JP2007015208A - エンボス加工装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 連続的に搬送されるシート状材料Sに凹凸形状の模様を付けるエンボス加工装置は、エンボスロール10と、エンボスロール10の周方向に沿ってこのエンボスロール10に順次当接するよう設けられた複数の受けロール20、21、22とを備えている。複数の受けロール20、21、22は、外周面が剛性となっている第1のグループと外周面が弾性となっている第2のグループとに分けられる。エンボスロール10において、粗い凹凸面と、この粗い凹凸面よりも微細な凹凸形状となっている微細凹凸面とが外周に混在している。
【選択図】 図1
Description
図4に示すように、このような従来のエンボス加工装置は、凹凸形状の模様が施された凹凸面を外周に有するエンボスロール50と、このエンボスロール50に当接するよう設けられた受けロール51とを備えている。図4に示すエンボス加工装置においては、エンボスロール50と受けロール51との当接部分(ニップ部N)にシート状材料Sを送り、このシート状材料Sをエンボスロール50と受けロール51とにより挟圧することによって、シート状材料Sに凹凸形状の模様を付けるようになっている。
具体的に説明すると、一般的に、エンボスロール10の外周の粗い凹凸面に対応して粗い凹凸形状(図5(a)の高低差mで示される凹凸形状)をシート状材料Sに形成するためにはシート状材料Sを大きな押圧力でエンボスロール10に押し付ける必要がある。一方、エンボスロール10の外周の微細凹凸面に対応して微細な凹凸形状(図5(a)の高低差nで示される凹凸形状)をシート状材料Sに形成するためにはシート状材料Sを長時間エンボスロール10に押し付ける必要がある。このため、シート状材料Sに、粗い凹凸面とこの粗い凹凸面よりも微細な凹凸形状となっている微細凹凸面との両方を混在させて形成するためには、大きな押圧力かつ長時間のエンボス加工が必要となる(図5(a)(b)参照)。ここで、シート状材料Sをエンボスロール10の凹凸面に押圧する回数が1回となっている場合には、シート状材料Sに大きな押圧力を与えることは可能であるが、この場合は長時間のエンボス加工を行うことは困難であった。
しかしながら、前者の方法においては、シート状材料Sの搬送速度も低下してしまうのでエンボス加工装置の生産性を低下させてしまうこととなる。
また、後者の方法においては、一のエンボス加工装置のニップ部Nと他のエンボス加工装置のニップ部Nとの間のシート状材料Sに張力(テンション)が加えられるので、この張力によるシート状材料Sの伸び等によって、各エンボス加工装置によりシート状材料Sに付けられる各々の凹凸形状間に位置ズレが発生する場合がある。このため、このような凹凸形状間の位置ズレを解消するために位置ズレ補正装置を別途設置する必要があり、装置全体としてのコストが大きくなってしまうという問題がある。
このようなエンボス加工装置によれば、当該エンボス加工装置に送られたシート状材料は、外周面が剛性である第1のグループの受けロールとエンボスロールとにより挟圧されて当該シート状材料が大きな押圧力でエンボスロールの凹凸面に押し付けられるので、シート状材料に粗い凹凸面が確実に形成される。また、シート状材料は外周面が弾性である第2のグループの受けロールとエンボスロールとにより挟圧されて当該シート状材料が長時間エンボスロールの凹凸面に押し付けられるので、シート状材料に微細凹凸面が確実に形成される。このため、エンボス加工装置から送り出されたシート状材料Sの凹凸模様を所望の模様とすることができる。また、各受けロール間においてシート状材料はエンボスロールの外周面に沿って搬送されるので、このシート状材料に対してテンションカットが行われ、その結果各受けロールとエンボスロールとの間で各々付けられる凹凸形状間に位置ズレが生じることを抑止することができる。
このようなエンボス加工装置によれば、第1のグループの受けロールの外周面を剛性とすることができるとともに第2のグループの受けロールの外周面を弾性とすることができる。
このようなエンボス加工装置によれば、第2のグループの受けロールによるシート状材料のエンボス加工時間を長時間確保することができ、その結果これらの第2のグループの受けロールによってシート状材料に微細凹凸面をより確実かつ十分に形成することができる。
このうち図1は、本実施の形態のエンボス加工装置の構成を示す側面図であり、図2は、図1のエンボス加工装置のエンボスロール(絵柄ロール)の外周面の詳細な構成を示す拡大側面図であり、図3(a)〜(c)は、図1のエンボス加工装置において、各々第1〜第3の受けロールから送り出された直後のシート状材料の凹凸の度合いを示す説明図である。
