JP2007009157A - 脂肪族ポリエステルの製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
で表される脂肪族環状エステルの重合反応において、脂肪族環状エステルの溶融開環重合後、得られた重合物を溶媒に接触させ、重合物中に残存する脂肪族環状エステルを除去する工程を含む脂肪族ポリエステルの製造方法を提供する。
[第一工程] 触媒及び重合開始剤の存在下、脂肪族環状エステルを溶融開環重合により、重量平均分子量5万以上、分子量分布1.0以上6.0以下、残存脂肪族環状エステル量10以上70重量%以下の重合物を得る工程
[第二工程]第一工程で得られた重合物を溶媒に接触させることにより、重量平均分子量5万以上、分子量分布1.0以上5.0以下、残存脂肪族環状エステル量1以上50重量%以下の重合物を得る工程
[第三工程]第二工程で得られた重合物を加熱処理することにより、重量平均分子量5万以上、分子量分布1.0以上4.5以下、残存脂肪族環状エステル量1重量%以下とする工程
以上、3段階の工程を含む脂肪族ポリエステルの製造方法は本発明の好ましい態様である。
本発明で示す脂肪族環状エステルは、式(2)
ゲルパーミッションクロマトグラフ法(GPC)により測定した。使用した装置は、島津製作所製 CLASS−VPシステムを用い、PMMA(ポリメタクリル酸メチル)による通常の検量線法により換算した。
あらかじめ、濃度既知のp-ジオキサノンの検量線を作成した後、得られた重合物50〜100mgをヘキサフルオロイソプロパノールに溶解し、ガスクロマトグラフィー(島津製作所製、GC−14型ガスクロ装置、キャピラリーカラム:ZB−624、50m×0.32mm、カラム温度120℃)を用いて測定した。
得られた重合物10〜11mgの5%重量減少温度を、島津製作所製DTG−60/60Hシステムを用い測定した。
実施例及び比較例で用いたp−ジオキサノンは、大和化成工業株式会社製の水分80ppm以下、純度99%以上のものを用いた。
[第一工程]
脂肪族環状エステルとして、大和化成工業株式会社製のp−ジオキサノン(以下、PDOと呼ぶ)91.7g(0.898モル)を、300mlの排出口付4つ口フラスコに、水分が更に混入しないように窒素気流下で加え、さらに触媒として2−エチルヘキサン酸錫(II)13.8mg(PDOに対し150ppm、アルドリッチ社製)、重合開始剤としてラウリルアルコール76.6mg(PDOに対し835ppm、東京化成社製)をそれぞれ加えた。回転数50rpmで攪拌させながら、常圧、窒素気流下、室温から110℃まで昇温させ溶融開環重合を開始した。溶融開環重合開始8時間後、重量平均分子量46万、残存PDO量22重量%となったところで、内温を110℃から150℃まで昇温させ攪拌を停止、続いてフラスコ底部のコックを通して窒素雰囲気下で生成した重合物をトレイ上へ排出させた。トレイ上に排出した重合物を窒素ボックス内で常温まで冷却した。第一工程後の重合物は、重量平均分子量46万、分子量分布3.8、残存PDO量22重量%であった。
第一工程で得られた重合物を窒素ボックス内で粉砕後、所望のサイズを得る目的で1〜3mmのスクリーンを用い重合物をふるいにかけ微細片(1mm未満)を除去した。次に、この粉砕してふるいにかけた重合物80.0gを300ml3つ口フラスコに入れ、キシレン160g(和光純薬製)を加えた後、窒素気流下、温度65℃、回転数50rpmで1時間攪拌させた。攪拌開始1時間後、ろ過によりキシレンと重合物を分離した。キシレンと重合物を分離した後、窒素を200ml/分、25℃で10時間流通させ、重合物の乾燥操作を行った。第二工程後の重合物は、重量平均分子量46万、分子量分布3.5、残存PDO量8重量%であった。
第二工程で得られた重合物のうち30.0gを、内径1.5cm、長さ30cmのカラム3本に、それぞれ10.0gずつ分けて入れ、窒素を250ml/分、80℃で40時間、それぞれのカラムに流通させ、残存PDO除去操作を行った。第三工程後の重合物は、重量平均分子量46万、分子量分布3.4、残存PDO量0.3重量%であった。
第一工程から第三工程までに要した合計の製造時間は70時間であった。
特開2001−151878の実施例1に準じて実施した。即ち、大和化成工業株式会社製の、PDO100.2g(0.981モル)を300mlの排出口付4つ口フラスコに水分が更に混入しないように窒素雰囲気下で加え、さらに触媒として2−エチルヘキサン酸錫(II)15.0mg(PDOに対し150ppm、アルドリッチ社製)、重合開始剤としてラウリルアルコール83.7mg(PDOに対し835ppm、東京化成社製)をそれぞれ加えた。回転数50rpmで攪拌させながら、常圧、窒素雰囲気下、室温から95℃まで昇温させ溶融開環重合を開始した。溶融開環重合開始4時間後、攪拌を停止し、その状態でさらに、80℃にて固相重合を6日間行った。
2−エチルヘキサン酸錫(II)4.6mg(PDOに対し50ppm)として反応させた以外は実施例1と同様に行った。
ジオクタン酸第一錫73.4mg(PDOに対し800ppm)として反応させた以外は実施例1と同様に行った。
Claims (4)
- 請求項1記載の脂肪族ポリエステルの製造方法において、
[第一工程] 触媒及び重合開始剤の存在下、脂肪族環状エステルの溶融開環重合により、重量平均分子量5万以上、分子量分布1.0以上6.0以下、残存脂肪族環状エステル量10以上70重量%以下の重合物を得る工程
[第二工程]第一工程で得られた重合物を溶媒に接触させることにより、重量平均分子量5万以上、分子量分布1.0以上5.0以下、残存脂肪族環状エステル量1以上50重量%以下の重合物を得る工程
[第三工程]第二工程で得られた重合物を加熱処理することにより、重量平均分子量5万以上、分子量分布1.0以上4.5以下、残存脂肪族環状エステル量1重量%以下とする工程
以上、3段階の工程を含むことを特徴とする脂肪族ポリエステルの製造方法。 - 請求項1または2記載の脂肪族ポリエステルが、ポリ(p−ジオキサノン)であることを特徴とする脂肪族ポリエステルの製造方法。
- 重量平均分子量が5万以上かつ5%重量減少温度が200℃以上であることを特徴とするポリ(p−ジオキサノン)
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JPH09118742A (ja) * | 1985-11-29 | 1997-05-06 | Ethicon Inc | p−ジオキサノンとラクチドのコポリマー |
JPH10316745A (ja) * | 1997-05-19 | 1998-12-02 | Tokuyama Corp | ポリ(p−ジオキサノン)の製造方法 |
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