JP2007005967A - 通信装置および通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 ユーザの意図に反してデータが流出することを防止する。
【解決手段】 携帯電話機1は、無線通信部31と、5軸センサ5と、第1記憶部28と、処理部23と、第2記憶部29と、第1判定部24と、内部データ記憶部33と、読出部26とを含む。無線通信部31は、通信する。5軸センサ5は、加速度を検出する。第1記憶部28は、加速度を表わす情報を、検出の順序に対応付けて記憶する。処理部23は、無線通信部31が情報を受信すると、第1記憶部28に情報を記憶させる。第2記憶部29は、図形を表わす情報を記憶する。第1判定部24は、図形が一致するか否かを判定する。内部データ記憶部33は、情報を記憶する。読出部26は、図形が一致する場合、リーダライタ40に、内部データ記憶部33が記憶した情報を送信するように、無線通信部31を制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、通信装置および通信システムに関し、特に、データの不正な送受信に対する保護が可能な通信装置および通信システムに関する。
特許文献1は、無線信号で送信されてきたデータの読出要求や書込要求に対して、記憶部に記憶しているデータを読出して出力する出力処理や記憶部に送信されてきたデータを書き込む書込処理を行なう非接触媒体において、読出要求や書込要求に対する、出力処理や書込処理を禁止するかどうかを切替える切替手段を備えたことを特徴とする非接触媒体を開示する。
特許文献1に開示された発明によると、所有者が意識的に記憶部に記憶しているデータの読み出しや記憶部へのデータの書き込みの禁止、または、許可を切替えることができるようにすることで、所有者が知らない間にデータの読み出しや書き込みが行われることを防止し、記憶されているデータのセキュリティを向上させることができる。
特開平11−85924号公報
しかし、特許文献1に開示された発明では、ユーザが非接触媒体を所持している時、意図しないタイミングでスイッチが押されると、第三者へデータが流出するという問題点がある。
本発明は上述の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、ユーザの意図に反してデータが流出することを防止できる通信装置および通信システムを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のある局面にしたがうと、通信装置は、通信手段と、検出手段と、第1の記憶手段と、第1の制御手段と、第2の記憶手段と、判定手段と、第3の記憶手段と、第2の制御手段とを含む。通信手段は、通信する。検出手段は、外力を受けると、複数の方向について加速度を検出する。第1の記憶手段は、検出手段が検出した、複数の方向についての加速度を表わす情報を、検出手段が加速度を検出した順序に対応付けて記憶する。第1の制御手段は、通信手段が情報を受信すると、検出手段が検出した、複数の方向についての加速度を表わす情報を記憶するように、第1の記憶手段を制御する。第2の記憶手段は、図形を表わす情報を記憶する。判定手段は、第1の記憶手段が記憶した情報と第2の記憶手段が記憶した情報とから、検出手段の移動の軌跡が表わす図形である第1の図形と第2の記憶手段が記憶した情報が表わす図形である第2の図形とが一致するか否かを判定する。第3の記憶手段は、情報を記憶する。第2の制御手段は、第1の図形と第2の図形とが一致すると判定手段が判定した場合、通信手段へ情報を送信した装置に、第3の記憶手段が記憶した情報を送信するように、通信手段を制御する。
また、上述の第1の記憶手段は、検出手段が検出した、複数の方向についての加速度を表わす情報を時系列で記憶するための手段を含むことが望ましい。あわせて、第2の記憶手段は、図形を表わす情報を、複数の方向についての加速度を時系列で表わす情報として記憶するための手段を含むことが望ましい。あわせて、判定手段は、決定手段と、演算手段と、対応値が閾値以下か否かを判定するための手段とを含むことが望ましい。決定手段は、記憶された順序が同じで同じ方向についての情報が対応するように、第2の記憶手段が記憶した情報のうち第1の記憶手段が記憶した情報に対応する情報を決定する。演算手段は、第1の記憶手段が情報として記憶した加速度と決定手段が決定した情報が表わす加速度との差に対応する値である対応値を演算する。対応値が閾値以下か否かを判定するための手段は、対応値が閾値以下か否かを判定する。あわせて、第2の制御手段は、演算手段が演算した値が閾値以下である場合、通信手段へ情報を送信した装置に、第3の記憶手段が記憶した情報を送信するように、通信手段を制御するための手段を含むことが望ましい。
もしくは、上述の演算手段は、対応値として、それぞれ第1の記憶手段が情報として記憶した加速度と決定手段が決定した情報が表わす加速度との差である、複数の値の和を演算するための手段を含むことが望ましい。
もしくは、上述した通信装置は、第1の受付手段と、第2の記憶手段を制御するための手段とをさらに含むことが望ましい。第1の受付手段は、ユーザから情報を受付ける。第2の記憶手段を制御するための手段は、第1の受付手段が図形を教示することを表わす情報を受付けると、検出手段が検出した、複数の方向についての加速度を時系列で表わす情報を記憶するように、第2の記憶手段を制御する。
また、上述した第2の記憶手段は、図形を表わす情報を、加速度の推移についての要件により表わす情報である、要件情報として記憶するための手段を含むことが望ましい。あわせて、判定手段は、検出するための手段と、判定するための手段とを含むことが望ましい。検出するための手段は、第1の記憶手段が記憶した情報から、検出手段が検出した加速度の推移を検出する。判定するための手段は、検出手段が検出した加速度の推移が、要件情報が表わす要件を満たすか否かを判定する。あわせて、第2の制御手段は、検出手段が検出した加速度の推移が、要件情報が表わす要件を満たす場合、通信手段へ情報を送信した装置に、第3の記憶手段が記憶した情報を送信するように、通信手段を制御するための手段を含むことが望ましい。
また、上述した通信装置は、ユーザから情報を受付けるための第1の受付手段をさらに含むことが望ましい。あわせて、第1の制御手段は、通信手段が情報を受信し、かつ受付手段が情報を受付けると、検出手段が検出した、複数の方向についての加速度を表わす情報を記憶するように、第1の記憶手段を制御するための手段を含むことが望ましい。
