JP2007024224A - トランスミッション - Google Patents
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Abstract
【課題】 ミッションケースの第1端壁にHST及びサクションフィルタが連結され、且つ、該第1端壁からサブ走行系出力軸及びサブPTO軸が突出されるトランスミッションにおいて、ミッションケースの大型化を防止しつつ、HST,サブ走行系出力軸及びサブPTO軸に連結される伝動軸、並びに、サクションフィルタに連結される配管を無理なく設置し得るトランスミッションを提供する。
【解決手段】 サクションフィルタは、車輌幅方向位置に関しては、平面視において少なくとも一部がHSTとオーバーラップするようにサブ走行系出力軸及びサブPTO軸の間に位置され、且つ、上下方向位置に関しては、側面視において少なくとも一部がサブ走行系出力軸及びサブPTO軸とオーバーラップするようにHSTの下方に位置される。
【選択図】 図4
【解決手段】 サクションフィルタは、車輌幅方向位置に関しては、平面視において少なくとも一部がHSTとオーバーラップするようにサブ走行系出力軸及びサブPTO軸の間に位置され、且つ、上下方向位置に関しては、側面視において少なくとも一部がサブ走行系出力軸及びサブPTO軸とオーバーラップするようにHSTの下方に位置される。
【選択図】 図4
Description
本発明は、トラクタ等の作業車輌に適用されるトランスミッションに関する。
駆動源からの動力を左右一対の主駆動輪に伝達する走行系伝動機構と、前記駆動源からの動力をPTO軸に伝達するPTO系伝動機構とを有する車輌のトランスミッションにおいて、前記走行系伝動機構を、前記駆動源に作動連結されたHSTと、前記HSTのポンプ軸及びモータ軸からそれぞれ定速動力及び変速動力を入力する遊星歯車機構と、前記遊星歯車機構の出力を入力する走行系ギヤ変速機構と、前記走行系ギヤ変速機構の後段に配設されたディファレンシャルギヤ機構とで形成することは、従来から公知である(例えば、下記特許文献1参照)。
詳しくは、該トランスミッションは、前記遊星歯車機構,前記走行系ギヤ変速機構,前記ディファレンシャルギヤ機構及び前記PTO系伝動機構を収容するミッションケースを備えており、前記HSTは前記ミッションケースにおける一端面に支持されている。
斯かるトランスミッションは、前記走行系伝動機構によって伝達される動力の一部が、油圧に変換されることがない為、伝動効率の点で有効である。
詳しくは、該トランスミッションは、前記遊星歯車機構,前記走行系ギヤ変速機構,前記ディファレンシャルギヤ機構及び前記PTO系伝動機構を収容するミッションケースを備えており、前記HSTは前記ミッションケースにおける一端面に支持されている。
斯かるトランスミッションは、前記走行系伝動機構によって伝達される動力の一部が、油圧に変換されることがない為、伝動効率の点で有効である。
一方、ミッションケースの一端面にHSTが連結され、且つ、該ミッションケース内に、前記HSTに後続する走行系伝動機構及びPTO系伝動機構が収容されたトランスミッションにおいて、前記ミッションケース内の貯留油を該ミッションケースの一端面に設けられたサクションフィルタを介して取り出し可能に構成することが提案されている(例えば、下記特許文献2参照)。
前記ミッションケース内の貯留油は、例えば、前記走行系伝動機構の一部を構成するHSTへのチャージ油源として利用することができ、これにより、別体の油タンクの削除又は小型化を図ることができる。
前記ミッションケース内の貯留油は、例えば、前記走行系伝動機構の一部を構成するHSTへのチャージ油源として利用することができ、これにより、別体の油タンクの削除又は小型化を図ることができる。
ところで、前述のように、走行系伝動機構及びPTO系伝動機構を備えたトランスミッションにおいては、仕様に応じ、メイン走行系出力軸及びメインPTO軸に加えて、サブ走行系出力軸及びサブPTO軸が設けられる場合がある。
この点に関し、下記特許文献2には、HSTが連結されるミッションケースの一端面に、前記サブ走行系出力軸として作用する前輪動力取出軸と、前記サブPTO軸として作用するミッドPTO軸とを設ける構成が開示されている。
この点に関し、下記特許文献2には、HSTが連結されるミッションケースの一端面に、前記サブ走行系出力軸として作用する前輪動力取出軸と、前記サブPTO軸として作用するミッドPTO軸とを設ける構成が開示されている。
このように、前記HST,前記サブ走行系出力軸,前記サブPTO軸及び前記サクションフィルタを前記ミッションケースの同一壁面に設ける構成は提案されているが、これらの効率的な配置については考慮されていない。
即ち、前記HST,前記サブ走行系出力軸,前記サブPTO軸及び前記サクションフィルタをミッションケースの同一壁面に設ける場合には、これらに連結される伝動軸や配管の干渉を考慮する必要があるが、斯かる観点に関しては十分な配慮がなされていない。
特開2003−207021号公報
特許第3636594号公報
即ち、前記HST,前記サブ走行系出力軸,前記サブPTO軸及び前記サクションフィルタをミッションケースの同一壁面に設ける場合には、これらに連結される伝動軸や配管の干渉を考慮する必要があるが、斯かる観点に関しては十分な配慮がなされていない。
本発明は、前記従来技術に鑑みなされたものであり、HSTを含む走行系伝動機構と、PTO系クラッチ機構を含むPTO系伝動機構とを備え、油貯留可能なミッションケースの一端壁に前記HST,サブ走行系出力軸,サブPTO軸及びサクションフィルタが設けられた車輌のトランスミッションにおいて、ミッションケースの大型化を防止しつつ、HST,サブ走行系出力軸及びサブPTO軸に連結される伝動軸、並びに、サクションフィルタに連結される配管を無理なく設置し得るトランスミッションの提供を、一の目的とする。
本発明は、前記目的を達成する為に、ミッションケースの第1端壁にHST及びサクションフィルタが連結され、且つ、該第1端壁からサブ走行系出力軸及びサブPTO軸が突出されるトランスミッションであって、前記サクションフィルタは、車輌幅方向位置に関しては、平面視において少なくとも一部が前記HSTとオーバーラップするように前記サブ走行系出力軸及び前記サブPTO軸の間に位置し、且つ、上下方向位置に関しては、側面視において少なくとも一部が前記サブ走行系出力軸及び前記サブPTO軸とオーバーラップするように前記HSTの下方位置において、前記第1端壁に連結されている車輌のトランスミッションを提供する。
