JP2007014961A - 散水装置 - Google Patents
散水装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007014961A JP2007014961A JP2006294136A JP2006294136A JP2007014961A JP 2007014961 A JP2007014961 A JP 2007014961A JP 2006294136 A JP2006294136 A JP 2006294136A JP 2006294136 A JP2006294136 A JP 2006294136A JP 2007014961 A JP2007014961 A JP 2007014961A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- nozzle
- head
- watering
- ring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Nozzles (AREA)
Abstract
【課題】噴射状態を安定化させると共にコスト低減を図る。
【解決手段】複数の散水状態で水を噴射させることができる散水部を備えた散水装置である。前記散水部は、噴射ノズルと、回転ヘッドと、シャワーヘッドとを備えてなり、前記噴射ノズルが、ノズル先端部と、ヘッド室に水を流す連通孔とを備えた。前記シャワーヘッドは、前記連通孔から前記ヘッド室に流された水をシャワー状に噴射させるための多数の小孔を設けた散水板と、この散水板の内側に設けられ前記噴射ノズルのノズル先端部を内部に挿入してこのノズル先端部との相対位置を調整することで散水状態を切り換えるスリーブと、このスリーブの内側に設けられたOリングと、前記スリーブに設けられて前記Oリングを外側から支持するリングキャップとを備えた。
【選択図】図1
【解決手段】複数の散水状態で水を噴射させることができる散水部を備えた散水装置である。前記散水部は、噴射ノズルと、回転ヘッドと、シャワーヘッドとを備えてなり、前記噴射ノズルが、ノズル先端部と、ヘッド室に水を流す連通孔とを備えた。前記シャワーヘッドは、前記連通孔から前記ヘッド室に流された水をシャワー状に噴射させるための多数の小孔を設けた散水板と、この散水板の内側に設けられ前記噴射ノズルのノズル先端部を内部に挿入してこのノズル先端部との相対位置を調整することで散水状態を切り換えるスリーブと、このスリーブの内側に設けられたOリングと、前記スリーブに設けられて前記Oリングを外側から支持するリングキャップとを備えた。
【選択図】図1
Description
本発明は、ホースの先端に取り付けられて、噴射する水の状態を適宜調整しながら散水作業を行う散水装置に関する。
従来の散水装置としては、例えば特許文献1に記載の「散水用ノズル」が知られている。この散水用ノズルを図2に基づいて概説する。
この散水用ノズルは、散水用ノズル本体1、散水状態切換部2、開閉弁部3及び操作ハンドル4等からなっている。
散水用ノズル本体1は、散水部1aと握部5とからなる。散水部1aの先端部に散水状態切換部2が設けられている。握部5にはホース6が接続されている。散水部1aと握部5との間には開閉弁部3が設けられている。この開閉弁部3は、シリンダ7とこのシリンダ7の内部に挿入された開閉弁軸8とから構成されている。
散水状態切換部2は、散水部1aにノズル軸芯9が挿入されて構成されている。流水側壁9aの前端部には、多数の小孔10が設けられた散水板11が取り付けられている。散水部1aの前端部には、回転することで前後に移動するヘッドスライドリング12が取り付けられている。このヘッドスライドリング12に、流水側壁9a及び散水板11が、ヘッドリング13で締め付けられた状態で、一体的に取り付けられている。
散水板11の中央部には散水筒14,15が接着されている。この散水板11及びこれに接着された散水筒14,15と、ノズル軸芯9の先端部との相対的な位置関係を調整することによって、散水状態を、拡散、ストレート、止水、ジョーロ、シャワー等に切り換えることができるようになっている。
