JP2007021459A - 自動スプレーガン - Google Patents

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Wakichi Fuchita
和吉 淵田
Masashi Aida
雅志 合田
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Abstract

【課題】 ロボット等に取り付けられかつ水系塗料を噴霧するのに適した自動スプレーガンを提供する。
【解決手段】 前開口Oを有するボディ2と、この前開口Oに装着されかつボディ2の前に突出するととも先端を塗料吐出口3aとする塗料が通る中心孔3cが透設された塗料ノズル3と、ボディ2の前に取り付けられかつ塗料ノズル3の先端に空気を吐出する空気吐出口5aを有する空気キャップ5とを具える自動スプレーガン1である。塗料吐出口3aは、中心孔3cを通りかつ操作手段Dを用いて前後動可能な針弁4の接離により開閉される。ボディ2は、前開口Oが設けられた前のボディ部7と、操作手段Dが収納される後のボディ部9と、それらの間に位置する中のボディ部8とを含む。中のボディ部8には、外周面に設けられた塗料供給口P2からのびかつ中心孔3cに連通する塗料供給路6が形成される。塗料供給路は、水系塗料に対する耐腐食性を有した金属又は樹脂によって耐腐食部Aが形成されている。
【選択図】 図4

Description

本発明は、ロボット等に取り付けられかつ水系塗料を噴霧するのに適した自動スプレーガンに関する。
近年、塗装工程の多くは自動化されている。塗装工程を自動化する場合、通常、コンピュータで制御されるロボット等のアームに自動スプレーガンを装着した塗装ロボットが利用される(下記特許文献1参照)。また、ロボットの負荷を軽減するために、自動スプレーガンには軽量なものが求められる。このため、従来の自動スプレーガンには、比重が小さいアルミニウムを母材としたアルミ系金属からなるボディが一般に利用される。
特開2003−38988号公報
ところで、近年では、VOC(揮発性有機化合物)排出抑制に伴い、水系塗料の利用が進みつつある。しかしながら、前記自動スプレーガンのボディを形成するアルミ系金属は、水系塗料中の水分と反応して腐食し易いという問題がある。
本発明は、以上のような実情に鑑み案出なされたもので、塗料ノズルの中心孔に塗料を供給しうる塗料供給路に、水系塗料に対する耐腐食性を有した金属又は樹脂で耐腐食部を形成することを基本として、耐腐食性を向上させ水系塗料の自動塗装を可能としうる自動スプレーガンを提供することを主たる目的としている。
また、請求項3記載の発明では、軽量化、耐久性及び耐腐食性を実現しうる自動スプレーガンを提供することを主たる目的としている。
本発明のうち請求項1記載の発明は、前開口を有するボディと、この前開口に装着されかつボディの前に突出するととも先端を塗料吐出口とする塗料が通る中心孔が透設された塗料ノズルと、前記ボディの前に取り付けられかつ前記塗料ノズルの先端に空気を吐出する空気吐出口を有する空気キャップとを具えるとともに、前記塗料吐出口は、前記中心孔を通りかつ操作手段を用いて前後動可能な針弁の接離により開閉されるとともに、前記ボディは、前記前開口が設けられた前のボディ部と、前記操作手段が収納される後のボディ部と、それらの間に位置する中のボディ部とを含み、しかも前記中のボディ部には、外周面に設けられた塗料供給口からのびかつ前記中心孔に連通する塗料供給路が形成されるとともに、前記塗料供給路は、水系塗料に対する耐腐食性を有した金属、ガラス又は樹脂によって耐腐食部が形成されていることを特徴とする自動スプレーガンである。
本明細書において、前記「水系塗料」とは、水が溶剤、希釈剤又は分散剤の主体(前記溶剤等の成分の中で最も含有率が多い成分となるもの。)となっている塗料をいう。従って、水系塗料には、前記溶剤等として水を主体とするものであれば、溶剤や希釈剤等として炭化水素類を全く含まない塗料の他、炭化水素類の含有率が低い塗料も含まれる。
また請求項2記載の発明は、前記耐腐食部は、前記中のボディ部自体が前記耐腐食性を有した金属、ガラス又は樹脂からなることにより形成される請求項1に記載の自動スプレーガンである。
