JP2007012107A - 電磁式リニアアクチュエータおよび複合型リニアアクチュエータ - Google Patents

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Abstract

【課題】 副可動部を副固定部に対してリニアに可動させることが容易に行える、複合型リニアアクチュエータを提供すること。
【解決手段】 副可動部(60)を副固定部(70)に対して直線移動可能に支持する上側板ばね(81)および下側板ばね(82)各々は、中央部で副固定部に取り付けられ、両端部で副可動部に取り付けられる、中央部を中心として対称な形状をしている。上側板ばね(81)および下側板ばね(82)の各々は、中央部と両端部との間に中央部を中心として対称に少なくとも一対の屈曲部(816、826)を持つ。
【選択図】 図6

Description

本発明はDLT(Digital Linear Tape)やLTO(Linear Tape Open)に代表される記録再生装置に関し、特に、それに用いられる磁気ヘッドアクチュエータアセンブリのヘッド送り機構として使用することが可能な電磁式(複合型)リニアアクチュエータに関する。
この種の記録再生装置は、コンピュータシステムのバックアップ用として開発され、従来から種々の記録再生装置が提案されている。例えば、DLTとして働く記録再生装置は、例えば、特許文献1に開示されている。
記録再生装置(以下、単に「駆動装置」や「テープドライブ」、「ドライブ」とも呼ぶ)は、単一のリール(サプライリール)を持つテープカートリッジ(以下、単に「カートリッジ」とも呼ぶ)を受けるためのものであり、その内部にテイクアップリールを内蔵している。テープカートリッジが駆動装置に装着されると、磁気テープがテープカートリッジから引き出され、ヘッドガイドアセンブリ(HGA)を介してテイクアップリールで巻き取られる。ヘッドガイドアセンブリは、テープカートリッジから引き出された磁気テープ(以下、単に「テープ」とも呼ぶ)を磁気ヘッドに案内するためのものである。磁気ヘッドは、当該磁気テープと磁気ヘッドとの間で情報を交換する。ヘッドガイドアセンブリは、一般に、ブーメラン状の形をしたアルミニウム製のプレートと、各々ベアリングを使用した6個の大きなガイドローラとで構成される。
尚、ヘッドガイドアセンブリは、テープガイドアセンブリとも呼ばれ、それは、例えば、特許文献2に開示されている。また、ガイドローラの一例は、特許文献3に開示されている。
一般に、磁気テープドライブは、例えば、特許文献4に記載されているように、共通のベースを有する略直方体形状のハウジングを含む。ベースは2つのスピンドルモータ(リールモータ)を有する。第1のスピンドルモータは、ベースに永久的に取り付けられたスプール(テイクアップリール)を有し、そのスプールは、比較的高速で流れる磁気テープを受けるように大きさが定められている。第2のスピンドルモータ(リールモータ)は取外し可能なテープカートリッジを受けるように適合される。取外し可能なテープカートリッジは、ドライブのハウジングに形成されたスロットを通してドライブの中に手動で、または自動的に挿入される。テープカートリッジをスロットの中に挿入すると、カートリッジは第2のスピンドルモータ(リールモータ)と係合する。第1および第2のスピンドルモータ(リールモータ)を回転する前に、機械的なバックリング機構によってテープカートリッジは永久的に取付けられたスプール(テイクアップリール)に接続される。テープカートリッジと永久スプールとの間に位置づけられた多くのローラ(ガイドローラ)は、テープカートリッジと永久に取付けられたスプールとの間を磁気テープが比較的高速で前後に移動する際にそれを案内する。
このような構成のデジタル線形テープドライブでは、テイクアップリールがテープをサプライリールから引っ張るための装置が必要である。そのような引っ張り装置は、例えば、特許文献5に開示されている。この特許文献5によると、テイクアップリールには巻取りリーダ手段(第1のテープリーダ)が連結され、サプライリール上のテープに供給テープリーダ手段(第2のテープリーダ)が固定されている。第1のテープリーダはその一端にキノコ状のタブを有する。第2のテープリーダはロッキング孔を有する。タブはロッキング孔に係合される。
さらに、第1のテープリーダを第2のテープリーダに接合するための機構も必要となる。そのような接合機構は、例えば、特許文献6に開示されている。
また、特許文献7は、リーダテープの側方に突出する耳片を必要とすることなく、リーダテープ(第2のテープリーダ)の端部をテープカートリッジのテープエンド引掛け部に係止することのできるリーダテープの係止部構造を開示している。
特許文献8は、テープカートリッジがドライブに挿入されていない際に、テープドライブのテイクアップリールが回転するのを防ぐためのロックシステムを開示している。
尚、磁気テープドライブは、磁気ヘッドアクチュエータアセンブリをさらに含み、それは複数のローラによって規定されたテープ経路上に、テイクアップスプールとテープカートリッジとの間に位置づけられる。動作中は、磁気テープがテイクアップスプールとテープカートリッジとの間を前後に流れ、規定されたテープ経路上を流れる間に磁気ヘッドアクチュエータアセンブリに密に接近する。このような磁気ヘッドアクチュエータアセンブリの一例は、上記特許文献4に開示されている。
一方、デジタル線形テープドライブに装着されるテープカートリッジの一例は特許文献9に開示されている。
また、特許文献10には、バックリング機構または巻取りリーダを使用することなくテープリーダがテープカートリッジからテイクアップリールに押し進められるようにした「テープドライブ」が開示されている。
