JP2007004997A - 表示装置及び表示装置の製造方法 - Google Patents

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和夫 中村
Katsuhide Uchino
勝秀 内野
Koyo Kamiide
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Abstract

【課題】表示部にMOSプロセスによる埋め込みミラー構造を採用した場合に、専用の遮光膜を形成しなくても、回路部を動作上問題のないレベルに遮光することができる表示装置を提供する。
【解決手段】RGBの画素位置でそれぞれ光源体が発光する光を共振する光共振器を構成する3層の金属反射膜7,8,9が形成された表示部と、この表示部の周囲に設けられた回路部3と、この回路部3を覆う遮光膜5とを基板6に形成してなる表示装置の構成として、基板6の回路部3を覆う位置に、3層の金属反射膜7,9,11を重ね合わせて遮光膜5を形成するとともに、各々の金属反射膜7,9,11に平面的に位置をずらした状態で抜きパターン7A,9A,11Aを形成した。
【選択図】図3

Description

本発明は、表示装置とその製造方法に関し、特に、有機EL(Electro Luminescence)素子を用いた表示装置(以下、「有機EL表示装置」と記す)とその製造方法に適用して好適なものである。
近年、フラットパネルディスプレイ(以下、「FPD」と略称)として有機EL表示装置に関心が高まっている。現在、FPDでは液晶表示装置(以下、「LCD」と略称)が主流を占めているが、これは自発光型のデバイスではなく、バックライトや偏光板などの部材を必要とするため、装置の薄型化や高輝度化を図る上で不利になる。
一方、有機EL表示装置は、自発光型のデバイスであり、バックライトなどの部材が原理的に不要であるため、LCDと比較すると、装置の薄型化や高輝度化を図るうえで有利である。特に、各画素にスイッチング素子を形成したアクティブマトリクス型の有機EL表示装置では、各画素をホールド点灯させることで消費電流を低く抑えることができ、大画面化及び高精細化が比較的容易に行える。こうした優位点もあって、アクティブマトリクス型有機EL表示装置は、各社で開発が進められており、次世代FPDの主流になると期待されている。
また、近年ではデジタルスチルカメラ、デジタルカムコーダーなどに代表される個人用撮影機器が発達している。それらのファインダー表示素子としては、結晶珪素基板上に画素回路及び駆動回路が形成されたLCOS(Liquid Crystal on Silicon)、あるいは高温又は低温多結晶シリコンLCDが用いられている。LCDを用いたファインダー素子では、透過型ではバックライトが、反射型ではフロントライトが必要である。したがって、必然的にモジュール厚が増加し、機器の薄型化に不利となる。また、個人用撮影機器の小型化とともにファインダー自体も小型化され、それに伴って画素自体も縮小されつつある。このため、透過型LCDでは表示部の開口率を十分に確保できず、性能限界に近づきつつある。また、反射型LCDではLCOSが主流になりつつあるが、やはり照明系は必要であるため、機器の薄型化に不利である。
一方、有機ELをビューファインダー表示素子として用いた場合は、自発光型である故にLCDのような照明系を必要としないため、機器の薄型化に寄与することができる。また、有機ELの素子構造として上面発光の素子を用いることにより、表示部の開口率も十分に確保できる。さらに、近年ではビューファインダーも高画質化の道をたどりつつあり、セットメーカーよって色再現範囲を拡大する要求が出ている。