また請求項3記載の発明は、前記中のボディ部は、前記耐腐食性を有した樹脂からなるとともに、前記前のボディ部及び後のボディ部は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる請求項1又は2に記載の自動スプレーガンである。
また請求項4記載の発明は、前記樹脂は、アセタール樹脂、エチレン樹脂又はフッ素樹脂である請求項1乃至3のいずれかに記載の自動スプレーガンである。
また請求項5記載の発明は、前記金属は、チタン、チタン合金又はステンレスである請求項1乃至3のいずれかに記載の自動スプレーガンである。
また請求項6記載の発明は、前記塗料ノズル及び前記針弁は、ステンレスからなる請求項1乃至5のいずれかに記載の自動スプレーガンである。
また請求項7記載の発明は、前記中心孔の内周面の少なくとも一部が、前記耐腐食性を有した樹脂で被覆されている請求項1乃至6のいずれかに記載の自動スプレーガンである。
また請求項8記載の発明は、前記前のボディ部には、前記空気キャップに空気を供給する少なくとも一つの空気供給路が設けられるととともに、前記後のボディ部には、前記操作手段を被動させる制御空気供給路が設けられる請求項3に記載の自動スプレーガンである。
本発明の自動スプレーガンは、ボディを少なくとも3つに区分し、そのうち、中のボディ部に、塗料ノズルの中心孔に塗料を供給しうる塗料供給路が設けられる。そして、この塗料供給路には、水系塗料に対する耐腐食性を有した金属、ガラス又は樹脂で耐腐食部が形成される。これにより、耐腐食性を向上させ水系塗料の自動塗装を可能としうる自動スプレーガンを提供しうる。
また、請求項2記載の発明のように、前記耐腐食部は、前記中のボディ部自体を耐腐食性を有した金属、ガラス又は樹脂から作ることにより容易に形成することができる。
また、請求項3記載の発明のように、前記中のボディ部は、前記耐腐食性を有した樹脂からなるとともに、前記前のボディ部及び後のボディ部は、アルミニウム又はアルミニウム合金から形成された場合には、ボディの軽量化が可能になる。従って、ロボットのアームに装着されて使用される場合であっても、アームへの負荷を軽減できる。従って、ロボットには、小型かつ小出力のものが利用できる。
また、請求項6記載の発明のように、前記塗料ノズル及び前記針弁をステンレスから構成する場合、塗料と接触する全域が水系塗料に対する耐腐食性を有するので、自動スプレーガンの耐腐食性をより確実なものとする。
また請求項8記載の発明のように、前記前のボディ部には、前記空気キャップに空気を供給する少なくとも一つの空気供給流路が設けられるととともに、前記後のボディ部には、前記操作手段を被動させる空気供給路が設けられる場合、樹脂からなる中のボディ部への孔加工や、その内周面へのネジ溝加工などを最小限に抑えることができ、中のボディ部の耐久性の低下を防止できる。
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。
図1は本実施形態の自動スプレーガン(以下、単に「スプレーガン」ということがある。)1の全体斜視図、図2はその平面図、図3は同背面図、図4は図3のX−X断面図、図5はスプレーガン1のボディの分解図がそれぞれ示される。本実施形態のスプレーガン1は、水系塗料を霧化状で被塗装物(図示せず)に向けて吹き付けしうるものが例示され、例えばコンピュータで制御されたロボットのアームに取り付けられて利用される。
本実施形態のスプレーガン1は、ボディ2と、該ボディ2の前開口Oに装着された塗料ノズル3と、この塗料ノズル3の塗料吐出口3aを開閉しうる針弁4と、該針弁4を前後動させる操作手段Dと、前記ボディ2の前に取り付けられた空気キャップ5とを含んで構成される。なお、本明細書においてスプレーガン1の前後方向における「前」とは、塗料が吐出される側を意味し、「後」とはその反対側の方向を意味する。
