JP3358728B2 - Δς変調器 - Google Patents

Δς変調器

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JP3358728B2
JP3358728B2 JP31668899A JP31668899A JP3358728B2 JP 3358728 B2 JP3358728 B2 JP 3358728B2 JP 31668899 A JP31668899 A JP 31668899A JP 31668899 A JP31668899 A JP 31668899A JP 3358728 B2 JP3358728 B2 JP 3358728B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ΔΣ変調器に関
するものであり、特に,MASH方式ΔΣ変調器の利点
である安定かつ高次のノイズシェープ効果を得るととも
に、MASH方式の欠点である一次ΔΣ変調器のカスケ
ード接続による最大サンプリング周波数の低下を抑制
し、信号帯域内のS/N比の改善を期すようにしたΔΣ
変調器に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は従来の1次ΔΣ変調器の一構成例
を示すブロック図である。この図3に示す1次ΔΣ変調
器は、入力信号X(Z)1とフィードバック信号12の
減算を行う減算器2と、減算器出力3を1サンプリング
クロック6ごとに累積加算を行う累積加算器4と、累積
加算器出力7が≧0であれば、「+Δ」を出力し、累積
加算器出力7がΔ<0であれば、「−Δ」を出力する2
値量子化された出力信号Y(Z)10を生成するコンパ
レータ8と、出力信号Y(Z)10を1サンプリングク
ロック6分遅らせ、フィードバック信号12を減算器2
にフィードバックする遅延器11とにより構成される。
【0003】この図3は1次ΔΣ変調器の各要素をZ変
換して得られるZ関数で記述しており、Z-1は入力を1
サンプリングクロック6分遅らせる遅延要素を表現して
いる。1次ΔΣ変調器は、上記の要素で構成されたフィ
ードバックシステムであり、2つの遅延器5、11への
サンプリングクロック6に同期して、図4に示すよう
に、ダイナミックレンジ−Δ〜+Δの入力信号13を、
図7に示すように2値量子化信号(+Δ、−Δ)18へ
と変換する変調器である。
【0004】この入力信号13は図4に示されており,
図4は横軸に時間tをとり、縦軸にダイナミックレンジ
−Δ〜+Δをとって時間領域における入力信号として示
している。また、2値量子化信号(+Δ、−Δ)18
は、図7において、横軸に時間tをとり、縦軸に+Δ、
−Δをとって、時間領域における出力信号として示して
いる。
【0005】1次ΔΣ変調器における出力信号Y(Z)
10は、次の式(1)に示すようになり、入力信号X
(Z)とノイズ成分(1−Z-1)Q(Z)の和で与えら
れる。
【0006】
【数1】
【0007】この[数1]において、右辺第2項{(1
−Z-1)Q(Z)}のノイズ成分は、−Δ〜+Δの範囲
内で変化する入力信号13を、+Δ、−Δの2値量子化
信号18に変調する際に発生するものであり、その周波
数特性は次の式(2)で与えられる。
【0008】
【数2】
【0009】この式(2)において、右辺における|Q
(expjwTs)|2は、1サンプリングクロック6ごと
に累積加算器出力7をコンパレータ8にて2値量子化信
号に変換する際に生ずる量子化ノイズ9であり、入力信
号13の振幅が大きければ、直流からサンプリング周波
数fs/2 19(図8)まで均一に分布するホワイトノ
イズとみなすことができ、その電力はΔ2/3となる。
このサンプリング周波数fs/2 19は図8に示されて
いる。図8は横軸に時間tをとり、縦軸に振幅をとって
示している。
【0010】また、上記式(2)において、右辺におけ
る|(1−exp-jwTs)|2は、1次ΔΣ変調器の閉ル
ープ特性であり、サンプリング周波数fs/2 19をピ
ークとしたハイパス特性を有する。したがって、上記式
(2)のノイズ成分20の周波数特性(図8)は、サン
プリング周波数fs/2 19をピークに高域に分散する
ことがわかる。この効果は、ノイズシェープ効果と呼ば
れ、Σ変調器の大きな特徴の一つである。
【0011】時間軸領域における入力信号13(周波数
領域における入力信号14は図5参照)の再生には、入
力信号の図8に示す最大周波数fsig max15をカット
オフ周波数としたローパスフィルタ特性21(図8参
照)を有するローパスフィルタを用いて、高域に分散し
たノイズ成分20を切り落とせばよい。再生後、信号帯
