JP2007007783A - 搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】多関節指機構を持つ搬送装置において、多関節指機構の負担を増大させることなく、搬送物を多様な移動軌跡で移動させる。
【解決手段】搬送される搬送物33に接する搬送板32と、搬送板32表面に対して垂直軸周りの回転方向の振動を発生させる回転方向振動部34と、搬送板32表面に対して平行方向の振動を発生する各平行方向振動部35、36と、搬送板32表面に対して垂直方向の振動を発生する垂直方向振動部37とを備えている。各振動部34〜37は、搬送板32表面に対して垂直方向に積み重ねられている。搬送板32表面には、回転方向の振動、X方向の振動、Y方向の振動、及びZ方向の振動を合成してなる振動が生じる。
【選択図】図3

Description

本発明は、多関節指機構により搬送物を把持しつつ、搬送物を任意の位置に搬送することが可能な搬送装置に関する。
多関節指機構を持つ搬送装置、例えばロボットハンドのような装置では、搬送物に対して多関節指機構により様々な操作を行う。しかし、搬送物の位置から多関節指機構が離れており、操作が困難である状況では、搬送物を多関節指機構による操作が可能な位置まで移動させる必要がある。
このとき、搬送装置において、能動的に作動する機構が多関節指機構のみであるならば、多関節指機構を制御することにより搬送物を移動させる必要がある。しかし、多関節指機構により搬送物を移動させるには、目標位置及び物体の硬度情報等を考慮した多関節指機構の操作軌道を求めなければならず、複雑な軌道計算が必要になる。また、多関節指機構に対しては精度の高い動作が要求され、多関節指機構の構成や制御が複雑化する。
一方、特許文献1では、マニピュレータ等の把持装置の掌に嵌合溝を形成し、搬送物を嵌合溝に嵌合させて、搬送物を確実に把持している。
ここで、特許文献1の様な嵌合溝に搬送物を嵌合させた状態で、多関節指機構により搬送物を移動させるならば、多関節指機構の操作軌道の精度が要求されず、複雑な軌道計算が必要でなく、多関節指機構の構成や制御が簡単になる。
ところが、この様な方法では、搬送物の形状や移動軌跡が特定されてしまい、多様な搬送物及び移動軌跡に対処することができない。
また、特許文献2では、搬送表面を垂直方向と水平方向に振動させて、この搬送表面を楕円運動させ、この搬送表面上の搬送物を直線的に移動させている。
この様な特許文献2の装置と多関節指機構を併用するならば、多関節指機構の負担が低減するので、多関節指機構の構成や制御が簡単になる。
しかしながら、特許文献2の装置では、搬送物を直線的にしか移動させることができないので、多様な移動軌跡に対処することができない。
特開2002−46844号公報 特開平9−29675号公報
この様に多関節指機構だけで搬送物を移動させるには、多関節指機構の操作軌道を求めるための複雑な軌道計算が必要となり、多関節指機構の構成や制御が複雑化した。
また、特許文献1、2等の周知の方法もしくは装置を組み合わせて、多関節指機構の負担を減らすことができたとしても、搬送物の移動軌跡が特定されてしまい、多様な移動軌跡を実現することができなかった。
そこで、本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、多関節指機構の負担を増大させることなく、搬送物を多様な移動軌跡で移動させることが可能な搬送装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の搬送装置は、搬送部と、搬送物を搬送部表面に押し当てる多関節指機構とを備え、搬送部は、該搬送部表面に対して平行方向の振動を発生する平行方向振動部と、該搬送部表面に対して垂直方向の振動を発生する垂直方向振動部と、該搬送部表面に対して垂直軸周りの回転方向の振動を発生させる回転方向振動部とを、該搬送部表面に対して積み重ねてなる。
