JP2006522569A - 通信サービス・レベルを調節できる移動ワイヤレス通信ネットワーク - Google Patents
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Abstract
ブロードキャスト・ストリームの品質は、フォーワード・リンクのエア・インタフェース資源の活用状況に応じて変えられる。ネットワークは、フォーワード・リンクのエア・インタフェース資源の活用状況を監視して、フォーワード・リンクのエア・インタフェース資源の活用状況の変化に応じてブロードキャスト・ストリーム専用に割り当てられたフォーワード・リンクのエア・インタフェース資源を動的に変更する。ブロードキャスト・ストリームの品質は、割り当てられたフォーワード・リンク資源に合わせてスケーリングされる。ブロードキャスト・ストリームは、層構造のコンテントを含み、スケーリングは、エア・インタフェース上を送信される層数を変更することによって実現される。ネットワークは、放送品質の変更が実行される時刻を事前に移動局に通知する。ブロードキャスト・ストリームが移動局から発信されるときは、フォーワード・リンクのエア・インタフェース資源は、発信元の移動局からリバース・リンクのチャネル上を送信されるブロードキャスト・ストリームの品質によって制限される。
Description
(発明の背景)
第3世代(3G)ワイヤレス通信ネットワークの導入によって、今や移動受信契約者に対する映像サービスの配信が可能になった。映像は、エンタテイメント及び教育、そして通信にとって効率的なメディアであることが証明されている。ワイヤレス通信ネットワークを介して配信される映像サービスは、移動受信契約者の通信能力を飛躍的に強化し、またコンテント・プロバイダにとっては新しい市場チャンスを開くものとなろう。マルチメディア及びビデオ・ストリーミング・サービスは、コンテント・プロバイダが移動受信契約者に対して、彼らがどこにいようと映像を配信することを可能にする。例えば、空港ロビーでフライトを待つ移動受信契約者は、単なるテキストによる最新情報の代わりに、スポーツ・イベント、ニュース、あるいはその他のプログラムなどのライブ放送プログラムを受信することができる。更に、移動受信契約者は、ビデオ・オン・デマンド(VOD)のプログラムにもアクセスできる。ビデオ会議は、移動受信契約者の通信能力を増強するもう一つのサービスである。
第3世代(3G)ワイヤレス通信ネットワークの導入によって、今や移動受信契約者に対する映像サービスの配信が可能になった。映像は、エンタテイメント及び教育、そして通信にとって効率的なメディアであることが証明されている。ワイヤレス通信ネットワークを介して配信される映像サービスは、移動受信契約者の通信能力を飛躍的に強化し、またコンテント・プロバイダにとっては新しい市場チャンスを開くものとなろう。マルチメディア及びビデオ・ストリーミング・サービスは、コンテント・プロバイダが移動受信契約者に対して、彼らがどこにいようと映像を配信することを可能にする。例えば、空港ロビーでフライトを待つ移動受信契約者は、単なるテキストによる最新情報の代わりに、スポーツ・イベント、ニュース、あるいはその他のプログラムなどのライブ放送プログラムを受信することができる。更に、移動受信契約者は、ビデオ・オン・デマンド(VOD)のプログラムにもアクセスできる。ビデオ会議は、移動受信契約者の通信能力を増強するもう一つのサービスである。
ビデオ送信には多量のエア・インタフェース容量が消費されるため、ピーク時には、ビデオ・ユーザとマルチメディア・ユーザとの間で利用可能なエア・インタフェース資源の取り合いが発生しよう。サービス・プロバイダは、ビデオ・ユーザとマルチメディア・ユーザとの間で需要のバランスを取る柔軟性を有する必要がある。1つの解決策は、ビデオ・ユーザ及びマルチメディア・ユーザに一定量のエア・インタフェース資源を割り当てるものである。しかし、資源の割り当てを固定することは、スペクトルの活用の観点からは非効率的である。もしビデオ・ユーザの数が少なければ、ビデオ・ユーザに割り当てた資源は無駄になる。ビデオ・ユーザの数が少ないときは、未使用資源をマルチメディア・ユーザに動的に割り当てることによってシステム容量の増大が達成できる。更に、ビデオ及びマルチメディア・ユーザの需要が集中して、それらのサービスを提供している利用可能な資源を超えたときにも問題が発生する。ネットワーク過密状態では、受付制御アルゴリズムは、何人かのユーザをサービス受信から排除することもある。サービス・プロバイダは、ピーク時に超過料金を徴収して優先的にアクセスを与えるようにするかもしれない。しかし、それでも不満なユーザは常に存在する。
(発明の概要)
本発明は、需要の変動に応じて移動ワイヤレス通信ネットワークのエア・インタフェース資源を動的に再割り当て、ブロードキャスト・ストリームに対する専用資源へのブロードキャスト・ストリームの品質レベルを調節する方法及びシステムを提供する。ブロードキャスト・ストリームの品質を適応させるために各種の技術が利用される。本発明の好適な実施の形態では、変動する需要に応じてブロードキャスト・ストリーム品質を適応させるために、層構造送信スキームと組み合わせた層構造符号化アルゴリズムが採用される。各ブロードキャスト・ストリームのコンテントは、映像、オーディオ、あるいはその他のマルチメディア・コンテントを含むことができるが、複数層に暗号化される。それらの層には、1つの下位(base)層と1つ以上の上位(enhancement)層とが含まれており、それらを段階的に増やすことによって品質を段階的に改善するようになっている。下位層は、その映像の最も重要な特徴を表すデータを含む。付加的に上位層は、映像を漸進的に改善するデータを含む。ネットワークは、ブロードキャスト・ストリームの層数を選択的に変更できるようになっており、これにより、ネットワーク中の各地点で資源活用の変動に応じてブロードキャスト・ストリームの品質を変更できる。ブロードキャスト・ストリーム中の層数を減らせば、そのストリームの要求する帯域幅を減らすことによってそのブロードキャスト・ストリームをサポートするために必要なエア・インタフェース資源を減らすことができる。