また、上述した通信装置は、第3の記憶手段が記憶した情報を送信したか否かを表わす情報を出力するための第1の出力手段をさらに含むことが望ましい。
また、上述した通信装置は、第2の記憶手段が記憶する情報を受付けるための第2の受付手段をさらに含むことが望ましい。
本発明の他の局面にしたがうと、通信システムは、第1の通信装置と第2の通信装置とを含む。第1の通信装置は、通信手段と、検出手段と、第1の記憶手段と、第1の制御手段と、第2の記憶手段と、判定手段と、第3の記憶手段と、第2の制御手段とを含む。通信手段は、通信する。検出手段は、外力を受けると、複数の方向について加速度を検出する。第1の記憶手段は、検出手段が検出した、複数の方向についての加速度を表わす情報を、検出手段が加速度を検出した順序に対応付けて記憶する。第1の制御手段は、通信手段が第2の通信装置から情報を受信すると、検出手段が検出した、複数の方向についての加速度を表わす情報を記憶するように、第1の記憶手段を制御する。第2の記憶手段は、図形を表わす情報を記憶する。判定手段は、第1の記憶手段が記憶した情報と第2の記憶手段が記憶した情報とから、検出手段の移動の軌跡が表わす図形である第1の図形と第2の記憶手段が記憶した情報が表わす図形である第2の図形とが一致するか否かを判定する。第3の記憶手段は、情報を記憶する。第2の制御手段は、第1の図形と第2の図形とが一致すると判定手段が判定した場合、第2の通信装置に、第3の記憶手段が記憶した情報を送信するように、通信手段を制御する。第2の通信装置は、通信手段と、制御手段と、記憶手段とを含む。通信手段は、第1の通信装置と通信する。制御手段は、第1の通信手段に情報を送信するように、通信手段を制御する。記憶手段は、通信手段が受信した情報を記憶する。
本発明に係る通信装置および通信システムは、ユーザの意図に反してデータが流出することを防止できる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
<第1の実施の形態>
以下、本発明の第1の実施の形態に係る携帯電話機および通信システムについて説明する。
図1は、本実施の形態にかかる通信システムの制御ブロック図である。本実施の形態にかかる通信システムは、通信装置である携帯電話機1と、同じく通信装置であるリーダライタ40とを含む。
図1を参照して、携帯電話機1は、当該携帯電話機1の動作を全体的に制御する制御部10、リーダライタ40や基地局などと情報を通信する装置であるアンテナ30、アンテナ30によって受信した信号の処理等を行なう無線通信部31、第1の筐体2内に内蔵され着信時に第1の筐体2を振動させるための振動子等を含む振動部35、音声を出力するスピーカ22、携帯電話機1において着信時の制御に利用される種々のデータや無線通信部31より送られてくる読み出し要求や書き込み要求に対するデータを記憶する内部データ記憶部33、第2の筐体4に内蔵され、携帯電話機1が動かされることにより外力を受けると、携帯電話機1の方向を検出すると共に、複数の方向について加速度を検出する装置である5軸センサ5、携帯電話機1に音声を入力するためのマイク11、画像を入力するためのカメラ18、および、制御部10の実行するプログラムや当該プログラムを実行するための種々のデータを記憶する主記憶部34などを備えている。なお、本実施の形態では、「着信」とは、特記する場合を除き、電話回線を利用した通話についての着呼信号を受信することの他に、携帯電話機1が電子メールの送受信機能を有する場合には、電子メールを受信することも意味するものとする。
制御部10は、処理部23と、第1判定部24と、演算部25と、読出部26と、第2判定部27と、第1記憶部28と、第2記憶部29とを含む。処理部23は、携帯電話機1の各部を制御する装置である。第1判定部24は、第1記憶部28が記憶した情報と第2記憶部29が記憶した情報とを比較する装置である。演算部25は、処理部23および第1判定部24の指令に応じた演算を実施する装置である。読出部26は、内部データ記憶部33などから情報を読出す装置である。読出部26は、自らが読出した情報を送信するように、無線通信部31を制御する装置でもある。第2判定部27は、第2記憶部29が記憶した情報のうち、第1記憶部28が記憶した情報に対応する情報を決定する装置である。第1記憶部28および第2記憶部29は、後述する情報を記憶する装置である。
携帯電話機1では、スピーカ22は、アンテナ30を介して受信した音声(電話における通話相手から送られる音声等)、および、主記憶部34に記憶された音声データに基づいた音声(着信音等)を出力することができる。前者の音声は、主に、レシーバ孔15を介して出力され、後者の音声は、主に、スピーカ孔21を介して出力される。
リーダライタ40は、無線通信部402と、制御部404と、記憶部406と、出力部408とを含む。無線通信部402は、携帯電話機1と通信する。制御部404は、携帯電話機1に、情報の送信を要求する情報を送信するように、無線通信部402を制御する。記憶部406は、無線通信部402が受信した情報を記憶する。出力部408は、記憶部406が記憶した情報を出力する。本実施の形態の場合、出力部408の筐体には、円を表わす図形が表示されている。これにより、リーダライタ40は、図形を表示する筐体を含むこととなる。
図2は、本発明の携帯端末の一実施の形態である携帯電話機の斜視図である。
携帯電話機1は、主に、第1の筐体2と第2の筐体4から構成される。
第1の筐体2には、突出部8が取付けられている。突出部8には、ヒンジ部3が、当該突出部8の左右両端と接続されるように、軸A1を回転軸として回動可能に、取付けられている。ヒンジ部3には、第2の筐体4が、当該ヒンジ部3に対して軸A2を回転軸として回動可能に、取付けられている。
第1の筐体2には、その主面に、ユーザから、5軸センサ5に情報を採取させるか否かを切替えるなどの操作のための、情報を受付ける機能ボタン群6と、ユーザから電話番号等の情報を受付けるための入力ボタン群9とが設けられ、さらに、後述するマイク(マイク11)に音声を入力するための第1のマイク孔11A、および、第2のマイク孔11Bが設けられている。また、第1の筐体2の側面には、後述するカメラ(カメラ18)のシャッタボタン12およびLED(light emitting diode)36が設けられている。