平行方向振動部、垂直方向振動部、及び回転方向振動部は、例えば圧電素子を振動部上板と振動部下板間に挟み込んで固定したものである。これらの振動部の振動方向は、圧電素子の取り付けの向き等によって決定される。平行方向振動部では、圧電素子の振動方向が搬送部表面に対して平行方向となる様に該圧電素子の取り付けの向きを決定する。また、垂直方向振動部では、圧電素子の振動方向が搬送部表面に対して垂直方向となる様に該圧電素子の取り付けの向きを決定する。一方、回転方向振動部では、圧電素子を挟み込む振動部上板と振動部下板を同一の回転軸周りに回転可能に支持し、この回転軸周りの回転以外の運動を拘束しておき、また圧電素子の振動をクランク機構を通じて振動部上板と振動部下板に伝達して、振動部上板と振動部下板に回転方向の振動を発生させる。
従って、平行方向振動部の圧電素子に電圧が印加されると、この圧電素子が振動して、平行方向の振動が発生し、また垂直方向振動部の圧電素子に電圧が印加されると、この圧電素子が振動して、垂直方向の振動が発生する。更に、回転方向振動部の圧電素子に電圧が印加されると、この圧電素子が振動して、回転方向の振動が発生する。
このとき、搬送部表面には各振動部の振動が合成されて伝達され、各振動部の振動周期が同じであれば、搬送部表面の各箇所は、それらの表面上の位置に応じて相互に異なる三次元の楕円運動をする。この楕円運動では、搬送部が該搬送部表面に対して垂直な方向の振動成分を持つため、搬送部が搬送物に対して押し付けられる方向の力と離れる方向の力が交互に働く。搬送部表面が搬送物側に変位しているときには、搬送部表面が搬送物に対して押し付けられて、搬送物に搬送部表面の楕円運動における進行方向の振動が伝達され、逆に搬送部表面が搬送物から離れる方向に変位して、この搬送部表面の加速度が該搬送部表面に追従する方向の搬送物の重力加速度よりも大きくなったときには、搬送物が搬送部表面から離れて、搬送部表面の楕円運動が搬送物に伝達されることはない。従って、搬送物には楕円運動における進行方向の振動のみが伝達され、搬送部表面上で搬送物が移動される。
尚、搬送部表面に追従する方向の搬送物の加速度は、搬送物の重力加速度だけではなく、多関節指機構により搬送部表面上に搬送物が弾性的に押え付けられていても生じ得る。
この搬送部表面の3次元の楕円運動は、各振動部の位相差及び振幅を変えることで制御する。例えば、平行方向振動部の平行方向の振動と垂直方向振動部の垂直方向の振動を組み合わせた場合は、搬送部表面の楕円運動により搬送物が並進運動する。また、回転方向振動部の回転方向の振動と垂直方向振動部の垂直方向の振動を組み合わせた場合は、搬送部の楕円運動により搬送物が回転運動する。
すなわち、搬送部表面の三次元の楕円運動により、前後もしくは左右方向及び回転方向に搬送物を移動させることができる。
また、本発明においては、平行方向振動部、垂直方向振動部、及び回転方向振動部は、1個ずつ設けられている。
この場合は、平行方向振動部の振動を時間的に変化させることにより、前後又は左右方向に搬送物を移動させることができる。
更に、本発明においては、平行方向振動部、垂直方向振動部、及び回転方向振動部のうちの少なくとも1つは、複数個設けられている。
通常、振動部の振幅を変化させるためには圧電素子に印加する電圧を変化させるが、振動方向が同じである振動部が複数あれば、振動の位相をずらすことで振幅を変えることが可能である。また、複数の平行方向振動部を併用したり、それぞれの平行方向振動部の振動を時間的に変化させることにより、前後及び左右方向共に搬送物を移動させることができる。
また、本発明においては、搬送部表面を、柔軟部材もしくは弾性部材により形成している。
柔軟部材もしくは弾性部材としては、例えば高いダンパ性を持つポリウレタン等がある。本発明の搬送装置は、搬送部表面に対して搬送物を押し付けることができる多関節指機構を持つ。この多関節指機構によって搬送物を押し付けると、柔軟材が搬送物に沿った形状に変形する。一方、搬送物の搬送のときに、搬送部表面に高周波の振動を発生させると、柔軟部材もしくは弾性部材のダンパ係数が高いので、その形状が変化せず、搬送物に振動を伝達して移動させることができる。また、柔軟部材もしくは弾性部材の変形が回復する速度も遅く、原型に戻るまでに時間がかかるため、変形形状における凹凸に沿って搬送物を移動させることができる。