域内に残るノイズ成分20は、ノイズシェイプ効果によ
り低減されているため、信号帯域においては高いS/N
が確保でき、図4の時間軸における入力信号13、図5
に示す周波数領域における入力信号14(最大周波数f
sig15)を忠実に再生できる。
【0012】ノイズシェープ効果を高め、信号帯域にお
けるS/Nを確保するには、 (1).オーバサンプリング比{サンプリング周波数f
s17(図6に示すように,サンプリング周期Ts1
6)/ (2×入力信号の図8に示す最大周波数fsig m
ax15)}を高く設定し、ノイズ成分20をより高域ま
で分散させる。 (2).量子化ノイズQ(Z)9に対する閉ループ特性
が高次のハイパス特性(1−Z-1)n:(n≧2)とな
る高次ΔΣ変調器を用いて、ノイズシェープの傾斜をよ
り急峻にする。などが考えられる。
【0013】次の式(3)にn次ΔΣ変調器の出力信号
Y(Z)、式(4)にノイズ成分の周波数特性、図9に
式(4)より算出したノイズ成分の周波数特性を示す。
この図9は湯川 彰著「オーバサンプリングA−D変換
技術」1990年日経BP者発行、P39より引用した
ものである。
【0014】
【数3】
【0015】
【数4】
【0016】上記図9より、ΔΣ変調器の次数を高める
ほど、サンプリング周波数fs/2をピークとした高域
へのノイズシェープ効果が顕著になることが確認でき
る。
【0017】また、次の式(5)にn次ΔΣ変調器の理
論S/Nを示し、図10に式(5)より算出した理論S
/N値の計算結果をプロットする。この図10も上記文
献「オーバサンプリングA−D変換技術」のP39より
引用している。この図10より、ΔΣ変調器の次数を高
めるほど、また、オーバサンプリング比を高めるほど、
S/Nが改善されることが確認できる。
【0018】
【数5】
【0019】従来から、信号帯域のS/N改善のため、
高次ΔΣ変調器に関して多くの提案がなされており、そ
の例を次に列挙する。 (a).ループ内に複数の累積加算器を配置する方法 この方法に適用される高次ΔΣ変調器の構成は、図11
にその一例を示す通り、一巡ル−プ内のn個の累積加算
器211〜21nとコンパレータ22とをカスケードに
接続するとともに、コンパレータの出力を各累積加算器
211〜21nにフィードバックする遅延器23とによ
り構成することにより、n次のノイズシェープ効果を得
る方法である。この高次ΔΣ変調器の場合には,3次以
上にすると不安定となり、量子化出力の多値化、フィー
ドフォワード補償等を行い安定性を確保する必要がある
が、この場合、ノイズシェープの効果は劣化するという
課題がある。
【0020】(b).特開平6−330011号公報に
よる方法 この方法では、構成の簡単な高次ΔΣ変調器が紹介され
ている。この公報により開示されている発明では、1次
ΔΣ変調器をもとに、フィードバック信号を生成する遅
延器へのサンプリング周波数のn倍のサンプリング周波
数にて累積加算器を動作させることで、n次ΔΣ変調器
を実現している。この公報による方法の場合、回路規模
は小さくなるという利点はあるが、3次以上にしたとき
に不安定になるという課題は解決されない。
【0021】(c).MASH方式 この場合は、図12にその構成の一例を示す通り、1次
ΔΣ変調器241〜24nのn個をn段カスケードに接
続し、n次のノイズシェープ効果を実現するものであ
る。1段目からn段目の各1次ΔΣ変調器241〜24
nは図3で示した1次ΔΣ変調器と同一構成をなしてい
るから、図12において、図3と同一部分には同一符号
を付すのみにとどめるが、1段目の1次ΔΣ変調器24
1におけるコンパレータ8の入信号と出力信号を減算器
301で減算を行い、その減算結果を2段目の1次ΔΣ
変調器242の入力としている。
【0022】以下、同様の要領で前段の1次ΔΣ変調器
のコンパレレータ8の入力信号と出力信号との減算を減
算器信302〜30n−1(30n−1は図示せず)で
行ない、その減算結果を次段の1次ΔΣ変調器242〜
24nへ順次出力するようにしている。また、2段目か
らn段目の各コンパレータ8の出力信号は、遅延器25
1〜25nでそれぞれ1サンプリングクロック分遅延さ
せた信号と各コンパレータ8の出力信号との減算を減算
器261〜26nで行う。この減算器261〜26nの
出力信号を加算器272で加算して、さらに加算器27
1で1段目の1次ΔΣ変調器241のコンパレータ8の出
力信号途の加算を行って高次ΔΣ変調器(MASH方
式)の出力信号としている。
【0023】この高次ΔΣ変調器におけるフィードバッ
クループは各々1次ΔΣ変調器で構成されており、常に
安定である。それぞれの1次ΔΣ変調器241〜24n
