JP2007018589A - ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
ディスク再生記録の起動時間を短縮できるディスク装置を提供する。
【解決手段】
対物レンズ2からBlu−ray Disc用のレーザを射出させながら対物レンズ2をディスク1表面に向かって上昇させ、ディスク1表面でのレーザの反射光に基づくフォーカスエラー信号を検出した後に、ディスク1の記録層でのレーザの反射光に基づくフォーカスエラー信号を検出すれば、ディスク1がBlu−ray Discであると判定し、そうでなければCDあるいはDVDであると判定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ディスク装置におけるディスク判別方法に関する。
従来からデジタルデータを記録するディスクメディアとして、例えば、CD(Compact Disk)、MD(Mini−Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)等がある。これらのディスクは、金属薄板をプラスチックで保護した円盤であり、レーザ光が照射され、その反射光の変化で記録された信号が読み取られる。
また、ディスクには例えばCD−ROM、DVD−ROM等の再生専用タイプのものと、MD、CD−R、CD−RW、DVD−R、DVD−RW、DVD+R、DVD+RW、DVD−RAM等のユーザーデータが記録可能なタイプがある。
記録可能タイプのものには、光磁気記録方式、相変化記録方式、色素膜変化記録方式等が利用される。色素膜変化記録方式はライトワンス記録方式とも呼ばれ、一度だけデータ記録が可能で書換え不能であるため、データ保存用途などに好適とされる。一方、光磁気記録方式や相変化記録方式は、データの書換えが可能であり音楽、映像、ゲーム、アプリケーションプログラム等の各種コンテンツデータの記録を始めとして各種用途に利用される。
上記のようなディスクを再生記録する装置においては、様々な種類のディスクを1台の装置で再生記録できる装置が従来から開発されており、このような装置におけるディスク判別方法についても従来から開発されている。
例えば、特許文献1には、ディスクがCDであるかDVDであるかを判別する方法が開示されている。ここでは、CDとDVDとでディスク表面からディスク内部の記録層までの距離(カバー層の厚み)が異なることを利用しており、ディスクに照射されるレーザビームの焦点をディスクの表面から離れた位置から記録層に対して近づくように移動制御し、レーザビームの焦点がディスク表面に移動したタイミングで得られる小レベルのPI信号(RF信号の低周波成分を抽出した信号でディスクの反射率を示す信号)が検出されてから、レーザビームの焦点が記録層に移動したタイミングで得られる大レベルのPI信号が検出されるまでの時間に基づき、ディスクがCDであるかDVDであるかを判別する。
ここで、近年、Blu−ray Discと呼ばれる高密度光ディスクが開発され、著しい大容量化が図られている。Blu−ray Discでは、波長405nmのレーザ(いわゆる青色レーザ)とNA(開口数)が0.85の対物レンズの組み合わせでビームスポットを大きく絞り込み、フェーズチェンジマーク(相変化マーク)の記録を行い、トラックピッチが0.32μmで、線密度が0.12μm/bitで、64KBのデータブロックを1つの記録単位として、フォーマット効率約82%としたとき、直径12cmのディスクに23.3GB程度の容量を記録できる。また、同様のフォーマットで、線密度を0.112μm/bitの密度とすると、25GBの容量を記録できる。さらに、記録層を多層構造とすることでさらに飛躍的な大容量化が実現できる。例えば記録層を2層とすることにより、容量は上記の2倍である46.6GB、また50GBとすることができる。また、Blu−ray Discのカバー層の厚みはNAに対応してCD(1.2mm)、DVD(0.6mm)に比べて薄く0.1mmである。
