JP2006505711A - 溶解可能なデンプン構成成分を含む多構成成分繊維、そのための方法、及びそれからの繊維 - Google Patents
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Abstract
Description
本明細書で用いられるすべての百分率、比率、及び割合は、特に指定しない限り、組成物の重量百分率による。すべての平均値は、特に明確に指定しない限り、組成物又はその構成成分の「重量により」計算される。ポリマーの「平均分子量」又は「分子量」は、特に指定しない限り、数平均分子量を指す。数平均分子量は、特に指定しない限り、ゲル浸透クロマトグラフィー(chromotography)により測定される。本明細書に引用されるすべての特許又はその他の出版物は、その参照文献が引用された目的のために、その中に含有されるすべての文章に関して、本明細書に参考として組み込まれる。いずれかのこうした特許又は出版物を含むことは、引用した参照文献が先行技術として引用できる、又はその中の対象が本発明に対して実質的な先行技術であるという承認を意図するものではない。
本明細書は(1)本発明の繊維の材料、(2)繊維の構造、(3)繊維の材料特性、(4)プロセス、及び(5)物品の詳細な記述を含有する。
(第1構成成分材料:熱可塑性ポリマー)
熱可塑性ポリマーの好適な溶融温度は、約60℃〜約300℃、又は幾つかの実施形態では、約80℃〜約250℃、若しくは100℃〜215℃である。熱可塑性ポリマー含有構成成分の組成物の溶融温度が上記の範囲内であるように、可塑剤又は希釈剤又はその他のポリマーが観測される溶融温度を、低下するために用いられる場合には、250℃を超える溶融温度(Tm)を有する熱可塑性ポリマーが用いられてもよい。0℃未満のガラス転移(Tg)温度を有する熱可塑性ポリマーを用いることが望ましい場合がある。熱可塑性ポリマー構成成分は、溶融紡糸に好適なレオロジー特性を有する。ポリマーの分子量は、ポリマー分子間の絡み合いを可能にするために十分高いが、溶融紡糸可能であるように十分低いことが必要である。溶融紡糸について、好適な熱可塑性ポリマーは、約1,000,000グラム/モル以下、及び幾つかの実施形態では、約5,000グラム/モル〜約800,000グラム/モル、又は約10,000グラム/モル〜約700,000グラム/モル、又は約20,000グラム/モル〜約500,000グラム/モルの分子量を有することができる。
High Polymer Company,Ltd.)(日本、東京)からビオノーレ(BIONOLLE)1000及びビオノーレ(BIONOLLE)3000として販売されているポリブチレンコハク酸エステル/アジピン酸エステルコポリマーである。好適な市販の脂肪族/芳香族コポリエステルの例は、イーストマン化学(Eastman
Chemical)からイースター・バイオ(EASTAR BIO)コポリエステルとして、又はバスフ(BASF)からのエコフレックス(ECOFLEX)として販売されている、ポリ(テトラメチレンアジピン酸エステル−コ−テレフタル酸エステル)である。
本発明は、低価格の天然に生じるバイオポリマーである、デンプンの使用に関する。本発明に用いられるデンプンは、熱可塑性非構造化デンプンである。「非構造化デンプン」という用語は、もはやその天然に生じる粒状構造ではないデンプンを意味するために用いられる。「熱可塑性デンプン」又は「TPS」という用語は、繊維中に紡糸できてもよいようにその熱可塑性流動特性を改善するための可塑剤を有するデンプンを意味するために用いられる。
多構成成分繊維が、例えば水のような溶媒中に設置される場合に、デンプンの放出速度、及びそれによって放出されるデンプンの量を制御できる剤が、デンプンとの組み合わせにより第2構成成分中に存在してもよい。こうした剤の例には、置換ビニルポリマー、例えばエチレンアクリル酸(ダウ・ケミカル社(Dow