の出力和が出力信号Y(Z)となるため、出力信号Y
(Z)は多値量子化信号となる。この多値量子化信号を
得るために、2段目以降の1次ΔΣ変調器242〜24
nの出力信号と遅延器251〜25nで1サンプリング
クロック遅延させた出力信号とを減算器261〜26n
でそれぞれ減算し、n段目は(m+1)個の遅延器をカ
スケードに接続し、その減算結果を2段目の減算器26
1の減算結果とともに1段目の1次ΔΣ変調器241の
出力信号とを加え合わせるようにしている(図12中の
黒丸印が演算実行部位を示している)。
【0024】この方式の課題は、1次ΔΣ変調器をカス
ケードに接続するため、図12に示す最大演算パスP1
にて、加算、減算、比較等、1サンプリングクロック当
たりの演算量が大幅に増えることである。その結果、1
サンプリングクロック当たりの演算時間も著しく増加
し、ΔΣ変調器の最大サンプリング周波数fs maxの低
下を招き、入力信号の最大周波数fsig maxに対して十
分なオーバサンプリング比がとれず、信号帯域内のS/
Nは劣化することになる。
【0025】次に、従来の3段MASH方式ΔΣ変調器
について説明する。図13は従来の3段MASH方式Δ
Σ変調器の構成を示すブロック図である。この図13に
示す従来の3段MASH方式ΔΣ変調器において、各1
次ΔΣ変調器の構成は図3の場合と同様であり、図3と
同一部分には同一符号を付すのみにとどめるが、図12
の高次ΔΣ変調器を3段カスケード接続の構成としたも
のであり、2段目の1次ΔΣ変調器102のコンパレー
タ8の出力は遅延器251で1サンプリングクロック分
遅延させた信号とコンパレータ8の出力信号との減算結
果を減算器261で減算して、その減算結果を加算器2
72に出力する。
【0026】また、3段目の1次ΔΣ変調器103は、
コンパレータ8の出力信号を2段目の1次ΔΣ変調器1
02と同様に、遅延器252で1サンプリングクロック
分遅延させた信号とコンパレータ8の出力信号との減算
結果を減算器262で減算し、さらにこの減算器262
の出力信号は遅延器28で1サンプリングクロック分遅
延させるとともに、この減算器262の出力信号と遅延
器28の出力信号との減算を減算器29で行ない、その
減算結果を加算器272に出力する。加算器272の出
力信号は加算器271において、1段目の1次ΔΣ変調
器101のコンパレータ8の出力信号とを加算して3段
MASH方式ΔΣ変調器の出力信号として出力される。
すなわち、この図13に示す3段MASH方式ΔΣ変調
器は、図12で示した高次ΔΣ変調器における3段構成
とした場合に、さらに3段目において、遅延器28と減
算器29とが追加されている。
【0027】このように、図13に示す3段MASH方
式ΔΣ変調器は、1次ΔΣ変調器101〜103を3段
カスケードに接続するため、最大演算パスP2は入力か
ら各段をカスケードに通過し、出力に至るルートであ
り、1サンプリングクロック中に符号201〜215
(図13中の黒丸印の演算実行部位)で示すように、
「15」の演算を実行する必要がある。1演算当たり1
0nS要するとすれば、1サンプリングクロック当たり
に必要な最大演算時間は、 15[演算/クロック] × 10[nS/演算]=150
[nS/クロック] となる。サンプリングクロック周期Ts > 最大演算時
間でなければ、ΔΣ変調器は正常に動作しないから、最
小サンプリングクロック周期Ts min=150[n
S]、最大サンプリング周波数fs max=1/Ts min=
6.7[MHz]となる。
【0028】入力信号の最大周波数fsig maxを1[M
Hz]とすると、ΔΣ変調器を最大サンプリング周波数
fs maxにて動作させたときのオーバサンプリング比
は、fsmax/(2×fsig max)=3.4となる。この
方式では、3次のノイズシェープ効果が得られるから、
上記図10より3次ΔΣ変調器の理論S/Nを求める
と、(S/N)max=25dBを得る。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】上記から明らかなよう
に、従来の高次ΔΣ変調器はいずれも、3次以上にする
と、ノイズシェープ効果が劣化したり、3次以上にする
と、不安定になったり、さらに、1サンプリングクロッ
ク当たりの演算量の大幅な増加を招いたり、信号対域内
のS/N比が劣化するなどの課題がある。
【0030】この発明は,上記従来の課題を解決するた
めになされたもので、MASH方式ΔΣ変調器を採用
し、安定かつ高次のノイズシェープ効果を得るととも
に、1次ΔΣ変調器のカスケード接続による最大サンプ
リング周波数fs maxの低下を抑制し、信号帯域内のS
