JP2007010369A - レーザ距離計 - Google Patents
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Abstract
【課題】携帯型レーザ距離計の計算機能を拡充して利便性の向上を図る。
【解決手段】携帯型のレーザ距離計に、テンキー及び四則演算のためのキーを備え、これらのキーに距離測定のためのキー機能を割当て、機能切替え操作によってキー機能を距離測定と四則演算とに切替えられるように構成する。例えば、室内幅や外壁面幅を任意の数で割った値を求めたい場合は、室内幅や外壁面幅を測定した後に計算機能に切替えれば除算を行え、表示板に除算結果が表示されるので、手計算したり電卓などを用いて計算したりする手間が省ける。
【選択図】図2
【解決手段】携帯型のレーザ距離計に、テンキー及び四則演算のためのキーを備え、これらのキーに距離測定のためのキー機能を割当て、機能切替え操作によってキー機能を距離測定と四則演算とに切替えられるように構成する。例えば、室内幅や外壁面幅を任意の数で割った値を求めたい場合は、室内幅や外壁面幅を測定した後に計算機能に切替えれば除算を行え、表示板に除算結果が表示されるので、手計算したり電卓などを用いて計算したりする手間が省ける。
【選択図】図2
Description
この発明は、レーザ距離計に関するものであり、特に、計算機能を備えた携帯型のレーザ距離計に関するものである。
レーザ光による正確な測距機能に加えて壁面高や面積や体積の計算機能を備えた携帯型のレーザ距離計は、既に測量や建築などの分野で広く使用されている(特許文献1,2など)。
此種のレーザ距離計は、レーザ発光部と受光部、測距部、計算処理を受け持つ演算回路部などを内蔵し、本体の表面には、キーボードと液晶表示板が備えられている。キーボードは、電源のオンオフキー、測定キー、測定値の保存や呼び出しを行うためのメモリキー、面積計算や容積計算の実行キーなどのキーを備えていて、その他に、加算キーや減算キー、二点或いは三点の測定値からピタゴラスの定理により被測定体の高さや幅を算出するピタゴラス機能キーなどを備えたものも知られている。
特開平07-324911号公報
特開2002-214343号公報
従来の携帯型レーザ距離計は、直線距離測定や面積や体積の計算機能にそれぞれ割り当てられた複数の操作キーを備えていて、面積や体積の計算を簡単な操作で行うことができ、測定値を加算、減算、乗算するためのキーを備えたものもあるが、通常の電卓のような数値入力キー及び除算機能は備えられていない。測距機械としては、これらの機能は必須のものではないが、測定値や任意の数を四則演算できれば便利な場合も多い。
例えば、室内幅や外壁面幅を任意の数で割った値を求めたい場合などがあるが、この場合はレーザ距離計で室内幅や外壁面幅を測定した後に、オペレータがそれらの測定値を読み取り、手計算或いは電卓などを用いて計算しているが、計算の手間がかかるとともに誤った値を転記して計算間違いを起こす虞もある。そこで、携帯型レーザ距離計の計算機能を拡充して使い勝手をよりよくするために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明は上記課題を解決することを目的とする。
この発明は、上記目的を達成するために提案するものであり、レーザ測距機構部と、測距操作を行うためのキーボード及び測定値を表示する表示板を備えた携帯型のレーザ距離計において、前記キーボードにテンキー及び四則演算のためのキーを備え、測定値または任意の数値を四則演算してその結果を表示する計算機能を備えたことを特徴とするレーザ距離計を提供するものである。
また、前記テンキー及び四則演算のためのキーに、距離測定のためのキー機能を割当て、特定のキーによる機能切替え操作によって、キー機能を距離測定と四則演算とに切替えられるように構成したレーザ距離計を提供するものである。
本発明のレーザ距離計は、テンキー及び四則演算のためのキーを備え、測定値または任意の数値を四則演算してその結果を表示する計算機能を備えることにより、従来型では不可能であった除算が可能となり、例えば、室内幅や外壁面幅を任意の数で割った値を求めたい場合などに即座に計算でき、計算の手間が省けて利便性が向上する。
