JP2007007493A - ミスト発生装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 間欠作動を行うポンプからミスト用液が供給されるミスト用液供給通路7と、ミスト発生のためにミスト用液を吐出する液吐出部とを有し、ミスト用液供給通路7に絞り部9を設ける。例えば、ミスト用液供給通路にテーパ穴部8を形成して連絡通路を有するテーパピン9を嵌合する。ミスト用液供給による脈動が緩和され、ミスト溶液が緩やかに液吐出部から吐出され、ムラの少ないミスト生成が可能になる。テーパピンを用いるものでは、テーパ穴部へのテーパピンの嵌合によって絞り部が容易に得られ、取付け、取り外しが容易である。また、テーパピンの外周面に連絡通路を有するものとすれば、嵌合押し込みの位置調整によって、絞り作用の調整を行える。
【選択図】 図1
Description
ミキシングブロックは、筒状の気体供給ブロック1の穴内に、小径で円筒状の加圧油供給ブロック10が一端で嵌合されて一体化されている。
気体供給ブロック1は、側壁に気体導入穴2を有し、気体供給ブロック1の内部穴と加圧油供給ブロック10の外周面との間で構成される気体供給路3に連通している。気体供給ブロック1の先端の開口穴は、前記気体供給路3に連通するミスト噴射口となっており、工作機械の回転継手20に接続されている。
これに対し、ミキシングブロックを用いてミストを生成する方法は、工作機械の近傍でミストが生成されて搬送されるので効率がよいという利点を有している。
該テーパピンは、ミスト用液供給通路に対する取付けも、押し込み嵌合により容易に行うことができ、絞り作用の異なるテーパピンとの取り替えも容易に行うことができる。
ミキシングブロックは、筒状の気体供給ブロック1の穴内に、小径筒状の加圧油供給ブロック6が同軸に配置された構造からなり、気体供給ブロック1の後端において、気体供給ブロック1の外周面と加圧油供給ブロック6の穴の内周面とが嵌合されて一体化されている。
気体供給ブロック1の内部穴は、前記導入穴2が位置する部分が大径にされて気体導入穴2に連通しており、さらに穴の内周面と加圧油供給ブロック6の外周面との間で気体供給路3を構成している。該気体供給路3に連なって気体供給ブロック1の先端側に穴が開口している。気体供給ブロック1の穴は、前方側で径が小さくなり、加圧油供給ブロック6の外周面との間の小隙間、すなわち気体供給路3の断面が小さくなっている。また、気体供給ブロック1の先端の開口穴は、前記気体供給路3に連通するミスト噴射口となっている。
加工油供給ブロック6は、内部穴内面をテーパリーマなどによって仕上げ加工して面粗さを整え、所定のテーパーピンを押し込み嵌合できるようにテーパ穴8を形成する。
テーパピン9は、上記テーパ穴8に嵌合する形状でテーパ形状に形成されており、さらにその外周面には、軸方向両端に達する螺条9bが形成されている。該螺条9bの谷部によって本発明の連絡通路となる凹部9aが設けられている。該螺旋9bの形状は特に限定されないが、ピッチ0.5〜3mm程度のものを例示できる。
また、加圧油供給ブロック6の先端側では、前記加工油供給通路7が開口して液吐出部となっており、該開口に円柱状の多孔質体5が液吐出部として連結されている。該多孔質体5は、加工油供給ブロック6の先端側の外径と略同じ外径を有し、気体供給ブロック1の内周面との間に小隙間を有している。
上記により構成される気体供給ブロック1は、スピンドルスルーの工作機械に連結される。図中で、20は、工作機械の回転継手を示すものであり、該工作機械の軸穴20aが設けられている。
なお、上記加工油供給通路7は、さらに工作機械の主軸内に伸長するものであってもよく、その場合、上記加工油供給ブロック6の先端に例えば直径3mm、内径2mm程度の銅パイプなどからなる内部加工油供給管をロウ付けして工作機械の内部側に加工油を供給してミストを生成するように構成するものであっても良い。
図示しない気体供給源に接続した気体供給管を気体供給接続部2aに取り付け、さらに図示しない加工油供給源に接続した加工油供給管を加工油供給接続部7aに取り付け、気体供給接続部2aにエアを圧送供給し、加工油供給接続部7aに図示しないポンプによって加工油剤(オイル)を間欠的に圧送供給する。
加工油剤は、前記加工油供給通路7を通って絞り部であるテーパピン9に達し、その外周面に形成した螺条9bの凹部9aを通って螺旋状に移動しつつその先方の加工油供給通路7に至る。その際に、間欠的に供給される加工油剤は、上記凹部9aで絞り作用によってを緩やかに凹部9aを通過する。凹部9aを通過した加工油剤は、さらに多孔質体5へと供給され、全てが多孔質体5の多孔に含浸される。多孔質体5に含浸した加工油剤は、さらに多孔質体5の外表面に至り、表面の多孔から流出した加工油剤が微小油滴または油膜状となる。
なお、上記ミストの生成では、ポンプの間欠動作に拘わらず、絞り作用によってミスト生成の脈動が緩和されており、図3(a)に示すように緩やかに変化するミストの生成パターンが得られる。
また、絞り作用が異なる他のテーパピン9に変更したい場合には、逆方向に押し出すことでその径が拡がる方向にテーパピン9が移動して容易に取り外すことができ、取付けも上記押し込みによって容易に行うことができる。
また、テーパピンの外周面に多数の突部を形成し、突部間を凹部としたものであってもよい。さらに、テーパピンの外周面ではなく、内部に軸方向に貫通する貫通穴を形成したものであっても良い。図(c)は、軸方向に貫通する貫通穴を軸心に沿って形成したテーパピン92を示すものであり、この例では、出口側の貫通穴92bの径を、それよりも入口側にある貫通穴92aよりも相対的に小さくしている。これにより多段の絞り作用が得られる効果もある。このテーパピン91の作製では、例えば、径の大きなドリルで一定の深さまで下穴を加工しておき、残った壁の部分を小径ドリルで加工する。この時、残す壁の厚さはドリル径の5倍を限度とすると良い。なお、貫通穴は複数形成するものであってもよい。
また、テーパピン外周に複数の加工面を当配置すると抵抗を変えることができる。
以上、本発明を上記実施形態に基づいて説明した、本発明は上記実施形態の内容に限定されるものではなく、本発明の範囲内において適宜変更が可能である。
3 気体供給路
5 多孔質体
6 加圧油供給ブロック
7 加工油供給通路
8 テーパ穴
9 テーパピン
9a 凹部
9b 螺条
90 テーパピン
90a 螺旋溝
91 テーパピン
91a 貫通溝
92 テーパピン
92a 貫通穴
92b 貫通穴
Claims (8)
- 間欠作動を行うポンプからミスト用液が供給されるミスト用液供給通路と、該ミスト用液供給通路に接続されてミスト発生のためにミスト用液を吐出する液吐出部とを有し、前記ミスト用液供給通路に絞り部が設けられていることを特徴とするミスト発生装置。
- 前記ミスト用液供給通路にテーパ穴部が形成され、該テーパ穴部に連絡通路を有するテーパピンが嵌合されて絞り部が構成されていることを特徴とする請求項1記載のミスト発生装置
- 前記テーパピンは、軸方向に貫通する連絡通路が形成されていることを特徴とする請求項2記載のミスト発生装置。
- 前記テーパピンは、外周面に部分的に形成され、かつ軸方向に連通する凹部によって連絡通路が形成されていることを特徴とする請求項2記載のミスト発生装置。
- 前記凹部は、テーパピンの外周面に設けられて外周面の軸方向両端で開口する溝によって形成されていることを特徴とする請求項4記載のミスト発生装置。
- 前記溝は、軸方向に沿って直線状または螺旋状に形成されていることを特徴とする請求項5記載のミスト発生装置。
- 前記テーパピンは、前記テーパ穴部に対する嵌合押込み位置を調整することによって前記凹部の深さが調整可能となっていることを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載のミスト発生装置。
- 前記液吐出部は、ミスト用液供給通路の先端に設けた多孔質体によって構成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のミスト発生装置。
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