握部5にはハンドル4がリベット16によって回動可能に軸支されている。このハンドル4の一端部には、開閉弁部3の開閉弁軸8が軸支されている。ハンドル4の他端部には、スプリング19が取り付けられている。このスプリング17は、ハンドル4を付勢することで、開閉弁軸8をシリンダ7に押し込む方向(水の流路が塞がる方向)へ付勢している。
実開平3−46537号公報
ところが、前記構成の散水用ノズルでは、散水板11と散水筒14,15とはそれぞれ別部材として構成され、組立行程で相互に接着又は溶着される。このため、部品点数が増えると共に組立工数も増え、コストが嵩むという問題点がある。
また、従来の散水用ノズルの中には、ミストキャップを備えたものもあるが、このミストキャップは通常ねじ止めにより固定される。部品点数が増えると共に組立工数も増え、コストが嵩むという問題点がある。
本発明は以上述べたような問題点に鑑みてなされたもので、部品点数及び組立工数を減らしてコストの低減を図った散水装置を提供することを目的とする。
前述した課題を解決するために第1の発明に係る散水装置は、複数の散水状態で水を噴射させることができる散水部を備えた散水装置において、前記散水部が、供給された水を噴射させる噴射ノズルと、回転することで前記噴射ノズルに対して相対的に移動する回転ヘッドと、この回転ヘッドに固定され一体になって回転することで前記噴射ノズルとの相対位置が調整されて散水状態が切り換わるシャワーヘッドとを備えてなり、前記噴射ノズルが、ノズル先端部と、ヘッド室に水を流す連通孔とを備え、前記シャワーヘッドが、前記連通孔から前記ヘッド室に流された水をシャワー状に噴射させるための多数の小孔を設けた散水板と、この散水板の内側に設けられ前記噴射ノズルのノズル先端部を内部に挿入してこのノズル先端部との相対位置を調整することで散水状態を切り換えるスリーブと、このスリーブの内側に設けられたOリングと、前記スリーブに設けられて前記Oリングを外側から支持するリングキャップとを備えて構成されたことを特徴とする。
前記リングキャップが、前記スリーブに装着されたOリングを外側から支持して、Oリングと、スリーブと、噴射ノズルとの間の定着性が低下するのを防止する。
前記Oリングは、前記ノズル先端部の連通孔と整合したときにこの連通孔を完全に塞ぐように構成することが望ましい。
Oリングで連通孔を完全に塞ぐことで、噴射ノズルを通る水の全量がノズル先端部から噴射される。
前記スリーブは、前記散水板の内側に一体形成されることが望ましい。
散水板とスリーブとを一体形成して、部品点数を低減させる。
以上、詳述したように本発明によれば、次のような効果を奏することができる。
(1) 前記リングキャップが、前記スリーブに装着されたOリングを外側から支持して、Oリングと、スリーブと、噴射ノズルとの間の定着性が低下するのを防止するため、噴射状態を安定化させることができる。
(2) Oリングで連通孔を完全に塞ぐことで、噴射ノズルを通る水の全量がノズル先端部から噴射されるため、噴射状態を安定化させることができる。
(3) 散水板とスリーブとを一体形成して部品点数を低減することができるため、組立工数も低減でき、コストの低減を図ることができる。また一般的に、散水板とスリーブとを一体形成した場合は、これらを別部材として互いに接合することで形成した場合に比べて寸法精度が向上するため、噴射状態を安定化させることができる。
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照しながら説明する。図1は本実施形態に係る散水装置の散水部の先端部分を示す要部拡大断面図、図3は本実施形態に係る散水装置を示す側面図、図4は本実施形態に係る散水装置を示す側面断面図、図5は取っ手本体を示す側面断面図、図6はレバーを示す側面断面図、図7は止水ピストンを示す側面図、図8は止水ピストンを示す平面図、図9は可動ピストンを示す側面図、図10はストッパを示す側面図、図11はストッパを示す平面図、図12は噴射ノズルを示す側面図、図13は噴射ノズルを示す側面断面図、図14は噴射ノズルの先端部を示す要部拡大断面図、図15はミストキャップを示す側面図、図16はミストキャップを示す平面図、図17は回転ヘッドを示す側面断面図、図18は回転ヘッドを示す平面図、図19はヘッドカバーを示す側面図、図20はヘッドカバーを示す側面断面図、図21は噴霧、拡散、ストレート及びシャワーの各散水状態での噴射ノズルと回転ヘッドとシャワーヘッドとの相対位置関係を示す側面断面図である。
