JP2006507907A - 超音波トリガ法 - Google Patents

超音波トリガ法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006507907A
JP2006507907A JP2004570743A JP2004570743A JP2006507907A JP 2006507907 A JP2006507907 A JP 2006507907A JP 2004570743 A JP2004570743 A JP 2004570743A JP 2004570743 A JP2004570743 A JP 2004570743A JP 2006507907 A JP2006507907 A JP 2006507907A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pulse
imaging
ultrasound
heart
trigger
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004570743A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4748564B2 (ja
JP2006507907A5 (ja
Inventor
ベンディクセン,ラグナール
ラスムーセン,ヘンリク
ウーステンセン,ジョニー
Original Assignee
アメルシャム ヘルス アクスイェ セルスカプ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from NO20025737A external-priority patent/NO20025737D0/no
Priority claimed from NO20034384A external-priority patent/NO20034384D0/no
Application filed by アメルシャム ヘルス アクスイェ セルスカプ filed Critical アメルシャム ヘルス アクスイェ セルスカプ
Publication of JP2006507907A publication Critical patent/JP2006507907A/ja
Publication of JP2006507907A5 publication Critical patent/JP2006507907A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4748564B2 publication Critical patent/JP4748564B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B8/00Diagnosis using ultrasonic, sonic or infrasonic waves
    • A61B8/48Diagnostic techniques
    • A61B8/481Diagnostic techniques involving the use of contrast agent, e.g. microbubbles introduced into the bloodstream
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B8/00Diagnosis using ultrasonic, sonic or infrasonic waves
    • A61B8/06Measuring blood flow
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B8/00Diagnosis using ultrasonic, sonic or infrasonic waves
    • A61B8/06Measuring blood flow
    • A61B8/065Measuring blood flow to determine blood output from the heart
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B8/00Diagnosis using ultrasonic, sonic or infrasonic waves
    • A61B8/08Detecting organic movements or changes, e.g. tumours, cysts, swellings
    • A61B8/0883Detecting organic movements or changes, e.g. tumours, cysts, swellings for diagnosis of the heart
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B8/00Diagnosis using ultrasonic, sonic or infrasonic waves
    • A61B8/54Control of the diagnostic device
    • A61B8/543Control of the diagnostic device involving acquisition triggered by a physiological signal

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Cardiology (AREA)
  • Physiology (AREA)
  • Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)

Abstract

本発明は、心不整脈を引き起こす危険性を最小限に抑制して心筋を撮像するトリガ式超音波撮像方法に関する。具体的には、本発明は心臓灌流を評価する方法に関する。破壊パルスは心臓の不応期に収まるようにトリガされ、撮像パルスはECGサイクルの任意の所与の時点、好ましくは収縮末期にトリガされる。