このようなBlu−ray Discと従来のCD、DVDの再生記録に対応するディスク装置におけるディスク判別方法として、上記特許文献1を適用すると次のようなものが考えられる。図5に示すように、DVD用のレーザ波長650μm、NA=0.6、またはCD用のレーザ波長780μm、NA=0.45という条件下で対物レンズ2からディスク1に向かってレーザビームを照射し、レーザビームの焦点がカバー層1a表面から離れた位置から近づく方向へ(図中矢印方向へ)対物レンズ2を移動制御し、レーザビームの焦点がディスク1表面(カバー層1a表面)に移動したタイミングで得られる小レベルのPI信号が検出されてから、レーザビームの焦点が記録層1bに移動したタイミングで得られる大レベルのPI信号が検出されるまでの時間を計測する。図(a)はBlu−ray Disc、図(b)はDVD、図(c)はCDの場合を示しており、カバー層1aの厚みはBlu−ray Disc(0.1mm)<DVD(0.6mm)<CD(1.2mm)であるから、前記計測した時間もBlu−ray Disc<DVD<CDとなり、これからディスク1を判別することができる。
しかし、上記の方法では、ディスク1がBlu−ray Discであると判別された場合、レーザ波長、NAをBlu−ray Disc用に切り換え、また、Blu−ray Disc用のレーザビームはCD、DVDに比べて焦点距離が短いため(NAが大きいためである)、判別後に図(a)の状態から対物レンズをディスク1表面側(図中矢印方向)へ移動させ、レーザビームの焦点を記録層1bに到達させてサーボ調整をする必要があり、結果としてBlu−ray Disc記録再生までの時間が長くなってしまう。Blu−ray Disc対応のディスク装置の場合、特にユーザはBlu−ray Discを使用する頻度が高いため、Blu−ray Discによる記録再生の起動時間が長いことはユーザにとって扱いにくいものとなる。
特開2004−342309号公報(第8頁)
本発明は上記問題点を鑑みてなされたものであり、ディスク再生記録の起動時間を短縮できるディスク装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明のディスク装置は、対物レンズと、該対物レンズから光ビームを射出させる光ビーム射出手段と、前記対物レンズをディスクの記録面に略垂直方向に移動させる対物レンズ移動手段と、前記ディスクでの前記光ビームの反射光に基づく信号を検出する検出手段と、
ディスク表面から第一の距離をもって形成される記録層を有する第一のディスクの前記記録層に焦点が届くような第一の焦点距離をもつ光ビームを光ビーム射出手段により前記対物レンズから射出させ、前記対物レンズから射出される前記光ビームの焦点が前記ディスク表面から離れた位置からディスク表面に近接する方向に移動するよう前記対物レンズを前記対物レンズ移動手段により前記ディスク表面に近接する方向に移動させ、前記ディスク表面での前記光ビームの反射光に基づく信号を前記検出手段により検出した後、前記ディスクが有する記録層での前記光ビームの反射光に基づく信号を前記検出手段により検出したか否かに基づき、前記ディスクが、前記第一のディスクであるか、あるいはディスク表面から前記第一の距離に比して長い第二の距離をもって形成され前記第一の焦点距離をもつ前記光ビームの焦点が届かない記録層を有する第二のディスクであるかを判別するような制御手段と、を備えることを特徴とする。
このような構成によれば、例えば、Blu−ray Discによる再生記録を行う場合、CDやDVDの記録層に焦点が届かない焦点距離をもつBlu−ray Disc読み取り用の光ビームによってディスクがBlu−ray Discであると判別されるので、そのまま即座にサーボ調整を行うことができ、結果的にBlu−ray Discによる再生記録の起動時間を短くすることができ、ユーザにとって扱いやすいディスク装置となる。
また、本発明のディスク装置は、前記制御手段は、前記ディスク表面での前記光ビームの反射光に基づく信号を前記検出手段により検出した後、前記ディスクが有する記録層での前記光ビームの反射光に基づく信号を前記検出手段により検出した場合、前記ディスク表面での前記光ビームの反射光に基づく信号を前記検出手段により検出してから、前記ディスクが有する記録層での前記光ビームの反射光に基づく信号を前記検出手段により検出するまでの経過時間が所定時間以内であれば、前記ディスクが前記第一のディスクであると判別することを特徴とする。