本発明は、需要の変動に応じて移動ワイヤレス通信ネットワークのエア・インタフェース資源を動的に再割り当て、ブロードキャスト・ストリームに対する専用資源へのブロードキャスト・ストリームの品質レベルを調節する方法及びシステムを提供する。ブロードキャスト・ストリームの品質を適応させるために各種の技術が利用される。本発明の好適な実施の形態では、変動する需要に応じてブロードキャスト・ストリーム品質を適応させるために、層構造送信スキームと組み合わせた層構造符号化アルゴリズムが採用される。各ブロードキャスト・ストリームのコンテントは、映像、オーディオ、あるいはその他のマルチメディア・コンテントを含むことができるが、複数層に暗号化される。それらの層には、1つの下位(base)層と1つ以上の上位(enhancement)層とが含まれており、それらを段階的に増やすことによって品質を段階的に改善するようになっている。下位層は、その映像の最も重要な特徴を表すデータを含む。付加的に上位層は、映像を漸進的に改善するデータを含む。ネットワークは、ブロードキャスト・ストリームの層数を選択的に変更できるようになっており、これにより、ネットワーク中の各地点で資源活用の変動に応じてブロードキャスト・ストリームの品質を変更できる。ブロードキャスト・ストリーム中の層数を減らせば、そのストリームの要求する帯域幅を減らすことによってそのブロードキャスト・ストリームをサポートするために必要なエア・インタフェース資源を減らすことができる。
本発明の別の態様では、ネットワークは、サービス途絶を回避するためにブロードキャスト・ストリームの品質を変更するときに、変更間のスムーズな移行を実現するために、移動局に対して明示的な通知を行う。ネットワークは、ブロードキャスト・ストリームの品質及び/またはブロードキャスト・ストリームを配信するために使用する資源の変更を示すメッセージを移動局に対して送信することもできる。メッセージは、その変更が有効となる時刻に先行して、その変更の時刻を示すアクション・タイム・パラメータを含む。
(発明の詳細な説明)
図1は、移動受信契約者に対してブロードキャスト/マルチキャスト・サービス(BCMCS)を提供するための例示的ワイヤレス・ネットワーク10を示す。ワイヤレス・ネットワーク10は、CDMAネットワーク、WCDMAネットワーク、GSM/GPRSネットワーク、EDGEネットワーク、あるいはUMTSネットワークなど任意のタイプのワイヤレス・ネットワークでよい。図1は、cdma2000規格に従って構成されたネットワーク10を示す。ワイヤレス・ネットワーク10は、コア・ネットワーク20と、無線アクセス・ネットワーク(RAN)30とを含む。コア・ネットワーク20は、インターネット及びその他のワイヤレス通信ネットワークなど1または複数の外部ネットワークにつながる。RAN30は、コア・ネットワーク20につながって、移動局100に対するアクセス・ポイントとしてサービス提供する。
図1は、移動受信契約者に対してブロードキャスト/マルチキャスト・サービス(BCMCS)を提供するための例示的ワイヤレス・ネットワーク10を示す。ワイヤレス・ネットワーク10は、CDMAネットワーク、WCDMAネットワーク、GSM/GPRSネットワーク、EDGEネットワーク、あるいはUMTSネットワークなど任意のタイプのワイヤレス・ネットワークでよい。図1は、cdma2000規格に従って構成されたネットワーク10を示す。ワイヤレス・ネットワーク10は、コア・ネットワーク20と、無線アクセス・ネットワーク(RAN)30とを含む。コア・ネットワーク20は、インターネット及びその他のワイヤレス通信ネットワークなど1または複数の外部ネットワークにつながる。RAN30は、コア・ネットワーク20につながって、移動局100に対するアクセス・ポイントとしてサービス提供する。
コア・ネットワーク20は、パケット・データ・サービング・ノード(PDSN)21a、ブロードキャスト・サービング・ノード(BSN)22、BCMCSコントローラ23、BCMCSコンテント・サーバ(BCMCS−CS)24、及び認証(authentication)・権利認証(authorization)・及び課金サーバ(AAA)26を含む。PDSN21は、インターネットのような外部パケット・データ・ネットワーク(PDN)につながり、移動局との間でPPP接続をサポートする。それは、RAN30との間でIPフローの追加・削除を行い、また、外部パケット・データ・ネットワークとRAN30との間でパケット転送を行う。BSN22は、BCMCS−CS24につながり、移動局との間でBCMCSフローをサポートする。それは、RAN30との間でBCMCSフローを追加・削除する。BSNは、また、後に説明するビット・レート適応のためにBCMCSフローを処理する。BSN22の機能は、必要であれば、PDSN21中に組み込むこともできる。BCMCSコントローラ23は、BCMCSセッション情報を管理して、BSN22、BCMCS−CS24、RAN30、及び移動局100に提供する責任を持つ。BCMCS−CS24は、論理実体であって、BCMCSコンテントを移動局が利用できるようにする。BCMCS−CS24は、必ずしもコンテントの発信源である必要はなく、外部のコンテント・プロバイダからコンテントを受信することもできる。コンテント・プロバイダ50は、サービング・ネットワーク、移動局のホーム・ネットワーク、あるいはインターネットのような外部PDN中のサーバでもよい。それは、コンテント・プロバイダからのコンテントを保存及び送信するか、あるいは複数のコンテント・プロバイダからのコンテントを結合させる。もし暗号化が使用されるのであれば、BCMCS−CS24は、そのストリーム・コンテントを暗号化する。AAA26は、認証・権利認証・課金機能に責任を持つ。それは、ユーザの加入契約プロファイルから情報を得るために受信契約者プロファイル・データベース(図示されていない)にアクセスし、ユーザ契約プロファイルをBCMCS−CS24に送信する。
RAN30は、パケット制御関数(PCF)32、基地局コントローラ32a、及び1つまたは複数の無線基地局(RBS)36を含む。PCF32の主たる機能は、PDSN21に対する接続を確立、維持、及び終了することである。BCS34は、それぞれのドメインで無線資源を制御する。BSC34は、いくつかのRBS36を管理することができる。RBS36は、移動受信契約者との通信のためのエア・インタフェースを提供する。BCMCSサービスを提供するための例示的なエア・インタフェース仕様が「CDMA高速ブロードキャスト・マルチキャスト・パケット・データ・エア・インタフェース仕様、第1.0版(2004年2月)」と題する第3世代パートナーシップ・プロジェクト2(3GPP2)仕様書(BCMCSエア・インタフェース仕様書)に述べられている。これを参照によってここに取り込む。
BCMCSサービスは、ここではBCMCSストリームと呼ぶ同じ情報ストリームを同時に複数のユーザに送信する能力を提供する。BCMCSサービスは、ビデオ・ストリーミング・アプリケーションに利用され、移動局100に対してビデオ会議機能を提供するために利用される。典型的なビデオ・ストリーミング・アプリケーションには、ライブ放送と、ビデオ・オン・デマンド(VOD)とが含まれる。図2及び3は、2つの応用を示す。
