JP2007000429A - ゴルフシャフト - Google Patents

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Abstract

【課題】 ばね定数を高くして圧縮による変形を極力抑制することのできるゴルフシャフトを提供する。
【解決手段】 シャフト1は、その外周面に近い位置に4軸織物層を備えている。4軸織物層を構成する斜交軸糸、及び横軸糸には、強化繊維として高引張弾性率を有する炭素繊維が用いられている。また、シャフト1は、4軸織物層の内側にフープ層を備えている。フープ層では、強化繊維がシャフト1の長手方向に対して略90°をなすように配置されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、タイミングの取り易さを向上させたゴルフシャフトに関する。
ゴルフクラブのスイング時におけるタイミングの取り方は、プレーヤーやゴルフシャフトの特性、重量、長さ、重心、硬さ等によりそれぞれ異なる。このタイミングを取り易くするために、ゴルフシャフトにはいろいろな改良が加えられている。例えば、タイミングに関連するゴルフシャフトの設計項目にシャフトフレックスがある。このシャフトフレックスは、ゴルフシャフトをそのグリップ近傍において固定し、ゴルフシャフトの先端部に一定の荷量を付加したときのしなり量や、固有振動数によって管理されることが知られている。
スイング中のシャフトのしなり量は、ゴルフシャフトの軸線方向の曲げによる変形と、同軸線に直交する径方向の圧縮による変形(扁平化)とが複合されたものである。圧縮による変形が大きいと、曲げによる変形の邪魔をして、ゴルファーがシャフトのしなり感を感じ難くなると共に、ゴルフシャフトの復元力も縮減されてしまい飛距離をロスするという問題が生じる。
従って、ゴルファーがタイミングの取り易いフレックスを選定する際には、ゴルフシャフトの径方向の剛性も考慮する必要がある。これら曲げによる変形と、圧縮による変形を同時に満足させるには、厚みの薄いプリプレグを幾重にも積層した多層材や多軸織物をシャフト用素材として採用することが知られている。
例えば、特許文献1又は特許文献2には、織物、特に3軸を主とした多軸織物により形成されたシャフトが記載されている。上記各文献によれば、3軸織物が擬似等方性を有することから、構造体の補強や生産性の向上を図ることができる。また、非特許文献1には、擬似等方性材料(例えば4軸織物)はあらゆる方向から負荷を作用させたとしても同様の特性を発揮する、という記載がなされている。更に、特許文献3には、4軸織物により形成されたゴルフシャフトが記載されている。同文献によれば、曲げ、捩り、圧縮剛性に優れ、あらゆる方向の力に対しても充分な強度を発揮できると共に、反応性が高く、復元力の良好なバランスのとれたゴルフシャフトを得ることができる。
特開昭58−76559号公報 特開平3−151989号公報 特開2000−245880号公報 繊維機械学会誌 社団法人日本繊維機械学会 1994年11月 第47巻、第11号 p.467−472
ゴルファーは、ゴルフクラブのスイング時(例えばトップオブスイングやコックの解放時等)に、シャフトのグリップ部、特にグリップ端から200mmまでの範囲における扁平度が大きくなることで違和感を感じることがある。この場合、ゴルフシャフトでは、同じ肉厚であれば外径が大きいほど扁平度が大きくなり、同じ外径であれば肉厚が薄いほど扁平度が大きくなる傾向にある。これに対処するため、圧縮による変形、即ち扁平化を極力抑制してスイング時に安定感を得るには、ゴルフシャフトのグリップ部、好ましくはグリップ端から200mmまでの範囲におけるばね定数を高くすることが要求されている。しかしながら、従来構成のゴルフシャフトでは、シャフトの外径に対する肉厚の寸法比によってばね定数が自ずと決められてしまうため、そのばね定数を充分に高くできず、圧縮による変形を抑制することができないという問題がある。
