JP3115071U - 液体噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】液体噴射装置における噴射状態の安定化・均一化を図る。
【解決手段】液体供給路(直線流路28、37)と、前記液体供給路の下流側に設けられ噴射口(細孔例125、露出孔127,128)を備える噴射ヘッド(散水ヘッド2)とを有する液体噴射装置において、前記噴射ヘッド近傍の前記液体供給路(直線流路28)に、前記液体供給路(直線流路28)を流通する液体を整流するための整流部材(整流リブ28A)を、前記液体供給路(直線流路28)の内壁に一体形成により設けた。前期液体供給路(直線流路28、37)は、一部に屈曲部を有し、前記(整流リブ28A)は、前記屈曲部よりも下流側の前記液体供給路(直線流路28)内に設けた。
【選択図】図2

Description

本考案は、庭木に水をやるため等に使用する液体噴射装置に関するものである。
庭木に水をやる等の目的で使用される液体噴射装置として、例えば散水ガンをあげることができるが、これは、噴射ノズルの手前の水流に渦などの乱れがあると、噴射する水流に偏りや曲がり等が生じてしまうため、均一な噴射状態が得られない。特にストレート噴射する場合や拡散噴射する場合に、流れに偏りがあると、噴射状態が不安定で均一にならない。
これを防ぐ技術として、流路の中に整流羽根を挿入して流れを直線流に整える技術が、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載のノズルでは、圧延鋼板の製造現場でスケール除去用に使用されるものであり、管路と別体に製作した断面Y字状や十字状の整流羽根を、ノズルの手前の流路の内部に挿入し、整流羽根で渦流化を防止して、スピードのある直線流を実現するようにしている。
実公昭50−23610号公報
しかし、特許文献1に記載のノズルは、断面Y字状や十字状の整流羽根を管路と別体に製作して、管路の内部に挿入しているので、組立が面倒であった。また、管路の内部に内接するように整流羽根を設けているので、羽根の断面寸法を自由に設定するには制限があった。例えば、整流羽根は管路の内周に内接させる上でY字状や十字状の断面とせざるを得ないので、各羽根の厚み(幅)を変えることは自由にできるが、管路の内壁からの各羽根の突出高さを自由に変えるようなことはできなかった。そのため、散水ガンの液体供給路にたとえ適用したとしても、コストを抑えながら、且つ、通水抵抗をあまり増やさずに、屈曲部の下流部の渦を有効に防止することまでは期待できなかった。
本考案は、上記事情を考慮し、液体供給管に渦流が発生するのを有効に防止することができて、噴射状態の安定・均一化を図ることができ、しかも、組立の面倒を増やさず、コストの増加を招くことのない液体噴射装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の液体噴射装置は、少なくとも、液体供給路と、前記液体供給路の下流側に設けられ噴射口を備える噴射ヘッドとを有する液体噴射装置において、前記噴射ヘッド近傍の前記液体供給路に、前記液体供給路を流通する液体を整流するための整流部材を設けたことを特徴とする。また、請求項2に記載の液体噴射装置は、請求項1に記載の考案において、前記液体供給路は、略直線で構成されて直線流路をなし、前記整流部材は、前記直線流路の内壁に設けたことを特徴とする。また、請求項3に記載の液体噴射装置は、請求項1又は請求項2に記載の考案において、前記整流部材は、前記液体供給路の内壁に、前記液体供給路と一体成形により設けたことを特徴とする。また、請求項4に記載の液体噴射装置は、請求項1乃至請求項3のうち、いずれか1に記載の考案において、前記液体供給路は、少なくとも一部に屈曲部を有し、前記整流部材は、前記屈曲部よりも下流側の前記液体供給路の内壁に設けたことを特徴とする。また、請求項5に記載の液体噴射装置は、請求項1乃至請求項4のうち、いずれか1に記載の考案において、前記整流部材は、前記液体供給路の軸線方向に沿って設けたことを特徴とする。また、請求項6に記載の液体噴射装置は、請求項1乃至請求項5のうち、いずれか1に記載の考案において、前記整流部材の前記液体供給路に沿う方向の長さは、前記液体供給路の長さの20乃至100%に設定されたことを特徴とする。また、請求項7に記載の液体噴射装置は、請求項1乃至請求項6のうち、いずれか1に記載の考案において、前記整流部材の断面の幅は、前記液体供給路の幅又は直径の10乃至30%に設定されたことを特徴とする。また、請求項8に記載の液体噴射装置は、請求項1乃至請求項7のうち、いずれか1に記載の考案において、前記整流部材の断面の高さは、前記液体供給路の高さ又は直径の30乃至70%に設定されたことを特徴とする。