[構成]
本実施形態に係る散水装置21は図3及び図4に示すように主に、手で持って散水装置21を支持するための取っ手部22と、拡散、ストレート、シャワー等の各種の散水状態で水を噴射する散水部23とから構成されている。この散水装置21は、全体を合成樹脂で形成されている。
本実施形態に係る散水装置21は図3及び図4に示すように主に、手で持って散水装置21を支持するための取っ手部22と、拡散、ストレート、シャワー等の各種の散水状態で水を噴射する散水部23とから構成されている。この散水装置21は、全体を合成樹脂で形成されている。
取っ手部22は図3から図6に示すように主に、取っ手本体24とレバー25とグリップキャップ26とから構成されている。
取っ手本体24は、散水部23の本体部35と一体的に形成され、手で握って散水装置21を支持すると共に内部に水を通す部分である。この取っ手本体24は、水を通す内部流路24Aと、この内部流路24Aの途中に設けられた止水ピストン28の弁座部24Bと、この弁座部24Bに当接した止水ピストン28を開閉させるための可動ピストン29を内部に収納して摺動可能に支持するピストン支持筒24Cと、装着されるレバー25を両側から挟むように配設されてレバー25を回動可能に支持する二枚の支持板24Dとから構成されている。二枚の支持板24Dには、レバー25を回動可能に支持するための支持孔24Eと、後述するストッパ31を回動可能に支持するストッパ支持孔24Fと、ストッパ31の回動角度を規制する円弧状の長孔24Gとが形成されている。
レバー25は、取っ手本体24に回動可能に取り付けられ、手前に引く量(握る強さ)を調整することで、取っ手本体24内を通る水量(ノズルから噴射させる水量)を調整するものである。このレバー25の上部には回動用突起25Aが設けられている。この回動用突起25Aが、取っ手本体24の支持板24Dに設けられた支持孔24Eに挿入されることで、レバー25が二枚の支持板24Dに回動可能に支持されるようになっている。レバー25の上端部にはストッパ受け25Bが形成されている。このストッパ受け25Bは、ストッパ31が嵌合して外れないように半円形状に切り欠いて構成されている。このストッパ受け25Bにストッパ31が嵌合することで、レバー25を所定の角度で(レバー25を一定量だけ引いた状態で)支持するようになっている。
グリップキャップ26は、図4に示すように、取っ手本体24の基端嵌合部27(図中の下端部)に取り付けられ、一端が水道の蛇口に接続されたホース(図示せず)の他端が差し込まれるものである。このグリップキャップ26は具体的には、ホース内に圧入されるホース側圧入部26Aと、取っ手本体24の基端嵌合部27に圧入される基端部側圧入部26Bとから構成されている。
止水ピストン28は、図4、図7及び図8に示すように、内部流路24A内に装着されている。この内部流路24Aは、弁座部24Bを境に下方が大径に、上方が小径に形成されている。止水ピストン28は、内部流路24Aの上方の小径流路に位置する小径挿入部28Aと、内部流路24Aの下方の大径流路に位置する大径挿入部28Bと、小径挿入部28Aと大径挿入部28Bとの間に設けられてOリング28Cを嵌合支持するOリング溝28Dとから構成されている。Oリング溝28Dに嵌合支持されたOリング28Cは、前記弁座部24Bに当接することで、内部流路24A内の水の流れを止めるようになっている。大径挿入部28Bには、可動ピストン29が斜めから挿入されるピストン孔28Eが形成されている。可動ピストン29がピストン支持筒24C内で押し込まれると、その先端がピストン孔28E内において斜め下方向へ移動して止水ピストン28が下方へ押し下げられ、Oリング28Cが弁座部24Bから離れて水が流れるようになっている。なお、止水ピストン28の小径挿入部28Aは断面形状が十字状に形成され、大径挿入部28Bは断面形状がほぼ楕円状に形成され、水はこれらと内部流路24Aとの隙間を流れるようになっている。