図2において、BCMCS−CS24からのBCMCSストリームは、ネットワーク中の異なるセクタにある複数の移動局100に向かって流れる。コア・ネットワーク20あるいはPDN中に駐留するコンテント・プロバイダ50は、BCMCSストリームのコンテントを発生するが、それは、実時間放送や録画放送プログラムを含むコンテントはデジタル形式である。もしコンテント・プロバイダがネットワーク外にあれば、コンテント・プロバイダは、コンテントをパケット化して、IPネットワークを介してコア・ネットワーク20中のBCMCS−CS24に配信する。これにより、コンテントを、ワイヤレス通信ネットワーク中で移動局が利用できるようになる。BCMCSストリームは、ネットワーク10中の分岐地点で複製され、異なるセクタでもそのストリームが利用できるようになる。1または複数のRBS36は、フォーワード・ブロードキャスト・チャネルを介して移動局100にBCMCSストリームを放送する。
図3では、4つの移動局100(MS1−4)がビデオ会議に参加している。1つの移動局100(MS1)からのBCMCSストリームが示されているが、当業者には理解されるように、各移動局100からも同様なBCMCSストリームを発信することができる。発信元の移動局100(MS1)は、リバース・リンクのブロードキャスト・チャネルを介してサービングRBS36にBCMCSストリームを送信する。ネットワーク10は、BCMCSストリームを1または複数の終端RAN30に転送し、後者は、BCMCSストリームをフォーワード・ブロードキャスト・チャネルを介して終端の移動局100(MS2−4)に放送する。図3は、2つの異なるRAN30の中にある3つの終端移動局100(MS2−4)を示している。
BCMCSサービスの受信は、複数のプロシジャによって許可されるが、それらについては、「ブロードキャスト及びマルチキャスト・サービス・フレームワークX」と題する3GPP2仕様書の(フレームワーク)改訂版0.1.4(2004年3月15日)のP0019に述べられている。基本的プロシジャは、サービス発見/アナウンス、コンテント申込み、コンテント情報取得、コンテント可用性判定、BCMCS登録、コンテントの受信、及びBCMCS再登録を含む。ネットワーク10は、ユーザがリクエストしたり、利用可能なBCMCSサービスに関する情報を得たりすることを可能とする1または複数の機構を提供する。BCMCS−CS24は、移動局100中のクライアント・アプリケーションと交信するサーバとして機能する。クライアント・アプリケーションがBCMCSサービス情報をBCMCS−CS24から要求するか、あるいは、BCMCS−CS24がBCMCSサービスに関する頼まれていないアナウンスを送信するかのいずれかである。その他のサービス発見/アナウンス機構には、SMS及びWAPを介するアナウンスが含まれる。サービス発見/アナウンスのために利用される機構が何であっても、BCMCSコンテント及びスケジュールに関する情報は、移動局100に提供される。サービス発見/アナウンス機構は、コンテントの名前やスタート時刻のような情報取得のために必要な基本的情報を提供する。
ユーザは、BCMCSコンテントに受信契約の申込みをし、彼が受信したいコンテントを選択する。コンテント受信契約は、サービス発見/アナウンスの前あるいは後に実行される。ユーザ契約情報は、受信契約者プロファイルに記録される。選ばれたコンテントを受信するために、移動局100は、BCMCSコントローラ23と交信して、選ばれたBCMCSコンテントに付随するセッション情報を取得する。このプロセスは、コンテント情報取得として知られている。セッション情報は、BCMCSストリームを指定するBCMCSフロー識別子、ヘッダ圧縮及び/またはヘッダ削除等、フロー処理、及び使用される輸送及びアプリケーション・プロトコルなどの情報を含む。
コンテント可用性判定プロシジャは、移動局100が特定のBCMCSストリームの可用性を判定することを可能とする。サービングRBS36は、コンテントの可用性情報をオーバーヘッド・メッセージに乗せてMSに送信する。もし移動局100がオーバーヘッド・メッセージ中にコンテント可用性情報を見つけられなければ、移動局100は、BCMCS登録リクエストを作成することによって所望のBCMCSストリームを要求する。
BCMCS登録プロシジャは、BCMCSストリームの配信を要求するために移動局100が使用する。BCMCS登録要求は、移動局100によってサービングRBS36に送信される。BCMCS−CS24とRBS36との間の運搬パス(bearer path)が確立されていなければ、RBS36は、BCMCS−CS24と協力して運搬パスを確立する。一旦、移動局100がBCMCSストリームの受信を開始すれば、RBS36は、移動局100に対して定期的に再登録するように要求する。定期的な再登録は、ストリームを受信する移動局100がなくなったときに、RBS36がBCMCSストリームの放送を停止することを可能とする。
移動局100は、RBS36に対して移動局100が最早BCMCSストリームをモニターしないことを通知するためにBCMCS登録抹消プロシジャを実行する。登録抹消は、移動局100用の登録抹消タイマーが時間切れとなったときにも、RBS36における時間切れを介して発生する。
エア・インタフェースを介してBCMCSストリームを送信するためのBCHは、共有チャネルあるいは専用チャネルのいずれかである。一般に、BCHは、フォーワード・リンクを有するが、リバース・リンクは持たない。cdma2000システムでは、ブロードキャスト・チャネルは、1または複数のフォーワード補足チャネル(F−SCH)を含む。また、BCHは、cdma2000におけるフォーワード・パケット・データ・チャネルF−PDCHのような共有パケット・データ・チャネル上を輸送することができる。BCHは、BCMCS−CSが生成したBCMCSコンテントを含むパケットを搬送する。BCHは、フォーワード・リンクのシグナリング・メッセージも搬送する。各BCMCSストリームには識別子が付随する。以下で詳細に説明するが、BCMCSストリームは、1または複数のサブ・ストリームを含む。
BCMCSストリームは、フォーワード・ブロードキャスト・チャネル(F−BCH)上を移動局に送信される。BCHは、ここではブロードキャスト論理チャネルと呼ぶいくつかのサブ・チャネルを含む。BCMCSストリームは、ブロードキャスト論理チャネル上を搬送される。各ブロードキャスト論理チャネルは、1または複数のBCMCSストリームを搬送する。移動局がブロードキャスト・コンテントを発見してそれをモニターすることに成功するためには、エア・インタフェースを介して各種のブロードキャスト関連パラメータを移動受信器に送信する必要がある。ネットワークは、ブロードキャスト・オーバーヘッド・メッセージの形で、BCH上でそれらのパラメータを放送する。ブロードキャスト・オーバーヘッド・メッセージは、論理対物理のチャネル・マッピングと、移動局がBCMSフローの受信に成功するための各BCMCSフローに関するその他のパラメータを含む。
