JP2007172673A - 電磁式リニアアクチュエータ - Google Patents

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Abstract

【課題】インナーヨークを安価にでき、渦電流損失を低減すること。
【解決手段】固定部(172、70)と、固定部に対して電磁力により軸方向に沿って直線移動する可動部(60)とから成る電磁式リニアアクチュエータ(50)において、固定部(172、70)はヨーク部材(71、74)とマグネット(72)とから成る磁気回路(70)を含み、可動部(60)はコイル(61)を含む。ヨーク部材はアウターヨーク(71)とインナーヨーク(74)とから構成されている。インナーヨーク(74)は複数枚の鋼板(741)を積層して成る積層鋼板から構成される。各鋼板は、マグネットから発生された磁束の方向と実質的に平行に延在する板面を持つ。
【選択図】 図4

Description

本発明はDLT(Digital Linear Tape)やLTO(Linear Tape Open)に代表される記録再生装置に関し、特に、それに用いられる磁気ヘッドアクチュエータアセンブリのヘッド送り機構として使用することが可能な電磁式リニアアクチュエータに関する。
この種の記録再生装置は、コンピュータシステムのバックアップ用として開発され、従来から種々の記録再生装置が提案されている。例えば、DLTとして働く記録再生装置は、例えば、特許文献1に開示されている。
記録再生装置(以下、単に「駆動装置」や「テープドライブ」、「ドライブ」とも呼ぶ)は、単一のリール(サプライリール)を持つテープカートリッジ(以下、単に「カートリッジ」とも呼ぶ)を受けるためのものであり、その内部にテイクアップリールを内蔵している。テープカートリッジが駆動装置に装着されると、磁気テープがテープカートリッジから引き出され、ヘッドガイドアセンブリ(HGA)を介してテイクアップリールで巻き取られる。ヘッドガイドアセンブリは、テープカートリッジから引き出された磁気テープ(以下、単に「テープ」とも呼ぶ)を磁気ヘッドに案内するためのものである。磁気ヘッドは、当該磁気テープと磁気ヘッドとの間で情報を交換する。ヘッドガイドアセンブリは、一般に、ブーメラン状の形をしたアルミニウム製のプレートと、各々ベアリングを使用した6個の大きなガイドローラとで構成される。
尚、ヘッドガイドアセンブリは、テープガイドアセンブリとも呼ばれ、それは、例えば、特許文献2に開示されている。また、ガイドローラの一例は、特許文献3に開示されている。
一般に、磁気テープドライブは、例えば、特許文献4に記載されているように、共通のベースを有する略直方体形状のハウジングを含む。ベースは第1および第2のスピンドルモータ(リールモータ)を有する。第1のスピンドルモータは、ベースに永久的に取り付けられたスプール(テイクアップリール)を有し、そのスプールは、比較的高速で流れる磁気テープを受けるように大きさが定められている。第2のスピンドルモータ(リールモータ)は取外し可能なテープカートリッジを受けるように適合される。取外し可能なテープカートリッジは、ドライブのハウジングに形成されたスロットを通してドライブの中に手動で、または自動的に挿入される。テープカートリッジをスロットの中に挿入すると、カートリッジは第2のスピンドルモータ(リールモータ)と係合する。第1および第2のスピンドルモータ(リールモータ)を回転する前に、機械的なバックリング機構によってテープカートリッジは永久的に取付けられたスプール(テイクアップリール)に接続される。テープカートリッジと永久スプールとの間に位置づけられた多くのローラ(ガイドローラ)は、テープカートリッジと永久に取付けられたスプールとの間を磁気テープが比較的高速で前後に移動する際にそれを案内する。
このような構成のデジタル線形テープドライブでは、テイクアップリールがテープをサプライリールから引っ張るための装置が必要である。そのような引っ張り装置は、例えば、特許文献5に開示されている。この特許文献5によると、テイクアップリールには巻取りリーダ手段(第1のテープリーダ)が連結され、サプライリール上のテープに供給テープリーダ手段(第2のテープリーダ)が固定されている。第1のテープリーダはその一端にキノコ状のタブを有する。第2のテープリーダはロッキング孔を有する。タブはロッキング孔に係合される。
さらに、第1のテープリーダを第2のテープリーダに接合するための機構も必要となる。そのような接合機構は、例えば、特許文献6に開示されている。
また、特許文献7は、リーダテープの側方に突出する耳片を必要とすることなく、リーダテープ(第2のテープリーダ)の端部をテープカートリッジのテープエンド引掛け部に係止することのできるリーダテープの係止部構造を開示している。
特許文献8は、テープカートリッジがドライブに挿入されていない際に、テープドライブのテイクアップリールが回転するのを防ぐためのロックシステムを開示している。
尚、磁気テープドライブは、磁気ヘッドアクチュエータアセンブリをさらに含み、それは複数のローラによって規定されたテープ経路上に、テイクアップスプールとテープカートリッジとの間に位置づけられる。動作中は、磁気テープがテイクアップスプールとテープカートリッジとの間を前後に流れ、規定されたテープ経路上を流れる間に磁気ヘッドアクチュエータアセンブリに密に接近する。このような磁気ヘッドアクチュエータアセンブリの一例は、上記特許文献4に開示されている。
一方、デジタル線形テープドライブに装着されるテープカートリッジの一例は特許文献9に開示されている。
また、特許文献10には、バックリング機構または巻取りリーダを使用することなくテープリーダがテープカートリッジからテイクアップリールに押し進められるようにした「テープドライブ」が開示されている。
磁気ヘッドアクチュエータアセンブリは、テープヘッドアセンブリ(以下、単に「ヘッドアセンブリ」とも呼ぶ。)とヘッド送り機構とから構成される。ヘッドアセンブリは、上下方向に延在する磁気ヘッド(ヘッド)と、この磁気ヘッドを保持するヘッドホルダと、磁気ヘッドを外部の回路との間を電気的に接続するための一対のフレキシブルプリント回路(FPC)とを有する。
一方、ヘッド送り機構は、ヘッドアセンブリを保持しながら、ヘッドアセンブリを昇降動作させるためのものである。従来のヘッド送り機構は、上記特許文献4に開示されているように、ネジ山付きリードスクリュー(ネジ山付きシャフト)を備え、リードスクリューを回動することにより、機械的にヘッドアセンブリを昇降動作(直線運動)させるものである。換言すれば、従来のヘッド送り機構として、「機械式リニアアクチュエータ」が採用されている。
このような機械式リニアアクチュエータでは、一般に、ヘッドアセンブリの位置制御をオープンループ制御で行っている。DLTにおいて、その記憶容量の大容量化が図られている。第1世代のDLTである「DLT1」では、通常の記憶容量が40Gバイトで、圧縮した場合の記憶容量は80Gバイトである。また、第2世代のDLTである「DLT2」においては、通常の記憶容量が80Gバイトで、圧縮した場合の記憶容量は160Gバイトである。また、第3世代のDLTである「DLT3」においては、通常の記憶容量が約150Gバイトで、圧縮した場合の記憶容量は約300Gバイトである。この程度の記憶容量を持つDLTでは、機械式リニアアクチュエータでも十分対応が可能である。