磁気ヘッドアクチュエータアセンブリは、テープヘッドアセンブリ(以下、単に「ヘッドアセンブリ」とも呼ぶ。)とヘッド送り機構とから構成される。ヘッドアセンブリは、上下方向に延在する磁気ヘッド(ヘッド)と、この磁気ヘッドを保持するヘッドホルダと、磁気ヘッドを外部の回路との間を電気的に接続するための一対のフレキシブルプリント回路(FPC)とを有する。
一方、ヘッド送り機構は、ヘッドアセンブリを保持しながら、ヘッドアセンブリを昇降動作させるためのものである。従来のヘッド送り機構は、上記特許文献4に開示されているように、ネジ山付きリードスクリュー(ネジ山付きシャフト)を備え、リードスクリューを回動することにより、機械的にヘッドアセンブリを昇降動作(直線運動)させるものである。換言すれば、従来のヘッド送り機構として、「機械式リニアアクチュエータ」が採用されている。
このような機械式リニアアクチュエータでは、一般に、ヘッドアセンブリの位置制御をオープンループ制御で行っている。DLTにおいて、その記憶容量の大容量化が図られている。第1世代のDLTである「DLT1」では、通常の記憶容量が40Gバイトで、圧縮した場合の記憶容量は80Gバイトである。また、第2世代のDLTである「DLT2」においては、通常の記憶容量が80Gバイトで、圧縮した場合の記憶容量は160Gバイトである。また、第3世代のDLTである「DLT3」においては、通常の記憶容量が約150Gバイトで、圧縮した場合の記憶容量は約300Gバイトである。この程度の記憶容量を持つDLTでは、機械式リニアアクチュエータでも十分対応が可能である。
しかしながら、次の世代(第4世代)のDLTである「DLT4」においては、通常の記憶容量が300Gバイト、圧縮した場合の記憶容量が600Gバイトであり、大容量(高記憶密度)である。その為、この大容量の記憶密度を持つDLT用のリニアアクチュエータとして、上述した機械式リニアアクチュエータを用いた場合、ヘッドアセンブリを所望の位置に精度良く制御することは困難である。
一方、このような機械式リニアアクチュエータにおける問題を解決するために、ヘッド送り機構として、電磁的にヘッドアセンブリを昇降動作(直線運動)させる「電磁式リニアアクチュエータ」を採用し、ヘッドアセンブリの位置制御をクローズドループ(フィードバック)制御で行う方法が提案されている(例えば、特許文献11参照)。電磁式リニアアクチュエータでは、制御方式としてフィードバック制御方式を採用しているので、たとえ磁気テープが走行中に上下に変動したとしても、常にヘッドアセンブリを所望の位置に精度良く制御することが可能となる。
このような電磁式リニアアクチュエータは、一般的に、固定部と、この固定部に対してヘッドアセンブリ(被昇降物体)を鉛直方向に沿って昇降可能に保持する可動部と、この可動部の可動(昇降)方向以外の動きを拘束(規制)するガイドと、このガイドを取り付けるためのベースとを有する。
ここで、電磁式リニアアクチュエータは、2つの型に分けることができる。第1の型は「可動マグネット型」の電磁式リニアアクチュエータであって、可動部に磁石を備え、固定部にコイルを備えたものである。第2の型は「可動コイル型」の電磁式リニアアクチュエータであって、固定部に磁石とヨークとを備え、可動部にコイルを備えたものである。
上述したように、電磁式リニアアクチュエータは、大容量の記憶容量を持つDLT用のアクチュエータとして好適である。しかしながら、前述したように、機械式リニアアクチュエータと電磁式リニアアクチュエータとではその制御方法(制御系)が全く異なる。その為、この電磁式リニアアクチュエータを下位機種(すなわち、第1世代や第2世代)のDLT用リニアアクチュエータとして使用する場合、それまで組み込まれていた機械式リニアアクチュエータ用の制御系を全く使用することができないので、電磁式リニアアクチュエータに適した制御系を新たに組み込まなければならなくなる。すなわち、下位の機種のDLTに対して設計変更を施すことが必要となる。
このような問題を解決するために、下位機種のDLTとも互換性のある、第4世代の(上位機種の)DLT用のリニアアクチュエータ(ヘッド送り機構)として、機械式リニアアクチュエータばかりでなく、電磁式リニアアクチュエータとしても動作することが可能な「複合型リニアアクチュエータ」が提案されている。すなわち、複合型リニアアクチュエータは、機械式リニアアクチュエータに電磁式リニアアクチュエータを複合させたものである。このような複合型リニアアクチュエータでは、機械式リニアアクチュエータを用いてヘッドアセンブリの粗い位置制御(オープンループ制御)を行い、電磁式リニアアクチュエータを用いてヘッドアセンブリの精密な位置制御(クローズドループ制御)を行うことができる。
詳述すると、複合型リニアアクチュエータは、軸方向に延在する回転中心軸を持つリードスクリューと、このリードスクリューの回動によって軸方向に直線移動する主可動部とを備えた機械式リニアアクチュエータを含む。主可動部は、副固定部と、この副固定部に対して電磁力によって前記軸方向に直線移動する副可動部とからなる電磁式リニアアクチュエータとして動作する。電磁式リニアアクチュエータは、ボイスコイルモータ(VCM)によって構成される。したがって、副固定部はVCM固定部と呼ばれ、副可動部はVCM可動部と呼ばれる。副固定部はヨークと磁石とを有し、副可動部は空芯コイルを含む。この空芯コイルは、磁気ヘッドを保持するヘッドホルダ(取付け部)に固定される。このような複合型リニアアクチュエータは、例えば、特許文献12や特許文献13に開示されている。