/Nを改善することができるΔΣ変調器を提供すること
を目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明のΔΣ変調器は、減算器による入力信号と
フィードバック信号の減算結果を1サンプリングクロッ
クごとに累積加算した累積加算器出力からコンパレータ
で2値量子化された出力信号を生成するとともに、この
コンパレータの出力信号を第1遅延器で1サンプリング
クロック遅延させて上記フィードバック信号を上記減算
器にフィードバックし、n段カスケードに接続されたn
個の1次ΔΣ変調器と、上記1次ΔΣ変調器の各段間に
接続され、1段目からn−1段目の各1次ΔΣ変調器の
各コンパレータの出力信号と各コンパレータの入力との
減算結果をそれぞれ1サンプリングクロック分遅延させ
て次段の1次ΔΣ変調器に入力させる第2遅延器と、上
記n個の1次ΔΣ変調器の各出力を加算する出力加算器
と、各段の上記1次ΔΣ変調器の出力側と上記出力加算
器間に設けられ、量子化ノイズに対する閉ループ特性を
補正するために、nを次数、mを1次ΔΣ変調器のステ
ージ番号1〜nとしたときに(n−m+1)個配置され
た第3遅延器とを備えることを特徴とする。
【0032】そのため、n個のうちの初段の1次ΔΣ変
調器において、フィードバック信号と入力信号とを減算
器で減算し、その減算結果を累積加算器に加えて1サン
プリングクロックごとに累積加算し、この累積加算結果
をコンパレータに加えることにより2値量子化された出
力信号をコンパレータから生成する。コンパレータから
出力された信号を第1遅延器に入力することにより1サ
ンプリングクロック遅延させてフィードバック信号を出
力する。n段目を除く各1次ΔΣ変調器のコンパレータ
の入力信号とコンパレータの出力信号との減算結果を第
2遅延器で1サンプリングクロック分遅延させて、各次
段の1次ΔΣ変調器に順次入力させることにより、この
第2遅延器で最大演算パスの短縮を行うとともに、1サ
ンプリングクロック当たりの演算量を低減する。各1次
ΔΣ変調器の2値量子化された信号出力を第3遅延器に
入力して(n−m+1)個の第3遅延器に対応した個数
分1サンプリングクロック分ずつ遅延させ、出力加算器
で各第3遅延器の出力を加算するようにしたので、量子
化ノイズに対する平ループ特性を補正でき、安定かつ高
次のノイズシェープ効果を得るとともに、1次ΔΣ変調
器のカスケード接続による最大サンプリング周波数の低
下を抑制し、信号帯域内のS/Nを改善することができ
る。
【0033】また、この発明のΔΣ変調器は、減算器に
よる入力信号とフィードバック信号の減算結果を1サン
プリングクロックごとに累積加算した累積加算器出力か
らコンパレータで2値量子化された出力信号を生成する
とともに、このコンパレータの出力信号を第1遅延器で
1サンプリングクロック遅延させて上記フィードバック
信号を上記減算器にフィードバックし、3段カスケード
に接続されて3段MASH方式ΔΣ変調器の主体をなす
3個の1次ΔΣ変調器と、1段目の1次ΔΣ変調器と2
段目の1次ΔΣ変調器との間および2段目の1次ΔΣ変
調器と3段目の1次ΔΣ変調器との間において、それぞ
れ前段の1次ΔΣ変調器のコンパレータの出力信号とそ
のコンパレータの入力との減算結果をそれぞれ1サンプ
リングクロック分遅延させて次段の1次ΔΣ変調器に入
力させる2個の第2遅延器と、1段目の1次ΔΣ変調器
の出力側に設けられ、nを次数、mを1次ΔΣ変調器の
ステージ番号1〜3としたときに(n−m+1)個配置
され、その個数に対応したサンプリングクロック分ずつ
遅延させる1段目の第3の遅延器と、2段目の1次ΔΣ
変調器の出力側に設けられ、nを次数、mを1次ΔΣ変
調器のステージ番号1〜3としたときに(n−m+1)
個配置され、その個数に対応したサンプリングクロック
分ずつ遅延させる2段目の第3の遅延器と、3段目の1
次ΔΣ変調器の出力側に設けられ、nを次数、mを1次
ΔΣ変調器のステージ番号1〜3としたときに(n−m
+1)個配置され、その個数に対応したサンプリングク
ロック分遅延させる3段目の第3の遅延器と、上記1段
目から3段目の各第3の遅延器の出力信号を加算して3
段MASH方式ΔΣ変調器の出力信号を出力する出力加
算器とを備えることを特徴とする。
【0034】そのため、3段カスケードに接続されたう
ちの初段の1次ΔΣ変調器において、フィードバック信
号と入力信号とを減算器で減算し、その減算結果を累積
加算器に加えて1サンプリングクロックごとに累積加算
し、この累積加算結果をコンパレータに加えることによ
り2値量子化された出力信号をコンパレータから生成す
る。コンパレータから出力された信号を第1遅延器に入