この様に本発明によれば、搬送部表面に重ねられた平行方向振動部、垂直方向振動部、及び回転方向振動部のそれぞれの振動を組み合わせることによって、搬送部表面を楕円運動させ、多関節指機構により搬送部表面に押し付けられた搬送物を移動させたりその姿勢を変化させることができる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1(a)乃至(e)は、本発明の搬送装置の一実施形態を示す図である。図1(a)は本実施形態の搬送装置を上側から見た平面図、図1(b)は同搬送装置を横から見た側面図、図1(c)は同搬送機構を下側から見た平面図、図1(d)及び(e)は同搬送装置を部分的に示す平面図である。
図1(a)乃至(e)から明らかな様に本実施形態の搬送装置は、人間の手に似せたロボットハンドRHであり、手のひらに相当するベース1と、ベース1に装着された複数本(本実施形態では5本)の多関節指機構(以下フィンガと称す)2、3、4、5、6と、各フィンガ2、3、4、5、6を駆動するそれぞれの駆動部を備えている。各駆動部は、複数のモータと、各モータの駆動力を各フィンガ2、3、4、5、6に伝達する動力伝達機構を備えている。
フィンガ2について説明する。フィンガ2は、人間の手の親指に相当し、3つの関節部7a、7b、7cと2つのフレーム8a、8bと先端部9からなる。各関節部7a、7b、7cは、動力伝達機構を通じて、それぞれモータ22a、22b、22cと連結されており、各モータを駆動すると、関節部が回転し、フィンガ2が屈曲動作を行う。
また、フィンガ2の関節部7c側は、ベース1に取り付けられた回転軸7dを有し、回転軸7dが前記関節部7a、7b、7cの回転中心線と略直交する方向に設けられている。フィンガ2全体は、モータ22dの駆動力を動力伝達機構によって伝えることで回転軸7dを中心に回転することができる。以上、フィンガ2は、3つの関節部と1つの回転軸の計4自由度を有しており、それぞれ独立して駆動することができる。
フィンガ3について説明する。フィンガ3は、人間の手の人差し指に相当し、3つの関節部10a、10b、10cと2つのフレーム11a、11bと先端部12からなる。各関節部10a、10b、10cは、動力伝達機構を通じて、それぞれモータ23a、23b、23cと連結されており、各モータを駆動すると各関節部が回転し、フィンガ3が屈曲動作を行う。
また、フィンガ3とベース1が結合する関節部10c側には、ベース1に取り付けられた回転軸10dを有している。この回転軸10dは、フィンガ3の各関節部10a、10b、10cの回転中心線と略直交する方向に設けられている。なお、この回転軸10dの方向は、前記フィンガ2の回転軸7dと平行である。フィンガ3全体は、動力伝達機構を通じて、モータ23dの駆動力を伝えることで回転軸10dを中心に回転することができる。以上、フィンガ3は、3つの関節部と1つの回転軸の計4自由度を有しており、それぞれ独立して駆動することができる。
フィンガ4について図1(e)を用いて説明する。フィンガ4は、人間の手の中指に相当し、3つの関節部13a、13b、13cと2つのフレーム14a、14bと先端部15からなる。各関節部13b、13cは、動力伝達機構を通じて、それぞれモータ24a、24bと連結されており、各モータを駆動すると各関節部が回転し、フィンガ4が屈曲動作を行う。一方、関節部13aは、関節部13bと連結されており、関節部13bが回転すると連動して回転する。以上、フィンガ4は、3つの関節部からなる2自由度を有する。
