JP2007024159A - 逆止弁 - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明は、血液回路、輸液回路等に使用する逆止弁であって、入口側流体圧力の大小にかかわらず弁部の開閉を確実にでき、広い圧力範囲で流体回路の圧力調整を不要としたものである。
【解決手段】 弁部を弁固定部に連結するアームを弾性変形可能で直線状に配置された2つのアームとし、弁部の移動を案内する案内部を弁部の軸心方向に突出させたから、入口側流体圧力が小さくても弁部が確実に開くようにでき、入口側流体圧力が大きい場合でも、流体の乱れた流れにより弁部が反転して入口通路の出口端に戻らなくなることを確実に防止し、逆流をなくすことができる。また、弁室の内周面にリブを立設したり、弁固定部の円環部を弾性変形させて弁体を固定するようにして、逆止弁の機能を向上させたものである。
【選択図】図1
【解決手段】 弁部を弁固定部に連結するアームを弾性変形可能で直線状に配置された2つのアームとし、弁部の移動を案内する案内部を弁部の軸心方向に突出させたから、入口側流体圧力が小さくても弁部が確実に開くようにでき、入口側流体圧力が大きい場合でも、流体の乱れた流れにより弁部が反転して入口通路の出口端に戻らなくなることを確実に防止し、逆流をなくすことができる。また、弁室の内周面にリブを立設したり、弁固定部の円環部を弾性変形させて弁体を固定するようにして、逆止弁の機能を向上させたものである。
【選択図】図1
Description
本発明は、流体の流路に設けられる逆止弁に関し、特に血液回路、輸液回路などの医療用に好適な逆止弁に関するものである。
従来、図10及び図11に示す逆止弁26が知られている。この逆止弁26は、円錐状に盛り上がった中央弁膜部26aと、この中央弁膜部26aから4本のリブ26bを介して連結された環状の周縁部26cとからなり、4つの窓孔26eを形成している。中央弁膜部26aは、注入弁25の胴部25cの下端から胴部25c内にリブ26bの弾性復元力で押し込まれ、胴部25cの下端内周面に当接して閉鎖し、この部分から血液が注入弁25の胴部25c内を逆流することを防止するものである。中央弁膜部26aの閉鎖作用を確実化するために、無負荷の状態で、胴部25cの下端により、中央弁膜部26aを若干下方に圧下させて予圧を付与し、弾性反発力による逆止弁26の閉鎖作用を向上させている(例えば、特許文献1参照)。
なお、図10及び図11において、注入弁25は、混注管22の管本体22aの側部の分岐管部分22bに気密に嵌着収容される基部25aと、内周面に注射器本体又はその先端小径管部の圧入部25bを有する胴部25cと、注入後の注射器の引抜きにより胴部25c内に発生する負圧で密閉する逆止弁26とで構成され、注入弁25の基部25aに対して胴部25cをダイヤフラム25gを介して基部25a内で注射器本体の圧入方向に沿って所定距離、移動可能に設置し、逆止弁26の周縁部26cを注入弁25の基部25aと別の注入弁23の胴部23cとで挟持させたものである。
また、逆止弁26の中央弁膜部25aの円錐状先端部の周囲に放射状に形成された4本の突条26dは、注射器本体の先端小径管部の先端開口部が中央弁膜部26aの円錐状先端部によって塞がるのを防止するためのものである。
特開2001−61971号 公報
また、逆止弁26の中央弁膜部25aの円錐状先端部の周囲に放射状に形成された4本の突条26dは、注射器本体の先端小径管部の先端開口部が中央弁膜部26aの円錐状先端部によって塞がるのを防止するためのものである。
従来の逆止弁26は、与圧を付与し、弾性反発力により閉鎖作用を向上させているため、逆止弁26の中央弁膜部26aに作用する流体の圧力が大きくないと逆止弁26が開かないという問題がある。
