JP2007012757A - 半導体デバイス、及びその電極の製造方法 - Google Patents

半導体デバイス、及びその電極の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】p型半導体に対する低抵抗オーミックコンタクトの電極を実現すること。
【解決手段】電極とp型半導体の間にGaSb半導体中間層を積層する。4.4×1017cm-3のキャリア密度を持つMgドープのp型GaNをバルク基板として用いた。まず、超音波洗浄したその基板上にフォトリソグラフィーによってパターンを作成した。この基板と電極との間に設けるGaSb中間層は、粉末状のGaSbを真空蒸着して積層し、その上にGaSbに対するコンタクト材としてTiを蒸着した。その電気特性は蒸着後はショットキーであったが、熱処理を施すことによりオーミック特性を示した。これは、GaSb中間層の挿入によりショットキーバリアが2箇所に分散され、且つ、N,Sbの熱拡散によって中間層とp型GaNとの界面のSBH(ショットキーバリアハイト)が低減したためであり、これにより、中間層の上下両界面でそれぞれ界面抵抗が低くなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、高いショットキーバリアハイト(SBH)を低減して、p型半導体に対する低抵抗オーミックコンタクトの電極を実現するための手段や方法に関する。
本発明は、例えば半導体レーザーやLEDやFETなどの各種の半導体デバイスの高信頼化や高性能化などに大いに有用なものであり、特に大電流を要する半導体発光素子などの分野では、高い利用価値を期待することができるものである。
p型半導体に対する低抵抗オーミックコンタクトの電極を実現するための手段や方法に関する従来技術としては、例えば下記の特許文献1に開示されているものなどが公知である。この特許文献1に記載されている中間層は、V族置換型窒化物半導体(例えばGaNP混晶やGaNSb混晶など)を材料として構成されており、これらの中間層は、結晶成長によって得られるp型のGaN結晶の上に燐ガラスまたはSbガラスなどを滴下し、更にこれらを長時間ベーキングして、そのガラス中のV族元素をp型のGaN結晶中に熱拡散させることによって形成されるものである。
また、この特許文献1では、熱処理雰囲気中に燐(P)やSbなどのV族元素を含有させておいて、p型のGaN結晶中にそれらの元素を熱拡散させることによって、上記の中間層(GaNP混晶やGaNSb混晶など)を得る方法なども同時に提案されている。
特開平10−209569
しかしながら、特許文献1に記載されているV族の半金属(P,AsまたはSb)を半導体結晶中に含有させる方法として熱処理、即ち、熱拡散による窒素原子と半金属原子との置換作用を用いた場合、GaN結晶中の窒素原子の全てをV族半金属原子と完全に置き換えることは非常に困難である。このため、中間層上に形成される電極に対しては、窒素(N)を含まないGaSb結晶などではなく、多量の窒素(N)を含んだGaNP混晶、GaNAs混晶またはGaNSb混晶などが接続されることになる。
したがって、上記の従来技術に従う限り、電極を構成する金属層とこの中間層との界面においては、必ずしも十分に低抵抗なオーミック特性を実現することはできない。また、従来から使用されている上記のV族置換型窒化物半導体(例えば、GaNP混晶やGaNSb混晶など)は、キャリア密度の高いp型半導体を容易に得ると言う観点から見ても、GaSb結晶よりも劣っている。
また、結晶成長させたp型のGaN結晶上に燐ガラスやSbガラスなどを滴下したり、長時間ベーキング(熱処理)したり、その後それらのガラス材を除去したりする各種の工程を電極形成の前段に新たに介在させることは、処理の容易性や生産効率などの観点からも、決して望ましい方法とは言えない。
また、熱処理雰囲気中に燐やSbなどのV族元素を含有させておいてp型のGaN結晶中にそれらを熱拡散させる上記の従来技術では、V族元素の熱拡散作用を十分には得難く、またこの様な従来の中間層の製造方法は、制御の容易性などの観点から見ても余り現実的な方法とは言えない。
