JP2006504789A - 1,3−プロパンジオールの生成中に形成される不純物の除去 - Google Patents
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Abstract
本発明は、3−ヒドロキシプロパナール(HPA)の水溶液が形成され、HPAが水素化されて、粗PDO混合物が生成される、1,3−プロパンジオール(PDO)の生成方法に関する改善を記述する。この方法の1つの改善は、粗PDO混合物を酸性ゼオライト、酸型カチオン交換樹脂、または可溶性酸で処理して、MW176環状アセタールを、蒸留によってPDOから簡単に分離され得るより揮発性の高い材料に転換することを含む。もう1つの改善は、粗1,3−プロパンジオール混合物から水を除去し、得られた混合物を約50〜約250℃の温度で固体酸性精製剤と接触させて、MW132環状アセタールをより揮発性の高い環状アセタールに転換し、より揮発性の高い環状アセタールを、蒸留またはガスストリッピングによって1,3−プロパンジオールから分離することを含む。
Description
本発明は、3−ヒドロキシプロパナール(HPA)の水溶液が形成され、中和されたHPAが水素化されて、PDO混合物が生成され、それが蒸留されて、精製PDOが生成される、1,3−プロパンジオール(PDO)の生成方法に関する。
いくつかの企業は、主要な出発原料としてエチレンオキシドを使用する、PDO製造技術を開発してきた。エチレンオキシドは、天然ガスの水蒸気改質または炭化水素の部分酸化によって得られる合成ガス、すなわち一酸化炭素と水素の混合物と反応される。PDOを得るためのエチレンオキシド(EO)と合成ガスの理想的な反応を下記に示す。
EO+CO+2H2→PDO
EO+CO+2H2→PDO
ヘキストセラニーズの米国特許第4,873,378号、第4,873,379号、および第5,053,562号は、2:1(モル比)合成ガスを110〜120℃、約1000psig(6900kPa)で使用して、収率65〜78モルパーセントでPDOおよびその前駆物質が得られる一段階反応を記載している。使用される触媒系は、ロジウム、様々なホスフィン類、様々な酸類、および促進剤である水で構成されていた。
ユニオンカーバイドの米国特許第5,030,766号および第5,210,318号は、ロジウム含有触媒の存在下でのEOと合成ガスの反応を記載している。モル比2:1の合成ガスで110℃、1000psig(6900kPa)のとき、最高47モルパーセントの選択性が得られたが、PDOと3−ヒドロキシプロパナールの生成速度の合計は、0.05〜0.07モル/リットル/時と非常に低かった。リン酸促進剤とロジウム触媒の比を上げることによって、より良い結果が得られた。
シェル石油の米国特許第5,256,827号、第5,304,686号、および第5,304,691号は、第三級ホスフィンと錯体を形成したコバルトカルボニル触媒を利用した、EOと合成ガスからのPDO生成を記載している。合成ガス(モル比1:1)で90〜105℃、1400〜1500psig(9650〜10,340kPa)、3時間という反応条件で、85〜90モルパーセントの範囲の選択性が得られ、EO転換率は21〜34パーセントの範囲であった。その後の研究で、選択性とEO転換率の向上が報告されている。
米国特許第5,527,973号は、アセタールを含めて、カルボニル副生成物を含むPDOの精製方法を記載している。カルボニル含有PDOの水溶液が、pH7未満で生成され、次いでこの溶液に十分量の塩基が添加されて、pHが7より高くなる。次いで、この溶液は加熱されて、水の大部分が留去され、次いで残存する塩基性溶液が加熱されて、塩基性溶液からPDOの大部分が蒸留され、それによって出発組成物よりもカルボニル含有量の少ないPDO組成物が得られる。この方法は、複数のステップを含む。より少ないプロセスステップでカルボニル含有量を低減させる方法が提供されれば、工業的に有利になるはずである。
PDOのMW132アセタールは、ヒドロホルミル化および水素化反応の望ましくない副生成物として形成する。MW132は、揮発性がPDOと似ているので、簡単な蒸留によってPDOから分離することが困難である。MW132が生成すると、PDOの全回収量、および純度が低下する。したがって、MW132アセタールを化学的に反応させて、PDOからより簡単に分離される他の材料にすることができる方法があれば、非常に有利になるはずである。本発明は、そうした化学的な方法を提供する。
一実施形態においては、本発明は、3−ヒドロキシプロパナール(HPA)の水溶液が形成され、HPAが水素化されて、PDO、水、MW176アセタール(アセタールであって、分子量約176であるので、そのように呼ばれる)、高揮発性および低揮発性材料を含む粗PDO混合物が生成される、1,3−プロパンジオール(PDO)の生成方法に関する改善であって、粗PDO混合物が、通常は蒸留によって乾燥されて、水と、エタノールおよび/またはプロセス溶媒などいくつかの高揮発性材料とを含む第1オーバーヘッド流、ならびにPDOと、MW176アセタールと、低揮発性材料とを含む第1蒸留ボトム流としての乾燥した粗PDO混合物が生成され、乾燥した粗PDO混合物が蒸留されて、いくつかの高揮発性材料を含む第2オーバーヘッド流、PDOおよびMW176アセタールを含む中間流、ならびにPDOおよび低揮発性材料を含む第2蒸留ボトム流が生成される。回収可能なPDOの大部分は、中間流に存在し、それは、PDOの99.9重量%にもなる。第2蒸留ボトム流は、最高50重量%のPDOを含み得るが、このPDOを低揮発性材料から分離することは困難である。このボトム流には、微量のMW176アセタールが存在する可能性がある。
