JP2006519607A - パンニングされた菓子にインクジェット印刷で着色する方法 - Google Patents

パンニングされた菓子にインクジェット印刷で着色する方法 Download PDF

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Abstract

着色皮膜は、好ましくは未着色の砂糖表面を有する、少なくとも1つの硬質パンニングされた糖衣掛けペレット状菓子をインクジェットヘッドと機能的に関連して配置し、少なくとも一種類の食用インクを硬質パンニングされた糖衣掛けペレット状菓子にインクジェット印刷することにより硬質パンニングされた糖衣掛けペレット状菓子に着色皮膜の少なくとも一部を塗布し、着色皮膜を乾燥させることによって、硬質パンニングされた糖衣掛けペレット状菓子上に形成される。硬質パンニングされた糖衣掛けペレット状菓子は、着色皮膜の塗布前に、輸送および/または貯蔵されていてもよい。

Description

本発明は広くパンニングされた菓子を着色する方法に関する。特に、本発明は、インクジェット技法を用いて、パンニングされた菓子上に着色皮膜を塗布する方法に関する。
パンニングおよび皮膜コーティングは、菓子類および医薬類などの皮膜付き食用製品を調製するための工業プロセスである。パンニングおよびあるコーティングプロセスは、回転ドラムすなわち「パン(pan)」内で行われる。一般に、「パンニング」という用語は、皮膜製品を製造するために、例えば、ショ糖やブドウ糖などの砂糖系コーティングを、多数の芯に塗布することに関して用いられる。典型的に、糖衣の未着色部分を徐々に形成するために、高濃度の砂糖シロップが何回か塗布される。この後に、着色剤を含有する濃縮砂糖シロップの塗布が何回か行われる。「皮膜コーティング」という用語は、砂糖に基づかないコーティングを多数の芯に塗布することに関して用いられ、ここで、コーティング材料は、所望のコーティング厚が達成されるまで、芯に連続的に塗布される、修飾セルロース、例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロースなどの皮膜形成成分を含有するものである。
パンニングプロセスは、多数の芯の混合中の、混ぜられている多数の芯上へのコーティング溶液または組成物の薄層のそれぞれの塗布、およびコーティング溶液または組成物の各薄層の乾燥を有してなる。この乾燥の最中に、層の塗布の間にコーティング中の砂糖が結晶化する。これとは対称的に、皮膜コーティングプロセスには糖衣の結晶化は必要ないので、皮膜コーティングは、一般に、コーティング溶液の同時塗布、混合による分布、およびコーティング溶液の乾燥を有してなる連続プロセスである。すなわち、皮膜コーティング・スプレーヤーは、皮膜コーティングプロセス中にオフにされず、代わりに、所望の皮膜コーティングが塗布されるまで連続的に運転される。皮膜コーティング溶液は一般に、濃度が高いと粘性が強すぎてスプレーできないので、約10パーセント未満しか固形物を含有しない。しかしながら、各プロセスにおいて、コーティング材料は芯上に蓄積して、所望の外皮またはコーティングを形成する。
コーティングを着色すべき場合、コーティングプロセスの後の段階でコーティング溶液に食用着色剤が加えられる。皮膜コーティングについて、着色剤の流れがオンにされ、スプレーヤーに皮膜形成組成物の流れが加えられる。パンニングされた菓子について、糖衣を形成するために濃縮されたシロップコーティング溶液の多数の層を塗布した後、着色剤を含有する濃縮砂糖溶液の塗布が多数回行われて、着色皮膜が提供される。着色皮膜は、所望の色を達成するために、着色コーティング溶液の塗布が20回まで必要なことがある。これは、砂糖溶液中に溶解できる染料の量が、砂糖コーティング溶液の砂糖の固形分が高いために比較的低いからである。その結果、着色工程を含む、外皮を形成するプロセスには、数時間かかり得る。皮膜形成プロセスは、皮膜形成成分中への着色剤の溶解度が比較的低いために、同様に制限される。
さらに、パンを洗浄し、色を変えるのに要求される作業量は多大であり、ひどく時間がかかるので、各パンは、一般に、特定の色に専用である。その結果、色がブレンドされた着色芯を提供するには、一般に、各色に1つの多数のコーティングパンが必要である。パンの内の1つを、修理やメンテナンスのためなどの任意の理由のために、稼働状態から取り出さなければならない場合、パンを再稼働するまで、ブレンド操作全体を停止しなければならない。各色に個別のパンが要求されるために、従来技術の着色プロセスの融通性が阻害され、ブレンドにおいて色を交換できるようにするための余分な設備または多大な量の作業と時間が必要とされる。
以下に限られないが、ペレット、錠剤、丸薬および成形製品または粒状製品を含む、様々な異なるタイプの芯にコーティングを塗布するために、パンニングおよび皮膜コーティングが用いられる。皮膜芯の例としては、丸薬、錠剤、および徐放性カプセルの内容物の形態にある医薬類、洗浄剤などの化学製品、並びにキャンディーなどの食品が挙げられる。コーティングは、空気と湿度への露出から芯の劣化や分解を防いだり、皮膜物体に装飾外観を与えるために一般に用いられ、消費者の手において特定のチョコレートキャンディーが溶けるのを防ぐことが知られている。
芯をコーティングするために行われているパンニングおよび皮膜コーティング装置とプロセスは、当該技術分野においてよく知られている。典型的なパンニングまたは皮膜コーティング装置は、コーティングパンおよびコーティング溶液と乾燥ガスをパン中に導入するための機構を備えている。パンニングにおいて、例えば、多数の芯がコーティング容器中に導入される。次いで、多数の芯は混ぜ合わせられ、コーティング溶液の層が芯に塗布され、コーティング層が乾燥ガスにより乾燥する。コーティング溶液を多数の芯上に噴霧するまたは注ぐことによって、コーティングを分散させてもよい。多数の芯を混ぜながらコーティング溶液を塗布することによって、皮膜芯が互いに付着するのが防がれ、均一性が確実になる。空気か乾燥空気であることが多い乾燥ガスは、コーティング溶液の塗布と同時に、またはその後に導入してもよい。
パンニング装置と技法の例としては、錠剤、丸薬、および他の小さな物体をコーティングするための装置を開示している、ディーアンジェロ(D'Angelo)への特許文献1が挙げられる。開示されたコーティング装置は、回転ドラム、駆動モータ、および必要に応じての一つ以上のブロワーを備えている。ドラム内に入れられた丸薬または錠剤は、ドラムの回転によって、転がされる、または混ぜられる。ドラムに加えられるコーティング材料は、丸薬または錠剤の表面に分布される。一種類以上のコーティング材料の多数の皮膜を、この装置に塗布してもよい。
グロス(Gloss)への特許文献2には、錠剤をコーティングする方法および装置が開示されている。この装置は、ハウジング内の軸に取り付けられた可傾式穴あきドラムまたはパン、駆動モータ、および乾燥媒質、すなわち、空気を、ハウジングの入口を通して、穴あきパンに入れ、出口から出させる機構を備えている。錠剤が穴あきドラムに装填され、次いで、ドラムを回転させて、錠剤が混ぜ合わせられる。錠剤が混ぜ合わせられているときに、噴霧コーティング材料が錠剤に吹き付けられ、乾燥媒質が入口と穴あきドラムを通過させられる。
大河原への特許文献3には、粒状固体をコーティングするための装置が開示されている。この装置は、ドラムを通してガスを流せるように穴の開けられたダブルコーン式回転ドラム、乾燥ガス供給源、乾燥ガス排気孔、ドラムの環状断熱カバー、および装填と取出しを容易にするためにドラムを傾け、その高さを変えるための機構を備えている。ドラムが回転しているときに、コーティング材料がドラム内の粒状材料上に吹き付けられ、乾燥ガスがドラムを通過せしめられる。
ラティーニ(Latini)等への特許文献4には、その内部で、多数の芯が転がされ、溶液に被覆されて、外皮が形成される回転ドラム、コーティング溶液を塗布するためのスプレーアーム、乾燥空気流を提供するための空気流動システム、および制御手段を備えた自動パンニングシステムが開示されている。そのコーティングプロセスは、個別の吹付け、分布、および乾燥サイクルの繰返しからなり、ここで、空気の状態、ドラム速度、およびサイクルタイマーが制御手段によってモニタされ、制御される。
