JP2006517552A - 特にサイトメガロウイルスに対する抗ウイルス剤としての2−(3−フェニル−2−ピペラジニル−3,4−ジヒドロキナゾリン−4−イル)酢酸 - Google Patents

特にサイトメガロウイルスに対する抗ウイルス剤としての2−(3−フェニル−2−ピペラジニル−3,4−ジヒドロキナゾリン−4−イル)酢酸 Download PDF

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Abstract

本発明は、ジヒドロキナゾリン類およびそれらの製造方法、疾患の処置および/または予防のためのそれらの使用、並びに疾患の処置および/または予防のための医薬の製造におけるそれらの使用、特に抗ウイルス剤としての、特にサイトメガロウイルスに対する使用に関する。

Description

発明の詳細な説明
本発明は、ジヒドロキナゾリン類およびそれらの製造方法、疾患の処置および/または予防のためのそれらの使用、並びに疾患の処置および/または予防のための医薬を製造するためのそれらの使用、特に抗ウイルス剤としての、特にサイトメガロウイルスに対する使用に関する。
ジヒドロキナゾリン類の合成は、Saito T. et al. Tetrahedron Lett., 1996, 37, 209-212 および Wang F. et al. Tetrahedron Lett., 1997, 38, 8651-8654 に記載されている。
抗ウイルス活性を有する様々な構造の物質が市販されている;しかしながら、ガンシクロビル、バルガンシクロビル、フォスカーネットおよびシドフォビルを使用する現在利用可能な治療は、ひどい副作用、例えば腎毒性、好中球減少または血小板減少を伴う。加えて、耐性の発生が常に起こり得る。従って、有効な治療のための新規物質が望ましい。
従って、本発明の1つの目的は、ヒトおよび動物におけるウイルス感染疾患の処置のための、同等かまたは改善された抗ウイルス作用を有する新規化合物を提供することである。
驚くべきことに、本発明に関するジヒドロキナゾリン類は、抗ウイルス作用を有することが判明した。
本発明は、式
Figure 2006517552
式中、
Arは、1個ないし3個の置換基により置換されていてもよいアリールを表し
[ここで、該置換基は、アルキル、アルコキシ、ホルミル、カルボキシル、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、トリフルオロメチル、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、アルキルアミノ、アミノカルボニルおよびニトロからなる群から相互に独立して選択される(ここで、アルキルは、1個ないし3個の置換基により置換されていてもよく、該置換基は、ハロゲン、アミノ、アルキルアミノ、ヒドロキシルおよびアリールからなる群から相互に独立して選択される)か、
または、アリール基上の置換基の2個は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、1,3−ジオキソラン、シクロペンタン環またはシクロヘキサン環を形成し、第三の置換基が存在すれば、それらから独立して上述の基から選択される]、
は、水素、アルキル、アルコキシ、シアノ、ハロゲン、ニトロまたはトリフルオロメチルを表し、
は、水素、アルキル、アルコキシ、シアノ、ハロゲン、ニトロまたはトリフルオロメチルを表し、
は、アルキル、アルコキシ、シアノ、ハロゲン、ニトロまたはトリフルオロメチルを表すか、または、
基R、RおよびRの1つは水素、アルキル、アルコキシ、シアノ、ハロゲン、ニトロまたはトリフルオロメチルを表し、他の2つはそれらが結合している炭素原子と一緒になって1,3−ジオキソラン、シクロペンタン環またはシクロヘキサン環を形成し、
は、水素またはアルキルを表し、そして、
は、水素またはアルキルを表すか、または、
基RおよびRは、ピペラジン環中で相互に直接向き合っている炭素原子に結合し、1個または2個のメチル基により置換されていることもあるメチレン架橋を形成する、
の化合物およびそれらの塩、それらの溶媒和物およびそれらの塩の溶媒和物を提供する。
本発明による化合物は、以下で言及される式(I)に包含される化合物がまだ塩、溶媒和物および塩の溶媒和物ではない場合、式(I)の化合物およびそれらの塩、溶媒和物および塩の溶媒和物、以下で実施態様(複数も可)として言及される化合物およびそれらの塩、溶媒和物および塩の溶媒和物である。
本発明による化合物は、それらの構造に依存して、立体異性体(エナンチオマー、ジアステレオマー)で存在する。従って、本発明は、エナンチオマーまたはジアステレオマーおよびそれらの各々の混合物に関する。立体異性体的に純粋な成分は、そのようなエナンチオマーおよび/またはジアステレオマーの混合物から、既知のやり方で単離できる。
本発明による化合物は互変体で存在でき、本発明はまた全互変体も提供する。
本発明に関する塩は、本発明による化合物の生理的に許容し得る塩である。しかしながら、それ自体は医薬適用に適さないが、例えば本発明による化合物の単離または精製に使用できる塩もまた提供される。
本発明による化合物の生理的に許容し得る塩には、無機酸、カルボン酸およびスルホン酸の酸付加塩、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ナフタレンジスルホン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸、クエン酸、フマル酸、マレイン酸および安息香酸の塩など、が含まれる。
本発明による化合物の生理的に許容し得る塩には、常套の塩基との塩、例えば、そして好ましくは、アルカリ金属塩(例えばナトリウムおよびカリウム塩)、アルカリ土類金属塩(例えばカルシウムおよびマグネシウム塩)およびアンモニアまたは1個ないし16個の炭素原子を有する有機アミン(例えば、そして好ましくは、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、エチルジイソプロピルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジシクロヘキシルアミン、ジメチルアミノエタノール、プロカイン、ジベンジルアミン、N−メチルモルホリン、アルギニン、リジン、エチレンジアミンおよびN−メチルピペリジンなど)から誘導されるアンモニウム塩など、も含まれる。
本発明に関して、溶媒和物は、固体または液体状態で溶媒分子との配位により錯体を形成する、本発明による化合物の形態である。水和物は、配位が水と起こる、溶媒和物の特別な形態である。
本発明のために、断りのない限り、置換基は以下の意味を有する:
アルキル自体、並びにアルコキシ、アルキルアミノ、アルキルカルボニルおよびアルコキシカルボニル中の「アルコ」および「アルキル」は、一般的に1個ないし6個、好ましくは1個ないし4個、特に好ましくは1個ないし3個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖のアルキル基であり、例えば、そして好ましくは、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、tert−ブチル、n−ペンチルおよびn−ヘキシルである。
アルコキシは、例えば、そして好ましくは、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、tert−ブトキシ、n−ペントキシおよびn−ヘキソキシである。
アルキルアミノは、1個または2個のアルキル置換基(相互に独立して選択される)を有するアルキルアミノ基、例えば、そして好ましくは、メチルアミノ、エチルアミノ、n−プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、tert−ブチルアミノ、n−ペンチルアミノ、n−ヘキシルアミノ、N,N−ジメチルアミノ、N,N−ジエチルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノ、N−メチル−N−n−プロピルアミノ、N−イソプロピル−N−n−プロピルアミノ、N−tert−ブチル−N−メチルアミノ、N−エチル−N−n−ペンチルアミノおよびN−n−ヘキシル−N−メチルアミノである。
アルキルカルボニルは、例えば、そして好ましくは、アセチルおよびプロパノイルである。
アルコキシカルボニルは、例えば、そして好ましくは、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、n−ペントキシカルボニルおよびn−ヘキソキシカルボニルである。
アリールは、一般的に6個ないし14個の炭素原子を有する単環式ないし三環式の芳香族性炭素環式基;例えば、そして好ましくは、フェニル、ナフチルおよびフェナントレニルである。
ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素、好ましくはフッ素および塩素である。
炭素原子上の記号*は、該化合物が、この炭素原子の配置に関して、鏡像異性的に純粋な形態で存在することを意味し、このことは、本発明のために、90%より高い鏡像体過剰率(>90%ee)を意味すると理解されるべきである。
式中、
Arが、1個ないし3個の置換基により置換されていてもよいフェニルを表し