本発明の目的は、ばね定数を高くして圧縮による変形を極力抑制することのできるゴルフシャフトを提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、複数の繊維強化樹脂層を積層してなる繊維強化樹脂製のゴルフシャフトであって、前記繊維強化樹脂層は4軸織物を成形用樹脂で強化した4軸織物層と、シャフトの長手方向と交差する方向に沿って延びる強化繊維を成形用樹脂で強化したフープ層とを含み、前記4軸織物はシャフトの長手方向に平行に延びる複数の縦軸糸、シャフトの長手方向に直交する方向に沿って延びる複数の横軸糸、シャフトの長手方向に対して左右に斜交する一組の複数の斜交軸糸から構成され、前記横軸糸及び斜交軸糸が高引張弾性率を有する強化繊維により形成されていることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記フープ層に含まれる繊維はシャフトの長手方向に対して90°±3°の角度をもって交差することを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、シャフトのグリップ部における肉厚と外径との比が18.0〜19.0の範囲に設定され、同グリップ部のばね定数が21.0〜23.0の範囲に設定されていることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の発明において、前記4軸織物層はシャフトの最外層または最外層から2層目に配置されていることを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の発明において、前記フープ層は前記4軸織物層の内側に配置されていることを要旨とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のうちいずれか一項に記載の発明において、前記繊維強化樹脂層はシャフトの長手方向に対して斜交する強化繊維を成形用樹脂で強化したバイアス層を更に含むことを要旨とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6記載の発明において、前記バイアス層は前記フープ層の内側に配置されていることを要旨とする。
本発明によれば、ばね定数を高くして圧縮による変形を極力抑制することの可能なゴルフシャフトを提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態について図1〜図4を参照して説明する。
図1に示すように、ゴルフシャフト1(以下、単にシャフトと称す)では、その小径側の先端にヘッド2が装着され、大径側の後端にグリップ3が装着されている。シャフト1はテーパ状に形成され、その先端から後端に向かって漸次外径が大きくなっている。シャフト1は複数の繊維強化樹脂層を積層してなり、その全長は1143mmである。
図2に示すように、シャフト1は、強化繊維の配向角度が所定の角度となるように切り出された第1〜第5繊維強化樹脂プリプレグ11〜15と、4軸織物強化プリプレグ10とからなり、これらを積層することで略管状に形成されている。シャフト1は、第1〜第4繊維強化樹脂プリプレグ11〜14、4軸織物強化プリプレグ10、第5繊維強化樹脂プリプレグ15の順に各プリプレグ10〜15をマンドレル7に巻き付けて積層することにより形成されている。尚、シャフト1の先端部及び後端部には、通常、シャフト1の補強を目的として、前記各プリプレグ10〜15とは別に繊維強化樹脂プリプレグ(図示せず)が部分的に巻き付けられている。