本考案によれば、噴射ヘッド近傍に、液体供給路を流通する液体を整流する整流部材を設けているので、乱流・渦流の発生を防止して、直線流を作り出すことができる。従って、噴射ヘッドから噴射される液体に偏りや曲がり等が生じるのを防ぐことができ、安定的で均一な噴射状態を得ることができる。また、整流部材を直線流路の内壁に一体成形したので、組立の面倒がなく、コストアップを防ぐことができる。さらに、整流部材は直線流路の内壁に設けたため、整流リブの断面寸法(幅及び突出高さ)を、通水抵抗が少なく且つ渦流を有効に防げる最適な値に設定することができる。
また、本考案によれば、前記液体供給路は、少なくとも一部に屈曲部を有し、前記整流部材は、前記屈曲部よりも下流側の前記液体供給路に設けたので、特に乱流・渦流を生じやすい屈曲部の下流部分において、通水抵抗を少なくしながら最大限の渦流防止効果を発揮することができる。
また、本考案によれば、整流部材の長さ・幅・高さを所定の寸法に設定することにより、大きな渦流防止効果を発揮することができる。
以下、本考案を液体噴射装置としての散水ガンに適用した実施形態について、図面を参照して説明する。なお、液体噴射装置としては、前記散水ガンのほか、スプリンクラー、噴霧器等も該当するものである。
図1は実施形態の散水ガンの分解斜視図、図2は散水ガンの側断面図、図3、図4はその作用説明に使用する側断面図、図5及び図6は散水ヘッドの拡大分解斜視図、図7は散水ヘッド部分の拡大側断面図、図8は散水ヘッドとシール板の関係の作用説明に使用する図、図9は給水管の先端の正面図である。
図1及び図2に示すように、本実施の形態による散水ガンは、略ピストル形をなすもので、ガン本体1と、その先端に取り付けられた噴射ヘッドとしての散水ヘッド2とからなる。ガン本体1は、手で握る部分であり縦方向に延びたグリップ部3と、その上部にて水平方向前方に延びた散水ヘッド取付部4とからなり、散水ヘッド取付部4の前端に散水ヘッド2が取り付けられている。
ガン本体1の外装ハウジング10は、透明樹脂の成形品からなる半割構造体として構成されている。外装ハウジング10を透明(スケルトン)にした場合、外から中が見えるので、組立や分解が容易であり、しかも、中の部品が破損した場合、破損箇所が容易に外から見付けられるなどの利点がある。
ガン本体1の内部には、液体供給路部材としての給水管20及び水平管部22が収容されている。ガン本体1の形状に沿って、水の流れる方向の途中に屈曲部を有している。給水管20は、グリップ側給水管20Aとヘッド側給水管20Bの2部品を継手20Cで接続した組立品で構成されるが、これらは一体的に構成されるものであっても良い。給水管20は、グリップ部3の内部にほぼ位置して縦管部21をなし、水平管部22は、散水ヘッド取付部4の内部にほぼ位置しており、縦管部21と水平管部22とによって屈曲部が形成され、水平管部22の先端に散水ヘッド2が接続されている。
縦管部21と水平管部22とにより形成される屈曲部には流量調整室23が設けられており、流量調整室23の内部には、水平管部22の後端開口から、流量調整機構70を構成するキャップ形状の流量調整部材71が挿入されている。流量調整部材71は、取付ナット72で水平管部22の後端開口部に回動自在に取り付けられており、後端に連結されたツマミ73を操作することにより、回動させることができる。流量調整部材71の円筒周壁の一部には切欠71aが設けられており、ツマミ73を操作して流量調整部材71を回動させることにより、縦管部21から水平管部22に至る流路に対しての切欠71aの掛かり具合を調整でき、それにより流路を流れる流量を調整できるようになっている。本実施の形態においては、流量調節機構70は、縦管部21と水平管部22とにより形成される屈曲部に設けたが、前記屈曲部以外に設けてもよい。流量調節機構70は、液体供給路部材としての給水管20又は水平管部22内の流路(直線流路28、38等)を開閉する開閉機構としても機能するものである。
