JP2007012873A - 携帯電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、機器本体ケースの低温時には通気孔を閉鎖して塵の侵入を防止するとともに機器本体ケースの高温時には通気孔を開放して放熱することができる、構造の簡単な放熱構造を有する携帯電子機器を提供する。
【解決手段】カメラケース12の上面13の矩形状開口部90には放熱部100が設けられる。放熱部100は、グリップ部14から離れた位置であって、グリップ部14を把持したカメラマンの手では触ることができない位置に設けられている。放熱部100は、単一の部材である形状記憶合金によって製造され、通気孔108が閉鎖された形状から通気孔108が開放された元の形状に回復する温度が60度に設定されている。これにより、CPU30及びCCD54の発熱部によるカメラケース12の蓄熱により放熱部100の特に舌状片110が60度に到達したときに通気孔108が開放する。
【選択図】 図1

Description

本発明は携帯電子機器に係り、特に固体撮像素子、中央処理装置等の発熱体を本体ケースに内蔵するとともに、本体ケースに蓄積した熱を外部に放熱する通気孔が形成された携帯電子機器に関する。
特許文献1には、発電制御所、水道管理システムで使用されるCRT内蔵操作卓において、CRTから発生する熱の放熱構造が開示されている。
この放熱構造は、操作卓の本体ケースに形成された通気孔の開閉が自在になるように、開閉板の基端がヒンジを介して本体ケースに回動自在に取り付けられている。そして、開閉板の自由端は、形状記憶合金部材を介して本体ケースに固定され、この形状記憶合金部材は常温では収縮状態であり、通気孔が開閉板によって閉鎖されている。本体ケース内の温度が所定温度を超えると、形状記憶合金部材が伸長して開閉板の自由端を本体ケースの外側に押し開き通気孔を開放する。
この放熱構造は、形状記憶合金部材を使用し、昇温した温度に基づいて通気孔を自動で開閉する構造なので、通気孔が閉鎖している低温時に通気孔を介して塵が本体ケース内に侵入することを防止できるという利点がある。
特開平10−416576号公報
しかしながら、特許文献1に開示された放熱構造は、開閉板をヒンジ及び形状記憶合金を介して本体ケースに回動自在に支持する構造なので、部品点数が多く構造が複雑であるという欠点があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、機器本体ケースの低温時には通気孔を閉鎖して塵の侵入を防止するとともに機器本体ケースの高温時には通気孔を開放して放熱することができる、構造の簡単な放熱構造を有する携帯電子機器を提供することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、前記目的を達成するために、機器本体ケースに通気孔が形成された部材を取り付けてなる携帯電子機器であって、前記通気孔が形成された部材は、所定温度に昇温された際に変形する単一の可変形部材によって構成されるとともに、前記所定温度以上に昇温されると前記通気孔が開放するように変形し、前記所定温度未満時は前記通気孔が閉鎖するように変形することを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、通気孔が形成された部材を、所定温度に昇温された際に変形する単一の可変形部材によって構成したので、放熱構造が簡単な構造となる。また、可変形部材は、所定温度以上に昇温されると前記通気孔が開放するように変形するので、機器本体ケース内の蓄熱した熱を外部に放熱することができる。更に、可変形部材は、所定温度未満時において前記通気孔が閉鎖するように変形するので、機器本体ケースの低温時に通気孔を介して塵が機器本体ケース内に侵入するのを防止できる。
請求項2に記載の発明は、請求項1の発明において、前記可変形部材は、形状記憶合金又はバイメタルであることを特徴としている。
