JP2006014425A - 電磁式リニアアクチュエータ - Google Patents

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博美 井口
Toyohiro Kawahara
豊弘 川原
Koji Kobayashi
康二 小林
Riichiro Hibiya
利一郎 日比谷
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Abstract

【課題】 リニアベアリングとリニアベアリングシャフトとの間のガタツキを抑えること。
【解決手段】 固定部(30)に対して被昇降部材(21,22)を昇降可能に保持する可動部(40A)の昇降方向(Z)以外の動きを拘束するガイド(50)として、可動部から突出した円筒状突出部(413a)をリニアベアリング(54)を介して貫通するリニアベアリングシャフト(51)から構成した場合に、円筒状突出部に近接して可動部に取付けられたガタツキ抑制装置(70)によって、リニアベアリングシャフトとリニアベアリングとの間に発生するガタツキを抑制する。ガタツキ抑制装置(70)は、リニアベアリングシャフトを、リニアベアリングに対して所定方向へ常に押し当てる一対のベアリング(72)を有するベアリング部材で構成されてる。
【選択図】 図10

Description

本発明はDLT(Digital Linear Tape)やLTO(Linear Tape Open)に代表されるリニアテープストレージシステムのような磁気テープドライブに関し、特にそれに用いられる磁気ヘッドアクチュエータアセンブリのヘッド送り機構として使用することが可能なリニアアクチュエータに関する。
この種の磁気テープドライブは、コンピュータシステムのハードディスク用の「バックアップ」システムとして開発され、従来から種々のリニアストレージシステムが提案されている。例えば、DLTとして働くデジタル線形テープドライブは、例えば、特許文献1に開示されている。
デジタル線形テープドライブ(以下、単に「駆動装置」や「テープドライブ」、「ドライブ」とも呼ぶ)は、単一のリール(サプライリール)を持つテープカートリッジ(以下、単に「カートリッジ」とも呼ぶ)を受けるためのものであり、その内部にテイクアップリールを内蔵している。テープカートリッジが駆動装置に装着されると、磁気テープがテープカートリッジから引き出され、ヘッドガイドアセンブリ(HGA)を介してテイクアップリールで巻き取られる。ヘッドガイドアセンブリは、テープカートリッジから引き出された磁気テープ(以下、単に「テープ」とも呼ぶ)を磁気ヘッドに案内するためのものである。磁気ヘッドは、当該磁気テープと磁気ヘッドとの間で情報を交換する。ヘッドガイドアセンブリは、一般に、ブーメラン状の形をしたアルミニウム製のプレートと、各々ベアリングを使用した6個の大きなガイドローラとで構成される。
尚、ヘッドガイドアセンブリは、テープガイドアセンブリとも呼ばれ、それは、例えば、特許文献2に開示されている。また、ガイドローラの一例は、特許文献3に開示されている。
一般に、磁気テープドライブは、例えば、特許文献4に記載されているように、共通のベースを有する略直方体形状のハウジングを含む。ベースは2つのスピンドルモータ(リールモータ)を有する。第1のスピンドルモータは、ベースに永久的に取り付けられたスプール(テイクアップリール)を有し、そのスプールは、比較的高速で流れる磁気テープを受けるように大きさが定められている。第2のスピンドルモータ(リールモータ)は取外し可能なテープカートリッジを受けるように適合される。取外し可能なテープカートリッジは、ドライブのハウジングに形成されたスロットを通してドライブの中に手動で、または自動的に挿入される。テープカートリッジをスロットの中に挿入すると、カートリッジは第2のスピンドルモータ(リールモータ)と係合する。第1および第2のスピンドルモータ(リールモータ)を回転する前に、機械的なバックリング機構によってテープカートリッジは永久的に取付けられたスプール(テイクアップリール)に接続される。テープカートリッジと永久スプールとの間に位置づけられた多くのローラ(ガイドローラ)は、テープカートリッジと永久に取付けられたスプールとの間を磁気テープが比較的高速で前後に移動する際にそれを案内する。