力することにより1サンプリングクロック遅延させてフ
ィードバック信号を出力する。1段目と2段目の各1次
ΔΣ変調器のコンパレータの入力信号とコンパレータの
出力信号との減算結果を1段目と2段目の間の第2遅延
器と、2段目と3段目の間の第2遅延器にそれぞれ入力
させてそれぞれ1サンプリングクロック分遅延させて、
2段目と3段目の各1次ΔΣ変調器に順次入力させるこ
とによりこの2つの第2遅延器で最大演算パスの短縮を
行うとともに、1サンプリングクロック当たりの演算量
を低減する。1段目から3段目の各1次ΔΣ変調器の2
値量子化された信号出力を1段目、2段目、3段目ごと
に第3遅延器に対応した個数分のサンプリングクロック
分ずつ遅延させ、1段目から3段目の各第3遅延器の出
力の加算を行って、3段MASH方式ΔΣ変調器の出力
信号を得ることにより、量子化ノイズに対する閉ループ
特性を補正して、安定かつ高次のノイズシェープ効果を
得るとともに、1次ΔΣ変調器のカスケード接続による
最大サンプリング周波数の低下を抑制し、信号帯域内の
S/Nを改善することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】次に、この発明によるΔΣ変調器
の実施の形態について図面に基づいて説明する。図1は
この発明によるΔΣ変調器の第1実施の形態の構成を示
すブロック図である。この図1に示す第1実施の形態で
は、1次ΔΣ変調器311〜31nを図示のようにn段
カスケードに接続して構成した高次ΔΣ変調器であり、
1段目からn段目の各段の1次ΔΣ変調器311〜31
nは図3で示した1次ΔΣ変調器と同一構成をなしてい
る。この図1では、1段目の1次ΔΣ変調器311はm
=1段目とし、2段目の1次Σ変調器312は、m=2
段目とし、以下同様にして、n段目の1次ΔΣ変調器3
1nはm=n段目として示している。
【0036】この図1では、1段目の1次ΔΣ変調器3
11からn段目の1次ΔΣ変調器31nの構成部材には
図3の構成部材と同一符号が付されている。この図1に
おいて、1段目の1次ΔΣ変調器311における減算器
2により入力信号X(Z)1と遅延器11からのフィー
ドバック信号12との減算を行い、この減算器2の減算
結果である減算器出力3が1サンプリングクロック6ご
とに累積加算器4で累積加算される。
【0037】この累積加算器4による累積加算器出力7
がコンパレータ8に入力される。コンパレータ8には、
量子化ノイズQ(Z)9も入力される。コンパレータ8
は累積加算器出力7が≧0であれば、「+Δ」を出力
し、累積加算器出力7がΔ<0であれば、「−Δ」を出
力する2値量子化された出力信号を生成する。コンパレ
ータ8から出力される出力信号の一部は遅延器11に入
力される。
【0038】遅延器11はこのコンパレータ8の出力信
号を入力すると、1サンプリングクロック6分遅らせ、
上記フィードバック信号12を減算器2にフィードバッ
クするように構成されている。この図1に示す1次ΔΣ
変調器311〜31nは1次ΔΣ変調器の各要素をZ変
換して得られるZ関数で記述しており、累積加算器4に
は、遅延器5(Z-1)が設けられており、この遅延器5
は加算器5aの出力、すなわち、コンパレータ8の入力
を1サンプリングクロック6分遅らせる遅延要素を表現
している。遅延器5の出力と減算器2の減算結果とを加
算器5aで加算し、その加算結果をコンパレータ8と減
算器5に入力するようにしている。
【0039】1次ΔΣ変調器311は、上記の要素で構
成されたフィードバックシステムであり、2つの遅延器
5、11へのサンプリングクロック6に同期して、ダイ
ナミックレンジ−Δ〜+Δの入力信号を、2値量子化信
号(+Δ、−Δ)へと変換する変調器である。1次ΔΣ
変調器312〜32nも同様に構成されているが、この
第1実施の形態では、各1次ΔΣ変調器311〜32n
において、1段目の1次ΔΣ変調器311と同一部分に
は、同一符号を付してその構成の説明を省略する。
【0040】図1に示す第1実施の形態では、MASH
方式ΔΣ変調器であり、この発明では、従来のMASH
方式ΔΣ変調器をもとに、(1).1次ΔΣ変調器31
1〜31nの段間に遅延器351〜35n−1を追加
し、最大演算パスを短縮し、1サンプリングクロック当
たりの演算量を低減している。この各段間の遅延器35
1〜35n−1には、前段の減算器361〜36n−1
(36n−1は図示せず)の出力がそれぞれ入力される
ようにしている。
【0041】各減算器361〜36n−1は、各1次Δ
Σ変調器311〜31n−1におけるコンパレータ8の
入力とコンパレータ8の出力との減算を行う。この減算
器361〜36n−1の減算結果は、上記のように遅延
