JP2007004292A - プログラムと情報処理装置 - Google Patents
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Abstract
【構成】 PCのCPU20は、機密文書データに、ネットワーク上の印刷装置による印刷を許可するか否かを認証する認証サーバのIPアドレスと、印刷装置を利用できる権利を有するユーザに付与された固有の識別情報であるユーザアカウントと、機密文書データの印刷処理を指示するときの識別情報である印刷ジョブIDとを付与し、その機密文書データを印刷装置へ送信し、上記IPアドレスと上記ユーザアカウントと上記印刷ジョブIDと共に、認証サーバによる認証に失敗しても認証に成功するまで繰り返し認証を行える回数である認証失敗許容回数と、印刷装置によって機密文書データの印刷を実行したときの印刷確認情報の送付先の装置の電子メールアドレスとをICカードに書き込む。
【選択図】 図1
Description
このような情報処理装置において、すでに一般的な技術であるICカードに登録されているアカウント情報と、ユーザが入力したパスワードとでユーザ認証を行う技術や、印刷データ及びICカードに認証コードを付与し、印刷時にICカードから認証コードを読み出し、印刷ジョブの認証を行う技術を利用し、機器を利用するオペレータの認証をネットワーク上の認証サーバによって行うようにしたものも知られている。
また、ネットワーク上の認証サーバによってオペレータの認証を行うだけでは、機密情報の印刷ジョブそのものの保護とはならないという問題があった。
この発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、悪意ある者によって機密文書が印刷されないようにすることを目的とする。
(1)コンピュータに、機密文書データに、ネットワーク上の印刷装置による印刷を許可するか否かを認証する上記ネットワーク上の認証サーバのIPアドレスと、上記印刷装置を利用できる権利を有するユーザに付与された固有の識別情報であるユーザアカウントと、上記機密文書データの印刷処理を指示するときの識別情報である印刷ジョブIDとを付与する付与手順と、その付与手順によって付与した上記IPアドレスと上記ユーザアカウントと上記印刷ジョブIDと共に、上記認証サーバによる認証に失敗しても認証に成功するまで繰り返し認証を行える回数である認証失敗許容回数と、上記印刷装置によって上記機密文書データの印刷を実行したときの印刷確認情報の送付先の装置の電子メールアドレスとをICカードに書き込む書込手順と、上記IPアドレスと上記ユーザアカウントと上記印刷ジョブIDを付与した機密文書データを上記印刷装置へ送信する送信手順を実行させるためのプログラム。
(4)上記(3)の情報処理装置において、上記電子メールの送信後、上記ICカードに書き込まれている上記IPアドレスと上記ユーザアカウントと上記印刷ジョブIDと上記認証失敗許容回数と上記電子メールアドレスとを消去する手段を設けた情報処理装置。
(6)上記(2)〜(5)のいずれかの情報処理装置において、上記ICカードから読み出した認証失敗許容回数を超えても上記認証サーバによる認証が成功しなかった場合、上記ICカードに書き込まれている上記IPアドレスと上記ユーザアカウントと上記印刷ジョブIDと上記認証失敗許容回数と上記電子メールアドレスとを消去し、上記受信した上記IPアドレスと上記ユーザアカウントと上記印刷ジョブIDとが付与された機密文書データを消去する手段を設けた情報処理装置。
また、この発明によるプログラムは、コンピュータに悪意ある者によって機密文書が印刷されないようにするための機能を実現させることができる。
図2は、この発明の一実施形態の情報処理システムの構成を示すブロック図である。
図1は、図2に示すパーソナルコンピュータの内部構成を示す機能ブロック図である。
図3は、図2に示すマルチファンクションプリンタの内部構成を示す機能ブロック図である。
図4は、図2に示すパーソナルコンピュータにおける機密印刷ジョブの要求時の処理を示すフローチャート図である。
図5は、図2に示すマルチファンクションプリンタで表示される機密印刷ジョブ一覧表示画面例を示す図である。