このような構成のデジタル線形テープドライブでは、テイクアップリールがテープをサプライリールから引っ張るための装置が必要である。そのような引っ張り装置は、例えば、特許文献5に開示されている。この公報によると、テイクアップリールには巻取りリーダ手段(第1のテープリーダ)が連結され、サプライリール上のテープに供給テープリーダ手段(第2のテープリーダ)が固定されている。第1のテープリーダはその一端にキノコ状のタブを有する。第2のテープリーダはロッキング孔を有する。タブはロッキング孔に係合される。
さらに、第1のテープリーダを第2のテープリーダに接合するための機構も必要となる。そのような接合機構は、例えば、特許文献6に開示されている。
また、特許文献7は、リーダテープの側方に突出する耳片を必要とすることなく、リーダテープ(第2のテープリーダ)の端部をテープカートリッジのテープエンド引掛け部に係止することのできるリーダテープの係止部構造を開示している。
特許文献8は、テープカートリッジがドライブに挿入されていない際に、テープドライブのテイクアップリールが回転するのを防ぐためのロックシステムを開示している。
尚、磁気テープドライブは、磁気ヘッドアクチュエータアセンブリをさらに含み、それは複数のローラによって規定されたテープ経路上に、テイクアップスプールとテープカートリッジとの間に位置づけられる。動作中は、磁気テープがテイクアップスプールとテープカートリッジとの間を前後に流れ、規定されたテープ経路上を流れる間に磁気ヘッドアクチュエータアセンブリに密に接近する。このような磁気ヘッドアクチュエータアセンブリの一例は、上記特許文献4に開示されている。
一方、デジタル線形テープドライブに装着されるテープカートリッジの一例は特許文献9に開示されている。
また、特許文献10には、バックリング機構または巻取りリーダを使用することなくテープリーダがテープカートリッジからテイクアップリールに押し進められるようにした「テープドライブ」が開示されている。
磁気ヘッドアクチュエータアセンブリは、テープヘッドアセンブリ(以下、単に「ヘッドアセンブリ」とも呼ぶ。)とヘッド送り機構とから構成される。ヘッドアセンブリは、上下方向に延在する磁気ヘッド(ヘッド)と、この磁気ヘッドを保持するヘッドホルダと、磁気ヘッドを外部の回路との間を電気的に接続するための一対のフレキシブルプリント回路(FPC)とを有する。ヘッドホルダはキャリッジとも呼ばれる。
一方、ヘッド送り機構は、ヘッドアセンブリを保持しながら、ヘッドアセンブリを昇降動作させるためのものである。従来のヘッド送り機構は、上記特許文献4に開示されているように、ネジ山付きリードスクリュー(ネジ山付きシャフト)を備え、リードスクリューを回動することにより、機械的にヘッドアセンブリを昇降動作(直線運動)させるものである。換言すれば、従来のヘッド送り機構として、「機械式リニアアクチュエータ」が採用されている。
このような機械式リニアアクチュエータでは、一般に、ヘッドアセンブリの位置制御をオープンループ制御で行っている。DLTにおいて、その記憶容量の大容量化が図られている。第1世代のDLTである「DLT1」では、通常の記憶容量が40Gバイトで、圧縮した場合の記憶容量は80Gバイトである。また、第2世代のDLTである「DLT2」においては、通常の記憶容量が80Gバイトで、圧縮した場合の記憶容量は160Gバイトである。また、第3世代のDLTである「DLT3」においては、通常の記憶容量が約150Gバイトで、圧縮した場合の記憶容量は約300Gバイトである。この程度の記憶容量を持つDLTでは、機械式リニアアクチュエータでも十分対応が可能である。
しかしながら、次の世代(第4世代)のDLTである「DLT4」においては、通常の記憶容量が300Gバイト、圧縮した場合の記憶容量が600Gバイトであり、大容量(高記憶密度)である。その為、この大容量の記憶密度を持つDLT用のリニアアクチュエータとして、上述した機械式リニアアクチュエータを用いた場合、ヘッドアセンブリを所望の位置に精度良く制御することは困難である。
