JP2007007651A - 水質調整装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】イオン交換樹脂18を充填した軟水化濾材充填部に原水を通過させて、その原水を軟水化させる。前記濾材充填部の上流または下流に金属イオン封鎖剤33を設け、軟水化濾材充填部を通過した軟水化水中に金属イオン封鎖剤33が溶出するように構成した。さらに、金属イオン封鎖剤33の上流または下流に分散剤45を設け、スケール表面のリン酸アパタイトが分散されるようにした。
【選択図】図1
Description
前記濾材充填部の上流または下流に金属イオン封鎖剤を収容する封鎖剤収容部を設け、軟水化濾材充填部を通過した軟水化水中に金属イオン封鎖剤が溶出するように構成したことを特徴とする。
請求項3に記載の発明においては、請求項1に記載の発明において、前記イオン交換樹脂として、pH4.0〜6.9の範囲内の軟水化水が生成されるようにしたものを用いたことを特徴とする。
(作用)
この発明においては、原水が濾材充填部を通過することにより、原水中に含まれるイオン物質が濾材充填部のイオン交換樹脂によりイオン交換されて、その原水が軟水化される。その後、濾材充填部を通過した軟水化水が収容部を通過することにより、その軟水化水中に金属イオン封鎖剤が溶出する。よって、イオン交換樹脂のイオン交換能力が低下した場合でも、軟水化水中に溶出した金属イオン封鎖剤により、軟水化効率の低下を補足することができる。このため、イオン交換樹脂を頻繁に交換したり再生したりする必要がなく、長時間にわたって軟水化効率を維持することができて、取り扱いが簡単であるとともに管理コストのアップを抑制することができる。
また、軟水化水中に分散剤が溶出されるようにすれば、アパタイト系スケールを分散させ、結果として、スケール付着を抑制することができる。
図1に示すように、この第1の例の水質調整装置においては、収容ケース11が装備されている。この収容ケース11は、有底円筒状をなすステンレス鋼製のケース本体12と、そのケース本体12の上端開口部にパッキン13を介して締付バンド14により着脱可能に取り付けられたステンレス鋼製の蓋体15とから構成されている。
さて、この水質調整装置において、給水口22の止水弁27が開かれると、水道水等の原水が給水ホース26から給水口22及び入口19を介してカートリッジ16内に供給され、活性炭層46を経て、イオン交換樹脂18中を通過して下方に流される。このとき、原水中に含まれるイオンがイオン交換樹脂18の交換反応基とイオン交換して捕捉され、その原水が軟水化される。
また、イオン交換樹脂18として、H形弱酸性陽イオン交換樹脂が用いれば、軟水化水は、酸性水となる。従って、酸性水の酸洗い作用により、残存スケールを洗浄できる。しかも、酸性水は金属イオン封鎖剤33を容易に溶出させる作用も有する。ここで、軟水化水はpH4.0〜6.9の範囲内であり、pH4.0〜6.0の範囲が好ましい。
この第3の例においては、図3に示すように、収容容器29の容器本体30内の下部に、底壁71と周壁72とよりなる受け皿73が固定され、底壁71には複数の小孔74が透設されている。底壁71上には不織布等の通水シートよりなるフィルタ17が敷設されている。前記底壁71の下方には空間76が形成されている。
この第4の例においては、図4に示すように、前記カートリッジ16は、円筒状の通水シート34及び活性炭層46に包まれた状態の粒状のイオン交換樹脂18と、前記通水シート34の上端に取り付けられた状態で、そのイオン交換樹脂18の上端に設けられた収容容器29とを備えている。パイプ21は通水性を有している。収容容器29の内部には、金属イオン封鎖剤33が収容されている。そして、給水口22からの原水が、カートリッジ16と収容ケース11の内周面との間の間隙から通水シート34及び活性炭層46を介してイオン交換樹脂18内に至り、軟水化水がパイプ21を介して収容容器29の軸心部の通路35を通って出水口23から供給される。