本発明は、上記の課題を解決するために成されたものであり、その目的は、ワイドバンドギャップに起因する高いショットキーバリアハイト(SBH)を低減して、p型半導体に対する低抵抗オーミックコンタクトの電極を実現することである。
また、本発明の更なる目的は、電極とp型半導体層との間に積層する中間層の生産性を向上させることである。
上記の課題を解決するためには、以下の手段が有効である。
即ち、本発明の第1の手段は、基板上に III族窒化物系化合物半導体からなる半導体層を積層して形成される半導体デバイスにおいて、 III族窒化物系化合物半導体からなるp型半導体層と金属層からなる電極との間にp型のガリウムアンチモン(GaSb)からなる中間層を設けることである。
ただし、この中間層中には、V族のその他の半金属である燐(P)、砒素(As)またはビスマス(Bi)が若干含まれていても特段差し支えない。
また、本発明の第2の手段は、上記の第1の手段において、上記の中間層とp型半導体層との界面近傍の該界面に垂直な方向における窒素(N)及びアンチモン(Sb)の濃度分布をそれぞれ単調かつ連続的に変化させることである。
ただし、この濃度分布は、実質的に単調かつ連続的であれば十分なのであって、よって厳密には、必ずしも完全に単調である必要はなく、また必ずしも完全に連続である必要もない。
また、本発明の第3の手段は、上記の第1又は第2の手段において、上記のp型半導体層を、p型のInx Aly Ga1-x-y N(0≦x≦1,0≦y≦1,0≦x+y≦1)から成る半導体結晶から形成することである。
ただし、この半導体結晶では、窒素(N)の一部がその他のV族元素である燐(P)、砒素(As)、アンチモン(Sb)、またはビスマス(Bi)と部分的に置換されていても良い。また、この半導体結晶をp型化するための不純物としては、例えばマグネシウム(Mg)や亜鉛(Zn)などのII族の適当な元素を添加することができる。
また、本発明の第4の手段は、上記の第1乃至第3の何れか1つの手段において、上記の金属層を、チタン(Ti)から形成するか、または、少なくとも上記のp型半導体層との界面近傍にチタン(Ti)を含有させて上記の金属層を形成することである。
また、本発明の第5の手段は、基板上に III族窒化物系化合物半導体からなる半導体層を積層して形成される半導体デバイスの電極の製造方法において、 III族窒化物系化合物半導体からなるp型半導体層と、金属層からなる電極との間に、p型のガリウムアンチモン(GaSb)からなる中間層を積層する中間層積層工程を設け、この中間層積層工程において、ガリウムアンチモン(GaSb)の真空蒸着またはスパッタリングによって上記の中間層を積層することである。
ただし、この中間層中には、V族のその他の半金属である燐(P)、砒素(As)またはビスマス(Bi)が若干含まれていても特段差し支えない。
また、本発明の第6の手段は、上記の第5の手段において、少なくとも中間層とp型半導体層とが積層された基板を400℃よりも高く1200℃よりも低い温度で熱処理することである。ただし、上記の熱処理における熱処理温度は、450℃以上800℃以下がより望ましい。
また、この熱処理は、上記の中間層上に形成される電極の形成前に実施しても良いし、また、電極形成後に実施しても良い。例えば、電極形成後に上記の本発明の熱処理を実施する場合には、この電極を構成する金属層と上記の中間層とを合金化するアロイ処理と同時に、上記の本発明の熱処理とこのアロイ処理とを兼ね合わせて実施することも可能となる。
また、この熱処理方法としては、例えば希ガスなどの適当な気圧の不活性ガスを用いた加熱雰囲気を用いる方法などが有用である。勿論その他の周知の適当な任意の方法を用いても良い。
以上の本発明の手段により、前記の課題を効果的、或いは合理的に解決することができる。
以上の本発明の手段によって得られる効果は以下の通りである。
即ち、本発明の第1の手段によれば、中間層が窒素(N)を含まないガリウムアンチモン(GaSb)から形成されるため、電極を構成し得る種々の金属層とこの中間層との界面におけるショットキーバリアハイト(SBH)を従来よりも更に効果的に低減することができ、これによって、従来よりも低抵抗の界面コンタクトを実現することができる。即ち、本発明の第1の手段によれば、電極と中間層との間のオーミックコンタクトを従来よりも更に良好に確保することができる。