一方、このような機械式リニアアクチュエータにおける問題を解決するために、ヘッド送り機構として、電磁的にヘッドアセンブリを昇降動作(直線運動)させる「電磁式リニアアクチュエータ」を採用し、ヘッドアセンブリの位置制御をクローズドループ(フィードバック)制御で行う方法が提案されている(例えば、特許文献11参照)。電磁式リニアアクチュエータでは、制御方式としてフィードバック制御方式を採用しているので、たとえ磁気テープが走行中に上下に変動したとしても、常にヘッドアセンブリを所望の位置に精度良く制御することが可能となる。
このような電磁式リニアアクチュエータは、一般的に、固定部と、この固定部に対してヘッドアセンブリ(被昇降物体)を鉛直方向に沿って昇降可能に保持する可動部と、この可動部の可動(昇降)方向以外の動きを拘束(規制)するガイドと、このガイドを取り付けるためのベースとを有する。
ここで、電磁式リニアアクチュエータは、2つの型に分けることができる。第1の型は「可動マグネット型」の電磁式リニアアクチュエータであって、可動部に磁石を備え、固定部にコイルを備えたものである。第2の型は「可動コイル型」の電磁式リニアアクチュエータであって、固定部に磁石とヨークとを備え、可動部にコイルを備えたものである。本発明は、「可動コイル型」の電磁式リニアアクチュエータに関する。
図1を参照して、本発明が適用される、DLTである磁気テープドライブ10について説明する。図1はDLTである磁気テープドライブ10の斜視図であり、上蓋を取り外した状態で図示したものである。
磁気テープドライブ10は、テープカートリッジ(図示せず)を受けるためのものであり、その内部に巻取りリール11を内蔵している。巻取りリール11はスプールとも呼ばれる。テープドライブ10は、共通のベースを有する略直方体形状のハウジング(シャーシ)12を有する。ベースは2つのスピンドルモータ(リールモータ)13、14を有する。第1のスピンドルモータ13は、ハウジング12のベースに永久的に取り付けられたスプール(巻取りリール)11を有し、そのスプール11は、比較的高速で流れる磁気テープ(図示せず)を受けるように大きさが定められている。第2のスピンドルモータ(リールモータ)14は取り外し可能なテープカートリッジを受けるように適合される。取外し可能なテープカートリッジは、テープドライブ10のハウジング12に形成されたスロット16を通してテープドライブ10の中に手動で、または自動的に、矢印Aで示す挿入方向に沿って挿入される。
テープカートリッジをスロット16の中に挿入すると、テープカートリッジは第2のスピンドルモータ(リールモータ)14と係合する。第1および第2のスピンドルモータ(リールモータ)13、14を回転する前に、機械的なバックリング機構(図示せず)によってテープカートリッジは永久的に取付けられたスプール(巻取りリール)11に接続される。テープカートリッジと永久スプール11との間に位置づけられた多くのローラ(ガイドローラ)15は、テープカートリッジと永久的に取り付けれたスプール11との間を磁気テープが比較的高速で前後に移動する際にそれを案内する。
尚、ハウジング12は鉄系の磁性体からなる板金プレスシャーシまたはアルミダイキャストシャーシで構成されている。
磁気テープドライブ10は、磁気ヘッドアクチュエータアセンブリ20をさらに含み、この磁気ヘッドアクチュエータアセンブリ20は上記複数のローラ15によって規定されたテープ経路(図示せず)上に、巻取りリール11とテープカートリッジとの間に位置づけられる。動作中は、磁気テープが巻取りスプール11とテープカートリッジとの間を前後に流れ、規定されたテープ経路上を流れる間に磁気ヘッドアクチュエータアセンブリ20に密に近接する。
以下、図2乃至図9を参照して、従来の磁気ヘッドアクチュエータアセンブリ(電磁式リニアアクチュエータ)20について説明する。図示の磁気ヘッドアクチュエータアセンブリ20は、DLT用である。また、図示の電磁式リニアアクチュエータ20は、上記特許文献11に開示されているものと実質的に同一であるが、若干変形されている。主な変更点は、ガイドシャフトとしてリニアベアリングシャフトを使用し、軸受けとしてリニアベアリングを使用していることである。