そこで、色再現範囲を拡大し得るものとして、光共振型の有機EL素子が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2を参照)。光共振型の有機EL素子では、有機EL層の上層及び下層に、それぞれ所定の反射率で光を反射する反射膜を形成し、有機EL層で発光させた光を上下の反射膜の間で共振させて光強度を増幅させることにより、一方の反射膜を通して特定の波長(色)成分の光を取り出せるようになっている。
こうした光共振型の有機EL素子を備える有機EL表示装置では、マトリクス状に配列されるR(赤)、G(緑)、B(青)の画素(サブピクセル)ごとに、有機EL層を挟む上下2つの反射膜の対向距離を個別に設定(調節)することにより、各色の光を画素単位(サブピクセル単位)で取り出すことができる。なぜなら、光共振器の特性は、各々の反射膜の反射率及び対向距離によって決定されるからである。したがって、例えば特許文献2に開示されているように、光共振器を構成する上下の反射膜で有機EL層と透明電極層を挟み込んだ構造では、有機EL層と透明電極層の膜厚をRGBの画素ごとに調節する必要がある。このため、製造プロセスが煩雑になってコスト増を招いてしまう。
特開2004−127588号公報 特開2005−108644号公報
そこで、出願人は、光共振器を構成する2つの反射膜のうち、基板に近い方の反射膜を、RGBの画素ごとに、他の反射膜との対向距離を変えて絶縁膜中に埋め込んだ構造(以下、「埋め込みミラー構造」と記す)を提案している。埋め込みミラー構造では、図5に示すように、例えば、シリコン基板50上に、第1金属反射膜51、第1絶縁膜52、第2金属反射膜53、第2絶縁膜54、第3金属反射膜55、第3絶縁膜56を順に積層することにより、絶縁膜中に3層の金属反射膜を光共振用のミラーとして埋め込んだ構造になっている。また、第3絶縁膜56の上にはRGBの画素単位(サブピクセル単位)でアノード電極(透明電極)57を形成し、このアノード電極57の上に有機EL層58を介して、各色共通の反射膜を兼ねるカソード電極(半透明電極)59を形成している。
こうした埋め込みミラー構造を有する有機EL素子においては、例えば、カソード電極59と第1金属反射膜51との対向距離L1をGの光波長域、カソード電極59と第2金属反射膜53との対向距離L2をBの光波長域、カソード電極59と第3金属反射膜55との対向距離L3をRの光波長域に合わせて、それぞれ異なる距離(L1>L2>L3)に設定することにより、有機EL層58で発光する光が白色光であっても、各色の画素ごとに所望の波長域の光を共振させて、当該光をカソード電極59側から取り出すことができる。したがって、有機EL層58とアノード電極57の膜厚をRGBの画素ごとに調節する必要がなくなる。また、金属反射膜等の形成に現行の半導体プロセス(MOSプロセス)を適用できるため、新たな設備投資が不要であるうえ、カラーフィルタも不要になる。このため、有機EL表示装置の低コスト化を実現することができる。
ところで、有機EL素子の基板には、上記埋め込みミラー構造を有する表示部とともに、この表示部を駆動する駆動回路を含む回路部が形成される。回路部は、基板の面方向でで表示部の周囲に形成される。この回路部にはトランジスタ等が形成されるため、回路部に外部から不要な光(外光)が入り込むと、光リーク電流が流れて回路の動作不良を引き起こす。このため、基板上には回路部を覆うように遮光膜が設けられている。従来では、表示部に設けられるカラーフィルタのブラックマトリクスや非透明の電極層の形成範囲を回路部の形成領域まで広げ、それらを利用して遮光膜を形成している。
しかしながら、上記埋め込みミラー構造を採用してカラーフィルタを不要とする場合は、カラーフィルタのブラックマトリクスを回路部の遮光膜に利用できなくなる。また、光共振器を構成するカソード電極59や各々の金属反射膜51,53,55は、それぞれ80〜90%の反射率で光を反射するため、例えば、回路部の遮光膜を第3金属反射膜55で形成した場合は、10〜20%の光が遮光膜(第3金属反射膜55)を透過して回路部に達してしまう。また、回路部を専用の遮光膜で遮光する場合は、製造プロセスの増加によってコストアップを招いてしまう。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、表示部にMOSプロセスによる埋め込みミラー構造を採用した場合に、専用の遮光膜を形成しなくても、回路部を動作上問題のないレベルに遮光することができる表示装置を提供することにある。
