前後に変更可能にすることによって、水噴霧密度等で噴霧品質が変わってしまう従来の水噴霧装置に比べて、噴霧品質の向上を図ることができるので、熱交換器の大きさの異なる空調用室外機においても、熱交換器の熱交換効率の改善の最適化を図りやすい効果を有する。
しかも、公転軌跡の内径側と外径側に亘る径方向でのみ噴霧ノズルの噴霧方向を変更が可能であるので、変更操作に迷うことなく簡単に行うことができ、噴霧ノズルとは別に位置変更手段を備えて熱交換器に対するノズル固定位置を前後に変更可能にする従来の水噴霧装置に比べて、大幅に変更操作の軽減化を図ることができ、変更操作性の向上を図ることができる。
本発明の第3番目の水噴霧装置の特徴構成として、前記公転手段が、水供給管と連通接続され、且つ、公転軌跡の中心軸周りに回転自在に軸受けされた従動回転管に、従動回転管に対して公転軌跡に沿う方向に連結管が連通連結され、この連結管に噴霧反力が回転力として作用する所定角度をもって噴霧ノズルが設けられている点にある。
上記特徴構成によれば、噴霧ノズルの水噴霧の反力によって従動回転管を中心に、従動回転管と共に連結管が回転することによって、連結管の両端に設けた噴霧ノズルが従動回転管を中心とする公転軌跡に沿った移動が可能となる構造と、従動回転管から連結管を経て噴霧ノズルに至る給水構造とを簡単な構造によって形成することができる。
従って、構造が簡単であるので、装置自体を軽量化することが可能となり、水噴霧の反力を噴霧ノズルの公転軌跡に沿う移動に効率良く変換することができるので、例え、給水の水頭圧が設定圧よりも低い場合であっても可及的に使用可能となるので、使用対応性の向上を図ることができる。
本発明の第4番目の水噴霧装置の特徴構成は、前記向き変更手段が、水供給管と連通する水出口を備える軸受管に対して、噴霧ノズルを設けた外套管を回動自在に外嵌連結して、軸受管と外套管との間に、軸受管に対する外套管のいずれの回動位置においても水出口側と噴霧ノズル側とを連通する連通路が形成されている点にある。
上記特徴構成によれば、軸受管に対して外套管のいずれの回動変更位置にあっても均一した水噴霧を形成することができる。
また、軸受管に対して外套管を回動自在に変更することができるといった、水流路構造と回動構造の両立を簡単な構造によって兼用形成することができる。
さらに、このような構成によれば、極端には噴霧ノズルの水噴霧が被噴霧対象である熱交換器の放熱フィン群から外れる回動位置まで、軸受管に対して外套管を回動して噴霧ノズルの噴霧方向を変更することが可能であるので、放熱フィン群の大きさの異なる熱交換器に対応して最適な噴霧エリアに噴霧ノズルの噴霧方向を変更することができる。
従って、信頼性の高い水噴霧を備えた水噴霧装置を形成することができ、また、水流路構造と回動構造とが分離した構造の水噴霧装置に比べて、構造が簡単で製作性やコスト性に優れた効果を有するとともに、熱交換器の大きさの異なる空調用室外機に対応して取付けることができる効果を有する。
本発明の第5番目の水噴霧装置の特徴構成は、前記噴霧ノズルが、放熱フィン群に対する噴霧領域が扁平状となる噴霧パターンに構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、空調用室外機における熱交換器の放熱フィン群に向けて水噴霧する一対の噴霧ノズルが、互いの水噴霧エリアの一部が重なる間隔で並設されている水噴霧装置においては、並設方向に沿う熱交換器に対する水噴霧量等において略均等又は極端な差を生じないに噴霧状態にすることができるので、熱交換器に対して水濡れ状態に付着する量、及び、付着して落水する量を、いずれの被噴霧位置においても略均等又は極端な差を生じないにすることができる。
また、噴霧ノズルを公転軌跡に沿って移動可能な公転手段を備えて、熱交換器の放熱フィン群に向けて水噴霧する水噴霧装置においては、公転軌跡に沿う方向には幅狭で、全体的に扁平な噴霧エリアを形成することが可能で、噴霧ノズルの公転軌跡に沿う移動によって噴霧エリアも変遷して、全体的にドーナツ状又は円形状となった噴霧エリアを熱交換器の放熱フィン群に重畳形成することができる。
