JP2007022688A - シート材供給装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 収容カセットの再セット時でも正常に供給動作を行うことが可能なシート材供給装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】 給紙カセット9を装置本体4aに装着する過程で、押圧部材110の押圧部110cが円盤部材101の被押圧部101aを押圧することで、給紙ローラ12が用紙押圧板15上に積載された用紙群に当接する給紙位置まで下降して、用紙押圧板上昇動作の制御が可能となる。つまり、次の画像形成動作の開始信号を受ける前に、予め用紙押圧板15を給紙可能な供給位置に配することができる。
【選択図】 図26
Description
なお、本発明でいう「シート材」には被記録媒体としての用紙やOHPシートなどの他、被記録媒体以外のシート材、例えば紙幣などであってもよい。
「シート材供給装置」は、画像形成装置(プリンタ、ファクシミリ装置や、プリンタ機能及びスキャナ機能等を備えた複合機など)の本体に対して着脱可能に装着されるものであっても、着脱不能なものであってもよい。また、上記画像形成装置の本体にシート材を供給するためのものに限らず、例えば紙幣等のシート材をカウントするための装置に設けられるものであってもよい。
「収容カセット」は、引き出し可能であれば、装置本体から離脱されるものであっても離脱できないものであってもよい。
なお、「画像形成装置」は、プリンタ(例えばレーザプリンタ)などの印刷装置だけでなく、ファクシミリ装置や、プリンタ機能及び読み取り機能(スキャナ機能)等を備えた複合機であってもよい。
本発明では、シート材補充等によって収納カセットが装置本体に再装着される際、送出ローラ強制変位手段によって送出ローラが初期位置から積載部に積載されたシート材に当接可能な送出位置に強制的に変位される。これにより、送出ローラは所定の高さ以下となり、積載部上昇機構によって積載部が上昇され、次のシート材の供給開始信号を受けたときに当該シート材を送出ローラによって早期に送出可能な状態にすることができる。
本発明によれば、部品点数を減らすことができる。
本構成によれば、シート材の供給動作が終了し、収納カセットを装置本体から引き出した時点では、回転部材によって送出ローラは初期位置に配されている。そして、収納カセットを装着する際、押圧部材の押圧力によって回転部材が遊び(クリアランス)を介して回転し、その結果、送出ローラが送出位置に移動される。従って、比較的に簡単な構成で送出ローラ強制変位手段を実現できる。
例えばシート材の供給動作途中でそのシート材が搬送路に詰まったりする、供給異常が発生して停止したときにも、収納カセットが引き出され再装着されることがある。この場合、1枚のシート材に対する供給動作の途中でギア機構が停止することになる。このとき、本発明のようなギア機構ではどの状態でギア機構が停止しているかを把握できない。そこで、本発明では、ギア機構が再駆動され次のシート材の供給開始信号を待つ初期状態になったときに、規制手段(請求項3では規制部材)による規制を解除し送出ローラ強制変位手段によって送出ローラを初期位置から送出位置に移動させるようにした。これにより、供給異常後の収納カセットの再装着時においても円滑な供給動作を再開させることができる。
本構成によれば、規制手段を、メカ的構成によってタイミング制御する構成とした。これによりソフト制御のような誤動作を防止することができる。しかも、この制御を、送出ローラを回動制御するギア機構からの駆動力によって行う構成であるから、送出ローラの回動位置を基準に、規制手段による規制タイミングが設定し易くなる。
押圧部材によって被押圧部材を押圧させる構成としては、その押圧部材の自重するものや、収納カセットの装着操作によって押される押圧部材を、被押圧部材を押圧させる方向にガイドするガイド部を設けるものであってもよい。しかし、付勢手段を用いる本発明の構成であれば、比較的に簡単な構成で、確実に被押圧部材を押圧させることができる。
