JP2006514703A - ポリカーボネート/ポリエステル共重合体ブレンド並びにその製法 - Google Patents
ポリカーボネート/ポリエステル共重合体ブレンド並びにその製法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006514703A JP2006514703A JP2004532855A JP2004532855A JP2006514703A JP 2006514703 A JP2006514703 A JP 2006514703A JP 2004532855 A JP2004532855 A JP 2004532855A JP 2004532855 A JP2004532855 A JP 2004532855A JP 2006514703 A JP2006514703 A JP 2006514703A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyester
- polycarbonate
- catalyst
- acid
- weight
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08K—Use of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
- C08K5/00—Use of organic ingredients
- C08K5/04—Oxygen-containing compounds
- C08K5/09—Carboxylic acids; Metal salts thereof; Anhydrides thereof
- C08K5/098—Metal salts of carboxylic acids
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G63/00—Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain of the macromolecule
- C08G63/64—Polyesters containing both carboxylic ester groups and carbonate groups
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08K—Use of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
- C08K5/00—Use of organic ingredients
- C08K5/56—Organo-metallic compounds, i.e. organic compounds containing a metal-to-carbon bond
- C08K5/57—Organo-tin compounds
Abstract
改善された物理的特性を優れたバランスで具備した透明なポリカーボネート/ポリエステル組成物、並びにポリカーボネート/ポリエステル溶融反応位置よりも下流で酸性安定剤を添加してかかる組成物を製造する一段式の溶融押出法を開示する。
Description
本発明は、透明な熱可塑性樹脂組成物に関し、さらに具体的には、ポリエステル樹脂とポリカーボネート樹脂とのブレンドを含む透明組成物に関する。
ポリカーボネート(PC)とポリエステルとの透明なブレンドは、靭性及び耐薬品性のような重要な特性を有する。(脂肪族)ポリエステルとPCとの混和性によってブレンドに所要の透明性が与えられるが、この透明性の付与は、ポリ(シクロヘキサンジメタノールシクロヘキサンジカルボキシレート)(PCCD)のような脂肪族ポリエステル又はPCTGのようなグリコール化半脂肪族ポリエステルに限られている。国際公開第02/38675号は、PC、PCCD、及び耐衝撃性改良剤を含んでなる熱可塑性組成物を開示している。
米国特許第4188314号、同第4125572号、同第4391954号、同第4786692号、同第4897453号、同第5478896号、同第4786692号及び同第5478896号は、芳香族ポリカーボネートとポリシクロヘキサンジメタノールフタレートとのブレンドに関する。米国特許第4125572号は、PCとポリブチレンテレフタレート(PBT)と脂肪族/脂環式イソ/テレフタレート樹脂とのブレンドに関する。米国特許第5194523号及び同第5207967号には、アモルファスポリエステルPCTとビスフェノールAポリカーボネートとをブレンドして低温衝撃強さ及び加工性を改善したブレンドを得ることが記載されている。
米国特許第4506442号には、PC/ポリエステルブレンド、及びPCとポリエステルとの間の長時間(混合時間を60分間までとする)の溶融反応によって該ブレンドを製造する触媒不用の方法が開示されている。米国特許第5055531号には、触媒、明確に述べると金属系触媒を約0.0005重量%〜約0.5重量%の量で用いた反応性押出によるPC/ポリエステルブレンドが開示されており、反応に用いられている触媒を奪活するために2回目の押出段階が必要とされる。米国特許第6281299号には、透明ポリエステル/ポリカーボネート組成物の製造方法が開示されており、ビスフェノールAが重合してポリカーボネートとなった後にポリエステルを反応器に供給している。
国際公開第02/38675号パンフレット
米国特許第4188314号明細書
米国特許第4125572号明細書
米国特許第4391954号明細書
米国特許第4786692号明細書
米国特許第4897453号明細書
米国特許第5478896号明細書
米国特許第4786692号明細書
米国特許第5478896号明細書
米国特許第4125572号明細書
米国特許第5194523号明細書
米国特許第5207967号明細書
米国特許第4506442号明細書
米国特許第5055531号明細書
米国特許第6281299号明細書
一実施形態では、製造された透明なポリカーボネート/ポリエステル樹脂組成物、及びこれらの組成物から形成される物品は、低温耐衝撃性、ポリカーボネートに比較して改善された耐薬品性、及び良好な溶融加工性を有する。
一実施形態では、かかる成形用組成物は、透明なポリカーボネート/ポリエステルブレンドの製造のための一段反応性押出法で製造することができ、触媒奪活剤の下流供給によって、2回目のパスを通す必要がなくなる。
最小限の量の触媒を要求する一実施形態では、驚くべきことに、加水分解安定度及び溶融粘度安定性を含めた所望の特性及び改善された特性を有する透明なポリカーボネート/ポリエステルブレンドが生成される。
これらの特徴、観点及び利点、並びに他の本発明の特徴、観点及び利点は、以下の詳細な説明を添付図面と共に参照するとさらに十分に理解されよう。図面では、類似の参照符号は図面全体を通して類似の部分を表わす。
本発明は、以下の本発明の好適実施形態の詳細な説明及び本書に含まれる実施例を参照することによりさらに容易に理解されよう。本明細書及び請求項では、幾つかの用語を参照するときには以下の意味を有するものと定義する。
単数不定冠詞及び定冠詞を冠した単数形は、文脈で明らかに複数形を排除していない限り複数の参照対象を包含する。
「適宜」という表現は、続いて記述される事象又は状況が生じても生じなくてもよく、該事象が生じた場合及び生じない場合を記述が包含することを意味する。
本書で用いられる「ポリカーボネート」という用語は、1種又は複数のジヒドロキシ芳香族化合物から誘導される構造単位を組み入れたポリカーボネートを指し、コポリカーボネート及びポリエステルカーボネートを包含する。
透明ブレンドの成分は、芳香族ポリカーボネート及びポリエステル成分を含んでなる。
(ポリカーボネート成分)
本発明のブレンドの一成分は芳香族ポリカーボネートである。本発明での利用に適した芳香族ポリカーボネート樹脂、ポリカーボネート樹脂の製造方法、及び熱可塑性成形用コンパウンドにおけるポリカーボネート樹脂の用法は、当技術分野で周知である。一般的には、米国特許第3169121号、同第4487896号及び同第5411999号を参照されたい。これらの特許のそれぞれの開示内容を各々本明細書に援用する。
本発明のブレンドの一成分は芳香族ポリカーボネートである。本発明での利用に適した芳香族ポリカーボネート樹脂、ポリカーボネート樹脂の製造方法、及び熱可塑性成形用コンパウンドにおけるポリカーボネート樹脂の用法は、当技術分野で周知である。一般的には、米国特許第3169121号、同第4487896号及び同第5411999号を参照されたい。これらの特許のそれぞれの開示内容を各々本明細書に援用する。
本発明において有用なポリカーボネートは、カーボネート結合を介して結合されている二価フェノールの二価残基Ar′を含んでなり、好ましくは、一般式Iで表わされる。
式中、Aは1個〜約20個の炭素原子を含む二価炭化水素基又は1個〜約20個の炭素原子を含む置換された二価炭化水素基であり、各々のXは、水素、ハロゲン、及び1個〜約8個の炭素原子のアルキル基、6個〜約18個の炭素原子のアリール基、7個〜約14個の炭素原子のアリールアルキル基、1個〜約8個の炭素原子のアルコキシ基のような一価炭化水素基からなる群から独立に選択され、mは0又は1であり、nは0〜約5の整数であって、ヒドロキノン又はレゾルシノールのような単一芳香環であってもよいし、ビフェノール又はビスフェノールAのような多数芳香環であってもよい。