パンニングされた菓子にイメージを印刷するための従来技術の方法としては一般に、接触技法、すなわち、パッドまたはグラビア印刷が挙げられる。そのような印刷技法は、パンニングされた製品を印刷パッドと接触させる工程を含むので、印刷中に製品に損傷を与える可能性が高い。これは、糖衣は冷却により硬化し、固化するので、パンニングされた糖衣を冷却する十分な量の時間が経過したときに、糖衣製品に特に当てはまる。すなわち、糖衣は、パンニングプロセスが完了した直後にはいくぶん柔軟であり、したがって、接触プリンタによって印刷されたときに、糖衣が収縮し、糖衣が冷却する時間があったときよりも、亀裂が生じる傾向が少ない。したがって、糖衣掛けのパンニングされた菓子は一般に、従来技術の接触印刷技法による印刷前に貯蔵することができない。その結果、印刷イメージが望ましいものであるカスタム・オーダーには、新たにパンニングされた製品が必要であり、それゆえ、カスタム・オーダーに必要とされる時間は望ましくないほど長い。
接触印刷は平坦すなわち実質的に平らな物体に最もうまく働き、パンニングされた菓子の表面はめったに平坦ではないので、そのような接触印刷技法によってパンニングされた菓子上に得られるイメージは失望せざるを得ない。このために、接触印刷技法によってイメージを形成できる、パンニングされた製品の表面の量が制限される。その結果、接触印刷を用いて、パンニングされた製品の全表面にイメージを形成すること、または着色することは、不可能でないにしろ、非常に難しい。さらに、接触印刷技法は、着色された背景上にフルカラーのイメージを提供したり、濃い背景に本物の色のイメージを達成する能力も提供しない。
さらに、コーティングパンをある色から別の色に変えることには多大な時間が必要である。したがって、多色コーティングの製造には、多数のコーティングパンが一般には必要であり、これは高く付く。
インクジェット印刷は、ジェット機構によって発射されてイメージを形成するインクの極小の液滴の生成を含む。典型的なインクジェットプリンタは、幅広い色を生成できるように3つの補色と黒を一般に含有する、4つのインクジェットヘッドまたはアセンブリを有する。しかしながら、1色しかインクがない、または12色もインクがあるカラープリンタが入手できる。食用製品へのインクジェット印刷が、ここに引用される、同時係属出願である、2002年8月5日に出願された特許文献5、2001年5月16日に出願された特許文献6、2000年1月7日に出願された特許文献7および2000年6月2日に出願された特許文献8に開示されている。蝋系のインクジェット印刷インクが2002年6月26日に出願された特許文献9に記載されている。
食用物へのインクジェット印刷方法が、同時係属出願の特許文献8に記載されている。成形された食用物片の表面に多色イメージを印刷する方法が、同時係属出願の特許文献7に記載されている。表面改質基体にインクジェット印刷する方法が、同時係属出願の特許文献5に記載されている。
特許文献10には、沈降物がないまたは実質的にない食品グレードのインクジェット用インクが開示されている。ある実施例において、開示されたインクは、M&M’s(登録商標)ブランドのチョコレートキャンディー上のインクジェット印刷に使用された。しかしながら、菓子の未着色表面に少なくとも一色の食用インクをインクジェット印刷することによって、実質的に未着色の砂糖表面を有する、硬質パンニングされた糖衣掛けペレット状菓子に着色皮膜の少なくとも一部を塗布することは開示されていない。
アックリー(Ackley)への特許文献11、12および13には、ペレット状製品に証印を付けるインクジェット装置が開示されている。この装置は、供給ホッパー、印刷のためにホッパーからのペレット状製品が中に配置される複数の受取ポケットを有するコンベヤ、および製品に印をつけるためのインクジェットプリンタを備えている。印刷済み製品としては、キャンディー、医薬カプセル、錠剤などが挙げられる。しかしながら、アックリーの特許のいずれにも、菓子の未着色表面に少なくとも一色の食用インクをインクジェット印刷することによって、実質的に未着色の砂糖表面を有する、硬質パンニングされた糖衣掛けペレット状菓子に着色皮膜の少なくとも一部を塗布することは開示されていない。
食用物へのインクジェット印刷、特に、高解像度かつドロップ・オン・デマンドのインクジェット印刷には通常、インクジェットプリントヘッド内の極小のオリフィスを通して容易に射出される低粘度のインクを使用する必要がある。菓子製品上の印刷について、使用される印刷インクも食用でなければならないことが理解されよう。食用染料および着色剤としては、天然材料、例えば、食用と考えられる、砂糖大根、ブドウ、およびニンジンからなどの植物着色剤、FDA認可天然着色剤、米国食品医薬品局(FDA)により施行された食品医薬品化粧品法(FD&C)の下で人の消費が認可された染料と着色剤、および他の国々で人の消費が認可された着色剤が挙げられる。
米国特許第2652805号明細書 米国特許第3357398号明細書 米国特許第4245580号明細書 米国特許第5495418号明細書 米国特許出願第10/211592号明細書 米国特許出願第09/859141号明細書 米国特許出願第09/479549号明細書 米国特許出願第09/587108号明細書 米国仮特許出願第60/392303号明細書 米国特許第5800601号明細書 米国特許第4905589号明細書 米国特許第5433146号明細書 米国特許第5655453号明細書
インクジェット印刷によって、パンニングされた菓子に着色皮膜を塗布し、それによって、このプロセスの融通性を著しく改善し、菓子を着色するのに必要な時間を減少させる方法が大いに望まれている。本発明はそのような方法を提供するものである。
本発明は、糖衣菓子にカスタムイメージを生成する能力を提供し、異なる色の糖衣菓子のブレンドを生成するのに必要な設備の量を著しく減少させるインクジェット印刷技法を用いた新規の方法を提供することによって、上述した従来技術の欠点を克服するものである。本発明は、インクジェット印刷を用いて、硬質パンニングされた糖衣掛けペレット状菓子を着色する方法に関する。クレームされた方法は、必ずではなく好ましくは未着色の砂糖表面を有する、少なくとも1つの硬質パンニングされた糖衣掛けペレット状菓子をインクジェットヘッドと機能的に関連して配置し、少なくとも一種類の食用インクを糖衣掛けペレット状菓子にインクジェット印刷することにより糖衣掛けペレット状菓子に着色皮膜の少なくとも一部を塗布し、着色皮膜を乾燥させる各工程を有してなる。本発明の方法によって、糖衣掛けペレット状芯を、コーティングパンから取り出した直後に着色する、または着色前に当該技術分野において公知の任意の手段によって輸送および/または貯蔵することができる。
本発明の方法は、糖衣掛けペレット状菓子の第1の側に食用インクをインクジェット印刷し、糖衣掛けペレット状菓子を裏返し、糖衣掛けペレット状菓子の第2の側に食用インクをインクジェット印刷する各工程を有してなることが好ましい。糖衣掛けペレット状菓子の第1の側に塗布される食用インクは、第2の側に塗布される食用インクと同じでも異なっていてもよい。糖衣掛けペレット状菓子の着色皮膜は、単色、混色であっても、イメージが形成されるものであってもよい。食用インクがイメージを形成する場合、糖衣掛けペレット状菓子の表面の一部は、イメージの少なくとも一部を形成するために未着色のままであってよくおよび/またはイメージが複数の食用インクから形成されてもよい。さらに、食用インクのベース着色皮膜が、糖衣掛けペレット状菓子の表面の少なくとも一部にインクジェット印刷されていてよく、次いで、少なくとも一種類の他の食用インクをベース着色皮膜に塗布して、パターンすなわちイメージを形成してもよい。
