JP2005220343A - 透明ポリカーボネート−ポリエステルブレンド - Google Patents

透明ポリカーボネート−ポリエステルブレンド Download PDF

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Abstract

【課題】 良好な機械的及び熱的特性に加えて、バランスのとれた透明性、加工性、耐溶剤性及び環境応力亀裂抵抗を有するポリカーボネート−ポリエステルブレンド。
【課題を解決するための手段】
透明熱可塑性樹脂組成物は、置換又は非置換ポリカーボネートと置換又は非置換ポリエステルから誘導された構造単位を含み、ポリエステルはテレフタル酸及び1,4−シクロヘキサンジメタノールとエチレングリコールの混合物から誘導された構造単位を含み、エチレングリコールが1,4−シクロヘキサンジメタノールとエチレングリコールの合計モル数に基づいて約60モル%を超える。さらに、本組成物は良好な環境応力亀裂抵抗、流動性及び熱的性質を有する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、光学的に透明な熱可塑性樹脂組成物、該組成物の合成方法及び該組成物から形成した物品に関する。
ポリカーボネートは、透明性、高靱性、そして場合によっては良好な耐熱性を必要とする部品に有用なエンジニアリングプラスチックである。しかし、ポリカーボネートにはいくつかの重大な欠点もあり、具体的には耐薬品性及び応力亀裂抵抗に乏しく、γ線による滅菌処理に弱く、加工性に劣る。ポリエステルとポリカーボネートとのブレンドがもたらす熱可塑性樹脂組成物は、各樹脂いずれか単独の組成物より優れた特性を有する。さらに、このようなブレンドは大抵の場合ポリカーボネート単独より経済性に優れる。
ポリカーボネート(PC)及びポリエステルの透明なブレンドは、靱性や耐薬品性など魅力的な特性を有する。PCとポリエステルとが混和性であれば、ブレンドに必要な透明性が得られるが、これは(セミ)脂肪族ポリエステル、例えばポリ(シクロヘキサンジメタノールシクロヘキサンジカルボキシレート)(PCCD)又はグリコール化コポリエステル、例えばポリエチレングリコールシクロヘキサンジメタノールテレフタレート(PETG)に限られる。国際公開第02/38675号には、PC、PCCD及び耐衝撃性改良剤を含有する熱可塑性樹脂組成物が開示されている。
米国特許第4188314号、同第4125572号、同第4391954号、同第4786692号、同第4897453号及び同第5478896号は、芳香族ポリカーボネートとポリシクロヘキサンジメタノールフタレートとのブレンドに関する。米国特許第4125572号は、ポリカーボネート、ポリブチレンテレフタレート(PBT)及び脂肪族/脂環式イソ/テレフタレート樹脂のブレンドに関する。米国特許第6281299号に、ビスフェノールAを重合してポリカーボネートとした後ポリエステルを反応器に供給する、透明なポリエステル/ポリカーボネート組成物の製造方法が開示されている。
米国特許第5194523号及び同第5207967号に、ポリエステル(ポリシクロヘキサンジメタノールテレフタレート、PCT)をビスフェノール−Aポリカーボネートとブレンドして低温衝撃強さ及び加工性に優れたブレンドを得ることが記載されている。米国特許第4786692号に、ポリカーボネートと、エチレングリコール含量が20〜80%であるPETGとの透明な熱可塑性成形組成物が記載されている。しかし、この特許では、エチレングリコール含量が高く、少なくとも50%を超えると、上記レンドが半透明又は不透明になる。米国特許第5194523号には、ポリカーボネートとエチレングリコールの量が15〜30%であるPETGとの透明なブレンドが記載されている。これらのブレンドは、ポリエステル中に存在する残留触媒を用いて合成している。米国特許第4506442号に、ポリカーボネート−ポリエステルブレンドと、PCとポリエステルとの溶融反応を長時間(混合時間60分まで)行って上記ブレンドを製造する無触媒法とが開示されている。
ポリカーボネートと外部触媒を添加せずに製造したエチレングリコール含量が67%以下のPETGとのブレンドは、不安定であると報告されている。ポリカーボネートとエチレングリコール含量が60%を超えるPETGとのブレンドは、不透明な、非相溶性なブレンドとなることが認められている。
国際公開第02/38675号パンフレット 米国特許第4188314号明細書 米国特許第4125572号明細書 米国特許第4391954号明細書 米国特許第4786692号明細書 米国特許第4897453号明細書 米国特許第5478896号明細書 米国特許第6281299号明細書 米国特許第5194523号明細書 米国特許第5207967号明細書 米国特許第4506442号明細書
良好な機械的及び熱的特性に加えて、バランスのとれた透明性、加工性、耐溶剤性及び環境応力亀裂抵抗を有するポリカーボネート−ポリエステルブレンドが依然として求められている。
本発明者らは、置換又は非置換ポリカーボネート及び置換又は非置換ポリエステルから誘導された構造単位を含み、前記ポリエステルがテレフタル酸及び1,4−シクロヘキサンジメタノールとエチレングリコールの混合物から誘導された構造単位を含み、前記エチレングリコールが1,4−シクロヘキサンジメタノールとエチレングリコールの合計モル数に基づいて約60モル%を超える、光学的に透明な熱可塑性樹脂組成物は、すぐれた流動性、耐熱性及び耐環境性を併せ持つという予想外の知見を得た。本発明の光学的に透明な熱可塑性樹脂組成物の合成方法並びにこの組成物から誘導した物品も提供される。