ビデオ及びマルチメディア・ストリームは、多大な資源を消費するので、本発明は、要求に応じてエア・インタフェース資源を動的に再配分する機構を提供し、BCMCSストリーム専用の資源に対応してBCMCSの品質レベルをスケーリングする。例えば、需要が利用可能な資源容量を超えたときは、ネットワーク中の資源管理実体は、与えられたBCMCSストリーム専用のエア・インタフェース資源を減らす。この場合、BCMCSストリームの品質は、そのBCMCSストリームを減少したエア・インタフェース資源にフィットさせるように低下する。逆に、エア・インタフェース資源の利用に余裕がある場合には、資源管理実体は、BCMCSストリームに割り当てるエア・インタフェース資源を増やす。この場合には、BCMCSストリームの品質は向上し、BCMCSストリームの受け手に対してより高品質QoSを提供できる。
BCMCSストリームの品質レベルを適応させるために各種の技術が利用される。例えば、ブロードキャスト・ストリームのソース符号化は、データ・レートを減らすように変更できる。本発明の好適な実施の形態では、変動する需要に応じてBCMCSストリームの品質を適応させるために、層構造の送信スキームと組み合わせた層構造の符号化アルゴリズムが用いられる。映像、オーディオ、その他のマルチメディア・コンテントを含む各BCMCSストリームのコンテントは、1つの下位層と、1つまたは複数の上位層とを含む複数層に符号化される。上位層は、層数を増やすことによって段階的に品質を向上させることができる。例えば、ビデオ圧縮及び送信のためのMPEG−2、MPEG−4、及びH.263規格は、映像の層構造コーディングをサポートする。下位層は、映像の最も重要な特徴を表すデータを含む。付加的な上位層は、映像を段階的に改善するデータを含む。例えば、MPEG−2及びH.263規格は、4つのスケーラビリティ・モード、すなわち、空間スケーラビリティ、一時的なスケーラビリティ、SNRスケーラビリティ、及びデータ・ポーショニング(portioning)を備えた映像の累積的層構造符号化をサポートする。これらのスケーラビリティ・モードの組合せによって、多数の層を含むハイブリッド・スケーラビリティが実現する。ネットワークは、BCMCSストリーム中の複数層を選択的に変更することができ、それによって、資源活用における変動に応じてネットワークの各種地点においてBCMCSストリームの品質を選択的に変更することができる。BCMCSストリーム中の層数を減らせば、ストリームの帯域幅要求を下げることになり、そのBCMCSストリームをサポートするために必要なエア・インタフェース資源を減らすことにつながる。
図4は、本発明の1つの例示的実施の形態における、BCMCSストリームの帯域幅要求に適応させるための論理的ネットワーク要素を示す。資源管理60は、資源の活用度を監視して、与えられたBCMCSストリームに割り当てるべき資源を決定する。ストリーム管理62は、BCMCS−CS24から層構造コンテントを受信して、資源管理60に応じて、割り当てられた資源に対してその層構造コンテントを適応させる。1つの実施の形態では、コンテントは、層構造の符号化アルゴリズムで符号化される。資源管理60は、そのストリームに割り当てられた資源によって処理できる層数またはビット・レートのいずれかを決定する。ストリーム管理62は、資源管理60に応じて、ブロードキャスト・ストリームに割り当てられた資源に適応する品質のBCMCSストリームを生成する。ストリーム管理62は、混雑期間には実効的にBCMCS−CS24から移動局100へのBCMCSストリーム・フローを減速する調速機として等価的に動作する。好適な実施の形態におけるBCMCS−CS24は、すべての層をストリーム管理に送信し、後者は、資源管理60に応じてそれらの層を2つずつ組み合わせる。
層構造のコンテントを搬送するBCMCSストリーム中の層を変えるために多くの技術が利用できる。1つの方式では、ここではパケット・フィルタリング方式と呼ぶが、BCMCS−CS24は、複数の層を含む単一のBCMCSストリームをストリーム管理62に提供する。BCMCSストリームは、層構造のコーディング・アルゴリズムを用いて符号化される。異なる層に対応するパケットは、パケットのヘッダに含まれる情報によって識別される。ストリーム管理62は、BCMCSストリーム中のパケットをフィルタリングするパケット・フィルタを含み、エア・インタフェースを介して送信されないパケットを排除する。
別の方式では、ここでは多重薄ストリーム(multiple thin stream)方式と呼ぶが、BCMCSストリームは、異なる符号化層に対応して複数の「薄い」ストリームに分割される。各層は、別々のサブ・ストリームとしてBCMCS−CS24からストリーム管理62に送信される。各サブ・ストリームには、同じBCMCSフロー識別子が付随する。ストリーム管理62は、エア・インタフェースを介して移動局100に配信すべき層を選択し、選ばなかった層は破棄する。選ばれた層は、好ましくは、エア・インタフェースを介して送信する前に、ストリーム管理62によって組み合わされる。この方式は、移動局に対する計算負荷が少ない。あるいは、選ばれた層は、別々に送信されて、移動局100で組み合わされる。
第3の方式では、ここではグループ方式と呼ぶが、多重BCMCSストリームがBCMCS−CS24からストリーム管理62に送信される。各ストリームは、同じコンテントを運搬するが、符号化層の数は、異なる。例えば、1つのストリームは、下位層のみを含み、第2のストリームは、下位層と第1の上位層とを含み、また、第3のストリームは、下位層と2つの上位層を含む。このように、各ストリームは、異なる層グルーピングに対応し、従って、ここでは1つのグループと呼ぶ。それらのグループには、同じBCMCSフロー識別子が付随する。個別のグループを指定するために、付加的な識別子が必要である。特定のBCMCSストリームに対して割り当てられた資源に依存して、ストリーム管理62は、BCMCSストリームに対して割り当てられた資源によって処理できる最大品質のグループを選択する。選ばれたグループは、エア・インタフェースを介して移動局100に送信される。
グループ方式の1つの変形では、エア・インタフェースを介して複数のグループが同時に移動局100に送信される。移動局100は、移動局の能力やサービス・プロファイルに依存して、受信するグループを独断で選択することができる。各グループは、符号化でき、また異なる受信契約を要求し、それは、ユーザの受信契約プロファイルに記録できる。資源が利用可能な場合、すべてのグループが送信される。資源管理60は、エア・インタフェースを介して送信されるグループを、エア・インタフェース資源の可用性に依存して動的に追加及び削減することができる。