しかしながら、次の世代(第4世代)のDLTである「DLT4」においては、通常の記憶容量が300Gバイト、圧縮した場合の記憶容量が600Gバイトであり、大容量(高記憶密度)である。その為、この大容量の記憶密度を持つDLT用のリニアアクチュエータとして、上述した機械式リニアアクチュエータを用いた場合、ヘッドアセンブリを所望の位置に精度良く制御することは困難である。
一方、このような機械式リニアアクチュエータにおける問題を解決するために、ヘッド送り機構として、電磁的にヘッドアセンブリを昇降動作(直線運動)させる「電磁式リニアアクチュエータ」を採用し、ヘッドアセンブリの位置制御をクローズドループ(フィードバック)制御で行う方法が提案されている(例えば、特許文献11参照)。電磁式リニアアクチュエータでは、制御方式としてフィードバック制御方式を採用しているので、たとえ磁気テープが走行中に上下に変動したとしても、常にヘッドアセンブリを所望の位置に精度良く制御することが可能となる。
このような電磁式リニアアクチュエータは、一般的に、固定部と、この固定部に対してヘッドアセンブリ(被昇降物体)を鉛直方向に沿って昇降可能に保持する可動部と、この可動部の可動(昇降)方向以外の動きを拘束(規制)するガイドと、このガイドを取り付けるためのベースとを有する。
ここで、電磁式リニアアクチュエータは、2つの型に分けることができる。第1の型は「可動マグネット型」の電磁式リニアアクチュエータであって、可動部に磁石を備え、固定部にコイルを備えたものである。第2の型は「可動コイル型」の電磁式リニアアクチュエータであって、固定部に永久磁石とヨーク部材とを備え、可動部にコイルを備えたものである。
上述したように、電磁式リニアアクチュエータは、大容量の記憶容量を持つDLT用のアクチュエータとして好適である。しかしながら、前述したように、機械式リニアアクチュエータと電磁式リニアアクチュエータとではその制御方法(制御系)が全く異なる。その為、この電磁式リニアアクチュエータを下位機種(すなわち、第1世代や第2世代)のDLT用リニアアクチュエータとして使用する場合、それまで組み込まれていた機械式リニアアクチュエータ用の制御系を全く使用することができないので、電磁式リニアアクチュエータに適した制御系を新たに組み込まなければならなくなる。すなわち、下位の機種のDLTに対して設計変更を施すことが必要となる。
このような問題を解決するために、下位機種のDLTとも互換性のある、第4世代の(上位機種の)DLT用のリニアアクチュエータ(ヘッド送り機構)として、機械式リニアアクチュエータばかりでなく、電磁式リニアアクチュエータとしても動作することが可能な「複合型リニアアクチュエータ」が提案されている。すなわち、複合型リニアアクチュエータは、機械式リニアアクチュエータに電磁式リニアアクチュエータを複合させたものである。このような複合型リニアアクチュエータでは、機械式リニアアクチュエータを用いてヘッドアセンブリの粗い位置制御(オープンループ制御)を行い、電磁式リニアアクチュエータを用いてヘッドアセンブリの精密な位置制御(クローズドループ制御)を行うことができる。
詳述すると、複合型リニアアクチュエータは、軸方向に延在する回転中心軸を持つリードスクリューと、このリードスクリューの回動によって軸方向に直線移動する主可動部とを備えた機械式リニアアクチュエータを含む。主可動部は、副固定部と、この副固定部に対して電磁力によって前記軸方向に直線移動する副可動部とからなる電磁式リニアアクチュエータとして動作する。電磁式リニアアクチュエータは、ボイスコイルモータ(VCM)によって構成される。したがって、副固定部はVCM固定部と呼ばれ、副可動部はVCM可動部と呼ばれる。副固定部はヨーク部材と永久磁石とから成る磁気回路を含み、副可動部は空芯コイルを含む。この空芯コイルは、磁気ヘッドを保持するヘッドホルダ(取付け部)に固定される。このような複合型リニアアクチュエータは、例えば、特許文献12や特許文献13に開示されている。
本発明は、複合型リニアアクチュエータに係り、特に複合型リニアアクチュエータに用いられる電磁式リニアアクチュエータに係る。この電磁式リニアアクチュエータにおいて、前述したように、副固定部はヨーク部材と永久磁石とから成る磁気回路を含む。ヨーク部材は、ヨークベースと、このヨークベースの中央部に設けられたセンターヨークと、ヨークベースの上部に設けられた上部ヨークとから構成される。永久磁石は、ヨークベースに収容された一対の板状マグネットから成る。尚、ヨークベースや上部ヨークは、一纏めにしてアウターヨークと呼ばれる。
尚、副可動部は、磁気回路を含む副固定部に対して支持手段を介して移動可能に支持される。そのような支持手段としては、副可動部を副固定部に対して直線移動可能に固定する、上側板ばねと下側板ばねが用いられる。
尚、LTOとして働く記録再生装置は、特許文献14に開示されている。LTOにおいても、DLTにおいて用いられているのと同様な構造を有する複合型リニアアクチュエータが用いられる。LTOでは、磁気テープの磁気記録面側に、データ・トラックと平行に事前にサーボ・トラックが記録されており、磁気ヘッドはこのサーボ・トラックを読み取ることによって、磁気ヘッドの位置を磁気テープ上の正しい位置に制御している。
尚、上述した複合型リニアアクチュエータにおいては、機械式リニアアクチュエータをヘッド送り機構と呼び、電磁式リニアアクチュエータをボイスコイルモータと呼ぶこともある。すなわち、ヘッド送り機構は、ヘッドアセンブリを上下運動させることによって磁気ヘッドの位置の粗調整を行うためのものであり、ボイスコイルモータは、磁気ヘッドの位置の微調整を行うためのものである。
また、VCM型の電磁式リニアアクチュエータとして、磁性材料を用いた円筒状のアウターヨーク、このアウターヨークの内周面に固着されたマグネット、磁性材料を用いた円筒形状のインナーヨークとから成る固定部と、推力発生部となるコイルを持つ可動部とから構成されたものが知られている(例えば、特許文献15参照)。
さらに、ギャップ間の磁束密度をほとんど減少させることなく、コイルのインダクタンスを低減することが可能なロータリーアクチュエータの磁気回路構造が提案されている(例えば、特許文献16参照)。この特許文献16に開示された磁気回路構造はそれぞれ湾曲したインナーヨークと、センターヨークと、アウターヨークを一体的に連結したE形状メインヨークを含む。E形状メインヨークは複数枚の圧延鋼板を積層して製造される。インナーヨークのセンターヨークに対向する外周面にはインナーマグネットが取り付けられており、アウターヨークのセンターヨークに対向する内周面にはアウターマグネットが取り付けられている。サイドヨークはE形状メインヨークの開放端に吸着されている。センターヨークの円周方向の中央部分にはロータリーアクチュエータの回転軸に平行な方向に伸長する貫通穴が形成されている。