可動ピストン29は、図4及び図9に示すように、レバー25の内側面に当接して押される頭部29Aと、ピストン支持筒24C内に挿入されて摺動可能に支持される胴体部29Bと、この胴体部29Bのほぼ中央に設けられたOリング溝29Cとから構成されている。Oリング溝29CにはOリング30が装着され、ピストン支持筒24Cの内周面に当接して前記内部流路24Aを水密にシールしている。胴体部29Bの先端部は、円錐状の傾斜が設けられている。この傾斜角度は可動ピストン29と止水ピストン28とのなす角に合わせて設定され、胴体部29Bの先端部が斜め方向から止水ピストン28のピストン孔28E内に押し込まれたときに、その先端部がピストン孔28Eの内周面と整合するようになっている。頭部29Aは半球状に形成されている。これは、レバー25の頭部受け面25C(図6参照)と当接した状態でレバー25を引くときのずれを吸収して、可動ピストン29を軸芯方向に押圧できるようにするためである。このため、頭部受け面25Cも窪んだ円形状に形成されている。
ストッパ31は、図4、図5、図10及び図11に示すように、取っ手本体24の支持板24Dに回動可能に取り付けられ、一定角度だけ引かれたレバー25をその状態で維持するときに用いるものである。ストッパ31は、取っ手本体24の支持板24Dに設けられたストッパ支持孔24Fに嵌合してストッパ31自体を回動可能に支持される回動支持軸31Aと、この回動支持軸31Aと並行に配設され長孔24Gに嵌合してこの長孔24Gの長さの分だけストッパ31の回動を許容すると共に両端部を手で持ってレバー25のストッパ受け25Bに引っ掛ける切欠き嵌合軸31Bと、前記回動支持軸31Aから前記切欠き嵌合軸31Bと逆方向に延出して配設された板バネ部31Cとから構成されている。回動支持軸31Aと切欠き嵌合軸31Bとの間には、これを一定間隔をおいて支持する支持棒部31Dと補強板部31Eが設けられている。切欠き嵌合軸31Bの両端には、2つの長孔24Gからそれぞれ両側外部に延出され手で持つことができるように拡径しかつ外側面を傾斜させた拡径部31Fが形成されている。板バネ部31Cは、回動支持軸31Aや切欠き嵌合軸31B等と一体的形成されている。この板バネ部31Cの側面形状はほぼV字型になっている。この板バネ部31Cは、合成樹脂の持つ弾性を利用してバネとしての機能を持たせている。このストッパ31は、回動支持軸31Aがストッパ支持孔24Fに回動可能に嵌合して板バネ部31Cの先端が散水部23の本体部35側に当接した状態で、この板バネ部31Cによって切欠き嵌合軸31Bが上方(散水部23の本体部35側)へ付勢されている。なお、切欠き嵌合軸31Bをストッパ受け25Bに嵌合させるときは、板バネ部31Cに付勢力に抗して押し下げることになる。
散水部23は、噴射する水を、拡散、ストレート、シャワー等の各種の散水状態にするためのものである。この散水部23は、図3及び図4に示すように、本体部35と噴射ノズル36と回転ヘッド37とシャワーヘッド38とから構成されている。
本体部35は、図3、図4及び図5に示すように、取っ手部22と一体的に形成された円筒体によって構成されている。本体部35の一端(図中の右側端部)は塞がれており、他端は開口している。この開口縁部の下方には位置決め用切欠き40が設けられている。この位置決め用切欠き40は、後述する噴射ノズル36の位置決め用嵌合凸部50が嵌合することで、この噴射ノズル36を本体部35に対して正確に位置決めするためのものである。
噴射ノズル36は、図4、図12、図13及び図14に示すように、本体部側嵌合部45と回転ヘッド側嵌合部46とノズル先端部47とから構成されている。本体部側嵌合部45は、本体部35の内径とほぼ同じ寸法の外径に形成された挿入筒部48と、本体部35の外径と同じ寸法の外径に形成され挿入筒部48が本体部35の開口縁部から内部に圧入された状態で開口縁部に当接するフランジ部49と、このフランジ部49に一体的に形成され本体部35の位置決め用切欠き40に嵌合して正確な位置決めがなされる位置決め用嵌合凸部50とから構成されている。回転ヘッド側嵌合部46は、筒体で構成され、回転ヘッド37内に挿入される。回転ヘッド側嵌合部46の外周には、雄ねじ51が設けられ、この雄ねじ51に回転ヘッド37が螺合するようになっている。雄ねじ51の基端部(フランジ部49側の端部)にはOリング溝52が設けられている。このOリング溝52に取り付けられるOリング53は、噴射ノズル36と回転ヘッド37との間を水密にシールした状態で、噴射ノズル36と回転ヘッド37との相対的な回転及びそれに伴う前後への相対的な移動を許容している。