このような構成によれば、ディスクが例えばBlu−ray Discであることをより確実に判別できる。
また、本発明のディスク装置は、前記制御手段は、前記ディスクが前記第二のディスクであると判別した後、前記対物レンズから前記第一の焦点距離に比して長い第二の焦点距離をもつ光ビームを光ビーム射出手段により射出させ、前記対物レンズを前記対物レンズ移動手段により前記ディスク表面から離れる方向に移動させ、前記ディスクが有する記録層での前記光ビームの反射光に基づく信号を前記検出手段により検出してから、前記ディスク表面での前記光ビームの反射光に基づく信号を前記検出手段により検出するまでの経過時間に基づき前記ディスクが前記第二のディスクのうちいずれの種別のディスクであるかを判別することを特徴とする。
このような構成によれば、ディスクが例えばBlu−ray DiscではなくDVDまたはCDであると判別された場合、その後のディスクがDVDあるいはCDであるかの判別動作の時間を極力短くすることができ、DVDやCDによる再生記録の起動時間を極力短くすることができ、ユーザにとって扱いやすいディスク装置となる。
本発明のディスク装置によれば、ディスク再生記録の起動時間を短縮できる。
本発明の実施形態について、以下図面を参照して説明する。図1に、相変化方式でデータが記録されるディスクの記録再生を行うディスク装置の構成を示すブロック図を示す。なお、本発明はこれ以外のディスク装置にも適用できる。
ディスク1は相変化方式でデータが記録されるディスクである。ディスク1の記録面にはウォブリング(蛇行)したグルーブが形成され、このグルーブが記録トラックとなる。グルーブのウォブリングにはアドレス情報等が埋め込まれている。
このようなディスク1はスピンドルモータ9の軸と一体化された不図示のターンテーブルに固定され、スピンドルモータ9がディスク1を一定線速度で回転させる。
ピックアップ8はディスク1の記録面にレーザを照射し、ディスク1の記録面に相変化マークとしてデータを記録したり、ディスク1の記録面に記録された相変化マークとしてのデータを読み出したり、ウォブリングとしてのアドレス情報を読み出す。ピックアップ8は、レーザ光源としてのレーザダイオード7、レーザをディスク1の記録面に集光する対物レンズ2、ディスク1からのレーザの反射光を受光して電気信号に変換するフォトディテクタ6、レーザダイオード7から射出されたレーザを対物レンズ2に導き、ディスク1からの反射光をフォトディテクタ6に導く光学系を有する。レーザダイオード7は、Blu−ray Discに対応して波長が405nm、DVDに対応して波長が650nm、CDに対応して波長が780nmのレーザを射出することができる。
またピックアップ8は、対物レンズ2を駆動するアクチュエータとして、光軸に対して平行に対物レンズを変位させるフォーカスアクチュエータ3、光軸に対して垂直に対物レンズ2を変位させるトラッキングアクチュエータ4を有する。また、レーザダイオード7から対物レンズ2までの光路の途中には、球面収差補正機構5や波長選択シャッタ(不図示)が設けられる。球面収差補正機構5は、ビームエキスパンダやこれを駆動するアクチュエータを有し、波長の異なるレーザに対する球面収差を抑えることができる。また、波長選択シャッタは、波長選択膜により構成され、405nmのレーザに対しては透過するが、650nmのレーザに対しては対物レンズ2のNAが0.6に、780nmのレーザに対しては対物レンズ2のNAが0.45になるように開口制限し、ディスクに対応してNAを切り換えることができる。
RF処理回路12は、電流電圧変換回路、マトリクス演算回路、増幅回路等を有し、フォトディテクタ6の複数の受光面から出力される光検出信号に基づき、マトリクス演算処理により様々な信号を生成する。RF処理回路12が生成する信号には、再生データに相当する高周波信号である再生RF信号、サーボ制御のためのフォーカスエラー信号およびトラッキングエラー信号、ディスク1のグルーブウォブリングに係るウォブル信号がある。