芳香族ポリカーボネート樹脂は一般的には、二価フェノール、例えば2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノールAとしても公知)、2,2−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ビス(2−ヒドロキシフェニル)メタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、2,6−ジヒドロキシナフタレン、ヒドロキノン、2,4′−ジヒドロキシフェニルスルホン及び4,4′−ジヒドロキシ−3,3−ジクロロフェニルエーテルを、カーボネート前駆体、例えば臭化カルボニル及び塩化カルボニル、二価フェノールのハロゲンホルメート、ビスハロホルメート、又は炭酸エステル、例えば炭酸ジフェニル、炭酸ジクロロフェニル、炭酸ジナフチル、炭酸フェニルトリル及び炭酸ジトリルと反応させることにより製造される。一実施形態では、ポリカーボネート樹脂は、ビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)エーテルのような二価フェノールエーテル;p,p′−ジヒドロキシジフェニル及び3,3′−ジクロロ−4,4′−ジヒドロキシジフェニル;ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)スルホンのようなジヒドロキシアリールスルホン、レゾルシノール、ヒドロキノンのようなジヒドロキシベンゼン、1,4−ジヒドロキシ−2,5−ジクロロベンゼン、1,4−ジヒドロキシ−3−メチルベンゼンのようなハロ及びアルキル置換ジヒドロキシベンゼン;並びにビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(4−ヒドロキシ−フェニル)スルホシキド及びビス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)スルホシキドのようなジヒドロキシジフェニルスルフィド及びスルホシキドからなる群から選択される少なくとも一つであり得る。さらに多様な二価フェノールが利用可能であり、米国特許第2999835号、同第3028365号及び同第3153008号に開示されている。これらの特許を全て本明細書に援用する。言うまでもなく、2種以上の異なる二価フェノール、又は二価フェノールとグリコールとの組み合わせを用いることも可能である。
カーボネート前駆体は典型的には、ハロゲン化カルボニル、炭酸ジアリール又はビスハロホルメートである。ハロゲン化カルボニルとしては、例えば臭化カルボニル、塩化カルボニル及びこれらの混合物がある。ビスハロホルメートとしては、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン及びヒドロキノン等のビスクロロホルメート、又はグリコール等のビスハロホルメートのような二価フェノールのビスハロホルメートがある。以上のカーボネート前駆体の全てが有用であるが、ホスゲンとしても知られる塩化カルボニル、及び炭酸ジフェニルが好ましい。
ポリカーボネートは少量の多官能性化合物の構成単位を含んでいてもよい。有用な多官能性化合物の構成単位としては、例えばフロログルシン及び1,2,4,5,−テトラヒドロキシベンゼンのような芳香族ポリオール;グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン及びペンタエリトリトールのような脂肪族ポリオール;トリメリト酸、トリメシン酸及び3,3′,5,5′−テトラカルボキシジフェニルのような芳香族ポリ塩基酸;ブタンテトラカルボン酸のような脂肪族ポリ塩基酸;並びに酒石酸及びリンゴ酸のようなオキシポリカルボン酸がある。
一実施形態では、芳香族ポリカーボネート樹脂は、線状芳香族ポリカーボネート樹脂、枝分れ芳香族ポリカーボネート樹脂及びポリ(エステル−カーボネート)樹脂から選択される1種又は複数の樹脂を含む。本発明の一実施形態では、線状芳香族ポリカーボネート樹脂として、例えばビスフェノールAポリカーボネート樹脂がある。
適当な枝分れ芳香族ポリカーボネートは、例えば多官能性芳香族化合物、例えば、トリメリト酸無水物、トリメリト酸、トリメシン酸、トリヒドロキシフェニルエタン又は三塩化トリメリチルを、二価フェノール及びカーボネート前駆体と反応させて枝分れポリマーを形成することにより製造される。
適当なポリ(エステル−カーボネート)共重合体は、例えば二官能性カルボン酸、テレフタル酸、2,6−ナフタール酸、又は二官能性カルボン酸の誘導体例えば酸塩化物を、二価フェノール及びカーボネート前駆体と反応させることにより製造される。
好ましいポリカーボネートは、極限粘度数(塩化メチレン内25℃で測定)が約0.30デシリットル毎グラム〜約1.00デシリットル毎グラムの好ましくは高分子量の芳香族カーボネートポリマーである。ポリカーボネートは枝分れであっても非枝分れであってもよく、一般的には、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーで測定した重量平均分子量が約10000〜約200000であり、好ましくは約20000〜約100000である。ポリカーボネートは様々な既知の末端基を有していてよいと考えられる。
芳香族ポリカーボネートは、二価フェノールを溶融状態又は溶液状態でホスゲン、ハロホルメート又は炭酸エステルのようなカーボネート前駆体を反応させること等による任意の方法で製造することができる。米国特許第4123436号にはホスゲンとの反応が記載されており、同第3153008号にはエステル交換法が記載されている。
好ましいポリカーボネートは、低複屈折の樹脂を生ずる二価フェノール、例えばアリール側基又はカップ形アリール基を有する二価フェノールで製造され、かかる二価フェノールは例えば、フェニル−ジ(4−ヒドロキシフェニル)エタン(アセトフェノンビスフェノール)、ジフェニル−ジ(4−ヒドロキシフェニル)メタン(ベンゾフェノンビスフェノール)、2,2−ビス(3−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス−(3,5−ジフェニル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ビス−(2−フェニル−3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2′−ビス(ヒドロキシフェニル)フッ素,1,1−ビス(5−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、3,3′−ジフェニル−4,4′−ジヒドロキシジフェニルエーテル、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−4,4−ジフェニルブタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−2−フェニルエタン、2,2−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルプロパン、6,6′−ジヒドロキシ−3,3,3′,3′−テトラメチル−1,1′−スピロ(ビス)インダン(「SBI」とも呼ぶ)、又は式IIのスピロビインダンから誘導される二価フェノールである。
ポリカーボネートの製造に典型的に用いられる他の二価フェノールは米国特許第2999835号、同第3038365号、同第3334154号及び同第4131575号に開示されている。米国特許第3635895号及び同第4001184号に記載されているような枝分れポリカーボネートも有用である。ポリカーボネートブレンドとしては、線状ポリカーボネートと枝分れポリカーボネートとのブレンドがある。
本発明のポリカーボネート混合物の製造に用いるのに単独重合体ではなくカーボネート共重合体又はインターポリマーの方が望ましい場合には、2種以上の異なる二価フェノール、又は二価フェノールと、二量体酸、ドデカンジカルボン酸、アジピン酸、アゼライン酸のような脂肪族ジカルボン酸との共重合体を用いることも可能である。最も好ましいのは脂肪族のC5〜C12二酸共重合体である。SBI及びその5−メチル類似体から誘導される単位が好ましく、SBIが最も好ましい。
さらにもう一つの実施形態では、ポリカーボネート樹脂は、ビスフェノールA及びホスゲンから誘導される線状ポリカーボネート樹脂である。代替的な実施形態では、ポリカーボネート樹脂は、2種以上のポリカーボネート樹脂のブレンドである。
芳香族ポリカーボネートは、溶融状態で、溶液状態で、又は当技術分野で周知の界面重合法で製造し得る。例えば、芳香族ポリカーボネートは、ビスフェノールAを、ホスゲン、炭酸ジブチル又は炭酸ジフェニルと反応させることにより製造することができる。かかる芳香族ポリカーボネートはまた市販されている。一実施形態では、芳香族ポリカーボネート樹脂は、例えばLEXAN(商標)ビスフェノールA型ポリカーボネート樹脂としてGeneral Electric社から市販されている。
(ポリエステル成分)
ポリエステル樹脂の製造方法及び熱可塑性成形用組成物でのポリエステル樹脂の用法は当技術分野で公知である。従来の重縮合手順が米国特許第2465319号、同第5367011号及び同第5411999号に一般的に記載されている。これらの特許のそれぞれの開示内容を各々本明細書に援用する。
ポリエステル樹脂の製造方法及び熱可塑性成形用組成物でのポリエステル樹脂の用法は当技術分野で公知である。従来の重縮合手順が米国特許第2465319号、同第5367011号及び同第5411999号に一般的に記載されている。これらの特許のそれぞれの開示内容を各々本明細書に援用する。
適当なポリエステル樹脂としては、2個〜約10個の炭素原子を含む脂肪族ジオール若しくは脂環式ジオール、又はこれらの混合物と、少なくとも1種の芳香族ジカルボン酸とから誘導されるポリエステル樹脂のような結晶ポリエステル樹脂がある。好ましいポリエステルは、脂肪族ジオール及び芳香族ジカルボン酸から誘導され、構造式(III)による繰り返し単位を有する。
式中、