また、マグネットが配されたヨークやプランジャーを、磁性体板をプランジャーの移動方向に対して垂直方向に積層させた積層構造とした、リニアアクチュエータも既に知られている(例えば、特許文献17)。特許文献17では、このような積層構造を採用することにより、材料を打ち抜き加工して安価に製造することができ、渦電流損失を低減させるようにしている。
特開平9−198639号公報 特表平9−500753号公報 特開2000−100025号公報 特表2000−501547号公報 特公平3−7595号公報 特公平6−39027号公報 特開2000−100116号公報 特開平11−86381号公報 特開2000−149491号公報 特開平11−316991号公報 特開2002−233127号公報 特開2004−86973号公報 特開2004−87654号公報 特表2002−530794号公報 特公平1−27668号公報 特開平8−29730号公報 特開2002−78310号公報
前述したように、大容量の記憶容量を持つ記録再生装置(テープドライブ)には、VCMを利用した微調整用の電磁式リニアアクチュエータが備えられている。記録再生装置の記憶容量の更なる大容量化に対応するためには、VCMの特性を向上させる必要がある。
従来のVCM型の電磁式リニアアクチュエータにおいて、固定部のインナーヨーク(センターヨーク)は磁性材料で構成される。固定部と可動部との間の空隙を高精度とするためには、インナーヨーク(センターヨーク)を高精度で加工する必要がある。そのため、インナーヨーク(センターヨーク)は切削などによる機械加工が必要となり、コストがかさんでしまう。その結果、電磁式リニアアクチュエータの製作費が高くなるという問題がある。
また、上記の機械加工の工程により製作されたインナーヨーク(センターヨーク)を使用した場合、インナーヨークで渦電流が発生してしまう。その結果、渦電流損失が起こるため、電磁式リニアアクチュエータの出力特性低下を招く原因となる。
尚、特許文献16に開示された磁気回路構造は、ロータリーアクチュエータ用であって、シャフト(軸方向)回りにコイルを有する可動部を回転させるものであり、本発明が対象としている、軸方向に沿って可動部を直線運動させるものとは構造が異なる。
また、特許文献17では、ヨークやプランジャーを、磁性体板をプランジャーの移動方向に対して垂直方向に積層させた積層構造を採用して、渦電流損失を低減させ得るとするリニアアクチュエータを開示している。ところで、渦電流損を低減させるためには、積層構造の積層方向を、マグネットから発生される磁束との関係を考量に入れて決定する必要がある。すなわち、マグネットから発生される磁束の方向に対して垂直な方向に延在する板の面積を減少させる必要がある。しかしながら、特許文献17に開示された積層構造では、磁性体板の板面(主面)がマグネットから発生された磁束の方向と実質的に垂直な方向に延在しているので、渦電流損失を低減させることは困難である。
本発明の課題は、安価なインナーヨークを含む磁気回路を備えた、電磁式リニアアクチュエータを提供することにある。
本発明の他の課題は、インナーヨークで発生する渦電流損失を低減することが可能な、電磁式リニアアクチュエータを提供することにある。
本発明の他の目的は、説明が進むにつれて明らかになるだろう。
本発明によれば、固定部(172、70;70A;70B;70C)と、該固定部に対して電磁力により軸方向(Z)に沿って直線移動する可動部(60;60A)とから成る電磁式リニアアクチュエータ(50;50A;50B;50C)であって、前記固定部はヨーク部材(71;71A,74;74A)とマグネット(72;72A;72B)とから成る磁気回路(70;70A;70B;70C)を有し、前記可動部はコイル(61)を含み、前記ヨーク部材はアウターヨーク(71;71A;71B)とインナーヨーク(74;74A)とから構成された、電磁式リニアアクチュエータにおいて、前記インナーヨーク(74;74A)が複数枚の鋼板(741;741A)を積層して成る積層鋼板から構成され、前記複数枚の鋼板の各々は、前記マグネットから発生された磁束の方向と実質的に平行に延在する板面を持つことを特徴とする、電磁式リニアアクチュエータが得られる。
本発明の第1の態様によれば、前記軸方向は、前記電磁式リニアアクチュエータの上下方向(Z)であり、前記アウターヨーク(71)は、円板状の底部ヨーク(711)と、該底部ヨークの周縁から上方向に延在する円筒状ヨーク(712)とから構成され、前記インナーヨークは前記底部ベースの中央部から立設する円柱状のインナーヨーク(74)から構成され、前記積層鋼板は上下方向に積層された複数枚の円板状鋼板(741)から構成され、前記マグネットは前記円筒状ヨークの内周壁に取り付けられた円筒状マグネット(72;72A)から構成され、前記コイル(61)は、前記円筒状マグネットと前記円筒状ヨークとの間の空隙に配置されている、電磁式リニアアクチュエータ(50;50A)が得られる。
上記本発明の第1の態様による電磁式リニアアクチュエータ(50A)において、前記円筒状マグネット(72A)は、円周方向に分割された複数枚の円弧状のマグネット片(721A)から構成されて良い。前記複数枚の円板状鋼板(741)の各々は、位置決め用の複数個の凸部及び凹部(741a)を持つことが好ましい。
本発明の第2の態様によれば、前記軸方向は、前記電磁式リニアアクチュエータの上下方向(Z)であり、前記アウターヨーク(71A)は、正方板状の底部ヨーク(711A)と、該底部ヨークの四辺の縁から上方向に延在する4枚の側壁ヨーク(721B)とから構成され、前記インナーヨークは前記底部ベースの中央部から立設する円柱状のインナーヨーク(74)から構成され、前記積層鋼板は上下方向に積層された複数枚の円板状鋼板(741)から構成され、前記マグネットは前記4枚の側壁ヨークの内壁にそれぞれ取り付けられた4枚の平板形状のマグネット(721B)から構成され、前記コイル(61)は、前記4枚の平板形状のマグネットと前記4枚の側壁ヨークとの間の空隙に配置されている、電磁式リニアアクチュエータ(50B)が得られる。
上記本発明の第2の態様による電磁式リニアアクチュエータ(50B)において、前記複数枚の円板状鋼板(741)の各々は、位置決め用の複数個の凸部及び凹部(741a)を持つことが好ましい。
本発明の第3の態様によれば、前記軸方向は、前記電磁式リニアアクチュエータの上下方向(Z)であり、前記アウターヨーク(71B)は、円板状の底部ヨーク(711B)と、該底部ヨークの周縁から上方向に延在する円筒状ヨーク(712)とから構成され、前記インナーヨークは前記底部ベースの中央部から立設する円筒状のインナーヨーク(74A)から構成され、前記積層鋼板は上下方向に積層された複数枚のリング状鋼板(741A)から構成され、前記マグネットは前記円筒状ヨークの内周壁に取り付けられた円筒状マグネット(72)から構成され、前記コイル(61)は、前記円筒状マグネットと前記円筒状ヨークとの間の空隙に配置されており、前記電磁式リニアアクチュエータは、前記可動部を上下方向に直線移動可能に支持するシャフト軸支機構(80)を更に備えることを特徴とする、電磁式リニアアクチュエータ(50C)が得られる。