本発明によれば、収納カセットを装置本体に装着するだけ送出ローラの強制変位動作を実行させることができるとともに、簡単に収容カセットを引き出すことができる。
本発明によれば、進入経路のテーパ面によって押圧部材の先端部を合流部分から押圧可能な位置へと円滑にガイドすることができる。
本発明によれば、極めて簡単な構成で押圧部材を基本姿勢に維持させることができる。
本発明によれば、係合突起がガイド溝に沿って案内されることで押圧部材の先端部を位置ずれなく安定的に移動させることができる。
本構成によれば、画像形成装置において上記各構成の効果を得ることができる。
図1は、本発明の画像形成装置としてのレーザプリンタを示す要部側断面図である。このレーザプリンタ1は、本体ケーシング2と、その本体ケーシング2内に収容される、シート材としての用紙3を給紙するためのフィーダ部4(本発明の「シート材供給装置」に相当)や、給紙された用紙3に画像を形成するための画像形成部5(本発明の「画像形成手段」に相当)などを備えている。
本体ケーシング2の一方側の側壁には、後述するプロセスカートリッジ20を着脱するための着脱口6が形成されており、その着脱口6を開閉するためのフロントカバー7が設けられている。このフロントカバー7は、その下端部に挿通されたカバー軸(図示せず)に回動自在に支持されている。これによって、フロントカバー7をカバー軸を中心として閉じると、図1に示すように、フロントカバー7によって着脱口6が閉鎖され、フロントカバー7をカバー軸を支点として開くと(傾倒させると)、着脱口6が開放され、この着脱口6を介して、プロセスカートリッジ20を本体ケーシング2に対して着脱させることができる。
フィーダ部4は、本体ケーシング2内の底部において、前方に向けて引き出し可能に装着される給紙カセット9(本発明の「収納カセット」に相当)と、給紙カセット9の前端部の上方に設けられる分離手段としての分離ローラ10および分離パッド11と、分離ローラ10の後側(分離パッド11に対して用紙3の搬送方向上流側)に設けられる給紙ローラ12(本発明の「送出ローラ」に相当)とを備えている。また、フィーダ部4は、分離ローラ10の前側上方(分離ローラ10に対して用紙3の搬送方向下流側)において対向配置される紙粉取りローラ8及び対向ローラ13が設けられている。
画像形成部5は、スキャナ部19、プロセスカートリッジ20、定着部21などを備えている。
(a)スキャナ部
スキャナ部19は、本体ケーシング2内の上部に設けられ、図示しないレーザ光源、回転駆動されるポリゴンミラー22、fθレンズ23、反射鏡24、レンズ25および反射鏡26などを備えている。レーザ光源から発光される画像データに基づくレーザビームは、鎖線で示すように、ポリゴンミラー22で偏向されて、fθレンズ23を通過した後、反射鏡24によって光路が折り返され、さらにレンズ25を通過した後、反射鏡26によってさらに光路が下方に屈曲されることにより、プロセスカートリッジ20の後述する感光ドラム29の表面上に照射される。
プロセスカートリッジ20は、スキャナ部19の下方において、本体ケーシング2に対して着脱自在に装着されている。このプロセスカートリッジ20は、筐体として、上フレーム27と、この上フレーム27と別体に形成されて、上フレーム27と組み合わされる下フレーム28とを備えている。また、プロセスカートリッジ20は、筐体内に、感光ドラム29、スコロトロン型帯電器30、現像カートリッジ31、転写ローラ32、およびクリーニングブラシ33を備えている。
定着部21は、プロセスカートリッジ20の後側に設けられ、定着フレーム48と、その定着フレーム48内に、加熱ローラ49および加圧ローラ50とを備えている。
定着部21では、転写位置において用紙3上に転写されたトナーを、用紙3が加熱ローラ49と加圧ローラ50との間を通過する間に熱定着させる。トナーが定着した用紙3は、本体ケーシング2の上面に向かって上下方向に延びた排紙パス51に搬送される。排紙パス51に搬送された用紙3は、その上側に設けられる排紙ローラ52によって、本体ケーシング2の上面に形成された排紙トレイ53上に排紙される。