R′は、2個〜約10個の炭素原子を含む脂肪族ジオール若しくは脂環式ジオール、又はこれらの混合物から誘導される脱ヒドロキシル化残基を含むアルキル基であり、
Rは、芳香族ジカルボン酸から誘導される脱カルボキシル化残基を含むアリール基である。
R′は、2個〜約10個の炭素原子を含む脂肪族ジオール若しくは脂環式ジオール、又はこれらの混合物から誘導される脱ヒドロキシル化残基を含むアルキル基であり、
Rは、芳香族ジカルボン酸から誘導される脱カルボキシル化残基を含むアリール基である。
脱カルボキシル化残基Rを誘導することのできる芳香族ジカルボン酸の例は、例えばイソフタル酸又はテレフタル酸、1,2−ジ(p−カルボキシフェニル)エタン、4,4′−ジカルボキシジフェニルエーテル、4,4′−ビス安息香酸及びこれらの混合物のような分子当たり単一の芳香環を含む酸、並びに例えば1,4−又は1,5−ナフタレンジカルボン酸のような縮合環を含む酸である。好適実施形態では、残基Rのジカルボン酸前駆体は、テレフタル酸又は代替的にはテレフタル酸とイソフタル酸との混合物である。
一実施形態では、ポリエステル樹脂は、線状ポリエステル樹脂、枝分れポリエステル樹脂及び共重合体ポリエステル樹脂から選択される1種又は複数の樹脂を含んでなる。
適当な線状ポリエステル樹脂としては、例えばポリ(エチレンテレフタレート)(「PET」))、ポリ(ブチレンテレフタレート)(「PBT」)、ポリ(プロピレンテレフタレート)(「PPT」)のようなポリ(アルキレンフタレート)、例えばポリ(シクロヘキサンジメタノールテレフタレート)(「PCT」)のようなポリ(シクロアルキレンフタレート)、例えばポリ(ブチレン−2,6−ナフタレート)(「PBN」)及びポリ(エチレン−2,6−ナフタレート)(「PEN」)のようなポリ(アルキレンナフタレート)、例えばポリ(ブチレンジカルボキシレート)のようなポリ(アルキレンジカルボキシレート)がある。
適当な共重合体ポリエステル樹脂としては、例えばポリエステルアミド共重合体、シクロヘキサンジメタノール−テレフタル酸−イソフタル酸共重合体、及びシクロヘキサンジメタノール−テレフタル酸−エチレングリコール(「PETG」)共重合体がある。
もう一つの実施形態では、ポリエステル樹脂は、60:40フェノール/テトラクロロエタン混合物内25℃〜30℃で測定した極限粘度数が約0.4dl/g〜約2.0dl/gである。
(触媒成分)
ポリカーボネート/ポリエステルブレンドの分子量低下及び物理的特性の劣化と、溶融押出反応に用いられる触媒の量の増加との間には相関が見られることは注目されている。
ポリカーボネート/ポリエステルブレンドの分子量低下及び物理的特性の劣化と、溶融押出反応に用いられる触媒の量の増加との間には相関が見られることは注目されている。
一実施形態では、請求の発明は、約50ppm〜2000ppmのエステル交換触媒を用いる。一実施形態では、用いられる触媒の量は約50ppm〜約1000ppmである。本発明のさらにもう一つの実施形態では、用いられる触媒の量は約50ppm〜約300ppmである。用いる場合には、触媒は、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化バリウム及び酸化亜鉛のようなアルカリ土類金属酸化物;アルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩;スズ化合物又はチタン化合物のようなルイス触媒;ホスホニウム類似体、例えば水酸化又は酢酸テトラアルキルホスホニウムと同様に用いられる水酸化テトラアルキルアンモニウム等の含窒素化合物のように、従来技術で広く用いられている触媒の任意のものであってよい。各ルイス酸触媒及び各触媒は同時に用いることができる。
アルカリ金属化合物又はアルカリ土類金属化合物の例として、ナトリウム、カリウム、リチウム、セシウム等のようなアルカリ金属、及びカルシウム、マグネシウム、バリウム等のようなアルカリ土類金属の水酸化物、水素化物、アミド、炭酸塩、リン酸塩、ホウ酸塩等のような無機化合物を挙げることができる。例としては、ステアリン酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、カプロン酸ナトリウム、又はオレイン酸カリウムがある。
本発明の一実施形態では、触媒は、加水分解安定度特性を改善するために、ホスホニウム塩又はアンモニウム塩の一方から選択される(但し金属イオン系でないもの)。本発明のもう一つの実施形態では、触媒は、ステアリン酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム及び酢酸テトラブチルホスホニウムの一つから選択される。
本発明の一実施形態では、触媒は、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、酢酸ナトリウム、酢酸カルシウム、酢酸亜鉛、酢酸マグネシウム、酢酸マンガン、酢酸ランタン、ランタンアセチルアセトナト、安息香酸ナトリウム、テトラフェニルホウ酸ナトリウム、ジブチルスズオキシド、三酸化アンチモン、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム、PBTイオノマー、チタンイソプロポキシド及び硫酸水素テトラアンモニウム、並びにこれらの混合物からなる群から独立に選択される。
(安定剤)
本発明では触媒奪活剤のような安定剤を用いて、ポリマー間の重合反応を停止させる。さもないと、共重合が促進されてポリマーが劣化し、殆ど価値のないブレンドが生ずる。安定剤はまた、無秩序化防止剤としても公知である。
本発明では触媒奪活剤のような安定剤を用いて、ポリマー間の重合反応を停止させる。さもないと、共重合が促進されてポリマーが劣化し、殆ど価値のないブレンドが生ずる。安定剤はまた、無秩序化防止剤としても公知である。
ポリエステル樹脂及びポリカーボネート樹脂を含有する熱可塑性組成物では、安定剤又は奪活剤物質を用いることが好ましい。触媒奪活剤は、樹脂に存在し得るあらゆる触媒の活性を阻害する薬剤である。触媒奪活剤は米国特許第5441997号に詳細に記載されている。ポリエステルポリカーボネートブレンドの色形成及び透明度低下を回避するように正しい奪活剤を選択することが望ましい。本発明の一実施形態では、触媒奪活剤は、有機ホスファイト及び亜リン酸エステルのような含リン誘導体である。例としてはジホスファイトがあり、ジホスファイトは利用時にはホスホネートに転化し易い。また、メタリン酸;アリールホスフィン酸及びアリールホスホン酸がある。
奪活剤は一般的には、液体形態、又はポリマー混合物への配合を容易にする低融点を有する固体形態で用いられる。尚、ホスファイト類のような幾つかの奪活剤はまた、ブレンドに付加的な望ましい特性、例えば耐火性を与えることを特記しておく。好ましい安定剤としては、有効量の酸性リン酸塩;少なくとも1個の酸性水素を有する酸、アルキル、アリール若しくは混在ホスファイト;第IB族又は第IIB族の金属リン酸塩;リンオキソ酸、金属酸ピロリン酸、又はこれらの混合物がある。特定の化合物の安定剤としての利用適性及び安定剤としてどの程度の量を用いるべきかの決定は、ポリエステル樹脂成分とポリカーボネートとの混合物を製造して、溶融粘度、ガス発生、色安定性又は共重合体の形成に対する効果を決定することにより、容易に決定することができる。酸性リン酸塩としては、リン酸二水素ナトリウム、第一リン酸亜鉛、リン酸水素カリウム、及びリン酸二水素カルシウム等がある。ホスファイトは式IVのものであってよい。
式中、R1、R2及びR3は、水素、アルキル及びアリールからなる群から独立に選択されるが、但しR1、R2及びR3の少なくとも一つは水素とする。第IB族又は第IIB族の金属のリン酸塩としては、リン酸亜鉛等がある。リンオキソ酸としては、亜リン酸、リン酸、ポリリン酸又は次亜リン酸がある。
多酸ピロリン酸は式Vのものであってよい。
式中、Mは金属であり、xは1〜12の数であり、yは1〜12の数であり、nは2〜10の数であり、zは1〜5の数であり、(xz)+yの和は、n+2に等しい。好ましいMはアルカリ金属又はアルカリ土類金属である。
最も好ましい奪活剤は、リンのオキソ酸又は酸性有機リン化合物である。無機酸性リン化合物も奪活剤として用いることができるが、曇り又は透明度低下を招く可能性がある。最も好ましい奪活剤はリン酸、亜リン酸又はその部分的エステルである。
本発明の一実施形態では、奪活剤は、カルボン酸すなわちその分子が少なくとも1個のカルボキシ基を含む有機化合物で構成される。他の実施形態では、奪活剤はステアリン酸のような非芳香族酸、又はテレフタル酸、トリメリト酸、トリメシン酸、ピロメリト酸のような芳香族酸を含む。奪活剤はさらに、テトラヒドロフランテトラカルボン酸の無水物、又はトリメリト酸、ピロメリト酸及びナフタレンテトラカルボン酸のように少なくとも3個のカルボキシ基を含む芳香族酸の無水物のような無水物であってもよく、かかる無水物は好ましくは部分的に加水分解されている。
触媒を用いる本発明の一実施形態では、触媒の添加量に対してモル数で約25%〜200%の量の触媒奪活剤を用いる。触媒を用いない第二の実施形態では、全樹脂組成物の100重量部当たり約0.002重量部までの量の触媒奪活剤を用いることができる。本発明の第三の実施形態では、約50ppm未満の触媒奪活剤を用いる。典型的には、かかる安定剤は、0.001重量%〜10重量%、好ましくは0.005重量%〜2重量%の量で用いられる。
尚、触媒奪活剤を用いることにより、共重合した混合物のYIすなわち黄変色が抑えられることを特記しておく。このことは、触媒の利用の反対の効果であり、触媒の利用はYIすなわち黄色度を高めるが、曇りレベルを低く抑えるプラスの効果を与える。
本出願者は、本発明に用いられる触媒の量及び触媒奪活剤の供給量を最小限にする/最適化することにより、単一の転移温度(Tg)、5%以下の相関したヘイズ、向上した加水分解安定度、安定した溶融粘度、及び10未満の黄色度値を有するPC/ポリエステルブレンドを本出願者が得たことを見出した。