[ここで、該置換基は、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、カルボキシル、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、トリフルオロメチル、フッ素、塩素、臭素、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、C−Cアルキルアミノおよびニトロからなる群から相互に独立して選択されるか、
または、アリール基上の置換基の2個は、それらが結合している炭素原子と一緒になって1,3−ジオキソランを形成し、第三の置換基が存在すれば、それらから独立して上述の基から選択される]
が、水素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、フッ素または塩素を表し、
が、水素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、フッ素または塩素を表し、
が、C−C−アルキル、シアノ、フッ素、塩素、ニトロまたはトリフルオロメチルを表し、
が、水素またはメチルを表し、そして、
が、水素を表す、
式(I)の化合物およびそれらの塩、それらの溶媒和物およびそれらの塩の溶媒和物が好ましい。
なかんずく、式中、
Arが、1個または2個の置換基により置換されていてもよいフェニルを表し、ここで、該置換基は、メチル、メトキシ、フッ素および塩素からなる群から相互に独立して選択され、
が、水素、メチル、メトキシ、フッ素または塩素を表し、
が、水素を表し、
が、メチル、イソプロピル、tert−ブチル、シアノ、フッ素、塩素、ニトロまたはトリフルオロメチルを表し、
が、水素を表し、そして、
が、水素を表す、
式(I)の化合物およびそれらの塩、それらの溶媒和物およびそれらの塩の溶媒和物が特に好ましい。
なかんずく、式中、
Arが、1個または2個の置換基により置換されていてもよいフェニルを表し、ここで、置換基は、メチル、メトキシ、フッ素および塩素からなる群から相互に独立して選択され、
が、水素、メチル、メトキシ、フッ素または塩素を表し、
が、水素を表し、
が、メチル、シアノ、フッ素、塩素、ニトロまたはトリフルオロメチルを表し、
が、水素を表し、そして、
が、水素を表す、
式(I)の化合物およびそれらの塩、それらの溶媒和物およびそれらの塩の溶媒和物が特に好ましい。
式中、Rが、水素、メチル、メトキシまたはフッ素を表す式(I)の化合物も好ましい。
なかんずく、Rがメチルまたはメトキシを表す式(I)の化合物が特に好ましい。
式中、Rがフェニル環の結合点に対するオルト位を介してフェニル環に結合している、式(I)の化合物も好ましい。本発明のために、基R、RおよびRにより置換されているフェニル環の結合点は、式(I)に従い、ジヒドロキナゾリンの2個の窒素原子の一方に結合しているフェニル環の炭素原子を意味すると理解されるべきである。
式中、Rがメチルまたはメトキシを表し、そしてRがフェニル環の結合点に対するオルト位を介してフェニル環に結合している式(I)の化合物が特に好ましい。
式中、Rが水素を表す式(I)の化合物も好ましい。
式中、Rが、トリフルオロメチル、塩素、メチル、イソプロピルまたはtert−ブチルを表す式(I)の化合物も好ましい。
なかんずく、Rが、トリフルオロメチル、塩素またはメチルを表す式(I)の化合物が特に好ましい。
式中、Rがフェニル環の結合点に対するオルト位を介してフェニル環に結合し、そしてRが、フェニル環の結合点に対するメタ位を介してフェニル環に結合し、その位置がRの位置と向かい合う、式(I)の化合物も好ましい。
式中、Rがフェニル環の結合点に対するオルト位を介してフェニル環に結合し、Rが、トリフルオロメチル、塩素またはメチルを表し、そしてRが、フェニル環の結合点に対するメタ位を介してフェニル環に結合し、その位置がRの位置と向かい合う、式(I)の化合物が特に好ましい。
式中、RおよびRが水素を表す、式(I)の化合物も好ましい。
式中、Arが1個または2個の置換基により置換されていてもよいフェニルを表し、ここで、該置換基が、メチル、メトキシ、フッ素および塩素からなる群から相互に独立して選択される、式(I)の化合物も好ましい。
基のそれぞれの組合せまたは好ましい組合せにおいて与えられる特定の基の定義はまた、各場合で与えられる基の組合せから独立して、所望により他の組合せの基の定義により置き換えられる。
上述の好ましい範囲の2つまたはそれ以上の組合せが、ことさら特に好ましい。
本発明はさらに、式(I)の化合物の製造方法を提供する。その方法は、式
Figure 2006517552
(式中、Ar、R、R、R、RおよびRは、上記定義の通りであり、そして、
は、アルキル、好ましくはメチルまたはエチルを表す)
の化合物を、塩基と反応させることを含む。
この反応は、一般的に、不活性溶媒中、好ましくは室温ないし溶媒の還流温度の温度範囲で、大気圧で実施する。
適する塩基は、例えば、適するならば水性溶液中の、水酸化ナトリウム、水酸化リチウムもしくは水酸化カリウムなどのアルカリ金属水酸化物、または、炭酸セシウム、炭酸ナトリウムもしくは炭酸カリウムなどのアルカリ金属炭酸塩である;水中の水酸化ナトリウムが好ましい。
不活性溶媒は、例えば、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、グリコールジメチルエーテルまたはジエチレングリコールジメチルエーテルなどのエーテル類、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノールまたはtert−ブタノールなどのアルコール類、または溶媒類の混合物である;ジオキサンまたはテトラヒドロフランが好ましい。
式(II)の化合物は、知られているか、または、式
Figure 2006517552
(式中、Rは上記定義の通りである)
の化合物を、2段階の反応で、最初に式
Figure 2006517552
(式中、R、RおよびRは上記定義の通りである)
の化合物と、次いで、式
Figure 2006517552
(式中、Ar、RおよびRは、上記定義の通りである)
の化合物と反応させることにより製造できる。
反応の両段階とも、一般的に、不活性溶媒中、好ましくは室温ないし100℃の温度範囲で、大気圧で実施する。第2段階では、適するならば、シリカゲルを反応混合物に添加する。この反応は、好ましくは、第1段階と第2段階の間に後処理をして実施する。
適する不活性溶媒は、例えば、塩化メチレン、トリクロロメタン、四塩化炭素、トリクロロエタン、テトラクロロエタン、1,2−ジクロロエタンまたはトリクロロエチレンなどのハロゲン化炭化水素類、ジエチルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、グリコールジメチルエーテルもしくはジエチレングリコールジメチルエーテルなどのエーテル類、ベンゼン、キシレン、トルエン、ヘキサン、シクロヘキサンもしくは鉱油留分などの炭化水素類、またはジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、アセトニトリルまたは酢酸エチルなどの他の溶媒、または溶媒類の混合物である;塩化メチレンが好ましい。
式(IV)の化合物は、既知であるか、または、対応する出発物質から既知方法により合成できる。
式(V)の化合物は、既知であるか、または、対応する出発物質から既知方法により、例えば、下記の合成スキームに従う Buchwald-Hartwig 反応 (C.G. Frost, P. Mendonca, J. Chem. Soc., Perkin Trans I, 1998, 2615-2623 に総説)により合成できる:
Buchwald-Hartwig 反応:
Figure 2006517552
このために必要とされる出発物質は、既知であるか、または、対応する出発物質から既知方法により合成できる。
式(III)の化合物は既知であるか、または、式
Figure 2006517552
(式中、Rは上記定義の通りである)
の化合物を、トリフェニルホスフィンおよび四塩化炭素と反応させることにより製造できる。
この反応は、一般的に、不活性溶媒中、塩基の存在下、好ましくは室温ないし50℃の温度範囲で、大気圧で実施する。
適する不活性溶媒は、例えば、ジエチルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、グリコールジメチルエーテルもしくはジエチレングリコールジメチルエーテルなどのエーテル類、ベンゼン、キシレン、トルエン、ヘキサン、シクロヘキサンまたは鉱油留分などの炭化水素類、またはジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、アセトニトリルまたはピリジンなどの他の溶媒である;アセトニトリルが好ましい。
適する塩基は、例えば、炭酸セシウム、炭酸ナトリウムもしくは炭酸カリウムなどのアルカリ金属およびアルカリ土類金属炭素塩、またはトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリンもしくはピリジンなどのアミン類である;トリエチルアミンが好ましい。
式(VI)の化合物は、既知であるか、または、対応する出発物質から既知方法により合成できる。
本発明による化合物の製造は、以下の合成スキームにより例示説明できる。
合成スキーム:
Figure 2006517552