可変形部材を形状記憶合金又はバイメタルとすることにより、可変形部材を容易に構成することができる。形状記憶合金とは、一定の温度以上に加熱すると元の形状に回復する性質(形状記憶効果)を持つ金属であり、金・カドニウム合金、チタン・ニッケル合金、銅・アルミニウム・ニッケル合金を例示できる。このような形状記憶合金を使用した場合、通気孔が閉鎖された形状から通気孔が開放された元の形状に回復する温度を例えば60度に設定すると、機器本体ケースの蓄熱により可変形部材が60度に到達したときに通気孔が開放する。これにより、機器本体ケースの内部に蓄熱された熱が通気孔を介して放熱されるとともに通気孔を介して侵入した外気により冷却される。また、60度未満時には、通気孔は閉鎖しているので、通気孔から塵が機器本体ケース内に侵入するのを防止できる。
一方、バイメタルとは、熱膨張率の異なる2枚の金属片を貼り合わせたものであって、温度変化によって湾曲変形する性質を有している。熱膨張率の大きい金属としては、黄銅・鉄・ニッケル・クロム合金、小さい金属としてはニッケル銅を例示できる。このようなバイメタルを使用した場合、通気孔が閉鎖された形状から湾曲変形して通気孔が開放された形状に変形する温度を例えば60度に設定すると、機器本体ケースの蓄熱により可変形部材が60度に到達したときに通気孔が開放する。これにより、機器本体ケースの内部に蓄熱された熱が通気孔を介して放熱されるとともに通気孔を介して侵入した外気により冷却される。また、60度未満時には、通気孔は閉鎖しているので、通気孔から塵が機器本体ケース内に侵入するのを防止できる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2の発明において、前記可変形部材は、前記携帯電子機器のグリップ部から離れた位置に取り付けられていることを特徴としている。
このように可変形部材を、グリッブ部から離れた位置に取り付けることにより、グリップ部を把持したユーザーの手によって、開放した通気孔が閉塞されるのを防止できる。
請求項4に記載の発明は、請求項3の発明において、前記可変形部材は、前記機器本体ケースの上面に形成されていることを特徴としている。
機器本体ケースの上面は、携帯電子機器の使用時において一般的にユーザーに触れられる面ではない。すなわち、機器本体ケースの一方の側面に形成されているグリップ部はユーザーの片手で保持され、機器本体ケースの他方の側面及び底面はユーザーのもう一方の片手で保持される。よって、可変形部材を、グリッブ部から離れた位置であって機器本体ケースの上面に形成することにより、開放した通気孔がユーザーの手によって閉塞されるのを確実に防止できる。
請求項5に記載の発明は、請求項1、2、3又は4のうちいずれか一つにおいて、前記可変形部材は、前記機器本体ケースの内側に変形して前記通気孔を開放することを特徴としている。
このように可変形部材が機器本体ケースの内側に変形することにより、変形時においてユーザーの手に可変形部材は引っかからないので、ユーザーは不快感を感じることなく携帯電子機器を操作できる。
請求項6に記載の発明は、請求項1、2、3、4又は5のうちいずれか一つの発明において、前記可変形部材は、前記機器本体ケースに複数箇所に設けられ、これらの可変形部材の通気孔が開放されることにより前記機器本体ケース内に対流の通風路が形成されることを特徴としている。
このように機器本体ケース内に対流の通風路を形成することにより、対流による効率のよい放熱及び冷却を実現できる。
請求項7に記載の発明は、請求項6の発明において、前記機器本体ケース内に形成された対流の通風路に、前記機器本体ケースに内蔵された発熱体が配置されていることを特徴としている。
このように通風路に携帯電子機器の発熱体、例えば中央処理装置、固体撮像素子を配置することにより、発熱体を効率よく冷却でき、機器本体ケース全体の冷却効率が向上する。
また、機器本体ケースの温度上昇に伴い、機器本体ケースの形状が表面積が増すように変形する単一の部材を配置することにより、簡単な構造で伝達による放熱効果を上げることができる。
本発明に係る携帯電子機器によれば、通気孔が形成された部材を、所定温度に昇温された際に変形する単一の可変形部材によって構成したので、放熱構造が簡単な構造となり、また、可変形部材は、所定温度以上に昇温されると前記通気孔が開放するように変形するので、機器本体ケース内の蓄熱した熱を外部に放熱することができ、更に、可変形部材は、前記所定温度未満時において前記通気孔が閉鎖するように変形するので、機器本体ケースの低温時に通気孔を介して塵が機器本体ケース内に侵入するのを防止できる。
