JP2007016460A - 木質系炭化物を主原料とする成形建材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】原料の木質系炭化物粉末とバインダーを混合して加圧成形した建材において、1000℃以上の高温炭化処理で製造された木質系炭化物を原料の1/3以上使用する。また、この成形建材中に、吸着されたホルムアルデヒドの酸化を促進するための酸化助剤、とくに酸化チタン及び/又は白金を添加する。
Description
その結果、ホルムアルデヒドが蟻酸に酸化されることを利用して、上述のような吸着飽和の問題を解決し、長期持続的にホルムアルデヒドの吸着性能を維持する可能性があることに着眼して、本発明を完成させるに至った。
木質系炭化物を主体とする粉末原料とバインダーを混合して加圧成形した建築用資材であって、前記木質系炭化物の3分の1以上が、最高温度1000℃以上の高温炭化処理で製造されていることを特徴とする持続的ホルムアルデヒド吸着能を有する成形建材である。
また、上記の成形建材は、窒素ガス吸着(BET)法で測定された比表面積が、200m2/g以上であることが好ましい。
この成形建材を室内の壁面や天井等に用いることにより、空気の清浄化や消臭を図ることができる。その効果は、吸収剤の交換や再生をすることなく維持されるため、非常に経済的であり、生活環境の改善や健康維持に資する意義が大きい。また、これにより室内空調機や換気扇の使用頻度を減らすことができ、省エネルギー効果も期待することができる。
その結果、炭化温度1000℃以上で製造した木炭は、蟻酸の生成が認められるのに対して、炭化温度が1000℃未満の木炭では、蟻酸の生成が認められなかった。なお、この蟻酸の生成は、下記の化学反応によるものである。
HCHO + 1/2O2 = HCOOH
この反応で、炭の細孔表面の吸着サイトを占拠しているホルムアルデヒドが蟻酸に変化することにより、吸着サイトが再びフリーな状態になり、炭の吸着性能が維持されるものと考えられる。
このように、炭化温度によって、吸着したホルムアルデヒドの酸化挙動に差が生じる理由は、未だ十分解明されてはいない。一つの推論として、木炭中に含まれる微量の金属元素等が、酸化反応を促進する助剤として作用する可能性が考えられる。この場合、炭化温度が高いほど炭素の減量割合が大きく、その分微量元素の残存割合が大きくなること、及びかかる微量元素が高温で変化して、酸化助剤として作用し易い形態になっていることなどが理由でないかと考えられる。また、炭化温度が1000℃未満の木炭は、ホルムアルデヒドの吸着量自体が少ないため、これに対応して蟻酸の生成もほとんど検出されないという可能性も考えられる。さらに、炭は高温になると収縮が始まり、ミクロな気孔の生成も起こる。これがホルムアルデヒドの気体の吸着を促進し、その結果蟻酸の生成が顕著に増加する可能性も考えられる。
また、ホルムアルデヒドの蟻酸への酸化反応を促進させるために、粉末原料中に酸化助剤を少量添加することも有用である。本発明者らの知見によれば、かかる酸化助剤として、酸化チタン粉末や白金コロイド又は白金コロイドを担持した酸化チタン粉末等が有効である。これらの酸化助剤は5%以下で充分である。
成形の方法は、通常は熱間で加圧成形するが、十分な強度の成形体が得られる方法であれば、とくに限定を要しない。
この原料を混合機で混合した後、ホットプレス成形機で1000×1000×15mmのボード状に成形した。そののち乾燥機で50〜80℃の温度で乾燥した。このようにして製造したボードは、光沢のある黒色を呈し、石膏ボード以上の強度を有していた。
Claims (4)
- 木質系炭化物を主体とする粉末原料とバインダーを混合して加圧成形した建築用資材であって、前記木質系炭化物の1/3以上が、最高温度1000℃以上の高温炭化処理で製造されていることを特徴とする持続的ホルムアルデヒド吸着能を有する成形建材。
- 前記成形建材中に、これに吸着されたホルムアルデヒドの酸化を促進するための酸化助剤が添加されていることを特徴とする請求項1記載の成形建材。
- 前記酸化助剤が酸化チタン及び/又は白金である請求項2記載の成形建材。
- 前記成形建材の窒素ガス吸着(BET)法で測定された比表面積が、200m2/g以上である請求項1乃至3のいずれかに記載の成形建材。
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JP2003088572A (ja) * | 2001-05-29 | 2003-03-25 | Fujita Corp | 脱臭材料および脱臭方法 |
JP2003230831A (ja) * | 2001-10-17 | 2003-08-19 | Shotaro Moriwaki | 吸着材および除去法 |
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2005
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