本発明による一般式(I)の化合物は、予想し得なかった驚異的な範囲の効果を示す。それらは、ヘルペスウイルス科(Herpes viridae)のグループ(ヘルペスウイルス類)の代表例、ことさらにサイトメガロウイルス類(CMV)、特にヒトサイトメガロウイルス(HCMV)に対して、抗ウイルス効果を示す。
例として言及し得る適応症の領域は以下である:
1)AIDS患者におけるHCMV感染の処置および予防(網膜炎、肺臓炎、消化管の感染)
2)しばしば生命を脅かすHCMV肺臓炎または脳炎を発症させる骨髄および器官移植におけるサイトメガロウイルス感染、並びに消化管および全身的HCMV感染の処置および予防
3)新生児および乳児のHCMV感染の処置および予防
4)妊婦の急性HCMV感染の処置
5)癌および癌治療に関連する免疫抑制患者のHCMV感染の処置。
本発明はさらに、疾患、ことさらにウイルス感染、特に上述のウイルスによるもの、およびそれらに起因する感染性疾患の処置および/または予防のための本発明による化合物の使用を提供する。本明細書では以後、ウイルス感染は、ウイルス感染およびウイルス感染に起因する疾患の両方を意味すると理解されるべきである。
本発明はさらに、障害、特に上述の障害の処置および/または予防のための本発明による化合物の使用を提供する。
本発明はさらに、障害、特に上述の障害の処置および/または予防のための医薬を製造するための、本発明による化合物の使用を提供する。
本発明による化合物は、好ましくは、ヘルペスウイルス科のグループの代表例、特にサイトメガロウイルス類、特にヒトサイトメガロウイルスの感染の予防および/または処置に適する医薬の製造のために使用される。
本発明はさらに、抗ウイルス的有効量の本発明による化合物を使用する、障害、特に上述の障害の処置および/または予防方法を提供する。
本発明はさらに、特に上述の障害の処置および/または予防のための、少なくとも1種の本発明による化合物および少なくとも1種またはそれ以上のさらなる活性化合物を含む医薬を提供する。組合せに適する例として、そして好ましいものとして言及され得る活性化合物は:ガンシクロビルまたはアシクロビルなどの抗ウイルス活性化合物である。
本発明による化合物は、全身的および/または局所的に作用できる。この目的のために、それらは、例えば、経口で、非経腸で、肺に、鼻腔に、舌下に、舌に、頬側に、直腸に、皮膚に、経皮で、結膜もしくは耳経路で、またはインプラントもしくはステントとしてなど、適するやり方で投与できる。
これらの投与経路のために、活性化合物を適する投与形で投与することが可能である。
経口投与に適するのは、本発明による化合物を結晶および/または無定形および/または溶解形態で含む、先行技術で説明される通りに作用し、活性化合物を迅速におよび/または修飾された形態で送達する投与形、例えば、錠剤(非被覆および被覆錠剤、例えば腸溶性被覆、またはその溶解が遅くされるか、または不溶であり、本発明による化合物の放出を制御する被覆を施された錠剤)、口腔で迅速に崩壊する錠剤、またはフィルム/ウエハース(wafers)、フィルム/凍結乾燥剤、カプセル剤(例えばハードまたはソフトゼラチンカプセル剤)、糖衣錠剤、顆粒剤、ペレット剤、粉末剤、乳剤、懸濁剤、エアゾル剤または液剤である。
非経腸投与は、吸収段階を回避して(例えば、静脈内、動脈内、心臓内、脊髄内または腰椎内)、または吸収を含めて(例えば、筋肉内、皮下、皮内、経皮または腹腔内)行うことができる。非経腸投与に適する投与形は、なかんずく、液剤、懸濁剤、乳剤、凍結乾燥剤または滅菌粉末剤形態の注射および点滴製剤である。
他の投与経路に適する例は、例えば、吸入用医薬形態(なかんずく、粉末吸入器、噴霧器)、点鼻薬/液/スプレー;舌に、舌下に、または頬側に投与するための錠剤、カプセル剤のフィルム/ウエハース、坐剤、眼または耳用製剤、膣用カプセル剤、水性液剤(ローション、震盪混合物)、親油性懸濁剤、軟膏、クリーム、経皮治療システム、ミルク、ペースト、フォーム、散剤、インプラントまたはステントである。
本発明による活性化合物は、上述の投与形に変換できる。これは、それ自体既知のやり方で、不活性、非毒性、医薬的に許容し得る補助剤と混合することにより行うことができる。これらの補助剤には、なかんずく、担体(例えば、微結晶セルロース、ラクトース、マンニトール)、溶媒(例えば、液体ポリエチレングリコール類)、乳化剤および分散剤または湿潤剤(例えば、ドデシル硫酸ナトリウム、ポリオキシソルビタンオレエート)、結合剤(例えば、ポリビニルピロリドン)、合成および天然ポリマー(例えば、アルブミン)、安定化剤(例えば、抗酸化剤、例えばアスコルビン酸など)、着色剤(例えば、無機色素、例えば酸化鉄など)および香味および/または臭気遮断剤が含まれる。
本発明はさらに、少なくとも1種の本発明による化合物を、通常1種またはそれ以上の不活性、非毒性、医薬的に適する補助剤と一緒に含む医薬および上記目的のためのそれらの使用を提供する。
一般に、静脈内投与で、体重で約0.001ないし10mg/kg、好ましくは約0.01ないし5mg/kgの量を投与するのが、有効な結果を達成するために有利であり、経口投与の用量は、体重で約0.01ないし50mg/kg、好ましくは0.1ないし25mg/kgであることが明らかになった。
それでもやはり、適するならば、体重、投与経路、活性化合物に対する個体の反応、製剤の様式および投与を行う時間または間隔に応じて、上述の量から逸脱することが必要となり得る。従って、上述の最小量より少なくても十分な場合もあり、上述の上限を超えなくてはならない場合もある。大量に投与する際には、それらを一日にわたって複数の個別用量に分割するのが望ましいことがある。
以下の試験および実施例において、パーセントのデータは、断りのない限り重量パーセントである;部は、重量部である。液体/液体溶液の溶媒比、希釈比および濃度のデータは、各場合で体積をベースとする。
A.実施例
略号
Figure 2006517552
一般的なLC−MSおよびHPLCの方法
方法1(HPLC):器具:DAD 検出を有するHP 1100; カラム: Kromasil RP 18, 60 mm x 2 mm, 3.5 μm;移動相A:HClO5ml/水l、移動相B:アセトニトリル;勾配:0分2%B、0.5分2%B、4.5分90%B、6.5分90%B;流速:0.75ml/分;温度:30℃;UV検出:210nm
方法2(HPLC、分取的分離):カラム:CromSil C18, 250 x 30;流速50ml/分;ランごとの時間:38分;210nmで検出;移動相A:水、移動相B:アセトニトリル;勾配:10%B(3分)→90%B(31分)→90%B(34分)→10%B(34.01分)
方法3(HPLC、エナンチオマーの分離):市販の CSP: Daicel Chiralpak AD、イソヘキサンとアルコール(エタノールおよびイソプロパノールなど)の移動相混合物に85:15:0.03(v/v/v)の比でジエチルアミンを添加したものを使用する。
方法4(LCMS):器具:4個の並行インジェクションのある Micromass TOF-MUX インターフェイス、Waters 600;カラム:YMC-ODS-AQ, 50 mm x 2.1 mm, 3.0 μm;移動相A:水+0.05%蟻酸、移動相B:アセトニトリル+0.05%蟻酸;勾配:0.0分100%A→0.2分100%A→2.9分30%A→3.1分10%A→4.5分10%A;オーブン:室温;流速:0.8ml/分;UV検出:210nm
方法5(LCMS):器具:Micromass Quattro LCZ, HP1100;カラム:Symmetry C18, 50 mm x 2.1 mm, 3.5 μm;移動相A:アセトニトリル+0.1%蟻酸、移動相B:水+0.1%蟻酸;勾配:0.0分10%A→4.0分90%A→6.0分90%A;オーブン:40℃;流速:0.5ml/分;UV検出:208−400nm
方法6(LCMS):器具:Finnigan MAT 900S, TSP: P4000, AS3000, UV3000HR;カラム:Symmetry C 18, 150 mm x 2.1 mm, 5.0 μm;移動相C:水、移動相B:水+35%強度塩酸0.3g、移動相A:アセトニトリル;勾配:0.0分2%A→2.5分95%A→5分95%A;オーブン:70℃;流速:1.2ml/分;UV検出:210nm
方法7(HPLC):器具:DAD 検出を有するHP 1100;カラム:Kromasil RP-18, 60 mm x 2 mm, 3.5 μm;移動相A:HClO5ml/水l、移動相B:アセトニトリル;勾配0分2%B、0.5分2%B、4.5分90%B、9分90%B;流速:0.75ml/分;オーブン:30℃;UV検出:210nm
出発物質
一般法[A]:2−ニトロ桂皮酸のメタノールによるエステル化
2−ニトロ桂皮酸517.7mmolを、最初にメタノール600mlに入れ、次いで濃硫酸20滴を添加し、混合物を還流下で72時間加熱する。反応終了後(反応をTLCによりモニターする)、反応溶液を氷浴中で冷却する。形成される結晶を吸引濾過する。次いで母液をわずかに濃縮し、この操作の間に形成される結晶を吸引濾過する。両分画を合わせ、メタノールからRTで再結晶化する。
実施例1A
メチル(2E)−3−(2−ニトロフェニル)プロペノエート
Figure 2006517552
2−ニトロ桂皮酸100.0g(517.7mmol)から出発し、一般法[A]により生成物72.6g(理論値の68%)を得る。
HPLC(方法1):R=4.21分