この実施形態においては、改善は、着色を招く他の不純物、およびPDOのオリゴマーの生成が最小限に抑えられているプロセスにおいて、1)乾燥する前の粗PDO混合物、および/または2)蒸留する前の乾燥させた粗PDO混合物、および/または3)中間流(この第3の実施形態では、より揮発性の高いMW176アセタール反応生成物をPDOから除くために、さらに蒸留が必要となるはずである)を、酸性ゼオライト(例えば、モルデン沸石クレー)と40〜150℃で接触させて、MW176環状アセタールを、蒸留によってPDOからより簡単に分離することができる代替化学種に転換することを含む。本発明の別の実施形態においては、1)および/または2)および/または3)が、通常はスルホン酸タイプの酸型カチオン交換樹脂と、周囲温度から150℃の温度で接触される。別の実施形態では、H2SO4などの可溶性酸が使用されて、それぞれの流が好ましくは耐食性カラム中、20〜100℃の温度で処理される。
粗PDO混合物と固体酸性精製剤の接触は、液体流を固体触媒または吸着剤と接触させる標準的な方法および常法を用いて、連続プロセスまたはバッチ式で行われる。このようにして、分離困難なMW176アセタールなどの不純物が大部分除去され、その結果、PDOが高回収効率で高純度に蒸留され得る。
別の実施形態においては、本発明は、
a)3−ヒドロキシプロパナールの水溶液を生成するステップと、
b)3−ヒドロキシプロパナールを水素化して、1,3−プロパンジオール、水、およびMW132環状アセタールを含む第1粗1,3−プロパンジオール混合物を形成するステップと、
c)第1粗1,3−プロパンジオール混合物を蒸留して、水および低沸点不純物を除去し、第2粗1,3−プロパンジオール混合物を形成するステップと、
d)第2粗1,3−プロパンジオール混合物を、50〜150℃の温度で酸型カチオン交換樹脂と接触させて、MW132環状アセタールを、より揮発性の高い環状アセタールおよび/または他の分解生成物に転換するステップと、
e)より揮発性の高い環状アセタールおよび/または他の分解生成物を、蒸留またはガスストリッピングによって1,3−プロパンジオールから分離するステップとを含む、1,3−プロパンジオールを生成する方法を提供する。
a)3−ヒドロキシプロパナールの水溶液を生成するステップと、
b)3−ヒドロキシプロパナールを水素化して、1,3−プロパンジオール、水、およびMW132環状アセタールを含む第1粗1,3−プロパンジオール混合物を形成するステップと、
c)第1粗1,3−プロパンジオール混合物を蒸留して、水および低沸点不純物を除去し、第2粗1,3−プロパンジオール混合物を形成するステップと、
d)第2粗1,3−プロパンジオール混合物を、50〜150℃の温度で酸型カチオン交換樹脂と接触させて、MW132環状アセタールを、より揮発性の高い環状アセタールおよび/または他の分解生成物に転換するステップと、
e)より揮発性の高い環状アセタールおよび/または他の分解生成物を、蒸留またはガスストリッピングによって1,3−プロパンジオールから分離するステップとを含む、1,3−プロパンジオールを生成する方法を提供する。
この実施形態の最も好ましい態様においては、揮発性環状アセタールおよび/または他の分解生成物が形成されるとき、1,3−プロパンジオールから分離されるように、ステップd)とe)が(例えば、同じ容器またはカラムにおいて)一緒に実施される。この実施形態の別の態様においては、酸性ゼオライトが、酸性カチオン交換樹脂の代わりに使用され得る。このような場合、温度は、80〜200℃が好ましい。
本発明の出発材料である3−ヒドロキシプロパナール(HPA)水溶液は、異なるいくつかの方法によって生成され得る。上述の米国特許第4,873,378号、第4,873,379号、第5,053,562号、第5,030,766号、第5,210,318号、第5,256,827号、第5,304,686号、および第5,304,691号はすべて、参照により本明細書に組み込まれ、HPAの水溶液の様々な生成方法を記載している。HPAは、酸性触媒の存在下アクロレインの水和反応によっても生成され得る。この結果を実現する方法は、米国特許第5,426,249号、第5,015,789号、第5,171,898号、第5,276,201号、第5,334,778号、および第5,364,987号に記載されており、それらはすべて参照により本明細書に組み込まれる。
本発明の方法全体を実施する好ましい方法は、参照により本明細書に組み込まれる米国特許第5,786,524号に記載されており、通常以下のとおりである。エチレンオキシド(EO)は、気泡塔や撹拌槽などの反応器中、濃度0.05〜15重量パーセント、より好ましくは0.05〜1パーセントのヒドロホルミル化触媒の存在下で、水素と一酸化炭素の比が1:5〜25:1の合成ガス200〜5000psi(1380〜34,500kPa)、50〜110℃でヒドロホルミル化される。
ヒドロホルミル化反応溶出液は、5〜55℃で、50psi(350kPa)より高圧の一酸化炭素雰囲気中、水と溶媒の比が2:1〜1:20となる少量の水で抽出されることが好ましい。90パーセントを超える活性型の触媒を含有する溶媒層は、ヒドロホルミル化反応器に再循環される。HPAは、水層に10〜45重量パーセントの濃度で抽出される。
触媒は、このHPAの水溶液から、まず触媒を酸化し、次いで酸性イオン交換樹脂を用いて除去することを含めて、知られているあらゆる手段で除去され得る。イオン交換樹脂は、弱酸性イオン交換樹脂でも、強酸性イオン交換樹脂でもよい。例としては、アンバーリスト15、35、およびXN−1010、アンバーライトIR−118、IRC76、A1200、ダウエックス50×2−100、5×8−100、XL−383、およびXL−386、さらに、バイオラッドAG50W−X2、およびAMBERSEP 252H樹脂、または他の強酸性(スルホン酸)や弱酸性(カルボン酸)樹脂がある(アンバーリスト、アンバーライト、ダウエックス、バイオラッド、およびAMBERSEPは、登録商標である)。
3−ヒドロキシプロパナールの水溶液を中和した後、水溶液は水素化される。これは、通常水素100〜2000psi(690〜13,800kPa)で、水素化触媒の固定床上で水素化することによって、実施され得る。水素化触媒は、ニッケル、コバルト、ルテニウム、白金、パラジウムなどVIII族金属の触媒を含めて、参照により本明細書に組み込まれる米国特許第5,786,524号に記載されているもののいずれでもよい。初期の水素化は、好ましくは40〜80℃で行われ、温度は、好ましくは120〜175℃に上げられ、環状アセタールなどの反応性成分をPDOに戻す反応が促進される。最後に、水と、同伴の軽質(低沸点)溶媒および揮発性の高い(低沸点)不純物とが、粗PDOから(オーバーヘッド流として)留去され、また蒸留中に、揮発性の低い成分もボトム流として分離される。
