JP2006503472A - データコンバータ - Google Patents

データコンバータ Download PDF

Info

Publication number
JP2006503472A
JP2006503472A JP2004544545A JP2004544545A JP2006503472A JP 2006503472 A JP2006503472 A JP 2006503472A JP 2004544545 A JP2004544545 A JP 2004544545A JP 2004544545 A JP2004544545 A JP 2004544545A JP 2006503472 A JP2006503472 A JP 2006503472A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pass filter
frequency
discrete
data converter
low
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP2004544545A
Other languages
English (en)
Inventor
ダニエル シンケル
ペトルス エイ シー エム ヌエイテン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koninklijke Philips NV
Original Assignee
Koninklijke Philips Electronics NV
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koninklijke Philips Electronics NV filed Critical Koninklijke Philips Electronics NV
Publication of JP2006503472A publication Critical patent/JP2006503472A/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M7/00Conversion of a code where information is represented by a given sequence or number of digits to a code where the same, similar or subset of information is represented by a different sequence or number of digits
    • H03M7/30Compression; Expansion; Suppression of unnecessary data, e.g. redundancy reduction
    • H03M7/3002Conversion to or from differential modulation
    • H03M7/3004Digital delta-sigma modulation
    • H03M7/3015Structural details of digital delta-sigma modulators
    • H03M7/3031Structural details of digital delta-sigma modulators characterised by the order of the loop filter, e.g. having a first order loop filter in the feedforward path
    • H03M7/3033Structural details of digital delta-sigma modulators characterised by the order of the loop filter, e.g. having a first order loop filter in the feedforward path the modulator having a higher order loop filter in the feedforward path, e.g. with distributed feedforward inputs
    • H03M7/3035Structural details of digital delta-sigma modulators characterised by the order of the loop filter, e.g. having a first order loop filter in the feedforward path the modulator having a higher order loop filter in the feedforward path, e.g. with distributed feedforward inputs with provisions for rendering the modulator inherently stable, e.g. by restricting the swing within the loop, by removing part of the zeroes using local feedback loops, by positioning zeroes outside the unit circle causing the modulator to operate in a chaotic regime
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M7/00Conversion of a code where information is represented by a given sequence or number of digits to a code where the same, similar or subset of information is represented by a different sequence or number of digits
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M7/00Conversion of a code where information is represented by a given sequence or number of digits to a code where the same, similar or subset of information is represented by a different sequence or number of digits
    • H03M7/30Compression; Expansion; Suppression of unnecessary data, e.g. redundancy reduction
    • H03M7/3002Conversion to or from differential modulation

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Holo Graphy (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)
  • Surgical Instruments (AREA)
  • Amplifiers (AREA)

Abstract

データコンバータは、例えばD級パワーアンプを駆動する離散時間シグマデルタ変調器を有する。前記シグマデルタ変調器のローパスフィルタは、当該データコンバータの出力部に供給される増加された群をなすパルスを得るために、該シグマデルタ変調器の発振周波数(リミットサイクル)を低下させるように適切に位置決めされた極を付加することによって、変更されることができる。