又、本発明は、前記目的を達成するために、駆動源からの動力をHST,遊星歯車機構,走行系ギヤ変速機構及びディファレンシャルギヤ機構を介して左右一対の主駆動輪に伝達する走行系伝動経路と、前記駆動源からの動力をPTO系クラッチ機構を介して外部へ出力するPTO系伝動経路とを含む車輌のトランスミッションであって、前記遊星歯車機構,前記走行系ギヤ変速機構,前記ディファレンシャルギヤ機構及び前記PTO系クラッチ機構が油貯留可能なミッションケースに収容され、前記HSTが前記ミッションケースの車輌前後方向一方側の第1端壁外表面に連結され、且つ、前記ミッションケース内の貯留油をサクションフィルタを介して取り出し可能とされた車輌のトランスミッションにおいて、前記走行系伝動経路を形成する車輌前後方向に沿った走行系回転軸は、前記HST出力軸及び前記HST入力軸の回転動力を合成する前記遊星歯車機構の出力部に作動連結された遊星出力軸であって、前記HST出力軸と同軸上に配置された遊星出力軸と、前記遊星出力軸より車輌幅方向一方側へ変位された走行系伝動軸と、前記走行系伝動軸より下方に配設され、且つ、前記走行系伝動軸から前記走行系ギヤ変速機構を介して変速された回転動力を前記ディファレンシャルギヤ機構における入力リングギヤに伝達する走行系変速軸と、前記走行系変速軸より下方に配設され、且つ、該走行系変速軸に作動連結されたサブ走行系出力軸であって、前記第1端壁から外方へ突出されたサブ走行系出力軸とを含み、前記PTO系伝動経路を形成する車輌前後方向に沿ったPTO系回転軸は、前記HST入力軸と同軸上に配置され、且つ、該HST入力軸に軸線回り回転不能とされたPTO系入力軸と、前記PTO系クラッチ機構を介して前記PTO系入力軸に作動連結されたPTO系クラッチ軸であって、前記PTO系入力軸より下方で且つ車輌幅方向他方側に配置されたPTO系クラッチ軸と、前記PTO系クラッチ軸に作動連結されたPTO用伝動軸であって、前記PTO系クラッチ軸より下方に配置されたメインPTO用伝動軸と、前記メインPTO用伝動軸に作動連結されたメインPTO軸であって、前記ミッションケースにおける前記第1端壁とは車輌前後方向に関し反対側の第2端壁から外方へ突出するように該第2端壁に支持されたメインPTO軸と、前記メインPTO用伝動軸に作動連結されたサブPTO軸であって、前記第1端壁から外方へ突出されたサブPTO軸とを含んでおり、前記サクションフィルタは、車輌幅方向位置に関しては、平面視において少なくとも一部が前記HSTとオーバーラップするように前記サブ走行系出力軸及び前記サブPTO軸の間に位置し、且つ、上下方向位置に関しては、側面視において少なくとも一部が前記サブ走行系出力軸及び前記サブPTO軸とオーバーラップするように前記HSTの下方位置において、前記第1端壁に連結されている車輌のトランスミッションを提供する。
一態様においては、前記ミッションケース内に収容され、前記PTO系伝動経路の一部を構成するPTO系ギヤ変速機構を、さらに備え得る。
斯かる態様においては、前記PTO系回転軸は、さらに、前記PTO系クラッチ軸からの回転動力を、前記PTO系ギヤ変速機構を介して前記メインPTO用伝動軸に伝達するPTO系変速軸であって、前記メインPTO用伝動軸と同軸上に配置されたPTO系変速軸を含み、前記サブPTO軸は、前記PTO系変速軸に作動連結される。
斯かる態様においては、前記PTO系回転軸は、さらに、前記PTO系クラッチ軸からの回転動力を、前記PTO系ギヤ変速機構を介して前記メインPTO用伝動軸に伝達するPTO系変速軸であって、前記メインPTO用伝動軸と同軸上に配置されたPTO系変速軸を含み、前記サブPTO軸は、前記PTO系変速軸に作動連結される。
好ましくは、前記HSTは、HST出力軸がHST入力軸より上方に位置した状態で、前記ミッションケースの第1端壁に連結される。
又、前記サクションフィルタを介して前記ミッションケース内の貯留油を吸引する補助ポンプユニットであって、前記第1端壁とは車輌幅方向反対側の第2端壁において前記ミッションケースに連結され、且つ、前記PTO系入力軸に作動連結された補助ポンプ用伝動軸を介して回転駆動される補助ポンプユニットをさらに備え得る。
斯かる構成においては、前記補助ポンプ用伝動軸及び前記メインPTO用伝動軸は、前記ディファレンシャルギヤ機構における一対のデフ出力軸を基準にして上下に振り分け配置され得る。
斯かる構成においては、前記補助ポンプ用伝動軸及び前記メインPTO用伝動軸は、前記ディファレンシャルギヤ機構における一対のデフ出力軸を基準にして上下に振り分け配置され得る。
以上のように、本発明においては、ミッションケースの第1端壁にHST及びサクションフィルタが連結され、且つ、該第1端壁からサブ走行系出力軸及びサブPTO軸が突出されるトランスミッションにおいて、前記サクションフィルタを、車輌幅方向位置に関しては、平面視において少なくとも一部が前記HSTとオーバーラップするように前記サブ走行系出力軸及び前記サブPTO軸の間に位置し、且つ、上下方向位置に関しては、側面視において少なくとも一部が前記サブ走行系出力軸及び前記サブPTO軸とオーバーラップするように前記HSTの下方位置において、前記第1端壁に連結させている。
従って、ミッションケースの大型化を防止しつつ、HST,サブ走行系出力軸及びサブPTO軸に連結される伝動軸、並びに、サクションフィルタに連結される配管を無理なく設置することができる。
従って、ミッションケースの大型化を防止しつつ、HST,サブ走行系出力軸及びサブPTO軸に連結される伝動軸、並びに、サクションフィルタに連結される配管を無理なく設置することができる。
以下に、本発明に係るトランスミッションの好ましい実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1に、本実施の形態に係るトランスミッション100が適用された作業車輌1の部分斜視図を示す。又、図2に、前記作業車輌1の伝動模式図を示す。
図1に、本実施の形態に係るトランスミッション100が適用された作業車輌1の部分斜視図を示す。又、図2に、前記作業車輌1の伝動模式図を示す。
図1及び図2に示すように、前記作業車輌1は、車輌長手方向に延びる車輌フレーム10(図1参照)と、該車輌フレーム10の車輌長手方向一端側(図示の形態においては前側)に支持される駆動源20(図2参照)と、前記駆動源20から車輌長手方向に離間された位置において前記車輌フレーム10の車輌長手方向他端側(図示の形態においては後側)に支持される前記トランスミッション100とを備えている。
前記トランスミッション100は、前記駆動源20から伝動軸25(図2参照)を介して入力された動力を、主駆動輪(図示の形態においては後輪30)に伝達する走行系伝動機構と、前記駆動源20からの動力を外方へ出力するPTO系伝動機構とを備えている。