Description

本発明は、心不整脈を引き起こす危険性が最小限に抑制された、超音波造影剤を投与したヒト又はヒト以外の動物の被検体の心臓のトリガ式超音波撮像法に関する。さらに、本発明は、心筋の灌流を評価する方法に関する。
ガス微小気泡の分散体を含む造影剤が、低密度及び微小気泡の圧縮し易さから、特に効率的な超音波後方散乱体であることは周知である。例えば国際公開第97/29783号には、かかる微小気泡分散体が記載されている。微小気泡は適切に安定化されれば、例えば血管系及び組織微小血管系の極めて効率的な超音波視覚化が可能となり、往々にして少量の投与で有益である。
以下の特許文献は、造影剤破壊による超音波撮像に関するものである。
米国特許第5425366号には、例えばガス含有ポリマーマイクロカプセルのようなある種の微粒子超音波造影剤を、例えば細網内皮系からの取り込みなどの結果として、基本的に静止状態であるにもかかわらずカラードプラ法で視覚化し得ることが記載されている。カラードプラ検査に付随する比較的高い超音波エネルギーレベルで微粒子を破裂させて、「音響刺激音波放出」と記載されているドプラ感受性信号を発生することが提案されいる。この方法はもっぱら基本的に静止状態の造影剤微粒子の検出に関するものであり、灌流速度測定には本質的に応用できないと認められる。トリガ法に関する記載はない。
国際公開第98/47533号は、造影剤の超音波誘発破壊又は変性を伴う超音波撮像法を組織灌流の測定に用いることができるという知見に基づくものである。この方法は、例えば破壊流入撮像(DWI;destruction wash−in imaging)、灌流撮像又はトリガ式補給撮像(TRI;triggered replenishment imaging)など様々な名称で知られており、間歇送信法(flash imaging)と呼ばれることもある。この方法は、第一の高エネルギー超音波パルス又はパルス系列を用いて、目標領域内の認識可能な量の造影剤を破壊又は識別可能に変性させるが、第一の検出系列から減算すべき背景信号の検出のため引き続いて高エネルギーパルスを用いるものではなく、目標領域に流入する「新鮮」又は未変性造影剤(及び血液)の流れを検出するため引き続いて低エネルギーパルスを用いる。これによって、血管内血液体積分率、平均通過時間及び組織灌流のような目標領域内の局所血管状態に関するパラメータの決定が可能となる。例えば、初期高エネルギーパルス(1又は複数)を用いて、綿密に画定された目標領域から検出可能な造影剤を一掃し、次いで超音波撮像によって容易に検出及び定量化が可能な追加造影剤の鮮鋭なフロントをこの領域に流入させることができる。国際公開第98/47533号には、組織灌流測定での造影剤の超音波誘発破壊又は変性法の一つとしてECGトリガ法が挙げられているが、詳細は全く記載されていない。
DWI、TRI又は灌流撮像が可能な超音波機械は、最初の高エネルギー超音波パルス又はパルス系列すなわち高い機械的指数(MI)を有する破壊パルスを用いて、例えば心筋内にある造影剤の微小気泡を破壊し、次いで、低エネルギーパルス(低MI)を用いた撮像によって微小気泡の心筋への流入を明示する。
一般に、灌流撮像に用いられる超音波パルスは、血管系の超音波造影剤の撮像又は破壊のための不連続な単独パルス又はパルス系列を発生するようにトリガされる。技術的には、トリガ式撮像は、超音波機械を心電図(ECG)もしくは類似の心同期信号、又はクロック信号と同期させることにより、不連続な単独パルス又はパルス系列の開始のためのトリガ信号を供給する方法である。ECG信号をトリガ律動として用いる場合、単一もしくは所与の少数の超音波パルス又はフレームを、ECGサイクルの同じ所定の相で、各心拍毎(トリガ間隔1:1)又は心拍n回毎の特定の間隔(トリガ間隔1:n)で取る。心拍n回毎にトリガされる全ての超音波パルス(通常は単独パルスのみ)が同じ(高)エネルギーレベルの場合には、このようなトリガ法をトリガ式間隔系列生成(TIS;triggered interval sequencing)と呼ぶ。従って、TISでは、撮像パルスは破壊パルスでもあり、両方とも同じ高エネルギーレベルのパルスを用いる。TISは、ECGサイクルの任意の所与の時点で用いることができるが、大抵は収縮末期に開始される。心筋灌流を評価するには、トリガ間隔を変化させて、最大コントラストが全ての心筋領域に「戻る」までに必要なトリガ間隔の領域差を観察する。灌流の低下した心筋領域では正常な灌流を有する領域よりも長いトリガ間隔を要する。破壊パルス及び撮像パルスを同じ高い機械的指数にすることにより、かなりの微小気泡が破壊するため、コントラスト上昇の撮像を初めから除外している。全ての超音波パルスが破壊パルス及び撮像パルスの両方として作用するため、臨床TIS撮像処置中の高エネルギートリガ撮像パルスの数が結果として増大し、心室性期外収縮(VPB)を引き起こす危険性が高まる。最初の高エネルギーパルス又はパルス系列が心拍n回毎の破壊撮像系列の一部であり、続いて低エネルギー単一パルスがn−1回の心拍まで各心拍毎に発生する場合には、国際公開第98/47533号に原則的に記載されているように、このトリガ法はトリガ式補給撮像(TRI)と呼ばれる。高エネルギー破壊パルスは心拍n回毎にしかトリガされないので、臨床TRI処置中の高エネルギートリガによる撮像パルスの数は結果的に、臨床TIS撮像処置中の場合よりも大幅に少なくなる。トリガ法を問わず、トリガ式撮像(TIS及びTRI)時には第二高調波もしくはパルス反転、又は他の何らかの非線形撮像法が用いられるのが通例である。
心律動は収縮期と拡張期とに分けられる。収縮期は心室が収縮する期間を表し、拡張期は心室が弛緩して血液が充満する間に拡張する時間を表す。拡張末期には心房収縮によって心臓が満たされる。ECG信号のP波は拡張末期の心房収縮を表す。ECG信号のR波は収縮初期の心室収縮の開始を表す。R波は超音波機械で最も容易かつ確実に認識できる振幅であるので、トリガ遅延(R波に対する超音波トリガの時刻)を調節することにより、ECGサイクルの全長を通してサイクルの任意の点において実際のトリガ点を調節することができる。いったんトリガ遅延を所期の値に調節したら、TIS及びTRI共に、全てのトリガパルスについて同じトリガ遅延を用いるが、これは本発明との重要な相違点である。ヒトでは、収縮末期トリガ式(EST)撮像は、近似的にT波すなわちR波の約300ミリ秒後のトリガを用いて最大収縮時の心臓を撮像する。拡張末期トリガ式(EDT)撮像は、近似的にP波におけるトリガを用いる。心臓はECGサイクルの収縮末期相で最も収縮しているため、臨床的にはトリガ式撮像時にはESTが最も多用される。従って、ESTの際には心臓のより多くの部分が撮像セクタにあり、心筋は最も厚く、かつ心室の付影の度合いが最小となる。心筋灌流を画像化するには、心筋内に存在する造影剤を、新たな微小気泡の流入が観察可能となる前に破壊しなければならない。TIS及びTRIのいずれにおいても、ガス微小気泡の破壊には高エネルギー超音波パルス(高MI)を必要とするが、高MIを用いるとトリガに関係して心室性期外収縮(VPB)のような心不整脈が起こる可能性がある。トリガ誘発不整脈は主として収縮末期トリガ時に起こるが、収縮末期トリガ時はまた、造影剤投与時の撮像を行うのに最も適当なECGサイクルの時刻でもある。
一般に、トリガ式超音波撮像は主として、ガス微小気泡の超音波破壊を最小限に抑制して、心筋造影剤流入の目視判定をライヴ撮像時よりも容易にするために用いられる。ライヴ撮像中は、基準線コントラストの変化の方が流入時のコントラスト上昇よりもしばしば大きく、従ってライヴ撮像は、心筋灌流の評価には全くではないにしても殆ど役立たない。超音波造影剤の撮像時に用いられる例えば第二高調波、パルス反転、超高調波(ウルトラハーモニック)及び電力変調などの撮像モードは、ガス微小気泡の非線形特性を活用している。しかし、第二高調波、パルス反転及び超高調波撮像では比較的低い送信周波数を用いるため、同程度の機械的指数にある標準的なBモード撮像よりも微小気泡に対して破壊的であることがしばしばである。
Gardner et al., 2000 IEEE Ultrasonics Symposium Proceedings, 1911−1915, 2000には、幾つかの超音波トリガ法が記載されている。R波トリガ式撮像に関する記載では、超音波パルス及び撮像の実際のトリガはECGサイクルのR波で発生させるのではなく、超音波機械がR波を検出し、画像はR波の後の指定された時刻に取得されている。この論文では全てのトリガ発生が収縮末期に行われている。
心筋のトリガ式超音波撮像は、Van der Wouw et al., J Am Soc. Echocardiogr. 13: 288−294, 2000、並びにVan der Wouw et al., European Heart Journal 20: 683, 1999に記載されている。Van der Wouw他は、トリガ式間隔系列生成(TIS)法及び超音波造影剤投与を用いた超音波撮像中に、ヒト及び動物のトリガ関連心室性期外収縮(VPB)が引き起こされると報告している。Van der Wouw他は、EST撮像(T波末期にトリガ発生)時のVPBを報告しているが、ヒトでのEDT撮像(P波からECGの最初の偏位(Q波)までの区間にトリガ発生)時のVPBは観察されていない。ESTは上述のように灌流撮像の好ましい選択肢である。従って、Van der Wouw他の用いた拡張末期トリガ法は灌流データを得るのに適した選択肢ではない。本発明ではこのような制限はない。