このようなエンボス加工装置の各構成要素について以下に詳述する。
シート状材料Sにエンボス加工を施す際には、エンボスロール10は図1の矢印方向に回転するようになっている。
各受けロール20、21、22の直径はエンボスロール10の直径の半分の大きさとなっている。
図1に示すように、各受けロール20、21、22の軸は、エンボスロール10の軸を中心とした同心円上にあることが好ましく、また、エンボスロール10の軸に対して第1の受けロール20と第2の受けロール21とのなす角度αおよび第2の受けロール21と第3の受けロール22とのなす角度βはそれぞれ約60°となっていることが好ましい。
各押圧用シリンダー30、31、32がそれぞれ各受けロール20、21、22をエンボスロール10側に押圧することにより、エンボスロール10と各受けロール20、21、22との間に各々ニップ部(N1、N2、N3)が形成されるようになる。ここで、複数の受けロール20、21、22のうち、第2のグループの受けロール21、22とエンボスロール10との間に形成されるニップ部N2、N3の長さは、第1のグループの受けロール20とエンボスロール10との間に形成されるニップ部N1の長さよりも十分に大きくなっている。このことは、第1のグループの受けロール20の外周面が剛性となっているのに対し、第2のグループの受けロール21、22の外周面は弾性となっていることに起因している。
具体的には、エンボスロール10の周方向における第1の受けロール20とエンボスロール10との間のニップ部N1の長さは約0.1mmとなり、一方、第2の受けロール21、22とエンボスロール10との間のニップ部N2、N3の長さはそれぞれ8〜10mmの範囲内の大きさ、具体的には例えば9.5mmとなっている。
20 第1の受けロール
21 第2の受けロール
22 第3の受けロール
30、31、32 押圧用シリンダー
50 エンボスロール
51 受けロール
S シート状材料
Claims (3)
- 連続的に搬送されるシート状材料に凹凸形状の模様を付けるエンボス加工装置において、
粗い凹凸面と、この粗い凹凸面よりも微細な凹凸形状となっている微細凹凸面とが外周に混在しているエンボスロールと、
前記エンボスロールの周方向に沿って当該エンボスロールに順次当接するよう複数設けられ、前記エンボスロールとの間でシート状材料を挟圧することによりこのシート状材料に凹凸形状の模様を付けるための受けロールと、を備え、
前記の複数の受けロールは、外周面が剛性となっている第1のグループと外周面が弾性となっている第2のグループとに分けられることを特徴とするエンボス加工装置。 - 前記の複数の受けロールのうち、第1のグループの受けロールの外周層は金属からなり、第2のグループの受けロールの外周層は弾性体からなることを特徴とする請求項1記載のエンボス加工装置。
- 前記の複数の受けロールのうち、第2のグループの受けロールと前記エンボスロールとの間に形成されるニップの長さは、第1のグループの受けロールと前記エンボスロールとの間に形成されるニップの長さよりも大きくなっていることを特徴とする請求項1または2記載のエンボス加工装置。
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JP2005198631A JP4756328B2 (ja) | 2005-07-07 | 2005-07-07 | エンボス加工装置およびエンボス加工方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2000861A2 (en) | 2007-01-25 | 2008-12-10 | Ricoh Company, Ltd. | Particle Supply Apparatus, Imaging Apparatus, and Particle Accommodating Unit Transporting Method |
CN102514031A (zh) * | 2011-12-31 | 2012-06-27 | 广东万联包装机械有限公司 | 一种纵切机的压线轮驱动装置 |
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2005
- 2005-07-07 JP JP2005198631A patent/JP4756328B2/ja active Active
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