信号処理回路14は、RF処理回路12から送出される再生RF信号に基づき2値化処理、PLLによる再生クロック生成処理等を行い、2値化したデータにさらに復調、誤り訂正を行い、再生データを生成する。再生データはシステムコントローラ20に読み出され、図示しないホストシステムに転送される。
また、信号処理回路14は、RF処理回路12から送出されるウォブル信号をアドレス情報にデコードし、システムコントローラ20に送出する。また、信号処理回路14は、ウォブル信号を用いたPLL処理でクロックを生成する。このクロックは記録時のエンコードクロック等に用いられる。
また、データ記録時には、図示しないホストシステムから記録データがシステムコントローラ20を介して信号処理回路14が有するメモリにバッファリングされる。そして、信号処理回路14はバッファリングされた記録データを上記エンコードクロックを基準クロックとして誤り訂正コード付加等を行い、さらに変調を行う。誤り訂正方式や変復調方式についてはディスクに対応したものを用いる。そして、信号処理回路14は変調後の記録データをパルス信号としてレーザドライバ11に送出し、レーザドライバ11はパルス信号に基づきレーザダイオード7を発光駆動する。これにより、ディスク1の記録面に記録データが相変化マークとして形成される。
なお、レーザドライバ11は、いわゆるAPC回路を有し、ピックアップ8内に設けられたレーザパワーモニタ用フォトディテクタの出力よりレーザパワーをモニタしながら、レーザの出力が温度等によらず一定となるよう制御する。レーザ出力の目標値は記録用、再生用があり、システムコントローラ20から供給される。
デジタルサーボ処理回路15は、RF処理回路12から送出されADC13でデジタル化されたフォーカスエラー信号およびトラッキングエラー信号に基づきサーボ制御を行う。デジタルサーボ処理回路15は、フォーカスエラー信号に基づきドライブ信号を生成しPWM信号生成回路16に送出し、PWM信号生成回路16はドライブ信号をパルス信号に変換し、PWMドライバ18に送出し、PWMドライバ18はパルス信号に基づきフォーカス駆動信号を生成し、フォーカスアクチュエータ3を駆動する。同様にデジタルサーボ処理回路15は、トラッキングエラー信号に基づきドライブ信号を生成し、PWM信号生成回路16およびPWMドライバ18を介してトラッキング駆動信号によりトラッキングアクチュエータ4を駆動する。これにより、フォーカスサーボ、トラッキングサーボが行われる。
また、デジタルサーボ処理回路15は、トラッキングエラー信号の低周波成分として得られるスレッドエラー信号に基づいてドライブ信号を生成し、PDM信号生成回路17に送出し、PDM信号生成回路17はドライブ信号をパルス信号に変換し、モータドライバ19に送出し、モータドライバ19はパルス信号に基づきスレッド駆動信号を生成し、スレッドモータ10に送出し、スレッドモータ10を駆動する。スレッドモータ10の駆動によりピックアップ8がディスク1の半径方向にスライドし、トラッキングサーボ中の対物レンズ2の光軸ずれを抑えることができる。
また、デジタルサーボ処理回路15は、システムコントローラ20からトラックジャンプの指令を受けると、トラッキングサーボをオフとし、トラッキングエラー信号に基づきドライブ信号を生成し、PDM信号生成回路17およびモータドライバ19を介してスレッド駆動信号によりスレッドモータ10を駆動する。これにより、ピックアップ8はディスク1の半径方向にスライドし、ディスク1上のレーザスポットが目標トラックに集光する。
また、信号処理回路14はウォブル信号に対してPLL処理を行い、クロックをスピンドルモータ9の回転速度情報として生成し、これを所定の基準速度情報と比較することでスピンエラー信号を生成し、デジタルサーボ処理回路15に送出する。デジタルサーボ処理回路15は、スピンエラー信号に基づきPDM信号生成回路17およびモータドライバ19を介してスピンドル駆動信号によりスピンドルモータ9を駆動し、ディスク1が線速度一定で回転制御される。
