JP2007017095A - 冷凍装置 - Google Patents

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政和 甲斐
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Abstract

【課題】非凝縮加温方式を採用して庫内を保温する冷凍装置において、圧縮機の回転数変動に追従し、気相状態の冷媒が常に非凝縮の圧力を安定して保つことができる圧力制御を可能にすること。
【解決手段】圧縮機11から吐出される気相状態の冷媒を保温庫の被温調空間内飽和圧力以下に減圧させてエバポレータ17に導入する非凝縮加温運転が可能に構成された冷凍装置において、気相状態の冷媒をコンデンサ13及び電子膨張弁17をバイパスしてエバポレータ17に導入するホットガスバイパス配管6と、ホットガスバイパス配管6を流通する冷媒を被温調空間内温度飽和圧力以下に減圧させるキャピラリ管7A,7Bと、ホットガスバイパス配管6を開閉して冷媒の流通を断続するホットガス電磁弁7A、7Bとを備え、キャピラリ管7A,7Bの減圧能力を圧縮機11の回転数に応じて可変とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、冷凍装置、たとえば冷凍車等に積載されたコンテナ内の加熱に非凝縮加温方式を採用した陸上輸送用冷凍装置等に適用される冷凍装置に関する。
陸上輸送用冷凍装置は、トラックの荷台など陸上輸送用車両(以下「冷凍車」と呼ぶ)に積載されたコンテナ(「保温庫」とも言う)内を冷却または加温し、積み込んだ荷物を所望の温度に維持して輸配送する車両に装備されるものであり、圧縮機、コンデンサユニット、エバポレータユニット等の機器類を冷媒配管で接続した冷凍サイクルを形成し、さらに、各種運転操作を行う制御部等を具備した構成とされる。
このような陸上輸送用冷凍装置には、たとえば車両走行用の主エンジンで圧縮機を駆動する「直結方式」の他、車両走行用の主エンジンとは別に設けたサブエンジンで圧縮機を駆動する「サブエンジン方式」等がある。
このような陸上輸送用冷凍装置において、被温調空間である庫内を加熱して保温する従来方式には温水加熱方式及びホットガス冷媒加熱方式が知られている。
また、上述した従来方式の問題点を解決し、保温状態にある庫内を迅速かつ効率よく加熱することを目的として、非凝縮加温方式が提案されている。この非凝縮加温方式は、圧縮機の吐出ガスと庫内空気とを熱交換させて加温運転を行う冷凍装置において、当該庫内温度にて冷媒が凝縮しない圧力まで減圧した後に庫内側熱交換器で放熱させ、冷媒を液化させることなく気相状態のまま加熱運転を行う加温方式である。
このような非凝縮加温方式のメリットは、1)冷媒を液化させないことによりアキュムレータの削除が可能になる、2)加温の立ち上がりが早い、3)アキュムレータへの液溜まりが発生しないため冷却運転に切り換えた場合の立ち上がり性が極めてよい、等があげられる。(たとえば、特許文献1参照)
特開2004−162998号公報
しかしながら、上述した非凝縮加温方式においては、圧縮機の回転数(押退量)を多段に切り換える場合、安定した加温性能を得るためには圧縮機回転数の変更に追従して気相状態の冷媒を非凝縮となる圧力に圧力制御することが必要となる。すなわち、一般的には冷媒流量の変化に応じて冷媒が受ける減圧量(圧力損失)も変動するので、圧縮機回転数を変更した場合に追従して安定した加温性能を得るためには、気相状態の冷媒が常に非凝縮の圧力を安定して保てるような圧力制御が求められる。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、非凝縮加温方式を採用して庫内を加熱する陸上輸送用冷凍装置等の冷凍装置において、圧縮機の回転数変動に追従し、気相状態の冷媒が常に非凝縮の圧力を安定して保つことができる圧力制御を可能にすることにある。
本発明は、上記の課題を解決するため、下記の手段を採用した。