前記ボディ2は、図1に示されるように、例えば全体の外観が角柱状で構成され、前のボディ部7と、後のボディ部9と、それらの間に位置する中のボディ部8とを含む少なくとも3つのパーツから構成される。これら各ボディ部7ないし9は、図3に示されるように、各々のコーナの孔iに後方から通しボルト17が通され互いに一体に連結される。また、前のボディ部7と中のボディ部8との間、及び、中のボディ部8と後のボディ部9との間には、一方に円形の凸部aが、また他方には該凸部aに嵌まり合う凹部bがそれぞれ設けられ、嵌め合い時の互いの相対位置を揃えて芯出しが容易に行われる。なお、ボディ2の外観形状は特に限定されるものではなく、種々の形状が採用できるのは言うまでもない。
本実施形態において、前のボディ部7及び後のボディ部9は、アルミニウム又はアルミニウムを母材としたアルミニウム合金を用いて形成される。従って、前のボディ部7及び後のボディ部9は、軽量化が図られつつ各部に十分な剛性が与えられる。
前記前のボディ部7は、図5に示されるように、例えば、略正方形の板状をなす基部7Aと、その前側に連設された円筒状にのびる円筒部7Bとを含む。また、前のボディ部7には、軸方向で内径が適宜変化しながら同心状かつ基部7A及び円筒部7Bを貫通してのびる前の透孔10が設けられる。前の透孔10の内周面の少なくとも一部には、ネジ溝部11が設けられる。
また、前のボディ部7には前記塗料ノズル3が固着される。該塗料ノズル3は、図4に示されるように、先端に設けられた塗料吐出口3a、後端に設けられた塗料入口3bと、これらの間をのびる塗料が通る中心孔3cとを含む。前記中心孔3cは、実質的に一定の内径を有する胴部3c1と、その前側に設けられたコーン状に縮径するノズル部3c2とを含む。
また、塗料ノズル3の外周面には、ネジ溝部12が形成される。このネジ溝部12は、前の透孔10に設けられた前記ネジ溝部11に螺着される。これにより、塗料ノズル3が前のボディ部7に固着され、その先端部は、ボディ2の前に突出している。このように、本実施形態では、ボディ2の前側で開口する前記第1の透孔10が、塗料ノズル3を取り付けるための前開口Oとして用いられる。
また、塗料ノズル3は、前記針弁4によって開閉される。該針弁4は、前端部を先細状に尖らせた軸体からなり、その前側が前記塗料ノズル3の中心孔3cに挿入される一方、後側は中のボディ部8を貫通しかつ後のボディ部9にまでのびている。
また、前のボディ部7には、後開放の前記空気キャップ5が固着される。該空気キャップ5は、前のボディ部7の円筒部7Bにキャップナット16を用いて固着される。円筒部7Bの外周面及びキャップナット16の内周面には互いに螺合しうるネジ溝部15が形成される。なおキャップナット16と円筒部7Bとの間にはパッキン19が配され、内部の気密性が確保される。
前記空気キャップ5は、ほぼ前記塗料ノズル3を覆うとともに、該塗料ノズル3の先端外周との間で、前記塗料吐出口3aを囲む環状の小隙間からなる空気吐出口5aが形成される。この空気吐出口5aは、塗料ノズル3に設けられた透孔3dを介し、塗料ノズル3と円筒部9Bとの間に形成された周方向溝20に連通している。
また前記周方向溝20には、空気供給路21が接続される。該空気供給路21は、前のボディ部7の外周面に設けられた空気供給口P1と、前記周方向溝20との間を接続してのび、本実施形態では、空気供給口P1からのびかつ内周面にネジ溝が設けられた主流路21aと、一端がこの主流路21aに連なりかつ他端が前記周方向溝20に連通される小径の継ぎ流路21bとを含む。
また、前記主流路21aのネジ溝部には、例えば図示しないジョイント部が螺着され、該ジョイント部にホース等を接続して外部の高圧空気源Taと接続される。従って、高圧空気源Taから供給された空気は、主流路21a、継ぎ流路21b、周方向溝20及び透孔3dを経て空気吐出口5aから流速を高められて吹き出しされる。これにより、塗料ノズル3から吐出された塗料を霧化状とし、被塗装物に向けて吹き出ししうる。なお、前のボディ部7は、前述の通り金属材料により形成されているため、主流路21aのネジ溝部等に十分な強度を与えることができ、ひいてはスプレーガン1の耐久性を向上しうる。
また、空気キャップ5には、塗料の吹き付けパターンを調節するための空気を吐出するパターン孔5bが設けられる。該パターン孔5bには、空気供給口P1と90度位置を違えた前のボディ部7の外周面に設けられた空気供給口P4(図1に示す)から高圧空気が供給される。
