JP2007002318A - 粒界析出型マグネシウム合金屑からの超塑性マグネシウム合金製造方法 - Google Patents

粒界析出型マグネシウム合金屑からの超塑性マグネシウム合金製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】粒界析出型耐熱マグネシウム合金のMg−Al−Ca−Sr−Mn系合金等を工場内で超塑性材料として再生する手段を提供する。
【解決手段】 脱脂洗浄した当該マグネシウム合金ダイカストスクラップを、押出し温度573K以上723K以下、押出し比40以上で大気中または不活性雰囲気にて熱間押出し成形することにより、粒界析出物を押出し方向と平行に10μm未満の間隔で再配列させつつ固相接合に供することで、10μm未満に再配列した析出物が押出し中の粒成長を抑制し、10μm未満の微細結晶粒を有する超塑性材料を作製する。
【効果】本発明は、不要なかつリサイクル困難なスクラップから比較的簡便な手法で超塑性材料を作製するものであり、“スクラップ処理”、“高性能材料創製”という2つの目的が同時達成でき
る。
【選択図】図6

Description

本発明は、超塑性特性を示す高性能マグネシウム合金及びその製造方法に関するものであり、更に詳しくは、粒界析出型マグネシウム合金屑から上記の高性能の超塑性マグネシウム合金を創製するための手法及びその製品に関するものである。本発明は、自動車をはじめとする輸送機部品及び宇宙・航空機部品、電気・電子機器部品等の幅広い分野で利用することが可能な高性能マグネシウム合金を提供するものである。
マグネシウムは、実用構造金属材料中最も低密度(=1.7 g/cm)であり、金属特有の優れたリサイクル性を有し、資源も豊富に存在することから、次世代の構造用材料として注目されている材料である。現在のところ、日本におけるマグネシウム製品の多くは鋳造法により製造されている。特に、薄物成型品が容易に作製可能であるダイカスト法・チクソキャスト法等の精密鋳造法が盛んに利用されている。
主なマグネシウム成型品としては、ステアリングホイール芯がね、シリンダーヘッドカバー等の自動車部品及びパソコンや携帯電話の筐体等家電製品の部品が挙げられる。しかし、マグネシウム合金の耐熱性は、高温になると急激に低下するため、マグネシウム製品のほとんどが100℃以下の環境でしか使用できない。例えば、クラッチハウジング、ミッションハウジング、オイルパン等の150℃以上の高温環境下で使用する部品をマグネシウム合金で製造するためには、耐熱性の向上が不可欠である。
現在のマグネシウム合金ダイカスト製品に使用されているマグネシウム合金は、主にMg−Al−Zn(−Mn)系及びMg−Al−Mn系である。これらのマグネシウム合金の各元素の添加量は、Mg−Al−Zn(−Mn)系では、Al:9mass%以下、Zn:6mass%以下、Mn:0.5mass%以下であり、Mg−Al−Mn系では、Al:6mass%以下、Mn:0.5mass%以下である。これらの実用マグネシウム合金の引張り強度及びクリープ強度は、150℃以上で急激に低下する。そのため、新たな合金設計により、耐熱特性を向上させる試みがなされてきた。具体的には、(1)マグネシウム中にAlとSiを添加したマグネシウム合金、(2)マグネシウム中にAlとRE(希土類元素)を添加したマグネシウム合金、(3)マグネシウム合金中にAlとアルカリ土類元素(Ca or Sr)を添加したマグネシウム合金、が、近年、注目されている。
上記(1)〜(3)の合金は、いずれも粒界析出型の耐熱マグネシウム合金として分類することができる。(1)ではAlSiを、(2)ではMg12Ce等のMgと希土類元素の析出物を、(3)ではAlCaもしくはAlSrをβ相(Mg17Al12)よりも優先的に粒界に析出させることを特徴とする。商用マグネシウム合金中の代表的な析出物であるβ相は、150℃近辺で母材に固溶してしまう。そのため、β相が粒界に析出していたとしても、高温で活発化する粒界すべりを抑制することができない。一方、上記(1)〜(3)に記載の析出物は、150℃以上でも安定であり、粒界に析出させることにより、母材の粒界すべりを効果的に抑制することができる。