従って、前記前者の水噴霧装置においては、熱交換器の放熱フィン群に向うに従ってラッパ状に裾広がりする噴霧ノズルを用いて、幅方向中央部の噴霧量が多く、幅方向両側に向うほど噴霧量が減少する噴霧状態を形成して、幅方向中央部の密な噴霧によって熱交換器の熱交換に付与しない必要以上の噴霧や、熱交換器からの無駄な水の流れ落ちを形成し易い噴霧装置に比べて、幅方向に沿った噴霧量の略均一化が可能となり、無駄のない噴霧が可能となることによって、熱交換に付与しない必要以上の噴霧や、熱交換器からの無駄な水の流れ落ちを抑制することができるので、水資源の経済的な利用を可能にしながら、熱交換器における熱交換の改善を図ることができる。
前記後者の水噴霧装置においては、熱交換器の放熱フィン群に向うに従ってラッパ状に裾広がりする固定された噴霧ノズルを用いて、熱交換器に対して一括して水噴霧する噴霧装置に比べて、熱交換器の放熱フィン群の一部しか水噴霧しない噴霧ノズルを公転軌跡に沿って移動することで、熱交換器の放熱フィン群に大きな噴霧エリアを形成するので、無駄のない噴霧が可能となることによって、水資源の経済的な利用を可能にしながら、熱交換器における熱交換の改善を図ることができる。
以下、本発明を適用した水噴霧装置を図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
この第1実施形態においては、空調用室外機に一つの水噴霧装置を取付けた例を図面に基づいて説明する。
この空調用室外機Bは、箱状の外枠Baの一面側に熱交換器1が内装され、他面側に吸引ファン2が内装され、吸引ファン2の駆動によって、一面側の空気導入窓B1から吸入された空気が熱交換器1を経由して他面側の空気導出窓B2から強制排気して、熱交換器1を空気冷却する一般的なものを用いている。
前記熱交換器1は、多数を並列した板状の放熱フィン群1A内に、図示しない室内機からの冷媒配管3を、例えば、蛇行配置に一体的に配管してある一般的な構造のものである。
この熱交換器1は、外枠Baの一面側の空気導入窓B2に面一状態に取付けられている場合もあるが、多くは、外枠Baの一面側の空気導入窓B1から少し枠内に入った位置に取付けられ、このようなタイプにおいては、空気導入窓B1に金網格子4等が取付けられている。このような金網格子4は空気導出窓B2にも取付けられている。
前記水噴霧装置Aは、取付け金具Cを介して外枠Baに取付けられ、図1〜図3に示すように、水噴霧の反力を利用して公転軌跡Cに沿って移動可能な公転手段6を介して噴霧ノズル7が設けられ、空調用室外機Bにおける熱交換器1の吸引入口1B側から放熱フィン群1Aに向けて水噴霧可能に構成されている。
前記公転手段6は、図1〜図3、図6、図9に示すように、水供給管8に対して取付け金具100に連結金具5を介して連結可能なテーパーネジ9aを一端外周面に形成する回転支持管9と、この回転支持管9に回転自在に連結され、公転軌跡Cの中心に位置して中心軸X周りに回転自在な従動回転管10の先端に、直角に連結管11が連通連結され、この連結管11の両端の一方端が上部に、他方端が下部に、夫々向き変更手段12を介して噴霧ノズル7が設けられている。
前記水供給管8は、前記取付け金具100に着脱自在に取付けられ、例えば、供給水頭が一定な水道配管(図示せず)に電磁弁14を介して接続されている。電磁弁14は、室内機(図示せず)と室外機Bに制御線にて接続されている制御器15を介して予めに設定された制御プログラムに対応して駆動制御がなされるようになっている。
前記回転支持管9に対して従動回転管10は、回転支持管9の他端部に従動回転管10の基端部18を内嵌して、基端部に外嵌された止付けナット16を回転支持管9の他端部に形成された雄ネジ17に螺合することによって、従動回転管10の基端部18の中央部外周面に凹設された小径部18aに外嵌された軸受リング19の鍔部19aを、止付けナット16と回転支持管9との間に挟み込んで、回転支持管9に対して従動回転管10を回転自在であるが、回転支持管9に対して従動回転管10の抜落が阻止された構造になっている。