本発明に係る表示装置は、RGBの画素位置でそれぞれ光源体が発光する光を共振する光共振器を構成する3層の反射膜が形成された表示部と、この表示部の周囲に設けられた回路部と、この回路部を覆う遮光膜とを基板に形成してなる表示装置であって、基板の回路部を覆う位置に、3層の反射膜のうち、少なくとも2層の反射膜を重ね合わせて遮光膜を形成したものである。
本発明に係る表示装置においては、基板の回路部を覆う位置に、少なくとも2層の反射膜を重ね合わせて遮光膜を形成することにより、回路部に専用の遮光膜を形成しなくても、表示部と同一の反射膜を利用して回路部を十分に遮光することが可能となる。
本発明によれば、表示部にMOSプロセスによる埋め込みミラー構造を採用した場合でも、回路部に専用の遮光膜を設けることなく、表示部に設けられた3層の反射膜と同一の反射膜を利用して遮光膜を形成し、この遮光膜によって回路部を動作上問題のないレベルに遮光することができる。したがって、低コストで高画質の表示装置を提供することが可能となる。
以下、本発明の具体的な実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態に係る有機EL表示パネルの平面的なレイアウトを示す概略図である。図示した有機EL表示パネル1は、有機EL表示装置を構成する主要な部品となるもので、平面視長方形の板状に形成されている。有機EL表示パネル1は、大きくは、表示部2と、回路部3と、端子部4とを備えている。
表示部2は、実際に画像を表示する部分であり、パネル外形と同様に平面視長方形に形成されている。表示部2には、RGBの各色に対応する複数の画素(不図示)がマトリクス状に配列されている。
回路部3は、表示部2の周囲、さらに詳しくは表示部2の上下左右に1つずつ設けられている。回路部3には、表示部2に設けられた各々の画素を駆動するための駆動回路や、表示部2の表示状態を制御するための表示回路などが、例えばトランジスタや他の回路素子を用いて形成されている。各々の回路部3は、表示部2の周囲で遮光膜5により遮光されている。
遮光膜5は、各々の回路部3に外部から不要な光(外光)が入射しないように、各々の回路部3を覆う状態で有機EL表示パネル1の基板上に形成されている。遮光膜5は、平面的に見て、表示部2をその外周全体にわたって取り囲み、かつ各々の回路部3の外側(パネル外縁部に近い側)の領域まで覆う状態で形成されている。ただし、遮光膜5の形成領域は、平面的に見て、少なくとも回路部3の形成領域を覆うように設定されていればよい。したがって、例えば、表示部2の周囲に設けられた4つの回路部3を、それぞれに対応する4つの遮光膜5で個別に覆うようにしてもよい。
端子部4は、例えば、外部接続用の電気部品(例えば、フレキシブルプリント配線基板など)を接続したり、製造途中で動作確認(例えば、特性検査等)を行ったりするために設けられたものである。端子部4は、有機EL表示パネル1の基板上において、表示部2の左右の回路部3よりも外側でパネル短辺部に沿って設けられている。各々の端子部4には複数の接続パッドが所定の間隔で一列に設けられている。各々の接続パッドは、有機EL表示パネル1の基板上に形成された接続配線(不図示)を介して上記回路部3に電気的に接続されている。