(任意添加剤成分)
本発明の組成物は、酸化防止剤、難燃剤、強化材、着色剤、離型剤、充填材、成核剤、紫外光及び熱安定剤、並びに潤滑剤等のように、前述の望ましい特性を妨げず且つ他の好ましい特性を強化する追加成分を含んでいてよい。
本発明の組成物は、酸化防止剤、難燃剤、強化材、着色剤、離型剤、充填材、成核剤、紫外光及び熱安定剤、並びに潤滑剤等のように、前述の望ましい特性を妨げず且つ他の好ましい特性を強化する追加成分を含んでいてよい。
加えて、酸化防止剤、奪活剤、及びタルク、クレイ、雲母、重晶石、珪灰石のような無機物、並びに限定しないがベンゾトリアゾール等のUV安定剤を含めた他の安定剤、フレークトグラス若しくはミルドグラス等のような補助的強化充填材、難燃剤、顔料、又はこれらの混合物のような添加剤を本発明の組成物に添加してよい。
本発明のブレンドの組成範囲は、ポリカーボネート成分が約10重量%〜90重量%、及びポリエステル成分が90重量%〜約10重量%である。一実施形態では、組成物は、ポリカーボネート約25重量%〜75重量%及びポリエステル成分75重量%〜25重量%を含んでなる。第三の実施形態では、組成物はポリカーボネート約40重量%〜60重量%及びポリエステル成分60重量%〜40重量%を含んでなる。
(処理)
本発明のブレンドすなわちポリカーボネート、ポリエステル及び任意成分としての添加剤は、単一のTgによって特徴付けられる共重合体を生成するのに十分な時間量にわたって約225℃〜350℃の温度で押出することにより重合される。
本発明のブレンドすなわちポリカーボネート、ポリエステル及び任意成分としての添加剤は、単一のTgによって特徴付けられる共重合体を生成するのに十分な時間量にわたって約225℃〜350℃の温度で押出することにより重合される。
本発明では、一軸又は二軸のいずれのスクリュー押出機を用いることもできる。押出機は、多数の供給点を有して、押出機の下流側の位置で触媒奪活剤を添加し得るようなものとする。
一実施形態では、処理工程は、押出工程の開始時に上流供給点を介して触媒を加え、押出機工程の後方部分で下流供給点を介して酸性奪活剤を加える一段法である。触媒奪活剤は反応の完了後に下流で加えられるので、組成物の曇りに対する影響は殆ど又は全くない。
一実施形態では、押出工程の開始時に上流供給点を介して触媒を加える。次いで、着色した透明ブレンドを押出機に再び装填して、2回目のパスとして下流供給点を介してブレンドに酸性奪活剤を加える。触媒奪活剤は反応の完了後に下流で加えられるので、組成物の曇りに対する影響は殆ど又は全くない。滞留時間は約45分間〜90分間までであり得る。
図面を参照して述べると、図1〜図2は、従来技術及び本発明(図2)での連続式押出機設計の模式図である。押出機は、セグメント式モジュール(又はバレル)にねじ山付きロッドを連結することにより組み立てられる。本発明では、触媒奪活剤をバレル7とバレル8との間で下流供給する。
一実施形態では、滞留時間は約5秒間〜10分間である。第二の実施形態では、15秒間〜5分間である。第三の実施形態では、15秒間〜3分間である。触媒を用いない実施形態では、滞留時間は範囲の上限側である。
(応用例)
本発明の組成物は、押出、熱形成、吹込み成形、圧縮成形及び射出成形を含めた熱可塑性材料を成形する公知の方法の任意のものによって有用な物品として形成することができる。一実施形態では、これらの組成物は、食品容器及びボウルのような家庭用品に成形することができる。
本発明の組成物は、押出、熱形成、吹込み成形、圧縮成形及び射出成形を含めた熱可塑性材料を成形する公知の方法の任意のものによって有用な物品として形成することができる。一実施形態では、これらの組成物は、食品容器及びボウルのような家庭用品に成形することができる。
以下の実施例は本発明を説明するためのものであって、本発明の範囲を制限するものではない。実施例では、以下の特性を測定する。
1)ガラス転移温度:Perkin−Elmer DSC−II機器、又は当業者に公知のその他任意の機器を用いて測定。
2)消音性:これは主観的な試験であり、PC/ポリエステルブレンドから成形された部材例えばボウルを約4フィートの距離から木質面にに落下させたときに発生される雑音を「硬い音」又は「柔らかい音」として記録する。成形部品から発生される「硬い」雑音と、該部品を形成するポリマー組成物の消音性との間には相関がある。
3)黄色度(YI):Gardner比色計モデルXL−835で測定。
4)%透過率及びヘイズ:ASTM D1003の試験方法に従って決定。
5)耐薬品性:押出試験片(厚み=2.5mm)を1%歪のジグに固定して、1時間にわたって85℃の1%の洗剤水溶液に浸漬した。次いで、サンプルを目視検査して評価した。
6)光学特性の長期保持:促進老化試験の後にヘイズ及びYIを測定した。YIについてはASTM D1925、ヘイズについてはASTM D1003の試験方法で規定されている。
7)衝撃強さ:ノッチなしアイゾッドASTM D256。
8)メルトボリュームレート(MVR):ISO規格1133によって265℃、240秒間、2.16kg及び0.0825インチオリフィスで測定。
実施例1〜24
これらの実施例では、General Electric社からLexan(登録商標)ポリカーボネート樹脂105として販売されているポリカーボネート75重量%を、SK ChemicalsからSkygreen S2008の名称で販売されているグリコール改質型ポリエチレンテレフタレートPETGと共に、触媒量を様々に変えてブレンドした。WP25mm同方向回転式二軸押出機で250℃でブレンドをコンパウンディングして、ペレットにした組成物を得た。H3PO4を奪活剤として、触媒対奪活剤のモル比を2:1として用いた。得られたペレットを少なくとも6時間にわたって100℃で乾燥させた後に、約280℃の温度で運転されている80トン射出成形機で射出成形してASTM/ISO試験標本を得た。ブレンドから成形されたサンプルを%透過率、%ヘイズ及び黄色度(YI)のような光学特性について試験した。結果を表1に掲げる。
これらの実施例では、General Electric社からLexan(登録商標)ポリカーボネート樹脂105として販売されているポリカーボネート75重量%を、SK ChemicalsからSkygreen S2008の名称で販売されているグリコール改質型ポリエチレンテレフタレートPETGと共に、触媒量を様々に変えてブレンドした。WP25mm同方向回転式二軸押出機で250℃でブレンドをコンパウンディングして、ペレットにした組成物を得た。H3PO4を奪活剤として、触媒対奪活剤のモル比を2:1として用いた。得られたペレットを少なくとも6時間にわたって100℃で乾燥させた後に、約280℃の温度で運転されている80トン射出成形機で射出成形してASTM/ISO試験標本を得た。ブレンドから成形されたサンプルを%透過率、%ヘイズ及び黄色度(YI)のような光学特性について試験した。結果を表1に掲げる。
表1から、ナトリウム、亜鉛及びマグネシウムのステアリン酸塩、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、マンガンの酢酸塩、ランタンアセチルアセトナト、安息香酸ナトリウム、テトラフェニルホウ酸ナトリウム及びジブチルスズオキシドは、透明なPC/PETGを製造するのに極く少量で十分であることが分かる。しかしながら、ブレンドを相溶性にするために、ステアリン酸カルシウム、酢酸亜鉛の例では相対的に多量の触媒が必要とされる。1回目のパスでのブレンドの色は、未反応の触媒の存在のせいで淡黄色であると認められた。H3PO4を奪活剤として用いてブレンドを2回目のパスに通し、無色のPC/PETGブレンドを得た。ジブチルスズオキシドは極めて透明なブレンドを生成した。触媒量に応じてブレンドのヘイズは変わる。ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸マンガン、ジブチルスズオキシド、酢酸マンガンはヘイズが極めて低い値のブレンドを生成する。ここで報告する全て異なる触媒を用いて製造されたこれらのブレンドは透明であるが、僅かに黄色であった。黄色度は触媒によって異なる。ステアリン酸ナトリウム、ランタンアセチルアセトナト、酢酸マンガン、安息香酸ナトリウム及びテトラフェニルホウ酸ナトリウムは、黄色値が12を上回るような黄色のブレンドを生成する。これらのブレンドのうち、触媒のジブチルスズオキシドを含むブレンドは極く小さいYI値(4.2)を有する。全ての実施例において、ブレンドは約115℃〜125℃の範囲の単一のガラス転移温度を有する。
実施例25〜28
これらの実施例では、General Electric社からLexan(登録商標)ポリカーボネート樹脂105として販売されているポリカーボネート75重量%を、SK ChemicalsからSkygreen S2008の名称で販売されているグリコール改質型ポリエチレンテレフタレートPETGと共に、触媒量を様々に変えてブレンドした。触媒奪活剤として50ppmの量でリン酸を用いた。全ての実施例で、ブレンドは130℃という単一のガラス転移温度を有する。
これらの実施例では、General Electric社からLexan(登録商標)ポリカーボネート樹脂105として販売されているポリカーボネート75重量%を、SK ChemicalsからSkygreen S2008の名称で販売されているグリコール改質型ポリエチレンテレフタレートPETGと共に、触媒量を様々に変えてブレンドした。触媒奪活剤として50ppmの量でリン酸を用いた。全ての実施例で、ブレンドは130℃という単一のガラス転移温度を有する。