本発明に係る冷凍装置は、圧縮機から吐出される気相状態の冷媒を減圧手段により被温調空間内温度飽和圧力以下に減圧させてエバポレータに導入する非凝縮加温運転が可能に構成された冷凍装置において、
前記気相状態の冷媒をコンデンサ及び絞り機構をバイパスして前記エバポレータに導入するバイパス流路と、該バイパス流路を流通する前記冷媒を被温調空間内温度飽和圧力以下に減圧させる減圧手段と、前記バイパス流路を開閉して前記冷媒の流通を断続する開閉手段とを備え、前記減圧手段の減圧能力を前記圧縮機の回転数に応じて可変としたことを特徴とするものである。
このような冷凍装置によれば、気相状態の冷媒をコンデンサ及び絞り機構をバイパスしてエバポレータに導入するバイパス流路と、該バイパス流路を流通する冷媒を被温調空間内温度飽和圧力以下に減圧させる減圧手段と、バイパス流路を開閉して冷媒の流通を断続する開閉手段とを備え、減圧手段の減圧能力を圧縮機の回転数に応じて可変としたので、圧縮機の回転数が変動した場合に追従して可変の減圧能力を変化させ、冷媒流量に応じた最適の減圧能力に設定して所望の非凝縮圧力を保つ圧力制御が可能になる。
上記の冷凍装置において、前記減圧手段の減圧能力は、減圧抵抗の異なる流路を複数設けて流路切換手段により選択切換されることが好ましく、これにより、減圧能力を段階的に変化させることができる。
上記の冷凍装置において、前記減圧手段の減圧能力は、弁体の開度調整によりなされることが好ましく、これにより、減圧能力を連続的及び段階的に変化させることができる。
上述した本発明によれば、減圧手段の減圧能力を圧縮機の回転数に応じて可変としたので、圧縮機の回転数が変動した場合に追従して可変の減圧能力を変化させ、冷媒流量に応じた最適の減圧能力に設定して所望の非凝縮圧力を保つ圧力制御が可能になり、従って、圧縮機の回転数変動があっても気相状態の冷媒を非凝縮の冷媒圧力に追従性よく安定して保ち、全て気相状態のガス冷媒が加温サイクルを循環して加熱する非凝縮加温運転を確実に実施することができる。
以下、本発明に係る冷凍装置の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図5に示す冷凍車1は、輸送用冷凍装置の一例として、荷台に積載したコンテナ(保温庫)2内を冷却または加熱して所望の庫内設定温度に維持する陸上輸送用冷凍装置10を装備している。なお、図示の陸上輸送用冷凍装置10は、コンテナ2内に設置されるエバポレータユニット3と、コンテナ2の外部に設置されるコンデンシングユニット4とに分割されたセパレート型であり、両ユニット3,4間が冷媒配管5、ホットガスバイパス配管(バイパス流路)6及び図示しない電気ケーブルで連結された構成とされる。
ここで、陸上輸送用冷凍装置10に係る冷媒回路構成の第1の実施形態を図4に基づいて説明する。なお、以下の説明においては、実際に冷媒が流れている冷媒回路図の流路を太線で示し、かつ、閉状態にある弁類を黒塗りで示している。
図4に示す冷媒回路構成は、コンテナ2の庫内を冷却する運転状態である。陸上輸送用冷凍装置10は、コンデンシングユニット4内に設置された圧縮機11からコンテナ2の庫内に設置されたエバポレータユニット3に冷媒を供給し、この冷媒と庫内の空気とが熱交換して庫内を温調する装置である。この場合の圧縮機11は図示省略の駆動源を備えており、たとえば車両走行用の主エンジンで駆動する「直結方式」や、車両走行用の主エンジンとは別に設けた圧縮機専用のサブエンジンを備えている「サブエンジン方式」等のいずれであってもよい。
圧縮機11で圧縮された高温高圧のガス冷媒(気相状態の冷媒)は、冷媒配管5及び全開のコンデンサ入口電磁弁12を通ってコンデンサ(庫外側熱交換器)13に導かれる。このとき、冷媒配管5の途中から分岐するホットガスバイパス配管6に配設された流路切換手段のホットガス電磁弁7A,7Bは全閉とされる。
コンデンサ13に供給された高温高圧のガス冷媒は、外気と熱交換して凝縮し、気液二相を含む高温の液冷媒となる。コンデンサ13で凝縮した液冷媒は、冷媒配管5を通り、レシーバタンク14を経由して気液熱交換器15に導かれる。この気液熱交換器15は、高温の液冷媒と後述する低温低圧のガス冷媒とを熱交換させる。