本発明は、複合型リニアアクチュエータに係り、特に複合型リニアアクチュエータに用いられる電磁式リニアアクチュエータに係る。この電磁式リニアアクチュエータにおいて、副可動部は、副固定部に対して支持手段を介して移動可能に支持される。そのような支持手段としては、副可動部を副固定部に対して直線移動可能に固定する、上側板ばねと下側板ばねが用いられる。
尚、LTOとして働く記録再生装置は、特許文献14に開示されている。LTOにおいても、DLTにおいて用いられているのと同様な構造を有する複合型リニアアクチュエータが用いられる。LTOでは、磁気テープの磁気記録面側に、データ・トラックと平行に事前にサーボ・トラックが記録されており、磁気ヘッドはこのサーボ・トラックを読み取ることによって、磁気ヘッドの位置を磁気テープ上の正しい位置に制御している。
尚、上述した複合型リニアアクチュエータにおいては、機械式リニアアクチュエータをヘッド送り機構と呼び、電磁式リニアアクチュエータをボイスコイルモータと呼ぶこともある。すなわち、ヘッド送り機構は、ヘッドアセンブリを上下運動させることによって磁気ヘッドの位置の粗調整を行うためのものであり、ボイスコイルモータは、磁気ヘッドの位置の微調整を行うためのものである。
特開平9−198639号公報 特表平9−500753号公報 特開2000−100025号公報 特表2000−501547号公報 特公平3−7595号公報 特公平6−39027号公報 特開2000−100116号公報 特開平11−86381号公報 特開2000−149491号公報 特開平11−316991号公報 特開2002−233127号公報 特開2004−86973号公報 特開2004−87654号公報 特表2002−530794号公報
従来の記録再生装置においては、複合型リニアアクチュエータの電磁式リニアアクチュエータにおける、副可動部を副固定部に対して直線移動可能に支持する上側板ばねおよび下側板ばねの各々として、平板状を呈するものが使用される。
電磁式リニアアクチュエータでは、副固定部に対して副可動部をリニアに可動させる必要がある。しかしながら、副可動部を副固定部に対してリニアに可動させようとしても、上述したように板ばねが平板形状をしているので、図1に示されるように、板ばね自体が円弧を描いて動くことになる。従って、板ばねをリニアに動かせることは困難である。
一方、副可動部を副固定部に対してリニアに動かすためには、図2に示されるように、板ばねに対してその長手方向への引張力を作用させることが必要となる。換言すれば、板ばねのバネ圧が高くなってしまう。
本発明の課題は、可動部(副可動部)を固定部(副固定部)に対してリニアに可動させることが容易に行える、電磁式リニアアクチュエータ(複合型リニアアクチュエータ)を提供することにある。
本発明の他の目的は、説明が進むにつれて明らかになるだろう。
本発明の第1の態様によれば、固定部(70)と、該固定部に対して電磁力により軸方向に直線移動する可動部(60)とから成る電磁式リニアアクチュエータ(50)であって、前記固定部はヨーク(71,74、75)と磁石(72、73)とを有し、前記可動部はコイルを含み、前記可動部は前記固定部に対して上側板ばね(81)および下側板ばね(82)によって直線移動可能に支持されている、電磁式リニアアクチュエータにおいて、前記上側板ばねおよび前記下側板ばねの各々は、中央部で前記固定部に取り付けられ、両端部で前記可動部に取り付けられる、前記中央部を中心として対称な形状をしており、前記上側板ばねおよび前記下側板ばねの各々は、前記中央部と前記両端部との間に前記中央部を中心として対称に少なくとも一対の屈曲部(816、826)を持つことを特徴とする、電磁式リニアアクチュエータが得られる。
本発明の第2の態様によれば、軸方向に延在する回転中心軸を持つリードスクリュー(171)と、該リードスクリューの回動によって前記軸方向に直線移動する主可動部(172、50)とを備えた機械式リニアアクチュエータを含み、前記主可動部が、副固定部(70)と、該副固定部に対して電磁力により前記軸方向に直線移動する副可動部(60)とから成る電磁式リニアアクチュエータ(50)として動作する複合型リニアアクチュエータであって、前記副固定部(70)はヨーク(71、74、75)と磁石(72、73)とを有し、前記副可動部はコイルを含み、前記副可動部は前記副固定部に対して上側板ばね(81)および下側板ばね(82)によって直線移動可能に支持されている、複合型リニアアクチュエータにおいて、前記上側板ばねおよび前記下側板ばねの各々は、中央部で前記副固定部に取り付けられ、両端部で前記副可動部に取り付けられる、前記中央部を中心として対称な形状をしており、前記上側板ばねおよび前記下側板ばねの各々は、前記中央部と前記両端部との間に前記中央部を中心として対称に少なくとも一対の屈曲部(816、826)を持つことを特徴とする、複合型リニアアクチュエータが得られる。
上記本発明の電磁式(複合型)リニアアクチュエータにおいて、前記上側板ばねおよび前記下側板ばねの各々における前記両端部間の距離をLとすると、前記一対の屈曲部は前記中央部からL/4の距離だけ離れた位置に設けられていることが好ましい。また、前記上側板ばねおよび前記下側板ばねの各々の厚さtが0.08mm〜0.1mmの範囲にあり、前記一対の屈曲部の各々の高さは8t〜12tの範囲にあることが望ましい。さらに、前記一対の屈曲部の各々の角度(θ)が80°〜90°の範囲にあることが好ましい。前記上側板ばねおよび前記下側板ばねの各々は、前記中央部を中心として対称に少なくとも一対の開口(817、818;827、828)を持つことが望ましい。
尚、上記括弧内の参照符号は、理解を容易にするために付したものであり、一例に過ぎず、これらに限定されないのは勿論である。
