JP2006527008A - 超音波導入スキンケアデバイス - Google Patents

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Abstract

皮膚を通じて人体に超音波を印加する超音波印加装置を用いて、皮膚を通じて人体に皮膚活性剤を浸透させるための、以下の(1)及び(2)を含むことを特徴とするデバイス:(1)以下の(a)、(b)、(c)及び(d)を含み、実質的に界面活性剤を含まない組成物:(a)安全且つ有効な量の皮膚活性剤;(b)該組成物に約1,000mPas〜約1,000,000mPasの粘度を与える粘性化剤;(c)約0.1%〜約30%の水溶性保湿剤;(d)水性キャリア;(2)以下の(e)及び(f)を含む超音波印加装置:(e)周波数約3MHz〜約10MHz、強度約0.1W/cm2〜約2W/cm2で超音波を皮膚に印加するための印加素子;(f)該印加素子の印加条件を制御するための制御素子、を開示する。

Description

本発明は、組成物と超音波印加装置とを含むスキンケアデバイスに関する。該デバイスは、皮膚活性剤の皮膚への浸透の改善をもたらすと同時に、一般消費者が使用するのに安全でもある。本発明はさらに、組成物を塗布しまた特定の周波数の超音波を印加することによって皮膚を処置する方法に関する。
皮膚の過剰な色素沈着(加齢斑、そばかす、染み、黒ずみ、不均質な色調など)、しわ、及び通常は皮膚の老化又はヒトの皮膚に対する環境による損傷に関連する他の慢性的変化を遅延させ、最小限に抑え、又はなくすことまでもする、皮膚のための様々な処置が提案される。そのような処置は、パック及びマスクのような特殊な化粧品の適用やビタミン類の経口摂取から、ケミカルピーリング、レーザー手術、光美顔術、及び他の処置にまでわたる。一般に、有効な処置には、より長い時間、身体的拘束、及び経済的投資が必要と考えられている。有効であり、しかも消費者が自分で処置を提供できるような、安全且つ手ごろな価格の処置が、強く要望されている。PCT国際出願WO98/51255は、専門家の助けなしに素人が使用するのに適した多数の安全機能を有する超音波印加デバイスを教示している。そのような種類の処置は、消費者が家庭で自分の判断でその処置を行えるので、一般消費者にとって魅力的である。
試剤を経皮的に送達するために超音波を使用することは、一般に「超音波導入(sonophoresis)」又は「音波導入(phonophoresis)」と呼ばれ、当該技術分野において公知であり、例えば、英国特許公開1577551(GB publication 1577551)、PCT国際公開特許WO88/00001、PCT国際公開特許WO91/12772、PCT国際公開特許WO94/08655、米国特許第5267985、PCT国際公開特許WO97/04832、米国特許第5445611、PCT国際公開特許WO97/40679、PCT国際公開特許WO99/51295、米国特許第6066123、日本特許公報A−11−335271(Japanese patent publication A-11-335271)、米国特許出願公開2002−55702(US publication 2002-55702)、及びPCT国際公開特許WO00/21605で知られている。超音波が皮膚に浸透する深さは、周波数に反比例する。より低い周波数の超音波は、組織の深部に効果をもたらすと考えられており、したがって効果的に診断に使用されるが、より高い周波数は、皮膚の表面に関してより多くの効果をもたらすと考えられている。PCT国際公開特許WO88/00001は、薬物を効果的に循環系に送達するための、約2.5MHz以下の周波数での超音波の使用を教示している。皮膚の表皮に、効果、例えば皮膚の表皮にとって有益な活性成分の浸透の改善をもたらすには、より高周波の超音波が有効である。同時係属中の日本特許出願2002−012143(Copending Japanese patent application 2002-012143)は、皮膚活性剤の送達のためのより高周波の使用を記載している。
一般消費者にとって安全且つ有効なスキンケア処置を提供するには、さらなる改良が望ましい。例えば、超音波印加との併用が提案されている水性ゲルキャリアは、皮膚活性剤の表皮基底への有効な送達に関して満足のいくものではなく、さらに、化粧品に比べて皮膚に良好な審美的/感覚的効果をもたらすことに関しても満足のいくものではなかった。他の例では、超音波印加デバイスは、超音波をより高周波で印加するときでさえ有効に作動する安全機能を提供することに関して満足のいくものではなかった。
以上を踏まえて、皮膚活性剤と超音波印加との複合使用によって安全且つ有効なスキンケア処置の効果をもたらすスキンケアデバイス又は方法が必要とされている。具体的には、超音波印加装置と併せて使用したときに、超音波を効果的に皮膚へと送達でき、安定であり、同時に、肌触りにべたつきを残すことなく皮膚に滑らかさ及び潤いを与える組成物が必要とされている。また同時に、超音波の周波数及び強度を安全且つ有効なレベルで提供する制御素子を有する超音波印加装置が必要とされている。
既存の技術には、本発明の利点及び効果のすべてを提供するものは存在しない。
本発明は、皮膚を通じて人体に超音波を印加する超音波印加装置を用いて、皮膚を通じて人体に皮膚活性剤を浸透させるための、以下の(1)及び(2)を含むことを特徴とし:
(1)以下の(a)、(b)、(c)及び(d)を含み、実質的に界面活性剤を含まない組成物:
(a)安全且つ有効な量の皮膚活性剤;
(b)該組成物に約1,000mPas〜約1,000,000mPasの粘度を与える粘性化剤;
(c)約0.1%〜約30%の水溶性保湿剤;
(d)水性キャリア;
(2)以下の(e)及び(f)を含む該超音波印加装置:
(e)周波数約3MHz〜約10MHz、強度約0.1W/cm2〜約2W/cm2で超音波を皮膚に印加するための印加素子;
(f)該印加素子の印加条件を制御するための制御素子
を含むデバイスを対象とする。
本発明は、前述の組成物を皮膚に適用する工程;及び前述の超音波印加装置によって皮膚の表面に超音波を印加する工程を含む皮膚を処置する方法であって、該組成物が、超音波印加装置によって皮膚に超音波を印加するための媒質として使用される方法も対象とする。
本発明のこれら及びその他の特徴、態様、並びに利点は、添付の特許請求の範囲と共に本開示を読めば、当業者には明らかになる。
本明細書は、本発明を特に指摘し明確に請求する特許請求の範囲をもって結論づけられるが、本発明は以下の説明からよりよく理解されるものと考えられる。
すべての引用文献は、その全体が本明細書に参考として組み込まれる。いかなる参照文献の引用も、特許請求される本発明に対する従来技術としての有用性についての決定に関する容認ではない。
本明細書で「含む」とは、最終結果に影響を与えない他の要素を追加できることを意味する。この用語は、「から成る」及び「から本質的に成る」という用語を包含する。
特に指定のない限り、百分率、割合、及び比率は、すべて本発明の組成物の総重量を基準とする。このような重量は、すべて、列挙成分に関するときには活性レベルに基づいており、したがって市販物質に含まれることのあるキャリア又は副生成物は含まれない。
本明細書で有用な活性物質及び他の成分のような成分は、すべて、美容的及び/若しくは治療的な効果又はそれらが想定される作用様式によって分類又は記載されることがある。ただし、本明細書で有用な活性物質及び他の成分が、場合によっては、複数の美容的及び/若しくは治療的な効果をもたらすことがあり、又は複数の作用様式で作用することがあることを理解すべきである。したがって、本明細書での分類は、便宜上なされるものであって、成分を特に記載した用途又は列挙用途に限定しようとするものではない。
(スキンケアデバイス及び使用方法)
本デバイスは、組成物と超音波印加装置とを含み、安全且つ有効な形でスキンケア効果をもたらす。該デバイスは、皮膚活性剤の皮膚への浸透の改善をもたらすと同時に、一般消費者が使用するのに安全でもある。組成物中に含有される皮膚活性剤のスキンケア効果は、周波数約3MHz〜約10MHzで超音波を印加することによって高められるので、処置の有効性は、本組成物の独立使用に比べて高い。
周波数に加え、超音波の強度も重要である。より高周波の超音波のエネルギーは、皮膚のより浅い部分で消費されるので、この領域での発熱は、より大きい。ゆえに、強度が大きいほど発熱が大きくなり、火傷などの皮膚疾患が懸念事項となる。他方で、皮膚処理剤の皮膚浸透を向上させるには、ある程度の強度が必要である。本発明では、超音波の強度は、皮膚の単位表面積(surface area)当たり約0.1W/cm2〜約2W/cm2である。
本デバイスでは、本組成物は、本装置によって皮膚に超音波を印加するための媒質として使用される。したがって、本装置によって超音波が印加されるときには、本組成物は、本装置と皮膚との間の空間に存在しており、本組成物の量は、そのような空間をほぼ満たし、且つ本装置を皮膚の表面に沿って移動させるのに十分な量である。好ましくは、本装置と皮膚との間の空間に空気が存在しない。理論に束縛されるものではないが、本組成物の浸透は、超音波の印加によって角質層の細胞間脂質が緩む結果として向上すると考えられている。さらに、本組成物のレオロジーは、本装置を皮膚の表面に沿って移動させ、また同時に超音波を効果的に送達もし、且つ超音波印加によって生じる振動及び熱にも関わらず安定なゲル構造を維持するのに特に適していると考えられている。
(1)組成物
(a)皮膚活性剤
本組成物は、安全且つ有効な量の皮膚活性剤を含む。本明細書で使用するとき、用語「皮膚活性剤」は、皮膚、毛髪又は爪の上の適用領域に美容的及び/又は治療的な効果をもたらす活性成分を意味する。本明細書で有用な皮膚活性剤としては、皮膚美白剤、抗ニキビ剤、皮膚軟化剤、非ステロイド系抗炎症剤、局所麻酔薬、人工日焼け剤、消毒剤、抗菌及び抗真菌活性物質、皮膚鎮静剤、日焼け止め剤、皮膚バリア修復剤、しわ防止剤、皮膚萎縮防止活性物質、脂質、皮脂阻害物質、皮脂阻害物質、皮膚感覚剤、タンパク質分解酵素阻害物質、皮膚引き締め剤、かゆみ止め剤、発毛阻害物質、落屑酵素強化剤、グリケーション防止剤、並びにこれらの混合物が挙げられる。一般に、本組成物は、少なくとも1つの皮膚活性剤を約0.001%〜約30%、好ましくは約0.001%〜約10%含む。
皮膚活性剤の種類及び量は、特定の試剤を含めることが組成物の安定性に影響を及ぼさないように選択される。例えば、組成物の安定性の観点からは水溶性試剤が好ましいが、非水溶性剤も、それが粘性化剤及び/又は任意の低級アルキルアルコールキャリアと分散できる、したがって本組成物の安定性に影響を及ぼさない程度まで含めてよい。本明細書で皮膚活性剤に関する用語「水溶性」は、周囲温度で十分な量の水に溶解させたときに完全に溶解して透明な溶液を作る化合物に関する。
本明細書で有用な皮膚美白剤は、処理前に比べて色素沈着を改善する活性成分を指す。理論に束縛されるものではないが、本組成物に皮膚美白剤を使用することは、本装置によって提供される周波数が、表皮、特にメラニンが生成されるメラノサイト領域を効果的に刺激するので、特に有用である。皮膚美白剤と超音波印加との併用は、相乗的な皮膚美白効果をもたらすと考えられている。