前述の通り、現在のマグネシウム合金の成形方法は、ダイカスト法、チクソキャスト法に代表される鋳造法が主体である。それゆえに、スクラップ発生源として最も多いのは、成形に際して不可避的に生じるスプルー・ランナー・オーバーフロー等のインハウススクラップ材と言われている。製品形状、作製プロセスにも依存するが、ダイカスト・チクソキャスト法を利用した際の製品歩留まりは、20〜50%程度もしくはそれ以上との報告もあり(非特許文献1)、インハウススクラップ材の効果的な再処理法は、製品コストを抑えるためにも必要である。
現状では、上記スクラップ材の多くは、一旦リサイクル工場に回収された上で、ルツボ炉法・ダウ法等の再溶解精錬により再生されている(非特許文献2)。その量は4,000〜5,000tと推定され、今後、更に増加すると予想されている。一方、スクラップ材の移送コストを低減するために、ダイカスト工場内での再溶解リサイクルも行われつつある(非特許文献3)。上述の耐熱マグネシウム合金の再生を考慮した場合、商用合金と比べて著しく組成が異なるため、商用合金と同様の再生ラインに持ち込むことができず、ダイカスト工場内での再生が必要になると考慮される。
近年、マグネシウム合金インハウススクラップ材の新たな工場内リサイクル法として、再融解を経ずにスクラップから高強度マグネシウム合金再生材を作製する“固体リサイクル法”が注目されている。固体リサイクル法とは、マグネシウム合金スクラップを、再溶解や予備成形することなく、直接熱間押出しに供することにより、スクラップから高性能素形材を創製するものであり、再溶解を経ない省エネルギー型のリサイクル法である(非特許文献4)。
上記手法には、不活性雰囲気で押出し成形を行う手法(特許文献1、特許文献2)と、大気中で押出し成形を行う手法(非特許文献5、特許文献3、特許文献4)がある。後者の手法では、大気中で押出し成形を行うことにより、再生材内部に積極的に酸化物を導入することを特徴とする。内部に導入する酸化物の分布及び形状を制御することにより、材料の高強度化、腐食特性向上を達成することが可能である。自動車用構造部材として、今後の需要増加が予測される粒界析出型耐熱マグネシウム合金は、商用マグネシウム合金と組成が著しく異なるため、同一ラインでの再生は避けるべきであり、工場内で簡易に再生する方法が望まれる。
特開平5−43957号公報 特開平5−209206号公報 特願2004−195383号 特願2004−256351号 伊藤:金属、Vol.71(2001)pp.554−560 佐藤英一郎: 素形材、Vol.40(1999)、No.10、 pp.1−9 伊藤:金属、Vol.71(2001)pp.554−560 千野ら:まてりあ、Vol.43(2004)、pp.270−274. M.Mabuchi et al.:Mater.Trans.,JIM,Vol.36(1995),pp.1249−1254
このような状況の中で、本発明者らは、上記従来技術に鑑みて、耐熱性を向上させたマグネシウム合金を開発することを目標として鋭意研究を重ねた結果、粒界析出型マグネシウム合金屑を利用することにより所期の目的を達成し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。本発明は、今後、需要の増加が予測される粒界析出型の耐熱マグネシウム合金を工場内で超塑性材料として再生するための手段を提供すること、特に、Mg−Al−Ca−Sr−Mn系合金に代表される粒界析出型マグネシウム合金を特定の加工条件で再生し、超塑性材料として再生する手法を提供することを目的とするものである。また、本発明は、粒界析出型マグネシウム合金を本手法で再生することで、内部の析出物を材料内部に均一に分散して結晶粒微細化を達成し、超塑性特性を導き出すことができる超塑性マグネシウム合金の製造方法及びその製品を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するための本発明は、以下の技術的手段から構成される。