第1〜第5繊維強化樹脂プリプレグ11〜15及び4軸織物強化プリプレグ10には、いずれも強化繊維として炭素繊維が用いられ、マトリックス樹脂としてエポキシ樹脂が用いられている。強化繊維としては、炭素繊維に限定されるものではなく、ガラス繊維、アラミド繊維、ボロン繊維、芳香族ポリアミド繊維、芳香族ポリエステル繊維、超高分子ポリエチレン繊維等も用いることができる。また、マトリックス樹脂としては、エポキシ系樹脂に代表される熱硬化性樹脂が好ましく、例えば、不飽和ポリエステル系樹脂、フェノール系樹脂、メラミン系樹脂、ユリア系樹脂、ジアリルフタレート系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリイミド系樹脂、ケイ素樹脂等が挙げられる。
図3に示すように、4軸織物強化プリプレグ10は4軸織物層4によって形成されている。4軸織物層4は、相互に直交するように織られた複数の縦軸糸41と複数の横軸糸42とを備え、更に縦軸糸41及び横軸糸42に対して左右(+方向と−方向)に交差するように織られた一組の斜交軸糸43を備えている。4軸織物層4の縦軸糸41はシャフト1の長手方向に対して平行に配置され、横軸糸42はシャフト1の長手方向に対して垂直に配置され、斜交軸糸43はシャフト1の長手方向に対して斜交するように配置されている。
縦軸糸41には、シャフト1の軸線に沿った曲げ方向に対して強度が必要とされる。このため、縦軸糸41には高引張強度を有する強化繊維が用いられる。この場合、強化繊維としては、例えば、引張強度が4000MPa〜7000MPaの炭素繊維を用いることが好ましい。
横軸糸42には、ゴルファーの力量が強くなるほどばね定数の高い材料が必要とされる。ここで、ゴルファーの力量は、ヘッドスピードとスイング時におけるシャフト1の最大たわみ量とによって表すことができる。ヘッドスピードが速くなるほど、また、シャフト1の最大たわみ量が多くなるほど重く、かつ硬いシャフト1が必要とされる。よって、シャフト1が重くなるほど、また硬くなるほど、横軸糸42に採用する強化繊維の引張弾性率は高い方が良い。このため、横軸糸42には高引張弾性率を有する強化繊維が用いられる。
横軸糸42を形成する強化繊維として、引張弾性率が240GPa〜800GPaの炭素繊維を用いることが好ましい。同様の効果を得るために、炭素繊維の繊度を上げたり、一本の横軸糸42を構成するための収束された繊維数(フィラメント数)を多くしたりする方法を採用することもできる。その場合、シャフト1の表面に生じる凹凸が大きくなるため、シャフト1を形成する最外層の研磨代を多くする必要がある。このような観点から、4軸織物層4の強化繊維の繊度は50tex〜200texであることが好ましい。尚、繊度の単位texは繊維1000m当たりのg数に等しい値である(1tex=1g/1000m)。
横軸糸42を形成する強化繊維は、ゴルファーの力量が高くなるほど、引張弾性率が高い方が好ましいが、高引張弾性率の繊維ほど繊維の引張強度が低くなる傾向にある。そのため、横軸方向に繊維を織る工程においては、繊維破断による歩留まりの影響が大きくなることがある。従って、横軸糸42の引張弾性率に関しては、240GPa〜500GPaの炭素繊維を用いることが更に好ましい。
斜交軸糸43はシャフト1のばね定数に影響を及ぼすことから、このばね定数を大きくするため、斜交軸糸43には高引張弾性率を有する強化繊維が用いられる。この場合、斜交軸糸43を形成する強化繊維として、引張弾性率が400GPa〜800GPaの炭素繊維を用いるのが好ましい。引張弾性率が高いほど好ましいが、斜交軸に沿って繊維を織る工程において、引張弾性率が高くなるほど繊維の引張強度が低くなる傾向にある。従って、斜交軸糸43の引張弾性率に関しては、400GPa〜500GPaの炭素繊維を用いることが更に好ましい。
斜交軸糸43に用いられる強化繊維では、+方向斜交軸と−方向斜交軸とにおける特性を同一にすることが好ましい。また、斜交軸糸43の強化繊維については、シャフト1の軸線に対する配向角度が±45°となるように配置することがより好ましい。これは、+方向と−方向とで特性が異なると、シャフト1の捻り特性において異方性を有するためである。
