JP2019524810A - 抗hcmvウイルス化合物 - Google Patents

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Abstract

抗HCMVウイルスの縮合環系化合物、およびHCMVウイルス関連疾患を治療する薬物の製造におけるその使用。具体的に、式(II)で表される化合物およびその薬学的に許容される塩。【化1】

Description

発明の詳細な説明
[関連出願の引用]
本願は2016年08月8日に中華人民共和国国家知識産権局に提出した第201610644091.1号の中国発明特許出願の権利を要求し、ここでその全部の内容を全体として引用の形で本明細書に取り入れる。
本発明は、抗HCMVウイルスの縮合環系化合物、およびHCMVウイルス関連疾患を治療する薬物の製造におけるその使用に関する。具体的に、式(I)および式(II)で表される化合物およびその薬学的に許容される塩に関する。
ヒトサイトメガロウイルス(HCMV)はヒトの8種類の疱疹ウイルスの一つで、世界範囲の分布があり、かつ臨床所見がよく見られる。診断と治療が進んでいるが、妊娠期間および器官や骨髄移植、癌やエイズのような免疫低下に関連する臨床状況において、ヒトサイトメガロウイルス感染はまだ顕著な併発症がある。現在許可された抗ウイルスの薬品は、ガンシクロビル(GCV)、そのプロドラッグであるバルガンシクロビル(VGCV)、ホスカルネット(FOS)およびシドフォビル(CDV)を含み、これらの薬物の標的はいずれもウイルスDNAポリメラーゼ阻害剤である。有効ではあるが、これらの薬品はひどい毒性・副作用、経口投与における低生物利用能(VGCV以外)、および薬剤耐性のため、制限されている。ガンシクロビルの抗サイトメガロウイルスの治療効果は限界があり、かつ毒性が存在する。ホスカルネットおよびシドフォビルは最も見られる2つの代用品であるが、両者とも腎臓に毒性がある。これらの試薬が標的とするウイルスDNAポリメラーゼの突然変異によって薬剤耐性が生じることがあるため、臨床において満たされていない大きな臨床の需要が存在し、新規で、より安全な抗ヒトサイトメガロウイルス薬物が切望されている。
WO2004096778では、化合物Aが報告された。
Figure 2019524810
本発明は、式(II)で表される化合物、その薬学的に許容される塩およびその互変異性体を提供する。
Figure 2019524810
(ただし、
環Aは5員ヘテロ芳香環から選ばれる。
はH、ハロゲン、あるいは任意に1、2または3個のRで置換された、C1−6アルキル基、C1−6ヘテロアルキル基から選ばれる。
はHから選ばれ、あるいは任意に1、2または3個のRで置換されたC1−6アルコキシ基から選ばれる。
はHから選ばれ、あるいは任意に1、2または3個のRで置換された、C1−6アルキル基、C1−6ヘテロアルキル基から選ばれる。
TはNまたはC(R)から選ばれる。
nは1または2から選ばれる。
Arは任意に1、2または3個のRで置換された、フェニル基、6員ヘテロアリール基から選ばれる。
RはH、F、Cl、Br、I、OH、CN、NH、C(=O)NHから選ばれ、あるいは任意に1、2または3個のR’で置換された、C1−6アルキル基、C1−6ヘテロアルキル基から選ばれる。
R’は、F、Cl、Br、I、OH、CN、NH、COOH、Me、Et、CF、CHF、CHF、NHCH、N(CHから選ばれる。
前記5員ヘテロ芳香環、6員ヘテロアリール基、C1−6ヘテロアルキル基のヘテロ原子またはヘテロ原子団は、−C(=O)NH−、−NH−、−S(=O)NH−、−S(=O)NH、−O−、−S−、N、−C(=O)O−、−C(=O) −、−S(=O)−および−S(=O)−から選ばれる。
以上のいずれの場合においても、ヘテロ原子またはヘテロ原子団の数はそれぞれ独立に1、2または3から選ばれる。)
本発明は、式(I)で表される化合物、その薬学的に許容される塩およびその互変異性体を提供する。
Figure 2019524810
(ただし、
環Aは5員ヘテロ芳香環から選ばれる。
はHから選ばれ、ハロゲン、あるいは任意に1、2または3個のRで置換された、C1−6アルキル基、C1−6ヘテロアルキル基から選ばれる。
はHから選ばれ、あるいは任意に1、2または3個のRで置換されたC1−6アルコキシ基から選ばれる。
はHから選ばれ、あるいは任意に1、2または3個のRで置換された、C1−6アルキル基、C1−6ヘテロアルキル基から選ばれる。
TはNまたはC(R)から選ばれる。
Arは任意に1、2または3個のRで置換された、フェニル基、6員ヘテロアリール基から選ばれる。
RはH、F、Cl、Br、I、OH、CN、NH、C(=O)NHから選ばれ、あるいは任意に1、2または3個のR’で置換された、C1−6アルキル基、C1−6ヘテロアルキル基から選ばれる。
R’は、F、Cl、Br、I、OH、CN、NH、COOH、Me、Et、CF、CHF、CHF、NHCH、N(CHから選ばれる。
前記5員ヘテロ芳香環、6員ヘテロアリール基、C1−6ヘテロアルキル基のヘテロ原子またはヘテロ原子団は、−C(=O)NH−、−NH−、−S(=O)NH−、−S(=O)NH、−O−、−S−、N、−C(=O)O−、−C(=O)−、−S(=O)
−および−S(=O)−から選ばれる。
以上のいずれの場合においても、ヘテロ原子またはヘテロ原子団の数はそれぞれ独立に1、2または3から選ばれる。)
本発明の一部の形態において、上記RはH、F、Cl、Br、I、OH、CN、NH、C(=O)NHから選ばれ、あるいは任意に1、2または3個のR’で置換された、C1−3アルキル基、C1−3アルキル基−O−、C1−3アルキル基−S−、C1−3アルキル基−NH−、N,N’−ジ(C1−3アルキル)アミノ基から選ばれる。
本発明の一部の形態において、上記RはH、F、Cl、Br、I、OH、CN、NH、C(=O)NH、Me、Et、
Figure 2019524810
から選ばれる。
本発明の一部の形態において、上記環Aは、チエニル基、フリル基、オキサゾリル基、イソチアゾリル基、イソオキサゾリル基から選ばれる。
本発明の一部の形態において、上記構造単位
Figure 2019524810
は、
Figure 2019524810
から選ばれる。
本発明の一部の形態において、上記RはH、F、Cl、Br、Iから選ばれ、あるいは任意に1、2または3個のRで置換された、C1−3アルキル基、C1−3アルキル基−O−、C1−3アルキル基−S−から選ばれる。
本発明の一部の形態において、上記RはH、F、Cl、Br、Iから選ばれ、あるいは任意に1、2または3個のRで置換された、Me、Etから選ばれる。
本発明の一部の形態において、上記RはH、F、Cl、Br、I、Me、Etから選ばれる。
本発明の一部の形態において、上記RはHから選ばれ、あるいは任意に1、2または3個のRで置換されたC1−3アルキル基−O−から選ばれる。
本発明の一部の形態において、上記RはHから選ばれ、あるいは任意に1、2または3個のRで置換された
Figure 2019524810
から選ばれる。
本発明の一部の形態において、上記RはH、
Figure 2019524810
から選ばれる。
本発明の一部の形態において、上記RはHから選ばれ、あるいは任意に1、2または3個のRで置換された、C1−3アルキル基、C1−3アルキル基−O−、C1−3アルキル基−S−から選ばれる。
本発明の一部の形態において、上記RはHから選ばれ、あるいは任意に1、2または3個のRで置換された、Me、Et、
Figure 2019524810
から選ばれる。
本発明の一部の形態において、上記RはH、Me、Et、CF
Figure 2019524810
から選ばれる。
本発明の一部の形態において、上記TはN、CH、C(F)、C(Cl)、C(Br)およびC(I)から選ばれる。
本発明の一部の形態において、上記Arは任意に1、2または3個のRで置換された、フェニル基、ピリジル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、ピリダジニル基から選ばれる。
本発明の一部の形態において、上記Arは任意に1、2または3個のRで置換された、
Figure 2019524810
から選ばれる。
本発明の一部の形態において、上記Arは、
Figure 2019524810
から選ばれる。
本発明の一部の形態において、上記構造単位
Figure 2019524810
から選ばれる。
本発明の一部の形態において、上記RはH、F、Cl、Br、I、OH、CN、NH、C(=O)NHから選ばれ、あるいは任意に1、2または3個のR’で置換された、C1−3アルキル基、C1−3アルキル基−O−、C1−3アルキル基−S−、C1−3アルキル基−NH−、N,N’−ジ(C1−3アルキル)アミノ基から選ばれ、R’は本発明のように定義されている。
本発明の一部の形態において、上記RはH、F、Cl、Br、I、OH、CN、NH、C(=O)NH、Me、Et、
Figure 2019524810
から選ばれる。
本発明の一部の形態において、上記環Aは、チエニル基、フリル基、オキサゾリル基、イソチアゾリル基、イソオキサゾリル基から選ばれる。
本発明の一部の形態において、上記構造単位
Figure 2019524810
は、
Figure 2019524810
から選ばれる。
本発明の一部の形態において、上記RはH、F、Cl、Br、Iから選ばれ、あるいは任意に1、2または3個のRで置換された、C1−3アルキル基、C1−3アルキル基−O−、C1−3アルキル基−S−から選ばれ、Rは本発明のように定義されている。
本発明の一部の形態において、上記RはH、F、Cl、Br、Iから選ばれ、あるい
は任意に1、2または3個のRで置換された、Me、Etから選ばれ、Rは本発明のように定義されている。
本発明の一部の形態において、上記RはH、F、Cl、Br、I、Me、Etから選ばれる。
本発明の一部の形態において、上記RはH、あるいは任意に1、2または3個のRで置換されたC1−3アルキル基−O−から選ばれ、Rは本発明のように定義されている。
本発明の一部の形態において、上記RはHから選ばれ、あるいは任意に1、2または3個のRで置換された
Figure 2019524810
から選ばれ、Rは本発明のように定義されている。
本発明の一部の形態において、上記RはH、
Figure 2019524810
から選ばれる。
本発明の一部の形態において、上記RはHから選ばれ、あるいは任意に1、2または3個のRで置換された、C1−3アルキル基、C1−3アルキル基−O−、C1−3アルキル基−S−から選ばれ、Rは本発明のように定義されている。
本発明の一部の形態において、上記RはHから選ばれ、あるいは任意に1、2または3個のRで置換された、Me、Et、
Figure 2019524810
から選ばれ、Rは本発明のように定義されている。
本発明の一部の形態において、上記RはH、Me、Et、CF
Figure 2019524810
から選ばれる。
本発明の一部の形態において、上記TはN、CH、C(F)、C(Cl)、C(Br)およびC(I)から選ばれる。
本発明の一部の形態において、上記Arは任意に1、2または3個のRで置換された、
フェニル基、ピリジル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、ピリダジニル基から選ばれ、Rは本発明のように定義されている。
本発明の一部の形態において、上記Arは任意に1、2または3個のRで置換された、
Figure 2019524810
から選ばれ、Rは本発明のように定義されている。
本発明の一部の形態において、上記Arは、
Figure 2019524810
から選ばれる。
本発明の一部の形態において、上記構造単位
Figure 2019524810
は、
Figure 2019524810
から選ばれる。
本発明の一部の形態において、上記構造単位
Figure 2019524810
は、
Figure 2019524810
から選ばれる。
本発明の一部の形態において、上記RはH、F、Cl、Br、I、OH、CN、NH、C(=O)NH、あるいは任意に1、2または3個のR’で置換された、C1−3アルキル基、C1−3アルキル基−O−、C1−3アルキル基−S−、C1−3アルキル基−NH−、N,N’−ジ(C1−3アルキル)アミノ基から選ばれ、ほかの変量は上記のように定義されている。
本発明の一部の形態において、上記RはH、F、Cl、Br、I、OH、CN、NH、C(=O)NH、Me、Et、
Figure 2019524810
から選ばれ、ほかの変量は上記のように定義されている。
本発明の一部の形態において、上記環Aは、チエニル基、フリル基、オキサゾリル基、イソチアゾリル基、イソオキサゾリル基から選ばれ、ほかの変量は上記のように定義されている。
本発明の一部の形態において、上記構造単位
Figure 2019524810
は、
Figure 2019524810
から選ばれ、ほかの変量は上記のように定義されている。
本発明の一部の形態において、上記RはH、F、Cl、Br、Iから選ばれ、あるいは任意に1、2または3個のRで置換された、C1−3アルキル基、C1−3アルキル基−O−、C1−3アルキル基−S−から選ばれ、ほかの変量は上記のように定義されている。
本発明の一部の形態において、上記RはH、F、Cl、Br、Iから選ばれ、あるいは任意に1、2または3個のRで置換された、Me、Etから選ばれ、ほかの変量は上記のように定義されている。
本発明の一部の形態において、上記RはH、F、Cl、Br、I、Me、Etから選ばれ、ほかの変量は上記のように定義されている。
本発明の一部の形態において、上記RはHから選ばれ、あるいは任意に1、2または3個のRで置換されたC1−3アルキル基−O−から選ばれ、ほかの変量は上記のように定義されている。
本発明の一部の形態において、上記RはHから選ばれ、あるいは任意に1、2または3個のRで置換された
Figure 2019524810
から選ばれ、ほかの変量は上記のように定義されている。
本発明の一部の形態において、上記RはH、
Figure 2019524810
から選ばれ、ほかの変量は上記のように定義されている。
本発明の一部の形態において、上記RはHから選ばれ、あるいは任意に1、2または3個のRで置換された、C1−3アルキル基、C1−3アルキル基−O−、C1−3アルキル基−S−から選ばれ、ほかの変量は上記のように定義されている。
本発明の一部の形態において、上記RはHから選ばれ、あるいは任意に1、2または3個のRで置換された、Me、Et、
Figure 2019524810
から選ばれ、ほかの変量は上記のように定義されている。
本発明の一部の形態において、上記RはH、Me、Et、CF
Figure 2019524810
から選ばれ、ほかの変量は上記のように定義されている。
本発明の一部の形態において、上記TはN、CH、C(F)、C(Cl)、C(Br)
およびC(I)から選ばれ、ほかの変量は上記のように定義されている。
本発明の一部の形態において、上記Arは任意に1、2または3個のRで置換された、フェニル基、ピリジル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、ピリダジニル基から選ばれ、ほかの変量は上記のように定義されている。
本発明の一部の形態において、上記Arは任意に1、2または3個のRで置換された、
Figure 2019524810
から選ばれ、ほかの変量は上記のように定義されている。
本発明の一部の形態において、上記Arは、
Figure 2019524810
から選ばれ、ほかの変量は上記のように定義されている。
本発明の一部の形態において、上記構造単位
Figure 2019524810
は、
Figure 2019524810
から選ばれ、ほかの変量は上記のように定義されている。
本発明の一部の形態において、上記RはH、Me、Et、CF
Figure 2019524810
から選ばれ、ほかの変量は上記のように定義されている。
本発明の一部の形態において、上記Arは、
Figure 2019524810
から選ばれ、ほかの変量は上記のように定義されている。
本発明の一部の形態において、上記構造単位
Figure 2019524810
は、
Figure 2019524810
から選ばれ、ほかの変量は上記のように定義されている。
本発明の一部の形態において、上記構造単位
Figure 2019524810
は、
Figure 2019524810
から選ばれ、ほかの変量は上記のように定義されている。
本発明の一部の形態において、上記化合物、その薬学的に許容される塩およびその互変異性体は、以下から選ばれる:
Figure 2019524810