また、デジタルサーボ処理回路15は、ピックアップ8からの光検出信号に基づきRF処理回路12が生成する収差を示す信号に基づきドライブ信号を生成し、PWM信号生成回路16およびPWMドライバ18を介して球面収差補正機構5のアクチュエータを駆動することで、ディスク1に集光されるレーザの球面収差を抑える。
以上のようなサーボ系および記録再生の各種動作はマイクロコンピュータで構成されたシステムコントローラ20が制御する。システムコントローラ20は、図示しないホストシステムからのATAPIコマンドに応じて各種処理を実行する。
次に、以上のような構成のディスク装置におけるディスク判別処理について以下、図2のフローチャートを参照しながら説明する。
まず、ステップS1でディスク1がディスク装置に挿入され、ターンテーブルに固定される。
次にステップS2で、システムコントローラ20は信号処理回路14にBlu−ray Disc用のレーザ点灯を指令し、信号処理回路14はレーザドライバ11を用いてレーザダイオード7からBlu−ray Discに対応する波長が405nmのレーザを射出させ、対物レンズ2からレーザが射出する。このとき、対物レンズのNAは0.85である。また、記録マークが消去されないようレーザパワーが再生用パワーとなるようレーザドライバ11のAPC回路が制御する。
次にステップS3で、システムコントローラ20はデジタルサーボ処理回路15に対物レンズの上昇動作を指令し、デジタルサーボ処理回路15は、対物レンズ2から射出されるレーザの焦点がディスク1表面から離れた位置からディスク1表面に近づく方向に略等速で移動するよう、PWM信号生成回路16、PWMドライバ18およびフォーカスアクチュエータ3を介して対物レンズ2をディスク1記録面の略垂直方向に略等速で駆動する。図3に対物レンズの上昇動作を示す。なお、(a)はディスク1がBlu−ray Disc、(b)はディスク1がDVD、(c)はディスク1がCDの場合である。図3のように対物レンズ2がディスク1表面に向かって(図中矢印方向に)略等速に上昇し、レーザの焦点もディスク1表面から離れた位置からディスク1表面に近づく方向に略等速で移動する。また、ステップS3ではシステムコントローラ20は図示しないタイマ部により時間計測を開始する。
対物レンズ2が上昇してゆくと、レーザの焦点がある時点でディスク1表面に到達し、ディスク1表面でのレーザの反射により、図3のような所定の振幅をもつフォーカスエラー信号FE1(以下、第1フォーカスエラー信号)が得られる。そこで、システムコントローラ20は、ステップS3以降、デジタルサーボ処理回路15を介してフォーカスエラー信号を監視し、フォーカスエラー信号が第1フォーカスエラー信号のピーク値付近の所定値F1を越えたことで第1フォーカスエラー信号を検出する。システムコントローラ20は、ステップS3の時間計測開始から所定時間以内に第1フォーカスエラー信号が検出されない場合は(ステップS4のNO)、ディスク1が存在しないと判断する。ここでの所定時間は、対物レンズ2が上昇を開始してから可動範囲限界付近まで移動する時間とすればよい。
もし、システムコントローラ20がステップS3の時間計測開始から所定時間以内に第1フォーカスエラー信号を検出すると(ステップS4のYES)、ステップS5で図示しないタイマ部を用いて時間計測を開始する。図3ではタイミングt1で時間計測が開始する。
ディスク1がBlu−ray Discの場合、第1フォーカスエラー信号の検出後、対物レンズ2が上昇してゆくとレーザの焦点がディスク1のカバー層1aを上昇してゆき、フォーカスエラー信号が0となる期間が続き、ある時点でレーザの焦点がディスク1の記録層1bに到達すると、レーザの記録層1bでの反射により図3(a)のような第1フォーカスエラー信号よりも振幅が大きなフォーカスエラー信号FE2(以下、第2フォーカスエラー信号)が得られる。そこで、システムコントローラ20は、ステップS5以降、デジタルサーボ処理回路15を介してフォーカスエラー信号を監視し、フォーカスエラー信号が第2フォーカスエラー信号のピーク値付近の所定値F2を越えたことで第2フォーカスエラー信号を検出する。ステップS5の時間計測開始から所定時間以内にシステムコントローラ20が第2フォーカスエラー信号を検出すると(ステップS6のYES)、ステップS7に進む。この所定時間は、第1フォーカスエラー信号が検出されてから、対物レンズ2が可動範囲限界付近まで上昇するまでの時間である。もし、ステップS5の時間計測開始から所定時間以内にシステムコントローラ20が第2フォーカスエラー信号を検出しなければ(ステップS6のNO)、ステップS8に進む。