水平管部22の内部の流路は、屈曲部(流量調整室23)から下流端まで延びる直線流路28で構成されており、直線流路28の内壁の内壁には、直線流路28の軸線方向に沿って流通する水流を整流するための整流部材としての整流リブ28Aが一体成形により設けられている。整流リブ28Aは、直線流路28に沿う方向の長さが直線流路28の長さの20〜100%に設定され(図示例は100%の場合)、図9に示すように、断面の幅dが直線流路28の幅又は直径の10〜30%に設定され、断面の高さhが直線流路28の高さ又は直径の30〜70%に設定されるのが好適である。
また、給水管20の縦管部21の長さ方向の中間部には、流路を開閉する開閉機構としての開閉バルブ30が設けられている。開閉バルブ30は、給水管20の縦管部21内の流路途中の段差部に設けられた弁座31と、弁座31に対応した弁体32を先端に有して弁座31より上流側の縦管部21内にスライド自在に収容され且つ自身の内部空間を給水用の直線流路37とする中空のバルブロッド36と、によって構成されている。弁体32の外周には弁座31に密着するOリング33が嵌合され、バルブロッド36の摺動部には縦管部21の内周壁に密着するOリング34が設けられている。
そして、両シール33、34の間に位置させて、バルブロッド36の先端部外周に、弁体32が弁座31から離れたときに、バルブロッド36内の直線流路37を通ってきた水を、縦管部21の内周壁との隙間を通して弁座31より下流側の流路に流すための連通窓35が開けられている。また、バルブロッド36は、バルブスプリング39によって、弁体32が弁座31に密着する方向(バルブを閉じる方向)に付勢されている。従って、バルブロッド36をバルブスプリング39の力に抗して弁座31から離れる方向にスライドさせることにより、開閉バルブ30を開くことができる。
開閉バルブ30を操作する手段として、給水管20の外部に操作レバー11と内部レバー12とが配置され、バルブロッド36の外周にバルブスプリング受けを兼ねた環状リブ38が形成され、縦管部21の周壁に、内部レバー12の動作端をバルブロッド36の環状リブ38に届かせるための開口13が形成されている。
操作レバー11は外装ハウジング10に揺動可能に取り付けられ、内部レバー12は縦管部21に揺動可能に取り付けられている。そして、操作レバー11を強く握ることで、操作レバー11の揺動動作により内部レバー12を揺動させ、内部レバー12の動作端でバルブロッド36の環状リブ38を下に押し下げ、それにより開閉バルブ30を開くことができ、また、操作レバー11を離すことで、バルブスプリング39の復元力により、バルブロッド36を閉位置に戻すと共に、内部レバー12や操作レバー11を初期の位置に戻すことができるようになっている。
縦管部21の上流側の端末部(グリップ部3の下端側)には、端末部材50が取り付けられている。端末部材50は、縦管部21の下端に直接固定されたナット形状の連結ブラケット51と、連結ブラケット51の内部にパッキン58を介して挿入された、シール用および後述するピストン体61の上限ストッパ機能を兼ねたスリーブ52と、連結ブラケット51の開口端にパッキン55を介してネジ結合され、下端に給水ホース接続部59を有する給水ホース継手部材53とから構成されている。
給水ホース継手部材53には、縦管部21内の流路、即ちこの場合はバルブロッド36内の直線流路37に連通する貫通した流通路56が形成されており、その流通路56の上半部が、直線流路37よりも大径の膨張吸収室54となっている。そして、膨張吸収室54の内部に、膨張吸収機構60を構成するピストン体61の大径部がOリング63を介してスライド自在に収容されている。膨張吸収機構60は、給水管20内の流路のうち、開閉バルブ30より上流側の流路(特にバルブロッド36内の直線流路37)内に残留した水が凍結する際の体積の膨張を吸収するためのものである。