図2は、ギア機構部分を前側から見た斜視図である。同図において、紙面右下方向がレーザプリンタ1の前側であり、紙面左上方向がレーザプリンタ1の後側である。
図2に示すように、上記回転軸体72の後方(同図では紙面左上方向)には、当該回転軸体72と略平行をなし、略中央位置77aが回転可能に支持されたアーム部材77が設けられている。そして、アーム部材77は、この一方の端部77bが、軸受け部材70のうち給紙ローラ12が設けられた揺動端側に係合され、他方の端部77cがギア機構80に係合されている。
図1に示すように、分離パッド11は、矩形状の配置板11aに敷設されて、この配置板11aは前端部が支持軸11bにて回転可能に支持されることで、後端側が揺動可能となっている。そして、配置板11aの下方には、当該配置板11aの下面を下方から上方に向けてバネ部材78(例えばコイルバネ)が押し付けられており、このバネ部材78の付勢力によって分離バッド11が分離ローラ10に押圧されている。
次に、ギア機構80について説明する。このギア機構80は、本体ケーシング2側に設けられた駆動モータ(図示せず)からの駆動力を受けて回転する複数のギアを備え、主として、次の動作を制御する。
(a)回転軸体72を回転させて分離ローラ10及び給紙ローラ12を回動させる動作(以下、「ローラ駆動動作」という)の制御。
(b)アーム部材77の端部77cを上下動させて給紙ローラ12を昇降させる動作(以下、「給紙ローラ切替動作」という)の制御。
(c)アーム部材79の端部79cを上下動させて分離ローラ10と分離パッド11との間の圧力を変える動作(「以下、「圧力の低減動作」という)の制御。
(d)給紙ローラ12が給紙位置にある状態で、その給紙ローラ12が給紙可能な所定の高さになるまでレバー17を回動させて用紙押圧板15を上昇させ、その所定の高さに達したらレバー17の回動を停止させる載置部上昇機構としての動作(以下、「用紙押圧板上昇動作」という)の制御。
図7〜9は、ギア機構の構成を示した簡略図であり、これらの図面において紙面右方向がレーザプリンタ1の前側であり、紙面左方向がレーザプリンタ1の後側である。
セクターギア84は、同一の回転軸87に対して一体的に回転する、第1カム88、第1欠け歯ギア89、第2欠け歯ギア90及び第2カム91と、これらに対して遊び(クリアランス)を有して回転可能とされた第3カム92(本発明の「回転部材」に相当)とから構成されている。
より具体的には、図7に示すように、第1欠け歯ギア89は、その一部分が連続的に欠け歯となっており、上記駆動モータからの駆動力が入力される入力ギア81と噛み合うことで回転駆動されるようになっている。ここで、ソレノイドレバー83の係止爪83bとセクターギア84の係止突起84aとが係合しているとき、第1欠け歯ギア89の欠け歯部分が入力ギア81と対向するように調整されている。つまり、このときは、入力ギア81からの駆動力がセクターギア84に伝達されない。
次に、第1カム88は、第1欠け歯ギア89の右側(図2で紙面左下方向、図7で紙面手前側)に配されている。また、第1カム88は、回転軸87に直交する断面が全体として略D字状をなし、その平坦部分88aの一端部分が突出した径大部88bとなっている。この第1カム88の近傍には、図7に示す状態で、第1カム88の径大部88bを押圧状態で接触するセクターバネ95が設けられている。このセクターバネ95は、ソレノイドスイッチ82がオン動作してソレノイドレバー83による係止が解除されたときに、第1カム88を図7の紙面時計回り方向に強制的に押し付けて第1欠け歯ギア86と入力ギア81とが噛み合う位置までセクターギア84を回動させる役目を果たす。
第2欠け歯ギア90は、第1欠け歯ギア89の左側(図2で紙面右上方向、図7で紙面奥方向)に配されている。また、第2欠け歯ギア90は、全周の略3分の1の部分が連続的に欠け歯となっており、上記分離ローラギア73と噛み合うことで、分離ローラ10を回動駆動させる役目を果たす。なお、図7の状態では、まだ、分離ローラギア73とが噛み合っておらず、分離ローラ10は空回り可能になっている。つまり、上述のローラ駆動動作を実行できないようになっている。