本明細書で有用な皮膚美白剤としては、アスコルビン酸化合物、ビタミンB3化合物、アゼライン酸、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸及びその誘導体、グリチルリチン酸、ヒドロキノン、コウジ酸、アルブチン、クワ抽出物、並びにこれらの混合物が挙げられる。皮膚美白剤の組み合わせの使用は、それらが異なる機構により皮膚美白効果をもたらす可能性があるという点で、有利と考えられている。好ましくは、皮膚美白剤は、アスコルビン酸化合物、ビタミンB3化合物、アゼライン酸、没食子酸及びその誘導体、ヒドロキノン、コウジ酸、アルブチン、クワ抽出物、並びにこれらの混合物から選択される、水溶性皮膚美白剤を含む。好ましい一実施形態では、アスコルビン酸化合物とビタミンB3化合物との組み合わせが使用される。
本明細書で有用なアスコルビン酸化合物としては、本質的にL型のアスコルビン酸、アスコルビン酸塩、及びそれらの誘導体が挙げられる。本明細書で有用なアスコルビン酸塩としては、ナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウム、マグネシウム、バリウム、アンモニウム及びプロタミン塩が挙げられる。本明細書で有用なアスコルビン酸誘導体としては、例えば、アスコルビン酸のエステル、及びアスコルビン酸のエステル塩が挙げられる。特に好ましいアスコルビン酸化合物としては、アスコルビン酸及びグルコースのエステルであって通常はL−アスコルビン酸2−グルコシド又はアスコルビルグルコシドと呼ばれる、2−o−D−グルコピラノシル−L−アスコルビン酸及びその金属塩、並びにアスコルビン酸リン酸ナトリウム、アスコルビン酸リン酸カリウム、アスコルビン酸リン酸マグネシウム、及びアスコルビン酸リン酸カルシウムのような、L−アスコルビン酸リン酸エステル塩が挙げられる。市販のアスコルビン酸化合物(ascorbic compound)としては:昭和電工株式会社(Showa Denko)から入手可能なアスコルビン酸リン酸マグネシウム、林原(Hayashibara)から入手可能な2−o−D−グルコピラノシル−L−アスコルビン酸、及びロシュ(Roche)から商標名STAY C(STAY C)で入手可能なL−アスコルビン酸リン酸ナトリウムが挙げられる。
本明細書で有用なビタミンB3化合物としては、例えば、次式を有するものが挙げられ:
Figure 2006527008
式中、Rは−CONH2(例えばナイアシンアミド)又は−CH2OH(例えばニコチニルアルコール);これらの誘導体;及びこれらの塩である。前出のビタミンB3化合物の代表的な誘導体としては、ニコチン酸の非血管拡張性エステル、ニコチニルアミノ酸、カルボン酸のニコチニルアルコールエステル、ニコチン酸N−オキシド、及びナイアシンアミドN−オキシドを含む、ニコチン酸エステルが挙げられる。好ましいビタミンB3化合物は、ナイアシンアミド及びニコチン酸トコフェロールであり、より好ましいのはナイアシンアミドである。好ましい一実施形態では、ビタミンB3化合物は、限られた量の塩の形態を含有し、より好ましくは実質的にビタミンB3化合物の塩を含まない。好ましくは、ビタミンB3化合物は、そのような塩を約50%未満含有し、より好ましくは塩の形態を本質的に含まない。本明細書できわめて有用な市販のビタミンB3化合物としては、レイリー(Reilly)から入手可能なナイアシンアミドUSPが挙げられる。
本明細書で有用な他の皮膚活性剤としては、パンテノール、トコフェリルニコチネート、過酸化ベンゾイル、3−ヒドロキシ安息香酸、フラボノイド類(例えば、フラバノン、カルコン)、ファルネソール、フィタントリオール、グリコール酸、乳酸、4−ヒドロキシ安息香酸、アセチルサリチル酸、2−ヒドロキシブタン酸、2−ヒドロキシペンタン酸、2−ヒドロキシヘキサン酸、シス−レチノイン酸、トランス−レチノイン酸、レチノール、レチニルエステル類(例えばレチニルプロピオネート)、フィチン酸、N−アセチル−L−システイン、リポ酸、トコフェロール及びそのエステル(例えばトコフェリルアセテート)、アゼライン酸、アラキドン酸、テトラサイクリン、イブプロフェン、ナプロキセン、ケトプロフェン、ヒドロコルチゾン、アセトミノフェン、レゾルシノール、フェノキシエタノール、フェノキシプロパノール、フェノキシイソプロパノール、2,4,4’−トリクロロ−2’−ヒドロキシジフェニルエーテル、3,4,4’−トリクロロカルバニリド、オクトピロックス、塩酸リドカイン、クロトリマゾール、ミコナゾール、ケトコナゾール、硫酸ネオマイシン、テオフィリン並びにこれらの混合物から成る群から選択されるものが挙げられる。好ましいのは、水溶性のものである。
(b)粘性化剤
本組成物は、該組成物に約1,000mPas〜約1,000,000mPas、好ましくは約3,000mPas〜約100,000mPasの粘度を与える粘性化剤を含む。本明細書の粘性化剤を提供するのに有用なポリマーは、水溶性又は水混和性ポリマーである。本明細書で粘性化剤に関する用語「水溶性又は水混和性」は、高い温度及び/又は混合の助けを借りて又は借りずに、十分な量の水に溶解させたときに溶解して透明な溶液を作る化合物に関する。
好ましい一実施形態では、粘性化剤は、カルボン酸/カルボキシレートコポリマーとセルロース誘導体ポリマーとを含む。これらのポリマーの組み合わせが、透明又は半透明の組成物を提供すると同時に、肌触りにべたつきを残すことなく皮膚に滑らかさ及び潤いを与えると考えられている。また、カルボン酸/カルボキシレートコポリマー及びセルロース誘導体ポリマーと相溶性の他のポリマーも含まれてよい。きわめて好ましい一実施形態では、粘性化剤は、実質的に、カルボン酸/カルボキシレートコポリマー及びセルロース誘導体ポリマーだけでできている。
本組成物は、好ましくはカルボン酸/カルボキシレートコポリマーを含む。カルボン酸/カルボキシレートコポリマーは、組成物を比較的透明に維持し、使用時に組成物をべたつく又は油っぽいものにすることなく好適な粘度に維持する。理論に束縛されるものではないが、カルボン酸/カルボキシレートコポリマーは、また、本組成物にずり減粘特性を与えると考えられている。ずり減粘特性とは、手で皮膚上に塗布できる通常の剪断応力内に降伏点が存在し、その降伏点を超えると組成物の粘度が消費者にわかるほど顕著に低下することを意味する。
さらに、カルボン酸/カルボキシレートコポリマーは、本組成物中で、液体の形態をした非水溶性の皮膚美白剤のような非水溶性の構成成分が含まれるときに、そのような構成成分を分散且つ安定化させることが可能である。
本明細書のカルボン酸/カルボキシレートコポリマーは、カルボン酸とアルキルカルボキシレートとの疎水変性架橋コポリマーであり、両親媒性物質の特性を有する。これらのカルボン酸/カルボキシレートコポリマーは、1)アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸、フマル酸、クロトン酸、又はα−クロロアクリル酸のようなカルボン酸モノマーと、2)炭素数1〜約30個のアルキル鎖を有するカルボン酸エステルと、好ましくは3)次式の架橋剤とを共重合することによって得られ:
Figure 2006527008
式中、R52は水素、又は約1〜約30個の炭素を有するアルキル基であり;Y1は独立して酸素、CH2O、COO、OCO、
Figure 2006527008
であり、式中、R53は水素、又は約1〜約30個の炭素を有するアルキル基であり;Y2は(CH2m''、(CH2CH2O)m''、又は(CH2CH2CH2O)m''から選択され、式中、m’’は1〜約30の整数である。このコポリマーに含有されるアルキル基のおかげで、このカルボン酸/カルボキシレートコポリマーが組成物を望ましくないほどべたついた状態にしないと考えられている。
本明細書で好適なカルボン酸/カルボキシレートコポリマーは、次式を有するアクリル酸/アルキルアクリレートコポリマーであり:
Figure 2006527008
式中、R51は独立して水素又は炭素数1〜30のアルキルであり、少なくとも1つのR51は水素であり、R52は以上で定義した通りであり、n、n’、m及びm’はn+n’+m+m’が約40〜約100となる整数であり、n’’は1〜約30の整数であり、lはこのコポリマーの分子量が約500,000〜約3,000,000となるように定義される。
本明細書で有用な市販のカルボン酸/カルボキシレートコポリマーとしては:すべてB.F.グッドリッチ社(B.F.Goodrich Company)から入手可能なペミュレンTR−1(Pemulen TR-1)、ペミュレンTR−2、カーボポール1342(Carbopol 1342)、カーボポール1382及びカーボポールETD2020の商標名を有するCTFA名アクリレート/C10〜30アルキルアクリレートクロスポリマーが挙げられる。
本明細書のカルボン酸/カルボキシレートコポリマーを中和するために、中和剤が含まれてもよい。このような中和剤の非限定例としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化アンモニウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、アミノメチルプロパノール、トロメタミン、テトラヒドロキシプロピルエチレンジアミン、及びこれらの混合物が挙げられる。
本組成物は、好ましくはセルロース誘導体ポリマーを含む。理論に束縛されるものではないが、組成物中の制御された量のセルロース誘導体ポリマーは、望ましくない粘着性又はべたつき感を与えることなく、皮膚に改善された潤い及び滑らかさをもたらすと考えられている。
本明細書で有用なセルロース誘導体ポリマーとしては、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ニトロセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶性セルロース、セルロース粉末及びこれらの混合物が挙げられる。特に好ましいのは、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、及びこれらの混合物である。本明細書できわめて有用な市販の化合物としては、共にアクアロン(Aqualon)から入手可能な、商標名ナトロゾルヒドロキシエチルセルロース(Natrosol Hydroxyethylcellulose)のヒドロキシエチルセルロース、商標名アクアロンセルロースガム(Aqualon Cellulose Gum)のカルボキシメチルセルロースが挙げられる。
本発明の組成物は、粘性化剤のための追加的な水溶性ポリマーをさらに含んでよい。