本発明では、可動部(副可動部)を固定部(副固定部)に対して直線移動可能に支持する上側板ばねおよび下側板ばねの各々が、中央部と両端部との間に中央部を中心として対称に少なくとも一対の屈曲部を持っているので、可動部(副可動部)を固定部(副固定部)に対してリニアに可動させることが容易に行えるという効果を奏する。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
最初に図3及び図4を参照して、本発明が適用される記録再生装置であるテープドライブ10について説明する。尚、図3は上蓋を取り外した状態のテープドライブ10を上面側から見た斜視図である。図4は図3に示したテープドライブ10を下面側から見た斜視図である。
テープドライブ10は、カートリッジ20を受けるためのものであり、その内部に巻取りリール11を内蔵している。巻取りリール11はスプールとも呼ばれる。テープドライブ10は、共通のベースを有する略直方体形状のハウジング(シャーシ)12を有する。ベースは2つのスピンドルモータ(リールモータ)を有する。第1のスピンドルモータは、ハウジング12のベースに永久的に取り付けられたスプール(巻取りリール)11を有し、そのスプール11は、比較的高速で流れる磁気テープ(図示せず)を受けるように大きさが定められている。第2のスピンドルモータ(リールモータ)13は取外し可能なカートリッジ20を受けるように適合される。取外し可能なカートリッジ20は、テープドライブ10のハウジング12に形成されたカートリッジホルダ14を通してテープドライブ10の中に、矢印Aで示す挿入方向に沿って挿入される。
カートリッジ20をカートリッジホルダ14の中に挿入すると、カートリッジ20はカートリッジ保持機構15で係合された後、自動ロードされて、カートリッジ20は第2のスピンドルモータ(リールモータ)13と係合する。第1および第2のスピンドルモータ(リールモータ)を回転する前に、グラバー(図示せず)とリーダピン(図示せず)との結合によってカートリッジ20は永久的に取付けられたスプール(巻取りリール)11に接続される。カートリッジ20と永久スプール11との間に位置づけられた多くのローラ(ガイドローラ)16は、カートリッジ20と永久に取付けられたスプール11との間を磁気テープが比較的高速で前後に移動する際にそれを案内する。
テープドライブ10は、磁気ヘッド17aを持つヘッドアクチュエータ17をさらに含み、このヘッドアクチュエータ17は上記複数のローラ16によって規定されたテープ移送経路(図示せず)上に、巻取りリール11とカートリッジ20との間に位置づけられる。動作中は、磁気テープが巻取りリール11とカートリッジ20との間を前後に流れ、規定されたテープ移送経路上を流れる間にヘッドアクチュエータ17に密に近接する。
テープドライブ10は、シャーシ12の主面上に前方右側寄りに設けられた第1のスイッチSW1を有する。この第1のスイッチSW1は、カートリッジ20がカートリッジホルダ14に挿入された後に、自動ロードを開始する位置を検出するためのものである。第1のスイッチSW1はフォトインタラプタで構成されている。カートリッジホルダ14は、第1のスイッチSW1を遮蔽するための第1の遮蔽板(図示せず)を有する。
テープドライブ10は、シャーシ12の主面上にモードモータ30を備える。モードモータ30は、7つの減速ギヤ31(図3では3つの減速ギヤのみ図示してある)を介して、シャーシ12の裏面側にあるモードギヤ32と連結されている。シャーシ12の裏面側には、モードギヤ32と対向してセンサ基板34が設けられている。とにかく、モードギヤ32はモードモータ30によって駆動される。
図3に示されるように、テープドライブ10は、カートリッジ20がカートリッジホルダ14内に正しく収容(挿入)されたことを検出するための第2のスイッチSW2を備えている。この第2のスイッチSW2もフォトインタラプタで構成されている。テープドライブ10は、カートリッジホルダ14をロックするためのカートリッジホルダロック機構36を備えている。このカートリッジホルダロック機構36は、カートリッジ20がカートリッジホルダ14に正しく挿入されないと、カートリッジホルダ14が挿入方向Aに動かないようにするためのものである。従って、カートリッジ20がカートリッジホルダ14に正しく挿入されたときに、カートリッジホルダロック機構36によるカートリッジホルダ14のロックが解除され、カートリッジホルダ14が挿入方向Aに動くことが可能となる。このカートリッジホルダロック機構36は、第2のスイッチSW2を遮蔽するための第2の遮蔽板361を備えている。
図4に示されるように、テープドライブ10は、モードギヤ32と噛み合うギヤカム38を備えている。ギヤカム38はカムギヤとも呼ばれる。ギヤカム38には、後述するカム溝が切られている。
図3に示されるように、テープドライブ10は、シャーシ12の主面上で回動軸401の周りに回動自在に設けられたアームハウジング40を備える。アームハウジング40は、水平方向に延在する水平腕402と、垂直方向に延在する垂直腕403とを持つ。水平腕402の先端には係合ピン402aが設けられ、垂直腕403の下端には係合ピン403aが設けられている。係合ピン403aは、上記ギヤカム38のカム溝と係合する。
また、テープドライブ10は、カートリッジホルダ14と一体に形成されたカムスライダ42を備える。カムスライダ42は、挿入方向Aに対して直交する方向へ延在するスライダ溝421を持つ。このスライダ溝421に、上述したアームハウジング40の水平腕402の係合ピン402aが挿入されている。