BCMCSストリームの品質を適応させる場合、ネットワーク状態に加えてその他の因子が考慮される。例えば、ネットワークは、どの移動局100も受信できないコンテントの送信を避けるために、移動局の能力に関する知識を活用する。例えば、3層を超えると受信及び処理できる移動局100がない場合には、エア・インタフェースを介して3層より多い層を送信することは資源の無駄遣いである。移動局能力を資源管理60にフィードバックする様子が図4に点線で示されている。
資源管理60は、ネットワーク中の単一ノードに駐留するか、あるいは、2またはそれ以上のノードに分散する。1つの例示的実施の形態では、資源管理60は、BSCに駐留して、セクタごとに動的な品質スケーリングを実行する。ストリーム管理62は、各RBS36あるいはRAN30中のBSC34に位置することができる。ストリーム管理62をBSC34やRBS36に位置づけることによって、資源活用の局所的な変動に対する柔軟性は最大となり、コア・ネットワークに対する変更はなんら必要でなくなる。あるいは、ストリーム管理62は、コア・ネットワーク20中のBSN22に位置するか、あるいは、BCMCS−CSサーバ24と統合することができる。
資源管理60は、音声、パケット・データ、及びブロードキャスト・サービスなど各種サービスによる資源活用を監視して、無線資源をどのように割り当てるべきかを決定する。資源管理60は、資源活用に依存してそれらの資源割り当てを動的に変更する。もし1つのセクタが混雑してきたら、資源管理60は、BCMCSサービスのために使用されている資源を音声サービスやその他のサービスに割り当てる。逆に、もし1つのセクタの負荷が低下すれば、資源管理60は、QoSを改善するように未使用の資源をBCMCSサービスに割り当てる。
管理される資源は、ブロードキャスト・サービスを配信するために使用されるチャネルのタイプに依存する。CDMAネットワークでのフォーワード・リンク通信では、資源管理60は、サービスを配信するために使用されているチャネルのタイプに依存して2種類の資源を管理することができる。すなわち、1)専用チャネルに関するウォルシュ・コード(Walsh code)及び電力、及び2)共有チャネルに関するタイム・スロット及び電力である。BCMCSストリームに必要な帯域幅に依存して、資源管理60は、BCMCSストリームに割り当てるべき特定の資源を決定し、また、割り当てられた資源によって処理できる層数を決定する。ストリーム管理62は、資源管理60に応じて、BCMCSストリームの品質をそれに従って変更する。
本発明の好適な実施の形態では、資源管理60は、電力や利用可能なウォルシュ・コードなど限られた資源の活用を測定する。資源管理60は、現時点で使用されているあるいは現時点で利用可能な資源の量を測定することができる。例えば、監視されている資源が電力であれば、資源管理60は、各々のサービスで使用される全電力及びすべてのサービスで使用される全電力を監視できる。資源管理は、電力測定値を、混雑あるいは不十分な活用を示す予め定められた閾値と比較する。予め定められた閾値との比較に基づいて、資源管理は、BCMCSによって消費される資源の量を減らすように、エア・インタフェース資源を再割り当てする。上で述べたように、BCMCSストリームの品質は、層構造符号化アルゴリズムを使用することによって調節できる。
資源管理60は、ブロードキャスト・チャネルの適応化のために、フィルタを通ったローディング・インジケータを使用する。移動通信システムでは資源の活用状況は、急速に変動するため、BCMCSのための資源割り当てを決定するために使用されるメトリックは、変動する状況に対する資源管理60の反応を調節するためのフィルタを通される。例えば、放送のコンテントを余り急激に変化させることは、頻繁な変更によってそのような変更を実現するために必要なオーバーヘッドが増えることから望ましくない。更に、余りに頻繁な放送品質の変動は、受信契約者にとってわずらわしい。
本発明の別の態様では、ネットワークは、サービス途絶を回避し、変更間の移行を滑らかなものとするために、BCMCSストリームの品質を変更するときは、移動局100に対して明確な通知を行う。移動局100は、BCMCSストリームに付随する動作モードの選択肢を通知される。移動局は、例えば、コンテント情報取得の間、あるいはBCMCSストリーム受信への登録の間にこの情報を通知される。各動作モードは、移動局100がBCMCSストリームの受信及び復号化に成功するために必要な符号化及びその他のパラメータを定義する1組のBCMCSセッション・パラメータに対応する。各動作モードは、その動作モードを一意に定義するモード識別子を有する。
本発明に従えば、BCMCSストリームにおける変更通知は、モード識別子を含む新しいセッション・パラメータを送信することによって与えられる。モード識別子を含むセッション・パラメータは、ページング・チャネル(P−CH)あるいはブロードキャスト制御チャネル(BCCH)を介するブロードキャスト・サービス・パラメータ・メッセージ(BSPM)の一部として送信される。BSPMは、ネットワークがBCMCSストリームに付随するセッション・パラメータを指定することを可能とするブロードキャスト制御メッセージである。セッション・パラメータは、また、そのBCMCSストリームに付随する論理対物理マッピング(LPM)も指定する。
本発明の1つの実施の形態に従えば、2つの新しいパラメータがBSPMに追加される。すなわち、ユース・タイム・パラメータ(Use Time Parameter)とアクション・タイム・パラメータ(Action time parameter)である。ユース・タイム・パラメータは、BCMCSストリームに付随するセッション・パラメータの変更がペンディングであることを移動局100に通知する1ビットのインジケータである。アクション・タイム・パラメータは、セッション・パラメータの変更が正確にいつ有効になるかを移動局100に通知する。ユース・タイム・パラメータは、単一ビットである。ユース・タイム・パラメータが「1」にセットされたときは、移動局100は、アクション・タイム・パラメータに指定された時刻にBSPMに含まれる新しいセッション・パラメータの使用を開始するように指示される。アクション・タイム・パラメータは、システム時刻を80ms(Modulo 64)単位で示す6ビット・フィールドであって、ブロードキャスト・チャネルの新しいパラメータが有効になる時刻を示す。