このような4軸織物強化プリプレグ10では、シャフト1について所望のばね定数を得るため、プリプレグ10に含まれる樹脂量を少なくするのが好ましい。これは、プリプレグ10の樹脂含有量が多くなると、その分、シャフト1の肉厚が大きくなり、それに伴って、シャフト1の外径/肉厚に対するばね定数が低くなるためである。
また、4軸織物強化プリプレグ10、第1〜第5繊維強化樹脂プリプレグ11〜15に含まれる樹脂量の割合は、シャフト1のばね定数や作り易さの観点から、各プリプレグ10〜15の重量に対し20wt%〜50wt%の範囲に設定されることが好ましい。また、全てのプリプレグ10〜15に使用される樹脂量のシャフト1全体に占める割合は、20wt%〜30wt%の範囲に設定されることが好ましい。
また、本発明の目的を効率的に達成するためには、4軸織物層4を含む4軸織物強化プリプレグ10をシャフト1の最外層に配置するのがより効果的であるが、製法や外観上の要求によっては、最外層に限定されず、最外層により近い位置、具体的には最外側の層から2層目までに配置するのが好ましい。
繊維強化樹脂製のシャフト1を、所謂シートラッピング製法で形成する場合は、第1〜第4繊維強化樹脂プリプレグ11〜14、4軸織物強化プリプレグ10、第5繊維強化樹脂プリプレグ15の順に各プリプレグ10〜15をマンドレル7に卷回した後に、ラッピングテープを巻き付けて固定する。そして、これを硬化成形した後、ラッピングテープを取り除き、表面を研磨し、更に塗装して、完成品としてのシャフト1を得る。この製法を採用する場合、研磨代を確保するため、4軸織物強化プリプレグ10の外側に第5繊維強化樹脂プリプレグ15が設けられる。この場合、第5繊維強化樹脂プリプレグ15の厚みは0.02mm〜0.15mmであることが好ましい。
この範囲内で、第5繊維強化樹脂プリプレグ15の厚みは4軸織物層4の強化繊維の太さに応じて調整される。第5繊維強化樹脂プリプレグ15の厚みが0.02mm以下であると、表面研磨により4軸織物層4の強化繊維が削り取られて、シャフト1の性能に悪影響を及ぼすおそれがある。一方、第5繊維強化樹脂プリプレグ15の厚みが0.15mm以上であると、表面から4軸織物層4までの距離が大きくなるため、4軸織物層4をシャフト1の外側に配置して得られる効果が小さくなる。
但し、以下の場合には、第5繊維強化樹脂プリプレグ15の厚みを大きくする必要がある。即ち、4軸織物層4の各軸糸41,42,43は通常1000本〜6000本の炭素繊維を収束して形成されるが、繊度の大きい炭素繊維フィラメントを収束して各軸糸41,42,43を形成した場合、各軸糸41,42,43の交点で4軸織物層4の厚みが大きくなる。そのため、シャフト1の表面を滑らかにする場合に研磨代を多く取る必要があり、その研磨代を確保するために第5繊維強化樹脂プリプレグ15の厚みを厚くする必要がある。
硬化成形後の研磨を必要としない製法、例えば、ラッピングテープの代わりに伸縮自在のチューブでプリプレグ10〜15を被覆して成形する方法、内圧成形法を採用する場合や、シートラッピング製法であっても研磨を必要としない場合には、シャフト1の最外層に4軸織物強化プリプレグ10を用いることができる。
第1及び第2繊維強化樹脂プリプレグ11,12は、シャフト1の全長にわたり2〜4回巻回して配設するもので、強化繊維がシャフト1の長手方向に対して±30°〜±65°をなすように配置されている。第1及び第2繊維強化樹脂プリプレグ11,12からなる層はバイアス層と称され、スイング時のシャフト1のねじれ角度を決めるために配設されている。一般的には、ヘッドの慣性モーメントが大きい場合やヘッドスピードの速いゴルファーの場合、ゴルフクラブのスイング時にねじれ角度を小さく抑えるためバイアス層に高引張弾性率の強化繊維が用いられる。一方、ヘッドの慣性モーメントが小さい場合やヘッドスピードが遅い場合、バイアス層に高引張強度を有する強化繊維が用いられる。