前記中のボディ部8は、略正方形の板状をなす基部8Aから構成される。また、中のボディ部8には、該基部8Aを前後方向に貫通する中の透孔13が設けられる。この中の透孔13は、前のボディ部7に固着された塗料ノズル3の塗料入口3bと実質的に同心に形成され、かつ、該塗料入口3bに連通される。
また、中のボディ部7には、図6に示されるように、その外周面に設けられた塗料供給口P2からのびかつ前記中心孔3cに連通する塗料供給路6が形成される。本実施形態の塗料供給路6は、前記塗料供給口P2から前記中心孔3cと交わる向きにのびしかも内周面にネジ溝部が形成された主流路6aと、前記中心孔3cと同心に設けられかつ前記塗料入口3bに連通する同心流路6bと、前記主流路6aと前記同心流路6bとを継ぐ小径の継ぎ流路6cとを含んで構成される。
前記主流路6aのネジ溝部には、図示しないジョイント部が螺着され、該ジョイント部を介して外部の塗料の圧送タンクTpと接続される。また、中の透孔13は、前記同心流路6cの後側に、Oリング23を介在させて針弁4を前後に摺動自在に支承する支承部24が設けられる。これにより、Oリング23よりも後方への塗料の漏れが防止される。このため、塗料供給口P2から供給された水系塗料は、主流路6a、継ぎ流路6c及び同心流路6bを経て塗料ノズル3の塗料入口3bへと圧送される。
前記針弁4の外径は中心孔3cの胴部3c1の内径よりも小さいため、それらの間には塗料入口3bから送られた塗料が貯留される空間が形成される。また、針弁4は、前端部が前記塗料ノズル3の塗料吐出口3aに接触することにより該塗料吐出口3aを閉止でき、かつ、その位置から後に移動して塗料吐出口3aから離間することにより、中心孔3c内の塗料を該塗料吐出口3aから外部に吐出しうる。
前記後のボディ部9は、図5に示されるように、略正方形の板状をなす基部9Aと、その後側に連設された円筒状にのびる円筒部9Bとを含んで構成される。本実施形態において、後のボディ部9には、図4に示されるように、取付け孔38が設けられ、そこにはロボット等にスプレーガン1を取り付けるための取付ロッド39が螺着される。
また、後のボディ部9には、軸方向で内径が適宜変化しながら同心状かつ前記基部9A及び円筒部9Bを貫通してのびる後の透孔14が設けられる。この後の透孔14は、針弁4を摺動可能に支持するとともに、後端側にOリング25がスリーブ部材26によって保持される。
また、針弁4のスリーブ部材26から後方に突出した部分には、該針弁4を前後に移動させるための操作手段Dが設けられる。本実施形態において、前記操作手段Dは、針弁4の後端側に設けられたピストン部27と、該ピストン部を摺動可能に収容するシリンダ室28とを含み、空気圧を利用して針弁4を前後動させるものが採用される。
前記ピストン部27は、ロックナット29により針弁4の後端に固着される。またピストン部27の外周面にOリング32が装着され、前記円筒部9Bの内周面に気密に接して摺動できる。
前記シリンダ室28は、後のボディ部9の基部9Aの後面、円筒部9Bの内周面及び円筒部9Bに螺着されたエンドキャップ30とで囲まれる空間で形成される。また、シリンダ室28は、ピストン部27よりも前側の前室28aと、後側の後室28bとを含み、後室28bは空気抜き孔35によって常時大気へと開放されている。また、この後室28bには、ピストン部27と前記エンドキャップ30との間に圧縮状態のバネ31が配される。
また前室28aには、高圧空気源Taからの高圧空気が電磁弁40を介して制御空気供給路36を経て供給され、その空気圧が制御される。なお、前室28aは、前記Oリング32及び25によって気密に構成されている。
前記制御空気供給路36は、外のボディ部9の外周面に設けられた空気供給口P3から後の透孔14と交わる向きにのびしかもネジ溝が形成された主流路36aと、一端がこの主流路36aに連なりかつ他端が前記前室28aに連通する小径の継ぎ流路36bとを含んで構成される。前記主流路36aのネジ溝部には、前のボディ部7と同様、ジョイント部が螺着され、該ジョイント部を介して外部の高圧空気源Taと接続される。なお電磁弁40は、スプレーガン1の外部に設けられることが望ましい。これにより、ガンの質量を小さくし得る。