また、第2カム91は、第2欠け歯ギア90の左側に配されている。この第2欠け歯ギア90は、全周の略4分の1が連続的に径小部91aになっている。この第2カム91の近傍には、分離レバー86がその略中央位置86aを回転可能に支持された状態で設けられている。この分離レバー86の前端部は、バネ部材78による付勢力を変更するためのアーム部材79の端部79cに対して上方から当接している。一方、分離レバー86の後端部は、第2カム91の外周面に接触されている。このような構成により、分離レバー86の後端部が第2カム91の径小部91aから径大部91bに乗り上がることで、分離レバー86は、後端部が下降するように傾動し、これにより、バネ部材78を圧縮変形させて分離ローラ10と分離パッド11との間の圧力が強めるられるのである。つまり、上述の圧力の低減動作を実行することができる。
第3カム92は、第2カム91の左側に配されている。第3カム92は、全体として一方に突出した形状をなし、この第3カム92の近傍には、略L字状をなし、その中央位置85aが回転可能に支持されたリフトレバー85が設けられている。このリフトレバー85は、その基端部が第3カム92の突出端92aに当接した状態で、その先端部で、給紙ローラ12を昇降させるための上記アーム部材77の端部77cを上から下方へと押し下げた状態になる。つまり、このとき、給紙ローラ12は、上記初期位置に位置する。これに対して、第3カム92が回動し、その突出端92aがリフトレバー85の内側から離れたときには、このリフトレバー85による係止が解除され、給紙ローラ12は自重により上記給紙位置に移動する。つまり、上述の給紙ローラ切替動作を実行することができる。なお、図7に示すように、入力ギア81には、上記対向ローラ13を回動駆動させるための駆動ギア93が変速ギア94を介して連結されている。
図10は、ギア機構80及び給紙カセット9の右側面図である。この図面において紙面右方向がレーザプリンタ1の前側であり、紙面左方向がレーザプリンタ1の後側である。
図11〜14は、フィーダ部の左側断面図であり、これらの図面において紙面左方向がレーザプリンタ1の前側であり、紙面右方向がレーザプリンタ1の後側である。
ここで、「ホームポジション」とは、ギア機構80が正常に給紙動作をし、次の画像形成動作の開始信号を待つ待機状態をいい、本発明の「初期状態」に相当する。これに対して、給紙動作途中のギア機構80の状態が本発明の「初期状態以外の状態」に相当する。
画像形成動作が開始され、1枚目の用紙3に対する画像形成動作の開始信号がソレノイドスイッチ82に与えられると、このソレノイドスイッチ82がオン動作する。すると、図8に示すように、ソレノイドレバー83による係止が解除され、セクターバネ95の付勢力によって、第1欠け歯ギア86と入力ギア81とが噛み合う位置までセクターギア84が回転し、これによりセクターギア84の回転駆動(つまり、入力ギア81からセクターギア84への駆動力の伝達)が開始される。
続いて、分離パッド11及び分離ローラ10によって分離された用紙3の先端が紙粉取りローラ8及び対向ローラ13のニップ位置まで到達したときに、図9に示すように、第3カム92の突出端92aが、リフトレバー85の基端部先端側に設けられたテーパ面85bに当接し始める。そして、このテーパ面85bに案内されるように、リフトレバー85が再びアーム部材77の端部77cを下方に押し下げる位置まで徐々に案内される。これにより、図14に示すように、給紙ローラ12は用紙押圧板15上に積載された用紙群から離間した初期位置に移動する(給紙ローラの昇降動作)。このように、本実施形態では、給紙ローラ12は、一旦、給紙位置に移動した後に初期位置に復帰されるのである。