ピストン体61は、大径部の首下に細径のロッド部を有すると共に軸線方向の全長を貫通する貫通流路62を有するものであり、細径のロッド部を、流通路56の細径の下半部に、Oリング64を介してスライド自在に挿入している。そして、流通路56の上半部と下半部の境界にある段差部と、ピストン体61の大径部の背面との間に介装した弾性部材としての膨張吸収バネ65により、ピストン体61がスリーブ52の下端に当たる位置(初期位置)まで上向きに付勢されている。この構成により、ピストン体61の大径部の受圧部61aは、バルブロッド36内の直線流路37に対して垂直な姿勢で向き合っている。従って、受圧部61aに膨張圧が作用してピストン体61が下方へスライドしたときに、ピストン体61を介して膨張吸収バネ65が膨張圧を吸収する。なお、本実施の形態では、ピストン体61の受圧部61aは、面状に構成されたものであるが、前記膨張圧を受けることができる構成であればよく、特に面状に限定されるものではない。また、本実施の形態液体吸収機構60は、開閉バルブ30よりも上流側に設けられているが、下流側に設けられていても良い。
次に、噴射ヘッドとしての散水ヘッド2の構成について説明する。給水管20(直線流路28)の先端には、ヘッド本体100と、その前面に配された噴射部としてのシャワー板120とを有し、給水管20の先端部に対する回動位置を切り換えることで噴射方法を切り換えることの可能な散水ヘッド2が回動自在に取り付けられており、ヘッド本体100の外周にシャワー板120を保護するためのカバー部材としてのカバーリング110が装着されている。
図5、図6を併せて参照することにより詳細に述べると、給水管20の水平管部22の先端には、自身の中心から偏心した位置に水平管部22内の直線流路28に連通する吐水口83を有した漏液防止機構としてのシール板80が略垂直に連結され、シール板80の前側に、シール板80の中心と同心の軸を中心に回動可能に支持され且つシール板80に対する回動位置を切り換えることで噴射方法を切り換え可能な散水ヘッド2が配置されている。
散水ヘッド2は、ヘッド本体100と、シャワー板120と、カバーリング110とから構成されている。なお、本実施の形態においてはいずれも別体で構成されたものを説明するが、いずれか又は総てが一体的に構成されているものであってもよい。ヘッド本体100は、円筒状の周壁101の後端を隔壁部102で塞いだ略カップ状のもので、隔壁部102の前面中心に、周壁101と略平行なネジ孔108a付きの取付ボス108を設け、それを中心とする同一円周上に、相互に間隔を開けて、ストレート噴射ノズル104、拡散噴射ノズル105、シャワー噴射ノズル106を配置されている。なお、噴射方法については、ストレート、拡散、シャワー以外にも適宜採択可能である。
ストレート噴射ノズル104および拡散噴射ノズル105は、貫通したノズル孔104a、105aを有するロッド状のもので、取付ボス108と平行に設けられ、周壁101よりも突出する位置まで延びている。拡散噴射ノズル106の先端には、ノズル孔106aを横切るクロス溝105bが設けられ、それにより、水流を拡散させて噴射可能となっている。
また、シャワー噴射ノズル106は、先端が突当壁106aで塞がれ周壁部に複数の開口106bが形成された短筒状のもので、ヘッド本体100内部の緩衝空間109に連通している。
また、ヘッド本体100の後端には、隔壁部102との間に僅かな隙間を開けて嵌合フランジ103が設けられている。ヘッド本体100を含む散水ヘッド2は、嵌合フランジ103を外装ハウジング10の先端内周の環状溝に嵌めることで、ガン本体1に回転可能に取り付けられている。また、ヘッド本体100の周壁101の外周には、各ノズル104、105、106の位置に対応させて、僅かな高さで突出する被係合部としての係合凸部107が設けられている。
ヘッド本体100の隔壁部102の背面と対向するシール板80は、略円板状のもので、図5に示すように、基台部としての前面壁81を有し、前面壁81の外周縁部に位置させて形成された大径の環状凸部81aと、吐水口83の周縁に位置させて形成された小径の環状凸部81bとが設けられている。これらの大径の環状凸部81a及び小径の環状凸部81bに形成された各溝には、それぞれ第2漏液防止部としての大径のOリング82と、第1漏液防止部としての小径のOリング84が嵌め込まれている。なお、本実施の形態においては、大径のOリング82及び小径のOリング84は、前面壁81と別体で構成しているが、一体に構成してもよく、大径のOリング82及び小径のOリング84は、ゴムその他の柔軟性を有する部材で形成されるのが好適である。