図2は電磁式リニアアクチュエータ20の分解斜視図である。図3は電磁式リニアアクチュエータ20の外観を正面側から見た状態で示す斜視図である。図4は電磁式リニアアクチュエータ20の外観を背面側から見た状態で示す斜視図である。図5は電磁式リニアアクチュエータ20の左側面図である。図6は電磁式リニアアクチュエータ20の正面図である。図7は図6におけるVII−VII断面図である。図8は図6におけるVIII−VIII断面図である。図9は図8のAの部分を拡大して示す詳細図である。尚、図2乃至図8では、フレキシブルプリント回路(FPC)を省いている。また、図2に図示されるように、互いに直交する座標軸を、X軸、Y軸、およびZ軸で表す。ここでは、X軸方向は左右方向であり、Y軸方向は前後方向であり、Z軸方向は上下方向(昇降方向)である。
図示の電磁式リニアアクチュエータ20は、「可動コイル型」の電磁式リニアアクチュエータである。この電磁式リニアアクチュエータ20は、ボイスコイルモータ(VCM)からなるリニアモータである。
図示の電磁式リニアアクチュエータは、被昇降物体としての磁気テープドライブのヘッドアセンブリを、上下方向Zに沿って上下動させるためのものである。ヘッドアセンブリは、上下方向Zに延在する磁気ヘッド21と、この磁気ヘッド21を上下方向に移動可能に保持するヘッドホルダ22とを有する。磁気ヘッド21は、図示しないフレキシブルプリント回路(FPC)を介して外部の回路(図示せず)と電気的に接続される。尚、磁気ヘッド21としては、MR(magneto-resistive)ヘッドが使用される。MRヘッドは、非常に静電気に敏感で、静電気耐性の弱いデバイスである。したがって、MRヘッドを取扱うには注意が必要である。磁気ヘッド21とキャリッジ22とFPCとによってヘッドアセンブリが構成される。とにかく、電磁式リニアアクチュエータは、ヘッドアセンブリのヘッド送り機構として使用される。換言すれば、ヘッドホルダ22は、次に述べるヘッド送り機構によって上下方向Zに動かされる。
電磁式リニアアクチュエータ20は、固定部30と、この固定部30に対してヘッドアセンブリを上下方向Zに沿って昇降可能に保持する可動部40と、この可動部40の可動(昇降)方向Z以外の動きを拘束(規制)するガイド50とを有する。このガイド50は、後述するように固定部30に取り付けられる。
固定部30は、ヨークベース31と、このヨークベース31に収容された一対の板状マグネット32、33と、センターヨーク34と、ヨークベースカバー(上部ヨーク)35とを有する。
ヨークベース31は、断面コ字形をしており、底部ヨーク311と、この底部ヨーク311の前端から上方向へ延在する前壁ヨーク312と、底部ヨーク311の後端から上方向へ延在する後壁ヨーク313とを有する。すなわち、前壁ヨーク312と後壁ヨーク313とは、互いに離間した対向配置されている。前壁ヨーク312と後壁ヨーク313との間で、底部ヨーク311の中央部からセンターヨーク34が立設している。そして、前壁ヨーク312には一方のマグネット32が取り付けられ、後壁ヨーク313には他方のマグネット33が取り付けられている。上部ヨーク35は、ヨークベース31とセンターヨーク34とを上部で覆う。上部ヨーク35とヨークベース31(後壁ヨーク313)とはネジ36で固定される。
一方、可動部40は、ヘッドアセンブリを保持しながら上下方向に移動させるキャリッジ41と、このキャリッジ41内に収容されたコイル42とを有する。図示のコイル42は、空芯コイルであって、センターヨーク34の回りに離間して巻回されている。
詳述すると、キャリッジ41は、前壁ヨーク312の近傍前方に配置されて、ヘッドアセンブリのヘッドホルダ22が取り付けられる前フレーム411と、この前フレーム411の右端から後方へ延在する右側フレーム412と、この前フレーム411の左端から後方へ延在する左側フレーム413と、前壁ヨーク312(一方のマグネット32)とセンターヨーク34との間で、右側フレーム412と左側フレーム413との間を下端で架橋する下部橋架部(図示せず)と、後壁ヨーク313(他方のマグネット33)とセンターヨーク34との間の空間で、右側フレーム412と左側フレーム413との間を上端で架橋する上部橋架部415とを有する。
コイル42は、下部橋架部上に搭載されている。換言すると、コイル42は、下部橋架部と上部橋架部415と右側フレーム412と左側フレーム413との間に囲まれた空間に収容されている。