また、GaSbは真空蒸着やスパッタリングなどによって簡単に積層することができる。このため、上記の中間層は容易に得ることができ、よって本発明の第1の手段に従えば生産性の点でも非常に有利となる。
また、GaSbは、正孔の体積密度を容易に3×1019cm-3以上にすることができる材料であるため、上記の中間層はp型化することが非常に容易となる。このため、本発明の第1の手段は、中間層などのキャリア密度の向上にも寄与することができる。
また、本発明の第2の手段によれば、上記の中間層とp型半導体層との界面近傍の該界面に垂直な方向における窒素(N)及びアンチモン(Sb)の濃度分布がそれぞれ単調かつ連続的に変化する。即ち、上記の界面近傍においては、窒素(N)の濃度は電極に近づくにつれて徐々に低くなり、逆にアンチモン(Sb)の濃度は電極に近づく程徐々に高くなる。このため、上記のp型半導体層と中間層との界面におけるSBHについても同時に、効果的に低減することができる。
また、本発明の第3の手段によれば、特に発光素子等に有用なワイドバンドギャップを有するp型のInx Aly Ga1-x-y N(0≦x≦1,0≦y≦1,0≦x+y≦1)から成る半導体結晶に対して、上記の作用・効果を確保することができる。
また、本発明の第4の手段によれば、上記の構成において更に良好な電気特性を得ることができる。これは、原子量の大きな III族の金属元素であるチタン(Ti)が、上記の中間層との界面におけるSBHの低減に寄与すると共に、中間層などのp型半導体のキャリア密度の向上にも寄与しているためだと考えられる。
また、本発明の第5の手段によれば、所望のガリウムアンチモン(GaSb)の層を簡易な方法で非常に容易に形成することができるので、本発明の半導体デバイスの生産性が向上する。
また、本発明の第6の手段によれば、上記の中間層とp型半導体層との界面近傍の該界面に垂直な方向における窒素(N)及びアンチモン(Sb)の濃度分布をそれぞれ単調かつ連続的に変化させることができるので、中間層とp型半導体層との界面におけるSBHの低減を効果的かつ確実に実施することができる。
なお、上記の熱処理における熱処理温度は、450℃以上800℃以下がより望ましい。この温度が高過ぎるとデバイスを構成する半導体結晶にダメージを与える恐れが生じる場合がある。また、この温度が低過ぎると必要以上に熱処理時間が長く掛かったり、熱処理効果が十分に得られなかったりすることがある。
また、上記の熱処理時間は、例えば熱処理温度が500℃の場合、約1時間〜3時間程度で上記の作用・効果を得ることができる。
また、上記の中間層の厚さは、20nm〜500nm程度が良い。また更に望ましくは、50nm〜200nm程度が良い。この厚さが薄過ぎると、窒素(N)と置換されるべきSbの絶対量が不足してしまい、p型半導体層と中間層との界面付近における窒素(N)やSbの密度勾配がそれぞれ何れも急峻なままに留まってしまうので望ましくない。
また、この厚さが厚過ぎると積層時間や材料コストが余計に掛かるので望ましくない。また、目的の半導体デバイスの電気抵抗がその分大きくなるので望ましくない。
また、上記の金属層の厚さは、10nm〜300nm程度が良い。また更に望ましくは、30nm〜100nm程度が良い。この厚さが薄過ぎると、例えばワイヤーボンディングなどによる外部と該電極との接続に関する信頼性が低下し易くなってしまうので望ましくない。或いは、電極近傍における電流の密度分布が偏り易くなってしまうことがあり望ましくない。
また、この厚さが厚過ぎると積層時間や材料コストが余計に掛かるので望ましくない。また、該電極の電気抵抗がその分大きくなるので望ましくない。
以下、本発明を具体的な実施例に基づいて説明する。
ただし、本発明の実施形態は、以下に示す個々の実施例に限定されるものではない。
図1は、本発明の電極の形成形態を例示する半導体チップ100の断面図である。p型バルク基板101は、厚さ約500μmのMgドープのp型のGaN結晶から成る。その上に積層されているp型中間層102は、Mgドープのp型のGaSbから形成された層で、真空蒸着によって約100nmの膜厚に積層されたものである。また、その上の電極103は、チタン(Ti)を真空蒸着することによって成膜された約50nmの金属層から成る。
