JP2007007650A - チタン触媒、有機チタン反応試剤及びそれらの製造法並びにそれらを用いた反応方法 - Google Patents

チタン触媒、有機チタン反応試剤及びそれらの製造法並びにそれらを用いた反応方法 Download PDF

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Abstract

【課題】炭素−炭素不飽和結合と求電子官能基を有する化合物又は求電子試剤との反応に用いることができる、チタン触媒及びその製造法並びに有機チタン反応試剤及びその製造法を提供すること。
【解決手段】式(1)
TiX1234 (1)〔X1,X2,X3,X4はハロゲン原子、炭素数1〜20のアルコキシ基、アラルキルオキシ基、アリールオキシ基又は−NRxRy基(Rx,Ryは炭素数1〜20のアルキル基等を表す)を示す。〕で表されるチタン化合物と、このチタン化合物の1〜10倍モル量の式(2) R1MgX5 (2)〔R1はβ位に水素原子を有する炭素数2〜10のアルキル基を、X5はハロゲン原子を示す。〕で表されるグリニャール試剤とから調製される、炭素−炭素不飽和結合と求電子官能基を有する化合物又は求電子試剤との反応用チタン触媒。
【選択図】なし

Description

本発明は、有機合成上有用な、新規なチタン触媒、有機チタン反応試剤及びそれらの製造法並びにそれらを用いる有用な反応に関するものである。
従来、チタン化合物は有機合成上有用な化合物として活用されてきたが、そのほとんとがルイス酸触媒として利用するもの〔例えば、アルドール反応、マイケル反応の触媒:向山ら、Angew.Chem.,Int,Ed.Engl.,16,817(1977)、不斉エン反応の触媒:三上ら、J.Am.Chem.Soc.,112,3949(1990)等〕、及び配位子を求核試剤で置き換えて新たな求核試剤として反応させるもの〔例えば、チタン化合物と有機リチウムやグリニヤール反応剤で得られる有機チタンの反応:Reetzら、“Organotitanium Reagents in Organic Synthesis”,Springer(1986)、チタン化合物とアルキルグリニヤール試剤から得られる錯体とエステル化合物との反応:Coreyら、J.Am.Chem.Soc.,116,9345(1994)等〕である。
また、チタン化合物を触媒的に利用して、反応性の低い分子のカップリング反応に用いている例は限られていた〔例えば、チタン化合物と還元剤とから得られる低原子価チタン化合物を用いたカルボニル化合物の二量化反応:McMurryら、Acc.Chem.Res.,,281(1974)、チタン化合物と典型金属化合物の組み合わせで得られるZiegler型反応剤を用いる反応:佐藤ら、有合化、38,234(1980)等〕。
一方、同じ第IVa族のジルコニウムは、ジルコノセン(ビスシクロペンタジエニルジルコニウム)に代表される2価の触媒種として、比較的反応活性の低い炭素−炭素不飽和結合の反応を触媒する等〔例えば、根岸ら、有合比、47,2(1989)等〕、有機合成上極めて有用な金属触媒である。これに対して、チタン化合物でもチタノセンを経由する反応は2,3種知られているが、前述のジルコノセンを経由する反応に比べて優位性を示す例はほとんどない(E.Negishi,Comprehensive Organic Synthesis,Vo15,1163−1184(1991),B.M.Trost,I.Fleming,L.A.Paquette,Eds.,Pergamon Press等)。さらに、ジルコノセン、チタノセンは高価であり、工業的には必ずしも利用しやすい化合物ではなかった。
本発明は、炭素−炭素の不飽和結合と求電子官能基を有する化合物又は求電子試剤との反応に用いることができる、新規なチタン触媒及びその製造法並びに有機チタン反応試剤及びその製造法を提供することを目的とする。更に、本発明は、これらのチタン触媒或いは有機チタン反応試剤を用いた、炭素−炭素の不飽和結合を有する化合物と求電子官能基を有する化合物又は求電子試剤との付加反応方法、或いは炭素−炭素の不飽和結合と求電子官能基とを同一分子内に有する化合物の分子内付加反応方法、更にはアリル置換マロン酸エステルを脱アリル化してマロン酸エステル誘導体を得るための脱アリル化反応方法をも提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、下記一般式(1)で示されるチタン化合物と、このチタン化合物の1〜10倍モル量程度の下記一般式(2)で示されるグリニヤール試剤との存在下、オレフィン化合物、アセチレン化合物、アレン化合物等の炭素−炭素の脂肪族又は脂環式の不飽和結合を有する化合物と、アルデヒド基、ケトン基、イミノ基、ヒドラゾン基、脂肪族又は脂環式の二重結合、三重結合、アシル基、エステル基、カーボネート基等の求電子官能基を有する化合物又は求電子試剤とを反応させた場合、比較的反応活性の低い炭素−炭素の脂肪族又は脂環式の不飽和結合が活性化され、この炭素−炭素不飽和結合を有する化合物と上記種々の求電子官能基を有する化合物又は求電子試剤との付加反応が触媒されて、これら炭素−炭素不飽和結合含有化合物と求電子官能基含有化合物又は求電子試剤との付加物が得られることを見い出した。またこの場合、炭素−炭素の脂肪族又は脂環式の不飽和結合と求電子官能基とを同一分子内に有する化合物を用いた場合には分子内付加反応が有利に進行することを見い出した。更に、上記チタン触媒を用いることにより、下記一般式(3)で表されるアリル置換マロン酸エステル誘導体が脱アリル化し、下記一般式(4)のマロン酸エステル誘導体が副反応を伴わず、高収率で得られることを見い出した。
なお、上述したJ.Am.Chem.Soc.,116,9345(1994)において、Coreyらの反応は、チタン化合物とアルキルグリニヤール試剤という反応試剤を用いており、この組み合わせは本発明と類似であるが、彼らはグリニヤール試剤由来のアルキル基を求核試剤として反応させている。一方、本発明はチタン化合物とアルキルグリニヤール試剤から生成する反応種を触媒的に利用して、各種の不飽和化合物と求電子試剤の反応を行っている。即ち、グリニヤール試剤由来のアルキル基を反応に用いていない点でCoreyらの反応と本質的に異なっており、その適用範囲は広い。
即ち、本発明は、
〔1〕一般式(1)
TiX1234 (1)
〔式中、X1,X2,X3,X4はそれぞれ独立にハロゲン原子、炭素数1〜20のアルコキシ基、アラルキルオキシ基、アリールオキシ基又は−NRxRy基(Rx,Ryはそれぞれ独立に炭素数1〜20のアルキル基又はアラルキル基を表す)を示す。又は、X1,X2,X3,X4のいずれか同士が環を形成していてもよい。〕で表されるチタン化合物と、このチタン化合物の1〜10倍モル量の一般式(2)
1MgX5 (2)
〔式中、R1はβ位に水素原子を有する炭素数2〜10のアルキル基を示し、X5はハロゲン原子を示す。〕で表されるグリニャール試剤とから調製される、炭素−炭素の不飽和結合と求電子官能基を有する化合物又は求電子試剤との反応用チタン触媒、
〔2〕チタン化合物が不斉配位子を有するものである〔1〕のチタン触媒、
〔3〕一般式(1)
TiX1234 (1)
〔式中、X1,X2,X3,X4はそれぞれ独立にハロゲン原子、炭素数1〜20のアルコキシ基、アラルキルオキシ基、アリールオキシ基又は−NRxRy基(Rx,Ryはそれぞれ独立に炭素数1〜20のアルキル基又はアラルキル基を表す)を示す。又は、X1,X2,X3,X4のいずれか同士が環を形成していてもよい。〕で表されるチタン化合物と、このチタン化合物の1〜10倍モル量の一般式(2)
1MgX5 (2)
〔式中、R1はβ位に水素原子を有する炭素数2〜10のアルキル基を示し、X5はハロゲン原子を示す。〕で表されるグリニャール試剤とを−78〜0℃で反応させることを特徴とする炭素−炭素の不飽和結合と求電子官能基を有する化合物又は求電子試剤との反応用チタン触媒の製造法、
〔4〕チタン化合物が不斉配位子を有するものである〔3〕のチタン触媒の製造法、
〔5〕一般式(1)
TiX1234 (1)
〔式中、X1,X2,X3,X4はそれぞれ独立にハロゲン原子、炭素数1〜20のアルコキシ基、アラルキルオキシ基、アリールオキシ基又は−NRxRy基(Rx,Ryはそれぞれ独立に炭素数1〜20のアルキル基又はアラルキル基を表す)を示す。X1,X2,X3,X4のいずれか同士が環を形成していてもよい。〕で表されるチタン化合物と、このチタン化合物の1〜10倍モル量の一般式(2)
1MgX5 (2)
〔式中、R1はβ位に水素原子を有する炭素数2〜10のアルキル基を示し、X5はハロゲン原子を示す。〕で表されるグリニャール試剤、及び炭素−炭素の不飽和結合を有する化合物とから調製される有機チタン反応試剤、
〔6〕チタン化合物が不斉配位子を有するものである〔5〕の有機チタン反応試剤、
〔7〕炭素−炭素の不飽和結合を有する化合物が、オレフィン化合物、アセチレン化合物又はアレン化合物である〔5〕又は〔6〕の有機チタン反応試剤、
〔8〕一般式(1)
TiX1234 (1)
〔式中、X1,X2,X3,X4はそれぞれ独立にハロゲン原子、炭素数1〜20のアルコキシ基、アラルキルオキシ基、アリールオキシ基又は−NRxRy基(Rx,Ryはそれぞれ独立に炭素数1〜20のアルキル基又はアラルキル基を表す)を示す。又は、X1,X2,X3,X4のいずれか同士が環を形成していてもよい。〕で表されるチタン化合物と、このチタン化合物の1〜10倍モル量の一般式(2)
1MgX5 (2)
〔式中、R1はβ位に水素原子を有する炭素数2〜10のアルキル基を示し、X5はハロゲン原子を示す。〕で表されるグリニャール試剤、及び炭素−炭素の不飽和結合とを有する化合物とを−78〜0℃で反応させることを特徴とする有機チタン反応試剤の製造法、
〔9〕チタン化合物が不斉配位子を有するものである〔8〕の製造法、
〔10〕炭素−炭素の不飽和結合を有する化合物が、オレフィン化合物、アセチレン化合物又はアレン化合物である〔8〕又は〔9〕の製造法、
〔11〕一般式(1)
TiX1234 (1)
〔式中、X1,X2,X3,X4はそれぞれ独立にハロゲン原子、炭素数1〜20のアルコキシ基、アラルキルオキシ基、アリールオキシ基又は−NRxRy基(Rx,Ryはそれぞれ独立に炭素数1〜20のアルキル基又はアラルキル基を表す)を示す。又は、X1,X2,X3,X4のいずれか同士が環を形成していてもよい。〕で表されるチタン化合物、このチタン化合物の1〜10倍モル量の一般式(2)
1MgX5 (2)
〔式中、R1はβ位に水素原子を有する炭素数2〜10のアルキル基を示し、X5はハロゲン原子を示す。〕で表されるグリニャール試剤、及び炭素−炭素の不飽和結合を有する化合物を−78〜0℃で処理した後、求電子官能基を有する化合物又は求電子試剤を付加反応させることを特徴とする付加反応方法、
〔12〕〔5〕の有機チタン反応試剤に、求電子官能基を有する化合物又は求電子試剤を加えて該反応試剤の炭素−炭素の不飽和結合を有する化合物と付加反応させることを特徴とする付加反応方法、
〔13〕求電子官能基を有する化合物を炭素−炭素の不飽和結合を有する化合物と反応させた後、更に別途求電子官能基含有化合物を添加するようにした〔11〕又は〔12〕の方法、
〔14〕求電子官能基を有する化合物を炭素−炭素の不飽和結合を有する化合物と反応させた後、求電子試剤を添加するようにした〔11〕,〔12〕又は〔13〕の方法、
〔15〕〔11〕の方法において、炭素−炭素の不飽和結合を有する化合物と求電子官能基を有する化合物又は求電子試剤の代りに、炭素−炭素の不飽和結合と求電子官能基とを同一分子内に有する化合物を用いて分子内付加反応させることを特徴とする付加反応方法、
〔16〕炭素−炭素の不飽和結合と求電子官能基とを有する化合物を分子内付加反応させた後、更に別途求電子官能基含有化合物を添加するようにした〔15〕の方法、
〔17〕炭素−炭素の不飽和結合と求電子官能基とを有する化合物を分子内付加反応させた後、求電子試剤を添加するようにした〔15〕又は〔16〕の方法、
〔18〕チタン化合物が不斉配位子を有するものである〔11〕乃至〔17〕のいずれかの方法、
〔19〕炭素−炭素の不飽和結合を有する化合物が、オレフィン化合物、アセチレン化合物又はアレン化合物である〔11〕乃至〔18〕のいずれかの方法、
〔20〕求電子官能基が、アルデヒド基、ケトン基、イミノ基、ヒドラゾン基、脂肪族二重結合、脂肪族三重結合、アシル基、エステル基又はカーボネート基である〔11〕乃至〔19〕のいずれかの方法、
〔21〕求電子試剤が、水、重水、塩素、臭素、ヨウ素、N−ブロモサクシミド、酸素、炭酸ガス又は一酸化炭素である〔11〕,〔12〕,〔14〕,〔17〕,〔18〕,〔19〕又は〔20〕の方法。
〔22〕下記一般式(1)
TiX1234 (1)
〔式中、X1,X2,X3,X4はそれぞれ独立にハロゲン原子、炭素数1〜20のアルコキシ基、アラルキルオキシ基、アリールオキシ基又は−NRxRy(Rx,Ryはそれぞれ独立に炭素数1〜20のアルキル基又はアラルキル基を表す)を示す。又は、X1,X2,X3,X4のいずれか同士が環を形成していてもよい。〕で表されるチタン化合物と、このチタン化合物の1〜10倍モル量の下記一般式(2)
1MgX5 (2)
〔式中、R1はβ位に水素原子を有する炭素数2〜10のアルキル基を示し、X5はハロゲン原子を示す。〕で表されるグリニャール試剤とを反応させることにより得られるチタン触媒の存在下に、下記一般式(3)
23C=CR4CH2C(Ra)(COORb)2 (3)
〔式中、R2,R3,R4はそれぞれ独立に水素原子又は炭素数1〜10のアルキル基を示し、Raは炭素数1〜20の置換又は非置換のアルキル基、アルケニル基又はアラルキル基を示し、Rbは炭素数1〜10のアルキル基又はアラルキル基を示す。〕で表されるアリル置換マロン酸エステル誘導体を脱アリル化することを特徴とする下記一般式(4)
RaCH(COORb)2 (4)
〔式中、Ra,Rbは前記に同じ。〕で表されるマロン酸エステル誘導体の製造方法、
〔23〕下記一般式(5)
23C=CR4CH2CH(COORb)2 (5)
〔式中、R2,R3,R4はそれぞれ独立に水素原子又は炭素数1〜10のアルキル基を示し、Rbは炭素数1〜10のアルキル基又はアラルキル基を示す。〕で表されるアリルマロン酸エステルをアルキル化することにより、下記一般式(3)
23C=CR4CH2C(Ra)(COORb)2 (3)
〔式中、R2,R3,R4,Rbは前記に同じ。Raは炭素数1〜20の置換又は非置換のアルキル基、アルケニル基又はアラルキル基を示す。〕で表されるアリル置換マロン酸エステル誘導体を合成し、次いでこの誘導体を、下記一般式(1)
TiX1234 (1)
〔式中、X1,X2,X3,X4はそれぞれ独立にハロゲン原子、炭素数1〜20のアルコキシ基、アラルキルオキシ基、アリールオキシ基又は−NRxRy(Rx,Ryはそれぞれ独立に炭素数1〜20のアルキル基又はアラルキル基を表す)を示す。又は、X1,X2,X3,X4のいずれか同士が環を形成していてもよい。〕で表されるチタン化合物と、このチタン化合物の1〜10倍モル量の下記一般式(2)
1MgX5 (2)
〔式中、R1はβ位に水素原子を有する炭素数2〜10のアルキル基を示し、X5はハロゲン原子を示す。〕で表されるグリニャール試剤とを反応させることにより得られるチタン触媒の存在下に、脱アリル化することを特徴とする下記一般式(4)
RaCH(COORb)2 (4)
〔式中、Ra,Rbは前記に同じ。〕で表されるマロン酸エステル誘導体の製造法、
〔24〕R2,R3,R4がそれぞれ水素原子である〔22〕又は〔23〕の方法、
〔25〕一般式(1)
TiX1234 (1)
〔式中、X1,X2,X3,X4はそれぞれ独立にハロゲン原子、炭素数1〜20のアルコキシ基、アラルキルオキシ基、アリールオキシ基又は−NRxRy基(Rx,Ryはそれぞれ独立に炭素数1〜20のアルキル基又はアラルキル基を表す)を示す。又は、X1,X2,X3,X4のいずれか同士が環を形成していてもよい。〕で表されるチタン化合物、このチタン化合物の1〜10倍モル量の一般式(2)
1MgX5 (2)
〔式中、R1はβ位に水素原子を有する炭素数1〜20のアルキル基を示し、X5はハロゲン原子を示す。〕で表されるグリニャール試剤、及びイミン化合物を−78〜0℃で処理した後、求電子官能基化合物を付加反応させることを特徴とする付加反応方法
を提供する。
本発明のチタン触媒、有機チタン反応試剤は、比較的反応活性の低い炭素−炭素不飽和結合を活性化して、求電子官能基との反応を触媒するものであり、しかも安価で工業的に有利である。また、かかるチタン触媒、有機チタン反応試剤を用いた炭素−炭素不飽和結合と求電子官能基との反応により確実にかつ工業的有利に炭素−炭素不飽和結合含有化合物と求電子官能基含有化合物との種々の付加反応物、或いは同一分子内に炭素−炭素不飽和結合と求電子官能基とを有する化合物の種々の分子内付加反応物を得ることができる。
さらに、本発明によれば、特定のチタン触媒を用いて式(3)のアリル置換マロン酸エステル誘導体の脱アリル化を行うことによって、アリル基をマロン酸エステルの酸性水素原子の保護基として用いることができ、目的とする式(4)のマロン酸エステル誘導体を副反応を少なくして高収率で合成できる。
本発明の第1発明は、一般式(1)
TiX1234 (1)
〔式中、X1,X2,X3,X4はそれぞれ独立にハロゲン原子、炭素数1〜20のアルコキシ基、アラルキルオキシ基、アリールオキシ基又は−NRxRy基(Rx,Ryはそれぞれ独立に炭素数1〜20のアルキル基又はアラルキル基を表す)を示す。又は、X1,X2,X3,X4のいずれか同士が環を形成していてもよい。〕で表されるチタン化合物と、このチタン化合物の1〜10倍モル量の一般式(2)
1MgX5 (2)
〔式中、R1はβ位に水素原子を有する炭素数2〜10のアルキル基を示し、X5はハロゲン原子を示す。〕で表されるグリニヤール試剤とからなる、炭素−炭素の不飽和結合と求電子官能基を有する化合物又は求電子試剤との反応用チタン触媒である。
また、第2発明は上記式(1)のチタン化合物と、チタン化合物の1〜10倍モル量の上記式(2)のグリニヤール試剤とを反応させて、チタン触媒を製造する方法である。
ここで、一般式(1)中のX1,X2,X3,X4はそれぞれ独立にハロゲン原子、炭素数1〜20のアルコキシ基、アラルキルオキシ基又はアリールオキシ基、あるいは−NRxRy基(Rx,Ryはそれぞれ独立に炭素数1〜20のアルキル基又はアラルキル基を表す)を示す。又は、X1,X2,X3,X4のいずれか同士が環を形成していてもよい。
この場合、ハロゲン原子の具体例としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子を挙げることができ、炭素数1〜20のアルコキシ基、アラルキルオキシ基又はアリールオキシ基として具体的には、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、i−プロポキシ、ブトキシ、i−ブトキシ、sec−ブトキシ、t−ブトキシ、ヘキシルオキシ、ヘプチルオキシ、オクチルオキシ、ノニルオキシ、メンチルオキシ、ベンジルオキシ、フェネチルオキシ、フェノキシ、ナフチルオキシ、ビフェニルオキシ、ビナフチルオキシ等を挙げることができ、Rx,Ryとして具体的には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、s−ブチル、t−ブチル、ヘキシル、シクロヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、ベンジル、フェネチル、ナフチルエチル等を挙げることができる。環を形成した基としては、酸素原子又は窒素原子でチタン原子に結合して5乃至7員環を形成するもので、具体的にはエチレンジオキシ、プロピレンジオキシ、1,2−ジメチルエチレンジオキシ、酒石酸ジエステルジオキシ、ビフェニル−1,1'−ジオキシ、ビナフチル−1,1'−ジオキシ、エチレン−1−アミノ−2−オキシ等を挙げることができる。一般式(1)で表されるチタン化合物として好ましくは、テトライソプロポキシチタン、クロロトリイソプロポキシチタン、ジクロロジプロポキシチタンを例示することができる。
なお、チタン化合物として不斉配位子を持つものを使用すると、後述するように求電子官能基との反応を不斉反応化することができ、光学活性な化合物を得ることができる。不斉配位子としては、例えば、α−フェネチルオキシ、α−フェネチルアミノ、メンチルオキシ、酒石酸ジエステルジオキシ、ビフェニルジオキシ、ビナフチルジオキシ、2−フェニル−エチレン−1−アミノ−2−オキシ等が挙げられる。
一般式(2)の中のR1はβ位に水素原子を有する炭素数2〜10のアルキル基を示し、X5はハロゲン原子を示すが、β位に水素原子を有する炭素数2〜10のアルキル基としては、具体的には、エチル、プロピル、i−プロピル、ブチル、i−ブチル、sec−ブチル、ペンチル、i−ペンチル、ヘキシル、i−ヘキシル、ペプチル、i−ヘプチル、オクチル、i−オクチル、ノニル、i−ノニル、デシル又はi−デシルを挙げることができ、ハロゲン原子の具体例としては、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子を挙げることができる。一般式(2)で表されるグリニヤール試剤として好ましくは、エチルマグネシウムクロリド、エチルマグネシウムブロミド、プロピルマグネシウムクロリド、プロピルマグネシウムブロミド、i−プロピルマグネシウムクロリド、i−プロピルマグネシウムブロミドを例示することができる。
また、第2発明のチタン触媒の調製法は、一般式(1)で表されるチタン化合物と、このチタン化合物の1〜10倍モル量の一般式(2)で表されるグリニヤール試剤とを、不活性溶媒中で反応させればよい。不活性溶媒としては反応に関与しないものであればよく、ヘキサン、ヘプタン等の飽和炭化水素系、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素系、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、t−ブチルメチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル系又はこれらの混合溶媒を挙げることができる。好ましくはエーテル系溶媒、特にジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、t−ブチルメチルエーテルである。反応温度は−100〜0℃、好ましくは−78〜−10℃である。反応時間は反応温度によって異なるが、1分〜20時間、好ましくは10分〜2時間である。チタン化合物に対するグリニヤール試剤の当量は、1〜10当量でよいが、反応基質との副反応を避けるためにも特に1.5〜2.5当量とすることが望ましい。
上記チタン化合物とグリニヤール試剤とからなるチタン触媒は、炭素−炭素の不飽和結合と求電子官能基との反応系に添加して用いられるが、この場合、その使用に当ってはチタン化合物とグリニヤール試剤とはこれを予め反応させたものを該反応系に添加してもよいが、手順の簡略化等の点からチタン化合物とグリニヤール試剤とをそれぞれ上記反応系に別々に添加し、該反応系でチタン化合物とグリニヤール試剤とを反応させることによっても使用することができる。ここで、上記反応系には、チタン化合物とグリニヤール試剤とを添加する際、炭素−炭素の不飽和結合を有する化合物と求電子官能基を有する化合物又は求電子試剤との両者が含まれていなくともよく、いずれか一方、好ましくは前者の化合物を含んでいればよい。
次に、本発明の第3発明は、上記式(1)のチタン化合物と、このチタン化合物の1〜10倍モル量の上記式(2)のグリニヤール試剤、及び炭素−炭素の不飽和結合を有する化合物とからなる有機チタン反応試剤であり、第4発明は、上記式(1)のチタン化合物と、このチタン化合物の1〜10倍モル量の式(2)のグリニヤール試剤、及び炭素−炭素の不飽和結合を有する化合物とを混合して、有機チタン反応試剤を製造する方法である。
ここで、炭素−炭素不飽和結合としては、脂肪族又は脂環式の二重結合又は三重結合であり、化合物としてはオレフィン化合物、アセチレン化合物、又はアレン化合物である。
また、この炭素−炭素不飽和結合含有化合物の使用量は、該化合物1当量に対し、上記チタン化合物とこのチタン化合物の1〜10倍モル量のグリニヤール試剤とからなるチタン触媒が0.01〜5当量、特に0.5〜1.2当量であるような量とすることが好ましい。
この有機チタン反応試剤は、その炭素−炭素不飽和結合を有する化合物が求電子官能基を有する化合物又は求電子試剤と付加反応するものである。
この有機チタン反応試剤は、上記チタン化合物、グリニヤール試剤、炭素−炭素不飽和結合含有化合物を不活性溶媒中で混合、反応させることにより得ることができる。不活性溶媒としては、反応に関与しないものであればよく、ヘキサン、ヘプタン等の飽和炭化水素系、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素系、ジエチルエーテル、シイソプロピルエーテル、t−ブチルメチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル系、ジクロロメタン、ジクロロエタン等のハロゲン系又はこれらの混合溶媒を挙げることができるが、特にエーテル系溶媒が好ましい。反応温度は−100℃〜溶媒の還流温度、好ましくは−78℃〜0℃である。反応時間は反応温度によって異なるが、1分〜20時間、好ましくは10分〜4時間である。
本発明の上記チタン触媒は、炭素−炭素不飽和結合(脂肪族又は脂環式のC−C二重結合及びC−C三重結合)を活性化し、種々の求電子官能基及び求電子試剤との反応を触媒する。
従って、本発明の第5発明は、上記一般式(1)のチタン化合物と、このチタン化合物の1〜10倍モル量の上記一般式(2)のグリニヤール試剤の存在下に、炭素−炭素の不飽和結合を有する化合物と求電子官能基を有する化合物又は求電子試剤とを付加反応させる付加反応方法であり、第6発明は、この付加反応方法において、炭素−炭素の不飽和結合を有する化合物と求電子官能基を有する化合物の代わりに、炭素−炭素の不飽和結合と求電子官能基とを同一分子内に有する化合物を用いて分子内付加反応させる付加反応方法であり、第7発明は、上記チタン反応試剤に、求電子官能基を有する化合物又は求電子試剤を加えて炭素−炭素の不飽和結合を有する化合物と付加反応させる付加反応方法である。
求電子官能基としては、アルデヒド基、ケトン基、イミノ基、ヒドラゾン基、二重結合、三重結合、アシル基、エステル基、又はカーボネート基等が挙げられ、化合物としてはアルデヒド化合物、ケトン化合物、イミン化合物、ヒドラゾン化合物、オレフィン化合物、アセチレン化合物、アシル化合物、エステル化合物、α,β不飽和カルボニル化合物、又は炭酸エステル化合物等である。これら官能基が上記炭素−炭素不飽和化合物の分子内にあってもよい。求電子試剤としては、水、重水、塩素、臭素、ヨウ素、N−ブロモサクシミド、酸素、炭酸ガス、一酸化炭素等である。
反応は、中間にチタン触媒と炭素−炭素不飽和結合とで有機チタン反応試剤が生成し、これがさらに求電子官能基又は求電子試剤と反応すると考えられる。この場合、反応は不活性溶媒中で行う。不活性溶媒としては、反応に関与しないものであればよく、ヘキサン、ヘプタン等の飽和炭化水素系、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素系、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、t−ブチルメチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル系、ジクロロメタン、ジクロロエタン等のハロゲン系又はこれらの混合溶媒を挙げることができる。チタン触媒調製と連続化するためには、同一のエーテル系溶媒が好ましい。反応温度は−100℃〜溶媒の還流温度、好ましくは−78℃〜0℃である。
反応時間は反応温度によって異なるが、1分〜20時間、好ましくは10分〜4時間である。各基質の当量は、炭素−炭素不飽和結合化合物1当量に対し、求電子官能基化合物を0.5〜2当量、好ましくは0.7〜1.3当量、チタン触媒を0.01〜5当量、好ましくは0.5〜1.2当量である。各基質の添加順序は、触媒調製後、炭素−炭素不飽和結合含有化合物を加え、次いで求電子官能基含有化合物又は求電子試剤を加える方法、炭素−炭素不飽和結合含有化合物共存下に触媒調製を行い、しかる後求電子官能基含有化合物又は求電子試剤を加える方法、炭素−炭素不飽和結合含有化合物と求電子官能基含有化合物又は求電子試剤の混合溶液中に触媒を加える方法、チタン化合物、グリニヤール試剤、炭素−炭素不飽和結合含有化合物及び求電子官能基含有化合物又は求電子試剤を同時に混合する方法等がある。
炭素−炭素不飽和結合と求電子官能基が同一分子内に共存する場合も、触媒調製後、反応基質を加えてもよいし、反応基質共存下で触媒調製してもよい。求電子官能基含有化合物との反応後、水等の求電子試剤を加えることにより反応を停止することができる。
さらに、代表的な反応型を示し、本発明の有用性を説明する。なお、以下の式中、Ra〜Rkは有機置換基を表し、それぞれ独立に、水素原子、置換もしくは無置換の直鎖又は分枝の炭素数1〜20、特に1〜10のアルキル基、アラルキル基、アルケニル基又はアルキニル基、置換もしくは無置換の芳香族基、複素環基又はシクロアルカン基、アルキル又は芳香族置換シリル基、アルキル又は芳香族置換スズ基、エステル基等を表す。
1〜C20のアルキル基としては、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、ペンチル、オクチル、デシル、ドデシル、オクタデシル、エイコサニル等が挙げられる。
7〜C17のアラルキル基としては、ベンジル、フェネチル、α−メチルベンジル等が挙げられる。
2〜C20のアルケニル基としては、ビニル、アリル、クロチル、デセニル、ドデセニル、オクタデセニル、エイコセニル等が挙げられる。
2〜C20のアルキニル基としては、エチニル、ヘキシニル、デシニル、ドデシニル、オクタデシニル、エイコシニル等が挙げられる。
芳香族基としては、フェニル、ナフチル、アントラニル等が挙げられる。
複素環基としては、フリル、チオフェニル、ピラゾリル等が挙げられる。
3〜C10のシクロアルキル基としては、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロデシル等が挙げられる。
置換シリル基としては、トリメチルシリル、トリエチルシリル、トリ−n−プロピルシリル、トリ−n−ブチルシリル、t−ブチルジメチルシリル、トリ−n−デシルシリル等が挙げられる。
アルキル又は芳香族置換スズ基としては、トリメチルスズ、トリエチルスズ、トリブチルスズ、トリフェニルスズ、トリベンジルスズ等が挙げられる。