(1)粒界析出型マグネシウム合金屑の熱間押出し成形体であって、平均結晶粒径が10μm未満の結晶粒により構成されることを特徴とする耐熱性超塑性マグネシウム合金材料。
(2)粒界析出型マグネシウム合金屑が、添加合金元素の一部として、アルミニウムを2.0〜6.0mass%、カルシウムを0.3〜3.0mass%、ストロンチウムを0.01〜1mass%、マンガンを0.1〜1mass%含む粒界析出型マグネシウム合金の屑である前記(1)に記載の超塑性マグネシウム合金材料。
(3)粒界析出型マグネシウム合金屑が、アルミニウムを2.0〜6.0mass%、カルシウムを0.3〜3.0mass%、ストロンチウムを0.01〜1mass%、マンガンを0.1〜1mass%含み、適宜、シリコンを0.1〜1mass%、亜鉛を0.2〜1mass%、希土類元素を0.1〜3mass%含む粒界析出型マグネシウム合金の屑である前記(1)に記載の超塑性マグネシウム合金材料。
(4)粒界析出型マグネシウム合金屑が、金型鋳造工程より排出される粒界析出型マグネシウム合金の屑である前記(1)に記載の超塑性マグネシウム合金材料。
(5)粒界析出型マグネシウム合金屑が、予め洗浄した粒界析出型マグネシウム合金の屑である前記(1)に記載の超塑性マグネシウム合金材料。
(6)添加合金元素の一部として、アルミニウムを2.0〜6.0mass%、カルシウムを0.3〜3.0mass%、ストロンチウムを0.01〜1mass%、マンガンを0.1〜1mass%含む粒界析出型マグネシウム合金の屑、又は粒界析出型マグネシウム合金屑の圧密体を、押出し温度573K以上723K以下、押出し比40以上で大気中及び/又は不活性雰囲気中にて、熱間押出し成形することを特徴とする超塑性マグネシウム合金の製造方法。
(7)添加合金元素の一部として、アルミニウムを2.0〜6.0mass%、カルシウムを0.3〜3.0mass%、ストロンチウムを0.01〜1mass%、マンガンを0.1〜1mass%含み、適宜、シリコンを0.1〜1mass%、亜鉛を0.2〜1mass%、希土類元素を0.1〜3mass%含む粒界析出型マグネシウム合金の屑、又は粒界析出型マグネシウム合金屑の圧密体を、押出し温度573K以上723K以下、押出し比40以上で大気中及び/又は不活性雰囲気中にて、熱間押出し成形することを特徴とする超塑性マグネシウム合金の製造方法。
(8)金型鋳造工程より排出される粒界析出型マグネシウム合金屑を利用する前記(6)又は(7)に記載の超塑性マグネシウム合金の製造方法。
(9)予め洗浄した粒界析出型マグネシウム合金屑を利用する前記(6)又は(7)に記載の超塑性マグネシウム合金の製造方法。
(10)前記(1)から(5)のいずれかに記載の超塑性マグネシウム合金材料からなることを特徴とする耐熱性マグネシウム合金部材。
次に、本発明について、更に詳細に説明する。
本発明は、添加合金元素の一部として、アルミニウムを2.0〜6.0mass%、カルシウムを0.3〜3.0mass%、ストロンチウムを0.01〜1mass%、マンガンを0.1〜1mass%含む粒界析出型マグネシウム合金の屑、又は粒界析出型マグネシウム合金屑の圧密体を、押出し温度573K以上723K以下、押出し比40以上で大気中及び/又は不活性雰囲気中にて、熱間押出し成形することを特徴とするものである。また、本発明は、添加合金元素の一部として、アルミニウムを2.0〜6.0mass%、カルシウムを0.3〜3.0mass%、ストロンチウムを0.01〜1mass%、マンガンを0.1〜1mass%含み、適宜、シリコンを0.1〜1mass%、亜鉛を0.2〜1mass%、希土類元素を0.1〜3mass%含む粒界析出型マグネシウム合金の屑、又は粒界析出型マグネシウム合金屑の圧密体を、押出し温度573K以上723K以下、押出し比40以上で大気中及び/又は不活性雰囲気中にて、熱間押出し成形することを特徴とするものである。