本発明は、このような従来の構成が有していた問題を解決しようとするものであり、入口側流体圧力の大小に影響されることなく、確実に弁部が開くとともに、逆流の生じない逆止弁を実現することを目的とするものである。
請求項1に係る本発明は、流体の入口通路、流体の出口通路及び弁室を備えた弁箱と、弁室に設けられゴム状弾性を示す材料からなる弁体とを有する逆止弁において、弁体は、弁箱に固定された環状の弁固定部と、入口通路の出口端を開閉する弁部と、弁部を弁固定部に連結する直線状に配置された2つのアームとを一体に形成し、弁部は、入口通路の流体の圧力により入口通路の出口端を開いて、弁部の外周と弁固定部の内周とアームとで形成される2つの開口部を介して入口通路と出口通路を連通するとともに、入口通路の流体の圧力がないとき又は出口通路の流体の圧力により入口通路の出口端を閉じるように構成し、さらに弁部は、弁部が弁室内で開く方向に移動するとき弁部の移動を案内する案内部を弁部の軸心方向に突出させた逆止弁である。
請求項2に係る本発明は、請求項1に係る本発明の構成に加え、さらに、弁部に突出させた案内部は入口通路側及び出口通路側に突出している逆止弁である。
請求項3に係る本発明は、請求項1又は2に係る本発明の構成に加え、さらに、弁室を弁固定部から出口通路にかけて先細状に形成し、先細状の弁室の内周面に、軸心方向に沿った薄板状のリブを放射状に複数立設した逆止弁である。
請求項4に係る本発明は、請求項1〜3のいずれかに係る本発明の構成に加え、さらに、弁箱を入口通路を設けた入口側弁箱と出口通路を設けた出口側弁箱とで形成し、弁固定部を円筒部と円筒部の外周に所定の厚さを有する円環部とで形成し、一方の弁箱の内周面に小径側から大径側に断面が鋭角となる内径の異なる段部を形成し、一方の弁箱の段部と他方の弁箱の端面とで弁固定部の円環部を弾性変形させて挟みつけた逆止弁である。
請求項5に係る本発明は、請求項1〜4のいずれかに係る本発明の構成に加え、さらに、弁箱を入口通路を設けた入口側弁箱と出口通路を設けた出口側弁箱とで形成し、入口側弁箱の入口通路の出口端に入口通路に連通する連通路を持った所定厚みのゴム状弾性を示す材料からなる連通部材を設け、弁部を連通部材の出口端を開閉するように設けた逆止弁である。
請求項6に係る本発明は、請求項1〜5のいずれかに係る本発明の構成に加え、さらに、血液回路、輸液回路などに用いられる医療用逆止弁としたものである。
請求項1に係る本発明による作用は、弁部を弁固定部に連結するアームをゴム状弾性を示す材料で形成し直線状に配置された2つのアームとしたから、入口側流体圧力が小さくても弁部が確実に開くようにできる。また、弁部の移動を案内する案内部を弁部の軸心方向に突出させたから、入口側流体圧力が大きい場合でも、流体の乱れた流れにより弁部が反転して入口通路の出口端に戻らなくなることを確実に防止し、逆流をなくすことができる。
請求項2に係る本発明の作用は、請求項1に係る本発明による作用に加え、弁部の案内部を両側に突出しているから、弁部のバランスがとれて動きを円滑にできる。
請求項3に係る本発明による作用は、請求項1又は2に係る本発明の作用に加え、先細状の弁室の内周面に、軸心方向に沿った薄板状のリブを放射状に複数立設したから、入口側流体圧力が大きくなったときの弁部の移動をリブによって規制してアームを弾性限度内の変形に規制できながら、リブ間を流体通路にして流通抵抗を軽減できる。
請求項4に係る本発明による作用は、請求項1〜3のいずれかに係る本発明の作用に加え、一方の弁箱の段部と他方の弁箱の端面とで弁固定部の円環部を弾性変形させて挟みつけたから、流体の圧力が高い場合でも入口側弁箱と出口側弁箱との間からの流体の漏れを防止することができる。