Description

本発明は、特定のサンプリング周波数で動作するシグマデルタ変調器を有するデータコンバータであって、該シグマデルタ変調器は、フィードバックループ内に、コンパレータと、離散時間ローパスフィルタと、量子化器とを、この順に有し、該コンパレータは、該量子化器の出力を、変換されるべき入力信号と比較する、データコンバータに関する。
前記データコンバータは、A.J. Margrath and M.B. Sandler の論文“Digital Power Amplification Using Sigma-Delta Modulation and Bit Flipping”(J. Audio Engineering Society, Vol. 45, No 6, pp 476-487, June 1997)から知られている。
本発明は、排他的にではないが、特に、スイッチングパワーアンプ(D級アンプ)の駆動に関して興味深いものである。これらのアンプは、例えば、モータドライバ、サプライレギュレータ及びオーディオアンプにおいて使用されている。従来型のD級アンプは、アナログパルス幅変調器を使用している。しかしながら、今日、信号は、しばしば、デジタル領域において利用可能であり処理されているので、デジタルパルス幅変調器が必要である。しかし、問題は、信号振幅の、比例した幅を有するパルスへの直接変換が行われる、デジタルパルス幅変調器が、サンプラに起因する著しい信号の歪みを被ることである。非常に高いサンプリング周波数を使用することにより、この歪みを軽減することが可能であるが、これは、非常に複雑で高価な回路が必要であるという欠点を有する。
上述の論文による解決策は、デジタルPCM入力信号を、シグマデルタ変調器によって、パルス密度変調された信号に変換することである。続いて、前記シグマデルタ変調器の出力パルスは、1ビットD/Aコンバータとして動作する前記パワーアンプをスイッチングするのに使用され、該パワーアンプの出力は、全体的に又は部分的に該パワーアンプの負荷によって構成されているローパスフィルタリング手段に供給される。しかしながら、従来型のシグマデルタ変調器に関する問題は、前記パルス密度変調された信号が、パルス幅変調された信号よりも非常に高いスイッチング周波数を有することにある。このことは、D級アンプにおける電力損失がスイッチングフランクの数に比例して増大するので、特に電力変換器におけるこれらの利便性を制限する。
上述の論文においては、分離したコントローラを該シグマデルタ変調器の周りに使用し、低周波数のパルスパターンを発生するように強制する方法が提案されている。この方法は、「ビットフリッピング」と呼ばれており、これは、非常に有力な結果を生じるが、回路の複雑度が増加される欠点を有する。
本発明は、前記論文の解決策よりも非常に低い回路の複雑度を用いると同時に、これらのパルスパターンの平均長の選択に高い柔軟性を有して、前記シグマデルタ変調器に低周波数のパルスパターンを発生するように強制することを目的とする。
従って、本発明によるデータコンバータは、前記シグマデルタ変調器のアイドル発振周波数を減少するように、前記離散時間ローパスフィルタが、前記サンプリング周波数(f)の少なくとも4分の1よりも低い周波数における正の群遅延による180°位相遅延を有することを特徴とする。
前記群遅延は、通常、位相対周波数特性の勾配の負数として規定される。従って、これは、本発明によれば、前記位相対周波数特性が、増加する周波数に対して、サンプリング周波数(f)の少なくとも4分の1よりも低い周波数において、180°レベルを下向きに通過することを意味する。
理論的には、各シグマデルタ変調器は、発振パターン(しばしば「リミットサイクル」と呼ばれる)を発生する。コンパレータが後続している単一の積分器を有するアナログシグマデルタ変調器は、理論的には、無限大の周波数で発振し始め、平均出力信号は、入力信号に等しくなる。零入力信号を有する等価なデジタルシグマデルタ変調器は、前記離散時間積分器の固有時間遅延のために、前記サンプリング周波数の半分の周りで発振し始める。本発明の背後にある発想は、前記離散時間ローパスフィルタを適切に設計(dimensioning)することにより、前記シグマデルタ変調器は、「ビットフリッピング」を有さずに、従来技術のシグマデルタ変調器による場合よりも実質的に低い周波数で発振するように強制されることができること、及びこの発振周波数の低下によって、該シグマデルタ変調器の出力における広いパルスパターンと、これに対応しての少ないスイッチングフランクとを生じることにある。
例えば、音声信号用のシグマデルタ変調器であって、256x44.1KHzのサンプリングレートfに最初にアップサンプリングされる44.1KHzの標準CD音声サンプリングレートによる音声信号用のシグマデルタ変調器において、平均発振周波数は、fS/2=128x44.1KHzから、約8x44.1KHz、即ち16分の1に減少されることができる。本出願において後述される実施例は、これらの周波数の数値に基づいている。