本発明の種々の他の特徴、観点及び利点は、以下の説明、実施例及び添付の特許請求の範囲を参照することで一層明らかになるであろう。
本発明の上記及び他の特徴、観点及び利点は、以下の詳細な説明を添付の図面を参照しながら読むことで一層よく理解できるはずである。なお図面中の同じ符号は同じ部品を示す。
本発明を一層よく理解できるように、以下に本発明の好適な実施形態および本発明の範囲に含まれる実施例を詳しく説明する。本明細書及び添付の特許請求の範囲において、多数の用語に言及するが、これらの用語は以下の意味をもつと定義される。
単数表現は、文脈上明らかにそうでない場合以外は、複数も含む。
「適宜」は、後述する事象や状況が起こっても起こらなくてもよいことを意味し、関連する説明は事象が起こった場合と事象が起こらなかった場合両方を包含する。
ここで用いる用語「ポリカーボネート」は、1以上のジヒドロキシ芳香族化合物から誘導された構造単位を組み込んだポリカーボネートを示し、コポリカーボネート及びポリエステルを包含する。
本発明のブレンドの1成分は芳香族ポリカーボネートである。本発明に用いるのに適当な芳香族ポリカーボネート樹脂、ポリカーボネート樹脂の製造方法及びポリカーボネート樹脂の熱可塑性成形コンパウンドへの使用は当業界で周知である。概略については、ここに先行技術として援用する米国特許第3169121号、同第4487896号及び同第5411999号を参照。
本発明に有用なポリカーボネートは、次式Iの繰返し単位を有する。
Figure 2005220343
式中、Rは式HO−D−OHのジヒドロキシ芳香族化合物から誘導された二価芳香族基であり、Dは次式IIの構造を有する。
Figure 2005220343
式中、Aは芳香族基を示し、限定されないが、フェニレン、ビフェニレン、ナフチレンなどがある。Eは、1実施形態では、アルキレン又はアルキリデン基を示し、限定されないが、メチレン、エチレン、エチリデン、プロピレン、プロピリデン、イソプロピリデン、ブチレン、ブチリデン、イソブチリデン、アミレン、アミリデン、イソアミリデンなどがある。Eがアルキレン又はアルキリデン基である別の実施形態では、Eが2以上のアルキレン又はアルキリデン基をアルキレン又はアルキリデンとは異なる部分で連結したものであってもよく、そのような連結部分は、限定されないが、芳香族結合、三級窒素結合、エーテル結合、カルボニル結合、ケイ素含有結合、シラン、シロキシ、含イオウ結合(限定されないが、スルフィド、スルホキシド、スルホンなど)、リン含有結合(限定されないが、ホスフィニル、ホスホニルなど)がある。別の実施形態では、Eは脂環式基、例えば、限定されないが、シクロペンチリデン、シクロヘキシリデン、3,3,5−トリメチルシクロヘキシリデン、メチルシクロヘキシリデン、2−[2.2.1]−ビシクロへプチリデン、ネオペンチリデン、シクロペンタデシリデン、シクロドデシリデン、アダマンチリデンなど、含イオウ結合、例えば、限定されないが、スルフィド、スルホキシド、スルホン、リン含有結合、例えば、限定されないが、ホスフィニル、ホスホニル、エーテル結合、カルボニル基、三級窒素基、又はケイ素含有結合、例えば、限定されないが、シランもしくはシロキシであってもよい。
は各々独立に一価炭化水素基を含み、例えば、限定されないが、アルケニル、アリル、アルキル、アリール、アラルキル、アルカリール又はシクロアルキルがある。種々の実施形態において、Rの一価炭化水素基は、例えばジクロロアルキリデン、特にgem−ジクロロアルキリデンのように、ハロゲン置換、特にフッ素もしくは塩素置換されていてもよい。
は各々独立に無機原子、例えば、限定されないが、ハロゲン(フッ素、臭素、塩素、ヨウ素)、2個以上の無機原子を含有する無機基、例えば、限定されないが、ニトロ基、有機基、例えば、限定されないが、一価炭化水素基、例えば、限定されないが、アルケニル、アリル、アルキル、アリール、アラルキル、アルカリールもしくはシクロアルキル、又はオキシ基、例えば、限定されないがOR(式中、Rは一価炭化水素基、例えば、限定されないが、アルキル、アリール、アラルキル、アルカリールもしくはシクロアルキル)であってもよい。Yがポリマーを製造する反応物質及び反応条件に対して不活性であるか、それらにより影響されないことが必要なだけである。特定の実施形態では、Yはハロ基又はC−Cアルキル基を含む。
添字mは0から置換に供しうるA上の置換可能な水素原子の数までの整数を示し、添字pは0から置換に供しうるE上の置換可能な水素原子の数までの整数を示し、添字tは1以上の整数を示し、添字sは0又は1に等しい整数を示し、添字uは0を含む整数を示す。
Dが式IIで表されるジヒドロキシ置換芳香族炭化水素において、Y置換基が2以上存在する場合、それは同じでも異なってもよい。同じことがR置換基についても言える。式IIにおいてsが0であり、uが0でない場合、芳香族環が共有結合により直接接合され、アルキリデン基や他の橋架け基が介在しない。芳香族核残基A上のヒドロキシル基及びYの位置は、オルト、メタ又はパラ位置で変えることができ、そして炭化水素残基の2以上の環炭素原子がY及びヒドロキシル基で置換されている場合、それらの原子団はビシナル(vic)、不斉又は対称関係をとり得る。ある特定の実施形態において、パラメータt、s及びuの値が各々1であり、両A基が非置換フェニレン基であり、Eがアルキリデン基、例えばイソプロピリデンである。ある特定の実施形態においては、両A基がp−フェニレンであるが、両A基がo−もしくはm−フェニレンであっても、片方がo−もしくはm−フェニレンで、他方がp−フェニレンであってもよい。