図2は上記有機EL表示パネル1において表示部2の一部を拡大した断面図である。図において、基板6は、例えば、シリコン基板等の半導体基板やガラス基板からなるものである。基板6の一方の面上には、第1金属反射膜7、第1絶縁膜8、第2金属反射膜9、第2絶縁膜10、第3金属反射膜11、第3絶縁膜12、アノード電極13、有機EL層14、カソード電極15とが順に積層した状態で形成されている。なお、ここでは基板6に近い方の電極(下部電極)をアノード電極13、遠い方の電極(上部電極)をカソード電極15としているが、これらの電極の位置関係は上下逆であってもかまわない。
各々の金属反射膜7,9,11は、例えば、アルミニウム、銀等の単体金属あるいはそれらを含む合金など、光の反射率の高い金属材料によって形成されるものである。第1金属反射膜7は、Gの光が取り出される画素位置に形成されている。また、第2金属反射膜9は、Bの光が取り出される画素位置に形成され、第3金属反射膜11は、Rの光が取り出される画素位置に形成されている。各々の金属反射膜7,9,11は、それぞれに対応するRGBの画素位置でカソード電極15と対向し、このカソード電極15を一方の反射膜(ミラー)として光共振器を構成するものである。このため、各々の金属反射膜7,9,11の膜厚は、所望の反射率(一般的には80〜90%の範囲内に設定)が得られるように、例えば5〜50nmの範囲内に設定されている。
各々の絶縁膜8,10,12は、光透過性を有するもので、例えば、酸化シリコン(SiO2)によって形成されている。第1絶縁膜8は、第1金属反射膜7を覆う状態で基板6上に形成されている。また、第2絶縁膜10は、第2金属反射膜9を覆う状態で第1絶縁膜8上に形成され、第3絶縁膜12は、第3金属反射膜11を覆う状態で第2絶縁膜10上に形成されている。これにより、基板6の厚み方向(積層方向)においては、第1絶縁膜8が第1金属反射膜7と第2金属反射膜9との間に介在し、第2絶縁膜10が第2金属反射膜9と第3金属反射膜11との間に介在した状態になっている。
また、各々の絶縁膜8,10,12の膜厚は、Gの画素位置で光共振器を構成する第1金属反射膜7とカソード電極15との間の対向距離L1と、Bの画素位置で光共振器を構成する第2金属反射膜9とカソード電極15との間の対向距離L2と、Rの画素位置で光共振器を構成する第3金属反射膜12とカソード電極15との間の対向距離L3が、それぞれに対応する色光の波長に適合した値となるように設定されている。すなわち、対向距離L1は、Gの光を共振させるのに適した値に設定され、対向距離L2は、Bの光を共振させるのに適した値に設定され、対向距離L3は、Rの光を共振させるのに適した値に設定されている。ちなみに、対向距離L1,L2,L3の相対的な大小関係は、L1>L2>L3となっている。また、基板6の面方向における各々の金属反射膜7,9,11の端部は、カソード電極15を成膜のカバレッジ性を考慮して、各層で例えば50nm以上ずつずらして、各々の端部段差を金属反射膜1層分程度に抑えることが望ましい。
アノード電極13は、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)、IZO(酸化インジウム亜鉛)等の透明導電材料を用いて形成されたものである。アノード電極13は、基板6の面方向でRGBの画素(サブピクセル)ごとに1つずつ設けられている。
有機EL層14は、少なくとも発光層(有機材料)を含む光源体を構成するもので、例えば、3層型であれば、ホール輸送層、発光層、電子輸送層を順に積層してなり、4層型であれば、ホール注入層、ホール輸送層、発光層、電子注入層を順に積層してなるものである。この有機EL層14の発光層は、白色の光を発光するものとなっている。
カソード電極15は、上記金属反射膜7,9,11と同様に、例えば、アルミニウム、銀等の単体金属あるいはそれらを含む合金など、光の反射率の高い金属材料によって形成されるものである。カソード電極15は、RGBの各色共通の電極として、表示部2全域に一様な膜厚で形成されるものである。また、カソード電極15は、RGBの画素ごとに形成された各々の金属反射膜7,9,11を他方の反射膜(ミラー)として光共振器を構成するものである。このため、カソード電極15の膜厚は、各々の金属反射膜7,9,11と同等の反射率(厳密には若干低い反射率)が得られるように、例えば5〜50nmの範囲内に設定されている。