マグネシウム合金の非底面すべりの臨界分解せん断応力は、常温において他のすべり系と比較して非常に大きく、常温成形性は低い。更に、マグネシウム合金圧延材には{0001}面が板面に対して平行に配向する集合組織が形成される特徴があり、塑性変形時の板厚方向の歪みが期待できず、常温成形性を妨げる一因となっている。冷間成形性に乏しいマグネシウム合金を塑性加工により成形する手法として、現在、注目されているのが、超塑性変形を利用した成形である。
金属材料は、結晶粒を微細化させると、超塑性現象が発現する。超塑性変形とは、「多結晶材料の引張り変形において、変形応力が高いひずみ速度依存性を示し、局部収縮を生じることなく数百%以上の巨大伸びを示す現象」を指す。高いひずみ速度依存性とは、数1で示される高い歪み速度感受性指数を示すことを言う。
超塑性変形では、結晶自体の形状は基本的に変化せず、結晶同士が界面間で滑ることにより変形が達成される。この現象は、粒界すべりと呼ばれる。一般的に、材料の結晶粒径を10μm未満に微細にし、液相線温度に対して約50%以上の温度に試料を加熱した際に、超塑性変形が生じる。
マグネシウム合金の結晶粒を10μm未満に微細化するための合金設計としては、内部に微細な析出物を分散させ、結晶の粒成長を抑制しつつ熱間加工を行うことが挙げられる。マグネシウム合金は、熱間加工と共に容易に動的再結晶が発現し、結晶粒が10μm程度まで微細化する。内部に10μm未満の間隔で微細な析出物を分散させることにより、動的再結晶と同時に起こる粒成長を抑制し、更に微細な結晶粒を作り込むことができる。
例えば、(1)炭化チタン(TiC)粒子、窒化アルミニウム(AlN)粒子、窒化ケイ素(SiNi)粒子及びほう化チタン(TiB)粒子の一種以上を強化材料とした商用マグネシウム合金を、熱間加工に供して内部に微細粒子を分散させる方法(特開平8−104931号公報)、(2)微細な商用マグネシウム合金粉末を熱間押出しに供することにより、内部に酸化物を微細に分散させる方法(特開平8−269589号公報)、(3)ケイ素1〜18重量%のケイ素を含有するマグネシウム合金を、急冷凝固させ、微細な初晶MgSiを析出させた後に、熱間加工に供して微細結晶粒を得る方法(特開平8−134614号公報)、が開発されている。
本発明者らは、自動車用構造部材として需要の増加が見込まれる粒界析出型マグネシウム合金のスクラップより超塑性用材料を創製することを着想した。特に、比較的安価な添加元素により耐熱性を付与することが可能である文献記載のMg−Al−Ca−Sr−Mn系合金(特開平2001−316752号公報)を利用することに着目した。Mg−Al−Ca−Sr−Mn系合金は、200℃でもマグネシウム合金に固溶しない析出物(AlCa、AlSr、AlMn等)を粒界にネットワーク状に析出させた合金であり、耐熱特性が必要とされるミッション、エンジン回りの部品への適用が期待されている。
上記文献に記載のMg−Al−Ca−Sr−Mn系合金は、Alを2〜6mass%、Caを0.3〜2.0mass%、Srを0.01mass%〜1mass%、Mnを0.1mass%〜1mass%含有し、残部がMg及び不可避不純物からなることを特徴とするダイカスト用マグネシウム合金である。また、適宜、シリコンを0.1〜1mass%、亜鉛を0.2〜1mass%、希土類元素を0.1〜3mass%添加した合金である。図3に、異なる結晶粒径を有するMg−Al−Ca−Sr−Mn系合金の代表的な組織を示す。
図3は、後記する実施例で利用される試料の組織である。組成は、(a)、(b)ともにMg−5mass%Al−1.8mass%Ca−0.2mass%Sr−0.5mass%Mnである。粒界にネットワーク状の析出物が観察できる。XRD分析の結果、析出物の組成は、(a)、(b)ともに、AlCa、AlSr、AlMnであることが確認されている。素材にシリコン、希土類元素が添加される場合は、新たにAlSi、Mg12Ce等の析出物が粒界に析出する。
