JP2007001261A - 液体噴射装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 「縁なし印刷」にてプラテン等の上面に吐出された液体の堆積成長を防止する一方で、ミストの発生をも防止できるインクジェット記録装置、広くは液体噴射装置、を提供することを目的とする。
【解決手段】 本発明の液体噴射装置では、制御本体部が、吐出データに基づいて、液体被噴射媒体の外縁部及び支持部材のはみ出し部の少なくとも一部に液体が噴射されるように液体噴射手段の駆動を制御することが可能である。また、制御本体部は、洗い流しシーケンス用のフラッシングデータに基づいて、所定のノズル列をn(2以上の自然数)本に分割してなるn(2以上の自然数)本の短いノズル列のうちのnよりも少ない本数のノズル列を構成するノズル開口の液体が支持部材のはみ出し部に噴射されるように液体噴射手段の駆動を制御することが可能である。
【選択図】 図9
【解決手段】 本発明の液体噴射装置では、制御本体部が、吐出データに基づいて、液体被噴射媒体の外縁部及び支持部材のはみ出し部の少なくとも一部に液体が噴射されるように液体噴射手段の駆動を制御することが可能である。また、制御本体部は、洗い流しシーケンス用のフラッシングデータに基づいて、所定のノズル列をn(2以上の自然数)本に分割してなるn(2以上の自然数)本の短いノズル列のうちのnよりも少ない本数のノズル列を構成するノズル開口の液体が支持部材のはみ出し部に噴射されるように液体噴射手段の駆動を制御することが可能である。
【選択図】 図9
Description
本発明は、ノズル開口から液体を噴射させるヘッド部材を備えた液体噴射装置、例えば、ノズル開口からインク滴を吐出させて記録を行う記録ヘッドを備えたインクジェット式記録装置に関する。
インクジェット式プリンタやインクジェット式プロッタ等のインクジェット式記録装置は、記録ヘッドを主走査方向に沿って移動させると共に記録紙(液体被噴射媒体の一種)を副走査方向に沿って移動させ、この移動に連動して記録ヘッドのノズル開口からインク滴を吐出させることにより、記録紙上に画像(文字)を記録する。このインク滴の吐出は、例えば、ノズル開口に連通した圧力発生室を膨張・収縮させることで行われる。
また、近年においては、記録用紙等の被記録媒体にインク印刷を実施する場合に、端縁の余白をゼロにして印刷する「縁なし印刷」が広く利用されている。例えば、被記録媒体はプラテン等によって支持され、被記録媒体の端縁を含むと共にそこからはみ出すような領域にインクが吐出される。端縁からはみ出す領域部分には、通常はプラテンが存在していて、当該領域部分に吐出されたインクは当該プラテンによって吸収される。
しかしながら、特にインクとして顔料インクを用いる場合、「縁なし印刷」にてプラテン上に吐出されたインクが、当該プラテン上において堆積成長してしまうことがある。
このようにプラテン上に堆積成長するインク塊は、記録ヘッドや被記録媒体と接触し得るため、印刷品質の低下につながり得る。
このような問題を解消するため、特開2003−191502号公報には、堆積したインク塊を淡顔料インクのフラッシングによって溶かしてプラテン上に染み込ませる技術が開示されている。この淡顔料インクによるフラッシングは、洗い流しシーケンス等と呼ばれて、すでに各種の「縁なし印刷」工程において適宜に組み込まれている。
また、特開2003−266664号公報には、保湿剤専用のノズルを設けてインクの堆積成長を防止する技術が開示されている。
特開2003−191502号公報
特開2003−266664号公報
特開2003−191502号公報に開示された技術は、インク塊の堆積防止効果において優れている。しかしながら、当該技術では、淡顔料インクのフラッシングによってインクミストが発生するという問題が生じている。
現在行われている淡顔料インク(または他のインク塊堆積防止用のインク)のフラッシング動作(洗い流しシーケンス)は、吐出データに基づく他のインク滴吐出ノズルの駆動に対する影響を抑制するために、淡顔料インクのノズル列の全てのノズル開口を用いて行うのではなく、淡顔料インクのノズル列の半分のノズル開口のみを用いて行われている。
例えば、淡顔料インク(または他のインク塊堆積防止用のインク)のノズル列が180個のノズル開口からなっている場合、その半分の90個のノズル開口のみが用いられるようになっている。
そして、これまでは、90個のノズル開口は、ミストの発生を均等に分散させて抑制するという目的で、180個のノズル開口から1つおきに選択され、かつ、選択されたノズル開口群と選択されなかったノズル開口群とが、適宜に切り替えられて駆動されるようになっていた(図13参照)。
ところが、本件発明者は、各種のシミュレーション結果及び実験結果を解析することによって、1つおきのノズル開口(に対応する液体噴射手段)を駆動してミストの発生を均等に分散させるよりも、連続に配置されたノズル開口(に対応する液体噴射手段)を駆動してクロストークを積極的に利用してフラッシングインクの速度を下げることが、ミストの発生を抑制するのに極めて効果的であることを知見した。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、「縁なし印刷」にてプラテン等の上面に吐出された液体の堆積成長を防止する一方で、ミストの発生をも防止できるインクジェット記録装置、広くは液体噴射装置、を提供することを目的とする。
本発明は、複数のノズル列を形成するように配置された複数のノズル開口を有するヘッド部材と、各ノズル開口の液体をそれぞれ噴射させる複数の液体噴射手段と、吐出データ及びフラッシングデータに基づいて各液体噴射手段の駆動を制御する制御本体部と、平面状の液体被噴射媒体を支持する支持部材と、ヘッド部材を液体被噴射媒体に対して相対的に走査させる走査機構と、を備え、支持部材は、当該支持部材が支持する液体被噴射媒体の外縁部から少なくとも部分的にはみ出るはみ出し部を有しており、制御本体部は、吐出データに基づいて、液体被噴射媒体の外縁部及び支持部材のはみ出し部の少なくとも一部に液体が噴射されるように液体噴射手段の駆動を制御することが可能であり、かつ、洗い流しシーケンス用のフラッシングデータに基づいて、所定のノズル列をn(2以上の自然数)本に分割してなるn(2以上の自然数)本の短いノズル列のうちのnよりも少ない本数のノズル列を構成するノズル開口の液体が支持部材のはみ出し部に噴射されるように液体噴射手段の駆動を制御することが可能であることを特徴とする液体噴射装置である。