これらのOリング82、84は、散水ヘッド2の背面壁(ヘッド本体100の隔壁部102)とシール板80の前面壁81との間をシールするものであり、大径Oリング82は、ノズル104、105、106が配置された位置よりも外周側で散水ヘッド2の回動軸(取付ボス108)を中心とする円周上に位置している。また小径Oリング84は、大径Oリング82の内側の領域に位置しており、吐水口83の周囲を取り囲むように位置している。
また、シール板80の背面壁85には、吐水口83の周縁に位置させて環状凸部86が形成され、環状凸部86の周方向の1カ所には位置決め用の切欠86aが設けられている。一方、給水管20の水平管部22の先端部外周には、シール板80の環状凸部86の内周に嵌合する環状鍔26が設けられると共に、環状鍔26の周方向の1カ所には、環状凸部86の切欠86aに嵌まる突起26aが設けられている。そして、切欠86aと突起26aを合わせて環状鍔26を環状凸部86に嵌合し、水平管部22の先端を吐水口83の内部に挿入することで、給水管20の水平管部22の先端にシール板80が回転不能に取り付けられている。
このように組み合わせることで、ヘッド本体100側のノズル106および連通口としてのノズル孔104a、105aとシール板80の吐水口83とが、散水ヘッド2の回転位置に応じて選択的に連通し、それにより所定の噴射方法で水流を噴射できるようになっている。
カバーリング110は、柔軟性を有する樹脂による筒状成形体として構成されるのが好適であり、材質例としては、EVA(エチレン酢酸共重合体)、熱可塑性エラストマー、軟質ポリエチレン、軟質塩化ビニルなどを挙げることができる。
カバーリング110は、円筒状の周壁部111と、その前端内周に延設された係止部としての環状の嵌合壁112とを有するもので、嵌合壁112の内側に、ヘッド本体100の周壁101の先端の嵌まる嵌合溝112aが形成されている。また、周壁部111には、ヘッド本体100側の係合凸部107の嵌まる係合部としての円形の係合孔(切欠口)113が設けられている。なお、本実施の形態においては、係合孔113は、カバーリング110を貫通した切欠口としているが、カバーリング110の前記係合部からヘッド本体100が視認可能であれば良く、例えば、前記係合部のみが透明部材で構成されて閉塞され、前記のような切欠かれていない構成であってもよい。
カバーリング110は、その周壁111に形成した係合孔113と、ヘッド本体100に形成した係合凸部107とを互いに係合させた状態で、自身の周壁部111をヘッド本体100の周壁101の外周に嵌合することにより、ヘッド本体100に固定されている。
また、シャワー板120は、その外周を、カバーリング110の嵌合壁112の内周に嵌合することで、ヘッド本体100に固定されている。シャワー板120は、シャワー散水用の細孔列125を有する緩やかな凸曲面状の面板121と、面板121の外周部に連設された短筒部122と、面板121の外周縁の延長上に設けられた外周鍔部123とを有しており、外周鍔部123を嵌合壁112の前面に当てながら、短筒部122をカバーリング110の嵌合壁112の内周に嵌合することにより、カバーリング110に固定され、またカバーリング110を介してヘッド本体100に固定されている。
また、カバーリング110の中心には、ネジ通し孔126a付きの取付ボス126が設けられており、取付ボス126のネジ通し孔126aに通した取付ネジ150の先端を、ヘッド本体100の中心に突設した取付ボス108のネジ孔108aに締結することによって、ヘッド本体100に直接固定されている。
このようにシャワー板120をヘッド本体100に固定することにより、ヘッド本体100のストレート噴射ノズル104の先端が、シャワー板120の面板121に形成した噴射口としての露出孔127から前面に露出する。同様に、ヘッド本体100の拡散噴射ノズル105の先端が、シャワー板120の面板121に形成した噴射口としての露出孔128から前面に露出している。