(ただし、
、R、Rは上記のように定義されている。
はNまたはCHから選ばれる。)
本発明の一部の形態において、上記化合物、その薬学的に許容される塩およびその互変異性体は、以下から選ばれる:
Figure 2019524810

(ただし、
、R、Rは上記のように定義されている。
はNまたはCHから選ばれる。)
本発明の別の一部の形態は、上記各変量の任意の組み合わせからなる。
本発明は、以下から選ばれる式で表される化合物、その薬学的に許容される塩およびその互変異性体を提供する:
Figure 2019524810
Figure 2019524810

本発明の一部の形態において、上記化合物、その薬学的に許容される塩およびその互変異性体は、以下から選ばれる:
Figure 2019524810
Figure 2019524810
Figure 2019524810
Figure 2019524810

また、本発明は、抗HCMVウイルス薬物の製造における上記化合物、その薬学的に許容される塩およびその互変異性体の使用を提供する。
技術効果:
当該薬物は、主に異系の造血幹細胞移植、腎移植、肺移植や膵臓移植を受けた患者に現れるヒトサイトメガロウイルス感染の予防に使用される。既存の臨床で使用される薬物と比べ、毒性・副作用が小さく、経口投与における低生物利用能が優れ、かつ薬剤耐性が生じるリスクが低い。
関連の定義
別途に説明しない限り、本明細書で用いられる以下の用語および連語は以下の意味を有する。一つの特定の用語または連語は、特別に定義されていない場合、不確定または不明瞭ではなく、普通の定義として理解されるべきである。本明細書で商品名が出た場合、相応の商品またはその活性成分を指す。本明細書で用いられる「薬学的に許容される塩」は、それらの化合物、材料、組成物および/または剤形に対するもので、これらは信頼できる医学的判断の範囲内にあり、ヒトおよび動物の組織との接触に適し、毒性、刺激性、アレルギー反応またはほかの問題または合併症があまりなく、合理的な利益/リスク比に合う。
用語「薬学的に許容される塩」とは、本発明の化合物の塩で、本発明で発見された特定の置換基を有する化合物と比較的に無毒の酸または塩基とで製造される。本発明の化合物に比較的に酸性の官能基が含まれる場合、単独の溶液または適切な不活性溶媒において十分な量の塩基でこれらの化合物の中性の形態と接触することで塩基付加塩を得ることができる。薬学的に許容される塩基付加塩は、ナトリウム、カリウム、カルシウム、アンモニ
ウム、有機アンモニアまたはマグネシウムの塩あるいは類似の塩を含む。本発明の化合物に比較的に塩基性の官能基が含まれる場合、単独の溶液または適切な不活性溶媒において十分な量の酸でこれらの化合物の中性の形態と接触することで酸付加塩を得ることができる。薬学的に許容される酸付加塩の実例は、無機酸塩および有機酸塩、さらにアミノ酸(たとえばアルギニンなど)の塩、およびグルクロン酸のような有機酸の塩を含み、前記無機酸は、例えば塩酸、臭化水素酸、硝酸、炭酸、炭酸水素イオン、リン酸、リン酸一水素イオン、リン酸二水素イオン、硫酸、硫酸水素イオン、ヨウ化水素酸、亜リン酸などを含み、前記有機酸は、例えば酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、マレイン酸、マロン酸、安息香酸、コハク酸、スベリン酸、フマル酸、乳酸、マンデル酸、フタル酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、クエン酸、酒石酸やメタンスルホン酸などの類似の酸を含む(Bergeら, “Pharmaceutical Salts”, Journal of Pharmaceutical Science 66: 1−19 (1977)を参照)。本発明の一部の特定の化合物は、塩基性および酸性の官能基を含有するため、任意の塩基付加塩または酸付加塩に転換することができる。
好ましくは、通常の方法で塩を塩基または酸と接触させ、さらに母体化合物を分離することによって、化合物の中性の形態に戻す。化合物の母体の形態とその各種類の塩の形態との違いは、一部の物理的性質、例えば極性溶媒における溶解度が違うことにある。
本明細書で用いられる「薬学的に許容される塩」は、本発明の化合物の誘導体に属し、酸と塩を形成することまたは塩基と塩を形成することによって前記母体化合物を修飾する。薬学的に許容される塩の実例は、アミンのような塩基性基の無機酸または有機酸の塩、カルボン酸のような酸基のアルカリ金属塩または有機塩などを含むが、これらに限定されない。薬学的に許容される塩は、通常の無毒性の塩または母体化合物の4級アンモニウム塩、例えば無毒の無機酸または有機酸で形成する塩を含む。通常の無毒性の塩は、無機酸および有機酸から誘導される塩を含むが、これらに限定されず、前記の無機酸または有機酸は、2−アセトキシ安息香酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、酢酸、アスコルビン酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、炭酸水素イオン、炭酸、クエン酸、エデト酸、エタンジスルホン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、グルセプチン酸、グルコン酸、グルタミン酸、グリコール酸、臭化水素酸、塩酸、ヨウ化水素酸塩、ヒドロキシ基、ナフトール、ヒドロキシエタンスルホン酸、乳酸、ラクトース、ラウリルスルホン酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、硝酸、シュウ酸、パモ酸、パントテン酸、フェニル酢酸、リン酸、ポリガラクトースアルデヒド、プロピオン酸、サリチル酸、ステアリン酸、スバセチン酸、コハク酸、スルファミン酸、p−アミノベンゼンスルホン酸、硫酸、タンニン、酒石酸およびp−トルエンスルホン酸から選ばれる。
本発明の薬学的に許容される塩は、酸基または塩基性基を含む母体化合物から通常の方法で合成することができる。通常の場合、このような塩の製造方法は、水または有機溶媒あるいは両者の混合物において、遊離酸または塩基の形態のこれらの化合物を化学量論量の適切な塩基または酸と反応させて製造する。一般的に、エーテル、酢酸エチル、エタノール、イソプロパノールまたはアセトニトリルなどの非水媒体が好ましい。
塩の形態以外、本発明によって提供される化合物は、プロドラッグの形態も存在する。本明細書で記載される化合物のプロドラッグは、生理条件で化学的変化が生じて本発明の化合物に転化しやすい。また、プロドラッグ薬物は、体内環境で化学または生物化学の方法で本発明の化合物に転換される。
本発明の一部の化合物は、非溶媒和物の形態または溶媒和物の形態で存在してもよく、水和物の形態を含む。一般的に、溶媒和物の形態は非溶媒和物の形態と同等であり、いずれも本発明の範囲に含まれる。
本発明の一部の化合物は、不斉炭素原子(光学中心)または二重結合を有してもよい。ラセミ体、ジアステレオマー、幾何異性体および単独の異性体はいずれも本発明の範囲に含まれる。
別途に説明しない限り、楔形の結合および破線の結合(
Figure 2019524810
)は立体中心の絶対配置を表し、
Figure 2019524810
で立体中心の相対配置を表す。本明細書に記載された化合物がオレフィン系の二重結合またはほかの幾何学的不斉中心を含有する場合、別途に定義しない限り、これらは、E、Z幾何異性体を含む。同様に、すべての互変異性形態も本発明の範囲内に含まれる。
本発明の化合物は、特定の幾何または立体異性体の形態が存在してもよい。本発明は、すべてのこのような化合物を想定し、シスおよびトランス異性体、(−)−および(+)−鏡像異性体、(R)−および(S)−鏡像異性体、ジアステレオマー、(D)−異性体、(L)−異性体、およびそのラセミ混合物ならびにほかの混合物、たとえばエナンチオマーまたはジアステレオマーを多く含有する混合物を含み、すべてのこれらの混合物は本発明の範囲内に含まれる。アルキル基などの置換基にほかの不斉炭素原子が存在してもよい。すべてのこれらの異性体およびこれらの混合物はいずれも本発明の範囲内に含まれる。
光学活性な(R)−および(S)−異性体ならびにDおよびL異性体は、不斉合成またはキラル試薬またはほかの通常の技術を用いて調製することができる。本発明のある化合物の一つの鏡像異性体を得るには、不斉合成またはキラル補助剤を有する誘導作用によって調製することができるが、ここで、得られたジアステレオマー混合物を分離し、かつ補助基を分解させて単離された所要の鏡像異性体を提供する。あるいは、分子に塩基性官能基(たとえばアミノ基)または酸性官能基(たとえばカルボキシ基)が含まれる場合、適切な光学活性な酸または塩基とジアステレオマーの塩を形成させ、さらに本分野で公知の通常の方法によってジアステレオマーの分割を行った後、回収して単離された鏡像異性体を得る。また、エナンチオマーとジアステレオマーの分離は、通常、クロマトグラフィー法によって行われ、前記クロマトグラフィー法はキラル固定相を使用し、かつ任意に化学誘導法(たとえばアミンからカルバミン酸塩を生成させる)と併用する。
本発明の化合物は、当該化合物を構成する一つまたは複数の原子には、非天然の比率の原子同位元素が含まれてもよい。たとえば、三重水素(H)、ヨウ素−125(125
I)またはC−14(14C)のような放射性同位元素で化合物を標識することができる。本発明の化合物のすべての同位元素の構成の変換は、放射性の有無を問わず、いずれも本発明の範囲内に含まれる。
用語「薬学的に許容される担体」とは本発明の有効量の活性物質を送達することができ、活性物質の生物活性を干渉せず、かつ宿主または患者に毒・副作用がない任意の製剤ま
たは担体媒体を指し、代表的な担体は水、油、野菜やミネラル、クリームベース、洗剤ベース、軟膏ベースなどを含む。これらのベースは懸濁剤、増粘剤、皮膚透過促進剤などを含む。これらの製剤は化粧品分野または局部薬物分野の技術者に周知である。担体に関するほかの情報は、Remington:The Science and Practice of Pharmacy, 21st Ed., Lippincott, Williams & Wilkins (2005)を参照し、当該文献の内容は引用の形式でここに取り込まれる。
用語「賦形剤」とは、通常、有効な薬物組成物の調製に必要な担体、希釈剤および/または媒体を指す。
薬物または薬理学的活性剤について、用語「有効量」または「治療有効量」とは毒性がなく期待の効果が得られる薬物または薬剤の充分な使用量を指す。本発明における経口投与剤形について、組成物における一つの活性物質の「有効量」とは、当該組成物におけるもう一つの活性物質と併用する時、期待の効果に必要な使用量を指す。有効量の確定は人によるが、被投与者の年齢および基本状況、そして具体的な活性物質で決まり、特定のケースにおける適切な有効量は当業者が通常の試験によって決めてもよい。
用語「活性成分」、「治療剤」、「活性物質」または「活性剤」とは、化学的実体で、有効に目的の障害、疾患または病症を治療することができる。
「任意の」または「任意に」とは後記の事項または状況によって可能であるが必ずしも現れるわけではなく、かつ当該記述はそれに記載される事項または状況が生じる場合およびその事項または状況が生じない場合を含むことを意味する。
用語「置換された」とは、特定の原子における任意の一つまたは複数の水素原子が置換基で置換されたことで、特定の原子の原子価状態が正常でかつ置換後の化合物が安定していれば、重水素および水素の変形体を含んでもよい。置換基がケトン基(すなわち=O)である場合、2つの水素原子が置換されたことを意味する。ケトン置換は、芳香族基に生じない。用語「任意に置換された」とは、置換されてもよく、置換されていなくてもよく、別途に定義しない限り、置換基の種類と数は化学的に安定して実現できれば任意である。
変量(たとえばR)のいずれかが化合物の組成または構造に1回以上現れる場合、その定義はいずれの場合においても独立である。そのため、例えば、一つの基が0〜2個のRで置換された場合、前記基は任意に2個以下のRで置換され、かついずれの場合においてもRが独立の選択肢を有する。また、置換基および/またはその変形体の組み合わせは、このような組み合わせであれば安定した化合物になる場合のみ許容される。
連結基の数が0の場合、たとえば−(CRR)−は、当該連結基が単結合であることを意味する。
そのうちの一つの変量が単結合の場合、それで連結する2つの基が直接連結し、たとえばA−L−ZにおけるLが単結合を表す場合、この構造は実際にA−Zになる。
置換基がない場合、当該置換基が存在しないことを表し、たとえばA−XにおけるXがない場合、当該構造が実際にAとなることを表す。一つの置換基の結合は交差に一つの環における2つの原子に連結する場合、このような置換基はこの環における任意の原子と結合してもよい。挙げられた置換基に対してどの原子を通して化学構造一般式に連結するか明示しない場合、具体的に挙げられていないが含まれる化合物も含め、このような置換基はその任意の原子を通して結合してもよい。置換基および/またはその変形体の組み合わせは、このような組み合わせであれば安定した化合物になる場合のみ許容される。たとえば、構造単位
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は、シクロヘキシル基またはシクロヘキサジエンにおける任意の位置に置換されることを表す。
別途に定義しない限り、用語「ヘテロ」とは、ヘテロ原子またはヘテロ原子団(すなわちヘテロ原子を含有する原子団)を指し、炭素(C)および水素(H)以外の原子およびこれらのヘテロ原子を含有する原子団を含み、たとえば酸素(O)、窒素(N)、硫黄(S)、ケイ素(Si)、ゲルマニウム(Ge)、アルミニウム(Al)、ホウ素(B)、−O−、−S−、=O、=S、−C(=O)O−、−C(=O)−、−C(=S)−、−S(=O) 、−S(=O)−、および任意に置換された−C(=O)N(H)−、−N(H)−、−C(=NH)−、−S(=O) N(H)−または−S(=O)N(H)−を含む。
別途に定義しない限り、「環」は置換または無置換のシクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、シクロアルケニル基、ヘテロアルケニル基、シクロアルキニル基、ヘテロアルキニル基、アリール基あるいはヘテロアリール基を表す。いわゆる環は、単環、連結環、スピロ環、縮合環または橋架け環を含む。環における原子の数は、通常、環の員数と定義され、たとえば「5〜7員環」とは環状に並ぶ5〜7個の原子を表す。別途に定義しない限り、当該環は任意に1〜3個のヘテロ原子を含む。そのため、「5〜7員環」はたとえばフェニル、ピリジンおよびピペリジル基を含む。一方、用語「5〜7員のヘテロシクロアルキル基環」はピリジニル基およびピペリジニル基を含むが、フェニル基を含まない。用語「環」はさらに少なくとも一つの環を含む環系を含み、その中の各「環」はいずれも独立に上記定義に準じる。
別途に定義しない限り、用語「複素環」または「ヘテロシクロ基」とは安定したヘテロ原子またはヘテロ原子団を含有する単環または二環または三環で、飽和、部分不飽和または不飽和(芳香族)のものでもよく、炭素原子と1、2、3または4個の独立にN、OおよびSから選ばれる環ヘテロ原子を含み、ここで、上記任意の複素環がベンゼン環と縮合して二環を形成してもよい。窒素および硫黄のヘテロ原子は、任意に酸化されてもよい(すなわちNOおよびS(O)pで、pは1または2である)。窒素原子は、置換されたものでも無置換のものでもよい(すなわちNまたはNRで、ここで、RはHまたは本明細書で定義されたほかの置換基である)。当該複素環は、任意のヘテロ原子または炭素原子の側基に結合して安定した構造を形成してもよい。形成した化合物が安定したものであれば、ここに記載された複素環は炭素または窒素の位置における置換が生じてもよい。複素環における窒素原子は任意に第四級アンモニウム化されてもよい。一つの好適な形態は、複素環におけるSおよびO原子の合計が1を超える場合、これらのヘテロ原子はお互いに隣接しない。もう一つの好適な形態は、複素環におけるSおよびO原子の合計が1以下である。本明細書で用いられるように、用語「芳香族複素環基」または「ヘテロアリール基」とは、安定した5、6、7員の単環または二環あるいは7、8、9または10員の二環複素環基の芳香環で、炭素原子と1、2、3または4個の独立にN、OおよびSから選ばれる環ヘテロ原子を含む。窒素原子は、置換されたものでも無置換のものでもよい(すなわちNまたはNRで、ここで、RはHまたは本明細書で定義されたほかの置換基である)。窒素および硫黄のヘテロ原子は、任意に酸化されてもよい(すなわちNOおよびS(O)pで、pは1または2である)。注意すべきのは、芳香族複素環におけるSおよびO原子の合計が1以下であることである。橋架け環も複素環の定義に含まれる。一つまたは複数の原子(すなわちC、O、NまたはS)が2つの隣接しない炭素原子または窒素原子と連
結すると橋架け環になる。好適な橋架け環は、一つの炭素原子、二つの炭素原子、一つの窒素原子、二つの窒素原子および一つの炭素−窒素基を含むが、これらに限定されない。注意すべきのは、一つの架け橋はいつも単環を三環に変換させることである。橋架け環において、環における置換基も架け橋に現れてもよい。