混晶部Mは、p型のGaNSbから成り、熱処理によって形成されたものである。即ち、p型バルク基板101とp型中間層102との界面付近に位置していた窒素原子(N)とアンチモン原子(Sb)とが、熱処理に基づく熱拡散作用によって置換されて形成された部位である。
測定装置qは、可変電圧の直流電源と電圧計と電流計から成る。この測定装置qは、半導体チップ100の2つの電極103の間に印加された電圧と、その時にp型バルク基板101を通る電流との関係を調べるためのものである。
以下、この半導体チップ100の製造手順について説明する。
図2−A〜Fは、上記の半導体チップ100の製造手順を示す半導体の断面図である。p型バルク基板101では、そのキャリア密度を4.4×1017cm-3とし、その結晶c面を主面に選んだ。そして、このp型バルク基板101を、アセトン中で5分間、IPA中で3分間、更に超純水中で3分間、それぞれ超音波洗浄した(図2−A)。
次に、フォトリソグラフィーによって、p型バルク基板101上にパターンfr1を形成した(図2−B)。
その後、加熱器のタングステン(W)ボードの上に粉末状のGaSbを配置し、抵抗加熱法に基づく真空蒸着によって、上記のパターンfr1を有するp型バルク基板101の主面に対して、前述のp型中間層102を約100nm積層した(図2−C)。
その後、リフトオフ法によって、パターンfr1を除去し、そのサンプルを熱処理装置に移して、約500℃のアルゴン(Ar)雰囲気中にて約2時間熱処理した。その結果、図2−Dのサンプルを得た。符号Mで示す部位が、この熱処理によって生成されたp型のGaNSbから成る上記の混晶部である。また、この時のp型中間層102のキャリア密度は、3.5×1019cm-3程度であった。
その後、再度、フォトリソグラフィーによって、p型バルク基板101上にパターンfr2を形成し(図2−E)、その上からTiを真空蒸着することによって厚さ約50nmの金属層からなる電極103を形成した(図2−F)。図1の半導体チップ100は、この図2−Fのチップから、リフトオフ法によってパターンfr2を除去することによって得られたものである。
図3に、図1の測定装置qを使用して得られたこの半導体チップ100のオーミック特性を例示する。ただし、比較のために上記の熱処理を、別途400℃で実施して得られた半導体チップのオーミック特性と、上記の熱処理を実施せずに得られた半導体チップのオーミック特性をグラフ中にそれぞれ併記して示した。このグラフから、例えば500℃程度の適当な温度で上記の加熱処理を実施することによって、電極103のオーミック特性が劇的に改善されることが分かる。例えば、熱処理温度500℃にて得られた半導体チップ100の図3の原点における微分抵抗値は、約1.2×103 Ωであり、これに対する接触抵抗の換算値は、約10-3Ω・cm2 であった。
図4−Aは上記の熱処理を400℃にて実施した際のp型中間層102近傍のバンドギャップ構造を推定したグラフであり、図4−Bは上記の熱処理を500℃にて実施した際のp型中間層102近傍のバンドギャップ構造を推定したグラフである。
上記のp型中間層102を導入すること(図4−A,−B)によって、ショットキーバリアが2箇所に分散されると同時に、更に、500℃程度の適当な熱処理に基づくN,Sbの熱拡散作用によって、図4−Bに示す様に、p型中間層102とp型バルク基板101との界面のSBHが非常に効果的に低減するものと考えられる。
また、この様なSBHの低減作用は、上記のp型中間層102とp型バルク基板101との界面近傍の該界面に垂直な方向における窒素(N)及びアンチモン(Sb)の濃度分布が、上記のN,Sbの熱拡散作用によって、それぞれ略単調かつ連続的に変化したことによって、混晶部M中の充満帯の上部のエネルギー準位Ev が、鋭いショットキー形状ではなくなったためだと考えられる。
これらの作用により、電極103の接触抵抗は大幅に低下するので、この様な電極を半導体デバイスに用いることにより、中間層の上下両界面でそれぞれ界面抵抗が低くなり、よって、その半導体デバイスの高信頼化や高性能化を図ることができる。