請求項5に係る本発明による作用は、請求項1〜4のいずれかに係る本発明の作用に加え、弁部をゴム状弾性を示す材料からなる連通部材の出口端を開閉するように設けたから、逆止弁としての開閉機能及び逆流防止機能を向上することができる。
請求項6に係る本発明による作用は、請求項1〜5のいずれかに係る本発明の作用に加え、医療用逆止弁としたから、医療用として要求される仕様に好適である。
請求項1に係る本発明は、弁部を弁固定部に連結するアームをゴム状弾性を示す材料で形成し直線状に配置された2つのアームとし、弁部の移動を案内する案内部を弁部の軸心方向に突出させたからたから、入口側流体圧力の大小にかかわらず弁部の開閉を確実にでき、広い圧力範囲で逆止弁の機能を発揮させることができるので、本発明の逆止弁が用いられる流体回路の圧力調整を不要とすることができる。
請求項2に係る本発明は、請求項1に係る本発明の効果に加え、弁部の案内部を両側に突出しているから、弁部の動きを円滑にでき、弁部の開閉がより確実となる。
請求項3に係る本発明は、請求項1又は2に係る本発明の効果に加え、先細状の弁室の内周面に、軸心方向に沿った薄板状のリブを放射状に複数立設したから、アームを弾性限度内の変形に規制できながら、流通抵抗を軽減できる。
請求項4に係る本発明は、請求項1〜3のいずれかに係る本発明の効果に加え、一方の弁箱の段部と他方の弁箱の端面とで弁固定部の円環部を弾性変形させて挟みつけたから、入口側弁箱と出口側弁箱との間からの流体の漏れを防止することができる。
請求項5に係る本発明は、請求請求項1〜4のいずれかに係る本発明の効果に加え、弁部をゴム状弾性を示す材料からなる連通部材の出口端を開閉するように設けたから、逆止弁としての開閉機能及び逆流防止機能を向上することができる。
請求項6に係る本発明は、請求項1〜5のいずれかに係る本発明の効果に加え、医療用逆止弁としたから、医療用として優れた機能を発揮することができる。
以下、本発明の実施の形態を添付した図面により詳細に説明する。
図1〜図6は、本発明の第1の実施の形態を示す図である。
図1は断面図、図2は図1のA矢視図、図3は弁体を示す図、図4は図3のX−X断面図、図5は出口側弁箱を示す図、図6は弁体が開いた状態を示す断面図である。
図1〜図6は、本発明の第1の実施の形態を示す図である。
図1は断面図、図2は図1のA矢視図、図3は弁体を示す図、図4は図3のX−X断面図、図5は出口側弁箱を示す図、図6は弁体が開いた状態を示す断面図である。
図1〜図6において、1は、逆止弁で血液回路、輸液回路などに用いられる医療用である。逆止弁1は、流体の入口通路8、流体の出口通路9及び弁室10を備えた弁箱2と、弁室10に設けられたシリコーンゴム製の弁体3とを備えている。
弁体3は、環状の弁固定部4と、入口通路8の出口端8aを開閉する弁部5と、弁部5を弁固定部4に連結する弾性変形可能で直線状に配置された2つのアーム6,6とを一体に形成している。
弁体3は、環状の弁固定部4と、入口通路8の出口端8aを開閉する弁部5と、弁部5を弁固定部4に連結する弾性変形可能で直線状に配置された2つのアーム6,6とを一体に形成している。
弁箱2は、入口通路8を設けた入口側弁箱2aと出口通路9を設けた出口側弁箱2bとで形成している。
弁固定部4は、図4に示すように円筒部4aと、円筒部4aの一端部の外周に一体に形成された所定の厚さを有する円環部4bとで形成しており、図1に示すように、出口側弁箱2bの内周面に入口側弁箱2aの外周面と嵌り合う大径側内周面を形成し、出口側弁箱2bの小径側内周面から大径側内周面に断面が鋭角となる内径の異なる段部2Cを形成して、出口側弁箱2bの段部2cと入口側弁箱2aの端面2dとで、弁固定部4の円環部4bを弾性変形させて挟みつけることにより、流体の圧力が高い場合でも入口側弁箱2aと出口側弁箱2bとの間からの流体の漏れを防止するようにしている。