複素環化合物の実例は、アクリジニル基、アゾシニル基、ベンゾイミダゾリル基、ベンゾフリル基、ベンゾメルカプトフリル基、ベンゾメルカプトフェニル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾオキサゾリニル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾトリアゾリル基、ベンゾテトラゾリル基、ベンゾイソオキサゾリル基、ベンゾイソチアゾリル基、ベンゾイミダゾリニル基、カルバゾリル基、4aH−カルバゾリル基、カルボリニル基、クロマニル、クロメニル、シンノリニルデカヒドロキノリニル基、2H, 6H−1, 5,2−ジチアジニル、ジヒドロフロ[2,3−b]テトラヒドロフリル基、フリル基、フラザニル基、イミダゾリジニル基、イミダゾリニル基、イミダゾリル基、1H−インダゾリル基、インドールアルケニル、ジヒドロインドリル基、インドリジニル基、インドリル基、3H−インドリル基、イソベンゾフリル基、イソインドリル基、イソジヒドロインドリル基、イソキノリニル基、イソチアゾリル基、イソオキサゾリル基、メチレンジオキシフェニル基、モルホリニル基、ナフチリジニル基、オクタヒドロイソキノリニル基、オキサジアゾリル基、1,2,3−オキサジアゾリル基、1,2,4−オキサジアゾリル基、1,2,5−オキサジアゾリル基、1,3,4−オキサジアゾリル基、オキサゾリジニル基、オキサゾリル基、ヒドロキシインドリル基、ピリミジニル基、フェナントリジニル基、フェナントロリニル、フェナジニル、フェノチアジニル、ベンゾヒポキサンチニル基、フェノキサジニル基、フタラジニル基、ピペラジニル基、ピペリジニル基、ピペリドニル基、4−ピペリドニル基、ピペロニル基、プテリジニル基、プリニル基、ピラニル基、ピラジニル基、ピラゾリジニル基、ピラゾリニル基、ピラゾリル基、ピリダジニル基、ピロロオキサゾール、ピロロイミダゾール、ピロロチアゾール、ピリジル基、ピロリジル基、ピロリニル基、2H−ピロリル基、ピロリル基、キナゾリニル基、キノリニル基、4H−キノリジジニル基、キノキサリニル基、キヌクリジン環基、テトラヒドロフリル基、テトラヒドロイソキノリニル基、テトラヒドロキノリニル基、テトラゾリル基,6H−1,2,5−チアジアジニル基、1,2,3−チアジアゾリル基、1,2,4−チアジアゾリル基、1,2,5−チアジアゾリル基、1,3,4−チアジアゾリル基、チアントレニル基、チアゾリル基、イソチアゾリルチエニル基、チエノオキサゾリル基、チエノチアゾリル基、チエノイミダゾリル基、チエニル基、トリアジル基、1,2,3−トリアゾリル基、1,2,4−トリアゾリル基、1,2,5−トリアゾリル基、1,3,4−トリアゾリル基およびキサンテニル基を含むが、これらに限定されない。さらに、縮合環およびスピロ環の化合物を含む。
特別に定義しない限り、用語「炭化水素基」またはその下位概念(たとえばアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基など)そのものまたはほかの置換基の一部として直鎖、分枝鎖または環状の炭化水素原子団あるいはその組合せを表し、完全飽和のもの(たとえばアルキル基)、一価不飽和または多価不飽和のもの(たとえばアルケニル基、アルキニル基、アリール基)でもよく、単置換のものでも多置換のものでもよく、1価のもの(たとえばメチル基)、2価のもの(たとえばメチレン基)または多価のもの(たとえばメチン基)でもよく、2価または多価の原子団を含んでもよく、所定の数の炭素原子を有する(たとえばC−C12は1〜12個の炭素原子を表し、C1−12はC、C、C、C、C、C、C、C、C、C10、C11およびC12から、C3−12はC、C、C、C、C、C、C、C10、C11およびC12から選ばれる)。 「炭化水素基」は、脂肪族炭化水素基および芳香族炭化水素基を含み、前記脂肪族炭化水素基は鎖状および環状を含み、具体的にアルキル基、アルケニル基、アルキニル基を含むが、これらに限定されず、前記芳香族炭化水素基は6〜12員の芳香族炭化水素基、たとえばベンゼン、ナフタレンなどを含むが、これらに限定されない。一
部の実施例において、用語「炭化水素基」は直鎖、分枝鎖の原子団あるいはその組合せを表し、完全飽和、一価不飽和または多価不飽和のものでもよく、2価または多価の原子団を含んでもよい。飽和炭化水素原子団の実例は、メチル基、エチル基、n−プロピル基、iso−プロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、イソブチル基、シクロヘキシル基、(シクロヘキシル)メチル基、シクロプロピルメチル基、およびn−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基などの原子団の同族体および異性体などを含むが、これらに限定されない。不飽和炭化水素基は一つまたは複数の二重結合または三重結合を有し、実例は、ビニル基、2−プロペニル基、ブテニル基、クロチル基、2−イソペンテニル基、2−(ブタジエニル)基、2,4−ペンタジエニル基、3−(1,4−ペンタジエニル)、エチニル基、1−及び3−プロピニル基、3−ブチニル基、及びより高級の同族体と異性体を含むが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、用語の「ヘテロ炭化水素基」またはその下位概念(たとえばヘテロアルキル基、ヘテロアルケニル基、ヘテロアルキニル基、ヘテロアリール基など)そのものまたはもう一つの用語と合わせて、安定した直鎖、分枝鎖または環状の炭化水素原子団あるいはその組合せを表し、所定の数の炭素原子および一つ以上のヘテロ原子からなる。一部の実施例において、用語「ヘテロアルキル基」そのものまたはもう一つの用語と合わせて、安定した直鎖、分枝鎖の炭化水素原子団あるいはその組合せを表し、所定の数の炭素原子および一つ以上のヘテロ原子からなる。一つの典型的な実施例において、ヘテロ原子はB、O、NおよびSから選ばれ、その中では、窒素および硫黄原子は任意に酸化され、窒素ヘテロ原子は任意に第四級アンモニウム化された。ヘテロ原子またはヘテロ原子団はヘテロ炭化水素基の内部の任意の箇所に位置してもよく、当該炭化水素基の分子のほかの部分に付着する箇所を含むが、用語「アルコキシ基」、「アルキルアミノ基」および「アルキルチオ基」(またはチオアルコキシ基)は通常の表現で、それぞれ一つの酸素原子、アミノ基またはイオン原子を通して分子のほかの部分と連結するアルキル基を指す。実例は、−CH−CH−O−CH、−CH−CH−NH−CH、−CH−CH−N(CH)−CH、−CH−S−CH−CH、−CH−CH、−S(O)−CH、−CH−CH−S(O)−CH、−CH=CH−O−CH、 −CH−CH=N−OCH及び-CH=CH−N(CH)−CHを含むが、これらに限定されない。多くとも二個のヘテロ原子が連続してもよく、例えば、−CH−NH−OCHが挙げられる。
別途に定義しない限り、用語の「環状炭化水素基」、「ヘテロ環状炭化水素基」またはその下位概念(たとえばアリール基、ヘテロアリール基、シクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、シクロアルケニル基、ヘテロシクロアルケニル基、シクロアルキニル基、ヘテロシクロアルキニル基など)そのものまたはほかの用語と合わせて、環化した「炭化水素基」、「ヘテロ炭化水素基」を表す。また、ヘテロ炭化水素基またはヘテロ環状炭化水素基(たとえばヘテロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基)について、ヘテロ原子は当該基が分子のほかの部分に付着した位置を占めてもよい。環状炭化水素基の実例は、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、1−シクロヘキセニル基、3−シクロヘキセニル基、シクロヘプチル基などを含むが、これらに限定されない。ヘテロシクロ基の非制限的な実例は、1−(1,2,5,6−テトラヒドロピリジル)基、1−ピペリジル基、2−ピペリジル基、3−ピペリジル基、4−モルホリニル基、3−モルホリニル基、テトラヒドロフラン−2−イル基、テトラヒドロフリルインドール−3−イル、テトラヒドロチエン−2−イル基、テトラヒドロチエン−3−イル基、1−ピペラジニル基および2−ピペラジニル基を含む。
特別に定義しない限り、用語「アルキル基」は直鎖または分枝鎖の飽和炭化水素基を表し、単置換のもの(たとえば−CHF)でも多置換のもの(たとえば−CF)でもよく、1価のもの(たとえばメチル基)、2価のもの(たとえばメチレン基)または多価の
もの(たとえばメチン基)でもよい。アルキル基の例は、メチル基(Me)、エチル基(Et)、プロピル基(たとえば、n−プロピル基やイソプロピル基)、ブチル基(たとえば、n−ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基)、ペンチル基(たとえば、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基)などを含む。
特別に定義しない限り、「アルケニル基」とは鎖の任意の箇所に1つまたは複数の炭素−炭素二重結合があるアルキル基をいうが、単置換のものでも多置換のものでもよく、1価のもの、2価のものまたは多価のものでもよい。アルケニル基の例は、ビニル基、プロペニル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基、ブタジエニル基、ペンタジエニル基、ヘキサジエニル基などを含む。
特別に定義しない限り、用語「アルキニル基」は鎖の任意の箇所に1つまたは複数の炭素−炭素三重結合があるアルキル基をいうが、単置換のものでも多置換のものでもよく、1価のもの、2価のものまたは多価のものでもよい。アルキニル基の例は、エチニル基、プロパギル基、ブチニル基、ペンチニル基などを含む。
特別に定義しない限り、用語「シクロアルキル基」は任意の安定した環状または多環炭化水素基を含み、炭素原子のいずれも飽和のもので、単置換のものでも多置換のものでもよく、1価のもの、2価のものまたは多価のものでもよい。このようなシクロアルキル基の実例は、シクロプロピル基、ノルボルナニル基、[2.2.2]ビシクロオクタン、[4.4.0]ビシクロデカンなどを含むが、これらに限定されない。
特別に定義しない限り、用語「シクロアルケニル基」は任意の安定した環状または多環炭化水素基を含み、当該炭化水素基は環の任意の箇所に1つまたは複数の不飽和の炭素−炭素二重結合を含有し、単置換のものでも多置換のものでもよく、1価のもの、2価のものまたは多価のものでもよい。このようなシクロアルケニル基の実例は、シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基などを含むが、これらに限定されない。
特別に定義しない限り、用語「シクロアルキニル基」は任意の安定した環状または多環炭化水素基を含み、当該炭化水素基は環の任意の箇所に1つまたは複数の炭素−炭素三重結合を含有し、単置換のものでも多置換のものでもよく、1価のもの、2価のものまたは多価のものでもよい。
別途に定義しない限り、用語「ハロ」または「ハロゲン」そのものまたはもう一つの置換基の一部として、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素の原子を表す。また、用語「ハロアルキル基」とは、モノハロアルキル基とポリハロアルキル基を含む。例えば、用語の「ハロ(C−C)アルキル基」とは、トリフルオロメチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、4−クロロブチル基および3−ブロモプロピル基などを含むが、これらに限定されない。別途に定義しない限り、ハロアルキル基の実例は、トリフルオロメチル基、トリクロロメチル基、ペンタフルオロエチル基およびペンタクロロエチル基を含むが、これらに限定されない。
「アルコキシ基」とは酸素橋で連結された特定の数の炭素原子を有する上記アルキル基を表し、別途に定義しない限り、C1−6アルコキシ基は、C、C、C、C、CおよびCのアルコキシ基を含む。アルコキシ基の例は、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、s−ブトキシ基、t−ブトキシ基、n−ペントキシ基およびS−ペントキシ基を含むが、これらに限定されない。 別途に定義しない限り、用語「アリール基」とは、多価不飽和の芳香族炭化水素置換基を表し、単置換のものでも多置換のものでもよく、1価のもの、2価のものまたは多価のものでもよく、単環または多環(たとえば1〜3個の環で、ここで、少なくとも1個の環が芳
香族のものである)でもよく、一つに縮合してもよく、共役結合してもよい。用語の「ヘテロアリール基」とは1〜4個のヘテロ原子を含むアリール基(または環)である。一つの例示的な実例において、ヘテロ原子はB、N、OおよびSから選ばれ、その中では、窒素および硫黄原子は任意に酸化され、窒素ヘテロ原子は任意に第四級アンモニウム化された。ヘテロアリール基はヘテロ原子を通して分子のほかの部分と連結してもよい。アリール基またはヘテロアリール基の非制限的な実施例は、フェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基、4−ビフェニル基、1−ピロリル基、2−ピロリル基、3−ピロリル基、3−ピラゾリル基、2−イミダゾリル基、4−イミダゾリル基、ピラジニル基、2−オキサゾリル基、4−オキサゾリル基、2−フェニル−4− オキサゾリル基、5−オキサゾリル基、3 −イソオキサゾリル基、4−イソオキサゾリル基、5−イソオキサゾリル基、2−チアゾリル基、4−チアゾリル基、5−チアゾリル基、2−フリル基、3−フリル基、2−チエニル基、3−チエニル基、2−ピリジル基、3−ピリジル基、4−ピリジル基、2−ピリミジニル基、4−ピリミジニル基、5−ベンゾチアゾリル基、プリニル基、2−ベンゾイミダゾリル基、5−インドリル基、1−イソキノリル基、5−イソキノリル基、2−キノキサリニル基、5−キノキサリニル基、3−キノリル基和6−キノリル基を含む。上記アリール基およびヘテロアリール基の環系の置換基はいずれも後記の許容される置換基から選ばれる。
別途に定義しない限り、アリール基はほかの用語と合わせて使用する場合(たとえばアリーロキシ基、アリールチオ基、アルアルキル基)上記のように定義されたアリール基およびヘテロアリール基環を含む。そのため、用語の「アルアルキル基」とはアリール基がアルキル基に付着した原子団(たとえばベンジル基、フェネチル基、ピリジルメチル基など)を含み、その炭素原子(たとえばメチレン基)がたとえば酸素に置換されたアルキル基、たとえばフェノキシメチル基、2−ピリジルオキシメチル3−(1−ナフトキシ)プロピル基などを含む。
用語「脱離基」とは別の官能基または原子で置換反応(たとえば求核置換反応)で置換されてもよい官能基または原子を指す。たとえば、代表的な脱離基は、トリフルオロメタンスルホン酸エステル、塩素、臭素、ヨウ素、たとえばメタンスルホン酸エステル、トルエンスルホン酸エステル、p−ブロモベンゼンスルホン酸エステル、p−トルエンスルホン酸エステルなどのスルホン酸エステル基、たとえばアセチルオキシ基、トリフルオロアセチルオキシ基などのアシルオキシ基を含む。
用語「保護基」は「アミノ保護基」、「ヒドロキシ保護基」または「メルカプト保護基」を含むが、これらに限定されない。用語「アミノ保護基」とはアミノ基の窒素の位置における副反応の防止に適する保護基を指す。代表的なアミノ保護基は、ホルミル基、アルカノイル基(たとえばアセチル基、トリクロロアセチル基またはトリフルオロアセチル基)ようなようアシル基、t−ブトキシカルボニル(Boc)基のようなアルコキシカルボニル基、ベントキシカルボニル(Cbz)基および9−フルオレニルメトキシカルボニル(Fmoc)基のようなアリールメトキシカルボニル基、ベンジル(Bn)基、トリフェニルメチル(Tr)基、1,1−ビス(4’−メトキシフェニル)メチル基のようなアリールメチル基、トリメチルシリル(TMS)基およびt−ブチルジメチルシリル(TBS)基のようなシリル基などを含むが、これらに限定されない。用語「ヒドロキシ保護基」とはヒドロキシ基の副反応の防止に適する保護基を指す。代表的なヒドロキシ保護基は、メチル基、エチル基およびt−ブチル基のようなアルキル基、アルカノイル基(たとえばアセチル基)ようなようアシル基、ベンジル(Bn)基、p−メトキシベンジル(PMB)基、9−フルオレニルメチル(Fm)基およびジフェニルメチル(DPM)基のようなアリールメチル基、トリメチルシリル(TMS)基およびt−ブチルジメチルシリル(TBS)基のようなシリル基などを含むが、これらに限定されない。
本発明の化合物は当業者に熟知の様々な合成方法によって製造するができ、以下挙げられた具体的な実施形態、ほかの化学合成方法と合わせた実施形態および当業者に熟知の同等の代替方法を含み、好適な実施形態は本発明の実施例を含むが、これらに限定されない。
本発明に使用される溶媒は市販品として入手可能である。本発明は下記略号を使用する。aqは水溶液を、HATUはO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファートを、EDCはN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩を、m−CPBAは3−クロロ過安息香酸を、eqは当量、等量を、CDIはカルボニルジイミダゾールを、DBUは1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセン−7を、DCMはジクロロメタンを、PEは石油エーテルを、DIADはアゾジカルボン酸ジイソプロピルを、DMFはN,N−ジメチルホルムアミドを、DPPAはジフェニルリン酸アジドを、DMSOはジメチルスルホキシドを、EtOAcは酢酸エチルを、EtOHはエタノールを、MeOHはメタノールを、CBzはアミン保護基のベントキシカルボニル基を、BOCはアミン保護基のt−ブチルカルボニル基を、HOAcは酢酸を、NaCNBHはシアノ水素化ホウ素ナトリウムを、r.t.は室温を、O/Nは一晩行うことを、THFはテトラヒドロフランを、MTBEはメチル−t−ブチルエーテルを、BocOはジカルボン酸ジ−t−ブチルを、TFAはトリフルオロ酢酸を、DIPEAはジイソプロピルエチルアミンを、SOClは塩化チオニルを、CSは二硫化炭素を、TsOHはp−トルエンスルホン酸を、NFthは1−フルオロ−4−ヒドロキシ−1,4ジアザビシクロ[2.2.2]オクタンビス(テトラフルオロボレート)を、NCSはN-クロロスクシンイミドを、NBSはN−ブロモスクシンイミドを、n−BuNFはテトラブチルアンモニウムフルオリドを、iPrOHは2−プロパノールを、mpは融点を、LDAはリチウムジイソプロピルアミドを表す。
化合物は人工的にまたはChemDraw<登録商標>ソフトによって名付けられ、市販化合物はメーカーのカタログの名称が使用された。