上記本発明の第3の態様による電磁式リニアアクチュエータ(50C)において、前記シャフト軸支機構(80)は、前記円筒状のインナーヨークを貫通するように、前記上下方向(Z)に延在するシャフト(81)と、該シャフトに嵌合されて前記底部ヨークに固定される軸受け(82)とから構成されて良い。前記可動部(60A)は、前記コイル(61)をその上端で支持するコイル支持部(62A)と、前記円筒状ヨークよりも前方に配置されて、ヘッド(17a)を保持するヘッド保持部(63)とを有するもので良い。この場合、前記コイル支持部(62A)は、前記コイルを保持する環状のコイル保持部(621)と、該コイル保持部の内部を前後方向(Y)に延在する橋架部(622)と、前記コイル保持部から前方へ延在して前記ヘッド保持部の上端に結合される第1のアーム部(623)とを有する。前記橋架部(622)はその中央部に前記シャフトの上端部を貫通させるための第1の貫通穴(622a)を持つ。前記ヘッド保持部(63)はその下端から後方へ延在する第2のアーム部(631)を有する。該第2のアーム部はその先端部に前記シャフトの下端部を貫通させるための第2の貫通穴(631a)を持つ。前記底部ヨーク(711B)は前記シャフトが貫通するヨーク貫通穴を持つ。前記シャフト(81)の上端部は前記橋架部の前記第1の貫通穴を貫通し、前記シャフト(81)の下端部は前記底部ヨークの前記ヨーク貫通穴と前記第1のアーム部の前記第2の貫通穴とを貫通する。前記シャフト軸支機構(80)は、前記シャフトの上端部に螺合されて、前記コイル支持部に前記シャフトの上端部を固定するための第1のナット(83)と、前記シャフトの下端部に螺合されて、前記ヘッド保持部に前記シャフトの下端部を取り付けるための第2のナット(84)とを更に有する。前記複数枚のリング状鋼板(741A)の各々は、位置決め用の複数個の凸部及び凹部(741a)を持つことが好ましい。
尚、上記括弧内の参照符号は、理解を容易にするために付したものであり、一例に過ぎず、これらに限定されないのは勿論である。
本発明では、インナーヨークを積層鋼板で構成したので、インナーヨークを安価にできる。また、複数枚の鋼板の各々は、マグネットから発生された磁束の方向と実質的に平行に延在する板面を持つので、渦電流損失を低減することができる。その結果、低コストで高性能な電磁式リニアアクチュエータを提供することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
最初に図1及び図2を参照して、本発明が適用される記録再生装置であるテープドライブ10について説明する。尚、図1は上蓋を取り外した状態のテープドライブ10を上面側から見た斜視図である。図2は図1に示したテープドライブ10を下面側から見た斜視図である。
テープドライブ10は、カートリッジ20を受けるためのものであり、その内部に巻取りリール11を内蔵している。巻取りリール11はスプールとも呼ばれる。テープドライブ10は、共通のベースを有する略直方体形状のハウジング(シャーシ)12を有する。ベースは第1および第2のスピンドルモータ(リールモータ)を有する。第1のスピンドルモータは、ハウジング12のベースに永久的に取り付けられたスプール(巻取りリール)11を有し、そのスプール11は、比較的高速で流れる磁気テープ(図示せず)を受けるように大きさが定められている。第2のスピンドルモータ(リールモータ)13は取外し可能なカートリッジ20を受けるように適合される。取外し可能なカートリッジ20は、テープドライブ10のハウジング12に形成されたカートリッジホルダ14を通してテープドライブ10の中に、矢印Aで示す挿入方向に沿って挿入される。
カートリッジ20をカートリッジホルダ14の中に挿入すると、カートリッジ20はカートリッジ保持機構15で係合された後、自動ロードされて、カートリッジ20は第2のスピンドルモータ(供給リールモータ)13と係合する。第1および第2のスピンドルモータ(リールモータ)を回転する前に、グラバー(図示せず)とリーダピン(図示せず)との結合によってカートリッジ20は永久的に取付けられたスプール(巻取りリール)11に接続される。カートリッジ20と永久スプール11との間に位置づけられた多くのローラ(ガイドローラ)16は、カートリッジ20と永久に取付けられたスプール11との間を磁気テープが比較的高速で前後に移動する際にそれを案内する。
テープドライブ10は、磁気ヘッド(以下、単にヘッドとも呼ぶ)17aを持つヘッドアクチュエータ17をさらに含む。このヘッドアクチュエータ17は上記複数のローラ16によって規定されたテープ移送経路(図示せず)上に、巻取りリール11とカートリッジ20との間に位置づけられる。動作中は、磁気テープが巻取りリール11とカートリッジ20との間を前後に流れ、規定されたテープ移送経路上を流れる間にヘッドアクチュエータ17に密に近接する。
テープドライブ10は、シャーシ12の主面上に前方右側寄りに設けられた第1のスイッチSW1を有する。この第1のスイッチSW1は、カートリッジ20がカートリッジホルダ14に挿入された後に、自動ロードを開始する位置を検出するためのものである。第1のスイッチSW1はフォトインタラプタで構成されている。カートリッジホルダ14は、第1のスイッチSW1を遮蔽するための第1の遮蔽板(図示せず)を有する。
テープドライブ10は、シャーシ12の主面上にモードモータ30を備える。モードモータ30は、7つの減速ギヤ31(図1では3つの減速ギヤのみ図示してある)を介して、シャーシ12の裏面側にあるモードギヤ32と連結されている。シャーシ12の裏面側には、モードギヤ32と対向してセンサ基板34が設けられている。とにかく、モードギヤ32はモードモータ30によって駆動される。
図1に示されるように、テープドライブ10は、カートリッジ20がカートリッジホルダ14内に正しく収容(挿入)されたことを検出するための第2のスイッチSW2を備えている。この第2のスイッチSW2もフォトインタラプタで構成されている。テープドライブ10は、カートリッジホルダ14をロックするためのカートリッジホルダロック機構36を備えている。このカートリッジホルダロック機構36は、カートリッジ20がカートリッジホルダ14に正しく挿入されないと、カートリッジホルダ14が挿入方向Aに動かないようにするためのものである。従って、カートリッジ20がカートリッジホルダ14に正しく挿入されたときに、カートリッジホルダロック機構36によるカートリッジホルダ14のロックが解除され、カートリッジホルダ14が挿入方向Aに動くことが可能となる。このカートリッジホルダロック機構36は、第2のスイッチSW2を遮蔽するための第2の遮蔽板361を備えている。
図2に示されるように、テープドライブ10は、モードギヤ32と噛み合うギヤカム38を備えている。ギヤカム38はカムギヤとも呼ばれる。ギヤカム38には、後述するカム溝が切られている。