ノズル先端部47は、回転ヘッド側嵌合部46を大幅に縮径した円筒体で構成されている。このノズル先端部47の先端には、この部分をさらに縮径して形成され、シャワーヘッド38の噴射口68に挿入される噴射突起部47Aが形成されている。この噴射突起部47Aには、水を霧状にして噴射させるための噴霧孔54が形成されている。この噴霧孔54の上流側には、後述するミストキャップ57によって形成された渦流をその状態を保ったまま噴霧孔54に導くためのテーパ状導入口55が形成されている。さらに噴霧孔54の下流側には、渦流のまま噴霧孔54に流入した水を、その渦流を保ったまま霧状に噴射させるためのテーパ状噴射口56が形成されている。この噴霧孔54の部分は、ノズル先端部47を縮径して形成され、そのテーパ状段部47Bは、シャワーヘッド38の噴射口68の内側に当接することで、ノズル先端部47とスリーブ67との間の水の流れを遮断できるようになっている。噴射突起部47Aの先端には拡散用フランジ部47Cが形成されている。この拡散用フランジ部47Cは、噴射突起部47Aの先端部を拡径して形成され、噴射突起部47Aがシャワーヘッド38の噴射口68に挿入された状態で、この部分を通過して噴射される水が周囲に拡散されるようになっている。
テーパ状導入口55の上流側には、図14、図15及び図16に示すように、ミストキャップ57が取り付けられている。このミストキャップ57は、圧肉の円盤状に形成され、その外周面に渦流を作るための斜め溝58が形成されている。この斜め溝58は、対向して2つ設けられ、外周面において同じ方向に傾斜させて切り欠いた溝によって構成されている。このミストキャップ57は、ノズル先端部47内において、上流側から水圧がかかる方向(水の流れの方向である下流方向)に沿って、テーパ状導入口55に面する位置まで圧入されている。ノズル先端部47のうち、ミストキャップ57の配設位置の上流位置には、外部に水を流す連通孔59が設けられている。
回転ヘッド37は、図4、図17及び図18に示すように、噴射ノズル36の回転ヘッド側嵌合部46に螺合して全体を支持する支持筒部60と、先端に取り付けられるシャワーヘッド38全体に水を供給するためのヘッド室61とから構成されている。支持筒部60は、噴射ノズル36の回転ヘッド側嵌合部46よりも僅かに大きい程度の内径を有する円筒体で形成され、その内側に、回転ヘッド側嵌合部46の雄ねじ51に螺合するねじ山62が形成されている。このねじ山62は、120度間隔で3分割して形成され、各ねじ山62が2列以上に重ならないようになっている。これにより、回転ヘッド37が型成形されるときに、支持筒部60の軸芯方向にのみ移動する型によって形成できるように、即ち型を回転しないで往復動作のみで形成できるようになっている。ヘッド室61の先端開口部の外周面には、シャワーヘッド38が螺合するねじ部63が設けられている。
シャワーヘッド38は、図1に示すように、ヘッド室61内に溜まった水をシャワー状に噴射させるための多数の小孔を設けた散水板65と、この散水板65の外周に一体形成され前記ヘッド室61のねじ部63に螺合してシャワーヘッド38を回転ヘッド37に固定する固定リング66と、散水板65の中央部の内側に一体形成され前記噴射ノズル36のノズル先端部47を内部に挿入するスリーブ67とから構成されている。散水板65の中央部には、スリーブ67と連通して水を噴射させるた噴射口68が設けられている。この噴射口68の内周縁部の内側と外側には、水の流れを整えるためのテーパが設けられている。スリーブ67の内側端部(図1中の右側端部)には、Oリング69,70を隣接して2つ設けるための二筋のOリング溝71が形成されている。このOリング溝71に装着されたOリング69,70は、ノズル先端部47の連通孔59と整合したときに、この連通孔59を完全に塞ぐことができる程度の幅に配設されている。連通孔59が完全に塞がされると、噴射ノズル36内の水がすべてテーパ状噴射口56から噴出され、噴射状態が安定化する。スリーブ67の端部には、Oリング溝71に装着されたOリング69,70を外側から支持してリングキャップ72が取り付けられている。このリングキャップ72で、Oリング69,70が外側から支持されて、このOリング69,70と、スリーブ67と、噴射ノズル36との間の定着性が低下して噴射状態が不安定になるのを防止している。