かかる有機EL素子の構成において、アノード電極13とカソード電極15との間に所定の電圧を印加すると、有機EL層14に対して、アノード電極13側からホールが、カソード電極15側から電子がそれぞれ送り込まれ、それらが発光層で結合(再結合)することにより、有機EL層14が発光状態となる。このとき、有機EL層14では白色の光を発光する。
こうして有機EL層14が発光すると、第1金属反射膜7とカソード電極15との間ではGの光が共振し、この共振によって光強度が増幅されたGの光が、第1金属反射膜7から遠ざかる方向でカソード電極15側(基板6と反対側)から取り出される。また、第2金属反射膜9とカソード電極15との間ではBの光が共振し、この共振によって光強度が増幅されたBの光が、第2金属反射膜9から遠ざかる方向でカソード電極15側から取り出される。同様に、第3金属反射膜11とカソード電極15との間ではRの光が共振し、この共振によって光強度が増幅されたRの光が、第3金属反射膜11から遠ざかる方向でカソード電極15側から取り出される。これにより、有機EL表示パネル1の表示部2においては、上部電極から光を取り出す「上面発光方式」にしたがって、RGBの画素位置でそれぞれ所望の光が選択的に取り出されることになる。
図3は上記有機EL表示パネル1において回路部3の一部を拡大した断面図である。図において、基板6の内部(表層部分)には回路部3が形成されている。また、基板6上において、回路部3の上方には、3層構造をなす第1金属反射膜7、第2金属反射膜9及び第3金属反射膜11からなる遮光膜5が設けられている。遮光膜5は、回路部3を覆う位置で、第1金属反射膜7、第2金属反射膜9及び第3金属反射膜11を互いに重ね合わせた状態で形成されている。すなわち、第1金属反射膜7の上には第1絶縁膜8を介して第2金属反射膜9が重ねられ、第2金属反射膜9の上には第2絶縁膜10を介して第3金属反射膜11が重ねられている。
また、回路部3を覆う位置で遮光膜5を形成する3層の金属反射膜7,9,11のうち、第1金属反射膜7には複数の抜きパターン7Aが形成されている。各々の抜きパターン7Aは、第1金属反射膜7を基板6の厚み方向に貫通する状態で、例えば平面視スリット形状に形成されている。また、各々の抜きパターン7Aは、基板6の面方向に沿う水平及び垂直方向に所定の間隔(例えば、20〜30μmの間隔)で形成されている。これと同様に、第2金属反射膜9には複数の抜きパターン9Aが形成され、第3金属反射膜11にも複数の抜きパターン11Aが形成されている。
各々の金属反射膜7,9,11の抜きパターン7A,9A,11Aは、図4の平面レイアウト図で分かるように、平面的に位置をずらした状態で形成されている。すなわち、第2金属反射膜9の抜きパターン9Aは、平面的に見て、第1金属反射膜7の抜きパターン7A及び第3金属反射膜11の抜きパターン11Aのいずれにも重ならない状態で、それらの抜きパターン7A,11Aの間にレイアウトされている。
続いて、有機EL表示パネル1の製造プロセスについて説明する。まず、回路部3及び端子部4を形成済みの基板6を用意し、この基板6上に表示部2から遮光膜5の遮光領域にわたって第1金属反射膜7を形成する。このとき、例えば第1金属反射膜7をアルミニウムで形成する場合は、基板6上の端子部4を除く領域(図1に示す表示部2及び遮光膜5の全領域)に、所望の膜厚でアルミニウムを一様に成膜した後、フォトリソグラフィ技術によりアルミニウム膜をパターニングすることにより、表示部2ではGの画素位置に第1金属反射膜7を形成し、回路部3では当該回路部3を覆う位置に抜きパターン7A付きで第1金属反射膜7を形成する。その後、基板6上に第1金属反射膜7を覆う状態で第1絶縁膜8を形成する。このとき、第1絶縁膜8は、上記第1金属反射膜7を形成する際の金属薄膜(上記の例ではアルミニウム膜)とほぼ同じ領域に形成される。