気液熱交換器15を通過して温度低下した液冷媒は、冷媒配管5を通って絞り機構の電子膨張弁16に導かれる。この液冷媒は、電子膨張弁16を通過して減圧されるため、低温低圧の液冷媒がエバポレータ(庫内側熱交換器)17に供給される。
エバポレータ17に供給された液冷媒は、庫内の空気と熱交換して気化し、低温低圧のガス冷媒が気液熱交換器15を通って圧縮機11に吸い込まれる。この結果、気化する冷媒が庫内の空気から吸熱するので、庫内の空気は冷却されて庫内温度が低下する。
このように、圧縮機11で圧縮されたガス冷媒は、保温庫内の冷却運転時にコンデンサ13、電子膨張弁16及びエバポレータ17の順に循環して凝縮及び気化による状態変化を繰り返すので、圧縮機11で冷媒を循環させる閉回路の冷凍サイクルが構成される。
上述した冷凍サイクルには、ホットガス電磁弁7A,7Bを備えたホットガスバイパス配管(バイパス流路)6が設けられている。このホットガスバイパス配管6は、圧縮機11とコンデンサ入口電磁弁12との間から分岐し、電子膨張弁16とエバポレータ17との間に連結されている。また、ホットガスバイパス配管6は、管路の途中で二つのバイパス流路に分岐してから再度合流するように構成された第1分岐部6A及び第2分岐部6Bを備えている。
両分岐部6A,6Bには、開閉手段及び流路切換手段となる比較的小口径の第1ホットガス電磁弁7A及び第2ホットガス電磁弁7Bと、減圧抵抗(減圧手段)となる第1キャピラリ管8A及び第2キャピラリ管8Bとが設けられている。図示の例では、第1キャピラリ管8AのCv値が第2キャピラリ管8BのCv値より大きくなるように設定されている。換言すれば、第1キャピラリ管8Aを通過して生じる圧力損失δ1が、第2キャピラリ管8Bを通過して生じる圧力損失δ2より小さく(δ1<δ2)なるように設定されている。
このように構成されたホットガスバイパス配管6は、コンテナ2の庫内を加温する場合に使用される冷媒のバイパス流路となる。この場合の加温方式には、圧縮機11から吐出された気相状態の冷媒を、すなわち高温高圧のガス冷媒を後述する減圧手段によりコンテナ2内の庫内温度飽和圧力以下に減圧した状態でエバポレータ17に導入する非凝縮加温運転が採用される。
このホットガスバイパス配管6を用いてコンテナ2の庫内を加温する場合には、たとえば図1ないし図3に示すように、コンデンサ入口電磁弁12及び電子膨張弁16が全閉とされる。そして、非凝縮加温運転を行う際には、圧縮機11の回転数に応じてホットガスバイパス配管6を通過する際の減圧能力が可変とされる。すなわち、圧縮機11の回転数が大きく冷媒押退量も大きい高速回転時程減圧能力が小さくなり、圧縮機11の回転数が小さく冷媒押退量も小さい低速回転時程減圧能力が大きくなるように、圧縮機11の回転数に追従して減圧手段の減圧能力を可変とする。
このような減圧能力の可変制御を可能にするため、第1の実施形態における具体的な手段では、上述した第1ホットガス開閉弁7A及び第2ホットガス開閉弁7Bを適宜開閉操作することにより、3種類の減圧能力からひとつを選択切換できるようになっている。すなわち、第1ホットガス開閉弁7A及び第2ホットガス開閉弁7Bを開閉操作することにより、冷媒が通過する分岐部6A,6Bを選択切換可能になるので、第1キャピラリ8A及び第2キャピラリ8Bの両方を通過する第1の減圧能力(図1参照)と、第1キャピラリ管8Aのみを通過する第2の減圧能力(図2参照)と、第2キャピラリ管8Bのみを通過する第3の減圧能力(図3参照)との中から、圧縮機11の回転数に応じていずれかひとつを選択することができる。なお、この実施形態では3段階の減圧能力を用意したが、分岐部、開閉弁及びキャピラリ管等を増やすことにより、さらに多段階の減圧能力を設定してもよい。