ステップS7では、システムコントローラ20が、ステップS5の時間計測開始からステップS6で第2フォーカスエラー信号を検出するまでの経過時間が所定時間以内であるかを判定し、所定時間以内であれば(ステップS7のYES)ディスク1がBlu−ray Discであると判定し、そうでなければ(ステップS7のNO)エラーとして処理を中断する。ここでの所定時間は、複数のBlu−ray Discについて予め第1フォーカスエラー信号検出から第2フォーカスエラー信号検出までの時間をサンプルとして計測し、その上限値以内であれば全体サンプルのうちほとんどのサンプルが含まれるような上限値とすればよい。
Blu−ray Disc用のレーザはNAが大きいため焦点距離が短く、カバー層1aがBlu−ray Discよりも厚いDVDやCDでは対物レンズ2を可動範囲限界まで上昇させてもレーザの焦点が記録層1bまで届かず、第2フォーカスエラー信号は得られない。そこで、図3(b)(c)のように、ステップS5の時間計測開始(タイミングt1)から所定時間が経過し対物レンズ2が可動範囲限界付近まで上昇する(タイミングt3)までに第2フォーカスエラー信号が検出されなければ、ディスク1がBlu−ray Discでなく、DVDあるいはCDであると判別でき、ステップS8以降でさらにディスク1がDVDであるかCDであるかを判別する。一方、図3(a)のように、ステップS5の時間計測開始(タイミングt1)から所定時間が経過し対物レンズ2が可動範囲限界付近まで上昇する(タイミングt3)までに第2フォーカスエラー信号が検出されれば(タイミングt2)、ディスク1がBlu−ray Discであることはほぼ確定できる。ここでさらに、このステップS5の時間計測開始、つまり第1フォーカスエラー信号検出時から第2フォーカスエラー信号が検出されるまでの経過時間(タイミングt1からタイミングt2の間の時間)が所定時間以内であることをステップS7で判定することで、ディスク1がBlu−ray Discであることをより確実に判定している。
ディスク1がBlu−ray Discであると判定された時点で、レーザの焦点は第2フォーカスエラー信号を検出した位置つまり記録層1bに位置しているので、そのままフォーカスサーボをオンとしサーボ調整を行うことができ、Blu−ray Discの起動時間を短くできる。
次にステップS8で、システムコントローラ20は信号処理回路14にDVD用またはCD用のレーザ点灯を指令し、信号処理回路14はレーザドライバ11を用いてレーザダイオード7からDVDまたはCDに対応する波長が650nmまたは780nmのレーザを射出させ、対物レンズ2からレーザが射出する。このとき、対物レンズのNAは0.6または0.45である。また、記録マークが消去されないようレーザパワーが再生用パワーとなるようレーザドライバ11のAPC回路が制御する。このとき、レーザの焦点距離は上記ステップS2〜ステップS7で用いたBlu−ray Disc用のレーザの焦点距離よりも長い。
次にステップS9で、システムコントローラ20はデジタルサーボ処理回路15に対物レンズの下降動作を指令し、デジタルサーボ処理回路15は、可動範囲限界付近までディスク1表面に近づいた対物レンズ2がディスク1表面から離れる方向に略等速で移動するよう、PWM信号生成回路16、PWMドライバ18およびフォーカスアクチュエータ3を介して対物レンズ2をディスク1記録面に略垂直方向に駆動する。図4に対物レンズの下降動作を示す。なお、(a)はディスク1がDVD、(b)はディスク1がCDの場合である。図4のように対物レンズ2がディスク1表面から離れる方向(図中矢印方向に)略等速に下降し、レーザの焦点も記録層1bからカバー層1aへの方向に略等速で移動する。また、ステップS9ではシステムコントローラ20は図示しないタイマ部により時間計測を開始する。