続いて、第1絶縁膜8の上に第2金属反射膜9を形成した後、この第2金属反射膜9を覆う状態で第2絶縁膜10を形成する。第2金属反射膜9及び第2絶縁膜10の形成は、上記第1金属反射膜7及び第1絶縁膜8の形成と同様に行われる。ただし、表示部2ではBの画素位置に第2金属反射膜9を形成し、回路部3では当該回路部3を覆う位置に抜きパターン9A付きで第2金属反射膜9を形成する。
次いで、第2絶縁膜10の上に第3金属反射膜11を形成した後、この第3金属反射膜11を覆う状態で第3絶縁膜12を形成する。第3金属反射膜11及び第3絶縁膜12の形成は、上記第1金属反射膜7及び第1絶縁膜8の形成と同様に行われる。ただし、表示部2ではRの画素位置に第3金属反射膜11を形成し、回路部3では当該回路部3を覆う位置に抜きパターン11付きで第3金属反射膜11を形成する。なお、第3絶縁膜12については、表示部12と回路部3(遮光領域)の両方に形成してもよいし、表示部2にのみ形成してもよい。
その後、表示部2の各々の画素位置に、アノード電極13につながる画素コンタクト部(不図示)を形成した後、各々の画素位置に対応して第3絶縁膜12の上にアノード電極13を形成する。続いて、表示部2において、アノード電極13を覆うように第3絶縁膜12の上に有機EL層14を形成した後、この有機EL層14を覆うようにカソード電極15を形成する。
以上の製造プロセスにより、基板6上において、回路部3を覆う位置に、3層の金属反射膜7,9,11を重ね合わせて遮光膜5を形成することができる。こうして得られた有機EL表示パネル1においては、基板6の回路部3が、3層の金属反射膜7,9,11を重ね合わせた遮光膜5によって遮光されるため、回路部3に専用の遮光膜を形成しなくても、表示部2と同一の金属遮光膜7,9,11を利用して回路部3を十分に遮光することができる。
例えば、各々の金属反射膜7,9,11の反射率を80%と仮定すると、第3金属反射膜11を透過する光は20%となるが、この透過光を第2金属反射膜7で反射すると、第2金属反射膜7を透過する光は当初の4%まで減少し、さらに第2金属反射膜7を透過した光を第1金属反射膜7で反射すると、第1金属反射膜7を透過する光は当初の1%未満まで減少する。また、各々の金属反射膜7,9,11の反射率を90%と仮定すると、第3金属反射膜11を透過する光は10%となるが、この透過光を第2金属反射膜7で反射すると、第2金属反射膜7を透過する光は当初の1%まで減少し、さらに第2金属反射膜7を透過した光を第1金属反射膜7で反射すると、第1金属反射膜7を透過する光は当初の1%未満まで減少する。したがって、3層の金属反射膜7,9,11のうち、少なくとも2層の金属反射膜を回路部3で重ね合わせて遮光膜5を形成することにより、回路部3を動作上問題のないレベルに遮光することができる。
また、各々の金属反射膜7,9,11に抜きパターン7A,9A,11Aを形成したことで、例えば、第3金属反射膜11に照射された外光の一部は、抜きパターン11Aを通して第2金属反射膜9に照射されるものの、この抜きパターン11Aの位置に対して、他の金属反射膜7,9の抜きパターン7A,9Aの位置が平面的にずれた状態となっているため、第3金属反射膜11の抜きパターン11Aを通して入射した光は、必ず第2金属反射膜9と第1金属反射膜7で遮光(反射)されることになる。このため、上記の反射率(80〜90%)を例にとると、回路部3に達する外光を1〜4%まで減少させることができる。
また、抜きパターン11A以外の箇所で第3金属反射膜11を透過した外光の一部は、第2金属反射膜9の抜きパターン9Aを通して第1金属反射膜7に照射されるものの、上述したとおり抜きパターン7A,9Aの位置が平面的にずれた状態となっているため、第2金属反射膜9の抜きパターン9Aを通して入射した光は、必ず第1金属反射膜7で遮光(反射)されることになる。このため、上記同様に、回路部3に達する外光を1〜4%まで減少させることができる。