米国特許第5425366号明細書 国際公開第98/47533号パンフレット Gardner et al., 2000 IEEE Ultrasonics Symposium Proceedings, 1911−1915, 2000 Van der Wouw et al., J Am Soc. Echocardiogr. 13: 288−294, 2000 Van der Wouw et al., European Heart Journal 20: 683, 1999
冠動脈疾患のより十分な評価、具体的には組織灌流の測定を可能にする方法が必要とされている。組織の単位質量当たりの血流の測定は、例えば動脈狭窄の結果として低灌流領域の検出などに有用である。狭窄動脈によって供給される心筋領域を特定するために行われる心臓灌流の測定は特に重要である。本発明は、心筋撮像、具体的には灌流評価の超音波撮像トリガ法での超音波造影剤すなわち微小気泡の分散体の使用方法に関するものである。これを達成するには、超音波撮像トリガ法を定義し精密化して不整脈を起こすことのない方法を与えることが重要である。不整脈の危険性を回避又は最小限にする心筋のトリガ式超音波撮像の方法が求められている。
本発明は、VPBのような心不整脈を最小限にした心臓撮像のトリガ式超音波撮像方法を提供する。驚くべきことに、超音波造影剤を投与したヒト又はヒト以外の動物の被検体の心臓のトリガ式超音波撮像の方法であって、高エネルギー超音波パルスが心臓の不応期に収まるように該パルスを開始する方法が有用であることが判明した。従って、本発明によれば、高エネルギー超音波パルス又は高エネルギーレベルのパルス系列は収縮初期にトリガされる。低エネルギー撮像パルスは収縮末期にトリガされるのが最適である。
本発明の主要な利点は、本発明による破壊パルスの収縮初期のトリガがVPBのような不整脈をき起こし難いことである。収縮初期の破壊パルスは後続の収縮末期の撮像パルスの効果に影響を及ぼさず、これらの撮像パルスは低エネルギーしか要しないためVPBを引き起こさない。
本発明の第一の態様は、超音波造影剤を投与したヒト又はヒト以外の動物の被検体の心臓のトリガ式超音波撮像の方法であって、高エネルギー超音波パルスが心臓の不応期に収まるように該パルスを開始するトリガ式超音波撮像方法である。
本発明の好ましい実施形態では、高エネルギー超音波パルスを繰返してパルス系列を形成し、そのパルス系列の最初のパルスが心臓の不応期に収まるように該パルスを開始する。
本方法は、被検体に超音波造影剤を投与することにより行われ、このとき、造影剤が血液プール内に一様に分布して、循環している造影剤を破壊又は識別可能なように変性させるために、例えば心臓又は心臓の目標領域に向けられた超音波トランスデューサなどからの超音波放出を受けるようにする。超音波放出を突然に停止すると、さらに造影剤が流入するのに伴って実質的に十分に鮮鋭なボーラスフロントが形成され、このフロントを冠状動脈の灌流の評価に用いることができる。灌流とは、組織重量及び単位時間当たりの血液容積測定値と定義することができる。局所灌流の度合いは、形成されたボーラスの到達時に異なる組織領域での造影剤効果の一時的発現を監視することにより評価することができる。多量の灌流を有する組織領域への造影剤到達は、低灌流域よりも早く起こると予想される。
心臓の組成は基本的には、ペースメーカ細胞及び通常の心筋細胞に分類することができる。心筋細胞の内部は通常、外部環境に比べて電気的に陰性であり、静止膜電位(RMP)は−80mV〜−90mVで脱分極時には瞬間的に20〜30mVに上昇する(図1)。外的(電気)刺激による興奮がなければ通常の心筋細胞でのRMP上昇は脱分極時には極めて遅くすなわち実際には殆ど安定しているが、ペースメーカ細胞ではRMPは自動的に上昇し、約−60mVの閾値電位(TP)に達すると細胞は脱分極する。20mV〜30mVの膜電位への脱分極に続いて、膜電位は図1に示すように4種の相を経てRMPまで低下する。この図は、筋細胞内部に電極を配置し、次いで膜に跨がって起こる電位の変化(ミリボルト)を経時(秒)で記録することにより測定した心筋膜電位を示している。脱分極後の平坦相である第一相では、膜電位は概ね不変であり、第二相で緩やかな低下が始まる。膜電位は第三相でさらに低下して閾値電位(TP)を通過し、次いで第四相で通常のRMPを回復する。TPを通過するまでの第一相、第二相及び第三相では、心筋組織は如何なる外的刺激に対しても不応であるが、TP通過(第三相末期)以後、第四相で静止膜電位を回復するまでは相対的に不応で刺激が十分高ければ興奮が起こり得る。図2に示すECGサイクルでは、通常のECGサイクル中でP波は心房の脱分極を表しており、P波とR波との間の等電期は心房インパルスの房室結節を通る遅延通過を表している。心室脱分極はQ波、R波及びS波によって表される三つの主な相で構成される。Q波は第一相の心室脱分極(心室中隔の中間部及び頂上部)を表し、R波はプルキンエ線維の心内膜下の末端から両心室の心外膜面(自由壁)への電気インパルスの伝播を表す。S波は心室基底部の筋線維の脱分極を表し、T波は心筋細胞の再分極中のイオン移動を表す。
上述の心筋細胞単独の膜電位特性を心臓に適用すると、心室は脱分極時及び脱分極直後の時間は外的刺激に不応である。従って、Q−R−S区間及びこの後に閾値電位が回復されるまでの短時間は心臓の不応期である。図2では、この不応期をAで表す。如何なる心室性期外収縮の誘発も回避されるか又は最小限に抑えられるため、高エネルギーレベルのパルスがこの不応期に開始されるような超音波トリガ法を用いるのが好ましいことが今回判明した。収縮初期(図1でAと表示されている)の超音波高エネルギーパルスのトリガは、Van der Wouw他によって記載されたような拡張末期トリガ(P−Q区間)とは根本的に異なっており、この理由として、収縮初期はECGサイクル中の異なる部分であること、及びVan der Wouwが用いた破壊パルスは撮像パルスとしても作用するだけでなく、収縮初期は心室が外的刺激に対し不応であるが拡張末期には不応でないということが特に挙げられる。
驚くべきことに、心室性期外収縮が引き起こされるか否かを決定するのは、破壊パルス系列のエネルギーレベル、長さ、MI、フレームレート又はパルス長ではなく、破壊パルス又はパルス系列の開始時刻であることが判明した。
本発明の好ましい実施形態では、高エネルギーパルス又はパルス系列は、不応期の開始時すなわちQ−R−S区間に開始される。さらに、VPBを回避するために、一連のパルスは開始から1回目、2回目又はこれ以降の任意の収縮末期の直前まで継続すべきである。
高エネルギーパルスは、超音波造影剤を破壊し又は識別可能に変性させるために印加される。好ましくは、最初の高エネルギー超音波パルスは心臓のECGのR波と同時に生じ、さらに好ましくは、ECGサイクル全体を通して持続する。さらに好ましくは、一連の高エネルギーパルスはECGのT波の直前に停止するように心拍数に応じて調節されるべきであり、最も好ましくは、次回のECG系列のT波の直前に停止すべきである。これにより、破壊パルス末期から造影剤流入の撮像が開始されるまでの造影剤微小気泡の流入量を最小限にする。
一連の高エネルギーパルスが停止すると同時に、さらなる低エネルギー撮像パルスが好ましくは開始される。本実施形態では、低エネルギーパルスは好ましくはT波で開始される。所載のように、トリガされる撮像パルスは収縮末期(EST)であるべきであるが、トリガ関連VPBが観察されている最低(超音波)エネルギーレベルを大幅に下回る超音波エネルギーレベルを用いるため、心調律への影響はないと予測される。従って、R波で開始される高エネルギー破壊パルスの後には、続くT波で開始される低エネルギー撮像パルスが発生される。撮像パルスは好ましくはT波で開始されるが、ECGの他の点で開始されてもよい。すると、破壊パルスは同じランダムな点で終了する。好ましくは、撮像パルスは、高エネルギーパルス直後の最初のT波で、又は1心拍後のT波で開始される。かかる撮像パルスは図3のCに示すように1心拍毎のトリガによってトリガされてもよいし、図4のEに示すように連続的であってもよい。灌流を評価するには、好ましくは一連の画像に注目するが、単一のパラメトリック灌流画像もまた一つの可能性を成す。
最初の超音波破壊パルスのエネルギーレベルは高く、パルスは撮像平面に存在する造影剤を破壊し又は変性するに十分に高いエネルギーレベル又はMIを有すべきである。このMIレベルは用いられる造影剤及び撮像される患者によって異なるが、典型的にはMIは少なくとも0.2〜1.9、好ましくは0.7〜1.4である。撮像パルスのエネルギーレベルは低くすべきであり、パルスは、造影剤を破壊することなく又は最小限の破壊に留めて造影剤撮像を行うに十分に低い機械的指数を有すべきである。このMIレベルもまた造影剤によって異なるが、典型的には0.05〜1.0、好ましくは0.1〜0.6である。
破壊パルスは、撮像平面内の造影剤を破壊又は変性するに十分に長く印加されて、最初の低エネルギー撮像パルスにできるだけ接近して停止しなければならない。この印加時間は任意の持続時間であって、単一の超音波フレーム乃至数秒間にわたる。破壊パルスは典型的には、スキャナの標準フレームレートで送波されるが、これらの画像の情報は一般に廃棄されるので、画質を犠牲にしてフレームレートを増大させてもよい。また破壊パルスの長さを長くして超音波造影剤の破壊を高めることもできる。
