JP2007023125A - 硬化性シリコーン樹脂用除去剤 - Google Patents

硬化性シリコーン樹脂用除去剤 Download PDF

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雅子 斎藤
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仁一 尾見
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功一 坂巻
Hiroshi Morita
博 森田
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Abstract

【課題】 プリベーク後であっても硬化性シリコーン樹脂を良好に除去することのできる除去剤を提供すること。
【解決手段】 本発明は、一般式(1) (R−R・X (式中、Rは直鎖でも分岐鎖でもよく、同一でも異なっていてもよい、炭素原子数1〜4の炭化水素基、Rは直鎖でも分岐鎖でもよい炭素原子数6〜20の炭化水素基を表す。Xは1価のアニオン(例えば、水酸化物イオン、塩化物イオンなど)を表す。)で表される四級アンモニウム化合物を少なくとも1つの有効成分とする、硬化性シリコーン樹脂用除去剤である。
【選択図】 なし

Description

本発明は、硬化性シリコーン樹脂用除去剤、特にプリベークされた硬化性シリコーン樹脂用除去剤に関するものであり、特にヒドロシリル化反応を利用した硬化性シリコーン樹脂を、プリベークした状態からでも除去することのできる除去剤に関する。
従来より硬化性シリコーン樹脂が種々の用途に用いられている。例えば、特許文献1〜3にヒドロシリル化反応を利用した硬化性シリコーン樹脂が記載されている。
しかしながら、これらのシリコーン樹脂は硬化させた後は勿論、タックフリーとしてハンドリング性を向上させるためのプリベーク後では、安定な物性を示すものであるため、例えばコーティングとして硬化性シリコーン樹脂を適用した場合に、適用不良、適用ミスなどのためこれを除去(剥離、溶解を含む)しようとしても、容易に除去することのできないものであった。
特開2002−241614号公報 特開2002−241501号公報 特開2002−194215号公報
従って、本発明の目的は、プリベーク後であっても硬化性シリコーン樹脂を良好に除去することのできる除去剤を提供することにある。
本発明者らは上記に鑑み鋭意研究の結果本発明に到達した。即ち本発明は、一般式(1) (R−R・X (式中、Rは直鎖でも分岐鎖でもよく、同一でも異なっていてもよい、炭素原子数1〜4の炭化水素基、Rは直鎖でも分岐鎖でもよい炭素原子数6〜20の炭化水素基を表す。Xは1価のアニオンを表す。)で表される四級アンモニウム化合物を少なくとも1つの有効成分とする、硬化性シリコーン樹脂用除去剤である。
本発明の効果は、プリベーク後であっても硬化性シリコーン樹脂を良好に除去することのできる除去剤を提供したことにある。
本発明に使用される四級アンモニウム化合物は、上記の通り一般式(1)で表されるものである。
一般式(1)で表される四級アンモニウム化合物は上記の通り一般式(1)で表されるものであればよいが、具体的には例えば、n−ヘキシルトリメチルアンモニウム、イソヘキシルトリメチルアンモニウム、n−ヘプチルトリメチルアンモニウム、n−オクチルトリメチルアンモニウム、2−エチルヘキシルトリメチルアンモニウム、n−デシルトリメチルアンモニウム、n−ドデシルトリメチルアンモニウム、ミリスチルトリメチルアンモニウム、n−ヘキサデシルトリメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウム、n−ヘキサデシルトリエチルアンモニウム、n−ヘキサデシルジメチルエチルアンモニウム、n−ヘキサデシルメチルジエチルアンモニウムなどのアンモニウムをカチオンとし、アニオンとして水酸化物イオン、塩化物イオンなどから構成される化合物など、及びこれらの1種以上の混合物などを例示することができ、なかでもn−ドデシルトリメチルアンモニウムヒドロキシド、n−ヘキサデシルトリメチルアンモニウムヒドロキシドなどが好ましい。
本発明に使用される上記一般式(1)で表される四級アンモニウム化合物の使用量は特に限定されないが、概ね0.1質量%以上であれば好ましく本発明の効果を発揮することができ、より好ましくは0.3質量%以上であればよい。
上記一般式(1)で表される四級アンモニウム化合物の使用量の上限は特にないが、概ね10質量%以下であれば種々の用途における硬化性シリコーン樹脂に対してであっても周囲への悪影響を生じることなく使用することができるので好ましく、より好ましくは5質量%以下がよい。
本発明の硬化性シリコーン樹脂用除去剤は、上記一般式(1)で表される四級アンモニウム化合物に加えて、更に一般式(2) (R・X (式中、Rは直鎖でも分岐鎖でもよく、同一でも異なっていてもよい、炭素原子数1〜4の炭化水素基を表す。Xは1価のアニオンを表す。)で表される四級アンモニウム化合物を併用することができる。
一般式(2)で表される四級アンモニウム化合物は上記の通り一般式(2)で表されるものであればよいが、具体的には例えば、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、メチルトリエチルアンモニウム、ジメチルジエチルアンモニウム、トリメチルエチルアンモニウム、テトラプロピルアンモニウム、テトライソプロピルアンモニウム、テトラブチルアンモニウムなどのアンモニウムをカチオンとし、アニオンとして水酸化物イオン、塩化物イオンなどから構成される化合物など、及びこれらの1種以上の混合物などを例示することができ、なかでもテトラメチルアンモニウムヒドロキシドは好ましい。