ジヒドロキシ置換芳香族炭化水素のある実施形態では、Eは不飽和アルキリデン基であってもよい。このタイプの適当なジヒドロキシ置換芳香族炭化水素には、次式IIIのものがある。
Figure 2005220343
式中、Rは各々独立に水素、塩素、臭素又はC−C30一価炭化水素又は炭化水素オキシ基であり、各Zは水素、塩素又は臭素である。但し、少なくとも1つのZは塩素又は臭素である。
適当なジヒドロキシ置換芳香族炭化水素には、次式IVのものもある。
Figure 2005220343
式中、Rは前記定義の通り、R及びRは各々独立に水素又はC−C30炭化水素基である。
本発明の実施形態では、使用できるジヒドロキシ置換芳香族炭化水素としては、米国特許第2991273号、同第2999835号、同第3028365号、同第3148172号、同第3153008号、同第3271367号、同第3271368号及び同第4217438号に化合物名又は一般式又は特定式で記載されているものがある。本発明の他の実施形態において、ジヒドロキシ置換芳香族炭化水素としては、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホキシド、1,4−ジヒドロキシベンゼン、4,4’−オキシジフェノール、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン、4,4’−(3,3,5−トリメチルシクロヘキシリデン)ジフェノール、4,4’−ビス(3,5−ジメチル)ジフェノール、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)シクロヘキサン、4,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘプタン、2,4’−ジヒドロキシジフェニルメタン、ビス(2−ヒドロキシフェニル)メタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、ビス(4−ヒドロキシ−5−ニトロフェニル)メタン、ビス(4−ヒドロキシ−2,6−ジメチル−3−メトキシフェニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−2−クロロフェニル)エタン、2,2−ビス(3−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−エチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−イソプロピルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プロパン、3,5,3’,5’−テトラクロロ−4,4’−ジヒドロキシフェニル)プロパン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキシルメタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルプロパン、2,4’−ジヒドロキシフェニルスルホン、ジヒドロキシナフタレン、2,6−ジヒドロキシナフタレン、ヒドロキノン、レゾルシノール、Cアルキル置換レゾルシノール、メチルレゾルシノール、カテコール、1,4−ジヒドロキシ−3−メチルベンゼン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−2−メチルブタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、4,4’−ジヒドロキシジフェニル、2−(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル−2−(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−2−(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2−(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−2−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ビス(3,5−ジメチルフェニル−4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1−ビス(3,5−ジメチルフェニル−4−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2−ビス(3,5−ジメチルフェニル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,4−ビス(3,5−ジメチルフェニル−4−ヒドロキシフェニル)−2−メチルブタン、3,3−ビス(3,5−ジメチルフェニル−4−ヒドロキシフェニル)ペンタン、1,1−ビス(3,5−ジメチルフェニル−4−ヒドロキシフェニル)シクロペンタン、1,1−ビス(3,5−ジメチルフェニル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)スルホキシド、ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン及びビス(3,5−ジメチルフェニル−4−ヒドロキシフェニル)スルフィドがある。特定の実施形態では、ジヒドロキシ置換芳香族炭化水素はビスフェノールAを含む。