図1に示されるように、テープドライブ10は、シャーシ12の主面上で回動軸401の周りに回動自在に設けられたアームハウジング40を備える。アームハウジング40は、水平方向に延在する水平腕402と、垂直方向に延在する垂直腕403とを持つ。水平腕402の先端には係合ピン402aが設けられ、垂直腕403の下端には係合ピン403aが設けられている。係合ピン403aは、上記ギヤカム38のカム溝と係合する。
また、テープドライブ10は、カートリッジホルダ14と一体に形成されたカムスライダ42を備える。カムスライダ42は、挿入方向Aに対して直交する方向へ延在するスライダ開口421を持つ。このスライダ開口421に、上述したアームハウジング40の水平腕402の係合ピン402aが挿入されている。
したがって、カートリッジ20を保持するカートリッジホルダ14は、カムスライダ42、アームハウジング40、およびギヤカム38を介して、モードギヤ32に連結されている。モードモータ30と、モードギヤ32と、カートリッジホルダ14との組み合わせは、テープドライブ10内に収納されたカートリッジ20をカートリッジ20に当接してテープドライブ10外に排出するイジェクト機構として働く。
カートリッジ20がカートリッジホルダ14内に挿入されると、カートリッジ20はカートリッジ保持機構15を介してカートリッジホルダ14で保持される。カートリッジ20が完全にカートリッジホルダ14内に挿入されると、カートリッジ20はカートリッジ保持機構15により係合される。
尚、カートリッジホルダ14は、後述する案内手段により、挿入方向Aに沿ってのみ移動自在である。カートリッジ保持機構15は、その案内手段により、L字状経路に沿って移動自在である。
このような構成によれば、カートリッジホルダ14に対して手動でカートリッジ20を挿入することにより、カートリッジホルダ14が挿入方向Aへ移動すると、アームハウジング40はその回動軸401の周りで時計回りに回転する。その結果、ギヤカム38はその中心軸の回りに回転するので、ギヤカム38と噛み合っているモードギヤ32もその中心軸の回りに回転する。これが手動ロード動作である。
一方、上述したように、モードギヤ32とモードモータ30とは7つの減速ギヤ31を介して連結されている。したがって、モードモータ30を所定の方向へ回転させると、モードギヤ32は所定の方向へ回転する。これにより、モードギヤ32と噛み合っているギヤカム38も所定方向に回転する。この結果、ギヤカム38のカム溝に係合している、係合ピン403aを持つアームハウジング40は、その回動軸401の周りに時計回りに回転する。これにより、カートリッジホルダ14が挿入方向Aへ移動すると、カートリッジ保持機構15に係合されているカートリッジ20も挿入方向Aへ移動する。これが自動ロード動作である。
手動ロード動作と自動ロード動作との間の切り替えは、第1のスイッチSW1のオン/オフによって行われる。
次に、図1及び図2を参照して、カートリッジホルダ14及びカートリッジ保持機構15を案内する案内手段について説明する。
テープドライブ10は、案内手段として、挿入方向Aに延在する第1の案内壁46及び第2の案内壁47を備える。第1の案内壁46は、挿入方向Aの右側に配置されているので、右側案内壁と呼ばれる。第2の案内壁47は、挿入方向Aの左側に配置されているので、左側案内壁と呼ばれる。
図1に示されるように、第1の案内壁(右側案内壁)46は、カートリッジホルダ14を案内するための第1の案内溝孔461と、カートリッジ保持機構15を案内するための第2の案内溝孔462とを有する。第1の案内溝孔461は、挿入方向Aに沿って延在している。一方、第2の案内溝孔462は、挿入方向Aに沿って延在し、かつ挿入方向Aに直交してシャーシ12に向かう方向へ延在するL字状の形状をしている。第1の案内溝孔461には、カートリッジホルダ14の右側壁から側方へ突出する第1の案内ピン141が係合している。第2の案内溝孔462には、カートリッジ保持機構15の右側壁から側方へ突出する第2の案内ピン152が係合している。
図2に示されるように、第2の案内壁(左側案内壁)47は、カートリッジホルダ14を案内するための一対の第3の案内溝孔473と、カートリッジ保持機構15を案内するための一対の第4の案内溝孔474とを有する。一対の第3の案内溝孔473は、挿入方向Aに沿って延在している。一方、一対の第4の案内溝孔474は、挿入方向Aに沿って延在し、かつ挿入方向Aに直交してシャーシ12に向かう方向へ延在するL字状の形状をしている。一対の第3の案内溝孔473には、それぞれ、カートリッジホルダ14の左側壁から側方へ突出する一対の第3の案内ピン143が係合している。一対の第4の案内溝孔474には、それぞれ、カートリッジ保持機構15の左側壁から側方へ突出する一対の第4の案内ピン154が係合している。
次に、図1に加えて図3乃至図5を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る電磁式リニアアクチュエータ50を備えたヘッドアクチュエータ17について説明する。図示のヘッドアクチュエータ17は、複合型リニアアクチュエータである。前述したように、複合型リニアアクチュエータ17は、機械式リニアアクチュエータに電磁式リニアアクチュエータ50を組み合わせたものである。
図3は、複合型リニアアクチュエータの中の電磁式リニアアクチュエータ50の外観を示す斜視図であり、図4は電磁式リニアアクチュエータ50の分解斜視図であり、図5は電磁式リニアアクチュエータ50の断面図である。
図1に示されるように、ヘッドアクチュエータ17は、回転部分として上下方向(軸方向)に延在する回転中心軸を有するネジ山付きリードスクリュー(ネジ山付きシャフト)171と、直線移動部分としてリードスクリュー171の回転に伴い回転中心軸に沿って上下運動をするヘッドリフト体172とを備えている。リードスクリュー171は、その下端側に、他の駆動手段(例えば、ステッピングモータ)によりこのリードスクリュー171を回転中心軸の周りに回転させるリードスクリューギヤ(図示せず)を取り付けている。ヘッドリフト体172には、後述する電磁式リニアアクチュエータ50が取り付けられている。ヘッドリフト体172と磁気回路70とによって、電磁式リニアアクチュエータ50の副固定部が構成される。
複合型リニアアクチュエータ17は機械式リニアアクチュエータを含む。機械式リニアアクチュエータは主可動部を含む。主可動部は、上記ヘッドリフト体172と電磁式リニアアクチュエータ50とを含む。とにかく、リードスクリュー171と主可動部との組み合わせによって、機械式リニアアクチュエータが構成される。機械式リニアアクチュエータの主可動部(電磁式リニアアクチュエータの副固定部)の詳細な構成は、本発明の要旨とは直接関係ないので、図示および説明を省略する。
図示の電磁式リニアアクチュエータ50は、被昇降物体としての磁気ヘッド17aを、鉛直方向Zに沿って上下動させるためのものである。磁気ヘッド17aは上下方向(鉛直方向)Zに延在している。磁気ヘッド17aはヘッド保持用プレート17b(後述する)で保持される。磁気ヘッド17aとヘッド保持用プレート17bとによってヘッドアセンブリが構成される。ヘッド保持用プレート17bは、後述する副可動部60に取り付けられる。