弁固定部4は、図4に示すように円筒部4aと、円筒部4aの一端部の外周に一体に形成された所定の厚さを有する円環部4bとで形成しており、図1に示すように、出口側弁箱2bの内周面に入口側弁箱2aの外周面と嵌り合う大径側内周面を形成し、出口側弁箱2bの小径側内周面から大径側内周面に断面が鋭角となる内径の異なる段部2Cを形成して、出口側弁箱2bの段部2cと入口側弁箱2aの端面2dとで、弁固定部4の円環部4bを弾性変形させて挟みつけることにより、流体の圧力が高い場合でも入口側弁箱2aと出口側弁箱2bとの間からの流体の漏れを防止するようにしている。
このように、出口側弁箱2bの段部2cと入口側弁箱2aの端面2dとで、弁固定部4の円環部4bを弾性変形させて挟みつけることにより、入口側弁箱2aと出口側弁箱2bとの間からの流体の漏れを防止するようにしたので、弁固定部4の円筒部4aを軸方向に圧縮変形させて流体の漏れを防止する必要がないので、弁体3を弁箱2に固定する際にアーム6,6が変形することがなく、弁部5の開閉、特に入口通路8の出口端8aの閉鎖を確実に行うことができる。
弁室10は、図1及び図5に示すように、弁体3の弁固定部4側から出口通路9にかけて先細状に形成し、先細状の弁室10の内周面に軸心方向(図1において水平方向)に沿った薄板状のリブ12,12を放射状に8つ立設している。
弁部5には、図1、図4及び図6に示すように、弁部5が弁室10内で開く方向に移動するとき弁部5の移動を案内する案内部11a,11bを弁部5の軸心方向に突出させている。入口通路8側に突出させた入口通路側の案内部11aは、図1に示すように入口通路8に位置して、弁部5の開き始めから所定の開度までを案内しており、断面台形の凹部を有しており円筒状となっている。出口通路9側に突出させた出口通路側の案内部11bは、図6に示すようにリブ12,12内に位置して、弁部5の開き始めから開き終わりまでを案内している。
弁部5には、図1、図4及び図6に示すように、弁部5が弁室10内で開く方向に移動するとき弁部5の移動を案内する案内部11a,11bを弁部5の軸心方向に突出させている。入口通路8側に突出させた入口通路側の案内部11aは、図1に示すように入口通路8に位置して、弁部5の開き始めから所定の開度までを案内しており、断面台形の凹部を有しており円筒状となっている。出口通路9側に突出させた出口通路側の案内部11bは、図6に示すようにリブ12,12内に位置して、弁部5の開き始めから開き終わりまでを案内している。
弁部5の出口通路9側への移動距離は、アーム6,6の破損の防止、弁室10の大きさ、入口通路8の出口端8aの開口面積などから、1.6mmに制限しており、その一例として、この実施の形態では、図6に示すように、リブ12,12の内端部に弁部5の外周が当ることによって、弁部5の出口通路9側への移動距離を制限している。
そして、弁部5がリブ12,12に当ったときに、図5に示すように、流体通路は、先細状の弁室10の内周面とリブ12,12間とで形成される8つの開口部12a,12aにより確保され、流体の流通を妨げるおそれがない。
そして、弁部5がリブ12,12に当ったときに、図5に示すように、流体通路は、先細状の弁室10の内周面とリブ12,12間とで形成される8つの開口部12a,12aにより確保され、流体の流通を妨げるおそれがない。