なお、図19及び図20の73は回転ヘッド37にシャワーヘッド38が螺合して固定された状態で、これらを覆うヘッドカバーである。このヘッドカバー73は、柔軟性のあるゴム等によって構成されている。ヘッドカバー73の内周面は、回転ヘッド37及びシャワーヘッド38に整合するように段差を付けて形成されている。
[作用]
以上のように構成された散水装置21は、一端を蛇口に接続されたホースの他端を、グリップキャップ26のホース側圧入部26Aに圧入してホースと接続する。この状態で蛇口を空けて水を散水装置21内に供給する。供給された水は、レバー25が引かれていない状態で止水ピストン28まで供給される。レバー25が引かれ、可動ピストン29を介して止水ピストン28が空けられると、水は内部流路24Aから散水部23の本体部35内に流入し、噴射ノズル36のノズル先端部47内を通ってその先端部まで供給される。
以上のように構成された散水装置21は、一端を蛇口に接続されたホースの他端を、グリップキャップ26のホース側圧入部26Aに圧入してホースと接続する。この状態で蛇口を空けて水を散水装置21内に供給する。供給された水は、レバー25が引かれていない状態で止水ピストン28まで供給される。レバー25が引かれ、可動ピストン29を介して止水ピストン28が空けられると、水は内部流路24Aから散水部23の本体部35内に流入し、噴射ノズル36のノズル先端部47内を通ってその先端部まで供給される。
このとき、回転ヘッド37を回して図21(A)の噴霧状態に調整されると、ノズル先端部47の連通孔59はOリング69,70で塞がれることはなく、ノズル先端部47とスリーブ67との間に解放されているが、ノズル先端部47のテーパ状段部47Bがシャワーヘッド38の噴射口68の内側に当接してこの部分を塞いでいるので、そこでの水の流れは許容されず、噴霧孔54からのみ水が噴射される。ノズル先端部47内の水は、ミストキャップ57を通過して渦流になり、テーパ状導入口55から噴霧孔54に導かれ、テーパ状噴射口56から霧状に噴射される。また、ヘッド室61側は、ノズル先端部47とスリーブ67との間がOリング69,70で塞がれるため、散水板65から水が漏れることはない。
回転ヘッド37を回して図21(B)の拡散状態にされると、ノズル先端部47の連通孔59はOリング69,70で塞がれることはなく、ノズル先端部47とスリーブ67との間に解放される。さらに、ノズル先端部47のテーパ状段部47Bとシャワーヘッド38の噴射口68との間も解放される。これにより、ノズル先端部47内の水は、噴霧孔54から噴射されると共に、テーパ状段部47Bと噴射口68との間からも噴射される。このとき、噴霧孔54からの噴射量は噴射口68からの噴射量よりも遙かに多く、噴射口68から噴射する水は、噴射突起部47Aの拡散用フランジ部47Cで周囲に広げられ、拡散状態になる。
回転ヘッド37を回して図21(C)のストレート状態にされると、ノズル先端部47の連通孔59はOリング69,70で塞がれず、解放されている。さらに、ノズル先端部47の噴射突起部47Aはシャワーヘッド38の噴射口68から抜けて、この噴射口68が大きく解放される。これにより、ノズル先端部47内の水は、テーパ状段部47Bと噴射口68との間を介して噴射口68から多量に噴射する。このとき噴射する水は拡散用フランジ部47Cで広げられることもないため、そのままストレート状態になる。