一般法[B]:2−ニトロ桂皮酸誘導体のニトロ基の還元
アルゴン下、ニトロ化合物25mmolおよび塩化スズ(II)二水和物125mmolを最初に250mlの二口フラスコ中の無水エタノール60mlに入れる。この懸濁液を還流下で30分間撹拌し、透明な溶液を形成させる。次いでその溶液を室温に放冷し、その後氷水に注ぐ。固体重炭酸ナトリウムまたは飽和炭酸ナトリウム溶液のいずれかを使用してpHをpH=7−8に合わせる。次いで酢酸エチル60mlを添加し、珪藻土(厚さ約1cmの層)を通して沈殿したスズ塩を濾過する。有機相を分離し、水相を酢酸エチルで1回再抽出する。有機相を合わせ、飽和塩化ナトリウム溶液で1回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を元の体積の約半分に濃縮する。次いで、ニトロ化合物の重量の1%に相当する活性炭を添加し、混合物を還流下で30分間加熱する(溶液の色が変化する)。活性炭を濾過し、溶媒を除去する。残渣を高真空下で乾燥させ、さらに精製せずに、次の段階に直接使用する。
実施例2A
メチル(2E)−3−(2−アミノフェニル)プロペノエート
Figure 2006517552
ニトロ化合物15.00g(72.34mmol)から出発して、一般法[B]により生成物12.05g(理論値の94%)を得る。
HPLC(方法5):R=3.29分
一般法[C]:置換アニリン類の Appel 反応によるイミノホスホラン類の合成
50mlの一口フラスコ中で、2−アミノ桂皮酸エステル10.0mmol、トリエチルホスフィン20.0mmol、四塩化炭素100.0mmolおよびトリエチルアミン100.0mmolをアセトニトリル20mlに溶解する。混合物を室温で2時間撹拌する。反応終了後(反応をTLCまたは分析的HPLCによりモニターする)、溶媒を減圧下で除去し、残渣をシリカゲルのカラムクロマトグラフィーによりシクロヘキサン/酢酸エチル=7:3を使用して精製する。
実施例3A
メチル(2E)−3−{2−[(トリフェニルホスホラニリデン)アミノ]フェニル}プロペノエート
Figure 2006517552
アミン化合物2.00g(11.28mmol)から出発し、一般法[C]により、トリフェニルホスフィン5.92g(22.57mmol)を使用して、生成物4.42g(理論値の90%)を得る。
HPLC(方法6):R=2.00分
MS(ESIpos):m/z=428(M+H)
一般法[D]:Buchwald-Hartwig 反応によるフェニルピペラジン類の合成
反応に備えるために、反応フラスコを高真空下で加熱することにより徹底的に乾燥させ、アルゴンで換気する。無水トルエン中のブロモアリール化合物1.0当量およびピペラジン6.0当量を、最初にフラスコに入れる(ブロモ化合物の0.2−0.3M溶液)。次いでトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム0.01当量およびBINAP0.03当量を添加する。反応混合物を還流下で16時間撹拌する。次いで混合物を水で1回抽出し、有機相を1N塩酸で2回抽出し、1N水性水酸化ナトリウム溶液を使用して水相をpH8に合わせ、ジクロロメタンで3回抽出する。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下で除去し、生成物を高真空下で終夜乾燥させる。
実施例4A
N−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)ピペラジン
Figure 2006517552
4−フルオロ−3−メチル−1−ブロモベンゼン5.0g(26.5mmol)から出発し、一般法[D]により生成物4.52g(理論値の83%)を得る。
HPLC(方法1):R=3.54分
MS(ESIpos):m/z=195(M+H)
一般法[E]:ジヒドロキナゾリン誘導体を得るための、イミノホスホランとイソシアネートの反応、およびその後のアミンとの反応
イミノホスホラン1.0当量をジクロロメタン20mlに溶解する(0.1−0.2M溶液)。次いで置換イソシアネート1.05当量を添加し、混合物をRTで反応が終了するまで撹拌する。反応をTLCにより、または分析的HPLCによりモニターする。
次いでアミン1.0当量およびへら先の量のシリカゲルを得られたジクロロメタン中のカルボジイミドの溶液に添加し、混合物を室温で反応が完了するまで撹拌する。反応終了後(反応をTLCまたはHPLCでモニターする)、混合物を濃縮し、RP相の分取HPLCにより精製する。
ある種の場合では、NMRは様々な割合の非環式反応生成物の存在を示す。これらの場合では、環式および非環式生成物の混合物をジオキサンに溶かし、へら先量のシリカゲルを添加し、混合物を還流下で30分間ないし16時間撹拌する。シリカゲルを濾過し、溶液をさらなる反応に使用する。
実施例5A
メチル{2−[4−(4−フルオロフェニル)−1−ピペラジニル]−3−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロ−4−キナゾリニル}アセテート
Figure 2006517552
実施例3A由来のイミノホスホラン5.0g(11.43mmol)、トリフルオロ−m−トリルイソシアネート2.25g(12.0mmol)およびN−(4−フルオロフェニル)ピペラジン2.06g(11.43mmol)から出発して、一般法[E]により生成物3.31g(理論値の39%)を得る。
HPLC(方法1):R=4.72分
MS(ESIpos):m/z=527(M+H)
実施例6A
メチル{2−[4−(4−フルオロフェニル)−1−ピペラジニル]−3−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロ−4−キナゾリニル}アセテート
Figure 2006517552
実施例5A由来のメチルエステル300mgから出発して、エナンチオマーの分離(方法3に従う)によりエナンチオマーA125mgを得る。
α 20=+196.6(C=0.53,CHCl
実施例7A
メチル{2−[4−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)−1−ピペラジニル]−3−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロ−4−キナゾリニル}アセテート
Figure 2006517552
実施例3A由来のイミノホスホラン200mg(0.46mmol)、トリフルオロ−m−トリルイソシアネート90mg(0.48mmol)および実施例4A由来のフェニルピペラジン89mg(0.46mmol)から出発して、一般法[E]およびクロマトグラフィー的精製(方法2)により、生成物112mg(理論値の43%)を得る。
HPLC(方法1):R=4.96分
MS(ESIpos):m/z=541(M+H)
実施例8A
メチル{2−[4−(4−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イル]−3−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロキナゾリン−4−イル}アセテート
Figure 2006517552
実施例3A由来のイミノホスホラン150mg(0.34mmol)、2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネート74mg(0.34mmol)およびN−(4−フルオロフェニル)ピペラジン61mg(0.34mmol)から出発して、一般法[E]およびクロマトグラフィー的精製(方法2)により、生成物34mg(理論値の17%)を得る。
HPLC(方法1):R=4.73分
MS(ESIpos):m/z=545(M+H)
実施例9A
メチル{2−[4−(3−クロロフェニル)ピペラジン−1−イル]−3−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロキナゾリン−4−イル}アセテート
Figure 2006517552
実施例3A由来のイミノホスホラン150mg(0.34mmol)、2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネート74mg(0.34mmol)およびN−(3−クロロフェニル)ピペラジン67mg(0.34mmol)から出発して、一般法[E]およびクロマトグラフィー的精製(方法2)により生成物95mg(理論値の50%)を得る。
HPLC(方法1):R=4.91分
MS(ESIpos):m/z=561(M+H)
実施例10A
メチル{2−[4−(4−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イル]−3−[4−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロキナゾリン−4−イル}アセテート
Figure 2006517552
実施例3A由来のイミノホスホラン150mg(0.34mmol)、4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネート74mg(0.34mmol)およびN−(4−フルオロフェニル)ピペラジン61mg(0.34mmol)から出発して、一般法[E]およびクロマトグラフィー的精製(方法2)により、生成物111mg(理論値の54%)を得る。
HPLC(方法1):R=4.87分
MS(ESIpos):m/z=545(M+H)
実施例11A
メチル{2−[4−(3−クロロフェニル)ピペラジン−1−イル]−3−[2−メチル−4−クロロフェニル]−3,4−ジヒドロキナゾリン−4−イル}アセテート
Figure 2006517552
実施例3A由来のイミノホスホラン150mg(0.34mmol)、4−クロロ−2−メチルフェニルイソシアネート60mg(0.36mmol)およびN−(3−クロロフェニル)ピペラジン67mg(0.34mmol)から出発して、一般法[E]およびクロマトグラフィー的精製(方法2)により、生成物97mg(理論値の46%)を得る。
HPLC(方法1):R=5.03分
MS(ESIpos):m/z=523(M+H)
実施例12A
2−イソシアナト−1−メトキシ−4−(トリフルオロメチル)ベンゼン
Figure 2006517552
2−メトキシ−5−トリフルオロメチルアニリン3g(15.69mmol)をジクロロメタン100mlに溶解し、1,8−ビス(ジメチルアミノ)ナフタレン6.73g(31.39mmol)を添加する。0−5℃で、ジクロロメタン50mlに溶解したトリクロロメチルクロロホルメート2.24g(11.3mmol)を滴下して添加し、混合物を0℃で30分間、室温で60分間撹拌する。0℃で、混合物を1N塩酸、氷水および重炭酸ナトリウム溶液で洗浄する。硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を蒸留により除去し、生成物を得る。次いで、イソシアネートをさらに精製せずに後の反応で使用する。
収量:3g(理論値の88%)
一般法[G]:カルボジイミドを得るためのイミノホスホランのイソシアネートとの反応
イミノホスホラン1.0当量を、ジクロロメタン20mlに溶解する(0.1−0.2M溶液)。次いでイソシアネート1.05当量を添加し、混合物をRTで反応が終了するまで撹拌する。反応をTLCまたは分析的HPLCによりモニターする。次いで溶媒を減圧下で除去し、粗生成物をシリカゲルのクロマトグラフィーによりシクロヘキサン/ジクロロメタン混合物を使用して精製する。
実施例13A
(2E)−3−{2−[(イミノメチレン)アミノ]フェニル}アクリル酸メチルエステル1−メトキシ−2−メチル−4−(トリフルオロメチル)ベンゼン
Figure 2006517552
実施例3A由来のイミノホスホラン2.0g(4.57mmol)および実施例12A由来のイソシアネート1.04g(4.8mmol)から出発して、一般法[G]およびシクロヘキサン/ジクロロメタン(2:1v/v、次いで1:1v/v)を用いるクロマトグラフィーにより、生成物0.79g(理論値の38%)を得る。
HPLC(方法1):R=5.52分
実施例14A
(2E)−3−{2−[(イミノメチレン)アミノ]フェニル}アクリル酸メチルエステル1−メトキシ−2−メチル−4−クロロベンゼン
Figure 2006517552
実施例3A由来のイミノホスホラン2.0g(4.57mmol)および2−メトキシ−5−クロロフェニルイソシアネート0.88g(4.8mmol)から出発して、一般法[G]およびシクロヘキサン/ジクロロメタン(2:1v/v、次いで1:1v/v)を用いるクロマトグラフィーにより、生成物0.67g(理論値の34%)を得る。
HPLC(方法1):R=5.53分
実施例15A
(2E)−3−{2−[(イミノメチレン)アミノ]フェニル}アクリル酸メチルエステル1−メトキシ−2−メチル−4−メチルベンゼン
Figure 2006517552
実施例3A由来のイミノホスホラン2.0g(4.57mmol)および2−メトキシ−5−メチルフェニルイソシアネート0.78g(4.8mmol)から出発して、一般法[G]およびシクロヘキサン/ジクロロメタン(2:1v/v、次いで1:1v/v)を用いるクロマトグラフィーにより、生成物0.85g(理論値の57%)を得る。
HPLC(方法1):R=5.45分
一般法[H]:キナゾリンを得るためのカルボジイミドのフェニルピペラジンとの反応
カルボジイミド1.0当量をジオキサンに溶解する(0.1−0.25M溶液)。次いでフェニルピペラジン1.0当量を添加し、シリカゲルを混合物に添加し、混合物を溶媒の還流下で撹拌する。反応をTLCまたは分析的HPLCによりモニターする。次いで溶媒を減圧下で除去し、粗生成物を、シクロヘキサン/酢酸エチル混合物を使用するシリカゲルのクロマトグラフィーにより、または分取HPLC(方法2)により精製する。
実施例16A
メチル{2−[4−(3−クロロフェニル)−1−ピペラジニル]−3−[2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロ−4−キナゾリニル}アセテート
Figure 2006517552
実施例13A由来のカルボジイミド160mg(0.43mmol)および3−クロロフェニルピペラジン83.6mg(0.43mmol)から出発し、一般法[H]により生成物148mg(理論値の61%)を得る。
HPLC(方法1):R=4.88分
実施例17A
メチル{2−[4−(3−メチルフェニル)−1−ピペラジニル]−3−[2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロ−4−キナゾリニル}アセテート
Figure 2006517552
実施例13A由来のカルボジイミド150mg(0.40mmol)および3−メチルフェニルピペラジン70mg(0.40mmol)から出発して、一般法[H]により生成物159mg(理論値の72%)を得る。
HPLC(方法1):R=4.79分
実施例18A
メチル{2−[4−(3−メトキシフェニル)−1−ピペラジニル]−3−[2−メトキシ−5−クロロフェニル]−3,4−ジヒドロ−4−キナゾリニル}アセテート
Figure 2006517552
実施例14A由来のカルボジイミド100mg(0.29mmol)および3−メトキシフェニルピペラジン56mg(0.29mmol)から出発して、一般法[H]により生成物115mg(理論値の74%)を得る。
HPLC(方法1):R=4.7分
実施例19A
メチル{2−[4−(4−フルオロフェニル)−1−ピペラジニル]−3−[2−メトキシ−5−クロロフェニル]−3,4−ジヒドロ−4−キナゾリニル}アセテート
Figure 2006517552
実施例14A由来のカルボジイミド100mg(0.29mmol)および4−フルオロフェニルピペラジン53mg(0.29mmol)から出発して、一般法[H]により生成物108mg(理論値の71%)を得る。
HPLC(方法1):R=4.68分
実施例20A
メチル{2−[4−(3−メチルフェニル)−1−ピペラジニル]−3−[2−メトキシ−5−メチルフェニル]−3,4−ジヒドロ−4−キナゾリニル}アセテート
Figure 2006517552
実施例15A由来のカルボジイミド160mg(0.50mmol)および3−メチルフェニルピペラジン87mg(0.50mmol)から出発して、一般法[H]により生成物205mg(理論値の83%)を得る。
HPLC(方法1):R=4.93分
実施例21A
メチル{2−[4−(3−クロロフェニル)−1−ピペラジニル]−3−[2−メトキシ−5−メチルフェニル]−3,4−ジヒドロ−4−キナゾリニル}アセテート
Figure 2006517552
実施例15A(WTB3297)由来のカルボジイミド160mg(0.50mmol)および3−クロロフェニルピペラジン98mg(0.50mmol)から出発して、一般法[H]により生成物207mg(理論値の80%)を得る。
HPLC(方法1):R=5.04分
操作実施例
一般法[F]:キナゾリル酢酸エステル類の加水分解
キナゾリル酢酸エステル1.0当量をジオキサンに溶解し、1N水性水酸化ナトリウム溶液5.0当量を添加する。混合物を100℃で16時間撹拌し、反応終了後(反応を分析的HPLCによりモニターする)、混合物を濃縮する。次いで残渣を水に溶かし、1N塩酸を使用してpH5に合わせる。得られる沈殿を濾過し、少量の水およびジエチルエーテルで洗浄し、室温、高真空下で乾燥させる。生成物の純度が十分高くない場合、生成物をRP相の分取HPLC(方法2)により精製する。
実施例1
{2−[4−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)−1−ピペラジニル]−3−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロ−4−キナゾリニル}酢酸
Figure 2006517552
実施例7A由来のメチルエステル98mg(0.181mmol)から出発して、一般法[F]により生成物66.4mg(理論値の61%)を得る。
HPLC(方法1):R=4.69分
MS(ESIpos):m/z=527(M+H)
1H-NMR (400 MHz, CD3CN): δ [ppm] = 7.75 (s, 1H), 7.67, (d, 1H), 7.57-7.56 (m, 3H), 7.37 (dt, 1H), 7.22-7.15 (m, 2H), 6.87 (t, 1H), 6.73 (dd, 1H), 6.64-6.60 (m, 1H), 5.36-5.32 (m, 1H), 3.70-3.53 (m, 4H), 3.10-2.96 (m, 5H), 2.67 (dd, 1H), 2.18 (d, 3H).
実施例2
{2−[4−(4−フルオロフェニル)−1−ピペラジニル]−3−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロ−4−キナゾリニル}酢酸塩酸塩
Figure 2006517552
対応するメチルエステル30mg(0.055mmol)から出発して、一般法[F]により生成物20mg(理論値の56%)を得る。
HPLC(方法1):R=4.5分
MS(ESIpos):m/z=531(M+H)
1H-NMR (400 MHz, CD3CN): δ [ppm] = 8.11 (d, 1H); 7.59-7.56 (m, 1H); 7.31-7.23 (m, 3H); 7.12 (d, 1H); 7.04 (t, 1H); 6.96 (t, 2H); 6.83-6.79 (m, 2H); 5.12 (t, 1H); 3.59-3.48 (m, 4H); 2.92-2.80 (m, 5H); 2.59 (dd, 1H).
実施例3
{2−[4−(3−クロロフェニル)−1−ピペラジニル]−3−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロ−4−キナゾリニル}酢酸塩酸塩
Figure 2006517552
対応するメチルエステル90mg(0.16mmol)から出発して、一般法[F]により、生成物24mg(理論値の26%)を得る。
HPLC(方法1):R=4.63分
MS(ESIpos):m/z=527(M+H)
1H-NMR (400 MHz, CD3CN): δ [ppm] = 7.87 (d, 1H); 7.50-7.48 (m, 1H); 7.26-7.21 (m, 2H); 7.17 (t, 1H); 7.14-7.12 (m, 1H); 7.05 (dd, 1H); 6.97 (dt, 1H); 6.84 (t, 1H); 6.80-6.77 (m, 2H); 5.01 (dd, 1H); 3.57-3.42 (m, 4H); 3.05-2.99, 2.97-2.85 (2x m, 4H); 2.79 (dd, 1H); 2.53 (dd, 1H).
実施例4
{2−[4−(4−フルオロフェニル)−1−ピペラジニル]−3−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロ−4−キナゾリニル}酢酸塩酸塩
Figure 2006517552
対応するメチルエステル95mg(0.17mmol)から出発して、一般法[F]により生成物27mg(理論値の26%)を得る。
HPLC(方法1):R=4.56分
MS(ESIpos):m/z=531(M+H)
1H-NMR (400 MHz, CD3CN): δ [ppm] = 7.64-7.62 (m, 1H); 7.58 (s, 1H); 7.36-7.31 (m, 1H); 7.24-7.16 (m, 2H); 7.11 (d, 1H); 7.05 (d, 1H); 7.01-6.95 (m, 3H); 6.91-6.87 (m, 2H); 5.12 (dd, 1H); 3.59-3.49 (m, 4H); 3.01-2.85 (m, 4H); 2.70 (dd, 1H); 2.53 (dd, 1H).
実施例5
{2−[4−(4−フルオロフェニル)−1−ピペラジニル]−3−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロ−4−キナゾリニル}酢酸塩酸塩
Figure 2006517552
実施例5A由来のメチルエステル3.31g(6.29mmol)から出発して、一般法[F]により生成物2.68g(理論値の83%)を得る。
HPLC(方法1):R=4.62分
MS(ESIpos):m/z=513(M+H)
1H-NMR (400 MHz, CD3CN): δ [ppm] = 7.57 (s, 1H); 7.45 (t, 1H); 7.37-7.34 (t, 2H); 7.21 (t, 1H); 7.10 (d, 1H); 7.06 (d, 1H); 7.00-6.92 (m, 3H); 6.89-6.86 (m, 2H); 5.19 (m, 1H); 3.60-3.49 (m, 4H); 3.01-2.87 (m, 4H); 2.72 (dd, 1H); 2.54 (dd, 1H).
実施例6
{2−[4−(3−クロロフェニル)−1−ピペラジニル]−3−[4−クロロ−2−メチルフェニル]−3,4−ジヒドロ−4−キナゾリニル}酢酸
Figure 2006517552
対応するメチルエステル90mg(0.172mmol)から出発して、一般法[F]により生成物71mg(理論値の70%)を得る。
HPLC(方法1):R=4.75分
MS(ESIpos):m/z=509(M+H)
1H-NMR (400 MHz, CD3CN): δ [ppm] = 7.72-7.63 (m, 2H); 7.41-7.34 (m, 2H); 7.21-7.14 (m, 6H); 6.80-6.72 (m, 4H); 5.10-5.06 (m, 1H); 3.59 (s, 4H); 3.13-2.91 (m, 5H); 2.74-2.68 (m, 1H); 1.68 (s, 3H).
実施例7
{2−[4−(4−フルオロフェニル)−1−ピペラジニル]−3−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロ−4−キナゾリニル}酢酸塩酸塩
Figure 2006517552
実施例6A由来のメチルエステル120mg(0.23mmol)から出発して、一般法[F]により、生成物100mg(理論値の81%)を得る。
HPLC(方法1):R=4.62分
MS(ESIpos):m/z=513(M+H)
表1の実施例8ないし25は、一般法[F]に従って製造できる。
表1
Figure 2006517552
表1
Figure 2006517552
表1
Figure 2006517552
実施例26
{2−[4−(3−クロロフェニル)−1−ピペラジニル]−3−[2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロ−4−キナゾリニル)酢酸
Figure 2006517552
実施例16A由来のメチルエステル135mg(0.24mmol)から出発し、一般法[F]および分取HPLCでの精製により、生成物106mg(理論値の80%)を得る。
HPLC(方法1):R=4.82分
MS(ESIpos):m/z=559(M+H)
1H-NMR (400 MHz, CD3CN): δ [ppm] = 8.21 (s, 0.5H); 7.77 (sb, 0.5H); 7.52 (d, 1H); 7.22-7.07 (m, 5H); 6.98 (t, 1H); 6.79-6.76 (m, 2H); 6.71 (d, 1H); 4.96 (t, 1H); 3.76 (sb, 3H); 3.49-3.33 (m, 6H); 2.98-2.92 (m, 2H); 2.84-2.78 (m, 2H).
実施例27
{2−[4−(3−メチルフェニル)−1−ピペラジニル]−3−[2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロ−4−キナゾリニル}酢酸
Figure 2006517552
実施例17A由来のメチルエステル120mg(0.2mmol)から出発し、一般法[F]および分取HPLCでの精製により生成物55mg(理論値の47%)を得る。
HPLC(方法7):R=4.57分
MS(ESIneg):m/z=537(M−H)
1H-NMR (400 MHz, CD3CN): δ [ppm] = 8.23 (s, 0.4H); 7.77 (sb, 0.4H); 7.52 (d, 1H); 7.22-7.04 (m, 5H); 6.96 (t, 1H); 6.65-6.62 (m, 2H); 6.58 (d, 1H); 4.96 (t, 1H); 3.76 (sb, 3H); 3.49-3.33 (m, 4H); 2.92-2.68 (m, 5H); 2.56-2.51 (m, 1H).