以上説明したように、円筒部4aと円環部4bからなる弁固定部4は、図1及び図6に示すように、弁箱2a,2bに固定されて、弁部5は、入口通路8の流体の圧力により入口通路8の出口端8aを開いて、弁部5の外周と弁固定部4の内周とアーム6,6とで形成される2つの開口部7,7を介して入口通路8と出口通路9を連通するとともに、入口通路8の流体の圧力がないとき又は出口通路9の流体の圧力により入口通路8の出口端8aを閉じるように構成している。
入口側弁箱2a及び出口側弁箱2bの材質は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネイト、ポリ塩化ビニル、ABS樹脂などの耐薬品性で透明な合成樹脂が望ましい。
また、弁体3の材質は、ゴム状弾性を示す材料で形成するのであり、シリコーンゴム、天然ゴム、その他のエラストマーから選ぶことができるが、シリコーンゴムが好ましい。シリコーンゴムのうちでも硬度HS30度〜40度のものが特に好ましい。
また、弁体3の材質は、ゴム状弾性を示す材料で形成するのであり、シリコーンゴム、天然ゴム、その他のエラストマーから選ぶことができるが、シリコーンゴムが好ましい。シリコーンゴムのうちでも硬度HS30度〜40度のものが特に好ましい。
逆止弁1の概略寸法は、弁箱2の外径が15mm、幅が27mm、入口通路8の出口端8aの内径が3mm、入口通路8及び出口通路9を形成する筒部8b,9bの外径が約5mmで、入口通路8、出口通路9及び筒部8b,9bの径はいずれも端部から弁体3側にかけて若干大きくしている。
アーム6,6は、2つであって、かつ図3に示す最小幅を0.7mm、図4に示す厚みを0.4mmとしており、シリコーンゴムで硬度35度のものであり、小さな力で弾性変形可能となっており、入口側流体圧力が小さくても弁部5が確実に開くように構成している。
アーム6,6は、2つであって、かつ図3に示す最小幅を0.7mm、図4に示す厚みを0.4mmとしており、シリコーンゴムで硬度35度のものであり、小さな力で弾性変形可能となっており、入口側流体圧力が小さくても弁部5が確実に開くように構成している。
また、入口側流体圧力が大きい場合でも、弁部5に突出させた入口通路8側の案内部11a及び出口通路9側の案内部11bによって、流体の乱れた流れにより弁部5が反転して入口通路8の出口端8aに戻らなくなることを確実に防止しすることにより、出口通路9側の流体の圧力が高くなったとき弁部5が出口端8aを確実に閉鎖して、逆流しないように構成している。
なお、入口側弁箱2aの外周に断面三角の環状突起14aを設け、出口側弁箱2bの内周に突起14aに嵌り合う環状凹部14bを設け、さらに、出口側弁箱2bの端部外周から環状凹部14aを越えて3つのスリット14,14を形成している。
このスリット14,14は、入口側弁箱2a、出口側弁箱2b及び弁体3を組立てるときに、出口側弁箱2bを弾性変形させて入口側弁箱2aの環状突起14に環状凹部14aを嵌めるためであり、また、入口側弁箱2a、出口側弁箱2b及び弁体3を分解するときに、スリット14,14を利用して適宜の工具を用いて行うのである。
このスリット14,14は、入口側弁箱2a、出口側弁箱2b及び弁体3を組立てるときに、出口側弁箱2bを弾性変形させて入口側弁箱2aの環状突起14に環状凹部14aを嵌めるためであり、また、入口側弁箱2a、出口側弁箱2b及び弁体3を分解するときに、スリット14,14を利用して適宜の工具を用いて行うのである。
上記第1の実施の形態では、弁部5の移動を案内する案内部11a,11bを弁部5の入口通路8側及び出口通路9側の軸心方向に突出させて、弁部5のバランスをとって動きを円滑にしているが、案内部11a,11bを入口通路8側及び出口通路9側の一方のみとしてもよいことは勿論である。