詳しくは、前記トランスミッション100は、図2に示すように、前記駆動源20に作動連結されたHST110と、前記HST110の伝動方向下流側に配設された遊星歯車機構120と、前記遊星歯車機構120の伝動方向下流側に配設された走行系ギヤ変速機構130と、前記走行系ギヤ変速機構130の伝動方向下流側に配設されたディファレンシャルギヤ機構140と、前記HST110の伝動方向下流側に配設されたPTO系クラッチ機構210と、前記PTO系クラッチ機構210の伝動方向下流側に配設されたPTO系ギヤ変速機構220と、前記PTO系ギヤ変速機構220に作動連結されたメインPTO軸540とを備えており、前記HST110,前記遊星歯車機構120,前記走行系ギヤ変速機構130及び前記ディファレンシャルギヤ機構140が前記走行系伝動機構を形成し、且つ、前記PTO系クラッチ機構210及び前記PTO系ギヤ変速機構220が前記PTO系伝動機構を形成している。
図3〜図5に、それぞれ、前記トランスミッション100の斜視図,正面図及び背面図を示す。
図3〜図5に示すように、前記トランスミッション100は、前記構成に加えて、前記種々の伝動機構を支持又は収容するミッションケース300を備えている。
詳しくは、該ミッションケース300は、前記遊星歯車機構120,前記走行系ギヤ変速機構130,前記ディファレンシャルギヤ機構140,前記PTO系クラッチ機構210及び前記PTO系ギヤ変速機構220を収容すると共に、車輌長手方向一端側の第1端壁301(本実施の形態においては前壁)の外表面において前記HST110を支持している。
図3〜図5に示すように、前記トランスミッション100は、前記構成に加えて、前記種々の伝動機構を支持又は収容するミッションケース300を備えている。
詳しくは、該ミッションケース300は、前記遊星歯車機構120,前記走行系ギヤ変速機構130,前記ディファレンシャルギヤ機構140,前記PTO系クラッチ機構210及び前記PTO系ギヤ変速機構220を収容すると共に、車輌長手方向一端側の第1端壁301(本実施の形態においては前壁)の外表面において前記HST110を支持している。
図6に、前記ミッションケース300の分解斜視図を示す。
又、図7〜図9に、それぞれ、前記トランスミッション100における伝動機構の左側面図,右側面図及び平面図を示す。なお、図7〜図9においては、前記ミッションケース300を破線で示している。
図3〜図9に示すように、前記ミッションケース300は、周壁305と、該周壁305の車輌前後方向一方側の端部において略垂直方向に延びる前記第1端壁301と、前記周壁305の車輌前後方向他方側の端部において略垂直方向に延びる第2端壁302と、前記第1及び第2端壁301,302の間において略垂直方向に延びる中間壁303とを有している。
又、図7〜図9に、それぞれ、前記トランスミッション100における伝動機構の左側面図,右側面図及び平面図を示す。なお、図7〜図9においては、前記ミッションケース300を破線で示している。
図3〜図9に示すように、前記ミッションケース300は、周壁305と、該周壁305の車輌前後方向一方側の端部において略垂直方向に延びる前記第1端壁301と、前記周壁305の車輌前後方向他方側の端部において略垂直方向に延びる第2端壁302と、前記第1及び第2端壁301,302の間において略垂直方向に延びる中間壁303とを有している。
斯かるミッションケース300は、図7〜図9に示すように、前記第1端壁301及び前記中間壁303によって画される第1空間300a内に、前記遊星歯車機構120,前記走行系ギヤ変速機構130,前記PTO系クラッチ機構210及び前記PTO系ギヤ変速機構220を収容し、且つ、前記中間壁303及び前記第2端壁302によって画される第2空間300b内に、前記ディファレンシャルギヤ機構140を収容している。
なお、前記HST110は、前述の通り、前記ミッションケース300の第1端壁301の外表面に連結されている(図3参照)。
なお、前記HST110は、前述の通り、前記ミッションケース300の第1端壁301の外表面に連結されている(図3参照)。
好ましくは、図6に示すように、前記ミッションケース300は、前記中間壁303及び前記第2端壁302を有するケース本体320と、前記第1端壁301を有する蓋部材310であって、前記ケース本体320に着脱可能に連結される蓋部材310とを備えることができる。
このように、前記ミッションケース300を、互いに分離可能に連結されるケース本体320及び蓋部材310によって形成することにより、前記第1空間300a内への前記伝動機構の設置作業を容易に行うことができる。
このように、前記ミッションケース300を、互いに分離可能に連結されるケース本体320及び蓋部材310によって形成することにより、前記第1空間300a内への前記伝動機構の設置作業を容易に行うことができる。
図10及び図11に、それぞれ、前記蓋部材310を外した状態の前記トランスミッション100の斜視図及び正面図を示す。
又、図12に、前記ミッションケース300を外した状態の前記トランスミッション100の斜視図を示す。
さらに、図13に、前記トランスミッション300の部分展開断面図を示す。
又、図12に、前記ミッションケース300を外した状態の前記トランスミッション100の斜視図を示す。
さらに、図13に、前記トランスミッション300の部分展開断面図を示す。
図2及び図13等に示すように、前記HST110は、前記駆動源20に作動連結されるポンプ軸111と、該ポンプ軸111に相対回転不能に支持されたポンプ本体112と、前記ポンプ本体112に一対の作動油路を介して流体接続されたモータ本体114と、前記モータ本体114を相対回転不能に支持するモータ軸113と、前記ポンプ本体112又は前記モータ本体114の給排油量を変更する出力調整部材115とを備えており、前記出力調整部材115を操作することによって、前記ポンプ軸(HST入力軸)111の回転数に対する前記モータ軸(HST出力軸)113の回転数を無段変速させ得るようになっている。
斯かるHST110は、図13に示すように、前記ポンプ軸111及び前記モータ軸113の伝動方向下流端部(本実施の形態においては後端部)が前記第1端壁301を貫通して前記第1空間300a内に突入するように、前記第1端壁301に支持されている。
前記遊星歯車機構120は、サンギヤ121,遊星キャリア122及びインターナルギヤ123からなる遊星3要素のうちの第1要素が前記ポンプ軸111からの定速回転動力を入力する定速入力部として作用し、前記遊星3要素のうちの第2要素が前記モータ軸113からの可変回転動力を入力する可変入力部として作用し、且つ、前記遊星3要素のうちの第3要素が前記定速入力部及び前記可変入力部の回転動力を合成して出力する出力部として作用するように構成されている。