したがって、カートリッジ20を保持するカートリッジホルダ14は、カムスライダ42、アームハウジング40、およびギヤカム38を介して、モードギヤ32に連結されている。モードモータ30と、モードギヤ32と、カートリッジホルダ14との組み合わせは、テープドライブ10内に収納されたカートリッジ20をカートリッジ20に当接してテープドライブ10外に排出するイジェクト機構として働く。
カートリッジ20がカートリッジホルダ14内に挿入されると、カートリッジ20はカートリッジ保持機構15を介してカートリッジホルダ14で保持される。カートリッジ20が完全にカートリッジホルダ14内に挿入されると、カートリッジ20はカートリッジ保持機構15により係合される。
尚、カートリッジホルダ14は、後述する案内手段により、挿入方向Aに沿ってのみ移動自在である。カートリッジ保持機構15は、その案内手段により、L字状経路に沿って移動自在である。
このような構成によれば、カートリッジホルダ14に対して手動でカートリッジ20を挿入することにより、カートリッジホルダ14が挿入方向Aへ移動すると、アームハウジング40はその回動軸401の周りで時計回りに回転する。その結果、ギヤカム38はその中心軸の回りに回転するので、ギヤカム38と噛み合っているモードギヤ32もその中心軸の回りに回転する。これが手動ロード動作である。
一方、上述したように、モードギヤ32とモードモータ30とは7つの減速ギヤ31を介して連結されている。したがって、モードモータ30を所定の方向へ回転させると、モードギヤ32は所定の方向へ回転する。これにより、モードギヤ32と噛み合っているギヤカム38も所定方向に回転する。この結果、ギヤカム38のカム溝に係合している、係合ピン403aを持つアームハウジング40は、その回動軸401の周りに時計回りに回転する。これにより、カートリッジホルダ14が挿入方向Aへ移動すると、カートリッジ保持機構15に係合されているカートリッジ20も挿入方向Aへ移動する。これが自動ロード動作である。
手動ロード動作と自動ロード動作との間の切り替えは、第1のスイッチSW1のオン/オフによって行われる。
次に、図3及び図4を参照して、カートリッジホルダ14及びカートリッジ保持機構15を案内する案内手段について説明する。
テープドライブ10は、案内手段として、挿入方向Aに延在する第1の案内壁46及び第2の案内壁47を備える。第1の案内壁46は、挿入方向Aの右側に配置されているので、右側案内壁と呼ばれる。第2の案内壁47は、挿入方向Aの左側に配置されているので、左側案内壁と呼ばれる。
図3に示されるように、第1の案内壁(右側案内壁)46は、カートリッジホルダ14を案内するための第1の案内溝孔461と、カートリッジ保持機構15を案内するための第2の案内溝孔462とを有する。第1の案内溝孔461は、挿入方向Aに沿って延在している。一方、第2の案内溝孔462は、挿入方向Aに沿って延在し、かつ挿入方向Aに直交してシャーシ12に向かう方向へ延在するL字状の形状をしている。第1の案内溝孔461には、カートリッジホルダ14の右側壁から側方へ突出する第1の案内ピン141が係合している。第2の案内溝孔462には、カートリッジ保持機構15の右側壁から側方へ突出する第2の案内ピン152が係合している。
図4に示されるように、第2の案内壁(左側案内壁)47は、カートリッジホルダ14を案内するための一対の第3の案内溝孔473と、カートリッジ保持機構15を案内するための一対の第4の案内溝孔474とを有する。一対の第3の案内溝孔473は、挿入方向Aに沿って延在している。一方、一対の第4の案内溝孔474は、挿入方向Aに沿って延在し、かつ挿入方向Aに直交してシャーシ12に向かう方向へ延在するL字状の形状をしている。一対の第3の案内溝孔473には、それぞれ、カートリッジホルダ14の左側壁から側方へ突出する一対の第3の案内ピン143が係合している。一対の第4の案内溝孔474には、それぞれ、カートリッジ保持機構15の左側壁から側方へ突出する一対の第4の案内ピン154が係合している。
次に、図3に加えて図5及び図6を参照して、本発明の一実施の形態に係るヘッドアクチュエータ17について説明する。図示のヘッドアクチュエータ17は、複合型リニアアクチュエータである。前述したように、複合型リニアアクチュエータ17は、機械式リニアアクチュエータに電磁式リニアアクチュエータ50を複合させたものである。図5は、複合型リニアアクチュエータの中の電磁式リニアアクチュエータ50の外観を示す斜視図であり、図6は電磁式リニアアクチュエータ50の分解斜視図である。
図3に示されるように、ヘッドアクチュエータ17は、回転部分として上下方向(軸方向)に延在する回転中心軸を有するネジ山付きリードスクリュー(ネジ山付きシャフト)171と、直線移動部分としてリードスクリュー171の回転に伴い回転中心軸に沿って上下運動をするリフト172とを備えている。リードスクリュー171は、その下端側に、他の駆動手段(例えば、ステッピングモータ)によりこのリードスクリュー171を回転中心軸の周りに回転させるリードスクリューギヤ(図示せず)を取り付けている。リフト172に、後述する電磁式リニアアクチュエータ50が取り付けられている。リフト172と電磁式リニアアクチュエータ50とによって主可動部が構成される。とにかく、リードスクリュー171と主可動部との組み合わせによって、機械式リニアアクチュエータが構成される。
図5及び図6を参照して、電磁式リニアアクチュエータ50について説明する。図5及び図6に図示されるように、互いに直交する座標軸を、X軸、Y軸、およびZ軸で表す。ここでは、X軸方向は左右方向であり、Y軸方向は前後方向であり、Z軸方向は上下方向(軸方向)である。