給紙ローラ強制変位手段として、本願出願人は、既に次に説明する技術(先願技術)を出願している。本実施形態は、この先願技術での不具合を解消するために開発されたものである。図15〜図21は、先願技術に関する図面であるが、ギア機構(装置本体)側の構成は、後述する当接部材102及び第1バネ部材103を除いて基本的には本実施形態と共通する。
図15は先願技術の給紙ローラ強制変位手段に相当する構成を部分的に示したギア機構80及び給紙カセット9の斜視図(紙面右下側がレーザプリンタ1の前側)である。図16は装置本体4aのギア機構80部分を示した部分的拡大図(紙面左側がレーザプリンタ1の前側)である。なお、図16はギア機構80がホームポジションにあり、かつ、給紙ローラ12が初期位置にある状態を示している。
a.ギア機構(装置本体)側の構成
図15に示すように、装置本体4a側には、略中心部102aが軸支され、ホームポジション時に下方位置にある被押圧部101aを前方から後方へと当接する当接位置と、ギア機構80の前方に待避する待避位置(図16参照)との間で揺動可能な当接部材102が設けられている。この当接部材102は、下端部が第1バネ部材103に連結され、常には上記待避位置に付勢されている。
図17は装置本体4aから引き出した状態の給紙カセット9の部分的側面図(紙面左側がレーザプリンタ1の前側)である。
(用紙補充時)
図18,19は、ホームポジション時及び給紙ローラ強制変位動作時におけるフィーダ部の左側断面図である。これらの図面において紙面左側がレーザプリンタ1の前側で、紙面右側がレーザプリンタ1の後側である。
図20は、給紙ローラ強制変位動作の規制時におけるフィーダ部の左側断面図である。この図面において紙面左側がレーザプリンタ1の前側で、紙面右側がレーザプリンタ1の後側である。
図21は、先願技術のギア機構部分の拡大図である。例えば上述の用紙補充後に給紙カセット9を装置本体4aに再装着するに際して、当接部材102は、円盤部材101の被押圧部101aを押圧した後、本来、退避位置に復帰しなければならない(図18参照)。しかし、例えば給紙カセット9が中途半端に装着されたために、図21(a)に示すように、当接部材102が当接位置に留まった状態になることがある。このような状態では、次の用紙3に対する画像形成動作の開始信号を受けてギア機構80が駆動すると、当接部材102は、1周回転してきた円盤部材101によって当接部102bが係止され当接位置に押さえ込まれてしまう(同図(b)参照)。その結果、当接部材102は、待避位置への復帰が不可能になってしまう。
a.給紙カセット側の構成
図22,23は、本発明の実施形態において装置本体4aから引き出した状態の給紙カセット9の部分的拡大図であり、図23は押圧部材110を取り外した状態が示されている。図22で紙面右上側がレーザプリンタ1の前側(装置本体4aからの引き出し方向)であり、図23で紙面左側がレーザプリンタ1の前側(装置本体4aからの引き出し方向)である。
図24〜28は、装置本体4aのうち給紙カセット9が収容される収容部の開口側を示した側面図及び斜視図である。各図(a)は、紙面左側がレーザプリンタ1の前側であり、給紙カセット9の構成については押圧部材110及びコイルバネ111のみが示されている。また、各図(b)は、紙面左下側がレーザプリンタ1の前側であり、給紙カセット9の構成については押圧部材110及びコイルバネ111のみが示されている。
(用紙補充時)
前述したように、画像形成動作の開始信号を受けて用紙3の給紙動作の実行後に、ギア機構80が正常にホームポジションに戻った状態で、例えば用紙補充のために装置本体4aから給紙カセット9を引き出すと、ギア機構80はホームポジションの状態を維持する。一方、給紙カセット9はギア機構80との連結が解除されることで、用紙押圧板15は、その自重によって前側端部が下方に移動して載置位置となる。