図5は、本実施例2の発光ダイオード10の積層構成を示す該チップの模式的な断面図である。サファイア基板1の上には窒化アルミニウム(AlN)から成る膜厚約25nmのバッファ層2が設けられ、その上にはシリコン( Si) ドープのGaNから成る膜厚約4.0μmのn型コンタクト層3(n型の高キャリア濃度層)が形成されている。
そして、n型コンタクト層3の上に、ノンドープのGaNから成る膜厚105Åのn型クラッド層4(低キャリア濃度層)が形成されている。更に、その上には、膜厚約35ÅのIn0.30Ga0.70Nから成る井戸層51と膜厚約70ÅのGaNから成るバリア層52とが交互に合計5層積層されたMQW構造の活性層5が形成されている。また、この活性層5の上には、Mgドープのp型Al0.15Ga0.85Nから成る膜厚約50nmのp型クラッド層6が形成されている。更に、p型クラッド層6の上にはMgドープのp型GaNから成る膜厚約100nmのp型コンタクト層7が形成されている。
また、p型コンタクト層7の上に積層されたp型中間層8は、p型のGaSbから形成された層で、CVD装置を用いたスパッタリングによって約100nmの膜厚に形成されたものである。そして、このp型中間層8の上には正電極92が、n型コンタクト層3上には負電極91が形成されている。負電極91は膜厚約200 Åのバナジウム(V)と膜厚約1.8μmのアルミニウム( Al) 又はAl合金で構成されている。
一方、上記の正電極92は、チタン(Ti)をp型中間層8上に真空蒸着することによって成膜された約50nmの金属層で構成されている。
次に、この発光ダイオード10の製造方法について説明する。
上記発光ダイオード10は、有機金属気相成長法(以下「MOVPE」と略す)による気相成長により製造された。用いられたガスは、アンモニア(NH3) 、キャリアガス( H2 , N2 ) 、トリメチルガリウム( Ga(CH3)3) (以下「TMG」と記す)、トリメチルアルミニウム( Al(CH3)3) (以下「TMA」と記す)、トリメチルインジウム( In(CH3)3) (以下「TMI」と記す)、シラン( SiH4) とシクロペンタジエニルマグネシウム( Mg(C5H5)2)(以下「CP2 Mg」と記す)である。
まず、有機洗浄及び熱処理により洗浄したa面を主面とした単結晶のサファイア基板1をMOVPE装置の反応室に載置されたサセプタに装着する。次に、常圧でH2 を流速2リットル/分で約30分間反応室に流しながら温度1100℃でサファイア基板1をベーキングした。
次に、温度を400 ℃まで低下させて、H2 を20リットル/分、NH3 を10リットル/分、TMAを1.8 ×10-5モル/分で供給してAlNから成るバッファ層2を約25nmの膜厚に形成した。
次に、サファイア基板1の温度を1150℃に保持し、H2 を20リットル/分、NH3 を10リットル/分、TMGを1.7 ×10-4モル/分、H2 ガスにより0.86ppm に希釈されたシランを2×10-7モル/分で供給し、膜厚約4.0μm、電子濃度2×1018/cm3 、Si濃度4 ×1018/cm3 のGaNから成るn型コンタクト層3を形成した。
その後、サファイア基板1の温度を1150℃に保持して、H2 を20リットル/分、NH3 を10リットル/分、TMGを1.7 ×10-4モル/分で供給し、ノンドープのGaNから成る膜厚105Åのn型クラッド層4(低キャリア濃度層)を形成した。
そして、上記のn型クラッド層4を形成した後、合計5層から成る前記のMQW構造(図1)の活性層5を形成した。
即ち、まず最初に、サファイア基板1の温度を730℃まで低下させ、それと同時にH2 からN2 にキャリアガスを変更し、このキャリアガスとNH3 の供給量を維持しながら、TMGを3.1×10-6モル/分、TMIを0.7×10-6モル/分で供給することにより、膜厚約35ÅのIn0.30Ga0.70Nから成る井戸層51をn型クラッド層4の上に形成した。
次に、サファイア基板1の温度を885℃にまで昇温し、上記の井戸層51上に、N2 を20リットル/分、NH3 を10リットル/分、TMGを1.2×10-5モル/分で供給して、膜厚約70ÅのGaNから成るバリア層52を形成した。
以下、これを繰り返して、井戸層51とバリア層52とを交互に積層し、合計5層(井戸層51、バリア層52、井戸層51、バリア層52、最後の井戸層51)から成る前記の活性層5を形成した。