本明細書で有用なさらなる水溶性ポリマーとしては、アニオン性ポリマー及び非イオン性ポリマーが挙げられる。本明細書で有用であるのは、ビニルポリマー、例えば、CTFA名カルボマー(Carbomer)の架橋アクリル酸ポリマー、プルラン、マンナン、スクレログルカン、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、グアーガム、ヒドロキシプロピルグアーガム、キサンタンガム、アカシアガム、アラビアゴム、トラガカント、ガラクタン、カロブガム、カラヤゴム、イナゴマメゴム、カラゲニン(carrageenin)、ペクチン、アミロペクチン、寒天、マルメロ種子(シドニア・オブロンガ・ミル(Cydonia oblonga Mill))、デンプン(米、トウモロコシ、ジャガイモ、小麦)、藻類コロイド(藻類抽出物)、微生物学的ポリマー、例えば、デキストラン、サクシノグルカン、デンプン系ポリマー、例えば、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン、アルギン酸系ポリマー、例えば、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル、アクリレートポリマー、例えば、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド、ポリエチレンイミン、並びに無機水溶性物質、例えば、ベントナイト、アルミニウムマグネシウムシリケート、ラポナイト、ヘクトナイト、及び無水ケイ酸である。
約1000を超える分子量を有するポリアルキレングリコールが、本明細書で有用である。次の一般式を有するものが有用であり:
Figure 2006527008
式中、R95はH、メチル及びこれらの混合物から成る群から選択される。R95がHであるときには、これらの物質は、エチレンオキシドのポリマーであり、また、ポリエチレンオキシド、ポリオキシエチレン、及びポリエチレングリコールとしても知られている。R95がメチルであるときには、これらの物質は、プロピレンオキシドのポリマーであり、また、ポリプロピレンオキシド、ポリオキシプロピレン、及びポリプロピレングリコールとしても知られている。R95がメチルであるときには、得られるポリマーの様々な位置異性体が存在し得ることも理解される。上記構造では、x3は、約1,500〜約25,000、好ましくは約2,500〜約20,000、より好ましくは約3,500〜約15,000の平均値を有する。他の有用なポリマーとしては、ポリプロピレングリコール及び混合ポリエチレン−ポリプロピレングリコール、又はポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンコポリマーポリマーが挙げられる。本明細書で有用なポリエチレングリコールポリマーは、R95がHに等しく、x3が約2,000の平均値を有するPEG−2M(PEG−2Mは、ユニオン・カーバイド(Union Carbide)から入手可能なポリオックスWSR(Polyox WSR)(登録商標)N−10としても知られ、またPEG−2,000としても知られる);R95がHに等しく、x3が約5,000の平均値を有するPEG−5M(PEG−5Mは、共にユニオン・カーバイドから入手可能なポリオックスWSR(登録商標)N−35及びポリオックスWSR(登録商標)N−80としても知られ、またPEG−5,000及びポリエチレングリコール300,000としても知られる);R95がHに等しく、x3が約7,000の平均値を有するPEG−7M(PEG−7Mは、ユニオン・カーバイドから入手可能なポリオックスWSR(登録商標)N−750としても知られる);R95がHに等しく、x3が約9,000の平均値を有するPEG−9M(PEG−9Mは、ユニオン・カーバイドから入手可能なポリオックスWSR(登録商標)N−3333としても知られる);並びにR95がHに等しく、x3が約14,000の平均値を有するPEG−14M(PEG−14Mは、ユニオン・カーバイドから入手可能なポリオックスWSR(登録商標)N−3000としても知られる)である。
本明細書できわめて有用なさらなる市販の水溶性ポリマーとしては、ケルコ(Kelco)から入手可能な商標名ケルトロール(Keltrol)シリーズのキサンタンガム、すべてB.F.グッドリッチ社(B.F.Goodrich Company)から入手可能な商標名カーボポール934(Carbopol 934)、カーボポール940、カーボポール950、カーボポール980及びカーボポール981のカルボマー、ローム・アンド・ハース(Rohm and Hass)から入手可能な商標名アクリゾル22(ACRYSOL 22)のアクリレート/ステアレス−20メタクリレートコポリマー、ミシェル・メルシエ・プロダクツ社(Michel Mercier Products Inc.)(米国ニュージャージー州)から入手可能な商標名クリアロゲルSC11(Clearogel SC11)のスクレログルカン、すべてアマコール(Amerchol)によって供給される商標名カーボワックスPEG(CARBOWAX PEGs)、ポリオックスWASR(POLYOX WASRs)及びユーコン流体(UCON FLUIDS)のエチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシド系ポリマーが挙げられる。
本明細書で有用なさらなる水溶性ポリマーとしては、両性ポリマーが挙げられる。本明細書で有用な両性ポリマーは、少なくとも1つのカチオン性モノマー及び少なくとも1つのアニオン性モノマーを含んだものであり;カチオン性モノマーは、四級アンモニウム、好ましくはジアルキルジアリルアンモニウムクロリド又はカルボキシルアミドアルキルトリアルキルアンモニウムクロリドであり;アニオン性モノマーは、カルボン酸である。本明細書の両性コンディショニングポリマーには、アクリルアミン、メタクリレート又はエタクリレートのような非イオン性モノマーを含んでよい。
本明細書で有用であるのは、CTFA名ポリクオタニウム22(Polyquaternium 22)、ポリクオタニウム39及びポリクオタニウム47のポリマーである。このようなポリマーは、例えば、ジメチルジアリルアンモニウムクロリド及びアクリル酸から成るコポリマー、ジメチルジアリルアンモニウムクロリド及びアクリルアミドから成るターポリマー、並びにアクリル酸メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド及びメチルアクリレートから成るターポリマー、例えば、以下の式でn6:n7:n8の比が45:45:10になるものである:
Figure 2006527008
本明細書できわめて好ましい市販の両性ポリマーとしては、すべてカルゴン社(Calgon Corporation)から市販される、商標名メルクアット280(MERQUAT 280)及びメルクアット295のポリクオタニウム22、商標名メルクアットプラス3330(MERQUAT PLUS 3330)及びメルクアットプラス3331のポリクオタニウム39、並びに商標名メルクアット2001及びメルクアット2001Nのポリクオタニウム47が挙げられる。
やはり本明細書で有用であるのは、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、フマル酸、クロトン酸、又はα−クロロアクリル酸のような、少なくとも1つのカルボキシル基を有するビニルモノマーと、ジアルキルアミノアルキルメタクリレート及びアクリレート並びにジアルキルアミノアルキルメタクリルアミド及びアクリルアミドのような、少なくとも1つの塩基性窒素原子を含有する置換ビニル化合物である塩基性モノマーとの共重合によって得られるポリマーである。
やはり本明細書で有用であるのは、次から誘導される単位を含有するポリマーである:
i)アルキルラジカルによって窒素上で置換されたアクリルアミド又はメタクリルアミドの中から選択される少なくとも1つのモノマー、
ii)1以上の反応性カルボキシル基を含有する少なくとも1つの酸コモノマー、並びに
iii)アクリル酸及びメタクリル酸の、一級、二級、及び三級アミン置換基並びに四級アンモニウム置換基を有するエステルのような、並びにジメチルアミノエチルメタクリレートとジメチル又はジエチルサルフェートとの四級化によって得られる生成物のような、少なくとも1つの塩基性コモノマー。
とりわけ最も好ましいN−置換アクリルアミド又はメタクリルアミドは、アルキルラジカルが2〜12個の炭素原子を含有する基、特に、N−エチルアクリルアミド、N−t−ブチルアクリルアミド(N-tert.-butylacrylamide)、N−t−オクチルアクリルアミド、N−オクチルアクリルアミド、N−デシルアクリルアミド、及びN−ドデシルアクリルアミド、さらに、対応するメタクリルアミドである。酸コモノマーは、より具体的には、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸及びフマル酸、またさらに、アルキルが1〜4個の炭素原子を有するマレイン酸又はフマル酸のアルキルモノエステルの中から選択される。
好ましい塩基性コモノマーは、アミノエチル、ブチルアミノエチル、N,N’−ジメチルアミノエチル、及びN−t−ブチルアミノエチルメタクリレートである。
(c)水溶性保湿剤
本発明の組成物は、約0.1%〜約30%、好ましくは約0.1%〜約10%の水溶性保湿剤を含む。本明細書で有用な水溶性保湿剤としては、ブチレングリコール(1,3ブタンジオール)、ペンチレングリコール(1,2−ペンタンジオール)グリセリン、ソルビトール、プロピレングリコール、ヘキシレングリコール、エトキシル化グルコース、1,2−ヘキサンジオール、1,2−ペンタンジオール、ヘキサントリオール、ジプロピレングリコール、エリスリトール、トレハロース、ジグリセリン、キシリトール、マルチトール、マルトース、グルコース、フルクトースのような、多価アルコール;並びにコンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、アデノシンリン酸ナトリウム(sodium adenosin phosphate)、乳酸ナトリウム、ピロリドンカーボネート、グルコサミン、シクロデキストリン及びこれらの混合物のような他の水溶性化合物が挙げられる。やはり本明細書で有用なものとしては、CTFA名がPEG−200、PEG−400、PEG−600、PEG−1000であるもの、及びこれらの混合物など、分子量が約1000までのポリエチレングリコール及びポリプロピレングリコールのような水溶性アルコキシル化非イオン性ポリマーが挙げられる。
好ましい一実施形態では、水溶性保湿剤は、実質的に、ブチレングリコール、ペンチレングリコール及びこれらの混合物から成る群からしか選択されない。これらの保湿剤は、本発明の皮膚美白剤の浸透を大幅に低下させることなく、皮膚に潤いを与える効果をもたらす。