ガイド50は、底部ヨーク311と上部ヨーク35との間の左側で上下方向Zに沿って延在するリニアベアリングシャフト51を有する。すなわち、リニアベアリングシャフト51は、その下端部および上端部が、それぞれ底部ヨーク311および上部ヨーク35に、各々のガイド取付け用孔311aおよび35aに嵌入された状態で、固定されている。これにより、ヨークベース31に対するガイド50の垂直度を維持することができる。
リニアベアリングシャフト51の上端部および下端部には、それぞれ、上部ヨーク35および底部ヨーク311に接した状態で、上部ダンパ52および下部ダンパ53が装着されている。
一方、キャリッジ41の左側フレーム413は、その外壁からリニアベアリングシャフト51側へ向けて突出した円筒状突出部413aを有する。リニアベアリングシャフト51は、この円筒状突出部413aをリニアベアリング54を介して貫通している。換言すれば、リニアベアリング54は、円筒状突出部413aの孔に嵌入されている。すなわち、リニアベアリングシャフト51はリニアベアリング54によって支持されている。これにより、キャリッジ41は、リニアベアリングシャフト51に対して上下方向Zに摺動自在となる。
可動部40が上下動する際、キャリッジ41の円筒状突出部413が上側ダンパ52および下側ダンパ53に突き当たるので、可動部40のストロークが規制され、上側ダンパ52および下側ダンパ53で衝撃が吸収される。
図示の電磁式リニアアクチュエータ20は、可動部40の昇降位置を検出するための位置センサ60を更に備える。この位置センサ60は、底部ヨーク311からセンサ取付け用孔(図示せず)上に上方向へ延在して設けられている。
詳述すると、位置センサ60は、センサコイル61が巻回された中空のセンサボビン62と、このセンサボビン62を底部ヨーク311上にセンサ取付け用孔で上方向へ立設するために、センタ取付け用孔を介してセンサボビン62に螺合されるネジ63と、センサ取付け用孔に対応する上位置で、一端が右フレーム412の上端から位置センサ60側の外側へ突出した突出部412aに固定され、他端側がセンサボビン62の中空部に挿入される、上下方向Zに延在するセンサシャフト64とを有する。すなわち、センサシャフト64の外径は、センサボビン62の内径と実質的に等しい。
位置センサ60は、センサボビン62に対するセンサシャフト64の挿入量をインダクタンスの値の変化によって検出することによって、ヨークベース31(固定部30)に対する可動部40の現在昇降位置を検出位置として検出するものである。
尚、この位置センサ60で検出された、可動部40の現在昇降位置(検出位置)を表す位置検出信号は、図示しないコントローラへ送出される。コントローラでは、この位置検出信号で表される検出位置と可動部40の目標位置とを比較して、これらの位置が一致するように、可動部40のコイル42へ流す電流の電流量を制御する。すなわち、電磁式リニアアクチュエータを採用することにより、ヘッドアセンブリ(被昇降物体)の昇降位置の制御をクローズドループ(フィードバック)制御によって行うことができる。
特開平9−198639号公報 特表平9−500753号公報 特開2000−100025号公報 特表2000−501547号公報 特公平3−7595号公報 特公平6−39027号公報 特開2000−100116号公報 特開平11−86381号公報 特開2000−149491号公報 特開平11−316991号公報 特開2002−233127号公報
このような構造の電磁式リニアアクチュエータ20では、その磁気ヘッド21の可動部分をリニアベアリング54を用いて摺動させているが、可動部40である以上、図9に示されるように、リニアベアリング54とリニアベアリングシャフト51との間に隙間ができてしまう。
そして、支持部であるリニアベアリング54と磁気ヘッド21との間の距離が離れれば離れる程、可動部40が固定部30に対して上下動する際に、リニアベアリング54とリニアベアリングシャフト51との間に発生するガタの影響が大きくなる。その結果、オフトラックや磁気ヘッド21の傾きの変化、振動、伝達ロスといった問題が起こり易くなる。このため、ガタツキをできるだけ小さくすることが望まれている。