エステル基としては、C2〜C11のエステル基、例えばメチルエステル、エチルエステル、ブチルエステル、デシルエステル等が挙げられる。
上記C1〜C20のアルキル基、C7〜C17のアラルキル基、C2〜C20のアルケニル基、C2〜C20のアルキニル基、芳香族基、複素環基、C3〜C10のシクロアルキル基、置換シリル基、アルキル又は芳香族置換スズ基、エステル基は、ハロゲン原子、C1〜C10のアシル基、C1〜C10のカーバメート基、C1〜C10のエーテル基、C1〜C10のスルホン酸エステル基、C1〜C10の燐酸エステル基、C7〜C17のアラルキル基、C2〜C11のエステル基等で置換されていてもよい。
以下、具体例を挙げる。
オレフィン化合物としては、置換されていてもよいハロゲン化アリル、置換されていてもよいアリルアルコール誘導体が挙げられる。
置換されていてもよいハロゲン化アリルとしては、C1〜C20のアルキル置換ハロゲン化アリル、フェニル置換ハロゲン化アリル、o−ハロゲノフェニル置換ハロゲン化アリル、m−ハロゲノフェニル置換ハロゲノ化アリル、p−ハロゲノフェニル置換ハロゲン化アリル等が挙げられる。
置換されていてもよいアリルアルコール誘導体としては、C4〜C13のアリルアルコールアルキルエステル、C4〜C13のアリルアルコールアルキルカーバメート、C4〜C13のアリルアルコールアルキルエーテル、C4〜C13のアリルアルコールアルキルスルホン酸エステル、アリルアルコール−o−ヒドロキシフェニルスルホン酸エステル、アリルアルコール−m−ヒドロキシフェニルスルホン酸エステル、アリルアルコール−p−ヒドロキシフェニルスルホン酸エステル、C4〜C13のアリルアルコールアルキル燐酸エステル等が挙げられる。
上記アリルアルコール誘導体は、更にC1〜C20のアルキル基、フェニル基、o−ハロゲノフェニル基、m−ハロゲノフェニル基、p−ハロゲノフェニル基等で置換されていてもよい。
アセチレン化合物としては、置換されていてもよいC2〜C20の三重結合を有する化合物、置換されていてもよいハロゲン化プロパギル、置換されていてもよいトリアルキル(C3〜C12)シリルハロゲン化プロパギル、置換されていてもよいプロパギルアルコール誘導体が挙げられる。
置換されていてもよいC2〜C20の三重結合を有する化合物の置換基としては、C1〜C20のアルキル基、フェニル基、o−ハロゲノフェニル基、m−ハロゲノフェニル基、p−ハロゲノフェニル基、トリアルキル(C3〜C12)シリル基等で置換されていてもよい。
置換されていてもよいハロゲン化プロパギルとしては、C1〜C20のアルキル置換ハロゲン化プロパギル、フェニル置換ハロゲン化プロパギル、o−ハロゲノフェニル置換ハロゲン化プロパギル、m−ハロゲノフェニル置換ハロゲン化プロパギル、p−ハロゲノフェニル置換ハロゲン化プロパギル等が挙げられる。
置換されていてもよいトリアルキル(C3〜C12)シリルハロゲン化プロパギルとしては、トリメチルシリルハロゲン化プロパギル、トリエチルシリルハロゲン化プロパギル、トリ−n−プロピルシリルハロゲン化プロパギル、トリ−n−ブチルシリルハロゲン化プロパギル、t−ブチルジメチルシリルハロゲン化プロパギル、トリ−n−デシルシリルハロゲン化プロパギル等が挙げられる。
置換されていてもよいプロパギルアルコール誘導体としては、C4〜C13のプロパギルアルコールアルキルエステル、C4〜C13のプロパギルアルコールアルキルカーバメート、C4〜C13のプロパギルアルコールアルキルエーテル、C4〜C13のプロパギルアルコールアルキルスルホン酸エステル、プロパギルアルコール−o−ヒドロキシフェニルスルホン酸エステル、プロパギルアルコール−m−ヒドロキシフェニルスルホン酸エステル、プロパギルアルコール−p−ヒドロキシフェニルスルホン酸エステル、C4〜C13のプロパギルアルコールアルキル燐酸エステル等が挙げられる。
上記トリアルキル(C3〜C12)シリルハロゲン化プロパギル、プロパギルアルコール誘導体は、更にC1〜C20のアルキル基、フェニル基、o−ハロゲノフェニル基、m−ハロゲノフェニル基、p−ハロゲノフェニル基、トリアルキル(C3〜C12)シリル基等で置換されていてもよい。
アレン化合物としては、置換されていてもよいハロゲン化アレニル、置換されていてもよいアレニルアルコール誘導体が挙げられる。
置換されていてもよいハロゲン化アレニルとしては、C1〜C20のアルキル置換ハロゲン化アレニル、C3〜C10のシクロアルキル置換ハロゲン化アレニル、フェニル置換ハロゲン化アレニル、o−ハロゲノフェニル置換ハロゲン化アレニル、m−ハロゲノフェニル置換ハロゲン化アレニル、p−ハロゲノフェニル置換ハロゲン化アレニル等が挙げられる。
置換されていてもよいアレニルアルコール誘導体としては、C4〜C13のアレニルアルコールアルキルエステル、C4〜C13のアレニルアルコールアルキルカーバメート、C4〜C13のアレニルアルコールアルキルエーテル、C4〜C13のアレニルアルコールアルキルスルホン酸エステル、アレニルアルコール−o−ヒドロキシフェニルスルホン酸エステル、アレニルアルコール−m−ヒドロキシフェニルスルホン酸エステル、アレニルアルコール−p−ヒドロキシフェニルスルホン酸エステル、C4〜C13のアレニルアルコールアルキル燐酸エステル等が挙げられる。
上記アレニルアルコール誘導体は、更にC1〜C20のアルキル基、フェニル基、o−ハロゲノフェニル基、m−ハロゲノフェニル基、p−ハロゲノフェニル基等で置換されていてもよい。
上記ハロゲンとしては、弗素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等が挙げられる。
アルデヒド化合物としては、C1〜C10のアルキルアルデヒド、C4〜C14のシクロアルキルアルデヒド、C2〜C14のシクロアルキルアルデヒド、ベンズアルデヒド、o−ハロゲノベンズアルデヒド、m−ハロゲノベンズアルデヒド、p−ハロゲノベンズアルデヒド、C1〜C10のアルキルエステル基置換フェニルアルデヒド、o−ハロゲノ桂皮アルデヒド、m−ハロゲノ桂皮アルデヒド、p−ハロゲノ桂皮アルデヒド、p−ハロゲノベンズアルデヒド、フリルアルデヒド、チオフェンアルテヒド等が挙げられる。
ケトン化合物としては、C3〜C20のアルキルケトン、C4〜C30のアルキルエステル基置換アルキルケトン、C3〜C10のシクロアルキルケトン、アセトフェノン、テトラロン、デカロン、フリルケトン、チオフェノケトン等が挙げられる。
イミン化合物としては、上記アルデヒド化合物とC1〜C10のアルキルアミン、アニリン、ベンジルアミンとの反応物が挙げられる。
ヒドラゾン化合物としては、上記ケトン化合物とC1〜C10のアルキルヒドラジンとの反応物が挙げられる。
オレフィン化合物としては、置換されていてもよいアリルアルコール誘導体が挙げられる。
置換されていてもよいアリルアルコール誘導体としては、C4〜C13のアリルアルコールアルキルエステル、C4〜C13のアリルアルコールアルキルカーバメート等が挙げられる。
上記アリルアルコール誘導体は、更にC1〜C20のアルキル基、フェニル基、o−ハロゲノフェニル基、m−ハロゲノフェニル基、p−ハロゲノフェニル基等で置換されていてもよい。
I.アセチレン化合物と求電子官能基含有化合物との反応
(1)アセチレン化合物とアルデヒド又はケトンとの反応
Figure 2007007650
生成物としては、付加物であるアリルアルコール体(A)及び/又は(B)が得られる。二重結合の付加位置は置換基によって異なり、2種類あるが、二重結合の立体はRa,Rbについてシス体のみ得られる。
(2)アセチレン化合物とイミンとの反応
Figure 2007007650
生成物としては、付加物であるアリルアミン体(C)及び/又は(D)が得られる。
(3)アセチレン化合物とヒドラゾン化合物との反応
Figure 2007007650
生成物としては、付加物であるヒトラジン体(E)及び/又は(F)が得られる。
(4)アセチレン化合物とアリル化合物との反応
Figure 2007007650
生成物としては、Xaが脱離した付加物であるジエン体(G)及び/又は(H)が得られる。
(5)アセチレン化合物とプロパルギル化合物との反応
Figure 2007007650
生成物としては、Xaが脱離した付加物であるアレン体(I)及び/又は(J)が得られる。
(6)プロパルギル化合物とアルデヒド又はケトンとの反応
Figure 2007007650
Rkが水素原子である末端アセチレン化合物の場合、生成物はXaが脱離した付加物であるアセチレン体(K)が得られる。Rkが水素原子以外の有機置換基である場合、Rc,Rd共に水素原子の場合は生成物はXaが脱離した付加物であるアレン体(L)が得られるが、Rc,Rdがどちらか一方でも水素原子でない場合はアセチレン体(K)が得られる。また、Xaが保護基で保護された水酸基で、脱離能が低い場合、主生成物として(K')が、副生物として(L)が得られる。
II.オレフィン化合物と求電子官能基化合物との反応
(1)アリル化合物とアルデヒド又はケトンとの反応
Figure 2007007650
生成物は、Xaが脱離した付加物であるアルコール体(M)又は(N)である。
(2)アリル化合物とイミン化合物との反応
Figure 2007007650
生成物は、Xaが脱離した付加物であるアミン体(O)又は(P)である。
III.アレン化合物と求電子官能基化合物との反応
(1)アレン化合物とアルデヒド又はケトンとの反応
Figure 2007007650
生成物は、Xaが脱離した付加物であるアレン体(Q)及び/又はジエン体(R)である。
なお、上述した各反応では、反応後処理として、通常、求電子試剤でもある水を加え、チタン基部分を水素原子に置き換えるが、水の代わりに重水D2Oを加えれば重水素原子Dが、また、ヨウ素を加えればヨウ素原子が分子内に入った化合物が得られる。また、求電子官能基含有化合物の代わりに、求電子試剤である水または重水を加えると、不飽和結合が環化されて水素原子または重水素原子が入った化合物が得られる。例えばアセチレン化合物では以下のようである。
Figure 2007007650
IV.分子内に不飽和結合と求電子官能基を合わせ持つ化合物の反応
上記各反応で、不飽和結合と求電子官能基が同一分子内にある化合物に当該チタン触媒を作用させると、分子内反応が起こる。
不飽和結合と求電子官能基を同一分子内に有する化合物としては、炭素鎖内にN、O、S原子を有していてもよく、かつ置換されていてもよいC1〜C5のアルキレン基、置換されていてもよいフェニレン基又は複素環基等の一端に不飽和結合、他端に求電子官能基を有する化合物が挙げられる。
上記アルキレン基、フェニレン基、複素環基は、C1〜C10のアルキル基、フェニル基、水酸基、置換シリル基保護水酸基、C8〜C15のアラルキルオキシアルキル基、C3〜C17のエステル基置換アルキル基等で置換されていてもよい。
複素環基としては、ピロール、インドール等が挙げられる。
不飽和結合としては、C2〜C20のアルケニル基、C2〜C20のアルキニル基等が挙げられる。
上記C2〜C20のアルケニル基、C2〜C20のアルキニル基は、C1〜C20のアルキル基、フェニル基、置換シリル基、アルキル又は芳香族置換スズ基等で置換されていてもよい。
分子内官能基としては、二重結合、三重結合、アルデヒド基、ケトン基、イミノ基、ヒドラゾン基、C1〜C10のカーバメート基、C1〜C10のアシル基、C2〜C11のエステル基が挙げられる。
以下に代表的な反応型を挙げる。
(1)非共役不飽和結合を2個持つ場合
Figure 2007007650
生成物としては、分子内で不飽和結合間の環化反応が起こり、環状化合物(S)が得られる。なお、Rbがエステル基の場合、さらに環化した環状ケトン体(T)又はシクロプロパン化体(T')が得られる。
Figure 2007007650
(2)不飽和結合とカーボネート基を持つ場合
Figure 2007007650
生成物としては、分子内で環化反応したラクトン化合物(U)又はα,β不飽和エステル体(V)が得られる。不飽和結合がアレンの場合、β,γ−不飽和エステル体(V')が得られる。
Figure 2007007650
(3)不飽和結合とエステル基を持つ場合
Figure 2007007650
生成物としては、分子内で環化反応して環状ケトン化合物(W)、又は、更にシクロプロパン化した(W')が得られる。
(4)不飽和結合とアシル基を持つ場合
(a)三重結合とアシル基を持つ場合
Figure 2007007650
生成物としては、α,β不飽和ケトン体(X)である。
(b)二重結合とアシル基を持つ場合
Figure 2007007650
生成物としては、シクロプロパン化合物(Y)が得られる。
(5)プロパルギル基又はアリル基と、アルデヒド基又はケトン基を持つ場合
Figure 2007007650
生成物としては、内部環化アルコール体(PL)又は(AL)が得られる。
(6)プロパルギル基又はアリル基と、イミノ基を持つ場合
Figure 2007007650
生成物としては、内部環化アミン体(PM)又は(AM)が得られる。
V.多段階反応
上記チタン触媒による不飽和結合含有化合物と求電子官能基含有化合物又は分子内不飽和結合及び求電子官能基含有化合物との反応の後、水等の求電子試剤を加える代わり、続いて求電子官能基含有化合物を加えると、チタン部分にさらに求電子官能基含有化合物が反応した化合物が得られ、多段階反応が可能となる。
例えば、IV−3の場合、さらにアルデヒド又はケトンを反応させると以下のように有機チタン中間体(ZA)を経て、多段階反応物(ZB)が得られる。
Figure 2007007650
VI.その他
イミン化合物と求電子官能基化合物との反応
求電子官能基化合物がアルデヒド又はケトン化合物の場合を示すと、下式のようになる。
Figure 2007007650
チタン触媒との付加物を経由して、生成物としては付加体であるアミノアルコールが得られる。
さらに、上述したようにチタン化合物として不斉配位子を持つものを使用すると、求電子官能基との反応を不斉反応化することができ、光学活性な化合物を得ることができる。
具体的な反応例としては、例えば、アセチレン化合物とアルデヒドまたはケトン化合物の反応において、触媒とするチタン化合物の配位子に不斉配位子を持つものを使用すると、生成物として光学活性なアリルアルコール化合物(A*),(B*)が得られる。
Figure 2007007650
以上、代表的な反応型を挙げたが、不飽和結合と求電子官能基の組み合わせ、分子内、分子間で種々の反応型が可能であり、本発明の有用性は大きい。
また、本発明のチタン触媒は、下記一般式(3)
23C=CR4CH2C(Ra)(COORb)2 (3)
〔式中、R2,R3,R4はそれぞれ独立に水素原子又は炭素数1〜10のアルキル基を示し、Raは炭素数1〜20の置換又は非置換のアルキル基、アルケニル基又はアラルキル基を示し、Rbは炭素数1〜10のアルキル基又はアラルキル基を示す。〕で表されるアリル置換マロン酸エステル誘導体の脱アリル化触媒となり、この反応を利用することで、マロン酸エステルの酸性水素原子の保護基としてアリル基(R23C=CR4CH2−)を用いることができ、副反応を防止して下記一般式(4)
RaCH(COORb)2 (4)
〔式中、Raは炭素数1〜20の置換又は非置換のアルキル基、アルケニル基又はアラルキル基を示し、Rbは炭素数1〜10のアルキル基又はアラルキル基を示す。〕
で表されるマロン酸エステル誘導体を高収率で合成することができる。
従って、本発明の第8発明は、上記一般式(1)のチタン化合物と、このチタン化合物の1〜10倍モル量の上記一般式(2)のグリニヤール試剤とを反応させることにより得られるチタン触媒の存在下に、上記一般式(3)で表されるアリル置換マロン酸エステル誘導体を脱アリル化して、上記一般式(4)で表されるマロン酸エステル誘導体を得ることからなる脱アリル化反応方法である。
この場合、上記一般式(3)で表されるアリル置換マロン酸エステル誘導体は、市販の或いはマロン酸エステルのモノアリル化により得られる下記一般式(5)
23C=CR4CH2CH(COORb)2 (5)
〔式中、R2,R3,R4はそれぞれ独立に水素原子又は炭素数1〜10のアルキル基を示し、Rbは炭素数1〜10のアルキル基又はアラルキル基を示す。〕で表されるアリルマロン酸エステルを、更にアルキル化することにより得ることができる。
ここで、上記一般式(3)、(4)、(5)中のR2,R3,R4はそれぞれ独立に水素原子又は炭素数1〜10のアルキル基を示し、具体的にはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、ヘキシル、シクロヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル等を挙げることができるが、特にそれぞれ水素原子であることが好ましい。
Raは炭素数1〜20の置換又は非置換のアルキル基、アルケニル基又はアラルキル基を示し、具体的にはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、ヘキシル、シクロヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、ベンジル、フェネチル、ナフチルエチル等を挙げることができる。
これらは二重結合、置換基を含んでいてもよく、置換基としてはハロゲン原子、ケトン、エステル、エーテル等が挙げられる。Rbは炭素数1〜10のアルキル基又はアラルキル基を示し、具体的にはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、ヘキシル、シクロヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、ベンジル、フェネチル等を挙げることができる。
上記式(5)のアリルマロン酸エステルの酸性水素原子をアルキル化して式(3)のアリル置換マロン酸エステル誘導体を得る場合、そのアルキル化は、通常よく用いられる塩基による脱プロトン及びアルキル化試剤との反応により行うことができる。
塩基としては水素化ナトリウム、水素化カルシウム等のアルカリ金属又はアルカリ土類金属の水素化物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属又はアルカリ土類金属の炭酸塩、水酸化ナトリウム、水酸化カルシウム等のアルカリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物、ブチルリチウム等のアルキルリチウム、あるいはピリジン、DBU、トリエチルアミン等の有機塩基を挙げることができる。
一方、アルキル化試剤は、RaX〔Raは前記に同じ。Xは脱離基で塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子、あるいはトシル、メシル、トリフレート等の置換水酸基を表す。〕である。
反応は、エーテル、THF、アセトン等を用いた均一系、塩化メチレン、トルエンと塩基水溶液及び相関移動触媒を用いた二相系で行うことができる。
反応温度、反応時間は条件によって異なるが、通常−78〜100℃、1分〜30時間である。
以上のようにして合成した一般式(3)で表されるアリル置換マロン酸エステル誘導体は、前記のように調製したチタン触媒と反応させることにより、脱アリル化することができる。
この場合、式(3)のアリル置換マロン酸エステル誘導体とチタン触媒を反応させるに際し、予め調製したチタン触媒をアリル置換マロン酸エステル誘導体と反応させるようにしてもよく、あるいは式(1)、(2)の化合物をアリル置換マロン酸エステル誘導体に加え、脱アリル化反応系中で式(1)、(2)の化合物を反応させてチタン触媒を製造するようにしてもよい。
脱アリル化反応に際し、求電子官能基を有する化合物を存在させてもよい。
求電子官能基としては、アルデヒド基、ケトン基、イミノ基、ヒドラゾン基、二重結合、三重結合、アシル基、エステル基又はカーボネート基等が挙げられ、化合物としてはアルデヒド化合物、ケトン化合物、イミン化合物、ヒドラゾン化合物、オレフィン化合物、アセチレン化合物、アシル化合物、エステル化合物、α,β不飽和カルボニル化合物又は炭酸エステル化合物等である。
アルデヒド化合物としては、C1〜C10のアルキルアルデヒド、C4〜C14のシクロアルキルアルデヒド、C2〜C14のシクロアルケニルアルデヒド、ベンズアルデヒド、o−ハロゲノベンズアルデヒド、m−ハロゲノベンズアルデヒド、p−ハロゲノベンズアルデヒド、C1〜C10のアルキルエステル基置換フェニルアルデヒド、o−ハロゲノ桂皮アルデヒド、m−ハロゲノ桂皮アルデヒド、p−ハロゲノ桂皮アルデヒド、p−ハロゲノベンズアルデヒド、フリルアルデヒド、チオフェンアルデヒド等が挙げられる。
ケトン化合物としては、C3〜C20のアルキルケトン、C4〜C30のアルキルエステル基置換アルキルケトン、C3〜C10のシクロアルキルケトン、アセトフェノン、テトラロン、デカロン、フリルケトン、チオフェノケトン等が挙げられる。
イミン化合物としては、上記アルデヒド化合物とC1〜C10のアルキルアミン、アニリン、ベンジルアミンとの反応物が挙げられる。
ヒドラゾン化合物としては、上記ケトン化合物とC1〜C10のアルキルヒドラジンとの反応物が挙げられる。
オレフィン化合物としては、置換されていてもよいアリルアルコール誘導体が挙げられる。
置換されていてもよいアリルアルコール誘導体としては、C4〜C13のアリルアルコールアルキルエステル、C4〜C13のアリルアルコールアルキルカーバメート等が挙げられる。
上記アリルアルコール誘導体は、更にC1〜C20のアルキル基、フェニル基、o−ハロゲノフェニル基、m−ハロゲノフェニル基、p−ハロゲノフェニル基等で置換されていてもよい。
反応は不活性溶媒中で行う。不活性溶媒としては、反応に関与しないものであればよく、ヘキサン、ヘプタン等の飽和炭化水素系、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素系、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、t−ブチルメチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル系、ジクロロメタン、ジクロロエタン等のハロゲン系又はこれらの混合溶媒を挙げることができる。チタン触媒調製と連続化するためには、同一のエーテル系溶媒が好ましい。
反応温度は−100℃〜溶媒の還流温度、好ましくは−78〜0℃である。
反応時間は反応温度によって異なるが、1分〜20時間、好ましくは10分〜4時間である。
各基質の当量は、アリル置換マロン酸エステル誘導体1当量に対し、チタン触媒を0.01〜5当量、好ましくは0.5〜2.5当量である。
求電子官能基を有する化合物を存在させて脱アリル化反応を行う場合、アリル置換マロン酸エステル誘導体1当量に対し、求電子官能基を有する化合物を0.5〜2当量、好ましくは0.7〜1.3当量存在させることができる。
反応後、求電子試剤を加えることにより反応を停止することができる。求電子試剤としては、水、希塩酸水、重水、塩素、臭素、ヨウ素、N−ブロモサクシイミド、酸素、炭酸ガス、一酸化炭素等が挙げられる。
以上の脱アリル化反応で得られた式(5)のマロン酸エステル誘導体は、そのまま、あるいは更にアルキル化して2置換体とし、定法に従い、加水分解、脱炭酸することで、各種のモノカルボン酸化合物に誘導することができる。
下記式に本発明に従ったマロン酸エステル誘導体の製造方法及びこれを用いた誘導シェーマを示す。
Figure 2007007650
マロン酸エステルは、2個の酸性水素原子がそれぞれ容易に脱プロトン−アルキル化され、2個のカルボキシル基が容易に脱炭酸できるため、下記式に示すように、種々の誘導体展開が可能であり、有機合成上、有用な化合物である〔A.C.Copeら,Organic Reactions,John Wiley & Sons,New York,1957,Vol.9,P107.H.O.House,Modern Synthetic Reactions,Benjamin,New York,1972,P492.他〕。
Figure 2007007650
ところが、いままで酸性水素原子の好適な保護基がなかったため〔Protective Groups in Organic Chemistry,J.F.W.McOmie,Ed.,Plenum Press,New York,1973.T.W.Greeneら,Protective Groups in Organic Synthesis,John Wiley & Sons,New York,1991.他〕、モノアルキル化の際にジアルキル化の副反応、モノアルキル体から更に誘導する際の反応の制約等が避けられなかった〔A.Brandstrom,Tetrahedron Lett.,1972,473.G.Bramら,J.Chem.Soc.,Chem.Commun.,1979,522.他〕。
本発明のチタン触媒を用いることにより、上記従来技術の問題点を解決することができ、上記脱アリル化反応でマロン酸エステル誘導体を工業的有利に製造することができるものである。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記例において、Meはメチル基、Etはエチル基、i−Prはイソプロピル基、Buはブチル基、tBuはt−ブチル基、Phはフェニル基、Acはアセチル基、Tsはp−トルエンスルホニル基、TMSはトリメチルシリル基、OEEはエトキシエチルオキシ基を示す。また、特にことわらない限り、1H−NMRは1H−NMR(300MHz,CDCl3,δ(ppm))、13C−NMRは13C−NMR(75MHz,CDCl3,δ(ppm))、IRはIR(NEAT)としての結果である。
実施例1−1
Figure 2007007650
テトライソプロポキシチタン0.30ml(1.0mmol)とアリルブロミド(1.0mmol)のエチルエーテル(5ml)溶液に、−50℃でイソプロピルマグネシウムブロミドの1.2モルエチルエーテル溶液1.67ml(2.0mmol)を滴下した。反応液を−50〜−40℃で1時間撹拌すると黄色から褐色に変化した。これに−45〜−40℃でベンズアルデヒド0.071ml(0.7mmol)を加え、30分で−10〜0℃まで昇温した。1N塩酸水5mlを加え、室温まで昇温し分液した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製すると、1−フェニル−3−ブテン−1−オール97mg(ベンズアルデヒドに対する収率94%)が得られた。
実施例1−2〜1−14
実施例1−1のアリルブロミド、テトライソプロポキシチタン、イソプロピルマグネシウムブロミドをそれぞれ表1のように代えると、1−フェニル−3−ブテン−1−オールが表1のような収率で得られた。
Figure 2007007650
実施例1−15
テトライソプロポキシチタン0.90ml(3.0mmol)とアリルブロミド(3.0mmol)のn−ブチルエーテル(5ml)溶液に、−78℃でイソプロピルマグネシウムブロミドの0.97モルn−ブチルエーテル溶液6.2ml(6.0mmol)を滴下した。反応液を−50〜−40℃で1時間撹拌した後、これにベンズアルデヒド0.21ml(2.lmmol)を加え、30分で0℃まで昇温した。3N塩酸水10mlを加え、室温まで昇温し分液した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製すると、1−フェニル−3−ブテン−1−オール252mg(ベンズアルデヒドに対する収率81%)が得られた。
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:2.42−2.51(m,2H),2.56(br s,1H),4.63(t,J=6.4Hz,1H),5.04−5.19(m,2H),5.67−5.84(m,1H),7.18−7.39(m,5H)
13C−NMR,δ:43.7,73.3,118.2,125.8,127.4,128.3,134.4,143.8
実施例2−1〜2−21
実施例1−1のアリルブロミド、ベンズアルデヒドをそれぞれ表2,3のように代えると、対応するアリルアルコール体が表2,3のような収率で得られた。
Figure 2007007650
Figure 2007007650
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:2.22(br s,1H),2.35−2.56(m,2H),4.67(t,J=6.4Hz,1H),5.09−5.20(m,2H),5.68−5.85(m,1H),7.15−7.28(m,2H),7.39(dt,J=7.5,1.7Hz,1H),7.50(s,1H)
13C−NMR,δ:43.7,72.4,118.9,122.5,124.4,128.9,129.9,130.5,133.8,146.1
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:2.39−2.55(m,2H),2.99(br s,1H),3.87(s,3H),4.75(t,J=6.5Hz,1H),5.06−5.15(m,2H),5.67−5.83(m,1H),7.38(d,J=8.4Hz,2H),7.95(d,J=8.4Hz,2H)
13C−NMR,δ:43.5,51.9,72.7,118.4,125.6,128.9,129.5,133.8,149.1,166.9
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:0.88(t,J=6.6Hz,3H),1.18−1.52(m,8H),1.72(br s,1H),2.05−2.35(m,2H),3.57−3.68(m,1H),5.07−5.17(m,2H),5.74−5.89(m,1H)
13C−NMR,δ:14.0,22.6,25.3,31.8, 36.7,41.9,70.7,117.9, 134.9
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:1.93(br s,1H),2.32−2.50(m,2H),4.35(ddt,J=1.0,6.3,5.6Hz,1H),5.12−5.23(m,2H),5.77−5.93(m,1H),6.23(dd,J=6.3,15.9Hz,1H),6.60(dd,J=1.0,15.9Hz,1H),7.19−7.40(m,5H)
13C−NMR,δ:41.9,71.7,118.4,126.4,127.6,128.5,130.3,131.5,134.0,136.6
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:1.53(s,3H),2.22(br s,1H),2.48(dd,J=8.3,13.7Hz,1H),2.67(dd,J=6.5,13.7Hz,1H),5.06−5.15(m,2H),5.53−5.68(m,1H),7.16−7.46(m,5H)