MW132アセタール
本発明の第2実施形態を実施するために、MW132アセタールとPDOを含む(蒸留の)乾燥した粗生成物流が、以下に記載するように処理されて、PDOが高収率、高純度で回収される。先に記載した粗PDOは、高いレベルのMW132環状アセタール不純物を含む可能性がある。この不純物は、望ましくなく、その後の蒸留中のPDO回収効率に制限を加える。これは、PDOとHPAの反応によって形成され得る。
本発明の第2実施形態を実施するために、MW132アセタールとPDOを含む(蒸留の)乾燥した粗生成物流が、以下に記載するように処理されて、PDOが高収率、高純度で回収される。先に記載した粗PDOは、高いレベルのMW132環状アセタール不純物を含む可能性がある。この不純物は、望ましくなく、その後の蒸留中のPDO回収効率に制限を加える。これは、PDOとHPAの反応によって形成され得る。
MW132アセタールの酸触媒分解によって形成される2−エチレン−1,3−ジオキサン環状アセタール(EDCA)は、PDOよりずっと揮発性の高いことが知られている。以下の式は、MW132アセタールを脱水して、蒸留でPDOから容易に分離することができる2−エチレン−1,3−ジオキサン環状アセタール(EDCA)を形成する反応を表している。酸性ゼオライト、および(例えば、コバルト除去に使用されるような)酸型カチオン交換樹脂が使用されて、MW132アセタールからEDCAを形成する反応によって、PDOが精製され得る。
したがって、望ましくないMW132環状アセタールを含む乾燥した粗PDO流は、先に示したMW132アセタールからEDCAへの転換の反応スキームに有利な条件下で、酸型カチオン交換樹脂または酸性ゼオライトと接触される。このステップは、協奏的蒸留(concerted distillation)、または窒素や蒸気などのストリッピングガスの使用によって、EDCAの除去と一緒に行われる。
協奏的蒸留と反応は、蒸留と反応が同じ処理装置中において一緒に行われて、生成物が形成されるとき反応物質から分離され、それには「リアクティブ蒸留(reactive distillation)」を行うよく知られた方法のいずれを使用することもできる。あるいは、窒素などの不活性ガスが使用されて、反応混合物からMW132アセタール(EDCA)のより揮発性の高い分解生成物がストリッピングされ(協奏的ストリッピングと反応)、それによって化学平衡によるMW132の再形成を防ぐことができる。水蒸気(蒸気)を使用することは、プロセス加熱、および不活性ストリッピングガスを与えるための一般的な工業的慣用法である。この場合、ストリッピングは、やはりMW132アセタールの反応と同じ処理装置中で行われる。化学平衡を移動させて、MW132アセタールの存在をなくすまたは削減するために、反応生成物は、形成されたとき除去される。このようにして、同じ処理ステップで酸触媒反応とストリッピングを一緒に行うことによって、酸触媒反応と蒸留を一緒に行う「リアクティブ蒸留」と同様にして、反応物質と生成物が分離される。
一般に、水は、MW132アセタールの再転換と除去を抑制することがわかっている。しかし、不完全な除去すなわち固体触媒への収着のため、または脱水反応自体(上記の#1)のために、少量の水が通常は存在し、MW132除去の一部を、反応#1の逆反応によって、進行させることができる。HPAが、このようにして形成されると、次いでさらに脱水されて、揮発性の高いアクロレインになることができ、これは反応混合物から容易にストリッピングまたは留去される。どちらの機構が優勢であるかに関わらず、揮発性反応生成物の分離(蒸留またはストリッピング)と協奏する酸触媒反応によって、生成物PDOのMW132不純物が削減される。協奏的蒸留または不活性ガスストリッピングは、化学平衡を熱力学的に有利なMW132環状アセタールとは逆向きに移動させるために必要とされる。酸型のゼオライトも、上記の手順でMW132アセタールの分解の触媒として使用され得る。
協奏的分離で酸型カチオン交換樹脂を使用すると、MW132アセタールがほぼ完全に転換される。反応は、好ましくは50〜150℃の温度で、より好ましくは80〜120℃で実施される。樹脂触媒との接触は、MW132アセタールが事実上完全に転換されることを保証するために、よく知られている反応器設計法を用いて、バッチ式で、または連続カラム中において実施される。80〜120℃でのバッチ式接触が、例えば10重量パーセントの酸性樹脂を用いて1〜5時間行われて、完全な転換が達成され得る。あるいは、連続反応容器、好ましくはカラム中において、「触媒重量基準の空間速度(weight hourly space velocity)」(酸性樹脂の重量に対する不純物を含むPDOの1時間当たりの供給重量−「WHSV」)0.1〜1/時で、接触が達成され得る。
ゼオライトを使用すると、アセタール再転換の活性は低下し、その結果、温度を上げる、またはゼオライトとの接触時間を長くすることが必要とされる。酸性ゼオライトとの反応は、好ましくは70〜250℃の温度、より好ましくは90〜170℃で、バッチ式または連続的接触によって行われる。同様な接触時間または触媒重量基準の空間速度が使用され得る。いずれの系についても、温度と、固体酸性精製剤(酸型カチオン交換樹脂、または酸性ゼオライト)との接触時間の組合せは、着色を招く望ましくない不純物の生成が抑制され、PDOのダイマーおよびそれ以上のオリゴマーの生成が最小限に抑えられるように最適化されなければならない。