図3に示される粒界ネットワークを、熱間押出しによる強化加工で破壊し、内部に均一に析出物を分散させることが本手法の目的である。内部の結晶粒を球状と仮定し、更に熱間押出しとともに結晶粒の断面積が押出し比と比例して減少し、楕円状に変形すると仮定した場合、熱間押出し後の析出物の間隔は、以下の数2で示される式で近似的に表すことができる。
ここで、dは結晶粒径を、eは押出し比を示す。(1)式から計算される押出し比と析出物の間隔の関係を図1に示す。金型鋳造法で作製されたマグネシウム合金鋳造材の結晶粒径は、製品の形状に依存するものの、10〜60μm程度である。図1によると、押出し比を40以上に設定すると、初期結晶粒径が比較的粗大(60μm)でも10μm未満まで析出物の間隔を縮めることが可能である。そのため、当該材料を本法で再生するためには、押出し比を40以上、好ましくは50以上に設定する必要がある。
AlCa、AlSr、AlMn等の粒界析出物を押出し方向に沿って10μm未満の間隔で分散させることにより、熱間押出し中の結晶粒の成長を10μm未満に抑制することが可能となり、微細結晶を有する超塑性材料を創製することが可能となる。本手法では、金型鋳造工程で生じるランナー・スプルー等の工場内スクラップを素材としている。熱間押出しによる強いせん断変形をスクラップに付与すると、加工中にスクラップ表面の酸化膜を破壊し、新生面同士による固相接合の強制化が起こる。
結果として、個々のスクラップを一つの再生押出し材として蘇らせることができる。上記スクラップの表面積は、切削屑等の粉末と比較すると小さく、バージン材と比較して5倍程度の酸素濃度の増加を許容できるのであれば、大気中で再生を行っても問題が無い。なお、内部への酸化物の混入を極力防ぐためには、アルゴン等の不活性雰囲気にて熱間押出しを実行する必要がある。
再生に供するスクラップとしては、ダイカスト法等の金型鋳造法により排出されるスクラップを利用することが好ましい。砂型鋳造法等の冷却速度が遅い鋳造法に作製された製品スクラップの結晶組織は粗大(100μm以上)であり、工業的な押出し比(40〜100)でスクラップ材を再生することを想定した場合、粒界析出物を10μm以下に微細分散することが困難となる。
公知のマグネシウム合金押出し成形における押出し温度は、材料組成に依存するものの、573〜723Kとされている(マグネシウム技術便覧:日本マグネシウム協会編、 東京、(2000)、pp.245−251)。マグネシウム合金は、常温では底面すべりの臨界分解剪断応力と非底面すべりのそれとの間には大きな差が存在し、常温での加工が困難である。そのため、非底面すべりの臨界分解剪断応力が底面すべりのそれと比較し得る大きさとなる573Kまで加熱して加工を行うことが必要とされている。
一方、マグネシウム合金を723K以上に加熱するとマグネシウム合金表面に形成される酸化膜厚みが著しく厚くなるとの報告がある(E.A.Gulbransen:Trans.Electrochem.Soc.,Vol.87(1945),pp.589−599)。また、押出し温度を723K以上に設定すると結晶粒の異常粒成長が起こり、析出物を微細に分散しても成形材の機械的特性が劣化してしまう。本発明において、押出し温度を573〜723Kと設定しているのは、上記理由による。
本発明では、粒界析出型マグネシウム合金屑の表面に異物が混入している場合、再生と共に異物が再生材内部に不可避に混入してしまう。特に、鉄、銅、ニッケル等、マグネシウムとの腐食電位の差が大きい元素の混入は、再生材の品質を著しく劣化させる原因となるため、極力避けるべきである。そのため、再生に供する切削屑の管理には十分な配慮が必要となる。切削屑を圧密・熱間押出し成形に供する前に、超音波洗浄、脱脂洗浄等を行うことは、異物の混入を抑制するために有効な手段となる。
公知の押出し成形では、前方押出し、後方押出し、パイプ押出し等、種々の押出し成形法が挙げられる。本発明の原理は、押出し比を40以上と制御すれば良いため、押出し比さえ満足すれば、成形手法は何れの手法も適用可能である。
