JP2007000429A - ゴルフシャフト - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 シャフト1は、その外周面に近い位置に4軸織物層を備えている。4軸織物層を構成する斜交軸糸、及び横軸糸には、強化繊維として高引張弾性率を有する炭素繊維が用いられている。また、シャフト1は、4軸織物層の内側にフープ層を備えている。フープ層では、強化繊維がシャフト1の長手方向に対して略90°をなすように配置されている。
【選択図】 図1
Description
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、シャフトのグリップ部における肉厚と外径との比が18.0〜19.0の範囲に設定され、同グリップ部のばね定数が21.0〜23.0の範囲に設定されていることを要旨とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のうちいずれか一項に記載の発明において、前記繊維強化樹脂層はシャフトの長手方向に対して斜交する強化繊維を成形用樹脂で強化したバイアス層を更に含むことを要旨とする。
図1に示すように、ゴルフシャフト1(以下、単にシャフトと称す)では、その小径側の先端にヘッド2が装着され、大径側の後端にグリップ3が装着されている。シャフト1はテーパ状に形成され、その先端から後端に向かって漸次外径が大きくなっている。シャフト1は複数の繊維強化樹脂層を積層してなり、その全長は1143mmである。
(実施例1)
本実施形態で示された製造方法を用いて、4軸織物強化プリプレグ10、及び第1〜第5繊維強化樹脂プリプレグ11〜15を積層して実施例1における1143mmの長さのシャフト1を形成した。この場合、4軸織物層4の斜交軸糸43及び横軸糸42に引張弾性率が385GPaの炭素繊維を3000本収束したものをそれぞれ用い、縦軸糸41に引張弾性率が240GPaの炭素繊維を1000本収束したものを用いた。ここで、表1〜3に示される1Kとは炭素繊維を1000本収束した束、即ち1000本束の単位を意味し、1plyとはマンドレル7に巻回されたプリプレグの枚数を意味している。
(実施例2)
フープ層に引張弾性率が240GPaの炭素繊維を含むプリプレグを用いた。その他の製造条件は実施例1と同一とした。
(実施例3)
バイアス層に引張弾性率が240GPaの炭素繊維を含むプリプレグを用いた。その他の製造条件は実施例1と同一とした。
(実施例4)
フープ層に引張弾性率が240GPaの炭素繊維を含むプリプレグを用い、バイアス層に引張弾性率が240GPaの炭素繊維を含むプリプレグを用いた。その他の製造条件は実施例1と同一とした。
(比較例1)
4軸織物層4の横軸糸42及び斜交軸糸43に引張弾性率が240GPaの炭素繊維を1000本収束したものをそれぞれ用いた。その他の製造条件は実施例1と同一とした。
(比較例2)
4軸織物層4の横軸糸42及び斜交軸糸43に引張弾性率が240GPaの炭素繊維を1000本収束したものをそれぞれ用い、フープ層に引張弾性率が240GPaの炭素繊維を含むプリプレグを用いた。その他の製造条件は実施例1と同一とした。
(比較例3)
フープ層を省略し、その他の製造条件を実施例1と同一とした。
(比較例4)
4軸織物層4の横軸糸42及び斜交軸糸43に引張弾性率が240GPaの炭素繊維を1000本収束したものをそれぞれ用い、フープ層を省略した。その他の製造条件を実施例1と同一とした。
(比較例5)
4軸織物層4の横軸糸42及び斜交軸糸43に引張弾性率が240GPaの炭素繊維を1000本収束したものをそれぞれ用い、バイアス層に引張弾性率が240GPaの炭素繊維を含むプリプレグを用いた。その他の製造条件を実施例1と同一とした。
(比較例6)
4軸織物層4の横軸糸42及び斜交軸糸43に引張弾性率が240GPaの炭素繊維を1000本収束したものをそれぞれ用い、フープ層に引張弾性率が240GPaの炭素繊維を含むプリプレグを用い、バイアス層に引張弾性率が240GPaの炭素繊維を含むプリプレグを用いた。その他の製造条件を実施例1と同一とした。
(比較例7)
フープ層を省略し、バイアス層に引張弾性率が240GPaの炭素繊維を含むプリプレグを用いた。その他の製造条件を実施例1と同一とした。
(比較例8)
4軸織物層4の横軸糸42及び斜交軸糸43に引張弾性率が240GPaの炭素繊維を1000本収束したものをそれぞれ用いた。また、フープ層を省略し、バイアス層に引張弾性率が240GPaの炭素繊維を含むプリプレグを用いた。その他の製造条件を実施例1と同一とした。
(比較例9)
4軸織物層4及びフープ層を省略し、その他の製造条件を実施例1と同一とした。尚、この場合、4軸織物層4及びフープ層が省略された分、第4及び第5繊維強化樹脂プリプレグ14,15の厚みを大きくすることによって、シャフト1の剛性が他の実施例及び比較例と同じとなるように調整した。
(比較例10)
4軸織物層4を省略し、フープ層に引張弾性率が300GPaの炭素繊維を含むプリプレグを用い、バイアス層に引張弾性率が240GPaの炭素繊維を含むプリプレグを用いた。その他の製造条件を実施例1と同一とした。
(比較例11)
4軸織物層4を省略し、フープ層に引張弾性率が300GPaの炭素繊維を含むプリプレグを用い、バイアス層に引張弾性率が540GPaの炭素繊維を含むプリプレグを用いた。その他の製造条件を実施例1と同一とした。
<ばね定数の測定>
ばね定数の測定方法はゴルフクラブの認定基準及び基準確認方法(財団法人製品安全協会)のS型シャフトのへん平試験に準ずる。このへん平試験法では、先ず、各実施例及び各比較例のシャフト1についてそれらのグリップ端から50mmの位置で切断し、長さ50mmの試験片を作製する。そして、この試験片に対し負荷速度5mm/分で一定の荷重Pを加えたとき、荷重Pとそれによる試験片の変位量Δとから次式(1)を用いてばね定数Kを算出する。尚、本試験では、200N〜300Nの荷重を試験片に加えたときの変位量をΔとした。
K=P/Δ・・・(1)
また、ここでは、ばね定数の測定に用いた各試験片の外径及び肉厚も測定する。この場合、各試験片の中央付近、具体的には試験片の端部から25mmの位置で外径を3箇所測定し、それら測定値の平均を各試験片の外径として求めた。また、肉厚についても同様に測定して平均値を求めた。各実施例及び各比較例についてばね定数の測定に用いた試験片の外径(mm)及び肉厚(mm)をばね定数の測定結果と併せて表1〜3に示す。また、外径/肉厚に対応するばね定数の値を実施例及び比較例の実測値として図4のグラフにプロットする。図4中の丸印及び四角印は、実施例及び比較例におけるばね定数の実測値をそれぞれ示す。また、式(1)によって求められた試験片のばね定数Kを、ばね定数K’として以下に記載する。
<近似曲線比の算出方法>
先ず、市販されているゴルフクラブ12本を無作為に抽出し、各ゴルフクラブのシャフト1についてそれらのグリップ端から50mmの位置で切断し、50mmの試験片を作製する。これら試験片の外径(mm)、肉厚(mm)、ばね定数K’を、上記した実施例及び比較例の場合と同様な方法で求める。そして、市販の表計算ソフトを用い、各試験片のばね定数の実測値yと外径/肉厚の実測値xとの間の関係を求めた。その結果を、3次近似式(2)、及び相関度r2(3)で示す。図4中の菱形印は従来品におけるばね定数の実測値を示し、図4中の曲線は得られた近似式(2)を示す。式(3)によれば、従来品の実測値xとyとの間には非常に高い相関が認められる。
y=−0.1x3+6.1x2−125.4x+876.9・・・(2)
r2=0.830・・・(3)
次に、各実施例及び各比較例で得られた外径/肉厚の実測値を、上式(2)のxに代入してばね定数の近似値yを算出する。得られたばね定数の近似値yと、へん平試験により得られたばね定数の実測値yとの比を近似曲線比として求める。求めた近似曲線比の値を表1〜3に表す。ここで、近似曲線比は、近似値に対する有意差の有無を判定するための指標となり、その値が大きいほど、従来品に対して有意差が大きいことを示す。
Claims (7)
- 複数の繊維強化樹脂層を積層してなる繊維強化樹脂製のゴルフシャフトであって、
前記繊維強化樹脂層は4軸織物を成形用樹脂で強化した4軸織物層と、シャフトの長手方向と交差する方向に沿って延びる強化繊維を成形用樹脂で強化したフープ層とを含み、前記4軸織物はシャフトの長手方向に平行に延びる複数の縦軸糸、シャフトの長手方向に直交する方向に沿って延びる複数の横軸糸、シャフトの長手方向に対して左右に斜交する一組の複数の斜交軸糸から構成され、前記横軸糸及び斜交軸糸が高引張弾性率を有する強化繊維により形成されていることを特徴とするゴルフシャフト。 - 請求項1記載のゴルフシャフトにおいて、
前記フープ層に含まれる繊維はシャフトの長手方向に対して90°±3°の角度をもって交差することを特徴とするゴルフシャフト。 - 請求項1又は2記載のゴルフシャフトにおいて、
シャフトのグリップ部における肉厚と外径との比が18.0〜19.0の範囲に設定され、
同グリップ部のばね定数が21.0〜23.0の範囲に設定されていることを特徴とするゴルフシャフト。 - 請求項1〜3のうちいずれか一項に記載のゴルフシャフトにおいて、
前記4軸織物層はシャフトの最外層または最外層から2層目に配置されていることを特徴とするゴルフシャフト。 - 請求項1〜4のうちいずれか一項に記載のゴルフシャフトにおいて、
前記フープ層は前記4軸織物層の内側に配置されていることを特徴とするゴルフシャフト。 - 請求項1〜5のうちいずれか一項に記載のゴルフシャフトにおいて、
前記繊維強化樹脂層はシャフトの長手方向に対して斜交する強化繊維を成形用樹脂で強化したバイアス層を更に含むことを特徴とするゴルフシャフト。 - 請求項6記載のゴルフシャフトにおいて、
前記バイアス層は前記フープ層の内側に配置されていることを特徴とするゴルフシャフト。
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