本発明によるデータコンバータの最も重要な利点は、特に、当該コンバータがD級パワーアンプを駆動するのに使用される場合にエネルギー散逸の対応する減少を伴う、非常に低いスイッチング周波数である。更に、前記低いスイッチング周波数よって、本発明のデータコンバータは、1ビットコンバータに関連する最も重要な問題、即ちシンボル間干渉(ISI)及びクロックジッタに対する感度を低下される。前記パルスの平均幅は、従来技術の1ビットコンバータの場合よりも非常に大きく、従って、スイッチングの瞬間における差分による前記パルス幅の相対的な差異は、より小さい。更に、提案されているデータコンバータの前記スイッチング周波数は、従来型のデータコンバータのスイッチング周波数よりも安定である、即ち入力信号に、より依存しない。従って、本発明のデータコンバータの後ろのアナログバックエンドは、より少ない高調波歪み(harmonic distortion)を発生する。本発明によれば、ほとんどのスイッチング誤りが、ノイズフロアの増大と、まして前記高調波歪みの増大とを生じる。
本発明によるデータコンバータの好適実施例は、前記離散時間ローパスフィルタの伝達関数が、自身の複素z平面において、該平面の単位円の点(1;0)又はこの近傍における複数の極と、当該シグマデルタ変調器のアイドル発振周波数を減少する、該平面の正の実軸上の0.20と0.92との間の値における付加的な極とを有することを特徴とする。前記複数の極は、例えば、バタワース(Butterworth)又はチェビシェフ(Chebyshev)特性、及び十分に急峻な減衰(roll off)を有する適切な低周波数通過帯域が得られるように、既知の態様で位置決めされることができる。これらの極は、変換されるべき前記信号のベースバンドに、主に作用し、ノイズ・シェーピング、即ち該ベースバンド内のノイズ電力の減少に、実質的に寄与する。前記実軸上の付加的な極は、高周波数帯域内に主に作用し、前記ループが発振する平均周波数、即ち前記パルスパターンの平均長を決定する。後述する例において、この極は、前記複素z平面の点(0.88;0)に位置決めされる。前記付加的な極を、点(1;0)から更に離して位置決めすると、前記発振周波数を増加させる、即ち、該付加的な極が、点(1;0)から離れているほど、前記パルスパターンに対する該極による影響は小さくなる。前記発振周波数を更に減少することが望まれる場合、前記極は、点(1;0)の近傍に位置決めされるべきであるが、約0.92を超えるこれ以上のシフトは、該極を、あまりにも点(1;0)の近傍に動かし、該極の前記発振パターンに対するいかなる制御も失わせる。
好ましくは、本発明のDAコンバータは、前記離散時間ローパスフィルタの伝達関数が、前記離散時間ローパスフィルタの零点の数を、少なくとも2つだけ上回る複数の極を持つことを、更に特徴とする。通常、デジタルシグマデルタ変調器において、極の数は零点の数を1つだけ上回るので、このことは、前記付加的な極が、付加的な零点の導入なしに、導入されることを意味する。前記零点の位置は、当該シグマデルタ変調器の安定性の必要条件とノイズ・シェーピングの必要条件との間の折衷であって、この折衷は、低周波数における高次の特性に、中間周波数における1次の特性が続く場合に、最良に保持される。前記付加的な零点の導入なしに、前記付加的な極を付加することにより、前記中間周波数よりも高いの周波数領域において2次の特性が得られると同時に、前記中間周波数に対する前記1次の特性は、保持される。しかしながら、いくつかの場合において、付加的な零点を前記実軸上のどこかに配し、前記フィルタの位相特性を変更し、これにより、前記ノイズ・シェーピングの特性を著しく変化させずに前記発振周波数を変更することが可能である。
本発明による適切なデータコンバータは、当該離散時間ローパスフィルタが、縦続の積分器と、該積分器の出力を、係数器を介して総和して該離散時間ローパスフィルタの出力とする総和手段と、前記縦続の積分器の一番目のものと直列に配される1次のローパスフィルタ部であって、前記複素z平面の実軸上に前記付加的な極を生じる1次ローパスフィルタ部とを有することを特徴とすることができる。前記ローパスフィルタ部は、前記一番目の前記積分器の前又は後のいずれかに配置されることができるが、前記零点の付加が回避されるべきである場合、前記総和手段への第1タップの前に配置されることができる。代替的には、前記ローパスフィルタ部は、前記総和手段の出力部に配置されることができることに、留意されたい。本発明の範囲から逸脱することなしに、前記零点のいくつか又は全てが、前記量子化器の出力を、前記離散時間ローパスフィルタ内の1つ以上の箇所にフィードバックすることによって、作成されることができることにも留意されたい。
本発明のデータコンバータは、例えば、デジタルPCMデータの、単一ビットデジタルデータへの変換に限定されるものではなく、アナログデータを単一ビットデジタルデータに変換するように配されることもできることに、更に留意されたい。前記コンバータは、例えば、前記量子化器の出力を、(アナログ)コンパレータに利用するためのアナログパルスに変換する単一ビットD/Aコンバータと、前記コンパレータのアナログ出力をサンプリングし、得られたアナログサンプルを前記離散時間ローパスフィルタに供給するサンプラとを有することができる。
本発明は、添付図面を参照して、以下に更に記載されるであろう。