ここに用いているように、「パン」という用語は、皮膜コーティングまたはパンニングプロセスに使用されるコーティング容器、ドラム、管、またはパンを称する。「パンニング」という用語は、コーティングまたはパンニングプロセスを称する。「パンニング装置」という用語は、パンを備えた、パンニングまたは皮膜コーティングのための装置を称する。
ここに用いているように、「未着色表面」という用語は、表面に着色コーティングが塗布されていないことを意味する。したがって、ここに用いているように、「未着色砂糖表面」および「未着色糖衣」という用語は、パンニングされた菓子上の糖衣の表面が、どのような着色剤や染料も実質的に含まず、砂糖の外観を実質的に有することを意味する。すなわち、糖衣は実質的に白色である。比較的薄い糖衣について、下にある菓子の色がある程度、糖衣を通して見えるであろうことが当業者には認識されるであろう。未着色砂糖表面および未着色糖衣は、糖衣の白さを強調するために、二酸化チタンや炭酸カルシウムなどの顔料、または黒色または灰色の表面を与えるためにカーボンブラックを含有してもよい。
また、ここに用いているように、例えば、チョコレートやぺろぺろキャンディーなどのキャンディーの「未着色表面」は、任意の追加の着色剤や染料のコーティングを実質的に含まず、キャンディーの外観と色を実質的に有する。キャンディーは、キャンディー配合物から生じる色を有する。例えば、未着色のチョコレート表面の色は茶色であり、レモンのぺろぺろキャンディーの未着色表面は黄色である。
ここに用いているように、「水性」は、非水性溶媒よりも水を多く含有することを意味し、ここで、存在する非水性溶媒の量は一般に、「溶媒系」と称される従来の食品グレードのインク中に存在するよりも実質的に少ない。
ここに用いているように、「溶媒系インク」は、水より非水性溶媒を多く含有するものである。溶媒系インクとしては、顔料インクと非顔料インクが挙げられ、溶媒が実質的に全て脂肪、蝋、および/または油であるインクも挙げられる。溶媒系顔料インクは、約15から約80重量パーセントの範囲で存在する非水性溶媒、および約5から約50重量パーセントの量で存在する微粒子を含有する。
ここに用いているように、「イメージ」という用語は、コンピュータのメモリ内に格納され、インクジェットプリントヘッドを用いて基体上に再現できる、任意の絵柄または画像、パターン、シンボル、または英数字や文字の群を称する。イメージは、コンピュータにより生成されたものであっても、インクジェットプリンタを制御するのに用いられるコンピュータ中にスキャナにより取り込まれたものであってもよい。したがって、本発明により作成できるイメージとしては、制限するものではなく、英数字、コンピュータにより生成されたパターンや絵柄、写真、図面などが挙げられる。イメージは、多色、好ましくは少なくとも三色、または多段階濃淡(multi-shaded)であってよい。本発明による生成できる特有のイメージとしては、制限するものではなく、格子縞、ペイズリー、および絞り染めのパターンが挙げられる。本発明の方法を使用して、全表面を覆うそのような特有のイメージを有する非平坦表面を持つ菓子を製造できる。ここに用いているように、「着色皮膜」は、それが施される糖衣掛けペレット状菓子の表面に色を与えるコーティングを意味し、着色皮膜が表面の一部のみに施されるかもしれないが、その施用は一般に、糖衣掛けペレット状菓子の全表面のデザインに影響を与える。それゆえ、着色皮膜は、菓子の比較的小さな区域に印刷される個々のイメージからは区別される。しかしながら、先に述べたように、個々のイメージは、表面の一部を被覆しないままにすることによって形成してもよい。ある実施の形態において、着色皮膜は、表面の好ましくは少なくとも10%、より好ましくは少なくとも約25%、さらにより好ましくは少なくとも約50%、さらに約75%、ときには約100%を被覆する。
ここに用いているように、「インクジェット印刷」は、連続ジェット印刷システムおよびドロップ・オン・デマンド・システムを含む。連続ジェット印刷システムは、連続流を液滴に分断するのに用いられる圧電性結晶を含んでもよく、次いで、液滴は基体に向けられてイメージを形成する。連続流を分断するために圧電性結晶を使用する連続ジェット印刷システムは、ドロップ・オン・デマンド・ピエゾジェット式システムと混同すべきではない。ピエゾジェット式システムでは、圧電性結晶を用いて、インクの液滴が必要なときにインク含有チャンバを変形させ、チャンバの容積を減少させ、一滴のインクを基体に発射する。必要なときに、一滴だけが生成され、基体に向けられる。したがって、そのようなプリンタ用のインクには、液滴を電場により案内できるように連続ジェットシステム用のインクに必要とされる、導電率増強剤を全く必要としない。サーマルバブルジェット(登録商標)システムにおいて、必要なときに、インクはチャンバ内で十分に加熱され、少量のインクを沸騰させる。これにより得られた蒸気が気泡を形成し、これが、インクの液滴をチャンバから基体へと押し出す。ドロップ・オン・デマンド・ピエゾジェット式システムと同様に、導電率増強剤は必要とされない。
ここに用いているように、「高解像度」のインクジェット印刷は、約100ドット・パー・インチ(dpi)より大きい解像度を意味する。ここに用いているように、「実質的な位置合せ」は、合成イメージの二つ以上の構成イメージが、人の目で観察したときに、1つの認識可能なイメージを形成するように見えることを意味する。
本発明は、食用インクのインクジェット印刷によって、硬質パンニングされた糖衣掛けペレット状菓子に着色被膜の少なくとも一部を塗布する方法に関する。本発明の方法は、硬質パンニングされた糖衣掛けペレット状菓子を着色するのに要する時間を、パンニング技法を用いた約3時間から、たった数分に減少させる。ペレット状菓子の例としては、M&M’s(登録商標)ブランドのチョコレートキャンディーなどの楕円およびレンズ状のキャンディーが挙げられる。
本発明の方法は、糖衣掛けペレット状菓子上に少なくとも一種類の食用インクジェットインクをインクジェット印刷して、着色皮膜を形成する工程を含む。食用インクジェットインクは、糖衣掛けペレット状菓子の第1の側にインクジェット印刷され、インクジェット印刷を用いて、糖衣掛けペレット状菓子の第2の側に少なくとも一種類の食用インクジェットインクが塗布され、インクを乾燥させることが好ましい。第1の側に塗布されるインクを、第2の側にインクが塗布される前に乾燥させることが好ましい。第2の側に塗布されるインクジェットインクは、その必要はないが、第1の側に塗布されたものと同じであってもよい。さらに、糖衣掛けペレット状菓子の各側が、単色の食用インクジェットインクにより完全に被覆されていてもよく、またはインクの組合せ(異なる濃淡または異なる色のインクを提供するために1つのインクが異なる量で)を塗布することによって、および/または糖衣掛けペレット状菓子の表面のある部分を未着色のままにすることによって、パターンやイメージを形成してもよい。本発明の方法を用いて、ペレット状菓子を取り囲む実質的に完全な着色コーティングを提供することが好ましい。しかしながら、M&M’s(登録商標)ブランドのチョコレートキャンディー上の「M」などのいくつかのイメージを、表面の一部を未着色のままにすることにより、または色の下層を上層を通して見えるようにすることにより形成しても差し支えない。
上述したように、糖衣掛けペレット状菓子は、例えば、ショ糖やブドウ糖などの砂糖ベースのコーティングを多数の芯に塗布するパンニング装置で調製されることが好ましい。本発明の方法において、芯がチョコレートであることが好ましく、糖衣はショ糖ベースである。砂糖ベースのコーティング溶液の薄層は、当該技術分野において知られているように、多数の芯を混合し、コーティング溶液の各層を乾燥させながら、コーティングパン内の混ぜ合わされた芯に塗布される。本発明の方法において、一旦、被覆されたペレット状の芯の糖衣が十分に形成され、乾燥されたら、コンベヤベルト、カート、容器などの当該技術分野において知られた任意の手段によって、インクジェット印刷ステーションに移送される。被覆されたペレット状の芯は、印刷前に、ある期間に亘り貯蔵してもよい。したがって、印刷ステーションおよびパンニング装置は、同じ設備にある必要はない。