Chemical Co.)からプリマコア(PRIMACOR)として市販されている)、ポリオレフィンカルボン酸コポリマー、例えばエチレンアクリル酸コポリマー、エチレンマレイン酸コポリマー、エチレンメタクリル酸コポリマー、エチレンアクリル酸コポリマー、及びこれらの組み合わせ、ポリヒドロキシエーテルエステル、ポリヒドロキシエーテルアミド、例えばダウ・ケミカル社(Dow
Chemical Co.)のエポキシ系熱可塑性樹脂のブロックス(BLOX)シリーズ、及び室温(25℃)を超える、及び約300℃の熱可塑性デンプンの高い方の加工温度及び150℃を超える最小沸点温度未満の溶融温度を有する脂肪族又は芳香族カルボン酸又はカルボキシアミドが挙げられる。例には、脂肪族飽和又は不飽和C8〜C22カルボン酸、例えばカプリル酸、オレイン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、リノール酸、リノレン酸、リシノール酸、エルカ酸、又は上記に列挙された脂肪酸の対応する脂肪酸アルコール若しくはアミド、特に前記脂肪酸のモノ−、ジ−、又はトリグリセリドが挙げられる。好適な脂肪族又は芳香族カルボキシアミドの例は、例えばステアルアミド、ベンズアミド、又はプロピオンアミドである。特に本発明の実施形態では、エチレンアクリル酸(EAA)、ポリヒドロキシエーテルエステル(PHEE)、ポリヒドロキシエーテルアミド(PHEA)、又はこれらの組み合わせが、デンプンの除去速度を制御するために第2構成成分中に存在する剤である。
こうした剤は、第2構成成分の約1重量%〜50重量%の量で存在し、別の実施形態では、第2構成成分の2、5、10、15、20、25、30、35、又は40重量%で存在する。一般に、剤のより多量は、デンプンの除去速度を遅くする。
1以上の可塑剤が、デンプンを非構造化し及びデンプンを流動可能にするために、即ち熱可塑性デンプンを生成するために、本発明に用いることができる。上記のように、可塑剤はデンプンのための非構造化剤として用いてもよい。可塑剤は、熱可塑性デンプンのための可塑剤として機能するために非構造化されたデンプン構成成分中に残留してもよいし、又は取り除かれ及び熱可塑性デンプン構成成分中の異なる可塑剤により置き換えられてもよい。可塑剤はまた最終製品の可撓性を改善する場合があり、これは組成物のガラス転移温度の低下によるものであると考えられている。
Corp.)からプルロニック(PLURONIC)(登録商標)として入手可能である。好適なポロキサマー及びポロキサミンは、デラウェア州ウィルミントンのICIケミカルズ(ICI
Chemicals)からシンパーロニック(SYNPERONIC)(登録商標)として、又はニュージャージー州パーシッパニーのバスフ社(BASF Corp.)からテトロニック(TETRONIC)(登録商標)として入手可能である。用いるのにまた好適なのは、ヒドロキシ含有ポリマー、例えばポリビニルアルコール、エチレンビニルアルコール、及びコポリマー、及びこれらのブレンドである。
任意にその他の成分が第1又は第2構成成分組成物中に組み込まれてもよい。これらの任意成分は、構成成分の49重量%以下の量で、又は別の実施形態では、約0.1重量%〜約30重量%、又は約0.1重量%〜約10重量%の量で存在してもよい。加工性を変更するため及び/又は最終製品の弾性、引張り強度、及び弾性率のような物理的特性を変更するために、任意材料を用いてもよい。他の利益には、酸化安定性を包含する安定性、輝度、色、可撓性、弾力性、作業性、加工助剤、粘度調節剤、及び抑臭が挙げられるが、これらに限定されない。任意成分には、核形成剤、塩、スリップ剤、結晶化促進剤又は遅延剤、臭気マスキング剤、架橋剤、乳化剤、界面活性剤、シクロデキストリン、潤滑剤、その他の加工助剤、光学的光沢剤、酸化防止剤、難燃剤、染料、顔料、充填剤、タンパク質及びそのアルカリ塩、ワックス、粘着付与樹脂、増量剤、湿潤強度向上樹脂、又はこれらの混合物が挙げられる。加工助剤にはステアリン酸マグネシウムが挙げられ、特にデンプン構成成分中では、エチレンアクリル酸(ダウ・ケミカル社(Dow