最初の破壊パルスが、ECGのQ−R−S区間内にある又はR波と一致するなどのように不応期の範囲内にあれば、任意の超音波トリガ法を用いてよい。以下の撮像モードを用いることができる。すなわち、基本(Bモード)、第二(又はこれ以上の)高調波、低調波、コヒーレントコントラストイメージング、コヒーレントパルス系列、パルス反転/位相反転、超高調波、電力変調、パワーパルス反転、相関撮像損失撮像、及びパワーコントラストイメージング、並びにこれらの方法の任意の組合せである。好ましい方法は破壊流入撮像(DWI)、トリガ式補給撮像(TRI)及びリアルタイム灌流撮像(RTPI)である。
心筋トリガ超音波法は三つの主な範疇に分類することができ、これら全てがガス微小気泡破壊に高エネルギー超音波パルスを用いている。現在のこれら3種類の方法の利用はいずれも、VPBのようなトリガ関連不整脈を引き起こす可能性がある。TIS及びDWI/TRIはECGサイクルに従ってトリガされるが、第三のRTPIでは手動でトリガを発生する。DWI及びTRIは比較的同等のトリガ法である。破壊パルス系列は比較的高い機械的指数を有し、撮像パルスは低い機械的指数を用いる。公知の方法では、破壊パルス及び撮像パルスの両方がECGサイクルの同じ点すなわち収縮末期にトリガされるが、破壊パルスと撮像パルスとで異なるトリガ遅延が可能である。破壊パルス及び撮像パルスのトリガ間隔は可変であり、破壊パルス系列の通常のトリガ間隔は約1:8〜1:20であるのに対し、撮像パルスは各心拍毎にトリガされる(1:1)。DWI/TRIでは、ECGサイクルの何らかの時刻に開始される高MI破壊パルスの初期連続系列で微小気泡及び心筋造影剤を破壊する。次いで、ガス微小気泡造影剤の流入(ウォッシュイン)が、低MIでEST撮像によって各心拍毎に撮像される。従って、臨床処置時の高MIのEST破壊パルス系列の数はDWI/TRIではTISよりも大幅に少ない。しかし、公知の方法でのDWI/TRIの破壊パルス系列は撮像パルスと同様に収縮末期に開始されるため、各々の破壊パルス系列の最初のパルスの間にトリガ関連不整脈が起こる可能性がある。リアルタイム灌流撮像(RTPI)は、一連の高機械的指数破壊パルスに続いて低機械的指数の連続撮像が行われる方法である。操作者は手動で、ECGサイクル中の任意の所与の時刻に無作為に破壊パルスを開始する。従って、収縮末期での開始がトリガ関連不整脈を引き起こし得る。
既存の超音波トリガ法、特にTIS法のみならずDWI/TRI及びRTPIの全てが、ガス微小気泡造影剤の点滴注入(infusion)時の心臓撮影に用いられるとトリガ関連心室性期外収縮(VPB)及び他の不整脈を誘発する危険性を孕んでいる。ヒト及び動物でTIS法を用いた超音波撮像時に見られるトリガ関連心室性期外収縮(VPB)は文献に報告されており、これらの知見は様々な動物種で行われた実験で確認されている。図2は、超音波造影剤(Sonazoid(登録商標))の点滴注入時にTIS法及びPhilips HDI5000超音波機械をP3−2トランスデューサと共にMI1.3で用いた場合のトリガ遅延(x)に対する心室性期外収縮の確率(y)を示している。実施例1の詳細な説明も参照されたい。所与の時間線(約800ミリ秒)において、心臓の典型的ECGが図に含まれており、サイクルの様々な波を示している。同図は、心室性期外収縮の確率がECGの収縮末期のT波の近くで最大となることを示している。図2で分かるように、相対的トリガ遅延を約0.0秒〜0.2秒すなわちR−S区間プラス再分極に要する時間とすると、TIS中にVPBは発生しないが、残りのECGサイクル(約0.25秒〜0.95秒の相対的トリガ遅延)、特に収縮末期(0.25秒〜0.35秒)にはVPBが起こる。
また、Philips HDI5000超音波機械及びP4−2トランスデューサを用いたMI1.2の破壊パルスでの収縮末期トリガ(EST)式破壊流入撮像(DWI)時には、極く少数ではあるが明確にトリガ関連VPBがイヌで観察された。TISとDWI/TRIとの間のこれらのVPB発生率の差の幾分かは、異なるトランスデューサによって送波される超音波の性質の本質的な差に関係するかも知れないが、DWI/TRI及びRTPIの高エネルギー超音波破壊パルスが収縮末期に開始される場合にはトリガ関連VPBは排除されない。
ガス微小気泡造影剤の点滴注入時のDWI/TRI及びRTPI撮像中のトリガ関連VPBの誘発を回避するには、破壊パルス及び撮像パルスはECGサイクルの異なる点で開始すべきであるという知見が得られた。VPBは心筋でのガス微小気泡の濃度に依存し、かつ高MI破壊パルス系列の最初のパルスは最大微小気泡濃度時に発生されるため、破壊パルス系列のこれら最初のパルスが最もVPBを引き起こし易い。パルス当たりのVPBの可能性は、連続的な微小気泡破壊のため破壊パルス系列の各パルス毎に減少する。従って、VPBが引き起こされるか否かを決定するのは、破壊パルス系列の長さではなく開始時刻であることが見出された。
既存の方法を、本発明で提案する非催不整脈性トリガによるDWI/TRI法及びRTPI法と比較したグラフ図が図3及び図4に含まれている。これらのグラフにおいて、Xは破壊パルスを表し、Yは撮像パルスを表す。図3のグラフAは収縮末期の高MIトリガ(1:1)での標準的TISを示す。撮像パルスは破壊パルスでもある。パルスは収縮末期すなわちT波で印加される。図3のグラフBは、高MI破壊パルスの収縮末期トリガ(1:8)及び低MI撮像パルスの収縮末期トリガ(1:1)での標準的DWI/TRI法を示す。ATL HDI5000及びPhilips Sonos5500は両方の例で利用し得る超音波機械の例である。これら両方の高MI収縮末期トリガ法には、不整脈を引き起こす危険性がある。
図3のグラフCは本発明の方法を示す。非催不整脈性DWI/TRIであり、高エネルギーパルスのR波トリガ(すなわち収縮初期)(1:8)の後に低エネルギー撮像パルスの収縮末期トリガ(1:1)が続いている。この新式の非催不整脈性DWI/TRI法では、破壊パルス及び撮像パルスをECGに関して異なる時点でトリガしており、Philips Sonos5500超音波機械による今日の技術的可能性を成す。
図4のグラフDは、高エネルギー破壊パルスの無作為の開始の後に連続的な低エネルギー撮像が続く標準的なリアルタイム灌流撮像法(RTPI)を示している。かかる方法ではATL HDI5000を用いることができる。
図4のグラフEは本発明の別の方法を示している。この非催不整脈性RTPI法では、操作者が決定するECGサイクルの無作為の時点での開始の後の最初のR波すなわち収縮初期に高エネルギー破壊パルスが開始され、次いで連続的な低エネルギー撮像が続いて行われる。X区画の最初の線は操作者による開始を示しており、破壊パルスではない。
図3のC及び図4のEに示す本発明の方法では、破壊パルス及び撮像パルスはECGの異なる点で開始される。高エネルギー破壊パルスはR波(収縮初期)で開始され、低エネルギー撮像パルスはT波(収縮末期)で開始される。図3のA、B及び図4のDは比較のために示されている。
超音波造影剤の静注とデータ取得の開始(破壊/撮像)との間の好ましい時間遅延は典型的には、ボーラス静注後数十秒間程度である。微小気泡の点滴静注の場合には、好ましい時間遅延は血液のコントラスト強調の近似的な定常状態に達するのに必要な時間である。DWI/TRI法、RTPI法及びTIS法の全体にわたって微小気泡濃度が安定でかつ一定であることは、心臓灌流の指標として微小気泡流入を評価するための前提条件である。従って、データ取得の開始は微小気泡濃度が安定するまでは開始すべきでなく、通常、微小気泡の点滴注入の開始から1分後〜10分後とする。
原則として、任意の自由流動超音波造影剤を本発明の方法に用いることができるが、但し造影剤部分の寸法及び安定性は、静注後に肺毛細血管を通過して心臓の左心室での応答及び心筋循環を生ずることが可能となるようなものにすることのみを要件とする。ガス微小気泡を含む又は発生することが可能な造影剤が好ましい。というのは、微小気泡の分散体は、適当に安定化された場合には、低密度及び微小気泡の圧縮し易さから、特に効率的な超音波後方散乱体となるからである。また、生物学的標的に親和性を有するベクタを含む超音波造影剤も包含される。以下の対応特許群に記載されている超音波造影剤が本発明の方法での利用に適しており、限定ではなく例示を目的として挙げる。国際公開第97/29783号、国際公開第92/17212号、国際公開第97/29782号、欧州特許出願公開第554213号、国際公開第95/16467号、欧州特許出願公開第474833号、欧州特許出願公開第619743号、米国特許第5,558,854号、国際公開第92/17213号。
本発明に従って用いることができる超音波造影剤の例は、限定ではなく例示を目的として挙げると、Optison(登録商標)、Levovist(登録商標)、Definity(登録商標)、Imagent(登録商標)、Sonovue(登録商標)、Echogen(登録商標)、Sonogen(登録商標)及びSonazoid(登録商標)である。
最初の超音波破壊に続いて流入する造影剤の検出及び定量化には、多様な取得方法を用いることができ、例えば目標領域内に流入する造影剤の時間関連の尺度を表示する灌流関連画像を形成して、これにより異なる灌流を有する区域同士の識別を可能にすることができる。所望の画像は個々の走査線解析又はフレーム毎の解析から取得することができ、前者は十分な数のサンプルを取得して異なる灌流を有する区域を識別するために灌流速度の速い区域で有利であるのに対し、後者は灌流速度の遅い区域で好ましいことがある。