各フィンガ5、6について図1(d)を用いて説明する。フィンガ5、6は、回転軸16で連結されており、動力伝達機構を通じて、モータ25の駆動力を該回転軸16に伝えることにより該各フィンガ5、6の屈曲動作が行われる。フィンガ5は、2つの関節部17a、17bと2つのフレーム18a、18bと先端部19からなり、各関節部17a、17bが回転軸16と連結されているため、回転軸16と連動して回転し、このフィンガ5が屈曲する。一方、フィンガ6も2つの関節部20a、20bと2つのフレーム21a、21bと先端部22からなり、関節部20a、20bが回転軸16と連結されているため回転軸16と連動して、フィンガ5と同じように、このフィンガ6が屈曲する。以上、各フィンガ5、6は、1自由度を有する。
従って、ロボットハンドRHの各フィンガ2、3、4、5、6の総自由度は11である。また、各関節部、各回転軸にはポテンショメータが取り付けられており、各関節部、各回転軸の回転角を検出し、それらの回転角に基づいて各フィンガの運動を制御する。また、フィンガ2が設置されたベース1の面においては、各モータ上に搬送機構26が重ね合わせて設置されている。
尚、本実施形態では、各フィンガ2、3、4、5、6の動力伝達機構の詳細を示していないが、ギヤ、プーリ、及びリンク等やそれらを組み合わせてなる動力伝達機構を適用することができ、また如何なる動力伝達機構であっても構わない。
次に、このロボットハンドRHの搬送機構26について説明する。この搬送機構26は、ロボットハンドRHのベース1(掌に相当する)上で搬送物を搬送するためのものである。例えば、図2(a)に示す様にロボットハンドRHにより搬送物であるリモコン27を把持している状態で、フィンガ2がリモコン27のボタン28に届かず、フィンガ2によりボタン28を押すことができないときに、図2(b)に示す様に搬送機構26によりベース1上でリモコン27を下方に移動させて、フィンガ2がボタン28に届く様にしてから、フィンガ2によりボタン28を押す。
仮に、搬送機構26を設けていない場合は、図12のフローチャートに示す様な操作手順を踏まえる必要がある。まず、ロボットハンドRHでは、フィンガ2がボタン28に届くかどうかを判定する(ステップS101)。この判定は、ロボットハンドRHにカメラが搭載されていれば、カメラにより撮影された画像を利用したり、あるいは各フィンガに触覚センサが搭載されていれば、実際にリモコン27を操作しているときの触覚センサの検出出力を用いて行うことができる。このとき、もしフィンガ2がボタン28に届けば(ステップS101で「Yes」)、フィンガ2によりボタン28を押し(ステップS102)、ボタン28に届かなければ(ステップS101で「No」)、リモコン27を移動するために、次の様な処理に移る。
リモコン27の移動方法として、ロボットハンドRHのフィンガを用いる方法と、フィンガ以外の他の搬送手段を用いる方法とがある。ロボットハンドRHが搬送機構26とは異なる他の複数の搬送手段を持ち、リモコン27を把持しているフィンガ以外で運動学的にリモコン27の操作可能な他の搬送手段があれば(ステップS103で「Yes」)、その搬送手段を用いてリモコン27を移動させることができる(ステップS104)。しかし、リモコン27の操作可能な他の搬送手段がなければ(ステップS103で「No」)、フィンガ2〜6を用いてリモコン27の搬送を行う必要がある(ステップS105)。
これに対して図1の様にロボットハンドRHのベース1に搬送機構26を設けた場合は、図13のフローチャートに示す様な操作手順となる。ロボットハンドRHでは、図13のステップS101と同様の手順で、フィンガ2がボタン28に届くかどうかを判定する(ステップS111)。そして、フィンガ2がボタン28に届けば(ステップS111で「Yes」)、フィンガ2によりボタン28を押し(ステップS112)、ボタン28に届かなければ(ステップS111で「No」)、搬送機構26によりリモコン27を移動させて、フィンガ2がボタン28に届く様にしてから(ステップS113)、フィンガ2によりボタン28を押す(ステップS112)。
このため、フィンガを用いなくとも目的の位置までリモコン27を移動させることができ、高精度のフィンガや複雑な経路計算は必要でなくなる。
次に、搬送機構26の構成及び制御方法について説明する。
図3は、搬送機構26の構成を示しており、図3(a)が搬送機構26を上側から見て示す平面図であり、図3(b)が搬送機構26を横から見て示す側面図である。