上記ステップS8のレーザ点灯時にはレーザの焦点は記録層1bを上方に越えた位置にあり、対物レンズ2が下降してゆくと、レーザの焦点がある時点で記録層1bに到達し、記録層1bでのレーザの反射により、図4のような所定の振幅をもつフォーカスエラー信号FE3(以下、第3フォーカスエラー信号)が得られる。そこで、システムコントローラ20は、ステップS9以降、デジタルサーボ処理回路15を介してフォーカスエラー信号を監視し、フォーカスエラー信号が第3フォーカスエラー信号のピーク値付近の所定値F3を越えたことで第3フォーカスエラー信号を検出する。システムコントローラ20は、ステップS9の時間計測開始から所定時間以内に第3フォーカスエラー信号が検出されない場合は(ステップS10のNO)、エラーとして処理を中断する。ここでの所定時間は、対物レンズ2が可動範囲限界付近から下降して、レーザの焦点がディスク1表面から離れた位置まで移動する時間とすればよい。
もし、システムコントローラ20がステップS9の時間計測開始から所定時間以内に第3フォーカスエラー信号を検出すると(ステップS10のYES)、ステップS11で図示しないタイマ部を用いて時間計測を開始する。図4ではタイミングt4で時間計測が開始する。
第3フォーカスエラー信号の検出後、対物レンズ2が下降してゆくとレーザの焦点がディスク1のカバー層1aを下降してゆき、フォーカスエラー信号が0となる期間が続き、ある時点でレーザの焦点がディスク1表面に到達すると、レーザのディスク1表面での反射により図4のような第3フォーカスエラー信号よりも振幅が小さなフォーカスエラー信号FE4(以下、第4フォーカスエラー信号)が得られる。そこで、システムコントローラ20は、ステップS11以降、デジタルサーボ処理回路15を介してフォーカスエラー信号を監視し、フォーカスエラー信号が第4フォーカスエラー信号のピーク値付近の所定値F4を増加方向に越えたことで第4フォーカスエラー信号を検出する。ステップS11の時間計測開始から所定時間以内にシステムコントローラ20が第4フォーカスエラー信号を検出すると(ステップS12のYES)、ステップS13に進む。この所定時間は、CDにおいて第3フォーカスエラー信号が検出されてから、対物レンズ2が下降してゆきレーザの焦点がディスク1表面から離れた位置に移動するまでの時間とすればよい。もし、ステップS11の時間計測開始から所定時間以内にシステムコントローラ20が第4フォーカスエラー信号を検出しなければ(ステップS12のNO)、エラーとして処理を中断する。
ステップS13では、システムコントローラ20が、ステップS11の時間計測開始からステップS12で第4フォーカスエラー信号を検出するまでの経過時間が所定時間以内であるかを判定し、所定時間以内であれば(ステップS13のYES)ディスク1がDVDであると判定し、そうでなければ(ステップS13のNO)ディスク1がCDであると判定する。ここでの所定時間は、複数のDVDおよびCDについて予め第3フォーカスエラー信号検出から第4フォーカスエラー信号検出までの時間をサンプルとして計測し、DVDのサンプルとCDのサンプルとを区別するようなしきい値とすればよい。
図4のようにDVDはCDに比べてカバー層の厚みが薄いため、記録層1bに対応する第3フォーカスエラー信号の検出からディスク1表面に対応する第4フォーカスエラー信号の検出までの時間はDVD(タイミングt4からt5の時間)のほうがCD(タイミングt6からt5の時間)に比べて小さいため、上記方法によりディスク1がDVDであるかCDであるかを判別できる。
このように、対物レンズ2を上昇させてディスク1がBlu−ray Discでないと判定された場合、上昇した対物レンズ2を下降させてディスク1がDVDあるいはCDであるかを判定するので、Blu−ray Discの判定後、即座にDVD・CDの判定を行うことができ、DVD・CDの起動時間を極力短くすることができる。なお、起動時間が許すのであれば、Blu−ray Discの判定後、レーザの焦点がディスク1表面から離れた位置まで移動するよう対物レンズ2を下降させ、その後、対物レンズ2を再度上昇させて、ディスク1表面に対応する第4のフォーカスエラー信号が検出されてから記録層1bに対応する第3のフォーカスエラー信号が検出されるまでの時間を計測し、その時間が所定時間以内であればディスク1がDVD、そうでなければCDであると判定してもよい。