好ましい触媒は、強酸性カチオン交換によるイオン交換樹脂(酸型カチオン交換樹脂)である。これには、有機ポリマー主鎖と直接または間接的に結合されたスルホン酸官能基を有するゲルタイプまたは高度架橋(マクロ孔質)のイオン交換樹脂が含まれる。例として、ロームアンドハースのアンバーライトまたはアンバーリストA200、A252、IR−118、IR120、A15、A35、XN−1010、または均一粒径のA1200樹脂;ダウMSC−1、M−31、またはダウエックス50シリーズ樹脂、シブロンC−249、C−267、CFP−110樹脂;ピュロライトC−100またはC−150樹脂;レジンテックCG8;IWT C−211、SACMP;IWT C−381;または他の類似の市販強酸カチオン交換樹脂がある。カチオン交換樹脂の別の例は、酸型パーフルオロスルホン酸ポリマーのナフィオンである(シブロン、ピュロライト、レジンテック、およびナフィオンは登録商標である)。
適当なゼオライト触媒は、好ましくは酸型の1種または複数の改質ゼオライトを含む。このゼオライトは、非環式または脂肪族化合物が入るだけの大きさの孔径を有するべきである。好ましいゼオライトには、例えば構造タイプMFI(例えばZSM−5)、MEL(例えばZSM−11)、FER(例えばフェリエライトおよびZSM−35)、FAU(例えばゼオライトY)、BEA(例えばベータ)、MFS(例えばZSM−57)、NES(例えばNU−87)、MOR(例えばモルデン沸石)、CHA(例えば菱沸石)、MTT(例えばZSM−23)、MWW(例えばMCM−22およびSSZ−25)、EUO(例えばEU−1、ZSM−50、およびTPZ−3)、OFF(例えば斜方カリ沸石)、MTW(例えばZSM−12)のゼオライト、ゼオライトITQ−1、ITQ−2、MCM−56、MCM−49、ZSM−48、SSZ−35、SSZ−39、および例えばゼオライトPSH−3などの混晶相ゼオライトが含まれる。様々なゼオライトの構造タイプおよび合成についての参照は、バターワースハイネマン社出版のW.M. Meier、D.H. Olson、およびCh. Baerlocherの「Atlas of Zeolite Structure Types」(国際ゼオライト学会構造委員会(the Structure Commission of the International Zeolite Association)の名義で出版)第4改定版、1996年で見ることができる。構造タイプおよび上述のゼオライトについての参照は、ワールドワイドウェブwww.iza-structure.orgで見ることができる。このようなゼオライトは、ゼオリストインターナショナル社、およびエクソンモービルコーポレーションから市販されている。適当なゼオライト触媒の追加の例は、米国特許第5,762,777号;第5,808,167号;第5,110,995号;第5,874,646号;第4,826,667号;第4,439,409号;第4,954,325号;第5,236,575号;第5,362,697号;第5,827,491号;第5,958,370号;第4,016,245号;第4,251,499号;第4,795,623号;第4,942,027号、および国際特許第99/35087号に出ており、これらは参照により本明細書に組み込まれる。
MW176アセタール
本発明の第1実施形態を説明する際に役立つ図1の例示的な簡略化した蒸留スキームに示すように、MW176アセタールを含むPDO水溶液が、乾燥用蒸留塔2に流入する。水と一部の高揮発性材料は、オーバーヘッド流3として除去され、蒸留ボトム流のMW176アセタールを含む乾燥したPDOは、蒸留塔5に流入する。より多くの高揮発性材料が分離されて、オーバーヘッド流6として出て行き、蒸留ボトム流8は、低揮発性材料と一部のPDO、ならびに微量のMW176アセタールを含んでいる。回収可能なPDOは、中間流中から出る。容器1、4、および7は、(図に示した系においては、少なくとも1つ必要であるが)オプションの酸処理容器である。酸触媒処理は、乾燥前に容器1において行うか、乾燥した後、蒸留前に容器4において行うか、または蒸留後に容器7において行うことができる。最後の実施形態が実施されるとき、PDOからより揮発性の高いMW176アセタール反応生成物を分離するために追加の蒸留が必要とされる。
本発明の第1実施形態を説明する際に役立つ図1の例示的な簡略化した蒸留スキームに示すように、MW176アセタールを含むPDO水溶液が、乾燥用蒸留塔2に流入する。水と一部の高揮発性材料は、オーバーヘッド流3として除去され、蒸留ボトム流のMW176アセタールを含む乾燥したPDOは、蒸留塔5に流入する。より多くの高揮発性材料が分離されて、オーバーヘッド流6として出て行き、蒸留ボトム流8は、低揮発性材料と一部のPDO、ならびに微量のMW176アセタールを含んでいる。回収可能なPDOは、中間流中から出る。容器1、4、および7は、(図に示した系においては、少なくとも1つ必要であるが)オプションの酸処理容器である。酸触媒処理は、乾燥前に容器1において行うか、乾燥した後、蒸留前に容器4において行うか、または蒸留後に容器7において行うことができる。最後の実施形態が実施されるとき、PDOからより揮発性の高いMW176アセタール反応生成物を分離するために追加の蒸留が必要とされる。
上述した粗PDOは、高いレベルのMW176環状アセタール不純物を含むことがある。この不純物は、PDOより揮発性がわずかに低いだけであり、そのためPDO回収効率に制限を加えることがわかった。PDOからの分離が難しいので、実験室用バッチ式蒸留が行われて、MW176不純物、およびPDOの相対揮発性が評価された。この不純物と、さらにC5ジオールで汚染された約85グラムのPDOが、公称圧力10mmHg(1.3kPa)、塔底温度143℃で還流された。相対揮発性を算定する助けとするために、エチレングリコール(EG)とブタンジオールがマーカーとして、約1重量%添加された。この結果(表1)は、MW176アセタールとC5ジオールがどちらもPDOより重いことを示している。EG対PDOの相対揮発性の測定値は、報告値とよく一致したが、これは、これらの測定では、確かに平衡に近づいていたことを示している。