本発明により、(1)本発明の粒界析出型マグネシウム合金屑から超塑性マグネシウム合金を製造することができる、(2)洗浄した粒界析出型マグネシウム合金屑を、押出し温度573K以上723K以下、押出し比40以上で熱間押出し成形することにより粒界析出型の耐熱性マグネシウム合金を工場内で超塑性材料として再生することができる、(3)結果として商用合金と一緒に再生することが困難な粒界析出型マグネシウム合金の新再生法が構築できる、(4)更に、本発明は、不要なスクラップから比較的簡便な手法で超塑性材料を作製するものであり、“スクラップ処理”、“高性能材料創製”という2つの目的が同時達成できる、という効果が奏される。
次に、本発明を実施例に基づいて具体的に説明するが、本発明は、これらの実施例によって何ら限定されるものではない。
本実施例で利用したMg−Al−Ca−Sr−Mn系粒界析出型マグネシウム合金は、前出(図3参照)のMg−5mass%Al−1.8mass%Ca−0.5mass%Mn−0.2mass%Srである。素材として、ダイカスト法で排出される2種類のスクラップを利用した。スクラップの形状を図2に示す。一つは厚み約7mmのランナーであり、以後、スクラップ(a)と呼ぶ。もう一つはφ50mmの円筒状スクラップであり、以後、スクラップ(b)と呼ぶ。それぞれのスクラップの内部組織を図4に示す。AlCa、AlSr、AlMnの析出物により粒界がネットワーク状に覆われている。材料の初期結晶粒径は(a)が7.0μmであり、(b)が27.5μmである。
それぞれのスクラップを脱脂洗浄後、φ40mmのコンテナに充填し、押出し温度673K、大気中でφ6mmの熱間押出しに供した。ここでの押出し比は45である。なお、スクラップ(b)に関しては、一辺約10mmの立方体形状に切断した後にコンテナに挿入した。再生材の光学顕微鏡による組織観察結果を図4に示す。以後、スクラップ(a)による再生材を“再生材(a)”、スクラップ(b)による再生材を“再生材(b)”と呼ぶ。
再生材(a)、再生材(b)ともに、粒界上にネットワークを形成していた析出物が熱間押出しと共に破壊され、押出し方向と平行に再配列していることが分かる。再生材(a)の析出物は1〜4μmの間隔で押出し方向と平行に再配列した。再生材(b)の析出物は5μmの間隔で再配列した。なお、(1)式より見積もられる析出物の間隔は、再生材(a)で1.0μm、再生材(b)で4.1μmである。図4の結果は、(1)式により析出物の間隔をおおまかに推定可能であることを示唆している。
図4から測定される再生材(a)の結晶粒径は4.7μmであり、再生材(b)の結晶粒径は6.1μmであった。図5は、再生材(a)の内部組織の透過電子顕微鏡(TEM)観察結果である。結晶粒界には熱間押出しの際に破壊された直径約0.5μmの析出物が確認でき、析出物が粒成長を抑制していることを示している。図4、図5の結果は、再生材内部に析出物を10μm未満の間隔で再配列させることにより、直径5μm程度の微細結晶粒を有する再生材を創製可能であることを示している。
再生材の不純物混入レベルを調査するために、実施例1で作製した再生材(a)の不純物元素(鉄、銅、ニッケル、酸素)の定量分析を行った。鉄、銅、ニッケルに関しては、ICP発光分析により、酸素に関しては、グロー放電質量分析により測定を行った。比較として、スクラップ材(a)の元素分析も実施した。再生材(a)とスクラップ材(a)の組成分析結果を表1に示す。再生材(a)の鉄、銅、ニッケルの濃度は、スクラップ(a)とほぼ同じ値であった。酸素濃度に関しては、約4倍増加した。再生時に混入する酸素レベルは、スクラップの表面積に比例して増加することが報告されている(Y.Chino et al.:Mater.Trans.,Vol.45(2004),pp.361−364)。本実施例で利用したスクラップと同程度の表面積を有するスクラップであれば、大気中で再生しても酸素濃度は5倍未満の上昇で収まることが確認できた。