図示の電磁式リニアアクチュエータ50は、被昇降物体としての磁気ヘッド17aを、鉛直方向Zに沿って上下動させるためのものである。磁気ヘッド17aは上下方向(鉛直方向)Zに延在している。磁気ヘッド17aはヘッドホルダ17bで保持される。磁気ヘッド17aとヘッドホルダ17bとによってヘッドアセンブリが構成される。ヘッドホルダ17bは2本のネジ17cによって、後述する副可動部60に取り付けられる。
磁気ヘッド17aは、図示しないフレキシブルプリント回路(FPC)を介して外部の回路(図示せず)と電気的に接続される。尚、磁気ヘッド17aとしては、MR(magnetro-resistive)ヘッドが使用される。MRヘッドは、非常に静電気に敏感で、静電気耐性の弱いデバイスである。したがって、MRヘッドを取り扱うには注意が必要である。
電磁式リニアアクチュエータ50は、副固定部70と、この副固定部70に対してヘッドアセンブリを鉛直方向Zに沿って昇降可能に保持する副可動部60と、副固定部70に対して副可動部60を直線移動可能に支持する上側板ばね81及び下側板ばね82とを有する。
副固定部70は、ヨークベース71と、このヨークベース71に収容された一対の板状マグネット72、73と、センターヨーク74と、上部ヨーク75とを有する。ヨークベース71は、断面コ字形をしており、底部ヨーク711と、この底部ヨーク711の前端から上方向に延在する前壁ヨーク712と、底部ヨーク711の後端から上方向へ延在する後壁ヨーク713とを有する。すなわち、前壁ヨーク712と後壁ヨーク713とは、互いに離間して対向配置されている。前壁ヨーク712には一方のマグネット72が取り付けられ、後壁ヨーク713には他方のマグネット73が取り付けられている。前壁ヨーク712と後壁ヨーク713との間で、底部ヨーク711の中央部からセンターヨーク74が立設している。
詳述すると、センターヨーク74は、中央部741と、その中央部741の左右両側にある一対の側部742とから成る。中央部741の上下方向の長さ(高さ)よりも、一対の側部742の高さが長くなっている。換言すれば、一対の側部742は、中央部741の上下両端よりも上方向及び下方向へ突出する突出部を持つ。
底部ヨーク711は、このセンターヨーク74の一対の側部742の下方向へ突出する突出部が嵌入される一対の切欠け部711aを持つ。同様に、上部ヨーク75は、このセンターヨーク74の一対の側部742の上方向へ突出する突出部が嵌入される一対の切欠け部75aを持つ。上部ヨーク75は、ヨークベース71とセンターヨーク74とを上部で覆う。図示のセンターヨーク74は、複数枚の鉄板を積層した積層鋼板からなる。
一方、副可動部60は、ヘッドアセンブリ(磁気ヘッド17a)を保持しながら鉛直方向に移動させるキャリッジ61と、このキャリッジ61内に収容されるコイル(図示せず)とを有する。コイルは、空芯コイルであって、センターヨーク74の回りに離間して巻回されている。
詳述すると、キャリッジ61は、前壁ヨーク712の近傍前方に配置されて、ヘッドアセンブリのヘッドホルダ17bが取り付けられる前フレーム611と、この前フレーム611の右端から後方へ延在する右側フレーム612と、前フレーム611の左端から後方へ延在する左側フレーム613と、右側フレーム612と左側フレーム613との間を下端で架橋する下部橋架部(図示せず)と、右側フレーム612と左側フレーム613との間を上端で架橋する上部橋架部615とを有する。
コイル(図示せず)は、下部橋架部上に搭載されている。換言すると、コイルは、下部橋架部と上部橋架部615と右側フレーム612と左側フレーム613との間に囲まれた空間に収容されている。
上部ヨーク75は、その中央部に、上側板ばね81の中央部を取り付けるための、ネジ穴が切られたばね取付部75bを持つ。図示はしないが、底部ヨーク711も、その中央部に、下側板ばね82の中央部を取り付けるための、ネジ穴が切られたばね取付部を持つ。
右側フレーム612は、その上端部の中央に、上側板ばね81の右端部を取り付けるための、ネジ穴が切られたばね取付部612aを持ち、その上端部の前後両端に、上側板ばね81の右端部を位置決めするための一対のボス612bを持つ。同様に、左側フレーム613は、その上端部の中央に、上側板ばね81の左端部を取り付けるための、ネジ穴が切られたばね取付部613aを持ち、その上端部の前後両端に、上側板ばね81の左端部を位置決めするための一対のボス613bを持つ。
同様に、右側フレーム612は、その下端部の中央に、下側板ばね82の右端部を取り付けるための、ネジ穴が切られたばね取付部(図示せず)を持ち、その下端部の前後両端に、下側板ばね82の右端部を位置決めするための一対のボス(図示せず)を持つ。同様に、左側フレーム613は、その下端部の中央に、下側板ばね82の左端部を取り付けるための、ネジ穴が切られたばね取付部(図示せず)を持ち、その下端部の前後両端に、下側板ばね82の左端部を位置決めするための一対のボス(図示せず)を持つ。
図8は上側板ばね81を拡大して示す斜視図である。尚、下側板ばね82も上側板ばね81と同様の構成を有するので、図示は省略している。
図6に加えて図8をも参照して、上側板ばね81は、その中央部に、第1のネジ91を貫通するための中央貫通孔811を持ち、その右端部の中央に、第2のネジ92を貫通するための右側貫通孔812を持ち、その左端部の中央に、第3のネジ93を貫通するための左側貫通孔813を持つ。また、上側板ばね81は、その右端部の前後両端に、右側フレーム612の上端部に設けられた一対のボス612bが嵌合される一対の右側位置決め用孔814を持ち、その左端部の前後両端に、左側フレーム613の上端部に設けられた一対のボス613bが嵌合される一対の左側位置決め用孔815を持つ。