本明細書における市販の保湿剤としては:セラニーズ(Celanese)から入手可能な商標名1,3−ブチレングリコールのブチレングリコール、ドラゴコ(Dragoco)から入手可能な商標名ハイドロライト−5(HYDROLITE-5)のペンチレングリコール、プロクター&ギャンブル社(The Procter & Gamble Company)から入手可能な商標名スター(STAR)及びスーパロール(SUPEROL)、クローダ・ユニバーサル社(Croda Universal Ltd.)から入手可能なクロデロールGA7000(CRODEROL GA7000)、ユニケマ(Unichema)から入手可能なプレセリン(PRECERIN)シリーズ、並びにNOFから入手可能な化学名と同一の商標名の、グリセリン;イノレックス(Inolex)から入手可能な商標名レクソールPG−865/855(LEXOL PG-865/855)、BASFから入手可能な1,2−プロピレングリコールUSPの、プロピレングリコール;リポ(Lipo)から入手可能な商標名リポニック(LIPONIC)シリーズ、ICIから入手可能なソルボ(SORBO)、アレックス(ALEX)、A−625、及びA−641、並びにUPIから入手可能なユニスウィート70(UNISWEET 70)、ユニスウィートCONC(UNISWEET CONC)の、ソルビトール;BASFから入手可能な商標名も同一のジプロピレングリコール;ソルベイ社(Solvay GmbH)から入手可能な商標名ジグリセロール(DIGLYCEROL)のジグリセリン;協和(Kyowa)及びエーザイ(Eizai)から入手可能な商標名も同一のキシリトール;林原(Hayashibara)から入手可能な商標名マルビット(MALBIT)のマルチトール、フリーマン(Freeman)及びバイオイベリカ(Bioiberica)から入手可能な商標名も同一の、またアトマージック・ケメタルズ(Atomergic Chemetals)から入手可能な商標名アトマージック・ソジウム・コンドロイチン・サルフェート(ATOMERGIC SODIUM CHONDROITIN SULFATE)の、コンドロイチン硫酸ナトリウム;チッソ株式会社(Chisso Corp)から入手可能なヒアルロン酸ナトリウム、アクティブ・オーガニクス(Active Organics)から入手可能な商標名アクチモイスト(ACTIMOIST)、インターゲン(Intergen)から入手可能なアビアン・ソジウム・ヒアルロネート(AVIAN SODIUM HYALURONATE)シリーズ、イチマル・ファルコス(Ichimaru Pharcos)から入手可能なヒアルロニック・アシッドNa(HYALURONIC ACID Na)の、ヒアルロン酸ナトリウム;旭化成(Asahikasei)、協和(Kyowa)、及び第一製薬(Daiichi Seiyaku)から入手可能な商標名も同一のアデノシンリン酸ナトリウム(sodium adenosin phophate);メルク(Merck)、和光(Wako)、及び昭和化工(Showa Kako)から入手可能な商標名も同一の乳酸ナトリウム、アメリカン・メイズ(American Maize)から入手可能な商標名カビトロン(CAVITRON)、ローヌ・プーラン(Rhone-Poulenc)から入手可能なロードカップ(RHODOCAP)シリーズ、及びトーメン(Tomen)から入手可能なデクスパール(DEXPEARL)の、シクロデキストリン;ユニオン・カーバイド(Union Carbide)から入手可能な商標名カーボワックス(CARBOWAX)シリーズのポリエチレングリコール、並びにガーディアン・ラボ(Guardian Lab)から入手可能な商標名ルブラジェル・オイル(Lubrajel Oil)の、グリセリルポリメタクリレート、プロピレングリコール及びPVM/MAコポリマーの混合物が挙げられる。
(d)水性キャリア
本発明の組成物は、適切にゲルと呼ばれる透明又は半透明の組成物を提供するための水性キャリアを含む。本発明の組成物は、独特の不連続相をもたず、エマルションでも液晶でもない。本発明は、実質的に界面活性剤を含まない。本発明に非水溶性の構成成分が含まれるときには、そのような構成成分は、例えばカルボン酸/カルボキシレートコポリマー又は低級アルキルアルコールによって溶解可能/分散可能な量に維持される。
このキャリアの濃度及び種は、他の構成成分との相溶性及び製品の他の所望の特質により選択される。本発明で有用なキャリアとしては、水及び低級アルキルアルコールの水溶液が挙げられる。本明細書で有用な低級アルキルアルコールは、1〜6個の炭素を有する一価アルコール、より好ましくはエタノール及びイソプロパノールである。好ましくは、本組成物は、少なくとも約70%の水を含む。脱イオン水が好ましくは使用される。製品の所望の特質に応じて、ミネラルカチオンを含んだ天然供給源由来の水も使用することができる。
本組成物のpHは、皮膚美白剤の活性及び安定性、並びに製品の所望の特質を考慮して選択される。皮膚美白剤がアスコルビン酸化合物とビタミンB3化合物との組み合わせを含有する好ましい一実施形態では、pHは、好ましくは約5〜約8である。望ましいpHを達成するために、緩衝剤及び他のpH調整剤を含めることができる。
(界面活性剤フリー)
本組成物は、実質的に界面活性剤を含まない。好ましくは、約1%未満の界面活性剤が存在し、より好ましくは、約0.5%未満存在し、さらに好ましくは、界面活性剤は意図的には組成物に添加されない。本明細書で界面活性剤が意味するのは、組成物に添加されたときに、表面張力を大幅に低下させ、臨界ミセル濃度を上回るミセル又は逆ミセルを形成する化合物である。皮膚に塗布されると洗浄性及び泡立ち性をもたらすアニオン性、両性、双極性、非イオン性及びカチオン性界面活性剤が、本明細書に含まれる。
本明細書のアニオン性界面活性剤としては、エトキシル化アルキルサルフェート、アルキルエトキシカルボキシレート、アルキルグリセリルエーテルスルホネート、アシルサルコシネート、アルキルエトキシスルホサクシネート、αスルホン化脂肪酸、それらの塩及び/又はそれらのエステル、エトキシル化アルキルホスフェートエステル、エトキシル化アルキルグリセリルエーテルスルホネート、スルホン酸パラフィン及びアルコキシアミドスルホネート、アルキルサルフェート、並びにこれらの混合物が挙げられる。
本明細書の両性界面活性剤としては、ココアンホカルボキシプロピオネート、ココアンホカルボキシプロピオン酸、ココアンホアセテート、ココアンホジアセテート(別名ココアンホカルボキシグリシネート)、ラウロアンホ酢酸ナトリウム(別名ラウロアンホカルボキシグリシン酸ナトリウム)が挙げられる。
本明細書の双極性界面活性剤としては、アルキルベタイン及びアミドベタインが挙げられる。
本明細書の非イオン性界面活性剤には、洗浄性及び泡立ち性をもたらすものだけでなく、主に乳化効果をもたらす非イオン性界面活性剤も含まれる。そのような非イオン性界面活性剤としては、アルキレンオキシドと脂肪酸との縮合生成物、例えば脂肪酸のアルキレンオキシドエステル、アルキレンオキシドと2モルの脂肪酸との縮合生成物、例えば脂肪酸のアルキレンオキシドジエステル、アルキレンオキシドと脂肪族アルコールとの縮合生成物が挙げられ、その例としては、PEG40硬化ヒマシ油、ステアレス2、イソセテス−20、及びオレス−20が挙げられる。本明細書の他の非イオン性界面活性剤は、アルキレンオキシドと脂肪酸及び脂肪族アルコールの両方との縮合生成物であり、その際、ポリアルキレンオキシド部分は一端が脂肪酸でエステル化され、他端が脂肪族アルコールでエーテル化される。本明細書の他の非イオン性界面活性剤は、アルキルグルコシド及びアルキルポリグリコシド、ポリヒドロキシ脂肪酸アミド界面活性剤、アルコキシル化糖エステル及びポリエステル、並びに脂肪酸アミドである。
本明細書のカチオン性界面活性剤としては、親水性置換基を有するものを含めたハロゲン化アンモニウム化合物が挙げられる。
(油性構成成分)
好ましい一実施形態では、本発明の組成物は、皮膚に潤いを与える効果をもたらすのに有用な油性構成成分を含有する。本明細書の油性構成成分は、非水溶性の構成成分であり、ゆえに、例えばカルボン酸/カルボキシレートコポリマー又は低級アルキルアルコールによって溶解可能/分散可能な量に維持されなければならない。含まれるときには、油性構成成分は、組成物全体の約0.1%〜約15%、好ましくは約0.5%〜約10%で含まれる。
多種多様な好適な油化合物が知られており、それらを本明細書で使用してよく、その多数の例が、サガリン(Sagarin)のコスメティック・サイエンス・アンド・テクノロジー(Cosmetics,Science and Technology)、第2版、第1巻、32〜43頁(1972年)に見られる。好適な油性構成成分の非限定例としては、C1〜30カルボン酸及びC2〜30ジカルボン酸のC1〜30アルコールエステル、炭化水素油、C1〜30カルボン酸のモノ−、ジ−及びトリ−グリセリド、シリコーン油、鉱油及びワセリン、植物油及び硬化植物油、動物油脂、シリコーン油、芳香油、並びにこれらの混合物;好ましくは、炭化水素油、脂肪酸エステル、シリコーン油、及びこれらの混合物が挙げられる。
本明細書で有用な炭化水素油としては、約7〜約40個の炭素を有するものが挙げられる。これらの炭化水素物質の例としては、ドデカン、イソドデカン、スクアラン、水素添加ポリイソブチレン、ドコサン(すなわち、C22炭化水素)、ヘキサデカン及びイソヘキサデカンが挙げられる。やはり有用であるのは、C7〜40イソパラフィンであり、これはC7〜40分枝状炭化水素である。好ましい炭化水素油は、プレスパース(Presperse)から入手可能なパーメチル101A(Permethyl 101A)として販売されるイソヘキサデカン、スクアラン、軽質パラフィン、軽質イソパラフィン、軽質液体パラフィン、軽質液体イソパラフィン(エクソン(Exxon)からイソパールG(Isoper G)(登録商標)として、出光(Idemitsu)からイソパラフィン(Isoparaffin)(登録商標)2028として、アッシュランド(Ashland)からアモコ・ミネラル・スピリッツ(Amoco Mineral Spirits)(登録商標)として販売される、市販の炭化水素)である。
本明細書で有用な脂肪酸エステルとしては、セチル2−エチルヘキシル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸イソプロピル、コレステロール;より好ましくはセチル2−エチルヘキシル及びミリスチン酸ミリスチル;並びにトリグリセリド、例えばカプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、PEG−6カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、及びPEG−8カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、メドウフォーム種子油が挙げられる。
本明細書で有用なシリコーン油は、揮発性シリコーン、不揮発性シリコーン、又は揮発性シリコーンと不揮発性シリコーンとの混合物であってもよい。この状況で使用するとき、用語「不揮発性」は、周囲条件下で液体であり、約100℃以上の引火点(1気圧下で)を有するシリコーンを指す。この状況で使用するとき、用語「揮発性」は、他のシリコーンオイルすべてを指す。好適なシリコーン油は、幅広い揮発性及び粘性にわたる多種多様なシリコーンから選択することができる。不揮発性ポリシロキサンが好ましいが、少量の揮発性ポリシロキサンも使用してよい。好適なシリコーンの非限定例は、米国特許第5,069,897号(オア(Orr)、1991年12月3日発行)に開示されており、その全体を本明細書に参考として組み込む。好適なシリコーンオイルの例としては、ポリアルキルシロキサン、環状ポリアルキルシロキサン、及びポリアルキルアリールシロキサンが挙げられる。市販のポリアルキルシロキサンとしては、ジメチコンとしても知られるポリジメチルシロキサンが挙げられ、その例としては、ゼネラル・エレクトリック社(General Electric Company)より販売されるビカシル(Vicasil)(登録商標)シリーズ、及びダウ・コーニング社(Dow Corning Corporation)より販売されるダウ・コーニング(Dow Corning)(登録商標)200シリーズが挙げられる。好適なジメチコンとしては、セチルジメチコン及びラウリルジメチコンのようなアルキル置換ジメチコンが挙げられる。市販のジメチコノールは、通常、ジメチコン又はシクロメチコンとの混合物として販売される(例えば、ダウ・コーニング(Dow Corning)(登録商標)1501及び1503流体)。市販の環状ポリアルキルシロキサンとしては、ダウ・コーニング(Dow Corning)(登録商標)244流体、ダウ・コーニング(登録商標)344流体、ダウ・コーニング(登録商標)245、及びダウ・コーニング(登録商標)345流体が挙げられる。