インクジェット印刷によって、印刷中に、菓子の基体を、例えば、パッドやローラと接触させる必要がなくなる。このことは、糖衣がまだ比較的軟らかいパンニングの直後に印刷を行わなかった場合に、亀裂が生じる硬質糖衣の菓子に特に重要である。糖衣が一旦十分に硬化したら、接触印刷によると糖衣に亀裂が生じたり、壊れたりすることが非常に起こりやすい。インクジェット印刷は非接触印刷システムであるので、これによって、糖衣掛けペレット状芯を、印刷前に貯蔵することができ、貯蔵後に糖衣掛け菓子を印刷するときに壊れることが少なくなる。さらに、菓子のサイズのわずかな変動も、パッドやローラに基づくシステムに典型的に生じるようには、印刷品質には悪影響を及ぼさない。非接触印刷によって、糖衣掛けペレット状菓子の表面などの湾曲表面上に印刷することができる。
糖衣掛けペレット状菓子は、パンニング直後に印刷する必要がないので、未着色の糖衣のみを持って製造し、後に着色するために貯蔵してもよい。このことは、多色のために多数のパンを使用することが実際的ではないか高くつきすぎる状況、およびカスタムオーダーにとって特に有益である。未着色の糖衣掛けペレット状菓子のみを製造することによって、着色剤は別のラインで塗布されるので、1つのコーティングパンしか必要ない。未着色の糖衣掛けペレット状菓子は、パンの色の交換が必要ないので、1つのコーティングパンのみで、本発明の方法を用いて着色して、多色の菓子を提供することができる。すなわち、色の変更は、パンにおいてではなく、インクジェットプリントヘッドで行われる。多色インクジェットシステムについて、各糖衣掛け菓子は、コンピュータ制御によって個別に着色できる。すなわち、異なる色の糖衣掛けペレット状菓子のブレンドを、インクジェットシステムによって製造でき、余計なブレンドが必要なくなる。さらに、ブレンドにおける色および/またはブレンドにおける色の比は、コンピュータ制御によっていつでも変更できる。糖衣掛けペレット状菓子を着色するのに必要な染料および/または着色剤の量も、菓子を着色するパンニング方法と比較して減少する。
さらに、本発明の方法によって、お客は、最小の時間で応じられる、特注の糖衣掛けペレット状菓子のオーダーをすることができる。糖衣掛けペレット状菓子を着色するためのインクジェットプリンタを備えた店で、注文の菓子を着色し、お客が店から帰る前にオーダーを完了することができる。本発明の方法によって、モールやショッピングセンターで、お客に基づく/主導のカスタマイズ・モジュール、すなわち、「キオスク」を設けることが可能になる。店やそのようなキオスクにおける印刷システムはコンピュータ制御される。キオスクは、未着色の糖衣掛けペレット状菓子の補充物およびインクジェット印刷装置を備えている。店やキオスクでのお客は、デザイナーのイメージや、コンピュータのインターフェースでコンピュータにスキャナにより取り込まれたイメージを含む、既製の挨拶状やライン印刷、特注カラー、パターンおよび/またはイメージを選択し、その場で、所望に着色された糖衣掛けペレット状菓子を得ることができる。キオスクでの支払いは、現金またはクレジットカードによる。本発明の方法によって、着色および/または黒色の背景にフルカラーおよび本物の色のイメージを生成する能力が得られる。
インクジェットプリンタのイメージの生成は、コンピュータ制御されており、それゆえ、イメージは、例えば、接触印刷におけるようなパッドやローラ上ではなく、コンピュータにデータとして格納される。その結果、インクジェットプリンタを用いれば、菓子に特注イメージを印刷する全体の速度と処理能力が増し、特注イメージをイメージローラに彫り込む必要がないので、イメージを、パッド印刷やオフセット印刷よりもずっと容易に、選択、変更、転送などすることができる。これによって、特注イメージに必要とされる時間と出費が著しく減少する。
本発明の方法を用いて、糖衣掛けペレット状菓子に高解像度、すなわち、約100dpiより高い解像度のイメージが形成されるであろう。そのイメージは、用途に応じて、英数字、パターン、顔、または他の同様のイメージであってよい。
多色イメージは、少なくとも三原色および黒色のインクを含有する、多色インクジェットヘッドまたは複数のインクジェットヘッドを用いて形成してよい。白色のイメージまたはイメージ部分は、白色インクにより形成しても、糖衣の部分をインクのないままにすることによって形成してもよい。黒の代わりに白色インクを用いても、白色インク用の第5のインクジェットヘッドを加えても差し支えない。二酸化チタンTiO2、炭酸カルシウムCaCO3などの食品グレードの白色顔料を糖衣に加えて、白さを改善してもよい。同様に、添加する顔料の量に応じて、カーボンブラックを加えて、黒色または灰色を生成してもよい。そのようなイメージは、表面を着色するための一種類以上のインクを用いて形成してもよい。
インクジェットヘッドのどのような構成も本発明の範囲に含まれる。着色被膜やイメージを生成するためにキャンディーの上を移動する往復インクジェットヘッドを用いてもよい。しかしながら、キャンディーを一つ以上のインクジェットヘッドに通過させることが好ましい。一色しか必要としない場合、任意の色の1つのインクジェットを用いて、装置の費用を減らしてもよい。さらに、異なる色のインクジェットヘッドによって、菓子の表面で異なる二色のインクを組み合わせて第3の色を生成しても、予め混合されたインクを用いて所望の色を提供してもよい。例えば、青と黄のインクを組み合わせて、緑の色を生成しても、予め混合して緑のインクを生成し、それを塗布してもよい。2以上の異なる原色の混合インクを、幅広い色と濃淡のために使用できることに留意されたい。
インクジェット印刷プロセス中、糖衣掛けペレット状菓子を、菓子をプリントヘッドに整合させるすなわち位置合せする様式でインクジェットヘッドの下に配置することが好ましい。これは、複数の搬送用ポケット、カップ、または個々の糖衣掛けペレット状菓子に合う形状の他の凹部を有するプレート、ベルト、またはドラムによって与えられるであろう。プレート、ベルト、またはドラムの位置を適切に位置合せした場合、カップまたは凹部の少なくとも一部、それゆえ、搬送ポケット、カップまたは他の凹部内のどの糖衣掛けペレット状菓子も、適切なプリントヘッドの下に正確に配置される。糖衣掛けペレット状菓子は、ここに引用する、全てアックリーの米国特許第6286421号、同第6314876号、同第6450089号、および同第6481347号の各明細書に開示されているものなどの、輸送および配置システムを用いて、インクジェットヘッドの下に輸送し、配置してよい。
糖衣掛けペレット状菓子は、1つのインクジェットプリントヘッドを備えた装置を用いて個別に、または多数のプリントヘッドを備えた装置を用いてグループで印刷してもよい。各糖衣掛けペレット状菓子の位置合せを行ったら、複数のプリントヘッドを用いてイメージを形成してもよい。すなわち、菓子は、あるプリントヘッドから別のプリントヘッドに移動させて、合成イメージを形成してもよい。所望の色とイメージを生成するために、インクは連続して塗布しても、または混合してもよい。
上述したように、インクジェット印刷システムには概して、連続ジェットシステムと、ドロップ・オン・デマンドの「バブルジェット」およびピエゾジェットシステムの2つのタイプがある。連続ジェットシステムにおいて、インクは圧力下で連続流として少なくとも1つのノズルを通して射出される。この流れは、一般に、インク流に隣接して制御された振動数で振動される圧電性結晶によりオリフィスから所定の距離で液滴に分断される。圧電性結晶の機能は、ピエゾジェット式ドロップ・オン・デマンドシステムにおけるものとは、連続ジェットシステムでは異なる。連続ジェットシステムにおいて、インク流は、リザーバ内において圧力下で生成され、結晶は単に液滴を分断するように働く。インク液滴の流れを制御するために、インクは静電的に荷電され(塩または他の導電性添加剤の添加によって)、液滴は、デジタルデータ信号にしたがって、液滴の弾道を調節する静電場を通過せしめられる。したがって、連続ジェット用インクのコンダクタンス要件は、700から2000マイクロジーメンスに及び、これには一般に、インクが導電率増大塩を含有する必要がある。液滴は、再循環のためにガターに戻されるか、または所望の特徴のマトリクスを形成するために基体の特定の位置に向けられる。1つのプリントヘッドおよび一回の通過の印刷を用いた、業界設定の連続ジェットプリンタのイメージに一般的な解像度は、約75〜100ドット・パー・インチ(dpi)である。