第2の筐体4には、その主面に、ほぼ長方形状の第1の表示部14およびレシーバ孔15が備えられている。第1の表示部14は、ユーザに通知するため、表示として、様々な情報を出力する装置である。本実施の形態の場合、第1の表示部14が通知する「様々な情報」には、携帯電話機1を動かした軌跡とユーザが予め登録した軌跡とを比較した結果の情報や、内部データ記憶部33が記憶した情報を送信したか否かを表わす情報が含まれる。
図3は、携帯電話機1の、図2に示される状態から、ヒンジ部3が軸A1に沿って回動されることにより、折り畳まれて、第2の筐体4と第1の筐体2とが対向するようにされた状態を示す図である。また、図4は、携帯電話機1の、図3に示された状態の裏面を示す図である。なお、図3および図4に示された状態に対して、図2に示された携帯電話機1の状態を、「開かれた状態」と呼ぶ。
図3および図4に示されるように、携帯電話機1が折り畳まれた状態では、第1の筐体2と第2の筐体4とは、その主面同士が当接している。
そして、特に図4に示されるように、第1の筐体2の主面の裏面には、第2の表示部20、後述するカメラ(カメラ18)の撮影レンズ18A、当該カメラの撮影に利用されるフラッシュ19、および、スピーカ孔21が設けられている。
図5に、5軸センサ5の詳細な構成を示し、図6に、5軸センサ5の携帯電話機1の第2の筐体4内の配置を示す。
5軸センサ5は、磁気センサ51と加速度センサ52とを含む。
なお、携帯電話機1では、図6に主に示されるように、5軸センサ5に対して、X軸、Y軸、および、Z軸の3つの軸が定義されている。X軸は、第1の表示部14の短辺方向に沿った軸であり、Y軸は、X軸に垂直であり第1の表示部14の長辺方向に沿った軸であり、Z軸は、X軸およびY軸に垂直である、つまり、第1の表示部14の表示面に垂直
である軸である。
そして、磁気センサ51は、第2の筐体4についての、X軸方向、Y軸方向、および、Z軸方向の磁気を検出できるセンサであり、それぞれの方向の磁気成分の検出結果を、MX、MY、MZという検出値として出力する。携帯電話機1では、後述するように、MX、MY、MZという検出値は、それぞれ、第2の筐体4についての、X軸方向、Y軸方向、および、Z軸方向の回転角の尺度として利用される。また、加速度センサ52は、第2の筐体4に対して定義されたX軸方向およびY軸方向についての加速度を検出できるセンサであり、それぞれの方向についての加速度の検出結果を、AX、AYという検出値として出力する。携帯電話機1では、後述するように、AX、AYという検出値は、それぞれ、第2の筐体4のX軸方向およびY軸方向の傾きの尺度や、5軸センサ5(厳密には加速度センサ52)の移動の軌跡を特定するための情報として利用される。
次に、内部データ記憶部33の記憶内容を説明する。図7、図8、図9、および図10に、内部データ記憶部33の記憶内容を示す。
内部データ記憶部33には、図7〜図9に示すように、MX、MY、MZのそれぞれについて、地磁気の値に対して範囲が定義され、また、各範囲ごとに、第2の筐体4の方向が関連付けられている。なお、図7〜図9から理解されるように、MXについては、X1、X2等の値が、範囲の定義に利用されている。また、MYについては、Y1、Y2等の値が、範囲の定義に利用されている。また、MZについては、Z1、Z2等の値が、範囲の定義に利用されている。そして、後述する処理により、MX、MY、または、MZの値に基づいて、A〜Dのいずれかの方向が決定される。
図10から理解されるように、内部データ記憶部33には、上述した地磁気の値および第2の筐体4の方向の情報に加え、着信音(の種類)、着信音量、着信時に振動部35を利用して第1の筐体2を振動させる際の振動パターンである着信時振動パターン、着信時表示画像、着信時の着信音の出力やLED36の点灯に関する設定(着信設定)、および、着信時のLED36の点灯パターンである着信時点灯パターンについての情報が記憶されている。
図10中の着信音としては、主記憶部34に記憶されている音声ファイルの中から着信音として選択された音声ファイルのファイル名が記憶されている。
図10中の着信音量としては、携帯電話機1において予め定められている音量レベルのいずれかが記憶されている。
図10中の着信時振動パターンとしては、パターン1〜4という予め定められたパターンの中の1つが設定されている。なお、設定される各パターンと当該パターンに対応する振動部35の制御パターンとを関連付ける情報は、たとえば主記憶部34に記憶されている。
図10中の着信時表示画像としては、主記憶部34に記憶されている画像ファイルの中から着信時に第1の表示部14に表示させる画像として選択された画像のファイル名が記憶されている。
また、図10中の着信設定としては、着信時の着信音の出力に関する「音声」とLED36の点灯に関する「ライト」の2種類の情報が記憶されている。
着信設定中の音声に関する情報としては、通常モードかマナーモードのいずれかが設定されている。通常モードとは、着信音量として設定されているレベルで着信音を出力させるモードであり、マナーモードとは、着信音量として設定されているレベルに関係なく着信音を出力させないモードである。なお、マナーモードでは、着信時に、振動部35に第1の筐体2を振動させるか否かの選択が可能に構成されても良い。
着信設定中のライトに関する情報としては、ONかOFFのいずれかが設定されている。ONとは、着信時に、LED36に、着信がある旨を示すために点灯させる設定であり、OFFとは、着信時でも、LED36にそのような点灯動作を行なわせないようにする設定である。
図10中の着信時点灯パターンとしては、着信時にLED36を点灯させるパターンとして、パターン1〜4という予め定められたパターンの中の1つが設定されている。なお、設定される各パターンと当該パターンに対応するLED36の制御パターンとを関連付ける情報は、たとえば主記憶部34に記憶されている。
携帯電話機1では、機能ボタン群6および入力ボタン群9を適宜操作されることにより、図10に示された各設定内容が変更可能とされている。
なお、携帯電話機1では、制御部10は、無線通信部31がアンテナ30から受信した信号をチェックする。そして、制御部10は、無線通信部31が着呼信号や電子メールを受信すると、つまり、携帯電話機1の着信時に、予め定められた制御を実行する。