(追加の構成成分)
本明細書の組成物は、他の追加の構成成分をさらに含有してもよく、それは最終製品の所望の特質によって当業者が選択してよく、また該組成物をより美容的若しくは審美的に許容可能なものにするのに、又は該組成物に追加的な使用効果をもたらすのに好適なものである。
本組成物は、皮膚美白剤に加えて皮膚処理剤をさらに含んでもよい。本明細書で使用するとき、用語「皮膚処理剤」は、皮膚、毛髪又は爪の上の塗布領域に美容的及び/又は治療的な効果をもたらす活性成分を意味する。本明細書で有用なさらなる皮膚処理剤としては、抗ニキビ剤、皮膚軟化剤、非ステロイド系抗炎症剤、局所麻酔薬、人工日焼け剤、消毒剤、抗菌及び抗真菌活性物質、皮膚鎮静剤、日焼け止め剤、皮膚バリア修復剤、しわ防止剤、皮膚萎縮防止活性物質、脂質、皮脂阻害物質、皮脂阻害物質、皮膚感覚剤、タンパク質分解酵素阻害物質、皮膚引き締め剤、かゆみ止め剤、発毛阻害物質、落屑酵素強化剤、グリケーション防止剤、並びにこれらの混合物が挙げられる。
本組成物は、ゲルモール115(Germall 115)、ヒドロキシ安息香酸のメチルエステル、エチルエステル、プロピルエステル、及びブチルエステル、ベンジルアルコール、メタ重亜硫酸ナトリウム、イミダゾリジニル尿素、EDTA及びその塩、ブロノポール(Bronopol)(2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオール)並びにフェノキシプロパノールを含む水溶性又は可溶化性防腐剤のような、防腐剤及び防腐強化剤;消泡剤;結合剤;生物学的添加物;充填剤;着色剤;香料、精油、及びそれらの可溶化剤;その他の天然抽出物;コラーゲンの生成を促す化合物;酵母発酵ろ液、並びにその他のものをさらに含んでもよい。
(2)超音波印加装置
本発明で使用される超音波印加装置には、ユーザーの皮膚に超音波を印加するアプリケータヘッドを備えたハウジングと、皮膚に超音波を伝達するために該アプリケータヘッドを作動させる電気パルスを提供する駆動回路とが含まれる。アプリケータヘッドは、超音波を発生させる振動素子と、取付面及び皮膚に接触させて使用するための皮膚対向面を有するホーンとから成る。ホーンは、皮膚に超音波を伝達するために取付面上に振動素子を備える。振動素子及びホーンは、駆動回路からの電気パルスと共振し、それによって、生じる振動を皮膚に伝達する複合振動体へと一体化される。複合振動体は、それが皮膚との接触による正常負荷状態にあるときには第1の電気的等価インピーダンスを与え、それが無負荷状態にあるときには第2の電気的等価インピーダンスを与える。該装置には、複合振動体が第1又は第2の電気的等価インピーダンスを与えたかどうかを監視し、第1の電気的等価インピーダンスを検知したときにだけ負荷検出信号を提供する、負荷検出回路が含まれる。該装置には、また、所定の期間内に負荷検出信号が受け取られないときに電気パルスを制限又は停止する制御回路も含まれる。複合振動体は、寄生共振を低減するために該振動体の中央部分における振動を抑制する構造を有し、それによって第1の電気的等価インピーダンスを第2の電気的等価インピーダンスから区別する。ゆえに、負荷検出回路は、アプリケータヘッドが皮膚と接触しているか接触していないかをうまく判断することができ、それによって制御回路を、アプリケータヘッドが無負荷状態にあるときに超音波振動が発生するのを制限することに関して信頼性のあるものにすることができる。制御回路は、第1の電気的等価インピーダンスを受け取り、該第1の電気的等価インピーダンスの大きさに従って振動素子のところで発生する超音波の強度を変化させる制御素子を構成するように設計される。第1の電気的等価インピーダンスは、ホーン又は複合振動体がユーザーの皮膚に当てて保持される圧力に応じて変化するので、該デバイスは、圧力に応じて皮膚に印加される超音波の作用又は強度を変化させることができ、それによってスキンケア効果の強化に最適にユーザーの皮膚に超音波を印加する。
好ましくは、振動素子は、電気パルスが印加される上側電極及び下側電極をそれぞれ備えた平らな上端面及び下端面を有する、円板の形態をした圧電素子で構成される。上側電極、下側電極及び圧電素子の少なくとも1つは、複合振動体の中央における振動の抑制を担う中央開口部を有する。
中央開口部に加えて、上側電極及び下側電極の少なくとも1つは、やはり圧電素子の周辺部の望ましくない振動を低減するために圧電素子の周辺部分を露出させておくように、圧電素子の直径よりも小さい直径を有するように寸法設定されてよい。
別法として、上側電極及び下側電極の少なくとも1つが、少なくとも1つのスリットによって複数の同一断片に分割される。スリットは、振動体の中央における振動を抑制するために圧電素子の中央及び直径上に広がる帯状部分を露出させておくように直径上に広がっている。
直径上に広がるスリットを設ける代わりに、上側電極及び下側電極の少なくとも1つを、振動体の中央における振動を抑制するという同じ目的で圧電素子の中央部分を露出させる少なくとも1つのスリットを有するように構成してもよい。
上側電極、下側電極及び圧電素子の少なくとも1つに中央開口部を設けることと組み合わせて、又はそれとは別に、振動体の中央における振動を抑制するための貫通穴又は空洞の形態をした中央の穴を有するようにホーンを構成してもよい。
さらに、中央開口部を備えるように形成される代わりに、寄生共振を低減するために、上側電極が、振動体の中央部分における振動を吸収する伸縮部材で覆われていてもよい。
さらに、上側電極の中心が、駆動回路から通じているリード線に上側電極を電気的に接続するためのはんだバルクで覆われていてもよい。はんだバルクは、複合振動体の中央部分における振動を抑制するために、該複合振動体の中央に重量を加える。
さらに、ホーンは、該ホーンを取り囲み該ホーンをハウジングに固定するように適合されたリムと共に、それらの一体部品として形成されることが好ましい。ホーンとリムとの間には、超音波がリムに向かって伝播するのを抑制し、それによって超音波をホーンに集中させて、ホーンを通じて皮膚に超音波を効果的に伝達する抑制器が画定されている。抑制器は、ホーンとリムとの間の境界に沿って形成される空洞の形態であってよい。
さらに、該装置には、複合振動体が移動しているかどうかを監視し、それで該振動体が移動しているときには動作検出信号を提供する動作検出回路が含まれることが好ましい。制御回路は、動作検出信号を受け取るように接続され、所定の期間内に検出される負荷検出信号が存在する場合でも動作検出信号が臨界持続時間にわたって連続的でないときに、電気パルスを停止又は制限するように駆動回路を制御する。
ここで、上記デバイスで使用される超音波印加装置について、添付の諸図面を参照しながら詳細に論じる。
図1に示すように、超音波印加装置は、使用時にユーザーの皮膚と接触して皮膚に超音波を印加するように適合されたアプリケータヘッド100をその一端に備える、手持ちグリップハウジング10を含む。アプリケータヘッド100は、超音波を発生させる圧電素子の形態をした振動素子110と、皮膚Sに超音波を伝達するホーン120とで構成される。圧電素子は、超音波振動を発生させるために電気パルスが印加される上側電極111及び下側電極112でそれぞれ覆われた平らな上側表面及び平らな下側表面を有する、円板に成形される。振動素子110及びホーン120は、電気パルスによって共振を引き起こして共振超音波振動を発生させ、その共振超音波振動を皮膚Sに印加する、複合振動体Mへと一体化される。好ましくは、該装置は、周波数3MHz〜10MHzを有し、強度0.1W/cm2〜2.0W/cm2で皮膚に伝達される超音波を発生させるように設計される。超音波を印加する前に、図1に示すように、ホーン120と皮膚Sとの間の空間を占めるように組成物Fが皮膚の上に広げられる。
後で詳細に説明するように、該装置には、アプリケータヘッド100が図1の正常負荷状態にないとき、すなわちアプリケータヘッドが不適切な状態のいずれか1つで保持されるときに、超音波振動が皮膚に伝達されるのを制限又は停止する安全装置が設けられる。図2A〜2Cに示すように、不適切な状態としては、アプリケータヘッド100が皮膚から離れている無負荷状態(図2A)、アプリケータヘッド100が部分的にしか皮膚に接して置かれていない部分接触状態(図2B)、及びそれらの間の境界面で組成物Fを使用せずにアプリケータヘッド100が皮膚に当てて置かれる直接接触状態(図2C)が挙げられる。
図3に示すように、該装置には、圧電素子110の電極111及び112にわたって電気パルスを提供する駆動回路20と、アプリケータヘッド100の負荷状態の検出のための負荷検出回路40と、アプリケータヘッド100の動作の検出のための動作検出回路50と、圧電素子110の温度を感知するための温度感知回路60と、該装置の運転状態を表示するためのディスプレイ駆動回路170と、以上の回路の制御のための制御回路80とが含まれる。駆動回路20は、商用AC線間電圧をDC電圧に変換する別個のパワーパック2内に納められた電源1によってエネルギー供給される。該装置には、また、複合振動体Mの電気的等価インピーダンスに基づいて、超音波が発生してユーザーの皮膚に印加されていることを監視するための監視回路90も含まれる。
装置10は、ホーン120が実質的にユーザーの皮膚との接触を保たれた状態で超音波を発生させるように設計される。この目的で、ホーン120が組成物Fを介してユーザーの皮膚と接触している結果として好適な負荷が印加されているかどうかを検出するために、負荷検出回路40が設けられる。ホーン120が皮膚と接触しておらず、超音波をうまく伝達できないときには、負荷検出回路40は、ホーン120又は振動体Mが負荷状態にないと判断し、超音波の発生を抑制する。本発明で実現される負荷検出の詳細については、後で論じる。使用の際、超音波を印加するときには、アプリケータヘッド100、すなわち複合体を、皮膚全体にゆっくり移動させることが望ましい。さもなければ、アプリケータヘッド100が長時間にわたって一部分にとどまると、皮膚の低温火傷を引き起こす潜在的な危険がある。これを考慮して、アプリケータヘッド100が好適な速度で移動しているときには連続的な超音波印加を有効にし、そうでない場合には超音波の発生を無効化又は制限するために、動作検出回路50が設けられる。加えて、制御回路80には、装置が予め設定された時間使用された後に超音波の発生を停止させるタイマーが含まれる。すなわち、タイマーは、アプリケータヘッド100が皮膚と正常に接触した状態に保たれていることを負荷検出回路40からの負荷検出信号が示し、またアプリケータヘッド100が長時間にわたって一部分にとどまっていないことを動作検出回路90からの動作検出信号が示すときにだけ、時間をカウントする。タイマーは、予め設定された時間にわたって超音波の発生を継続させる働きをする。また、予め設定された時間が経過した後、制御回路80は、駆動回路20への電力供給を停止させる命令を与えて、超音波の発生を中止させる。