(p型クラッド層6の結晶成長)
その後、サファイア基板1の温度を890℃に昇温し、N2 を10リットル/分、TMGを1.6×10-5モル/分、TMAを6×10-6モル/分、CP2 Mgを4×10-7モル/分で供給して、膜厚約200Å、濃度5×1019/cm3 のマグネシウム(Mg)をドープしたp型Al0.15Ga0.85Nから成るp型クラッド層6を形成した。
(p型コンタクト層7の結晶成長)
最後に、サファイア基板1の温度を1000℃に昇温し、同時にキャリアガスを再びH2 に変更し、H2 を20リットル/分、NH3 を10リットル/分、TMGを1.2×10-4モル/分、CP2 Mgを2×10-5モル/分で供給して、膜厚約85nm、濃度5×1019/cm3 のMgをドープしたp型GaNから成るp型コンタクト層7を形成した。
以上に示した工程が、 III族窒化物系化合物半導体から成る各半導体層の結晶成長工程である。
(p型中間層8の積層)
以上の結晶成長工程の後、上記のp型コンタクト層7の上に、真空蒸着法に基づき、真空蒸着装置を用いて、GaSbを蒸着することにより、膜厚100nmのp型中間層8を得た。
(負電極91の形成)
その後、このp型中間層8の上にエッチングマスクを形成し、所定領域のエッチングマスクを除去して、エッチングマスクで覆われていない部分のp型中間層8、p型コンタクト層7、p型クラッド層6、活性層5、n型クラッド層4、及びn型コンタクト層3の一部を塩素を含むガスによる反応性イオンエッチングによって浸食して、n型コンタクト層3を露出させた。
次に、エッチングマスクを残した状態で、全面にフォトレジストを塗布し、フォトリソグラフィによりn型コンタクト層3の露出面上の所定領域に窓を形成し、10-4Paオーダ以下の高真空に排気した後、膜厚約200Åのバナジウム(V) と膜厚約1.8 μmのAlを蒸着することによって、負電極91を形成した。この後、上記のフォトレジスト及びエッチングマスクを除去した。
(正電極92の形成)
続いて、該チップの表面上にフォトレジストを塗布し、フォトリソグラフによりp型中間層8上の電極形成領域のフィトレジストを除去して、電極成膜用の窓を形成することによって、p型中間層8の上面を露出させる。次に、該チップを真空蒸着装置の中に配置し、その室内を10-4Paオーダ以下の高真空に排気した後、露出させたこのp型中間層8の表面上にTiを約50nm成膜した。次に、該チップを蒸着装置から取り出し、リフトオフ法によりフォトレジスト等を除去することによって、図5の正電極92を得た。
(熱処理:混晶部Mの生成)
その後、熱処理装置内に配置された該チップの雰囲気を真空ポンプで排気し、O2 ガスを供給して圧力3Paとし、その状態で雰囲気温度を約520℃にして、凡そ100分程度加熱し、p型コンタクト層7、p型クラッド層6をp型低抵抗化させた。この時同時に、p型中間層8とp型コンタクト層7との間では、p型中間層8の構成元素であるSbとp型コンタクト層7の構成元素である窒素(N)との置換が、この熱処理の熱拡散作用に基づいて順調に進んだ。その結果、p型中間層8とp型コンタクト層7との間には、前述の実施例1と同様に、混晶部Mが良好に生成された。
更に、この熱処理によって、p型中間層8と正電極92との合金化や、n型コンタクト層3と負電極91との合金化も同時に順調に進んだ。このようにして、n型コンタクト層3に良好に接続された負電極91とp型中間層8に良好に接続された正電極92を形成することができた。
例えばこの様に、本発明の熱処理は、p型半導体層の低抵抗化のためや、電極とコンタクト層の合金化のためなどに実施される従来のその他の熱処理と、兼ね合わせて同時に実行することも可能である。言い換えれば、本発明の熱処理は、該当する電極の積層前に実施しても良いし、その電極の積層後に実施しても良い。
〔その他の変形例〕
本発明の実施形態は、上記の形態に限定されるものではなく、その他にも以下に例示される様な変形を行っても良い。この様な変形や応用によっても、本発明の作用に基づいて本発明の効果を得ることができる。
例えば、上記の実施例1では、正電極の金属層にチタン(Ti)を用いたが、必ずしもその必要はなく、任意の電極材料に対して本発明の作用・効果を得ることができる。