一般式(2)で表される四級アンモニウム化合物の使用量は特に限定されないが、概ね1質量%以上であればよく、より好ましくは2質量%以上であればよい。
上記一般式(2)で表される四級アンモニウム化合物の使用量の上限は特にないが、概ね10質量%以下であれば種々の用途における硬化性シリコーン樹脂であっても周囲への悪影響を生じることなく使用することができるので好ましく、より好ましくは5質量%以下がよい。
本発明の硬化性シリコーン樹脂用除去剤は、上記のような四級アンモニウム化合物を有効成分としておればよく、溶媒は特に限定されず、例えば、水、メタノール、エタノール、イソプロパノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、あるいはこれらの1種以上の混合物であればよいが、好ましくは水もしくはメタノール、エタノール、イソプロパノールなどのアルコールの水溶液を溶媒とすることが好ましい。
以下に実施例を挙げ本発明を更に説明するが本発明はこれらに限定されるものではない。
〔硬化性シリコーン樹脂の製造〕
1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン100質量部、ジビニルベンゼン50質量部、1−メトキシ−2−プロパノールアセテート70質量部及び白金−カルボニルビニルメチル錯体(Ossko触媒)0.0001質量部を加えて攪拌しながら、6時間環流処理した。反応液を50℃で溶媒を減圧留去し、プレポリマーを得た。
別途、1,4−ジオキサン300質量部及び塩酸300質量部を加えて撹拌した混合液中に、メチルビニルジクロロシラン210質量部とフェニルメチルジクロロシラン90質量部の混合物を滴下した。加水分解反応により発生した塩酸を回収しつつ室温下で30分反応の後、70℃で3時間反応させた。反応後、2層に分離した液層の内、上層について真空ポンプによる減圧下120〜140℃の条件で蒸留精製し環状シロキサン化合物を得た。
上記プレポリマー100質量部、上記環状シロキサン化合物66質量部及び白金−カルボニルビニルメチル錯体0.0001質量部を配合して、硬化性シリコーン樹脂を得た。
〔実施例1〕
2.5cm四方のガラス板上に、上記で得られた硬化性シリコーン樹脂をスピンコート(厚さ3μm)し、140℃で3分間プリベークしたところタックフリーとなった。これを試験片とした。
n−ヘキサデシルトリメチルアンモニウムヒドロキシド1質量%、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド3質量%の水溶液である本発明の除去剤を調製した。この剥離剤に上記試験片を5分間浸漬(室温)したところ、プリベークされた硬化性シリコーン樹脂は完全に除去されていた。
〔実施例2〕
n−ヘキサデシルトリメチルアンモニウムヒドロキシドを0.5質量%とした他は実施例1と同様に試験したところ、プリベークされた硬化性シリコーン樹脂は完全に除去されていた。
〔実施例3〕
テトラメチルアンモニウムヒドロキシドを2.3質量%とした他は実施例1と同様に試験したところ、プリベークされた硬化性シリコーン樹脂は完全に除去されていた。
〔実施例4〕
テトラメチルアンモニウムヒドロキシドを2.3質量%とした他は実施例2と同様に試験したところ、プリベークされた硬化性シリコーン樹脂は完全に除去されていた。
〔実施例5〕
n−ヘキサデシルトリメチルアンモニウムヒドロキシド1質量%、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド3質量%、メタノール1質量%の水溶液である本発明の除去剤を調製した。この除去剤を用いて実施例1と同様に試験したところ、プリベークされた硬化性シリコーン樹脂は完全に除去されていた。
〔実施例6〕
n−ヘキサデシルトリメチルアンモニウムヒドロキシド1質量%を、n−デシルトリメチルアンモニウムヒドロキシド1質量%に替えた他は実施例1と同様に試験したところ、プリベークされた硬化性シリコーン樹脂は完全に除去されていた。
〔実施例7〕
n−ヘキサデシルトリメチルアンモニウムヒドロキシド1質量%を、n−ドデシルトリメチルアンモニウムクロライド質量%に替えた他は実施例1と同様に試験したところ、プリベークされた硬化性シリコーン樹脂は完全に除去されていた。
〔比較例1〕
テトラメチルアンモニウムヒドロキシド3質量%の水溶液を除去剤として実施例1と同様に試験したところ、プリベークされた硬化性シリコーン樹脂は殆ど除去されておらず、ガラス面の露出は全く無かった。

Claims (1)

  1. 一般式(1) (R−R・X (式中、Rは直鎖でも分岐鎖でもよく、同一でも異なっていてもよい、炭素原子数1〜4の炭化水素基、Rは直鎖でも分岐鎖でもよい炭素原子数6〜20の炭化水素基を表す。Xは1価のアニオンを表す。)で表される四級アンモニウム化合物を少なくとも1つの有効成分とする、硬化性シリコーン樹脂用除去剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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