以下、添付図面に従って本発明に係る携帯電子機器の好ましい実施の形態について説明する。なお、以下の説明では、本発明の携帯電子機器を、電子カメラであるデジタルカメラに適用した例について説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、カメラ付き携帯電話機、携帯通信端末、携帯オーディオプレーヤー等の携帯電子機器に適用可能である。
図1は、実施の形態のデジタルカメラ10を正面から見た斜視図であり、図2はデジタルカメラ10を背面から見た斜視図である。また、図3は、デジタルカメラ10の全体構成を示したブロック図である。
図1、図2の如くデジタルカメラ10は、カメラケース(機器本体ケース)12の前面の左側に前方に膨らんだグリップ部14が形成され、グリップ部14が位置するカメラケース12の上面には撮影ボタン16が配置されている。この撮影ボタン16は、グリップ部14を把持したカメラマンの右手の人指し指によって操作可能な位置に設けられている。更に、カメラケース12の前面の略中央部には、撮影レンズ18を保持した沈胴/繰り出し式のテレスコープ型レンズ鏡胴20が前方に突出して設けられている。更にまた、カメラケース12の前面の右側上部には、キセノン管を有するストロボ発光部22が設けられるとともに、カメラケース12の背面には図2の如く液晶モニタ24、モード選択スイッチ26、十字キー27等の各種スイッチ、及びファインダ28がそれぞれ所定の位置に設けられている。
デジタルカメラ10は、図3の如く中央処理装置(CPU)30によってその全体動作が統括制御されている。CPU30は、所定のプログラムに従ってカメラシステムを制御する制御手段として機能するとともに、自動露出(AE)演算、自動焦点調節(AF)演算、ホワイトバランス(WB)調整演算など、各種演算を実施する演算手段として機能する。
バス32を介してCPU30と接続されたROM34には、CPU30が実行するプログラム及び制御に必要な各種データ等が格納され、EEPROM36には、CCD画素欠陥情報、カメラ動作に関する各種定数/情報等が格納されている。
また、メモリ(SDRAM)38は、プログラムの展開領域及びCPU30の演算作業用領域として利用されるとともに、画像データや音声データの一時記憶領域として利用される。HDD(ハードディスクドライブユニット)40は画像データ専用の一時記憶メモリであり、自由落下及び振動を検出する3軸加速度センサ42が内蔵されている。3軸加速度センサ42によってデジタルカメラ10の自由落下が検出されると、HDD40に内蔵された不図示のヘッド退避手段によってヘッドをHDD40のハードディスクから退避させる。なお、メモリ38とHDD40は共用することが可能である。
モード選択スイッチ26は、撮影モードと再生モードとを切り換えるための操作手段である。モード選択スイッチ26を操作して可動接片26Aを接点aに接続させると、その信号がCPU30に入力され、デジタルカメラ10は撮影モードに設定される。また、可動接片26Aを接点bに接続させると、デジタルカメラ10は記録済みの画像を再生する再生モードに設定される。
撮影ボタン16は、撮影開始の指示を入力する操作ボタンであり、半押し時にオンになるS1スイッチと、全押し時にオンになるS2スイッチとを有する二段ストローク式のスイッチで構成されている。
メニュー/OKキー(図2には不図示)は、液晶モニタ24の画面上にメニューを表示させる指令を行うためのメニューボタンとしての機能と、選択内容の確定及び実行などを指令するOKボタンとしての機能とを兼備した操作キーである。十字キー27は、上下左右の4方向の指示を入力する操作部であり、メニュー画面から項目を選択したり、各メニューから各種設定項目の選択を指示したりするボタンとして機能する。キャンセルキー(図2には不図示)は、選択項目など所望の対象の消去や指示内容の取消し、あるいは1つ前の操作状態に戻らせる時などに使用される。
液晶モニタ24は、ユーザインターフェース用表示画面としても利用され、必要に応じてメニュー情報や選択項目、設定内容などの情報が表示される。この液晶モニタ24は液晶ディスプレイであるが、これに代えて、有機ELなど他の方式の表示装置を用いることも可能である。
デジタルカメラ10は、メディアソケット46を有し、メディアソケット46には記録メディア48を装着することができる。記録メディアの形態は特に限定されず、スマートメディア(商標)に代表される半導体メモリカード、可搬型小型ハードディスク、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスクなど、種々の媒体を用いることができる。