図1のデータコンバータは、デジタルPCM信号のようなデジタル入力信号Uを、単純な減算器であり得るコンパレータGを介して、自身の入力端子において受信するデジタルローパスフィルタFDを有する。デジタルローパスフィルタFDの出力信号Vは、1ビット量子化器Qにおいて量子化され、該量子化器Qの出力Wは、コンパレータGにフィードバックされる。従って、前記コンパレータは、入力信号Uから、前記量子化器の出力Wを減算し、差分信号U−Wが、デジタルローパスフィルタFDに通過され、この差分信号U−Wの低周波数成分が、該量子化器に供給される。前記量子化器の出力は、単一ビットパルスの並びであって、基準値に対して、+1又は−1のいずれかの値をとることができる。コンパレータG、デジタルローパスフィルタFD、及び量子化器Qの構造は、離散時間シグマデルタ変調器を構成し、該離散時間シグマデルタ変調器は、PCM入力信号の値とパルスWの前記低周波数成分との間の差分を、できるだけ小さく保つ。従って、前記入力信号の値が増加する場合は、前記量子化器の出力における+1パルスの数が増加し、−1パルスの数が減少する。同様に、前記入力信号の値が減少する場合は、前記量子化器の出力における+1パルスの数が減少し、−1パルスの数が増加する。前記シグマデルタ変調器のデジタル入力信号Uがビットを有し、これらの値が該ビット(即ち、より重要なビット及びより重要でないビット)の位置に依存している場合、デジタル出力パルスWの全ては、同一の重要度を持つ。前記デジタル入力信号とは対照的に、当該シグマデルタ変調器のデジタル出力信号は、アナログ信号成分とほぼ一致する低周波数成分を有し、このアナログ信号成分は、アナログローパスフィルタが後続する適切な単一ビットDAコンバータによって、復元されることができる。実際には、前記単一ビットDAコンバータは、スイッチングされるパワーアンプ(D級アンプ)を含むことができ、前記アナログローパスフィルタは、1つ以上のスピーカを有することができる。
前記シグマデルタ変調器の出力信号Wの全電力は、前記ベースバンド信号の電力よりも実質的に高く、前記信号の帯域の外側の一定の周波数帯域は、残りの出力電力(ノイズ電力)を分散するのに使用されるべきである。このノイズ電力を、残りの周波数帯域に十分に整形(shape)するために、当該シグマデルタ変調器の前記デジタルローパスフィルタは、十分に高次のものであらなくてはならない。図1の配置において、デジタルローパスフィルタFDは、6つの積分器IないしIを縦続に有する。前記積分器のそれぞれは、z変換1/(z−1)を有する。積分器I1及びIのそれぞれは、複素z平面の単位円上の点(1;0)に極を持つ。積分器I及びIも、点(1;0)に2つの極を持つが、積分器I4の出力は、乗算器Aを介して、減算器Sによって積分器Iの入力から減算され、この手段は、点(1;±sqrt(A))における共役な極を得るように、前記2つの極のうちの一方を上方へシフトさせ、前記2つの極のうちの他方を下方へシフトさせる。同様に、積分器I及びIは、点(1;±sqrt(A))に2つの共役な極を作成するように、乗算器Aと、該積分器Iへの入力リードにおける減算器Sとを有する。
6つの積分器IないしIの出力部は、係数器CないしCにそれぞれ接続されており、これらの係数器の出力は、総和器ADにおいて総和され、デジタルローパスフィルタFDの出力Vとなる。よく知られているように、この構造は、デジタルローパスフィルタの伝達関数における複数の零点を作成する。図1における6つの前記係数器は、5つの零点を作成し、複素z平面におけるこれらの位置は、係数CないしCの相応な選択によって、選択されることができる。前記6つの極は、複素z平面の点(1;0)上又はこの非常に近くにあり、これらが通過帯域全体に渡る十分な信号対ノイズ比と、該通過帯域よりも上における前記伝達特性の十分に急峻なエッジとを保証するように、分散される。前記5つの零点は、高い入力信号値における最適な安定性と、より高い周波数帯域におけるサンプリングノイズの最適な整形とを得るように、位置される。
図1の配置は、更に、デジタルローパスフィルタFDの前記入力端子と積分器Iとの間に位置決めされたローパスフィルタ部Lを有する。ローパスフィルタ部Lは、伝達関数1/(z−B)を有し、例えば、サンプリング遅延が後続する加算器によって実施されることができ、該遅延の出力は、係数Bを有する乗算器を介して、該加算器にフィードバックされる。出力が1−B倍にされ、次いで自身の入力から減算される積分器も、これを実施することができる。ローパスフィルタ部Lは、複素z平面の水平軸上の付加的な極を、位置(B;0)に生成する。前記ローパスフィルタ部Lは、積分器Iに後置されることもできるが、好ましくは、ローパスフィルタ部Lが付加的な零点を作成しないように、係数器Cのタップに前置される。ローパスフィルタ部Lによって、ローパスフィルタFDは、7つの極と5つの零点とを有する7次のものである。実際に試験された配置の前記極及び零点の位置が、以下の表に記載されている。
Figure 2006503472