ドロップ・オン・デマンドシステムの中で、今日で最も経済的に重要なのは、ピエゾジェットおよびバブル・ジェット(サーマルインクジェット式とも称される)システムである。「バブルジェット」システムにおいて、気泡がインクリザーバ内の抵抗加熱器により形成される。気泡から生じた圧力波が、インクをオリフィスプレートに押し通し、熱が除かれたときに、気泡が壊れ始め、液滴が射出される。「バブルジェット」プリントヘッドは、家庭用とオフィス用のインクジェットプリンタの市場の中心であり、非常に高解像度が可能である。しかしながら、いくつかの検討事項のために、産業設定において食用品への印刷にそれらを使用するのは制限される。
「バブルジェット」インクの粘度は、約1.5cpと非常に低く、抵抗加熱器に最小電圧を印加したときに気泡を迅速に形成できる必要がある。公知の「バブルジェット」プリンタは、結合剤または高分子添加剤の存在を容易に取り扱うことができない。さらに、インクは、プリントヘッド内で遭遇する温度サイクルに耐えられなければならない。これらの理由のために、「バブルジェット」プリンタにより食用品に印刷するために開発できるインクの数は非常に限られる。サーマルジェットプリントヘッドは、噴射通路内の表面でのインクの乾燥にも関連する。ピエゾジェットプリントヘッドには大きな温度変動が必要ないので、ピエゾジェットシステムを食用品への印刷のために開発することが好ましいであろう。「バブルジェット」プリンタは、ずっと遅すぎて、高速での食用基体への直接印刷ができない。サーマルインクジェットプリントヘッド(または「バブルジェット」プリントヘッド)が転写シート用途に使用される。何故ならば、転写シートは公知のインクに使用するのに十分に多孔質かつ親水性であるからである。サーマルジェットに適合することが知られている水性食用インクが同時係属出願の特許文献5に開示されている。しかしながら、これらのインクは疎水性表面には適合できないことが示された。
食用品へのインクジェット印刷方法が同時係属出願の特許文献8に記載されている。そこに記載されたインクは、チョコレートへの印刷に用途が見出された白色顔料インクである。
非白色の顔料インクを含む顔料インク組成物が、前出の特許文献10を含む従来技術に開示されている。しかしながら、顔料インクは、顔料がインクのレオロジーに影響を与え、ジェット能力が不十分になり得るので、ドロップ・オン・デマンドインクジェットシステムにはそれほど好ましくない。また、顔料微粒子が存在するには、プリントヘッドの余計なメンテナンスが必要であろう。一旦印刷されると、顔料インクは、基体表面上に乗っかり、容易に剥がれるか、または追加の結合剤を使用する必要があるおよび/またはイメージの付着性が不十分になる傾向がある。
ピエゾジェットプリントヘッドは、データ信号にしたがってリザーバの壁を変形させる圧電性結晶によるように、リザーバからインクを排出させる圧電素子により特徴付けられる。これまで、食用インクは、これらのシステムのために開発されていない。ピエゾジェットプリントヘッドは、許容できるインク成分の範囲が広い「バブルジェット」プリントヘッドのものよりも通路が大きい。
オン・デマンドシステムでは一般に、より高い解像度のイメージが生成され、ザー(Xaar)社、トライデント(Trident)社、ピコジェット(Picojet)社およびスペクトラ(Spectra)社により製造されているものなどのいくつかの市販のプリントヘッド・ユニットは、ドロップ・オン・デマンドシステムによってさえ、高いスループット率を達成する。また、ドロップ・オン・デマンドシステムではインクの回収、交換、または偏向を必要としないので、そのようなシステムは、連続ジェットシステムよりも簡素である。
ドロップ・オン・デマンド・インクジェットシステムにより菓子に印刷された高解像度のイメージは、約200spiより大きい解像度を有することが好ましく、約300dpiより大きいことがより好ましい。そのイメージが、約360dpiである写真の解像度または写真に近い解像度を有することがより好ましい。当業者には、プロセス印刷またはライン印刷のいずれを本発明の方法に適用してもよいことが理解されよう。もちろん、プロセス印刷には、所望の色の外観を与える、密集した異なる色のドットを提供することによって所望の色が生成されるので、多数のインクジェットヘッドが必要である。他方で、所望の色は予め混合され、プリントヘッドに直接供給されるので、硬質パンニングされた糖衣掛けペレット状菓子をその色に着色するには、1つのプリントヘッドだけが必要である。
1つのイメージを形成するために、菓子の表面の同じ領域にプリントヘッドが数回アドレスする場合、連続ジェットシステムとドロップ・オン・デマンドシステムの両方をマルチパス印刷に適用できる。これを実施するためには、実質的な位置合せが必要である。すなわち、合成イメージを印刷するために、構成イメージの塗布の間に移動しないように、菓子片を適所に保持する必要がある。これを行う方法が、特許文献7およびアックリーの特許に開示されている。
好ましい実施の形態において、標準的なシアン/イエロー/マゼンタ/ブラックプリントヘッドなどの、多色インクジェットプリントヘッドが用いられる。高解像度の多色合成イメージは、菓子の表面に一色以上の第1の構成イメージを印刷し、次いで、第1の構成イメージ上に一つ以上の追加の構成イメージを印刷することによって、実質的に適所に印刷できる。
本発明に使用できるインク配合物は、インクジェットプリントヘッドに適合しなければならない。「インク噴射可能な」または「インク噴射適合」とう用語は、交換可能に用いられ、連続ジェットプリントヘッドまたはドロップ・オン・デマンド・インクジェットプリントヘッドを通して射出できる水性インクおよび溶媒系インクを含む。溶媒系インクは、脂肪、蝋、および油系のインクを含む。
本発明に使用するのに好ましいインク着色剤はFD&C染料である。FD&C染料としては、レッド3号(エリスロシン)、レッド40号(アルーラレッド)、イエロー6号(サンセットイエローFCF)、イエロー5号(タートラジン)、グリーン3号(ファーストグリーンFCF)、ブルー1号(ブリリアントブルーFCF)、ブルー2号(インジゴチン)が挙げられる。これらの染料の混合物を使用してもよい。
アンナット種子抽出物、様々なベリー、ブドウ、キャベツおよびクランベリーに見つかるアントシアニン、ニンジンに見つかるカロチノイド、うこん、パプリカ、カルミン、砂糖大根の根等の根からのオレオレジンなどの天然着色剤が本発明に有用である。ある天然着色剤は脂溶性であり、あるものは水溶性であるので、天然着色剤には、水性インクと油性インクの両方に用途が見出されている。
顔料およびレーキを使用することも可能である。顔料は、主成分中に分散したときに色を与えるために用いられる、微細な、通常は無機である微粒子を有してなる。顔料の例としては、制限するものではなく、カオリン、チョーク、二酸化チタン、および水酸化アルミニウムが挙げられる。レーキは、上述したFD&Cまたは天然着色剤の内の1つなどの着色剤に結合した水酸化アルミニウム微粒子などの微細な微粒子を有してなる。その例としては、制限するものではなく、全てがミズーリ州、セントルイス所在のワーナー・ジェンキンソン社(Warner Jenkinson Company)から得られる、FD&Cブルー1号レーキ、FD&Cブルー2号レーキ、FD&Cイエロー5号レーキ、FD&Cイエロー6号レーキ、エリトロシンレーキ、アマランスレーキ、ポンソー4Rレーキ、カーモイシンレーキおよびFD&Cレッド40号レーキが挙げられる。