実施例25、27及び28では、WP92mm同方向回転式二軸押出機を、触媒奪活剤の下流供給(バレル8で加える)を可能にする図2に示すようなスクリュー設計で用いた。比較実施例28では、同じ同方向回転式二軸押出機を、触媒奪活剤の下流供給を可能にしない図1に示すような異なるスクリュー設計で用いた。さらに、比較実施例10は、奪活剤を2回目のパスで加える二段階法を必要とする。1回目のパスで奪活剤を加える(本発明のような下流供給に対して上流供給)と、曇りのある又は不透明な最終生成物が得られる。各実施例の組成物から成形されたサンプルを試験した結果を表2に示す。
実施例29〜34
ブレンド手法及びPC/PETGブレンド用触媒の堅牢性を検査するために、Eastman chemical companyから購入したもう一つのPETG供給源を本発明に含めた。このPETGグレードは、残留の触媒及び添加剤について上述のPETG(SK Chemicals)とは異なる。SKグレードPETGについて記載したものと同じ二段手順を用いてブレンドを製造した。様々な触媒を用いてEastman PETGから得られたブレンドの特性を表3に示す。
ブレンド手法及びPC/PETGブレンド用触媒の堅牢性を検査するために、Eastman chemical companyから購入したもう一つのPETG供給源を本発明に含めた。このPETGグレードは、残留の触媒及び添加剤について上述のPETG(SK Chemicals)とは異なる。SKグレードPETGについて記載したものと同じ二段手順を用いてブレンドを製造した。様々な触媒を用いてEastman PETGから得られたブレンドの特性を表3に示す。
表3の結果は、PC/PETGブレンド形成における典型的なエステル交換触媒の相溶化効果が、用いられるPETGグレードの種類に大きく依存することを示唆している。ジブチルスズオキシド及びステアリン酸ナトリウムは、Eastman PETGをPCとブレンドするためにはSKグレードの場合と同様に少量で十分であるが、ステアリン酸マグネシウム、酢酸マグネシウム及びカルシウムは、PCをEastman PETGとブレンドするためにはSKグレードと比較して多量に必要とされる。
実施例35〜40
PC/PETGブレンド形成に一段押出法を用いた。異なるポリエステル(PETG)供給源での触媒の堅牢性を検査するためにEastmanグレード及びSKグレードを用いた結果を表4に報告する。PC、PETG及び触媒を押出機の上流で加えて、得られた光学的に透明なPC/PETGブレンドを、下流でH3PO4を加えることにより奪活した。
PC/PETGブレンド形成に一段押出法を用いた。異なるポリエステル(PETG)供給源での触媒の堅牢性を検査するためにEastmanグレード及びSKグレードを用いた結果を表4に報告する。PC、PETG及び触媒を押出機の上流で加えて、得られた光学的に透明なPC/PETGブレンドを、下流でH3PO4を加えることにより奪活した。
表4のデータは、透明で光を通すPC/PETGブレンドの形成に、一段法が二段押出と同程度に実効的であることを示唆する。
%透過率及び%ヘイズのような視覚的特性、並びに加熱撓み温度(HDT)、曲げ強さや曲げ弾性率、及び引張り強さのような機械的特性を測定した。これらの特性を表5に報告する。引張り特性及び曲げ特性は、万能材料試験機(UTM)を用いて測定した。
本発明で報告した異なる触媒を用いたブレンドは、類似した機械的特性を有する。視覚的特性は、用いられる触媒の種類及び量が異なれば異なる。表5に報告した触媒を含む全てのブレンドは75%を超える透明度を示す。ジブチルスズオキシド及び酢酸カルシウム触媒を用いて得られたブレンドは、85%を超える透明度を示す。曲げ特性、引張り特性及びHDTのような機械的特性も表5に報告されている。これら全ての触媒を含むブレンドについて曲げ弾性率は等価である。ステアリン酸ナトリウム、ジブチルスズオキシド、ステアリン酸亜鉛触媒を含むブレンドは、脆性のブレンドを生成する。酢酸カルシウム、酢酸亜鉛及び酢酸マグネシウムは延性のブレンドを生成する。これらのブレンドのHDTの値はまた、100℃に近い。酢酸カルシウムを含むPC/PETGブレンドは、−10℃及び−20℃でも延性である。
典型的な実施形態として本発明を図示して説明したが、本発明の要旨から如何なる意味でも逸脱することなく様々な改変及び置換を施すことができるので、本発明は示した細部に限定されていないものとする。従って、特許請求の範囲は本発明の要旨に含まれるような全ての改変及び変形を網羅するものと理解されたい。
Claims (44)
- 透明ポリエステル/ポリカーボネート組成物の製造方法であって、
第一の位置で、ポリカーボネート樹脂とポリエステル樹脂を有効量の触媒の存在下約225℃〜約350℃の温度で溶融状態で共に反応させる段階、
第一の位置よりも下流の位置で、溶融混合物に有効量の酸性安定剤を添加する段階、及び
安定剤と溶融流を混練して単一のガラス転移温度を有する共重合体ブレンドを得る段階
を含んでなる方法。 - 前記触媒が、芳香族ジカルボン酸のアルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩、脂肪族ジカルボン酸のアルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩、ルイス酸、金属酸化物、これらの配位錯体、並びにこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1記載の方法。
- 前記ポリエステルが、芳香族ジカルボン酸エステル又は芳香族ジカルボン酸を脂肪族ジオールと反応させることからなる群から独立に選択される、請求項1記載の方法。
- 前記ポリカーボネートが芳香族ポリカーボネートである、請求項1記載の方法。
- 前記透明ポリエステル/ポリカーボネート組成物が、ポリエステル約10重量%〜約90重量%とポリカーボネート約90重量%〜約10重量%である、請求項1記載の方法。
- 前記酸性安定剤が、リンオキソ酸、酸性有機ホスフェート、酸性有機ホスファイト、ジホスファイト、リン酸エステル、リン酸塩又はこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1記載の方法。
- 前記安定剤が、組成物の全重量を基準として約0重量%〜約5重量%の量で存在する、請求項1記載の方法。
- 当該方法が二段階法であって、請求項1記載の反応段階で反応生成物を生成し、得られた反応生成物を固化してシングルパスを完了し、得られた固化生成物を次いで2回目のパスで処理して溶融状態にしてから請求項1記載の添加段階に付す、請求項1記載の方法。
- 透明ポリエステル/芳香族ポリカーボネート組成物の製造方法であって、
第一の位置で、ポリカーボネート樹脂とポリエステル樹脂を有効量の触媒の存在下約225℃〜約350℃の温度で溶融状態で共に反応させる段階、
第一の位置よりも下流の位置で溶融混合物に有効量の酸性安定剤を添加する段階、及び
安定剤と溶融流を混練して単一のガラス転移温度を有する共重合体ブレンドを得る段階
を含んでなる方法。 - 前記触媒が、芳香族ジカルボン酸のアルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩、脂肪族ジカルボン酸のアルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩、ルイス酸、金属酸化物、これらの配位錯体、並びにこれらの混合物からなる群から選択される、請求項9記載の方法。
- 前記触媒が約300ppm未満の量で存在する、請求項9記載の方法。
- 前記ポリエステルが、ポリ(エチレンテレフタレート)、ポリ(1,4−ブチレンテレフタレート)、シクロヘキサンジメタノール−テレフタル酸−エチレングリコール、ポリ(シクロヘキサンジメタノールテレフタレート)又はポリ(アルキレンナフタレート)である、請求項9記載の方法。
- 当該方法が二段階法であって、請求項9記載の反応段階で反応生成物を生成し、得られた反応生成物を固化してシングルパスを完了し、得られた固化生成物を次いで2回目のパスで処理して溶融状態にしてから請求項9記載の添加段階に付す、請求項9記載の方法。
- 前記透明ポリエステル/ポリカーボネート組成物が、ポリエステル約10重量%〜約90重量%とポリカーボネート90重量%〜10重量%である、請求項9記載の方法。
- 前記酸性安定剤が、リンオキソ酸、酸性有機ホスフェート、酸性有機ホスファイト、ジホスファイト、リン酸エステル、リン酸塩、アリールホスホン酸、アリール酸リン酸金属塩、酸性ホスファイト金属塩又はこれらの混合物からなる群から選択される、請求項9記載の方法。
- 前記触媒が、組成物の全重量を基準として約5ppm〜約2000ppm重量%の量で存在する、請求項9記載の方法。
- 前記酸安定剤が、組成物の全重量を基準として約0重量%〜約2重量%の量で存在する、請求項9記載の方法。
- 請求項9記載の組成物を含んでなる物品。
- 透明ポリエステル/芳香族ポリカーボネート組成物の製造方法であって、
第一の位置で、ポリカーボネート樹脂とポリエステル樹脂を有効量の触媒の存在下約225℃〜約350℃の温度で溶融状態で共に溶融混合する段階、
第一の位置よりも下流の位置で、有効量の酸性安定剤を添加する段階、及び
安定剤と溶融流を混練して単一のガラス転移温度を有する共重合体ブレンドを得る段階
を含んでなる方法。 - 前記ポリエステルが、ポリ(エチレンテレフタレート)、ポリ(1,4−ブチレンテレフタレート)、シクロヘキサンジメタノール−テレフタル酸−エチレングリコール、ポリ(シクロヘキサンジメタノールテレフタレート)又はポリ(アルキレンナフタレート)である、請求項20記載の方法。
- 前記ポリエステルがポリ(エチレン−コ−シクロヘキシレンジメチレン)テレフタレートである、請求項20記載の方法。
- R1が誘導されるジヒドロキシ芳香族化合物がビスフェノールAである、請求項25記載の方法。