MW176アセタールの酸触媒分解で形成されるMW102アセタールは、PDOよりかなり揮発性が高いことが知られており、したがって、非常に効率よくPDOから容易に分離され得る。この結果は、縮合脱離のためMW102にはヒドロキシル基がないということに基づいて、予測された。特定の反応機構に拘泥するものではないが、下記の反応は、実験で観察された、MW176アセタールの分解および(蒸留によってPDOから容易に分離され得る)MW102アセタールの形成を、さらにMW132アセタールの形成をも説明することができる。
「脱エトキシ化」は、酸性条件下で起こることが知られている。アルデヒドは、酸性条件下でPDOと容易に縮合して、熱力学的に有利な環状アセタール、この場合にはMW102アセタールを形成する。
また、酸型カチオン交換樹脂、または酸性ゼオライトも、揮発性が実質的により高い材料である2−エチレン−1,3−ジオキサン環状アセタール(EDCA)への転換によって、MW132アセタールの除去を円滑にする。
望ましくないMW176アセタールを含む粗PDO流は、先に示した反応スキームに有利な条件下で、酸型カチオン交換樹脂や酸性ゼオライト、または可溶性酸で処理される。バッチ式プロセスまたは連続フロープロセスが、液体流を固体酸性精製剤または可溶性酸と密に接触させるどんな方式でも使用され得る。通常は、固定床、流動床、またはエクスパンデッドベッドにおいて連続的に接触させることが、ダウンフロー操作でも、アップフロー操作でも、水平方向接触器によっても、工業的に好ましいであろう。最適な床の大きさは、使用する固体酸性精製剤の粒子の大きさ、および性質によって異なることになるが、典型的な設計は、固体酸性精製剤の質量に対する粗PDOの1時間当たりの質量流量として表される「触媒重量基準の空間速度」(WHSV)0.1〜10を要するであろう。最適な床の大きさと使用温度は、PDOがオリゴマー化されて他の高沸点成分になるのを最小限に抑えながら、MW176アセタールの転換が高いレベルで達成されるように、選択される。
酸性ゼオライトが固体酸性精製剤として使用される場合、40〜150℃、好ましくは60〜120℃の範囲の温度が、通常は望ましい。MW176不純物の除去においてより有効であると示唆されている酸型カチオン交換樹脂を用いる場合、周囲温度から150℃またはそれより低い温度(周囲温度ぐらいの低温から100℃)が採用され得る。可溶性酸が使用される場合、温度は20〜100℃でよい。
好ましいゼオライト触媒は、好ましくは酸型の1つまたは複数の改質ゼオライトを含む。このゼオライトは、非環式または脂肪族化合物が入るだけの大きさの孔径を有するべきである。好ましいゼオライトには、例えば構造タイプMFI(例えばZSM−5)、MEL(例えばZSM−11)、FER(例えばフェリエライトおよびZSM−35)、FAU(例えばゼオライトY)、BEA(例えばベータ)、MFS(例えばZSM−57)、NES(例えばNU−87)、MOR(例えばモルデン沸石)、CHA(例えば菱沸石)、MTT(例えばZSM−23)、MWW(例えばMCM−22およびSSZ−25)、EUO(例えばEU−1、ZSM−50およびTPZ−3)、OFF(例えば斜方カリ沸石)、MTW(例えばZSM−12)のゼオライト、ゼオライトITQ−1、ITQ−2、MCM−56、MCM−49、ZSM−48、SSZ−35、SSZ−39、および例えばゼオライトPSH−3などの混晶相ゼオライトが含まれる。様々なゼオライトの構造タイプおよび合成についての参照は、バターワースハイネマン社出版のW.M. Meier、D.H. Olson、およびCh. Baerlocherの「Atlas of Zeolite Structure Types」(国際ゼオライト学会構造委員会(the Structure Commission of the International Zeolite Association)の名義で出版)第4改定版、1996年で見ることができる。構造タイプおよび上述のゼオライトについての参照は、ワールドワイドウェブwww.iza-structure.orgで見ることができる。このようなゼオライトは、ゼオリストインターナショナル社、およびエクソンモービルコーポレーションから市販されている。適当なゼオライト触媒の追加の例は、米国特許第5,762,777号;第5,808,167号;第5,110,995号;第5,874,646号;第4,826,667号;第4,439,409号;第4,954,325号;第5,236,575号;第5,362,697号;第5,827,491号;第5,958,370号;第4,016,245号;第4,251,499号;第4,795,623号;第4,942,027号、および国際公開WO99/35087号に出ており、これらは参照により本明細書に組み込まれる。
適当な他の触媒としては、酸型カチオン交換樹脂がある。これには、有機ポリマー主鎖と直接または間接結合されたスルホン酸官能基を有するゲルタイプまたは高度架橋(マクロ孔質)の酸型イオン交換樹脂が含まれる。例として、ロームアンドハースのアンバーライトまたはアンバーリストA200、A252、IR−118、IR120、A15、A35、XN−1010、または均一粒径のA1200樹脂;ダウMSC−1またはダウエックス50シリーズ樹脂;シブロンC−249、C−267、CFP−110樹脂;ピュロライトC−100またはC−150樹脂;レジンテックCG8;IWT C−211;SACMP;IWT C−381;および他の類似の市販の樹脂がある。これらカチオン交換樹脂の別の例は、酸型パーフルオロスルホン酸ポリマーであるナフィオンである。
使用されることが可能な可溶性酸として、H2SO4、H3PO4、HCl、およびパラトルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、メタンスルホン酸などの可溶性スルホン酸がある。H2SO4と可溶性スルホン酸が好ましい。これらの可溶性酸が使用される場合には、耐食性カラムが非常に好ましい。酸は最も重質な成分(高沸点留分)とともに除去される。酸の濃度は、0.1〜1.0重量%が好ましい。
(MW176実施例)
(実施例176−1)