また、テンキー及び四則演算のためのキーに距離測定のためのキー機能を割当て、特定のキーによる機能切替え操作によって、キー機能を距離測定と四則演算とに切替えられるように構成することにより、部品点数の増加や大型化という弊害を生むことなく、計算機能の拡充を達成できる。
この発明は、レーザ測距機構部と、測距操作を行うためのキーボード及び測定値を表示する表示板を備えた携帯型のレーザ距離計において、テンキー及び四則演算のためのキーを備え、測定値または任意の数値を四則演算してその結果を表示する計算機能を備えることにより、測定値に対して加減算のみならず、任意の置数で乗算、除算ができ、利便性が向上する。
また、テンキー及び四則演算のためのキーに距離測定のためのキー機能を割当て、特定のキーによる機能切替え操作によって、キー機能を距離測定と四則演算とに切替えられるように構成すれば、部品点数の増加や大型化を招くこともない。
図1はレーザ距離計1を示し、掌で把持できる寸法の長方形ケース2内には、従来型と同様にレーザダイオード、回折格子、偏光ビームスプリッタ、コリメータレンズ、1/4波長板、対物レンズからなる発光部と、集光レンズ及び光検出器からなる受光部と、制御回路と演算回路と表示回路などを搭載した回路基板、電源電池が内蔵されており、ケースの上面に液晶表示板3とキーボード4が配置されている。
レーザダイオードが射出するレーザ光は、ケース2の前面(図において背面側)の窓から前方へ照射され、被測定面で反射して窓からケース2内に入り、偏光ビームスプリッタで90度反射されて光検出器へ達し、照射光と反射光との変調信号の位相差によって被測定面までの距離が測定される。
図2にキーボード4のキー配列を示す(各キートップの表面には数字や記号が記載されているので符号は省略する)。0から9までのテンキーと小数点キーが一般の電卓と同様に配列され、その右側には上から÷キー、×キー、+キー、−キー、=キーが配列されていて、テンキーの上側中央に電源・測定キーが配置されている。
これらのキーには数字や記号とは別の機能も割当てられていて、図に示されているように、小数点キーには機能切り替え、0キーには(メモリ内容の)呼出し、1キーにはメモリ登録、2キーと3キーと6キーにはピタゴラス機能、4キーには液晶表示板の照明オンオフ、5キーには面積と体積の演算、7キーにはクリア及び電源オフ、8キーには測定基準の設定(レーザ距離計の背面端基準または底面の三脚ねじ穴位置基準の切替え)、9キーにはタイマ(測定キーオンから測定開始までのセルフタイマ)の各機能が割当てられている。また、+キーには読出すデータ番号のアップ機能、−キーには読出すデータ番号のダウン機能、=キーには決定機能が割当てられている。
電源オフ状態で電源・測定キーを押せば電源オンとなり、初期状態では各キーは測定機能(キートップに文字で記載された機能)が有効となる。測定の手順は従来型と変わることはなく、所望の測定基準マークが液晶表示板に表示されるまで基準キーを押して測定基準を設定し、レーザ距離計を被測定面へ向けて電源・測定キーを押せば、基準点から被測定面までの距離が測定され、測定値が液晶表示板に表示される。メモリキーを押せばその測定値はメモリに書き込まれ、後に呼出すことができる。
幅と高さの2距離を測定した後に面積・体積キー(5キー)を押せば、面積が表示され、幅と高さと奥行きの3距離を測定した後に面積・体積キー(5キー)を押せば、容積が表示され、メモリキーを押すことによりこれらの表示数値をメモリに格納することができる。
呼出しキー(0キー)を押せば、メモリ上の数値データが読み出されて表示板に表示され、∨キー(−キー)を押せば表示データよりも一つ前のデータが表示され、∨キー(−キー)を押す度に一つ遡ったデータが表示される。また、∧キー(+キー)を押す度に∨キーとは逆に一段階ずつ新しいデータが表示される。
例えば、工場の生産ラインのレイアウトを変更する場合などは、室内幅をn等分した値を知りたい場合がある。このような場合は、通常通り室内幅を測定し、機能キー(少数点キー)を押して、電卓モードに切替える。これにより、各キーはテンキーの数値キーとしての機能に切替わり、四則演算が可能な状態となる。