- 前記触媒が、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、酢酸ナトリウム、酢酸カルシウム、酢酸亜鉛、酢酸マグネシウム、酢酸マンガン、酢酸ランタン、ランタンアセチルアセトナト、安息香酸ナトリウム、テトラフェニルホウ酸ナトリウム、ジブチルスズオキシド、三酸化アンチモン、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム、PBTイオノマー、チタンイソプロポキシド及び硫酸水素テトラアンモニウム、並びにこれらの混合物からなる群から選択される、請求項20記載の方法。
- 前記触媒が約50ppm〜2000ppm未満の量で存在する、請求項20記載の方法。
- 前記触媒が約50ppm〜1000ppm未満の量で存在する、請求項20記載の方法。
- 前記触媒が約50ppm〜300ppm未満の量で存在する、請求項20記載の方法。
- 前記透明ポリエステル/ポリカーボネート組成物が、ポリエステル約10重量%〜90重量%とポリカーボネート90重量%〜10重量%である、請求項20記載の方法。
- 前記透明ポリエステル/ポリカーボネート組成物が、ポリエステル約25重量%〜75重量%とポリカーボネート75重量%〜25重量%である、請求項20記載の方法。
- 前記透明ポリエステル/ポリカーボネート組成物が、ポリエステル約25重量%とポリカーボネート75重量%である、請求項20記載の方法。
- 前記酸性安定剤が、リンオキソ酸、酸性有機ホスフェート、酸性有機ホスファイト、ジホスファイト、リン酸エステル、リン酸塩、アリールホスホン酸、アリール酸リン酸金属塩又はこれらの混合物からなるリン化合物からなる群から選択される、請求項20記載の方法。
- 前記酸性安定剤がリン酸である、請求項20記載の方法。
- 前記安定剤が組成物の全重量を基準として約0重量%〜約2重量%の量で存在する、請求項20記載の方法。
- 前記安定剤が有効量で存在する、請求項20記載の方法。
- 当該方法が二段階法であって、請求項20記載の反応段階で反応生成物を生成し、得られた反応生成物を固化してシングルパスを完了し、得られた固化生成物を次いで2回目のパスで処理して溶融状態にしてから請求項20記載の添加段階に付す、請求項20記載の方法。
- 触媒の量が約20ppm〜約50ppmであり、ポリエステル/芳香族ポリカーボネート組成物が延性である、請求項20記載の方法。
- 触媒の量が約100ppmよりも多く、ポリエステル/芳香族ポリカーボネート組成物が脆性である、請求項20記載の方法。
- 前記触媒が、ステアリン酸ナトリウム、酢酸カルシウム、酢酸亜鉛、酢酸マグネシウム及びこれらの混合物からなる群から独立に選択される、請求項37記載の方法。
- 前記触媒がステアリン酸ナトリウム、ジブチルスズオキシド、ステアリン酸亜鉛及びこれらの混合物である、請求項38記載の方法。
- 黄色度が約20未満である請求項30記載のポリエステル/芳香族ポリカーボネート組成物。
- 約250nm〜約300nm域の光の約70%超を透過させる請求項30記載のポリエステル/芳香族ポリカーボネート組成物。
- ヘイズが約30未満である請求項30記載のポリエステル/芳香族ポリカーボネート組成物。
- 請求項30記載の組成物を含んでなる物品。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US40674702P | 2002-08-30 | 2002-08-30 | |
US10/625,355 US20040127653A1 (en) | 2002-08-30 | 2003-07-23 | Polycarbonate/polyester copolymer blends and process for making thereof |
PCT/US2003/024355 WO2004020523A1 (en) | 2002-08-30 | 2003-08-04 | Polycarbonate/polyester copolymer blends and process for making thereof |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006514703A true JP2006514703A (ja) | 2006-05-11 |
JP2006514703A5 JP2006514703A5 (ja) | 2006-09-21 |
Family
ID=31981432
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004532855A Withdrawn JP2006514703A (ja) | 2002-08-30 | 2003-08-04 | ポリカーボネート/ポリエステル共重合体ブレンド並びにその製法 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20040127653A1 (ja) |
EP (1) | EP1543075A1 (ja) |
JP (1) | JP2006514703A (ja) |
AU (1) | AU2003258040A1 (ja) |
WO (1) | WO2004020523A1 (ja) |
Families Citing this family (32)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7303810B2 (en) | 2001-03-05 | 2007-12-04 | 3Form, Inc. | Fire-resistant architectural resin materials |
US7008700B1 (en) | 2001-03-05 | 2006-03-07 | 3-Form | Architectural laminate panel with embedded compressible objects and methods for making the same |
US7691470B2 (en) * | 2001-03-05 | 2010-04-06 | 3Form | Laminate structure with polycarbonate sheets |
US20050137360A1 (en) | 2003-12-19 | 2005-06-23 | General Electric Company | Clear polycarbonate polyester blend |
US7358322B2 (en) * | 2004-03-09 | 2008-04-15 | Eastman Chemical Company | High IV melt phase polyester polymer catalyzed with antimony containing compounds |
US20060046017A1 (en) | 2004-09-01 | 2006-03-02 | 3Form | Architectural glass panels with embedded objects and methods for making the same |
US20060047102A1 (en) | 2004-09-02 | 2006-03-02 | Stephen Weinhold | Spheroidal polyester polymer particles |
US7326764B2 (en) * | 2005-05-20 | 2008-02-05 | General Electric Company | Transparent compositions, methods for the preparation thereof, and articles derived therefrom |
US7323536B2 (en) * | 2005-05-20 | 2008-01-29 | General Electric Company | Transparent compositions, methods for the preparation thereof, and articles derived therefrom |
US7273917B2 (en) * | 2005-05-20 | 2007-09-25 | General Electric Company | Transparent compositions, methods for the preparation thereof, and articles derived therefrom |
US7323535B2 (en) * | 2005-05-20 | 2008-01-29 | General Electric Company | Transparent compositions, methods for the preparation thereof, and articles derived therefrom |
US20070173619A1 (en) | 2005-05-23 | 2007-07-26 | Yu Claire Q | Low gloss thermoplastic articles |
US8084550B2 (en) * | 2005-05-23 | 2011-12-27 | Sabic Innovative Plastics Ip B.V. | Low gloss thermoplastic composition |
US8557950B2 (en) | 2005-06-16 | 2013-10-15 | Grupo Petrotemex, S.A. De C.V. | High intrinsic viscosity melt phase polyester polymers with acceptable acetaldehyde generation rates |