また、カバーリング110とヘッド本体100の組み合わせによって、係合凸部107と係合孔113の係合部分が、各噴射方法をそれぞれ実現するための目印となっており、係合凸部107に各噴射方法を識別するための識別標識(例えば文字・図形など)を設けて、給水管20の水平管部22の上面に突設されることで外装ハウジング10から露出させられた基準マーク部29に、前記識別標識が合うように散水ヘッド2を回動させることにより、ストレート噴射モード、拡散噴射モード、シャワー噴射モードを選択的に切り替えることができるようになっている。なお、カバーリング110とヘッド本体100は、その成形材料が対比の明確な色違いになっていることで、カバーリング110上に露出する係合凸部103が、視覚的に目立つようになっている。
次に作用を説明する。本実施の形態による散水ガンを使用するには、図示しない給水ホースを給水ホース継手部材53の給水ホース接続部59に接続し、その状態で操作レバー11を強く握る。そうすると、図3に示すように、操作レバー11が揺動することにより内部レバー12が揺動し、内部レバー12の動作端に押されて環状リブ38が下に動くことで、バルブロッド36が下方にスライドする。そして、弁体32が弁座31から離れることで、開閉バルブ30が開き、給水ホースから供給された水が開閉バルブ30を通って散水ヘッド2に供給される。
散水ヘッド2は、その回転位置により散水モードを選択することにより、所定の散水モードで前方に水を噴射する。例えば、ストレート噴射モードを選択した場合は、ストレート噴射ノズル104が水平管路22の直線流路28と接続されることで、ストレート噴射ノズル104を通して水が噴射される。また、拡散噴射モードを選択した場合は、拡散噴射ノズル105が水平管路22の直線流路28と接続されることで、拡散噴射ノズル105を通して水が噴射される。また、シャワー噴射モードを選択した場合は、シャワー噴射ノズル106が水平管路22の直線流路28と接続されることで、シャワー噴射ノズル106から緩衝空間109に水が導入され、そこからシャワー板120の細孔例125を通してシャワー状に噴射される。
使用後は、操作レバー11を握った手を離すことで、バルブスプリング39の復元力により、バルブロッド36が閉位置に戻り、同時に内部レバー12および操作レバー11が初期の位置に戻り、図2に示すように、開閉バルブ30が閉じる。
また、本実施の形態による散水ガンには、凍結時の膨張を吸収する機能が備わっており、特に寒冷地において給水管20の破損防止効果を発揮することができる。例えば、散水ガンの開閉バルブ30を閉じた場合、給水管20内の開閉バルブ30の手前(上流側)に残留した水は、散水ガンを振っても、開閉バルブ30が閉じている限り抜けない。そのため、残留した水が凍結した場合は、凍結に伴う体積の膨張により、給水管20が破損するおそれがある。
ところが、この散水ガンには、給水管20内の流路の開閉バルブ30より上流側に、残留した水が凍結する際の体積の膨張を吸収する膨張吸収機構60を備わっているので、膨張吸収機構60によって残留水の凍結膨張を吸収することができて、給水管20の破損を防ぐことができる。
具体的には、バルブロッド36内の直線流路37に溜まった水が凍ると、膨張圧は直線流路37の軸線方向に作用し、給水管20の端末部の膨張吸収機構60の受圧部61aにスムーズに届く。従って、膨張吸収機構60は、受圧部61aに作用する膨張圧を確実に吸収することができて、給水管20の破損を防止することができる。特に、直線流路37の上流側の端末部には、直線流路37よりも大径の膨張吸収室54が設けられているので、残留水の凍結による膨張圧を、膨張吸収室54内に収容したピストン体61で確実に受けることができ、図4に示すように、ピストン体61が膨張圧によって動くことにより、その背部の膨張吸収バネ65により膨張の圧力を吸収することができる。
凍結時には、外気の影響を受けやすい細い部分(直線流路37)から凍り始めて、凍結が徐々に端末側に進んで、膨張吸収室54内に及ぶことになる。そのため、凍結による膨張圧が、直線流路37から膨張吸収室54内のピストン体61の受圧部に有効に作用することになり、それによって膨張が確実に吸収され、給水管20の破損防止効果を発揮することができる。