具体的な実施形態
以下、本発明を実施例により詳しく説明するが、本発明の何らの不利な制限にもならない。
参照例1:断片BB−1、BB−2、BB−3、BB−4、BB−5、BB−6、BB−7、BB−8、BB−9、BB−10、BB−12、BB−13、BB−14、BB−15、BB−16
Figure 2019524810
工程1:化合物BB−1−3の合成
室温において、化合物BB−1−1(3.50 g, 17.48 mmol, 1.00 eq)および化合物BB−1−2(4.90 g, 26.22 mmol, 3.31 mL, 1.50 eq)のトルエン(50.00 mL)に、トリ−t−ブチルホスフィン(1 Mトルエン溶液, 174.80 μL, 0.01 eq)、Pd(dba)(160.03 mg, 174.80 μmol, 0.01 eq)およびカリウム t−ブトキシド(2.94 g, 26.22 mmol, 1.50
eq)を入れ、反応液を窒素ガスの保護下において100℃で12時間撹拌した。化合物を濃縮して回転乾燥し、粗製品をシリカゲルカラム(PE/EtOAc=2/1)によって精製してBB−1−3を得た(2.80 g, 収率39.42%)。
工程2:化合物BB−1の合成
BB−1−3(400.00 mg, 152.37 μmol, 1.00 eq)のジクロロメタン(5.00 mL)溶液に、トリフルオロ酢酸(1.54 g, 13.51 mmol, 1.00 mL, 10.31 eq)を入れ、反応液を15℃で3時間撹拌した。反応液を濃縮して回転乾燥し、粗製品の化合物BB−1を得た(400.00 mg, TFA)。MS (ESI)m/z: 207.1 [M+1]。
参照例1における工程1〜2の合成方法を参照し、下記表における各参照実例を合成した。
Figure 2019524810
Figure 2019524810
参照例2:断片BB−11
Figure 2019524810
0℃において塩化第一銅(353.28 mg, 3.57 mmol, 85.33
μL, 0.03 eq)およびキサントホス(2.06 g, 3.57 mmol, 0.03 eq)のテトラヒドロフラン(150 mL)に、ナトリウム t−ブトキシド(685.87 mg, 7.14 mmol, 0.06 eq)を入れ、反応液を0℃で1時間撹拌し、BB−11−1(30.21 g, 118.95 mmol, 1.00 eq)のテトラヒドロフラン溶液(50 mL)を当該反応液に入れ、さらに20℃で窒素ガスの保護下において1時間反応させた。プロピオール酸メチル(10.00 g, 118.95 mmol, 9.90 mL, 1.00 eq)およびメタノール(7.62 g, 237.90 mmol, 2.00 eq)を反応液に入れ、反応液を20℃で12時間反応させた。反応液を回転乾燥し、水(200 mL)を入れ、酢酸エチル(150 mL)で2回抽出した。有機相をそれぞれ飽和炭酸水素ナトリウム溶液(150 mL)および飽和食塩水(100 mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧で濃縮し、得られた産物をシリカゲルカラム(PE/EtOAc=20/1)によって精製してBB−11を得た(18.00 g, 84.89 mmol, 収率71.36%)。
HNMR (400 MHz, クロロホルム−d)δ 6.75 - 6.86 (m, 1 H), 6.62 (d, J=18 Hz, 1 H), 3.71 -
3.79 (m, 3 H)1.28 − 1.30 (m, 12 H)
実施例1
Figure 2019524810
工程1:化合物1−2の合成:
氷浴において、化合物1−1(10.00 g, 48.30 mmol, 1.00
eq)のトルエン(100.00 mL)溶液に、ジフェニルリン酸アジド(19.94 g, 72.45 mmol, 1.50 eq)を入れ、さらにトリエチルアミン(14.66 g, 144.90 mmol, 3.00 eq)を滴下した。混合物を室温に昇温させて1時間撹拌した後、80℃に昇温させて1時間撹拌し、化合物2−メトキシ−5−トリフルオロメチルアニリン(12.93 g,67.62 mmol, 1.4 eq)を反応液に入れて80℃で一晩撹拌した。反応液を室温に冷却し、減圧で濃縮し、残留物に水(50 mL)を入れ、酢酸エチル(100 mL)で3回抽出し、有機相を食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮して粗製品を得、(石油エーテル:酢酸エチル=3:1)(50 mL)で再結晶させて化合物1−2を得た(12.00 g、30.37 mmol、収率:62.87%)。 H NMR
(400MHz, DMSO−d6)δ 9.28 (s, 1H), 9.07−9.17 (m, 1H), 8.56 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.63 − 7.72 (m, 2H), 7.33 (dd, J = 1.6, 8.4 Hz, 1H), 7.20 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 3.97 (s, 3H).
工程2:化合物1−3の合成
室温において、化合物1−2(5.00 g, 12.65 mmol, 1.00 eq)のN,N−ジメチルアセトアミド(60.00 mL)溶液にアクリル酸メチル(
8.71 g, 101.20 mmol, 8.00 eq)、ジクロロビス(アセトニトリル)パラジウム(164.12 mg, 632.50 μmol, 0.05 eq)、トリ(o−トリル)ホスフィン(385.09 mg, 1.27 mmol,
0.10 eq)およびトリエチルアミン(6.40 g, 63.25 mmol,
5.00 eq)を入れた。反応液を窒素ガスで3回置換し、混合物を窒素ガスの保護下において100℃で12時間撹拌した。反応液を水(20 mL)で希釈し、酢酸エチル(50 mL)で3回抽出し、有機相を食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮して粗製品を得、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=5:1〜4:1)によって精製して化合物1−3を得た(4.00 g、5.99 mmol、収率:47.39%)。MS (ESI)m/z: 400.9 [M+1]。
工程3:化合物1−4の合成:
室温において、化合物1−3(2.00 g,5.00 mmol)のテトラヒドロフラン(10.00 mL)溶液に水酸化ナトリウム水溶液(1 M,500.00 μL, 0.10 eq)を入れた。その後、混合物を50℃で12時間撹拌した。粗製品を減圧で濃縮し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィーカラム(PE:EtOAc=4:1〜2:1)によって精製して化合物1−4を得た(800.00 mg, 2.00 mmol, 収率39.96%)。MS (ESI)m/z: 401.1 [M+1]。
工程4:化合物1−5の合成:
室温において、化合物1−4(1.00 g,2.50 mmol)のアセトニトリル溶液(30.00 mL)に、化合物NFth(2.41 g, 7.50 mmol,
3.00 eq)および無水炭酸ナトリウム(397.10 mg, 3.75 mmol, 156.96 μL, 1.50 eq)を入れた。その後、混合物を70℃で12時間撹拌した。粗製品を減圧で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=10:1〜5:1)によって精製して化合物1−5を得た(220.00 mg, 525.86 μmol, 収率21.03%)。MS (ESI)m/z: 419.1 [M+1]。
工程5:化合物1−6の合成:
化合物1−5(50.00 mg, 119.51 μmol, 1.00 eq)の塩化ホスホリル(7.16 g, 46.70 mmol, 390.73 eq)溶液を100℃で12時間撹拌した。粗製品を減圧で濃縮して氷水(10 mL)でクエンチングし、酢酸エチル(20 mL)で2回抽出し、有機相を合併して食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮して粗製品の化合物1−6(52.20 mg)を得、そのまま次の工程の反応に使用した。
工程6:化合物1−7の合成:
室温において、化合物1−6(52.20 mg,119.50 μmol, 1.00 eq)のアセトニトリル(4.00 mL)溶液に、化合物BB−2(68.93 mg, 358.50 μmol, 3.00 eq)および無水炭酸カリウム(330.32 mg, 2.39 mmol, 20.00 eq)を入れ、混合物を80℃で12時間撹拌した。粗製品を減圧で濃縮して水(10 mL)で希釈し、酢酸エチル(20 mL)で2回抽出し、有機相を合併して食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮して粗製品を得、シリカゲルクロマトグラフィーカラム(石油エーテル:酢酸エチル=5:1〜3:1)によって精製して化合物1−7を得た(50.00 mg、88.88 μmol、収率:74.37%)。MS (ESI)m/z: 593.2 [M+1]。
工程7:化合物1−8の合成:
室温において、化合物1−7(50.00 mg, 84.37 μmol, 1.00 eq)のメタノール(2.00 mL)、テトラヒドロフラン(2.00 mL)および水(1.00 mL)の溶液に水酸化ナトリウム(16.87 mg, 421.85 μmol, 5.00 eq)を入れ、混合物を25℃で12時間撹拌した。粗製品を減圧で濃縮し、得られた産物をHPLCによって精製して化合物1−8を得た(20.00 mg, 32.52 μmol, 収率38.54%)。MS (ESI)m/z: 579.1 [M+1].
工程8:化合物WX−075およびWX−076の合成
化合物1−8(18.00 mg, 31.11 μmol, 1.00 eq)をSFC製造方法:[カラム型番(OD(250mm×30mm,5μm)、移動相(A:二酸化炭素、B:0.1アンモニア水メタノール、勾配:B 40%〜40%)]によって精製して化合物WX−075 (3.00 mg, 5.03 μmol, 収率 16.17%,保存時間:1番目のピーク)および化合物WX−076 (3.00 mg,
5.19 μmol、収率16.67%,保存時間:2番目のピーク)を得た。
実施例1における工程1〜8の合成方法を参照し、下記表における各実施例を合成した。
Figure 2019524810
Figure 2019524810
Figure 2019524810
Figure 2019524810
Figure 2019524810
Figure 2019524810
Figure 2019524810
Figure 2019524810
Figure 2019524810
Figure 2019524810
実施例2
Figure 2019524810
Figure 2019524810
工程1:化合物2−2の合成
15℃において、化合物2−1(10.00 g, 78.03 mmol, 1.00 eq)およびジフェニルリン酸アジド(25.77 g, 93.64 mmol,
20.29 mL, 1.20 eq)のトルエン(150.00 mL)溶液に、トリエチルアミン(23.69 g, 234.09 mmol, 32.45 mL, 3.00 eq)を入れた。反応液を窒素ガスの保護下において15℃で1.5時間反応
させた後、80℃に加熱して7時間反応させた。2−メトキシ−5−トリフルオロメチルアニリン(15.66 g,81.93 mmol, 1.05 eq)を反応液に入れて、続いて12時間反応させた。反応液を減圧で濃縮し、得られた産物をHCl (1N, 300 mL)に注ぎ、酢酸エチル(200mL)で2回抽出し、有機相を合併して飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧で濃縮し、得られた産物をPE:EtOAc(2:1)で洗浄して2−2を得た(10.00 g, 24.41 mmol, 収率31.28%)。 H NMR (400 MHz, DMSO−d6)
9.72 (s, 1 H), 8.58 (s, 1 H), 8.47 (s, 1 H), 7.47 - 7.48 (m, 1 H), 7.33 - 7.35 (m, 2 H), 7.20 (d, J=8.4 Hz, 2 H), 7.02 (d, J=5.2 Hz, 1 H), 3.92 (s, 3 H)。
工程2:化合物2−3の合成
0℃において、化合物2−2(10.00 g,31.62 mmol, 1.00 eq)のジクロロメタン(150.00 mL)溶液に化合物NBS(5.63 g, 31.62 mmol, 1.00 eq)を入れた。混合物を0℃で2時間撹拌した。反応液をろ過し、ケーキを乾燥して2−3を得た(6.80 g, 14.80 mmol, 収率46.80%)。 MS (ESI)m/z: 397.0 [M+1]。
工程3:化合物2−4の合成
室温において、化合物2−3(6.80 g, 17.21 mmol, 1.00 eq)およびBB−11(7.30 g, 34.42 mmol, 2.00 eq)のテトラヒドロフラン(80.00 mL)および水(10.00 mL)溶液に、化合物Pd(dppf)Cl (1.26 g, 1.72 mmol, 0.10 eq)および炭酸カリウム (7.14 g, 51.63 mmol, 3.00 eq)を入れた。混合物を窒素ガスの保護下で55℃で12時間撹拌した。反応液を回転乾燥してカラムにかけて(PE/EtOAc=5/1)2−4を得た(2.60 g, 4.68 mmol, 収率27.17%)。 MS (ESI)m/z: 401.1 [M+1]。
工程4:化合物2−5の合成
室温において、化合物2−4(2.65 g, 6.62 mmol, 1.00 eq)のテトラヒドロフラン(15.00 mL)溶液に水酸化リチウム(1 M, 6.62 mL, 1.00 eq)水溶液を入れた。混合物を40℃で12時間撹拌した。反応液を回転乾燥して粗製品の2−5(2.80 g)を得た。
工程5:化合物2−6の合成
0℃において、化合物2−5(6.80 g, 17.21 mmol, 1.00 eq)のメタノール(60.00 mL)溶液に、塩化チオニル (2.40 g, 20.19 mmol, 1.46 mL, 3.00 eq)を入れた。混合物を窒素ガスの保護下で70℃で3時間撹拌した。反応液を回転乾燥してカラムにかけて(PE/EtOAc=3/1至3/2)化合物2−6を得た(800.00 mg, 1.58 mmol, 収率23.54%)。H NMR:(400 MHz,クロロホルム−d)
7.59 (d, J=7.2 Hz, 1 H), 7.16 (d, J=5.2
Hz, 1 H), 7.05 (d, J=8.8 Hz, 1 H), 6.57
(d, J=5.2 Hz, 1 H), 5.40 - 5.43 (m, 1 H),. 3.89 (s, 3 H), 3.57 (s, 3 H), 2.75 -
2.81 (m, 2 H)。
工程6:化合物2−7の合成
室温において、化合物2−6(6.80 g, 17.21 mmol, 1.00 eq)の塩化ホスホリル (15.70 g, 102.39 mmol, 9.57 mL, 136.65 eq)溶液に、ゆっくりN,N−ジイソプロピルエチルアミン (484.20 mg, 3.75 mmol, 654.33 μL, 5.00 eq)を入れた。混合物を窒素ガスの保護下で110℃で12時間撹拌した。五塩化リン (468.11 mg, 2.25 mmol, 3.00 eq)を当該反応に入れて続いて窒素ガスの保護下において110℃で2時間撹拌した。反応液を減圧で濃縮し、得られた産物を水に入れ、炭酸水素ナトリウムで中性に調整し、酢酸エチル(100mL)で3回抽出し、有機相を合併して飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧で濃縮して粗製品の化合物2−7 (250.00 mg)を得た。MS (ESI)m/z: 419.1 [M+1]。
工程7:化合物2−8の合成
室温において、化合物2−7(200.00 mg, 477.53 μmol, 1.00 eq)およびBB−1 (98.51 mg, 477.53 μmol, 1.00 eq)のアセトニトリル(5.00 mL)溶液に炭酸カリウム(659.99
mg, 4.78 mmol, 10.00 eq)を入れた。混合物を80℃で12時間撹拌した。反応液をろ過し、ケーキを乾燥して粗製品の化合物2−8(300.00
mg)を得た。MS (ESI)m/z: 589.2 [M+1]。
工程8:化合物2−9の合成
室温において、化合物2−8(300.00 mg, 509.65 μmol, 1.00 eq)のメタノール(5.00 mL)、テトラヒドロフラン(5.00 mL)および水(3.00 mL)溶液に水酸化ナトリウム(61.16 mg, 1.53
mmol, 3.00 eq)を入れた。混合物を15℃で12時間撹拌した。反応液を回転乾燥し、得られた産物をHPLCによって精製して化合物2−9を得た(50.00 mg, 66.85 μmol, 収率13.12%)。MS (ESI)m/z:
575.2 [M+1]。
工程9:化合物WX−135およびWX−136の合成
化合物2−9(50.00 mg, 81.82 μmol, 1.00 eq)をSFC製造方法:[カラム型番(OD(250mm×30mm,10μm)、移動相(A:二酸化炭素、B:0.1アンモニア水メタノール、勾配:B 40%〜40%)]によって精製してWX−135(11.00 mg, 収率 21.76%,保存時間:1番目のピーク)およびWX−136(6.00 mg, 収率12.76%,保存時間:2番目のピーク)を得た。

実施例2における工程1〜9の合成方法を参照し、下記表における各実施例を合成した。
Figure 2019524810
Figure 2019524810
Figure 2019524810
Figure 2019524810
Figure 2019524810
Figure 2019524810
実施例3
Figure 2019524810
工程1:化合物3−2の合成
0℃において、化合物3−1(2.00 g,5.06 mmol, 1.00 eq)のテトラヒドロフラン(30.00 mL)溶液に、化合物NCS(1.01 g, 7.59 mmol, 1.50 eq)を入れた。反応液を回転乾燥して50 mLの水に入れ、酢酸エチル(50 mL)で3回抽出し、有機相を合併し、飽和食塩水で洗浄して無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、ろ液を回転乾燥して3−2を得た(2.00
g, 4.66 mmol, 収率92.00%)。
H NMR:(400 MHz,DMSO−d) 9.02−9.40 (m, 2 H),8.49 (t, J=10.2Hz, 1 H),7.58−7.66 (m, 1 H),7.31−7.34 (m, 2 H),7.19 (d, J=8.8 Hz, 1 H),3.89−4.00 (m, 3H).
工程2:化合物3−3の合成
室温において、化合物3−2(1.00 g, 2.33 mmol, 1.00 eq)およびBB−11(988.15 mg, 4.66 mmol, 2.00 eq)のテトラヒドロフラン(15.00 mL)および水(5.00 mL)溶液に、化合物リン酸カリウム三水和物(1.86 g, 6.99 mmol, 3.00 eq)およびPd(dppf)Cl(170.49 mg, 233.00 μmol, 0.10 eq)を入れた。混合物を窒素ガスの保護下で55℃で12時間撹拌した。反応液を回転乾燥してカラムにかけて(PE/EtOAc=5/1)化合物3−3を得た(300.00 mg, 収率17.47%)。 MS (ESI)m/z: 435.0 [M+1]。
工程3:化合物3−4の合成
室温において、化合物3−3(800.00 mg, 1.84 mmol, 1.00 eq)のテトラヒドロフラン(10.00 mL)溶液に、水酸化リチウム一水和物(1 M, 1.29 mL, 0.70 eq)水溶液を入れた。混合物を40℃で12時間撹拌した後、さらに水酸化リチウム一水和物 (1 M, 5.52 mL, 3.00 eq)を反応液に入れて40℃で4時間撹拌した。反応液を回転乾燥して粗製品の化合物3−4(800.00 mg)を得た。MS (ESI)m/z: 421.0
[M+1]。
工程4:化合物3−5の合成
0℃において、化合物3−4(800.00 mg, 1.90 mmol, 1.00 eq)のメタノール(10.00 mL)溶液に、塩化チオニル (678.55 mg, 5.70 mmol, 3.00 eq)を入れた。混合物を窒素ガスの保護下で60℃で3時間撹拌した。反応液を減圧で濃縮し、得られた産物をHPLCによって精製して化合物3−5を得た(100.00 mg, 収率11.62%)。MS (ESI)m/z: 435.0 [M+1]。
工程5:化合物3−6の合成
室温において、化合物3−5(50.00 mg, 114.99 μmol, 1.00 eq)を分けて塩化ホスホリル (12.46 g, 81.26 mmol, 706.69 eq)に入れ、さらにゆっくりN,N−ジイソプロピルエチルアミン (44.58 mg, 344.97 μmol, 3.00 eq)を入れた。混合物を窒素ガスの保護下で100℃で12時間撹拌した。反応液を回転乾燥して粗製品を得、粗製品を水(40 mL)に投入して飽和炭酸水素ナトリウム溶液で中性に調整し、酢酸エチル(40 mL)で2回抽出し、有機相を合併して飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧で濃縮して粗製品の化合物3−6 (50.00 mg)を得た。MS (ESI)m/z: 453.0 [M+1]。
工程5:化合物3−7の合成
室温において、化合物3−6(50.00 mg, 110.31 μmol, 1.00 eq)およびBB−2(63.63 mg, 330.94 μmol, 3.00 eq)のアセトニトリル(3.00 mL)溶液に炭酸カリウム (152.46 mg, 1.10 mmol, 10.00 eq)を入れた。混合物を80℃で12時間撹拌した。反応液を減圧で濃縮して粗製品の化合物3−7(150.00 mg)を得、そのまま次の工程の反応に使用した。MS (ESI)m/z: 609.1[M+1]。
工程6:化合物3−8の合成
室温において、化合物3−7(100.00 mg, 164.19 μmol, 1
.00 eq)のメタノール(2.00 mL)、テトラヒドロフラン(2.00 mL)および水(1.00 mL)溶液に水酸化ナトリウム(19.70 mg, 492.57 μmol, 3.00 eq)を入れた。混合物を10℃で2時間撹拌した。反応液を回転乾燥し、得られた産物をHPLCによって精製して化合物3−8を得た(10.00 mg, 収率10.24%)。MS (ESI)m/z: 595.1[M+1]。
工程7:目的の化合物WX−106およびWX−107
化合物3−8(40.00 mg, 67.22 μmol, 1.00 eq)をSFC製造方法:[カラム型番(IC(250mm×30mm,10μm)、移動相(A:二酸化炭素、B:0.1アンモニア水エタノール、勾配:B 40%〜40%)]によって精製してWX−106(13.00 mg, 収率 28.34%)およびWX−107(10.00 mg, 収率21.48%)を得た。
Figure 2019524810
実施例4
Figure 2019524810
工程1:化合物4−1の合成
窒素ガスの保護下において、20℃で、化合物1−3(5 g, 12.49 mmol, 1 eq)および2,6−ジメチルピリジン(8.03 g, 74.93 mmol, 8.73 mL, 6 eq)のトルエン(150 mL)溶液に、五塩化リン(7.80 g, 37.47 mmol, 3 mL, 3.00 eq)を分けて入れた後、50℃に加熱して2時間反応させた。反応液を0℃に降温させ、反応液に2M 水酸化カリウム溶液を入れ、pH値を中性に調整した。分液し、有機相をそれぞれ1 Mクエン酸溶液(100 mL)および飽和食塩水(100 mL)で洗浄した。上記有機相にそれぞれ化合物BB−1(3.35 g, 13.81 mmol, 1.1 eq, HCl)、リン酸水素二ナトリウム(9.80 g, 69.05 mmol, 9.80 mL, 5.5 eq)、トリエチルアミン(3.49 g, 34.52 mmol, 4.81 mL, 2.75 eq)および水(50 mL)を入れた。反応系を50℃に加熱して2時間反応させ、反応液を水(150 mL)に注ぎ、分液後水相をトルエン(100 mL)で抽出し、有機相を合併して飽和食塩水(200 mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、粗製品の化合物4−1を得て〜250 mLのトルエンにおいてそのまま次の工程の反応に使用した。
MS (ESI)m/z: 589.2 [M+1]。
工程2:化合物4−2の合成
室温において、工程1で得られた化合物4−1の〜250 mLのトルエン溶液にDBU(11.42 g, 74.99 mmol, 11.30 mL, 6.0 eq)を入れ、混合物を110℃で12時間撹拌した。反応液を濃縮した後、シリカゲルカラムによって分離して(PE/EtOAc=10/1〜2/1)化合物4−2を得た(4.7
g,7.98 mmol, 工程1および2の合計収率:69.42%)。
MS (ESI)m/z: 589.2 [M+1]。
工程3:化合物4−3の合成
室温において、化合物4−2(4.7 g, 7.98 mmol, 1 eq)のMeOH(100 mL)および水(20 mL)溶液に水酸化ナトリウム(3.19 g, 79.85 mmol, 10 eq)を入れた。反応液を70℃で3時間撹拌した。反応液を濃縮し、大半のメタノールを除去した後、水(20 mL)を入れ、MTBE(30 mL)で2回抽出し、水相を1 M塩酸溶液でpHを6程度に調整し、EtOAc(30 mL)で2回抽出し、有機相を合併し、飽和食塩水(50 mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過、濃縮して化合物4−3を得た(2 g, 3.20
mmol, 収率40.10%,純度92%)。 MS (ESI)m/z: 575.2 [M+1]。
工程4:目的の化合物WX−203およびWX−204
化合物4−3(2 g, 81.82 μmol, 1.00 eq)をSFC製造方法:[カラム型番(IC−H(250mm×30mm,5μm)、移動相(A:二酸化炭素、B:0.1アンモニア水メタノール、勾配:B 30%〜30%)]によって精製してWX−203(600 mg, 収率 29.40%,保存時間:1番目のピーク)およびWX−204(900 mg, 収率44.10%,保存時間:2番目のピーク)を得た。 MS (ESI)m/z: 575.2[M+1]。
実施例4における工程1〜4の合成方法を参照し、下記表におけるWX−198およびWX−199を合成した。
Figure 2019524810
Figure 2019524810
実施例5
Figure 2019524810
工程1:化合物5−1の合成
窒素ガスの保護下において、20℃で、化合物2−4(1 g, 2.50 mmol, 1 eq)および2,6−ジメチルピリジン(1.61 g, 14.99 mmol, 1.75 mL, 6 eq)のトルエン(20 mL)溶液に、五塩化リン(1.56 g, 7.49 mmol, 3 mL, 3.00 eq)を分けて入れ、50℃に加熱して1時間反応させた。反応液を0℃に降温させ、反応液に2M 水酸化カリウム溶液を入れ、pHを中性に調整した。反応液を分液し、水相をトルエン(5 mL)で2回抽出し、有機相を合併し、それぞれクエン酸溶液(1 M, 30 mL)および飽和食塩水(30 mL)で洗浄した。室温において当該溶液にそれぞれ化合物BB−13(749.61 mg, 2.88 mmol, 1.15 eq, HCl)、リン酸水素二ナトリウム(2.13 g, 15.00 mmol, 2.13 mL, 6
eq)、トリエチルアミン(758.93 mg, 7.50 mmol, 1.04
mL, 3 eq)および水(5 mL)を入れた。反応系を50℃に加熱して1時間反応させた。反応系を水(20 mL)に注ぎ、分液し、水相をトルエン(5 mL)で2回抽出し、有機相を合併し、飽和食塩水(5 mL)で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、粗製品の化合物5−1を得て〜40 mLのトルエン溶液においてそのまま次の工程の反応に使用した。MS (ESI)m/z: 607.2 [M+1]。
工程2:化合物5−2の合成
温度20℃において、工程1で得られた化合物5−1の〜40 mLのトルエン溶液にDBU(2.28 g, 15.00 mmol, 2.26 mL, 6 eq)を入れ、混合物を110℃で2時間撹拌した。反応液を濃縮した後、シリカゲルカラムによって分離して(PE:EtOAc=10:1〜2:1)化合物5−2を得た(0.6 g,
865.44 μmol,純度87.5%, 工程1および2の合計収率:34.62%)。
MS (ESI)m/z: 607.3 [M+1]。
工程3:化合物5−3の合成
室温において、化合物5−2(0.6 g, 865.44 μmol, 1 eq)のMeOH(12 mL)および水(4 mL)溶液に、水酸化ナトリウム(395.63 mg, 9.89 mmol, 11 eq)を入れた。混合物を70℃で2時間撹拌した。反応液を濃縮して大半のメタノールを除去した後、水(20 mL)を入れ、EtOAc(20 mL)で抽出し、水相を1 M塩酸溶液でpHを7程度に調整し、EtOAc(30 mL)で2回抽出し、有機相を合併して飽和食塩水(50 mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過、濃縮して化合物5−3を得た(0.5 g, 0.75 mmol, 収率86.8%,純度89%)。 H NMR (400 MHz, メタノール−d4)δ ppm 7.55 − 7.47 (m, 1 H)7.18 − 7.30 (m, 2 H)6.86 − 6.91 (m, 2 H)6.54 − 6.60 (m, 1 H)6.31 − 6.48 (m, 1 H)4.91 −4.95 (m, 1 H)3.90 (br s, 3 H)3.80 (s, 3 H)3.71 (d, J=4.0Hz, 3 H)3.58 (br s,
1 H)3.46 (br s, 1 H)2.99 − 3.11 (m, 1 H)2.63 − 2.94 (m, 3 H)0.76 (d, J=6.4 Hz, 1 H)0.45 (br s, 1 H). MS (ESI)m/z: 593.3
[M+1]。
工程4:目的の化合物WX−200およびWX−201
化合物5−3(0.5 g, 0.75 mmol, 1.00 eq)をSFC製造方法:[カラム型番(AS−H(250mm×30mm,5μm)、移動相(A:二酸化炭素、B:0.1アンモニア水メタノール、勾配:B 25%〜25%)]によって精製し、WX−200(130 mg, 収率 26.00%,保存時間:1番目のピーク)およびWX−201(129 mg, 収率25.00%,保存時間:2番目のピーク)を得た。MS (ESI)m/z: 593.2 [M+1]。
実施例5における工程1〜4の合成方法を参照し、下記表における各実施例を合成した。
Figure 2019524810
Figure 2019524810
Figure 2019524810
Figure 2019524810
実施例6
Figure 2019524810
工程1:化合物6−2の合成
15℃において、化合物6−1(2 g, 14.07 mmol, 1 eq)およびDPPA(3.87 g, 14.07 mmol, 3.05 mL, 1 eq)のトルエン(20 mL)溶液に、トリエチルアミン(4.27 g, 42.20 mmol, 5.87 mL, 3 eq)を入れた。反応液を窒素ガスの保護下において15℃で0.5時間反応させた後、80℃に加熱して2時間反応させた。2−メトキシ−5−トリフルオロメチルアニリン(2.55 g,13.36 mmol, 0.95 eq)を反応液に入れて続いて80℃で12時間反応させた。反応液を減圧で濃縮し、得られた産物を水(30 mL)に入れ、EtOAc(20mL)で2回抽出し、有機相を合併して飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧で濃縮し、得られた産物をシリカゲルカラムによって分離して(溶離剤はPE:EtOAc=1:0〜10:1)化合物6−2を得た(4 g, 12.11 mmol, 収率86.08%)。 MS (ESI)m/z: 331.1 [M+1]。
工程2:化合物6−3の合成
窒素ガスの保護下において、0〜5℃で、化合物6−2(4 g,12.11 mmol, 1 eq)のDCM(50 mL)溶液に化合物NBS(2.26 g, 12.
71 mmol, 1.05 eq)を分けて入れ、混合物を0℃で10 min撹拌した。0〜5℃で飽和炭酸水素ナトリウム溶液(30 mL)を入れて反応をクエンチングし、DCM(20mL)で2回抽出し、有機相を合併して飽和食塩水(50 mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧で濃縮し、反応液を濃縮してシリカゲルカラムによって分離して(PE:EtOAc=1:0〜20:1)化合物6−3を得た(2 g, 3.63 mmol, 純度74.23%, 収率29.96%)。MS (ESI)m/z: 409.1 [M+1]。
工程3:化合物6−4の合成
室温において、化合物6−3(1.5 g, 3.67 mmol, 1 eq)およびBB−11(2.33 g, 11.00 mmol, 3 eq)のエチレングリコールジメチルエーテル(20 mL)に、化合物Pd(dppf)Cl(268.21
mg, 366.55 μmol, 0.1 eq)およびリン酸カリウム(1.71
g, 8.06 mmol, 2.2 eq)を入れ、反応混合物を窒素ガスの保護下において85℃で12時間撹拌した。反応系を20 mLの水に注ぎ、EtOAc(20
mL)で2回抽出し、有機相を合併して飽和食塩水(40 mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過、濃縮して粗製品を得た。シリカゲルカラム分離(PE:EtOAc=50:1〜5:1)および中性prep−HPLC分離条件によって精製し、化合物6−4を得た(170 mg, 410.23 μmol, 収率11.2%)。MS (ESI)m/z: 415.1 [M+1]。
工程4:化合物6−5の合成
窒素ガスの保護下において15℃で、化合物6−4(170 mg, 410.23 μmol, 1 eq)および2,6−ジメチルピリジン(263.74 mg, 2.46 mmol, 286.67 μL, 6 eq)のトルエン(5 mL)溶液にPCl(256.28 mg, 1.23 mmol, 3 eq)を分けて入れた後、50℃に加熱して1.5時間反応させた。0℃で反応液に2M 水酸化カリウム溶液を入れてpHを中性に調整した。分液後、有機相をそれぞれ1 Mクエン酸溶液(10 mL)および飽和食塩水(10 mL)で洗浄した。15℃で当該溶液にそれぞれ化合物BB−5(129.91 mg, 533.00 μmol, 1.3 eq, HCl)、リン酸水素二ナトリウム(349.22 mg, 2.46 mmol, 349.22
μL, 6 eq)、トリエチルアミン(124.46 mg, 1.23 mmol, 171.20 μL, 3 eq)、トルエン(2 mL)および水(1 mL)を入れた。反応系を50℃に加熱して2時間反応させた。反応系を水(20 mL)に注ぎ、そしてEtOAc(30 mL)で2回抽出し、有機相を合併して飽和食塩水(50 mL)で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過、濃縮して粗製品の化合物6−5(200 mg、粗製品)を得てそのまま次の工程の反応に使用した。MS (ESI)m/z: 604.3 [M+1]。
工程5:化合物6−6の合成
温度20℃において、工程4で得られた粗製品の化合物6−5(200 mg, 331.32 μmol, 1 eq)を、トルエン溶液(2 mL)に溶解させてDBU(302.64 mg, 1.99 mmol, 299.64 μL, 6 eq)を入れ、混合物を110℃で2時間撹拌した。反応液を濃縮した後、シリカゲルカラムによって分離して(PE:EtOAc=10:1〜0:1)混合物の化合物5−2を得た(120 mg,198.79 μmol,工程4および5の合計収率:48.5%)。MS (ESI)m/z: 604.3 [M+1]。
工程6:化合物6−7の合成
室温において、化合物6−7(120 mg, 198.79 μmol, 1 eq
)をMeOH:水=3:1(10 mL)溶液に溶解させて水酸化ナトリウム(79.52 mg, 1.99 mmol, 10 eq)を入れた。混合物を70℃で2時間撹拌した。反応液を濃縮してメタノールを除去した後、水(20 mL)を入れ、EtOAc(20 mL)で水溶液における不純物を抽出した後、1 M塩酸溶液で水相のpHを5程度に調整し、さらにEtOAc(30 mL)で2回抽出し、有機相を合併して飽和食塩水(50 mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過、濃縮して粗製物を得、prep−HPLCによって分離して化合物6−7を得た(90 mg, 135.91 μmol, 収率68.4%,純度90.4%)。MS (ESI)m/z: 590.2 [M+1]。
工程7:目的の化合物WX−173およびWX−174
化合物6−7(90 mg, 135.91 μmol, 1.00 eq)をSFC製造方法:[カラム型番(IC−H(250mm×30mm,5μm)、移動相(A:二酸化炭素、B:0.1アンモニア水メタノール、勾配:B 40%〜40%)]によって精製し、WX−173(32.1 mg, 純度92.31%、収率37%、保存時間:1番目のピーク)およびWX−174(40.1 mg, 純度95.02%、収率47.5%、保存時間:2番目のピーク)を得た。MS (ESI)m/z: 590.2 [M+1]。
実施例6における工程1〜8の合成方法を参照し、下記表におけるWX−153を合成した。
Figure 2019524810
Figure 2019524810
実施例1
抗ヒトサイトメガロウイルス蛍光減衰実験
化合物の半数効果濃度(EC50)の値を測定することによって化合物のヒトサイトメガロウイルス(HCMV)の抗ウイルス活性を評価した。本実験で使用されたHCMVは、遺伝子組換えによってレポーター遺伝子として増強型緑色蛍光タンパク質(EGFP)を挿入し、ウイルスの細胞内における複製は、GFPの発現レベルで反映された。ハイコンテント細胞解析プラットフォームAcumen eX3によって異なる濃度の化合物ウェルにおける蛍光強度を測定することによって、HCMV GFP発現に対する化合物の阻害活性を評価した。
抗HCMV蛍光減衰実験
MRC5細胞を20,000 細胞/ウェルの密度で黒色の96ウェル細胞培養プレートに接種した後、37℃、5% COのインキュベーターで一晩培養した。US3−6−EGFP−HCMV−AD169ウイルスを所定のMOI(0.003〜0.1)で細胞培養ウェルに入れ、37℃、5%COのインキュベーターで3時間培養した。ウイルスが吸着した後、ウイルスを含有する培地を吸い出して200μlの異なる濃度の化合物(4倍勾配希釈、6つの測定濃度点)を含有する細胞培地を入れた。培地におけるDMSOの最終濃度は1%であった。ウイルス対照ウェル(DMSO入り、化合物なし)および阻害対照ウェル(高濃度の対照化合物入り)を設けた。細胞プレートを37℃、5% COインキュベーターで10日培養し、4日目および7日目に液を交換した。10日培養した後、ハイコンテント細胞解析プラットフォームAcumen eX3(TTP LabTech)によって蛍光強度を検出した。元のデータを化合物の抗ウイルス活性の計算に使用した。
Figure 2019524810
阻害百分数をそれぞれGraphPad Prismソフトに導入してデータ処理を行ない、化合物に相応する投与量−効果曲線を作ってい測定化合物のEC50値を得た。
結果を表−1に示す。
Figure 2019524810
結論:本発明で設計された化合物は優れた体外でヒトサイトメガロウイルスの複製を阻害する阻害活性を示した。

実施例2
化合物の血漿タンパク質結合率の測定
被験化合物のCD−1マウス、SDラットおよびヒト血漿におけるタンパク質結合率は
、平衡透析法によって評価した。被験化合物をそれぞれ上記三つの種の血漿に希釈させ、最終濃度が2μMのサンプルを調製した後、サンプルを96ウェル平衡透析装置に入れ、37℃でリン酸塩緩衝溶液で4時間透析した。実験では、ワルファリン(warfarin)を対照化合物として使用した。血漿および緩衝液における被験化合物とワルファリンの濃度はLC−MS/MS法によって測定した。
結果は表−2に示すように、本発明に係る化合物は三つの種の血漿のいずれにおいても合理的な血漿タンパク質結合率を有し、上記三つの種の血漿において、被験化合物の遊離態の薬物濃度の比率が適切で、優れた薬らしさを有することが示唆された。
Figure 2019524810
実施例3
ヒトサイトメガロウイルス(HCMV)マウス移植モデル
HCMVを含有するゼラチンスポンジをマウスの体内に移植し、続いて9日投与した後、ゼラチンスポンジを収集してプラークの検出に使用した。ゼラチンスポンジにおけるHCMVの数を検出することによって、化合物の当該モデルにおける抗HCMV作用を評価した。
実験に使用された動物は5週齢、雄のNOD SCIDマウス(上海SLAC実験動物有限公司から購入)であった。各群に5匹の動物であった。マウスに対してゼラチンスポンジ移植を行った当日は0日目とした。事前にHCMVウイルス(ウイルス株:GFP−AD169)でヒト包皮線維芽細胞(HFF,MOI=0.03)に感染させ、さらにHCMVに感染したHFF細胞を大きさが1cmのゼラチンスポンジでインキュベートして使用に備えた。動物を75 mg/kg (10 ml/kg)のペントバルビタールトンナトリウムの腹腔注射で麻酔し、動物が深い麻酔状態に入ったら、処理されたゼラチンスポンジをマウスの背部に皮下移植した。1日目から9日目まで、毎日経口で8 mg/kg (10 ml/kg)の被験化合物を1回投与した。9日目に投与から4時間後、ゼラチンスポンジを取り出し、消化後プラークの検出を行った。試験データから、化合物WX−136、WX−141およびWX−151のHCMVウイルスにおける存在量の低下はそれぞれ2.33 log PFU/ml、2.38 log PFU/mlおよび2.30 log PFU/mlで、優れた体内における薬物効果が示され、体内にお
ける薬物効果の研究試験の過程において、マウスの体重が安定で、臨床所見は異常がなく、当該系列の化合物は投与量でマウスに顕著な副作用が見られなかったことがわかった。

Claims (44)

  1. 式(II)で表される化合物、その薬学的に許容される塩およびその互変異性体。
    Figure 2019524810
    (ただし、
    環Aは5員ヘテロ芳香環から選ばれる。
    はH、ハロゲンから選ばれ、あるいは任意に1、2または3個のRで置換された、C1−6アルキル基、C1−6ヘテロアルキル基から選ばれる。
    はHから選ばれ、あるいは任意に1、2または3個のRで置換されたC1−6アルコキシ基から選ばれる。
    はHから選ばれ、あるいは任意に1、2または3個のRで置換された、C1−6アルキル基、C1−6ヘテロアルキル基から選ばれる。
    TはNまたはC(R)から選ばれる。
    nは1または2から選ばれる。
    Arは任意に1、2または3個のRで置換された、フェニル基、6員ヘテロアリール基から選ばれる。
    RはH、F、Cl、Br、I、OH、CN、NH、C(=O)NHから選ばれ、あるいは任意に1、2または3個のR’で置換された、C1−6アルキル基、C1−6ヘテロアルキル基から選ばれる。
    R’は、F、Cl、Br、I、OH、CN、NH、COOH、Me、Et、CF、CHF、CHF、NHCH、N(CHから選ばれる。
    前記5員ヘテロ芳香環、6員ヘテロアリール基、C1−6ヘテロアルキル基のヘテロ原子またはヘテロ原子団は、−C(=O)NH−、−NH−、−S(=O)NH−、−S(=O)NH、−O−、−S−、N、−C(=O)O−、−C(=O)−、−S(=O)−および−S(=O)−から選ばれる。
    以上のいずれの場合においても、ヘテロ原子またはヘテロ原子団の数はそれぞれ独立に1、2または3から選ばれる。)
  2. 式(I)で表される化合物、その薬学的に許容される塩およびその互変異性体。
    Figure 2019524810
    (ただし、
    環Aは5員ヘテロ芳香環から選ばれる。
    はH、ハロゲンから選ばれ、あるいは任意に1、2または3個のRで置換された、C1−6アルキル基、C1−6ヘテロアルキル基から選ばれる。
    はHから選ばれ、あるいは任意に1、2または3個のRで置換されたC1−6アルコキシ基から選ばれる。
    はHから選ばれ、あるいは任意に1、2または3個のRで置換された、C1−6アルキル基、C1−6ヘテロアルキル基から選ばれる。
    TはNまたはC(R)から選ばれる。
    Arは任意に1、2または3個のRで置換された、フェニル基、6員ヘテロアリール基から選ばれる。
    RはH、F、Cl、Br、I、OH、CN、NH、C(=O)NHから選ばれ、あるいは任意に1、2または3個のR’で置換された、C1−6アルキル基、C1−6ヘテロアルキル基から選ばれる。
    R’は、F、Cl、Br、I、OH、CN、NH、COOH、Me、Et、CF、CHF、CHF、NHCH、N(CHから選ばれる。
    前記5員ヘテロ芳香環、6員ヘテロアリール基、C1−6ヘテロアルキル基のヘテロ原子またはヘテロ原子団は、−C(=O)NH−、−NH−、−S(=O)NH−、−S(=O)NH、−O−、−S−、N、−C(=O)O−、−C(=O)−、−S(=O)−および−S(=O)−から選ばれる。
    以上のいずれの場合においても、ヘテロ原子またはヘテロ原子団の数はそれぞれ独立に1、2または3から選ばれる。)
  3. RはH、F、Cl、Br、I、OH、CN、NH、C(=O)NHから選ばれ、あるいは任意に1、2または3個のR’で置換された、C1−3アルキル基、C1−3アルキル基−O−、C1−3アルキル基−S−、C1−3アルキル基−NH−、N,N’−ジ(C1−3アルキル)アミノ基から選ばれる、請求項2に記載の化合物、その薬学的に許容される塩およびその互変異性体。
  4. RはH、F、Cl、Br、I、OH、CN、NH、C(=O)NH、Me、Et、
    Figure 2019524810
    から選ばれる請求項3に記載の化合物、その薬学的に許容される塩およびその互変異性体。
  5. 環Aはチエニル基、フリル基、オキサゾリル基、イソチアゾリル基、イソオキサゾリル基から選ばれる請求項2〜4のいずれかに記載の化合物、その薬学的に許容される塩およびその互変異性体。
  6. 構造単位
    Figure 2019524810

    Figure 2019524810
    から選ばれる請求項5に記載の化合物、その薬学的に許容される塩およびその互変異性体。
  7. はH、F、Cl、Br、Iから選ばれ、あるいは任意に1、2または3個のRで置換された、C13アルキル基、C1−3アルキル基−O−、C1−3アルキル基−S−から選ばれる請求項2〜4のいずれかに記載の化合物、その薬学的に許容される塩およびその互変異性体。
  8. はH、F、Cl、Br、Iから選ばれ、あるいは任意に1、2または3個のRで置換された、Me、Etから選ばれる請求項7に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩およびその互変異性体。
  9. はH、F、Cl、Br、I、Me、Etから選ばれる請求項8に記載の化合物、その薬学的に許容される塩およびその互変異性体。
  10. はHから選ばれ、あるいは任意に1、2または3個のRで置換されたC1−3アルキル基−O−から選ばれる請求項2〜4のいずれかに記載の化合物またはその薬学的に許容される塩およびその互変異性体。
  11. はH、あるいは任意に1、2または3個のRで置換された
    Figure 2019524810
    から選ばれる請求項10に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩およびその互変異性体。
  12. はH、
    Figure 2019524810
    から選ばれる請求項11に記載の化合物、その薬学的に許容される塩およびその互変異性体。
  13. はHから選ばれ、あるいは任意に1、2または3個のRで置換された、C1−3アルキル基、C1−3アルキル基−O−、C1−3アルキル基−S−から選ばれる請求項2〜4のいずれかに記載の化合物、その薬学的に許容される塩およびその互変異性体。
  14. はHから選ばれ、あるいは任意に1、2または3個のRで置換された、Me、Et、
    Figure 2019524810
    から選ばれる請求項13に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩およびその互変異性体。
  15. はH、Me、Et、CF
    Figure 2019524810
    から選ばれる請求項14に記載の化合物、その薬学的に許容される塩およびその互変異性体。
  16. TはN、CH、C(F)、C(Cl)、C(Br)およびC(I)から選ばれる請求項2〜4のいずれかに記載の化合物、その薬学的に許容される塩およびその互変異性体。
  17. Arは任意に1、2または3個のRで置換された、フェニル基、ピリジル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、ピリダジニル基から選ばれる請求項2〜4のいずれかに記載の化合物、その薬学的に許容される塩およびその互変異性体。
  18. Arは任意に1、2または3個のRで置換された、
    Figure 2019524810
    から選ばれる請求項17に記載の化合物、その薬学的に許容される塩およびその互変異性体。
  19. Arは、
    Figure 2019524810
    から選ばれる請求項18に記載の化合物、その薬学的に許容される塩およびその互変異性体。
  20. 構造単位
    Figure 2019524810

    Figure 2019524810
    から選ばれる請求項6または9に記載の化合物、その薬学的に許容される塩およびその互変異性体。
  21. RはH、F、Cl、Br、I、OH、CN、NH2、C(=O)NHから選ばれ、あるいは任意に1、2または3個のR’で置換された、C1−3アルキル基、C1−3アルキル基−O−、C1−3アルキル基−S−、C1−3アルキル基−NH−、N,N’−ジ(C1−3アルキル)アミノ基から選ばれる、請求項1に記載の化合物、その薬学的に許容される塩およびその互変異性体。
  22. RはH、F、Cl、Br、I、OH、CN、NH、C(=O)NH、Me、Et、
    Figure 2019524810
    から選ばれる請求項21に記載の化合物、その薬学的に許容される塩およびその互変異性体。
  23. 環Aはチエニル基、フリル基、オキサゾリル基、イソチアゾリル基、イソオキサゾリル基から選ばれる請求項1、21または22のいずれかに記載の化合物、その薬学的に許容される塩およびその互変異性体。
  24. 構造単位
    Figure 2019524810

    Figure 2019524810
    から選ばれる請求項23に記載の化合物、その薬学的に許容される塩およびその互変異性体。
  25. はH、F、Cl、Br、Iから選ばれ、あるいは任意に1、2または3個のRで置換された、C1−3アルキル基、C1−3アルキル基−O−、C1−3アルキル基−S−から選ばれる請求項1、21または22のいずれかに記載の化合物、その薬学的に許容される塩およびその互変異性体。
  26. はH、F、Cl、Br、Iから選ばれ、あるいは任意に1、2または3個のRで置
    換された、Me、Etから選ばれる請求項25に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩およびその互変異性体。
  27. はH、F、Cl、Br、I、Me、Etから選ばれる請求項26に記載の化合物、その薬学的に許容される塩およびその互変異性体。
  28. 2はHから選ばれ、あるいは任意に1、2または3個のRで置換されたC1−3アルキル基−O−から選ばれる請求項1、21または22のいずれかに記載の化合物またはその薬学的に許容される塩およびその互変異性体。
  29. はHから選ばれ、あるいは任意に1、2または3個のRで置換された
    Figure 2019524810
    から選ばれる請求項28に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩およびその互変異性体。
  30. はH、
    Figure 2019524810
    から選ばれる請求項29に記載の化合物、その薬学的に許容される塩およびその互変異性体。
  31. 3はHから選ばれ、あるいは任意に1、2または3個のRで置換された、C1−3アルキル基、C1−3アルキル基−O−、C1−3アルキル基−S−から選ばれる請求項1、21または22のいずれかに記載の化合物、その薬学的に許容される塩およびその互変異性体。
  32. はHから選ばれ、あるいは任意に1、2または3個のRで置換された、Me、Et、
    Figure 2019524810
    から選ばれる請求項31に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩およびその互変異性体。
  33. はH、Me、Et、CF
    Figure 2019524810

    から選ばれる請求項32に記載の化合物、その薬学的に許容される塩およびその互変異性体。
  34. TはN、CH、C(F)、C(Cl)、C(Br)およびC(I)から選ばれる請求項1、21または22のいずれかに記載の化合物、その薬学的に許容される塩およびその互変異性体。
  35. Arは任意に1、2または3個のRで置換された、フェニル基、ピリジル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、ピリダジニル基から選ばれる請求項1、21または22のいずれかに記載の化合物、その薬学的に許容される塩およびその互変異性体。
  36. Arは任意に1、2または3個のRで置換された、
    Figure 2019524810
    から選ばれる請求項35に記載の化合物、その薬学的に許容される塩およびその互変異性体。
  37. Arは、
    Figure 2019524810
    から選ばれる請求項36に記載の化合物、その薬学的に許容される塩およびその互変異性体。
  38. 構造単位
    Figure 2019524810

    Figure 2019524810
    から選ばれる請求項24または27に記載の化合物、その薬学的に許容される塩およびその互変異性体。
  39. 構造単位
    Figure 2019524810

    Figure 2019524810
    から選ばれる請求項1または33に記載の化合物、その薬学的に許容される塩およびその互変異性体。
  40. 以下から選ばれる請求項1〜4、7〜15、21〜22、25〜33のいずれかに記載の化合物、その薬学的に許容される塩およびその互変異性体:
    Figure 2019524810

    (ただし、
    、R、Rは請求項1〜4、7〜15、21〜22、25〜33のように定義されている。
    はNまたはCHから選ばれる。)
  41. 以下から選ばれる請求項40に記載の化合物、その薬学的に許容される塩およびその互変異性体:
    Figure 2019524810

    (ただし、
    、R、Rは請求項1〜4、7〜15、21〜22、25〜33のように定義されている。
    はNまたはCHから選ばれる。)
  42. 以下から選ばれる式で表される化合物、その薬学的に許容される塩およびその互変異性体:

    Figure 2019524810
    Figure 2019524810
  43. 以下から選ばれる請求項42に記載の化合物、その薬学的に許容される塩およびその互変異性体:
    Figure 2019524810
    Figure 2019524810
    Figure 2019524810
  44. 抗HCMVウイルス薬物の製造における請求項1〜43のいずれかに記載の化合物、そ
    の薬学的に許容される塩およびその互変異性体の使用。
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