US8431202B2 (en) | 2005-09-16 | 2013-04-30 | Grupo Petrotemex, S.A. De C.V. | Aluminum/alkaline or alkali/titanium containing polyesters having improved reheat, color and clarity |
US7932345B2 (en) * | 2005-09-16 | 2011-04-26 | Grupo Petrotemex, S.A. De C.V. | Aluminum containing polyester polymers having low acetaldehyde generation rates |
US9267007B2 (en) | 2005-09-16 | 2016-02-23 | Grupo Petrotemex, S.A. De C.V. | Method for addition of additives into a polymer melt |
US7655746B2 (en) | 2005-09-16 | 2010-02-02 | Eastman Chemical Company | Phosphorus containing compounds for reducing acetaldehyde in polyesters polymers |
US7838596B2 (en) | 2005-09-16 | 2010-11-23 | Eastman Chemical Company | Late addition to effect compositional modifications in condensation polymers |
US20070282040A1 (en) * | 2006-06-05 | 2007-12-06 | Rina Ai | Polyester, polycarbonate and polyamide blends and articles having enhanced balance of glow wire ignition temperature, comparative tracking index, and flame retardant properties |
US20080103235A1 (en) * | 2006-11-01 | 2008-05-01 | Wesley Raymond Hale | Clear blends of bisphenol a polycarbonate and copolyesters |
US7655737B2 (en) * | 2006-11-16 | 2010-02-02 | Sabic Innovative Plastics Ip B.V. | Polycarbonate-polyester blends, methods of manufacture, and methods of use |
US8901272B2 (en) * | 2007-02-02 | 2014-12-02 | Grupo Petrotemex, S.A. De C.V. | Polyester polymers with low acetaldehyde generation rates and high vinyl ends concentration |
CN103342030B (zh) * | 2007-05-08 | 2016-08-17 | 亨特道格拉斯工业瑞士有限责任公司 | 施加纹理的多元颜色系统 |
WO2009002778A1 (en) * | 2007-06-27 | 2008-12-31 | Arkema Inc. | Additives to improve high temperature performance of polyesters |
ATE516940T1 (de) * | 2008-03-12 | 2011-08-15 | Novartis Ag | Gussformverfahren und gussform für kontaktlinsen |
DE102008016260A1 (de) * | 2008-03-29 | 2009-10-01 | Bayer Materialscience Ag | Schlagzähmodifizierte Polyalkylenterephthalat/Polycarbonat-Zusammensetzungen |
US8691915B2 (en) | 2012-04-23 | 2014-04-08 | Sabic Innovative Plastics Ip B.V. | Copolymers and polymer blends having improved refractive indices |
USD691289S1 (en) | 2012-09-05 | 2013-10-08 | 3Form, Inc. | Panel with cut and aligned thatch interlayer |
EP3725819B1 (de) * | 2019-04-18 | 2021-10-13 | Covestro Deutschland AG | Verfahren zur herstellung einer polycarbonat-formmasse |
CN112457649B (zh) * | 2020-11-25 | 2022-11-15 | 广州视源电子科技股份有限公司 | 一种pc/pbat透明复合材料及其制备方法 |
CN113637309B (zh) * | 2021-08-17 | 2022-08-19 | 金发科技股份有限公司 | 一种高热稳定的阻燃聚碳酸酯合金组合物及其制备方法和应用 |
Family Cites Families (26)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2465319A (en) * | 1941-07-29 | 1949-03-22 | Du Pont | Polymeric linear terephthalic esters |
US3153008A (en) * | 1955-07-05 | 1964-10-13 | Gen Electric | Aromatic carbonate resins and preparation thereof |
BE570531A (ja) * | 1957-08-22 | |||
US3038365A (en) * | 1958-05-16 | 1962-06-12 | Richard H Peterson | Electronic organ |
US2999835A (en) * | 1959-01-02 | 1961-09-12 | Gen Electric | Resinous mixture comprising organo-polysiloxane and polymer of a carbonate of a dihydric phenol, and products containing same |
GB1045533A (en) * | 1963-02-21 | 1966-10-12 | Gen Electric | Flame-resistant polycarbonate compositions |
US3635895A (en) * | 1965-09-01 | 1972-01-18 | Gen Electric | Process for preparing thermoplastic polycarbonates |
US4131575A (en) * | 1975-02-22 | 1978-12-26 | Bayer Aktiengesellschaft | Thermoplastic polycarbonate molding materials with improved mold release |
US4001184A (en) * | 1975-03-31 | 1977-01-04 | General Electric Company | Process for preparing a branched polycarbonate |
US4125572A (en) * | 1976-12-14 | 1978-11-14 | General Electric Company | Thermoplastic molding composition |
US4188314A (en) * | 1976-12-14 | 1980-02-12 | General Electric Company | Shaped article obtained from a carbonate-polyester composition |
US4391954A (en) * | 1976-12-14 | 1983-07-05 | General Electric Company | Thermoplastic molding composition |
US4123436A (en) * | 1976-12-16 | 1978-10-31 | General Electric Company | Polycarbonate composition plasticized with esters |
US4506442A (en) * | 1982-09-29 | 1985-03-26 | Lenkeit Industries, Inc. | Method and apparatus for stacking a plurality of laminate layers to form a composite board |