本発明によれば、洗い流しシーケンス用のフラッシングデータに基づいて、所定のノズル列をn(2以上の自然数)本に分割してなるn(2以上の自然数)本の短いノズル列のうちのnよりも少ない本数のノズル列を構成するノズル開口の液体が支持部材のはみ出し部に噴射されるため、支持部材のはみ出し部における液体の堆積成長を防止することができる。更に、前記短いノズル列を構成するノズル開口に対応する連続的に配置された液体噴射手段が同時に駆動されることによって、クロストークの影響が生じて、噴射される液体の速度が顕著に低下されるため、ミストの発生を効果的に防止することができる。
好ましくは、前記nよりも少ない本数のノズル列の各ノズル列のノズル開口の数は、相互に等しい。この場合、当該各ノズル列間においてクロストークによる速度低下が略同じであり、すなわち、洗い流しシーケンス用のフラッシング時の吐出速度に当該ノズル列間でばらつきがなく、従って、ミストの発生を確実に抑えつつ液体の堆積成長を防止することができる。
あるいは、本発明は、複数のノズル列を形成するように配置された複数のノズル開口を有するヘッド部材と、各ノズル開口の液体をそれぞれ噴射させる複数の液体噴射手段と、吐出データ及びフラッシングデータに基づいて各液体噴射手段の駆動を制御する制御本体部と、平面状の液体被噴射媒体を支持する支持部材と、ヘッド部材を液体被噴射媒体に対して相対的に走査させる走査機構と、を備え、支持部材は、当該支持部材が支持する液体被噴射媒体の外縁部から少なくとも部分的にはみ出るはみ出し部を有しており、制御本体部は、吐出データに基づいて、液体被噴射媒体の外縁部及び支持部材のはみ出し部の少なくとも一部に液体が噴射されるように液体噴射手段の駆動を制御することが可能であり、かつ、洗い流しシーケンス用のフラッシングデータに基づいて、所定のノズル列を2等分してなる2本の短いノズル列のうちの任意の1本のノズル列を構成するノズル開口の液体が支持部材のはみ出し部に噴射されるように液体噴射手段の駆動を制御することが可能であることを特徴とする液体噴射装置である。
本発明によれば、洗い流しシーケンス用のフラッシングデータに基づいて、所定のノズル列を2等分してなる2本の短いノズル列のうちの任意の1本のノズル列を構成するノズル開口の液体が支持部材のはみ出し部に噴射されるため、支持部材のはみ出し部における液体の堆積成長を防止することができる。更に、前記1本のノズル列を構成するノズル開口に対応する連続的に配置された液体噴射手段が同時に駆動されることによって、クロストークの影響が生じて、噴射される液体の速度が顕著に低下されるため、ミストの発生を効果的に防止することができる。
要するに、クロストークを積極的に利用して、噴射される液体の速度を顕著に低下させることが本発明の特徴である。実際に、後述するように、交互駆動において7.8m/sであった噴射速度が、本発明によれば6.5m/sに低下される(低下率=6.5/7.8=83%)。
あるいは、本発明は、複数のノズル列を形成するように配置された複数のノズル開口を有するヘッド部材と、各ノズル開口の液体をそれぞれ噴射させる複数の液体噴射手段と、吐出データ及びフラッシングデータに基づいて各液体噴射手段の駆動を制御する制御本体部と、平面状の液体被噴射媒体を支持する支持部材と、ヘッド部材を液体被噴射媒体に対して相対的に走査させる走査機構と、を備え、支持部材は、当該支持部材が支持する液体被噴射媒体の外縁部から少なくとも部分的にはみ出るはみ出し部を有しており、制御本体部は、吐出データに基づいて、液体被噴射媒体の外縁部及び支持部材のはみ出し部の少なくとも一部に液体が噴射されるように液体噴射手段の駆動を制御することが可能であり、かつ、洗い流しシーケンス用のフラッシングデータに基づいて、所定のノズル列を4等分してなる4本の短いノズル列のうちの任意の2本のノズル列を構成するノズル開口の液体が支持部材のはみ出し部に噴射されるように液体噴射手段の駆動を制御することが可能であることを特徴とする液体噴射装置である。
本発明によれば、洗い流しシーケンス用のフラッシングデータに基づいて、所定のノズル列を4等分してなる4本の短いノズル列のうちの任意の2本のノズル列を構成するノズル開口の液体が支持部材のはみ出し部に噴射されるため、支持部材のはみ出し部における液体の堆積成長を防止することができる。更に、前記2本のノズル列の各々を構成するノズル開口に対応する連続的に配置された液体噴射手段が同時に駆動されることによって、クロストークの影響が生じて噴射される液体の速度が顕著に低下されるため、ミストの発生を効果的に防止することができる。
この場合の効果は、所定のノズル列が2等分された前記の場合よりは劣るが、従来技術と比べると優れていると言える。
あるいは、本発明は、複数のノズル列を形成するように配置された複数のノズル開口を有するヘッド部材と、各ノズル開口の液体をそれぞれ噴射させる複数の液体噴射手段と、吐出データ及びフラッシングデータに基づいて各液体噴射手段の駆動を制御する制御本体部と、平面状の液体被噴射媒体を支持する支持部材と、ヘッド部材を液体被噴射媒体に対して相対的に走査させる走査機構と、を備え、支持部材は、当該支持部材が支持する液体被噴射媒体の外縁部から少なくとも部分的にはみ出るはみ出し部を有しており、制御本体部は、吐出データに基づいて、液体被噴射媒体の外縁部及び支持部材のはみ出し部の少なくとも一部に液体が噴射されるように液体噴射手段の駆動を制御することが可能であり、かつ、洗い流しシーケンス用のフラッシングデータに基づいて、所定のノズル列のうち少なくとも連続する所定数のノズル開口を含むノズル群を構成するノズル開口の液体が支持部材のはみ出し部に噴射されるように液体噴射手段の駆動を制御することが可能であることを特徴とする液体噴射装置である。
本発明によれば、洗い流しシーケンス用のフラッシングデータに基づいて、所定のノズル列のうち少なくとも連続する所定数のノズル開口を含むノズル群を構成するノズル開口の液体が支持部材のはみ出し部に噴射されるため、支持部材のはみ出し部における液体の堆積成長を防止することができる。更に、前記連続する所定数のノズル開口に対応する連続的に配置された液体噴射手段が同時に駆動されることによって、クロストークの影響が生じて噴射される液体の速度が顕著に低下されるため、ミストの発生を効果的に防止することができる。
例えば、本発明が4色のプリンタ等に適用される場合には、複数のノズル列は、それぞれ、シアンインク、マゼンタインク、イエローインク及びブラックインクに対応し、所定のノズル列は、シアンインク及び/またはイエローインクに対応し得る。