次に、第1記憶部28および第2記憶部29の記憶内容を説明する。図11に、第1記憶部28および第2記憶部29の記憶内容を示す。
図11から理解されるように、第1記憶部28および第2記憶部29には、5軸センサ5の各種の検出値(センサ検出値)についての情報が記憶される。第1記憶部28および第2記憶部29には、センサ検出値についての情報が時系列で記憶される。これにより、第1記憶部28は、5軸センサ5が検出した、複数の方向についての加速度を表わす情報を時系列で記憶する装置となる。第2記憶部29が記憶する情報は、携帯電話機1のメーカにより予め登録された、比較用のセンサ検出値の情報である。センサ検出値についての情報は、複数の方向についての加速度を時系列で表わす情報を含む。複数の方向についての加速度を時系列で表わす情報は、5軸センサ5の移動の軌跡が表わす図形を表わすことができる。これにより、第2記憶部29は、図形を表わす情報を、複数の方向についての加速度を時系列で表わす情報として記憶する装置となる。
図5を参照して説明されたように、第1記憶部28および第2記憶部29には、センサ検出値として、磁気センサ51および加速度センサ52の検出値であるMX、MY、MZ、AX、および、AYが時系列に記憶されている。なお、これらの検出値は、制御部10によって、5軸センサ5から適宜読み出され、第1記憶部28に適宜記憶される。
図12を参照して、携帯電話機1で実行されるプログラムは、内部データ記憶部33が記憶した情報の通信に関し、以下のような制御を実行する。
まず、ステップ100(以下、ステップをSと略す。)にて、ユーザが携帯電話機1をリーダライタ40に近づけると、携帯電話機1の無線通信部31は、リーダライタ40が送出した無線信号を受信する。
S102にて、ユーザは、機能ボタン群6のうち軌跡の検出用のボタンを押す。機能ボタン群6のボタンは、ユーザの指がボタンを押したことを検知する。機能ボタン群6のボタンが押されると、処理部23は、5軸センサ5に対し、携帯電話機1を動かした軌跡の情報(本実施の形態の場合、実際にはセンサ検出値)を採取するよう命じる信号を出力する。
S104にて、ユーザは、機能ボタン群6のボタンを押したまま、携帯電話機1を移動させる。機能ボタン群6のボタンが押されると、処理部23は、携帯電話機1の方向を検出する。この処理は、予め定められた周期で後述するS401〜S411の処理を実施することに相当する。方向が検出されると、携帯電話機1が移動する間、5軸センサ5は、処理部23の制御により、携帯電話機1を動かした軌跡の情報(本実施の形態の場合、実際には複数の方向についての加速度を表わす情報)を採取する。採取された情報は第1記憶部28に記憶される。これにより、処理部23は、無線通信部31が情報を受信し、かつ機能ボタン群6が情報を受付けると、5軸センサ5が検出した、複数の方向についての加速度を表わす情報を記憶するように、第1記憶部28を制御することとなる。
S106にて、第2判定部27は、第2判定部27は、記憶された順序が同じで同じ方向についての情報が対応するように、第2記憶部29がセンサ検出値を表わす情報として記憶した加速度のうち、第1記憶部28がセンサ検出値を表わす情報として記憶した加速度に対応する値を決定する。本実施の形態の場合、第1記憶部28に記憶されたセンサ検出値と、第2記憶部29に記憶されているセンサ検出値とは、時系列に記憶されている。これにより、第2判定部27は、記憶された順序が同じで同じ方向についての情報が対応するように、値を決定することができる。
S108にて、演算部25は、対応値を演算する。「対応値」とは、第1記憶部28が記憶した加速度と第2判定部27が決定した加速度との差に対応する値である。本実施の形態の場合、演算部25は、第2判定部27が値を決定した加速度すべてについての、第1記憶部28が記憶した加速度と第2判定部27が決定した加速度との差の総和を算出する。これにより、演算部25は、「対象値」として、それぞれ第1記憶部28が記憶した加速度と第2判定部27が決定した加速度との差である、複数の値の和を演算することとなる。
S110にて、第1判定部24は、第1記憶部28に記憶された軌跡の情報と、事前にユーザより登録され、かつ第2記憶部29に記憶されている情報(たとえば円や線などの図形を描く、軌跡の情報)とが一致するか否かを判断する。本実施の形態の場合、対象値が予め携帯電話機1のメーカにより第2記憶部29に記憶されていた閾値以下であれば、第1判定部24は、第1記憶部28に記憶された軌跡の情報と、第2記憶部29に記憶されている情報とが一致すると判断する。携帯電話機1の向きや加速度の推移が、携帯電話機1の軌跡に対応するためである。第1記憶部28に記憶された軌跡の情報と、第2記憶部29に記憶されている情報とが一致すると判断した場合(S110にてYES)、処理はS112へと移される。もしそうでないと(S110にてNO)、処理はS118へと移される。S112にて、読出部26は、内部データ記憶部33へのアクセス、つまり、読み出し要求や書き込み要求に応じる処理を行なうため、無線通信部31を制御する。
S114にて、処理部23は、処理の結果を表示するように第1の表示部14を制御する。これにより、正常に処理された旨またはアクセスを拒絶した旨がユーザに通知される。
S116にて、機能ボタン群6のボタンは、ユーザの指が離れたことを検知する。機能ボタン群6のボタンからユーザの指が離れると、処理部23は、5軸センサ5に対し、携帯電話機1を動かした軌跡の情報(本実施の形態の場合、実際にはセンサ検出値)の採取を終了するよう命じる信号を出力する。
S118にて、処理部23は、内部データ記憶部33へのアクセスを拒否する旨を返信するように、無線通信部31を制御する。
図13を参照して、携帯電話機1で実行されるプログラムは、軌跡の情報の採取に関し、以下のような制御を実行する。
S401にて、制御部10の処理部23は、5軸センサ5のX軸方向についての重力加速度、つまり、AXを計測し、第1記憶部28に記憶させる。
S402にて、制御部10の処理部23は、5軸センサ5のY軸方向についての重力加速度、つまり、AYを計測し、第1記憶部28に記憶させる。
S403にて、制御部10の処理部23は、X軸方向の重力加速度とY軸方向の重力加速度とをチェックし、両者が、それぞれに対して予め定められた閾値を超えていないか否かを判断する。両者が、それぞれに対して予め定められた閾値を超えていないと判断した場合(S403にてYES)、処理はS404へと移される。もしそうでないと(S403にてNO)、処理はS406へと移される。