したがって、本発明の目的は、リニアベアリングとリニアベアリングシャフトとの間のガタツキを抑えることができる、電磁式リニアアクチュエータを提供することにある。
本発明の他の目的は、オフトラック、磁気ヘッドの傾き、振動といった問題を軽減できる、電磁式リニアアクチュエータを提供することにある。
本発明の他の目的は、説明が進むにつれて明らかになるだろう。
本発明によれば、固定部(30)と、該固定部に対して被昇降部材(21,22)を昇降可能に保持する可動部(40A)と、該可動部の昇降方向(Z)以外の動きを拘束するガイド(50)とを有する電磁式リニアアクチュエータにおいて、前記ガイドは、前記昇降方向に延在して、前記可動部から突出した円筒状突出部(413a)をリニアベアリング(54)を介して貫通するリニアベアリングシャフト(51)から構成されており、前記円筒状突出部に近接して前記可動部に取付けられ、前記リニアベアリングシャフトと前記リニアベアリングとの間に発生するガタツキを抑制するガタツキ抑制装置(70;70A)を備えたことを特徴とする電磁式リニアアクチュエータが得られる。
上記電磁式リニアアクチュエータにおいて、前記ガタツキ抑制装置(70;70A)は、例えば、ベアリング部材で構成されていて良い。そのようなベアリング部材は、前記リニアベアリングシャフトを、前記リニアベアリングに対して所定方向へ常に押し当てる一対のベアリング(72;72A)を有するものであって良い。前記ベアリング(72A)の各々は、溝(721)が形成された外周面を有することが望ましい。
尚、上記括弧内の参照符号は、理解を容易にするために付したものであり、一例に過ぎず、これらに限定されないのは勿論である。
本発明では、ガタツキ抑制装置によって、リニアベアリングシャフトとリニアベアリングとの間の発生するガタツキを抑制しているので、振動や磁気ヘッドの傾きの変化を抑えることができ、オフトラックの発生も抑制することができる。
図10乃至図18を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る磁気ヘッドアクチュエータアセンブリ(電磁式リニアアクチュエータ)20Aについて説明する。図示の磁気ヘッドアクチュエータアセンブリ20AはDLT用である。図示の電磁式リニアアクチュエータ20Aは、ガタツキ抑制装置70が付加されると共に、可動部の構成が後述するように若干変更されている点を除いて、図2乃至図9に図示した従来の電磁式リニアアクチュエータと同様の構成を有し同様の作用をする。従って、可動部に40Aの参照符号を付す。また、従来の構成要素と同様の機能を有するものには同一の参照符号を付して、説明の簡略化のためにそれらの説明については省略する。
図10は電磁式リニアアクチュエータ20Aの分解斜視図である。図11は可動部40Aとガタ抑制装置70の部分を示す斜視図で、(A)正面側から見た状態で示す分解斜視図、(B)は背面側から見た状態で示す部分組立て分解斜視図、(C)は正面側から見た状態で示す組立て斜視図である。図12は電磁式リニアアクチュエータ20Aの外観を正面側から見た状態で示す斜視図である。図13は電磁式リニアアクチュエータ20Aの外観を背面側から見た状態で示す斜視図である。図14は電磁式リニアアクチュエータ20Aの左側面図である。図15は電磁式リニアアクチュエータ20Aの正面図である。図16は図15におけるXVI−XVI断面図である。図17は図15におけるXVII−XVII断面図である。図18は図17のBの部分を拡大して示す詳細図である。尚、図10乃至図18では、フレキシブルプリント回路(FPC)を省いている。また、図10に図示されるように、互いに直交する座標軸を、X軸、Y軸、およびZ軸で表す。ここでは、X軸方向は左右方向であり、Y軸方向は前後方向であり、Z軸方向は上下方向である。
可動部40Aは、後述するようにキャリッジの構成が従来のものから変更されている点を除いて、従来のキャリッジ41と同様の構成を有する。したがって、キャリッジに41Aの参照符号を付す。
キャリッジ41Aは、左側フレーム413から更に後方へ延在する延在部414を有する点を除いて、従来のキャリッジ41と同様の構成を有する。この延在部414は、後述するガタツキ抑制装置70を搭載する搭載部として働く。そのために、この延在部(搭載部)414は、ガタツキ抑制装置70をその上に搭載するための一対のネジ孔414aを持つ。尚、延在部414は、図10などから明らかなように、円筒状突出部413aの後方に近接している。