あるいは、本発明が6色のプリンタ等に適用される場合には、複数のノズル列は、それぞれ、シアンインク、マゼンタインク、イエローインク、ライトシアンインク、ライトマゼンタインク及びブラックインクに対応し、所定のノズル列は、ライトシアンインク及び/またはライトマゼンタインクに対応し得る。
例えば、各ノズル列は、いずれも180個のノズル開口によって形成され得る。
好ましくは、洗い流しシーケンス用のフラッシングデータに基づいて噴射される液体は、7m/s以下の速度、特には6.5m/s程度、で噴射される。
また、本発明は、複数のノズル列を形成するように配置された複数のノズル開口を有するヘッド部材と、各ノズル開口の液体をそれぞれ噴射させる複数の液体噴射手段と、平面状の液体被噴射媒体を支持する支持部材と、ヘッド部材を液体被噴射媒体に対して相対的に走査させる走査機構と、を備え、支持部材は、当該支持部材が支持する液体被噴射媒体の外縁部から少なくとも部分的にはみ出るはみ出し部を有しているという液体噴射装置を制御するための装置であって、吐出データに基づいて、液体被噴射媒体の外縁部及び支持部材のはみ出し部の少なくとも一部に液体が噴射されるように液体噴射手段の駆動を制御することが可能であり、かつ、洗い流しシーケンス用のフラッシングデータに基づいて、所定のノズル列をn(2以上の自然数)本に分割してなるn(2以上の自然数)本の短いノズル列のうちのnよりも少ない本数のノズル列を構成するノズル開口の液体が支持部材のはみ出し部に噴射されるように液体噴射手段の駆動を制御することが可能であることを特徴とする制御装置である。
本発明によれば、洗い流しシーケンス用のフラッシングデータに基づいて、所定のノズル列をn(2以上の自然数)本に分割してなるn(2以上の自然数)本の短いノズル列のうちのnよりも少ない本数のノズル列を構成するノズル開口の液体が支持部材のはみ出し部に噴射されるため、支持部材のはみ出し部における液体の堆積成長を防止することができる。更に、前記短いノズル列を構成するノズル開口に対応する連続的に配置された液体噴射手段が同時に駆動されることによって、クロストークの影響が生じて、噴射される液体の速度が顕著に低下されるため、ミストの発生を効果的に防止することができる。
好ましくは、前記nよりも少ない本数のノズル列の各ノズル列のノズル開口の数は、相互に等しい。この場合、当該各ノズル列間においてクロストークによる速度低下が略同じであり、すなわち、洗い流しシーケンス用のフラッシング時の吐出速度に当該ノズル列間でばらつきがなく、従って、ミストの発生を確実に抑えつつ液体の堆積成長を防止することができる。
また、本発明は、複数のノズル列を形成するように配置された複数のノズル開口を有するヘッド部材と、各ノズル開口の液体をそれぞれ噴射させる複数の液体噴射手段と、平面状の液体被噴射媒体を支持する支持部材と、ヘッド部材を液体被噴射媒体に対して相対的に走査させる走査機構と、を備え、支持部材は、当該支持部材が支持する液体被噴射媒体の外縁部から少なくとも部分的にはみ出るはみ出し部を有している、という液体噴射装置を制御するための装置であって、吐出データに基づいて、液体被噴射媒体の外縁部及び支持部材のはみ出し部の少なくとも一部に液体が噴射されるように液体噴射手段の駆動を制御することが可能であり、かつ、洗い流しシーケンス用のフラッシングデータに基づいて、所定のノズル列を2等分してなる2本の短いノズル列のうちの任意の1本のノズル列を構成するノズル開口の液体が支持部材のはみ出し部に噴射されるように液体噴射手段の駆動を制御することが可能であることを特徴とする制御装置である。
あるいは、本発明は、複数のノズル列を形成するように配置された複数のノズル開口を有するヘッド部材と、各ノズル開口の液体をそれぞれ噴射させる複数の液体噴射手段と、平面状の液体被噴射媒体を支持する支持部材と、ヘッド部材を液体被噴射媒体に対して相対的に走査させる走査機構と、を備え、支持部材は、当該支持部材が支持する液体被噴射媒体の外縁部から少なくとも部分的にはみ出るはみ出し部を有している、という液体噴射装置を制御するための装置であって、吐出データに基づいて、液体被噴射媒体の外縁部及び支持部材のはみ出し部の少なくとも一部に液体が噴射されるように液体噴射手段の駆動を制御することが可能であり、かつ、洗い流しシーケンス用のフラッシングデータに基づいて、所定のノズル列を4等分してなる4本の短いノズル列のうちの任意の2本のノズル列を構成するノズル開口の液体が支持部材のはみ出し部に噴射されるように液体噴射手段の駆動を制御することが可能であることを特徴とする制御装置である。
あるいは、本発明は、複数のノズル列を形成するように配置された複数のノズル開口を有するヘッド部材と、各ノズル開口の液体をそれぞれ噴射させる複数の液体噴射手段と、平面状の液体被噴射媒体を支持する支持部材と、ヘッド部材を液体被噴射媒体に対して相対的に走査させる走査機構と、を備え、支持部材は、当該支持部材が支持する液体被噴射媒体の外縁部から少なくとも部分的にはみ出るはみ出し部を有しているという液体噴射装置を制御するための装置であって、吐出データに基づいて、液体被噴射媒体の外縁部及び支持部材のはみ出し部の少なくとも一部に液体が噴射されるように液体噴射手段の駆動を制御することが可能であり、かつ、洗い流しシーケンス用のフラッシングデータに基づいて、所定のノズル列のうち少なくとも連続する所定数のノズル開口を含むノズル群を構成するノズル開口の液体が支持部材のはみ出し部に噴射されるように液体噴射手段の駆動を制御することが可能であることを特徴とする制御装置である。
前記各制御装置あるいは当該各制御装置の各要素手段は、コンピュータシステムによって実現され得る。
また、コンピュータシステムにそれらを実現させるためのプログラム及び当該プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体も、本件の保護対象である。
ここで、記録媒体とは、フレキシブルディスク等の単体として認識できるものの他、各種信号を伝搬させるネットワークをも含む。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施の形態のインクジェット式記録装置(液体噴射装置の一例)は、インクジェット式プリンタ1であり、インクカートリッジ2を保持可能なカートリッジホルダ部3と記録ヘッド4(ヘッド部材)とを有するキャリッジ5を備えている。キャリッジ5は、ヘッド走査機構によって、主走査方向に沿って往復移動されるようになっている。本実施の形態では、インクカートリッジ2には、顔料系のインクが収容されている。