このような操作手段Dの作用について述べる。先ず、電磁弁40は、例えば無通電時、前記前室28aを大気へと開放するポートにセットされる。これにより、ピストン部27は、前記バネ31により前向きに付勢され、ひいては、針弁4が塗料吐出口3aを閉止しうる。他方、電磁弁40に通電すると、そのポートが切り替えられ、前記前室28aに高圧空気源Taから高圧空気が供給される。これにより、ピストン部27は、前記バネ31を圧縮しながら後に移動し、ひいては、針弁4が塗料吐出口3aを開くことができ、塗料を被塗装物に向かって噴霧しうる。このように、電磁弁40への通電を制御することによって、塗料の噴霧、停止が自動で行われる。なおエンドキャップ30のねじ込み量を調節することで、バネ31の付勢力、ひいては針弁4の開き具合を調節できる。これにより、塗料の吐出量が調整され得る。
図1から明らかなように、本実施形態のスプレーガン1において、各供給口P1、P2及びP3は、ボディ2の一つの外周面に全て設けられる。従って、ホース等のジョイント作業等はボディ2の単一の外周面に対して行えば良く、その作業を能率化しうる。また、図2から明らかなように、各供給口P1、P2及びP3の中心位置は、前後方向にのびるボディの中心線Lに対して互い違い位置をずらせて形成されているため、ボディ2自体を小型化しつつ各ジョイント部の衝合などを防止するのに役立つ。
本実施形態のスプレーガン1は、図5、図6に示されるように、前記塗料供給路6に、水系塗料に対する耐腐食性を有した金属、ガラス又は樹脂によって耐腐食部Aが形成されている。本実施形態では、耐腐食部Aとして、塗料供給路6の塗料と接触する表面全部が、水系塗料に対する耐腐食性を有した樹脂で構成される。即ち、主流路6a、継ぎ流路6b及び同心流路6cが耐腐食部Aとして形成される。従って、塗料供給路6の水系塗料に対する腐食が抑えられ、ひいてはスプレーガン1の耐久性が向上する。
耐腐食部Aを形成する方法としては、特に限定されないが、本実施形態では、中のボディ部8自体を前記耐腐食性を有した例えば樹脂で形成することにより塗料供給路6が耐腐食部Aとして形成される。従って、簡単な構造で耐腐食部Aが形成される。また、全体が樹脂から形成された中のボディ部7は、スプレーガン1の質量が大幅に小さくなる。これは、ロボットの負荷を軽減し、高い省エネルギー効果を発揮しうる。さらに、ガラスや透明性を有する樹脂を用いた場合、それらの透明性に起因し、塗料供給路6の内部を外部から透視しうる。従って、塗装後の塗料供給路6の洗浄時等に塗料残り等を容易に判別でき、メンテナンス性が向上する。
本実施形態のように、中のボディ部7を樹脂から構成した場合、強度の低下、とりわけネジ溝部などの強度低下が懸念される。従って、樹脂からなる中のボディ部8には、塗料供給口P2だけを形成し、空気供給口P1及びP4は前のボディ部7に、また制御空気供給口P3は、後のボディ部9にそれぞれ分散して形成することが望ましい。これにより、中のボディ部7の強度低下を最小限に抑えることができる。従って、本実施形態のスプレーガン1は、水系塗料による塗料供給路の腐食を防止しつつ、質量増加を防ぎ、かつ、ネジ部の強度低下を最小限に抑えるという優れた実用上の効果を奏しうる。また、ボディ2は、前記各ボディ部に空気ないし塗料供給路がそれぞれ分けて設けられるため、メンテナンス性が向上する。
ここで、水系塗料に対する耐腐食性を有する樹脂としては、特に限定されるものではないが、好ましくはアセタール樹脂、エチレン樹脂又はフッ素樹脂が好適であり、とりわけ三弗化エチレン樹脂又は四弗化エチレン樹脂が好適である。これらは、機械加工性にも優れるため、バルク状の板片に孔加工を施すことにより、容易に中のボディ部8を形成し得る。
同様に、水系塗料に対する耐腐食性を有する金属としては、特に限定されるものではないが、例えばチタン、チタン合金又はステンレスが望ましい。ただし、スプレーガン1の質量を軽減するためには、本実施形態のように、中のボディ部7自体を前記樹脂から形成することが望ましく、さらにはその両側の前のボディ部7及び後のボディ部9は、アルミニウム又はアルミニウム合金で形成されるのが望ましい。