本発明の撮像方法を心臓灌流の測定に用いることができ、この方法が本発明の別の実施形態を形成する。本発明のトリガ式超音波撮像方法によって、心筋の造影剤流入の目視判定をより容易にして、心室性期外収縮を引き起こす危険性を無くすか又は最小限に抑制して心筋灌流評価を行うことができる。従って、別の実施形態は、ヒト又はヒト以外の動物の被検体において心筋灌流を測定又は評価する方法であって、被検体に有効量の超音波造影剤を投与するステップと、被検体の心臓の不応期に収まるように該パルスを開始する高エネルギー超音波パルスを心筋の目標領域に照射するステップとを含んでいる。
かかる心筋灌流評価では、高エネルギー超音波パルスを好ましくは繰返してパルス系列を形成し、このパルス系列は、系列の最初のパルスが心臓の不応期に収まるように該パルスを開始する。
以上の記載してきた方法における超音波造影剤の使用が本発明の別の態様である。
高エネルギー超音波パルスが心臓の不応期に収まるように該パルスを開始する方法において心筋の灌流を測定又は評価するためにヒト又はヒト以外の動物の被検体の血管系への投与のための画像強調用組成物の製造における超音波造影剤の使用が別の態様である。本発明の方法について記載した実施形態もかかる態様に包含される。
好ましくは、本発明の方法が実施される前に、被検体は超音波造影剤を予め投与される。別の態様では、本発明は、 ヒト又はヒト以外の動物の身体に予め投与される超音波造影剤の超音波誘発破壊又は変性方法であって、心臓の不応期に収まるようにパルスを開始する高エネルギー超音波パルスで身体の心臓の目標領域を照射して、不整脈を引き起こす危険性を最小限に抑制して造影剤の破壊又は変性を可能にする、方法を提供する。かかる方法はさらに、反復される高エネルギーパルスと、超音波画像を形成するための後続の付加的な低エネルギーパルスとを含んでいるトリガ式超音波撮像方法について記載されている実施形態を包含し得る。
本発明は、高機械的指数の破壊パルス及び低機械的指数の撮像パルスのECGに関して異なる時点での自動トリガを可能にする設備を具現化することにより超音波機械の既存のソフトウェアを修正することで完成することができる。本ソフトウェアは、心拍数に応じた破壊パルス系列長の自動拍動間調節を可能にすべきである。破壊パルス及び撮像パルスをECGに関して異なる時点でトリガする能力は現在、Sonos5500で技術的に可能であるが、破壊パルス系列長を心拍数の変化に応じて自動的に調節することは現時点ではできない。
本発明の方法の実施に際して、超音波造影剤はボーラス注入又は点滴注入によって投与することができる。好ましくは造影剤は、点滴注入で投与される。本発明に従って高エネルギーパルスを印加することにより、局所ボーラス効果が生じ、灌流評価が可能となる。流入の詳細な評価を行わずに基準線に復帰させるために破壊をR波で開始したい場合には、本発明の方法をボーラス投与と組合せて用いることに関心が持たれよう。
本発明の好ましい実施形態を図示して説明したが、本発明の教示から逸脱することなく変形及び改変を施し得ることは当技術分野では明らかであろう。以上の記載で述べた内容及び添付図面は例示としてのみ示されているのであって限定ではない。本発明の実際の範囲は、従来技術に基づいた適正な観点から見て特許請求の範囲で定義される。
トリガ式コントラスト心エコー検査を行うときに心不整脈の発生に如何なるパラメータが影響しているのかを深く理解するために生体内検査を行った。成功モデルを確立して、様々な超音波スキャナ及び撮像パラメータを試験したので、トリガ誘発不整脈の危険性を最小限にする撮像プロトコルを提案する。
実施例1
現象について検討し、VPBを誘発しないトリガ式撮像プロトコルを開発することができるかを調べるために、雑種のイヌ(体重9〜32kg、平均体重22kg)でトリガ式コントラスト心エコー検査(TCE)を行った。動物をフェンタニル及びペントバルビタールで麻酔し、室内空気を用いて人工呼吸器によって機械的に換気した。本プロトコルは地域の倫理委員会によって承認されたものであり、全ての処置が致死的であり、現行の指針及び法規に従って行われた。
3台の超音波スキャナを4個の心臓用トランスデューサと共に用いた。スキャナは、P3−2及びP4−2トランスデューサを有するPhilips HDI5000(米国マサチューセッツ州Andover)、3V2cトランスデューサを有するSiemens Sequoia512(米国カリフォルニア州Mountainview)及びS3トランスデューサを有するPhilips Sonos5500(米国マサチューセッツ州Andover)であった。Sonazoid(商標)(Amersham Health)の点滴注入中に様々な撮像モード、MI及びトリガプロトコルを試験した。注入速度はSonazoid(登録商標)を毎時2ml〜5ml(臨床用量の2倍〜7倍)であった。投与量は著しい付影のない最大コントラスト強調になるように調節された。焦点距離が短いこと及び注入手順が修正されていることを除いては、全ての超音波機械及びプロトコルは臨床応用で用いられる手順と同じにした。
標準的な3誘導のECG接続部を四肢に配置して、トリガ信号及び超音波機械での表示に最適なECG誘導を選択した。全ての超音波画像及び関連するECGトレースは連続的にビデオテープに記録された。撮像はトランスデューサを機械的に固定させた胸壁を通して行われた。撮像平面は横乳頭中線とした。各々のトランスデューサを第二高調波撮像(SHI)時の最大MIで試験し、心拍8回毎に収縮末期にトリガを与えた(TIS法)。他の設定は、最小画像深さとし、単一焦点の深さを4cmとした。SHIに加えて超高調波及び電力変調をS3トランスデューサで試験した。P4−2トランスデューサでは、SHIに加えてパルス反転を伴うトリガ式補給撮像(TRI)プロトコルを試験した(破壊パルスMIは0.8、1.0及び1.2、撮像パルスMIは0.4)。P3−2トランスデューサでは、ECGコンプレックスのR波の後のトリガ遅延を変化させる効果、トリガ間隔及びMIも試験した。
VPB頻度データを取得するときに、トランスデューサ設定は25〜200のトリガ点で一定に保った。トリガ遅延の変化の効果を試験するときには、ある試験設定から次の設定までの変化が小さかった(最も敏感な区域で40ミリ秒)ため、最短の観察時間を用いた。トランスデューサ及び撮像モードを比較する場合には最長の観察時間を用いた。
結果
トランスデューサを慎重に配置した後にVPBは全ての動物で観察された。VPB検査の至適撮像平面は、解剖学的構造単独では識別することはできず、VPBを最も引き起こし易かった設定でTCEによって誘導しなければならなかった。トランスデューサの取替え時には、以前にビデオテープに記録した撮像平面との慎重な比較を行って、撮像平面の変化をできるだけ小さくした。
図5はビデオテープからキャプチャしたECGトレースの一例を示している。VPBは矢印で示した短い垂直線によって示されているトリガ点の直後の異常なQRSコンプレックスを表している。
図6は表示されたMI(x)の関数としてのVPBの頻度(y)を示す。1:8ESトリガをP3−2トランスデューサと共にHPENモードで用いた。平均は6匹の動物から得ている。
図2はR波(x)の後の相対的トリガ遅延の関数としてのVPBの頻度(y)を示す。参照のためにグラフの上部にサンプルのECGトレースを示す。
R波の後のトリガ遅延の変化の効果を試験するときに、1:5トリガを用いて観察時間を最短にした。この試験は4匹の動物でP3−2によってMIを1.3とし、トリガ間隔を1:8として行った。結果をR−R区間(心拍数によって決定される)に対するトリガ遅延の関数として図2にプロットする。0は最初のR波のピークを示しており、約0.3〜0.4は収縮末期であり、1は次のR波ピークである。各々の動物で不整脈の頻度には大きな差があったが、心臓が不応期相にある収縮初期(A)にはいずれの動物もVPBを有しなかったことが判明した。
いずれの動物でも、VPBの後の有害事象は観察されなかった。
破壊流入撮像
破壊流入撮像は、超音波造影剤を用いた灌流撮像で広く用いられる方法となりつつあるため、P3−2を用いたTIS試験を陽性対照としてP4−2でのTRIプロトコルを3匹の動物で試験した。結果を表1に示す。TRIの間の9000回を超える破壊パルス及び68000回を超える撮像パルスによって3回のVPBがトリガされるに留まった。P3−2トランスデューサでのTISはVPBの頻度が2桁大きかった。全てのトリガを収縮末期に行った。TIS法の図解については図3のAを、TRI法の図解については図3のBを参照されたい。図3のCに示すように、収縮初期のトリガを与えるとVPBの回数がさらに減少したと考えられる。
Figure 2006507907
心筋膜に跨がる電位の変化を記録した心筋膜活動電位を示す図である。 イヌへの超音波造影剤の点滴注入中にトリガ間隔系列生成(TIS)撮像を用いてR波の後の相対トリガ遅延の関数としてVPBの頻度(y)を心臓のECGと関連させて示す図である。 既存のトリガ法、及び本発明の非催不整脈性破壊−流入撮像(DWI)/トリガ式補給撮像(TRI)法のグラフ図である。 既存のトリガ法、及び本発明の非催不整脈性リアルタイム灌流撮像(RTPI)法のグラフ図である。 ビデオテープからキャプチャしたECGトレースの一例を示す図である。 超音波造影剤を投与したイヌのTIS撮像中に、表示されたMI(x)の関数としてVPB(y)の頻度を示す図である。