振動体が駆動回路20の動作異常などに起因した温度上昇を伴う異常な振動を起こすときには、温度感知回路60は、ホーン120に隣接して配置された温度センサ15からの出力に応答して、異常な温度上昇を示す出力を制御回路80へと提供し、次に該制御回路80がそれに応答して駆動回路20を停止させる。
図4に示すように、駆動回路20には、電源1からのDC電圧をAC電圧に変換するインバータが含まれる。インバータの出力端には、1次巻線21及び2次巻線22を備えた変圧器Tが設けられる。1次巻線21は、電源1と交わるようにFET23及び電流検出抵抗器27と直列に接続されており、コンデンサ24と協働して、FET23をOFFにすると1次巻線21に共振電圧を与える並列共振回路を形成する。2次巻線22のところで誘導されるAC電圧又は電気パルスによって超音波振動を生み出すように、2次巻線22に圧電素子110が接続される。駆動回路の出力をFET23に帰還させるために、1次巻線21に帰還巻線25がつながれる。FET23の制御のために、FET23のゲート−エミッタ間経路にバイポーラ・トランジスタ26が接続される。電源1には、始動抵抗器28及びコンデンサ29の直列結合が接続されており、その接続が帰還巻線25を通じてFET23のゲートに接続されて、それにバイアスを与える。電源1によってコンデンサ29が充電されて電圧が生じ、その電圧がFET23の閾値に達すると、FETは電気を通すようになって、FET23のドレイン電圧を低下させる。この時点で、帰還巻線25は、FET23のゲートに印加される帰還電圧を発生させ、それによってFETを流れる電流を増大させる。続いて、電流検出抵抗器27にわたって生じた電圧が、FETを流れる増大する電流に対応する所定のレベルに達すると、トランジスタ26は電気を通すようになってFET23をOFFにする。それによって、1次巻線21及びコンデンサ24の共振回路が有効になって共振を起こす。1つの共振周期の終わりに、帰還巻線25で誘導された帰還電圧がFET23のゲートをONにする電圧に達し、それによって再びFETを電気の通る状態にする。以上の操作は、圧電素子110を発振させるために共振電圧又は電気パルスを維持するように繰り返される。共振回路の周波数は、3MHz〜10MHzの範囲で可変に設定される。
トランジスタ26のベースと抵抗器27との間には、共振周波数を調節するために、トランジスタ26をONにするタイミングを調整するためにその値が変更される、可変抵抗器30が接続される。この接続では、図5A及び5Bに示すように、隣接した一連のパルスVp間に休止期間を有する断続的な発振をもたらすように、共振回路が制御回路80によって制御されることに留意する。
変圧器Tには、補助巻線91の出力を整流する整流回路と協働して、超音波がユーザーの皮膚に印加される状態を示す監視出力を与える監視回路90を構成する、補助巻線91が含まれる。監視出力Vxには、アプリケータヘッド100が移動する結果として与えられる低周波成分が含まれており、その周波数は、超音波振動の周波数よりも低い。より正確には、補助巻線91に現れる電圧には、超音波振動を示す高周波成分に加えて、負荷と接触したときの複合振動体Mの電気的等価インピーダンスの変動に起因し、またアプリケータヘッド100がユーザーの皮膚上を移動するのに応じて現れる摩擦音に起因する、低周波成分が含まれる。監視出力Vxは、補助巻線91に現れる電圧の整流によって得られ、負荷検出及び動作検出を行うために負荷検出回路40及び動作検出回路50へと送られる。
負荷検出回路40は、監視回路90からの監視出力Vxを基準レベルVrefと比較する比較器41を有する。監視出力Vxは、図5Bに示すような波形パターンを有する。監視出力Vxが基準レベルVrefよりも低くなると、比較器41は、アプリケータヘッド100がユーザーの皮膚と正常に接触した状態に保たれていることを示すH−レベル負荷検出信号SLを制御回路80に提供する。負荷検出信号SLが所定の期間にわたって連続的に確認されないときには、制御回路80は、駆動回路20の操作を停止、又は電源1を無効にする。この実施形態では、負荷検出信号SLは、負荷の存在、すなわち複合振動体Mのインピーダンス増大によって共振電圧が低下するという理由で、監視出力Vxが基準レベルVrefよりも低いときに発生する。
加えて、複合振動体Mのインピーダンスを示す出力Vxも、やはり制御回路80へと送られる。出力Vxが基準レベルVrefに等しい、又はそれよりも大きいときには、制御回路80は、出力Vxの大きさに反比例して電源1の出力電圧を変化させる働きをする。すなわち、複合振動体Mがより大きい圧力でユーザーの皮膚に当てて保持されると、制御回路80は、皮膚に印加される超音波の強度を低下させる役割を果たし、逆もまた同様である。この結果、複合振動体Mが皮膚に当てて保持される圧力に応じて超音波を調節し、それによってスキンケア効果の強化のために最適な強度で超音波を伝達することができる。
異なる構成の共振回路が、共振回路とのインピーダンス整合を破るために複合振動体Mのインピーダンスの特質を変化させ、それによって負荷が存在する状態で監視出力の増大を引き起こすことが可能である。この場合、それは、監視出力Vxが基準レベルVrefを上回るときに負荷検出信号SLを提供するために実施される。また同様に、無負荷状態が検出されたときに超音波エネルギーを制限又は低減することも可能である。
さらに、監視出力Vxは、図5Dに示すように、出力Vx’の形態で、コンデンサ51を通って動作検出回路50へと送られる。動作検出回路50には、ローパスフィルタ52と判定回路53とが含まれる。出力Vx’は、フィルタ52を通じて高周波成分が除去されて、図5Eに示すように、アプリケータヘッド100の動作に起因しない成分を含まない低周波出力VLを与える。こうして得られる低周波出力VLは、判定回路53の2つの比較器55及び56へと送られ、それぞれ個々の閾値TH1及びTH2(TH1>TH2)と比較されて、出力VLが閾値TH1よりも高い期間、又は出力VLが閾値TH2よりも低い期間にわたって、H−レベル動作検出信号SM(図5Fに示す)を制御回路80に提供する。TH1及びTH2は、可変抵抗器57及び58によって調節することができる。制御回路80は、所定の持続時間Tc(例えば15秒)内のH−レベル動作検出信号SMの期間をカウントし、持続時間Tc内でカウントされた時間の合計が所定の基準値を超えたときにアプリケータヘッド100が適切に移動したかどうかを判断する。そうでない場合は、制御回路80は、適切な動作がなされていないと判断し、駆動回路20を制限する制限信号を提供する。駆動回路20には、トランジスタ26に並列にFET23のゲート−ソース間経路に接続され、またフォトカプラ81を通じて制御回路80に接続された、トランジスタ84が含まれる。ゆえに、制御回路80から制限信号を受け取ると、トランジスタ84がONになり、それによってFET23をOFFにして駆動回路20を無効にする。この実施形態では制限信号が駆動回路20を停止させる役割を果たすが、本発明は、この特徴だけに制限されず、超音波振動エネルギーを低減するために駆動回路20又は電源1を制御するように配置されてよい。
図6に示すように、温度感知回路60には、共に温度感知用のサーミスタ15からの出力を受け取る第1の温度感知ユニット61と第2の温度感知ユニット62とが含まれる。第1の温度感知ユニット61は、サーミスタ15からの出力が抵抗器63及びコンデンサ64を通じて送られる温度制御器65を有する。サーミスタ15で感知される温度が所定の基準温度を上回ることが分かったら、温度制御器65は、フォトカプラ66を通じて駆動回路20へと停止信号を出す。フォトカプラ66は、トランジスタ84のベース−エミッタ間経路に接続されたトランジスタ68を有しており、したがって、停止信号は、トランジスタ84をONにして駆動回路20の発振を停止させる。サーミスタ15によって感知されるホーン120の温度が基準温度よりも高くなった後で、感知される温度が基準温度よりも低い温度レベル未満に下がった後にだけ駆動回路20が発振を再開可能となるように、温度制御にはヒステリシス(hysterics)が与えられる。感知される温度が該温度レベル未満に下がったら、温度制御器65は停止信号を出さないように応答し、それによって駆動回路20における発振を再開させる。第2の温度感知ユニット62には、サーミスタ15で感知される温度が所定の基準値を上回るときにトランジスタ160をONにし、それによってフォトカプラ161のトランジスタ163をONにし、結果としてトランジスタ163に接続された電源1を無効にする働きをする、比較器69が含まれる。比較器69についての所定の基準値は、マイクロプロセッサでできた温度制御器65が動作しない場合でも、ホーン120が異常に加熱されるのに応答して安全装置として超音波発振を停止させるために、温度制御器65の基準温度よりも高く設定される。
ここで、超音波装置の操作について図7を参照しながら説明する。電源スイッチをONにした後、スタートボタンを押すと駆動回路20が作動し、圧電素子110に超音波の発生を開始させ、またタイマーを開始させる。この時点で、ホーン120について温度感知が実施されて、第1の温度感知ユニット61が例えば45°を上回る温度を検知したときには、ディスプレイ駆動回路70は、ホーン120が過熱状態にあるという温度警告を与え、タイマー並びに駆動回路20を停止させる。タイマー開始後の工程で、感知される温度が45℃未満であることがわかったら、負荷検出が利用可能になり、続いて、アプリケータヘッド100が負荷状態にあることを示す負荷検出信号が出されることを条件に、動作検出が利用可能になる。負荷検出信号が出されないときには、無負荷警告が40秒という限られた時間表示されて、例えば、アプリケータヘッド100を皮膚に接触させるようにユーザーに促す。負荷検出信号なしに40秒が経過した後、操作を停止させる警告を表示し、またタイマー及び超音波発生を停止させるための制御が実施される。動作検出は、負荷検出信号が存在する状態で実施されて、例えば15秒以内に動作検出信号が出されるときに、正常運転の表示がなされ、カウントダウン命令がタイマーに与えられる。所定の運転時間、この状況では約10分が経過した後、駆動回路が停止される。10分以内に一時停止ボタンが押されると、駆動回路は停止されるが、タイマーは続けてカウントダウン操作を行う。10分以内に再スタートボタンが押されると、駆動回路は、超音波の発生を再開する。
以上の実施形態は、負荷又は動作が検出されないときには制御回路が駆動回路を無効にするように設計されているが、本発明は、この特徴だけに限定されず、そのような検出があったときに超音波エネルギーを低減するように設計される。