積分器I、Iと係数A1=0.00011449を有する乗算器Aとは、2つの共役な極3及び4を作成する。同様に、積分器I、Iと、係数A2=0.00005625を有する乗算器Aとは、2つの共役な極5及び6を作成する。極1及び2は、積分器I及びIそれぞれによって作成され、極7は、B=0.88を有するローパスフィルタ部Lによって作成される。極1ないし6は、全て、複素z平面の点(1;0)に又はこの近傍に位置されていることがわかる。このことは、これら6つの極は、主な影響を、0.01*f/2より低い周波数、即ち音声ベースバンドの周波数及びこれに近い周波数に対して持っていることを意味する。このことと対比して、前記付加的な極7は、前記点(1;0)から更に大きく離れて位置されているので、該極の影響は、主に、0.01*f/2から1*f/2までの周波数に対するものである。f=256*44.1KHzの場合、前記6つの極は、主に、56.5KHz未満において作用する一方、前記極7は、主に、56.5KHzと5650KHzとの間の周波数領域に作用する。前記5つの零点は、前記ノイズ・シェーピングを改善するように、前記点(1;0)から出来る限り離して位置されるのが好ましいが、これは、前記安定性の必要条件によって制限される。上述の例において、前記零点は、高次(6次)の伝達と低次(1次)の伝達との間の遷移点が約80KHzであるように、位置される。
上述の、極2ないし6、及び零点1ないし5の位置から、係数CないしCが計算されることができる。これは、係数C及びCを、極5及び6の位置において最初に計算し、次いで係数C及びCを、計算された前記係数C及びCによって、極3及び4の位置において計算し、最後に、計算された前記係数CないしCによって、極2の位置において係数Cを計算することによって、行われることができる。上述の極及び零点の位置に関するこの結果は、以下に与えられる。
Figure 2006503472
実際には、係数CないしCと係数A及びAとは、好ましくは、回路の複雑性を軽減するように、2つのべき乗、又は2つのべき乗の総和であるバージョンに変換される。
付加的な極7の機能は、最良に以下に説明される。シグマデルタ変調器のフィードバックループは、常に発振する。デジタルインプット信号Uが、多数のサンプリング周期の間、ゼロであるとする。そうすると、極7を有さずに、量子化器Qは、交互の+1及び−1パルスの並びを出力する。言い換えれば、前記ループは、周波数f/2=5650KHzで発振する。他の入力信号レベルにおいて、前記発振周波数は、例えば、+1、+1、−1、+1、+1、−1等、又は+1、+1、+1、−1、−1、+1、+1、−1、−1のような異なるパルスパターンを発生するために、変化する。前記付加的な極7の機能は、前記発振周波数を低下させること、即ち前記シグマデルタ変調器に長いパルスパターンを発生させることである。例えば、アイドル周波数、即ち前記入力信号の値がゼロである場合の前記発振周波数は、約8*f=352.8KHzに低下されることができ、これは、元のアイドル周波数の16分の1よりも低い。ゼロ入力信号の値における前記パルスパターンは、16個の+1パルス、16個の−1パルス、16個の+1パルス等であって、これらのパルスがNRZであるので、このことは、前記データコンバータによって駆動されるパワーアンプが、前記付加的な極7を有さずに、約16回未満、スイッチングしなければならないことを意味する。極7の効果は、図2及び3のグラフによっても説明されることができ、これらは、0.01*f/2と、1*f/2との間の領域における、極7を有する場合及び有さない場合のデジタルローパスフィルタFDの伝達関数の、振幅対周波数、及び位相対周波数特性を示している。曲線Iは、ローパス部Lを有さない場合の前記特性を表しており、曲線IIは、ローパスフィルタ部Lを有する場合の前記特性を表している。図3の位相対周波数特性から、曲線Iは、f/2において、−π(180°)レベルを下向きに通過している一方で、曲線IIは、約0.07*f/2という非常に低い周波数において、このレベルを下向きに通過していることがわかる。
上述の極及び零点は、デジタルローパスフィルタFDに関するものであることに留意されたい。前記シグマデルタ変調器の発振挙動に更に関連するのは、閉シグマデルタループ自体の極である。しかしながら、このループにおける前記量子化器は、非線形性が高く、このような解析を困難にする。前記ループの発振挙動の近似は、量子化器Qをサンプリングノイズ源、及び信号依存増幅係数を有するアンプとみなすことよって得ることができる。この場合、前記閉ループの前記極は、(低い増幅係数を有する)ローパスフィルタの極から、該ローパスフィルタの零点か、又は(高い増幅係数を有する)z平面の単位円の外側かにシフトする。当該シグマデルタ変調器は、おおよそ、前記シフトする極の軌道と単位円との交点に対応する周波数で発振する。前記軌道は、通常、「根軌跡(root locus)」と呼ばれ、例えば、(C)MatLabツールによって、確立され、解析されることができる。
本発明によるデータコンバータの実施例の模式図を示している。 図2の実施例において使用されるデジタルローパスフィルタの伝達関数の振幅対周波数図を示している。 図2の実施例において使用されるデジタルローパスフィルタの伝達関数の位相対周波数図を示している。

Claims (4)

  1. 特定のサンプリング周波数で動作するシグマデルタ変調器を有するデータコンバータであって、前記シグマデルタ変調器は、フィードバックループ内に、コンパレータと、離散時間ローパスフィルタと、量子化器とを、この順に有し、前記コンパレータは前記量子化器の出力を、変換されるべき入力信号と比較する、データコンバータにおいて、前記シグマデルタ変調器のアイドル発振周波数を低下させるように、前記離散時間ローパスフィルタが、前記サンプリング周波数の少なくとも4分の1未満である周波数において、正の群遅延を有する180°位相遅延を持つことを特徴とする、データコンバータ。
  2. 前記離散時間ローパスフィルタの伝達関数が、自身の複素z平面において、該平面の単位円の点(1;0)に又はこの近傍における複数の極と、前記シグマデルタ変調器のアイドル発振周波数を低下させる、該平面の正の実軸上の0.20と0.92との間の値における付加的な極とを有することを特徴とする、請求項1に記載のデータコンバータ。
  3. 前記離散時間ローパスフィルタの前記伝達関数が、前記離散時間ローパスフィルタの零点の数を少なくとも2つ上回る複数の極を有する、請求項2に記載のデータコンバータ。
  4. 前記離散時間ローパスフィルタは、縦続の積分器と、係数器を介して前記積分器の出力を総和して前記離散時間ローパスフィルタの出力とする総和手段と、前記複素z平面の実軸上の前記付加的な極を生じる、前記縦続の積分器の一番目のものと直列に位置決めされている1次のローパスフィルタ部とを有することを特徴とする、請求項3に記載のデータコンバータ。
JP2004544545A 2002-10-18 2003-09-22 データコンバータ Ceased JP2006503472A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP02079337 2002-10-18
PCT/IB2003/004220 WO2004036758A1 (en) 2002-10-18 2003-09-22 Data converter

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006503472A true JP2006503472A (ja) 2006-01-26

Family

ID=32103961

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004544545A Ceased JP2006503472A (ja) 2002-10-18 2003-09-22 データコンバータ

Country Status (10)

Country Link
US (1) US7034726B2 (ja)
EP (1) EP1556953B1 (ja)
JP (1) JP2006503472A (ja)
KR (1) KR20050065602A (ja)
CN (1) CN100477530C (ja)
AT (1) ATE362229T1 (ja)
AU (1) AU2003263505A1 (ja)
DE (1) DE60313790D1 (ja)
TW (1) TW200503434A (ja)
WO (1) WO2004036758A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8339215B2 (en) * 2010-04-11 2012-12-25 Industrial Technology Research Institute Charge domain filter with controllable transfer functions and transfer function control methods thereof
CN102843108B (zh) * 2012-09-21 2016-07-06 中国科学院上海微系统与信息技术研究所 一种高效线性化射频功率放大装置及方法
US10353910B2 (en) * 2016-07-15 2019-07-16 Ebay Inc. Preemptive connection pool adjustments
CN106357174A (zh) * 2016-11-03 2017-01-25 广州中国科学院先进技术研究所 一种电-机械转换器的电流环控制系统

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07312555A (ja) * 1993-08-05 1995-11-28 Martin Marietta Corp 制御されたポール−ゼロ場所を有するろ過を持つシグマ−デルタ・アナログ・デジタル変換器とその装置
JP2004120239A (ja) * 2002-09-25 2004-04-15 Sanyo Electric Co Ltd Δς変調器

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2157690A1 (en) * 1995-09-07 1997-03-08 Bosco Leung Lower power passive sigma-delta converter
US5834987A (en) * 1997-07-30 1998-11-10 Ercisson Inc. Frequency synthesizer systems and methods for three-point modulation with a DC response
US6448915B1 (en) * 2000-08-31 2002-09-10 Xilinx, Inc. Modulo-M delta sigma circuit
US6411244B1 (en) * 2001-03-05 2002-06-25 Tektronix, Inc. Phase startable clock device for a digitizing instrument having deterministic phase error correction
EP1324497B1 (en) * 2001-12-27 2004-09-29 STMicroelectronics S.r.l. Method for self-calibrating a frequency of a modulator circuit, and circuit using said method

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07312555A (ja) * 1993-08-05 1995-11-28 Martin Marietta Corp 制御されたポール−ゼロ場所を有するろ過を持つシグマ−デルタ・アナログ・デジタル変換器とその装置
JP2004120239A (ja) * 2002-09-25 2004-04-15 Sanyo Electric Co Ltd Δς変調器

Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6009001513, Albert K. Lu et al., "A High−Quality Analog Oscillator Using Oversampling D/A Conversion Techniques", IEEE Transactions on Circuits and Systems − II: Analog and Digital Signal Processing, 199407, Vol.41, No.7, pp.437−444, IEEE *
JPN6009001514, Benoit R. Veillette et al., "High Frequency Sinusoidal Generation Using Delta−Sigma Modulation Techniques", Proceedings of the IEEE International Symposium on Circuits and Systems, 1995 (ISCAS ’95), 199504, Vol.1, pp.637−640, IEEE *

Also Published As

Publication number Publication date
US20060001561A1 (en) 2006-01-05
WO2004036758A1 (en) 2004-04-29
AU2003263505A1 (en) 2004-05-04
DE60313790D1 (de) 2007-06-21
KR20050065602A (ko) 2005-06-29
ATE362229T1 (de) 2007-06-15
CN1689236A (zh) 2005-10-26
US7034726B2 (en) 2006-04-25
EP1556953A1 (en) 2005-07-27
CN100477530C (zh) 2009-04-08
TW200503434A (en) 2005-01-16
EP1556953B1 (en) 2007-05-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7183957B1 (en) Signal processing system with analog-to-digital converter using delta-sigma modulation having an internal stabilizer loop
US6967607B2 (en) Data converters with digitally filtered pulse width modulation output stages and methods and systems using the same
US7058464B2 (en) Device and method for signal processing
US7557744B2 (en) PWM driver and class D amplifier using same
JP4221302B2 (ja) パルス幅変調信号を発生する方法および装置
US7696913B2 (en) Signal processing system using delta-sigma modulation having an internal stabilizer path with direct output-to-integrator connection
JP2009503930A (ja) フィードバック型デルタシグマ変調器の量子化器過負荷防止
JP2009303157A (ja) デルタシグマ変調器
US7453382B2 (en) Method and apparatus for A/D conversion
US6803869B1 (en) Circuits, Systems, and methods for volume in low noise 1-bit digital audio systems
US20050122241A1 (en) Word length reduction circuit
TWI523413B (zh) 用於放大一數位輸入訊號以產生一類比輸出訊號之系統及方法
JP4649777B2 (ja) デルタシグマ変調装置及び方法、並びにデジタル信号処理装置及び方法
JP2006503472A (ja) データコンバータ
US6600789B1 (en) Signal processing method and device
JP2004032095A (ja) パルス幅変調器
US7183954B1 (en) Circuits, systems and methods for volume control in low noise 1-bit digital audio systems
JP2001237707A (ja) デジタル信号処理装置及び方法、並びにδς変調器
KR100878250B1 (ko) 시그마-델타 펄스 폭 변조기 및 시그마-델타 변조기
JP2006067150A (ja) ディジタルフィルタ
Adrian et al. A review of design methods for digital modulators
JP3358728B2 (ja) Δς変調器
WO2020003745A1 (ja) オーディオ装置、オーディオ再生方法及びオーディオ再生プログラム
Schinkel Data Converter
CN113659939A (zh) 一种基于闭环负反馈的upwm失真校正方法及该方法构建的数字upwm调制器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060922

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090108

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090120

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20090410

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20090417

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100422

A045 Written measure of dismissal of application [lapsed due to lack of payment]

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A045

Effective date: 20100819