Claims (11)

  1. 超音波造影剤を投与したヒト又はヒト以外の動物の被検体の心臓のトリガ式超音波撮像方法であって、高エネルギー超音波パルスが心臓の不応期に収まるように該パルスを開始する、トリガ式超音波撮像方法。
  2. 高エネルギー超音波パルスを繰返してパルス系列を形成し、該パルス系列の最初のパルスが心臓の不応期に収まるように該パルスを開始する、請求項1記載のトリガ式超音波撮像方法。
  3. 最初の高エネルギー超音波パルスが心臓の心電図のQ−R−S区間に収まる、請求項1又は請求項2記載の方法。
  4. 最初の高エネルギー超音波パルスが心臓の心電図(ECG)のR波と同時に発生する、請求項1乃至請求項3いずれか1項記載の方法。
  5. さらに低エネルギー撮像パルスを、高エネルギー超音波パルス又はパルス系列の後に開始する、請求項1乃至請求項4いずれか1項記載の方法。
  6. 低エネルギー撮像パルスが心臓の心電図のT波又はその近傍で開始する、請求項5記載の方法。
  7. 用いる超音波法が破壊流入撮像、トリガ式補給撮像及びリアルタイム灌流撮像から選択される、請求項1乃至請求項6いずれか1項記載の方法。
  8. 心筋灌流の評価に用いられる、請求項1乃至請求項7いずれか1項記載の方法。
  9. 請求項1乃至請求項8いずれか1項記載の方法における超音波造影剤の使用。
  10. 高エネルギー超音波パルスが心臓の不応期に収まるように該パルスを開始する方法において心筋の灌流を測定又は評価するためヒト又はヒト以外の動物の被検体の血管系に投与される画像強調用組成物の製造における超音波造影剤の使用。
  11. ヒト又はヒト以外の動物の身体に予め投与される超音波造影剤の超音波誘発破壊又は変性方法であって、心臓の不応期に収まるようにパルスを開始する高エネルギー超音波パルスで身体の心臓の目標領域を照射して、不整脈を引き起こす危険性を最小限に抑制して造影剤の破壊又は変性を可能にする、方法。
JP2004570743A 2002-11-29 2003-11-27 超音波トリガ法 Expired - Fee Related JP4748564B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
NO20025737A NO20025737D0 (no) 2002-11-29 2002-11-29 Ultralyd triggering metode
NO20025737 2002-11-29
NO20034384A NO20034384D0 (no) 2003-10-01 2003-10-01 Ultralyd triggering metode
NO20034384 2003-10-01
PCT/NO2003/000397 WO2004049950A1 (en) 2002-11-29 2003-11-27 Ultrasound triggering method