例えば、給紙動作途中で紙詰まりなどの異常が発生したときは、その途中段階でギア機構80が停止する。このとき、給紙ローラ12は給紙位置にある。この状態で、給紙カセット9を装置本体4aから引き出すと、やはり、用紙押圧板15は載置位置となる。そして、詰まった用紙3を取り除くジャム処理を行った後に、再び、給紙カセット9を装置本体4aに再装着する。この過程で、やはり押圧部材110は、進入経路120に案内されて被押圧部101aを押圧可能な位置Yに向かう。しかし、図20に示すように、この押圧部材110は、その押圧部110cがストッパ部材104の径大部に当接し、押圧可能な位置Yへの移動が規制される。そして、この状態で給紙カセット9は正規の収容位置に配される。
(1)本実施形態のよれば、給紙カセット9を装置本体4aに装着する過程で、押圧部材110の押圧部110cが円盤部材101の被押圧部101aを押圧することで、給紙ローラ12が用紙押圧板15上に積載された用紙群に当接する給紙位置まで下降して(図4も参照)、用紙押圧板上昇動作の制御が可能となる。つまり、次の画像形成動作の開始信号を受ける前に、予め用紙押圧板15を給紙可能な供給位置に配することができるのである。従って、給紙カセット9の再装着後、最初の給紙動作時においても正常に用紙3の給紙動作を行うことができる。
(2)しかも、給紙カセット9の装着時と引き出し時とで、進入経路120と退出経路121とで別々の経路を介して押圧部材110を移動させる構成なので、先願技術のように、当接部材102の待避位置への復帰が不可能になってしまうという事態を回避できる。
(4)給紙動作途中の異常発生時には、ギア機構80がホームポジションに戻るまで待った後に、押圧部材110による第3カム92の強制変位動作を実行する構成なので、異常発生後の再装着時においても円滑な供給動作を再開させることができる。
(6)押圧部材110の押圧部110cは、進入経路120の前側テーパ面122aによって押圧可能な位置Yに円滑にガイドすることができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)給紙カセット9は、装置本体4aに対して引き出し可能であれば離脱するものであっても離脱しないものであってもよい。
3…用紙(シート材、被記録媒体)
4…フィーダ部(シート材供給装置)
4a…装置本体
5…画像形成部(画像形成手段)
9…給紙カセット(収納カセット)
12…給紙ローラ(送出ローラ)
15…用紙押圧板(積載部)
80…ギア機構
92…第3カム(回転部材)
92b…円弧状開口部
101…円盤部材(被押圧部材)
104…ストッパ部材(規制手段、規制部材)
110…押圧部材
110a…略中心部(押圧部材の回転軸)
110d…係合突起
111…コイルバネ(付勢手段)
112…ガイド溝
120…進入経路
121…退出経路
122a…前側テーパ面(テーパ面)
P…合流点
Y…押圧可能な位置
Claims (12)
- 装置本体と、
シート材が積載され上下動可能に設けられた積載部を有し、前記装置本体に対して引き出し可能に装着される収納カセットと、
前記装置本体側に上下動可能に設けられ、前記積載部上のシート材の上面に当接した状態で回動して当該シート材を送り出す送出ローラと、
回転可能に設けられた回転部材、及び、その回転部材に連動して回転し押圧力を受けて前記回転部材を強制的に回転させる被押圧部材を有し、前記回転部材の回転に伴って、前記送出ローラを、前記積載部上のシート材から離間させた初期位置と前記積載部上のシート材に当接可能な送出位置との間で変位させる送出ローラ変位手段と、
前記送出ローラが前記送出位置にあり、且つ、当該送出ローラの移動位置が所定の高さ以下になったことを条件に、前記積載部を上昇させる積載部上昇機構と、
前記収納カセットの装着過程で前記被押圧部材側に進入移動し、前記収納カセットの引き出し過程で前記被押圧部材側から退出移動するとともに、その進退移動過程で上下動可能とされた押圧部材を有する送出ローラ強制変位手段と、
前記装着過程で、前記押圧部材を、前記被押圧部材を押圧可能な位置に進入させる進入経路と、
前記押圧可能な位置から前記被押圧部材の押圧方向に移動した位置にある前記押圧部材を、前記引き出し過程で前記進入経路とは異なる経路を介して退出させる退出経路と、を備え、