また、この散水ガンには、噴射するまでの流路内に発生する渦流を防止する機能が備わっている。即ち、屈曲部(流量調整室23)から水平管路22の下流端までが直線流路28で構成されており、その直線流路28の内壁に、流通する水流を整流するための整流リブ28Aが設けられているので、渦の発生を防止して、直線流を作り出すことができる。特に流れの乱れを生じやすい屈曲部の下流部分に整流リブ28Aがあるので、有効に渦流の発生を防ぐことができる。従って、噴射する水流に偏りや曲がり等が生じるのを防ぐことができ、安定的で均一な噴射状態を得ることができる。
また、整流リブ28Aは、直線流路28を形成する水平管路22の内壁に一体に成形してあるので、組立の面倒がなく、コストアップを防ぐことができる。さらに、整流リブ28Aは直線流路28の内壁に突設したものであるから、整流リブ28Aの断面寸法(幅d及び突出高さh)を、通水抵抗が少なく且つ渦流を有効に防げる最適な値に設定することができる。また、整流リブ28Aは、屈曲部の外周側の内壁に突設してあるので、通水抵抗を少なくしながら、最大限の渦流防止効果を発揮することができる。
また、この散水ガンでは、柔軟性を有するカバーリング110をヘッド本体100に嵌合固定し、カバーリング110にシャワー板120の外周を嵌合固定しているので、カバーリング110自体にパッキンの働きをさせることができる。従って、パッキンが不要でありながら、シャワー板120の外周側への水洩れ防止作用を得ることができる。
また、樹脂成形品で構成した場合に強度的な弱点となりやすいパッキン取付部が不要になるから、強度の向上を図ることができる。また、カバーリング110の柔軟性によって衝撃吸収作用も得られることから、耐久性の向上も図れる。また、従来例のようにシャワー板120を固定するためのリングナットや余計なパッキンが不要であるから、部品点数を減らすことができ、その分だけ、構造が簡単になって、コストダウンとコンパクト化が図れる。また、シャワー板120やカバーリング110の固定にネジ止めが不要であるから、組立・分解が容易であり、メンテナンス性の向上も図れる。
また、この散水ガンでは、カバーリング110側の係合孔113とヘッド本体100側の係合凸部107の係合によりカバーリング110の抜け止めを行っており、しかも同時に、係合孔113と係合凸部107の組み合わせを、噴射方法を選択する場合の目印として利用しているので、印刷などにより専用の合わせマークをあえて設けなくてよくなり、コスト減に寄与することができる。また、係合凸部107に識別標識を印刷や貼付等の方法によって設けた場合、係合孔113と係合凸部107の形状的な組み合わせを用いることから、カバーリング11に直接印刷又は貼付等の方法によって識別標識を設けた場合に比して、前記識別標識が劣化しにくい。
また、この散水ガンでは、シール板80の吐水口83の周囲に設けた小径のOリング84の外側に、更に大径のOリング82を設け、そのOリング82でノズル106やノズル孔104、105の外周側の領域をシールしたので、散水ヘッド2がどのような回動位置にあるときも、外周側への水洩れを防止することができる。
例えば、図8(a)に示すようにシャワー噴射ノズル106とシール板80の吐水口83が適正に合致している場合は問題ないが、(b)に示すように位置がずれた中間位置にあるときには、吐水口83からの水が小径のOリング84を越えてシール板80と散水ヘッド2の背面との隙間に漏れ出るが、大径のOリング82があることにより、シール板80の外周位置で洩れを防ぐことができる。
また、大径のOリング82が、シール板80の前面壁81と散水ヘッド2の背面壁(ヘッド本体100の隔壁102の背面)との関係を適正に保つので、小径のOリング84の当たりを適正化することができる。つまり、大きな径のOリング82によってシール板80側の面と散水ヘッド2側の面の関係を適正に出すことができるので、小径のOリング84の散水ヘッド2への当たりを適正化することができ、吐水口83とノズル104、105、106との間に洩れのない確実な連通状態を確保することができる。また、面と面の関係が適正に出されることにより、散水ヘッド2の安定した回動操作が可能になり、無用なガタ付きを防止することもできる。
なお、上記実施形態では、1つの整流リブ28Aを設けた場合を示したが、図10に示すようには、適当な角度間隔で複数の整流リブ28Bを設けてもよい。