図1に示す冷媒回路は、圧縮機11が高速回転で運転された場合における非凝縮加温運転時の状態を示しており、コンデンサ入口電磁弁12及び電子膨張弁16が全閉とされ、第1ホットガス電磁弁7A及び第2ホットガス電磁弁7Bが全開とされる。この結果、圧縮機11から送出された高温高圧のガス冷媒(ホットガス)は、全量がホットガスバイパス配管6を通ってエバポレータ17に供給される。このとき、圧縮機11の高速回転により冷媒押退量が多くなるので、ホットガスバイパス配管6を流れる冷媒流量(ホットガス流量)も多くなる。
このため、ホットガスが第1キャピラリ8A及び第2キャピラリ8Bの両方を通過することにより、Cv値が最も大きくなって減圧能力(圧力損失)を小さくする第1の減圧能力が選択される。ここで選択される第1の減圧能力は、対応する圧縮機11の高回転数領域で送出されるホットガス量を所望の圧力(庫内温度で凝縮しない圧力)まで減圧可能な値に設定されている。従って、第1キャピラリ8A及び第2キャピラリ8Bを通過し、庫内温度で凝縮しない圧力まで減圧されたホットガスは、エバポレータ17に供給されて放熱するため、ホットガスを液化させることなく庫内を加温する非凝縮加温運転が可能となる。
なお、エバポレータ17で庫内を加温したホットガスは、温度低下して低温低圧のガス冷媒となるので、圧縮機11に再度吸引されて冷媒回路を循環することにより、加温時の冷凍サイクルが形成される。
図2に示す冷媒回路は、圧縮機11が中速回転で運転された場合における非凝縮加温運転時の状態を示しており、コンデンサ入口電磁弁12、電子膨張弁16及び第2ホットガス電磁弁7Bが全閉とされ、第1ホットガス電磁弁7Aのみが全開とされる。この結果、圧縮機11から送出された高温高圧のホットガスは、全量がホットガスバイパス配管6を通ってエバポレータ17に供給される。このとき、圧縮機11の中速回転により冷媒押退量は高速回転時より減少して中程度になるので、ホットガスバイパス配管6を流れるホットガス流量も中程度となる。
このため、ホットガスが第1キャピラリ8Aを通過することにより、Cv値が2番目に大きくなって中程度の減圧能力(圧力損失)となる第2の減圧能力が選択される。ここで選択される第2の減圧能力は、対応する圧縮機11の中回転数領域で送出されるホットガス量を所望の圧力(庫内温度で凝縮しない圧力)まで減圧可能な値に設定されている。従って、第1キャピラリ8Aを通過し、庫内温度で凝縮しない圧力まで減圧されたホットガスは、エバポレータ17に供給されて放熱するため、ホットガスを液化させることなく庫内を加温する非凝縮加温運転が可能となる。
なお、エバポレータ17で庫内を加温したホットガスは、温度低下した低温低圧のガス冷媒となるので、圧縮機11に再度吸引されて冷媒回路を循環することにより、加温時の冷凍サイクルが形成される。
図3に示す冷媒回路は、圧縮機11が低速回転で運転された場合における非凝縮加温運転時の状態を示しており、コンデンサ入口電磁弁12、電子膨張弁16及び第1ホットガス電磁弁7Aが全閉とされ、第2ホットガス電磁弁7Bのみが全開とされる。この結果、圧縮機11から送出された高温高圧のホットガスは、全量がホットガスバイパス配管6を通ってエバポレータ17に供給される。このとき、圧縮機11の低速回転により冷媒押退量は中速回転時よりさらに減少するので、ホットガスバイパス配管6を流れるホットガス流量は少量となる。
このため、ホットガスが第2キャピラリ8Bを通過することにより、Cv値が最も小さくなって減圧能力(圧力損失)の大きい第3の減圧能力が選択される。ここで選択される第3の減圧能力は、対応する圧縮機11の低回転数領域で送出されるホットガス量を所望の圧力(庫内温度で凝縮しない圧力)まで減圧可能な値に設定されている。従って、第2キャピラリ8Bを通過し、庫内温度で凝縮しない圧力まで減圧されたホットガスは、エバポレータ17に供給されて放熱するため、ホットガスを液化させることなく庫内を加温する運転が可能となる。
なお、エバポレータ17で庫内を加温したホットガスは、温度低下した低温低圧のガス冷媒となるので、圧縮機11に再度吸引されて冷媒回路を循環することにより、加温時の冷凍サイクルが形成される。