この搬送機構26は、搬送される搬送物33に接する搬送板32と、搬送板32表面に対して垂直軸周りの回転方向の振動を発生させる回転方向振動部34と、搬送板32表面に対して平行方向の振動を発生する各平行方向振動部35、36と、搬送板32表面に対して垂直方向の振動を発生する垂直方向振動部37とを備えている。各振動部34〜37は、搬送板32表面に対して垂直方向に積み重ねられている。
ここで、振動部34が搬送板32表面に対して垂直なZ軸周りの回転方向の振動を発生し、振動部35が搬送板32表面に対して平行なX方向の振動を発生し、振動部36が搬送板32表面に対して平行なY方向の振動を発生し、振動部37が搬送板32表面に対して垂直なZ方向の振動を発生するものとする。
振動部37は、図4に示す様に振動部上板41と振動部下板42間に複数の圧電素子43を挟み込んで固定したものである。各圧電素子42に電圧を印加すると、各圧電素子42が搬送板32表面に対して垂直なZ方向に振動し、振動部上板41が振動部下板42に対してZ方向に相対的に振動する。
また、振動部35は、図5に示す様に振動部上板51と振動部下板52間に複数の圧電素子53を配置し、振動部上板51の突起部54と振動部下板52の突起部55間に圧電素子53を挟み込んで固定したものである。各突起54、55は、X方向に並んでおり、圧電素子52のX方向の両端を各突起54、55間に挟み込んでいる。各圧電素子53に電圧を印加すると、各圧電素子53が搬送板32表面に対して平行なX方向に振動し、各圧電素子53のX方向の振動が各突起54、55を介して振動部上板51と振動部下板52に伝達され、振動部上板51が振動部下板52に対してX方向に相対的に振動する。
振動部36は、振動部35と同様に、振動部上板と振動部下板間に複数の圧電素子を配置し、振動部上板の突起部と振動部下板の突起部間に圧電素子を挟み込んで固定したものであり、圧電素子のY方向の両端を各突起間に挟み込んでいる。各圧電素子に電圧を印加すると、各圧電素子が搬送板32表面に対して平行なY方向に振動し、各圧電素子のY方向の振動が各突起を介して振動部36に伝達され、振動部36がY方向に振動する。
更に、振動部34では、図6(a)、(b)に示す様に振動部上板61と振動部下板62を搬送板32表面に対して垂直な回転軸63(Z軸と平行)の両端に接続し、回転軸63のXYZ方向の変位を拘束して、振動部34を回転軸63回りの回転方向で変位可能に支持しかつXYZ方向で変位しない様にしている。また、振動部上板61の突起部66と振動部下板62の突起部67間に圧電素子64を挟み込んで固定し、振動部上板61の突起部66と振動部下板62の突起部68間に圧電素子65を挟み込んで固定している。各圧電素子64、65にそれぞれの電圧を印加し、180°の位相をずらして、各圧電素子64、65を振動させると、振動部上板61の突起部66が振動部下板62の各突起部67、68間で水平方向に振動し、振動部上板61が回転軸63回りの回転方向に振動する。すなわち、各圧電素子64、65の振動は、回転軸63及び振動部上板61の突起部66からなるクランク機構を通じて回転方向の振動に変換されて振動部上板61に伝達される。
この様な振動部34のZ軸周りの回転方向の振動、振動部35のX方向の振動、振動部36のY方向の振動、及び振動部37のZ方向の振動は、搬送板32へと伝達されて合成される。この結果、搬送板32表面には、回転方向の振動、X方向の振動、Y方向の振動、及びZ方向の振動を合成してなる振動が生じる。
次に、これらの振動の合成について説明する。まず、振動部34の回転方向の振動が式(1)で、振動部35のX方向の振動が式(2)で、振動部36のY方向の振動が式(3)で、振動部37のZ方向の振動が式(4)で与えられているとする。ただし、振動部34の回転方向の振動は、図6における回転軸63を中心とする回転方向の振動であり、式(1)はその角度変化(ラジアン)を表す。
Figure 2007007783