メディアコントローラ50は、メディアソケット46に装着される記録メディア48に適した入出力信号の受渡しを行うために所要の信号変換を行う。
また、デジタルカメラ10は、パソコンその他の外部機器と接続するための通信手段としてUSBインターフェース部52を備えている。USBケーブルを用いてデジタルカメラ10と外部機器を接続することにより、外部機器との間でデータの受渡しが可能となる。もちろん、通信方式はUSBに限らず、その他の通信方式を適用してもよい。
次に、デジタルカメラ10の撮影機能について説明する。
モード選択スイッチ26によって撮影モードが選択されると、カラーCCD固体撮像素子(以下CCDと記載)54を含む撮像部に電源が供給され、撮影可能な状態になる。
レンズ鏡胴20は、フォーカスレンズを含む撮影レンズ18と絞り兼用メカシャッター56とを含む光学ユニットである。レンズ鏡胴20は、CPU30によって制御されるレンズ駆動部58、絞り駆動部60によって電動駆動され、ズーム制御、フォーカス制御及びアイリス制御が行われる。
撮影レンズ18を通過した光は、CCD54の受光面に結像される。CCD54の受光面には多数のフォトダイオード(受光素子)が二次元的に配列されており、各フォトダイオードに対応して赤(R)、緑(G)、青(B)の原色カラーフィルタが所定の配列構造で配置されている。また、CCD54は、各フォトダイオードの電荷蓄積時間(シャッタースピード)を制御する電子シャッター機能を有している。CPU30は、タイミングジェネレータ62を介してCCD54での電荷蓄積時間を制御する。なお、CCD54に代えてMOS型など他の方式の撮像素子を用いてもよい。
CCD54の受光面に結像された被写体像は、各フォトダイオードによって入射光量に応じた量の信号電荷に変換される。各フォトダイオードに蓄積された信号電荷は、CPU30の指令に従いタイミングジェネレータ62から与えられる駆動パルスに基づいて信号電荷に応じた電圧信号(画像信号)として順次読み出される。
CCD54から出力された信号はアナログ処理部(CDS/AMP)64に送られ、ここで画素毎のR、G、B信号がサンプリングホールド(相関二重サンプリング処理)され、増幅された後、A/D変換器66に加えられる。A/D変換器66によってデジタル信号に変換された点順次のR、G、B信号は、画像入力コントローラ68を介してメモリ38に記憶される。
画像信号処理回路70は、メモリ38に記憶されたR、G、B信号をCPU30の指令に従って処理する。すなわち、画像信号処理回路70は、同時化回路(単板CCDのカラーフィルタ配列に伴う色信号の空間的なズレを補間して色信号を同時式に変換する処理回路)、ホワイトバランス補正回路、ガンマ補正回路、輪郭補正回路、輝度・色差信号生成回路等を含む画像処理手段として機能し、CPU30からのコマンドに従ってメモリ38を活用しながら所定の信号処理を行う。
画像信号処理回路70に入力されたRGBの画像データは、画像信号処理回路70において輝度信号及び色差信号に変換されるとともに、ガンマ補正等の所定の処理が施される。画像信号処理回路70で処理された画像データはHDD40に記録される。
撮影画像を液晶モニタ24にモニタ出力する場合、HDD40から画像データが読み出され、バス32を介してビデオエンコーダ72に送られる。ビデオエンコーダ72は、入力された画像データを表示用の所定方式の信号(例えば、NTSC方式のカラー複合映像信号)に変換して液晶モニタ24に出力する。
撮影ボタン16が半押しされ、S1がオンになると、デジタルカメラ10はAE及びAF処理を開始する。すなわち、CCD54から出力された画像信号はA/D変換後に画像入力コントローラ68を介してAF検出回路74並びにAE/AWB検出回路76に入力される。
AE/AWB検出回路76は、1画面を複数のエリア(例えば、16×16)に分割し、分割エリアごとにRGB信号を積算する回路を含み、その積算値をCPU30に提供する。CPU30は、AE/AWB検出回路76から得た積算値に基づいて被写体の明るさ(被写体輝度)を検出し、撮影に適した露出値(撮影EV値)を算出する。求めた露出値と所定のプログラム線図に従い、絞り値とシャッタースピードが決定され、これに従いCPU30はCCD54の電子シャッター及びアイリスを制御して適正な露光量を得る。