ヘッド走査機構は、ハウジングの左右方向に架設されたガイド部材6と、ハウジングの一方側に設けられたパルスモータ7と、パルスモータ7の回転軸に接続されて回転駆動される駆動プーリー8と、ハウジングの他方側に取付けられた遊転プーリー9と、駆動プーリー8及び遊転プーリー9の間に掛け渡されると共にキャリッジ5に結合されたタイミングベルト10と、パルスモータ7の回転を制御する制御部11(図5参照)と、から構成されている。これにより、パルスモータ7を作動させることによって、キャリッジ5、即ち、記録ヘッド4を、記録紙12の幅方向である主走査方向に往復移動させることができる。
また、プリンタ1は、記録紙12等の記録用媒体を紙送り方向(副走査方向)に送り出す紙送り機構を有する。この紙送り機構は、紙送りモータ13及び紙送りローラ14等から構成される。記録紙12等の記録媒体は、記録動作に連動して、順次送り出される。
次に、記録ヘッド4について説明する。記録ヘッド4は、図2に示すように、ブラックインクを吐出可能なブラックヘッドユニット141と、シアンインクを吐出可能なシアンヘッドユニット142と、マゼンタインクを吐出可能なマゼンタヘッドユニット143と、イエローインクを吐出可能なイエローヘッドユニット144と、を有する。また、図3に示すように、各ヘッドユニット141〜144の底面には、副走査方向に沿って、複数のノズル開口17が形成されている。各ヘッドユニット141〜144毎のノズル開口17は、いずれも180個であって、互いに1対1に対応して主走査方向に整列している。
次に、各ヘッドユニットについて、図4を用いて説明する。各ヘッドユニットは、共通の構造を有しており、図4に示すように、例えばプラスチックからなる箱体状のケース71の収納室72内に、櫛歯状の圧電振動子21が一方の開口から挿入されて櫛歯状先端部21aが他方の開口に臨んでいる。その他方の開口側のケース71の表面(下面)には流路ユニット74が接合され、櫛歯状先端部21aは、それぞれ流路ユニット74の所定部位に当接固定されている。
圧電振動子21は、圧電体21bを挟んで共通内部電極21cと個別内部電極21dとを交互に積層した板状の振動子板を、ドット形成密度に対応させて櫛歯状に切断して構成してある。そして、共通内部電極21cと個別内部電極21dとの間に電位差を与えることにより、各圧電振動子21は、積層方向と直交する振動子長手方向に伸縮する。
流路ユニット74は、流路形成板75を間に挟んでノズルプレート16と弾性板77を両側に積層することにより構成されている。
流路形成板75は、ノズルプレート16に複数開設したノズル開口17とそれぞれ連通して圧力発生室隔壁を隔てて列設された複数の圧力発生室22と、各圧力発生室22の少なくとも一端に連通する複数の供給部82と、全供給部82が連通する細長い共通室83と、が形成された板材である。例えば、シリコンウエハーをエッチング加工することにより、細長い共通室83が形成され、共通室83の長手方向に沿って圧力発生室22がノズル開口17のピッチに合わせて形成され、各圧力発生室22と共通室83との間に溝状の供給部82が形成され得る。なお、この場合、圧力発生室22の一端に供給部82が接続し、この供給部82とは反対側の端部近傍でノズル開口17が位置するように配置されている。また、共通室83は、インクカートリッジ2に貯留されたインクを圧力発生室22に供給するための室であり、その長手方向のほぼ中央に供給管84が連通している。
弾性板77は、ノズルプレート16とは反対側の流路形成板75の面に積層され、ステンレス板87の下面側にPPS等の高分子体フィルムを弾性体膜88としてラミネート加工した二重構造である。そして、圧力発生室22に対応した部分のステンレス板87をエッチング加工して、圧電振動子21を当接固定するためのアイランド部89が形成されている。
上記の構成を有する各ヘッドユニット141〜144では、圧電振動子21を振動子長手方向に伸長させることにより、アイランド部89がノズルプレート16側に押圧され、アイランド部89周辺の弾性体膜88が変形して圧力発生室22が収縮する。また、圧力発生室22の収縮状態から圧電振動子21を長手方向に収縮させると、弾性体膜88の弾性により圧力発生室22が膨張する。圧力発生室22を一旦膨張させてから収縮させることにより、圧力発生室22内のインクの圧力が高まって、ノズル開口17からインク滴が吐出される。
すなわち、ヘッドユニット141〜144では、圧電振動子21に対する充放電に伴って、対応する圧力室22の容量が変化する。このような圧力室22の圧力変動を利用して、ノズル開口17からインク滴を吐出させたり、メニスカス(ノズル開口17で露出しているインクの自由表面)を微振動させたりすることができる。
なお、上記の縦振動モードの圧電振動子21に代えて、いわゆるたわみ振動モードの圧電振動子を用いることも可能である。たわみ振動モードの圧電振動子は、充電による変形で圧力室を収縮させ、放電による変形で圧力室を膨張させる圧電振動子である。
次に、プリンタ1の電気的構成について説明する。図5に示すように、このインクジェット式プリンタ1は、プリンタコントローラ30とプリントエンジン31とを備えている。
プリンタコントローラ30は、外部インターフェース(外部I/F)32と、各種データを一時的に記憶するRAM33と、制御プログラム等を記憶したROM34と、CPU等を含んで構成された制御部11と、クロック信号を発生する発振回路35と、記録ヘッド4の各ヘッドユニットへ供給するための駆動信号等を発生する駆動信号発生回路36と、駆動信号や、印刷データ(吐出データ)に基づいて展開されたドットパターンデータ(ビットマップデータ)等をプリントエンジン31に送信する内部インターフェース(内部I/F)37と、を備えている。
外部I/F32は、例えば、キャラクタコード、グラフィック関数、イメージデータ等によって構成される印刷データを、図示しないホストコンピュータ等から受信する。また、ビジー信号(BUSY)やアクノレッジ信号(ACK)が、外部I/F32を通じて、ホストコンピュータ等に対して出力される。
RAM33は、受信バッファ、中間バッファ、出力バッファ及びワークメモリ(図示せず)を有している。そして、受信バッファは、外部I/F32を介して受信された印刷データを一時的に記憶し、中間バッファは、制御部11により変換された中間コードデータを記憶し、出力バッファは、ドットパターンデータを記憶する。ここで、ドットパターンデータとは、中間コードデータ(例えば、階調データ)をデコード(翻訳)することにより得られる印字データである。
ROM34には、各種データ処理を行わせるための制御プログラム(制御ルーチン)の他に、フォントデータ、グラフィック関数等が記憶されている。さらにROM34は、メンテナンス情報保持手段として、メンテナンス動作用の設定データをも記憶している。