磁気ヘッド17aは、図示しないフレキシブルプリント回路(FPC)を介して外部の回路(図示せず)と電気的に接続される。尚、磁気ヘッド17aとしては、MR(magnetro-resistive)ヘッドが使用される。MRヘッドは、非常に静電気に敏感で、静電気耐性の弱いデバイスである。したがって、MRヘッドを取り扱うには注意が必要である。
図3乃至図5を参照して、電磁式リニアアクチュエータ50について説明する。図3及び図4に図示されるように、互いに直交する座標軸を、X軸、Y軸、およびZ軸で表す。ここでは、X軸方向は左右方向であり、Y軸方向は前後方向であり、Z軸方向は上下方向(軸方向、鉛直方向)である。
電磁式リニアアクチュエータ50は、副固定部(172、70)と、この副固定部(172、70)に対してヘッドアセンブリを鉛直方向Zに沿って昇降可能に保持する副可動部60と、副固定部70に対して副可動部60を直線移動可能に支持するシャフト軸支機構(後述する)とを有する。副固定部(172、70)は、前述したように、ヘッドリフト体172と磁気回路70とから構成される。
磁気回路70は、有底の円筒状のアウターヨーク71と、このアウターヨーク71の内周面に固着された円筒状のマグネット72と、円柱状のインナーヨーク(センターヨーク)74とから構成されている。アウターヨーク71は、円板状の底部ヨーク711と、この底部ヨーク711の周縁から上方向に延在する円筒状ヨーク712とを有する。円筒状ヨーク712の内周壁に円筒状マグネット72が取り付けられている。円筒状マグネット72は内周面が同極である。すなわち、例えば、円筒状マグネット72の外周面がN極であれば、その内周面はS極である。アウターヨーク71と同心で、底部ヨーク711の中央部から円柱状のインナーヨーク(センターヨーク)74が立設している。
円柱状インナーヨーク74は、図6に示されるように、複数枚の円板状鋼板741を軸方向Zに沿って積層して成る積層鋼板から構成されている。図示の例では、円板状鋼板741としてケイ素鋼板から成る。円筒状マグネット72は、その内周面から中心方向へ向かう方向へ磁束を発生する。従って、複数枚の円板状鋼板741の各々は、円筒状マグネット72から発生された磁束の方向と平行な板面を持つ。
円柱状インナーヨーク74を積層鋼板にすることで、複数枚の円板状鋼板741の一枚一枚を薄くすることができる。その結果、各円板状鋼板741をプレスで抜く際にも、抜きダレの問題を減少させることができる。また、円柱状インナーヨーク74を積層鋼板にし、かつ、複数枚の円板状鋼板741の各々が円筒状マグネット72から発生された磁束の方向と平行な板面を持つので、円筒状マグネット72から発生される磁束の方向に対して垂直な方向に延在する板の面積を減少させることができる。その結果、円柱状インナーヨーク74で発生する渦電流損失を減少させることができる。それにより、電磁式リニアアクチュエータ50の出力特性の低下を防ぐことができる。
また、図6に示されるように、複数枚の円板状鋼板741の各々には、その縁側の2箇所に、凸部及び凹部(ダボ及びダボ穴)741aが形成されている。これにより、積層されるケイ素鋼板741を相互に位置決めして積層することができる。尚、図5に示されるように、アウターヨーク71の底部ヨーク711にも、上記凸部及び凹部(ダボ及びダボ穴)741aと対応する位置に、凸部(ダボ)711a及び凹部(及びダボ穴)711bが形成されている。
上述したように、副固定部(172、70)を構成する磁気回路70は、冷間圧延鋼板を鍋型形状に加工したアウターヨーク71の内周面に、内周面を同極となるように着磁した円筒状マグネット72を固着し、アウターヨーク71の底部ヨーク711に、積層したケイ素鋼板741から成るインナーヨーク74を固着する構造をしている。
一方、副可動部60は、軸方向Zの回りに巻回されたコイル61と、このコイル61を上端で支持するコイル支持部62とを有する。コイル61は、円筒状マグネット72と円柱状インナーヨーク74との間の空隙に配置される。コイル61には、それに電流を流すことによって、フレミングの左手の法則に従って、長手方向(軸方向)Zに推力が作用する。
上述した構造の電磁式リニアアクチュエータ50では、円柱状インナーヨーク74を安価な構成とすることができると共に、渦電流損失を低減することができる。その結果、低コストで高性能な電磁式リニアアクチュエータ50を提供することができる。
上記の構成とすることにより、円柱状インナーヨーク74の寸法は、鋼板形成時の精度が確保される。従来構造の電磁式リニアアクチュエータを用いた場合、インナーヨークには寸法精度0.03mm以下とする機械加工が必要であったが、本実施の形態による電磁式リニアアクチュエータ50では、そのような機械加工を省略することが可能となる。さらに、従来構造の電磁式リニアアクチュエータでは、インナーヨークで渦電流損失が発生していたが、本実施の形態による電磁式リニアアクチュエータ50では、円柱状インナーヨーク74に積層した複数枚の円板状鋼板741を用い、かつ、複数枚の円板状鋼板741の各々の板面を円筒状マグネット72から発生された磁束の方向と平行となるように設置したので、渦電流損失を大きく低減させることができる。
図7を参照して、本発明の第2の実施の形態に係る電磁式リニアアクチュエータ50Aについて説明する。図7は電磁式リニアアクチュエータ50Aの分解斜視図である。図示の電磁式リニアアクチュエータ50Aは、磁気回路の構成が後述するように変更されている点を除いて、図3乃至図5に図示した電磁式リニアアクチュエータ50と同様の構成を有し、動作をする。従って、磁気回路に70Aの参照符号を付してある。図3乃至図5に示されたものと同様の機能を有するものには同一の参照符号を付し、以下では、異なる点についてのみ説明する。
磁気回路70Aは、マグネットの構成が後述するように変更されている点を除いて、図3乃至図5に図示した磁気回路70と同様の構成を有する。従って、マグネットに72Aの参照符号を付してある。
円筒状マグネット72Aは円周方向に複数個に分割されている。図示の例では、円筒状マグネット72Aは、4枚の円弧状のマグネット片721Aから構成されている。
このような構成の電磁式リニアアクチュエータ50Aにおいても、円筒状インナーヨーク74を安価な構成とすることができると共に、渦電流損失を低減することができる。その結果、低コストで高性能な電磁式リニアアクチュエータ50Aを提供することができる。また、本実施の形態に係る電磁式リニアアクチュエータ50Aでは、円筒状マグネット72Aを複数枚の円弧状マグネット片721Aに分割しているので、円筒状マグネット72Aを安価に構成できる。これにより、より安価で高性能な電磁式リニアアクチュエータ50Aを提供することができる。
図8及び図9を参照して、本発明の第3の実施の形態に係る電磁式リニアアクチュエータ50Bについて説明する。図8は電磁式シニアアクチュエータ50Bの斜視図であり、図9は電磁式リニアアクチュエータ50Bの分解斜視図である。図示の電磁式リニアアクチュエータ50Bは、磁気回路の構成が後述するように変更されている点を除いて、図7に示した電磁式リニアアクチュエータ50Aと同様の構成を有し、動作をする。従って、磁気回路に70Bの参照符号を付してある。図7に示されたものと同様の機能を有するものには同一の参照符号を付し、以下では、異なる点についてのみ説明する。