本実施の形態においては、図2,図11及び図13に示すように、前記遊星歯車機構120は、前記モータ軸113と同心上に配置されている。
そして、サンギヤ121が前記モータ軸113に作動連結される前記可変入力部として作用し、遊星キャリア122が前記ポンプ軸111に作動連結される前記定速入力部として作用し、且つ、インターナルギヤ123が前記出力部として作用している。
そして、サンギヤ121が前記モータ軸113に作動連結される前記可変入力部として作用し、遊星キャリア122が前記ポンプ軸111に作動連結される前記定速入力部として作用し、且つ、インターナルギヤ123が前記出力部として作用している。
好ましくは、前記HST110が逆転方向へ最大出力状態の際に前記遊星歯車機構120の出力部がゼロ出力となり、且つ、前記HST110がゼロ出力状態(ニュートラル状態)の際に前記遊星歯車機構120の出力部が最大出力状態となるように、前記遊星歯車機構120のギヤ比を設定できる。
斯かる構成を備えることにより、HSTの伝動効率向上及び負荷軽減を図ることができる。
斯かる構成を備えることにより、HSTの伝動効率向上及び負荷軽減を図ることができる。
ここで、前記走行系伝動機構における走行系回転軸について説明する。
前記走行系伝動機構は、前記遊星歯車機構120,前記走行系ギヤ変速機構130及び前記ディファレンシャルギヤ機構140の間を作動連結する為に、車輌前後方向に沿って配設された複数の走行系回転軸を有している。
前記走行系伝動機構は、前記遊星歯車機構120,前記走行系ギヤ変速機構130及び前記ディファレンシャルギヤ機構140の間を作動連結する為に、車輌前後方向に沿って配設された複数の走行系回転軸を有している。
具体的には、図2及び図11等に示すように、前記走行系回転軸は、前記遊星歯車機構120の出力部(本実施の形態においてはインターナルギヤ123)に作動連結された遊星出力軸410であって、前記モータ軸113と同軸上に配置された遊星出力軸410と、前記遊星出力軸410より車輌幅方向一方側へ変位された走行系伝動軸420と、前記走行系伝動軸420より下方に配設された走行系変速軸430とを含んでいる。
前記走行系伝動軸420は、図2及び図13に示すように、ギヤトレーンを介して前記遊星出力軸410に作動連結されている。
前記走行系変速軸430は、前記走行系ギヤ変速機構130を介して、前記走行系伝動軸420に作動連結されている。
即ち、前記走行系ギヤ変速機構130は、前記走行系伝動軸420と前記走行系変速軸430との間で多段変速を行うように構成されている。
前記走行系変速軸430は、前記走行系ギヤ変速機構130を介して、前記走行系伝動軸420に作動連結されている。
即ち、前記走行系ギヤ変速機構130は、前記走行系伝動軸420と前記走行系変速軸430との間で多段変速を行うように構成されている。
好ましくは前記走行系ギヤ変速機構130は、前記走行系伝動軸420から前記走行系変速軸430への伝達方向を切り換え可能に構成される。
本実施の形態においては、図2及び図13に示すように、前記トランスミッション100は、前記走行系回転軸として、さらに、前記走行系伝動軸420から前記走行系変速軸430への伝動経路に介挿される走行系アイドル軸440を有している。
前記走行系アイドル軸440は、図10〜図12に示すように、上下位置に関し前記走行系伝動軸420及び前記走行系変速軸430の間に位置し、且つ、車輌幅方向位置に関し前記走行系伝動軸420及び前記走行系変速軸430より車輌幅方向一方側に位置している。
本実施の形態においては、図2及び図13に示すように、前記トランスミッション100は、前記走行系回転軸として、さらに、前記走行系伝動軸420から前記走行系変速軸430への伝動経路に介挿される走行系アイドル軸440を有している。
前記走行系アイドル軸440は、図10〜図12に示すように、上下位置に関し前記走行系伝動軸420及び前記走行系変速軸430の間に位置し、且つ、車輌幅方向位置に関し前記走行系伝動軸420及び前記走行系変速軸430より車輌幅方向一方側に位置している。
そして、前記走行系ギヤ変速機構130は、前記走行系伝動軸420から前記走行系アイドル軸440を介さずに前記走行系変速軸430へ動力伝達する正転伝達モードと、前記走行系伝動軸420から前記走行系アイドル軸440を介して前記走行系変速軸430に動力伝達する逆転伝達モードとを有し得るように構成されている。
なお、本実施の形態においては、前記走行系ギヤ変速機構430は、図2に示すように、前記正転伝達モードにおいて、2段変速を行えるように構成されている。
なお、本実施の形態においては、前記走行系ギヤ変速機構430は、図2に示すように、前記正転伝達モードにおいて、2段変速を行えるように構成されている。
前記走行系変速軸430は、前記走行系ギヤ変速機構130を介して変速又は逆転された回転動力を、前記ディファレンシャルギヤ機構140の入力リングギヤ141へ伝達するように構成されている。
本実施の形態においては、図7に示すように、前記走行系変速軸430は、前記ディファレンシャルギヤ機構140における一対のデフ出力軸142と略同一高さに配設されており、車輌前後方向一方側から前記入力リングギヤ141に作動連結されている。
本実施の形態においては、図7に示すように、前記走行系変速軸430は、前記ディファレンシャルギヤ機構140における一対のデフ出力軸142と略同一高さに配設されており、車輌前後方向一方側から前記入力リングギヤ141に作動連結されている。
本実施の形態においては、前記走行系伝動機構は、前記走行系変速軸430の回転動力を、前記主駆動輪(本実施の形態において後輪30)に加えて、副駆動輪(本実施の形態においては前輪40(図2参照))へ向けて出力し得るように構成されている。
具体的には、前記トランスミッション100は、前記走行系回転軸として、さらに、前記走行系変速軸430に作動連結され且つ第1端壁301から外方へ突出されたサブ走行系出力軸450を有している。
本実施の形態においては、図10及び図11に示すように、前記サブ走行系出力軸450は、前記走行系変速軸430より下方に配設されている。
具体的には、前記トランスミッション100は、前記走行系回転軸として、さらに、前記走行系変速軸430に作動連結され且つ第1端壁301から外方へ突出されたサブ走行系出力軸450を有している。