制御部11は、ROM34に記憶された制御プログラムに従って各種の制御を行う。例えば、受信バッファ内の印刷データを読み出すと共にこの印刷データを変換して中間コードデータとし、当該中間コードデータを中間バッファに記憶させる。また、制御部11は、中間バッファから読み出した中間コードデータを解析し、ROM34に記憶されているフォントデータ及びグラフィック関数等を参照して、ドットパターンデータに展開(デコード)する。そして、制御部11は、必要な装飾処理を施した後に、このドットパターンデータを出力バッファに記憶させる。
記録ヘッド4の1回の主走査により記録可能な1行分のドットパターンデータが得られたならば、当該1行分のドットパターンデータが、出力バッファから内部I/F37を通じて順次記録ヘッド4の各インクヘッドユニットの電気駆動系39に出力され、キャリッジ5が走査されて1行分の印刷が行われる。出力バッファから1行分のドットパターンデータが出力されると、展開済みの中間コードデータが中間バッファから消去され、次の中間コードデータについての展開処理が行われる。
さらに、制御部11は、記録ヘッド4による記録動作とは別途に実施されるメンテナンス動作(回復動作)を制御する。
プリントエンジン31は、紙送り機構としての紙送りモータ13と、ヘッド走査機構としてのパルスモータ7と、記録ヘッド4の電気駆動系39と、を含んで構成してある。
次に、記録ヘッド4の電気駆動系39について説明する。電気駆動系39は、図5に示すように、順に電気的に接続されたシフトレジスタ回路40、ラッチ回路41、レベルシフタ回路42、スイッチ回路43及び圧電振動子21を備えている。これらのシフトレジスタ回路40、ラッチ回路41、レベルシフタ回路42、スイッチ回路43及び圧電振動子21は、それぞれ、記録ヘッド4の各ヘッドユニット141〜144の各ノズル開口17毎に設けられている。
この電気駆動系39では、スイッチ回路43に加わる選択データが「1」の場合、スイッチ回路43は接続状態となって駆動信号が圧電振動子21に直接印加され、各圧電振動子21は駆動信号の信号波形に応じて変形する。一方、スイッチ回路43に加わる選択データが「0」の場合、スイッチ回路43は非接続状態となって圧電振動子21への駆動信号の供給が遮断される。
このように、選択データに基づいて、各圧電振動子21に対して駆動信号を選択的に供給できる。このため、与えられる選択データ次第で、ノズル開口17からインク滴を吐出させたり、メニスカスを微振動させたりすることができる。
次に、プリンタ1の「縁なし印刷」について説明する。図6乃至図8に示すように、本プリンタ1は、平面状の液体被噴射媒体である記録紙12を支持する支持部材として、プラテン150を備えている(図1では図示が省略されている)。この場合、プラテン150は、記録紙12の外縁部(端縁)から少なくとも部分的にはみ出るはみ出し部150aを有している。
また、記録紙12は、当該記録紙12の外縁部から少なくとも部分的に前記はみ出し部150aがはみ出るような被支持位置と、当該記録紙12の外縁部が前記はみ出し部150aから所定間隔以上離れている非支持位置と、の間で移動され得るようになっている。
そして、制御部11は、記録紙12の外縁部及びプラテン150のはみ出し部150aにインクが噴射されるように、各圧電振動子21を駆動させることができるようになっている。
ここで、「縁なし印刷」の具体的な作用例を、図6乃至図8を用いて説明する。
図6に示すように、記録紙12の先端12aが記録ヘッド4の下方に到達した時、記録ヘッド4のインクヘッドユニット141〜144から各色の顔料インクが吐出されて、記録紙12への印刷が開始される。この際、記録紙12における端縁12aの余白をゼロにして印刷を行うために、記録紙12の端縁12aから外側にインクがはみ出るような位置関係で、インクの吐出がなされる。
次に、記録紙12が図6の矢印Aの方向に搬送されると、図7に示すように、記録紙12における端縁12b、12cの余白をゼロにして印刷を行うために、記録紙12の端縁12b、12cから外側にインクがはみ出るような位置関係で、インクの吐出がなされる。
更に、記録紙12が図7の矢印Aの方向に搬送されると、図8に示すように、記録紙12における端縁12dの余白をゼロにして印刷を行うために、記録紙12の端縁12dから外側にインクがはみ出るような位置関係で、インクの吐出がなされる。
記録紙12の前端12a、側端12b、12c及び後端12dから外側にはみ出して吐出されるインクは、プラテン150の各はみ出し部150aに吸収される。
そして、縁なし印刷が繰り返し実施された場合、例えば所定枚数の記録紙12への縁なし印刷が実施された場合において、記録紙12が排紙された(非支持位置にある)状態で、プラテン150の各はみ出し部150aに向けた洗い流しシーケンス(フラッシング動作)が行われる。具体的には、乾燥固化したインクに対する溶解作用を持つインクのインク滴が吐出される。当該インク滴吐出には、待機状態等でのフラッシングボックス等へのフラッシング動作時と同様、吐出精度(特に吐出方向精度)の高い大ドット吐出用の駆動波形が流用される。
これにより、はみ出し部150aにおいて乾燥固化したインクが溶解され得るため、はみ出し部150aでのインク吸収効果が回復される。更に、フラッシング動作により噴射されるインクによって、はみ出し部150aのインク吸収効果が増進される。これにより、結果的に、インクがはみ出し部150aに固着して堆積成長することを防止することができる。
乾燥固化したインクに対する溶解作用を持つインクとは、本実施の形態の場合、シアンインク及び/またはイエローインクである。
ここで、本発明においては、溶解作用を持つインクのインク滴を吐出するためのノズル開口の選択の態様が重要である。すなわち、従前は、図13に示すように、180個のノズル開口から1つおきに選択され、かつ、選択されたノズル開口群と選択されなかったノズル開口群とが、適宜に切り替えられて駆動されていた。この場合、噴射されるシアンインク及び/またはイエローインクの速度は、約7.8m/sであった。