再生材の固相接合の状態を調査するために、実施例1で作製した再生材(a)、再生材(b)及びスクラップ材(a)の常温引張り試験を実施した。各材料より、平行部長さ5mm、平行部直径2.5mmの試験片を機械加工により作製した。それらの試験片を、初期歪み速度1.7×10−3−1で常温引張り試験に供した。なお、試料の引張り方向は押出し方向と同一とした。再生材(a)、再生材(b)、スクラップ材(a)の常温引張り試験の結果を表2に示す。
再生材(a)及び再生材(b)の引張り強度、0.2%耐力、破断伸びはスクラップ材(a)よりもいずれも高い値を示した。再生材の引張り強度及び0.2%耐力の増加は結晶粒の微細化、析出物の分散強化、集合組織変化に起因すると考慮される。再生材の破断伸びの増加は、粒界ネットワークの破壊に起因するものと推察される。表2の結果は、再生材が高い機械的特性を有していること、再生時のスクラップ界面の固相接合が健全に完了していることを示している。
再生材の超塑性特性を調査するために、実施例1で作製した再生材(a)、再生材(b)及びスクラップ(a)の高温引張り試験を実施した。実施例3と同様の引張り試験片を作製し、試験温度673K、初期歪み速度5×10−4〜5×10−2−1にて引張り試験を実施した。なお、試料の引張り方向は、押出し方向と同一とした。引張り試験結果を図6にまとめて示す。
(i)は歪み速度と最大応力の関係を、(ii)は歪み速度と破断伸びの関係を示す。4.7μmの結晶粒を有する再生材(a)は、5.0×10−4−1にて359%の伸びを示した。また、6.1μmの結晶粒を有する再生材(b)は、同様の歪み速度にて248%の伸びを示し、いずれの再生材も200%以上の伸びを示した。再生材(b)が再生材(a)よりも低い伸びを示した理由としては、結晶粒が粗大なことが挙げられる。一方、スクラップ(a)の伸びは、5.0×10−4−1の歪み速度でも低い値(32%)を呈した。
図6(i)によると、歪み速度10−3−1での歪み速度感受性指数(m値)は、再生材(a)で0.44、再生材(b)で0.33、スクラップ(a)で0.15であった。再生材(a)、再生材(b)のm値は、スクラップ(a)のm値よりも著しく向上した。図7に、高温引張り試験後の試験片側面を走査型電子顕微鏡(SEM)により観察した結果を示す。なお、初期歪み速度5.0×10−3−1で引張り試験を実施した試料の観察を行った。再生材(a)と再生材(b)のみに粒界すべりの痕跡が確認された。図6及び図7の結果は、再生材(a)と再生材(b)が粒界すべりを伴う超塑性変形により200%以上の伸びを示したことを示唆している。
以上詳述したように、本発明は、粒界析出型マグネシウム合金屑から超塑性マグネシウム合金の製造方法及びその製品に係るものであり、本発明により、洗浄したダイカスト(チクソキャスト)スクラップを、押出し温度573K以上723K以下、押出し比40以上で熱間押出し成形することにより超塑性を示す高性能マグネシウム合金を製造することができる。本発明は、不要なかつリサイクル困難なスクラップから比較的簡便な手法で超塑性材料を作製することを可能とするものであり、“スクラップ処理”、“高性能材料創製”という2つの効果が奏される。本発明の超塑性マグネシウム合金は、例えば、比強度特性の向上が望まれる自動車構造部材、家電製品筐体等への用途が見込まれる。
熱間押出しにより再生する粒界析出型マグネシウム合金の再生前の結晶粒径と、再生後の析出物の間隔を、押出し比をパラメータとして表した図である。また、押出し比を40以上に設定し、初期結晶粒が60μm以下の結晶粒のスクラップを再生すれば10μm未満の間隔で析出物を再配列することが可能であることを示した図である。 実施例に利用した粒界析出型マグネシウム合金(Mg−5mass%Al −1.8mass%Ca−0.2mass%Sr−0.5mass%Mn)のダイカストスクラップを示した図であり、スクラップ(a)は厚み7mmのランナー状のスクラップであり、スクラップ(b)は円筒状のスクラップであることを示した図である。 スクラップ(a)及びスクラップ(b)の光学顕微鏡による組織観察結果であり、粒界にAlCa、AlSr、AlMnをネットワーク状に配する組織を示した図である。 