表2の結果は、MW176アセタールで汚染されたPDO試料を、周囲温度で、酸型USYタイプのゼオライトで処理しても、MW176アセタールを再転換させる効果がなかったことを示している。強酸性樹脂A15(ロームアンドハースのアンバーリスト15)を使用した室温での再転換が実施された。ゼオライトを使用して150℃で終夜行った高温処理で、MW176が除去され、2−メチル−1,3−ジオキサンが生成された。しかし、ポリPDO(ジ1,3−プロピレングリコール)、およびそれ以上のオリゴマーが、元のMW176アセタールよりも高濃度で生成した。それによって、全純度および収率が引き下げられたが、分離のより困難なMW176アセタールは除去された。
(実施例176−1)
表2の結果は、MW176アセタールで汚染されたPDO試料を、周囲温度で、酸型USYタイプのゼオライトで処理しても、MW176アセタールを再転換させる効果がなかったことを示している。強酸性樹脂A15(ロームアンドハースのアンバーリスト15)を使用した室温での再転換が実施された。ゼオライトを使用して150℃で終夜行った高温処理で、MW176が除去され、2−メチル−1,3−ジオキサンが生成された。しかし、ポリPDO(ジ1,3−プロピレングリコール)、およびそれ以上のオリゴマーが、元のMW176アセタールよりも高濃度で生成した。それによって、全純度および収率が引き下げられたが、分離のより困難なMW176アセタールは除去された。
さらに、経時変化の実験が、USYのH+型ゼオライトを使用して100℃で行われた。結果は、MW176アセタール、特に5時間以内に反応がほぼ終了した第1ガスクロマトグラフピークのMW176−1のリアクティブ転換(reactive conversion)を示している(MW176アセタールは、ガスクロマトグラフ質量分析において、3本のピークとして現れる。すなわち、表2に記載されたMW176−1の主ピークは、酸処理実験中に容易に消失したが、第2の「異性体」は不活性のように見えた)。先の150℃での試験とは違って、100℃での再転換は選択的であり、PDOの縮合によるジまたはトリ1,3−プロピレングリコールの形成は測定可能なほどではなかった。
モルデン沸石試料は、意図的にではないがまずナトリウム型が使用され、終夜150℃で試験されて、おそらくPDOの分解によって新規な高沸点留分の副生成物が多量に生成された。しかし、同じPDOとともに終夜60℃で加熱された酸型モルデン沸石の試料は、MW176アセタールが基本的には完全に除去され、USYタイプのゼオライトを使用した場合に観察されたのと同じ2−メチル−1,3−ジオキサン(MW102アセタール)とMW132アセタール不純物が形成されたことを示した。追加の副生成物が観察されなかったので、再転換は選択的であった。したがって、酸型モルデン沸石の性能は、USYの酸型ゼオライトに匹敵するものであった。これらの結果から、MW176アセタールを完全にまたは部分的に除去し、PDOの他の副生成物への分解を最小限に抑えるのに最適な温度が示唆される。
(実施例176−2)
MW176アセタール不純物を、強酸性カチオン交換樹脂(ロームアンドハースのアンバーリストA35)と室温で。表3に示す結果は、MW176アセタールが分解し、MW102アセタール、MW18(H2O)、およびMW132アセタールが形成されたことを示している。
MW176アセタール不純物を、強酸性カチオン交換樹脂(ロームアンドハースのアンバーリストA35)と室温で。表3に示す結果は、MW176アセタールが分解し、MW102アセタール、MW18(H2O)、およびMW132アセタールが形成されたことを示している。
MW176アセタールで汚染されたPDOを固体酸で処理すると、この不純物を蒸留によって容易に分離することができるより軽質な成分(ヒドロキシル化されていないMW102アセタール)に分解することができる。強酸性カチオン交換樹脂は、室温でMW176アセタールを再転換することができる。酸性ゼオライトも、比較的高温でMW176アセタールを再転換することができる。(150℃で示されたように)さらに高温では、PDOは、酸性ゼオライトによって縮合されて、ポリ1,3−プロピレングリコールとなり、収量の損失と純度の低下を招く。
(MW132実施例)
(実施例132−1(比較例))
蒸留前の酸性樹脂処理
この実験では、粗PDO1500グラムを、蒸留によって水を除去した後、乾燥A15(アンバーリストA15樹脂)強酸型カチオン交換樹脂43.5グラムで、窒素雰囲気中、100℃で3時間処理し、分離(ストリッピング)は最小限しか行わなかった。処理した材料は鮮黄色であった。MW132アセタールは、3.2重量%から2.6重量%に低減されただけであった。処理した材料は蒸留にかけられ、連続蒸留カットから、MW132アセタールは11%から2重量%に低減されたが、最終カットまでにアクリレートが最高2700ppm形成されたことが示された。過剰のアクリレート形成は、強酸処理によって3−ヒドロキシプロピオン酸が遊離され、それによって、最大量のエステル、ひいてはアクリレートが形成されることから、予測することができる。この実施例は、揮発性不純物の協奏的分離(ストリッピング、または蒸留)を行わないで樹脂処理した場合、顕著なMW132アセタール除去が観察されなかったことを示している。
(実施例132−1(比較例))
蒸留前の酸性樹脂処理
この実験では、粗PDO1500グラムを、蒸留によって水を除去した後、乾燥A15(アンバーリストA15樹脂)強酸型カチオン交換樹脂43.5グラムで、窒素雰囲気中、100℃で3時間処理し、分離(ストリッピング)は最小限しか行わなかった。処理した材料は鮮黄色であった。MW132アセタールは、3.2重量%から2.6重量%に低減されただけであった。処理した材料は蒸留にかけられ、連続蒸留カットから、MW132アセタールは11%から2重量%に低減されたが、最終カットまでにアクリレートが最高2700ppm形成されたことが示された。過剰のアクリレート形成は、強酸処理によって3−ヒドロキシプロピオン酸が遊離され、それによって、最大量のエステル、ひいてはアクリレートが形成されることから、予測することができる。この実施例は、揮発性不純物の協奏的分離(ストリッピング、または蒸留)を行わないで樹脂処理した場合、顕著なMW132アセタール除去が観察されなかったことを示している。
(実施例132−2)
アセタールを除去する協奏的ストリッピングを伴う酸性樹脂処理:
この実験の結果は、表4に示されている。MW132環状アセタールを1.38重量%含み、水の大部分が蒸留によって除去されたPDO留出物10グラムに、真空乾燥したA15強酸性樹脂1グラムが添加された。試料は、約10容量パーセントの液体膨張で立証されるように、激しい窒素ストリッピング(協奏的ストリッピング)を受けながら、金属ブロック用ヒータによって100℃に加熱された。MW132アセタールが、容易に除去されるとともに、直接PDO自己縮合によって、かなりの量のジおよびトリPDOが形成された。
アセタールを除去する協奏的ストリッピングを伴う酸性樹脂処理:
この実験の結果は、表4に示されている。MW132環状アセタールを1.38重量%含み、水の大部分が蒸留によって除去されたPDO留出物10グラムに、真空乾燥したA15強酸性樹脂1グラムが添加された。試料は、約10容量パーセントの液体膨張で立証されるように、激しい窒素ストリッピング(協奏的ストリッピング)を受けながら、金属ブロック用ヒータによって100℃に加熱された。MW132アセタールが、容易に除去されるとともに、直接PDO自己縮合によって、かなりの量のジおよびトリPDOが形成された。
この実験は、別の留出物を用いて繰り返された。乾燥A15樹脂1グラムが使用されて、PDO留出物12グラムが処理された。MW176(沸点のより高い環状アセタール)とMW132アセタールが、除去された。ジおよびトリPDOは、かなりの量形成された。この結果は、表5において示されている。
別の同様の実験が、5重量%のM31強酸型カチオン交換樹脂(高度架橋樹脂)を使用して実施された。先の実験と同様にして、MW132アセタールの量は低減され、PDOダイマーが、酸触媒との接触、および協奏的窒素ストリッピングによって、生成された。この結果は、表6において示されている。
(実施例132−3)
その後の再蒸留を伴う酸性樹脂乾燥ストリッピング
有色体前駆物質(color body precursor)試験時に目で見える淡黄色を呈する、2回蒸留されたPDO生成物試料を、窒素ストリッピングしながら、5重量%の乾燥A15強酸型カチオン交換樹脂と、105℃で4時間接触させた。MW132アセタールはほぼ除去されたが、1.7重量%のジPDOが形成され(表7)、ガスクロマトグラフィーによる純度は97.9重量%であった。処理した試料は、2フィート(0.6メートル)の小型同心円管塔中、塔底温度121〜123℃、9mmHg(1.3kPa)で再蒸留された。蒸留によって、ジPDOがPDO留出物から容易に分離されることが明らかにされた。蒸留カットは、MW132アセタールがかなり削減され、ガスクロマトグラフィーによる純度は99.9%に近づいた。上記の色試験では、この時点で、わずかに黄色を帯びただけであり、これは、有色体前駆物質の量が減少したことを示唆している。
その後の再蒸留を伴う酸性樹脂乾燥ストリッピング
有色体前駆物質(color body precursor)試験時に目で見える淡黄色を呈する、2回蒸留されたPDO生成物試料を、窒素ストリッピングしながら、5重量%の乾燥A15強酸型カチオン交換樹脂と、105℃で4時間接触させた。MW132アセタールはほぼ除去されたが、1.7重量%のジPDOが形成され(表7)、ガスクロマトグラフィーによる純度は97.9重量%であった。処理した試料は、2フィート(0.6メートル)の小型同心円管塔中、塔底温度121〜123℃、9mmHg(1.3kPa)で再蒸留された。蒸留によって、ジPDOがPDO留出物から容易に分離されることが明らかにされた。蒸留カットは、MW132アセタールがかなり削減され、ガスクロマトグラフィーによる純度は99.9%に近づいた。上記の色試験では、この時点で、わずかに黄色を帯びただけであり、これは、有色体前駆物質の量が減少したことを示唆している。
3重量%のMW132アセタールを含む、純度のより低い試料は、有色体前駆物質の分析を行ったとき顕著に呈色したが、窒素ストリッピングしながら、5重量%の強酸性樹脂(A15)で同様に処理された。4時間後に得られたPDOは、MW132アセタールを含んでいなかったが、2.9重量%のジPDOを含んでいた。2フィート(0.6メートル)の同心円管塔中、塔底温度122〜129℃、8mmHg(1.3kPa)で再蒸留すると、表8に示す蒸留カットが得られた。さらに、その後にこの不純物を含まない蒸留オーバーヘッド生成物が生成され得るように、酸性樹脂ストリッピングによって、MW132アセタールのかなりの部分が除去された。樹脂処理中に形成したジPDOは、蒸留によって、容易に分離された。最終蒸留カットの純度は、PDOより揮発性の高いことが知られているMW102アセタール(2−メチル−1,3−ジオキサン)の形成が蒸留中に進行しなければ、極めて高くなったはずである。さらにもう1回蒸留を行えば、生成物からこの不純物を除去することができるはずである。
(実施例132−4)
シリカ−アルミナやゼオライトなどの固体無機酸は、窒素または蒸気ストリッパーの工業用途でより扱いやすい。しかし、これらの活性は、MW132などのβ−ヒドロキシ環状アセタールを脱水する際、同様の条件下での強酸性イオン交換樹脂の活性よりも劣っている(表9)。一方、非常に活性の高い樹脂は、副生成物であるジおよびトリPDOをより多く作製する。しかし、このオリゴマーは、有色前駆物質ではないと考えられ、蒸留によって、元のMW132アセタールよりも容易に分離される。好ましくは、温度および反応(接触)時間は、他の重質な不純物の形成を最小限に抑えながらMW132アセタールのPDOへの再転換を最大にするように、酸型カチオン交換樹脂または酸性ゼオライトにとって最適になるように調整される。