このように、複数段の圧縮機回転数(押退量)に対応して減圧能力の異なる減圧回路を複数形成しておき、陸上輸送用冷凍装置10の圧縮機11側で行われる回転数制御に連動して両ホットガス電磁弁7A,7Bを開閉操作すれば、ホットガス流量を所望の圧力まで減圧するのに最適な減圧能力の減圧回路を選択できる。このため、圧縮機11の回転数が変動しても、庫内温度で凝縮しない圧力に減圧する最適の減圧回路を選択し、ホットガス流量の変動に追従性のよい安定した非凝縮加温運転を行うことができる。すなわち、圧縮機11の運転を変化させる制御が行われても、フィードバック制御等による遅れが発生しない安定した非凝縮加温運転サイクルを実現できる。
換言すれば、減圧能力が異なる複数の減圧回路から、圧縮機11の回転数に対応した選択切換が可能な構成としたので、圧縮機11の回転数を変更した場合もこれに追従し、安定した非凝縮の圧力を保つことができる。
また、安定した非凝縮加温サイクルの運転が可能になることで、冷媒を液化させないで加温運転ができるため、アキュムレータが不要となる。
また、非凝縮加温サイクルの運転は全てがガス冷媒の循環であるため、レシーバタンク14を含む液回路内の冷媒は加温運転中もそのままの位置に留まることとなる。従って、加温運転終了後に冷却運転を行う場合にも、冷却運転の立ち上がり性が損なわれるようなことはなく、加温運転と冷却運転との運転切換は、冷媒位置の変動がないためスムーズになる。
さらに、上述した流路切換手段及び減圧手段は、小型(小口径)の電磁弁と固定絞りのキャピラリ管とにより構成されるため、低コストによる減圧回路の構築が可能となる。
このように、本発明の陸上輸送用冷凍装置10によれば、たとえば冷媒がR404Aの場合、圧縮機11のある使用回転数において減圧後の圧力が0.1MPaGでバランスするように減圧量を設定することで、庫内の空気温度が−30℃以上の低温でも非凝縮加温運転が可能となる。
続いて、陸上輸送用冷凍装置10に係る冷媒回路構成の第2の実施形態を図6及び図7に基づいて説明する。なお、上述した第1の実施形態と同様の部分には同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
この実施形態では、上述した第1の実施形態と減圧手段の構成が異なっており、たとえば電動減圧弁9のような開度調整可能な弁体の開度を変化させることにより、Cv値を調整して減圧能力を可変としている。すなわち、圧縮機11の回転数が高速回転である場合は電動減圧弁9の開度及びCv値を大きく設定し、圧縮機11の回転数が減少するのに応じて電動減圧弁9の開度及びCv値も減少させるように操作して、圧縮機11の回転数変動に応じた減圧能力の制御を行うものである。
図6は、非凝縮加温運転時の冷媒回路を示しており、コンデンサ入口電磁弁12及び電子膨張弁16が全閉とされ、電動減圧弁9が圧縮機11の回転数に応じた開度に設定されている。この結果、圧縮機11から送出されたホットガスの全量がホットガスバイパス配管6に導かれ、電動減圧弁9を通過する際に所望の圧力(庫内温度で凝縮しない圧力)まで減圧されてエバポレータ17に供給される。ここで、電動減圧弁9の開度は、圧縮機11の回転数変動が連続的であれば、これに追従して連続的に変化させることができる。また、圧縮機11の回転数変動が段階的になるステップ制御の場合は、電動減圧弁9の開度を回転数変動に応じて予め変更する制御を行うことで、応答遅れによる冷媒凝縮を防止することができる。
また、ホットガスがエバポレータ17で放熱した後の冷媒温度とほぼ等しくなる庫内空気温度に応じて、目標とする低圧値(減圧後のホットガス圧力)を変更し、この低圧値となるように電動減圧弁9の開度を調整すれば加温能力の制御が可能となる。
また、目標とする加温能力(たとえば、吹出温度制御、吸込/吹出温度差制御、サーモONの時間制御等)に応じて、減圧後のホットガス圧力(低圧値)を変更し、この低圧値となるように電動減圧弁9の開度を調整すれば加温能力の制御が可能となる。
なお、図7に示す冷却時の運転は、電動減圧弁9を全閉とすることにより、上述した第1の実施形態と同じになる。
このような構成としても、常に非凝縮加温サイクルでの運転が可能となるため、アキュムレータを削除することができる。また、加温回路を流れる冷媒はすべてがガス冷媒であるため、レシーバタンク14を含む液冷媒回路内の冷媒は加温運転中もそのままの位置に留まり、加温運転後の冷却運転立ち上がり性が損なわれることはない。