それぞれ振動方向は、Z軸周りの回転方向、X方向、Y方向、Z方向であり、A34、A35、A36、A37がZ軸周りの回転方向の振動振幅、X方向の振動振幅、Y方向の振動振幅、Z方向の振動振幅であり、φ34、φ35、φ36がZ軸方向の振動と他の各振動との位相差である。
ここで、振動部34の回転軸63を原点とするXY座標系を用いて表される搬送板32表面上の点の(x,y)の振動を考える。まず、搬送板32表面に対する振動部34の上板61の振動は、点(x,y)を式(1)で表される角度だけ回転させる変換を行えばよく、次式(5)となる。
Figure 2007007783
次に、振動部37の上板41に対する振動部34の上板61の振動は、この振動にX方向及びY方向の振動を加えたものとなり、次式(6)で表される。
Figure 2007007783
最後に、これにZ方向の振動を合成することでベース1に対する搬送板32の振動が得られ、これは次式(7)で表される振動となる。
Figure 2007007783
この式(7)を用いて搬送板32の振動を求めると、それぞれ図7、図8に示す様になる。ここでは、搬送板32の大きさが10×10(cm)の正方形としている。また、図7、図8において、(a)は三次元空間における搬送板32表面上の各点の軌道であり、(b)はZ方向正側から見たときの平面上の該各点の軌道である。
また、図7は、A34=10(度)、A35=1(mm)、A36=1(mm)、A37=1(mm)、φ34=φ35=φ36=φ37=π/4の場合であり、図8は、A34=10(度)、A35=−1(mm)、A36=−0.5(mm)、A37=2(mm)、φ34=φ35=φ36=φ37=π/2の場合である。
これらの図7、8から、振動を合成すると、搬送板32は、その表面上の各点がそれぞれの位置によって異なる楕円運動を生成し、その楕円運動が各振動部34〜37の振幅及び位相差によって制御可能であることが分かる。
例えば、各平行方向振動部35、36のX方向、Y方向の振動と垂直方向振動部37のZ方向の振動を組み合わせた場合は、搬送板32表面の楕円運動により搬送物33が並進移動する。また、回転方向振動部34の回転方向の振動と垂直方向振動部37のZ方向の振動を組み合わせた場合は、搬送板32表面の楕円運動により搬送物33が回転移動する。また、各振動部の振動の位相差を制御することにより、搬送物33の前後方向の移動を切替えたり、左右方向の移動を切替えたり、時計回りと反時計周りの回転方向を切替えることができる。
次に、図15を参照しつつ、この楕円運動を利用して、搬送機構26により搬送物33を搬送する方法について説明する。
尚、ここでは、ロボットハンドRHの各フィンガ2〜6が搬送物33から離れているものとする。そして、搬送物33の重量により該搬送物33が搬送板32に押し付けられているものとする。
図15は、搬送板32の1回の楕円運動によって搬送物33が移動する様子を示す。図15(a)が初期状態であるとすると、まず図15(b)の様に搬送板32の振動によって搬送物33は斜め上方向に変位する。
このとき、搬送板32と搬送物33との接触箇所をみると、搬送物33に搬送板32が押し付けられ、抗力151が生じる。このため、搬送板32と搬送物33の間に働く最大静止摩擦力が大きくなる。同時に、搬送板32が一方の方向に変位するので、搬送物33が搬送板32表面上で滑らずに該搬送板32に追従して一方向に変位する。
また、振動部32が重力加速度以上の加速度で下方向に移動すると、図15(c)の様に搬送板32と搬送物33は離脱する。もしくは、搬送板32の移動速度が重力加速度以下でこれらが完全に離脱しなくとも、搬送板32表面における摩擦係数が充分に小さくなる。このため、それらの間の最大静止摩擦力が搬送板32から搬送物33に加えられる力よりも小さくなる。このときには、搬送板32が逆方向に変位するものの、搬送物33が搬送板32表面上で滑るので逆方向に変位しない。
すなわち、搬送板32の楕円運動において、搬送板32の上向きの運動のときには搬送物33が搬送板32表面上で滑らずに一方向に変位し、搬送板32の下向きの運動のときには搬送物33が搬送板32表面上で滑って逆方向に変位せず、これにより搬送物33が搬送板32の表面上をδだけ移動する。
尚、ここでは、各フィンガ2〜6が搬送物33から離れていることを想定しているが、各フィンガ2〜6により搬送物33が搬送板32に軽く把持されている状態でも、搬送板32の楕円運動に伴い、搬送物33に搬送板32が押し付けられるときには搬送物33が搬送板32表面上で滑らずに変位し、搬送物33から搬送板32が離れ様とするときには搬送物33が搬送板32表面上で滑って変位せず、これにより搬送物33が搬送板32の表面上で移動する。
図9は、ロボットハンドRHにおける搬送機構の変形例を示す図である。この変形例の搬送機構26Aでは、各振動部34、35、36、37を2個ずつ積み重ねて設けている。
図3の搬送機構26の様に各振動部34、35、36、37を1個ずつ設けた場合は、振動部毎に、振動部の振幅を変化させるために、圧電素子の印加電圧を変化させる必要がある。
これに対して図9に示す様に各振動部34、35、36、37を2個ずつ積み重ねた場合は、同一方向に振動する2つの振動部の振動に位相差持たせることで振幅を変化させることができる。
ここで、それぞれの振動方向が一致する2つの振動部の振動は、次の式(8)、(9)で与えられているとすると、
Figure 2007007783
これらを合成した振動は、次式(10)で表される。
Figure 2007007783
よって、振動に位相差を持たせることで振幅を変化させることができる。一般に、圧電素子の振幅と印加電圧の特性は非線形性が強く、電圧による正確な振幅制御が困難である。これに対して2つの振動部の振動の位相差で振幅を制御すると、振幅の制御精度が向上する。
図10は、ロボットハンドRHにおける搬送機構の他の変形例を示す図である。この変形例の搬送機構26Bでは、搬送板32に高いダンパ特性を持つ、例えばポリウレタンを原料とする柔軟材101を配置している。
ここで、例えば図10に示す様にロボットハンドRHの各フィンガ3、4により搬送物33が柔軟材101に押し付けられると、図11に示す様に柔軟材101が搬送物33に沿った形状に変形する。このとき、柔軟材101のダンパ特性が高いことから、柔軟材101の形状変化に対する抑制力が大きく、搬送物33から各フィンガ3、4を離して、柔軟材101への圧力を除いた後では、元の形状を復帰するまでに時間がかかり、しばらくは柔軟材101の変形形状が維持される。さらに、各振動部の圧電素子により高周波振動を与えた場合にも、同様にダンパ特性が変形を抑制し、柔軟材101が硬度の高い物質のように振舞うため、搬送板32の振動を搬送物33に伝達することが可能である。このため、搬送物33が円筒形等の転がり易いものであっても、変形した柔軟材101の凹凸に沿って、搬送物33の転がり方向の運動を抑制しつつ、搬送物33を円筒の長軸に沿って搬送することができる。
図14は、搬送機構26Bを設けた場合のロボットハンドRHの操作手順を示すフローチャートである。ここでは、まず各フィンガ3、4により搬送物33を柔軟材101に押し付けて、柔軟材101を搬送物33に沿った形状に変形させる(ステップS121)。この後、搬送物33から各フィンガ3、4を離す(ステップS122)。この状態で、しばらくは柔軟材101の変形形状が維持されるので、各振動部の圧電素子により高周波振動を与え、搬送板32を振動させて、搬送物33を柔軟材101の凹凸に沿って搬送する(ステップS123)。
尚、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、多様に変形することができる。例えば、X方向の振動を発生する振動部35及びY方向の振動を発生する振動部36が搬送板32の一方を省略しても良い。また、振動部34〜37の個数を選択的に単数にしたり複数にしても構わない。更に、振動部そのものの構造を変更しても構わない。