磁気回路70Bは、アウターヨークとマグネットとの構成が後述するように変更されている点を除いて、図7に図示した磁気回路70Aと同様の構成を有する。従って、アウターヨークおよびマグネットに、それぞれ、71Aおよび72Bの参照符号を付してある。
図示のアウターヨーク71Aは、プレス加工により形成された、有底の四角筒形状をしている。アウターヨーク71Aは、正方板状の底部ヨーク711Aと、この底部ヨーク711の四辺の縁から上方向に延在する4枚の矩形板状の側壁ヨーク712Aとを有する。一方、マグネット72Bは、4枚の側壁ヨーク712Aの内壁にそれぞれ取り付けられた4枚の平板形状のマグネット片721Bから構成されている。
このような構成の電磁式リニアアクチュエータ50Bにおいても、円柱状インナーヨーク74を安価な構成とすることができると共に、渦電流損失を低減することができる。その結果、低コストで高性能な電磁式リニアアクチュエータ50Bを提供することができる。また、本実施の形態に係る電磁式リニアアクチュエータ50Bでは、アウターヨーク71Aをプレス加工により形成すると共に、複数枚の平板形状のマグネット片721Bから成るマグネット72Bを使用することにより、より安価で高性能な電磁式リニアアクチュエータ50Bを提供することができる。
図10乃至図12を参照して、本発明の第4の実施の形態に係る電磁式リニアアクチュエータ50Cについて説明する。図10は電磁式リニアアクチュエータ50Cを斜め上方から見た斜視図であり、図11は電磁式リニアアクチュエータ50Cを斜め下方から見た斜視図である。図12は電磁式リニアアクチュエータ50Cの分解斜視図である。図示の電磁式リニアアクチュエータ50Cは、可動部と磁気回路が後述するように変更されていると共に、後述するようなシャフト軸支機構80を備えている点を除いて、図3乃至図5に図示した電磁式リニアアクチュエータ50と同様の構成を有し、動作をする。従って、可動部および磁気回路に、それぞれ、60Aおよび70Cの参照符号を付してある。
磁気回路70Cは、アウターヨーク及びマグネットの構成が後述するように
変更されている点を除いて、図3乃至図5に図示した磁気回路70と同様の構成を有する。したがって、アウターヨーク及びインナーヨークに、それぞれ、71B及び74Aの参照符号を付してある。
アウターヨーク71Bは、円板状の底部ヨークの構成が後述するように変更さえている点を除いて、図3乃至図5に示されたアウターヨーク71と同様の構成を有する。したがって、底部ヨークに711Bの参照符号を付してある。底部ヨーク711Bは、後述するシャフト軸支機構80のシャフト81が貫通するヨーク貫通穴(図示せず)を持っている点を除いて、図3乃至図5に図示した底部ヨーク711と同様の構成を有する。
インナーヨーク74Aは、中空の円筒形状をしている。換言すれば、インナーヨーク74Aは、後述するシャフト軸支機構80のシャフト81を挿通するための挿通穴74aを持っている。円筒状インナーヨーク74Aは、複数枚のリング状鋼板741Aを軸方向Zに沿って積層して成る積層鋼板から構成されている。図示の例では、リング状鋼板741Aとしてケイ素鋼板を使用している。円筒状マグネット72は、その内周面から中心方向へ向かう方向へ磁束を発生する。従って、複数枚のリング状鋼板741Aの各々は、円筒状マグネット72から発生された磁束の方向と平行な板面を持つ。
シャフト軸支機構80は、副固定部に対して副可動部60Aを上下方向Zに沿って直線移動可能に支持するためのものである。シャフト軸支機構80は、軸方向Zに延在し、円筒状インナーヨーク74Aの挿通穴74aおよび底部ヨーク711Aのヨーク貫通穴を貫通するシャフト81と、このシャフト81に嵌合されてアウターヨーク71Bの底部ヨーク711Bにかしめ固定された軸受け82とを有する。
一方、副可動部60Aは、コイル61と、このコイル61をその上端で支持するコイル支持部62Aと、ヘッド17aをヘッド保持用プレート17bを介して保持するヘッド保持部63とを有する。ヘッド保持用プレート17bはヘッド保持部63に接合される。ヘッド保持部63はアウターヨーク71Bよりも前方に設けられている。
コイル支持部62Aは、コイル61を保持する環状のコイル保持部621と、このコイル保持部621の内部を前後方向Yに延在する橋架部622と、コイル保持部621から前方へ延在してヘッド保持部63の上端に結合される第1のアーム部623とを有する。橋架部622は、その中央部にシャフト81の上端部を貫通させるための第1の貫通穴622aを持つ。ヘッド保持部63はその下端から後方へ延在する第2のアーム部631を有する。この第2のアーム部631の先端部には、シャフト81の下端部を貫通させるための第2の貫通穴631aが空けられている。
シャフト81の上端部および下端部には雄ネジ(図示せず)が切られている。シャフト81の上端部は、コイル支持部62Aの橋架部622の第1の貫通穴622aを貫通して第1のナット83が螺合され、これによりシャフト81の上端部はコイル支持部62Aに固定される。一方、シャフト81の下端部は、ヘッド保持部63の第2のアーム部631の第2の貫通穴631aを貫通して第2のナット84が螺合され、これによりシャフト81の下端部はヘッド保持部63に取り付けられる。
このように、副可動部60Aに固定されたシャフト81を介して、軸受け82により副可動部60Aを軸支している。このような構成とすることにより、副可動部60Aのコイル61の位置決め精度が高くなるので、直進性の優れた電磁式リニアアクチュエータ50Cを提供することができる。
尚、このような構成を有する電磁式リニアアクチュエータ50Cにおいても、円筒状インナーヨーク74Aを安価な構成とすることができると共に、渦電流損失を低減することができる。その結果、低コストで高性能な電磁式リニアアクチュエータ50Cを提供することができる。
以上、本発明についてその好ましい実施の形態によって説明してきたが、本発明の精神を逸脱しない範囲内で、種々の変形が当業者によって可能であるのは明らかである。例えば、上述した実施の形態では、アウターヨークの形状として有底の円筒形状と有底の四角筒形状の例のみを挙げているが、一般に、有底のN角筒形状(Nは4以上の整数)であって良い。また、上述した実施の形態では、各鋼板に設けられる凸部及び凹部(ダボ及びダボ穴)の個数として、2個の例のみを挙げているが、3個以上あっても良いのは勿論である。さらに、上述した本発明の第2の実施の形態では、円筒状マグネットを円周方向に分割する円弧状のマグネット片の枚数として、4枚の場合みを例に挙げているが、複数枚であって良い。