図6は、図2に示すマルチファンクションプリンタで表示されるパスワード要求画面例を示す図である。
図7は、図2に示すマルチファンクションプリンタにおける機密印刷ジョブの実行時の処理を示すフローチャート図である。
PC1は、ICカード10に対してデータの読み書きを行うICカードリーダ(ICカード読み書き装置)8を接続している。
MFP2は、コピー、プリンタ、ファクシミリ、スキャナを1台に集約して搭載(図示を省略)したネットワーク対応の複写機であり、ICカード10に対してデータの読み書きを行うICカードリーダ9を接続している。
プリンタ4は、文字データに基づく文字、画像データに基づく画像を含む各種の情報を記録紙に印刷する印刷装置である。
FAX5は、公衆回線を含む通信回線によってファクシミリ送受信を行う通信装置である。スキャナ6は、原稿の画像を読み取る画像読取装置である。
CPU20は、PC1の各部の制御処理とこの発明に係る処理を行う。
ROM21は、CPU20が各部の制御を行うためのプログラムや、制御に使用する固定データが記憶されたリードオンリメモリである。
RAM22は、CPU20が各部の制御を行うためのプログラム実行時の作業領域である。
表示装置24は、機密文書印刷の要求時を含む各種の作業画面を表示するCRT、LCDを含むディスプレイ装置である。
入力装置25は、機密文書印刷の要求時を含む各種の作業時の操作情報を入力するキーボード、マウスを含む装置である。
ネットワークコントローラ26は、ネットワーク7を介して接続されたMFP2、認証サーバ3、プリンタ4、FAX5、スキャナ6の各機器との通信制御を行う。
ICカードリーダコントローラ27は、ICカードリーダ8を制御してICカード10に対するデータの読み書きを行う。
CPU30は、MFP2の各部の制御処理とこの発明に係る処理を行う。
ROM31は、CPU30が各部の制御を行うためのプログラムや、制御に使用する固定データが記憶されたリードオンリメモリである。
RAM32は、CPU30が各部の制御を行うためのプログラム実行時の作業領域や、印刷する機密文書データを展開するのに使用するランダムアクセスメモリである。
記憶装置34は、各種データを記憶するハードディスク装置を含む装置である。
操作表示部35は、MFP2を操作するためのオペポートであり、各種の操作キーや、各種の表示部からなる。
ネットワークコントローラ36は、ネットワーク7を介して接続されたプリンタ4、FAX5、スキャナ6の各機器のネットワーク7上の制御を行う。
ICカードリーダコントローラ37は、ICカードリーダ9を制御してICカード10に対するデータの読み書きを行う。
スキャナ39は、原稿の画像を読み取る画像読取装置である。
プロッタ40は、文字データに基づく文字、画像データに基づく画像を含む各種の情報を記録紙に印刷する印刷装置(プリンタ)である。
また、上記CPU30によって上記スキャナ39と上記プロッタ40を制御することにより、コピー装置として動作もする。
入出力装置(IO装置)41は、入出力ポート(I/Oポート)によって構成され、外部機器との接続の際に使用される。
PC1のCPU20は、図4に示すように、ステップ(図中「S」で示す)1で入力装置からユーザによる機密文書データの印刷要求の選択入力がされたとき、表示装置に、印刷したい機密文書データの選択と、ネットワーク上の印刷装置による印刷を許可するか否かを認証するネットワーク上の認証サーバのIPアドレスと、印刷装置を利用できる権利を有するユーザに付与された固有の識別情報であるユーザアカウントと、そのユーザに固有に割り当てられたパスワードと、認証サーバによる認証に失敗しても認証に成功するまで繰り返し認証を行える回数である認証失敗許容回数と、印刷装置によって機密文書データの印刷を実行したときの印刷確認情報の送付先の装置の電子メールアドレスである印刷確認用メールアドレスとの入力を促す表示画面を表示し、入力装置から認証サーバのIPアドレス、ユーザアカウント、パスワード、認証失敗許容回数、印刷確認用メールアドレスが入力されると、ステップ2で上記選択された機密文書データに、認証サーバのIPアドレスと、ユーザアカウントと、機密文書データの印刷処理を指示するときの識別情報である印刷ジョブID(JOB識別ID)とを付与する。