また、上記の正電極には、単層構造の金属層を用いても多層構造の金属層を用いても良い。正電極を多層構造にする場合、例えば、その一部を構成するチタン(Ti)から成る金属層の上に、後からその他の任意の適当な単層または複層の金属層を蒸着する様にすると良い。
なお、上記の中間層中には、V族のその他の半金属である燐(P)、砒素(As)またはビスマス(Bi)が若干含まれていても特段差し支えない。
上記の実施例ではLEDに対する本発明の適用態様を例示したが、本発明は、その他にも例えば半導体レーザーやFETなどのあらゆる半導体デバイスに対して適用することができるものである。
本発明の電極の形成形態を例示する半導体チップ100の断面図。 半導体チップ100の製造手順を示す半導体の断面図。 半導体チップ100の製造手順を示す半導体の断面図。 半導体チップ100の製造手順を示す半導体の断面図。 半導体チップ100の製造手順を示す半導体の断面図。 半導体チップ100の製造手順を示す半導体の断面図。 半導体チップ100の製造手順を示す半導体の断面図。 半導体チップ100のオーミック特性を例示するグラフ。 p型中間層102近傍のバンドギャップ構造を示すグラフ(熱処理温度400℃)。 p型中間層102近傍のバンドギャップ構造を示すグラフ(熱処理温度500℃)。 実施例2の発光ダイオード10の積層構成を示す該チップの断面図。
符号の説明
100 : 半導体チップ
101 : p型バルク基板(p−GaN)
102 : p型中間層(p−GaSb)
103 : 電極(Ti金属層)
M : 混晶部(p−GaNSb)
10 : 発光ダイオード
1 : サファイア基板
2 : バッファ層
3 : n型コンタクト層(n型の高キャリア濃度層)
4 : n型クラッド層(ノンドープ低キャリア濃度層)
5 : 活性層
51: 井戸層
52: バリア層
6 : p型クラッド層
7 : p型コンタクト層
8 : p型中間層(p−GaSb)
91: 負電極
92: 正電極

Claims (6)

  1. 基板上に III族窒化物系化合物半導体からなる半導体層を積層して形成される半導体デバイスにおいて、
    III族窒化物系化合物半導体からなるp型半導体層と、金属層からなる電極との間に、p型のガリウムアンチモン(GaSb)からなる中間層を有する
    ことを特徴とする半導体デバイス。
  2. 前記中間層と前記p型半導体層との界面近傍の該界面に垂直な方向における窒素(N)及びアンチモン(Sb)の濃度分布は、それぞれ単調かつ連続的に変化している
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体デバイス。
  3. 前記p型半導体層は、
    p型のInx Aly Ga1-x-y N(0≦x≦1,0≦y≦1,0≦x+y≦1)から成る半導体結晶から形成されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体デバイス。
  4. 前記金属層は、
    チタン(Ti)から成るか、または、
    少なくとも前記p型半導体層との界面近傍にチタン(Ti)を含んでいる
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の半導体デバイス。
  5. 基板上に III族窒化物系化合物半導体からなる半導体層を積層して形成される半導体デバイスの電極の製造方法であって、
    III族窒化物系化合物半導体からなるp型半導体層と、金属層からなる電極との間に、p型のガリウムアンチモン(GaSb)からなる中間層を積層する中間層積層工程を有し、
    前記中間層積層工程において、
    ガリウムアンチモン(GaSb)の真空蒸着またはスパッタリングによって前記中間層を積層する
    ことを特徴とする半導体デバイスの電極の製造方法。
  6. 少なくとも前記中間層と前記p型半導体層とが積層された前記基板を400℃よりも高く1200℃よりも低い温度で熱処理する
    ことを特徴とする請求項5に記載の半導体デバイスの電極の製造方法。
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