ここで図8及び図9を参照して、アプリケータヘッド100の詳細、すなわち、圧電素子110及びホーン120の組み合わせについて論じる。圧電素子110はセラミック製であり、その上面及び下面上にそれぞれ上側電極111及び下側電極112が設けられた、均一な厚さを有する円板に成形される。ホーン120はアルミニウム製であり、圧電素子110よりもわずかに表面積の大きい、均一な厚さを有する円板に成形される。駆動回路20からの電気パルスは、図9に示すように、それぞれ上側電極111及びホーン120にはんだ付けされたリード線101及び102を用いて電極111及び112に印加される。ホーン120は、ホーン120を取り囲む管状のリム130と共にそれらの一体部品として形成される。リム130は、ホーン120の周囲から上方に突き出ており、ハウジングへとアプリケータヘッド100を支持するために、その上端でハウジング10に固定される。リム130の上端は、弾性のダンパーリング132を間に置いて、ハウジング10の口部12にぴったり嵌まり込む。ホーン120は、圧電素子110を密接な接触関係でその上に支持する平らな取付面121と、皮膚S上に広げられた組成物Fを通じて皮膚と接触する平らな皮膚対向面122とを有する。圧電素子110はホーン120に固定されて、駆動回路20からの電気パルスと共振して皮膚に伝達されるべき超音波を発生させる複合振動体Mへと一体化される。超音波振動がリム130に向かって伝播するのを制限し、それによって、図9に矢印で示すように、超音波を効果的にユーザーの皮膚に集中させるために、空洞の形態をした抑制器140がホーン120とリム130との間を延びる。すなわち、空洞140は、実質的に、超音波振動に関して圧電素子110及びホーン120の複合振動体Mからリム130を隔てる役割を果たす。空洞140を形成した結果、ホーン120とリム130との連結のために、厚さの小さい橋梁部142が残る。橋梁部142の小さい厚さ(t)は、超音波振動がリム130に向かって伝播するのを効果的に抑制するために、超音波の波長の4分の1の整数倍以外(t≠n・λ/4、nは整数)になるように選択される。図10及び図11に示すように、空洞140は、超音波振動を遮断する好適な媒質144で満たしてよく、又は丸みを帯びた縁部146に仕上げてよい。さらに、図12に示すように、深さの異なる追加の空洞148を、空洞140と同心の関係で形成してもよい。
図13に示すように、圧電素子110及びホーン120の複合振動体Mの全体の厚さ(T)は、複合振動体Mがやはり基本周波数の整数倍、例えば基本周波数の2倍、3倍、及び4倍の周波数で共振でき、また同時に、図に概要的に見られるように、ホーン120の皮膚対向面122及び電極111の上側表面のところに波腹を形成するように、例えば3MHzの基本周波数において振動する超音波の波長の半分(T=λ/2)になるように選択される。
超音波出力を最小限の損失で効果的に皮膚へと伝達するために、またさらに、共振周波数付近で複合振動体Mを作動させたときに正常負荷状態を異常負荷状態又は無負荷状態から識別するために、圧電素子110は、負荷検出回路40が正常負荷状態を無負荷状態又は異常負荷状態から区別するのを困難なものにする望ましくない寄生共振を低減するために、複合振動体Mの中央における振動を抑制する構造を有するように設計される。すなわち、図14に示すように、寄生共振は、振動体Mが無負荷状態又は異常負荷状態にあるときに、様々な周波数に対して破線によって示されるような、電気的等価インピーダンス曲線上に重なった変動を引き起こす。この結果、共振周波数又は反共振周波数の付近で振動体Mのインピーダンスに基づいて正常負荷状態を無負荷状態又は異常負荷状態から区別することが、事実上困難になる。結果として、共振周波数又は反共振周波数の付近で、図に矢印によって示す許容範囲内で振動体Mの接触圧力を示す変動インピーダンスを抽出することがほとんど不可能になり、振動体Mが正常負荷状態にあるときに複合体Mをユーザーの皮膚に当てて保持する圧力に従って超音波の強度を変更することができなくなる。
図15及び図16は、複合振動体Mの電気的等価インピーダンスを参照して負荷検出回路40が正常負荷状態を無負荷状態又は異常負荷状態から識別できるような程度まで望ましくない寄生共振を低減する、好ましい構造の1つを示す。この構造では、圧電素子110、したがって振動体Mの中央における振動を抑制するために、上側電極111、圧電素子110、及び下側電極112の中央を延びるように、中央開口部114が形成される。この結果、複合振動体Mは、図17に破線で示すように、無負荷状態又は異常負荷状態で周波数に関して明確なインピーダンス特性曲線を示し、これは、同じ図で実線によって示されるような、正常負荷状態で振動体が示すインピーダンス曲線とは十分に区別することができる。
図17から明らかなように、無負荷状態又は異常負荷状態に曝されるときには、振動体Mは、正常負荷状態でもたらされるインピーダンスとは十分に区別される電気的等価インピーダンスを与えることができる。この区別を利用することによって、負荷検出回路40は、以上で監視回路90に関して説明したように、単純に振動体Mの電気的等価インピーダンスを反映する電圧を監視することによって、異常負荷状態又は無負荷状態をうまく識別することができる。この結果、共振周波数又は反共振周波数の付近で、図に矢印によって示す許容範囲内で振動体Mの接触圧力と共に変動するインピーダンスを抽出することが可能になる。それによって、振動体Mが正常負荷状態にある限り、振動体Mがユーザーの皮膚に当てて保持される圧力に従って超音波の強度を変更することができるようになる。
寄生共振をさらに低減するために、圧電素子、したがって複合振動体Mのやはり周辺部における振動を低減するように、中央開口部114と組み合わせて、上側電極111及び下側電極112の少なくとも1つを、圧電素子110よりも小さい直径を有するように成形してよい。中央開口部114は、例えば図18及び図19に示すように、電極及び圧電素子の少なくとも1つに形成されてよい。
さらに、図20及び図21に示すように、電極111及び112は、直径上に広がるスリット116によって、4つの同一の断片又は扇形片117に分割されてもよい。これらのスリットは、同様に図17のインピーダンス特性を実現するために、圧電素子の中央及び直径上に広がる帯状部分を露出させておき、それによって露出した中央及び帯状部分における振動を抑制し、したがって望ましくない寄生共振を低減するように、電極の中央を通って広がっている。
別法として、同じ目的で、図22及び図23に示すように、電極111及び112の一方又は両方を2つ又は8つの断片117に分割してもよい。
さらに、図24及び図25に示すように、やはり圧電素子110並びに電極111及び112内に端部の閉じたスリット116Aを提供することも可能であり、又は電極及び圧電素子の少なくとも1つに、図26及び図27に示すように一端が開口したスリット116B若しくは平行なスリット116Cを提供することも可能である。
図28及び図29は、複合振動体Mの中央における振動をさらに抑制し、したがって望ましくない寄生共振を大幅に低減するために、ホーン120に中央開口部114と位置合わせされた中央の穴134が形成される、前述の実施形態の変形形態を示す。図30に示すように、複合体Mには、ホーン120の中央の穴134だけを設けてよい。この場合、中央の穴134は、図31に示すように空洞の形態であってよい。
図32及び図33は、圧電素子110の中央における振動を吸収し、したがって抑制するために、上側電極111の中央部の上に伸縮部材150が固定された代替的な構造を示す。伸縮部材150は、好ましくはシリコーンゴム製である。伸縮部材150を設ける代わりに、圧電素子110の中央における振動を抑制し、したがって複合振動体Mの中央における望ましくない寄生共振を低減するために、電極111の中央に重量を加えることも、同様に可能である。この重量は、駆動回路20からのリード線101に電極111を電気的に接続するために使用される、はんだバルク160又はランドによって与えられる。
この点に関しては、図15、図16、図18〜35に関して示した個々の構造を、望ましくない寄生共振を低減するために好適に組み合わせることができることに留意する。さらに、電極が関わる場合、振動体の中央における振動を低減するために電極の1つに前述の構造を与えて、同時に他の電極に圧電素子110の対応する面のほぼ全体を覆わせておくことが可能である。
次の実施例は、本発明の範囲内の好ましい実施形態をさらに記載し、実証する。本発明の精神及び範囲から逸脱することなく本発明の多くの変形形態が可能であるので、これらの実施例は、単に例証を目的として与えられるにすぎず、本発明を制限するものと解釈すべきではない。
(実施例1〜6)
以下の組成物を、本明細書に記載の方法によって形成する:
(組成物)
Figure 2006527008
(構成成分の定義)
*1 アスコルビルグルコシド:林原(Hayashibara)から入手可能なアスコルビン酸2−グルコシド
*2 ナイアシンアミド:レイリー(Reilly)から入手可能なナイアシンアミドUSP(niacinamide USP)
*3 グリチルリチン酸:丸善(Maruzen)から入手可能なグリチルリチン酸
*4 アクリレート/C10〜30アルキルアクリレートクロスポリマー:B.F.グッドリッチ社(B.F.Goodrich Company)から入手可能なペミュレンTR−2(Pemulen TR-2)
*5 ヒドロキシエチルセルロース:アクアロン(Aqualon)から入手可能なナトロゾルヒドロキシエチルセルロース(Natrosol Hydroxyethylcellulose)
*6 カルボキシメチルセルロース:アクアロン(Aqualon)から入手可能なアクアロンセルロースガム(Aqualon Cellulose Gum)
*7 ブチレングリコール:セラニーズ(Celanese)から入手可能な1,3−ブチレングリコール
*8 ペンチレングリコール:ドラゴコ(Dragoco)から入手可能なハイドロライト−5(Hydrolite-5)
*9 ジメチコン/ジメチコノール:ダウ・コーニング(Dow Corning)から入手可能なDC−1503
*10 イソヘキサデカン:プレスパース(Presperse)からのパーメチル101A(Permethyl 101A)
(調製方法)
実施例1〜6のスキンケア組成物は、当該技術分野において既知の従来のいかなる方法によっても調製することができる。好適には、組成物は、次のように調製される:
セルロース誘導体ポリマー及びアクリレート/C10〜30アルキルアクリレートクロスポリマーは、含まれる場合、水に添加され、混合されて溶解される。得られた混合物を少なくとも約70℃に加熱し、組成物に含まれる場合には、ブチレングリコール、ペンチレングリコール、ジメチコン/ジメチコノール、イソヘキサデカン、ベンジルアルコール、メチルパラベン、EDTA二ナトリウム、メタ重亜硫酸ナトリウム、及び安息香酸ナトリウムを添加する。得られた混合物を約40℃以下に冷却し、含まれる場合には、アスコルビルグルコシド、ナイアシンアミド、グリチルリチン酸、及びエタノールを添加する。最終的に得られた混合物を、水酸化ナトリウムで中和する。組成物は、すべて5〜8のpHを有する。
以上の図及び実施例によって示されるこれらの実施形態は、スキンケアデバイスとして有用である。
実施例1〜6の本組成物のいずれかを媒質として使用して、本装置によって、周波数約3MHz〜約10MHz、強度約0.1W/cm2〜約2W/cm2の超音波を印加するときに、該組成物は、皮膚の表面に沿ってデバイスを移動させるのに役立ち、また同時に、超音波を効果的に送達し、安定なゲル構造を保持した。さらに、少なくとも2週間にわたって該デバイスを毎日使用すると、超音波の印加なしに本組成物を使用するのに比べて、顕著な皮膚美白効果がもたらされた。
本明細書は、本発明を特に指摘し明確に請求する特許請求の範囲をもって結論とするが、本発明は、以上の好ましい非限定的な実施形態及び代表例の説明を添付図面と併せて読むことで、よりよく理解されるものと考えられている。