回転ヘッド37を回して図21(D)のシャワー状態にされると、ノズル先端部47の連通孔59はOリング69,70で塞がれず、回転ヘッド37のヘッド室61に解放されている。これにより、ノズル先端部47内の水は、ヘッド室61内に充満し、シャワーヘッド38の散水板65からシャワー状に噴射する。また、噴射口68側は、ノズル先端部47とスリーブ67との間がOリング69,70で塞がれるため、ヘッド室61から噴射口68へ水が漏れることはなく、ミストキャップ57から僅かに漏れるだけで、噴射ノズル36内のほとんどすべての水が散水板65からシャワー状に噴射して、安定したシャワー状態を作る。
また、水を出し続けるときには、ストッパ31でレバー25を固定する。具体的には、レバー25を引いて、ストッパ31の拡径部31Fを持って下方に押し下げる。この状態でレバー25を緩めると、レバー25のストッパ受け25Bにストッパ31の切欠き嵌合軸31Bが嵌合し、レバー25が固定される。これにより、レバー25を手で持たなくても、水が各種の散水状態で連続的に噴射される。
[効果]
以上のように構成された散水装置21では、散水板65とスリーブ67とを一体形成したので、部品点数及び組立工数を低減することができる。
以上のように構成された散水装置21では、散水板65とスリーブ67とを一体形成したので、部品点数及び組立工数を低減することができる。
また、ミストキャップ57を噴射ノズル36内において水圧がかかる方向に圧入したので、圧入によるミストキャップ57とノズル先端部47の内壁との間の摩擦に加えて、水圧もミストキャップ57が緩んで外れるのを抑える方向に作用する。これにより、ミストキャップ57をノズル先端部47内に確実に固定することができる。この結果、ミストキャップ57を固定するための特別の固定手段を必要とせず、部品点数及び組立工数を低減することができる。
[変形例]
(1) 前記実施形態では、回転ヘッド37の支持筒部60の内側面に設けられるねじ山62を120度毎に3箇所で分割したが、1又は2カ所で分割しても、また4カ所以上で分割してもよい。
(1) 前記実施形態では、回転ヘッド37の支持筒部60の内側面に設けられるねじ山62を120度毎に3箇所で分割したが、1又は2カ所で分割しても、また4カ所以上で分割してもよい。
21:散水装置、22:取っ手部、23:散水部、24:取っ手本体、25:レバー、28:止水ピストン、29:可動ピストン、31:ストッパ、36:噴射ノズル、37:回転ヘッド、38:シャワーヘッド、40:位置決め用切欠き、47:ノズル先端部、50:位置決め用嵌合凸部、54:噴霧孔、55:テーパ状導入口、56:テーパ状噴射口、57:ミストキャップ、59:連通孔、61:ヘッド室、65:散水板、66:固定リング、67:スリーブ、68:噴射口、73:ヘッドカバー。
Claims (3)
- 複数の散水状態で水を噴射させることができる散水部を備えた散水装置において、
前記散水部が、供給された水を噴射させる噴射ノズルと、回転することで前記噴射ノズルに対して相対的に移動する回転ヘッドと、この回転ヘッドに固定され一体になって回転することで前記噴射ノズルとの相対位置が調整されて散水状態が切り換わるシャワーヘッドとを備えてなり、
前記噴射ノズルが、ノズル先端部と、ヘッド室に水を流す連通孔とを備え、
前記シャワーヘッドが、前記連通孔から前記ヘッド室に流された水をシャワー状に噴射させるための多数の小孔を設けた散水板と、この散水板の内側に設けられ前記噴射ノズルのノズル先端部を内部に挿入してこのノズル先端部との相対位置を調整することで散水状態を切り換えるスリーブと、このスリーブの内側に設けられたOリングと、前記スリーブに設けられて前記Oリングを外側から支持するリングキャップとを備えて構成されたことを特徴とする散水装置。 - 請求項1に記載の散水装置において、
前記Oリングが、前記ノズル先端部の連通孔と整合したときにこの連通孔を完全に塞ぐことを特徴とする散水装置。 - 請求項1又は2に記載の散水装置において、