ステップ4で機密印刷ジョブの全データ、すなわち、上記認証サーバのIPアドレスとユーザアカウントとJOB識別IDとが付与された機密文書データをネットワーク上のMFPへ送信し、この処理を終了する。
MFP2のCPU30は、図7に示すように、ステップ(図中「S」で示す)11でネットワークコントローラを介してPCから機密印刷ジョブの全データを受信し、ICカードリーダにICカードが装着されたことを認識すると、操作表示部に、図5に示すような機密印刷ジョブ一覧表示画面を表示して、機密印刷ジョブを受信していることをオペレータに通知する。
ステップ12で機密印刷ジョブ一覧表示画面において印刷を実行する機密印刷ジョブの選択がされると(例えば、図5の一覧において、「印刷ジョブID:00001234、ファイル名:機密ファイル1」が選択されると)、ステップ13でICカードリーダコントローラを介してICカードリーダに装着されたICカードから認証サーバのIPアドレス、ユーザアカウント、印刷ジョブIDを読み出す。
ステップ21でICカードに書き込まれている上記IPアドレスと上記ユーザアカウントと上記印刷ジョブIDと上記認証失敗許容回数と上記電子メールアドレスの認証情報を全て消去する。
ステップ22でICカードに印刷時刻、印刷ファイル名、印刷機器のIPアドレスを含む印刷確認情報をログとして書き込み、この機密印刷ジョブの処理を終了する。
ステップ24の判断で認証失敗許容回数以上になった場合、すなわち、上記ICカードから読み出した認証失敗許容回数を超えても認証サーバによる認証が成功しなかった場合、ステップ25で上記受信した機密印刷ジョブの全データを消去すると共に、上記ICカードに書き込まれている上記IPアドレスと上記ユーザアカウントと上記印刷ジョブIDと、上記認証失敗許容回数と、上記印刷確認用メールアドレスを全て消去し、この機密印刷ジョブの処理を終了する。
1.該当機密印刷JOBを送信する際に使用したICカードを持っている。
2.ネットワーク上の指定した認証サーバを知っている。
3.認証サーバに対してどのユーザアカウントで認証を行なわなければならないのかを知っている。
4.ユーザアカウントに対するパスワードを知っている。
この場合、ICカードを悪意ある者に利用された場合でも、2〜4の条件は機密印刷JOBを要求した本人しか知りえない情報なので、不正に機密文書データを印刷することはできなくなる。
さらに、1度機密印刷ジョブを実行する度に、ICカード内の認証情報を全て消去するので、ICカードを紛失した場合でも、機器の認証サーバのIPアドレス、ユーザアカウント、印刷確認用メールアドレス等の情報が外部に漏洩することがなくなり情報セキュリティを確実にすることができる。
さらに、機密印刷ジョブが完了する毎に、ICカードに機密文書データの印刷ファイル名、印刷時刻、印刷装置のIPアドレスを含む印刷確認情報をログとして書き込むことにより、いつどの印刷によってどの機密文書データを印刷したかを管理することができる。
また、機密印刷ジョブに対し、印刷失敗許容回数をユーザが設定することにより、悪意ある者にICカードが渡ってしまった場合を想定した、機密文書のセキュリティ強度をユーザが調整することができる。
また、JOBの認証を1回行ったり、認証失敗許容回数以上認証失敗した際に、ICカードの認証情報を消去することにより、万が一ICカードを紛失し悪意ある者に利用された場合でも機密情報の印刷を行えなくすることができる。
さらに、印刷確認通知をメールによって送信することにより、ICカードを悪意のある者に利用され機密情報を印刷されてしまった場合にも、即座にそのことを知ることができ、その後の対応をすばやく行うことができる。
なお、この発明を金融機関のATMに適用すれば、悪意ある者による偽造カードでの金銭の引き出しが有った場合でもメールで通知することにより、即座に不正な引き出しをした者の捜索をすることができる。
Claims (6)