この第5の例においては、図5に示すように、前記第4の例と同様に、給水口22からの原水がケース11とカートリッジ16との間を通ってカートリッジ16内に導入される。カートリッジ16は、上部ケース16gと、下部ケース16hとがネジ部16cを介して固定されている。下部ケース16hの下端部においてパイプ部32と同軸位置に円筒状の調節バルブ61が設けられ、その調節バルブ61には複数の小孔61aが形成されている。カートリッジ16内はフィルタ17により上下に区画され、下部側には活性炭層46が、上部側にはイオン交換樹脂18が充填されている。そして、原水は、その大部分が調節バルブ61を介してパイプ21内に直接至り、残りが小孔61a及び通水孔16eを介して下部ケース16h内に至る。なお、調節バルブ61を回動調節することにより、パイプ21内及び下部ケース16h内への分配率が調節される。
この第6の例においては、図6に示すように、収容容器29が中間壁42を介して上部室43と下部室44とに2分割され、上部室43の上端には上部壁29gを介して合流室29fが区画されている。中間壁42及び上部壁29gにはフィルタ17を有する小孔30aが形成されている。
この実施形態の効果を列挙すれば以下の通りである。
(変更例)
なお、この実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 第6の例において、分散剤45を金属イオン封鎖剤33の上流側に配置すること。
ここで、「残存量」は、前記それぞれの時間ごとのポリリン酸ナトリウムの未溶出残存量を示し、「溶出速度」は、前記各時間ごとの溶出量を積算したものである。
ちなみに、タンニン錠剤の配合割合の一例は以下の通りである。
メタリン酸ナトリウム20%
消石灰9%
メチルセルロース1%
ここで、メタリン酸ナトリウム及び消石灰は、かため機能、メチルセルロースは粘剤として機能する。消石灰は二酸化珪素でもよい。
前述した実施形態及び実施例から把握されるが、請求項に記載されていない技術的思想は以下の通りである。
従って、濾材充填部からの軟水化水が、収容部の隅部に形成された流路を通して流されることにより、溶出が遅延される。従って、通路の位置を規定したのみであるので、部品点数が増えることがなく、構成が簡単である。
(3) 前記収容部の下部における軟水化水の流路の一部に金属イオン封鎖剤の溶出水を貯留するための貯留部を設け、軟水化水が停滞しているときに前記貯留部に金属イオン封鎖剤の溶出水が貯留され、軟水化水が流れるときに前記溶出水が除々に流出されるように構成したことを特徴とする請求項に記載の水質調整装置。
(5) 前記分散剤は、タンニン酸と、メタリン酸ナトリウム及び消石灰のうちの少なくとも一方と、メチルセルロース(カルボキシメチルセルロースでもよい)とを含むことを特徴とする前記技術的思想(4)項に記載の水質調整装置。
Claims (6)
- イオン交換樹脂よりなる軟水化濾材を充填した軟水化濾材充填部に原水を通過させて、その原水を軟水化させるようにした水質調整装置において、
前記濾材充填部の上流または下流に金属イオン封鎖剤を収容する封鎖剤収容部を設け、軟水化濾材充填部を通過した軟水化水中に金属イオン封鎖剤が溶出するように構成したことを特徴とする水質調整装置。 - 前記イオン交換樹脂として、酸性の軟水化水が生成されるようにしたものを用いたことを特徴とする請求項1に記載の水質調整装置。
- 前記イオン交換樹脂として、pH4.0〜6.9の範囲内の軟水化水が生成されるようにしたものを用いたことを特徴とする請求項1に記載の水質調整装置。
- 金属イオン封鎖剤の溶出が少なくなるように、前記封鎖剤収容部は、金属イオン封鎖剤の溶出速度を遅延させるための溶出遅延手段を有することを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載の水質調整装置。
- 前記封鎖剤収容部の上流または下流に分散剤を収容する分散剤収容部を設け、軟水化水中に分散剤が溶出するように構成したことを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載の水質調整装置。
- 前記分散剤はタンニンまたはリグニンを主成分とすることを特徴とする請求項5に記載の水質調整装置。
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