実施例28
{2−[4−(3−メトキシフェニル)−1−ピペラジニル]−3−[2−メトキシ−5−クロロフェニル]−3,4−ジヒドロ−4−キナゾリニル]酢酸
Figure 2006517552
実施例18A由来のメチルエステル120mg(0.2mmol)、一般法[F]および分取HPLCでの精製により、生成物55mg(理論値の47%)を得る。
HPLC(方法1):R=4.40分
MS(ESIneg):m/z=519(M−H)
1H-NMR (400 MHz, CD3CN): δ [ppm] = 8.21 (s, 0.5H); 7.41 (sb, 0.5H); 7.22-7.16 (m, 3H); 7.11-7.06 (m, 2H); 6.98 (t, 1H); 6.95 (t, 1H); 6.71 (d, 1H); 6.41-6.37 (m, 2H); 6.34 (t, 1H); 4.93 (t, 1H); 3.71 (s, 3H); 3.66 (sb, 3H); 3.48-3.42 (m, 4H); 2.97-2.75 (m, 5H); 2.54-2.48 (m, 1H).
実施例29
{2−[4−(4−フルオロフェニル)−1−ピペラジニル]−3−[2−メトキシ−5−クロロフェニル]−3,4−ジヒドロ−4−キナゾリニル}酢酸
Figure 2006517552
実施例19A由来のメチルエステル94mg(0.18mmol)、一般法[F]および分取HPLCでの精製により、生成物6mg(理論値の7%)を得る。
HPLC(方法7):R=4.43分
MS(ESIpos):m/z=509(M+H)
1H-NMR (400 MHz, CD3CN): δ [ppm] = 8.11 (s, 0.5H); 7.23-7.09 (m, 4H); 7.13-6.96 (m, 6.5H); 6.87-6.82 (m, 2H); 4.84 (t, 1H); 3.72 (s, 3H); 3.48-3.42 (m, 4H); 2.93-2.87 (m, 2H); 2.83-2.77 (m, 1H); 2.47 (dd, 1H). 溶媒のHOシグナルの下にさらなるプロトンが推定される(約 2.4-2.1 ppm)。
実施例30
{2−[4−(3−メチルフェニル)−1−ピペラジニル]−3−[2−メトキシ−5−メチルフェニル]−3,4−ジヒドロ−4−キナゾリニル}酢酸
Figure 2006517552
実施例20A由来のメチルエステル181mg(0.36mmol)から出発して、一般法[F]および分取HPLCでの精製により生成物158mg(理論値の86%)を得る。
HPLC(方法7):R=4.63分
MS(ESIpos):m/z=485(M+H)
1H-NMR (400 MHz, CD3CN): δ [ppm] = 8.31 (s, 0.5H); 7.21-6.98 (m, 6H); 6.87-6.83 (m, 1H); 6.65-6.62 (m, 2H); 6.57 (d, 1H); 4.96-4.92 (m, 1H); 3.62 (sb, 3H); 3.47-3.38 (m, 4H); 2.93-2.87 (m, 2H); 2.23 (s, 3H). 溶媒のHOシグナルの下にさらなるプロトンのシグナルが推定される(約2.8-2.5 ppm)。
実施例31
{2−[4−(3−クロロフェニル)−1−ピペラジニル]−3−[2−メトキシ−5−メチルフェニル]−3,4−ジヒドロ−4−キナゾリニル}酢酸
Figure 2006517552
実施例21A由来のメチルエステル182mg(0.36mmol)から出発して、一般法[F]および分取HPLCでの精製により、生成物160mg(理論値の88%)を得る。
HPLC(方法7):R=4.78分
MS(ESIpos):m/z=505(M+H)
1H-NMR (400 MHz, CD3CN): δ [ppm] = 8.27 (s, 0.5H); 7.21-7.10 (m, 4.5H); 7.05-6.97 (m, 2H); 6.88-6.84 (m, 1H); 6.79-6.76 (m, 2H); 6.71 (d, 1H); 4.95-4.90 (m, 1H); 3.64 (sb, 3H); 3.46-3.36 (m, 4H); 3.00-2.93 (m, 2H); 2.83-2.76 (m, 2H); 2.21 (s, 3H). 溶媒のHOシグナルの下にさらなるプロトンのシグナルが推定される(約2.8-2.5 ppm)。
B.生理活性の評価
インビトロの化合物の効果は、以下のアッセイで示すことができる:
抗HCMV(抗ヒトサイトメガロウイルス)細胞変性試験
試験化合物をジメチルスルホキシド(DMSO)中の50ミリモル濃度(mM)溶液として用いる。ガンシクロビル(登録商標)、フォスカーネット(登録商標)およびシドフォビル(登録商標)を参照化合物として使用する。各々2μlの50、5、0.5および0.05mMDMSO原液を、列2A−Hに入った98μl分量の細胞培養培地に二重測定(duplicate determinations)用に添加した後、50μl分量の培地で、96ウェルプレートの列11まで1:2希釈を実施する。列1および12のウェルは、各々培地50μlを含有する。1x10個の細胞(ヒト包皮線維芽細胞[NHDF])懸濁液150μlを、各ウェルにピペットで加え(列1=細胞対照)、列2−12には、HCMV感染および非感染NHDF細胞の混合物(M.O.I.=0.001−0.002)、即ち、1000個の非感染細胞につき1−2個の感染細胞、を加える。列12(物質なし)は、ウイルス対照に供する。最終試験濃度は250−0.0005μMである。プレートを37℃/5%COで6日間、即ち、ウイルス対照の全細胞が感染するまで(100%細胞変性効果[CPE])、インキュベートする。次いでホルマリンおよびギムザ染料の混合物を添加することによりウェルを固定および染色し(30分間)、二重蒸留水で洗浄し、乾燥用オーブン中、50℃で乾燥させる。次いで、オーバーヘッド顕微鏡(Technomara の Plaque Multiplier)を使用してプレートを視覚的に評価する。
試験プレートから以下のデータを得ることができる:
CC50(NHDF)=非処置細胞対照と比較して、細胞に対する可視的細胞分裂停止効果が明白でない物質濃度(μM);
EC50(HCMV)=非処置ウイルス対照と比較してCPE(細胞変性効果)を50%まで阻害する物資濃度(μM);
SI(選択性指数)=CC50(NHDF)/EC50(HCMV)。
本発明の化合物の効果に関する代表的なインビトロのデータを表Aに示す:
表A
Figure 2006517552
本発明の化合物のHCMV感染の処置に対する適合性は、以下の動物モデルで示すことができる:
HCMV異種移植 Gelfoam (登録商標) モデル
動物:
3−4−週齢の雌免疫不全マウス(16−18g)、Fox Chase SCID または Fox Chase SCID-NOD または SCID ベージュを、育種業者(Taconic M+B, Jackson USA)から購入する。動物を、滅菌条件(寝床および飼料を含む)下、隔離飼育器中で飼育する。
ウイルスの増殖:
ヒトサイトメガロウイルス(HCMV)の Davis または AD169 株を、ヒト胚性包皮線維芽細胞(NHDF細胞)でインビトロで増殖させる。NHDF細胞を感染効率(M.O.I.)0.01−0.03で感染させた後、ウイルス感染細胞を5−10日後に回収し、最小必須培地、10%DMSOを含む10%ウシ胎児血清(FCS)の存在下、−40℃で保存する。ウイルス感染細胞の連続10倍希釈の後、コンフルエントのNHDF細胞の24ウェルプレートで、ニュートラルレッドでの生体染色の後、力価を測定する。
スポンジの調整、移植、処置および評価:
1x1x1cmのサイズのコラーゲンスポンジ(Gelfoam(登録商標); Peasel & Lorey より、注文番号 407534; K.T. Chong et al., Abstracts of 39th Interscience Conference on Antimicrobial Agents and Chemotherapy, 1999, p. 439)を、リン酸緩衝塩水(PBS)で最初に湿らせ、閉じこめられた気泡を脱気により除去し、次いでMEM+10%FCS中で保存する。1x10個のウイルス感染NHDF細胞(HCMV Davis または HCMV AD169 に感染、M.O.I.=0.01)を、感染の3時間後にはがし、20μlのMEM、10%FCSの滴下で湿ったスポンジに添加する。約16時間後、感染スポンジを、25μlのPBS/0.1%BSA/1mM DTTで、5ng/μl塩基性線維芽細胞成長因子(bFGF)と共にインキュベートする。移植のために、免疫不全マウスをアベルチン(Avertin)またはケタミン/キシラジン/アゼプロマジン(azepromazine)混合物で麻酔し、カミソリを使用して背中の毛を除去し、表皮を1−2cm開き、緊張を解き(unstressed)、そして湿ったスポンジを背側の皮膚の下に移植する。手術の創傷を組織用糊で閉じる。移植6時間後、マウスを初めて処置できる(手術当日に一回処置する)。次の日から8日間にわたり、マウスを経口で物質により、1日3回(7.00時および14.00時および19.00時)、1日2回(8.00時および18.00時)または1日1回(14.00時)処置する。日用量は、例えば3または10または30または60または100mg/kg体重であり、投与体積は10ml/kg体重である。2%DMSOを含む0.5%強度 Tylose 懸濁液または0.5%強度 Tylose 懸濁液の形態で物質を処方する。移植9日後かつ最後の物質投与の16時間後に、動物を無痛に犠牲にし、スポンジを取り出す。ウイルス感染細胞をコラーゲナーゼ切断(330U/1.5ml)によりスポンジから放出させ、MEM、10%ウシ胎児血清、10%DMSOの存在下、−140℃で保存する。評価は、ウイルス感染細胞の連続10倍希釈の後、24ウェルプレートのコンフルエントNHDF細胞に対する力価を、ニュートラルレッドによる生体染色の後に測定することにより行う。プラセボ処置対照と比較した、物質処置後の感染性ウイルス粒子の数を測定する。