なお、X軸方向の重力加速度が大きくなるということは、図6に示したように、第2の筐体4(5軸センサ5)に対して定義されたX軸方向の、水平方向に対する傾きが、大きくなることを言う。つまり、X軸方向の重力加速度の値が大きくなるほど、携帯電話機1において、第2の筐体4の主面が、水平面に対して、Y軸方向周りで大きく傾いた状態にあることになる。
また、Y軸方向の重力加速度が大きくなるということは、第2の筐体4が、第2の筐体4(5軸センサ5)に対して定義されたY軸方向の、水平方向に対する傾きが、大きくなることを言う。つまり、Y軸方向の重力加速度の値が大きくなるほど、携帯電話機1において、第2の筐体4の主面が、水平面に対して、X軸方向周りで大きく傾いた状態にあることになる。
そして、本実施の形態において、X軸方向およびY軸方向の重力加速度がいずれも閾値を超えていない状態とは、5軸センサ5が図14に示された状態、つまり、図15に示されたように、携帯電話機1が比較的大きく開かれ、第2の筐体4の主面が比較的水平面に近い角度にある状態を意味する。第2の筐体4の主面が比較的水平面に近い角度にある状態とは、具体的には、たとえば、第2の筐体4(5軸センサ5)に対して定義されたX軸の水平面に対する角度が15°以内であり、かつ、第2の筐体4(5軸センサ5)に対して定義されたY軸の水平面に対する角度が40°以内である場合とすることができる。
S404にて、制御部10の処理部23は、方向を検出するために利用する軸を、5軸センサ5に対して定義された3つの軸の中のZ軸に設定する。
S405にて、制御部10の処理部23は、Z軸の地磁気、つまり、Z軸方向の磁気成分(MZ)を計測し、第1記憶部28に記憶させる。
S406にて、制御部10の処理部23は、Y軸方向の重力加速度が、予め定められた閾値を超えているか否かを判断する。Y軸方向の重力加速度が、予め定められた閾値を超えていると判断した場合(S406にてYES)、処理はS407へと移される。もしそうでないと(S406にてNO)、つまり、X軸方向の重力加速度のみが、予め定められた閾値を超えていると判断した場合、処理はS409へと移される。
なお、Y軸方向の重力加速度のみが閾値を超えている場合とは、図16および図17に示すように、第2の筐体4(5軸センサ5)に対して定義されたY軸が水平面に対して比較的大きく傾き、X軸は比較的水平面に沿った状態、具体的には、たとえば、Y軸と水平面のなす角が40°を超え、X軸と水平面とのなす角が15°以内である状態、であると考えられる。
また、X軸方向の重力加速度のみが閾値を越えている場合とは、図18および図19に示すように、第2の筐体4(5軸センサ5)に対して定義されたX軸が水平面に対して比較的大きく傾き、Y時は比較的水平面に沿った状態、具体的には、たとえば、X軸と水平面のなす角が15°を超え、Y軸と水平面とのなす角が40°以内である状態、であると考えられる。
S407にて、制御部10の処理部23は、方向を検出するために利用する軸を、5軸センサ5に対して定義された3つの軸の中のY軸に設定する。
S408にて、制御部10の処理部23は、Y軸の地磁気、つまり、Y軸方向の磁気成分(MY)を計測し、第1記憶部28に記憶させる。
S409にて、制御部10の処理部23は、方向を検出するために利用する軸を、5軸センサ5に対して定義された3つの軸の中のX軸に設定する。
S410にて、制御部10の処理部23は、X軸の地磁気、つまり、X軸方向の磁気成分(MX)を計測し、第1記憶部28に記憶させる。
S411にて、制御部10の処理部23は、S405、S408、または、S410のいずれかで計測した地磁気のデータ(MX、MY、または、MZ)に基づいて、第2の筐体4の方向を決定する。
なお、内部データ記憶部33には、図7〜図9に示すように、MX、MY、MZのそれぞれについて、地磁気の値に対して範囲が定義され、また、各範囲ごとに、第2の筐体4の方向が関連付けられている。なお、図7〜図9から理解されるように、MXについては、X1、X2等の値が、範囲の定義に利用されている。また、MYについては、Y1、Y2等の値が、範囲の定義に利用されている。また、MZについては、Z1、Z2等の値が、範囲の定義に利用されている。これにより、S411にて、MX、MY、または、MZの値に基づいて、A〜Dのいずれかの方向が決定される。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、携帯電話機1の動作について説明する。
ユーザが携帯電話機1をリーダライタ40に近づけると、携帯電話機1の無線通信部31は、リーダライタ40が送出した無線信号を受信する(S100)。無線信号が受信されると、ユーザは、機能ボタン群6のうち軌跡の検出用のボタンを押す。処理部23は、5軸センサ5に対し、センサ検出値を採取するよう命じる信号を出力する(S102)。
信号が出力された後も、ユーザは、機能ボタン群6のボタンを押したまま、携帯電話機1を移動させる。制御部10の処理部23は、5軸センサ5のX軸方向についての重力加速度、つまり、AXを計測し、第1記憶部28に記憶させる(S401)。AXが計測されると、制御部10の処理部23は、5軸センサ5のY軸方向についての重力加速度、つまり、AYを計測し、第1記憶部28に記憶させる(S402)。AYが計測されると、制御部10の処理部23は、X軸方向の重力加速度とY軸方向の重力加速度とが、それぞれに対して予め定められた閾値を超えていないか否かを判断する(S403)。両者が、それぞれに対して予め定められた閾値を超えていないとすると(S403にてYES)、制御部10の処理部23は、方向を検出するために利用する軸を、5軸センサ5に対して定義された3つの軸の中のZ軸に設定する(S404)。軸がZ軸に設定されると、制御部10の処理部23は、Z軸の地磁気、つまり、Z軸方向の磁気成分(MZ)を計測し、第1記憶部28に記憶させる(S405)。磁気成分(MZ)が計測されると、制御部10の処理部23は、地磁気のデータ(MZ)に基づいて、第2の筐体4の方向を決定する(S411)。採取された情報は第1記憶部28に記憶される。情報が記憶されると、携帯電話機1が移動する間、5軸センサ5は、複数の方向についての加速度を表わす情報を採取する。採取された情報は第1記憶部28に記憶される。