13C−NMR,δ:29.7,48.4,73.6,119.3,124.7,126.5,128.1,133.6,147.5
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:0.89(t,J=7.0Hz,3H),1.14(s,3H),1.20−1.48(m,6H),1.61(br s,1H),2.20(d,J=7.1Hz,2H),5.04−5.14(m,2H),5.76−5.93(m,1H)
13C−NMR,δ:14.0,23.2,26.0,26.6, 41.5,46.2,72.1,118.4, 134.1
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:1.67−1.87(m,2H),1.96(br s,1H),2.28(d,J=7.4Hz,2H),2.66−3.03(m,4H),5.06−5.19(m,2H),5.84−6.01(m,1H),6.96−7.20(m,4H)
13C−NMR,δ:26.0,33.5,41.5,45.5, 70.3,118.8,125.7, 125.8,128.5,129.4, 133.3,134.3,135.3
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:0.87(d,J=6.8Hz,2H),1.01(d,J=6.8Hz,2H),2.42−2.54(m,1H),2.52−2.64(m,1H),4.36(d,J=7.9Hz,1H),4.62(d,J=5.5Hz,1H),5.01−5.26(m,2H),5.69−5.89(m,1H),7.22−7.45(m,5H)
13C−NMR,δ:(threo) 16.4,46.1,77.8,116.6,126.8,127.5,128.1,140.6,142.4
(erythro)14.0,44.6,77.2,115.4,126.5,127.2,128.0,140.3,142.5
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:2.37(br s,1H),3.48−3.58(m,1H),4.82(d,=4.5Hz,1H),5.15−5.28(m,2H),6.16−6.31(m,1H),6.98−7.37(m,10H)
13C−NMR,δ:58.9,76.8,118.1, 126.3,126.4,127.1, 127.6,128.1,137.6, 140.4,141.6
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:0.96 and 1.01(2s,6H),2.08(br s,1H),4.41(s,1H),5.08(d,J=19.5Hz,1H),5.13(d,J=16.5Hz,1H),5.92(dd,J=16.5,19.5Hz,1H),7.20−7.40(m,5H)
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:1.78(s,3H),2.21(br s,1H),2.41(d,J=4.5Hz,2H),4.79(t,J=4.5Hz,1H),4.84 and 4.91(2br s,2H),7.22−7.40(m,5H)
13C−NMR,δ:22.3,48.1,71.5,113.8,125.7,127.3,128.2,142.2,144.0
実施例2−18の生成物
1H−NMR,δ:0.95(t,J=7.4Hz,3H),1.08−1.75(m,11H),1.77−1.90(m,1H),1.98−2.10(m,1H),2.13−2.29(m,1H),2.46−2.60(m,1H),3.39(dt,J1=3.2Hz,J2=7.9Hz,1H),5.27(dd,J1=J2=9.1Hz,1H),5.69(dt,J1=9.1Hz,J2=8.9Hz,1H)
実施例2−19の生成物
1H−NMR,δ:0.95(t,J=7.4Hz,3H),1.12−1.80(m,13H),1.98−2.11(m,1H),2.13−2.29(m,1H),2.50−2.62(m,1H),3.33(dt,J1=3.0Hz,J2=7.9Hz,1H),5.21(dd,J1=J2=10.3Hz),5.59(ddd,J1=7.2Hz,J2=J3= 10.3Hz,1H)
実施例2−20の生成物
1H−NMR,δ:2.98(d,J=13.5Hz,2H),3.00−3.09(m,1H),3.86(d,J=13.3Hz,2H),4.16(d,J=11.0Hz,1H),4.35−4.47(m,1H),4.63(dd,J=1.8,17.3Hz,1H),5.21(dd,J=1.8,10.3Hz,1H),6.03(dt,J=9.9,17.2Hz,1H),7.00−7.55(m,20H)
実施例2−21の生成物
1H−NMR,δ:0.81(t,J=7.2Hz,3H),1.04(d,J=6.6Hz,3H),0.87−1.18(m,2H),2.35(dt,J=2.9,10.0Hz,1H),2.83−2.94(m,1H),3.28(d,J=13.0Hz,2H),3.82(d,J=13.0Hz,2H),3.82−3.88(m,1H),4.97−5.06(m,2H),5.46(dt,J=16.5,10.1Hz,1H),7.20−7.41(m,10H)
実施例3−1
Figure 2007007650
テトライソプロポキシチタン0.425ml(1.43mmol)とプロパルギルブロミド0.127ml(1.43mmol)のエチルエーテル(10ml)溶液に、−50℃でイソプロピルマグネシウムブロミドの1.43モルエチルエーテル溶液1.90ml(2.72mmol)を滴下した。反応液を−50〜−40℃で1時間撹拌した。これに−40℃でベンズアルデヒド0.102ml(1.0mmol)を加え、30分で−20℃まで昇温した。1N塩酸水を加え、室温まで昇温し分液した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製すると、4−フェニル−1−ブチン−4−オール124mg(収率85%)が得られた。
実施例3−2〜3−21
実施例3−1のプロパルギルブロミド、ベンズアルデヒドを表4,5のように代えると、対応するアルコール体が表4,5のような収率で得られた。
Figure 2007007650
Figure 2007007650
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:2.06(t,J=2.6Hz,1H),2.62(dd,J=2.6Hz,6.4Hz,2H),4.84(t,J=6.3Hz,1H),7.2−7.4(m,5H)
13C−NMR,δ:29.3,70.9,72.2,80.6,125.7,127.9,128.4,142.4
IR:695,750,855,1045,1245,1450,1495,1600,1710,1945,2110,2915,3280,3350(cm-1
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:0.85(t,J=6.7Hz,3H),1.1−1.4(m,12H),1.50(t,J=6.8Hz,2H),2.02(t,J=2.6Hz,1H)
2.20(bs,1H),2.34(m,2H),3.72(quinted ,J=6.0Hz, 1H)
13C−NMR,δ:14.0,22.6,25.5,27.6,29.2,29.5,31.8,36.2,69.8,70.6,80.9
IR:845,1065,1120,1250,1455,1710,2115,2850,2890,3295,3340(cm-1
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:2.07(t,J=2.6Hz,1H),2.59(dd,J=2.6Hz,6.6Hz, 2H),2.73(bs,1H),4.80(t,J=6.3Hz,1H),7.24(d,J=8.7Hz,2H),7.47(d,J=8.5Hz,2H)
13C−NMR,δ:29.3,71.4,80.1,121.7,127.4,131.5,141.3
IR:760,820,1005,1055,1190,1255,1400,1485,1590,1700,1745,2100,2880,3275,3360(cm-1
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:2.07(t,J=2.6Hz,1H),2.64(dd,J=1.6Hz,6.8Hz,2H),3.00(bs,1H),3.89(s,3H),4.91(bs,1H),7.45(d,J=8.3Hz),7.99(d,J=8.2Hz)
13C−NMR,δ:29.3,52.0,71.3,71.7, 80.0,125.7,129.6,147.5,166.8
IR:700,765,855,960,1015,1055,1105,1180,1265,1440,1570,1615,1710,1930,2120,2920,3280,3410(cm-1
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:2.08(t,J=2.7Hz,1H),2.54(ddd,J=2.1Hz,3.0Hz,5.8Hz,2H),2.69(bs,1H),4.45(q,J=6.1Hz,1H),6.27(dd,J=6.3Hz,15.9Hz,1H),6.64(d,J=15.9Hz,1H)
13C−NMR,δ:27.6,70.6,71.0,80.2,126.5,127.8,128.5,129.9,131.2,136.3
IR:690,750,850,970,1035,1100,1265,1420,1450,1500,1600,1710,2130,2810,3025,3290,3370(cm-1
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:0.85(t,J=6.7Hz,3H),1.26(s,3H),1.2−1.4(m,10H),1.49−1.59(m,2H),1.94(bs,1H),2.04(t,J=2.7Hz,1H),2.33(d,J=1.5Hz,2H)
13C−NMR,δ:14.0,22.6,23.9,26.2,29.2,30.0,31.7,32.3,41.1,71.1,71.6,80.9
IR:775,910,950,1050,1270,1385,1470,1720,2140,2870,2925,3315,3365(cm-1
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:1.14(t,J=6.8Hz,6H),1.2−1.4(m,8H),1.4−1.6(m,4H),1.81(bs,1H),2.01(t,J=2.7Hz,1H),2.31(d,J=2.6Hz,2H)
13C−NMR,δ:13.9,23.1,25.6,30.1,38.3,70.9,73.3,80.8
IR:845,1005,1135,1260,1385,1455,1715,1750,2120,2865,2970,3300,3400(cm-1
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:1.55(t,J=3.1Hz,3H),2.49(d,J=3.8Hz,1H),4.87(m,2H),5.07(bs,1H),7.2−7.4(m,5H)
13C−NMR,δ:14.4,74.6,77.5,102.5,126.4,127.6,128.2,141.8,204.8
IR:695,730,845,1015,1165,1365,1440,1495,1595,1955,2910,3340(cm-1
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:0.86(t,J=6.7Hz,3H),1.20−1.31(m,10H),1.28(s,3H),1.49−1.59(m,2H),1.69(t,J=3.2Hz),1.79(bs,1H),4.76(q,J=3.1Hz)
13C−NMR,δ:14.1,14.6,22.7,24.0,27.1,29.3,30.0,31.9,40.4,77.0,105.8,204.4
IR:845,925,1090,1125,1255,1375,1455,1705,1955,2865,2920,3345(cm-1
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:0.20(s,9H),2.72(d,J=4.4Hz,1H),4.86(dd,J=1.9Hz,2.8Hz, 2H),5.44(bs,1H),7.4−7.6(m,5H)
13C−NMR,δ:−1.18,72.6,72.8,101.2,126.8,127.6,128.1,143.0,207.0
IR:705,755,845,1050,1200,1255,1410,1460,1500,1605,1935,2960,3370(cm-1
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:0.04(s,9H),2.90(bs,1H),3.85(s,3H),4.54(dd,J=1.2Hz,2.1Hz, 2H),5.27(bs,1H),7.38(d,J=8.6Hz,2H),7.94(d,J=8.2Hz,2H)
13C−NMR,δ:−1.08,51.9,72.2,72.8,100.8,126.5,129.1,129.4,148.4,166.9,207.8
IR:700,745,830,1005,1035,1100,1185,1275,1405,1435,1605,1700,1920,2945,3440(cm-1
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:5.17(m,2H),5.65(bs,1H),2.28(bs,1H),7.1−7.5(m,10H)
13C−NMR,δ:72.3,81.0,109.8,126.8,126.9,127.7,128.3,133.9,141.9,207.7
IR:690,760,795,850,910,950,1020,1180,1255,1380,1450,1490,1595,1705,1880,1935,2910,3030,3390(cm-1
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:0.135(s,9H)(minor),0.142(s,9H)(major),0.88(t,J=6.5Hz,6H),1.77(bs,1H)(minor),1.80(bs,1H)(major),2.41(dt,J=4.5Hz,9.0Hz, 1H)(major),2.49(dt,J=4.7Hz,9.3Hz,1H)(minor),3.43(m,1H)(major),3.53(m,1H)(minor)
13C−NMR,δ:0.13,14.0,22.5,25.5,27.1,29.9,31.5,31.7,33.7,35.5,40.2,72.9(major),73.4(minor),87.7(minor),88.6(major),106.6(major),107.7(minor)
IR:690,755,840,925,1020,1055,1120,1250,1380,1405,1460,2170,2860,2930,3370(cm-1
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:0.13(s,9H)(minor),0.14(s,9H)(major),0.88(t,J=6.7Hz,3H),1.29(t,J=7.1Hz,3H),1.37−1.98(m,12H),2.41−2.54(m,1H),3.39−3.48(1H)(major),3.51−3.58(1H)(minor),4.15(t,J=6.3Hz,2H),4.17(q,J=7.1Hz,2H)
13C−NMR,δ:0.06,13.9,14.2,22.5,25.3(minor),25.4(major),26.2(minor),26.7(minor),26.8(major),27.8,31.7,33.9(minor),35.4,39.8,63.8,67.5(major),67.6(minor),72.9(major),73.3(minor),88.4(minor),89.3(major),105.5(major),106.8(minor),155.2
IR:700,770,810,855,1025,1095,1270,1385,1465,1605,1755,2170,2950,3450(cm-1
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:0.86(t,J=6.5Hz,6H),1.1−1.7(m,16H),2.00(bs,1H),2.07(d,J=2.4Hz)(minor),2.10(d,J=2.4Hz)(major),2.33−2.40(m,1H)(major),2.45−2.49(m,1H)(minor),3.37−3.57(m,1H)
13C−NMR,δ:13.9,22.5,25.4,27.1,30.0,31.5,31.7,33.6,35.4,38.8(major),39.1(minor),71.1(minor),71.7(major),72.9(major),73.3(minor),84.1(major),85.0(minor)
IR:715,845,915,1030,1120,1255,1380,1460,1710,2115.2860,2915,3300,3350(cm-1
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:0.86(t,J=6.7Hz,6H),0.98(t,J=7.4Hz,3H),1.2−1.6(m,18H),1.82(bs,1H),2.16(dt,J=2.2Hz,6.9Hz,2H),2.23−2.31(m,1H)(major),2.32−2.42(m,1H)(minor),3.35−3.45(m,1H)(major),3.46−3.55(m,1H)(minor)
13C−NMR,δ:12.0,12.1,13.9,18.7, 22.5,22.6,23.6,25.3, 25.5,28.5,29.0,31.3, 31.8,33.8,35.6,41.1,73.0(major),73.5(minor),79.0(major),80.2(minor),83.7(minor),84.6(major)
IR:720,810,905,1015,1085,1155, 1250,1375,1455,1735,2120,2860,2920,3365(cm-1
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:0.39(s,9H),1.29(s,3H),1.46(s,3H),2.78(d,J=4.4Hz),4.68(d,J=4.1Hz),7.5−7.6(m,5H)
13C−NMR,δ:0.09,24.6,26.1,80.1,87.0,111.6,127.5,127.7,139.9
IR(nujor):660,710,745,765,850,915,980,1015,1035,1050,1095,1145,1205,1255,1350,1390,1465,1765,2175,2920,3440(cm-1
実施例3−22
Figure 2007007650
テトライソプロポキシチタン0.175ml(0.60mmol)と3−トリメチルシリルプロパルギルアルコールテトラヒドロピラニルエーテル97mg(0.46mmol)のエチルエーテル(3.5ml)溶液に、アルゴン雰囲気下、−78℃でイソプロピルマグネシウムブロミドの2.27モルエチルエーテル溶液0.5ml(1.13mmol)を滴下した。反応液を−50℃まで1時間昇温した後、2時間撹拌した。−78℃に再冷却した後、ヘキサナール0.072ml(0.60mmol)を加え、2時間で−40℃まで昇温し、1N塩酸水を加え、分液した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウムで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製すると、生成物113mg(収率78%)が得られた。
実施例3−23〜3−26
実施例3−22の3−トリメチルシリルプロパルギルアルコールテトラヒドロピラニルエーテル、ヘキサナールを表6のようにかえると、対応する付加物が表6のような収率で得られた。
Figure 2007007650
実施例3−22の生成物
1H−NMR,δ:0.13(s,9H),0.89(br t,J=7.7Hz,3H),1.19(m,6H),1.46−1.65(m,6H),1.65−1.78(m,2H),3.55(m,1H),3.87(m,1H),4.05(d,J=11.6Hz,1H),[4.11(d,J=11.5Hz,1H)],4.43(d,J=11.5Hz,1H),[4.37(d,J=11.6Hz,1H)],4.13(t,J=2.8Hz,1H),4.64(t,J=3.5Hz,1H),5.70(s,1H),[5.71(s,1H)]
実施例3−23の生成物
1H−NMR,δ:0.21(s,9H),1.43−1.72(m,6H),3.47(m,1H),3.65(m,1H),3.95(d,J=11.6Hz,1H),[4.00(d,J=11.7Hz,1H)],4.35(d,J=11.6Hz,1H),[4.24(d,J=11.7Hz,1H)],4.57(t,J=3.2Hz,1H),[4.51(d,J=3.4Hz,1H)],5.36(t,J=5.1Hz,1H),5.94(s,1H),[6.02(s,1H)]
13C−NMR(75MH2,CDCl3),δ:0.09,19.07(19.14),25.24,30.39(30.44),61.79(61.86),67.22(67.18),78.65(78.78),98.49(98.05),126.45,127.23,128.18,130.03(129.98),142.36(142.41),154.26(154.04)
実施例3−24の生成物
1H−NMR,δ:0.10(s,6H),0.12(s,9H),0.90(t,J=7.4Hz,3H),0.91(s,9H),1.64(m,2H),4.05(t,J=7.7Hz,1H),4.30(d,J=12.0Hz,1H),4.37(d,J=11.7Hz,1H),5.56(s,1H)
実施例3−25の生成物
1H−NMR,δ:0.88(m,6H),1.29(m,10H),1.56(m,6H),1.70(m,2H),2.23(m,2H),2.80(bs,1H),3.56(m,1H),3.88(m,1H),4.05(t,J=6.9Hz,1H),4.16(d,J=11.6Hz,1H),4.33(d,J=11.5Hz,1H),[4.41(d,J=11.4Hz,1H)],4.66(t,J=3.1Hz,1H),5.60(t,J=7.4Hz,1H)
実施例3−26の生成物
1H−NMR,δ:0.98(t,J=7.5Hz,3H),[0.99(t,J=8.0Hz,3H)],1.56(m,3H),1.68(m,3H),1.77(m,2H),3.04(bs,1H),3.54(m,1H),3.87(m,1H),4.18(bt,J=11.6Hz,1H),4.23(d,J=11.5Hz,1H),4.50(d,J=11.4Hz,1H),[4.53(d,J=11.3Hz,1H)],4.66(t,J=3.8Hz,1H),6.70(s,1H),[6.72(s,1H)]
実施例4−1
Figure 2007007650
テトライソプロポキシチタン0.275ml(0.938mmol)と6−ドデシン125mg(0.75mmol)のエチルエーテル(10ml)溶液に、アルゴン雰囲気下、−78℃でイソプロピルマグネシウムクロリドの1.53モルエチルエーテル溶液1.53ml(2.34mmol)を滴下した。反応液を−50℃まで30分で昇温したのち2時間撹拌した。−78℃に再冷却したのち、重水1mlを加え、室温まで昇温し1N塩酸水を加え、分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製すると、(Z)−6,7−ジデューテリオ−6−ドデセン104mg(収率81%)が得られた。
実施例4−2〜4−7
実施例4−1の6−ドデシンを表7のように代えると、対応する重水素化体が表7のような収率で得られた。
Figure 2007007650
実施例4−1:(Z)−6,7−Dideuterio−6−dodecene
1H−NMR,δ:0.89(t,J=6.9Hz,6H),1.21−1.42(m,12H),2.01(t,J=6.8Hz,4H)
13C−NMR,δ:14.04,22.58,27.05,29.46,31.55,129.10,129.40,129.71
IR:2925,2855,1730,1460(cm-1
実施例4−2:(Z)−2,3−Dideuterio−2−nonene
1H−NMR,δ:0.88(t,J=6.0Hz,3H),1.12−1.44(m,8H),1.59(s,2H),1.95−2.10(m,3H)
実施例4−3:1−Ethoxyethylether of(Z)−2,3−dideuterio−2−nonene−1−ol
1H−NMR,δ:0.88(t,J=6.7Hz,3H),1.22(t,J=7.1Hz,3H),1.33(d,J=5.4Hz,3H),1.18−1.42(m,8H),2.06(t,J=6.9Hz,2H),3.50 and 3.64 (dq,J=9.4,7.1Hz,2H),4.10(m,2H),4.74(q,J=5.4Hz,1H)
13C−NMR,δ:13.93,15.22,19.74,22.51,27.32,28.82,29.43,31.62,60.24,60.59,98.85,125.16,125.49,125.81,132.49,132.80,133.10
IR:2920,2850,2245,1730,1450,1380,1130,1090,1055,930(cm-1
実施例4−4:(Z)−1,2−Dideuterio−1−phenyl−1−propene
1H−NMR,δ:1.89(s,3H),7.17−7.38(m,5H)
実施例4−5:(Z)−1,2−Dideuterio−1,2−diphenylethylene
1H−NMR,δ:7.14−7.29(m,10H)
13C−NMR,δ:127.05,128.16,128.83,129.40,129.85,137.13
IR:3150,1600,1490,1445,750,695 (cm-1
実施例4−6:(Z)−1,2−Dideuterio−1−(trimethylsilyl)−1−octene
1H−NMR,δ:0.11(s,9H),1.18−1.44(m,8H),2.11(t,J=7.0Hz,2H)
13C−NMR,δ:0.23,14.06,22.64,29.06,29.76,31.82,33.42,127.87,128.14, 128.41,148.56,148.87,149.17
IR:2925,2855,1585,1460,1250,840,755(cm-1
実施例5−1
Figure 2007007650
テトライソプロポキシチタン0.22ml(0.75mmol)と1−トリメチルシリル−1−オクチン137mg(0.75mmol)のエチルエーテル(8ml)溶液に、アルゴン雰囲気下、−78℃でイソプロピルマグネシウムクロリドの1.25モルエチルエーテル溶液1.20ml(1.50mmol)を滴下した。反応液を−50℃まで30分で昇温したのち2時間撹拌した。−78℃に再冷却したのち、シクロヘキサノン0.054ml(0.53mmol)を加え、−75〜−70℃でさらに1時間撹拌した。水0.8mlを加え、室温まで昇温し、反応液をセライト濾過して得た濾液を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製すると、5−1A及び5−1Bの混合物124mg(収率84%、A:B=96.4)が得られた。
実施例5−2〜5−10
実施例5−1の−トリメチルシリル−1−オクチン、シクロヘキサンを表8のように代えると、対応するアルコール体が表8のような収率で得られた。
Figure 2007007650
実施例5−1:5−1A+5−1B(96:4)の生成物
1H−NMR,δ:0.11(s,9H(A)),0.22(s,9H(B)),0.89(t,J=6.6Hz,3H),1.12−1.72(m,19H),2.10−2.19(m,2H),5.55(s,1H(A)),6.14(t,J=7.6Hz,1H(B))
13C−NMR,δ:A:0.94,14.65,22.70,23.26,26.12,30.81,32.36,33.25,33.38,37.46,76.15,121.56,166.48
IR:3415,2920,2855,1600,1450,1250,840(cm-1
実施例5−2:5−2Aの生成物
1H−NMR,δ:0.84−0.95(m,6H),1.08−1.82(m,24H),1.92−2.08(m,4H),3.67(d,J=7.7Hz,1H),5.31(t,J=7.4Hz,1H)
13C−NMR,δ:14.04,22.49,22.54, 26.06,26.19,26.51,27.48,27.78,28.77, 29.50,29.79,30.03,31.61,32.48,41.37,82.09,128.05,140.82
IR:3370,2915,2855,1450,995(cm-1
実施例5−3:5−3A+5−3B(16:84)の生成物
1H−NMR,δ:0.89−1.93(m,12H),1.55(d,J=6.0Hz,3H(A)),1.85(s,3H(B)),3.83(d,J=7.8Hz,1H(B)),4.00(d,J=7.1Hz,1H(A)),5.74(q,J=6.8Hz,1H(A)),6.42(s,1H(B))
13C−NMR,δ:A:14.23,25.91,26.04,26.46,27.85,30.12,40.88,81.65,123.88,126.73,128.05,129.27,138.40,143.00
B:126.36,127.01, 128.95
IR:3355,2915,2850,1600,1445,1075,1000,700(cm-1
実施例5−4:5−4A+5−4B(79:21)の生成物
1H−NMR,δ:0.11(s,9H(A)),0.17(s,9H(B)),0.82−0.97(m,6H),1.17−1.69(m,13H),1.96−2.08(m,1H(A)),2.08−2.26(m,1H(A)and 2H(B)),4.00−4.19(m,1H(A)),4.14(dt,J=1.0,5.0Hz, 1H(B)),5.48(s,1H(A)),6.19(dt,J=1.0,5.0Hz, 1H(B))
13C−NMR,δ:A:0.26,14.01,22.59,25.44,29.82,29.87,30.52,31.72,31.80,33.54,36.30,37.83,75.83,121.79,161.88
B:0.77,86.09,142.07
IR:3345,2920,2855,1610,1460,1250,835(cm-1
実施例5−10:5−10Aの生成物
1H−NMR,δ:0.16 and 0.18(s,18H),0.82−1.80(m,11H),4.03(d,J=4.9Hz,1H),6.46(s,1H)
13C−NMR,δ:1.11,26.16,26.30,26.54,26.65,30.94,42.05,82.93,141.51,162.53
IR:3425,2920,2860,1455,1250,1090,1010,835,750(cm-1
実施例6−1
Figure 2007007650
テトライソプロポキシチタン0.33g(1.16mmol)と1−トリメチルシリル−1−オクチン212mg(1.16mmol)のエチルエーテル(9ml)溶液に、−78℃でイソプロピルマグネシウムクロリドの2モルエチルエーテル溶液1.16ml(2.32mmol)を滴下した。反応液を−50℃まで30分で昇温したのち2時間撹拌した。N−ブチリデンベンジルアミン149mg(0.93mmol)を加え、−50℃で1時間撹拌後、−10℃まで2時間で昇温した。水2mlを加え室温まで昇温し、3N塩酸3mlを加え、沈殿が溶けるまで撹拌後、飽和炭酸水素ナトリウム水でアルカリ性とした。ヘキサン−エーテル(1:1、60ml)で抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製すると、1−トリメチルシリル−2−ヘキシル−3−(N−ベンジル)アミノ−(E)−1−ヘキセン267mg(収率83%)が得られた。
実施例6−2
実施例6−1で水の代わりに重水D2Oを加えると重水素化体が収率83%、重水素化率94%で得られた。
実施例6−3
実施例6−1で水の代わりにヨウ素を加えるとヨウ素化体が収率76%で得られた。
実施例6−4〜6−16
実施例6−1で1−トリメチルシリル−1−オクチン、N−ブチリデンベンジルアミンを表9のように代えると、対応するアミン体が表9のような収率で得られた。ただし、実施例6−14〜6−16のイミンのリチオ塩は、0℃でメチルリチウムのヘキサン−エーテル溶液にニトリル化合物を滴下することで調製した。
Figure 2007007650
実施例6−1の生成物
1H−NMR,δ:7.18−7.40(m,5H),5.43(s,1H),3.72(d,J=13.0Hz,1H),3.47(d,J=13.0Hz,1H),3.01(t,J=5.9Hz,1H),2.08−2.21(m,1H),1.93−2.08(m,1H),1.20−1.50(br m,13H),0.89(t,J=6.6Hz,3H),0.88(t,J=7.1Hz,3H),0.13(s,9H)
13C−NMR,δ:160.62,141.18,128.24,128.14,126.66,122.93,64.84,51.42,38.10,34.10,31.78,30.64,30.03,22.63,19.65,14.19,14.05,0.44 IR:2880,1590,1440,1230,1100,920,680(cm-1
実施例6−4の生成物
1H−NMR,δ:7.18−7.37(m,5H),5.28(t,J=7.1Hz,1H),3.72(d,J=13.1Hz,1H),3.52(d,J=13.1Hz,1H),2.97(t,J=6.7Hz,1H),1.86−2.12(m,4H),1.20−1.52(m,9H),0.94(t,J=7.3Hz,3H),0.93(t,J=7.3Hz,3H),0.87(t,J=7.2Hz,3H)
13C−NMR,δ:141.30,139.95,128.23,128.10,127.96,126.59,65.04,51.38,37.35,29.85,29.74,23.23,23.16,19.73,14.85,14.11,13.90
IR:3300(br),2920,2860,1600,1455,1120,895,730,695(cm-1
実施例6−5の生成物
1H−NMR,δ:major isomer(A):7.13−7.38(m,10H),6.38(s,1H),3.76(d,J=13.2Hz,1H),3.61(d,J=13.2Hz,1H),3.18(t,J=7.0Hz,1H),1.83(s,3H),1.39−1.65(m,3H),1.21−1.39(m,2H),0.90(t,J=7.3Hz,3H)
minor isomer(B):7.10−7.41(m,10H),5.65(q,J=5.7Hz,1H),3.95(d,J=13.4Hz,1H),3.72(d,J=13.4Hz,1H),3.24(t,J=5.9Hz,1H),1.55(d,J=6.8Hz,3H),1.20−1.45(m,5H),0.84(t,J=6.8Hz,3H)
13C−NMR,δ:major isomer(A):140.91,139.35,138.05,128.93,128.28,128.17,128.04,127.54,126.73,126.12,66.27,51.35,36.48,19.67,14.13,12.44
minor isomer(B):142.31,141.01,138.96,129.20,128.28,128.11,127.93,126.69,126.51,124.07,64.90,51.23,36.90,19.59,14.34,14.04
IR:major isomer(A):3300(br),2900,1590,1440,1105,830,715,685
minor isomer(B):3300(br),3010,2920,2850,1590,1490,1450,1360,1110,1070,900,830,730, 690(cm-1
実施例6−6の生成物
1H−NMR,δ:7.47−7.68(m,8H),7.33−7.42(m,2H),5.99(s,1H),4.22(d,J=13.2Hz,1H),3.98(d,J=13.2Hz,1H),3.54(t,J=5.3Hz,1H),1.48−1.77(m,5H),1.12(t,J=6.2Hz,3H),0.10(s,9H)
13C−NMR,δ:159.01,141.86,140.94,128.84,128.75,128.30,128.17,127.58,126.91,126.75,67.11,51.37,36.78,19.45,14.06,0.03
IR:3350(br),3025,2920,1590,1450,1245,1120,850,830,740,690(cm-1
実施例6−7の生成物
1H−NMR,δ:6.87−7.41(m,15H),6.54(s,1H),4.03(d,J=13.4Hz,1H),3.80(d,J=13.4Hz,1H),3.40(t,J=5.2Hz,1H),1.22−1.58(m,5H),0.87(t,J=5.5Hz,3H)
13C−NMR,δ:143.36,140.89,139.20,136.92,129.14(2 peaks),128.56,128.50,128.33,128.13,127.85,127.04,126.78,126.42,65.85,51.35,36.84,19.60,14.06
IR:3400(br),3020,2925,1595,1490,1445,1120,1070,1020,905,730,690(cm-1
実施例6−8の生成物
1H−NMR,δ:5.32(s,1H),2.94(t,J=6.2Hz,1H),2.38−2.50(m,1H),2.26−2.38(m,1H),2.03−2.16(m,1H),1.88−2.01(m,1H),1.11−1.52(m,15H),0.88(t,J=7.3Hz,6H),0.87(t,J=7.0Hz,3H),0.09(s,9H)
13C−NMR,δ:160.92,122.59,65.39,49.40,38.07,34.19,31.80,30.58,30.03,23.38,22.64,19.62,14.22,14.04,11.86,0.39
IR:3350(br),2925,2850,1610,1460,1245,1140,840,680
実施例6−9の生成物
1H−NMR,δ:7.21−7.37(m,5H),7.13(dd,like t,J=J= 7.9Hz,2H),6.68(dd,like t,J=J= 7.3Hz,1H),6.54(d,J=8.4Hz,2H),5.68(s,1H),4.81(s,1H),3.95(br s,1H),2.18−2.32(m,1H),1.90−2.03(m,1H),1.37−1.61(m,2H),1.20−1.37(br s,6H),0.88(t,J=6 6Hz,3H),0.10(s,9H)
13C−NMR,δ:157.43,147.63,142.01,128.95,128.58,127.71,127.36,124.30,117.25,113.33,64.49,34.74,34.68,31.67,29.96,22.60,14.02,0.29
IR:3380,2900,2840,1595,1500,1305,1240,830,740,680(cm-1
実施例6−10の生成物
1H−NMR,δ:7.37(m,1H),7.18−7.35(m,5H),6.30(dd,J=3.1,J=1.8Hz,1H),6.12(d,J=3.1Hz,1H),5.81(s,1H),4.13(s,1H),2.65(s,2H),2.00−2.14(m,1H),1.69−1.87(m,1H),1.75(br s,1H),1.12−1.38(br s,8H),0.86(t,J=6.8HZ,3H),0.13(s,9H)
13C−NMR,δ:158.95,154.17,142.39,141.64,128.27,127.99,127.15,122.34,110.02,106.90,67.06,44.01,34.42,31.66,29.99,29.65,22.55,14.02, 0.39
IR:2925,1600,1455,1250,1150,1010,840,735,700(cm-1
実施例6−11の生成物
1H−NMR,δ:7.17−7.39(m,5H),5.33(s,1H),3.73(d,J=13.2Hz,1H),3.45(d,J=13.2Hz,1H),2.75(d,J=6.8Hz,1H),2.07−2.21(m,1H),1.80−2.01(m,2H),0.97−1.80(m,19H),0.89(t,J=6.3Hz,3H),0.12(s,9H)
13C−NMR,δ:159.07,141.39,128.18,128.14,126.60,124.04,70.59,51.61,41.69,34.63,31.81,31.07,30.69,30.11,29.25,26.71,26.63,26.57,22.65,14.06,0.49
IR:3350(br),2910,2850,1605,1450,1250,1010,840,730,690(cm-1
実施例6−12の生成物
1H−NMR,δ:7.18−7.36(m,5H),5.76(s,1H),4.38(s,1H),2.97(s,1H),2.44(s,6H),1.97−2.17(m,1H),1.82−1.97(m,1H),1.21(br s,8H),0.86(t,J=6.7Hz,3H),0.11(s,9H)
13C−NMR,δ:158.96,141.25,128.17,127.86,126.99,125.57,123.39,67.86,48.05,34.73,31.65,30.09,29.13,22.56,14.01,0.38
IR:3350(br),2925,2850,1600,1460,1250,1020,840,745,695(cm-1
実施例6−13の生成物
1H−NMR,δ:5.32(s,1H),2.27−2.39(m,1H),2.16−2.27(m,1H),1.99−2.09(m,2H),1.35−1.52(m,7H),0.99−1.35(m,10H),1.15(s,3H),0.89(t,J=7.4Hz,6H),0.87(t,J=7.3Hz,3H),0.10(s,9H)
13C−NMR,δ:162.11,123.97,61.38,44.42,40.23,32.58,32.27,31.79,30.30,26.26,23.93,23.73,23.20,22.64,14.06,14.02,11.99,0.45
IR:3350(br),2920,1595,1460,1370,1245,840,680(cm-1
実施例6−14の生成物
1H−NMR,δ:5.42(s,1H),1.98−2.17(m,2H),1.19−1.62(m,12H),1.18(s,3H),0.87(t,J=6.7Hz,3H),0.73(t,J=7.4Hz,3H),0.09(s,9H)
13C−NMR,δ:164.84,121.74,58.15,34.63,33.01,32.67,31.75,30.26,28.82,22.65,14.02,8.54, 0.39
IR:3300(br),2920,1595,1455,1370,1240,835,680(cm-1
実施例6−15の生成物
1H−NMR,δ:7.16−7.42(m,5H),5.76(s,1H),1.86−1.97(m,2H),1.77(br s,2H),1.58(s,3H),1.06−1.25(m,8H),0.82(1,J=6.9Hz,3H),0.17(s,9H)
13C−NMR,δ:164.48,147.99,128.01,126.23,125.73,121.50,61.41,33.57,32.53,31.54,30.05,29.75,2.50,13.97,0.32
IR:3300(br),2920,1600,1440,1245,840,760,695(cm-1
実施例6−16の生成物
1H−NMR,δ:5.43(s,1H),2.00−2.19(m,2H),1.35−1.62(m,6H),1.02−1.35(m,18H),1.19(s,3H),0.89(t,J=6.5Hz,3H),0.87(t,J=6.9Hz,3H),0.11(s,9H)
13C−NMR,δ:165.36,121.39,58.02,42.35,33.07,32.69,31.86,31.77,30.27,30.06,29.54,29.32,29.25,24.23,22.66(2 peaks),14.07,14.04,0.41
IR:2910,2850,1590,1455,1370,1245,830(cm-1
実施例7−1
Figure 2007007650
アルゴン雰囲気下、エチルエーテル9.5mlにテトライソプロポキシチタン0.37ml(1.26mmol)と不飽和化合物7−1S330mg(1.0mmol)を加え、−78℃に冷却後、イソプロピルマグネシウムクロリド2.55ml(2.77mmol)を滴下した。−78℃で30分撹拌後、30分で−50℃に昇温し、2時間撹拌した。−78℃に再冷却後、3N塩酸水2mlを加え、室温に昇温後、ヘキサン−エーテルで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製すると、環化体7−1P263mg(収率79%)が得られた。
実施例7−2〜7−15
実施例7−1の不飽和化合物、反応停止試剤を表10,11のように代えると、対応する環化体が表10,11のような収率で得られた。
Figure 2007007650
Figure 2007007650
実施例7−2の生成物
1H−NMR,δ:1.11(t,J=12.3Hz,1H),2.03(dd,J=2.9,14.9Hz,1H),2.17(dd,J=8.5,4.1Hz,1H),2.54−2.64(m,1H),3.05−3.20(m,1H),3.22−3.63(m,4H),4.35−4.60(m,4H),5.82−5.86(m,1H),7.17−7.49(m,10H)
IR:3030,2850,1700(C=0),1630,1455,1410,1360,1260,1205,1090,905, 830,740,700(cm-1
実施例7−3の生成物
1H−NMR,δ:0.83 and 0.90(2d,J= 6.8Hz and 6.0Hz,6H),1.03 and 1.24(2dd,J= 13.1Hz and13.6Hz,2H),1.67 and 1.79(2dd,J= 6.6,5.3,6.6Hz and 7.4, 6.1,7.5Hz,2H),1.18−1.43 and 1.96− 2.08(m,2H),3.34 and 3.40(s,4H),4.51(s,4H),7.22−7.40(m,10H)
IR:3025,2850,1600,1450,1355,1245,1200,1090,900,835,730,690(cm-1
実施例7−4の生成物
1H−NMR,δ:1.45(dd,J=6.8,7.2Hz,2H),1.94(dd,J=8.2,5.6Hz, 2H),2.11(dd,J=4.8,14.7Hz,2H),2.41(dd,J=9.1,8.4Hz,2H),2.57−2.81(m,2H),3.34(s,2H),3.40(s,2H),4.35−4.55(m,4H),7.15−7.38(m,10H)
IR:2850,1735,1455,1410,1360,1200,1100,1030,910,740,695(cm-1
実施例7−5の生成物
1H−NMR,δ:0.17(s,18H),2.47(d,J=2.1Hz),3.42(s,4H),4.55(s,4H),6.00−6.09(m,2H),7.25−7.45(m,10H)
13C−NMR,δ:−0.46,38.60,45.15,72.95,73.27,118.29,127.34,127.40,128.25,138.81,156.30
IR:3030,2950,2850,1600,1450,1360,1245,1100,840,730,690(cm-1
実施例7−6の生成物
1H−NMR,δ:0.09(s,9H),1.03(d,J=6.7Hz,3H),1.07(dd,J=12.8Hz,2.0Hz,1H),1.94(dd,J=12.9Hz,4.7Hz,1H),2.30−2.36(m,2H),2.40−2.57(m,2H),3.30−3.42(m,4H),4.45−4.53(m,4H),5.18−5.28(m,1H),7.20−7.37(m,10H)
13C−NMR,δ:−0.19,18.74,39.24,39.88,45.80,73.07,73.78,74.88,117.19,127.29,127.32,127.39,128.23,138.91,165.85
IR:3025,2850,1620,1450,1355,1240,1200,1090,835,730,690(cm-1
実施例7−7の生成物
1H−NMR,δ:0.08(s,9H),1.07(dd,J=10.9,2.0Hz,1H),1.94(dd,J=8.3,4.6Hz,1H),2.40−2.m,1H),3.27−3.43(m,4H),4.51(s,4H),7.22−7.42(m,10H)
実施例7−10の生成物
1H−NMR,δ:0.82−0.96(m,3H),1.06−1.14(m,3H),1.20−1.70(m,8H),2.60−2.82(m,1H),3.24 and 3.44 and 3.93 and 4.11(4dd,J= 8.3,6.5,7.4,7.7Hz,2H),4.24−4.37(m,1H),4.80−4.92(m,2H)
13C−NMR,δ:14.01,15.05,17.38,22.61,25.04,25.57,31.90,35.13,35.76,38.47,38.75,73.15,74.12,81.14,81.45,102.75,103.07,157.13,157.23
IR:2920,2850,1660,1450,1375,1260,1080,1030,880,800(cm-1
実施例7−12の生成物
1H−NMR,δ:0.00 and 0.03(2s,9H),0.08 and 0.12(2s,6H),0.80−1.00(m,9H),1.08 and 1.14(2d,J=6.9,6.9Hz,3H),1.62−1.73 and 1.97− 2.09 and 2.18−2.40 and 2.65−2.85(4m,3H),4.60 and 4.76(q and t,J=5.2,5.6,5.2Hz and J=5.8Hz,1H),5.43−5.47(m,1H),7.15−7.52(m,6H)
実施例7−14の生成物(混合物)
1H−NMR,δ:0.10(s,9H),1.21(d/d,J=9,14Hz,1H),1.27(d/d,J=9,14Hz,1H),1.33(d/d,J=9,14Hz,1H),1.64(d,J=7Hz,3H),1.71(d,J=7Hz,3H),1.91(d/d,J=8,14Hz,1H),1.96(d/d,J=8,14Hz,1H),2.00(d/d,J=8,14Hz,1H),2.38(m,2H),2.38(m,2H),2.53(m,1H),3.06(br q,J=8Hz),3.35−3.48(m,4H),3.47(br q,J=8Hz,1H),4.48−4.60(m,4H),4.99(d,J=9Hz,1H),5.04(d,J=16Hz,1H),5.20(m,1H),5.22(m,1H),5.33(m,1H),5.42(d/q,J=15.7Hz),5.58(d/q,J=11.7Hz),5.80(symmetric m,1H),7.32(m,10H)
IR(neat):3100,2940,2860,1670,1640,1470,1380,1260(Me−Si),1070,990,970,920,890(cm-1
実施例7−15の生成物
1H−NMR,δ:0.08(s,9H),0.32(s,3H),0.36(s,3H),1.32(m,1H),1.46(m,1H),1.75(m,2H),2.26(m,1H),2.40(dd,J=7.5,14Hz,1H),3.04(q,J=7.5Hz,1H),5.21(s,1H),5.74(d,J=15Hz,1H),6.17(dd,J=7.5,15Hz,1H)
実施例7−16
Figure 2007007650
アルゴン雰囲気下、エチルエーテル9.5mlにテトライソプロポキシチタン0.37ml(1.26mmol)と不飽和化合物7−16S432mg(1.0mmol)を加え、−78℃に冷却後、イソプロピルマグネシウムクロリド2.55ml(2.77mmol)を滴下した。−78℃で30分撹拌後、30分で−50℃に昇温し、2時間撹拌した。−78℃に再冷却後、ベンズアルデヒド0.102ml(1.0mmol)を加え、−400℃に昇温し1時間撹拌した。3N塩酸水2mlを加え、室温に昇温後、ヘキサン−エーテルで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製すると、環化体7−16P518mg(収率96%)が得られた。
実施例7−16の生成物
1H−NMR,δ:0.06(s,9H),1.32(d/d,J=10,14Hz,1H),1.94(d/d,J=10,14Hz,1H),2.07(d,J=3Hz,1H),2.27(d/m,J=16Hz,1H),2.48(d,J=16Hz,1H),2.50(m,2H),3.06(br m,1H),3.37(d,J=11Hz,1H),3.37(s,2H),3.39(d,J=11Hz,1H),4.50(s,4H),4.70(d/t,J=3,7.5Hz,1H),5.20(q,J=2Hz,1H),5.34(symmetric m,2H),7.29(m,15Hz)
13C−NMR,δ:38.13,38.95,42.54,46.46,49.19,72.86,73.21,73.56,74.57,120.28,125.87,126.48,126.53,127.34,127.40, 128.24,128.31,137.19,138.82,163.08
IR(neat):3400(br,OH),3050,3025,2940,2840,1610,1490,1450,1360,1240(Me−Si),1090,1020,900,860,830,720,680(cm-1
実施例7−17〜7−24
実施例7−1の不飽和化合物、反応停止剤を表12のように代えると、対応する環化体が表12のように得られた。
Figure 2007007650
実施例7−17の生成物
1H−NMR,δ:0.085(s,9H),1.35−1.48(m,1H),1.51−1.67(m,1H),1.73−1.97(m,2H),2.21−2.36(m,1H),2.39−2.45(m,1H),2.93(td,J=7.8,8.1Hz,1H),4.97−5.06(m,2H),5.25−5.30(m,1H),5.63(ddd,J=16.8,8.1,10.2Hz,1H)
13C−NMR,δ:0.36,24.87,32.35,33.19,52.71,114.79,119.36,141.27,163.95
IR(neat):2960,2870,1625,1250,995,915,870,850,685(cm-1
実施例7−18の生成物
1H−NMR,δ:0.26(s,9H),1.63−1.76(m,1H),1.77−1.97(m,3H),2.27−2.49(m,2H),3.47−3.52(m,1H),5.06(ddd,J=16.9,1.7, 1.7Hz,1H),5.07−5.13(m,1H),5.73(ddd,J=16.9,10.6,6.1Hz,1H)
13C−NMR,δ:1.05,26.00,31.40,33.51,57.74,102.10,114.71,137.27,163.74
IR(neat):3425,2960,1635,1600,1410,1250,910,880,840,755,690(cm-1
実施例7−19の生成物
1H−NMR,δ:0.09(s,9H),1.33−1.52(m,3H),1.65−1.85(m,3H),1.99−2.08(m,1H),2.43−2.51(m,1H),2.69−2.76(m,1H),4.96−5.08(m,2H),5.11(s,1H),5.99(ddd,J=17.4,7.1,10.4Hz,1H)
13C−NMR,δ:0.36,24.86,34.20,34.29,50.86,114.35,119.93,141.37,161.04
IR(neat):2940,2860,1615,1450,1250,915,890,840(cm-1
実施例7−20の生成物
1H−NMR,δ:1.42−1.54(m,1H),1.59−1.76(m,1H),1.84−2.01(m,2H),2.55−2.64(m,1H),2.65−2.76(m,1H),3.16(td,J=7.7,8.2Hz,1H),5.07−5.14(m,2H),5.75(ddd,J=16.8,8.2,10.2Hz,1H),6.21(m,1H),7.11−7.22(m,1H),7.27−7.37(m,4H)
13C−NMR,δ:25.27,31.40,33.17,51.66,114.94,122.53,125.86,128.10,128.16,138.67,141.24,148.33
IR(neat):3400,2945,2850,1630,1595,1485,1440,985,905,740,680(cm-1
実施例7−21の生成物
1H−NMR,δ:0.88(t,J=6.6Hz,3H),1.22−1.46(m,7H),1.48−1.63(m,1H),1.71−2.23(m,4H),2.13−2.36(m,2H),2.84−2.98(m,1H),4.96−5.03(m,2H),5.08−5.16(m,1H),5.58−5.70(m,1H)
13C−NMR,δ:14.07,22.61,24.51,28.85,29.30,29.55,31.64,33.94,49.66,114.00,122.27,141.85,144.58
IR(neat):3410,2960,2930,2850,1640,1470,990,910(cm-1
実施例7−22の生成物
1H−NMR,δ anti:0.91(d,J=6.4Hz,3H),1.08(dd,J=11.1,13.0Hz,1H),1.30(dd,J=11.1,13.2Hz,1H),1.51−1.73(m,1H),1.81(dd,J=7.7,7.7Hz,1H),1.85(dd,J=7.7,7.7Hz,1H),1.89−2.20(m,1H),3.35(s,4H),4.51(s,4H),4.90−5.00(m,2H),5.56−5.69(m,1H),7.21−7.36(m,10H)
13C−NMR,δ anti:17.74,39.71,39.82,41.64,45.85,51.75,73.19,75.25,75.34,113.96,127.27,127.33,128.22,138.98,141.78
IR(neat):3425,3040,2960,2860,1640,1460,1365,1105,915,735,695(cm-1
実施例7−23の生成物
1H−NMR,δ:0.89(t,J=6.9Hz,3H),1.23−1.44(m,6H),1.68−1.78(m,2H),2.08(td,J=7.4,7.5Hz,2H),2.33(t,J=7.2Hz,2H),2.46−2.54(m,2H),4.96−5.01(m,2H),5.58(t,J=7.5Hz,1H)
13C−NMR,δ:14.02,22.58,25.04,29.21,29.82,30.00,31.63,31.75,78.70,105.75,123.97,137.65,202.89
IR(neat):3350,2960,2930,2855,1950,1670,1470,1445,1380,850(cm-1
実施例7−24の生成物
1H−NMR,δ:0.01(s,1H),1.07(d,J=6.6Hz,2H),1.31(t,J=7.1Hz.3H),1.33−1.44(m,1H),1.51−1.65(m,1H),1.77−1.88(m,1H),1.89−2.00(m,1H),2.25−2.35(m,1H),2.45−2.53(m,1H),4.18(q,J=7.1Hz,2H),4.28(td,J=9.6,4.3Hz,1H),5.26(s,1H)
13C−NMR,δ:0.29,14.27,14.38,30.87,33.65,45.54,63.68,81.96,121.50,154.85,157.96
IR(neat):2960,2870,1750,1620,1465,1380,1250,1150, 970,885,840(cm-1
実施例7−25
Figure 2007007650
実施例7−16と同様にして、7−25S250mg(0.93mmol)とテトライソプロポキシチタン0.34ml(1.67mmol)とイソプロピルマグネシウムブロミド(2.56mmol)を反応させた後、ベンズアルデヒド0.14ml(1.4mmol)と反応させ処理すると、環化付加体7−25P160mg(収率67%)が得られた。
実施例7−26〜7−27
実施例7−25と同様にして、表13のような出発物質とアルデヒドから、表13のような生成物が得られた。
Figure 2007007650
実施例7−25の生成物
1H−NMR,δ:−0.02(s,9H),1.59−1.91(m,4H),2.51(dd,J=6.9,6.9Hz,2H),3.54−3.60(m,1H),4.80−4.94(m,2H),5.72−5.84(m,2H),7.16−7.37(m,5H)
13C−NMR,δ:1.08,24.08,32.98,33.60,47.36,74.66,113.62,126.03,126.34,127.69,135.22,141.59,141.59,143.59,159.16
IR(neat):3460,1640,1605,1500,1250,1010,845,750,700(cm-1
実施例7−26の生成物
1H−NMR,δ:−0.4(s,9H),0.97(d,J=7.7Hz,3H),1.30(d/d,J=6,14Hz,1H),1.58(br s,1H),1.95(d/d,J=8,14Hz,1H),2.39(d,J=15Hz,1H),2.61(d,J=15Hz,1H),2.94(sextet,J=7.7Hz,1H),3.28(d,J=8Hz,1H),3.31(d,J=8Hz,1H),3.46(d,J=8.5Hz,1H),3.55(d,J=8.5Hz,1H),4.42(d,J=12Hz,1H),4.54(d,J=12Hz,1H),4.54(s,2H),5.70(s,1H),7.20−7.40(m,15H)
実施例7−27の生成物
1H−NMR,δ:0.18(s,9H),0.23(s,9H),1.60(br s,1H),1.80(m,1H),2.12(m,1H),2.28(d,J=15Hz,1H),2.29(d,J=15Hz,1H),2.42(d,J=15Hz,1H),2.49(d,J=15Hz,1H),2.68(m,1H),2.89(m,1H),3.34−3.46(m,4H),4.45−4.58(m,4H),4.98(d,J=8.5Hz),5.41(br s,1H),7.18−7.40(m,15H)
実施例8−1
Figure 2007007650
1−トリメチルシリル−1−オクチン170mg(0.934mmol)、アリルカーボナート121mg(0.934mmol)、テトライソプロポキシチタン0.342ml(1.17mmol)のエチルエーテル9mlの溶液に、−78℃でイソプロピルマグネシウムブロミドの1.49モルエーテル溶液1.72ml(2.57mmol)を滴下し、30分で−50℃に昇温し2時間撹拌した。−78℃に再冷却し、水2mlを加え、室温に昇温後、1N塩酸水10mlを加え30分撹拌した。ヘキサンで抽出後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製すると、1−トリメチルシリル−2−ヘキシル−1,4−ペンタジエン(収率83%)が得られた。
実施例8−2〜8−11
実施例8−1の1−トリメチルシリル−1−オクチン、アリルカーボナートを表14のように代えると、対応するジエン体が表14のような収率で得られた。
Figure 2007007650
実施例8−1の生成物
1H−NMR,δ:0.097(s,9H),0.89(t,J=6.7Hz,3H),1.23−1.47(m,8H),2.12(t,J=7.9Hz,2H),2.82(d,J=7.0Hz,2H),4.99−5.03(m,1H),5.06(s,1H),5.20(s,1H),5.73−5.88(m,1H)
13C−NMR,δ:0.37,14.05,22.62,29.03,29.59,31.82,36.24,115.90,124.30,136.88,157.96
IR:2930,1610,1250,840(cm-1
元素分析値C1428Si:計算値 C74.92;H12.57,実測値 C74.90;H12.49
実施例8−6の生成物
(E isomer)
1H−NMR,δ:0.085(s,9H),0.89(t,J=6.7Hz,3H),1.18−1.44(m,11H),2.11(t,J=7.8Hz,2H),2.66(d,J=7.4Hz,2H),3.74(q,J=14.0Hz,2H),4.70−4.80(m,1H),5.22(s,1H),6.20(d,J=12.5Hz,1H)
13C−NMR,δ:0.396,14.03,14.77,22.61,29.10,29.61,31.82,36.04,37.20,64.69,102.14,123.20,147.08,159.41
IR:2918,1645,1607,1245,1200,1153,832(cm-1
(Z isomer)
1H−NMR,δ:0.085(s,9H),0.89(t,J=6.7Hz,3H),1.18−1.44(m,11H),2.11(t,J=7.8Hz,2H),2.86(d,J=7.4Hz,2H),3.78(q,J=12.8Hz,2H),4.37(q,J=13.8Hz,1H),5.21(s,1H),6.01(d,J=6.2Hz,1H)
13C−NMR,δ:0.396,14.03,15.26,22.61,29.10,29.61,33.57,36.32,37.20,67.49,104.88,122.62,145.23,159.08
実施例8−7の生成物
1H−NMR,δ:0.097(s,9H),0.89(t,J=6.6Hz,3H),1.23−1.42(m,8H),1.65(s,3H),2.07(t,J=7.9Hz,2H),2.78(s,2H),4.7130(s,1H),4.7963(s,1H),5.22(s,1H)
13C−NMR,δ:0.34,14.05,21.84, 22.63,29.12,29.71, 31.82,35.45,48.43, 112.16,125.57,144.06, 157.16
実施例8−8の生成物
1H−NMR,δ:0.11(s,9H),0.88(t,J=6.2Hz,3H),1.10(d,J=6.9Hz,3H),1.22−1.45(m,8H),2.07−2.14(m,2H),2.78−2.88(m,1H),4.91−5.01(m,2H),5.20(s,1H),5.68−5.80(m,1H)
実施例8−9の生成物
1H−NMR,δ:1.86(s,3H),2.91(d,J=6.8Hz,2H),5.07−5.16(m,2H),5.82−5.96(m,1H),6.30(s,1H),7 16−7.34(m,5H)
13C−NMR,δ:17.80,44.95,116.28,125.75,125.94,127.99,128.78,136.38,137.28,138.43
IR:2907,1639,1602,997,918,740, 700(cm-1
実施例8−10の生成物
1H−NMR,δ:0.87−0.93(m,6H),1.30−1.42(m,4H),1.95−2.02(m,4H),2.72(d,J=6.7Hz,2H),4.98−5.05(m,2H),5.17(t,J=7.3Hz,1H),5.72−5.86(m,1H)
13C−NMR,δ:13.87,14.10,21.43,23.17,29.94,32.18,41.53,115.29,126.19,137.58,137.64
IR:2922,2870,1636,1458,995,910(cm-1
実施例9−1
Figure 2007007650
テトライソプロポキシチタン284ml(1.0mmol)と1−トリメチルシリル−1−ブチン−4−カーボナート(0.5mmol)のエチルエーテル(7.5ml)溶液に、−50℃でイソプロピルマグネシウムブロミドの1.3モルエチルエーテル溶液1.54ml(2mmol)を滴下した。反応液を−45〜−40℃で1時間撹拌した。−40℃で1N塩酸水5mlを加え、室温まで昇温し30分撹拌した。分液後、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製すると、ラクトン体が収率81%で得られた。
実施例9−2〜9−10
実施例9−1の1−トリメチルシリル−1−ブチン−4−カーボナート、反応停止剤の1N塩酸水を表15,16のように代えると、対応するラクトン体又はα,β不飽和エステル体が表15,16のような収率で得られた。
Figure 2007007650
Figure 2007007650
実施例9−1の生成物
1H−NMR,δ:0.22(s,9H),2.98(d/t,J=2.1,6.6Hz,2H),4.40(t,J=6.6Hz,2H),6.97(t,J=2.1Hz,1H),13C−NMR,δ:−1.49,27.23,64.92,138.79,139.46,170.39
実施例9−2の生成物
1H−NMR,δ:0.17(s,9H),0.98(1,J=6.9Hz,3H),1.67(m,2H),2.50(d/d/d,J=17.4,6.0,2.4Hz,1H),3.01(d/d/d,J=17.4,6.6,2.4Hz,1H),4.43(t/t,J=6.3,6.3Hz,1H),6.88(t,J=2.4Hz,1H)
13C−NMR,δ:−1.49,8.89,29.18,33.02,78.18,138.94,140.16,170.00
実施例9−4の生成物
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:0.89(t,J=6.8Hz,3H),1.30(m,6H),1.49(m,2H),2.20(d/t,J=7.2,7.2Hz,2H),2.87(m,2H),4.37(t,J=7.8Hz,2H),6.74(m,1H)
13C−NMR,δ:13.93,22.44,25.02,28.03,28.89,30.16, 31.51,65.27,125.08,140.93,171.10
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:0.89(t,J=6.9Hz,3H),1.31(m,9H),1.45(m,2H),1.90(br s,OH),2.22(d/t,J=7.5,7.2Hz,2H),2.60(t,J=6.6Hz,2H),3.69(t,J=6.6Hz,2H),4.20(q,J=6.9Hz,2H),6.89(t,J=7.5Hz,1H)
実施例9−5の生成物
1H−NMR,δ:0.14(s,9H),1.92(t/t,J=6.6,5.4Hz,2H),2.65(t,J=6.6Hz,2H),4.30(1/d,J=5.4,2.1Hz,2H),7.18(t,J=2.1Hz,1H)
13C−NMR,δ:−1.49,23.21,27.78,69.00,139.86,145.62,165.60
実施例9−6の生成物
1H−NMR,δ:0.37(s,9H),2.04(m,2H),2.74(m,2H),4.2(m,2H)
13C−NMR,δ:1.50,23.07,28.77,66.49,113.87,144.69,167.30
実施例9−7の生成物
1H−NMR,δ:1.02(t,J=7.5Hz,3H),1.91(t/t,J=6.3,5.7Hz,2H),2.13(d/q,J=7.5,7.5Hz,2H),2.50(m,2H),4.28(t,J=5.7Hz,2H),7.00(m,1H)
13C−NMR,δ:12.39,21.43,22.48,23.28,68.36,124.79,147.59,166.50
実施例9−9の生成物
1H−NMR,δ:0.19(s,9H),1.30(t,J=6.9Hz,3H),1.45−1.70(m,4H),2.09(br s,OH),2.41(m,2H),3.66(t,J=6.0Hz,2H),4.19(q,J=6.9Hz,2H),6.81(s,1H)
実施例9−11
Figure 2007007650
テトライソプロポキシチタン369mg(1.3mmol)と1−トリメチルシリル−1−ブチン−4−カーボナート(1.0mmol)のエチルエーテル(7.5ml)溶液に、−50℃でイソプロピルマグネシウムブロミドの1.3モルエチルエーテル溶液2ml(2.6mmol)を滴下した。反応液を−45〜−40℃で1時間撹拌した。−40℃でベンズアルデヒド212mg(2mmol)を加え、1時間で0℃まで昇温後、1N塩酸水5mlを加え、室温まで昇温し30分撹拌した。分液後、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水で洗浄し、無水マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製すると、環化体が収率65%で得られた。
実施例9−12〜9−16
実施例9−11の1−トリメチルシリル−1−ブチン−4−カーボナートを表17のように代えると、対応する環化体が表17のような収率で得られた。
Figure 2007007650
実施例9−11の生成物
1H−NMR,δ:0.04(s,9H),2.77(t,J=5.8Hz,2H),3.87(t,J=5.8Hz,2H),5.88(s,1H),7.17(m,2H),7.36(m,3H)
13C−NMR,δ:−1.09,29.87,61.12,87.65,128.00,128.81,129.52,134.81,138.44,164.98,175.10
実施例9−12の生成物
1H−NMR,δ:0.02(s,9H),1.01(t,J=6.0Hz,3H),1.58(m,2H),2.56(d/d,J=11.7,6.6Hz,1H),2.70(d,J=11.7Hz,1H),2.75(br s,OH),3.86(m,1H),5.88(s,1H),7.20(m,2H),7.36(m,3H)
13C−NMR,δ:−1.09,10.00,30.89,34.04,71.76,87.78,128.04,128.82,129.51,134.89,138.70,164.83,175.30
実施例9−13の生成物
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:0.88(t,J=6.8Hz,3H),1.23(m,6H),1.42(m,2H),2.13(t,J=7.5Hz,2H),2.96(m,2H),4.13(d,J=6.0Hz,OH),4.40(t,J=7.5Hz,2H),6.43(d,J=6.0Hz,1H),7.20−7.50(m,5H)
13C−NMR,δ:13.94,22.41,27.71, 27.77,29.69,31.31,32.99,65.45,71.22,120.78,126.11,127.38,128.23,141.65,159.36,171.32
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:0.88(t,J=6.8Hz,3H),1.23(m,6H),1.40(m,2H),2.00(m,1H),2.39(m,1H),2.62(t,J=6.0Hz,2H),3.86(t,J=6.0Hz,2H),5.75(s,1H),7.21(m,2H),7.40(m,3H)
実施例9−14の生成物
1H−NMR,δ:0.01(s,9H),1.84(t/t,J=7.5,6.0Hz, 2H),2.57(t,J=7.5Hz,2H),2.70(br s,OH),3.69(t,J=6.0Hz,2H),5.81(s,1H),7.14(m,2H),7.33(m,3H)
13C−NMR,δ:−1.19,22.21,32.23,61.42,87.21,127.88,128.74,129.41,134.98,140.94,163.18,175.00
実施例9−15の生成物
1H−NMR,δ:0.98(t,J=7.8Hz,3H),1.81(t/t,J=7.5,6.0Hz,2H),2.02(d/q,J=15.6,7.8Hz,1H),2.45(d/q,J=15.6,7.8Hz,1H),2.47(t,J=7.5Hz,2H),2.78(br s,OH),3.67(t,J=6.0Hz,2H),5.75(s,1H),7.20(m,2H),7.38(m,3H)
13C−NMR,δ:12.31,19.43,19.72,31.13,61.16,83.86,126.07,126.84,128.86,129.22,134.62,165.41,175.00
実施例9−16の生成物
1H−NMR,δ:0.06(s,9H),1.71(m,4H),1.89(br s,OH),2.52(m,2H),3.76(m,2H),5.82(s,1H),7.17(m,2H),7.38(m,3H)
13C−NMR,δ:−1.09,25.50,25.94,32.53,62.33,86.94,127.92,128.77,129.42,135.21,141.36,162.10,174.50
実施例10−1
Figure 2007007650
トリメントキシクロロチタンの2モルエーテル溶液0.75ml(1.5mmol)と1−トリメチルシリル−1−オクチン0.219ml(1.2mmol)をエーテル10mlに溶かし、−78℃に冷却後、イソプロピルマグネシウムブロミドの1.52モルエーテル溶液1.97ml(3mmol)を滴下した。反応液を−30℃に昇温し5時間撹拌後、−78℃に再冷却し、プロパナール0.066ml(0.9mmol)を加え1時間撹拌した。1N塩酸水20mlを加え室温で30分撹拌した後、エーテル30mlで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製すると、付加物の混合物(10−1a+10−1b)が収率35%で得られた。これをテトラヒドロフラン1mlに溶かし、0℃で触媒量の水素化カリウムを加え室温で1時間撹拌した。塩化アンモニウム水3mlを加え、エーテルで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製すると、10−1aが単離された。得られた10−1aの旋光度は[α]D=1.7°であり、MTPAエステルに誘導し1H−NMRで分析すると、光学純度は20%eeであった。
実施例10−2〜10−6
実施例10−1のトリメントキシクロロチタン、プロパナールをそれぞれ表18,19のように代えると、対応する付加物の混合物が表18,19のような比率、収率、施光度、光学純度で得られた。
Figure 2007007650
Figure 2007007650
実施例10−1の生成物
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:5.45(s,1H),3.79(t,J=4.8Hz,1H),2.12−2.25(m,1H),1.92−2.05(m,1H),1.72−1.88(m,1H),1.55−1.20(m,11H),1.05−0.80(m,9H),0.11(s,9H)
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:5.58−5.30(m,2H),3.68(t,J=7.5Hz,1H),2.10−1.95(m,2H),1.70−1.50(m,1H),1.45−1.20(m,10H),1.00−0.80(m,9H),0.08(s,9H)
実施例11−1〜11−4
Figure 2007007650
アレニルアルコール誘導体11A(1.0mmol)とテトライソプロポキシチタン0.296ml(1.0mmol)のエチルエーテル(10ml)溶液に、−60℃でイソプロピルマグネシウムブロミドのエチルエーテル溶液(2.0mmol)を加えた後、−50〜−40℃で1.5時間撹拌した。−40℃でベンズアルデヒド74mg(0.7mmol)を加えた後、1時間で室温まで昇温した。3N塩酸水5mlを加え、分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製すると、アレン体11B及びジエン体11Cが表20のような収率で得られた。
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:2.40−2.51(m,2H),4.66−4.80(m,2H),4.75(t,J=6.3Hz,1H),7.22−7.43(m,5H)
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:5.04(d,J=11.3Hz,1H),5.21(d,J=17.9Hz,1H),5.33(br s,1H),5.40(d,J=1.2Hz,1H),5.46(br s,1H),6.31(dd,J=11.3,17.9Hz,1H),7.22−7.43(m,5H)
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:0.96(t,J=7.9Hz,3H),1.89−2.08(m,2H),2.39−2.49(m,2H),4.74(t,J=6.4Hz,1H),5.05−5.20(m,2H),7.15−7.42(m,5H)
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:0.92−1.02(m,3H),1.88−2.08(m,2H),(Hd)5.09(d,J=12.5Hz, 1H),(Hc)5.17(d,J=18.4Hz,1H),5.47(br s,1H),(Ha)5.79(t,J=7.5Hz,1H),(Hb)6.53(dd,J=12.5,18.4Hz,1H),7.15−7.42(m,5H)
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:0.94(t,J=7.2Hz,3H),1.55−2.25(m,3H),4.63(d,J=9.8Hz,1H),4.65−4.80(m,2H),4.93−5.03(m,1H),7.15−7.43(m,5H)
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:0.86(t,J=6.4Hz,3H),1.95−2.08(m,2H),(Ha,Hb)5.18(br s,1H),5.22(br s,1H),5.40(br s,1H),(Hd)5.76(dt,J=16.3,6.8Hz,1H),(Hc)5.97(d,J=16.3Hz,1H),7.15−7.43(m,5H)
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:1.22−1.79(m,10H),1.81−1.95(m,2H),4.72(t,J=6.8Hz,1H),4.91−4.99(m,1H),7.15−7.42(m,1H)
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:1.22−1.79(m,10H),(Hc)5.02(d,J=16.9Hz,1H),(Hb)5.12(d,J=12.0Hz,1H),5.89(br s,1H),(Ha)6.37(dd,J=12.0,16.9Hz,1H),7.15−7.42(m,5H)
実施例11−5
Figure 2007007650
3−[(エトキシカルボニル)オキシ]−1,2−ノナジエン424mg(2.0mmol)とテトライソプロポキシチタン0.89ml(3.0mmol)のエチルエーテル(12ml)溶液に、−78℃でイソプロピルマグネシウムブロミドのエチルエーテル溶液(6.0mmol)を加え、30分で−50℃に昇温し1時間撹拌後、ヨウ素761mg(3.0mmol)のテトラヒドロフラン(4ml)溶液を滴下した。1.5時間で0℃まで昇温し、3N塩酸水(4ml)を加えた後、分液した。有機層を飽和チオ硫酸ナトリウム水、飽和炭酸水素ナトリウム水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製すると、ヨウ素体である(E)−2−ヨード−1,3−ノナジエン385mg(収率77%)が得られた。
実施例11−6〜11−8
実施例11−5と同様にして表21のようなアレニルアルコールから、ヨウ素体が得られた。
Figure 2007007650
実施例11−5の生成物
1H−NMR,δ:0.90(t,J=6.8Hz,3H),1.20−1.60(m,6H),2.19(q,J=7.1Hz,2H),5.56(d,J=14.8Hz,1H)
5.86(s,1H),5.93(dt,J=14.8,7.1Hz,1H),6.21(s,1H)
13C−NMR,δ:14.0,22.5,28.8,31.4,31.8,108.6,126.2,131.1,142.1
実施例11−6の生成物
1H−NMR,δ:0.22(s,9H),5.60(s,1H),5.86(s,1H),6.05(s,1H),6.20(s,1H)
実施例11−7の生成物
1H−NMR,δ:1.45−1.75(m,6H),2.50−2.65(m,4H),5.22(d,J=10.4Hz,1H),5.45(d,J=15.9Hz,1H),6.34(dd,J=10.4,15.9Hz,1H)
13C−NMR,δ:26.6,27.7,28.0,32.5,43.3,99.2,122.2,134.4,149.2
実施例11−8の生成物
1H−NMR,δ:(E&Z)0.80−1.03(m,3H),1.15−1.75(m,6H),2.23−2.40(m,2H)
(Z)5.32(d,J=10.4Hz,1H),5.44(d,J=15.9Hz,1H),6.11(dd,J=10.4,15.9Hz,1H),5.40(t,J=7.8Hz,1H)
(E)5.15(d,J=10.3Hz,1H),5.40(d,J=16.2Hz,1H),5.92(t,J=6.8Hz,1H),5.98(dd,J=10.3,16.2Hz,1H)
実施例11−9
Figure 2007007650
アルゴン雰囲気下、11−9S179mg(0.843mmol)とテトライソプロポキシチタン335mg(1.18mmol)のジエチルエーテル(8.4ml)溶液に、−78℃でイソプロピルマグネシウムクロリドのジエチルエーテル溶液(2.28mmol)を加え、1時間で−50℃に昇温し、更に2時間撹拌した。水(0.3ml)を加え室温まで昇温し、ジエチルエーテル(10ml)とフッ化ナトリウム(300mg)を加え10分間撹拌した後、セライト濾過し、有機溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製すると、生成物11−9P150mg(収率83%,cis/trans=77/23)が得られた。
1H−NMR,δ:0.84−0.93(m,3H),1.20−1.40(m,7H),1.60−1.82(m,2H),1.90−2.17(m,3H),3.09−3.74(m,3H),4.07−4.18(m,2H),5.30−5.63(m,2H)
実施例11−10
Figure 2007007650
実施例11−9と同様にして、11−10S194mg(0.85mmol)から生成物11−10P109mg(収率56%,cis体のみ)が得られた。
1H−NMR,δ:0.16(s,9H),1.26(t,J=7.1Hz,3H),1.54(bs,1H),1.72−1.87(m,1H),1.96−2.10(m,1H),3.40(dt,J=10.4,7.2Hz,1H),3.58−3.76(m,2H),4.15(q,J=7.1Hz,2H),5.71(d,J=13.8Hz,1H),6.24(dd,J=10.4,13.8Hz,1H)
実施例12−1〜12−8
Figure 2007007650
アセチレンカルボン酸エステル12A(1.0mmol)とトリイソプロポキシクロロチタン(1.5mmol)のエチルエーテル(10ml)溶液に、−78℃でイソプロピルマグネシウムブロミドのエチルエーテル溶液(3.0mmol)を加えた後、−50〜−45℃で2時間撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(0.3ml)を加え、室温まで昇温し、フッ化ナトリウム1gとセライト1gを加え、30分撹拌した。混合液を濾過し、濾液を減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製すると、環化体12Bが表22のような収率で得られた(表22中、Dは重水素原子を表わし、水の代わりに重水で反応停止した場合に重水素化体が得られる)。
Figure 2007007650
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:0.15(s,9H),1.86−2.00(m,2H),2.31(t,J=7.9Hz,2H),2.68(dt,J=2.6,7.3Hz,2H),6.65(t,J=2.6Hz,1H)
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:0.15(s,9H),1.69−1.96(m,4H),2.45(t,J=6.5Hz,2H),2.62(t,J=6.2Hz,2H),6.56(br s,1H)
13C−NMR,δ:−0.7,23.8,24.3,32.1, 40.4,136.3,151.8,201.3
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:0.16(s,9H),1.68−1.91(m,4H),2.43(t,J=6.7Hz,2H),2.67(dt,J=2.0,6.5Hz,2H),6.57(t,J=2.0Hz,1H)
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:0.21(s,9H),4.55(s,2H),7.00(s,1H),7.02−7.12(m,2H),7.31(t,J=7.8Hz,1H),7.42(d,J=7.8Hz,1H)
実施例12−9
Figure 2007007650
アセチレンカルボン酸エステル12C(1.0mmol)とトリイソプロポキシクロロチタン(1.5mmol)のエチルエーテル(10ml)溶液に、−78℃でイソプロピルマグネシウムブロミドのエチルエーテル溶液(3.0mmol)を加えた後、−50〜−45℃で2時間撹拌した。ヨウ素(3.0mmol)のエチルエーテル(5ml)溶液を加えた後、1.5時間で0℃まで昇温し、3N塩酸水5mlを加え分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製すると、ヨウ素体12Dが得られた(収率56%)。
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:0.32(s,9H),1.70−1.86(m,2H),2.41(t,J=8.0Hz,2H),2.76(t,J=7.6Hz,2H)
実施例12−10
Figure 2007007650
アセチレンカルボン酸エステル12C(1.0mmol)とトリイソプロポキシクロロチタン(1.5mmol)のエチルエーテル(10ml)溶液に、−78℃でイソプロピルマグネシウムブロミドのエチルエーテル溶液(3.0mmol)を加えた後、−50〜−45℃で2時間撹拌した。ベンズアルデヒド(1.5mmol)溶液を加えた後、1.5時間で0℃まで昇温し、3N塩酸水5mlを加え分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製すると、フラン体12Eが得られた(収率62%)。
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:0.21(s,9H),2.38−2.53(m,2H),2.57−2.82(m,4H),7.10−7.65(m,5H)
実施例13−1〜13−11
表23に示す11種のアセチレンカルボン酸エステル13A(1.0mmol)とトリイソプロポキシクロロチタン(2.3mmol)のエチルエーテル(10ml)溶液に、−78℃でイソプロピルマグネシウムブロミドのエチルエーテル溶液(4.6mmol)を加えた後、−50〜−45℃で2時間撹拌した。3N塩酸水5mlを加え分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製すると、α,β−不飽和ケトン体13Bが表23のような収率で得られた。なお、3N塩酸水の代わりに重水を加えるとオレフィンの水素原子の代わりに重水素原子が入った化合物が同様の収率で得られた。
Figure 2007007650
実施例13−1の生成物
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:0.11(s,9H),2.35(s,3H),2.61(t,J=6.35Hz,2H),3.62(t,J=6.32Hz,2H),6.77(s,1H)
13C−NMR,δ:−0.29(3C),25.8,34.1,62.8,144.6,153.3,202.0
IR:3430,2950,1670,1600,1360,1250,850(cm-1
実施例13−2の生成物
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:0.20(s,9H),1.57−1.62(m,2H),2.34(s,3H),2.42(t,J=7.57Hz,2H),3.56(t,J=6.21Hz,2H),6.69(s,1H)
13C−NMR,δ:−0.36(3C),25.7,26.4,33.2,62.0,142.7,155.9,201.0
IR:3400,2930,1660,1580,1360,1240,840(cm-1
実施例13−3の生成物
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:0.16(s,9H),1.30−1.41(m,2H),1.54(tt,J=6.90Hz,2H),2.29(s,3H),2.31(t,J=7.58Hz,2H),3.60(t,J=6.53Hz,2H),6.59(s,1H)
13C−NMR,δ:−0.39(3C),25.8,26.1,30.3,32.6,62.6,141.4,156.4,200.6
実施例13−4の生成物
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:0.21(s,9H),2.80(t,J=6.08Hz,2H),3.77(t,J=6.05Hz,2H),6.30(s,1H)
13C−NMR,δ:−0.15(3C),35.6,62.7,128.2,129.9,132.4,137.3,144.3,152.5,200.0
実施例13−5の生成物
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:0.19(s,9H),1.65−1.75(m,2H),2.65(t,J=7.67Hz,2H),3.62(t,J=6.32Hz,2H),6.18(s,1H),7.38−7.44(m,2H),7.48−7.54(m,1H),7.69−7.72(m,2H)
13C−NMR,δ:−0.29(3C),28.2,32.4,62.1,128.1,129.6,132.1,137.6,142.2,154.9,199.3
IR:3380,2920,1650,1600,1450,1240,1060,850(cm-1
実施例13−6の生成物
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:0.21(s,9H),1.59−1.68(m,2H),1.92(dd,J=6.44,1.5Hz,3H),2.52(t,J=7.41Hz,2H),3.57(t,J=6.18Hz,2H),6.55(s,1H),6.69(dd,J=15.2,1.5Hz,1H),6.82−6.54(m,1H)
13C−NMR,δ:−0.25(3C),18.4,27.1,32.9,62.0,127.3,140.3,143.8,156.4,193.4
実施例13−7−1の生成物
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:0.17(s,9H),1.22(s,9H),1.57−1.63(m,2H),2.42(t,J=7.82Hz,2H),3.61(t,J=6.24Hz,2H),5.76(s,1H)
13C−NMR,δ:−0.02(3C),28.2(3C),30.3,32.4,43.6(1C),62.3,131.2,156.7, 213.8
IR:3430,2960,1680,1600,1260,1140,860(cm-1
実施例13−7−2の生成物
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:0.11(s,9H),1.20(s,9H),1.62−1.76(m,2H),2.20(dt,J=6.51,7.47Hz,2H),4.06(t,J=6.50Hz,2H),5.52(d,J=1.40Hz,1H),6.28(dt,J=14.1,7.2Hz,1H)
13C−NMR,δ:0.15(3C),27.2(3C),28.9,30.0,38.7(1C),64.0,130.0,147.5,178.5
IR:2940,1720,1600,1480,1280,1240,1150,840(cm-1
実施例13−8の生成物
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:0.16(s,9H),1.65−1.78(m,1H),1.94−2.08(m,1H),2.55−2.63(m,1H),2.94(s,1H),6.05(s,1H)
13C−NMR,δ:0.28,24.9,26.4,61.2,120.7,124.6,131.3,146.9
実施例13−10の生成物
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:1.06(t,J=7.56Hz,3H),2.34(dt,J=15.2,7.5Hz,2H),2.72(t,J=6.08Hz,2H),3.76(t,J=6.06Hz,2H),6.35(t,J=7.41Hz,1H)
13C−NMR,δ:13.3,22.3,30.6,62.3,128.1,129.6,131.9, 137.5,138.2,150.0,200.2
実施例13−12
Figure 2007007650
アセチレンアルコールエステル13C(1.0mmol)とトリイソプロポキシクロロチタン(2.3mmol)のエチルエーテル(10ml)溶液に、−78℃でイソプロピルマグネシウムブロミドのエチルエーテル溶液(4.6mmol)を加えた後、−50〜−45℃で1時間撹拌した。−40℃でベンズアルデヒド74mg(0.7mmol)を加え、1時間で0℃まで昇温後、3N塩酸水5mlを加え分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製すると、フラン体13Dが得られた(収率62%)。
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:0.16(s,9H),2.31(s,3H),2.74(t,J=6.98Hz,2H),3.76(t,J=6.89Hz,2H),7.34−7.41(m,3H),7.44−7.47(m,2H)
13C−NMR,δ:1.11(3C),11.5,29.0,63.1,114.9,120.5,127.8(2C),128.1,129.1(2C)133.4,148.9, 158.0
実施例14−1〜14−9
表24に示す9種のオレフィンエステル14A(1.0mmol)とテトライソプロポキシチタン(2.0mmol)のエチルエーテル(7ml)溶液に、−50℃でイソプロピルマグネシウムブロミドのエチルエーテル溶液(4.0mmol)を加え、−45〜−40℃で2時間撹拌した。0℃まで昇温し2時間撹拌し、3N塩酸水5mlを加え分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製すると、シクロプロパン体14Bが表24のような収率で得られた。
Figure 2007007650
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:0.41(m,1H),0.65(m,2H),1.40(s,3H),1.57(m,1H),2.00(m,1H),3.65(m,1H),3.80(m,1H)
13C−NMR,δ:19.99,23.09,25.86,31.19,54.07,62.43
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:0.13(d/d,J=6.0,6.0Hz,1H),0.89(d/d,J=10.2,6.0Hz,1H),1.05(m,1H),1.43(s,3H),1.51(d/t,J=6.2,6.2Hz,2H),2.90(br s,2H),3.70(t,J=6.2Hz,2H)
13C−NMR,δ:19.62,20.62,22.09,32.74,54.91,62.39
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:0.93(d/d,J=5.8,5.8Hz,1H),1.18(m,1H),1.27(d/d,J=10.2,5.8Hz,1H),1.72(m,1H),2.12(m,1H),3.64(m,1H),3.80(m,1H),7.15−7.35(m,5H)
13C−NMR,δ:23.31,31.18,27.57,57.83,62.45,124.05,125.91,128.15,145.82
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:0.43(d/d,J=5.8,5.8Hz,1H),0.65(d/d,J=9.6,5.8Hz,1H),0.74(m,1H),1.28(s,3H),1.33(s,3H),1.44(s,3H),1.52(d/d,J=15.0,10.3Hz,1H),1.92(d/d,J=15.0,5.1Hz,1H)
13C−NMR,δ:20.57,20.93,26.02,28.16,31.32,42.00,54.14,71.37
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:0.17(d/d,J=6.0,6.0Hz,1H),0.97(d/d,J=10.2,6.0Hz,1H),1.10(m,1H),1.2−1.35(s,7H),1.42(s,3H),1.65(d/d,J=13.8,5.7Hz,1H),1.8−2.5(m,2H)
13C−NMR,δ:20.48,20.90,21.31,29.50,29.13,43.36,54.82,71.33
実施例15−1〜15−8
表25に示す8種のオレフィンアルコールエステル15A(1.0mmol)とテトライソプロポキシチタン(1.3mmol)のエチルエーテル(7ml)溶液に、−50℃でイソプロピルマグネシウムクロリドのエチルエーテル溶液(2.6mmol)を加え、−50〜−40℃で1時間撹拌した。3N塩酸水5mlを加え、分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製すると、ラクトン体又は開環体15Bが表25のような収率で得られた。
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:0.98(t,J=7.3Hz,3H),0.35(q,J=7.3Hz,2H),1.80−1.90(m,2H),2.30(m,1H),2.45(dt,J=1.1,4.7Hz,1H),4.13(dt,J=9.2,6.6Hz,1H),4.28(dt,J=9.1,2.9Hz,1H)
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:1.24(t,J=7.4Hz,3H),1.53(d,J=7.0Hz,3H),3.90(q,J=7.0Hz,1H),4.28(q,J=7.5Hz,2H),6.80−7.20(m,4H),7.70(s,1H)
実施例16−1
Figure 2007007650
クロロトリイソプロポキシチタン293mg(1.13mmol)のジエチルエーテル(5.6ml)溶液に、−78℃でイソプロピルマグネシウムブロミドのジエチルエーテル溶液1.67ml(2.17mmol)を加え1時間撹拌した後、16−1S187mg(0.763mmol)のジエチルエーテル(2ml)溶液を加え3時間で室温まで昇温した。0℃で飽和炭酸水素ナトリウム水を加え、フッ化ナトリウム、セライトを加え室温で1時間撹拌した後、セライト濾過し、濾液を減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製すると、環化体16−1P82mg(収率65%)が得られた。
1H−NMR,δ:0.90(t,J=7.0Hz,3H),1.20−1.93(m,11H),2.30−2.48(m,1H),2.53−2.69(m,1H),4.78−4.91(m,2H)
実施例16−2
Figure 2007007650
実施例16−1と同様にして、16−2Sから16−2P(収率70%)が得られた。
1H−NMR,δ:0.89(d,J=6.8Hz,3H),1.01(d,J=6.8Hz,3H),1.40−2.00(m,6H),2.23−2.43(m,1H),2.53−2.68(m,1H),4.76−4.92(m,2H)
実施例16−3
Figure 2007007650
16−3S103mg(0.356mmol)とテトライソプロポキシチタン142mg(0.498mmol)のジエチルエーテル(3.6ml)溶液に、−50℃でイソプロピルマグネシウムブロミドのジエチルエーテル溶液0.55ml(0.962mmol)を加え、1時間撹拌した。1時間で室温まで昇温し、1N塩酸水を加え分液し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、有機溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製すると、生成物16−3Pのcis体51mg(収率79%)及びtrans体6.5mg(収率10%)が得られた。
実施例16−4〜16−5
実施例16−3と同様にして、表26のような出発物質から、環化体がそれぞれ得られた。
Figure 2007007650
実施例16−3の生成物
1H−NMR,δ:(cis体)0.15(s,9H),1.45−2.20(m,7H),2.61−2.71(m,1H),4.10−4.16(m,1H)
(trans体)0.15(s,9H),1.50−2.15(m,7H),2.54−2.63(m,1H),4.15−4.24(m,1H)
実施例16−4の生成物
1H−NMR,δ:1.41(s,3H),1.56−2.18(m,7H),2.70(dd,J=8.2,9.9Hz,1H),7.27−7.47(m,5H)
実施例16−5の生成物
1H−NMR,δ:0.88(t,J=6.8Hz,3H),1.17(s,3H),1.20−2.13(m,15H),2.19(t,J=7.1Hz,2H),3.58−3.68(m,1H)
実施例17−1
Figure 2007007650
アルゴン雰囲気下、テトライソプロポキシチタン0.37ml(1.28mmol)と3−ブロモシクロオクテン219mg(1.16mmol)のエチルエーテル(8ml)溶液に、−50℃でイソプロピルマグネシウムブロミドの1.53molエチルエーテル溶液1.67ml(2.56mmol)を滴下した。反応液を−50〜−40℃で1.5時間撹拌し、−40℃でN−プロピリデン−((R)−1−フェニルエチル)アミン130mg(0.81mmol)を加え、5時間撹拌した。水を加え、室温まで昇温し分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製すると、付加体147mg(収率67%)が得られた。このもののジアステレオマー比は92:8であった。
1H−NMR,δ:0.77(t,J=7.4Hz,3H),1.19−1.76(m,14H),1.98−2.10(m,1H),2.12−2.29(m,1H),2.32−2.40(m,1H),2.54−2.69(m,1H),3.80(q,J=6.5Hz,1H),5.38(dd,J1=J2=9.8Hz,1H),5.65−5.77(m,1H),7.16−7.39(m,5H)
実施例17−2
Figure 2007007650
ベンジルアミン55mg(0.5mmol)のテトラヒドロフラン(1ml)溶液に0℃で無水硫酸マグネシウム、アルデヒド17−2S93mg(0.5mmol)、トリエチルアミン0.07ml(0.5mmol)を加え、2時間撹拌した。無水ペンタンを加え固体を濾別し、濾液を濃縮すると、イミン17−2Iが定量的に得られた。
このイミンとテトライソプロポキシチタン0.224ml(0.75mmol)のジエチルエーテル(7ml)溶液に、−78℃でイソプロピルマグネシウムブロミドのジエチルエーテル溶液0.857ml(2.25mmol)を加え、−50℃に昇温し30分間撹拌後、3時間で室温まで昇温した。水を加えた後、分液し有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、有機溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製すると、生成物アミン17−2P100mg(収率57%)が得られた。
実施例17−3〜17−11
実施例17−2と同様にして、表27のようなアルデヒドとアミンからイミンを経て、生成物アミンが表27のように得られた。
Figure 2007007650
17−2I
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:1.60−1.80(m,4H),2.30−2.40(m,2H),3.78(s,3H),4.57(q,J=6.7Hz),5.05−5.12(br d,J=5.6Hz,1H),5.21(d,J=10.4Hz,1H),5.31(dd,J=1.2,17.2Hz,1H),5.79(ddd,J=6.7,10.4,17.1Hz,1H),7.20−7.40(m,5H),7.76−7.80(m,1H)
17−2P
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:1.30(m,7H),2.67−2.74(m,1H),3.09(dt like q,J=6.2,12.8Hz,1H),3.76(s,2H),5.10(d,J=10.9Hz,1H),5.11(d,J=17.0Hz),5.88(ddd,J=8.3,10.7,16.7Hz),7.20−7.40(m,5H)
13C−NMR,δ:21.62,29.49,31.14,46.92,52.20,61.65,115.60,126.70,128.07,128.26,138,140.84
IR(neat):3075,3030,2970,2875,1750,1640,1500,1460,1345,1270,1140,1080,1030,1005,920,740,700(cm-1
17−3I
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:1.35−1.80(m,6H),2.31(dt like q,J=7.1,11.9Hz,2H),3.77(s,3H),4.56(s,2H),5.04(dt like q,J=7.0,13.0Hz,1H),5.20(d,J=10.4Hz,1H),5.28(d,J=17.1Hz,1H),5.78(ddd,J=6.7,10.4,17.1Hz,1H),7.20−7.35(m,5H),7.77−7.81(m,1H)
17−3P
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:1.25−1.80(m,9H),2.45−2.57(m,1H),2.70(dt,J=4.8,9.2Hz),3.76(s,2H),5.10(d,J=15.5Hz),5.11(d,J=11.6Hz,1H),7.20−7.40(m,5H)
13C−NMR,δ:23.05,23.11,28.43,29.11,43.36,50.91,56.62,115.44,126.61,128.00,128.20,139.37,141.05
IR(neat):3075,3025,2930,2855,1750,1640,1500,1460,1270,1130,1075,1030,1000,915,740,700(cm-1
17−4I
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:3.23(dd,J=7.5,13.6Hz,1H),3.32(dd,J=6.1,13.4Hz,1H),3.69(s,3H),4.85(s,2H),5.13(d,J=7.9Hz,1H),5.18(d,J=14.5Hz,1H),5.28(dt like q,J=6.6,13.7Hz,1H),5.80(ddd,J=6.5,10.6,17.2Hz,1H),7.20−7.40(m,8H),7.86(dd,J=2.0,7.0Hz,1H),8.71(s,1H)
17−4P
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:2.87(dd,J=4.8,15.6Hz,1H),3.01(dd,J=7.0,15.8Hz,1H),3.28(dt,J=7.1,13.7Hz,1H),3.83(d,J=13.2Hz,1H),3.93(d,J=13.2Hz,1H),4.22(d,J=6.4Hz,1H),5.16(dt,J=2.2,10.4Hz,1H),5.24(d,J=16.5Hz,1H),5.85(ddd,J=8.7,10.3, 17.30Hz,1H),7.20−7.45(m,9H)
13C−NMR,δ:36.41,48.61,51.33,64.75,116.65,124.50,124.76,126.23,126.80,127.33,128.07,128.28,137.79,140.69,142.01,144.78
IR(neat):3400,3075,3040,2930,2850,1750,1640,1610,1500,1460,1370,1330,1270,1140,1080,1035, 1010,920,800,750,700(cm-1
17−5I
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:1.70−1.83(m,2H),2.23−2.45(m,2H),2.41(br d,J=4.4Hz,2H),3.80(s,3H),4.57(s,2H),4.71(s,2H),7.20−7.40(m,5H),7.78−7.85(m,1H)
17−5P
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:1.45−2.00(m,5H),2.35−2.60(m,2H),3.65−3.78(m,1H),3.85(s,2H),4.75−4.90(m,2H),7.15−7.40(m,5H)
13C−NMR,δ:23.08,29.68,34.10,51.86,60.94,105.84,126.80,128.30,141.0,202.4
17−6I
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:0.16(s,9H),1.70−1.93(m,4H),2.35(dt like q,J=7.5, 12.0Hz,2H),3.80(s,3H),4.57(s,2H),5.25(t,J=6.1Hz,1H),7.20−7.40(m,5H),7.79(t,J=4.7Hz)
17−6P
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:0.15(s,9H),1.50−1.90(m,7H),2.96(dt like q,J=6.1,11.2Hz,1H),3.05−3.17(m,1H),3.74(d,J=12.8Hz),3.84(d,J=12.8Hz),7.20−7.40(m,5H)
13C−NMR,δ:0.20,21.56,30.94,31.06,35.48,52.23,61.32,107.30,126.79,128.18,128.30,140.60,149.34
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:0.14(s,9H),1.36(br s,1H),1.46−1.96(m,6H),2.81(dt,J=6.2,13.0Hz),3.13(dt like q,J=6.2, 12.8Hz,1H),3.76(s,2H),5.71(d,J=13.9Hz),6.43(dd,J=10.5,14.0Hz),7.20−7.40(m,5H)
13C−NMR,δ:0.41,22.51,31.94,32.03,46.52,52.42,62.15,126.70,128.03,128.26,130.01,140.82,149.34
IR(neat):3400,3175,3030,2965,2875,1605,1500,1460,1345,1250,1140,1070,1030,840,760,730,700(cm-1
17−7I
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:1.48(d,J=6.7Hz,3H),1.50−1.80(m,4H),2.26−2.33(m,2H),3.77(s,3H),4.27(q,J=6.7Hz),5.00−5.10(m,1H),5.21(d,J=10.4Hz,1H),5.30(d,J=17.3Hz,1H),5.78(ddd,J=6.6,10.4, 17.0Hz,1H),7.20−7.40(m,5H),7.73(t,J=5.1Hz,1H)
17−7P
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:1.27(d,J=6.6Hz,3H),diastereomer 1.31(d, J=6.6Hz,3H),1.40−1.90(m,7H),2.50(dt,J=6.5,13.6Hz, 1H),diastereomer 2.63−2.73(m,1H),2.89(dt,J=6.9,12.9Hz,1H),3.75−3.87(m,1H),5.03(m,2H),5.79−5.93(m,1H),7.20−7.40(m,5H)
13C−NMR,δ:20.88,21.64,24.44,24.86,29.24,30.98,31.37,45.54,47.09,55.83,56.23,59.21,60.17,115.50,115.56,138.68,138.77,146.2,146.4
IR(neat):3400,3075,3040,2975, 2875,1760,1690,1640,1610,1500,1460,1380,1275,1140,1035,1005,920,770,705(cm-1
17−8I
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:1.35−1.45(m,2H),1.48(d,J=6.7Hz),2.28(dt,J=5.1,12.2Hz,2H),3.77(s,3H),4.27(q,J=6.7Hz),5.00−5.08(m,1H),5.20(dd,J=1.2,10.5Hz,1H),5.28(dd,J=1.8,17.1Hz,1H),5.76(ddd,J=6.9,10.5,17.3Hz,1H),7.20−7.40(m,5H),7.73(t,J=5.1Hz,1H)
17−8P
Figure 2007007650
(major product)
1H−NMR,δ:1.25(d,J=6.5Hz,3H),1.30−1.70(m,9H),2.42−2.52(m,1H),2.52−2.64(m,1H),3.47(q,J=6.9Hz,1H),5.15(dd,J=2.2,18.0Hz,1H),5.16(dd,J=2.2,10.3Hz,1H),6.06(ddd,J=8.5,10.7,16.9Hz,1H),7.20−7.35(m,5H)
13C−NMR,δ:22.17,24.37,24.90,29.47,30.22,42.38,54.54,55.14,115.92,126.58,126.69,128.24,138.86,146.62
IR(neat):3300,3050,2950,2850,1760,1700,1640.1610,1500,1460,1380,1280,1140,1005,920,770,705(cm-1
(minor product)
1H−NMR,δ:1.29(d,J=6.6Hz,3H),1.40−1.75(m,9H),2.22−2.32(m,1H),2.51(dt,J=3.8,8.2,10.9Hz,1H),3.47(q,J=7.1Hz,1H),5.04(d,J=13.0Hz,1H),5.08(d,J=5.3Hz,1H),5.93(ddd,J=7.2,10.6,17.7Hz,1H),7.20−7.35(m,5H)
13C−NMR,δ:22.69,23.46,24.79,28.13,28.70,44.14,53.73,54.27,115.21,126.59,126.64,140.02,146.34
IR(neat):2930,2860,1640,1500,1480,1375,1270,1120,920,765,700(cm-1
17−9P
Figure 2007007650
A:B:C:D=74:23:1.8:1.2
cis major diastereomer A
1H−NMR,δ:1.30(d,J=6.5Hz,1H),1.64(s,1H),2.72(dd,J=1.8,15.5Hz,1H),2.91(dd,J=6.7,15.8Hz),3.20−3.31(m,1H),3.90−4.03(m,2H),5.14(dd,J=2.2,10.1Hz,1H),5.24(dd,J=2.1,17.0Hz,1H),5.72(ddd like dt,J=9.9,17.1Hz,1H),7.10−7.54(m,9H)
13C−NMR,δ:25.33,36.46,47.99,55.47,62.88,116.55,124.26,124.55,126.34,126.82,126.95,127.10,128.34,138.08,141.24,145.11,145.94
IR(neat):3080,3040,2975,2940,2875,1735,1645,1610,1500,1460,1380,1305,1270,1130,1010,920,800,760,705(cm-1
cis minor diastereomer B
1H−NMR,δ:1.31(d,J=6.6Hz,1H),1.50(br s,1H),2.92(d,J=6.5Hz,2H),3.07(dt,J=6.8,13.6Hz,1H),3.90−4.10(m,2H),5.14(dd,J=1.2,10.9Hz,1H),5.15(dd,J=1.2,17.0Hz,1H),5.94(ddd,J=8.7,10.4, 18.1Hz,1H),7.10−7.54(m,9H)
13C−NMR,δ:24.48,35.96,48.91,55.36,62.23,116.30,124.43,124.89,126.05,126.86,127.16,128.42,142.09,145.77,146.25
IR(neat):3080,3040,2975,2930,2875,1650,1620,1500,1470,1130,1030,930,760,705(cm-1
C:D=1.8:1.2 diastereomixture
1H−NMR,δ:(C)1.34(d,J=6.6Hz,1H),(D)1.40(d,J=6.6Hz,1H),1.54(s,1H),2.62(dd,J=9.9,15.5Hz,1H),(D)2.72(dt,J=7.8,15.3Hz,1H),(C)2.85(dt,J=7.4,15.5Hz,1H),(D)3.00−3.10(m,2H),(D)5.81(ddd,J=7.9,10.3,18.1Hz,1H),(C)5.95(ddd,J=8.6,10.2,17.2Hz,1H),7.10−7.50(m,9H)
13C−NMR,δ:24.76,25.54,36.65,37.39,53.87,54.81,55.50,56.73,65.70,144.43,114.87,123.88,124.09,124.23,124.55,126.43,126.78,126.93,127.18,127.25,128.30,128.34,140.77,141.53,141.8,142.08,145.60,146.2
IR(neat):3330,3080,2980,2930,2870,1645,1610,1500,1485,1460,1375,1215,1185,1140,1030,1000,920,750,705(cm-1
17−10I
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:1.48(d,J=6.7Hz,3H),1.78(dt,J=7.3,14.6Hz,2H),2.25−2.32(m,2H),2.33−2.40(m,2H),3.80(s,3H),4.28(q,J=6.7Hz),7.20−7.35(m,5H),7.70(t,J=4.7Hz)
17−10P
Figure 2007007650
A:B=6:4
1H−NMR,δ:1.32(d,J=6.7Hz,3H),(B)1.36(d,J=6.7Hz,3H),1.40−1.85(m,4H),2.28−2.56(m,2H),3.36−3.52(m,1H),(B)3.88(q,J=6.7Hz,1H),4.08(q,J=6.7Hz,1H),4.70−4.94(m,2H),7.20−7.40(m,5H)
13C−NMR,δ:23.54,23.71,24.52,24.90,34.01,35.30,55.90,56.44,58.33,59.69,77.11,77.92, 106.15,106.3,126.69,126.75,126.99,128.20, 128.42,145.9,146.0,202.1,202.4
IR(neat):3400,3075,3050,2975,2875,1965,1500,1460,1380,1280,1135,850,765,700(cm-1
17−11I
Figure 2007007650
1H−NMR,δ:0.17(s,9H),1.48(d,J=6.7Hz,3H),1.70−1.90(m,4H),2.28−2.35(m,2H),3.80(s,3H),4.28(q,J=6.6Hz),5.25(t,J=6.0Hz),7.20−7.35(m,5H),7.75(t,J=4.7Hz)
17−11P
Figure 2007007650
A:B=54:46
diastereomer A
1H−NMR,δ:0.20(s,9H),1.34(d,J=6.5Hz),1.40−1.50(m,1H),1.65−1.90(m,6H),2.78−2.87(m,1H),2.94−3.00(m,1H),3.89(q,J=6.5Hz,1H),7.20−7.40(m,5H)
13C−NMR,δ:0.27,21.07,25.48,30.94,31.30,34.22,56.33,59.75,87.94,107.65,126.76,126.86,128.29,145.83
IR(neat):3400,3070,3030,2970,2870,2160,1500,1460,1365,1255,1100,1030,903,845,760,700(cm-1
diastereomer B
1H−NMR,δ:0.14(s,9H),1.36(d,J=6.5Hz),1.45−1.60(m,1H),1.70−1.95(m,6H),2.74−2.86(m,1H),2.97(dt like q,J=6.6, 13.2Hz,1H),3.84(q,J=6.6Hz,1H),7.20−7.40(m,5H)
13C−NMR,δ:0.15,21.57,23.71,30.75,30.84,35.87,55.80,58.95,87.99,107.66,126.72,126.78,128.25,128.31,146.00
IR(neat):3400,3075,3030,2950,2875,2170,1610,1500,1480,1460,1380,1255,1145,920,850,760,740,700(cm-1
Figure 2007007650
A:B=53:47
diastereomixture
1H−NMR,δ:(B)0.10(s,9H),(A)0.17(s,9H),1.30−1.90(m,7H),(B)2.60−2.74(m,1H),(A)2.74−2.84(m,1H),2.85−2.96(m,1H),3.75−3.84(m,1H),5.60(d,J=14.1Hz,1H),6.34−6.46(m,1H),7.20−7.35(m,5H)
13C−NMR,δ:0.41,0.46,21.73,22.49,24.49,24.97,31.56,31.62,31.89,32.37,45.24,46.57,55.73,56.46,59.55,60.41,126.61,128.24,129.63,130.14,146.0,146.5,149.15,149.33
IR(neat):3400,2960,2860,1650,1500,1465,1370,1250,1140,840,760,700(cm-1
実施例18−1
Figure 2007007650
テトライソプロポキシチタン426mg(1.5mmol)とN−(フェニルメチリデン)プロピルアミン147mg(1.0mmol)のジエチルエーテル(8ml)溶液に、−78℃でイソプロピルマグネシウムクロリドのジエチルエーテル溶液2.46ml(3.0mmol)を加え、1時間で−50℃まで昇温し2時間撹拌した。生成したチタン化合物に−78℃で重水を加え、室温まで昇温した。分液し有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、有機溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製すると、生成物アミン18−1P145mg(収率97%)が得られた。
1H−NMR,δ:7.19−7.36(m,5H),3.79(s,1H),2.60(t,J=7.2Hz,2H),1.45−1.62(m,2H),1.45(br s,1H),0.92(t,J=7.4Hz,3H)
実施例18−2
Figure 2007007650
実施例18−1と同様にして得られたチタン化合物に、重水の代わりにベンズアルデヒド265mg(2.5mmol)を加え、−50℃で2時間撹拌後、水を加え、実施例の18−1と同様に処理・精製すると、生成物アミン18−2P64mg(収率25%)が得られた。
1H−NMR,δ:6.97−7.80(m,10H),4.99(d,J=8.3Hz,1H),3.76(d,J=8.5Hz,1H),2.50(t,J=7.9Hz,2H),1.26(br s,1H),1.00−1.19(m,2H),0.59(t,J=7.4Hz,3H)
実施例19−1
Figure 2007007650
アルゴン雰囲気下、クロロトリイソプロポキシチタン155mg(0.6mmol)のジエチルエーテル(4.3ml)溶液に、−78℃で19−1S119mg(0.5mmol)、イソプロピルマグネシウムクロリドのジエチルエーテル溶液0.78ml(1.2mmol)を加え30分間撹拌し、1時間で−20℃まで昇温後、2時間撹拌した。1N塩酸水を加え室温に昇温後、ジエチルエーテルで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製すると、環化体19−1P58mg(収率60%)が得られた。
19−1P
1H−NMR,δ:0.19(s,9H),1.10(d/q,J=7.9,11.9Hz,1H),1.87−2.20(m,3H),2.03(d/d,J=3.9,17.6Hz,1H),2.54(d/t,J=19.4,8.9Hz,1H),2.57(d/d/d,J=0.8,6.5,17.6Hz,1H),2.66(d/d/d,J=3.0,10.7,19.4Hz,1H),2.74−2.87(m,1H)
13C−NMR,δ:1.11,25.74,27.54,30.98,43.14,48.51,135.16,198.84,214.70
IR(neat):2970,2920,2870,1690,1610,1420,1250,1230,1140,930,870,860,840,760,690(cm-1
実施例19−2
Figure 2007007650
実施例19−1と同様にして、19−2S83mg(0.5mmol)から環化体19−2P62mg(収率74%)が得られた。
19−2P
1H−NMR,δ:0.36(d/d,J=4.8,8.2Hz,1H),0.45(t,J=4.8Hz,1H),1.08−1.22(m,1H),1.25(t,J=7.1Hz,3H),1.50−1.86(m,6H),2.37(d,J=15.0Hz,1H),2.47(d,J=15.0Hz,1H),4.14(q,J=7.1Hz,2H)
13C−NMR,δ:12.09,14.28,21.37,23.36,25.23,27.47,31.77,41.00,59.99,172.70
IR(neat):2950,2860,1740,1260,1180,1170,1150,1040(cm-1
実施例19−3
Figure 2007007650
実施例19−1と同様に、19−2S83mg(0.5mmol)、クロロトリイソプロポキシチタン155mg(0.6mmol)、イソプロピルマグネシウムクロリド(1.2mmol)を反応させた後、ジエチルケトン0.076ml(0.75mmol)を加え室温で3時間撹拌した。1N塩酸水を加えた後、実施例19−1と同様に処理・精製すると、19−3P68mg(収率57%)が得られた。
19−3P
1H−NMR,δ:0.47(d/d,J=4.7,8.3Hz,1H),0.65(t,J=4.7Hz,1H),1.00(t,J=7.5Hz,3H),1.04(t,J=7.6Hz,3H),1.17−1.23(m,1H),1.29(t,J=7.1Hz,3H),1.54−1.93(m,6H),2.17(d/q,J=13.9,7.5Hz, 1H),2.23(d/q,J=13.9,7.5Hz,1H),2.27(d/q,J=13.4,7.6Hz,1H),2.38(d/q,J=13.4,7.6Hz,1H),4.15(d/q,J=10.7,7.1Hz,1H),4.20(d/q,J=10.7,7.1Hz,1H)
13C−NMR,δ:12.40,13.31,14.40,14.45,21.17,24.28,25.15,27.66,28.44,33.57,59.70,130.47,152.23,170.42
IR(neat):2970,2940,2870,1720,1640,1220,1200,1070(cm-1
実施例20−1
Figure 2007007650
テトライソプロポキシチタン568mg(2.0mmol)と20−1S204mg(1.0mmol)のジエチルエーテル(12ml)溶液に、−45℃でイソプロピルマグネシウムクロリドのジエチルエーテル溶液3.08ml(4.0mmol)を加え、1時間撹拌後0℃まで2.5時間で昇温した。テトラヒドロフラン3mlと水1.3mlを加え室温まで昇温し、30分間撹拌した。上澄みの有機層を分離し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、有機溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製すると、シクロプロピルアルコール体20−1P134mg(収率77%,ジアステレオマー比A:B=55:45)が得られた。
20−1P

1H−NMR,δ:0.76(dd,J1=6.0Hz,J2=5.4Hz,1H),1.04(m,1H),1.52(dd,J1=9.6Hz,J2=5.4Hz,1H),1.88−1.70(m,2H),1.94−2.18(m,2H),2.38(br s,1H),3.02(d,J=6.6Hz,1H),7.15−7.35(m,5H)
13C−NMR,δ:16.41,29.92,30.58,31.44,45.13,65.34,125.90,127.05,128.41,147.00

1H−NMR,δ:0.90(dd,J1=J2=5.7Hz,1H),0.99(dd,J1=9.4Hz,J2=5.7 Hz,1H),1.20(m,1H),1.68(m,1H),2.00−2.23(m,3H),3.55(m,1H),7.15−7.33(m,5H)
13C−NMR,δ:13.48,28.36,29.31,34.33,43.47,63.43,125.99,126.98,128.20,144.15
実施例20−2
Figure 2007007650
実施例20−1と同様にして、20−2Sから環化体20−2Pが収率98%で得られた。
20−2P
1H−NMR,δ:0.45(dd,J1=J2=5.7Hz,1H),0.71(dd,J1=10.2Hz,J2=5.7 Hz,1H),1.50(m,1H),2.74(br s,1H),2.90(d,JAB=15.6Hz,1H),3.23(d,JAB=15.6Hz,1H),3.27(m,2H),7.00−7.17(m,4H)
13C−NMR,δ:12.15,19.37,30.17,37.19,55.60,125.94,126.44,128.72,128.91,133.74,134.96
実施例21−1
Figure 2007007650
21−1S148mg(0.5mmol)のジエチルエーテル(5ml)溶液に、−78℃でテトライソプロポキシチタン213mg(0.75mmol)を加え、更にイソプロピルマグネシウムクロリドのジエチルエーテル溶液0.97ml(1.45mmol)を加えた後、2時間で室温まで昇温した。テトラヒドロフラン2.5mlと水1.2mlを加え、ジエチルエーテルで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、有機溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製すると、シクロプロピルアルコール体21−1P118mg(収率94%)が得られた。
実施例21−2〜21−7
実施例21−1と同様にして、表28のような結果を得た。
Figure 2007007650
21−1P
1H−NMR,δ:7.62(dd,J=1.7,7.5Hz,1H),7.28(m,5H),7.05(dt,J=1.7,7.8Hz,1H),6.83(t,J=7.2Hz,1H),6.61(d,J=8.3Hz,1H),4.46(d,J=15.5Hz,1H),4.22(d,J=15.5Hz,1H),3.14(d,J=2.1Hz,2H),1.88(m,1H),1.51(t,J=5.5Hz,1H),1.23(dd,J=5.0,9.6Hz,1H)
13C−NMR,δ:142.32,138.21,128.83,128.48,127.37,126.91,126.66,124.30,118.00,112.22,54.55,53.27,45.20,28.95,16.47
IR(neat):3250,2980,2950,2820,2730,2160,1565,1463,1418,1320,1290,1255,1210,1180,1135,1090,1035,1010,990,910,870,690,660(cm-1
21−2P
1H−NMR,δ:7.54(dd,J=7.5,1.5Hz,1H),7.09(m,3H),6.33(s,1H),4.18(dd,J=10.7,5.5Hz,1H),3.83(d,J=10.7Hz,1H),2.88(br s,1H),1.76(dd,J=9.4,5.9Hz,1H),1.01(t,J=5.4Hz,1H)
13C−NMR,δ:145.46,132.88,132.56, 120.97,129.81,119.38,108.98,91.99,60.81,46.38,28.42,24.00
IR(neat):3340,3050,2960,2925,2875,1615,1563,1480,1459,1475,1332,1303,1240,1225,1156,910,770,742,680(cm-1
21−3P
1H−NMR,δ:7.56(dd,J=7.0,1.2Hz,1H),7.15(m,4H),6.57(s,1H),4.21(dt,J=13.1,3.8Hz,1H),3.41(dt,J=11.9,9.2Hz,1H),2.81(br s,1H),2.16(m,2H),1.81(m,1H),1.40(dd,J=10.0,6.2Hz,1H),1.13(t,J=6.3Hz,1H)
13C−NMR,δ:140.64,136.05,128.03,120.63,119.93,108.54,96.23,52.98,36.74,21.99,21.18,17.02
IR(neat):3380,3075,2950,2980,1720,1670,1625,1570,1535,1495,1480,1430,1390,1370,1340,1325,1278,1260,1235,1175,1120,1080,1055,1025,980,950,925,800,780,760,690(cm-1
21−4P
1H−NMR,δ:6.46(dd,J=3.0,1.2Hz,1H),6.18(t,J=3.0Hz,1H),6.00(dd,J=3.4,1.2Hz,1H),4.23(dd,J=11.4,5.7Hz,1H),3.70(d,J=11.4Hz,1H),2.76(br s.1H),2.17(m,1H),1.67(dd,J=9.3,5.7Hz, 1H),0.91(t,J=5.3Hz,1H)
13C−NMR,δ:138.48,113.89,112.04,98.35,61.14,48.47,27.48,23.63
IR(nujor):3800,2970(nujor),2900(nujor),1580,1518,1490(nujor),1450,1402(nujor),1360,1330,1262,1250,1121,1075,60,935,920,855,805,758,732(cm-1
21−5P
1H−NMR,δ:6.51(dd,J=2.6,1.8Hz,1H),6.22(dd,J=3.5,1.7Hz,1H),6.12(t,J=3.2Hz,1H),3.88(ddd,J=12.9,5.9,1.9Hz,1H),3.43(td,J=12.9,4.7Hz,1H),2.16(tdd,J=13.0,5.6,3.3Hz,1H),2.00(m,1H),1.64(m,1H),1.30(dd,J=9.9,6.0Hz,1H),1.00(t,J=6.0Hz,1H)
13C−NMR,δ:132.86,119.08,107.05,102.87,52.95,40.56,21.51,21.04,16.24
IR(nujor):3150,2890(nujor),2845(nujor),1685,1630,1540,1515,1480,1460(nujor),1395(nujor),1319,1298,1242,1215,1165,1098,1055,1035,988,940,903,870,825,750,680,665(cm-1
21−6P
1H−NMR,δ:0.90(t,J=4.5Hz,1H),0.96(dd,J=4.7,8.9Hz,1H),1.44−1.54(m,1H),2.37(d,J=9.33Hz,1H),2.96(dd,J=8.76,3.48Hz,1H),2.91(dd,J=13.89,5.25Hz,1H),3.02(dd,J=13.86,4.92Hz,1H),3.38(dd,J=6.60,5.31Hz,1H),3.64(dd,J=15.51,13.86Hz,2H),7.10−7.38(m,10H)
21−7P
1H−NMR,δ:0.75(dd,J=10.62,4.47Hz,1H),0.96(dd,J=6.16,4.47Hz,1H),1.20−1.30(m,1H),1.56−1.68(m,1H),1.88−2.00(m,1H),2.18−2.28(m,1H),2.60−2.70(m,1H),3.14(dd,J=6.42,4.77Hz, 1H),3.49(dd,J=6.06,5.37Hz,1H),3.55(d,J=13.9Hz,1H),3.69(d,J=13.80Hz,1H),7.10−7.40(m,10H)
実施例21−8
Figure 2007007650
21−8S183mg(0.5mmol)のジエチルエーテル(5ml)溶液に、−78℃でテトライソプロポキシチタン156mg(0.55mmol)を加え、更にイソプロピルマグネシウムクロリドのジエチルエーテル溶液0.7ml(1.05mmol)を加えた後、−50℃で2時間撹拌した。テトラヒドロフラン2.5mlと水1.2mlを加え、ジエチルエーテルで抽出し、有機層無水硫酸マグネシウムで乾燥後、有機溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製すると、環状エノン体21−8P101mg(収率63%)が得られた。
実施例21−9〜21−18
実施例21−1と同様にして、表29のような結果を得た。
Figure 2007007650
21−8P
1H−NMR,δ:8.04(dd,J=1.8,7.8Hz,1H),7.31(m,7H),6.98(t,J=1.8Hz,1H),6.75(m,2H),4.54(s,2H),4.24(d,J=1.7Hz,2H),0.07(s,9H)
13C−NMR,δ:189.42,151.86,145.91,138.05,136.96,135.49, 129.65,128.92,127.44,127.28,117.76,113.12, 54.49,53.87,0.74
IR(neat):2980,2910,1630,1583,1472,1430,1300,1223,1190,1148,1092,950,833,816,724,703,655(cm-1
21−9P
1H−NMR,δ:8.08(dd,J=1.8,7.9Hz,1H),7.81(t,J=2.2Hz,1H),7.33(m,11H),6.78(t,J=7.4Hz,1H),6.67(d,J=8.6Hz,1H),4.60(d,J=2.3Hz,2H),4.58(s,2H)
13C−NMR,δ:183.5,150.9,136.61,135.58,135.37,131.8,129.79,129.17,128.81(2 peaks),128.78,128.52,127.34,126.77,117.52,113.21,54.54,51.61
IR(neat):2920(nujor),2840(nujor),2840(nujor),1645,1603,1587,1556,1500,1499,1465(nujor),1452,1375(nujor),1350,1330,1270,1250,1222,1198,1170,1099,970,750,722,700(cm-1
21−10P
1H−NMR,δ:8.04(dd,J=1.7,7.9Hz,1H),7.31(m,5H),6.87(br t,J=7.7Hz,1H),6.75(t,J=7.4Hz,1H),6.68(d,J=8.4Hz,1H),4.59(s,2H),4.22(s,2H),2.06(q,J=7.4Hz,1H),1.43(m,2H),1.25(m,6H),0.87(t,J=6.8Hz,3H)
21−11P
1H−NMR,δ:7.77(d,J=8.3Hz,1H),7.41(m,2H),7.20(m,1H),7.15(s,1H),7.11(t,J=2.3Hz,1H),4.99(d,J=2.3Hz,2H),0.29(s,9H)
13C−NMR,δ:181.10,148.91,135.73,134.90,132.10,131.80,125.46,124.14,121.68,110.47,100.86,45.59,−1.09
IR(nujor):2925(nujor),2855(nujor),1702,1630,1543,1648(nujor),1382(nujor),1353,1250,1228,1170,1152,912,880,860,847,735,718(cm-1
21−12P
1H−NMR,δ:7.78(d,J=7.2Hz,1H),7.68(s,1H),7.52(m,6H),7.40(t,J=6.9Hz,1H),7.21(t,J=6.9Hz,1H),7.15(s,1H),5.30(s,2H)
21−13P
1H−NMR,δ:7.76(d,J=8.2Hz,1H),7.38(m,2H),7.19(m,1H),7.09(d,J=1.1Hz,1H),6.88(tt,J=7.8,2.2Hz,1H),4.91(d,J=2.2Hz,2H),2.30(q,J=7.4Hz,2H),1.57(m,2H),1.33(m,6H),0.90(t,J=6.7Hz,3H)
13C−NMR,δ:182.00,138.10,137.79,136.24,134.57,131.72,125.18,124.03,121.44,110.33,99.96,43.96, 31.62,29.83,29.09,28.33,22.53,14.03
IR(nujor):2925(nujor),2850(nujor),1708,1652,1543,1470(nujor),1380(nujor),1350,1280,1230,1180,1155,810,738(cm-1
21−14P
1H−NMR,δ:7.08(dd,J=2.2,1.1Hz,1H),6.94(t,J=2.2Hz,1H),6.86(dd,J=4.4,1.1Hz,1H),6.52(dd,J=4.0,2.2Hz,1H),4.86(d,J=2.3Hz,2H),0.22(s,9H)
13C−NMR,δ:177.69,149.37,133.08,122.15,116.64,109.46,107.79,47.66,−1.08
IR(nujor):2990(nujor),2920(nujor),1725,1660,1565,1495(nujor),1410(nujor),1348,1302,1272,1170,1110,1090,1075,990,935,918,890,875,802,775,742,720(cm-1
21−15P
1H−NMR,δ:7.52(t,J=2.2Hz,1H),7.49−7.35(m,4H),7.11(d,J=1.7Hz,1H),6.87(dd,J=4.1,1.1Hz, 1H),6.54(dd,J=4.0,2.3Hz),5.16(d,J=2.1Hz,2H)
13C−NMR,δ:179.28,134.75,134.48,131.54,130.05,129.63,129.06,122.06,116.75,111.65,108.85,47.59
IR(nujor):2980(nujor),2875(nujor),1695,1645,1538,1465(nujor),1383(nujor),1313,1138,1039,963,781,755,699(cm-1
21−16P
1H−NMR,δ:7.04(d,J=1.7Hz,1H),6.81(m,1H),6.70(tt,J=7.8,2.1Hz,1H),6.50(dd,J=4.0,2.3Hz,1H),4.86(d,J=2.2Hz,2H),2.21(q,J=7.6Hz,2H),1.52(m,2H),1.42−1.25(m,6H),0.89(t,J=6.6Hz,3H)
13C−NMR,δ:178.90,136.34,135.30,135.25,121.84,116.26,108.39,45.89,31.53,29.50,28.94,28.30,22.45,13.95
IR(neat):2960,2880,1718,1663,1543,1499,1420,1388,1329,1285,1155,1109,1069,1031(cm-1
21−17P
1H−NMR,δ:0.14(s,3H),3.11(m,1H),3.15(dd,J=2.46,14.28Hz,2H),3.26(t,J=4.53,5.49Hz,1H),3.32−3.37(m,1H),3.40(d,J=13.32Hz,1H),3.83(d,J=14.82Hz,1H),4.13(d,J=13.20Hz,1H),6.81(1,J=2.76,2.13Hz,1H),7.20−7.50(m,10H)
21−18P
1H−NMR,δ:0.13(s,3H),2.51−2.73(m,2H),3.04−3.14(m,1H),3.02(dd,J=5.49,13.86Hz,1H),3.13(dd,J=6.03,13.74Hz,1H),3.49(t,J=6.03,6.06Hz,1H),3.56(d,J=13.74Hz,1H),3.90(d,J=13.47Hz,1H),6.70(s,1H),7.15−7.33(m,10H)
参考例1
水素化ナトリウム(0.92g,オイル中55%,21mmol)のTHF(50ml)懸濁溶液に、マロン酸ジエチル(3.2g,20mmol)を0℃で滴下した。反応液を室温まで昇温し1時間撹拌した後、臭素化アリル(2.9g,24mmol)を加え、終夜撹拌した。水を加えた後、エーテル抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、アリルマロン酸ジエチル(2.88g,収率72%)を得た。本品は市販品と一致した。
Figure 2007007650
参考例2
参考例1と同様にして、アリルマロン酸シエチル(3.0g,15mmol)と臭素化ベンジル(3.1g,18mmol)から、アリル(ベンジル)マロン酸ジエチル(3.56g,収率82%)を得た。
Figure 2007007650
アリル(ベンジル)マロン酸ジエチルの特性値
1H−NMR,δ:1.24(t,J=7.1Hz,6H),2.57(d,J=7.3Hz,2H),3.24(s,2H),4.13−4.25(m,4H),5.13−5.18(m,2H),5.70−5.85(m,1H),7.09−7.20(m,2H),7.21−7.30(m,3H)
13C−NMR,δ:14.59,37.09,38.67,59.42,61.78,119.68,127.46,128.77,130.59,133.27,136.68,171.32
IR(neat):3080,2990,1730,1640,1495,1445,1370,1280,1250,1210,1190,1150,1100,1080,1040,920,860,740,700
元素分析値C17224:計算値(%)C70.32;H7.64,実測値(%)C69.82;H7.82
実施例22−1
テトライソプロポキシチタン(0.284g,1.0mmol)とアリル(ベンジル)マロン酸ジエチル(0.145g,0.5mmol)のエーテル(7.5ml)溶液に、イソプロピルマグネシウムクロリド(1.53ml,エーテル中1.31M,2mmol)を−50℃で滴下した。反応液を−40℃で1時間撹拌すると、溶液の色は黄色から褐色に変化した。1N塩酸水溶液を加え、室温で15分撹拌後、参考例1と同様に処理、精製し、脱アリル体であるベンジルマロン酸ジエチル(収率97%)を得た。
Figure 2007007650
実施例22−2
テトライソプロポキシチタン(0.284g,1.0mmol)とアリル(ベンジル)マロン酸ジエチル(0.145g,0.5mmol)のエーテル(7.5ml)溶液に、イソプロピルマグネシウムクロリド(1.53ml,エーテル中1.31M,2mmol)を−50℃で滴下した。反応液を−40℃で1時間撹拌すると、溶液の色は黄色から褐色に変化した。次にベンズアルデヒド(0.080g,0.75mmol)を加え、混合物を0℃で1時間撹拌した。1N塩酸水溶液を加え、室温で15分撹拌後、参考例1と同様に処理、精製し、脱アリル体であるベンジルマロン酸ジエチル(収率97%)を得た。
Figure 2007007650
参考例3
参考例2と同様にして、アリルマロン酸ジエチル(6.5g,32.5mmol)と1,5−ジヨードペンタン(21.1g,65mmol)から、アリル(5−ヨードペンチル)マロン酸ジエチル(9.01g,収率70%)を得た。
Figure 2007007650
アリル(5−ヨードペンチル)マロン酸ジエチルの特性値
1H−NMR,δ:1.24(t,J=7.1Hz,6H),1.15−1.30(m,2H),1.40(tt,J1,J2=7.3Hz,2H),1.76−1.88(m,4H),2.63(d,J=7.7Hz,2H),3.16(t,J=7.0Hz,2H),4.18(q,J=7.1Hz,4H),5.06−5.12(m,2H),5.56−5.70(m,1H)
13C−NMR,δ:6.52,14.12,22.80,30.62,32.01,33.06,37.02,57.35,61.15,118.81,132.54,171.21
IR(neat):3090,2885,2840,1735,1645,1470,1450,1370,1290,1230,1210,1150,1100,1030,925,860
元素分析値C15254I:計算値(%)C45.47;H6.36,実測値(%)C45.22;H6.47
参考例4
ヨウ化銅(0.228g,1.2mmol)のTHF(2.1ml)懸濁液にブチルリチウム(0.88ml,ヘキサン中2.68M,2.4mmol)を−10℃で滴下した。反応液を30分で0℃まで昇温した後、アリル(5−ヨードペンチル)マロン酸ジエチル(0.40g,1mmol)を加え、0℃で5時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液を加えた後、参考例1と同様に精製し、アリル(ノニル)マロン酸ジエチル(0.234g,収率75%)を得た。
Figure 2007007650
アリル(ノニル)マロン酸ジエチルの特性値
1H−NMR,δ:0.88(t,J=7.0Hz,3H),1.17−1.25(m,20H),1.83−1.88(m,2H),2.64(d,J=7.4Hz,2H),4.18(q,J=7.1Hz,4H),5.06−5.12(m,2H),5.57−5.72(m,1H)
13C−NMR,δ:14.06,14.12,22.66,23.80,29.27,29.33,29.81,31.89,32.20,36.94,57.51,61.05,118.63,132.74,171.40
IR(neat):3080,2920,2840,1730,1640,1470,1450,1360,1200,1140,1090,1030,910,850
元素分析値C19344:計算値(%)C69.90;H10.50 実測値(%)C69.52;H10.80
実施例22−3
実施例22−1と同様にして、アリル(ノニル)マロン酸ジエチル(0.175g,0.54mmol)の脱アリル反応で、ノニルマロン酸ジエチル(0.142g,収率92%)を得た。
Figure 2007007650
ノニルマロン酸ジエチルの特性値
1H−NMR,δ:0.87(t,J=7.1Hz,3H),1.23−1.29(m,20H),1.87−1.89(m,2H),3.30(t,J=7.6Hz,1H),4.19(q,J=7.1Hz,4H)
13C−NMR,δ:14.08,22.65,27.33,28.76,29.21,29.47,31.86,52.12,61.21,169.60
IR(neat):2910,2840,1750,1730,1460,1360,1140,1115,1090,1020,850
元素分析値C16304:計算値(%)C67.10;H10.56,実測値(%)C67.56;H10.93
参考例5
参考例3と同様にして、アリルマロン酸ジエチル(2.0g,10mmol)と1,4−ジヨードブタンから、アリル(4−ヨードブチル)マロン酸ジエチル(2.48g,収率65%)を得た。
Figure 2007007650
アリル(4−ヨードブチル)マロン酸ジエチルの特性値
1H−NMR,δ:1.26(1,J=7.0Hz,6H),1.32−1.37(m,2H),1.78−1.90(m,4H),2.65(d,J=7.4Hz,2H),3.18(t,J=6.9Hz,2H),4.19(q,J=7.1Hz),5.07−5.15(m,2H),5.58−5.71(m,1H)
13C−NMR,δ:6.17,14.12,24.75,31.04,33.49,36.94, 57.22,61.22,118.97, 132.40,171.07
IR(neat):3080,2980,2860,1730, 1640,1450,1370,1280, 1210,1140,1090,1020, 920,860
元素分析値C14234I:計算値(%)C43.99;H6.06,実測値(%)C44.11;H6.26
実施例22−4
実施例22−1と同様にして、アリル(4−ヨードブチル)マロン酸ジエチル(0.50g,1.31mmol)の脱アリル反応で、(4−ヨードブチル)マロン酸ジエチル(0.412g,収率92%)を得た。
Figure 2007007650
(4−ヨードブチル)マロン酸ジエチルの特性値
1H−NMR,δ:1.28(t,J=7.1Hz,6H),1.39−1.52(m,2H),1.80−1.96(m,4H),3.19(t,J=6.9Hz,2H),3.32(t,J=7.5Hz,1H),4.21(q,J=7.1Hz,4H)
13C−NMR,δ:5.92,14.03,27.54,28.11,32.95,51.74,61.30,169.16
IR(neat):2980,2930,2860,1750,1730,1440,1370,1250,1230,1170,1150,1090,1030,855
元素分析値C11194I:計算値(%)C38.61;H5.60,実測値(%)C39.07;H5.96
参考例6
参考例3と同様にして、アリルマロン酸ジエチル(3.06g,15.3mmol)と3−ブロモプロピオン酸アリル(3.55g,18.4mmol)から、アリル(2−カルボアリルオキシエチル)マロン酸ジエチル(4.52g,収率95%)を得た。
Figure 2007007650
アリル(2−カルボアリルオキシエチル)マロン酸ジエチルの特性値
1H−NMR,δ:1.25(t,J=7.1Hz,6H),2.16−2.28(m,2H),2.31−2.40(m,2H),2.64(d,J=7.5Hz,2H),4.19(q,J=7.1Hz,4H),4.57(d,J=6.0Hz,2H),5.09−5.16(m,2H),5.21−5.35(m,2H),5.59−5.73(m,1H),5.84−5.97(m,1H)
13C−NMR,δ:14.03,26.63,29.37,37.62,56.64,61.34,65.19,118.18,119.25,132.06,132.12,170.68,172.34
IR(neat):3440,3080,2990,1730,1640,1440,1385,1360,1190,1090,1080,1010,990,920,850
元素分析値C16246:計算値(%)C61.52;H7.74,実測値(%)C61.25;H7.92
参考例7
Pd2(dba)3・CHCl3(0.207g,0.20mmol)、ギ酸(1.31g,28.4mmol)、トリエチルアミン(2.4g,24mmol)、トリブチルホスフィン(0.162g,0.8mmol)のTHF(73ml)溶液に、室温でアリル(2−カルボアリルオキシエチル)マロン酸ジエチル(2.51g,8mmol)を加え、40℃で2時間撹拌した。1N塩酸水溶液を加えた後、エーテルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で抽出した。炭酸水素ナトリウム水溶液層をエーテルで洗浄後、1N塩酸水溶液で酸性とし、エーテルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、アリル(2−カルボキシエチル)マロン酸ジエチル(1.95g,収率90%)を得た。
Figure 2007007650
アリル(2−カルボキシエチル)マロン酸ジエチルの特性値
1H−NMR,δ:1.26(t,J=7.1Hz,6H),2.19(t,J=7.5Hz,2H),2.38(t,J=7.5Hz,2H),2.66(d,J=7.1Hz,2H),4.19(q,J=7.2Hz,4H),5.10−5.17(m,2H),5.59−5.73(m,1H)
参考例8
アリル(2−カルボキシエチル)マロン酸ジエチル(1.95g,7.2mmol)とオキザリルクロリド(2.3g,18.1mmol)のベンゼン(14.5ml)溶液を70℃で1時間加熱撹拌した。反応液を室温まで冷却後、溶媒を減圧留去し、4,4−ジカルボエトキシ−6−ヘプテン酸クロリド(1.92g,収率91%)を得た。
Figure 2007007650
4,4−ジカルボエトキシ−6−ヘプテン酸クロリドの特性値
1H−NMR,δ:1.26(t,J=7.1Hz,6H),2.22(t,J=7.9Hz,2H),2.64(d,J=7.1Hz,2H),3.00(t,J=7.8Hz,2H),4.20(q,J=7.2Hz,4H),5.11−5.16(m,2H),5.57−5.71(m,1H)
参考例9
ヨウ化銅(0.293g,1.2mmol)のエーテル(2ml)懸濁液にメチルリチウム(1.26ml,エーテル中1.91M,2.4mmol)を−10℃で滴下した。反応液を30分で0℃まで昇温した後、4,4−ジカルボエトキシ−6−ヘプテン酸クロリド(0.291g,1.0mmol)を加え、0℃で6時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液を添加後、エーテルで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、5,5−ジカルボエトキシ−7−オクテン−2−オン(0.295g,収率91%)を得た。
Figure 2007007650
5,5−ジカルボエトキシ−7−オクテン−2−オンの特性値
1H−NMR,δ:1.25(t,J=7.1Hz,6H),2.13(t,J=8.0Hz,2H),2.13(s,3H),2.46(t,J=7.9Hz,2H),2.63(d,J=6.1Hz,2H),4.18(q,J=7.0Hz,4H),5.08−5.14(m,2H),5.58−5.73(m,1H)
13C−NMR,δ:14.04,26.48,29.81,37.94,38.55,56.57,61.29,119.14,132.18,170.86,207.15
IR(neat):3080,2980,1730,1650,1470,1370,1210,1100,1030,930,860
元素分析値C14225:計算値(%)C62.20;H8.20,実測値(%)C62.31;H8.44
参考例10
トリフェニルメチルホスホニウムブロミド(0.536g,1.5mmol)のTHF(4.2ml)懸濁液に、ブチルリチウム(0.88ml,ヘキサン中1.6M,1.4mmol)を0℃で滴下した。反応液を0℃で30分撹拌後、5,5−ジカルボエトキシ−7−オクテン−2−オン(0.27g,1.0mmol)を加え、0℃で1時間撹拌した。参考例9と同様に処理、精製し、アリル(3−メチル−3−ブテニル)マロン酸ジエチル(0.239g,収率89%)を得た。
Figure 2007007650
アリル(3−メチル−3−ブテニル)マロン酸ジエチルの特性値
1H−NMR,δ:1.24(t,J=7.1Hz,6H),1.71(s,3H),1.86−1.92(m,2H),1.97−2.04(m,2H),2.66(d,J=6.6Hz,2H),4.18(q,J=7.1Hz,4H),4.68(s,1H),4.70(s,1H),5.07−5.13(m,2H),5.58−5.71(m,1H)
13C−NMR,δ:14.11,22.39,30.63,32.09,36.95,57.21,61.15,110.33,118.86,132.49,144.93,171.15
IR(neat):3080,2980,1730,1640,1450,1370,1275,1220,1200,1180,1090,1030,920,890,860
元素分析値C15204:計算値(%)C67.14;H9.01,実測値(%)C66.99;H9.31
実施例22−5
実施例22−1と同様にして、アリル(3−メチル−3−ブテニル)マロン酸ジエチル(0.134g,0.5mmol)の脱アリル反応で、(3−メチル−3−ブテニル)マロン酸ジエチル(0.103g,収率90%)を得た。
Figure 2007007650
(3−メチル−3−ブテニル)マロン酸ジエチルの特性値
1H−NMR,δ:1.27(t,J=7.1Hz,6H),1.73(s,3H),2.05(m,4H),3.31−3.38(m,1H),4.20(q,J=7.1Hz,4H),4.70(s,1H),4.76(s,1H)
13C−NMR,δ:14.01,22.09,26.61,35.19,51.30,61.22,111.11,144.02,169.38
IR(neat):3080,2980,2940,1750,1730,1650,1450,1370,1150,1100,1030,890,860
元素分析値C12204:計算値(%)C63.14;H8.83,実測値(%)C62.87;H9.00
参考例11
水素化ナトリウム(0.049g,オイル中55%,1.13mmol)のエタノール(10.4ml)溶液に、アリルマロン酸ジエチル(3.0g,15mmol)とメチルビニルケトン(1.39g,19.9mmol)を加え、室温で22時間撹拌した。参考例1と同様に処理、精製し、5,5−ジカルボエトキシ−7−オクテン−2−オン(3.56g,収率88%)を得た。
Figure 2007007650
比較参考例1
参考例3と同様の反応を行い、マロン酸ジエチル(0.16g,1.0mmol)と1,5−ジヨードペンタン(0.65g,2.0mmol)から、(5−ヨードペンチル)マロン酸ジエチル(0.20g,収率57%)及びシクロヘキサン−1,1−ジマロン酸ジエチル(0.09g,収率40%)を得た。
Figure 2007007650
(5−ヨードペンチル)マロン酸ジエチルの特性値
1H−NMR,δ:1.27(t,J=7.1Hz,6H),1.22−1.49(m,4H),1.79−1.88(m,4H),3.18(t,J=6.9Hz,2H),3.32(t,J=7.5Hz,1H),4.20(q,J=7.1Hz,4H)
13C−NMR,δ:6.63,14.07,26.20, 28.46,30.05,33.07, 51.92,61.30,169.37
IR(neat):3000,2940,2860,1740,1470,1460,1380,1250,1230,1160,1100,1030,870,760
元素分析値C12214I:計算値(%)C40.46;H5.94,実測値(%)C41.11;H6.20
シクロヘキサン−1,1−ジマロン酸ジエチルの特性値
1H−NMR,δ:1.27(t,J=7.1Hz,6H),1.33−1.48(m,2H),1.48−1.56(m,4H),1.96(m,4H),4.19(q,J=7.1Hz,4H)
比較参考例2
参考例4と同様の反応を行い、(5−ヨードペンチル)マロン酸ジエチル(0.065g,0.18mmol)から、ノニルマロン酸ジエチル(収率10%)及びシクロヘキサン−1,1−ジマロン酸ジエチル(収率90%)の混合物を得た。
Figure 2007007650
比較参考例3
参考例5と同様の反応を行い、マロン酸ジエチル(0.16g,1.0mmol)と1,4−ジヨードブタンから、シクロペンタン−1,1−ジマロン酸ジエチル(0.135g,収率62%)のみが得られた。
Figure 2007007650
シクロペンタン−1,1−ジマロン酸ジエチルの特性値
1H−NMR,δ:1.26(t,J=7.1Hz,6H),1.65−1.70(m,4H),2.16−2.19(m,4H),4.18(q,J=7.1Hz,4H)
比較参考例4
参考例6と同様にして、マロン酸ジエチル(0.589g,3.68mmol)と3−ブロモプロピオン酸アリルから、(2−カルボアリルエチル)マロン酸ジエチル(0.751g,収率75%)を合成した。
Figure 2007007650
(2−カルボアリルエチル)マロン酸ジエチルの特性値
1H−NMR,δ:1.27(t,J=7.3Hz,6H),2.23(dt,J1=6.5Hz,J2=7.7Hz,2H),2.43(t,J=7.7Hz,2H),3.45(t,J=6.5Hz,1H),4.20(q,J=7.3Hz,4H),4.57(d,J=6.1Hz,2H),5.21−5.33(m,2H),5.83−5.98(m,1H)
このものに参考例7と同様の反応を行っても、目的のカルボン酸は得られなかった。
比較参考例5
参考例11と同様にして、マロン酸ジエチル(2.0g,12.5mmol)とメチルビニルケトンから、(3−オキソブチル)マロン酸ジエチル(1.68g,収率64%)を合成した。
Figure 2007007650
(3−オキソブチル)マロン酸ジエチルの特性値
1H−NMR,δ:1.27(t,J=7.1Hz,6H),2.15(s,3H),2.11−2.26(m,2H),2.55(t,J=7.2Hz,2H),3.39(t,J=7.3Hz,1H),4.20(q,J=7.1Hz,4H)
このもの(0.23g,1.0mmol)とPh3P=CH2とからは、目的の(3−メチル−3−ブテニル)マロン酸ジエチルは0.045g(収率20%)しか得られなかった。

Claims (25)

  1. 一般式(1)
    TiX1234 (1)
    〔式中、X1,X2,X3,X4はそれぞれ独立にハロゲン原子、炭素数1〜20のアルコキシ基、アラルキルオキシ基、アリールオキシ基又は−NRxRy基(Rx,Ryはそれぞれ独立に炭素数1〜20のアルキル基又はアラルキル基を表す)を示す。又は、X1,X2,X3,X4のいずれか同士が環を形成していてもよい。〕で表されるチタン化合物と、このチタン化合物の1〜10倍モル量の一般式(2)
    1MgX5 (2)
    〔式中、R1はβ位に水素原子を有する炭素数2〜10のアルキル基を示し、X5はハロゲン原子を示す。〕で表されるグリニャール試剤とから調製される、炭素−炭素の不飽和結合と求電子官能基を有する化合物又は求電子試剤との反応用チタン触媒。
  2. チタン化合物が不斉配位子を有するものである請求項1記載のチタン触媒。
  3. 一般式(1)
    TiX1234 (1)
    〔式中、X1,X2,X3,X4はそれぞれ独立にハロゲン原子、炭素数1〜20のアルコキシ基、アラルキルオキシ基、アリールオキシ基又は−NRxRy基(Rx,Ryはそれぞれ独立に炭素数1〜20のアルキル基又はアラルキル基を表す)を示す。又は、X1,X2,X3,X4のいずれか同士が環を形成していてもよい。〕で表されるチタン化合物と、このチタン化合物の1〜10倍モル量の一般式(2)
    1MgX5 (2)
    〔式中、R1はβ位に水素原子を有する炭素数2〜10のアルキル基を示し、X5はハロゲン原子を示す。〕で表されるグリニャール試剤とを−78〜0℃で反応させることを特徴とする炭素−炭素の不飽和結合と求電子官能基を有する化合物又は求電子試剤との反応用チタン触媒の製造法。
  4. チタン化合物が不斉配位子を有するものである請求項3記載のチタン触媒の製造法。
  5. 一般式(1)
    TiX1234 (1)
    〔式中、X1,X2,X3,X4はそれぞれ独立にハロゲン原子、炭素数1〜20のアルコキシ基、アラルキルオキシ基、アリールオキシ基又は−NRxRy基(Rx,Ryはそれぞれ独立に炭素数1〜20のアルキル基又はアラルキル基を表す)を示す。X1,X2,X3,X4のいずれか同士が環を形成していてもよい。〕で表されるチタン化合物と、このチタン化合物の1〜10倍モル量の一般式(2)
    1MgX5 (2)
    〔式中、R1はβ位に水素原子を有する炭素数2〜10のアルキル基を示し、X5はハロゲン原子を示す。〕で表されるグリニャール試剤、及び炭素−炭素の不飽和結合を有する化合物とから調製される有機チタン反応試剤。
  6. チタン化合物が不斉配位子を有するものである請求項5記載の有機チタン反応試剤。
  7. 炭素−炭素の不飽和結合を有する化合物が、オレフィン化合物、アセチレン化合物又はアレン化合物である請求項5又は6記載の有機チタン反応試剤。
  8. 一般式(1)
    TiX1234 (1)
    〔式中、X1,X2,X3,X4はそれぞれ独立にハロゲン原子、炭素数1〜20のアルコキシ基、アラルキルオキシ基、アリールオキシ基又は−NRxRy基(Rx,Ryはそれぞれ独立に炭素数1〜20のアルキル基又はアラルキル基を表す)を示す。又は、X1,X2,X3,X4のいずれか同士が環を形成していてもよい。〕で表されるチタン化合物と、このチタン化合物の1〜10倍モル量の一般式(2)
    1MgX5 (2)
    〔式中、R1はβ位に水素原子を有する炭素数2〜10のアルキル基を示し、X5はハロゲン原子を示す。〕で表されるグリニャール試剤、及び炭素−炭素の不飽和結合とを有する化合物とを−78〜0℃で反応させることを特徴とする有機チタン反応試剤の製造法。
  9. チタン化合物が不斉配位子を有するものである請求項8記載の製造法。
  10. 炭素−炭素の不飽和結合を有する化合物が、オレフィン化合物、アセチレン化合物又はアレン化合物である請求項8又は9記載の製造法。
  11. 一般式(1)
    TiX1234 (1)
    〔式中、X1,X2,X3,X4はそれぞれ独立にハロゲン原子、炭素数1〜20のアルコキシ基、アラルキルオキシ基、アリールオキシ基又は−NRxRy基(Rx,Ryはそれぞれ独立に炭素数1〜20のアルキル基又はアラルキル基を表す)を示す。又は、X1,X2,X3,X4のいずれか同士が環を形成していてもよい。〕で表されるチタン化合物、このチタン化合物の1〜10倍モル量の一般式(2)
    1MgX5 (2)
    〔式中、R1はβ位に水素原子を有する炭素数2〜10のアルキル基を示し、X5はハロゲン原子を示す。〕で表されるグリニャール試剤、及び炭素−炭素の不飽和結合を有する化合物を−78〜0℃で処理した後、求電子官能基を有する化合物又は求電子試剤を付加反応させることを特徴とする付加反応方法。
  12. 請求項5記載の有機チタン反応試剤に、求電子官能基を有する化合物又は求電子試剤を加えて該反応試剤の炭素−炭素の不飽和結合を有する化合物と付加反応させることを特徴とする付加反応方法。
  13. 求電子官能基を有する化合物を炭素−炭素の不飽和結合を有する化合物と反応させた後、更に別途求電子官能基含有化合物を添加するようにした請求項11又は12記載の方法。
  14. 求電子官能基を有する化合物を炭素−炭素の不飽和結合を有する化合物と反応させた後、求電子試剤を添加するようにした請求項11,12又は13記載の方法。
  15. 請求項11に記載の方法において、炭素−炭素の不飽和結合を有する化合物と求電子官能基を有する化合物又は求電子試剤の代りに、炭素−炭素の不飽和結合と求電子官能基とを同一分子内に有する化合物を用いて分子内付加反応させることを特徴とする付加反応方法。
  16. 炭素−炭素の不飽和結合と求電子官能基とを有する化合物を分子内付加反応させた後、更に別途求電子官能基含有化合物を添加するようにした請求項15記載の方法。
  17. 炭素−炭素の不飽和結合と求電子官能基とを有する化合物を分子内付加反応させた後、求電子試剤を添加するようにした請求項15又は16記載の方法。
  18. チタン化合物が不斉配位子を有するものである請求項11乃至17のいずれか1項に記載の方法。
  19. 炭素−炭素の不飽和結合を有する化合物が、オレフィン化合物、アセチレン化合物又はアレン化合物である請求項11乃至18のいずれか1項に記載の方法。
  20. 求電子官能基が、アルデヒド基、ケトン基、イミノ基、ヒドラゾン基、脂肪族二重結合、脂肪族三重結合、アシル基、エステル基又はカーボネート基である請求項11乃至19のいずれか1項に記載の方法。
  21. 求電子試剤が、水、重水、塩素、臭素、ヨウ素、N−ブロモサクシミド、酸素、炭酸ガス又は一酸化炭素である請求項11,12,14,17,18,19又は20記載の方法。
  22. 下記一般式(1)
    TiX1234 (1)
    〔式中、X1,X2,X3,X4はそれぞれ独立にハロゲン原子、炭素数1〜20のアルコキシ基、アラルキルオキシ基、アリールオキシ基又は−NRxRy(Rx,Ryはそれぞれ独立に炭素数1〜20のアルキル基又はアラルキル基を表す)を示す。又は、X1,X2,X3,X4のいずれか同士が環を形成していてもよい。〕で表されるチタン化合物と、このチタン化合物の1〜10倍モル量の下記一般式(2)
    1MgX5 (2)
    〔式中、R1はβ位に水素原子を有する炭素数2〜10のアルキル基を示し、X5はハロゲン原子を示す。〕で表されるグリニャール試剤とを反応させることにより得られるチタン触媒の存在下に、下記一般式(3)
    23C=CR4CH2C(Ra)(COORb)2 (3)
    〔式中、R2,R3,R4はそれぞれ独立に水素原子又は炭素数1〜10のアルキル基を示し、Raは炭素数1〜20の置換又は非置換のアルキル基、アルケニル基又はアラルキル基を示し、Rbは炭素数1〜10のアルキル基又はアラルキル基を示す。〕で表されるアリル置換マロン酸エステル誘導体を脱アリル化することを特徴とする下記一般式(4)
    RaCH(COORb)2 (4)
    〔式中、Ra,Rbは前記に同じ。〕で表されるマロン酸エステル誘導体の製造方法。
  23. 下記一般式(5)
    23C=CR4CH2CH(COORb)2 (5)
    〔式中、R2,R3,R4はそれぞれ独立に水素原子又は炭素数1〜10のアルキル基を示し、Rbは炭素数1〜10のアルキル基又はアラルキル基を示す。〕で表されるアリルマロン酸エステルをアルキル化することにより、下記一般式(3)
    23C=CR4CH2C(Ra)(COORb)2 (3)
    〔式中、R2,R3,R4,Rbは前記に同じ。Raは炭素数1〜20の置換又は非置換のアルキル基、アルケニル基又はアラルキル基を示す。〕で表されるアリル置換マロン酸エステル誘導体を合成し、次いでこの誘導体を、下記一般式(1)
    TiX1234 (1)
    〔式中、X1,X2,X3,X4はそれぞれ独立にハロゲン原子、炭素数1〜20のアルコキシ基、アラルキルオキシ基、アリールオキシ基又は−NRxRy(Rx,Ryはそれぞれ独立に炭素数1〜20のアルキル基又はアラルキル基を表す)を示す。又は、X1,X2,X3,X4のいずれか同士が環を形成していてもよい。〕で表されるチタン化合物と、このチタン化合物の1〜10倍モル量の下記一般式(2)
    1MgX5 (2)
    〔式中、R1はβ位に水素原子を有する炭素数2〜10のアルキル基を示し、X5はハロゲン原子を示す。〕で表されるグリニャール試剤とを反応させることにより得られるチタン触媒の存在下に、脱アリル化することを特徴とする下記一般式(4)
    RaCH(COORb)2 (4)
    〔式中、Ra,Rbは前記に同じ。〕で表されるマロン酸エステル誘導体の製造法。
  24. 2,R3,R4がそれぞれ水素原子である請求項22又は23に記載の方法。
  25. 一般式(1)
    TiX1234 (1)
    〔式中、X1,X2,X3,X4はそれぞれ独立にハロゲン原子、炭素数1〜20のアルコキシ基、アラルキルオキシ基、アリールオキシ基又は−NRxRy基(Rx,Ryはそれぞれ独立に炭素数1〜20のアルキル基又はアラルキル基を表す)を示す。又は、X1,X2,X3,X4のいずれか同士が環を形成していてもよい。〕で表されるチタン化合物、このチタン化合物の1〜10倍モル量の一般式(2)
    1MgX5 (2)
    〔式中、R1はβ位に水素原子を有する炭素数1〜20のアルキル基を示し、X5はハロゲン原子を示す。〕で表されるグリニャール試剤、及びイミン化合物を−78〜0℃で処理した後、求電子官能基化合物を付加反応させることを特徴とする付加反応方法。
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