JP2007003760A - 偽造防止媒体及び偽造防止シール - Google Patents
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Abstract
【解決手段】製品側に配置され、互いに屈折率の異なる複数のプラスチック系薄膜を交互に積層してなる虹彩性多層フィルム1と、この虹彩性多層フィルムより観察者側に配置された偏光膜2とを備える。別途用意した偏光フィルタ10を介して、かつ、この偏光フィルタ10を回転させることにより、色変化の有無を確認することができる。
【選択図】図1
Description
察者自身が移動しなければならなかった。このため、例えば製品棚に陳列された製品に貼り付けられた偽造防止媒体を確認する場合等、手に取れない遠距離に置かれた製品の真偽判定を行なうことは困難であった。
製品側に配置され、互いに屈折率の異なる複数のプラスチック系薄膜を交互に積層してなる虹彩性多層フィルムと、前記虹彩性多層フィルムより観察者側に配置された偏光膜とを備えることを特徴とする偽造防止媒体である。
他方、請求項5に記載の発明は、前記エンボスが、そのエンボス面のうち一部の部位において、その他の部位とは異なる頂角の断面三角形状に施されていることを特徴とする請求項3に記載の偽造防止媒体である。
製品側に配置され、互いに屈折率の異なる複数のプラスチック系薄膜を交互に積層してなる虹彩性多層フィルムと、前記虹彩性多層フィルムより観察者側に配置された偏光膜とを備え、
かつ、前記製品に接着する接着層を備えることを特徴とする偽造防止シールである。
本発明に係る偽造防止媒体は、製品に貼着してその製品の真正を証明するものであり、この偽造防止媒体が貼着されていない製品は偽造品と認定できる。
虹彩性多層フィルム1は、反射光を波長分散して、その波長(色彩)ごとに異なる方向に出射するもので、互いに屈折率の異なる複数のプラスチック系薄膜を積層して構成される。この虹彩性多層フィルム1を構成する薄膜は、少なくとも2層あればよい。例えば、高屈折率薄膜と、低屈折率薄膜の2層である。この場合には、高屈折率薄膜表面からの反射光、高屈折率薄膜と低屈折率薄膜との境界面からの反射光、低屈折率薄膜の反対側表面からの反射光、及びこれら各界面間の多重反射光が互いに干渉して、その干渉光が出射する。この出射光の波長は、この出射光を構成する前記反射光相互の光路差に依存し、この光路差は入射角すなわち出射角に依存するから、その出射方向に応じて出射光の波長が異なる。
エンボスは、虹彩性多層フィルム1を一方向から見た場合でも違う色が見えるようにするために設けるものであり、そのエンボスの形状は、頂点の角度が等しい二等辺三角形を連ねた形状であることが望ましい。なお、断面形状が直角三角形のエンボスであってもよい。
偏光膜2は、別途準備した偏光フィルタと協力して、出射光の色彩を変化させるもので
ある。
保護層4は、偏光膜2表面を物理的、化学的影響から守ってその損傷や汚れを防止するために設けられる。この保護層4としては、合成樹脂フィルムや合成樹脂の塗膜が利用できる。
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等である。これらモノマーに光開始剤を添加して塗料化し、この塗料を塗布して形成された塗膜に紫外線等を照射することにより、前記モノマーを重合させることができる。なお、塗膜の形成には、グラビア印刷法、オフセット印刷法、スクリーン印刷法などの印刷方法、バーコート法、グラビア法、ロールコート法等などの塗布方法を用いることができる。また、この塗膜に紫外線等を照射する場合には、高圧水銀ランプ等の紫外線照射装置を使用できる。なお、紫外線照射時に窒素等の不活性ガスを紫外線照射区域に充填し酸素阻害を軽減することでより強固な塗膜を形成することもできる。
虹彩性多層フィルム1は、この虹彩性多層フィルム1を構成する各薄膜の膜厚と屈折率等に応じて特定波長の光を透過させ、それ以外の波長の光を反射させる性質を持っている。光吸収層5は、上記虹彩性多層フィルム1の光学特性をより強調させるために設けるものである。この透過波長の光を吸収して製品表面からの反射を防ぐことにより、前記反射光からノイズを除去して、上記虹彩性多層フィルム1の光学特性をより強調させるものである。