任意の値数で除算する機能は、本発明のレーザ距離計特有の機能であり、その操作手順を図3に示す。先ず、測定モード(ステップ101)の状態で機能キー(少数点キー)を押して電卓モードに切替える(ステップ102)。
これに先立って、測定モードで距離測定を実行していない場合は、液晶表示板3に数値が表示されないので(ステップ103)、測定モードに切替えて距離測定を行うか、或いはメモリに格納されている測定値を呼び出す。液晶表示板3に測定数値が表示されている状態として、除算キー(÷キー)を押せば(ステップ104)、除算置数入力画面となり、テンキーにより任意の数値を入力するか、または除算の繰返しの場合は、以前に入力した置数が自動的に表示される(ステップ105)。
表示された除算置数で計算する場合は、そのまま=キーを押すことにより除算が実行され(ステップ106→109)、除算置数を新規入力または変更する場合は、除算置数表示画面で除算置数を入力及び登録(ステップ106→107→108)することにより除算置数が入力または更新され、=キーを押すことによりその除算置数で除算される(ステップ109)。演算結果は液晶表示板3に表示されて(ステップ110)、一回の演算処理が終了する(ステップ111)。
図4(A)の(1)は測定値が表示されている状態を示し、÷キーを押すと(2)のように除算置数入力の画面となり、最下段に除算を示す文字dが表示される。ここで、テンキーから任意の数、例えば5を入力すると、(3)のように表示画面の最下段に除算置数5が表示され、=キーを押せば、(4)のように最下段に除算の答が表示される。計算機能の停止、或いは置数をクリアしない限り除算置数は保存され、以後の計測値を同一の除算置数で除算する場合は、図4(B) の(1)に示すように、測定値が表示されている状態で÷キーを押すと、(2)のように表示画面の最下段に除算置数5が表示され、=キーを押せば、(3)のように最下段に除算の答が表示される。
また、他の計算例として、測定値の単位をメートルからヤード等の他の単位に変換する例を図5に示す。同図はメートル単位の測定値を尺単位に変換した例を示し、図4と同様に、(A)は一回目の計算時に除算置数0.303を入力する場合の手順を示し、(B)は二回目以降の計算時に除算置数が自動的に置かれる計算手順を示している。
このように、テンキー及び四則演算キーを設け、従来型レーザ距離計では不可能な任意の置数による除算・乗算を可能としたことにより、電卓を別途用意したり手計算したりする手間が省ける。
尚、この発明は上記の実施形態に限定するものではなく、この発明の技術的範囲内において種々の改変が可能であり、この発明がそれらの改変されたものに及ぶことは当然である。
1 レーザ距離計
2 ケース
3 液晶表示板
4 キーボード
2 ケース
3 液晶表示板
4 キーボード
Claims (2)
- レーザ測距機構部と、測距操作を行うためのキーボード及び測定値を表示する表示板を備えた携帯型のレーザ距離計において、前記キーボードにテンキー及び四則演算のためのキーを備え、測定値または任意の数値を四則演算してその結果を表示する計算機能を備えたことを特徴とするレーザ距離計。
- 前記テンキー及び四則演算のためのキーに、距離測定のためのキー機能を割当て、特定のキーによる機能切替え操作によって、キー機能を距離測定と四則演算とに切替えられるように構成した請求項1記載のレーザ距離計。
Priority Applications (2)
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JP2005188868A JP2007010369A (ja) | 2005-06-28 | 2005-06-28 | レーザ距離計 |
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2005
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2006
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Cited By (4)
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