また、弁箱2を入口側弁箱2aと出口側弁箱2bとで構成したが、3つ以上の弁箱としてもよく、1つの弁箱と、弁体を組み込めるようにした蓋体から構成してもよい。
また、弁室10の内周面にリブ12,12を立設したが、リブ12.12に代えて適宜の弁部5の移動制限手段を用いてもよい。
また、弁箱2を入口側弁箱2aと出口側弁箱2bとで構成したが、3つ以上の弁箱としてもよく、1つの弁箱と、弁体を組み込めるようにした蓋体から構成してもよい。
また、弁室10の内周面にリブ12,12を立設したが、リブ12.12に代えて適宜の弁部5の移動制限手段を用いてもよい。
さらに、弁固定部4の円環部4bを円筒部4aの一端部外周に形成したが、円環部4bの位置は円筒部4aの外周であれば、どこでもよい。
また、入口側弁箱2aに段部を形成して出口側弁箱2bの端面とで弁固定部4の円環部4bを弾性変形させて挟みつけてもよい。
また、入口側弁箱2aに段部を形成して出口側弁箱2bの端面とで弁固定部4の円環部4bを弾性変形させて挟みつけてもよい。
また、弁固定部4を円筒部4aと円環部4bとで構成するとともに、出口側弁箱2bに段部2cを形成したが、弁固定部4は弁箱2に固定できる環状部を備えていればよく、この場合、段部2cは必要なく、弁箱2からの流体の漏れはパッキング、Oリングなどを用いて防止することもできる。
さらに、この実施の形態では、逆止弁1を医療用としたが、医療用以外の各種産業用、家庭用にも使用できることは勿論である。
つぎに、本発明の第2の実施の形態を図7〜図9に基づいて説明する。
図7は断面図、図8は連通部材を示す図、図9は図8の断面図である。
図7は断面図、図8は連通部材を示す図、図9は図8の断面図である。
この第2の実施の形態は、上記第1の実施の形態と相違する点は、第1の実施の形態における入口側弁箱2aを、第2の実施の形態では入口側弁箱2yと連通部材13とで構成した点である。したがって、以下第1の実施の形態との相違点について、説明する。
図7において、1aは、逆止弁で血液回路、輸液回路などに用いられる医療用である。
逆止弁1aは、流体の入口通路8を備えた入口側弁箱2yと流体の出口通路9を備えた出口側弁箱2bとからなる弁室10を備えた弁箱2xと、入口側弁箱2yの入口通路8の出口端8cに入口通路8に連通する連通路13aを持った所定厚みのシリコーンゴム製の連通部材13と、弁室10に設けられ連通部材13の出口端13bを開閉する弁体3とを備えている。
逆止弁1aは、流体の入口通路8を備えた入口側弁箱2yと流体の出口通路9を備えた出口側弁箱2bとからなる弁室10を備えた弁箱2xと、入口側弁箱2yの入口通路8の出口端8cに入口通路8に連通する連通路13aを持った所定厚みのシリコーンゴム製の連通部材13と、弁室10に設けられ連通部材13の出口端13bを開閉する弁体3とを備えている。
連通部材13は、図8及び図9に示すように、入口側弁箱2yの入口通路8の出口端8cの内径と同径の内径を持ち、出口端13b側に向けて若干大きい内径とした連通路13aを形成している。
連通部材13の出口端13bには、断面が鋭角の先細状の環状絞り部13cを形成して、弁体3の弁部5との密着性を向上させている。
連通部材13の出口端13bには、断面が鋭角の先細状の環状絞り部13cを形成して、弁体3の弁部5との密着性を向上させている。
また、連通部材13の入口側弁箱2y側の端部外周には、円環状の鍔部13dを形成して、入口側弁箱2yの端部内周と密着し、弁体3の弁固定部4の端部側における内側隅部と密着するようにしている。
連通部材13の材質は、弁体3の材質と同じく、ゴム状弾性を示す材料で形成するのであり、シリコーンゴム、天然ゴム、その他のエラストマーから選ぶことができるが、シリコーンゴムで硬度HS30度〜40度のものが特に好ましい。