Chemical Co.)からプリマコア(PRIMACOR)として市販されている)が挙げられる。
第2構成成分がさらに一種若しくは複数の構成成分により取り囲まれないか、又はさらに一種若しくは複数の構成成分により取り囲まれる場合には、第2構成成分が中空の芯を取り囲む限り、本発明の多構成要素、多構成成分繊維は、幾つかの異なる構造であってもよい。本明細書で用いる時、構成要素とは、物質又は材料の化学種を意味するとして定義される。本明細書で用いる時、多構成要素とは、1を超える化学種又は材料を含有する繊維又はその構成成分を意味するとして定義される。繊維は第2構成成分の除去前は、多構成成分の構造である。本明細書で用いる時、構成成分とは、繊維の別の部分と空間的関係を有する繊維の単独の部分として定義される。多構成成分という用語は、本明細書で使用する時、お互いに空間的な関係において1つより多くの単独の部分を有する繊維として定義される。多構成成分という用語は、押出成形機器の出口でお互いに空間的関係において二つの単独の部分を有する繊維として定義される二構成成分を含む。多構成成分繊維の異なる構成成分は、繊維の断面を横切る実質的に区別可能な区域に配置され、繊維の長さに沿って連続して伸長する。
更なる実施形態では、熱可塑性デンプンを含む第2構成成分は第1構成成分を、例えば海島構造において取り囲み、その場合、島は第1構成成分であり、海は第2構成成分である。
本発明の繊維はまた、分割可能な繊維であってもよい。分割は、機械的、熱力学的、流体力学的、又は化学的手段によって、第2構成成分の除去の間若しくは後に、又は流体誘発変形によって生じてもよい。
微細繊維は、更なる柔軟性及び/又はよりよい障壁性を有することが望ましい不織布物品において使用してもよい。
本発明の繊維の直径は、約200μm未満であり、及び別の実施形態では約100μm未満、約50μm未満、又は30μm未満であることができる。本明細書の1つの実施形態では、繊維は約5μm〜約25μmの直径を有する。繊維直径は繊維紡糸技術において周知の要因により制御され、それには本明細書に記載されるプロセスに加えて、例えば紡糸速度及び処理質量が挙げられる。
伸展性又は伸長性は、破断時伸長により測定される。伸展性又は伸長性は、適用された力の下で伸長できるが、必ずしも回復しないこととして定義される。破断時伸長は、繊維が破壊するまで伸長され得る距離として測定される。本発明の繊維が非常に伸張性であり得ることがまた見出されている。
多構成成分繊維を製造する第1の工程は、配合又は混合工程であることができる。この配合工程において、原材料は、典型的には剪断力の下で加熱される。熱の存在下での剪断は、組成物を適切に選択すれば均一な溶融物を生じることができる。次に溶融物は、繊維が形成される押出成形機に設置される。繊維の収集物は、熱、圧力、化学結合剤、機械的絡み合わせ、及びこれらの組み合わせを用いて互いに組み合わされて、不織布ウェブの形成を生じる。次に不織布は物品へと組み立てられる。
配合工程の目的は、繊維の各構成成分について均一な溶融組成物を製造することである。好ましくは溶融組成物は均一であり、溶融物中に成分の均一な分布が存在することを意味する。結果として得られた溶融組成物(複数)は、紡糸繊維に対して水を本質的に含まないことが必要である。本質的に含まないとは、紡糸の間に繊維を究極的に破壊する場合がある泡を生じるような、実質的な問題を起こさないこととして定義される。溶融組成物の遊離水含量は、約1%以下、約0.5%以下、又は約0.15%以下であることができる。全含水量は、結合水及び遊離水を包含する。好ましくは総含水量(結合水及び遊離水を包含する)は約1%以下である。