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2006507907A true JP2006507907A (ja) 2006-03-09
JP2006507907A5 JP2006507907A5 (ja) 2007-02-01
JP4748564B2 JP4748564B2 (ja) 2011-08-17

Family

ID=32473841

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004570743A Expired - Fee Related JP4748564B2 (ja) 2002-11-29 2003-11-27 超音波トリガ法

Country Status (7)

Country Link
US (1) US7931595B2 (ja)
EP (1) EP1572001A1 (ja)
JP (1) JP4748564B2 (ja)
KR (2) KR20050072496A (ja)
AU (1) AU2003302593B2 (ja)
CA (1) CA2504668A1 (ja)
WO (1) WO2004049950A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016214537A (ja) * 2015-05-20 2016-12-22 株式会社日立製作所 超音波診断装置
US11678858B2 (en) 2018-05-08 2023-06-20 Canon Medical Systems Corporation Ultrasonic diagnostic apparatus and method for controlling ultrasonic scan using ECG gating

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1572001A1 (en) 2002-11-29 2005-09-14 Amersham Health AS Ultrasound triggering method
JP2008511346A (ja) * 2004-08-30 2008-04-17 アスコム・リミテッド 心拍時間間隔(cardialTimeInterval)を規定するための方法及び装置。
RU2011130813A (ru) * 2008-12-23 2013-01-27 Конинклейке Филипс Электроникс, Н.В. Система визуализации акустических изображений и способ визуализации акустических изображений с квантификацией контраста
US8858443B2 (en) * 2009-02-17 2014-10-14 Siemens Medical Solutions Usa, Inc. System for cardiac ultrasound image acquisition
JP5346990B2 (ja) * 2011-06-03 2013-11-20 富士フイルム株式会社 超音波診断装置
US9161724B2 (en) * 2012-07-20 2015-10-20 Koninklijke Philips N.V. Multi-cardiac sound gated imaging and post-processing of imaging data based on cardiac sound
JP2016042922A (ja) * 2014-08-20 2016-04-04 プレキシオン株式会社 光音響画像化装置
EP3256084B1 (en) * 2015-02-13 2020-06-03 The Regents of The University of California Device, system, and method for functional imaging of episcleral vessels
US11357477B2 (en) 2018-09-07 2022-06-14 Siemens Medical Solutions Usa, Inc. Microbubble destruction for medical ultrasound imaging
KR102620619B1 (ko) * 2021-08-18 2024-01-03 주식회사 팬토믹스 관상동맥 협착 판단 방법