前記従動回転管10の先端部には、図6に示すように、従動回転管10の軸芯線X1と直交する挿通孔20が形成され、これに連結管11に形成された中央の穿孔11aを位置する挿通状態で、両者を溶接止めして連結管11が一体連結されている。
前記連結管11の両端部には、該連結管11の軸芯線X2と直交する軸受管21が連結され、この軸受管21に向き変更手段12を介して噴霧ノズル7が設けられ、噴霧ノズル7の噴霧方向を公転軌跡Cの径方向で変更が可能に構成されている。
また、噴霧ノズル7は、軸受管21とは直交状態に、且つ、従動回転管10の公転軌跡の径方向である軸芯線X1に沿う方向に対して、連結管11に噴霧反力が回転力として作用する所定角度αを付けて設けられている。角度αは、噴霧ノズル7からの水噴霧が対応する熱交換器1の放熱フィン群1Aに指向して、水噴霧の反力によって回転支持管9に対して従動回転管10が回転する角度範囲に設定されている。
前記向き変更手段12は、図7、図8に示すように、水供給管8と連通する水出口21a備えた軸受管21に対して、水出口21aを挟んで一対のパッキンリング22が外嵌装着され、このような軸受管21に、噴霧ノズル7を先端に設けた外套管23を回動自在に外嵌して、外套管23側から軸受管21の軸芯線X3に沿って止めネジ24を螺合して回動を許容する抜け止め状態に連結し、軸受管21と外套管23との間に、外套管23のいずれの回動位置においても水供給管8側と噴霧ノズル7側とが水封状態に連通される連通路25が形成されて構成されている。外套管23に対して噴霧ノズル7は、外套管23の先端に形成されたテーパー雌ネジ23aに噴霧ノズル7の基端のテーパー雄ネジ7aを螺合して設けられている。
軸受管21に対して外套管23は、軸受管21の外周面と外套管23の内周面との間に圧縮状態にパッキンリング22が介装されているので、パッキンリング22の弾性付勢力に抗して軸受管21に対する外套管23の回動を許容操作することができ、回動操作を止めた状態では、パッキンリング22が軸受管21と外套管23の両方に弾圧付勢力が作用して勝手に回動することを阻止する回動制限構造になっている。言い換えれば、噴霧ノズル7における水噴霧の反力程度では勝手に回動することがない回動制限構造になっている。
前記噴霧ノズル7のノズル出口7Aは、出口側に向うほど開口幅のみをラッパ状に拡大するノズル構造を備え、このノズル出口7Aから噴霧される水噴霧は、放熱フィン群に対する噴霧領域が扁平状となる噴霧パターンに構成されている。
また、向き変更手段12において、噴霧ノズル7の水噴霧の反力によって回動することを阻止する十分な摩擦力に設定されているが、軸受管21に対して外套管23を手指による手動操作又は冶具を用いた回動操作ができる構成になっている。
前記パッキンリング22は、この実施形態においては、ゴム系素材のパッキン材を用いているが、金属素材、膨張黒鉛素材等のパッキン材であってもよい。
このような構成であれば、図2に示すように、空調用室外機Bの熱交換器1の吸引入口側の放熱フィン群1Aに対応して、熱交換器1の略中央位置に対応させて水噴霧装置Aを取付けた状態で、図11に示すように、向き変更手段12を介して夫々の噴霧ノズル7が熱交換器1に真直ぐ向く状態では、図2に示すように、各噴霧ノズル7の水噴霧が、内径側で一部が重なるか又は重ならない噴霧エリア26を形成することになる。
また、図11、図12に示すように、向き変更手段12を介して夫々の噴霧ノズル7の幅方向中央位置が公転軌跡の内径側に対応する回動位置に位置設定した状態では、各噴霧ノズル7の水噴霧の全体が内径側に指向して、前述の噴霧ノズル7が熱交換器1に真直ぐ向く噴霧エリア26よりも小面積の噴霧エリア26を形成することができる。
さらに、図13、図14に示すように、向き変更手段12を介して夫々の噴霧ノズル7の幅方向中央位置が公転軌跡の外径側に対応する回動位置に位置設定した状態では、各噴霧ノズル7の水噴霧の全体が外径側に指向して、前述の噴霧ノズル7が熱交換器1に真直ぐ向く噴霧エリア26よりも小面積の噴霧エリア26を形成することができる。
そのため、空調用室外機Bにおける熱交換器1の放熱フィン群1Aの大きさ、つまり、熱交換器の大きさに対応する噴霧エリア26を形成することができながら、熱交換器1の放熱フィン群1Aに対して放熱フィンaの両面を水濡れ状態にすることができることで面積の広い水噴霧のエリアを形成することができる。
〔第2実施形態〕
この第2実施形態の水噴霧装置Aは、上述の第1実施形態と異なる点を説明し、同様箇所には同符号を附してその詳細は省略する。
水噴霧装置Aは、例えば、図17に示すように、熱交換器1の吸引入口側の放熱フィン群1Aの上部エリアに対応して、取付け金具100を介して空調用室外機Bの外枠Baに設けられている。ここで、この実施形態の水噴霧装置Aは、放熱フィン群1Aの幅方向中央位置に設けられている。
水噴霧装置Aは、空調用室外機Bにおける熱交換器1の吸引入口側に向けて水噴霧する一対の噴霧ノズル7が、図15、図16に示すように、互いの水噴霧が上下に僅かに位置ずれし、且つ、互いの水噴霧の端部が重ならずに交差する間隔で並設され、前記各噴霧ノズル7の噴霧方向を、向き変更手段12を介して並設方向に変更が可能に構成されている。
前記噴霧ノズル7は、基端に水供給管8と連結可能なテーパー雄ネジ9bが形成された仲立ち配管9´の先端に直角に交差する連結管11が連結され、この連結管11の両端に同一向きに向き変更手段12を介して設けられている。
このような構成であれば、噴霧ノズル7の噴霧方向を熱交換器1に真直ぐに向く状態から夫々が内側に向く状態に変更することによって、熱交換器1の放熱フィン群1Aに対する噴霧エリア26´を小さくすることができ、反対に、噴霧ノズル7の噴霧方向を噴霧ノズル7が熱交換器1に真直ぐ向く状態から夫々の噴霧ノズル7を外側に向く状態に変更することによって、熱交換器の放熱フィン群1Aに対する噴霧エリア26´を大きくすることができる。
前記噴霧ノズル7は、第1実施形態に用いたものと同構成のものが用いられ、空調用室外機Aにおける熱交換器1の吸引入口側に向けて水噴霧する一対の噴霧ノズル7が、噴射される水噴霧の一部が重なる間隔を隔てて並設されている水噴霧装置においては、熱交換器の水噴霧を受ける受水量が略均等にすることができるので、水噴霧されて熱交換器に対して水濡れ状態に付着する量、及び、付着して落水する量を、いずれの被噴霧位置においても略均一にすることができる。
また、水噴霧装置Aが熱交換器1の上部に対応して設けられていることによって、噴霧ノズル7から噴霧水は熱交換器1に付着して水濡れ状態になり、余剰水は水濡れ状態を形成しながら落水し、水濡れした水は熱交換器1の潜熱によって気化して熱交換器1を冷却して、熱交換器1の熱交換を改善することができる。
また、熱交換器1の上部から下部に至るまで水濡れ状態を形成し、下部に至るまでに気化して熱交換器1からの落水がない状態、又は、僅かに落水する状態に、噴霧ノズル7の噴霧量を設定することによって、水噴霧を連続噴霧、又は、間欠噴霧の制御を行うことによって、噴霧された水を熱交換器1の熱交換に無駄なく付与することが可能となる。
[別実施形態]
1) 上記第1実施形態では、連結管11の両端に噴霧ノズル7を設けた例を説明したが、本発明はこれに限らず、公転手段6に1つの噴霧ノズ7ルを公転軌跡に沿って移動可能に設けても、複数の噴霧ノズルを公転軌跡に沿って移動可能に設けてもよい。
2) 上記第2実施形態では、空調用室外機Aの外枠Ba外に水噴霧装置Aを設けた例を説明したが、本発明はこれに限らず、空調用室外機Bの外枠Ba内の天井部又は熱交換器1に、外枠Ba内に設置された熱交換器1に向けて噴霧ノズル7が指向する水噴霧装置を設けるものであってもよい。
3) 上記各実施形態の向き変更手段12において、軸受管21に対して外套管23を止めネジを介して、軸受管21に対して外套管23の回動操作を許容する抜け止め状態に連結してあるもについて説明したが、本発明はこれに限らず、軸受管21に対して外套管23を止めネジ24を介して、軸受管21に対して外套管23を回動不能な抜け止め状態に連結し、止めネジの螺合状態を緩めることによって、パッキンリングの弾性付勢力に抗して、軸受管に対して外套管を回動操作可能にし、操作を終えれば再び止めネジによって軸受管に対して外套管を回動不能なネジ止め状態になる構成であってもよい。
4) 上記第1実施形態において、公転軌跡の径方向に一対の噴霧ノズル7を設けた例を説明したが、これに限らず、噴霧ノズル7の数が3つであっても4つであってもよい。
5) 上記第2実施形態において、一対の噴霧ノズル7の両方が向き変更手段12によって噴霧方向の変更が可能なものについて説明したが、本発明はこれに限らず、一対の少なくとも一方が向き変更手段12によって噴霧方向の変更が可能なものであってもよい。
空調用室外機に本発明を適用した水噴霧装置を設備した状態の簡略斜視図 熱交換器の放熱フィン群に対して公転軌跡に沿う移動による噴霧エリアを示す簡略正面図 空調用室外機と水噴霧装置の取付け関係を示す簡略側面図 第1実施形態の水噴霧装置を示す一部分解して示す斜視図 水噴霧装置を示す分解斜視図 水噴霧装置を一部断面に示す平断面図 向き変更手段を断面にて示す側断面図 向き変更手段を分解して示す分解断面図 噴霧ノズルの変位方向を示す説明図 噴霧ノズルの公転軌跡に沿う移動を示す説明図 噴霧エリアを小さくする変位状態に噴霧ノズルの噴霧方向を変更した状態を示す説明図 被噴霧面積が小さな放熱フィン群に対して、重畳する噴霧ノズルの噴霧エリアを示す説明図 噴霧エリアを大にする変位状態に噴霧ノズルの噴霧方向を変更した状態を示す説明図 被噴霧面積が大きな放熱フィン群に対して、重畳する噴霧ノズルの噴霧エリアを示す説明図 本発明を適用した第2実施形態の水噴霧装置を示す斜視図 噴霧ノズルの変位方向を示す説明図 熱交換器の放熱フィン群に対しての噴霧エリアを示す簡略正面図 被噴霧面積が小さな放熱フィン群に対して、並設する噴霧ノズルの噴霧エリアを示す説明図 被噴霧面積が大きな放熱フィン群に対して、並設する噴霧ノズルの噴霧エリアを示す説明図
符号の説明
A 水噴霧装置
B 空調用室外機
C 公転軌跡
α 噴霧角度
1 熱交換機
1A 放熱フィン群
6 公転手段
7 噴霧ノズル
8 水供給管
9 回転支持管
10 従動回転管
11 連結管
12 向き変更手段
21 軸受管
21a 水出口
22 パッキンリング
23 外套管
25 連通路

Claims (5)

  1. 空調用室外機における熱交換器の放熱フィン群に向けて水噴霧する一対の噴霧ノズルが、互いの水噴霧エリアの一部が重なる間隔で並設され、少なくとも一方の噴霧ノズルの噴霧方向を、並設方向に変更可能な向き変更手段が設けられている水噴霧装置。
  2. 噴霧ノズルを公転軌跡に沿って移動可能な公転手段を備えて、熱交換器の放熱フィン群に向けて水噴霧する水噴霧装置であって、前記噴霧ノズルの噴霧方向を、公転軌跡の径方向で変更可能な向き変更手段が設けられている水噴霧装置。
  3. 前記公転手段が、水供給管と連通接続され、且つ、公転軌跡の中心軸周りに回転自在に軸受けされた従動回転管に、従動回転管に対して公転軌跡に沿う方向に連結管が連通連結され、この連結管に噴霧反力が回転力として作用する所定角度をもって噴霧ノズルが設けられている請求項2記載の水噴霧装置。
  4. 前記向き変更手段が、水供給管と連通する水出口を備える軸受管に対して、噴霧ノズルを設けた外套管を回動自在に外嵌連結して、軸受管と外套管との間に、軸受管に対する外套管のいずれの回動位置においても水出口側と噴霧ノズル側とを連通する連通路が形成されている請求項1、2又は3記載の水噴霧装置。
  5. 前記噴霧ノズルが、放熱フィン群に対する噴霧領域が扁平状となる噴霧パターンに構成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の水噴霧装置。

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