ジヒドロキシ置換芳香族炭化水素の実施形態において、Eがアルキレン又はアルキリデン基である場合、そのアルキレン又はアルキリデン基がヒドロキシ置換基を1つ有する1以上の芳香族基に結合した1以上の縮合環の一部であってもよい。このタイプの適当なジヒドロキシ置換芳香族炭化水素としては、3−(4−ヒドロキシフェニル)−1,1,3−トリメチルインダン−5−オールである化合物の式Vで表されるようなまた1−(4−ヒドロキシフェニル)−1,3,3−トリメチルインダン−5−オールである化合物の式VIで表されるようなインダン構造単位を含有するものがある。
Figure 2005220343
縮合環の一部として1以上のアルキレン又はアルキリデン基を含むタイプの適当なジヒドロキシ置換芳香族炭化水素には、次式VIIの2,2,2’,2’−テトラヒドロ−1,1’−スピロビ[1H−インデン]ジオールも含まれる。
Figure 2005220343
式中、Rは各々独立に一価炭化水素基及びハロゲン基から選択され、R、R、R及びR10は各々独立にCアルキルであり、R11及びR12は各々独立にH又はCアルキルであり、nは各々独立に0〜3の値を有する正の整数から選択される。特定の実施形態では、2,2,2’,2’−テトラヒドロ−1,1’−スピロビ[1H−インデン]ジオールは、2,2,2’,2’−テトラヒドロ−3,3,3’,3’−テトラメチル−1,1’−スピロビ[1H−インデン]−6,6’−ジオール(SBIと略称することもある)である。上述したジヒドロキシ置換芳香族炭化水素の任意のものの混合物から誘導されたアルカリ金属塩の混合物も使用できる。
本発明の種々の実施形態において用いる用語「アルキル」は、炭素及び水素原子を含有し、適宜炭素及び水素に加えて原子、例えば周期律表の15、16及び17族から選択される原子を含有する直鎖状アルキル、分岐状アルキル、アラルキル、シクロアルキル、ビシクロアルキル、トリシクロアルキル及びポリシクロアルキル基を示す。用語「アルキル」はアルコキシド基のアルキル部分も包含する。種々の実施形態において、直鎖及び分岐状アルキル基は、炭素原子数1〜約32のもの、具体的な例を挙げると、限定されないが、適宜C−C32アルキル、C−C15シクロアルキルもしくはアリールから選択される基1以上で置換されていてもよいC−C32アルキル、及び適宜C−C32アルキルから選択される基1以上で置換されていてもよいC−C15シクロアルキルがある。特定の具体例を挙げると、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル及びドデシルがある。シクロアルキル及びビシクロアルキル基の具体例には、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、メチルシクロヘキシル、シクロヘプチル、ビシクロヘプチル及びアダマンチルがあるが、これらに限らない。種々の実施形態において、アラルキル基は炭素原子数7〜約14のものであり、その例にはベンジル、フェニルブチル、フェニルプロピル及びフェニルエチルがあるが、これらに限らない。種々の実施形態において、本発明の種々の実施形態で使用されるアリール基は、環炭素原子数6〜18の置換又は非置換アリール基である。これらのアリール基の具体例には、適宜C−C32アルキル、C−C15シクロアルキルもしくはアリールから選択される基1以上で置換されていてもよいC−C15アリールがあるが、これらに限らない。アリール基の特定の具体例には、置換又は非置換フェニル、ビフェニル、トルイル及びナフチルがある。
2以上のヒドロキシ置換炭化水素の混合物も使用できる。特定の実施形態では、2以上のモノヒドロキシ置換アルキル炭化水素の混合物、又は1以上のモノヒドロキシ置換アルキル炭化水素と1以上のジヒドロキシ置換アルキル炭化水素との混合物、又は2以上のジヒドロキシ置換アルキル炭化水素の混合物、又は2以上のモノヒドロキシ置換芳香族炭化水素の混合物、又は2以上のジヒドロキシ置換芳香族炭化水素の混合物、又は1以上のモノヒドロキシ置換芳香族炭化水素と1以上のジヒドロキシ置換芳香族炭化水素との混合物、又は1以上のモノヒドロキシ置換アルキル炭化水素と1以上のジヒドロキシ置換芳香族炭化水素との混合物を使用してもよい。
さらに他の実施形態では、ポリカーボネート樹脂はビスフェノールAとホスゲンから誘導される直鎖状ポリカーボネート樹脂である。別の実施形態では、ポリカーボネート樹脂は2以上のポリカーボネート樹脂のブレンドである。
芳香族ポリカーボネートは、溶融状態で、溶液状態で或いは当業界で周知の界面重合法により製造することができる。例えば、芳香族ポリカーボネートは、ビスフェノールAをホスゲン、ジブチルカーボネート又はジフェニルカーボネートと反応させることにより製造できる。このような芳香族ポリカーボネートは市販もされている。1実施形態では、芳香族ポリカーボネート樹脂は、ゼネラルエレクトリック社から入手でき、例えばLEXAN(登録商標)ビスフェノールA型ポリカーボネート樹脂である。
好ましいポリカーボネートは、固有粘度が(塩化メチレン中25℃で測定して)約0.30〜約1.00dl/gの範囲にある高分子量芳香族カーボネートポリマーであるのが好ましい。ポリカーボネートは分岐状でも非分岐状でもよく、重量平均分子量がゲル浸透クロマトグラフィで測定して通常約10000〜約200000、好ましくは約20000〜約100000である。なお、ポリカーボネートが種々の既知の末端基を有してもよい。
1実施形態において、光学的に透明な熱可塑性樹脂組成物は、ポリエステルを含有する。ポリエステル樹脂の製造方法及びポリエステル樹脂の熱可塑性成形組成物への使用は当業界で周知である。慣例の重縮合法が以下の特許公報に記載されている。各々先行技術として援用する、米国特許第2465319号、同第5367011号及び同第5411999号参照。
代表的には、ポリエステル樹脂は、結晶性ポリエステル樹脂、例えば炭素原子数2〜約10の脂肪族もしくは脂環式ジオール又はその混合物及び1種以上の芳香族ジカルボン酸から誘導されるポリエステル樹脂を含む。好適なポリエステルは、脂肪族ジオールと芳香族ジカルボン酸から誘導され、構造式VIIIの繰返し単位を有する。
Figure 2005220343
式中、R’は炭素原子数2〜約10の脂肪族もしくは脂環式ジオール又はその混合物から誘導される脱ヒドロキシル化残基を悪化するアルキル基である。Rは芳香族ジカルボン酸から誘導される脱カルボキシル化残基を含むアリール基である。
脱カルボキシル化残基Rが誘導される元の芳香族ジカルボン酸の例には、1分子当たり単一の芳香環を含有する酸、例えばイソフタル酸又はテレフタル酸、1,2−ジ(p−カルボキシフェニル)エタン、4,4’−ジカルボキシジフェニルエーテル、4,4’−ビス安息香酸及びこれらの混合物、並びに縮合環を含有する酸、例えば1,4−もしくは1,5−ナフタレンジカルボン酸がある。好適な実施形態では、残基Rのジカルボン酸前駆体が、テレフタル酸であるか、あるいはテレフタル酸とイソフタル酸の混合物である。
代表的には、ポリエステル樹脂は、直鎖状ポリエステル樹脂、分岐状ポリエステル樹脂及び共重合ポリエステル樹脂から選択される1種以上の樹脂を含む。適当な直鎖状ポリエステル樹脂には、例えばポリ(アルキレンフタレート)類、具体的には、例えばポリ(エチレンテレフタレート)(PET)、ポリ(ブチレンテレフタレート)(PBT)、ポリ(プロピレンテレフタレート)(PPT)、ポリ(シクロアルキレンフタレート)類、例えばポリ(シクロヘキサンジメタノールテレフタレート)(PCT)、ポリ(アルキレンナフタレート)類、例えばポリ(ブチレン−2,6−ナフタレート)(PBN)及びポリ(エチレン−2,6−ナフタレート)(PEN)、ポリ(アルキレンジカルボキシレート)類、例えばポリ(ブチレンジカルボキシレート)がある。
好適な実施形態では、適当な共重合ポリエステル樹脂には、例えばポリエステルアミドコポリマー、シクロヘキサンジメタノール−テレフタル酸−イソフタル酸コポリマー及びシクロヘキサンジメタノール−テレフタル酸−エチレングリコール(PETG)コポリマーがある。ポリエステル成分は、1,4−シクロヘキサンジメタノール及びエチレングリコールを含み、エチレングリコールが1,4−シクロヘキサンジメタノールとエチレングリコールの合計モル数に基づいて60モル%より多いグリコール部分と、テレフタル酸又はイソフタル酸又は両方の酸の混合物を含む酸部分との反応生成物を含むが、これに限定されない。ポリエステル成分は、当業者に周知の方法、例えば縮合反応により製造すればよい。縮合反応は、触媒を用いることで促進でき、触媒の選択は反応物質の性質によって決まる。ここで用いるのに適当な種々の触媒が当業界で周知であり、あまりに多すぎてここで個別に記述しない。しかし、一般に、ジカルボン酸化合物のアルキルエステルを使用する場合、エステル交換型触媒、例えばn−ブタノールに溶解したTi(OCが好ましい。
1実施形態では、本発明のコポリエステルは、グリコール部分がエチレングリコールを1,4−シクロヘキサンジメタノールに対して主成分量含有する、好ましくはエチレングリコールをエチレングリコールと1,4−シクロヘキサンジメタノールの合計モル%に基づいて約60モル%より多く含有し、また酸部分がテレフタル酸である、上述した通りのコポリエステルである。本発明の別の実施形態では、ポリエステルは、テレフタル酸と、エチレングリコールが1,4−シクロヘキサンジメタノールとエチレングリコールの合計モル数に基づいて約75モル%超である、1,4−シクロヘキサンジメタノール及びエチレングリコールの混合物とから誘導された構造単位を含有する。別の実施形態において、ポリエステル樹脂は固有粘度が、60:40フェノール/テトラクロロエタン混合液中23−30℃で測定して約0.4〜約2.0dl/gである。
ポリカーボネート−ポリエステルブレンドの合成には、ブレンドの形成を促進する触媒を存在させる必要がある。一般に、ポリカーボネートとポリエステルとの溶融混合時にエステル交換触媒(又は触媒混合物)を極めて少量(ppmレベル)添加して、エステル−カーボネート交換反応を促進する。使用する触媒は、アルカリ土類金属酸化物の化合物、例えば酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化バリウム及び酸化亜鉛;アルカリ及びアルカリ土類金属塩;ルイス触媒、例えば錫又はチタン化合物;含窒素塩基性化合物などである。しかし、過剰の触媒が存在すると、黄変や着色につながり、したがってブレンドの透明性が低下する。代表的には、押出工程中に奪活剤、例えばリン酸のような化合物をブレンドに添加して、過剰の触媒を奪活し、ブレンドを透明にする。本発明の1実施形態では、熱可塑性樹脂を合成している間に、追加の触媒やクエンチャを添加しない。本発明の別の実施形態では、ポリエステル成分中に存在する残留触媒を活性化して反応性ブレンド工程におけるエステル−カーボネート交換反応を増進する。
本発明の組成物は、前述した望ましい特性を妨害せず、他の好ましい特性を高める追加成分、例えば酸化防止剤、難燃剤、補強材、着色剤、離型剤、充填剤、核生成剤、UV及び熱安定剤、滑剤などを含有してもよい。さらに、酸化防止剤のような添加剤、タルク、クレー、マイカ、重晶石、ウォラストナイトのような鉱物質、他の安定剤、例えばUV安定剤、具体的にはベンゾトリアゾールなど、補足的補強充填材、例えばフレーク状ガラスもしくはミル粉砕ガラスなど、難燃剤、顔料又はこれらの組合せを本発明の組成物に添加してもよい。
本発明のブレンドの組成範囲は、約10〜90重量%のポリカーボネート成分と90〜約10重量%のポリエステル成分である。1実施形態では、組成物は約25〜75重量%のポリカーボネートと75〜25重量%のポリエステル成分とを含む。
溶融混合のためにポリカーボネート、ポリエステル及び任意の添加剤を押出機に送り込む供給量は、押出機のスクリューの設計に依存する。本発明の単一パス押出プロセスに特徴的な滞留時間は押出操作パラメータ、スクリュー設計に応じて変わる。
図1に従来から用いられているスクリュー押出機10を示す。スクリューはスクリューシャフト12を備え、このシャフトには複数のスクリュー要素16が設けられている。各スクリュー要素はスクリューねじ山14と呼ばれる螺旋状ターンからなる。スクリューねじ山が回るにつれて、ポリマーの成分が前方に押される。二軸押出機は複数のバレルも備える。従来の押出機では、10個のバレル34〜52が存在する。スクリューねじ山22は左螺旋状に配向され、これらの逆向き要素は一層高い背圧を作り出す。スクリューは、2番バレル36に位置する第1の2ローブ混練ブロック18及び8番バレル48に位置する第2の2ローブ混練ブロック26を有する。3番バレル38と4番バレル40との間には3ローブ混練ブロック20も存在する。スクリューシャフトには、混合をさらに促進する複数の混合要素24も存在する。5番バレル42に大気圧ベント30が、9番バレル50に真空ベント32が存在する。諸成分を1番バレル34の供給部28から押出機中に供給する。第1の2ローブ混練ブロック18をなくすことができる。それは、この段階ではポリマーがまだ固体状態にあり、より大きなトルクを作り出し、これが結果としてスクリュー要素及びバレルの摩耗をもたらすおそれがあるからである。さらに、3ローブ混練ブロック20は他より長いが、短くすることもできる。逆向き要素22はより高い背圧を作り出し、結果的にトルクが大きくなる。第2の2ローブ混練ブロック24は無視できる。
従来の二軸押出機を、光学的に透明な樹脂組成物を得るように改造した例(60)を図2に示す。スクリューは、初期要素が順次圧縮して2番バレル74及び3番バレル76での充填度を高めるように設計した。3ローブ混練ブロック62が3番バレル76に配置され、これはポリマーを溶融するのに十分である。存在する気体状生成物を効果的に吸引する真空ベント68が4番バレル78に位置する。2ローブ混練ブロック64が4番バレル78に位置し、名目的な背圧を生成した。2ローブ混練要素64及び66で有効な脱蔵を行った。これは、側部フィーダから何らかの成分を追加する必要がある場合に必要であった。効果的な混合を目的として10番バレル90に1組の混合要素24を組み入れた。
図1に示したスクリュー設計には、供給量を低くし温度を高くしてもトルクが大きくなるので、いくつかの制約があった。押出機を通して送出できる処理量は最大で10kg/hrであった。その上、図2の改造スクリューで生じるトルクは、従来用いられているスクリュー設計に対して約30%以上少ない。1実施形態では、生成トルクは約65%以上である。得られる処理量は約10kg/hr以上であり、別の実施形態では処理量は18kg/hrのように高い出力にさえなる。「エネルギー消費率」は、押出機で単位量の樹脂を加工するのに必要なエネルギーの量、即ち[押出機が消費するエネルギー]/[押出機の出力]として定義される。これは、処理量及びスクリューの毎分回転数に依存する。1実施形態では、図2の改造スクリューにおけるエネルギー消費率は約0.288キロワット・時/キログラム(kWh/kg)以上である。別の実施形態では、改造スクリューにおけるエネルギー消費率は約0.335kWh/kg以上であり、さらに他の実施形態では、改造スクリューにおけるエネルギー消費率は約0.365kWh/kgである。
1実施形態において、滞留時間は約5秒〜30秒である。第2の実施形態において、滞留時間は5秒〜20秒である。第3の実施形態において、滞留時間は5秒〜10秒である。触媒を使用しない実施形態では、滞留時間は上記範囲の上限になる。
本発明の1実施形態において、本発明の光学的に透明な熱可塑性樹脂組成物は、良好なエッジ亀裂抵抗と良好な環境応力亀裂抵抗を有する。エッジ亀裂抵抗は物品のエッジに目に見える亀裂(クラック)が形成される状態であり、一方環境応力亀裂は組成物を環境条件に露呈したときに生じる目に見える亀裂である。
光学的に透明な熱可塑性樹脂組成物の溶融混合物は、例えば組成物をペレット化するか粉砕することにより、粒子状に形成される。本発明の組成物は、有用な成形製品を形成する多くの異なる方法、例えば物品を形成する射出、押出、回転、発泡成形、カレンダー成形及び吹込成形及び熱成形、圧縮、溶融スピニングにより、種々の手段により有用な物品に成形することができる。本発明の組成物から形成した物品は、家庭雑貨品、例えば食品容器及びボウル、家庭用具並びにフィルムに広範に使用できる。
これ以上詳述しなくても、当業者は本明細書の説明を読んで本発明を最大限に利用できると考えられる。特許請求された発明を実施するにあたって当業者へ指針を与えるために、以下に実施例を示す。提示した実施例は、本出願の教示内容に寄与する研究の代表的なものに過ぎない。ここでは本発明のいくつかの特徴だけを具体的に示し説明したが、当業者には多くの変更や改変が想起できるであろう。したがって、これらの実施例は、いかなる意味でも特許請求の範囲に規定された本発明を限定するものではない。
以下の実施例において、ガラス転移温度(Tg)の値は示差走査熱量分析により昇温速度20℃/分で求めた。重量平均分子量はゲル浸透クロマトグラフィ(GPC)によりクロロホルムを溶剤として用いてポリスチレン標準に対して測定した。GPCカラムは、Polymer Laboratoriesから入手した寸法300mmX7.5mmのMixed−Cカラムであった。黄色度(YI)はGardner ColorimeterモデルXL−835で測定した。透過率及びヘイズはASTM D−1003試験法に準じて測定した。メルトボリュームレート(MVR)はISO規格1133にしたがって265℃、240秒、2.16kg及び0.0825インチオリフィスで測定した。加熱変形温度(HDTと略称)試験は、HDTサンプルを端と端で保持し、荷重1.8MPa及び昇温速度120℃/hrで行った。環境応力亀裂抵抗は、サンプルの引張試験バーを製造して測定した。試験バーに一定な歪みを加え、つぎに試験バーを60℃のオーブン内に維持し、表面上の亀裂やひび割れなどの欠陥を検査した。ASTM D3763規格を用いて、Dynatup衝撃試験を行った。
実施例1−3
これらの実施例では、ゼネラルエレクトリック社からLexan(登録商標)ポリカーボネート樹脂として入手できるポリカーボネート75重量%をSK Chemicals社から商品名SkygreenS2008にて入手できるグリコール変性ポリエチレンテレフタレートPETGと配合したブレンドを製造した。ポリカーボネートとPETGを2つのメガフィーダに取り、供給比を調節してポリカーボネート75%及びPETG25%の重量比を維持した。ブレンドを改造WP25mm同方向回転二軸押出機で250℃で配合し、1回パスプロセスでペレット状組成物を得た。ブレンドプロセスに用いた改造スクリュー設計は図2に示す。PETGと異なるグレードのポリカーボネート(PC100、PC105及びPC175)とのブレンドを製造した。得られたペレットを100℃で6時間以上乾燥した後、80トン・4オンス射出成形機にて温度約280℃で射出成形してASTM/ISO試験片を形成した。ブレンドから成形したサンプルを透過率(%)、ヘイズ(%)、黄色度などの光学特性について試験した。
実施例4及び5
これらの実施例では、ゼネラルエレクトリック社からLexan(登録商標)ポリカーボネート樹脂として入手できるポリカーボネート75重量%を別の供給元Eastman Chemical社から購入したグリコール変性ポリエチレンテレフタレートPETGと配合したブレンドを製造した。このPETGグレードは、残留触媒及び添加剤に関して、先のPETG(SK Chemicals社)とは異なる。ポリカーボネートとPETGを2つのメガフィーダに取り、供給比を調節してポリカーボネート75%及びPETG25%の重量比を維持した。ブレンドを改造ZSK25mm同方向回転二軸押出機で250℃で配合し、1回パスプロセスでペレット状組成物を得た。ブレンドプロセスに用いた改造スクリュー設計は図2に示す。PETGと異なるグレードのポリカーボネート(PC100、PC105及びPC175)とのブレンドを製造した。得られたペレットを100℃で6時間以上乾燥した後、80トン・4オンス射出成形機にて温度約280℃で射出成形してASTM/ISO試験片を形成した。ブレンドから成形したサンプルを透過率(%)、ヘイズ(%)、黄色度などの光学特性について試験した。
本発明の実施例であるか比較例であるポリカーボネート・PETGブレンドについて測定した特性データを表1に示す。表1において、比較例は本発明の範囲に入らない例である。比較例1は、標準ZSK25mm同方向回転二軸押出機で同一条件で配合した、ゼネラルエレクトリック社からLexan(登録商標)ポリカーボネート樹脂105として入手できるポリカーボネートとSK Chemicals社から商品名SkygreenS2008にて入手できるグリコール変性ポリエチレンテレフタレートPETGとのブレンドである。表1のデータから、配合目的に改造スクリュー設計を用いたときに、本発明のPC−PETGブレンドが驚くほど良好な特性を有することが分かる。
Figure 2005220343
75重量%のポリカーボネート(GE−100、105、175)と25重量%のPETG(SK S2008)をスクリュー設計S1のZSK25mmメガコンパウンダーで限定された加工パラメータにて押出したところ、相関ヘイズ2.14%及び光透過率85.9%と黄色度13.912とを有する透明なブレンドが得られた。PETGをEastman Chemical社から入手し、用いたときには、同じスクリュー設計で不透明なPC/PETGブレンドが生成した。EastmanPETGで透明な組成物を得るには触媒と奪活剤を導入しなければならなかった。図1に示したスクリュー設計には、供給量を低くし温度を高くしてもトルクが大きくなるので、いくつかの制約があった。押出機を通して送出できる処理量は最大で10kg/hrであった。
図1に示したスクリュー設計の制約は、スクリューを図2に示すように改造することにより克服した。75重量%のポリカーボネート(GE−100、105、175)と25重量%のPETG(SK S2008又はEastman)を、4番バレル及び8番バレルに2つの真空ポートを有する改造スクリュー設計S3(図2)のZSK25mm同方向回転二軸押出機で押出したところ、相関ヘイズ0.93−1.12%及び光透過率88.7%と黄色度12.088とを有する透明な組成物が得られた。このスクリュー設計は、使用したPETGに関わりなく明橙な透明なPC/PETGブレンドを生成することが確認された。したがって改造スクリュー設計は、両グレードのPETG、即ちSKグレード及びEastmanグレードのPETGに適切な加工を施し、透明なブレンドを得るのに触媒や奪活剤の添加を必要としなかった。その上、生じるトルクは、高い出力18kg/hrであっても約65%とはるかに小さい。
環境応力亀裂抵抗はブレンドの分子量に依存することを確かめた。本ブレンドは、バターに触れた場合、極めて少ない、場合によっては無視できる亀裂しか生ぜず良好な環境応力亀裂抵抗を示した。本発明の樹脂組成物では同様に改善されたエッジ亀裂抵抗も認められた。
本発明を代表的な実施形態について具体化し、説明したが、本発明の要旨から逸脱することなく種々の変更や置き換えが可能であるので、本発明は説明した細部に限定されるものではない。このような訳で、ごく普通の実験を行うだけで当業者に本発明のさらなる改変や均等物が想起できるであろう。このような改変例や均等物もすべて、特許請求の範囲に規定した本発明の要旨の範囲内に入ると考えられる。引用した特許及び刊行物はすべて先行技術として援用する。
従来の押出プロセスの線図である。 より少ないトルクとエネルギー消費率での押出が可能な、本発明の押出プロセスの線図である。
符号の説明
12 スクリューシャフト
16 スクリュー要素
24 混合要素
28 供給口
60 改造二軸押出機
62 混練ブロック
64、66 混練要素
68 真空ベント
72〜90 バレル

Claims (10)

  1. 置換又は非置換ポリカーボネート及び置換又は非置換ポリエステルから誘導された構造単位を含み、前記ポリエステルはテレフタル酸及び1,4−シクロヘキサンジメタノールとエチレングリコールの混合物から誘導された構造単位を含み、前記エチレングリコールが1,4−シクロヘキサンジメタノールとエチレングリコールの合計モル数に基づいて約60モル%を超える、光学的に透明な熱可塑性樹脂組成物。
  2. 前記ポリカーボネートが次式の繰返し単位を含む、請求項1記載の組成物。
    Figure 2005220343
    式中、Rは式HO−D−OHのジヒドロキシ芳香族化合物から誘導された二価芳香族基であり、Dは次式の構造を有する。
    Figure 2005220343
    式中、Aは芳香族基を示し、Eは含イオウ結合、スルフィド、スルホキシド、スルホン;リン含有結合、ホスフィニル、ホスホニル;エーテル結合;カルボニル基;三級窒素基;ケイ素含有結合、シラン、シロキシ;脂環式基、シクロペンチリデン、シクロヘキシリデン、3,3,5−トリメチルシクロヘキシリデン、メチルシクロヘキシリデン、2−[2.2.1]−ビシクロへプチリデン、ネオペンチリデン、シクロペンタデシリデン、シクロドデシリデン、アダマンチリデン;ヒドロキシ置換基を1つ有する1以上の芳香族基に結合した1以上の縮合環の一部であってもよいアルキレン又はアルキリデン基;不飽和アルキリデン基;又は芳香族結合、三級窒素結合、エーテル結合、カルボニル結合、ケイ素含有結合、シラン、シロキシ、含イオウ結合、スルフィド、スルホキシド、スルホン、リン含有結合、ホスフィニル、ホスホニルからなる群から選択される、アルキレン又はアルキリデンとは異なる部分で結合した2以上のアルキレン又はアルキリデン基を含み、
    は各々独立に一価炭化水素基、アルケニル、アリル、アルキル、アリール、アラルキル、アルカリール又はシクロアルキルを含み、
    は各々独立に無機原子、ハロゲン;無機基、ニトロ基;有機基、一価炭化水素基、アルケニル、アリル、アルキル、アリール、アラルキル、アルカリール、シクロアルキル及びアルコキシ基からなる群から選択され、
    添字mは0から置換に供しうるA上の置換可能な水素原子の数までの整数を示し、
    添字pは0から置換に供しうるE上の置換可能な水素原子の数までの整数を示し、
    添字tは1以上の整数を示し、
    添字sは0又は1に等しい整数を示し、
    添字uは0を含む整数を示す。
  3. Dが誘導される元のジヒドロキシ芳香族化合物がビスフェノールAである、請求項2記載の組成物。
  4. 前記光学的に透明な熱可塑性樹脂組成物はポリエステル及びポリカーボネートから誘導された構造単位を、約10〜90重量%のポリエステル及び90〜10重量%のポリカーボネートの範囲で含有する、請求項1記載の組成物。
  5. 前記光学的に透明な熱可塑性樹脂組成物はポリエステル及びポリカーボネートから誘導された構造単位を、約25〜75重量%のポリエステル及び75〜25重量%のポリカーボネートの範囲で含有する、請求項1記載の組成物。
  6. 前記光学的に透明な熱可塑性樹脂組成物は約25重量%のポリエステル及び75重量%のポリカーボネートを含有する、請求項1記載の組成物。
  7. 前記光学的に透明な樹脂組成物の黄色度が約17未満である、請求項1記載の組成物。
  8. 前記光学的に透明な樹脂組成物が約250nm〜約300nmの範囲の光を約70%超透過する、請求項1記載の組成物。
  9. 前記光学的に透明な樹脂組成物のヘイズが約30未満である、請求項1記載の組成物。
  10. 請求項1記載の組成物を含む物品。
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