携帯電話機1が停止すると、第2判定部27は、第2記憶部29が記憶したセンサ検出値のうち、第1記憶部28に対応する値を決定する(S106)。値が決定されると、演算部25は、対象値を算出する(S108)。対象値が算出されると、第1判定部24は、第1記憶部28に記憶された軌跡の情報と、第2記憶部29に記憶されている情報とが一致するか否かを判断する(S110)。これにより、第1判定部24は、第1記憶部28が記憶した情報と第2記憶部29が記憶した情報とから、5軸センサ5の移動の軌跡が表わす図形と第2記憶部29が記憶した情報が表わす図形とが一致するか否かを判定することとなる。この場合、第1記憶部28に記憶された軌跡の情報と、第2記憶部29に記憶されている情報とが一致することとすると(S110にてYES)、読出部26は、内部データ記憶部33へのアクセスに応じる処理を行なうため、無線通信部31を制御する(S112)。これにより、読出部26は、5軸センサ5の移動の軌跡が表わす図形と第2記憶部29が記憶した情報が表わす図形とが一致すると第1判定部24が判定した場合、無線通信部31へ情報を送信した装置(リーダライタ40)に、内部データ記憶部33が記憶した情報を送信するように、無線通信部31を制御することとなる。本実施の形態の場合、読出部26は、5軸センサ5の移動の軌跡が表わす図形と第2記憶部29が記憶した情報が表わす図形とが一致するか否を判断するために、演算部25が演算した値が閾値以下であるか否を判断することとなる。無線通信部31が制御されると、処理部23は、正常に処理された旨を表示するように第1の表示部14を制御する(S114)。正常に処理された旨が表示された後、機能ボタン群6のボタンは、ユーザの指が離れたことを検知する(S116)。
以上のようにして、本案施の形態に係る携帯電話機は、IC(Integrated Circuit)カードなどの非接触媒体の一種として、ユーザによる携帯端末の移動の軌跡に応じて、内部データへアクセスを許可するか否かを判断する。従来、ICカードなどの非接触媒体は、カード処理装置から無線信号として送られてくる読出し要求や書き込み要求などがあると、それらの要求に応じて内部データの読出しや書き込みを行っていた。本案施の形態に係る携帯電話機は、単に読出し要求や書き込み要求などがあっただけでは、内部データの読出しや書き込みを実施しない。これにより、携帯端末の内部データへの不正アクセスを防ぐことができる。ユーザは、意図したタイミングおよび意図した入力方法により携帯電話機の活用および制御を行なうことができる。その結果ユーザの意図に反してデータが流出することを防止できる携帯電話機を提供できる。
なお、携帯電話機1に代えて、同様の構造を有するICカードなどの非接触媒体が、上述した処理を行ってもよい。
また、S102にて、処理部23は、機能ボタン群6のボタンが押されるのを待つことなく、5軸センサ5に対し、センサ検出値を採取するよう命じる信号を出力してもよい。この場合、処理部23は、無線通信部31が情報を受信すると、5軸センサ5が検出した、複数の方向についての加速度を表わす情報を記憶するように、第1記憶部28を制御することとなる。
また、S104にて、ユーザは、リーダライタ40に表示された図形をなぞるように携帯電話機1を移動させてもよい。この場合、第2記憶部29に記憶される情報は、リーダライタ40に表示された図形と同じ形状を表わす情報になる。
また、S108にて、対象値の算出の手順は、第1記憶部28に記憶されたセンサ検出値と、第2記憶部29に記憶されているセンサ検出値との差を用いて算出する限り、特に限定されない。たとえば、センサ検出値の差を算出した後に用いる数式は、上述した説明と異なっていてもよい。第1記憶部28に記憶されたセンサ検出値と、第2記憶部29に記憶されているセンサ検出値との差を用いて算出する限り、演算部25は、第1記憶部28が記憶した加速度と第2判定部27が決定した加速度との差に対応する値を演算することとなる。
また、S100〜S116の各ステップにおいて、処理部23は、処理部23が実施中の処理の進捗を表示するように、第1の表示部14および第2の表示部20のいずれかを制御してもよい。
また、第1記憶部28に記憶される情報は、5軸センサ5がセンサ検出値を検出した順序に対応付けて記憶された、5軸センサ5の各種の検出値(センサ検出値)についての情報であってもよい。これにより、第1記憶部28は、5軸センサ5が検出した、複数の方向についての加速度を表わす情報を、5軸センサ5が加速度を検出した順序に対応付けて記憶することとなる。
また、第2記憶部29に記憶される情報は、携帯電話機1のユーザによって登録された情報であってもよい。ユーザが第2記憶部29にセンサ検出値の情報を登録するためには、次の処理のいずれかが必要である。第1の処理は、処理部23が、入力ボタン群9がユーザから図形を教示することを表わす信号を受付けると、5軸センサ5が検出した、複数の方向についての加速度を時系列で表わす情報を記憶するように、第2記憶部29を制御する処理である。このような処理により第2記憶部29に記憶されたセンサ検出値の情報が、比較用のセンサ検出値の情報となる。第2の処理は、無線通信部31が、処理部23の制御により、第2記憶部29が記憶する情報を受付ける処理である。この場合、ユーザは、複数の方向についての加速度を時系列で表わす情報を、任意の送信機を用いて無線通信部31に送信する必要がある。
<第2の実施の形態>
以下、本発明の第2の実施の形態に係る携帯電話機および通信システムについて説明する。
図20は、本実施の形態にかかる通信システムの制御ブロック図である。
図20を参照して、通信システムは、リーダライタ40と、携帯電話機50とを含む。携帯電話機50は、第1の実施の形態にかかる制御部10に代え、制御部60を含む。