第3繊維強化樹脂プリプレグ13は、シャフト1の全長にわたり1回巻回して配設するもので、強化繊維がシャフト1の長手方向に対して略90°、具体的には、シャフト1の軸線に対して90°±3°をなすように配置されている。第3繊維強化樹脂プリプレグ13からなる層はフープ層と称され、4軸織物層4と組合わせてシャフト1を形成することによって、同シャフト1のばね定数を飛躍的に高くすることが可能になり、シャフト1に生じる圧縮による変形、即ちシャフト1の扁平化を効果的に抑制することができる。また、このフープ層は、上記したバイアス層と4軸織物層とに組み合わされることによっても、シャフト1のばね定数を高くすることができ、シャフト1の扁平化をより効果的に抑制することができる。
第4及び第5繊維強化樹脂プリプレグ14,15は、シャフト1の全長にわたり1〜2回巻回して配設するもので、強化繊維がシャフト1の長手方向に対して略平行となるように配置されている。尚、第5繊維強化樹脂プリプレグ11については、上述したように、製法によっては使用されない場合がある。
本実施形態において、シャフト1はシートワインディング製法を用いて形成されている。このシートワインディング製法では、先ず、マンドレル7の外周に第1〜第4繊維強化樹脂プリプレグ11〜14、4軸織物強化プリプレグ10、第5繊維強化樹脂プリプレグ15をこの順で巻き付けて積層し、その外周をラッピングテープで巻き締めることにより筒状の積層体を得る。そして、こうして形成された積層体を加熱及び加圧して硬化させた後に、同積層体からマンドレル7を引き抜くことによりシャフト1を得ることができる。
こうして形成されたシャフト1については、少なくともグリップ部における外径と肉厚との比(外径/肉厚)が18.0〜19.0の範囲に設定され、同グリップ部のばね定数は21.0〜23.0の範囲に設定されるのが好ましい。これは、シャフト1のばね定数が21.0よりも小さいと、圧縮による変形、即ちシャフト1の扁平化が抑制されず、スイング時に優れた安定感を得ることができないためである。また、シャフト1のばね定数が23.0よりも大きいと、シャフト1の曲げ強度の低下を招くためである。
また、シャフト1全体に占めるフープ層の体積比率と4軸織物層4の体積比率と和が24.0%〜26.0%の範囲に設定されているときには、シャフト1の質量が45インチ(1143mm)長さ換算で50.0g〜60.0gの範囲に設定されるのが好ましい。これは、シャフト1の質量が50.0gよりも小さいと、シャフト1のばね定数が充分に高められず圧縮による変形が抑制されないためであり、また、同質量が60.0gよりも大きいと、シャフト1の曲げ強度が低下して信頼性の低下を招くためである。また、上記体積比率が24.0%よりも小さいと圧縮による変形が抑制されないおそれがあり、また、同体積比率が26.0%よりも大きいとシャフト1の強度が低下するおそれがある。
次に、各実施例1〜4及び各比較例1〜11を挙げて本実施形態を更に具体的に説明する。各実施例及び各比較例のシャフト1の製造条件を表1〜表3に示す。尚、各実施例及び各比較例では、各層の厚みを調整することによりシャフト1の質量及び曲げ剛性がほぼ同じに設定されている。
Figure 2007000429
Figure 2007000429
Figure 2007000429

(実施例1)
本実施形態で示された製造方法を用いて、4軸織物強化プリプレグ10、及び第1〜第5繊維強化樹脂プリプレグ11〜15を積層して実施例1における1143mmの長さのシャフト1を形成した。この場合、4軸織物層4の斜交軸糸43及び横軸糸42に引張弾性率が385GPaの炭素繊維を3000本収束したものをそれぞれ用い、縦軸糸41に引張弾性率が240GPaの炭素繊維を1000本収束したものを用いた。ここで、表1〜3に示される1Kとは炭素繊維を1000本収束した束、即ち1000本束の単位を意味し、1plyとはマンドレル7に巻回されたプリプレグの枚数を意味している。
フープ層を形成する第3繊維強化樹脂プリプレグ13に引張弾性率が445GPaの炭素繊維を合成樹脂中に含浸させてなるプリプレグを用いた。また、第3繊維強化樹脂プリプレグ13にその成型厚みが0.047mmのものを用いた。