シリカ−アルミナやゼオライトなどの固体無機酸は、窒素または蒸気ストリッパーの工業用途でより扱いやすい。しかし、これらの活性は、MW132などのβ−ヒドロキシ環状アセタールを脱水する際、同様の条件下での強酸性イオン交換樹脂の活性よりも劣っている(表9)。一方、非常に活性の高い樹脂は、副生成物であるジおよびトリPDOをより多く作製する。しかし、このオリゴマーは、有色前駆物質ではないと考えられ、蒸留によって、元のMW132アセタールよりも容易に分離される。好ましくは、温度および反応(接触)時間は、他の重質な不純物の形成を最小限に抑えながらMW132アセタールのPDOへの再転換を最大にするように、酸型カチオン交換樹脂または酸性ゼオライトにとって最適になるように調整される。
Claims (10)
- a)3−ヒドロキシプロパナールの水溶液を形成するステップと、
b)3−ヒドロキシプロパナールを水素化して、1,3−プロパンジオール、水、MW132環状アセタール、および/またはMW176環状アセタールを含む粗1,3−プロパンジオール混合物を形成するステップと、
c)前記粗1,3−プロパンジオール混合物を蒸留(乾燥)して、水を除去し、1,3−プロパンジオール、MW132環状アセタール、および/またはMW176環状アセタールを含む第2粗1,3−プロパンジオール混合物(第1蒸留ボトム流)を形成するステップと、
d)MW132環状アセタールおよび/またはMW176環状アセタールを含む流を、酸型カチオン交換樹脂または酸性ゼオライトまたは可溶性酸と接触させるステップと、
e)MW132環状アセタールおよび/またはMW176環状アセタールを、1,3−プロパンジオールから除去するステップとを含む、1,3−プロパンジオールを生成する方法。 - 3−ヒドロキシプロパナールの水溶液が形成され、3−ヒドロキシプロパナールが水素化されて、1,3−プロパンジオール、水、MW176環状アセタール、高揮発性および低揮発性材料を含む粗1,3−プロパンジオール混合物が形成され、粗1,3−プロパンジオール混合物が乾燥されて、水を含む第1オーバーヘッド流と、1,3−プロパンジオール、MW176環状アセタール、高揮発性および低揮発性材料を含む第1蒸留ボトム流とが生成され、第1蒸留ボトム流が蒸留されて、高揮発性材料を含む第2オーバーヘッド流と、1,3−プロパンジオールおよびMW176アセタールを含む中間流と、1,3−プロパンジオールおよび低揮発性材料を含む第2蒸留ボトム流とが生成され、粗1,3−プロパンジオール混合物、第1蒸留ボトム流、または中間流のうち少なくとも1つが、乾燥前に、酸性ゼオライトまたは酸型カチオン交換樹脂または可溶性酸と接触されて、MW176環状アセタールが、蒸留によって1,3−プロパンジオールから簡単に分離され得るより揮発性の高い材料に転換される請求項1に記載の1,3−プロパンジオールを生成する方法。
- MW176環状アセタールを、蒸留によって1,3−プロパンジオールから簡単に分離され得るより揮発性の高い材料に転換するために、前記粗1,3−プロパンジオール混合物が、乾燥前に、40〜150℃、好ましくは60〜120℃で酸性ゼオライトと接触され、または周囲温度から150℃、好ましくは100℃で酸型カチオン交換樹脂と接触され、または20〜100℃の温度で可溶性酸と接触され、それによって着色を招く不純物と、1,3−プロパンジオールのダイマーおよびそれ以上のオリゴマーの生成が最小限に抑えられる請求項2に記載の方法。
- MW176環状アセタールを、蒸留によって1,3−プロパンジオールから簡単に分離され得るより揮発性の高い材料に転換するために、前記第1蒸留ボトム流が、蒸留前に、40〜150℃、好ましくは60〜120℃で酸性ゼオライトと接触され、または周囲温度から150℃、好ましくは100℃で酸型カチオン交換樹脂と接触され、または20〜100℃の温度で可溶性酸と接触され、それによって着色を招く不純物と、1,3−プロパンジオールのダイマーおよびそれ以上のオリゴマーの生成が最小限に抑えられる請求項2に記載の方法。
- MW176環状アセタールを、蒸留によって1,3−プロパンジオールから簡単に分離され得るより揮発性の高い材料に転換するために、前記中間流が、40〜150℃、好ましくは60〜120℃で酸性ゼオライトと接触され、または周囲温度から150℃、好ましくは100℃で酸型カチオン交換樹脂と接触され、または20〜100℃の温度で可溶性酸と接触され、それによって着色を招く不純物と、1,3−プロパンジオールのダイマーおよびそれ以上のオリゴマーの生成が最小限に抑えられる請求項2に記載の方法。
- a)3−ヒドロキシプロパナールの水溶液を形成するステップと、
b)3−ヒドロキシプロパナールを水素化して、1,3−プロパンジオール、水およびMW132環状アセタールを含む第1粗1,3−プロパンジオール混合物を形成するステップと、
c)第1粗1,3−プロパンジオール混合物を蒸留して、水と低沸点不純物を除去し、第2粗1,3−プロパンジオール混合物を形成するステップと、
d)第2粗1,3−プロパンジオール混合物を、50〜150℃、好ましくは80〜120℃の温度で酸型カチオン交換樹脂と、または約70〜250℃、好ましくは90〜170℃の温度で酸性ゼオライトと接触させて、MW132環状アセタールを、より揮発性の高い環状アセタールおよび/または他の分解生成物に転換するステップと、
e)より揮発性の高い環状アセタールおよび/または他の分解生成物を、蒸留またはガスストリッピングによって1,3−プロパンジオールから分離するステップとを含む請求項1に記載の1,3−プロパンジオールを生成する方法。 - 揮発性環状アセタールおよび/または他の分解生成物が形成されるとき、1,3−プロパンジオールから分離されるように、ステップd)とe)が一緒に実施される請求項6に記載の方法。
- 第2粗1,3−プロパンジオール混合物が、カチオン交換樹脂またはゼオライトと、バッチ式で約1〜約5時間接触される請求項6に記載の方法。
- 第2粗1,3−プロパンジオール混合物が、カチオン交換樹脂またはゼオライトと、連続反応容器中において、触媒重量基準の空間速度約0.1〜約10で接触される請求項6に記載の方法。
- 1,3−プロパンジオールを蒸留して、1,3−プロパンジオールが、ステップd)の結果として形成した高沸点不純物から分離されるステップをさらに含む請求項6に記載の方法。
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