この低い含水量を達成するために、加工する前にデンプン又はポリマーを乾燥する必要があってもよく、及び/又はいかなる遊離水も除去するために加工中に真空が適用される。熱可塑性デンプン又は本明細書のその他の構成成分は、紡糸前に例えば約60℃の高温で乾燥することができる。乾燥温度は構成成分の構成要素の化学的性質によって決定される。そのため異なる組成物は、20℃〜150℃の範囲であることができ及び一般にポリマーの溶融温度未満である異なる乾燥温度を用いることができる。構成成分の乾燥は、当該技術分野において既知のもののような、紡糸と組み合わされた連続又は不連続の工程であってもよい。
1.デンプンは可塑剤の添加により非構造化される。可塑剤は、ソルビトール又はマンニトールのように固体である場合は、デンプン(粉末形態)と共に二軸押出成形機の中に添加することができる。グリセリンのような液体はデンプンと、容積移送式ポンプを介して混合することができる。
2.デンプンは、押出成形機中での熱及び剪断力の適用により完全に非構造化される。デンプン及び可塑剤の混合物は、典型的には120〜180℃に約10秒〜約15分の時間にわたって、デンプンがゼラチン化するまで加熱される。
3.真空を押出成形機中の溶融物に典型的には少なくとも1度、遊離水を取り除くために適用することができる。真空を例えば押出成形機の長さのおよそ3分の2、又は操作者の望むその他のいずれかの点で適用することができる。
4.あるいは複数の供給領域を、複数の可塑剤又はデンプンのブレンドを導入するために用いることができる。
5.あるいはデンプンを液体可塑剤とプレミックスすることができ、押出成形機の中に供給することができる。
& Pfleiderer)の30mm直径、長さと直径の比が40:1の250RPMに設定された共回転二軸押出成形機を用いることである。真空が最後から2番目と最後の加熱部分の間に取り付けられ10atmの真空が引かれる。デンプン粉末及び可塑剤(例えば、ソルビトール)が、デンプン/可塑剤の重量比60/40で混合速度13.6kg/h(30lbs/h)において、例えば質量損失供給機(mass-loss
feeders)を用いて押出成形機の下部にある供給スロートの中に個々に供給される。加工助剤をデンプン又は可塑剤と共に添加することができる。例えばステアリン酸マグネシウムを、熱可塑性デンプン構成成分の0〜1重量%の濃度で添加することができる。
本発明の繊維は溶融紡糸により製造することができる。溶融紡糸は、溶液からの湿式又は乾式紡糸のような他の紡糸とは区別され、こうした別の方法では、溶媒が溶融物中に存在し、及び揮発又は押出品からそれを拡散することにより除去される。
一般に本発明については、高い繊維紡糸速度が望ましい。約10メートル/分(メートル/分)以上の繊維紡糸速度を用いることができる。本明細書の幾つかの実施形態では、繊維紡糸速度は約100〜約7,000メートル/分、又は約300〜約3,000メートル/分、又は約500〜約2,000メートル/分である。
紡糸ラインにおける各構成成分の滞留時間は、高い溶融温度の熱可塑性ポリマーが非構造化デンプンと共に紡糸されるように選択される場合には特別な重要性を持ち得る。紡糸機器は、スピナレットにおいて暴露される非構造化デンプンの時間及び体積を最小限にすることにより、非構造化デンプン構成成分の高い加工温度への暴露を最小限にするように設計することができる。例えば、スピナレットへのポリマー供給ラインは封止することができ、二構成成分パック中への導入まで分離することができる。更に二構成成分繊維紡糸技術の熟練者は、少なくとも二つの構成成分が、スピナレットの中に導入されるまで、それらの別々の押出成形機の中に異なる温度で導入でき、加工できることを理解する。