バイアス層を形成する第1及び第2繊維強化樹脂プリプレグ11,12に引張弾性率が540GPaの炭素繊維を含むプリプレグを用いた。また、第1及び第2繊維強化樹脂プリプレグ11,12にその成型厚みが0.081mmのものを用いた。
表には示さないが、第4及び第5繊維強化樹脂プリプレグ14,15に引張弾性率が300GPaの炭素繊維を含むプリプレグを用いた。第1〜第5繊維強化樹脂プリプレグ11〜15として各プリプレグに含有される樹脂の割合(樹脂含有率)が25wt%のものを用いた。
尚、表1〜3中、4軸層比率(%)及びフープ層比率(%)は、シャフト1全体に占める4軸織物層4、フープ層の体積比率をそれぞれ示している。また、質量(g)はシャフト1の総質量を示している。
(実施例2)
フープ層に引張弾性率が240GPaの炭素繊維を含むプリプレグを用いた。その他の製造条件は実施例1と同一とした。
(実施例3)
バイアス層に引張弾性率が240GPaの炭素繊維を含むプリプレグを用いた。その他の製造条件は実施例1と同一とした。
(実施例4)
フープ層に引張弾性率が240GPaの炭素繊維を含むプリプレグを用い、バイアス層に引張弾性率が240GPaの炭素繊維を含むプリプレグを用いた。その他の製造条件は実施例1と同一とした。
(比較例1)
4軸織物層4の横軸糸42及び斜交軸糸43に引張弾性率が240GPaの炭素繊維を1000本収束したものをそれぞれ用いた。その他の製造条件は実施例1と同一とした。
(比較例2)
4軸織物層4の横軸糸42及び斜交軸糸43に引張弾性率が240GPaの炭素繊維を1000本収束したものをそれぞれ用い、フープ層に引張弾性率が240GPaの炭素繊維を含むプリプレグを用いた。その他の製造条件は実施例1と同一とした。
(比較例3)
フープ層を省略し、その他の製造条件を実施例1と同一とした。
(比較例4)
4軸織物層4の横軸糸42及び斜交軸糸43に引張弾性率が240GPaの炭素繊維を1000本収束したものをそれぞれ用い、フープ層を省略した。その他の製造条件を実施例1と同一とした。
(比較例5)
4軸織物層4の横軸糸42及び斜交軸糸43に引張弾性率が240GPaの炭素繊維を1000本収束したものをそれぞれ用い、バイアス層に引張弾性率が240GPaの炭素繊維を含むプリプレグを用いた。その他の製造条件を実施例1と同一とした。
(比較例6)
4軸織物層4の横軸糸42及び斜交軸糸43に引張弾性率が240GPaの炭素繊維を1000本収束したものをそれぞれ用い、フープ層に引張弾性率が240GPaの炭素繊維を含むプリプレグを用い、バイアス層に引張弾性率が240GPaの炭素繊維を含むプリプレグを用いた。その他の製造条件を実施例1と同一とした。
(比較例7)
フープ層を省略し、バイアス層に引張弾性率が240GPaの炭素繊維を含むプリプレグを用いた。その他の製造条件を実施例1と同一とした。
(比較例8)
4軸織物層4の横軸糸42及び斜交軸糸43に引張弾性率が240GPaの炭素繊維を1000本収束したものをそれぞれ用いた。また、フープ層を省略し、バイアス層に引張弾性率が240GPaの炭素繊維を含むプリプレグを用いた。その他の製造条件を実施例1と同一とした。
(比較例9)
4軸織物層4及びフープ層を省略し、その他の製造条件を実施例1と同一とした。尚、この場合、4軸織物層4及びフープ層が省略された分、第4及び第5繊維強化樹脂プリプレグ14,15の厚みを大きくすることによって、シャフト1の剛性が他の実施例及び比較例と同じとなるように調整した。
(比較例10)
4軸織物層4を省略し、フープ層に引張弾性率が300GPaの炭素繊維を含むプリプレグを用い、バイアス層に引張弾性率が240GPaの炭素繊維を含むプリプレグを用いた。その他の製造条件を実施例1と同一とした。
(比較例11)
4軸織物層4を省略し、フープ層に引張弾性率が300GPaの炭素繊維を含むプリプレグを用い、バイアス層に引張弾性率が540GPaの炭素繊維を含むプリプレグを用いた。その他の製造条件を実施例1と同一とした。