本発明の好ましい一実施形態による超音波印加スキンケアデバイスの正面断面図。 上記デバイスの不適切な使用状態を示す図。 上記デバイスの不適切な使用状態を示す図。 上記デバイスの不適切な使用状態を示す図。 上記デバイスの電気回路構成のブロック図。 上記回路構成の駆動回路、負荷検出回路、動作検出回路を示す回路図。 負荷検出回路及び動作検出回路の動作を示す波形図。 負荷検出回路及び動作検出回路の動作を示す波形図。 負荷検出回路及び動作検出回路の動作を示す波形図。 負荷検出回路及び動作検出回路の動作を示す波形図。 負荷検出回路及び動作検出回路の動作を示す波形図。 負荷検出回路及び動作検出回路の動作を示す波形図。 上記回路構成の温度感知回路を示す回路図。 該デバイスの操作を示すフローチャート。 上記デバイスのアプリケータヘッドの平面図。 アプリケータヘッドの断面図。 アプリケータヘッドの変形構造を示す部分図。 アプリケータヘッドの変形構造を示す部分図。 アプリケータヘッドの変形構造を示す部分図。 様々な周波数の超音波の波長とアプリケータヘッドの複合振動体との間の関係を示す概略図。 寄生共振を低減する構造のない、正常負荷状態、無負荷状態及び異常負荷状態でもたらされる振動体の電気的等価インピーダンスそれぞれを比較の目的で示すグラフ。 振動素子の平面図。 振動素子の断面図。 本発明の実施形態による複合振動体について、正常負荷状態、無負荷状態及び異常負荷状態でもたらされる振動体の電気的等価インピーダンスそれぞれを示すグラフ。 上記実施形態の変形形態による振動素子の上面図。 上記実施形態の変形形態による振動素子の断面図。 上記実施形態の別の変形形態による振動素子の上面図。 上記実施形態の別の変形形態による振動素子の断面図。 上記実施形態のさらなる変形形態を示す上面図。 上記実施形態のさらなる変形形態を示す上面図。 上記実施形態のさらに別の変形形態による振動素子の上面図。 上記実施形態のさらに別の変形形態による振動素子の断面図。 上記実施形態のさらなる変形形態を示す上面図。 上記実施形態のさらなる変形形態を示す上面図。 上記実施形態の追加の変形形態による振動素子の上面図。 上記実施形態の追加の変形形態による振動素子の断面図。 上記実施形態の変形形態を示す断面図。 上記実施形態の変形形態を示す断面図。 上記実施形態のさらなる変形形態による振動素子の上面図。 上記実施形態のさらなる変形形態による振動素子の断面図。 上記実施形態の追加の変形形態による振動素子の上面図。 上記実施形態の追加の変形形態による振動素子の断面図。

Claims (25)

  1. 皮膚を通じて人体に超音波を印加する超音波印加装置を用いて、皮膚を通じて人体に皮膚活性剤を浸透させるための、以下の(1)及び(2)を含むことを特徴とするデバイス:
    (1)以下の(a)、(b)、(c)及び(d)を含み、実質的に界面活性剤を含まない組成物:
    (a)安全且つ有効な量の皮膚活性剤;
    (b)該組成物に約1,000mPas〜約1,000,000mPasの粘度を与える粘性化剤(viscosifying agent);
    (c)約0.1%〜約30%の水溶性保湿剤;
    (d)水性キャリア;
    (2)以下の(e)及び(f)を含む超音波印加装置:
    (e)周波数約3MHz〜約10MHz、強度約0.1W/cm2〜約2W/cm2で超音波を皮膚に印加するための印加素子;
    (f)該印加素子の印加条件を制御するための制御素子。
  2. 該皮膚活性剤が、アスコルビン酸化合物、ビタミンB3化合物、及びこれらの混合物から選択されることを特徴とする請求項1に記載のデバイス。
  3. 該粘性化剤が、カルボン酸/カルボキシレートコポリマーとセルロース誘導体ポリマーとを含むことを特徴とする請求項1に記載のデバイス。
  4. 該粘性化剤が、約3,000mPas〜約100,000mPasの粘度を与えることを特徴とする請求項3に記載のデバイス。
  5. 該水溶性保湿剤が、ブチレングリコール、ペンチレングリコール及びこれらの混合物から成る群から選択されることを特徴とする請求項1に記載のデバイス。
  6. 該組成物が、少なくとも約70%の水を含むことを特徴とする請求項1に記載のデバイス。
  7. 該組成物が、約0.1%〜約15%の油性構成成分をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のデバイス。
  8. 該油性構成成分が、炭化水素油、脂肪酸エステル、シリコーン油及びこれらの混合物から成る群から選択されることを特徴とする請求項8に記載のデバイス。
  9. 請求項1に記載のデバイスであって、
    前記超音波印加装置が:
    ユーザーの皮膚に超音波を印加するアプリケータヘッドを備えたハウジング(housing)と;
    前記アプリケータヘッドを作動させて超音波を発生させるための電気パルスを与える駆動回路とを含み;
    前記アプリケータヘッドが:
    超音波を発生させる振動素子と;
    取付面及び使用時に皮膚と接触するように適合された皮膚対向面を有するホーン(horn)とを含み、
    前記ホーンは、前記皮膚対向面を通じて皮膚に前記超音波を伝達するために、前記取付面上に前記振動器を備えており、前記振動素子及び前記ホーンは、前記駆動回路からの共振周波数の電気パルスと共振して超音波を発生する複合振動体(combined vibration mass)と一体化されており、前記複合振動体は、皮膚との接触による正常負荷状態にあるときには第1の電気的等価インピーダンスを与え、無負荷状態にあるときには第2の電気的等価インピーダンスを与える前記印加素子を画定しており、
    前記超音波印加装置がさらに、
    前記複合振動体が第1又は第2の電気的等価インピーダンスを与えるかどうかを監視するために接続され、前記第1の電気的等価インピーダンスを検知したときにだけ負荷検出信号を提供する負荷検出回路と、
    所定の期間内に負荷検出信号が受け取られないときに電気パルスを制限又は停止する制御回路とを含んでおり、
    前記複合振動体は、寄生共振(parasitic resonance)を低減するために前記複合振動体の中央部分における振動を抑制する構造を有しており、それによって前記第1の電気的等価インピーダンスを前記第2の電気的等価インピーダンスから区別してそれらを識別しており、
    前記制御回路は、前記第1の電気的等価インピーダンスの大きさに従って前記振動素子のところで発生する超音波の強度を変化させるために、前記第1の電気的等価インピーダンスを受け取る前記制御素子を構成することを特徴とするデバイス。
  10. 前記振動素子が、平らな上端面及び下端面を有する円板の形態をした圧電素子と、前記上端面及び下端面上にそれぞれ配置された上側電極及び下側電極とを含み、前記電気パルスが、前記上側電極及び下側電極にわたって印加されることを特徴とする請求項9に記載のデバイス。
  11. 前記上側電極、前記下側電極及び前記圧電素子の少なくとも1つが、前記複合振動体の中央における振動を抑制するための中央開口部を有することを特徴とする請求項10に記載のデバイス。
  12. 前記上側電極、前記下側電極、及び前記圧電素子のそれぞれが、前記複合振動体の中央における振動を抑制するための中央開口部を有することを特徴とする請求項10に記載のデバイス。
  13. 前記上側電極及び前記下側電極の少なくとも1つが、前記圧電素子の対応する端面の周辺部分を露出させておくように、前記圧電素子の直径よりも小さい直径を有することを特徴とする請求項11に記載のデバイス。
  14. 前記上側電極及び下側電極の少なくとも1つが、少なくとも1つのスリットによって複数の同一断片(segments)に分割されており、前記少なくとも1つのスリットが、前記圧電素子の中央、及び直径上に広がる帯域部分(band portion)を露出させておくように、直径上に広がっていることを特徴とする請求項10に記載のデバイス。
  15. 前記上側電極及び下側電極の少なくとも1つが、前記圧電素子の中央部分を露出させる少なくとも1つのスリットを有することを特徴とする請求項10に記載のデバイス。
  16. 前記ホーンが、前記複合振動体の中央における振動を抑制するための中央の穴を有することを特徴とする請求項10に記載のデバイス。
  17. 前記ホーンが、前記複合振動体の中央における振動を抑制するための中央の穴を有することを特徴とする請求項11に記載のデバイス。
  18. 前記上側電極が、その中央が、前記複合振動体の中央における振動を吸収する伸縮部材で覆われていることを特徴とする請求項10に記載のデバイス。
  19. 前記伸縮部材がシリコーンゴムであることを特徴とする請求項18に記載のデバイス。
  20. 前記圧電素子の前記上側電極が、その中央が、前記駆動回路から通じているリード線に上側電極を電気的に接続するためのはんだバルク(solder bulk)で覆われており、該はんだバルクが、圧電素子の中央に重量を加えていることを特徴とする請求項10に記載のデバイス。
  21. 前記ホーンが、前記ホーンを取り囲み前記ハウジングに連結されるリム(rim)と共に、前記デバイスの一体部分として形成され、
    前記ホーン及び前記リムが、超音波振動が前記リムに向かって伝播するのを抑制する抑制器をそれらの間に画定していることを特徴とする請求項9に記載のデバイス。
  22. 前記抑制器が、前記ホーンと前記リムとの間の境界に形成される空洞によって画定されることを特徴とする請求項21に記載の超音波印加スキンケアデバイス。
  23. 前記複合振動体が移動しているかどうかを監視し、前記振動体が移動しているときに動作検出信号を提供する動作検出回路をさらに含み;
    前記制御回路は、前記所定の期間内に前記負荷検出信号が受け取られないとき、又は前記期間内に検出される前記負荷検出信号が存在する場合でも前記動作検出信号が臨界持続時間(critical time duration)にわたって連続的でないときに、前記電気パルスを停止若しくは制限するように前記駆動回路を制御することを特徴とする請求項9に記載の超音波印加スキンケアデバイス。
  24. 以下の(1)及び(2)の工程:
    (1)以下の(a)、(b)、(c)及び(d)を含む実質的に界面活性剤を含まない組成物を皮膚に適用する工程:
    (a)安全且つ有効な量の皮膚活性剤;
    (b)該組成物に約1,000mPas〜約1,000,000mPasの粘度を与える粘性化剤;
    (c)約0.1%〜約30%の水溶性保湿剤;
    (d)水性キャリア;
    (2)以下の(e)及び(f)を含む超音波印加装置によって皮膚の表面に超音波を印加する工程:
    (e)周波数約3MHz〜約10MHz、強度約0.1W/cm2〜約2W/cm2で超音波を皮膚に印加するための印加素子;
    (f)該印加素子の印加条件を制御するための制御素子;
    を含む皮膚を処置する方法であって、
    該組成物が、超音波印加装置によって皮膚に超音波を印加するための媒質として使用されることを特徴とする皮膚を処置する方法。
  25. 該処置が、皮膚の外観を向上させるための処置であることを特徴とする請求項24に記載の方法。

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