また、AE/AWB検出回路76は、自動ホワイトバランス調整時には、分割エリアごとにRGB信号の色別の平均積算値を算出し、その算出結果をCPU30に提供する。CPU30は、Rの積算値、Bの積算値、Gの積算値を得て、各分割エリアごとにR/G及びB/Gの比を求め、これらR/G、B/Gの値のR/G、B/Gの色空間における分布等に基づいて光源種判別を行い、判別された光源種に適したホワイトバランス調整値に従って、例えば、各比の値がおよそ1になるように、ホワイトバランス調整回路のR、G、B信号に対するゲイン値(ホワイトバランス補正値)を制御し、各色チャンネルの信号に補正をかける。前述した各比の値を1以外の値になるようにホワイトバランス調整回路のゲイン値を調整すると、ある色味が残った画像を生成することができる。
デジタルカメラ10におけるAF制御は、例えば映像信号のG信号の高周波成分が極大になるようにフォーカシングレンズ(撮影レンズ18を構成するレンズ光学系のうちフォーカス調整に寄与する移動レンズ)を移動させるコントラストAFが適用される。すなわち、AF検出回路74は、G信号の高周波成分のみを通過させるハイパスフィルタ、絶対値化処理部、画面内(例えば、画面中央部)に予め設定されているフォーカス対象エリア内の信号を切り出すAFエリア抽出部、及びAFエリア内の絶対値データを積算する積算部から構成される。
AF検出回路74で求めた積算値のデータはCPU30に通知される。CPU30は、レンズ駆動部58を制御してフォーカシングレンズを移動させながら、複数のAF検出ポイントで焦点評価値(AF評価値)を演算し、評価値が極大となるレンズ位置を合焦位置として決定する。そして、求めた合焦位置にフォーカシングレンズを移動させるようにレンズ駆動部58を制御する。なお、AF評価値の演算はG信号を利用する態様に限らず、輝度信号(Y信号)を利用してもよい。
撮影ボタン16が半押しされ、S1オンによってAE/AF処理が行われ、撮影ボタン16が全押しされ、S2オンによって記録用の撮影動作がスタートする。S2オンに応動して取得された画像データは画像信号処理回路70において輝度/色差信号(Y/C信号)に変換され、ガンマ補正等の所定の処理が施された後、メモリ38に格納される。
メモリ38に格納されたY/C信号は、圧縮伸張回路78によって所定のフォーマットに従って圧縮された後、メディアコントローラ50を介して記録メディア48に記録される。例えば、静止画についてはJPEG形式で記録される。
モード選択スイッチ26により再生モードが選択されると、記録メディア48に記録されている最終の画像ファイル(最後に記録されたファイル)の圧縮データが読み出される。最後の記録に係るファイルが静止画ファイルの場合、この読み出された画像圧縮データは、圧縮伸張回路78を介して非圧縮のYC信号に伸張され、画像信号処理回路70及びビデオエンコーダ72を介して表示用の信号に変換された後、液晶モニタ24に出力される。これにより、当該ファイルの画像内容が液晶モニタ24の画面上に表示される。
静止画の一コマ再生中(動画の先頭フレーム再生中も含む)に、十字キーの右キー又は左キーを操作することによって、再生対象のファイルを切り換えること(順コマ送り/逆コマ送り)ができる。コマ送りされた位置の画像ファイルが記録メディア48から読み出され、上記と同様にして静止画像や動画が液晶モニタ24に再生表示される。なお、デジタルカメラ10は、電源回路80を介して供給される電池82の電力によって駆動される。以上がカメラ1の全体構成である。
ところで実施の形態のデジタルカメラ10は、図1、図2の如くカメラケース12の上面13の矩形状開口部90、90に放熱部100、100が設けられている。この放熱部100、100は、グリップ部14から離れた位置であって、グリップ部14を把持したカメラマンの右手では触ることができない位置に設けられている。
放熱部100は、単一の部材である形状記憶合金(可変形部材)によって製造されており、図4(A)、(B)及び図5(A)、(B)の如く基板102及び台板104から構成されている。基板102は矩形状に形成され、カメラケース12の上面13に形成された開口部90の周囲の裏面に固着される。台板104は、基板102がカメラケース12に固着された際に、開口部90から露出する部分であり、上面13と面一になるように基板102との段差が設定されている。また、台板104には、コ字状のスリット106が形成され、これによって通気孔108と、通気孔108を開閉する舌状片110とが形成されている。