本発明の搬送装置の実施形態であるロボットハンドを示しており、(a)はロボットハンド全体の上側からの平面図、(b)はロボットハンドの側面図、(c)はロボットハンドの下側からの平面図、(d)は中指に相当するロボットハンドのフィンガの平面図、(e)は薬指及び小指に相当するロボットハンドの各フィンガの平面図である。 ロボットハンドによる搬送物の操作を示しており、(a)は操作開始前の状態であり、(b)は操作後の状態を示す図である。 (a)及び(b)は、ロボットハンドの搬送機構を示す平面図及び側面図である。 搬送機構におけるZ方向の振動を発生する振動部の構成を示す側面図である。 搬送機構におけるX方向の振動を発生する振動部の構成を示す側面図である。 (a)及び(b)は、搬送機構におけるZ軸周りの回転方向の振動を発生する振動部の構成を示す平面図及び側面図である。 (a)及び(b)は、X、Y、Z方向及び回転方向の振動を設定した状態で、搬送板に伝達される振動パターンを3次元空間及び2次元平面上で示す図である。 (a)及び(b)は、X、Y、Z方向及び回転方向の振動を設定した他の状態で、搬送板に伝達される振動パターンを3次元空間及び2次元平面上で示す図である。 搬送機構の変形例を示す側面図である。 搬送機構の他の変形例を示す側面図である。 図10の搬送機構による搬送物の搬送状態を示す斜視図である。 搬送機構を持たないロボットハンドによる搬送物の操作手順を示すフローチャート。 図3の搬送機構を利用したロボットハンドによる搬送物の操作手順を示すフローチャート。 図10の搬送機構を利用したロボットハンドによる搬送物の操作手順を示すフローチャート。 (a)〜(c)は、図3の搬送機構搬送物の移動過程を示す図である。
符号の説明
1 ベース
2、3、4、5、6 多関節指機構(フィンガ)
7a、7b、7c、7d フィンガ2の回転軸
10a、10b、10c、10d フィンガ3の回転軸
13a、13b、13c フィンガ4の回転軸
16 フィンガ5及びフィンガ6の共通回転軸
17a、17b フィンガ5の回転軸
20a、20b フィンガ6の回転軸
8a、8b フィンガ2のフレーム
11a、11b フィンガ3のフレーム
14a、14b フィンガ4のフレーム
18a、18b フィンガ5のフレーム
21a、21b フィンガ6のフレーム
22a、22b、22c、22d フィンガ2駆動用のモータ
23a、23b、23c、23d フィンガ3駆動用のモータ
24a、24b フィンガ4駆動用のモータ
25 フィンガ5及び6駆動用のモータ
9、12、15、19、22 フィンガ先端部
26 搬送機構
27 搬送物(リモコン装置)
28 リモコン装置のボタン
32 搬送板
33 搬送物
34 回転方向の振動部
35 X方向の振動部
36 Y方向の振動部
37 Z方向の振動部
41、51、61 振動部上板
42、52、62 振動部下板
43、53、64 圧電素子
54、66 振動部上板の突起物
55、67、68 振動部下板の突起物
63 回転軸
101 柔軟材
111 搬送物
151 抗力

Claims (4)

  1. 搬送部と、搬送物を搬送部表面に押し当てる多関節指機構とを備え、
    搬送部は、該搬送部表面に対して平行方向の振動を発生する平行方向振動部と、該搬送部表面に対して垂直方向の振動を発生する垂直方向振動部と、該搬送部表面に対して垂直軸周りの回転方向の振動を発生させる回転方向振動部とを、該搬送部表面に対して積み重ねてなることを特徴とする搬送装置。
  2. 平行方向振動部、垂直方向振動部、及び回転方向振動部は、1個ずつ設けられたことを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
  3. 平行方向振動部、垂直方向振動部、及び回転方向振動部のうちの少なくとも1つは、複数個設けられたことを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
  4. 搬送部表面を、柔軟部材もしくは弾性部材により形成したことを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
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