前記送出ローラ強制変位手段は、前記押圧可能な位置に進入した前記押圧部材によって前記被押圧部材を押圧して前記送出ローラを前記初期位置から前記送出位置に強制的に変位させることを特徴とするシート材供給装置。 - 前記回転部材と前記被押圧部材とは一体的に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のシート材供給装置。
- シート材の供給開始信号を受けて前記送出ローラを回動制御するギア機構とを備え、
前記回転部材は、前記ギア機構の回動に対して遊びを有して回転駆動される構成とされ、
前記送出ローラ強制変位手段は、前記回転部材を前記遊びを介して回転させることにより前記送出ローラを強制的に変位させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシート材供給装置。 - 前記収納カセットが前記装置本体に装着される際、前記ギア機構が前記供給開始信号を待つ初期状態にないときには、当該ギア機構が初期状態になるまで前記送出ローラ強制変位手段の動作を規制する規制手段を備えることを特徴とする請求項3に記載のシート材供給装置。
- 前記規制手段は、前記ギア機構と連動し、前記ギア機構が前記供給開始信号を待つ初期状態で前記押圧部材の前記押圧可能な位置への進入を許容し、前記初期状態以外の状態で前記押圧部材の前記押圧可能な位置への進入を規制する規制部材であることを特徴とする請求項4に記載のシート材供給装置。
- 前記規制部材は、前記ギア機構のギアに対して同軸上に設けられ当該ギアの回転により一体的に回転することを特徴とする請求項5に記載のシート材供給装置。
- 前記送出ローラ強制変位手段は、前記押圧部材を、前記被押圧部材の押圧方向に付勢する付勢手段を備え、
前記押圧部材は、前記付勢手段の付勢力に抗して前記進入経路を経由して前記押圧可能な位置へと進入されることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載のシート材供給装置。 - 前記進入経路と前記退出経路とは、前記収納カセットの引き出し方向端側で合流させた構成であり、
送出ローラ強制変位手段は、前記押圧部材のうち前記被押圧部材側への進入方向の先端部が前記進入方向に向いた基本姿勢を維持するように付勢する付勢手段を備え、
前記進入経路と前記退出経路との合流部分は、前記装着過程で前記基本姿勢の押圧部材の先端部を前記進入経路側に案内する形状をなし、
前記進入経路は、前記付勢手段の付勢力に抗して前記押圧部材の先端部を上方又は下方に移動させつつ前記押圧可能な位置へと進入させる形状をなし、
前記退出経路は、前記押圧可能な位置で前記被押圧部材を押圧しつつ前記基本姿勢に復帰した押圧部材の先端部を退出可能な形状であることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載のシート材供給装置。 - 前記進入経路は、前記合流部分から前記押圧可能な位置へ向かうに連れて上方又は下方へと傾斜したテーパ面を有していることを特徴とする請求項8に記載のシート材供給装置。
- 前記押圧部材は、前記収納カセット側において回転軸を介して前記先端部が上下動可能に設けられ、
前記付勢手段は、前記進入方向に沿って配され、一端側が前記押圧部材の基端部に連結され他端側が前記収納カセット側に固定されたコイルバネであることを特徴とする請求項8又は請求項9に記載のシート材供給装置。 - 前記収納カセットには、前記押圧部材の回転軸を中心とする円弧状のガイド溝が形成され、
前記押圧部材の先端部寄りの位置には前記ガイド溝に係合する係合突起が設けられていることを特徴とする請求項10に記載のシート材供給装置。 - 前記請求項1〜請求項11のいずれかに記載のシート材供給装置と、このシート材供給装置から供給されたシート材としての被記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
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