放熱部100は、形状記憶合金の形状記憶効果により、通気孔108が閉鎖された図4(A)、図5(A)の形状から通気孔108が開放された図4(B)、図5(B)の元の形状に回復する温度が60度に設定されている。これにより、CPU30及びCCD54等の発熱部によるカメラケース12の蓄熱により放熱部100の特に舌状片110が60度に到達したときに通気孔108が開放する。
したがって、カメラケース12の内部に蓄熱された熱が通気孔108を介して放熱されるとともに通気孔108を介して侵入した外気によりカメラケース内が冷却される。また、60度未満時には、通気孔108は閉鎖しているので、通気孔108から塵がカメラケース12内に侵入するのを防止できる。また、放熱部100は、所定温度(60度)に昇温された際に変形する単一の形状記憶合金によって構成したので、放熱構造が簡単な構造となる。
なお、実施の形態では、一対の放熱部100をカメラケース12の上面13に所定の間隔をもって配置するとともに、舌状片110、110が対向して変形するように舌状片110、110を配置している。これにより、一方の放熱部100の通気孔108から侵入した外気が他方の放熱部100の通気孔108から抜け易くなり、これによってカメラケース12内に対流の通風路が形成されるので、放熱及び冷却効率を向上させることができる。また、変形温度は60度に限定されるものではなく、使用する環境に応じて適宜変更すればよい。更に、放熱部100を単一部材のバイメタルによって構成しても同様の効果を得ることができる。但し、温度に対する即応性は形状記憶合金の方が高いため、通気孔108の開閉動作の応答性から比較すれば形状記憶合金が有利である。
また、放熱部100、100は、デジタルカメラ10のグリップ部14から離れた位置であって、カメラマンが通常触ることのない上面13に設けられているので、グリップ部14を把持したカメラマンの手によって、開放した通気孔108が閉塞されるのを防止できる。
更に、放熱部100の舌状片110は、カメラケース12の内側に変形して通気孔108を開放するため、舌状片110の変形時、すなわち通気孔108の開放時においてカメラマンの手に舌状片110は引っかからない。よって、カメラマンは不快感を感じることなくデジタルカメラ10を操作できる。
なお、図6の如くカメラケース12の側面及び底面に放熱部100、100をそれぞれ配置することにより、図中矢印で示す対流の通風路を形成することができる。この対流の通風路に、CCD54(及び/又はCPU30)を配置することにより、CCD54を効率よく冷却でき、カメラケース12全体の冷却効率が向上する。
更に、図7の如く放熱部100の舌状片110がカメラケース12の外側に変形して通気孔108を開放するものにおいては、ユーザーの手に舌状片110が引っかからないように、舌状片110を包囲するメッシュ状のカバー112をカメラケース12に取り付ければよい。
図8〜図12には、単一の形状記憶合金により製造された放熱部の変形例が示されている。
図8に示す放熱部120は、図8(A)に示すように低温時には通気孔122が小孔であり、図8(B)、(C)の高温時には通気孔122の周囲の部分124が絞られた形状に変形し通気孔122を大孔化する。その絞り方向はカメラケースの内側が好ましい。
図9に示す放熱部130は、図9(A)に示すように低温時には通気孔が閉鎖されており、図9(B)の高温時には、×状に形成されたスリット132により形成される通気孔周囲の4枚の三角形片部分134、134…が折曲変形するので、通気孔136が開口する。
図10に示す放熱部140は、一カ所に通気孔142を形成したものであり、図11に示す放熱部150は通気孔152、152…を複数形成し、これらの通気孔152、152…の開口面積を図9の通気孔142の開口面積と等しくしたものである。通気孔142、152が開放した際の放熱部140、150の厚みL1、L2を比較すると、通気孔の開口面積は同じでありながら放熱部150の厚みL2をL1よりも薄くできるので、図11の放熱部150を採択することにより携帯電子機器の小型化に貢献できる。
図12に示す放熱部160は、携帯電子機器の機器本体ケース162の一部として構成されたものである。同図に示す放熱部160は、機器本体ケース162の前面又は背面を構成し、高温時には通気孔164、164…が多数形成されるように構成されている。
図13(A)、(B)に示した放熱部170は、機器本体ケース172の温度上昇に伴い、機器本体ケース172のグリップ部174が、図13(B)の如く表面積が増すように変形する単一の部材で構成されている。これにより、簡単な構造で伝達による放熱効果を上げることができる。
実施の形態のデジタルカメラの正面斜視図 図1に示したデジタルカメラの背面斜視図 図1に示したデジタルカメラの全体構成を示したブロック図 放熱部の第1の実施の形態を示した全体斜視図 図4に示した放熱部の拡大断面図 カメラケース内に対流により通風路が形成されたことを示し説明図 放熱部の第2の実施の形態を示した全体斜視図 放熱部の第3の実施の形態を示した全体斜視図 放熱部の第4の実施の形態を示した全体斜視図 放熱部の第5の実施の形態を示した全体斜視図 放熱部の第6の実施の形態を示した全体斜視図 放熱部の第7の実施の形態を示した全体斜視図 放熱部の変形例の形態を示した携帯電子機器の全体斜視図
符号の説明
10…デジタルカメラ、12…カメラケース、16…撮影ボタン、18…撮影レンズ、20…レンズ鏡胴、24…液晶モニタ、26…モード選択スイッチ、30…CPU、34…ROM、54…カラーCCD固体撮像素子、70…画像信号処理回路、100…放熱部、102…基板、104…台板、108…通気孔、110…舌状片、112…カバー、120…放熱部、122…通気孔、130…放熱部、136…通気孔、140…放熱部、142…通気孔、150…放熱部、152…通気孔、160…放熱部、162…機器本体ケース、164…通気孔、170…放熱部、172…機器本体ケース

Claims (7)

  1. 機器本体ケースに通気孔が形成された部材を取り付けてなる携帯電子機器であって、
    前記通気孔が形成された部材は、所定温度に昇温された際に変形する単一の可変形部材によって構成されるとともに、前記所定温度以上に昇温されると前記通気孔が開放するように変形し、前記所定温度未満時は前記通気孔が閉鎖するように変形することを特徴とする携帯電子機器。
  2. 前記可変形部材は、形状記憶合金又はバイメタルであることを特徴とする請求項1に記載の携帯電子機器。
  3. 前記可変形部材は、前記携帯電子機器のグリップ部から離れた位置に取り付けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯電子機器。
  4. 前記可変形部材は、前記機器本体ケースの上面に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の携帯電子機器。
  5. 前記可変形部材は、前記機器本体ケースの内側に変形して前記通気孔を開放することを特徴とする請求項1、2、3又は4のうちいずれか一つに記載の携帯電子機器。
  6. 前記可変形部材は、前記機器本体ケースに複数箇所に設けられ、これらの可変形部材の通気孔が開放されることにより前記機器本体ケース内に対流の通風路が形成されることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5のうちいずれか一つに記載の携帯電子機器。
  7. 前記機器本体ケース内に形成された対流の通風路に、前記機器本体ケースに内蔵された発熱体が配置されていることを特徴とする請求項6に記載の携帯電子機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102129153A (zh) * 2007-06-28 2011-07-20 奥林巴斯映像株式会社 电子照相机
US8315747B2 (en) 2007-04-06 2012-11-20 Casio Hitachi Mobile Communications Co., Ltd. Electronic device comprising fuel cell power system
JP2015143042A (ja) * 2014-01-31 2015-08-06 トヨタ自動車株式会社 移動体

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