また、抜きパターン7A,9A,11Aの平面的な位置のずれにより、第1金属反射膜7の抜きパターン7Aを通して回路部3に達する外光は、第1金属反射膜7よりも上層で、必ず第3金属反射膜11及び第2金属反射膜7により順に遮光(反射)される。このため、上記同様に、回路部3に達する外光を1〜4%まで減少させることができる。
さらに、各々の金属反射膜7,9,11は、所望の反射率が得られるようにナノオーダーの薄膜で形成されるため、例えば、回路部3の上方に各々の金属反射膜7,9,11を一様な膜厚で広範囲(ベタ)に形成すると、金属薄膜の表面にヒロックが発生しやすくなるが、本実施形態においては、各々の金属反射膜7,9,11に抜きパターン7A,9A,11Aを形成しているため、金属薄膜の局所的な塑性変形を回避してヒロックの発生を防止することができる。
ちなみに、上記実施形態においては、抜きパターン7A,9A,11Aの平面形状をスリット形状としているが、これ以外にも、例えば、円形(楕円形を含む)や多角形(三角形、四角形等)、あるいはそれ以外の任意の形状を採用してもよい。
本発明の実施形態に係る有機EL表示パネルの平面的なレイアウトを示す概略図である。 有機EL表示パネルの表示部の一部を拡大した断面図である。 有機EL表示パネルの回路部の一部を拡大した断面図である。 各層の金属反射膜に形成された抜きパターンの位置関係を示す平面レイアウト図である。 埋め込みミラー構造を採用した有機EL素子の構成例を示す断面図である。
符号の説明
1…有機EL表示パネル、2…表示部、3…回路部、5…遮光膜、6…基板、7…第1金属反射膜、7A,9A,11A…抜きパターン、8…第1絶縁膜、9…第2金属反射膜、10…第2絶縁膜、11…第3金属反射膜、12…第3絶縁膜、13…アノード電極、14…有機EL層、15…カソード電極

Claims (6)

  1. RGBの画素位置でそれぞれ光源体が発光する光を共振する光共振器を構成する3層の反射膜が形成された表示部と、
    前記表示部の周囲に設けられた回路部と、
    前記回路部を覆う遮光膜と
    を基板に形成してなる表示装置であって、
    前記基板の前記回路部を覆う位置に、前記3層の反射膜のうち、少なくとも2層の反射膜を重ね合わせて前記遮光膜を形成してなる
    ことを特徴とする表示装置。
  2. 前記回路部の覆う位置で、前記遮光膜を形成する各々の反射膜に所定の間隔で抜きパターンを形成してなる
    ことを特徴とする請求項1記載の表示装置。
  3. 前記光源体は有機EL層からなる
    ことを特徴とする請求項1記載の表示装置。
  4. 前記光源体は白色の光を発光する
    ことを特徴とする請求項1記載の表示装置。
  5. 前記各々の反射膜の抜きパターンを平面的に位置をずらした状態で形成してなる
    ことを特徴とする請求項2記載の表示装置。
  6. RGBの画素位置でそれぞれ光源体が発光する光を共振する光共振器を構成する3層の反射膜が形成された表示部と、
    前記表示部の周囲に設けられた回路部と、
    前記回路部を覆う遮光膜と
    を基板に形成してなる有機EL表示装置の製造方法であって、
    前記3層の反射膜のうち、
    第1の反射膜を、前記表示部の第1の画素位置と前記回路部を覆う位置に形成する第1の工程と、
    第2の反射膜を、前記表示部の第2の画素位置と前記回路部を覆う位置に形成する第2の工程と、
    第3の反射膜を、前記表示部の第3の画素位置と前記回路部を覆う位置に形成する第3の工程とを含む
    ことを特徴とする表示装置の製造方法。

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