再生材(a)及び再生材(b)の光学顕微鏡による組織観察結果であり、スクラップ内の粒界析出物が熱間押出しと共に破壊され、押出し方向に再配列したことを示した図である。 再生材(a)の透過型電子顕微鏡(TEM)による組織観察結果であり、熱間押出しにより破壊された直径約0.5μmの粒界析出物が再生材の粒成長を抑制していることを示した図である。 再生材(a)、再生材(b)、スクラップ材(a)の高温引張り試験の結果を表した図であり、(i)は歪み速度と最大応力の関係を、(ii)は歪み速度と破断伸びを示した図である。低歪み速度領域(5.0×10−4−1〜5.0×10−3−1)において、再生材(a)、再生材(b)が200%以上の伸びを示すとともに、0.3以上の歪み速度感受性指数を取ることを示した図である。 初期歪み速度5.0×10−3−1で高温引張り試験に供した試料側面を走査型電子顕微鏡(SEM)で観察した結果であり、再生材(a)と再生材(b)の粒界すべりの痕跡を示した図である。

Claims (10)

  1. 粒界析出型マグネシウム合金屑の熱間押出し成形体であって、平均結晶粒径が10μm未満の結晶粒により構成されることを特徴とする耐熱性超塑性マグネシウム合金材料。
  2. 粒界析出型マグネシウム合金屑が、添加合金元素の一部として、アルミニウムを2.0〜6.0mass%、カルシウムを0.3〜3.0mass%、ストロンチウムを0.01〜1mass%、マンガンを0.1〜1mass%含む粒界析出型マグネシウム合金の屑である請求項1に記載の超塑性マグネシウム合金材料。
  3. 粒界析出型マグネシウム合金屑が、アルミニウムを2.0〜6.0mass%、カルシウムを0.3〜3.0mass%、ストロンチウムを0.01〜1mass%、マンガンを0.1〜1mass%含み、適宜、シリコンを0.1〜1mass%、亜鉛を0.2〜1mass%、希土類元素を0.1〜3mass%含む粒界析出型マグネシウム合金の屑である請求項1に記載の超塑性マグネシウム合金材料。
  4. 粒界析出型マグネシウム合金屑が、金型鋳造工程より排出される粒界析出型マグネシウム合金の屑である請求項1に記載の超塑性マグネシウム合金材料。
  5. 粒界析出型マグネシウム合金屑が、予め洗浄した粒界析出型マグネシウム合金の屑である請求項1に記載の超塑性マグネシウム合金材料。
  6. 添加合金元素の一部として、アルミニウムを2.0〜6.0mass%、カルシウムを0.3〜3.0mass%、ストロンチウムを0.01〜1mass%、マンガンを0.1〜1mass%含む粒界析出型マグネシウム合金の屑、又は粒界析出型マグネシウム合金屑の圧密体を、押出し温度573K以上723K以下、押出し比40以上で大気中及び/又は不活性雰囲気中にて、熱間押出し成形することを特徴とする超塑性マグネシウム合金の製造方法。
  7. 添加合金元素の一部として、アルミニウムを2.0〜6.0mass%、カルシウムを0.3〜3.0mass%、ストロンチウムを0.01〜1mass%、マンガンを0.1〜1mass%含み、適宜、シリコンを0.1〜1mass%、亜鉛を0.2〜1mass%、希土類元素を0.1〜3mass%含む粒界析出型マグネシウム合金の屑、又は粒界析出型マグネシウム合金屑の圧密体を、押出し温度573K以上723K以下、押出し比40以上で大気中及び/又は不活性雰囲気中にて、熱間押出し成形することを特徴とする超塑性マグネシウム合金の製造方法。
  8. 金型鋳造工程より排出される粒界析出型マグネシウム合金屑を利用する請求項6又は請求項7に記載の超塑性マグネシウム合金の製造方法。
  9. 予め洗浄した粒界析出型マグネシウム合金屑を利用する請求項6又は請求項7に記載の超塑性マグネシウム合金の製造方法。
  10. 請求項1から5のいずれかに記載の超塑性マグネシウム合金材料からなることを特徴とする耐熱性マグネシウム合金部材。
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