好ましい水性の非顔料インクは、約30から約95重量パーセント、好ましくは約30から約85重量%の量の水、および約100ppmから約5重量%、好ましくは約100ppmから約2重量%の量の可溶性着色剤を含有する。本発明に使用するのに適した水性の非顔料インクは、ペンシルベニア州、ウェストポイント所在のカラーコン社(Colorcon, Inc.)から、製品番号CI 15050-D, CI 10572-D,およびCI 12022-Dとして得られる。別のシリーズのインクジェット印刷インクは、アリゾナ州、ブライスビル所在のフォトフロスト・デコレーティング・システムズ(PhotoFrost Decorating Systems)から市販されている。
少なくともある程度の色の不透明性を与える顔料インクを用いて、菓子の表面に印刷できることが非常に望ましい。好ましい水性の顔料インクは、約30から約85重量パーセント、好ましくは約30から約75重量%の量の、脱イオン化されていることが好ましい水、および約3から約45重量パーセント、好ましくは約3から約35重量%の量の顔料微粒子を含有する。そのようなインク中の顔料の分散は一般に、当該技術分野において知られているように、維持しなければならない。通常、グリセリンや他のポリオール、例えば、ポリエチレングリコールなどの分散剤が約1重量パーセントから約50重量パーセントの量で使用される。水性顔料インクは、インク中の水の量よりも少ない量で一種類以上の非水性溶媒を含有してもよい。非水性溶媒は、約40重量パーセント未満の量で存在することが好ましい。好ましい水性顔料インクは、必要に応じて、100ppmから約2重量パーセントの量で一種類以上の染料を含有してもよい。
本発明に使用するのに適した例示としての水性白色顔料インクは、約10から約45重量パーセントの二酸化チタン、約1から約48重量パーセントの分散剤、好ましくはグリセリン、約40重量パーセントまでの低分子量アルコール、好ましくはエタノール、約30から約75重量パーセントの水、および約1重量パーセント未満の界面活性剤を有してなる。特許文献8に記載されているものなどの他の水性顔料インクも同様に用いてもよい。
本発明に有用な食用の溶媒系インクとしては、上述したように、脂肪、蝋、または油系のインクであってよい顔料および非顔料溶媒系インクが挙げられる。溶媒系顔料インクは、約15から約80重量パーセントの量で存在する非水性溶媒、および約5から約50重量パーセントの量で存在する顔料微粒子を含有する。
本発明に有用な脂肪および油系の着色剤は、食品グレードの着色剤、食品グレードの着色剤を担持するおよび/または溶解させる分散剤、および脂肪または油の主成分を含有し、ここで、油は、室温で液体である脂肪として定義されている。ここで用いられる「脂肪」は、脂肪と油の両方を含み、そのいずれも、飽和でも不飽和でもよく、置換および未置換の炭化水素鎖を含んでいてもよい。脂肪は、リモネンおよびテルペンなどの「脂肪様」物質も含み、脂質も含む。本発明の着色剤を製造するのに使用できる適切な脂肪は、水添植物性脂肪、乳脂肪、カカオバター、モノ,ジ,およびトリグリセリドとその誘導体の食用分画、商標名Captex(登録商標)300ブランドのトリグリセリドとして市販されている脂肪、および植物油である。好ましい実施の形態において、食品グレードの着色剤は、脂肪分散性キャリヤ中に溶解したFD&C染料である。この染料とキャリヤは一緒になって、脂肪系連続相中に分布された分散相を形成する。他の実施の形態において、着色剤は、微細な粒径を有する顔料またはレーキである。この場合、キャリヤは、着色剤を分散させ、脂肪相中で良好に混ざることだけが必要である。キャリヤは、着色剤を溶解させる必要はない。着色剤の不透明性を改善するために、微細な顔料を加えてもよい。
FD&C染料を脂肪系着色剤に使用する場合、食品グレードの着色剤をキャリヤ中に溶解させ、次いで、これを脂肪相中に分散させる必要がある。着色剤は、溶媒に関するキャリヤの溶解限界に近い量でキャリアに加えることが好ましい。FD&C染料のための好ましいキャリヤ系は、プロピレングリコールやグリセロールなどの一種類以上のポリオールベースである。着色剤を、脂肪相中への分散前に、水または他の極性溶媒中に分散させられることも考えられる。キャリヤ系の重要な特徴は、着色剤を溶解でき、脂肪相内で分散性であることである。FD&C着色剤は、好ましくは100ml当たり少なくとも約1グラムの量、より好ましくは100ml当たり約5グラムより多い量、最も好ましくは100ml当たり約18グラムより多い量でキャリヤ中に可溶性であり、ここで、インク濃度の上限は、キャリヤ中のインクの溶解限界である。ポリオールは、ほとんどの着色剤に関して、脂肪混和性および溶解性が良好に釣り合っている。
脂肪系着色剤溶液を調製するために、着色剤をキャリヤに単に加え、混合する。しかしながら、キャリヤ/着色剤の混合物は濾過する必要があるかもしれない。着色剤はキャリヤの溶解限界に近く加える場合、大きな粒子を除去するために、2.7マイクロメートルのフィルタを用いてもよい。顔料系の場合、最大の粒径の顔料を除去するために、10マイクロメートルのフィルタを使用してもよい。
同様に、蝋系着色剤溶液を本発明に使用してもよい。「蝋」は一般に、室温で固体である、カルナウバ蝋、蜜蝋、およびカンデリラ蝋などの食用蝋を称する。蝋の組合せを使用してもよい。本発明に有用な蝋系着色剤は、食品グレードの着色剤と蝋の主成分を含有し、蝋の主成分中に食品グレードの着色剤を担持するおよび/または溶解させる分散剤が必要である。好ましい実施の形態において、食品グレードの着色剤は、蝋分散性キャリヤ中に溶解されたFD&C染料である。この染料とキャリヤは一緒になって、蝋系連続相中に分布される分散相を形成する。他の実施の形態において、着色剤は、微細な粒径を有する顔料またはレーキを有してなっていてもよい。この場合、キャリヤは、着色剤を分散させ、蝋相中にうまく混ざることのみが必要である。キャリヤは、着色剤を溶解させる必要はない。着色剤の不透明性を改善するために、微細な顔料を加えてもよい。
好ましい蝋系材料は、基体表面に接触する際に、液体状態から固体状態へと相変化を経る。相変化を経ることによって、蝋は、不透明性、基体への良好な付着性、および疎水性基体表面に印刷するための良好な界面化学、並びに非多孔質表面に印刷する能力などの特定の性質をインクに与える。
本発明のインクに使用してよい界面活性剤の例としては、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤および両性界面活性剤が挙げられる。もちろん、使用する界面活性剤は、使用する量で食用でなければならない。ポリグリセロールオレエート、モノステアリン酸塩、ポリソルベート、モノおよびジグリセリド、並びに制限するものでなくレシチンを含むリン脂質をこの目的に使用してよい。一般に、界面活性剤は、約1.0重量パーセント未満の量で存在する。界面活性剤は、最終のインク配合物基準の約0.001から約0.5重量パーセントの量で存在することが最も好ましい。
上述したインクの全ては、当該技術分野において実施されているように、人工香味料、防腐剤、消泡剤、微量栄養素、分散安定剤、抗ブルーム剤(anti-bloom agent)、酸化防止剤、膜形成剤および結合剤、タンパク質物質などの従来の添加剤を含有してもよい。
本発明に使用する水性インクまたは溶媒系インクは、印刷に使用されるインクジェットヘッドに適合していなければならない。インクジェット適合インクは、約1から約45センチポアズの粘度、約500μN/cm2(50Dyne/cm2)未満の表面張力、およびインクジェットプリントヘッドの通路に適合する粒径を有することが好ましい。したがって、粒径は、好ましくは約50マイクロメートル未満、より好ましくは約40マイクロメートル未満、最も好ましくは約30マイクロメートル未満である。顔料は、非常に高い解像度のイメージについて、約5マイクロメートル未満の平均粒径を有し、写真品質のイメージについては、約1マイクロメートル未満の平均粒径を有することが好ましい。そのような小さな粒径は、レーキまたは顔料を所望のサイズにボールミル粉砕することによって得られるであろう。
印刷すべき菓子片の表面とインクの界面化学はそれぞれ、最終的なイメージの品質と解像度を決定する上である役割を果たす。基体の温度および/またはインクの温度は、菓子片の表面でインク液滴が急速に乾燥するのを補助するために、乾燥ガス流を使用することにより変更できる。温度変更は、インクと菓子表面の表面エネルギー特性に影響を与え、温度が低いと、表面エネルギーが低下し、菓子表面に亘りインクが広がる傾向が減少する。乾燥空気などの低湿度の乾燥ガスを施すことによって、インク液滴の乾燥速度が増す。印刷性能を最大にするために、インクのレオロジーを変更または制御するように、インクカートリッジの温度変更を都合よく使用できる。
インクイメージは、必要に応じて、好ましくは30秒から5分までである期間に亘り、イメージと接触させずに、単純に印刷片を空気に曝露することによって乾燥させてもよい。熱風による対流乾燥によって、30秒未満、好ましくは10秒未満でインクから溶媒を蒸発させることが都合よい。印刷と乾燥後、または単に印刷後に、水性グラッセまたは艶だしゴムまたはシェラックのさらに別のコーティングを塗布して、イメージを固化させてもよい。このことによって、イメージが固定され、イメージが歪む傾向が減少することが分かった。イメージを汚さないように、吹付けやエアブラシ吹付けなどの、グラッセ、ゴムまたはシェラックを塗布する非接触様式が用いられる。
多数の構成イメージを塗布して、合成イメージを形成すべき場合、水性グラッセまたは艶だしゴムのさらに別のコーティングによって、一つ以上の追加のインク噴射されたイメージを塗布するための印刷表面の適合性が向上する。
好ましい実施の形態において、印刷後、蝋コーティングを着色菓子に塗布する。疎水性仕上げ剤を塗布するために、菓子をパンに戻してもよい。疎水性仕上げ剤は、トリグリセリドとカルナウバ蝋を有してなる湿潤蝋被膜、およびカルナウバ蝋から実質的になる乾燥蝋被膜の2つの被膜で塗布される。そのような蝋仕上げ剤の塗布は当該技術分野においてよく知られている。しかしながら、意外なことに、蝋コーティングは、インクジェットヘッドにより塗布できることが分かり、このとき、インクジェットがドロップ・オン・デマンド・ピエゾジェットであることが好ましい。インクジェットヘッドにより塗布できる蝋コーティングとしては、制限するものでなく、カルナウバ蝋が挙げられる。蝋コーティングは、着色菓子の全表面の上、またはイメージの上だけに塗布してもよい。
本発明の方法により着色した糖衣掛けペレット状菓子10が図1に示されている。着色された糖衣掛けペレット状菓子は、着色されていてもよい糖衣11、および糖衣11上にインクジェット印刷されたイメージ12を有する。上述したように、糖衣11は、イメージ12が糖衣上に形成される前に、インクジェット印刷によって基調色を形成するように着色されていてもよい。そのような糖衣掛けペレット状菓子20が図2に断面で示されている。図2に示された着色された糖衣掛けペレット状菓子20は、菓子の芯21、硬質パンニングされた糖衣22、インクジェット印刷によって形成された着色皮膜、およびインクジェットイメージ24を有してなる。
イメージは、以下のように、本発明の方法によって硬質パンニングされた糖衣掛けペレット状菓子上に印刷できる。従来のインクジェット印刷装置は、食用インクを用いて動作させるように、かつ硬質パンニングされた糖衣掛けペレット状菓子に印刷するために改良されている。インクジェット印刷装置は、ドロップ・オン・デマンドプリンタであることが好ましく、ドロップ・オン・デマンド・ピエゾジェット式インクジェット印刷装置であることがより好ましい。好ましいドロップ・オン・デマンドインクジェット印刷装置は、食用インクを保持するための少なくとも1つのリザーバカートリッジを備えている。各リザーバカートリッジには、硬質パンニングされた糖衣掛けペレット状菓子上に印刷するように構成されたプリントヘッドが組み込まれている。この装置は、コンピュータ制御装置から受信された処理済みデジタルイメージ情報に対応した命令にしたがって一つ以上のインクジェットプリントヘッドを駆動する少なくとも1つのドライバを備えている。この装置は、印刷操作中、プリントヘッドの下を硬質パンニングされた糖衣掛けペレット状菓子を通過させるためのコンベヤを備えることが好ましい。しかしながら、硬質パンニングされた糖衣掛けペレット状菓子を静止状態に保持し、プリントヘッドをその菓子の上を通過させて、イメージを印刷してもよい。
印刷すべきイメージのデジタル情報は、コンピュータ制御装置によって処理され、インクジェットプリントヘッドのドライバに互換性があるフォーマットに変換される。次いで、互換性フォーマットのこのデジタルイメージ情報がプリンタに伝達されて、プリンタに、硬質パンニングされた糖衣掛けペレット状菓子に高解像度の印刷イメージを生成させることができる。本発明のある好ましい実施の形態において、デジタルイメージは、硬質パンニングされた糖衣掛けペレット状菓子の表面を一色で完全に被覆している。印刷イメージのデジタルイメージ情報は、各硬質パンニングされた糖衣掛けペレット状菓子の未着色の背景の濃淡、すなわち、白色、灰色、または黒色と比較して、適切な強さとコントラストを有する印刷イメージを提供するために処理してもよい。硬質パンニングされた糖衣掛けペレット状菓子の完全な着色皮膜を、イメージの印刷前にインクジェット印刷によって塗布する場合、印刷イメージのデジタルイメージ情報を、インクジェット印刷によって与えられた背景の色と比較して適切な強さとコントラストを有する印刷イメージを提供するために処理してもよい。イメージ処理によって、イメージの最も明るい区域の強さの制御、イメージがインクの数回の塗布によって印刷できる、すなわち、プリンタを何回も通過するようなイメージの電子分離、印刷区域に亘る輝度の均等化、およびイメージの輝度とコントラストの区分制御が提供される。
好ましい実施の形態において、イメージはデジタル写真などであり、デジタルイメージ情報は、印刷前に、イメージの輝度とコントラストを向上させるように処理される。このことは、例えば、Adobe(登録商標)Photoshop(登録商標)などのイメージプロセッサを用いて行うことができる。適切な組成と色の食用インクが、インクジェットプリンタの各リザーバカートリッジ内に提供される。単色イメージについて、プリントヘッドとリザーバカートリッジが1つずつしか必要ない。フルカラーイメージについて、インクジェット印刷装置は一般に、三原色のそれぞれに1つずつと、黒に1つの、4つずつのプリントヘッドとリザーバカートリッジを有する。イメージに白色インクが必要な場合、黒色インク用カートリッジを白色インク用リザーバカートリッジと交換するか、または白色インクを含有する第5のカートリッジと対応するプリントヘッドを加える。リザーバの特定の構成は、特に重要ではない。顔料インクについて、リザーバは、印刷前に超音波混合して、ノズルが詰まるのを防ぐために、インク中に顔料を分散させることが好ましい。インクリザーバカートリッジは、印刷操作中、間欠的に超音波混合することが好ましい。
印刷中、硬質パンニングされた糖衣掛けペレット状菓子を保持し、プリントヘッドを通過するように搬送するか、またはプリントヘッドを菓子に対して移動させる。コンピュータからプリントヘッド・ドライバに供給されるデジタルイメージ情報は、インクを硬質パンニングされた糖衣掛けペレット状菓子に塗布して所望のイメージを形成するために、インクジェットヘッドを制御するように用いられる。硬質パンニングされた糖衣掛けペレット状菓子の両側に印刷することが望ましい場合、菓子の第1の側に印刷し、好ましくは乾燥させる。次いで、硬質パンニングされた糖衣掛けペレット状菓子を、第1の側に印刷するのに用いたものと同じでも異なってもよいプリントヘッドを通過するように搬送し、第2の側を印刷する。次いで、印刷済みの硬質パンニングされた糖衣掛けペレット状菓子を乾燥させる。
したがって、ここで検討した特に好ましい実施の形態を参照して本発明を説明してきたのが明らかである。しかしながら、本発明は、ここに開示された実施の形態には制限されず、様々な改変および他の実施の形態が当業者により考えられるであろうことが明らかである。したがって、添付の特許請求の範囲は、本発明の本当の精神と範囲に含まれるそのような改変と実施の形態の全てを包含することが意図されている。