そして、各実施例及び各比較例のシャフト1について、以下の方法によりばね定数の測定を行った。ばね定数の測定結果を表1〜3に示す。
<ばね定数の測定>
ばね定数の測定方法はゴルフクラブの認定基準及び基準確認方法(財団法人製品安全協会)のS型シャフトのへん平試験に準ずる。このへん平試験法では、先ず、各実施例及び各比較例のシャフト1についてそれらのグリップ端から50mmの位置で切断し、長さ50mmの試験片を作製する。そして、この試験片に対し負荷速度5mm/分で一定の荷重Pを加えたとき、荷重Pとそれによる試験片の変位量Δとから次式(1)を用いてばね定数Kを算出する。尚、本試験では、200N〜300Nの荷重を試験片に加えたときの変位量をΔとした。

K=P/Δ・・・(1)

また、ここでは、ばね定数の測定に用いた各試験片の外径及び肉厚も測定する。この場合、各試験片の中央付近、具体的には試験片の端部から25mmの位置で外径を3箇所測定し、それら測定値の平均を各試験片の外径として求めた。また、肉厚についても同様に測定して平均値を求めた。各実施例及び各比較例についてばね定数の測定に用いた試験片の外径(mm)及び肉厚(mm)をばね定数の測定結果と併せて表1〜3に示す。また、外径/肉厚に対応するばね定数の値を実施例及び比較例の実測値として図4のグラフにプロットする。図4中の丸印及び四角印は、実施例及び比較例におけるばね定数の実測値をそれぞれ示す。また、式(1)によって求められた試験片のばね定数Kを、ばね定数K’として以下に記載する。
<近似曲線比の算出方法>
先ず、市販されているゴルフクラブ12本を無作為に抽出し、各ゴルフクラブのシャフト1についてそれらのグリップ端から50mmの位置で切断し、50mmの試験片を作製する。これら試験片の外径(mm)、肉厚(mm)、ばね定数K’を、上記した実施例及び比較例の場合と同様な方法で求める。そして、市販の表計算ソフトを用い、各試験片のばね定数の実測値yと外径/肉厚の実測値xとの間の関係を求めた。その結果を、3次近似式(2)、及び相関度r(3)で示す。図4中の菱形印は従来品におけるばね定数の実測値を示し、図4中の曲線は得られた近似式(2)を示す。式(3)によれば、従来品の実測値xとyとの間には非常に高い相関が認められる。

y=−0.1x+6.1x−125.4x+876.9・・・(2)

=0.830・・・(3)

次に、各実施例及び各比較例で得られた外径/肉厚の実測値を、上式(2)のxに代入してばね定数の近似値yを算出する。得られたばね定数の近似値yと、へん平試験により得られたばね定数の実測値yとの比を近似曲線比として求める。求めた近似曲線比の値を表1〜3に表す。ここで、近似曲線比は、近似値に対する有意差の有無を判定するための指標となり、その値が大きいほど、従来品に対して有意差が大きいことを示す。
表1〜3に示すように、実施例1〜4では近似曲線比について1.52以上の値を得ることができたが、比較例1〜11では近似曲線比について1.32以下の値しか得られなかった。つまり、実施例では、同じ外径/肉厚であれば、近似値に比して明らかに高い(50%以上)の値のばね定数を得ることができたが、比較例では近似値に対して有意差の無い値のばね定数しか得られなかった。これは、比較例1,2,5,6では、4軸織物層4を構成する斜交軸糸43及び横軸糸42に高引張弾性率の炭素繊維が採用されておらず、そのため、シャフト1のばね定数が充分に高められなかったものと推定される。また、比較例3,4,7,8ではフープ層が省略され、比較例9,10,11では4軸織物層4が省略されており、そのため、シャフト1のばね定数が充分に高められなかったものと推定される。