さらに、圧縮機11の回転数変動が連続的であれば、これに対応して減圧能力を連続的に変動させた非凝縮加温運転が可能になる。
以上説明したように、本発明の冷凍装置によれば、段階的または連続して変化する複数の圧縮機回転数(押退量)に対応するように、段階的または連続して変化する複数の減圧回路を準備し、制御上の圧縮機回転数に呼応した減圧能力の減圧回路を使用することで、フィードバック制御等による遅れの発生がない安定した非凝縮運転サイクルが可能となる。すなわち、減圧回路を圧縮機回転数に対応して切り換える構成としたので、圧縮機回転数の変更に追従して非凝縮の冷媒圧力が保たれ、この結果、安定した非凝縮加温サイクルの運転が可能となる。
また、ホットガスの減圧をCv値可変の電動減圧弁で行う構成とし、圧縮機の回転数変動に応じて非凝縮サイクルを維持可能な圧力に開度制御することにより、連続的な回転数変動にも対応することができる。
上述した実施形態では、陸上輸送用冷凍装置10をセパレート型としたが、エバポレータユニット及びコンデンシングユニットが一体化された構成にも適用可能である。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、たとえば陸上輸送用冷凍装置に限定されないなど、冷凍装置一般に広く適用できるものであり、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更することができる。
本発明に係る冷凍装置の第1の実施形態を示す冷媒回路図で、圧縮機が高速回転して保温庫内を加温する非凝縮加温運転の状態である。 本発明に係る冷凍装置の第1の実施形態を示す冷媒回路図で、圧縮機が中速回転して保温庫内を加温する非凝縮加温運転の状態である。 本発明に係る冷凍装置の第1の実施形態を示す冷媒回路図で、圧縮機が低速回転して保温庫内を加温する非凝縮加温運転の状態である。 本発明に係る冷凍装置の第1の実施形態を示す冷媒回路図で、保温庫内を冷却する運転の状態である。 本発明の冷凍装置の一例として陸上輸送用冷凍装置を装備した冷凍車の外観斜視図である。 本発明に係る冷凍装置の第2の実施形態を示す冷媒回路図で、保温庫内を加温する非凝縮加温運転の状態である。 本発明に係る冷凍装置の第2の実施形態を示す冷媒回路図で、保温庫内を冷却する運転の状態である。
符号の説明
5 冷媒配管
6 ホットガスバイパス配管(バイパス流路)
6A 第1分岐部
6B 第2分岐部
7A 第1ホットガス電磁弁(開閉手段)
7B 第2ホットガス電磁弁(開閉手段)
8A 第1キャピラリ管(減圧手段)
8B 第2キャピラリ管(減圧手段)
9 電動減圧弁(開閉手段/減圧手段)
10 陸上輸送用冷凍装置
11 圧縮機
12 コンデンサ入口電磁弁
13 コンデンサ
14 レシーバタンク
15 気液熱交換器
16 電子膨張弁
17 エバポレータ
18 圧力センサ

Claims (3)

  1. 圧縮機から吐出される気相状態の冷媒を減圧手段により被温調空間内温度飽和圧力以下に減圧させてエバポレータに導入する非凝縮加温運転が可能に構成された冷凍装置において、
    前記気相状態の冷媒をコンデンサ及び絞り機構をバイパスして前記エバポレータに導入するバイパス流路と、該バイパス流路を流通する前記冷媒を被温調空間内温度飽和圧力以下に減圧させる減圧手段と、前記バイパス流路を開閉して前記冷媒の流通を断続する開閉手段とを備え、前記減圧手段の減圧能力を前記圧縮機の回転数に応じて可変としたことを特徴とする冷凍装置。
  2. 前記減圧手段の減圧能力が、減圧抵抗の異なる流路を複数設けて流路切換手段により選択切換されることを特徴とする請求項1に記載の冷凍装置。
  3. 前記減圧手段の減圧能力が、弁体の開度調整によりなされることを特徴とする請求項1に記載の冷凍装置。
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