本発明の方法により印刷された硬質パンニングされた糖衣掛けペレット状菓子の平面図 本発明の方法により印刷された硬質パンニングされた糖衣掛けペレット状菓子の断面図
符号の説明
10,20 糖衣掛けペレット状菓子
11,22 糖衣
12,24 イメージ
21 菓子の芯
23 着色皮膜

Claims (28)

  1. 硬質パンニングされた糖衣掛けペレット状菓子を着色する方法であって、
    少なくとも1つの硬質パンニングされた糖衣掛けペレット状菓子をインクジェットヘッドに機能的に関連して配置し、
    前記硬質パンニングされた糖衣掛けペレット状菓子に着色皮膜の少なくとも一部を、該硬質パンニングされた糖衣掛けペレット状菓子の表面に少なくとも一種類の食用インクをインクジェット印刷することによって塗布し、
    前記着色皮膜を乾燥させる、
    各工程を有してなる方法。
  2. 前記塗布工程が、
    前記硬質パンニングされた糖衣掛けペレット状菓子の第1の側に食用インクをインクジェット印刷し、
    前記硬質パンニングされた糖衣掛けペレット状菓子を裏返し、
    前記硬質パンニングされた糖衣掛けペレット状菓子の第2の側に食用インクをインクジェット印刷する、
    各工程を含み、
    前記硬質パンニングされた糖衣掛けペレット状菓子の第1の側に塗布された食用インクが、前記第2の側に塗布された食用インクと同じであっても異なっていてもよいことを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 前記硬質パンニングされた糖衣掛けペレット状菓子の第1と第2の側が、一種類以上の食用インクにより実質的に被覆されていることを特徴とする請求項2記載の方法。
  4. 前記糖衣掛けペレット状菓子の表面が、実質的に未着色の糖衣掛け表面であることを特徴とする請求項1記載の方法。
  5. 前記硬質パンニングされた糖衣掛けペレット状菓子の表面の一部が被覆されないまま残されてイメージを形成していることを特徴とする請求項1記載の方法。
  6. 塗布された前記着色皮膜が、前記硬質パンニングされた糖衣掛けペレット状菓子の表面を実質的に被覆していることを特徴とする請求項1記載の方法。
  7. 前記着色皮膜がベース着色皮膜であり、該ベース着色皮膜上に少なくとも一種類の他の食用インクをインクジェット印刷する工程をさらに含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
  8. 前記少なくとも一種類の他の食用インクが前記ベース着色皮膜上にイメージを形成することを特徴とする請求項7記載の方法。
  9. 前記食用インクが、水性および溶媒系のインクジェット適合インクからなる群より選択されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  10. 前記食用インクが、脂肪系、蝋系、および油系のインクジェット適合インクからなる群より選択されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  11. 着色済みの硬質パンニングされた糖衣掛けペレット状菓子を調製する方法であって、
    (a) ペレット状菓子の芯をパンニングして、硬質パンニングされた糖衣掛けペレット状菓子を形成し、
    (b) 前記硬質パンニングされた糖衣掛けペレット状菓子をインクジェット印刷ステーションに移送し、
    (c) 前記硬質パンニングされた糖衣掛けペレット状菓子に着色皮膜の少なくとも一部を、該糖衣掛けペレット状菓子の表面に少なくとも一種類の食用インクをインクジェット印刷することによって塗布し、
    (d) 前記着色皮膜を乾燥させる、
    各工程を有してなる方法。
  12. 前記糖衣掛けペレット状菓子の表面が、パンニング装置内で前記ペレット状菓子の芯に砂糖溶液を複数回塗布することによって形成されることを特徴とする請求項11記載の方法。
  13. 前記ペレット状菓子の芯がチョコレート表面を有することを特徴とする請求項11記載の方法。
  14. 前記移送工程が、前記硬質パンニングされた糖衣掛けペレット状菓子を保持する形状の搬送ポケット内で該硬質パンニングされた糖衣掛けペレット状菓子を搬送する工程を含むことを特徴とする請求項11記載の方法。
  15. 前記塗布工程が、
    前記硬質パンニングされた糖衣掛けペレット状菓子の第1の側に食用インクをインクジェット印刷し、
    前記硬質パンニングされた糖衣掛けペレット状菓子を裏返し、
    前記硬質パンニングされた糖衣掛けペレット状菓子の第2の側に食用インクをインクジェット印刷する、
    各工程を含み、
    前記硬質パンニングされた糖衣掛けペレット状菓子の第1の側に塗布された食用インクが、前記第2の側に塗布された食用インクと同じであっても異なっていてもよいことを特徴とする請求項11記載の方法。
  16. 前記硬質パンニングされた糖衣掛けペレット状菓子の第1と第2の側が、一種類以上の食用インクにより実質的に被覆されていることを特徴とする請求項15記載の方法。
  17. 前記糖衣掛けペレット状菓子の表面が、実質的に未着色の糖衣掛け表面であることを特徴とする請求項11記載の方法。
  18. 前記硬質パンニングされた糖衣掛けペレット状菓子の表面の一部が被覆されないまま残されてイメージを形成していることを特徴とする請求項17記載の方法。
  19. 前記着色皮膜がベース着色皮膜であり、該ベース着色皮膜上に少なくとも一種類の他の食用インクをインクジェット印刷する工程をさらに含むことを特徴とする請求項11記載の方法。
  20. 前記少なくとも一種類の他の食用インクが前記ベース着色皮膜上にイメージを形成することを特徴とする請求項19記載の方法。
  21. 前記食用インクが、水性および溶媒系のインクジェット適合インクからなる群より選択されることを特徴とする請求項11記載の方法。
  22. 前記食用インクが、脂肪系、蝋系、および油系のインクジェット適合インクからなる群より選択されることを特徴とする請求項11記載の方法。
  23. 少なくとも1つの硬質パンニングされた糖衣掛けペレット状菓子をインクジェットヘッドに機能的に関連して配置し、
    前記硬質パンニングされた糖衣掛けペレット状菓子に着色皮膜の少なくとも一部を、該硬質パンニングされた糖衣掛けペレット状菓子の表面に少なくとも一種類の食用インクをインクジェット印刷することによって塗布し、
    前記着色皮膜を乾燥させる、
    各工程を有してなる方法によって製造された、着色済み硬質パンニングされた糖衣掛けペレット状菓子。
  24. 第1と第2の側を有し、前記第1の側が、前記第2の側の色と異なる色を有することを特徴とする請求項23記載の着色済み硬質パンニングされた糖衣掛けペレット状菓子。
  25. 前記糖衣掛けペレット状菓子の表面が実質的に未着色の糖衣掛け表面であることを特徴とする請求項23記載の着色済み硬質パンニングされた糖衣掛けペレット状菓子。
  26. 着色済み硬質パンニングされた糖衣掛けペレット状菓子であって、
    菓子の芯、
    前記菓子の芯を覆い、外面を有する硬質パンニングされた糖衣、および
    前記糖衣の表面の少なくとも一部の上にあるインクジェット用インクコーティングにより形成された着色皮膜、
    を有してなる着色済み硬質パンニングされた糖衣掛けペレット状菓子。
  27. 前記硬質パンニングされた糖衣の表面が実質的に未着色の糖衣掛け表面であることを特徴とする請求項26記載の着色済み硬質パンニングされた糖衣掛けペレット状菓子。
  28. 前記外面が前記インクコーティングにより完全に被覆されていることを特徴とする請求項26記載の着色済み硬質パンニングされた糖衣掛けペレット状菓子。
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