また、「プロゴルファーは、2つのシャフトのばね定数の差が5%あれば、2つのシャフトを区別できるが、一般にゴルファーが2つのシャフトを区別するには、ばね定数の差が30%以上あることが必要である。」との本発明者らの知見により、実施例1〜4のシャフト1については、比較例1〜11のどれに対しても、一般ゴルファーが違いを感じるものである。各実施例ではシャフト1のばね定数が充分に高められた結果、圧縮による変形、即ちシャフト1の扁平化が極力抑制されてスイング時に優れた安定感が得られることが確認された。
上記以外にも、実施例1と実施例2、比較例1と比較例2、比較例5と比較例6の比較によれば、フープ層の強化繊維の引張弾性率がシャフト1のばね定数に及ぼす影響は小さいことが確認された。また、実施例1と実施例3、比較例10と比較例11の比較によれば、バイアス層の強化繊維の引張弾性率がシャフト1のばね定数に及ぼす影響も小さいことが確認された。また、実施例1と比較例1の比較によれば、4軸織物層4の斜交軸糸43及び横軸糸42に高引張弾性率の炭素繊維を採用するだけでもシャフト1のばね定数を高くできることが確認された。また、実施例1と比較例1、実施例2と比較例3、実施例3と比較例7の比較によれば、シャフト1のばね定数に関してフープ層の有無による影響と、4軸織物層4を構成する横軸糸42及び斜交軸糸43の引張弾性率による影響とがほぼ同程度であることが確認された。
本実施形態におけるゴルフシャフトの全体構成を示す正面図。 同じくゴルフシャフトを構成する各繊維強化樹脂プリプレグを説明するための説明図。 4軸織物層の構成を示す部分拡大正面図。 ゴルフシャフトの外径に対する肉厚の寸法比とばね定数との関係を示すグラフ。
符号の説明
1…ゴルフシャフト、2…ヘッド、3…グリップ、4…4軸織物層、7…マンドレル、10…4軸織物強化プリプレグ、11…第1繊維強化樹脂プリプレグ、12…第2繊維強化樹脂プリプレグ、13…第3繊維強化樹脂プリプレグ、14…第4繊維強化樹脂プリプレグ、15…第5繊維強化樹脂プリプレグ、41…縦軸糸、42…横軸糸、43…斜交軸糸。

Claims (7)

  1. 複数の繊維強化樹脂層を積層してなる繊維強化樹脂製のゴルフシャフトであって、
    前記繊維強化樹脂層は4軸織物を成形用樹脂で強化した4軸織物層と、シャフトの長手方向と交差する方向に沿って延びる強化繊維を成形用樹脂で強化したフープ層とを含み、前記4軸織物はシャフトの長手方向に平行に延びる複数の縦軸糸、シャフトの長手方向に直交する方向に沿って延びる複数の横軸糸、シャフトの長手方向に対して左右に斜交する一組の複数の斜交軸糸から構成され、前記横軸糸及び斜交軸糸が高引張弾性率を有する強化繊維により形成されていることを特徴とするゴルフシャフト。
  2. 請求項1記載のゴルフシャフトにおいて、
    前記フープ層に含まれる繊維はシャフトの長手方向に対して90°±3°の角度をもって交差することを特徴とするゴルフシャフト。
  3. 請求項1又は2記載のゴルフシャフトにおいて、
    シャフトのグリップ部における肉厚と外径との比が18.0〜19.0の範囲に設定され、
    同グリップ部のばね定数が21.0〜23.0の範囲に設定されていることを特徴とするゴルフシャフト。
  4. 請求項1〜3のうちいずれか一項に記載のゴルフシャフトにおいて、
    前記4軸織物層はシャフトの最外層または最外層から2層目に配置されていることを特徴とするゴルフシャフト。
  5. 請求項1〜4のうちいずれか一項に記載のゴルフシャフトにおいて、
    前記フープ層は前記4軸織物層の内側に配置されていることを特徴とするゴルフシャフト。
  6. 請求項1〜5のうちいずれか一項に記載のゴルフシャフトにおいて、
    前記繊維強化樹脂層はシャフトの長手方向に対して斜交する強化繊維を成形用樹脂で強化したバイアス層を更に含むことを特徴とするゴルフシャフト。
  7. 請求項6記載のゴルフシャフトにおいて、
    前記バイアス層は前記フープ層の内側に配置されていることを特徴とするゴルフシャフト。
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