器351〜35nに入力されるようにしている。各遅延
器351〜35nの出力は減算器361〜36n−1の
出力信号を1サンプリングクロック分遅延させて、それ
ぞれ次段の1次ΔΣ変調器312〜31nの減算器2に
入力されるようになっている。このように、1次ΔΣ変
調器311〜31nの段間の遅延器351〜35nを配
置することにより、出力信号Y(Z)は、次の式(6)
となり、n次のノイズシェープ効果は得られない。
【0042】
【数6】
【0043】そこで、(2).量子化ノイズに対する閉
ループ特性を補正するために、1次ΔΣ変調器311〜
31nの出力側と出力加算器間33の加算器271,2
72……に(n−m+1)個の遅延器341〜34nを
配置する(n:次数、m:一次ΔΣ変調器のステージ番
号1〜n)。図1では、1段目の遅延器341は(n−
1+1)=n個、2段目の遅延器342は(n−2+
1)個、m=n段目は(n−n+1)=1個の場合を示
している。
【0044】さらに、1段目の1次ΔΣ変調器311を
除く2段目の1次ΔΣ変調器312側において、上記遅
延器342と出力加算器33との間には、遅延器342
の出力を1サンプリングクロック分遅延させる遅延器3
81と、この遅延器381の出力と、遅延器342の出
力との減算を行う減算器382とによる遅延要素401
が挿入されている。m=n段目の1次ΔΣ変調器31n
において、遅延器34nの出力を1サンプリングクロッ
ク分遅延させる遅延器383と、その出力と遅延器34
nの出力との減算を行う減算器384とからなる遅延要
素402と、この遅延要素402と同一構成をなし、こ
れとカスケードに接続された遅延要素403とを出力加
算器33間に接続されている。
【0045】遅延要素403は、減算器384の出力を
1サンプリングクロック分遅延させる遅延器385と、
この遅延器385の出力と減算器384の出力との減算
を行い、その減算結果を出力加算器33に出力する減算
器38nを含んでいる。遅延器341と加算器382と
38nの各出力を出力加算器33で加算して出力信号Y
(Z)を得るようにしている。このように、第1実施の
形態を構成することにより、出力信号y(Z)は、次の
式(7)となり、3次のノイズシェープ効果が得られ
る。
【0046】
【数7】
【0047】以上、(1)、(2)の手順に従い、MA
SHΔΣ変調器の適切な場所、すなわち、1次ΔΣ変調
器311〜31n間に遅延器351〜35nと各1次Δ
Σ変調器311〜31nと出力加算器33との間に遅延
器341〜34nを挿入することで、最大演算パスを短
縮し、最大サンプリング周波数fs maxの低下を防ぐこ
とができる。
【0048】次に、この発明の第2実施の形態について
説明する。この第2実施の形態では、3段MASH方式
ΔΣ変調器とした場合である。この発明の第2実施の形
態を説明する。図2にこの第2実施の形態による3段M
ASH方式ΔΣ変調器を示す。この第2実施の形態で
は、演算パスを短縮するため、各1次ΔΣ変調器311
と312,312と313との段間に遅延器351,3
52が配置されている。また、量子化ノイズに対する閉
ループ特性を補正するため、各1次ΔΣ変調器311〜
313の出力と出力加算器33と間に遅延器341〜3
43が挿入されている。その個数は、(n−m+1)よ
り、 1段目:(3−1+1)=3個 2段目:(3−2+1)=2個 3段目:(3−3+1)=1個 としている。
【0049】2段目の1次ΔΣ変調器312の出力側に
おける遅延器342と出力加算器33との間には、図2
の場合と同様に遅延器342の出力を1サンプリングク
ロック分遅延させる遅延器381と、この遅延器381
の出力と、遅延器342の出力との減算を行う減算器3
82とによる遅延要素401が挿入されている。3段目
の1次ΔΣ変調器313の出力側における遅延器343
と出力加算器33との間には、図1のm=n段目の場合
と同様の要領で、遅延要素402と同一構成をなし、こ
れとカスケードに接続された遅延要素403とを出力加
算器33間に接続されている。これらの遅延要素40
2,403は図1の場合と同じ符号を付して説明の簡略
化を図っている。遅延要素402,403はそれぞれ図
1と同様に遅延器383と減算器384,遅延器385
と減算器38nとで構成されている。
【0050】上記のように各段の1次ΔΣ変調器311
〜313の出力と出力加算器33との間に遅延器341
〜343を挿入することにより、最大演算パスP2は図
2に太線で示すルートとなり、1段目の1次ΔΣ変調器
311から3段目の1次ΔΣ変調器313のうち、最大
演算パスP2のルートを1段目の1次ΔΣ変調器311