第二構成成分は、第二構成成分が除去可能である溶媒への多構成成分繊維の暴露により除去され得る。最も普通には溶媒は水であるが、しかしながら繊維が溶媒中に設置される場合に第二構成成分が除去されるいずれの溶媒も考えられる。こうした溶媒の更なる例は、グリセリンである。デンプンが取り除かれた繊維を、更に柔らかいことが所望され、及び/又はより良好なバリア特性を有することが所望される不織布物品に使用してもよい。更にデンプンは安価な材料であるので、デンプンが取り除かれたデンプン及びポリマー繊維はよりコスト的に有効な繊維である。
デンプンの除去速度は、第二構成成分用の溶媒への暴露時間に対する繊維の重量損失により測定することができる。繊維を取り出し、オーブン中で15分間115℃で乾燥する。繊維を次にオーブンから取り出し、及び秤量前に開放大気中で室温で30分間冷却させる。
第二構成成分の除去中又は第二構成成分の除去後に繊維を処理する。処理の非限定例には、熱力学的徐冷、伸長、収縮分割(contraction splitting)、及び布地形成が挙げられる。
本明細書の繊維は、繊維が従来用いられるいずれの目的に用いられてもよい。これには、これに限定されないが不織布基材への組み込みが挙げられる。本明細書の繊維は当該技術分野において既知のいずれかの好適な方法によって不織布に変換されてもよい。連続繊維は、産業界で標準的なスパンボンド又はメルトブローン式技術を用いてウェブに形成でき、一方で短繊維は産業界で標準的なカーディング、エアレイド、又は湿式載置技術を用いてウェブに形成できる。典型的な接合方法には、圧延(圧力及び熱)、通気熱(thru-air
heat)、機械的絡み合わせ、流体力学的絡み合わせ、ニードルパンチ、並びに化学接合及び/又は樹脂接合が挙げられる。圧延、通気熱(thru-air heat)、及び化学接合は、デンプン及びポリマー多構成成分繊維のための好ましい接合法である。熱接着性繊維が、加圧熱及び通気熱接合法に必要である。
Chemical)からのプリマコア(PRIMACORE)5980Iである。ポリプロピレン(PP)樹脂は、バーゼル(Basell)のプロファックス(PROFAX)PH−835である。ポリエチレン(PE)は、ダウ・ケミカル(Dow
Chemical)からのアスパン(ASPUN)6811Aである。ポリ(L)乳酸は、バイオマー(BIOMER)L9000(バイオマー(Biomer))である。ポリエチレンコハク酸エステル(PES)は、昭和高分子(Showa High Polymer)(日本、東京)からのビオノーレ(BIONOLLE)1020である。ポリエステルは、イーストマン化学(Eastman
Chemical)からのF61HC又は9663である。グリセリンは、ダウ・ケミカル社(Dow Chemical Company)からの、コーシャ等級BU OPTIM(Kosher
Grade BU OPTIM)*グリセリン99.7%である。ソルビトールは、アーチャー−ダニエルズ−ミッドランド社(Archer-Daniels-Midland
Co.)(ADM)からのクリスタリン(Crystalline)NF/FCC 177440−2Sである。分子量、分子量分布、及び/又はコモノマー、又は欠陥レベルが異なる類似の化学的組成物を有するその他のポリマーもまた用いることができる。
熱可塑性デンプン組成物(TPS’S)が表1の次の処方に従って調製される。表1では、材料1はデンプンを表し、材料2は可塑剤を表し、及び材料3は非デンプン系熱可塑性ポリマーを表す。
& Pfleiderer)の30mm直径、長さと直径の比が40:1の共回転二軸押出成形機において(ベイカー・アンド・パーキンス(Baker
and Perkins)の50mm、25:1及び40:1の二軸システムが用いられてきたが)調製できる。真空が最後から2番目と最後の加熱部分の間に取り付けられ10atmの真空が引かれる。デンプン粉末及びソルビトールが、好ましくは質量損失供給機(mass-loss