この実施の形態では、連通部材13の材質はシリコーンゴムで硬度35度のものであり、小さな力で弾性変形可能となっており、弁部5の閉鎖を確実にするとともに、入口側弁箱2yと出口側弁箱2bとの間からの漏れを確実に防止している。
この実施の形態では、連通部材13の材質はシリコーンゴムで硬度35度のものであり、小さな力で弾性変形可能となっており、弁部5の閉鎖を確実にするとともに、入口側弁箱2yと出口側弁箱2bとの間からの漏れを確実に防止している。
1,1a 逆止弁
2,2x 弁箱
2a,2y 入口側弁箱
2b 出口側弁箱
2c 段部
3 弁体
4 弁固定部
4a 円筒部
4b 円環部
5 弁部
6 アーム
7 開口部
8 入口通路
8a,8c 入口通路の出口端
9 出口通路
10 弁室
11 案内部
11a 入口通路側の案内部
11b 出口通路側の案内部
12 リブ
13 連通部材
13a 連通部材の連通路
13b 連通部材の出口端
2,2x 弁箱
2a,2y 入口側弁箱
2b 出口側弁箱
2c 段部
3 弁体
4 弁固定部
4a 円筒部
4b 円環部
5 弁部
6 アーム
7 開口部
8 入口通路
8a,8c 入口通路の出口端
9 出口通路
10 弁室
11 案内部
11a 入口通路側の案内部
11b 出口通路側の案内部
12 リブ
13 連通部材
13a 連通部材の連通路
13b 連通部材の出口端
Claims (6)
- 流体の入口通路、流体の出口通路及び弁室を備えた弁箱と、弁室に設けられゴム状弾性を示す材料からなる弁体とを有する逆止弁において、弁体は、弁箱に固定された環状の弁固定部と、入口通路の出口端を開閉する弁部と、弁部を弁固定部に連結する直線状に配置された2つのアームとを一体に形成し、弁部は、入口通路の流体の圧力により入口通路の出口端を開いて、弁部の外周と弁固定部の内周とアームとで形成される2つの開口部を介して入口通路と出口通路を連通するとともに、入口通路の流体の圧力がないとき又は出口通路の流体の圧力により入口通路の出口端を閉じるように構成し、さらに弁部は、弁部が弁室内で開く方向に移動するとき弁部の移動を案内する案内部を弁部の軸心方向に突出させたことを特徴とする逆止弁。
- 弁部に突出させた案内部は入口通路側及び出口通路側に突出していることを特徴とする請求項1に記載の逆止弁。
- 弁室を弁固定部から出口通路にかけて先細状に形成し、先細状の弁室の内周面に、軸心方向に沿った薄板状のリブを放射状に複数立設したことを特徴とする請求項1又は2に記載の逆止弁。
- 弁箱を入口通路を設けた入口側弁箱と出口通路を設けた出口側弁箱とで形成し、弁固定部を円筒部と円筒部の外周に所定の厚さを有する円環部とで形成し、一方の弁箱の内周面に小径側から大径側に断面が鋭角となる内径の異なる段部を形成し、一方の弁箱の段部と他方の弁箱の端面とで弁固定部の円環部を弾性変形させて挟みつけたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の逆止弁。
- 弁箱を入口通路を設けた入口側弁箱と出口通路を設けた出口側弁箱とで形成し、入口側弁箱の入口通路の出口端に入口通路に連通する連通路を持った所定厚みのゴム状弾性を示す材料からなる連通部材を設け、弁部を連通部材の出口端を開閉するように設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の逆止弁。
- 血液回路、輸液回路などに用いられる医療用逆止弁であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の逆止弁。
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