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1075951A (ja) * 1996-08-09 1998-03-24 Hewlett Packard Co <Hp> 超音波イメージング方法

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5445813A (en) 1992-11-02 1995-08-29 Bracco International B.V. Stable microbubble suspensions as enhancement agents for ultrasound echography
GB9106673D0 (en) 1991-03-28 1991-05-15 Hafslund Nycomed As Improvements in or relating to contrast agents
GB9106686D0 (en) 1991-03-28 1991-05-15 Hafslund Nycomed As Improvements in or relating to contrast agents
IL104084A (en) 1992-01-24 1996-09-12 Bracco Int Bv Sustainable aqueous suspensions of pressure-resistant and gas-filled blisters, their preparation, and contrast agents containing them
RU2138293C1 (ru) 1993-12-15 1999-09-27 Бракко Рисерч С.А. Контрастные вещества для ультразвуковой эхографии, контрастные средства, содержащие эти вещества, и способы их приготовления
KR100500334B1 (ko) 1996-02-19 2005-09-09 아머샴 헬스 에이에스 조영제또는그와관련된개선
NZ331372A (en) 1996-02-19 2000-01-28 Nycomed Imaging As freeze-dried vesicle containing a thermally stabilized ultrasound contrast agent
US6110120A (en) * 1997-04-11 2000-08-29 Acuson Corporation Gated ultrasound imaging apparatus and method
GB9708246D0 (en) 1997-04-24 1997-06-18 Nycomed Imaging As Improvements in or relating to ultrasound imaging
GB9808599D0 (en) 1998-04-22 1998-06-24 Nycomed Imaging As Improvements in or realting to contrast agents
US6340348B1 (en) * 1999-07-02 2002-01-22 Acuson Corporation Contrast agent imaging with destruction pulses in diagnostic medical ultrasound
US6302846B1 (en) * 1999-09-20 2001-10-16 Acuson Corporation Ultrasound method for assessing ejection fraction using ultrasound contrast agents
US6439236B1 (en) * 1999-10-25 2002-08-27 The Board Of Regents Of The University Of Nebraska Methods for inducing atrial and ventricular rhythms using ultrasound and microbubbles
US6793626B2 (en) 2001-01-17 2004-09-21 Fuji Photo Film Co., Ltd. Ultrasonic scatterer, ultrasonic imaging method and ultrasonic imaging apparatus
EP1572001A1 (en) 2002-11-29 2005-09-14 Amersham Health AS Ultrasound triggering method
JP3898680B2 (ja) 2003-02-21 2007-03-28 栄次 松浦 酸化ldl−crp複合体の測定方法及び測定キット

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1075951A (ja) * 1996-08-09 1998-03-24 Hewlett Packard Co <Hp> 超音波イメージング方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016214537A (ja) * 2015-05-20 2016-12-22 株式会社日立製作所 超音波診断装置
US11678858B2 (en) 2018-05-08 2023-06-20 Canon Medical Systems Corporation Ultrasonic diagnostic apparatus and method for controlling ultrasonic scan using ECG gating

Also Published As

Publication number Publication date
JP4748564B2 (ja) 2011-08-17
AU2003302593A1 (en) 2004-06-23
CA2504668A1 (en) 2004-06-17
KR101280760B1 (ko) 2013-07-05
WO2004049950A1 (en) 2004-06-17
KR20100119587A (ko) 2010-11-09
EP1572001A1 (en) 2005-09-14
US20060155192A1 (en) 2006-07-13
US7931595B2 (en) 2011-04-26
AU2003302593B2 (en) 2007-02-01
KR20050072496A (ko) 2005-07-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7862511B2 (en) Ultrasound imaging method and apparatus
US6503203B1 (en) Automated ultrasound system for performing imaging studies utilizing ultrasound contrast agents
JP4897667B2 (ja) 自動心筋コントラスト心エコー図
US6858011B2 (en) Method and apparatus to control microbubble destruction during contrast-enhanced ultrasound imaging, and uses therefor
Leong-Poi et al. Quantification of myocardial perfusion and determination of coronary stenosis severity during hyperemia using real-time myocardial contrast echocardiography
JPH1075951A (ja) 超音波イメージング方法
Emanuel et al. Contrast‐enhanced ultrasound for quantification of tissue perfusion in humans
JP4748564B2 (ja) 超音波トリガ法
Zhang et al. Noninvasive differentiation of normal from pseudonormal/restrictive mitral flow using TEI index combining systolic and diastolic function
Huang et al. High-resolution tissue Doppler imaging of the zebrafish heart during its regeneration
JP2002191599A (ja) 超音波診断装置
Liu et al. ECG triggering and gating for ultrasonic small animal imaging
Chan et al. Anatomical M-mode: A novel technique for the quantitative evaluation of regional wall motion analysis during dobutamine echocardiography
Dijkmans et al. Quantification of myocardial perfusion using intravenous myocardial contrast echocardiography in healthy volunteers: comparison with positron emission tomography
Monaghan et al. Digital radiofrequency echocardiography in the detection of myocardial contrast following intravenous administration of Albunex®
US20090124908A1 (en) Method And Apparatus For Detecting Ultrasound Contrast Agents In Arterioles
US6302846B1 (en) Ultrasound method for assessing ejection fraction using ultrasound contrast agents
JP2007167657A (ja) X線装置の動作方法
Iliceto et al. Effects of atrial pacing stress test on ultrasonic integrated backscatter cyclic variations in normal subjects and in patients with coronary artery disease
Goens et al. Acoustic quantification: A new tool for diagnostic echocardiography
Ha et al. Assessment of left atrial appendage filling pattern by using intravenous administration of microbubbles: comparison between mitral stenosis and mitral regurgitation
Mor-Avi et al. Quantitative analysis of myocardial perfusion and regional left ventricular function from contrast-enhanced power modulation images
Gross et al. Measuring cardiac function
Gozzelino et al. The effect of heart rate on the slope and pressure half-time of the Doppler regurgitant velocity curve in aortic insufficiency
Janerot-Sjoberg et al. Effect of contrast on systolic myocardial ultrasound color-Doppler velocity

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061120

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090929

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20091228

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20091228

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20091228

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20100108

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100329

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100601

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101001

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20101109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110208

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110221

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20110221

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110412

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20110511

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110511

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140527

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees