JP2006503595A - 縫合トリマ - Google Patents
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Abstract
その側面に形成された溝を備えるシャフトと、シャフト内に移動可能に配置された切断部材と、シャフト内に滑動可能に配置された縫合糸保持部とを備える縫合糸トリマ。縫合糸トリマは、縫合糸ループの自由端を切離する前に縫合糸ループ内に形成された結び目を配置するため、および縫合糸が切り離される場所の近くに薬剤を送達するために使用されてもよい。
Description
本発明は、一般に外科用装置および方法に関する。より具体的には、本発明は、外科結び目を進行させ、結び目に隣接する縫合糸の端部を切離するための装置の構造および使用に関する。このような装置を、明細書を通じて使用されるように、「縫合トリマ」と呼ぶことにする。
縫合を使用して切開部および外傷を閉じることは、外科医および他の多くの医師の好ましい技術である。ステープル、血管穿刺部を閉じるための「組織接着剤」の使用およびコラーゲンの使用などの他の技術も現在使用可能であるが、縫合は、いかなる外傷にも信頼性高いしっかりした閉鎖を提供するため、縫合の使用がしばしば好ましい。また、縫合が失敗した場合、外科医は直ちに知ることになる。それとは逆に、上記に列挙した他の多くの装置は、処置後のある時点まで、失敗が現れないかもしれない。
外傷の縫合は、大部分の観血的外科処置で比較的直接的な手法であるが、縫合糸の配置および結束は、腹腔鏡およびその他の低侵襲的処置で問題となり得る。このような状況下での縫合を可能にするために、ビデオ観察下での套管を通した縫合糸の遠隔的な配置および縫合のための様々な装置が開発されてきた。通常、滑動する結び目が、縫合糸のループ内で形成され、参照によってその全体が本明細書に組み込まれる米国特許第5,797,929号明細書に示されているものなどの「ノットプッシャ」として知られているツールが、結び目を配置し、縫合糸のループを締めるために使用される。
このような結び目を押す装置は、血管穿刺部の遠隔的な縫合用に近年開発された技術でも使用されている。穿刺部が、血管形成やその他の血管処置を行うための血管へのアクセスを提供するために大腿またはその他の動脈で形成されることがある。このような技術は、参照によってその全体が本明細書に組み込まれる米国特許第5,417,699号明細書、米国特許5,527、322号明細書および米国特許6,136,010号明細書に記載されている。このような方法は、血管穿刺部の反対側の組織を通って縫合糸ループを配置する結果となる。縫合糸ループの2つの自由端が、穿刺部に至る組織通路を通って引き出され、端部が、処置中の医師によって外部で結ばれる。別法として、参照によってその全体が本明細書に組み込まれる米国特許第6,171,317号明細書に示されているような結び目形成装置が、結び目を結ぶために使用されてもよい。
米国特許第5,797,929号明細書に示され、記載されているもののようなノットプッシャの使用を通して、結び目が、血管の外膜壁面を直接覆うように組織通路を通って結び目を進行させることができる。
結び目が血管の外膜壁面を覆って進行した後、余分な縫合糸を切離さなければならない。通常、外科医は、患者の皮膚の外表面のすぐ下で縫合糸の端部を切断するために外科用メスまたははさみを使用する。
この方法での懸念は、外傷中にある長さの縫合糸を残すことによって、切開部の炎症に至ることがあることである。より注目すべきは、血管修復部の結び目から皮膚レベルまで延びている、比較的長い縫合糸端部が、皮膚レベルに存在する伝染性微生物に対して「芯(wick)」として働くかもしれないことである。芯は、これらの微生物に皮膚表面から血管修復部へ移動するための導管を提供し、それによって感染をもたらす。結び目の位置が患者の組織のかなり下にあり、見ることが容易でなく、そのため視認できる点までしか縫合糸を短くすることができないため、外科医がこの切断長さを容易に短くできないことがよくある。さらに、多くの外科処置は、観血的であることから遠ざかり、最小に侵襲的であることへ向かっており、処置は、患者の組織内に形成された小さな開口部内で行われる。上記で説明したように、外科医が、縫合で閉じようとしている血管を見ることができないことがよくある。
したがって、外科医が結び目を進行させ、結び目を視認する必要なく余分な縫合糸を結び目から切離することを可能にする装置の必要性がある。
本発明によると、近端部および遠端部およびそれらの間の軸を有するシャフトを備え、シャフトが、その側面に形成された溝を有し、溝がシャフトの側面に形成された開口部と連絡しており、開口部が遠端部の近位に配置されている、縫合糸トリマが提供されている。様々な実施形態では、縫合糸トリマは、シャフト内に滑動可能に配置された切断部材と、シャフト内に移動可能に配置された縫合糸保持部とを好ましくは備える。これから説明するように、縫合糸保持部は、シャフト内に滑動可能または回転可能のいずれかで配置されてもよい。好ましくは、縫合糸保持部が切断部材の孔内に配置されるが、本発明はそれに限定されない。
代替となる実施形態では、切断部材が、縫合糸を切断するために縫合糸トリマのシャフト内で遠位または近位の方向に移動される。
代替となる実施形態では、縫合糸が、最初に縫合糸保持部をシャフト内で近位の方向へ移動させることによって、またはシャフト内で縫合糸保持部を回転させることによってのいずれかで、シャフトの側面内の溝および開口内に配置される。
任意選択の実施形態では、本発明は、縫合糸が切り離される位置に近いまたは隣接する位置(たとえば、シャフトの遠位の端部またはその近く)で薬剤を分配するようにさらに構成されている。このような薬剤には、抗菌剤、抗感染剤または凝血剤のいずれかが含まれるが、本発明はそれに限定されない。むしろ、適切な治療薬が本発明によって分配されてもよい。薬剤を分配するための様々なシステムは、たとえば、装置を通過する管腔、装置上または装置内の薬剤保管チャンバ、または装置内で受けられる取外し可能な薬剤保管カートリッジを備えてもよい。
縫合糸を切断するための様々な例示的な構造または方法は(1)切断部材の遠端部と縫合糸保持部の台(anvil)部分の間で縫合糸を切断すること、または(2)切断部材の遠端部とシャフトの遠端部で受けられた嵌合部の近位の端部または平坦な面の間で縫合糸を切断することを含んでもよい。
本発明の別の態様によると、縫合糸トリマの遠端部に形成された溝および開口部を通って縫合糸の自由端を配置するステップを含み、切断部材が縫合糸トリマ内で作動され、切断部材が開口部に配置された縫合糸を切り離すように構成されている、縫合糸を切離するための方法が提供されている。好ましくは、このような縫合糸は、縫合糸の少なくとも1つの結び目と少なくとも1つの自由端を備える縫合糸ループを備える。ある例示的な適用例では、患者の大腿動脈の壁面を通って縫合糸ループを配置すること、大腿動脈に隣接する組織通路内で縫合糸を切断すること、および縫合糸のループの近傍の組織通路へ薬剤を送達することによって本方法が行われる。
本発明の目的および利点は、類似の符号が類似の要素を示す添付の図面とともにその好ましい実施形態の以下での詳細な説明から明らかになるであろう。
本発明によると、切開部または外傷を閉じるために、またはその他の目的で、縫合糸ループを組織内に形成される様々な外科処置のいくつかで外科医によって使用されることができる縫合糸トリマが提供される。滑動可能な結び目が、縫合糸ループ内に形成され、縫合糸トリマがそのとき、縫合糸ループを閉じるために、係合し、自由端を覆って結び目を進行させるように使用されてもよい。その後、結び目を、縫合糸の他方の自由端の上で引くことによって締めることができる。縫合糸の自由端は、そのとき、縫合糸トリマの切断部材を作動することによって結び目に隣接して切離される。
ここで図1を参照すると、本発明による縫合糸トリマの例示的な実施形態が示されている。縫合糸トリマは、近端部と遠端部を有するシャフトアセンブリと、シャフトの近端部に配置されたハンドルと、ハンドルから延びている第1および第2のレバーとを備え、第1および第2のレバーは、切断部材および縫合糸保持装置にそれぞれ動作可能に付随している。
図1に示すように、縫合糸トリマは、シャフトアセンブリ20を備える。シャフトアセンブリ20は、近端部21と遠端部22を有する細長部材25を備える。開口部23が、遠端部22に隣接して細長部材25内に形成されている。嵌合部50が、シャフトアセンブリ20の遠端部22に隣接して配置されてもよい。嵌合部50は、細長部材25の断面サイズよりも大きくない断面サイズを有してもよい。嵌合部50は、その中に形成された溝をさらに備え、溝は、それを通って少なくとも1本のある長さの縫合糸を受けるように構成されている。好ましい実施形態では、溝は、それを通って少なくとも2本の縫合糸を受けるように構成されている。嵌合部50の遠位の面は、縫合糸ループ内に形成された結び目と係合するように構成され、それによって縫合糸トリマ10がノットプッシャとして使用されることを可能にし、結び目を切開部位へ進行させる。嵌合部の面は、凸型、凹型、または平坦な表面を有して形成されてもよい。別法として、面は、シャフトアセンブリを通って延びている軸に対してある角度で形成されてもよい。
嵌合部は、機械的締結具または適切な接着剤の使用を通じて細長部材の孔の中で保持されてもよい。嵌合部が成形プロセスを使用して細長部材上に成形されることが、さらに企図されてもよい。別法として、嵌合部および細長部材が、一体に成形されてもよい。嵌合部は、好ましくは、金属またはプラスチックなどの生体適合性材料で製造される。
シャフトアセンブリ20は、細長部材の孔の中に配置された切断部材60および縫合糸保持部材28をさらに備える。切断部材60および縫合糸保持部材28は、細長部材の孔の中で同軸に保持されてもよいが、隣り合わせ、または偏移させるなどの他の方式で保持されることも企図されている。切断部材60および縫合糸保持部材28は両方、細長部材の孔の中で運動するように配置されている。様々な実施形態では、切断部材60が、細長部材(すなわちシャフト)25内で滑動可能かつ回転可能に配置され、縫合糸保持部材28が、細長部材(すなわちシャフト)25内で滑動可能または回転可能のいずれかで配置されている。
好ましくは、装置のハンドルは、2つのレバーを備え、第1のレバーは、縫合糸保持部材と動作可能に結合され、第2のレバーは切断部材と動作可能に結合されている。たとえば、図1に示すように、第1のレバー40は、縫合糸保持部材28と結合されている。操作者がレバー40を引き戻したとき、縫合糸保持部材28が近位の方向に動かされるように、レバー40が、好ましくは偏倚される。第2のレバー45は、近端部に隣接する切断部材60と結合されている。レバー45は、図2に示す偏倚部材42と係合するようにさらに構成されている。
図3Aおよび3Bに示すように、切断部材60の様々な例示的な実施形態が提供されている。たとえば、切断部材60は、近端部61および遠端部62を有する細長部材を備えてもよい。切断縁部63が、遠端部62に隣接する切断部材60内に形成されている。図3Aに示すように、鋭利な切断縁部63が、切断部材60が近位の方向へ動かされたときに縫合糸を切断するために形成されてもよい。逆に、図3Bに示すように、切断部材60の遠端部62が、切断縁部63として働くように鋭利にされ、このようにして切断部材60が遠位の方向へ動かされたときに縫合糸を切断する。このようにして、さらに説明するように、図3Aは、本発明の切断部材の「引いて切る」実施形態を示し、一方、図3Bは、本発明の切断部材の「押して切る」実施形態を示す。
切断部材60は、その中に形成された十分に鋭利な切断縁部63を有することが可能である生体適合性材料で構成されてもよい。たとえば、外科用ステンレス鋼が、チタニウムと同様に使用されてもよい。また、切断部材が互いに結合された1つまたは複数の要素を備えることが企図されている。たとえば、切断部材のシャフトは、プラスチックなどの生体適合性材料で構成され、切断縁部63が金属で形成されてもよく、1つの要素を形成するために2つの部片が結合される。
ここで図4を参照すると、本発明による縫合糸保持部が示されている。図4に示すように、縫合糸保持部28は、近端部29と、遠端部27と、縫合糸プロテクタ26を備える。好ましい実施形態では、縫合糸プロテクタ26は、縫合糸保持部28内に溝を備え、縫合糸が装置に入ったとき縫合糸が縫合糸保持部を通過することができる。このようにして、縫合糸は、溝26を通過し、縫合糸保持部28の遠端部27から外へ出る。レバー40が、縫合糸保持部28の近端部29と接続される。このレバーは、図2に示すようにハンドル33内で滑動可能に受けられるように構成されている。レバー40は、偏倚部材47を受けるようにさらに構成されており、偏倚部材は、縫合糸保持部がシャフトアセンブリ20の細長部材内に形成された開口部23内に突き出す位置に縫合糸保持部28を保持する。
縫合糸保持部は、金属またはプラスチックなどの生体適合性材料で構成されてよい。好ましい実施形態では、縫合糸保持部は、生体適合性プラスチックで構成されている。また、縫合糸保持部は、複数の部片で構成されてもよく、縫合糸保持部およびレバーは、機械的締結の知られている方法を使用して、または接着剤の使用を通じて組み立てられる。縫合糸保持部およびレバーが、射出成形の使用を通じてなどで、一体に形成されることがさらに企図されている。
ここで図5から7を参照すると、使用中の本発明による縫合糸トリマ10の遠端部分が示されている。図示のように、縫合糸ループ150が縫合糸の長さを使用して形成され、縫合糸ループは、結び目Kと、そこから延びている縫合糸の2つの自由端SおよびS’を備える。
図5に示すように、縫合糸保持部28が、シャフトアセンブリ20の孔内へ(すなわち近位に)引き込まれ、それによって、少なくとも1つの縫合糸の自由端Sが、嵌合部内に形成された溝54、および細長部材25の壁面内に形成された溝19を通って配置され、細長部材25の側面内に形成された開口部23を通って外へ伸びることを可能にする。
ここで図6を参照すると、縫合糸保持部28が解放され、そのようにして、細長部材25内の遠位の方向へ縫合糸保持部28を移動させる偏倚力を可能にする、本発明による縫合糸トリマの遠位の先端部が示されている。特に、偏倚部材は、縫合糸保持部の近端部と結合されており、縫合糸保持部を遠位に進行させ、シャフトアセンブリの遠端部の孔の中で受けられる。図示のように、縫合糸プロテクタ26(たとえば溝)は、縫合糸S、S’を細長部材25内に形成された開口部23の縁部から遮蔽する。縫合糸プロテクタ26は、縫合糸Sの自由端が、鋭利であることがある細長部材25内に形成された開口部23の縁部と接触できないことを確実にする。縫合糸が、開口部の縁部と接触することが許された場合、刻み目または切込みが縫合糸内に形成され、このことにより、縫合糸の自由端に力を加えることによって結び目が進行され、締めることができる前に、縫合の失敗に至る。縫合が失敗した場合、外科医は、第2の縫合糸ループを、第1の縫合糸ループに隣接して配置し、結び目の進行および締めのプロセスを繰り返すことが必要とされる。
ここで図7を参照すると(図3Aに示したような切断部材60の実施形態を示す)、縫合糸ループが締められた後切断部材60が縫合糸を切断するために作動された、本発明による縫合糸トリマ10の遠位の先端部の部分図が示されている。作動の際、切断縁部63が、シャフトアセンブリ20の遠位の先端部分内の遮蔽位置から近位の方向へ移動する。特に、切断部材60は、レバー45(図1)に力を加えることによって遮蔽位置から近位へ動かされ、レバー45が、切断部材10の近端部と結合される。上記で説明したように、切断部材60は、レバー45上で引き戻すことによって作動され、それによってレバーを縫合糸トリマ10の近端部のほうへ進行させ、ハンドル内に配置された第2の偏倚部材を圧縮する。切断部材60は、鋭利な切断縁部63を備える。切断縁部63と近位の縁部23’の間での縫合糸の切断を助けるために開口部23の近位の縁部23’も鋭利にされることがさらに企図されている。上記および図7に示したように、縫合糸トリマ10の切断部材60は、シャフトアセンブリ20の細長部材25に対して移動する。
上記で説明したように図5から7は、図3Aに示したような切断部材60の実施形態を組み込んでいる。この実施形態では、縫合糸は、縫合糸を切断するために切断部材が近位の方向に移動する「引いて切る(pull−to−cut)」手法で好ましくは切断される。別法として、本発明は、「押して切る(push−to−cut)」手法の図3Bに示したような切断部材60の実施形態をその代わりに組み込んでもよい。このような「押して切る」手法では、切断部材は遠位に進行し、縫合糸は切断部材の遠端部によって切断される。「押して切る」手法のさらなる例が、本明細書に続く様々な実施形態で議論されている。
ここで図8を参照すると、本発明による縫合糸トリマ100の代替実施形態が示されている。図8に示すように、縫合糸トリマ100は、ハンドル130と、細長いシャフトアセンブリ120と、遠位の先端嵌合部150と、第1のレバー145と第2のレバー141とを備える。図8に示すように、第1のレバー145は、ハンドル130の周りに回転Rするように構成され、また、ハンドル130を通って延びる軸に沿って並進運動するように構成されている。第2のレバー141は、ハンドル130を通って延びる軸に沿って並進運動するように構成されている。第1および第2のレバーの機能を図9を参照にして以下でより詳細に説明する。第1のレバー145が、ほぼ円筒形の形状を有し、ハンドルの遠端部の周りに配置されて具現化されることがさらに企図されている。たとえば、第1のレバー145は、リングであってよい。
ここで図9を参照すると、縫合糸トリマ100の細長いシャフトアセンブリ120が示されている。図示のように、細長いシャフトアセンブリ120は、近端部129と遠端部127を有する中空の細長部材125を備える。開口部123が、その遠端部127に隣接する細長部材125の壁面内に形成されている。開口部123は、開口部123の近端部上に形成された鋭利な切断縁部を備えるようにさらに構成されている。細長部材125は、ステンレス鋼、チタニウムなどの生体適合性の金属または生体適合性の被覆材料で構成されてもよい。別法として、細長部材は、生体適合性プラスチックで構成されてもよい。好ましい実施形態の細長部材は、円形断面の輪郭形状を有するが、細長部材が、正方形、三角形、または楕円形などの他の断面の輪郭形状を有して構成されることが企図されている。
縫合糸保持部材128は、細長部材125の孔の中に配置されている。縫合糸保持部材128は、近端部137と遠端部131を有する細長部材を備える。縫合糸を受ける溝133が、縫合糸保持部材128の遠端部に形成されている。縫合糸保持部材128は、細長部材125の孔の中で滑動可能かつ回転可能である。縫合糸保持部材128は、細長部材125の孔の中に同軸に配置されても、またはずらして配置されてもよい。縫合糸保持部材の近端部は、その機能を以下で詳細に説明する縫合糸切離装置の第1および第2のレバーと結合されている。
シャフトアセンブリ120は、シャフトアセンブリ120の遠端部127に隣接して配置されている嵌合部150をさらに備えてもよい。嵌合部150は、細長部材125の断面サイズよりも大きくない断面サイズを有してもよい。嵌合部150は、その中に形成された溝154をさらに備え、溝154は、それを通って少なくとも1本のある長さの縫合糸を受けるように構成されている。好ましい実施形態では、溝154は、それを通って少なくとも2本の縫合糸を受けるように構成されている。嵌合部150の遠位面は、縫合糸ループ内に形成された結び目と係合するように構成され、それによって縫合糸トリマ100がノットポジショナとして使用されることを可能にし、結び目を切開部位へ進行させる。嵌合部の面は、凸型、凹型、または平坦な表面を有して形成されてもよい。別法として、面は、シャフトアセンブリを通って延びている軸に対してある角度で形成されてもよい。
図9に示すように、シャフトアセンブリ120の近端部129は、ハンドル130と接続されている。ハンドル130は、開いた内部チャンバ135および軸方向スロット138を有するほぼ円筒形のケーシング180を備える(図8に示す)。スライダアセンブリ210が、チャンバ135内に往復運動可能に配置されている。スライダアセンブリは、近端部281および遠端部282を備え、遠端部282は、縫合糸保持部128の近端部137と結合されている。スライダアセンブリは、図8に示すようにスライダアセンブリ210と結合された第1のレバー145および第2のレバー141をさらに備える。偏倚部材290が、チャンバ135内にさらに配置されている。偏倚部材290は、スライダの近端部に近い空間内に配置されている。偏倚部材は、縫合糸保持部128が、遠位に進行した位置に残ることができるようにスライダアセンブリに力を加える。縫合糸トリマ100は、2つ以上の偏倚部材を備えることがさらに企図されている。たとえば、2つの偏倚部材が、組み合わせて設けられて、漸進的なばね率を提供するように構成されてもよい。
ハンドル、スライダアセンブリ、およびレバーは、金属またはプラスチックなどの材料で製造されてもよい。好ましい実施形態では、ハンドルおよびレバーは、射出成形プロセスを使用してプラスチックで製造される。
図9に示すように、スライダアセンブリ210は、近端部281と、遠端部282と、それらの間に配置された小直径部分284および大直径部分286を有する第1の部材280で構成されている。第1の部材280は、第1の部材280の小直径部分284の周りに半径方向に配置された複数の部材285をさらに備える。回転リング200が、小直径部分284の周りに回転可能に配置されている。回転リングは、係合部材205をさらに備え、係合部材は、小直径部分の周りに半径方向に延びている複数の部材285のうちの1つと係合するように構成されている。
近端部281は、偏倚手段290を受けるようにさらに構成されている。偏倚手段は、ばね、弾性フォームまたは類似の機械的特性を有する装置を備えてもよい。
スライダアセンブリおよび縫合糸保持部は、一体部材として製造されてもよい、または別法として、知られている製造方法を使用してそのとき組み立てられる多数の部片で製造されてもよい。
ここで図8を再び参照すると、第1のレバー145は、回転リング200と結合され、ここで第1のレバー145を回転リング200と結合するためにピン(図示せず)が使用されている。回転リングに回転力289を加えることによって、係合部材205を複数の部材285のうちの少なくとも1つと係合させ、それによって、縫合糸保持部280をシャフトアセンブリ120内で回転させる。図8に示す第2のレバー141が、スライダアセンブリ210の大直径部分285と結合されている。第2のレバー141は、大直径部分内に配置されたピン(図示せず)の使用を通じて接続されてもよい。ピンは、図8に示すようにハンドル内に形成された溝を通って延びている。第2のレバーに力を加え、それによって保持部128および第2のレバーを近位に変位させてもよい。縫合糸保持部128は、シャフトアセンブリ120の細長部材125内で近位に移動する。このような力が加えられたとき、縫合糸保持部128は、近位に移動し、このようにして細長部材125内の開口部123を通って受けられる縫合糸のための開口部を提供する。その後、縫合糸保持部128が遠位方向へ前方へ急に動くように第2のレバーへの力が解放され、それによって以下で説明するように、縫合糸を装置内で捕捉する。
ここで図10から13を参照すると、様々な使用状態で配置された本発明による縫合糸トリマ100の遠位の先端部の部分図が示されている。そのそれぞれを、図面を参照にして以下で詳細に説明する。
ここで図10を参照すると、縫合糸保持部材128が遠位に進行した位置に配置されて示されている、縫合糸トリマ100の遠端部が示されている。縫合糸ループが、図示のように組織内で形成され、縫合糸ループは、縫合糸のループ内に形成された結び目Kを備え、縫合糸の2つの自由端SおよびS’が、結び目から延びている。任意選択の好ましい使用方法では、組織は、大腿動脈であり、本縫合糸トリマの実施形態いずれかが、大腿動脈内の孔を閉じるために使用された縫合糸のループの緩い端部を切り離すために使用されてもよい。このような大腿動脈の閉鎖の使用は、本明細書に記載した薬剤送達システムとともに好ましくは行われてもよい。
ここで図11を参照すると、縫合糸保持部128が、第2のレバー141に力を加えることによってシャフトアセンブリ120の細長部材内に引き込まれている(すなわち、近位に移動されている)、遠位の先端部が示されている。嵌合部150内に形成された溝154および細長部材125の遠端部を通って配置されるような縫合糸の2つの自由端が、縫合糸の2つの自由端が、細長部材125内に形成された開口部123を通って延びる。
ここで図12を参照すると、第2のレバー141(図8)に加えられた力が解放され、それによって縫合糸保持部材128が細長部材125の孔内で遠位に進行することを可能にする、縫合糸トリマ100の遠位の先端部が示されている。任意選択で、回転力を第1のレバー145(図8)に加え、それによって縫合糸保持部材をシャフトアセンブリの孔内で回転させてもよい。縫合糸保持部材128が回転することによって、溝154が効果的に閉鎖され、このようにして縫合糸トリマ100の遠位の先端部内で縫合糸の2つの自由端を保持することができる。図12を見ればわかるように、縫合糸保持部128内の溝126は、縫合糸の2つの自由端SおよびS’を開口部123の近端部123’内に形成された鋭利な切断縁部163と位置合わせするために使用されることができる。また、縫合糸保持部材128の任意選択の回転は、縫合糸の2つの自由端を開口部123の近端部123’内に形成された鋭利な切断縁部163とさらに位置合わせすることができる。また、図示のように、嵌合部150の遠端部を、結び目Kを組織上へ進行させるために使用することができ、それによって縫合糸の自由端の1つS/S’を引くことによって結び目Kを締めることができる。
ここで図13を参照すると、軸方向の力が第1のレバー145に加えられ、それによって縫合糸保持部材128を細長部材の孔内で近位に移動し、それによって縫合糸の2つの自由端が進行して、開口部123内に形成された鋭利な切断縁部163と接触した後の縫合糸ループが示されている。それによって、鋭利な切断縁部163が、図示のように結び目Kに隣接する縫合糸の自由端を切り離す。
図8から13を参照にして上記で説明したように、縫合糸トリマ100の切断部材は使用中静止したままであることを理解されたい。特に、細長部材125自体が、本発明のこの実施形態では切断部材として働く。図10から13に示すように、切り離される縫合糸の部片が、開口部123の縁部に形成された切断縁部163へ持っていかれる。縫合糸、縫合糸保持部材128内に形成された開口部126および切断縁部163の間の干渉によって、縫合糸が切り離される。
ここで図14から18を参照すると、本発明による代替となる縫合糸トリマ300が示されている。図14に示すように、縫合糸トリマ300は、ハンドル部分330と、シャフトアセンブリ320と、シャフトアセンブリの遠端部上に配置された嵌合部350とを備える。縫合糸トリマ300のハンドル330、シャフトアセンブリ320および嵌合部350は、上記で説明したこれらのそれぞれと同様である。図15から18を参照すると、使用中の図14による縫合糸トリマ300が示されている。
ここで図15を参照すると、本発明による縫合糸トリマのさらに別の代替実施形態が示されている。図15に示すように、縫合糸トリマ300は、シャフトアセンブリ320と、シャフトアセンブリの遠端部上に配置された嵌合部350と、レバー345とを備える。縫合糸トリマ300は、符号400によって示されている引き込み可能な、レバー345と接続されている細長部材325とを備え、レバーはハンドル380と接続されている。引き込み可能である他に、細長部材325は、符号410によって示すように、縫合糸トリマ300の遠端部と近端部の間に延びている軸の周りに回転するようにさらに構成されている。
ここで図15を参照すると、シャフトアセンブリ320の細長部材325が引き込まれ、それによって縫合糸の自由端(各自由端)が図示のようにその中に配置されることができる溝354を露出した縫合糸トリマ300の遠位の先端部が示されている。
ここで図16を参照すると、細長部材325を引き込むために加えられた力が解放され、それによって細長部材325が図示のように進行することを許す遠位の先端部が示されている。細長部材325は、図16に示したように遠位の位置に進行したとき溝354を閉じ、それによって、図示のように溝354内で縫合糸の自由端を保持するために使用される。また、細長部材を図示のように遠位へ進行させた後、縫合糸トリマの遠位の先端部を、結び目Kを進行させ、縫合糸ループを実質上閉じるために使用することができる。
ここで図17を参照すると、細長部材325が、縫合糸保持部328に対して反時計方向に回転された、縫合糸トリマ300の遠位の先端部が示されている。図示のように細長部材325を回転させることによって、縫合糸の自由端が、細長部材325内に形成された切断縁部363へ引き出される。
ここで図18を参照すると、本発明による縫合糸トリマ300が示されている。図18に示すように、細長部材325は、縫合糸保持部材328に対して引き込まれている。細長部材325を引き込むことによって、縫合糸の自由端が、細長部材325内に形成された切断縁部363と接触させられ、このようにして図示のように結び目Kに近接している縫合糸の自由端を切離する。本発明のこの実施形態は、組織を切り離すために細長部材325を近位へ移動させるが、同じ結果を達成するために、その代わりに縫合糸保持部を遠位へ移動させる代替実施形態があることを理解されよう。
細長本体が縫合糸保持部材128に対して回転する縫合糸トリマ300が説明されたが、細長部材が静止して保持され、縫合糸保持部材がその中で回転させられることが企図されている。さらに、細長部材および縫合糸保持部材の両方がそれぞれ回転することも企図されている。
さらに、本明細書に図示した実施形態は、縫合糸トリマ内またはトリマ上に配置された様々な機能を進行/作動/移動させるためにレバーを使用するものとして説明してきたが、他の機械的装置およびアセンブリが、本発明の範囲を逸脱することなく、同じ作業を行うために使用されてもよいことを理解されたい。
本発明の様々な実施形態では、様々な縫合糸切断技術が採用されている。たとえば、図19Aから19Cに示すように、縫合糸は、切断部材の遠端部と縫合糸保持部の台部分の間で切断されてもよい。別法として、図20Aから20Dに示したように、縫合糸は、切断部材の遠端部と嵌合部の台部分(近位の縁部または表面など)の間で切断されてもよい。
図19Aから19Cは、その間で縫合糸を切り離すために切断部材が縫合糸保持部の部分に向かって遠位へ進行する「押して切る」システムを示している。この実施形態では、縫合糸保持部は、縫合糸をその中で受けるために一方の方向に回転し、次に反対方向へ回転するように解放されて、装置内で縫合糸をロックする。図20Aから20Dもまた、その間で縫合糸を切り離すために切断部材が縫合糸保持部の部分に向かって遠位へ進行する「押して切る」システムを示している。しかし、この実施形態では、縫合糸を装置内に配置することができるように、縫合糸保持部が近位へ移動される。縫合糸保持部はそのとき、その中で縫合糸をロックするために遠位へ進行することを許されるように解放される。
最初に図19Aから19Cに向かうと、細長部材(たとえば中空シャフト)25は、その中で受けられる管状の切断部材60を備える。縫合糸保持部28Aは、図示のように管状の切断部材60の孔の中で受けられている。縫合糸保持部28Aは、中央長手方向軸Aの周りに回転可能である。縫合糸保持部28Aは、それを通過する溝26Aを備える。縫合糸保持部28Aが図19Aに示すように第1の位置へ回転させられるとき、溝26Aは、嵌合部50内の溝54と、および細長部材25内の開口部23と並べて配置される。縫合糸Sが、図示のようにその中で受けられる(図をわかりやすくするために、1本の縫合糸のみが示されている。本発明の通常の使用は、その代わりにそれを通る縫合糸の対またはループを有することを理解されたい)。縫合糸Sが溝26A内で受けられた後、縫合糸保持部28Aがその後図19Bに示すように第2の位置へ回転させられ、それによって、装置内で縫合糸をロックする。その後、図19Cおよび19Dに示すように、切断部材60が、縫合糸保持部28Aの台部分70の間で縫合糸を切り離すために遠位へ進行される。例示的な実施形態では、台部分70は、シャフトの軸に対して垂直に配置されている縫合糸保持部28Aの平坦な面を備える。
図20Aから20Dは、滑動する縫合糸保持部28Bが装置内で縫合糸を捕捉するために使用される代替実施形態を示している。細長部材(たとえば中空のシャフト)25は、その中で受けられる管状の切断部材60を備える。縫合糸保持部28Bは、管状の切断部材60中で受けられている。縫合糸保持部28Bは、細長部材25内で滑動可能である。縫合糸保持部28Bは、それを通過する溝26B(図20Bで点線で示す)を備える。縫合糸保持部28Bが図20Aに示す位置へ引き込まれる(近位で移動される)とき、縫合糸Sが、そのとき図示のようにその中で受けられる(図をわかりやすくするために、1本の縫合糸のみが示されている。本発明の通常の使用は、その代わりにそれを通る縫合糸の対またはループを有することを理解されたい)。縫合糸Sが装置内で受けられた後、縫合糸保持部28Bが、その後図20Bに示す位置へ遠位に進行し、それによって、装置内で縫合糸をロックする。その後、図20Cに示すように、切断部材60が、切断部材60の遠端部62と近位の縁部52または他の平坦な面または嵌合部50の適切な台部分(図20D)の間で縫合糸を切り離すために遠位へ進行される。
本発明の様々な任意選択の実施形態では、本発明は、装置の遠端部などの縫合糸が切り離される所に隣接する位置で薬剤を分配するシステムを備える。好ましい実施形態では、薬剤は、抗感染薬、凝血薬、または組織接着剤を含むが、本発明はそれに限定されない。
本発明によると、その中で薬剤を受けるように構成された空洞が縫合糸トリマ内に設けられてよい。図示のように、空洞は、縫合糸保持部を通過する(または単に隣接する)管または管腔を備える。また、薬剤を受けるように構成された空洞は、装置のハンドルの一部を通過する送達チューブを備えてもよい。代替実施形態では、空洞もまた、装置のハンドル内に薬剤保管チャンバを単に備えてもよい。さらに代替の実施形態では、空洞はまた、装置内に挿入されている取外し可能な薬剤送達カートリッジを備える。
まず図21を参照すると、以下のように、薬剤を分配するように構成された本発明の第1の実施形態の概略図が提供されている。縫合糸トリマ200は、細長部材225およびハンドル230を備える。細長部材225の中に、遠位の切断端部263を有する管状の切断部材260が配置されている。嵌合部250が、細長部材225の遠端部に取り付けられている。切断部材260内に、縫合糸保持部228が配置されている。異なる実施形態では、縫合糸保持部228は、装置内へ縫合糸をロックするためのレバー240の動作によって(上記で説明した縫合糸保持部28の動作と同様)、回転させられるか、遠位へ進行させられるかのいずれかである。細長部材225、ハンドル230、レバー240、切断部材260、縫合糸保持部228が、細長部材、ハンドル、レバー、切断部材、縫合糸保持部などの上記で説明した様々な実施形態と同じように動作することを理解されたい。さらに、図をわかりやすくするために、内部偏倚装置および機械的作動部は、図21から24から省略されている。このような内部偏倚装置およびアクチュエータが設けられ、上記で説明したのと同じように動作する。
図21は、以下のような、薬剤送達システムの実施形態を示している。チューブ300が、縫合糸保持部228内に配置されている。チューブ300は、それを通って薬剤が分配される開いた遠端部302を有する。すなわち、薬剤は、縫合糸が切断部材によって切り離される位置に近接するか、または隣接するか、または単に近い位置で分配される。本発明の様々な実施形態では、縫合糸保持部228は、本明細書に記載された様々な機構を使用してハンドル230上のレバー240を作動することによって、遠位へ進行される/近位へ引き込まれる、または回転される、のいずれかであってよい。
ハンドル230を通過するチューブ300の部分は、薬剤送達チューブ304を備える。取入ポート306がハンドル230内に設けられている。取入ポート306は、一方向チェックバルブまたはルアーコネクタ308を備えてもよい。このようにして、操作者は、注射器310(またはその他の適切な送達チューブ)を用いて薬剤送達チューブ304内へ薬剤を注入することができる。この実施形態では、操作者は、どの薬剤を使用するかを自由に選択できる(このようにして、様々な注射器またはカートリッジ内に事前に保管されている様々な異なる薬剤から選択する)。
縫合糸保持部が装置内で滑動可能に移動または回転させられる様々な実施形態では、チューブ300が静止したままであり、縫合糸保持部228がその上で前後に滑動または回転してもよい。別法として、チューブ300は、縫合糸保持部を通過する管腔で代替してもよい。
図22から23Bは、薬剤が装置のハンドル内のチャンバ内に事前に保管されている本発明の実施形態を示している。この実施形態では、切断部材は、薬剤が分配されるのと同時に好ましくは作動される。特に薬剤は、チャンバ320内に事前に保管されている。管腔301が、縫合糸保持部228を通過する。縫合糸保持部228は、切断部材260内で受けられている。図23Aおよび23Bに概略的に示すように、プランジャ325が、方向Dへ遠位に押され、それによって、薬剤をチャンバ320から管腔301の遠端部を通って外へ搾出しながら、同時に切断部材260を進行させる。すなわち、薬剤は、切断部材が縫合糸を切り離すのと同時に、縫合糸が切り離される位置で分配される。
図24は、図22から23Bに対応する概略図であるが、その代わりに、適切な薬剤を事前に充填された取外し可能なカートリッジ340を示している。カートリッジ340が縫合糸トリマ200内に挿入されるとき、プランジャ325が、たとえばカートリッジ壁面342を遠位の方向Dへ移動させることによってカートリッジ340を圧縮するように配置される。カートリッジ340は、破裂または取り外されたとき、カートリッジ340が圧縮されたとき薬剤が管腔301内へ搾出されることを可能にする、取外し可能なまたは裂開部分344をさらに備えてもよい。
図23Aから24は、概略図であり、したがって、本発明の動作原理を図示することを意味しているにすぎないことを理解されたい。実際の内部動作機構は、本明細書に示したものとは異なってもよい。このようにして、同じ結果を達成する様々な内部機構が企図され、すべてが本発明の範囲内にある。また、追加の構成要素を備えてもよい。たとえば、追加のアクチュエータおよびレバー(図示せず)が、縫合糸保持部、切断部材およびプランジャの運動を制御するため、または薬剤を解放するようにカートリッジを破壊またはそうでなければ開放するために、設けられてもよい。
図25は、切断部材が力吸収機能65をさらに備える切断部材の実施形態を示している。特に、力吸収機能は切断部材60の近端部近くにレーザ切断孔の列を構成する。孔65は、その長さに沿って切断部材60にわずかに変形する能力を与えるよう配置されている。よって、遠位の切断縁部63が、縫合糸を(縫合糸保持部、または嵌合部のいずれかで)切り離す際に、孔65を含む切断部材60部分はいくらかの切断力を吸収する。それによって、全体的により円滑な装置の動作が行われる。
図26は、チャンバ320が環状の形状である本発明の実施形態を示している。プランジャ325もまた環状の形状である。プランジャ325は、環状の形状のブシュ360によってチャンバ320内へ押し込まれる。特にこの実施形態では、ブシュ360は押圧レバー45によって遠位へ移動される。代替となる形状および作動機構が可能であり、すべて本発明の範囲内にある。たとえば、縫合糸トリマ228は、上記で説明したような縫合糸保持機構を回転させるか滑動させるかのいずれかであってよい。
図26にさらに示すように、取入ポート306は、チャンバ320内へ直接入るように配置されてもよい(このようにして装置のハンドル内での長い液体チューブまたは導管を回避する)。
図27は、図26に示した構成要素のさらなる詳細および形状を示している。この特定の実施形態では、ブシュ360、プランジャ325およびチャンバ320が分解図で示されている。作動レバー45が、ブシュ360を押圧し、ブシュ360がさらにプランジャ325を空洞320内へ押し込む。図26に示したように、そのとき空洞320から搾出される薬剤は、切断部材260内の開口部を通過し、縫合糸保持部228内の管腔301を通って外へ出る。見ればわかるように、切断部材260およびプランジャ325は、ブシュ360が作動レバー45によって遠位に移動されるとき同時に作動されてもよい。また、図27に示すように、レバー45は、縫合糸保持部228と接触せず、したがって縫合糸保持部228と独立に運動するような寸法にされてもよい。また、ブシュ360およびプランジャ325もまた、ブシュ360/プランジャ325が縫合糸保持部228と独立に運動するように縫合糸保持部228上で滑動するような寸法にされてもよい。
図28から31は、装置のハンドルの近位の部分の中へ薬剤カートリッジを受けるように構成された本発明の代替実施形態を示している。特に、縫合糸トリマ500が、その中でカートリッジ510を受けるように構成されている。例示的な実施形態では、カートリッジ510は、イリノイ州、Abbott ParkのAbbott Laboratories製のCarpuject(商標)である。しかし、いかなる適切なカートリッジも、本発明の範囲内で使用することができる。図29に示すように、カートリッジ510が、最初に縫合糸トリマ500のハンドル部分内に配置される。カートリッジ510は、その遠端部に穿孔可能なシール511を、その近端部に滑動可能なプラグ512を備える。プラグ512が、押圧されたとき管515内へ遠位に(シール511のほうへ)移動する。操作者がカートリッジ510を選択し、カートリッジを装置のハンドルの本体内に配置した後(図29に示すように)、エンドノブ514が次に押圧される。エンドノブを押圧することによって、カートリッジ510が次に図30に示す位置へ移動され、そこでカートリッジ510が、針端部513がカートリッジ510を穿刺するように近位へ移動される。任意選択の好ましい実施形態では、針端部513は、縫合糸保持部228を通過する管腔またはチューブ302に単に接続されている。すなわち、カートリッジ510は、ここでは装置内で定位置にロックされ、縫合糸保持部228を通るカートリッジ510からの薬剤のための流路がそれによって開放される。その後、図31に示すように縫合糸保持部228が(たとえば、図28内のハンドル540を引き戻すことによって)近位へ移動される。図を見ればわかるように、エンドノブ514がプラグ512を静止したままに保持する一方、外側の管515(カートリッジを形成している)が、その近端部516が環状の空隙518内で受けられるように近位に押圧される。このようにして、縫合糸保持部228が近位へ移動されるとき、カートリッジ内の縫合糸薬剤が、縫合糸保持部228を通って管腔302の遠端部から外へ押しやられる。薬剤は、縫合糸が切断される位置に近い位置に分配される。上記の説明は例示的なものにすぎず、本発明の様々な構成要素がカートリッジを受けるためおよびカートリッジから薬剤を分配するために移動する代替となる実施形態が本発明の範囲内で可能であることを理解されたい。
図32は、シャフト25がシャフト25の長さに沿って配置された複数の薬剤送達孔600を有する本発明の代替実施形態を示している。薬剤送達孔600は、縫合糸トリマ10が患者の組織に入る経路(組織通路)に沿って薬剤を分配するように構成されている。様々な内部機構のいずれかを、シャフト25内の孔600を通って薬剤を直接分配するために設けることができ、すべて本発明の範囲内にある。縫合糸トリマは通常、患者の体内に挿入される最終の外科器具であるため、薬剤を切開部の経路に沿って手術部位へ分配するように構成されたこの任意選択の縫合糸トリマの実施形態は、抗感染薬または凝血薬またはその他の薬剤を切開部の経路に沿って分配することができるため特に有用である。ある任意選択の実施形態では、一連の薬剤送達孔群600は、様々な直径を有してもよい。図32に示す例示的な実施形態は、遠位の方向へサイズが増加する孔600を示している。このようにして、より多くの薬剤が装置の遠端部(縫合糸が切り離される場所の近く)に送達される。
本発明を、ある好ましい実施形態を参照にしてかなり詳細に説明してきたが、本発明の範囲を逸脱せずに当業者が本明細書の装置に修正を行うことができることが企図されている。したがって、特許請求の範囲は、本明細書に説明された実施形態に限定されるものではない。
Claims (46)
- シャフトが、その側面に形成された溝を有し、溝がシャフトの側面に形成された開口部と連絡しており、開口部が遠端部の近位に配置されている、近端部および遠端部およびそれらの間の軸を有するシャフトと、
シャフト内に滑動可能に配置された切断部材と、
シャフト内に移動可能に配置された縫合糸保持部とを備える縫合糸トリマ。 - 縫合糸保持部がシャフト内に滑動可能に配置されている請求項1に記載の縫合糸トリマ。
- 縫合糸保持部がシャフト内に回転可能に配置されている請求項1に記載の縫合糸トリマ。
- 切断部材が、力吸収機能を備える請求項1に記載の縫合糸トリマ。
- 切断部材が、縫合糸を切り離すためにシャフトに対して遠位に移動される請求項1に記載の縫合糸トリマ。
- 切断部材が、縫合糸を切り離すためにシャフトに対して近位に移動される請求項1に記載の縫合糸トリマ。
- 切断部材が、縫合糸を切り離すためにシャフトに対して回転される請求項1に記載の縫合糸トリマ。
- 切断部材の遠端部が、縫合糸保持部の台部分に向かって移動可能である請求項1に記載の縫合糸トリマ。
- 縫合糸保持部の台部分が、シャフトの軸に対して垂直に配置された縫合糸保持部の平坦な面を備える請求項8に記載の縫合糸トリマ。
- 切断部材の遠端部が、シャフトの遠端部に配置された嵌合部に向かって移動可能である請求項1に記載の縫合糸トリマ。
- 嵌合部が、シャフトの軸に対して垂直に配置された平坦な面を備える請求項10に記載の縫合糸トリマ。
- 薬剤をその中で受けるように構成された縫合糸トリマ内の空洞をさらに備え、縫合糸トリマがシャフトの遠端部の近くで薬剤を分配するように構成されている請求項1に記載の縫合糸トリマ。
- 空洞が、縫合糸保持部を通過する管腔を備える請求項12に記載の縫合糸トリマ。
- シャフトの近端部にハンドルを備え、空洞がハンドルを通過する薬剤送達チューブを備える請求項12に記載の縫合糸トリマ。
- シャフトの近端部にハンドルを備え、空洞がハンドル内のチャンバを備える請求項12に記載の縫合糸トリマ。
- 縫合糸トリマ内のチャンバ内で受けられている取外し可能なカートリッジをさらに備え、薬剤がカートリッジ内で保管される請求項15に記載の縫合糸トリマ。
- 取外し可能なカートリッジが、プランジャの作用によってカートリッジに押し込むように構成された移動可能な壁を備える請求項16に記載の縫合糸トリマ。
- シャフトの近端部にハンドルをさらに備え、空洞がハンドル内のチャンバと、縫合糸保持部を通過する管腔の両方を備え、管腔の近端部がチャンバと流体的に連絡しており、管腔の遠端部が縫合糸保持部の遠端部で開いている請求項12に記載の縫合糸トリマ。
- チャンバ内で受けられるように配置されたプランジャを備え、プランジャがチャンバ内で進行したとき、プランジャが薬剤を、チャンバから縫合糸保持部内の管腔を通って縫合糸保持部の遠端部から押し出す請求項18に記載の縫合糸トリマ。
- 切断部材とプランジャの両方が、同じアクチュエータによって同時に作動される請求項19に記載の縫合糸トリマ。
- 縫合糸トリマのハンドルが、取外し可能なカートリッジをその中で受けるように構成され、縫合糸トリマ上のアクチュエータの運動が、カートリッジ内への流路を開放する請求項12に記載の縫合糸トリマ。
- 縫合糸トリマのハンドルが、取外し可能なカートリッジをその中で受けるように構成され、縫合糸トリマ上のアクチュエータの運動が、カートリッジから薬剤を流出させる請求項12に記載の縫合糸トリマ。
- 縫合糸トリマのハンドルが、取外し可能なカートリッジをその中で受けるように構成され、縫合糸トリマは、カートリッジ内の滑動可能なプラグがハンドルによって静止したままに保持されている間、縫合糸トリマ上でのアクチュエータの運動がカートリッジ体積を減少させるように構成されている、請求項12に記載の縫合糸トリマ。
- その側面に形成された溝を有し、溝がシャフトの側面に形成された開口部と連絡しているシャフトと、
シャフト内に移動可能に配置された切断部材と、
シャフト内に移動可能に配置された縫合糸保持部と、
その中で薬剤を受けるように構成され、縫合糸トリマが薬剤を分配するように構成された縫合糸トリマ内の空洞とを備える縫合糸トリマ。 - 縫合糸保持部が、シャフト内に滑動可能に配置されている請求項24に記載の縫合糸トリマ。
- 縫合糸保持部が、シャフト内に回転可能に配置されている請求項24に記載の縫合糸トリマ。
- 切断部材が、縫合糸を切り離すためにシャフトに対して遠位に移動される請求項24に記載の縫合糸トリマ。
- 切断部材が、縫合糸を切り離すためにシャフトに対して近位に移動される請求項24に記載の縫合糸トリマ。
- 切断部材の遠端部が、縫合糸保持部の台部分に向かって移動可能である請求項24に記載の縫合糸トリマ。
- 切断部材が、シャフトの遠端部に配置された嵌合部に向かって移動可能である請求項24に記載の縫合糸トリマ。
- 縫合糸の自由端を、縫合糸トリマの遠端部に形成された溝および開口部を通って配置すること、
縫合糸トリマ内で、開口部内に配置された縫合糸を切り離すように構成されている切断部材を作動することを含む縫合糸を切離するための方法。 - 溝および開口部を通って縫合糸の自由端を配置することが、縫合糸保持部を縫合糸トリマ内の近位の方向に移動させることを含む請求項31に記載の方法。
- 縫合糸トリマの遠端部の中の溝および開口部を通って縫合糸の自由端を配置することが、縫合糸トリマ内で縫合糸保持部を回転させることを含む請求項31に記載の方法。
- 切断部材の遠端部と縫合糸保持部の台部分の間で縫合糸を切断することをさらに含む請求項31に記載の方法。
- 縫合糸トリマがシャフトの遠端部に嵌合部をさらに備え、
切断部材の遠端部と嵌合部の近位の縁部の間で縫合糸を切断することをさらに含む請求項34に記載の方法。 - 縫合糸が切り離される所に隣接した位置で薬剤を分配することをさらに含む請求項31に記載の方法。
- 薬剤が、縫合糸保持部を通過する管腔を通って分配される請求項36に記載の方法。
- 薬剤が、シャフトの近端部のハンドル内のチャンバ内に事前に保管され、チャンバが縫合糸保持部を通過して管腔と流体的に連絡している請求項36に記載の方法。
- 薬剤が、シャフトの近端部のハンドル内の薬剤送達チューブを通り、薬剤送達チューブが縫合糸保持部を通過して管腔と流体的に連絡している請求項36に記載の方法。
- 一方向チェックバルブを通してチャンバ内に薬剤を注入することをさらに含む請求項39に記載の方法。
- ルアーコネクタを通してチャンバ内に薬剤を注入することをさらに含む請求項39に記載の方法。
- 薬剤をハンドル内のチャンバから縫合糸保持部内の管腔を通り縫合糸保持部の遠端部から押し出すために、プランジャをチャンバ内へ進行させることをさらに含む、請求項38に記載の方法。
- プランジャおよび切断部材が同時に作動される請求項42に記載の方法。
- 大腿動脈の壁を通って縫合糸のループを配置すること、
組織通路内のある位置で縫合糸を切断すること、および
薬剤を縫合糸のループの近傍の組織通路へ送達することを含む患者の大腿動脈に隣接する組織通路内で医療処置を行う方法。 - 縫合糸の切断および薬剤の送達を行う縫合糸トリマを備えることをさらに含む請求項44に記載の方法。
- 縫合糸トリマが、シャフトと、シャフト内に移動可能に配置された縫合糸保持部と、シャフト内に滑動可能に配置された切断部材とを備える請求項45に記載の方法。
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