本発明が適用される記録再生装置であるテープドライブを、上蓋を取り外した状態で示す斜視図である。 図1に示したテープドライブを下面側から見た斜視図である。 図1のテープドライブに使用される、本発明の第1の実施の形態に係る電磁式リニアアクチュエータの外観を示す斜視図である。 図3に示した電磁式リニアアクチュエータの分解斜視図である。 図3に図示した電磁式リニアアクチュエータの断面図である。 図3に図示した電磁式リニアアクチュエータに使用されるインナーヨークの断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る電磁式リニアアクチュエータの分解斜視図である。 本発明の第3の実施の形態に係る電磁式リニアアクチュエータの外観を示す斜視図である。 図8に示した電磁式リニアアクチュエータの分解斜視図である。 本発明の第4の実施の形態に係る電磁式リニアアクチュエータを斜め上方から見た斜視図である。 図10に示した電磁式リニアアクチュエータを斜め下方から見た斜視図である。 図10に示した電磁式リニアアクチュエータの分解斜視図である。
符号の説明
10 記録再生装置(テープドライブ)
17 ヘッドアクチュエータ
17a 磁気ヘッド
17b ヘッド保持用プレート
171 リードスクリュー
172 ヘッドリフト体
50、50A、50B、50C 電磁式リニアアクチュエータ
60 副可動部
61 コイル
62、62A コイル支持部
621 コイル保持部
622 橋架部
622a 第1の貫通穴
623 第1のアーム部
63 ヘッド保持部
631 第2のアーム部
631a 第2の貫通穴
70、70A、70B、70C 磁気回路
71、71A アウターヨーク
711、711A 底部ヨーク
711a 凸部及び凹部(ダボ及びダボ穴)
712 円筒状ヨーク
712A 側壁ヨーク
72 円筒状マグネット
72A マグネット
721A 円弧状マグネット片
72B マグネット
721B 平板形状のマグネット片
74 円柱状インナーヨーク(積層鋼板)
74A 円筒状インナーヨーク(積層鋼板)
74a 挿通穴
741 円板状鋼板
741A リング状鋼板
741a 凸部及び凹部(ダボ及びダボ穴)
80 シャフト軸支機構
81 シャフト
82 軸受け
83、84 ナット

Claims (10)

  1. 固定部と、該固定部に対して電磁力により軸方向に沿って直線移動する可動部とから成る電磁式リニアアクチュエータであって、前記固定部はヨーク部材とマグネットとから成る磁気回路を有し、前記可動部はコイルを含み、前記ヨーク部材はアウターヨークとインナーヨークとから構成された、電磁式リニアアクチュエータにおいて、
    前記インナーヨークが複数枚の鋼板を積層して成る積層鋼板から構成され、前記複数枚の鋼板の各々は、前記マグネットから発生された磁束の方向と実質的に平行に延在する板面を持つことを特徴とする、電磁式リニアアクチュエータ。
  2. 前記軸方向は、前記電磁式リニアアクチュエータの上下方向であり、
    前記アウターヨークは、円板状の底部ヨークと、該底部ヨークの周縁から上方向に延在する円筒状ヨークとから構成され、
    前記インナーヨークは前記底部ベースの中央部から立設する円柱状のインナーヨークから構成され、前記積層鋼板は上下方向に積層された複数枚の円板状鋼板から構成され、
    前記マグネットは前記円筒状ヨークの内周壁に取り付けられた円筒状マグネットから構成され、
    前記コイルは、前記円筒状マグネットと前記円筒状ヨークとの間の空隙に配置されている、請求項1に記載の電磁式リニアアクチュエータ。
  3. 前記円筒状マグネットは、円周方向に分割された複数枚の円弧状のマグネット片から構成されている、請求項2に記載の電磁式リニアアクチュエータ。
  4. 前記複数枚の円板状鋼板の各々は、位置決め用の複数個の凸部及び凹部を持つ、請求項2又は3に記載の電磁式リニアアクチュエータ。
  5. 前記軸方向は、前記電磁式リニアアクチュエータの上下方向であり、
    前記アウターヨークは、正方板状の底部ヨークと、該底部ヨークの四辺の縁から上方向に延在する4枚の側壁ヨークとから構成され、
    前記インナーヨークは前記底部ベースの中央部から立設する円柱状のインナーヨークから構成され、前記積層鋼板は上下方向に積層された複数枚の円板状鋼板から構成され、
    前記マグネットは前記4枚の側壁ヨークの内壁にそれぞれ取り付けられた4枚の平板形状のマグネットから構成され、
    前記コイルは、前記4枚の平板形状のマグネットと前記4枚の側壁ヨークとの間の空隙に配置されている、請求項1に記載の電磁式リニアアクチュエータ。
  6. 前記複数枚の円板状鋼板の各々は、位置決め用の複数個の凸部及び凹部を持つ、請求項5に記載の電磁式リニアアクチュエータ。
  7. 前記軸方向は、前記電磁式リニアアクチュエータの上下方向であり、
    前記アウターヨークは、円板状の底部ヨークと、該底部ヨークの周縁から上方向に延在する円筒状ヨークとから構成され、
    前記インナーヨークは前記底部ベースの中央部から立設する円筒状のインナーヨークから構成され、前記積層鋼板は上下方向に積層された複数枚のリング状鋼板から構成され、
    前記マグネットは前記円筒状ヨークの内周壁に取り付けられた円筒状マグネットから構成され、
    前記コイルは、前記円筒状マグネットと前記円筒状ヨークとの間の空隙に配置されており、
    前記電磁式リニアアクチュエータは、前記可動部を上下方向に直線移動可能に支持するシャフト軸支機構を更に備えることを特徴とする、請求項1に記載の電磁式リニアアクチュエータ。
  8. 前記シャフト軸支機構は、
    前記円筒状のインナーヨークを貫通するように、前記上下方向に延在するシャフトと、
    該シャフトに嵌合されて前記底部ヨークに固定される軸受けと
    を有する、請求項7に記載の電磁式リニアアクチュエータ。
  9. 前記可動部は、前記コイルをその上端で支持するコイル支持部と、前記円筒状ヨークよりも前方に配置されて、ヘッドを保持するヘッド保持部とを有し、
    前記コイル支持部は、前記コイルを保持する環状のコイル保持部と、該コイル保持部の内部を前後方向に延在する橋架部と、前記コイル保持部から前方へ延在して前記ヘッド保持部の上端に結合される第1のアーム部とを有し、前記橋架部はその中央部に前記シャフトの上端部を貫通させるための第1の貫通穴を持ち、
    前記ヘッド保持部はその下端から後方へ延在する第2のアーム部を有し、該第2のアーム部はその先端部に前記シャフトの下端部を貫通させるための第2の貫通穴を持ち、
    前記底部ヨークは前記シャフトが貫通するヨーク貫通穴を持ち、
    前記シャフトの上端部は前記橋架部の前記第1の貫通穴を貫通し、前記シャフトの下端部は前記底部ヨークの前記ヨーク貫通穴と前記第1のアーム部の前記第2の貫通穴とを貫通し、
    前記シャフト軸支機構は、前記シャフトの上端部に螺合されて、前記コイル支持部に前記シャフトの上端部を固定するための第1のナットと、前記シャフトの下端部に螺合されて、前記ヘッド保持部に前記シャフトの下端部を取り付けるための第2のナットとを更に有する、請求項8に記載の電磁式リニアアクチュエータ。
  10. 前記複数枚のリング状鋼板の各々は、位置決め用の複数個の凸部及び凹部を持つ、請求項7乃至9のいずれか1つに記載の電磁式リニアアクチュエータ。
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