C.医薬組成物の例示的実施態様
本発明の化合物は、以下のやり方で医薬製剤に変換できる:
錠剤:
組成:
実施例1の化合物100mg、ラクトース(一水和物)50mg、コーンスターチ(天然)50mg、ポリビニルピロリドン(PVP25)(BASF, Ludwigshafen, Germany より)10mgおよびステアリン酸マグネシウム2mg。
錠剤重量212mg。直径8mm、曲率半径12mm。
製造:
有効成分、ラクトースおよびスターチの混合物を、PVPの5%強度水溶液(m/m)で顆粒化する。次いで顆粒を乾燥させ、ステアリン酸マグネシウムと5分間混合する。この混合物を、常套の打錠機を使用して打錠する(錠剤の形状は上記参照)。打錠に使用する打錠力のガイドラインは、15kNである。
経口投与できる懸濁液:
組成:
実施例1の化合物1000mg、エタノール(96%)1000mg、Rhodigel (FMC, Pennsylvania, USA のキサンタンゴム)400mgおよび水99g。
経口用懸濁液10mlは、本発明の化合物100mgの単回用量に等しい。
製造:
Rhodigel をエタノールに懸濁し、有効成分を懸濁液に添加する。撹拌しながら水を添加する。混合物を約6時間、ロジゲルの膨張が完了するまで撹拌する。
静脈内投与できる溶液:
組成:
実施例1の化合物1mg、ポリエチレングリコール400 15g、および注射用の水250g。
製造:
本発明による化合物をポリエチレングリコール400と一緒に撹拌しながら水に溶解する。溶液を濾過滅菌(孔直径0.22μm)し、無菌条件下で加熱滅菌した点滴ビンに分配する。後者を点滴ストッパーおよびトリムキャップ(trimmed cap)で閉じる。

Claims (20)


  1. Figure 2006517552
    式中、
    Arは、1個ないし3個の置換基により置換されていてもよいアリールを表し
    [ここで、該置換基は、アルキル、アルコキシ、ホルミル、カルボキシル、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、トリフルオロメチル、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、アルキルアミノ、アミノカルボニルおよびニトロからなる群から相互に独立して選択される(ここで、アルキルは、1個ないし3個の置換基により置換されていてもよく、該置換基は、ハロゲン、アミノ、アルキルアミノ、ヒドロキシルおよびアリールからなる群から相互に独立して選択される)か、
    または、アリール基上の置換基の2個は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、1,3−ジオキソラン、シクロペンタン環またはシクロヘキサン環を形成し、第三の置換基が存在すれば、それらから独立して上述の基から選択される]、
    は、水素、アルキル、アルコキシ、シアノ、ハロゲン、ニトロまたはトリフルオロメチルを表し、
    は、水素、アルキル、アルコキシ、シアノ、ハロゲン、ニトロまたはトリフルオロメチルを表し、
    は、アルキル、アルコキシ、シアノ、ハロゲン、ニトロまたはトリフルオロメチルを表すか、または、
    基R、RおよびRの1つは、水素、アルキル、アルコキシ、シアノ、ハロゲン、ニトロまたはトリフルオロメチルを表し、他の2つはそれらが結合している炭素原子と一緒になって1,3−ジオキソラン、シクロペンタン環またはシクロヘキサン環を形成し、
    は、水素またはアルキルを表し、
    は、水素またはアルキルを表すか、または、
    基RおよびRは、ピペラジン環中で相互に直接向き合っている炭素原子に結合し、1個または2個のメチル基により置換されていることもあるメチレン架橋を形成する、
    の化合物またはそれらの塩、溶媒和物もしくは塩の溶媒和物。
  2. Arが、1個または2個の置換基により置換されていてもよいフェニルを表し、ここで、該置換基は、メチル、メトキシ、フッ素および塩素からなる群から相互に独立して選択され、
    が、水素、メチル、メトキシ、フッ素または塩素を表し、
    が、水素を表し、
    が、メチル、イソプロピル、tert−ブチル、シアノ、フッ素、塩素、ニトロまたはトリフルオロメチルを表し、
    が、水素を表し、そして、
    が、水素を表す、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の化合物。
  3. が、水素、メチル、メトキシまたはフッ素を表すことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の化合物。
  4. がメチルまたはメトキシを表すことを特徴とする、請求項3に記載の化合物。
  5. がフェニル環の結合点に対するオルト位を介してフェニル環に結合していることを特徴とする、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の化合物。
  6. が水素を表すことを特徴とする、請求項1および請求項3ないし請求項5のいずれかに記載の化合物。
  7. が、トリフルオロメチル、塩素、メチル、イソプロピルまたはtert−ブチルを表すことを特徴とする、請求項1および請求項3ないし請求項6のいずれかに記載の化合物。
  8. が、トリフルオロメチル、塩素またはメチルを表すことを特徴とする、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の化合物。
  9. がフェニル環の結合点に対するオルト位を介してフェニル環に結合し、そしてRが、フェニル環の結合点に対するメタ位を介してフェニル環に結合し、その位置がRの位置と向かい合うことを特徴とする、請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の化合物。
  10. 請求項1に記載の式(I)の化合物の製造方法であって、式
    Figure 2006517552
    (式中、Ar、R、R、R、RおよびRは、請求項1で定義した通りであり、そして、
    は、アルキル、好ましくはメチルまたはエチルを表す)
    の化合物を、塩基と反応させることを特徴とする、方法。
  11. 疾患の処置および/または予防のための、請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の化合物。
  12. 疾患の処置および/または予防のための医薬を製造するための、請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の化合物の使用。
  13. ウイルス感染の処置および/または予防のための医薬を製造するための、請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の化合物の使用。
  14. ウイルス感染がヒトサイトメガロウイルス(HCMV)、またはヘルペスウイルス科のグループの他の代表例による感染であることを特徴とする、請求項13に記載の使用。
  15. 請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の化合物を、さらなる活性化合物と組み合わせて含む医薬。
  16. さらなる活性化合物が、抗ウイルス活性化合物であることを特徴とする、請求項15に記載の医薬。
  17. 抗ウイルス活性化合物がガンシクロビルまたはアシクロビルであることを特徴とする、請求項16に記載の医薬。
  18. 請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の化合物を、不活性、非毒性の医薬的に適する補助剤と組み合わせて含む医薬。
  19. ウイルス感染の処置および/または予防のための、請求項15に記載の医薬。
  20. 抗ウイルス的有効量の、請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の化合物、請求項15ないし請求項18のいずれかに記載の医薬、または請求項12もしくは請求項14のいずれかに従って得られる医薬の少なくとも1種を投与することによる、ヒトおよび動物におけるウイルス感染の制御方法。




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