上側板ばね81は、中央貫通孔811と右側貫通孔812との間および中央貫通孔811と左側貫通孔813との間に、上方向へ突出する一対の屈曲部816を持つ。すなわち、上側板ばね81は、中央部と両端部との間に中央部を中心として対称に一対の屈曲部816を持つ。また、上側板ばね81は、屈曲部816と右側貫通孔812との間および屈曲部816と左側貫通孔813との間に、一対の開口817を持ち、中央貫通孔811とその両側の屈曲部816との間に一対の開口818を持つ。
参考までに、図8に従来の上側板ばね81Aを示す。従来の上側板ばね81Aは、一対の屈曲部812が無く、実質的に平板状をしている。また、従来の上側板ばね81Aには、図7に示した上側板ばね81にある、開口817、818がない。
このような構成の上側板ばね81は、その中央部が中央貫通孔811を介して第1のネジ91によって上部ヨーク75に取り付けられ、その右端部が右側貫通孔812を介して第2のネジ92によって右側フレーム612の上端部に取り付けられ、その左端部が左側貫通孔813を介して第3のネジ93によって左側フレーム613の上端部に取り付けられる。
とにかく、上側板ばね81は、中央部で副固定部70に取り付けられ、両端部で副可動部60に取り付けられる、中央部を中心として対称な形状をしている。
同様に、下側板ばね82は、その中央部に、第4のネジ94を貫通するための中央貫通孔821を持ち、その右端部の中央に、第5のネジ95を貫通するための右側貫通孔822を持ち、その左端部の中央に、第6のネジ96を貫通するための左側貫通孔823を持つ。また、上側板ばね82は、その右端部の前後両端に、右側フレーム612の下端部に設けられた一対のボスが嵌合される一対の右側位置決め用孔824を持ち、その左端部の前後両端に、左側フレーム613の下端部に設けられた一対のボスが嵌合される一対の左側位置決め用孔825を持つ。
下側板ばね82は、中央貫通孔821と右側貫通孔822との間および中央貫通孔821と左側貫通孔823との間に、下方向へ突出する一対の屈曲部826を持つ。すなわち、下側板ばね82は、中央部と両端部との間に中央部を中心といて対称に一対の屈曲部826を持つ。また、下側板ばね82は、屈曲部826と右側貫通孔822との間および屈曲部826と左側貫通孔823との間に、一対の開口827を持ち、中央貫通孔821とその両側の屈曲部826との間に一対の開口828を持つ。
このような構成の下側板ばね82は、その中央部が中央貫通孔821を介して第4のネジ94によって底部ヨーク711に取り付けられ、その右端部が右側貫通孔822を介して第5のネジ95によって右側フレーム612の下端部に取り付けられ、その左端部が左側貫通孔823を介して第6のネジ96によって左側フレーム613の下端部に取り付けられる。
とにかく、下側板ばね82も、中央部で副固定部70に取り付けられ、両端部で副可動部60に取り付けられる、中央部を中心として対称な形状をしている。
このように、上側板ばね81および下側板ばね82の各々に、一対の屈曲部816、826を追加したので、電磁式リニアアクチュエータ50の副可動部60を可動する際に、副可動部60が可動し易くなる。その理由は、図9に示されるように、一対の屈曲部816、826が左右方向(X軸方向)に対する自由度を高めるので、上側板ばね81および下側板ばね82の各々のばね圧が減少するからである。
図10に上側板ばね81(下側板ばね82)の断面を示す。図10に示されるように、上側板ばね81(下側板ばね82)を右側フレーム612、左側フレーム613に固定する孔の間の距離をLとする。この場合、一対の屈曲部816、826は、上側板ばね81(下側板ばね82)の中心(中央部)からL/4の位置に追加してある。また、上側板ばね81(下側板ばね82)の板厚をtとする。この場合、各屈曲部816、826の高さは10tに設定されている。尚、板ばねの板厚tは0.08mm〜0.1mmの範囲にあることが望ましい。その理由は、板ばねの板厚tが0.1mmより厚い場合、バネ定数が上がり、アクチュエータの可動部重量が軽いと、共振が高くなり、使用領域に共振が来てしまう問題があるからある。一方、板ばねの板厚tが0.08mmより薄い場合、市場流通性が悪いことや、取り扱いが難しい等の問題があるからである。また、各屈曲部816、826の高さは8t〜12tの範囲にあることが好ましい。その理由は、各屈曲部816、826の高さが8tより低くなると、左右方向に対する自由度が低くなるからであり、各屈曲部816、826の高さが12tより高くなると、上側板ばね81(下側板ばね82)が硬くなるからである。更に、各屈曲部816、826の角度θは、80°〜90°の範囲にあるのが好ましい。その理由は、各屈曲部816、826の角度θが90°より広くなると、左右方向に対する自由度が低くなるからであり、各屈曲部816、826の角度θが80°より狭くなると、応力集中が起こると共にこの屈曲部816、826を形成するために使用するパンチの金型の物持ちが悪くなるからである。
尚、本実施の形態では、上側板ばね81(下側板ばね82)に、開口817、818(827、828)を設けているが、これら開口は必ずしも必要ではなく、一対の屈曲部816(826)のみを追加しても良い。このような一対の屈曲部816(826)のみを追加した上側板ばね(下側板ばね)においても、従来の上側板ばね81A(下側板ばね)と比較して、バネ定数を0.25kgf/mmから0.15kgf/mmに40%減少させることができることを、本発明者らは確認している。
また、本実施の形態のように、上側板ばね81(下側板ばね82)に、開口817、818(827、828)を設けることによって、バネ定数を更に減少させることができると共に、応力を分散することができる。
とにかく、副可動部60を副固定部70に対して上側板ばね81及び下側板ばね82により上下動自在に支持することより、電磁式リニアアクチュエータ50の副可動部60をリニアに可動することが容易に行える。