feeders)を用いて供給スロートの中に個々に供給される。ステアリン酸マグネシウムが好ましくはまた0〜1重量%で添加される。グリセリンが、最初の二つの加熱領域後に、加熱した液体注入システムを介して注入される。2.27〜34kg/h(5〜75lbs/h)の範囲の速度が用いられたが、総処理質量は、典型的には11.34kg/h(25lbs/h)に設定される。
TPS組成物B1は、バーゼル(Basell)のプロファックス(PROFAX)PH−835と共に、図2Bに例示されるような中空の分割パイ(segmented
pie)二構成成分パターンを用いて溶融紡糸される。溶融押出成形温度は210℃である。構成成分の比は10:90〜50:50の範囲である。紡糸された長繊維が水中に設置され、TPSは室温水に直ちに溶解する。
TPS組成物B1は、バーゼル(Basell)のプロファックス(PROFAX)PH−835と共に、海構成成分がTPSを含む図5A又は図5Bに例示されるような海島二構成成分パターンを用いて溶融紡糸される。溶融押出成形温度は210℃である。構成成分の比は30:70〜80:20の範囲である。紡糸された長繊維が水中に設置され、TPSは室温水に直ちに溶解する。
TPS組成物B1は、バーゼル(Basell)のプロファックス(PROFAX)PH−835と共に、TPSの鞘を有する図1A又は図1Bに例示されるような中空でない鞘/芯を用いて溶融紡糸される。溶融押出成形温度は210℃である。構成成分の比は10:90〜50:50の範囲である。紡糸された長繊維が水中に設置され、TPSは室温水に直ちに溶解する。
TPS組成物B4は、バーゼル(Basell)のプロファックス(PROFAX)PH−835と共に、図2Bに例示されるような中空の分割パイ(segmented
pie)二構成成分パターンを用いて溶融紡糸される。溶融押出成形温度は210℃である。構成成分の比は10:90〜50:50の範囲である。紡糸された長繊維が水中に設置され、TPSは室温水に約15〜60分の時間枠の間に次第に溶解する。熱水の使用はそれをより速く溶解させる。
TPS組成物B4は、バーゼル(Basell)のプロファックス(PROFAX)PH−835と共に、海構成成分がTPSを含む図5A又は図5Bに例示されるような海島二構成成分パターンを用いて溶融紡糸される。溶融押出成形温度は210℃である。構成成分の比は30:70〜80:20の範囲である。紡糸された長繊維が水中に設置され、TPSは室温水に約15〜60分の時間枠の間に次第に溶解する。熱水の使用はそれをより速く溶解させる。
TPS組成物B4は、バーゼル(Basell)のプロファックス(PROFAX)PH−835と共に、TPSの鞘を有する図1A又は図1Bに例示されるような中空でない鞘/芯を用いて溶融紡糸される。溶融押出成形温度は210℃である。構成成分の比は10:90〜50:50の範囲である。紡糸された長繊維が水中に設置され、TPSは室温水に約15〜60分の時間枠の間に次第に溶解する。熱水の使用はそれをより速く溶解させる。
TPS組成物B5は、バーゼル(Basell)のプロファックス(PROFAX)PH−835と共に、図2Bに例示されるような中空の分割パイ(segmented
pie)二構成成分パターンを用いて溶融紡糸される。溶融押出成形温度は210℃である。構成成分の比は10:90〜50:50の範囲である。紡糸された長繊維が水中に設置され、数時間にわたって室温水中で相対的に安定である。数日間にわたって、それらは水中で溶解することができる。沸騰水の使用はそれをより速く溶解させる。
TPS組成物B5は、バーゼル(Basell)のプロファックス(PROFAX)PH−835と共に、海構成成分がTPSを含む図5A又は図5Bに例示されるような海島二構成成分パターンを用いて溶融紡糸される。溶融押出成形温度は210℃である。構成成分の比は30:70〜80:20の範囲である。紡糸された長繊維が水中に設置され、及び数時間にわたって室温水中で相対的に安定である。数日間にわたって、それらは水中で溶解することができる。沸騰水の使用はそれをより速く溶解させる。