本実施の形態においては、図10及び図11に示すように、前記サブ走行系出力軸450は、前記走行系変速軸430より下方に配設されている。
好ましくは、図2及び図13に示すように、前記走行系伝動機構は、サブ駆動輪増速機構150を備えることができる。
斯かるサブ駆動輪増速機構150を備えることにより、作業車輌の旋回時に生じる前輪及び後輪の間の旋回半径差を補償する為に、前輪を増速回転させることができる。
斯かるサブ駆動輪増速機構150を備えることにより、作業車輌の旋回時に生じる前輪及び後輪の間の旋回半径差を補償する為に、前輪を増速回転させることができる。
次に、前記PTO系伝動機構におけるPTO系回転軸について説明する。
前記PTO系伝動機構は、前記駆動源20からの動力を前記PTO系クラッチ機構210及び前記PTO系ギヤ変速機構220を介して外部へ出力させる為に、車輌前後方向に沿って配設された複数のPTO系回転軸を有している。
前記PTO系伝動機構は、前記駆動源20からの動力を前記PTO系クラッチ機構210及び前記PTO系ギヤ変速機構220を介して外部へ出力させる為に、車輌前後方向に沿って配設された複数のPTO系回転軸を有している。
具体的には、図2,図11及び図13等に示すように、前記PTO系回転軸は、前記ポンプ軸111と同軸上において軸線回り回転不能とされたPTO系入力軸510と、前記PTO系入力軸510より下方で且つ車輌幅方向他方側に配置されたPTO系クラッチ軸520と、前記PTO系クラッチ軸520より下方に配置されたPTO系変速軸530と、前記PTO系変速軸530に作動連結された状態で、前記ミッションケース300における前記第2端壁302から外方へ突出するように該第2端壁302に支持されたメインPTO軸540とを含んでいる。
図2及び図13に示すように、前記PTO系クラッチ軸520は、前記PTO系クラッチ機構210を介して前記PTO系入力軸510に作動連結されている。
即ち、前記PTO系クラッチ機構210は、前記PTO系入力軸510と前記PTO系クラッチ軸520との間において、動力伝達の係合又は遮断を選択的に行うように構成されている。
即ち、前記PTO系クラッチ機構210は、前記PTO系入力軸510と前記PTO系クラッチ軸520との間において、動力伝達の係合又は遮断を選択的に行うように構成されている。
前記PTO系変速軸530は、前記PTO系ギヤ変速機構220を介して前記PTO系クラッチ軸520に作動連結されている。
即ち、前記PTO系ギヤ変速機構220は、前記PTO系クラッチ軸520と前記PTO系変速軸530との間において多段変速を行うように構成されている。
即ち、前記PTO系ギヤ変速機構220は、前記PTO系クラッチ軸520と前記PTO系変速軸530との間において多段変速を行うように構成されている。
好ましくは、前記PTO系ギヤ変速機構220は、前記PTO系クラッチ軸520から前記PTO系変速軸530への伝達方向を切り換え可能に構成される。
本実施の形態においては、図2及び図13に示すように、前記トランスミッション100は、前記PTO系回転軸として、さらに、前記PTO系クラッチ軸520から前記PTO系変速軸530への伝動経路に介挿されるPTO系アイドル軸550を有している。
前記PTO系アイドル軸550は、図10〜図12に示すように、前記PTO系クラッチ軸520より下方で且つ前記PTO系変速軸530より車輌幅方向他方側に配設されている。
本実施の形態においては、図2及び図13に示すように、前記トランスミッション100は、前記PTO系回転軸として、さらに、前記PTO系クラッチ軸520から前記PTO系変速軸530への伝動経路に介挿されるPTO系アイドル軸550を有している。
前記PTO系アイドル軸550は、図10〜図12に示すように、前記PTO系クラッチ軸520より下方で且つ前記PTO系変速軸530より車輌幅方向他方側に配設されている。
そして、前記PTO系ギヤ変速機構220は、前記PTO系クラッチ軸520から前記PTO系アイドル軸550を介して前記PTO系変速軸530へ動力伝達する正転伝達モードと、前記PTO系クラッチ軸520から前記PTO系アイドル軸550を介さずに前記PTO系変速軸530に動力伝達する逆転伝達モードとを有し得るように構成されている。
なお、本実施の形態においては、前記PTO系ギヤ変速機構220は、図2に示すように、前記正転伝達モードにおいて、2段変速を行えるように構成されている。
なお、本実施の形態においては、前記PTO系ギヤ変速機構220は、図2に示すように、前記正転伝達モードにおいて、2段変速を行えるように構成されている。
前記メインPTO軸540は、前記PTO系変速軸530の回転動力を外部へ出力するように構成されている。
本実施の形態においては、図2,図7,図8及び図13に示すように、前記PTO系伝動機構は、前記PTO系回転軸として、さらに、前記PTO系変速軸530と同心上において軸線回り相対回転不能に連結されたメインPTO用伝動軸560を備えている。
本実施の形態においては、図2,図7,図8及び図13に示すように、前記PTO系伝動機構は、前記PTO系回転軸として、さらに、前記PTO系変速軸530と同心上において軸線回り相対回転不能に連結されたメインPTO用伝動軸560を備えている。
詳しくは、図7及び図8に示すように、前記メインPTO用伝動軸560は、前記ディファレンシャルギヤ機構140における一対のデフ出力軸142より下方において、該ディファレンシャルギヤ機構140を跨ぐように車輌前後方向に延びている。
より詳しくは、図2,図7及び図8に示すように、本実施の形態に係るトランスミッション100は、前記構成に加えて、前記ディファレンシャルギヤ機構140における一対のデフ出力軸142より下方に位置する一対の駆動車軸160であって、前記一対のデフ出力軸142に減速ギヤ列170を介してそれぞれ作動連結された一対の駆動車軸160を備えている。
そして、前記メインPTO用伝動軸560は、前記PTO系変速軸530と同心配置されることで、前記一対の駆動車軸160の間のスペースを利用して、前記ディファレンシャルギヤ機構140を跨いでいる。
なお、本実施の形態においては、前記メインPTO軸540は、前記メインPTO用伝動軸560の伝動方向下流端部にギヤトレーンを介して連結されている。
より詳しくは、図2,図7及び図8に示すように、本実施の形態に係るトランスミッション100は、前記構成に加えて、前記ディファレンシャルギヤ機構140における一対のデフ出力軸142より下方に位置する一対の駆動車軸160であって、前記一対のデフ出力軸142に減速ギヤ列170を介してそれぞれ作動連結された一対の駆動車軸160を備えている。
そして、前記メインPTO用伝動軸560は、前記PTO系変速軸530と同心配置されることで、前記一対の駆動車軸160の間のスペースを利用して、前記ディファレンシャルギヤ機構140を跨いでいる。
なお、本実施の形態においては、前記メインPTO軸540は、前記メインPTO用伝動軸560の伝動方向下流端部にギヤトレーンを介して連結されている。
ところで、本実施の形態に係るトランスミッション100は、前述の通り、駆動源20からの回転動力を外部へ出力するPTO軸として、前記第2端壁302から外方へ突出された前記メインPTO軸540のみを有している。
しかしながら、仕様によっては、前記ミッションケース300を基準にして、前記第2端壁302とは反対側の第1端壁301からも回転動力の取り出しを要する場合がある。
例えば、本実施の形態に係るトランスミッション100を、ミッドマウントモアを備えた作業車輌に適用すべく、車輌フレーム30の後方側に配設させた場合等には、前記第1端壁301からも回転動力を出力させる必要がある。
しかしながら、仕様によっては、前記ミッションケース300を基準にして、前記第2端壁302とは反対側の第1端壁301からも回転動力の取り出しを要する場合がある。
例えば、本実施の形態に係るトランスミッション100を、ミッドマウントモアを備えた作業車輌に適用すべく、車輌フレーム30の後方側に配設させた場合等には、前記第1端壁301からも回転動力を出力させる必要がある。
図14に、前記第2端壁302に設けられた前記メインPTO軸540に加えて、前記第1端壁301にサブPTO軸570が設けられた場合のトランスミッション100’を備えた車輌の伝動模式図を示す。
なお、図14に示すトランスミッション100’においては、コストの低廉化を図る為に前記遊星歯車機構120を削除しており、前記HST110によって前進方向及び後進方向の切り換えも行うように構成されている。
又、該トランスミッション100’においては、サブ駆動輪増速機構150も削除している。
なお、図14に示すトランスミッション100’においては、コストの低廉化を図る為に前記遊星歯車機構120を削除しており、前記HST110によって前進方向及び後進方向の切り換えも行うように構成されている。
又、該トランスミッション100’においては、サブ駆動輪増速機構150も削除している。
図2に示す仕様と図14に示す仕様との変更を容易に行えるように、本実施の形態に係るトランスミッション100は、下記構成を備えている。
即ち、前記ミッションケース300は、前記PTO系アイドル軸550(図2参照)に代えて、前記PTO系変速軸530に作動連結された状態のサブPTO軸570(図14参照)を支持し得るように構成されている。
つまり、本実施の形態に係るトランスミッション100においては、前記ミッションケース300は、前記PTO系ギヤ変速機構220の一部を構成するPTO系アイドル軸550又は前記PTO系変速軸530に作動連結されたサブPTO軸570が選択的に装着され得るように構成されている。
即ち、前記ミッションケース300は、前記PTO系アイドル軸550(図2参照)に代えて、前記PTO系変速軸530に作動連結された状態のサブPTO軸570(図14参照)を支持し得るように構成されている。
つまり、本実施の形態に係るトランスミッション100においては、前記ミッションケース300は、前記PTO系ギヤ変速機構220の一部を構成するPTO系アイドル軸550又は前記PTO系変速軸530に作動連結されたサブPTO軸570が選択的に装着され得るように構成されている。
好ましくは、図6及び図13に示すように、前記第1端壁301のうち,前記PTO系アイドル軸550又は前記サブPTO軸570を支持する部分に、外方からの前記第1空間300aへのアクセスを許容するアクセス開口305を設けることができる。
斯かる構成を備えることにより、前記PTO系アイドル軸550が装着される場合には、前記アクセス開口305をキャップ306(図4及び図13参照)で閉塞し、且つ、前記サブPTO軸570が装着される場合には、前記キャップ306を取り外すだけで、前記ミッションケース300に追加加工を施すことなく仕様変更を行うことができる。
斯かる構成を備えることにより、前記PTO系アイドル軸550が装着される場合には、前記アクセス開口305をキャップ306(図4及び図13参照)で閉塞し、且つ、前記サブPTO軸570が装着される場合には、前記キャップ306を取り外すだけで、前記ミッションケース300に追加加工を施すことなく仕様変更を行うことができる。
前記サブPTO軸570を備える態様においては、好ましくは、図14に示すように、該サブPTO軸570に、サブPTO軸用クラッチ機構230を設けることができる。
該サブPTO軸用クラッチ機構230を設けることにより、前記PTO系クラッチ機構210によるメインPTO軸540及びサブPTO軸570の一体的な出力状態又は非出力状態の切り換えに加えて、メインPTO軸540のみの出力状態を実現できる。
該サブPTO軸用クラッチ機構230を設けることにより、前記PTO系クラッチ機構210によるメインPTO軸540及びサブPTO軸570の一体的な出力状態又は非出力状態の切り換えに加えて、メインPTO軸540のみの出力状態を実現できる。
本実施の形態に係るトランスミッション100は、前記構成に加えて、さらに、圧油を吐出し得る補助ポンプユニット600と、該補助ポンプユニット600に前記駆動源20からの動力を伝達する補助ポンプ系伝動機構とを備えている。
前記補助ポンプユニットは、図2,図5,図7及び図8等に示すように、前記ミッションケース300の第2端壁302外表面に支持されている。
前記補助ポンプ系伝動機構は、図2及び図8等に示すように、前記PTO系入力軸510の回転動力を前記補助ポンプユニット600に伝達する補助ポンプ用伝動軸650を有している。
本実施の形態においては、前記補助ポンプ用伝動軸650は、図2に示すように、前記PTO系クラッチ軸520に支持されたPTO系クラッチ機構210の駆動側部材を介して、前記PTO系入力軸510に作動連結されている。
本実施の形態においては、前記補助ポンプ用伝動軸650は、図2に示すように、前記PTO系クラッチ軸520に支持されたPTO系クラッチ機構210の駆動側部材を介して、前記PTO系入力軸510に作動連結されている。
本実施の形態においては、該補助ポンプ用伝動軸650は、図11に示すように、前記ポンプ軸111及び前記モータ軸113の軸線を通る仮想垂直面より車輌幅方向他方側で、且つ、前記PTO系クラッチ軸520より上方に位置されており、これにより、前記ディファレンシャルギヤ機構140を車輌幅方向他方側に回避した位置で且つ前記一対のデフ出力軸142の上方のスペースを利用して、前記第2空間300b内を車輌前後方向に延びて前記補助ポンプユニット600に動力伝達し得るようになっている。
図15に、前記作業車輌1における油圧回路図を示す。
図15に示すように、前記補助ポンプユニット600からの圧油は、分流弁630を介して、パワーステアリング機構用油圧回路700,前記PTO系クラッチ機構用油圧回路710及びHSTチャージ用油圧回路720が直列接続された油圧回路と、付設される作業機の水平制御用油圧回路730及び油圧リフト機構用油圧回路740が直列接続された油圧回路とに、それぞれ、供給されている。
なお、図15中の符号750は、外部取出用油圧回路である。
図15に示すように、前記補助ポンプユニット600からの圧油は、分流弁630を介して、パワーステアリング機構用油圧回路700,前記PTO系クラッチ機構用油圧回路710及びHSTチャージ用油圧回路720が直列接続された油圧回路と、付設される作業機の水平制御用油圧回路730及び油圧リフト機構用油圧回路740が直列接続された油圧回路とに、それぞれ、供給されている。
なお、図15中の符号750は、外部取出用油圧回路である。
本実施の形態に係るトランスミッション100においては、図15に示すように、前記ミッションケース300が前記補助ポンプユニット600の油源として利用されている。
即ち、前記ミッションケース300は油貯留可能とされており、これにより、別体の油タンクの不要化又は小型化を図っている。
即ち、前記ミッションケース300は油貯留可能とされており、これにより、別体の油タンクの不要化又は小型化を図っている。
詳しくは、前記補助ポンプユニット600は、サクションフィルター620を介して、前記ミッションケース300内の貯留油を吸引している。
好ましくは、図4に示すように、前記サクションフィルター620は、車輌幅方向位置に関しては、平面視において少なくとも一部が前記HST110とオーバーラップするように前記サブ走行系出力軸450及び前記PTO系アイドル軸550(又は前記サブPTO軸570)の間に位置し、且つ、上下方向位置に関しては、側面視において少なくとも一部が前記サブ走行系出力軸450及び前記PTO系アイドル軸550(又はサブPTO軸570)とオーバーラップするように前記HST110の下方位置において、前記第1端壁301に連結される。
好ましくは、図4に示すように、前記サクションフィルター620は、車輌幅方向位置に関しては、平面視において少なくとも一部が前記HST110とオーバーラップするように前記サブ走行系出力軸450及び前記PTO系アイドル軸550(又は前記サブPTO軸570)の間に位置し、且つ、上下方向位置に関しては、側面視において少なくとも一部が前記サブ走行系出力軸450及び前記PTO系アイドル軸550(又はサブPTO軸570)とオーバーラップするように前記HST110の下方位置において、前記第1端壁301に連結される。
斯かる構成を備えることにより、前記ミッションケース300の第1端壁301から外方へ突出する前記HST110,前記サクションフィルター620及び前記サブ走行系出力軸450(及び、前記サブPTO軸570)を、効率的に離間配置させることができ、従って、ミッションケース300の大型化を招くことなく、前記HST110のポンプ軸111及び前記サブ走行系出力軸450(及び前記サブPTO軸570)にそれぞれ作動連結される伝動軸、並びに、前記サクションフィルター620に接続される配管の干渉を有効に防止できる。
斯かる構成の前記トランスミッション100は、前記種々の効果に加えて、以下の効果を奏する。
即ち、前記トランスミッション100においては、前記遊星歯車機構120,前記走行系ギヤ変速機構130,前記PTO系クラッチ機構210及び前記PTO系ギヤ変速機構220は、車輌前後方向に関し、前記第1端壁301と前記ディファレンシャルギヤ機構140との間に配設されており、該ディファレンシャルギヤ機構140の上方に可及的に自由空間を確保することができる。
従って、車輌幅方向に沿って配設されるブレーキ操作軸やデフロック操作軸を比較的自由に設置することができる。
又、斯かる構成によれば、前記ミッションケース300を上下方向に関し小型化することができ、従って、該ミッションケース300の上方に設置される運転席50(図1参照)の地上高さを低くして、乗降の容易化を図ることができる。
即ち、前記トランスミッション100においては、前記遊星歯車機構120,前記走行系ギヤ変速機構130,前記PTO系クラッチ機構210及び前記PTO系ギヤ変速機構220は、車輌前後方向に関し、前記第1端壁301と前記ディファレンシャルギヤ機構140との間に配設されており、該ディファレンシャルギヤ機構140の上方に可及的に自由空間を確保することができる。
従って、車輌幅方向に沿って配設されるブレーキ操作軸やデフロック操作軸を比較的自由に設置することができる。
又、斯かる構成によれば、前記ミッションケース300を上下方向に関し小型化することができ、従って、該ミッションケース300の上方に設置される運転席50(図1参照)の地上高さを低くして、乗降の容易化を図ることができる。
さらに、本実施の形態に係るトランスミッション100においては、図11等に示すように、前記走行系回転軸は全て、前記モータ軸113と同心上、若しくは、該モータ軸113より車輌幅方向一方側で且つ下方に配置され、前記PTO系回転軸は全て、前記ポンプ軸111と同心上、若しくは、該ポンプ軸111より下方に配置されている。
従って、前記走行系回転軸に支持される走行系伝動機構及び前記PTO系回転軸に支持されるPTO系伝動機構を、それぞれ、無理なく集約配置させることができ、これにより、ミッションケース300の小型化を図ることができる。
従って、前記走行系回転軸に支持される走行系伝動機構及び前記PTO系回転軸に支持されるPTO系伝動機構を、それぞれ、無理なく集約配置させることができ、これにより、ミッションケース300の小型化を図ることができる。
なお、本実施の形態においては、前記PTO系伝動経路中にPTO系ギヤ変速機構が備えられた場合を例に説明したが、該PTO系ギヤ変速機構を削除することも可能である。
前記PTO系ギヤ変速機構が不要とされる場合には、前記PTO系変速軸も削除され、前記メインPTO軸用伝動軸が前記PTO系クラッチ軸に作動連結される。
従って、斯かる構成において、前記サブPTO軸を備える場合には、該サブPTO軸は前記メインPTO軸用伝動軸に作動連結される。
前記PTO系ギヤ変速機構が不要とされる場合には、前記PTO系変速軸も削除され、前記メインPTO軸用伝動軸が前記PTO系クラッチ軸に作動連結される。