US4786692A (en) * | 1982-12-20 | 1988-11-22 | General Electric Company | High strength, reduced heat distortion temperature thermoplastic composition |
US4487896A (en) * | 1983-09-02 | 1984-12-11 | General Electric Company | Copolyester-carbonate compositions exhibiting improved processability |
US5055531A (en) * | 1986-12-30 | 1991-10-08 | General Electric Company | Process for the preparation of polyester/polycarbonate copolymers |
US4897453A (en) * | 1988-07-29 | 1990-01-30 | Eastman Kodak Company | Compatible blends of polyester-ethers and polycarbonates |
JPH05502470A (ja) * | 1989-12-28 | 1993-04-28 | イーストマン コダック カンパニー | 透明性及び衝撃強さを改良したポリエステル/ポリカーボネートブレンド |
US5207967A (en) * | 1992-03-02 | 1993-05-04 | Eastman Kodak Company | Multicomponent polyester/polycarbonate blends with improved impact strength and processability |
CA2103420A1 (en) * | 1992-12-22 | 1994-06-23 | Eileen B. Walsh | Stabilization of low molecular weight polybutylene terephthalate/polyester blends with phosphorus compounds |
US5441997A (en) * | 1992-12-22 | 1995-08-15 | General Electric Company | High density polyester-polycarbonate molding composition |
US5354791A (en) * | 1993-10-19 | 1994-10-11 | General Electric Company | Epoxy-functional polyester, polycarbonate with metal phosphate |
EP0736558A3 (en) * | 1995-04-08 | 1998-01-07 | General Electric Company | A polyester polycarbonate composition which is transparent and has outstanding thermal stability |
EP0774491A3 (en) * | 1995-11-20 | 1997-12-03 | General Electric Company | Films, sheets and molded products made of a polyester/polycarbonate composition |
JPH1087969A (ja) * | 1996-09-11 | 1998-04-07 | Nippon G Ii Plast Kk | 透明なポリエステル/ポリカーボネート組成物の製造方法 |
-
2003
- 2003-07-23 US US10/625,355 patent/US20040127653A1/en not_active Abandoned
- 2003-08-04 WO PCT/US2003/024355 patent/WO2004020523A1/en not_active Application Discontinuation
- 2003-08-04 JP JP2004532855A patent/JP2006514703A/ja not_active Withdrawn
- 2003-08-04 AU AU2003258040A patent/AU2003258040A1/en not_active Abandoned
- 2003-08-04 EP EP03791636A patent/EP1543075A1/en not_active Withdrawn
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP1543075A1 (en) | 2005-06-22 |
WO2004020523A1 (en) | 2004-03-11 |
US20040127653A1 (en) | 2004-07-01 |
AU2003258040A1 (en) | 2004-03-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2006514703A (ja) | ポリカーボネート/ポリエステル共重合体ブレンド並びにその製法 | |
US7256228B2 (en) | Stabilized polycarbonate polyester composition | |
US6635698B2 (en) | Flame retardant polycarbonate polyester composition | |
JP3122721B2 (ja) | ポリカーボネート組成物およびその製造方法 | |
EP0656396B1 (en) | Hydrolytically stable polyester compositions | |
EP0683208A2 (en) | Transparent polycarbonate polyester blends | |
US20060205894A1 (en) | High flow misible polycarbonate polyester composition | |
EP0460206A1 (en) | Polyestercarbonate composition | |
JP2012041548A (ja) | 芳香族ポリカーボネート、その組成物および用途 | |
EP2336246A1 (de) | Copolycarbonat-Zusammensetzungen mit verbesserten thermischen Eigenschaften auf Basis von Blends | |
EP2029667A1 (en) | Hydrolysis stabilizer for thermoplastic molding compositions | |
JP5103720B2 (ja) | 樹脂組成物 | |
JP2005220343A (ja) | 透明ポリカーボネート−ポリエステルブレンド | |
JPH07103304B2 (ja) | 難燃性ポリカーボネート−ポリエステル組成物の安定化 | |
US20080103235A1 (en) | Clear blends of bisphenol a polycarbonate and copolyesters | |
US5491179A (en) | Thermally stable, gamma radiation-resistant blend of polycarbonate with polyester | |
JP2011099110A (ja) | 熱可塑性樹脂組成物の製造方法 | |
EP0774491A2 (en) | Films, sheets and molded products made of a polyester/polycarbonate composition | |
EP1451252B1 (en) | Stabilized resin compositions | |
KR20030011351A (ko) | 전체 방향족 폴리에스테르와 방향족 폴리카보네이트의용융 생성물 및 그 제조 방법 | |
US5376736A (en) | Transparent polycarbonate PET blends | |
AU734417B2 (en) | Method for preparing brominated polycarbonates, and process obtained thereby | |
JP4683734B2 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物からなる成形品 | |
EP0653462A2 (en) | Transparent polycarbonate PBT blends | |
JP4330746B2 (ja) | 芳香族ポリカーボネート樹脂組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060803 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060803 |
|
RD12 | Notification of acceptance of power of sub attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7432 Effective date: 20080902 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20090306 |