TPS組成物B5は、バーゼル(Basell)のプロファックス(PROFAX)PH−835と共に、TPSの鞘を有する図1A又は図1Bに例示されるような中空でない鞘/芯を用いて溶融紡糸される。溶融押出成形温度は210℃である。構成成分の比は10:90〜50:50の範囲である。紡糸された長繊維が水中に設置され、数時間にわたって室温水中で相対的に安定である。数日間にわたって、それらは水中で溶解することができる。沸騰水の使用はそれをより速く溶解させる。
更なる二構成成分繊維が表2に従って製造できる。
Claims (10)
- 200μm未満の直径を有する溶融紡糸可能な繊維であって、
熱可塑性ポリマーを含む第1構成成分を配合する工程;
非構造化デンプン及び薬剤を含む第2構成成分を配合する工程であって、該薬剤が、酸置換ビニルポリマー(acid substituted vinyl monomer)、ポリオレフィンカルボン酸コポリマー、ポリヒドロキシエーテルエステル、ポリヒドロキシエーテルアミド、C8〜C22脂肪族飽和又は不飽和カルボン酸、脂肪族カルボキシアミド、及び芳香族カルボキシアミドから成る群から選択されるものである工程;
前記第1構成成分を前記第2構成成分と共に紡糸して200μm未満の直径を有する繊維を形成する工程であって、その際前記第2構成成分は、さらに一種若しくは複数の構成成分により取り囲まれないか、又はさらに一種若しくは複数の構成成分により取り囲まれる場合には、前記第2構成成分が中空の芯を取り囲むものである工程;並びに
前記繊維を、前記第2構成成分用の溶媒と接触させる工程であって、
前記溶媒に暴露することにより、前記第2構成成分が、前記薬剤のない繊維の速度より遅い速度で前記繊維から除去される工程;
を含む方法により製造されることを特徴とする繊維。 - 前記第2構成成分の完全な除去の前に、前記繊維を物理的操作を行なう工程を更に含む方法により製造されることを特徴とする、請求項1に記載の繊維。
- 前記繊維の物理的操作が、前記繊維を伸長することであることを特徴とする、請求項2に記載の繊維。
- 前記繊維の物理的操作が、布地を形成することであることを特徴とする、請求項2に記載の繊維。
- 200μm未満の直径を有する溶融紡糸可能な繊維の製造方法であって、
熱可塑性ポリマーを含む第1構成成分を配合する工程;
非構造化デンプン及び薬剤を含む第2構成成分を配合する工程であって、該薬剤が、酸置換ビニルポリマー、ポリオレフィンカルボン酸コポリマー、ポリヒドロキシエーテルエステル、ポリヒドロキシエーテルアミド、C8〜C22脂肪族飽和又は不飽和カルボン酸、脂肪族カルボキシアミド、及び芳香族カルボキシアミドから成る群から選択されるものである工程;
前記第1構成成分を前記第2構成成分と共に紡糸して200μm未満の直径を有する繊維を形成する工程であって、その際前記第2構成成分は、さらに一種若しくは複数の構成成分により取り囲まれないか、又はさらに一種若しくは複数の構成成分により取り囲まれる場合には、前記第2構成成分が中空の芯を取り囲むものである工程;並びに
前記繊維を、前記第2構成成分用の溶媒と接触させる工程であって、
前記溶媒に暴露することにより、前記第2構成成分が、前記薬剤のない繊維の速度より遅い速度で前記繊維から除去される工程;
を含むことを特徴とする製造方法。 - 前記第2構成成分の完全な除去の前に、前記繊維に物理的操作を行なう工程を更に含むことを特徴とする、請求項5に記載の方法。
- 請求項1に記載の繊維を含むことを特徴とする、不織布ウェブ。
- 請求項7に記載の不織布ウェブを含むことを特徴とする、使い捨て物品。
- 請求項2に記載の繊維を含むことを特徴とする、不織布ウェブ。
- 請求項9に記載の不織布ウェブを含むことを特徴とする、使い捨て物品。
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