従って、斯かる構成において、前記サブPTO軸を備える場合には、該サブPTO軸は前記メインPTO軸用伝動軸に作動連結される。
1 作業車輌
100 トランスミッション
110 HST
111 HST入力軸(ポンプ軸)
113 HST出力軸(モータ軸)
120 遊星ギヤ機構
130 走行系ギヤ変速機構
140 ディファレンシャルギヤ機構
210 PTO系クラッチ機構
220 PTO系ギヤ変速機構
300 ミッションケース
301 第1端壁
302 第2端壁
410 遊星出力軸
420 走行系伝動軸
430 走行系変速軸
450 サブ走行系出力軸
510 PTO系入力軸
520 PTO系クラッチ軸
530 PTO系変速軸
540 メインPTO軸
560 メインPTO用伝動軸
570 サブPTO軸
600 補助ポンプユニット
620 サクションフィルタ
650 補助ポンプ用伝動軸
100 トランスミッション
110 HST
111 HST入力軸(ポンプ軸)
113 HST出力軸(モータ軸)
120 遊星ギヤ機構
130 走行系ギヤ変速機構
140 ディファレンシャルギヤ機構
210 PTO系クラッチ機構
220 PTO系ギヤ変速機構
300 ミッションケース
301 第1端壁
302 第2端壁
410 遊星出力軸
420 走行系伝動軸
430 走行系変速軸
450 サブ走行系出力軸
510 PTO系入力軸
520 PTO系クラッチ軸
530 PTO系変速軸
540 メインPTO軸
560 メインPTO用伝動軸
570 サブPTO軸
600 補助ポンプユニット
620 サクションフィルタ
650 補助ポンプ用伝動軸
Claims (5)
- ミッションケースの第1端壁にHST及びサクションフィルタが連結され、且つ、該第1端壁からサブ走行系出力軸及びサブPTO軸が突出されるトランスミッションであって、
前記サクションフィルタは、車輌幅方向位置に関しては、平面視において少なくとも一部が前記HSTとオーバーラップするように前記サブ走行系出力軸及び前記サブPTO軸の間に位置し、且つ、上下方向位置に関しては、側面視において少なくとも一部が前記サブ走行系出力軸及び前記サブPTO軸とオーバーラップするように前記HSTの下方位置において、前記第1端壁に連結されていることを特徴とする車輌のトランスミッション。 - 駆動源からの動力をHST,遊星歯車機構,走行系ギヤ変速機構及びディファレンシャルギヤ機構を介して左右一対の主駆動輪に伝達する走行系伝動経路と、前記駆動源からの動力をPTO系クラッチ機構を介して外部へ出力するPTO系伝動経路とを含む車輌のトランスミッションであって、前記遊星歯車機構,前記走行系ギヤ変速機構,前記ディファレンシャルギヤ機構及び前記PTO系クラッチ機構が油貯留可能なミッションケースに収容され、前記HSTが前記ミッションケースの車輌前後方向一方側の第1端壁外表面に連結され、且つ、前記ミッションケース内の貯留油をサクションフィルタを介して取り出し可能とされた車輌のトランスミッションにおいて、
前記走行系伝動経路を形成する車輌前後方向に沿った走行系回転軸は、
前記HST出力軸及び前記HST入力軸の回転動力を合成する前記遊星歯車機構の出力部に作動連結された遊星出力軸であって、前記HST出力軸と同軸上に配置された遊星出力軸と、
前記遊星出力軸より車輌幅方向一方側へ変位された走行系伝動軸と、
前記走行系伝動軸より下方に配設され、且つ、前記走行系伝動軸から前記走行系ギヤ変速機構を介して変速された回転動力を前記ディファレンシャルギヤ機構における入力リングギヤに伝達する走行系変速軸と、
前記走行系変速軸より下方に配設され、且つ、該走行系変速軸に作動連結されたサブ走行系出力軸であって、前記第1端壁から外方へ突出されたサブ走行系出力軸とを含み、
前記PTO系伝動経路を形成する車輌前後方向に沿ったPTO系回転軸は、
前記HST入力軸と同軸上に配置され、且つ、該HST入力軸に軸線回り回転不能とされたPTO系入力軸と、
前記PTO系クラッチ機構を介して前記PTO系入力軸に作動連結されたPTO系クラッチ軸であって、前記PTO系入力軸より下方で且つ車輌幅方向他方側に配置されたPTO系クラッチ軸と、
前記PTO系クラッチ軸に作動連結されたPTO用伝動軸であって、前記PTO系クラッチ軸より下方に配置されたメインPTO用伝動軸と、
前記メインPTO用伝動軸に作動連結されたメインPTO軸であって、前記ミッションケースにおける前記第1端壁とは車輌前後方向に関し反対側の第2端壁から外方へ突出するように該第2端壁に支持されたメインPTO軸と、
前記メインPTO用伝動軸に作動連結されたサブPTO軸であって、前記第1端壁から外方へ突出されたサブPTO軸とを含んでおり、
前記サクションフィルタは、車輌幅方向位置に関しては、平面視において少なくとも一部が前記HSTとオーバーラップするように前記サブ走行系出力軸及び前記サブPTO軸の間に位置し、且つ、上下方向位置に関しては、側面視において少なくとも一部が前記サブ走行系出力軸及び前記サブPTO軸とオーバーラップするように前記HSTの下方位置において、前記第1端壁に連結されていることを特徴とする車輌のトランスミッション。 - 前記ミッションケース内に収容され、前記PTO系伝動経路の一部を構成するPTO系ギヤ変速機構を、さらに備え、
前記PTO系回転軸は、さらに、前記PTO系クラッチ軸からの回転動力を、前記PTO系ギヤ変速機構を介して前記メインPTO用伝動軸に伝達するPTO系変速軸であって、前記メインPTO用伝動軸と同軸上に配置されたPTO系変速軸を含み、
前記サブPTO軸は、前記PTO系変速軸に作動連結されていることを特徴とする請求項2に記載の車輌のトランスミッション。 - 前記HSTは、HST出力軸がHST入力軸より上方に位置した状態で、前記ミッションケースの第1端壁に連結されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の車輌のトランスミッション。
- 前記サクションフィルタを介して前記ミッションケース内の貯留油を吸引する補助ポンプユニットであって、前記第1端壁とは車輌幅方向反対側の第2端壁において前記ミッションケースに連結され、且つ、前記PTO系入力軸に作動連結された補助ポンプ用伝動軸を介して回転駆動される補助ポンプユニットをさらに備え、
前記補助ポンプ用伝動軸及び前記メインPTO用伝動軸は、前記ディファレンシャルギヤ機構における一対のデフ出力軸を基準にして上下に振り分け配置されていることを特徴とする請求項2から4の何れかに記載の車輌のトランスミッション。
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