しかしながら、本実施の形態では、図9に示すように、シアンインク及び/またはイエローインクのノズル列を2等分してなる2本の短いノズル列のうちの1本を構成する連続する90個のノズル開口が選択され、当該ノズル開口からシアンインク及び/またはイエローインクがはみ出し部150aに噴射されるようになっている。これにより、クロストークの影響が生じて、噴射されるシアンインク及び/またはイエローインクの速度が顕著に低下され、約6.5m/sとなる(低下率=6.5/7.8=83%)。本実施の形態のプリンタ1では、噴射されるシアンインク及び/またはイエローインクの速度が7m/s以下の速度(低下率=7.0/7.8=90%)であれば、ミストは発生しない。このようにすることで、フラッシング動作時にミストが発生しない程度の速度にするために別の駆動波形を用意することなく、大ドット吐出用の駆動波形と同一の駆動波形を用いることだけで、ミストの発生を抑えることができる。従って、本実施の形態の前記フラッシング動作によれば、ミストの発生が効果的に防止され得る。なお、この場合、選択されたノズル開口群と選択されなかったノズル開口群とは適宜に切り替えられ得る。
前記フラッシング動作において選択駆動されるノズル開口のパターンは、例えば図10に示すようなものでもよい。この場合、シアンインク及び/またはイエローインクのノズル列を4等分してなる4本の短いノズル列のうちの2本を構成する連続する45個のノズル開口の群が2群選択され、当該ノズル開口からシアンインク及び/またはイエローインクがはみ出し部150aに噴射される。この場合は特に、ノズル開口の液体を支持部材のはみ出し部に噴射するための短いノズル列が複数本あっても、各短いノズル列の開口数が同一(この場合、2本のノズル列共、開口数が45個)なので、クロストークによる速度低下が短いノズル列同士で同じになり、洗い流しシーケンス用のフラッシング時の吐出速度に複数の短いノズル列間でばらつきがなく、ミストの発生を確実に抑えつつ、液体の堆積成長を防止することができる。なお、この場合も、選択されたノズル開口群と選択されなかったノズル開口群とは、縁無し印刷の状況に応じて適宜に切り替えられてよい。
その他、前記フラッシング動作において選択駆動されるノズル開口のパターンは、例えば図11に示すようなものでもよい。この場合、シアンインク及び/またはイエローインクのノズル列のうち少なくとも連続する所定数、この場合90個、のノズル開口を含むノズル群が選択され、当該ノズル開口からシアンインク及び/またはイエローインクがはみ出し部150aに噴射される。この場合も、クロストークの影響が生じて、噴射されるシアンインク及び/またはイエローインクの速度が顕著に低下され、ミストの発生を効果的に防止することができる。あるいは、図12に示すように、連続する所定数、例えば45個、のノズル開口を含むノズル群が2群選択されて、当該ノズル開口からシアンインク及び/またはイエローインクがはみ出し部150aに噴射されてもよい。図11及び図12の場合も、選択されたノズル開口群と選択されなかったノズル開口群とが切り替えられる可能性はある。
なお、各はみ出し部150aに向けてのフラッシング動作(インク滴噴射)のタイミングは、縁なし印刷の開始前に行われてもよい。この場合、溶解作用を持つインクがプラテン150のはみ出し部150aに含浸されて、その後に受容するインクの固着堆積を防止することができる。
プラテン150(のうちの少なくともはみ出し部150a)は、予め好適な吸収材で形成しておくことが好ましい。その場合、当該プラテン150を他のフラッシング動作のインク受け部材として利用することも可能である。
さらに、上記の実施の形態に関し、上述した本発明の要旨の範囲内で種々の追加、変更等が可能である。
例えば、圧力室22の容積を変化させる液体噴射手段としての圧力発生素子は、圧電振動子21に限定されるものではない。例えば、磁歪素子を圧力発生素子として用い、この磁歪素子によって圧力室22を膨張・収縮させて圧力変動を生じさせるようにしてもよいし、発熱素子を圧力発生素子として用い、この発熱素子からの熱で膨張・収縮する気泡によって圧力室22に圧力変動を生じさせるように構成してもよい。
インクは、顔料インクの他、高濃度の染料系インク等においても、本発明の効果を顕著に得ることができる。
また、6色プリンタ(シアンインク、マゼンタインク、イエローインク、ライトシアンインク、ライトマゼンタインク及びブラックインクが用いられる)の場合には、溶解作用を持つインクとして、ライトシアンインク及び/またはライトマゼンタインクが利用され得る。
なお、前述のように、プリンタコントローラ30はコンピュータシステムによって構成され得るが、コンピュータシステムに前記各要素を実現させるためのプログラム及び当該プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体201も、本件の保護対象である。
さらに、前記の各要素が、コンピュータシステム上で動作するOS等のプログラムによって実現される場合、当該OS等のプログラムを制御する各種命令を含むプログラム及び当該プログラムを記録した記録媒体202も、本件の保護対象である。
ここで、記録媒体201、202とは、フレキシブルディスク等の単体として認識できるものの他、各種信号を伝搬させるネットワークをも含む。
また、以上の説明はインクジェット式記録装置についてなされているが、本発明は、広く液体噴射装置全般を対象としたものである。液体の例としては、インクの他に、グルー、マニキュア、液体電極材料、生体有機物液体等が用いられ得る。更に、本発明は、液晶等の表示体におけるカラーフィルタの製造装置にも適用され得る。
1 インクジェット式プリンタ
2 インクカートリッジ
3 カートリッジホルダ部
4 記録ヘッド
5 キャリッジ
6 ガイド部材
7 パルスモータ
8 駆動プーリー
9 逆転プーリー
10 タイミングベルト
11 制御部
12 記録紙
12a 前端
12b、12c 側端
12d 後端
13 紙送りモータ
14 紙送りローラ
15 キャップ部材
16 ノズルプレート
17 ノズル開口
21 圧電振動子
21a 櫛歯状先端部
22 圧力発生室
30 プリンタコントローラ
31 プリントエンジン
32 外部インターフェース
33 RAM
34 ROM
35 発振回路
36 駆動信号発生回路
37 内部インターフェイス
39 記録ヘッドの電気駆動系
40 シフトレジスタ回路
41 ラッチ回路
42 レベルシフタ回路
43 スイッチ回路
71 ケース
72 収納室
74 流路ユニット
75 流路形成板
77 弾性板
80 ノズル開口
82 供給部
83 共通室
84 供給管
87 ステンレス板
88 弾性体膜
89 アイランド部
141〜144 インクヘッドユニット
150 プラテン
150a はみ出し部
2 インクカートリッジ
3 カートリッジホルダ部
4 記録ヘッド
5 キャリッジ
6 ガイド部材
7 パルスモータ
8 駆動プーリー
9 逆転プーリー