以上、本発明についてその好ましい実施の形態によって説明してきたが、本発明の精神を逸脱しない範囲内で、種々の変形が当業者によって可能であるのは明らかである。例えば、上述した実施の形態では、上側板ばね81と下側板ばね82の各々には、一対の屈曲部816、826のみを設けているが、二対以上の屈曲部を設けても良いのは勿論である。更に、上述した実施の形態では、磁気ヘッドアクチュエータアセンブリとして複合型リニアアクチュエータを採用した例についてのみ説明したが、本発明は、電磁式リニアアクチュエータにも同様に適用できることは明らかである。
従来の記録再生装置の複合型リニアアクチュエータに使用される板ばねの変形方向と力の方向を説明するための図である。 従来の板ばねをリニア可動する場合の、板ばねの変形方向と力の方向を説明するための図である。 本発明が適用される記録再生装置であるテープドライブを、上蓋を取り外した状態で示す斜視図である。 図3に示したテープドライブを下面側から見た斜視図である。 図3のテープドライブに使用される、本発明の一実施の形態に係る複合型リニアアクチュエータの中の電磁式リニアアクチュエータの外観を示す斜視図である。 図5に示した電磁式リニアアクチュエータの分解斜視図である。 図5に示した電磁式リニアアクチュエータに使用される上側板ばねを示す斜視図である。 従来の上側板ばねを示す斜視図である。 図7に示した上側板ばねの変形方向と力の方向を説明するための図である。 図7に示した上側板ばねの断面図である。
符号の説明
10 記録再生装置(テープドライブ)
17 ヘッドアクチュエータ
17a 磁気ヘッド
17b ヘッドホルダ
17c ネジ
171 ヘッドスクリュー
172 リフト
50 電磁式リニアアクチュエータ
60 副可動部
61 キャリッジ
70 副固定部
71 ヨークベース
72、73 板状マグネット
74 センターヨーク
75 上部ヨーク
81 上側板ばね
816 屈曲部
817、818 開口
82 下側板ばね
826 屈曲部
827、828 開口

Claims (10)

  1. 固定部と、該固定部に対して電磁力により軸方向に直線移動する可動部とから成る電磁式リニアアクチュエータであって、前記固定部はヨークと磁石とを有し、前記可動部はコイルを含み、前記可動部は前記固定部に対して上側板ばねおよび下側板ばねによって直線移動可能に支持されている、電磁式リニアアクチュエータにおいて、
    前記上側板ばねおよび前記下側板ばねの各々は、中央部で前記固定部に取り付けられ、両端部で前記可動部に取り付けられる、前記中央部を中心として対称な形状をしており、
    前記上側板ばねおよび前記下側板ばねの各々は、前記中央部と前記両端部との間に前記中央部を中心として対称に少なくとも一対の屈曲部を持つことを特徴とする、電磁式リニアアクチュエータ。
  2. 前記上側板ばねおよび前記下側板ばねの各々における前記両端部間の距離をLとすると、前記一対の屈曲部は前記中央部からL/4の距離だけ離れた位置に設けられている、請求項1に記載の電磁式リニアアクチュエータ。
  3. 前記上側板ばねおよび前記下側板ばねの各々の厚さtが0.08mm〜0.1mmの範囲にあり、前記一対の屈曲部の各々の高さは8t〜12tの範囲にある、請求項1又は2に記載の電磁式リニアアクチュエータ。
  4. 前記一対の屈曲部の各々の角度が80°〜90°の範囲にある、請求項1乃至3のいずれか1つに記載の電磁式リニアアクチュエータ。
  5. 前記上側板ばねおよび前記下側板ばねの各々は、前記中央部を中心として対称に少なくとも一対の開口を持つ、請求項1乃至4のいずれか1つに記載の電磁式リニアアクチュエータ。
  6. 軸方向に延在する回転中心軸を持つリードスクリューと、該リードスクリューの回動によって前記軸方向に直線移動する主可動部とを備えた機械式リニアアクチュエータを含み、前記主可動部が、副固定部と、該副固定部に対して電磁力により前記軸方向に直線移動する副可動部とから成る電磁式リニアアクチュエータとして動作する複合型リニアアクチュエータであって、前記副固定部はヨークと磁石とを有し、前記副可動部はコイルを含み、前記副可動部は前記副固定部に対して上側板ばねおよび下側板ばねによって直線移動可能に支持されている、複合型リニアアクチュエータにおいて、
    前記上側板ばねおよび前記下側板ばねの各々は、中央部で前記副固定部に取り付けられ、両端部で前記副可動部に取り付けられる、前記中央部を中心として対称な形状をしており、
    前記上側板ばねおよび前記下側板ばねの各々は、前記中央部と前記両端部との間に前記中央部を中心として対称に少なくとも一対の屈曲部を持つことを特徴とする、複合型リニアアクチュエータ。
  7. 前記上側板ばねおよび前記下側板ばねの各々における前記両端部間の距離をLとすると、前記一対の屈曲部は前記中央部からL/4の距離だけ離れた位置に設けられている、請求項6に記載の複合型リニアアクチュエータ。
  8. 前記上側板ばねおよび前記下側板ばねの各々の厚さtが0.08mm〜0.1mmの範囲にあり、前記一対の屈曲部の各々の高さは8t〜12tの範囲にある、請求項6又は7に記載の複合型リニアアクチュエータ。
  9. 前記一対の屈曲部の各々の角度が80°〜90°の範囲にある、請求項6乃至8のいずれか1つに記載の複合型リニアアクチュエータ。
  10. 前記上側板ばねおよび前記下側板ばねの各々は、前記中央部を中心として対称に少なくとも一対の開口を持つ、請求項6乃至9のいずれか1つに記載の複合型リニアアクチュエータ。
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