制御部60は、処理部23と、演算部25と、第1記憶部28と、第2記憶部29と、判定部62と、検出部64と、読出部66とを含む。判定部62は、第1記憶部28が記憶した情報と第2記憶部29が記憶した情報とを比較する装置である。検出部64は、第1記憶部28が記憶した情報に基づき、推移を検出する装置である。読出部66は、内部データ記憶部33などから情報を読出す装置である。読出部66は、自らが読出した情報を送信するように、無線通信部31を制御する装置でもある。第2記憶部29は、図形を表わす情報を、加速度の推移についての要件により表わす情報である、要件情報として記憶する装置となる。本実施の形態の場合、要件情報は、後述する数列の要件を表わす情報となる。たとえば、要件情報が円形を表わす情報とすると、要件情報は、同じ方向に分類されるベクトルが連続することを表わす情報となる。5軸センサ5の移動の軌跡が円形とすれば、5軸センサ5は常に同じ方向に移動しているはずだからである。なお、その他のハードウェア構成については前述の第1の実施の形態と同じである。それらについての機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
図21を参照して、携帯電話機50で実行されるプログラムは、内部データ記憶部33が記憶した情報の通信に関し、以下のような制御を実行する。なお、図21示すフローチャートの中で、前述の図12に示した処理は同じステップ番号を付してある。それらの処理も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
S200にて、検出部64は、第1記憶部28が記憶した情報から、5軸センサ5が検出した加速度の推移を検出する。本実施の形態の場合、検出部64は、次の手順により加速度の推移を検出する。第1の手順は、5軸センサ5が検出した複数の方向についての加速度から、加速度のベクトルを作成する手順である。第2の手順は、作成されたベクトルの方向を、携帯電話機1のメーカにより予め定められたグループのいずれかに分類する手順である。第3の手順は、作成されたベクトルを時系列に並べた場合、作成されたベクトルが属するグループの順序を数列化する手順である。
S202にて、判定部62は、第1記憶部28に記憶された軌跡の情報と、事前にユーザより登録され、かつ第2記憶部29に記憶されている情報とが一致するか否かを判断する。本実施の形態の場合、判定部62は、検出部64が検出した加速度の推移が、要件情報が表わす要件を満たすか否かを判定することにより、第1記憶部28に記憶された軌跡の情報と、事前にユーザより登録され、かつ第2記憶部29に記憶されている情報とが一致するか否かを判断する。第1記憶部28に記憶された軌跡の情報と、第2記憶部29に記憶されている情報とが一致すると判断した場合(S202にてYES)、処理はS112へと移される。もしそうでないと(S202にてNO)、処理はS118へと移される。
S204にて、読出部66は、内部データ記憶部33へのアクセス、つまり、読み出し要求や書き込み要求に応じる処理を行なうため、無線通信部31を制御する。これにより、読出部66は、5軸センサ5が検出した加速度の推移が、要件情報が表わす要件を満たす場合、無線通信部31へ情報を送信した装置(リーダライタ40)に、内部データ記憶部33が記憶した情報を送信するように、無線通信部31を制御することとなる。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、携帯電話機1の動作について説明する。
携帯電話機1が停止すると、検出部64は、第1記憶部28が記憶した情報から、5軸センサ5が検出した加速度の推移を検出する(S200)。加速度の推移が検出されると、判定部62は、第1記憶部28に記憶された軌跡の情報と、事前にユーザより登録され、かつ第2記憶部29に記憶されている情報とが一致するか否かを判断する(S202)。第1記憶部28に記憶された軌跡の情報と、第2記憶部29に記憶されている情報とが一致すると判断した場合(S202にてYES)、読出部66は、内部データ記憶部33へのアクセスを行なうため、無線通信部31を制御する(S204)。
以上のようにして、本案施の形態に係る携帯電話機は、ユーザによる携帯端末の移動の軌跡に応じて、内部データへアクセスを許可するか否かを判断する。これにより、携帯端末の内部データへの不正アクセスを防ぐことができる。ユーザは、意図したタイミングおよび意図した入力方法により携帯電話機の活用および制御を行なうことができる。その結果ユーザの意図に反してデータが流出することを防止できる携帯電話機を提供できる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の携帯端末の第1の実施の形態である携帯電話機の制御ブロック図である。 図1の携帯電話機の斜視図である。 図2の携帯電話機の、ヒンジ部が軸に沿って回動されることにより、折り畳まれて、第2の筐体と第1の筐体とが対向するようにされた状態を示す図である。 図3の携帯電話機の裏面を示す図である。 図1の5軸センサの詳細な構成を示す図である。 図2の携帯電話機の第1の筐体における5軸センサの配置を示す図である。 内部データ記憶部が記憶した情報の一例を示す図である。 内部データ記憶部が記憶した情報の他の例を示す図である。 内部データ記憶部が記憶した情報のさらに他の例を示す図である。 内部データ記憶部が記憶した設定値の情報の例を示す図である。 第1記憶部および第2記憶部が記憶したセンサ検出値の情報の例を示す図である。 内部データ記憶部が記憶した情報の通信処理の制御の手順を示すフローチャートである。 図12の方向計測処理のサブルーチンのフローチャートである。 図2の携帯電話機における、5軸センサの状態の一例を示す図である。 図2の携帯電話機の状態の一例を示す図である。 図2の携帯電話機における、5軸センサの状態の他の例を示す図である。 図2の携帯電話機の状態の他の例を示す図である。 図2の携帯電話機における、5軸センサの状態のさらに他の例を示す図である。 図2の携帯電話機の状態のさらに他の例を示す図である。 本発明の携帯端末の第2の実施の形態である携帯電話機の制御ブロック図である。 第2の実施の形態にかかる内部データ記憶部が記憶した情報の通信処理の制御の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1,50 携帯電話機、2 第1の筐体、3 ヒンジ部、4 第2の筐体、5 5軸センサ、6 機能ボタン群、8 突出部、9 入力ボタン群、10,60,404 制御部、11 マイク、11A 第1のマイク孔、11B 第2のマイク孔、12 シャッタボタン、14 第1の表示部、15 レシーバ孔、18 カメラ、18A 撮影レンズ、19 フラッシュ、20 第2の表示部、21 スピーカ孔、22 スピーカ、23 処理部、24 第1判定部、25 演算部、26,66 読出部、27 第2判定部、28 第1記憶部、29 第2記憶部、30 アンテナ、31,402 無線通信部、33 内部データ記憶部、34 主記憶部、35 振動部、36 LED、40 リーダライタ、51 磁気センサ、52 加速度センサ、62 判定部、64 検出部、406 記憶部。

Claims (9)

  1. 通信するための通信手段と、
    外力を受けると、複数の方向について加速度を検出するための検出手段と、
    前記検出手段が検出した、複数の方向についての加速度を表わす情報を、前記検出手段が前記加速度を検出した順序に対応付けて記憶するための第1の記憶手段と、
    前記通信手段が情報を受信すると、前記検出手段が検出した、複数の方向についての加速度を表わす情報を記憶するように、前記第1の記憶手段を制御するための第1の制御手段と、
    図形を表わす情報を記憶するための第2の記憶手段と、
    前記第1の記憶手段が記憶した情報と第2の記憶手段が記憶した情報とから、前記検出手段の移動の軌跡が表わす図形である第1の図形と前記第2の記憶手段が記憶した情報が表わす図形である第2の図形とが一致するか否かを判定するための判定手段と、
    情報を記憶するための第3の記憶手段と、
    前記第1の図形と第2の図形とが一致すると前記判定手段が判定した場合、前記通信手段へ情報を送信した装置に、前記第3の記憶手段が記憶した情報を送信するように、前記通信手段を制御するための第2の制御手段とを含む、通信装置。
  2. 前記第1の記憶手段は、前記検出手段が検出した、複数の方向についての加速度を表わす情報を時系列で記憶するための手段を含み、
    前記第2の記憶手段は、前記図形を表わす情報を、複数の方向についての加速度を時系列で表わす情報として記憶するための手段を含み、
    前記判定手段は、
    記憶された順序が同じで同じ方向についての情報が対応するように、前記第2の記憶手段が記憶した情報のうち前記第1の記憶手段が記憶した情報に対応する情報を決定するための決定手段と、
    前記第1の記憶手段が情報として記憶した加速度と前記決定手段が決定した情報が表わす加速度との差に対応する値である対応値を演算するための演算手段と、
    前記対応値が閾値以下か否かを判定するための手段とを含み、
    前記第2の制御手段は、前記演算手段が演算した値が閾値以下である場合、前記通信手段へ情報を送信した装置に、前記第3の記憶手段が記憶した情報を送信するように、前記通信手段を制御するための手段を含む、請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記演算手段は、前記対応値として、それぞれ前記第1の記憶手段が情報として記憶した加速度と前記決定手段が決定した情報が表わす加速度との差である、複数の値の和を演算するための手段を含む、請求項2に記載の通信装置。
  4. 前記通信装置は、
    ユーザから情報を受付けるための第1の受付手段と、
    前記第1の受付手段が図形を教示することを表わす情報を受付けると、前記検出手段が検出した、複数の方向についての加速度を時系列で表わす情報を記憶するように、前記第2の記憶手段を制御するための手段とをさらに含む、請求項2に記載の通信装置。
  5. 前記第2の記憶手段は、前記図形を表わす情報を、加速度の推移についての要件により表わす情報である、要件情報として記憶するための手段を含み、
    前記判定手段は、
    前記第1の記憶手段が記憶した情報から、前記検出手段が検出した加速度の推移を検出するための手段と、
    前記検出手段が検出した加速度の推移が、前記要件情報が表わす要件を満たすか否かを判定するための手段とを含み、
    前記第2の制御手段は、前記検出手段が検出した加速度の推移が、前記要件情報が表わす要件を満たす場合、前記通信手段へ情報を送信した装置に、前記第3の記憶手段が記憶した情報を送信するように、前記通信手段を制御するための手段を含む、請求項1に記載の通信装置。
  6. 前記通信装置は、ユーザから情報を受付けるための第1の受付手段をさらに含み、
    前記第1の制御手段は、前記通信手段が情報を受信し、かつ前記受付手段が情報を受付けると、前記検出手段が検出した、複数の方向についての加速度を表わす情報を記憶するように、前記第1の記憶手段を制御するための手段を含む、請求項1に記載の通信装置。
  7. 前記通信装置は、前記第3の記憶手段が記憶した情報を送信したか否かを表わす情報を出力するための第1の出力手段をさらに含む、請求項1に記載の通信装置。
  8. 前記通信装置は、前記第2の記憶手段が記憶する情報を受付けるための第2の受付手段をさらに含む、請求項1に記載の通信装置。
  9. 第1の通信装置と第2の通信装置とを含む通信システムであって、
    前記第1の通信装置は、
    通信するための通信手段と、
    外力を受けると、複数の方向について加速度を検出するための検出手段と、
    前記検出手段が検出した、複数の方向についての加速度を表わす情報を、前記検出手段が前記加速度を検出した順序に対応付けて記憶するための第1の記憶手段と、
    前記通信手段が第2の通信装置から情報を受信すると、前記検出手段が検出した、複数の方向についての加速度を表わす情報を記憶するように、前記第1の記憶手段を制御するための第1の制御手段と、
    図形を表わす情報を記憶するための第2の記憶手段と、
    前記第1の記憶手段が記憶した情報と第2の記憶手段が記憶した情報とから、前記検出手段の移動の軌跡が表わす図形である第1の図形と前記第2の記憶手段が記憶した情報が表わす図形である第2の図形とが一致するか否かを判定するための判定手段と、
    情報を記憶するための第3の記憶手段と、
    前記第1の図形と第2の図形とが一致すると前記判定手段が判定した場合、前記第2の通信装置に、前記第3の記憶手段が記憶した情報を送信するように、前記通信手段を制御するための第2の制御手段とを含み、
    前記第2の通信装置は、
    前記第1の通信装置と通信するための通信手段と、
    前記第1の通信手段に情報を送信するように、前記通信手段を制御するための制御手段と、
    前記通信手段が受信した情報を記憶するための記憶手段とを含む、通信システム。
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