10 タイミングベルト
11 制御部
12 記録紙
12a 前端
12b、12c 側端
12d 後端
13 紙送りモータ
14 紙送りローラ
15 キャップ部材
16 ノズルプレート
17 ノズル開口
21 圧電振動子
21a 櫛歯状先端部
22 圧力発生室
30 プリンタコントローラ
31 プリントエンジン
32 外部インターフェース
33 RAM
34 ROM
35 発振回路
36 駆動信号発生回路
37 内部インターフェイス
39 記録ヘッドの電気駆動系
40 シフトレジスタ回路
41 ラッチ回路
42 レベルシフタ回路
43 スイッチ回路
71 ケース
72 収納室
74 流路ユニット
75 流路形成板
77 弾性板
80 ノズル開口
82 供給部
83 共通室
84 供給管
87 ステンレス板
88 弾性体膜
89 アイランド部
141〜144 インクヘッドユニット
150 プラテン
150a はみ出し部
Claims (15)
- 複数のノズル列を形成するように配置された複数のノズル開口を有するヘッド部材と、
各ノズル開口の液体をそれぞれ噴射させる複数の液体噴射手段と、
吐出データ及びフラッシングデータに基づいて各液体噴射手段の駆動を制御する制御本体部と、
平面状の液体被噴射媒体を支持する支持部材と、
ヘッド部材を液体被噴射媒体に対して相対的に走査させる走査機構と、
を備え、
支持部材は、当該支持部材が支持する液体被噴射媒体の外縁部から少なくとも部分的にはみ出るはみ出し部を有しており、
制御本体部は、吐出データに基づいて、液体被噴射媒体の外縁部及び支持部材のはみ出し部の少なくとも一部に液体が噴射されるように液体噴射手段の駆動を制御することが可能であり、かつ、洗い流しシーケンス用のフラッシングデータに基づいて、所定のノズル列をn(2以上の自然数)本に分割してなるn(2以上の自然数)本の短いノズル列のうちのnよりも少ない本数のノズル列を構成するノズル開口の液体が支持部材のはみ出し部に噴射されるように液体噴射手段の駆動を制御することが可能である
ことを特徴とする液体噴射装置。 - 前記nよりも少ない本数のノズル列の各ノズル列のノズル開口の数は、相互に等しくなっている
ことを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。 - 複数のノズル列を形成するように配置された複数のノズル開口を有するヘッド部材と、
各ノズル開口の液体をそれぞれ噴射させる複数の液体噴射手段と、
吐出データ及びフラッシングデータに基づいて各液体噴射手段の駆動を制御する制御本体部と、
平面状の液体被噴射媒体を支持する支持部材と、
ヘッド部材を液体被噴射媒体に対して相対的に走査させる走査機構と、
を備え、
支持部材は、当該支持部材が支持する液体被噴射媒体の外縁部から少なくとも部分的にはみ出るはみ出し部を有しており、
制御本体部は、吐出データに基づいて、液体被噴射媒体の外縁部及び支持部材のはみ出し部の少なくとも一部に液体が噴射されるように液体噴射手段の駆動を制御することが可能であり、かつ、洗い流しシーケンス用のフラッシングデータに基づいて、所定のノズル列を2等分してなる2本の短いノズル列のうちの任意の1本のノズル列を構成するノズル開口の液体が支持部材のはみ出し部に噴射されるように液体噴射手段の駆動を制御することが可能である
ことを特徴とする液体噴射装置。 - 複数のノズル列を形成するように配置された複数のノズル開口を有するヘッド部材と、
各ノズル開口の液体をそれぞれ噴射させる複数の液体噴射手段と、
吐出データ及びフラッシングデータに基づいて各液体噴射手段の駆動を制御する制御本体部と、
平面状の液体被噴射媒体を支持する支持部材と、
ヘッド部材を液体被噴射媒体に対して相対的に走査させる走査機構と、
を備え、
支持部材は、当該支持部材が支持する液体被噴射媒体の外縁部から少なくとも部分的にはみ出るはみ出し部を有しており、
制御本体部は、吐出データに基づいて、液体被噴射媒体の外縁部及び支持部材のはみ出し部の少なくとも一部に液体が噴射されるように液体噴射手段の駆動を制御することが可能であり、かつ、洗い流しシーケンス用のフラッシングデータに基づいて、所定のノズル列を4等分してなる4本の短いノズル列のうちの任意の2本のノズル列を構成するノズル開口の液体が支持部材のはみ出し部に噴射されるように液体噴射手段の駆動を制御することが可能である
ことを特徴とする液体噴射装置。 - 複数のノズル列を形成するように配置された複数のノズル開口を有するヘッド部材と、
各ノズル開口の液体をそれぞれ噴射させる複数の液体噴射手段と、
吐出データ及びフラッシングデータに基づいて各液体噴射手段の駆動を制御する制御本体部と、
平面状の液体被噴射媒体を支持する支持部材と、
ヘッド部材を液体被噴射媒体に対して相対的に走査させる走査機構と、
を備え、
支持部材は、当該支持部材が支持する液体被噴射媒体の外縁部から少なくとも部分的にはみ出るはみ出し部を有しており、
制御本体部は、吐出データに基づいて、液体被噴射媒体の外縁部及び支持部材のはみ出し部の少なくとも一部に液体が噴射されるように液体噴射手段の駆動を制御することが可能であり、かつ、洗い流しシーケンス用のフラッシングデータに基づいて、所定のノズル列のうち少なくとも連続する所定数のノズル開口を含むノズル群を構成するノズル開口の液体が支持部材のはみ出し部に噴射されるように液体噴射手段の駆動を制御することが可能である
ことを特徴とする液体噴射装置。 - 複数のノズル列は、それぞれ、シアンインク、マゼンタインク、イエローインク及びブラックインクに対応しており、
所定のノズル列は、シアンインク及び/またはイエローインクに対応している
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の液体噴射装置。 - 複数のノズル列は、それぞれ、シアンインク、マゼンタインク、イエローインク、ライトシアンインク、ライトマゼンタインク及びブラックインクに対応しており、
所定のノズル列は、ライトシアンインク及び/またはライトマゼンタインクに対応している
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の液体噴射装置。 - 洗い流しシーケンス用のフラッシングデータに基づいて噴射される液体は、7m/s以下の速度で噴射される
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の液体噴射装置。 - 複数のノズル列を形成するように配置された複数のノズル開口を有するヘッド部材と、
各ノズル開口の液体をそれぞれ噴射させる複数の液体噴射手段と、