接着層6は、本発明に係る偽造防止媒体を製品に接着するものである。この接着層6が設けられている偽造防止媒体は、そのまま、シールとして製品に貼着することができる。また、この接着層が設けられていない偽造防止媒体は、別途準備した接着剤によって製品に貼着すればよい。
本発明に係る偽造防止媒体は、まず、虹彩性多層フィルム1にエンボスする。次に、虹彩性多層フィルム1の裏面に光吸収層5と接着層6とを、この順に積層する。光吸収層5と接着層6とを設けた後にエンボスしてもよい。なお、この接着層5には、離型紙を貼着して、シール使用時までその表面を保護しておくことが望ましい。
スミインキ 90重量部
(商品名:SS66 911墨 東洋インキ製造(株)製)
希釈溶剤(商品名:S965溶剤 東洋インキ製造(株)製) 10重量部
この光吸収層5の上に、下記組成の塗料を塗布して、厚さ10μmの接着層6を形成し、離型紙を貼り合わせた。膜厚は10μmである。
アクリル系樹脂
(商品名:BPS5160 東洋インキ製造(株)製) 60重量部
希釈溶剤(商品名:VC202C溶剤 東洋インキ製造(株)製) 40重量部
次に、エンボス板で加熱加圧して、前記虹彩性多層フィルム1をエンボスした。なお、エンボス板は、そのエンボス部aが星形をしており、このエンボス領域にストライプ状の凹凸を設けたもので、このストライプを構成する線の断面形状は、頂角が90度の二等辺三角形である。
アクリルモノマー
(商品名:NKエステル ATMMT 新中村化学工業(株)製)40重量部
反応開始剤
(商品名:イルガキュア184 チバガイギー社製) 5重量部
希釈溶剤
(商品名:VC202C溶剤 東洋インキ製造(株)製) 55重量部
得られた偽造防止シールを商品券に貼着し、肉眼で観察したところ、正面から見るとエンボス部分は緑色、非エンボス部分は赤色に見えた。また、角度を変えて観察すると、エンボス部分と非エンボス部分の双方共に色彩が変化して見えた。
2‥‥‥偏光膜
3‥‥‥接着剤層
4‥‥‥保護層
5‥‥‥光吸収層
6‥‥‥接着層
Claims (11)
- 製品に貼着して、観察者に対し製品の真正を証明する偽造防止媒体において、
製品側に配置され、互いに屈折率の異なる複数のプラスチック系薄膜を交互に積層してなる虹彩性多層フィルムと、前記虹彩性多層フィルムより観察者側に配置された偏光膜とを備えることを特徴とする偽造防止媒体。 - 前記虹彩性多層フィルムにエンボスが施されていることを特徴とする請求項1に記載の偽造防止媒体。
- 前記エンボスが、断面三角形状の線状に施されていることを特徴とする請求項2に記載の偽造防止媒体。
- 前記エンボスが、そのエンボスエンボス領域の全面に渡って頂角が同一である断面三角形状に施されていることを特徴とする請求項3に記載の偽造防止媒体。
- 前記エンボスが、そのエンボス面のうち一部の部位において、その他の部位とは異なる頂角の断面三角形状に施されていることを特徴とする請求項3に記載の偽造防止媒体。
- 前記エンボスが、そのエンボス面のうち一部の部位において、その他の部位とは異なる方向に伸びる線状に施されていることを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の偽造防止媒体。
- 前記虹彩性多層フィルムより製品側の位置に光吸収層を備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の偽造防止媒体。
- 前記偏光膜が直線偏光膜であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の偽造防止媒体。
- 前記偏光膜が円偏光膜であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の偽造防止媒体。
- 前記偏光膜の観察者側に保護層を備えることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の偽造防止媒体。
- 製品に貼着して、観察者に対し製品の真正を証明する偽造防止シールにおいて、
製品側に配置され、互いに屈折率の異なる複数のプラスチック系薄膜を交互に積層してなる虹彩性多層フィルムと、前記虹彩性多層フィルムより観察者側に配置された偏光膜とを備え、
かつ、前記製品に接着する接着層を備えることを特徴とする偽造防止シール。
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