移動局100がBSPMを受信すると、移動局100は、BSPMのシーケンス番号をメモリに記憶されている値と比較して、そのメッセージが過去に受信されたものかどうかを判定する。もしそうであれば、そのメッセージは無視される。もしBSPMが新しいメッセージであれば、移動局100は、メッセージの残りのフィールドを処理する。すべての新しいBSPMパラメータは、メモリに記憶される。もしユース・タイム・パラメータが「1」にセットされれば、移動局は、指定されたアクション時間まで古いBSPMパラメータを使い続け、その後に、新しいパラメータを起動する。BSPMのパラメータは、新しい論理対物理チャネル・マッピングと、及び/またはBCMCSフローのコンテント変更を指定する。例えば、BSPMは、その放送に使用される符号化及び層数を移動局100に示すことができる。
CDMAシステムでは、移動局100は、ソフト/ソフター・ハンドオフにおいて、2つ以上のセクタから同じ情報を受信する。2つ以上のセクタから送信された情報を組み合わせるためには、移動局100は、両セクタから同じ情報を受信する必要がある。BCMCSストリームを受信している移動局100がソフト・ハンドオフにあるときは、ソフト結合されたセクタからの送信は、コーディネートされる必要がある。BCMCSストリームの動作モード及びLPMの送信に加えて、ネットワークは、組み合わせることができるソフト・ハンドオフ近隣セクタを移動局に通知する。この場合、移動局100は、互換性を有するそれらのセクタのみからの送信をソフト結合するようにプログラムされる。
移動局100をソフト結合させることと、BCMCSストリームの変更を変更が最適なセクタのみに制限することとの間にはトレード・オフがある。その結果、移動局100は、近隣セクタからの送信を常に組み合わせることはできない。例えば、もし1つのセクタの負荷が小さく、隣接セクタの負荷が大きければ、BCMCSストリームは、各セクタ中で異なる符号化を施されて送信されよう。この場合、移動局100は、これらの隣接セクタからのBCMCSストリームを組み合わせることはできない。多くの場合に、異なるセクタからのBCMCSストリームをソフト結合する能力にはいくらかの損失が許容される。しかし、セクタが小型で、移動局100の移動性が非常に高い場合には、異なるセクタからのBCMCSストリームをソフト結合する能力の損失は、より深刻な問題となる。もしサービス・プロバイダがソフト結合能力を重要なものと考えれば、そのサービス・プロバイダは、セクタをより広いブロードキャスト・ゾーンにグループ化する。ブロードキャスト・ゾーン中の各セクタは、同一のBCMCSストリームを送信し、それによって同じブロードキャスト・ゾーン中の異なるセクタからのBCMCSストリームをソフト結合する能力を維持する。このシナリオでは、各ブロードキャスト・ゾーンに対して1つだけ資源管理60が存在することになろう。もしブロードキャスト・ゾーンが単一BSC34によって管理されるセクタ群に対応すれば、資源管理60は、そのBSC34に位置するのが便利である。その他の実施の形態では、資源管理60は、RAN30中のPCF32かあるいはコア・ネットワーク20中にBSN22に位置することができる。資源管理60は、1つのブロードキャスト・ゾーン中のすべてのセクタの資源活用状況を監視してBCMCSストリームの動作モードを決定する。このシナリオで、資源管理60は、セクタすべてによって処理できる最高品質の動作モードを選択する。
これまでに説明した実施の形態において、BCMCSストリームは、ワイヤライン・ネットワークから発して、移動局で終端することを仮定していた。このシナリオで、ブロードキャスト・ストリームは、ワイヤライン・ネットワーク上をコンテント・プロバイダ50からRBS36に送信され、次に、RBS36によってエア・インタフェース上を移動局100に送信される。本発明のいくつかの実施の形態では、BCMCSストリームは、移動局100から発して、移動局100に終端することもできる。このシナリオが成立する1つのアプリケーションは、図3に示されたビデオ会議である。もし2つ以上の移動局100がビデオ会議に参加すれば、各移動局100は、BCMCSストリームを発信し、それは、リバース・リンクのチャネルを介してワイヤレス通信ネットワーク10に送信され、ネットワーク10によって受信移動端末100として機能するRBS36に転送され、更に、フォーワード・リンクのブロードキャスト・チャネルを介して受信移動端末100に送信される。このシナリオで、資源管理60は、フォーワード・リンクのブロードキャスト・チャネルに関する資源を上述のように制御するが、下記のようないくつかの修正を含める。より詳細に言えば、資源管理60は、フォーワード・ブロードキャスト・チャネルを提供するにあたり、発信移動局100からのリバース・リンク・チャネルの容量を考慮する。発信移動局からのリバース・リンクの容量を超える資源をフォーワード・リンク上のBCMCSストリームに割り当てても利益はない。リバース・リンクの性能を考慮することによって、フォーワード・リンクの過剰提供が回避できる。従って、資源管理60は、発信移動局100からのリバース・リンクの容量に基づいてBCMCSストリームに割り当てるエア・インタフェース資源を制限する。
リバース・リンク上での制限因子は、セクタ中の異なるユーザ間の干渉である。サービングRBS36は、移動局100の送信電力レベルを制御する。電力制御は、典型的には、リバース・パイロット・チャネルの送信電力を制御することによって行われる。利用可能な送信電力は、トラヒック対パイロット比で制限される。発信移動局100からのリバース・チャネルを制御する資源管理60は、リバース・リンク上を送信できる層数を決定し、リバース・リンクのチャネル上で受信されるBCMCSストリームの品質をフォーワード・リンクの資源を制御している資源管理60に報告する。上で述べたように、リバース・リンクの資源管理60からの報告は、フォーワード・リンクの資源管理60がフォーワード・リンクのブロードキャスト・チャネルを提供するのに利用される。同様に、フォーワード・リンクのブロードキャスト・チャネルの資源管理60は、リバース・リンクの資源管理60に情報をフィードバックすることによって、リバース・リンク・チャネルの容量がフォーワード・リンクのブロードキャスト・チャネルの容量を超えているときに過剰提供を防止する。このように、リバース・リンク・チャネル及びフォーワード・リンクのブロードキャスト・チャネルの資源管理60は、フォーワード・リンクとリバース・リンクの両ブロードキャスト・チャネルによって処理できるBCMCSストリームのために適した構成について協議する。
Claims (53)
- ワイヤレス通信ネットワークにおいてブロードキャスト・サービスを提供する方法であって、
a.コンテント・プロバイダから発したブロードキャスト・ストリームをフォーワード・リンクのブロードキャスト・チャネルを介して1または複数の移動局に送信する工程と、
b.フォーワード・リンクのエア・インタフェース資源の活用状況を監視する工程と、及び
c.フォーワード・リンクのエア・インタフェース資源の前記活用状況の変化に応じて、前記ブロードキャスト・ストリームに割り当てられる前記フォーワード・リンクのエア・インタフェース資源を動的に調節する工程と、及び
d.前記割り当てられるフォーワード・リンクのエア・インタフェース資源に対する調節に応じて、前記ブロードキャスト・ストリームの品質をスケーリングする工程と、
を含む前記方法。 - 請求項1に記載の方法であって、前記ブロードキャスト・ストリームの品質をスケーリングする工程は、層構造の符号化アルゴリズムを用いて符号化されたブロードキャスト・ストリームの層数を変更する工程を含む前記方法。
- 請求項2に記載の方法であって、層構造の符号化アルゴリズムを用いて符号化されたブロードキャスト・ストリームの層数を変更する工程は、ワイヤレス通信ネットワーク中で第1の複数の層を持つブロードキャスト・ストリームをストリーム管理に入力する工程と、前記ブロードキャスト・ストリーム中の層数を前記ストリーム管理によって変更する工程と、及び前記ストリーム管理から第2の複数の層を持つブロードキャスト・ストリームを移動局へ送信するためにネットワーク・ノードから出力する工程とを含む前記方法。
- 請求項3に記載の方法であって、前記ストリーム管理に入力される前記ブロードキャスト・ストリームは、前記第1の複数の層を含む単一ストリームを含む前記方法。
- 請求項4に記載の方法であって、前記ストリーム管理から出力される前記ブロードキャスト・ストリームは、前記第2の複数の層を含む単一ストリームを含む前記方法。
- 請求項4に記載の方法であって、前記ストリーム管理から出力される前記ブロードキャスト・ストリームは、各々が前記第2の複数の層のうちの1層に対応する複数ストリームを含む前記方法。
- 請求項3に記載の方法であって、前記ストリーム管理に入力される前記ブロードキャスト・ストリームは、複数ストリームを含む前記方法。
- 請求項7に記載の方法であって、前記ストリーム管理に入力される各入力ストリームは、前記第1の複数の層のうちの1層に対応する前記方法。
- 請求項8に記載の方法であって、前記ストリーム管理から出力される前記ブロードキャスト・ストリーム出力は、前記複数の入力ストリームに対応する選ばれた層を含む単一ストリームを含む前記方法。
- 請求項9に記載の方法であって、前記ストリーム管理から出力される前記ブロードキャスト・ストリーム出力は、選ばれた層に対応する1または複数のストリームを含む前記方法。
- 請求項7に記載の方法であって、前記ストリーム管理に入力される各入力ストリームは、1または複数の層からなる1つのグループを含む前記方法。
- 請求項11に記載の方法であって、前記ストリーム管理から出力される前記出力ストリームは、選ばれた1つのグループに対応する単一ストリームである前記方法。
- 請求項1に記載の方法であって、ブロードキャスト・ストリームの品質をスケーリングする工程は、前記ブロードキャスト・ストリームの符号化を変更する工程を含む前記方法。
- 請求項1に記載の方法であって、フォーワード・リンクのエア・インタフェース資源の活用状況を監視する工程は、1または複数のフォーワード・リンクのチャネルに対する送信電力割り当てを監視する工程を含む前記方法。
- 請求項1に記載の方法であって、フォーワード・リンクのエア・インタフェース資源の活用状況を監視する工程は、1または複数の専用フォーワード・リンク・チャネルに対するウォルシュ・コード割り当てを監視する工程を含む前記方法。
- 請求項1に記載の方法であって、フォーワード・リンクのエア・インタフェース資源の活用状況を監視する工程は、1または複数の共有フォーワード・リンク・チャネルに対するタイム・スロット割り当てを監視する工程を含む前記方法。
- 請求項1に記載の方法であって、更に、前記ブロードキャスト・ストリーム専用として割り当てられたフォーワード・リンクのエア・インタフェース資源を示すブロードキャスト・サービス・パラメータを移動局に送信する工程を含む前記方法。
- 請求項17に記載の方法であって、前記ブロードキャスト・サービス・パラメータは、前記エア・インタフェース上を送信される前記ブロードキャスト・ストリームに適用される前記スケーリングを示す前記方法。
- 請求項18に記載の方法であって、移動局に送信される前記ブロードキャスト・サービス・パラメータは、前記ブロードキャスト・ストリームのための1組のブロードキャスト・サービス・パラメータを指定するモード識別子を含む前記方法。
- 請求項17に記載の方法であって、移動局に送信される前記ブロードキャスト・サービス・パラメータは、前記ブロードキャスト・パラメータが有効になる時刻を事前に通知するアクション・タイム・パラメータを含む前記方法。
- 請求項1に記載の方法であって、前記コンテント・プロバイダは、リバース・リンク・チャネル上をワイヤレス通信ネットワークに前記ブロードキャスト・ストリームを送信する発信移動局である前記方法。
- 請求項21に記載の方法であって、更に、リバース・リンクのブロードキャスト・チャネルの容量を決定する工程と、及び前記リバース・リンク・チャネル上を送信するための前記ブロードキャスト・ストリームの品質をスケーリングする工程とを含む前記方法。
- 請求項22に記載の方法であって、更に、リバース・リンク・チャネル上を送信される前記ブロードキャスト・ストリームの品質に基づいて、前記ブロードキャスト・ストリーム専用として割り当てられるフォーワード・リンクのエア・インタフェース資源を制限する工程を含む前記方法。
- 請求項22に記載の方法であって、更に、フォーワード・リンクのブロードキャスト・チャネル上を送信される前記ブロードキャスト・ストリームの品質に基づいて、前記ブロードキャスト・ストリーム専用として割り当てられるリバース・リンクのエア・インタフェース資源を制限する工程を含む前記方法。
- 請求項1に記載の方法であって、前記ブロードキャスト・ストリームの品質をスケーリングする工程は、前記ブロードキャスト・ストリームのコンテントを、前記割り当てられたフォーワード・リンクのエア・インタフェース資源に適応させる工程を含む前記方法。
- 移動ワイヤレス通信ネットワークにおいてブロードキャスト・サービスを提供するためのシステムであって、
フォーワード・リンクのエア・インタフェース資源の活用状況を監視し、フォーワード・リンクのエア・インタフェース資源の前記活用状況の変化に応じてブロードキャスト・ストリームに割り当てる前記フォーワード・リンクのエア・インタフェース資源を動的に調節する資源管理と、及び
前記割り当てられたフォーワード・リンクのエア・インタフェース資源に対する調節に応じて、前記ブロードキャスト・ストリームの品質をスケーリングするストリーム管理と、
を含む前記システム。 - 請求項26に記載のシステムであって、前記ブロードキャスト・ストリームは、層構造の符号化アルゴリズムを用いて符号化されており、また、前記ストリーム管理は、前記ブロードキャスト・ストリーム中の層数を変更することによって前記ブロードキャスト・ストリームの品質をスケーリングする前記システム。
- 請求項27に記載のシステムであって、前記ストリーム管理に入力される前記ブロードキャスト・ストリームは、第1の複数の層を含む単一ストリームを含む前記システム。
- 請求項28に記載のシステムであって、前記ストリーム管理から出力される前記ブロードキャスト・ストリームは、前記第1の層数に等しいかそれよりも大きい第2の複数の層を含む単一ストリームを含む前記システム。
- 請求項28に記載のシステムであって、前記ストリーム管理から出力される前記ブロードキャスト・ストリームは、各々が前記ブロードキャスト・ストリームの1つの層に対応する複数のストリームを含む前記システム。
- 請求項27に記載のシステムであって、前記ストリーム管理に入力される前記ブロードキャスト・ストリームは、複数のストリームを含む前記システム。
- 請求項31に記載のシステムであって、前記ストリーム管理への各入力ストリームは、前記ブロードキャスト・ストリームの1つの層に対応する前記システム。
- 請求項32に記載のシステムであって、前記ストリーム管理から出力される前記ブロードキャスト・ストリームは、前記ブロードキャスト・ストリームの選ばれた複数層を含む単一ストリームを含む前記システム。
- 請求項32に記載のシステムであって、前記ストリーム管理から出力される前記ブロードキャスト・ストリームは、選ばれた複数層に対応する1または複数のストリームを含む前記システム。
- 請求項31に記載のシステムであって、前記ストリーム管理への各入力ストリームは、1または複数の層からなる1つのグループを含む前記システム。
- 請求項35に記載のシステムであって、前記ストリーム管理からの前記出力ストリームは、選ばれた1つのグループに対応する単一ストリームである前記システム。
- 請求項26に記載のシステムであって、前記ストリーム管理は、前記ブロードキャスト・ストリームの符号化を変更することによって前記ブロードキャスト・ストリームの品質をスケーリングする前記システム。
- 請求項26に記載のシステムであって、前記資源管理は、1または複数のフォーワード・リンク・チャネルに対する送信電力割り当てを監視する前記システム。
- 請求項26に記載のシステムであって、前記資源管理は、1または複数の専用フォーワード・リンク・チャネルに対するウォルシュ・コード割り当てを監視する前記システム。
- 請求項26に記載のシステムであって、前記資源管理は、1または複数の共有フォーワード・リンク・チャネルに対するタイム・スロット割り当てを監視する前記システム。
- 請求項26に記載のシステムであって、前記資源管理は、前記ブロードキャスト・ストリーム専用として割り当てられるフォーワード・リンクのエア・インタフェース資源を示すブロードキャスト・サービス・パラメータを移動局に送信する前記システム。
- 請求項41に記載のシステムであって、前記ブロードキャスト・サービス・パラメータは、前記エア・インタフェース上を送信される前記ブロードキャスト・ストリームに適用されるスケーリングを示す前記システム。
- 請求項42に記載のシステムであって、前記移動局に送信される前記ブロードキャスト・サービス・パラメータは、前記ブロードキャスト・ストリームのための1組のブロードキャスト・サービス・パラメータを示すモード識別子を含む前記システム。
- 請求項41に記載のシステムであって、前記移動局に送信される前記ブロードキャスト・サービス・パラメータは、前記ブロードキャスト・パラメータが有効になる時刻を事前に通知するアクション・タイム・パラメータを含む前記システム。
- 請求項26に記載のシステムであって、前記ブロードキャスト・ストリームは、リバース・リンク・チャネルを介してワイヤレス通信ネットワークに前記ブロードキャスト・ストリームを送信する移動局から発する前記システム。
- 請求項45に記載のシステムであって、前記資源管理は、発信元移動局から前記リバース・リンク・チャネルを介して送信される前記ブロードキャスト・ストリームの品質に基づいて、前記ブロードキャスト・ストリーム専用に割り当てられるフォーワード・リンクのエア・インタフェース資源を制限する前記システム。
- 請求項45に記載のシステムであって、前記資源管理は、前記フォーワード・リンクのブロードキャスト・チャネル上での送信のために使用される前記スケーリングに基づいて、前記ブロードキャスト・ストリーム専用に割り当てられるリバース・リンクのエア・インタフェース資源に対する制限を含む情報を送信する前記システム。
- ワイヤレス通信ネットワークにおいて、ブロードキャスト・サービスを提供する方法であって、
フォーワード・ブロードキャスト・チャネルを介して1または複数の移動局にブロードキャスト・ストリームを送信する工程と、及び
新しいセッション・パラメータが有効になる時刻を示すアクション・タイム・パラメータを含む新しいセッション・パラメータを前記移動局への前記ブロードキャスト・ストリームに付随して送信する工程と、
を含む前記方法。 - 請求項48に記載の方法であって、前記新しいセッション・パラメータは、前記ブロードキャスト・ストリームの品質における変化の表示を指定する前記方法。
- 請求項48に記載の方法であって、前記新しいセッション・パラメータは、前記ブロードキャスト・ストリームを配信するために使用される前記エア・インタフェース資源の変化を示す前記方法。
- ワイヤレス通信ネットワークにおいて、ブロードキャスト・サービスを受信する方法であって、
フォーワード・ブロードキャスト・チャネルを介してブロードキャスト・ストリームを移動局において受信する工程と、
新しいセッション・パラメータが有効になる時刻を示すアクション・タイム・パラメータを含む新しいセッション・パラメータを含むメッセージを前記移動局において受信する工程と、及び
前記指定されたアクション時刻に前記新しいセッション・パラメータに基づいて前記移動局を再構成する工程と、
を含む前記方法。 - 請求項51に記載の方法であって、前記新しいセッション・パラメータは、前記ブロードキャスト・ストリームの品質の変化を示す前記方法。
- 請求項51に記載の方法であって、前記新しいセッション・パラメータは、前記ブロードキャスト・ストリームを配信するために使用されるエア・インタフェース資源の変化を示す前記方法。
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