平面状の液体被噴射媒体を支持する支持部材と、
ヘッド部材を液体被噴射媒体に対して相対的に走査させる走査機構と、
を備え、
支持部材は、当該支持部材が支持する液体被噴射媒体の外縁部から少なくとも部分的にはみ出るはみ出し部を有している
という液体噴射装置を制御するための装置であって、
吐出データに基づいて、液体被噴射媒体の外縁部及び支持部材のはみ出し部の少なくとも一部に液体が噴射されるように液体噴射手段の駆動を制御することが可能であり、かつ、洗い流しシーケンス用のフラッシングデータに基づいて、所定のノズル列をn(2以上の自然数)本に分割してなるn(2以上の自然数)本の短いノズル列のうちのnよりも少ない本数のノズル列を構成するノズル開口の液体が支持部材のはみ出し部に噴射されるように液体噴射手段の駆動を制御することが可能である
ことを特徴とする制御装置。 - 前記nよりも少ない本数のノズル列の各ノズル列のノズル開口の数は、相互に等しくなっている
ことを特徴とする請求項9に記載の制御装置。 - 複数のノズル列を形成するように配置された複数のノズル開口を有するヘッド部材と、
各ノズル開口の液体をそれぞれ噴射させる複数の液体噴射手段と、
平面状の液体被噴射媒体を支持する支持部材と、
ヘッド部材を液体被噴射媒体に対して相対的に走査させる走査機構と、
を備え、
支持部材は、当該支持部材が支持する液体被噴射媒体の外縁部から少なくとも部分的にはみ出るはみ出し部を有している
という液体噴射装置を制御するための装置であって、
吐出データに基づいて、液体被噴射媒体の外縁部及び支持部材のはみ出し部の少なくとも一部に液体が噴射されるように液体噴射手段の駆動を制御することが可能であり、かつ、洗い流しシーケンス用のフラッシングデータに基づいて、所定のノズル列を2等分してなる2本の短いノズル列のうちの任意の1本のノズル列を構成するノズル開口の液体が支持部材のはみ出し部に噴射されるように液体噴射手段の駆動を制御することが可能である
ことを特徴とする制御装置。 - 複数のノズル列を形成するように配置された複数のノズル開口を有するヘッド部材と、
各ノズル開口の液体をそれぞれ噴射させる複数の液体噴射手段と、
平面状の液体被噴射媒体を支持する支持部材と、
ヘッド部材を液体被噴射媒体に対して相対的に走査させる走査機構と、
を備え、
支持部材は、当該支持部材が支持する液体被噴射媒体の外縁部から少なくとも部分的にはみ出るはみ出し部を有している
という液体噴射装置を制御するための装置であって、
吐出データに基づいて、液体被噴射媒体の外縁部及び支持部材のはみ出し部の少なくとも一部に液体が噴射されるように液体噴射手段の駆動を制御することが可能であり、かつ、洗い流しシーケンス用のフラッシングデータに基づいて、所定のノズル列を4等分してなる4本の短いノズル列のうちの任意の2本のノズル列を構成するノズル開口の液体が支持部材のはみ出し部に噴射されるように液体噴射手段の駆動を制御することが可能である
ことを特徴とする制御装置。 - 複数のノズル列を形成するように配置された複数のノズル開口を有するヘッド部材と、
各ノズル開口の液体をそれぞれ噴射させる複数の液体噴射手段と、
平面状の液体被噴射媒体を支持する支持部材と、
ヘッド部材を液体被噴射媒体に対して相対的に走査させる走査機構と、
を備え、
支持部材は、当該支持部材が支持する液体被噴射媒体の外縁部から少なくとも部分的にはみ出るはみ出し部を有している
という液体噴射装置を制御するための装置であって、
吐出データに基づいて、液体被噴射媒体の外縁部及び支持部材のはみ出し部の少なくとも一部に液体が噴射されるように液体噴射手段の駆動を制御することが可能であり、かつ、洗い流しシーケンス用のフラッシングデータに基づいて、所定のノズル列のうち少なくとも連続する所定数のノズル開口を含むノズル群を構成するノズル開口の液体が支持部材のはみ出し部に噴射されるように液体噴射手段の駆動を制御することが可能である
ことを特徴とする制御装置。 - 少なくとも1台のコンピュータを含むコンピュータシステムによって実行されて、前記コンピュータシステムに請求項9乃至13のいずれかに記載の制御装置を実現させるプログラム。
- 少なくとも1台のコンピュータを含むコンピュータシステム上で動作する第2のプログラムを制御する命令が含まれており、
前記コンピュータシステムによって実行されて、前記第2のプログラムを制御して、前記コンピュータシステムに請求項9乃至13のいずれかに記載の制御装置を実現させるプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005187033A JP2007001261A (ja) | 2005-06-27 | 2005-06-27 | 液体噴射装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005187033A JP2007001261A (ja) | 2005-06-27 | 2005-06-27 | 液体噴射装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007001261A true JP2007001261A (ja) | 2007-01-11 |
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ID=37687274
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005187033A Withdrawn JP2007001261A (ja) | 2005-06-27 | 2005-06-27 | 液体噴射装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20180066702A (ko) * | 2016-12-09 | 2018-06-19 | 주식회사 비주얼리액터 | 실시간 병렬 렌더링 기반의 인터랙티브 고품질 영상 시스템 |
-
2005
- 2005-06-27 JP JP2005187033A patent/JP2007001261A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20180066702A (ko) * | 2016-12-09 | 2018-06-19 | 주식회사 비주얼리액터 | 실시간 병렬 렌더링 기반의 인터랙티브 고품질 영상 시스템 |
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