図示のガタツキ抑制装置70は、リニアベアリングシャフト51とリニアベアリング54との間に発生するガタツキを抑制するための装置であって、ベアリング部材で構成されている。詳述すると、ガタツキ抑制装置70は、ベアリングベース71と、一対のベアリング72と、一対のベアリングシャフト73と、一対のネジ74とを有する。ベアリングベース71は、上下方向に延在して一対のネジ74が貫通する孔711aを持つベース部711と、このベース部711の前端から左方向へ延在する曲げ部712と、この曲げ部712の先端側の上下端部に設けられて、一対のベアリングシャフト73の先端部を受け入れる一対の孔713aを持つ一対のベアリング取付け部713とを有する。この一対のシャフト取付け部713は、それらの間に円筒状突出部413aを挟むように、離間して配置されている。
このような構造のガタツキ抑制装置70は、図11に示されるようにして、可動部40Aに取付けられる。先ず、図11(B)に示されるように、一対のベアリング72を、その中央孔に一対のベアリングシャフト73を貫通して、一対のシャフト取付け部713の孔713aを通すことによって、一対のベアリング取付け部713に取り付ける。次に、図11(C)に示されるように、一対のネジ74を、ベース部711の一対の孔711aを通して、一対のネジ孔414aに螺合することにより、ガタツキ抑制装置70をキャリッジ41Aの延在部414に取り付ける。このとき、一対のベアリング72は、リニアベアリングシャフト51の両端部をリニアベアリング54に対して前方向に押すような位置に配置される。
このような構成のガタツキ抑制装置70を可動部40に取り付けることによって、図18の矢印(ガタ寄せ)で示されるように、一対のベアリング72は、リニアベアリングシャフト51を、リニアベアリング54に対して前方向へ常に押し当てる。したがって、可動部40が固定部30に対して上下方向(昇降方向)Zに上下動(昇降)するとき、リニアベアリング54とリニアベアリングシャフト51とは、リニアベアリング54の前方側の内周壁とリニアベアリングシャフト51の前方側の外周壁とが常に接触した状態で、互いに摺動することになる。このとき、一対のベアリング72は、リニアベアリングシャフト51の後方側の外周壁上をベアリングシャフト73の回りで回動する。これにより、リニアベアリング54とリニアベアリングシャフト51との間に発生するガタツキを抑制することができる。これにより、振動や磁気ヘッド21の傾きの変化を抑えることができ、オフトラックの発生も抑制することができる。
図19乃至図21を参照して、本発明の第2の実施の形態に係る磁気ヘッドアクチュエータアセンブリ(電磁式リニアアクチュエータ)20Bについて説明する。図示の電磁式リニアアクチュエータ20Bは、ガタツキ抑制装置の構成が後述するように若干変更されている点を除いて、図10乃至図18に図示した電磁式リニアアクチュエータ20Aと同様の構成を有し同様の作用をする。従って、ガタツキ抑制装置に70Aの参照符号を付す。また、電磁式リニアアクチュエータ20Aの構成要素と同様の機能を有するものには同一の参照符号を付して、説明の簡略化のためにそれらの説明については省略する。
図19は電磁式リニアアクチュエータ20Bの正面図である。図20は図19におけるXX−XX断面図である。図21は図20のCの部分を拡大して示す詳細図である。尚、図19乃至図21では、フレキシブルプリント回路(FPC)を省いている。
図示のガタツキ抑制装置70Aは、一対のベアリングの構成が相違している点を除いて、ガタツキ抑制装置70と同様の構成を有し同様の作用をする。従って、一対のベアリングに72Aの参照符号を付してある。
図21に示されるように、ベアリング72Aは、外周面が滑らかな円筒状のベアリング72と相違して、その外周面に溝721が形成されている。
このように、ベアリング72Aの外周面に溝721を形成することによって、ベアリング72Aとリニアベアリングシャフト51との間の接触箇所を増やすことができると共に、ベアリング72Aはリニアベアリング51の外周壁を確実に把持することができる。
