JP4626749B2 - ミスト発生装置 - Google Patents
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Description
また、水と油を保液部材に含浸させ、超音波振動子により共振される細孔板に、保液部材に含浸させた水と油を吸い上げてミストを生成するミスト発生装置も提案されている(特許文献2参照)。
また、特許文献2による方法では、保液部材から細孔板へ吸い上げられる水と油の量に限りがあり、また、水と油を均等に吸い上げることが難しいため、微細で均一なミストを効果的に発生、供給させることが難しいという問題がある。
また、本発明では、微細粒径の油滴が生成される効果があるが、油滴が小さいとその重量も軽くなる。このため工具の回転によって発生するエア層を突き破って加工点にミストを進入させる必要がある場合には、侵入力が十分でない場合がある。しかし、上記のように流量増量機構を設ければ上記侵入力が大きくなり、微細粒径の油滴を上記加工点に届かせることが可能になる。すなわち、流量増量機構を備える本発明では、お互いの要素の特長を利用することで潤滑機能を向上させているという特徴も有している。
すなわち、本発明は、例えばノズル一本のみの単純な構造で、加工点の効果的な潤滑並びに冷却ができることから、加工効率の向上、加工品質の向上、工具寿命の延長が期待できる。
以下に、本発明の一実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。
ミスト発生装置は、図1に示すように内部に気体流路2を備えるノズル1を有している。
前記気体流路2は、上流側端部(図1示右方)に大きく開口されている気体流路上流口2aを有し、下流側端部に気体流路吐出口2cを有している。また、気体流路2は、前記気体流路上流口2aから下流側に向けてテーパ状に絞られ、該ノズル1の長さ方向の上流側約1/3の位置に気体流路絞り部2bを有している。さらに、気体流路2は、該絞り部2bから気体流路吐出口2cに向けて大径となるテーパ形状に形成されている。
なお、上記ノズル1は、図2に示すように、上記スリット3の形状に沿って軸方向に分割された上流側ノズル部材1aと下流側ノズル部材1bとによって構成することができる。スリット3は、上流側ノズル部材1aの斜面3aと下流側ノズル部材1bの斜面3bとの間に隙間を設けることで形成することができる。
該多孔質液流出部8は、発泡金属などの多孔質体によって円柱状に構成され、ノズル1の軸方向に中心軸が沿うように配置されている。そしてその外周面および下流側端面は、前記潤滑油供給管6との連結部分を除いて樹脂8aで被覆されている。多孔質液流出部8は、微小径の多孔が内部および表面に分散して、該多孔が互いに連続するように形成されている。したがって潤滑油が供給される多孔質液流出部8は、その上流側先端面が液流出面となる。
上記液滴供給部9の先端側には、超音波振動子10が配置されており、その振動面が液滴供給部9の先端に接触して超音波振動子10の超音波振動が液滴供給部に伝達されるように構成されている。
上記液滴供給部9および超音波振動子10は、円筒形の保持ケース11内に位置して該ケース11で保持(保持機構は省略する)されており、保持ケース11は、保持部材11aによってノズル1の内周面に取り付けられている。
図示しない潤滑油供給部より潤滑油供給管6に潤滑油を供給する。すると潤滑油は、該潤滑油供給管6を通って多孔質液流出部8に供給され、該多孔質液流出部8の多孔を通して液流出面に流出する。液流出面に流出した潤滑油は、図3、4に示すように、液滴供給部9の表面を円滑に流れつつ液滴化する。液滴供給部9は、ノズルの姿勢に関わらず油滴生成過程において油滴が滴下しにくく、効率よく気体中に液滴を供給することができる。
また、液滴供給部9には、超音波振動子10によって超音波振動が与えられており、多孔質液流出部8に拘束されている基端側よりも拘束されていない先端側がより大きな振動レベルとなるように振動する。また、液滴供給部9は、先端ほど先細となる形状を有しているので、その形状に基づいて先端ほど振動しやすく、上記振動レベルの差異がより顕著となっている。図5は、液滴供給部9の長さ方向位置による液滴(潤滑油)の粒径の変化を示しており、基端側に比べて先端側ほど振動レベルが大きく、液滴粒径が顕著に小さくなっていることが分かる。液滴供給部9の液滴20は、先端側に移動するに連れて微細化され、遂には気体中にミスト21として取り込まれる。
なお、立毛状の液滴供給部9は、振動し易いとともに、一体物ではなく各々独立しているので振動面積が広くなり油滴が流れやすいために効率よくミストを生成することができる。
すなわち、このミスト発生装置では、微小油滴を安定させて生成でき、粗大な油滴を発生させることなく安定してミストを発生させることができる。
また、この実施形態では、ミストの粗大化を招くことなく気体の増量を行うことができるので、加工工具周辺のエア層を突き破って加工点にミストを進入させる必要がある場合にも、微細粒径の油滴を上記加工点に容易に届かせることができる。
図6では、前記説明と同様に、多孔質液流出部8、液滴供給部9、超音波振動子10の外周側に筒状の保持ケース12が配置されている。該保持ケース12は、上流側が大径な内径を有し、下流側が小径な内径を有するテーパ形状を有している。このようなテーパ形状を有することにより、保持ケース12内に流入する気体に絞り作用が与えられ、気体の流速を下流側ほど高める効果がある。これによりミストの微細化が一層高められる作用がある。
2 気体流路
3 スリット
5 圧縮気体供給路
6 潤滑油供給管
8 多孔質液流出部
9 液滴供給部
10 超音波振動子
11 保持ケース
12 保持ケース
20 液滴
21 ミスト
Claims (4)
- 気体流に液滴が微細に混入したミストを発生させるミスト発生装置において、
液滴用液体供給路と、該液滴用液体供給路に連結され、該供給路から液滴用液体が供給される多孔質液流出部と、該多孔質液流出部の液流出表面に立設され、気体流に液滴を供給する立毛状の液滴供給部と、該液滴供給部に接触していて超音波振動を与える超音波振動子とを備えることを特徴とするミスト発生装置。 - 前記超音波振動子は、前記液滴供給部の先端から超音波振動を伝えるように配置されていることを特徴とする請求項1記載のミスト発生装置。
- 前記液滴供給部は、先端にむけて先細となる形状を有することを特徴とする請求項1または2に記載のミスト発生装置。
- 気体流路となるノズル内で、前記ミストを発生させるミスト発生装置であって、該ノズルの内周面に、円周方向に沿ったスリットが気体流の下流方向に向けて形成されているとともに、該スリットに圧縮気体を供給する圧縮気体供給部が連結されて構成される流量増量機構を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のミスト発生装置。
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