なお、以上の実施形態ではフォーカスエラー信号の検出に基づく方法を説明したが、フォーカスエラー信号の代わりに、ディスクでの反射光に基づく他の信号、例えば前述したPI信号の検出に基づく方法でもよい。
は、本発明に係るディスク装置のブロック図である。 は、本発明に係るディスク装置におけるディスク判別処理のフローチャートである。 は、Blu−ray Disc用レーザ点灯時の対物レンズの上昇動作およびフォーカスエラー信号の波形を示す図である。 は、DVDまたはCD用レーザ点灯時の対物レンズの下降動作およびフォーカスエラー信号の波形を示す図である。 は、従来技術に基づくディスク判別方法を示す図である。
符号の説明
1 ディスク
2 対物レンズ
3 フォーカスアクチュエータ
4 トラッキングアクチュエータ
5 球面収差補正機構
6 フォトディテクタ
7 レーザダイオード
8 ピックアップ
9 スピンドルモータ
10 スレッドモータ
11 レーザドライバ
12 RF処理回路
13 ADC
14 信号処理回路
15 デジタルサーボ処理回路
16 PWM信号生成回路
17 PDM信号生成回路
18 PWMドライバ
19 モータドライバ
20 システムコントローラ

Claims (3)

  1. 対物レンズと、該対物レンズから光ビームを射出させる光ビーム射出手段と、前記対物レンズをディスクの記録面に略垂直方向に移動させる対物レンズ移動手段と、前記ディスクでの前記光ビームの反射光に基づく信号を検出する検出手段と、
    ディスク表面から第一の距離をもって形成される記録層を有する第一のディスクの前記記録層に焦点が届くような第一の焦点距離をもつ光ビームを光ビーム射出手段により前記対物レンズから射出させ、前記対物レンズから射出される前記光ビームの焦点が前記ディスク表面から離れた位置からディスク表面に近接する方向に移動するよう前記対物レンズを前記対物レンズ移動手段により前記ディスク表面に近接する方向に移動させ、前記ディスク表面での前記光ビームの反射光に基づく信号を前記検出手段により検出した後、前記ディスクが有する記録層での前記光ビームの反射光に基づく信号を前記検出手段により検出したか否かに基づき、前記ディスクが、前記第一のディスクであるか、あるいはディスク表面から前記第一の距離に比して長い第二の距離をもって形成され前記第一の焦点距離をもつ前記光ビームの焦点が届かない記録層を有する第二のディスクであるかを判別するような制御手段と、を備えることを特徴とするディスク装置。
  2. 前記制御手段は、前記ディスク表面での前記光ビームの反射光に基づく信号を前記検出手段により検出した後、前記ディスクが有する記録層での前記光ビームの反射光に基づく信号を前記検出手段により検出した場合、前記ディスク表面での前記光ビームの反射光に基づく信号を前記検出手段により検出してから、前記ディスクが有する記録層での前記光ビームの反射光に基づく信号を前記検出手段により検出するまでの経過時間が所定時間以内であれば、前記ディスクが前記第一のディスクであると判別することを特徴とする請求項1に記載のディスク装置。
  3. 前記制御手段は、前記ディスクが前記第二のディスクであると判別した後、前記対物レンズから前記第一の焦点距離に比して長い第二の焦点距離をもつ光ビームを光ビーム射出手段により射出させ、前記対物レンズを前記対物レンズ移動手段により前記ディスク表面から離れる方向に移動させ、前記ディスクが有する記録層での前記光ビームの反射光に基づく信号を前記検出手段により検出してから、前記ディスク表面での前記光ビームの反射光に基づく信号を前記検出手段により検出するまでの経過時間に基づき前記ディスクが前記第二のディスクのうちいずれの種別のディスクであるかを判別することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のディスク装置。
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