このような構成のガタツキ抑制装置70Aを可動部40に取り付けることによって、前述した本発明の第1の実施の形態に係る電磁式リニアアクチュエータ20と同様に、リニアベアリング54とリニアベアリングシャフト51との間に発生するガタツキを抑制することができる。これにより、振動や磁気ヘッド21の傾きの変化を抑えることができ、オフトラックの発生も抑制することができる。
以上、本発明についてその好ましい実施の形態によって説明してきたが、本発明の精神を逸脱しない範囲内で、種々の変形が当業者によって可能であるのは明らかである。例えば、上述した実施の形態では、ガタツキ抑制装置としてベアリング部材を採用した場合のみを挙げて説明したが、リニアベアリングシャフトを片側(所定方向)から押し当てる構造のものであれば、どのような構造のガタツキ抑制装置であって良い。
本発明が適用される、DLT用の磁気ヘッドアクチュエータアセンブリ(電磁式リニアアクチュエータ)を含む磁気テープドライブを、上蓋を取り外した状態で示す斜視図である。 従来の電磁式リニアアクチュエータの分解斜視図である。 図2に図示した電磁式リニアアクチュエータの外観を正面側から見た状態で示す斜視図である。 図2に図示した電磁式リニアアクチュエータの外観を背面側から見た状態で示す斜視図である。 図2に図示した電磁式リニアアクチュエータの左側面図である。 図2に図示した電磁式リニアアクチュエータの正面図である。 図6におけるVII−VII断面図である。 図6におけるVIII−VIII断面図である。 図8のAの部分を拡大して示す詳細図である。 本発明の第1の実施の形態に係る電磁式リニアアクチュエータの分解斜視図である。 図10に示した電磁式リニアアクチュエータに用いられる可動部とガタ抑制装置の部分を示す斜視図で、(A)正面側から見た状態で示す分解斜視図、(B)は背面側から見た状態で示す部分組立て分解斜視図、(C)は正面側から見た状態で示す組立て斜視図である。 図10に図示した電磁式リニアアクチュエータの外観を正面側から見た状態で示す斜視図である。 図10に図示した電磁式リニアアクチュエータの外観を背面側から見た状態で示す斜視図である。 図10に図示した電磁式リニアアクチュエータの左側面図である。 図10に図示した電磁式リニアアクチュエータの正面図である。 図15におけるXVI−XVI断面図である。 図15におけるXVII−XVII断面図である。 図17のBの部分を拡大して示す詳細図である。 本発明の第2の実施の形態に係る電磁式リニアアクチュエータの正面図である。 図19におけるXX−XX断面図である。 図20のCの部分を拡大して示す詳細図である。
符号の説明
10 磁気テープドライブ
20A,20B 電磁式リニアアクチュエータ
21 磁気ヘッド
22 ヘッドホルダ
30 固定部
40A 可動部
41A キャリッジ
413a 円筒状突出部
50 ガイド
51 リニアベアリングシャフト
54 リニアベアリング
70,70A ガタツキ抑制装置
72,72A ベアリング
721 溝
73 ベアリングシャフト

Claims (4)

  1. 固定部と、該固定部に対して被昇降部材を昇降可能に保持する可動部と、該可動部の昇降方向以外の動きを拘束するガイドとを有する電磁式リニアアクチュエータにおいて、
    前記ガイドは、前記昇降方向に延在して、前記可動部から突出した円筒状突出部をリニアベアリングを介して貫通するリニアベアリングシャフトから構成されており、
    前記円筒状突出部に近接して前記可動部に取付けられ、前記リニアベアリングシャフトと前記リニアベアリングとの間に発生するガタツキを抑制するガタツキ抑制装置を備えたことを特徴とする電磁式リニアアクチュエータ。
  2. 前記ガタツキ抑制装置はベアリング部材で構成されている、請求項1に記載の電磁式リニアアクチュエータ。
  3. 前記ベアリング部材は、前記リニアベアリングシャフトを、前記リニアベアリングに対して所定方向へ常に押し当てる一対のベアリングを有する、ことを特徴とする請求項2に記載の電磁式リニアアクチュエータ。
  4. 前記ベアリングの各々は、溝が形成された外周面を有することを特徴とする、請求項3に記載の電磁式リニアアクチュエータ。

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