- コンピュータに、機密文書データに、ネットワーク上の印刷装置による印刷を許可するか否かを認証する前記ネットワーク上の認証サーバのIPアドレスと、前記印刷装置を利用できる権利を有するユーザに付与された固有の識別情報であるユーザアカウントと、前記機密文書データの印刷処理を指示するときの識別情報である印刷ジョブIDとを付与する付与手順と、該付与手順によって付与した前記IPアドレスと前記ユーザアカウントと前記印刷ジョブIDと共に、前記認証サーバによる認証に失敗しても認証に成功するまで繰り返し認証を行える回数である認証失敗許容回数と、前記印刷装置によって前記機密文書データの印刷を実行したときの印刷確認情報の送付先の装置の電子メールアドレスとをICカードに書き込む書込手順と、前記IPアドレスと前記ユーザアカウントと前記印刷ジョブIDを付与した機密文書データを前記印刷装置へ送信する送信手順とを実行させるためのプログラム。
- ネットワークを介して外部の装置から前記ネットワーク上の印刷装置による印刷を許可するか否かを認証する前記ネットワーク上の認証サーバのIPアドレスと、前記印刷装置を利用できる権利を有するユーザに付与された固有の識別情報であるユーザアカウントと、前記機密文書データの印刷処理を指示するときの識別情報である印刷ジョブIDとが付与された機密文書データを受信する受信手段と、
該受信手段によって受信した機密文書データの印刷要求時、ICカードを装着し、該装着されたICカードに書き込まれているIPアドレスとユーザアカウントと印刷ジョブIDとを読み出す読出手段と、
該読出手段によって読み出したIPアドレスとユーザアカウントと印刷ジョブIDと、前記機密文書データに付与されたIPアドレスとユーザアカウントと印刷ジョブIDとをそれぞれ照合して全て一致するか否かを判断する判断手段と、
該判断手段によって全て一致すると判断したら、パスワードの入力を要求し、該要求に対して入力されたパスワードと前記読み出したユーザアカウントを前記認証サーバへ送って認証を要求する認証要求手段と、
該認証要求手段によって認証を要求した前記認証サーバから機密文書データの印刷を許可する認証がされたとき、前記機密文書データを前記ネットワーク上の印刷装置へ送って印刷を依頼する印刷依頼手段と、
前記判断手段によっていずれか1つでも一致しないと判断したら、前記ICカードに書き込まれている前記IPアドレスと前記ユーザアカウントと前記印刷ジョブIDと共に、前記認証サーバによる認証に失敗しても認証に成功するまで繰り返し認証を行える回数である認証失敗許容回数と、前記印刷装置によって前記機密文書データの印刷を実行したときの印刷確認情報の送付先の装置の電子メールアドレスとを消去する消去手段とを備えたことを特徴とする情報処理装置。 - 請求項2記載の情報処理装置において、
前記印刷装置によって前記機密文書データの印刷がされたとき、前記装着されたICカードから電子メールアドレスを読み出し、該電子メールアドレスに基づいて前記印刷装置から取得した前記機密文書データの印刷ファイル名、印刷時の印刷時刻、ユーザアカウント名、前記ネットワーク上の前記印刷装置のIPアドレスを含む印刷確認情報を付与した電子メールを作成して送信する手段を設けたことを特徴とする情報処理装置。 - 請求項3記載の情報処理装置において、
前記電子メールの送信後、前記ICカードに書き込まれている前記IPアドレスと前記ユーザアカウントと前記印刷ジョブIDと前記認証失敗許容回数と前記電子メールアドレスとを消去する手段を設けたことを特徴とする情報処理装置。 - 請求項3又は4記載の情報処理装置において、
前記ICカードに前記印刷確認情報を書き込む手段を設けたことを特徴とする情報処理装置。 - 請求項2乃至5のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記ICカードから読み出した認証失敗許容回数を超えても前記認証サーバによる認証が成功しなかった場合、前記ICカードに書き込まれている前記IPアドレスと前記ユーザアカウントと前記印刷ジョブIDと前記認証失敗許容回数と前記電子メールアドレスとを消去し、前記受信した前記IPアドレスと前記ユーザアカウントと前記印刷ジョブIDとが付与された機密文書データを消去する手段を設けたことを特徴とする情報処理装置。
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