また、塗料は、塗料供給路6を経て塗料ノズル3の中心孔3cに圧送される。この際、塗料が前のボディ部7に接触することがないように、図4に示されるように、前のボディ部7と中のボディ部8との間には、Oリングからなるシール部材42が配される。該シール部材42は、塗料ノズル3の後端部かつその外周に沿って配される。これにより、同心流路6cからの塗料が、前のボディ部7と中のボディ部7との接触面に漏れ出すのを防止できる。従って、アルミニウムないしアルミニウム合金からなる前のボディ部7の腐食を防止できる。
なお、塗料と接触する塗料ノズル3及び前記針弁4は、ステンレスから形成されており、これらも水系塗料に対して耐腐食性を有するが、例えば本実施形態のように、塗料ノズル3の中心孔3cに水系塗料に対して、ステンレスよりも耐腐食性の効果が高いポリアセタール樹脂等の樹脂からなるスリーブ部材44を交換可能に内挿することもできる。これによれば、塗料ノズル3と水系塗料との接触領域をノズル部3c2だけに減じることができ、塗料ノズル3の耐腐食性をより一層向上させることができる。勿論、スリーブ部材44は、ノズル部3c2までを被覆するものでも良い。
以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく種々の態様に変更して実施できる。例えば、耐腐食部Aは、前記塗料供給路6の表面に、樹脂材料等をコーティングすることにより形成することもできる。この場合、中のボディ部7は、アルミニウム合金等を用いて主要部が形成され、その塗料供給路6に樹脂材料をコーティングすることが望ましい。また塗料には二液性のものも採用できる。
自動スプレーガンの全体斜視図である。 その平面図である。 図1の背面図である 図2のX−X断面図である。 ボディの分解斜視図である。 中間ボディの斜視図(一部断面図)である。
符号の説明
1 自動スプレーガン
2 ボディ
3 塗料ノズル
3a 塗料吐出口
3b 塗料入口
3c 中心孔
4 針弁
5 空気キャップ
6 塗料供給路
7 前のボディ部
8 中のボディ部
9 後のボディ部
A 耐腐食部
D 操作手段

Claims (8)

  1. 前開口を有するボディと、
    この前開口に装着されかつボディの前に突出するととも先端を塗料吐出口とする塗料が通る中心孔が透設された塗料ノズルと、
    前記ボディの前に取り付けられかつ前記塗料ノズルの先端に空気を吐出する空気吐出口を有する空気キャップとを具えるとともに、
    前記塗料吐出口は、前記中心孔を通りかつ操作手段を用いて前後動可能な針弁の接離により開閉されるとともに、
    前記ボディは、前記前開口が設けられた前のボディ部と、前記操作手段が収納される後のボディ部と、それらの間に位置する中のボディ部とを含み、
    しかも前記中のボディ部には、外周面に設けられた塗料供給口からのびかつ前記中心孔に連通する塗料供給路が形成されるとともに、
    前記塗料供給路は、水系塗料に対する耐腐食性を有した金属、ガラス又は樹脂によって耐腐食部が形成されていることを特徴とする自動スプレーガン。
  2. 前記耐腐食部は、前記中のボディ部自体が前記耐腐食性を有した金属、ガラス又は樹脂からなることにより形成される請求項1に記載の自動スプレーガン。
  3. 前記中のボディ部は、前記耐腐食性を有した樹脂からなるとともに、前記前のボディ部及び後のボディ部は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる請求項1又は2に記載の自動スプレーガン。
  4. 前記樹脂は、アセタール樹脂、エチレン樹脂又はフッ素樹脂である請求項1乃至3のいずれかに記載の自動スプレーガン。
  5. 前記金属は、チタン、チタン合金又はステンレスである請求項1乃至3のいずれかに記載の自動スプレーガン。
  6. 前記塗料ノズル及び前記針弁は、ステンレスからなる請求項1乃至5のいずれかに記載の自動スプレーガン。
  7. 前記中心孔の内周面の少なくとも一部が、前記耐腐食性を有した樹脂で被覆されている請求項1乃至6のいずれかに記載の自動スプレーガン。
  8. 前記前のボディ部には、前記空気キャップに空気を供給する少なくとも一つの空気供給路が設けられるととともに、
    前記後のボディ部には、前記操作手段を被動させる制御空気供給路が設けられる請求項3に記載の自動スプレーガン。
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