本考案の実施形態の散水ガンの分解斜視図である。 同散水ガンの側断面図である。 同散水ガンの水噴射の際の開閉バルブの状態を示す側断面図である。 同散水ガンの凍結時の作用説明のための側断面図である。 同散水ガンにおける散水ヘッドの拡大分解斜視図である。 同散水ヘッドの別の方向から見た拡大分解斜視図である。 同散水ヘッド部分の拡大側断面図である。 同散水ヘッドとシール板の関係の作用説明に使用する図で、(a)は適正な位置合わせ状態、(b)は途中の状態を示す図である。 同散水ガンにおける給水管の先端の正面図である。 別の実施形態における給水管の先端の正面図である。
符号の説明
1 ガン本体
2 散水ヘッド(噴射ヘッド)
20 給水管(液体供給部材)
22 水平管部(液体供給部材)
23 流量調整室(屈曲部)
28 直線流路(液体供給路)
28A,28B 整流リブ(整流部材)
30 開閉バルブ(開閉機構)
31 弁座
32 弁体
36 バルブロッド
37 直線流路(液体供給路)
50 端末部材
53 給水ホース継手部材
54 膨張吸収室
59 給水ホース接続部
60 膨張吸収機構
61 ピストン体
61a 受圧部
62 貫通流路
65 膨張吸収バネ(弾性部材)
71 流量調整部材(開閉機構)
80 シール板(漏液防止機構)
81 前面壁(基台部)
83 吐水口
82 大径のOリング(第2漏液防止部)
84 小径のOリング(第1漏液防止部)
100 ヘッド本体
101 周壁
102 隔壁部
104 ストレート噴射ノズル
104a ノズル孔(第1連通口)
105 拡散噴射ノズル
105a ノズル孔(第2連通口)
106 シャワー噴射ノズル(ノズル孔)(第2連通口)
107 係合凸部(被係合部)
110 カバーリング(カバー部材)
111 周壁部
112 嵌合壁(係止部、突条壁)
112a 嵌合溝
113 係合孔(切欠口)(係合部)
120 シャワー板(噴射部)
121 面板
125 細孔例(噴射口、第1噴射口)
127,128 露出孔(噴射口、第2噴射口)

Claims (8)

  1. 少なくとも、液体供給路と、前記液体供給路の下流側に設けられ噴射口を備える噴射ヘッドとを有する液体噴射装置において、
    前記噴射ヘッド近傍の前記液体供給路に、前記液体供給路を流通する液体を整流するための整流部材を設けたことを特徴とする液体噴射装置。
  2. 前記液体供給路は、略直線で構成されて直線流路をなし、前記整流部材は、前記直線流路の内壁に設けたことを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 前記整流部材は、前記液体供給路の内壁に、前記液体供給路と一体成形により設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液体噴射装置。
  4. 前記液体供給路は、少なくとも一部に屈曲部を有し、前記整流部材は、前記屈曲部よりも下流側の前記液体供給路の内壁に設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のうち、いずれか1に記載の液体噴射装置。
  5. 前記整流部材は、前記液体供給路の軸線方向に沿って設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のうち、いずれか1に記載の液体噴射装置。
  6. 前記整流部材の前記液体供給路に沿う方向の長さは、前記液体供給路の長さの20乃至100%に設定されたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のうち、いずれか1に記載の液体噴射装置。
  7. 前記整流部材の断面の幅は、前記液体供給路の幅又は直径の10乃至30%に設定されたことを特徴とする請求項1乃至請求項6のうち、いずれか1に記載の液体噴射装置。
  8. 前記整流部材の断面の高さは、前記液体供給路の高さ又は直径の30乃至70%に設定されたことを特徴とする請求項1乃至請求項7のうち、いずれか1に記載の液体噴射装置。
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