を代表して示すと、1次ΔΣ変調器内では、図2中の黒
丸印で示す演算部位50〜504の4個所であり、1サ
ンプリングクロック中に4演算の実行を行うだけでよい
(2段目、3段目の1次ΔΣ変調器も同じである)。ま
た、3段目の1次ΔΣ変調器313の出力側から出力加
算器33の出力側までの演算ルートにおける黒丸印で示
す演算部位601〜604の4演算の実行を行うだけで
ある。
【0051】したがって、1演算当たり10nS要する
とすれば、1サンプリングクロック当たり必要な最大演
算時間は、 4[演算/クロック] × 10[nS/演算]=40[n
S/クロック] となる。サンプリングクロック周期Ts > 最大演算時
間でなければ、ΔΣ変調器は正常に動作しないから、 最小サンプリングクロック周期Ts min=40[n
S]、 最大サンプリング周波数fs max=1/Ts min=25
[MHz]、 となる。
【0052】入力信号の最大周波数fsig maxを1[M
Hz]とすると、ΔΣ変調器を最大サンプリング周波数
fs maxにて動作させたときのオーバサンプリング比
は、 fs max/(2×fsig max)=12.5 となる。この第2実施の形態では、3次のノイズシェー
プ効果が得られるから、図10より3次ΔΣ変調器の理
論S/Nを求めると、 (S/N)max=60dB を得る。
【0053】このように、第2実施の形態では、3段M
ASH方式ΔΣ変調器を用いることにより、従来のもの
と比較して、 最大サンプリング周波数fs max:6.7[MHz] →
25[MHz] (S/N)max:25[dB] → 60[dB] と大幅に改善できることがわかる。
【0054】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、Σ変
調器の動作速度および信号帯域内S/Nの向上が図れ
る。その理由は、MASH方式ΔΣ変調器を採用し、そ
の利点である安定かつ高次のノイズシェープ効果を得ら
れるからである。また、MASH方式の欠点である一次
ΔΣ変調器のカスケード接続による最大サンプリング周
波数の低下を、適切な位置に挿入された遅延器により抑
制できるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるΔΣ変調器の第1実施の形態と
しての高次ΔΣ変調器の構成を示すブロック図である。
【図2】この発明によるΔΣ変調器の第2実施の形態と
しての3段MASH方式ΔΣ変調器の構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】従来の1次ΔΣ変調器の構成を示すブロック図
である。
【図4】図3の1次ΔΣ変調器の動作を説明するための
時間領域におけるダイナミックレンジ−Δ〜+Δの入力
信号を示す説明図である。
【図5】図3の1次ΔΣ変調器の動作を説明するための
周波数領域における入力信号を示す説明図である。
【図6】図3の1次ΔΣ変調器の動作を説明するための
サンプリング周期Tsのサンプリング周波数を示す説明
図である。
【図7】図3の1次ΔΣ変調器の動作を説明するための
+Δと−Δの2値量子化信号による出力信号を示す説明
図である。
【図8】図3の1次ΔΣ変調器の動作を説明するための
周波数領域における出力信号を示す説明図である。
【図9】n次ΔΣ変調器出力に含まれるノイズ成分の周
波数特性の計算結果を示す説明図である。
【図10】n次ΔΣ変調器の理論S/Nの計算結果を示
す説明図である。
【図11】ループ内に複数の累積加算器を配置する方法
を説明するための従来の高次ΔΣ変調器野ブロック図で
ある。
【図12】従来の高次ΔΣ変調器(MASH方式)を説
明するためのブロック図である。
【図13】従来の3段MASH方式ΔΣ変調器の構成を
示すブロック図である。
【符号の説明】
1……入力信号X(Z)、2,5a,361〜36n、
382〜38n……減算器、3……減算器出力、4……
累積加算器、5,11,341〜34n、351〜35
n、381,383,385、410……遅延器、27
1,272……加算器、311〜31n……1次ΔΣ遅
延器、401〜403……遅延要素、501〜504、
601〜604……演算部位、P1,P2……最大演算
パス。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−177818(JP,A) 特開 昭61−177819(JP,A) 特開 昭63−209334(JP,A) 特開 平1−204528(JP,A) 特開 平1−215127(JP,A) 特開 平2−126727(JP,A) 特開 平3−22626(JP,A) 特開 平5−259919(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03M 3/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 減算器による入力信号とフィードバック
    信号の減算結果を1サンプリングクロックごとに累積加
    算した累積加算器出力からコンパレータで2値量子化さ
    れた出力信号を生成するとともに、このコンパレータの
    出力信号を第1遅延器で1サンプリングクロック遅延さ
    せて上記フィードバック信号を上記減算器にフィードバ
    ックし、n段カスケードに接続されたn個の1次ΔΣ変
    調器と、 上記1次ΔΣ変調器の各段間に接続され、1段目からn
    −1段目の各1次ΔΣ変調器の各コンパレータの出力信
    号と各コンパレータの入力との減算結果をそれぞれ1サ
    ンプリングクロック分遅延させて次段の1次ΔΣ変調器
    に入力させる第2遅延器と、 上記n個の1次ΔΣ変調器の各出力を加算する出力加算
    器と、 各段の上記1次ΔΣ変調器の出力側と上記出力加算器間
    に設けられ、量子化ノイズに対する閉ループ特性を補正
    するために、nを次数、mを1次ΔΣ変調器のステージ
    番号1〜nとしたときに(n−m+1)個配置された第
    3遅延器と、 を備えることを特徴とするΔΣ変調器。
  2. 【請求項2】 上記出力加算器は、上記1次ΔΣ変調器
    の1段目の第3遅延器の出力信号と、上記1次ΔΣ変調
    器の1段目を除く各段の各第3遅延器の出力信号とこの
    出力信号をサンプリングクロック分遅延させる遅延器の
    出力信号との減算を行う遅延要素の出力信号との加算を
    行うことを特徴とする請求項1記載のΔΣ変調器。
  3. 【請求項3】 減算器による入力信号とフィードバック
    信号の減算結果を1サンプリングクロックごとに累積加
    算した累積加算器出力からコンパレータで2値量子化さ
    れた出力信号を生成するとともに、このコンパレータの
    出力信号を第1遅延器で1サンプリングクロック遅延さ
    せて上記フィードバック信号を上記減算器にフィードバ
    ックし、3段カスケードに接続されて3段MASH方式
    ΔΣ変調器の主体をなす3個の1次ΔΣ変調器と、 1段目の1次ΔΣ変調器と2段目の1次ΔΣ変調器との
    間および2段目の1次ΔΣ変調器と3段目の1次ΔΣ変
    調器との間において、それぞれ前段の1次ΔΣ変調器の
    コンパレータの出力信号とそのコンパレータの入力との
    減算結果をそれぞれ1サンプリングクロック分遅延させ
    て次段の1次ΔΣ変調器に入力させる2個の第2遅延器
    と、 1段目の1次ΔΣ変調器の出力側に設けられ、nを次
    数、mを1次ΔΣ変調器のステージ番号1〜3としたと
    きに(n−m+1)個配置され、その個数に対応したサ
    ンプリングクロック分ずつ遅延させる1段目の第3の遅
    延器と、 2段目の1次ΔΣ変調器の出力側に設けられ、nを次
    数、mを1次ΔΣ変調器のステージ番号1〜3としたと
    きに(n−m+1)個配置され、その個数に対応したサ
    ンプリングクロック分ずつ遅延させる2段目の第3の遅
    延器と、 3段目の1次ΔΣ変調器の出力側に設けられ、nを次
    数、mを1次ΔΣ変調器のステージ番号1〜3としたと
    きに(n−m+1)個配置され、その個数に対応したサ
    ンプリングクロック分遅延させる3段目の第3の遅延器
    と、 上記1段目から3段目の各第3の遅延器の出力信号とを
    加算して3段MASH方式ΔΣ変調器の出力信号を出力
    する出力加算器と、 を備えることを特徴とするΔΣ変調器。
  4. 【請求項4】 上記出力加算器は、上記1段目の第3の
    遅延器の出力信号と、上記2段目の第3の遅延器出力信
    号を1サンプルクロック分遅延した信号とこの2段目の
    第3の遅延器の出力信号力との減算を行う2段目の遅延
    要素の出力信号と、上記3段目の1個の第3の遅延器の
    出力信号を1サンプルクロック分遅延した信号とこの第
    3段目の第3の遅延器の出力信号との減算結果をさらに
    1サンプリングクロック分遅延させた信号とこの第3の
    遅延器の出力信号との減算を行う3段目の遅延要素の出
    力信号との加算を行うことを特徴とする請求項3記載の
    ΔΣ変調器。
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