前記スリーブが、前記散水板の内側に一体形成されたことを特徴とする散水装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006294136A JP2007014961A (ja) | 2006-10-30 | 2006-10-30 | 散水装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006294136A JP2007014961A (ja) | 2006-10-30 | 2006-10-30 | 散水装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP378497A Division JPH10192740A (ja) | 1997-01-13 | 1997-01-13 | 散水装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007014961A true JP2007014961A (ja) | 2007-01-25 |
Family
ID=37752562
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006294136A Pending JP2007014961A (ja) | 2006-10-30 | 2006-10-30 | 散水装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007014961A (ja) |
-
2006
- 2006-10-30 JP JP2006294136A patent/JP2007014961A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101994968B1 (ko) | 분수 밀대 | |
JP2003211028A (ja) | 逆止弁付ウォッシャノズル及び逆止弁付ホースジョイント | |
JP2008110318A (ja) | 液体散布ノズル | |
TWI294311B (en) | Reversible spray head | |
JP4358948B2 (ja) | 散水器 | |
KR102604374B1 (ko) | 샤워기용 나선형 분출수 노즐 구조 | |
JP2002153776A (ja) | 止水機構付給水具 | |
JP2007014961A (ja) | 散水装置 | |
US20070235562A1 (en) | Water shutoff and discharge control apparatus for use of sprinkling | |
KR200445783Y1 (ko) | 샤워기 | |
JP2006315006A (ja) | 散水装置 | |
JPH10192740A (ja) | 散水装置 | |
JP5645805B2 (ja) | 散水ノズル | |
JP2019042670A (ja) | 液体噴射装置 | |
JP3872488B2 (ja) | 簡易ビデ | |
KR200451854Y1 (ko) | 연료조절밸브의 작동이 용이한 절단기 | |
JP2007029816A (ja) | 液体供給装置及び該液体供給装置を用いた液体噴射装置 | |
JPH10192741A (ja) | 散水装置 | |
KR101013152B1 (ko) | 액체 분사장치 | |
JP2004321949A (ja) | 手持ち操作用洗浄装置 | |
KR20190137366A (ko) | 샤워 헤드 | |
KR20150079547A (ko) | 살수 장치 | |
JP3115071U (ja) | 液体噴射装置 | |
JP2006055844A (ja) | 園芸用多目的水噴射機 | |
JP2013094427A (ja) | 消防用ノズル |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20061030 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20080311 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080512 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20081202 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |