JP2006501984A - 気泡形成傾向を有する水性媒体のための消泡剤および/または脱気剤 - Google Patents
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Abstract
Description
(a)C12〜C22−カルボン酸と1価ないし3価のC1〜C22−アルコールとからなる脂肪酸エステル、
(b)少なくとも2個のグリセリン単位を有するポリグリセリンと少なくとも1つのC12〜C36−脂肪酸とを少なくとも20%エステル化することによって得ることができるポリグリセリンエステルおよび
(c)C12〜C22−カルボン酸とポリアルキレングリコールとからなる脂肪酸エステルを含有し、この場合ポリアルキレングリコールの分子量は、5000g/モルまでである。疎水性相は、場合によっては他の成分、例えば少なくとも12個のC原子を有するアルコールまたは200℃を上廻る沸点を有する炭化水素を含有していてよい。この水中油型乳濁液は、同様に乳化剤により安定化されている。
(a)少なくとも12個のC原子を有する少なくとも1つのアルコール、よりいっそう高い炭素数を有するアルコールを製造する際にオキソ合成によってかまたはチーグラー法(Ziegler-Verfahren)により得ることができる蒸留残留物または記載された化合物の混合物および
(b)少なくとも4個のOH基または少なくとも2個のOH基および少なくとも1個の分子内エーテル結合を有する糖アルコールと少なくとも20個のC原子を有する脂肪酸とからモル比1対少なくとも1で構成される少なくとも1つのエステルを含有し、この場合このエステルの遊離OH基は、場合によってはC12〜C18−カルボン酸と全体的または部分的にエステル化されている。
(i)ポリグリセリンと12〜36個のC原子を有するカルボン酸との少なくとも20%のエステル化によって得ることができる少なくとも1つのポリグリセリンエステルおよび
(ii)エチレンジアミンと10〜36個のC原子を有するカルボン酸とからなる少なくとも1つのビスアミド含有する場合に、油相が少なくとも12個のC原子を有するアルコール、アルコキシル化された脂肪アルコール、脂肪酸のモノグリセリド、ジグリセリドおよびトリグリセリド、少なくとも12個のC原子を有するカルボン酸と1〜24個のC原子を有する1価ないし4価のアルコールとからなる脂肪酸エステル、200℃を上廻る沸点を有する炭化水素、12〜26個のC原子を有する脂肪酸、3−チアアルカン−1−オール、3−チアオキシドアルカン−1−オール、3−チアジオキシド−アルカン−1−オールおよびチアアルカン化合物のエステルの群からの少なくとも1つの化合物を含有し、水相が少なくとも1つの安定剤、水および場合によっては濃稠化剤を含有する、水中油型分散液を基礎とする消泡剤および/または脱気剤で解決される。
(i)ポリグリセリンと12〜36個のC原子を有するカルボン酸との少なくとも20%のエステル化によって得ることができる少なくとも1つのポリグリセリンエステルおよび
(ii)エチレンジアミンと10〜36個のC原子を有するカルボン酸とからなる少なくとも1つのビスアミドからなる混合物の使用ならびに気泡形成傾向を有する水性媒体の気泡除去のため、殊にパルプの煮沸、パルプの洗浄、完成紙料の微粉砕、製紙および製紙のための顔料の分散の際の気泡除去のための消泡剤および/または脱気剤の使用である。
(i)ポリグリセリンと12〜36個のC原子を有するカルボン酸との少なくとも20%のエステル化によって得ることができる少なくとも1つのポリグリセリンエステルおよび
(ii)エチレンジアミンと10〜36個のC原子を有するカルボン酸とからなる少なくとも1つのビスアミドの組合せ物を含有する。
− 1500〜300000の分子量を有するモノエチレン系不飽和酸のポリマー、
− 500〜10000の分子量を有するポリアルキレングリコール100質量部に対してN−ビニルホルムアミド5〜40質量部のグラフトポリマー、
− 両性イオンポリアルキレンポリアミン、
− 両性ポリエチレンイミン、
− 両性ポリエーテルポリアミンまたは
− 架橋された両性ポリアルキレンポリアミン
を少なくとも1つ、0.1〜3質量%含有する。
(a)疎水性のモノエチレン系不飽和モノマーおよび
(b)モノエチレン系不飽和カルボン酸、モノエチレン系不飽和スルホン酸、モノエチレン系不飽和ホスホン酸またはこれらの混合物の単位を含有する。
(a)例えばスチレン、メチルスチレン、エチルスチレン、アクリルニトリル、メタクリルニトリル、C2〜C18−オレフィン、モノエチレン系不飽和C3〜C5−カルボン酸と1価アルコールとからなるエステル、ビニルアルキルエーテル、ビニルエステルまたはこれらの混合物である。モノマーのこの群からは、有利にイソブテン、ジイソブテン、スチレンおよびアクリル酸エステル、例えばエチルアクリレート、イソプロピルアクリレート、n−ブチルアクリレートおよび第二ブチルアクリレートが使用される。
(b)有利にアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸、ビニルスルホン酸、2−アクリルアミドメチルプロパンスルホン酸、アクリルアミド−プロパン−3−スルホン酸、3−スルホプロピルアクリレート、3−スルホプロピルメタクリレート、スチレンスルホン酸、ビニルホスホン酸またはこれらの混合物を重合導入された形で含有する。
(a)イソブテン、ジイソブテン、スチレンまたはこれらの混合物95〜45質量%および
(b)アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、マレイン酸の半エステルまたはこれらの混合物を重合導入して含有する。特に好ましくは、
(a)スチレン45〜80質量%、
(b)アクリル酸55〜20質量%および場合によっては
(c)付加的に他のモノマーを重合導入して含有するコポリマーが使用される。コポリマーは、場合によっては他のモノマーとして(c)マレイン酸半エステルの単位を重合導入して含有することができる。このようなコポリマーは、例えばスチレン、ジイソブテンもしくはイソブテンまたはこれらの混合物からなるコポリマーを無水マレイン酸と水の不在下に共重合し、コポリマーを重合に引き続いてアルコールと反応させることによって得ることができ、この場合には、コポリマー中の無水物基1モル当たり1価アルコール5〜50モル%が使用される。適当なアルコールは、例えばメタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノールおよび第三ブタノールである。しかし、コポリマーの無水物基は、多価アルコール、例えばグリコールまたはグリセリンと反応させてもよい。しかし、この場合には、反応は、多価アルコールのOH基だけを無水物基と反応させる場合にのみ実施される。コポリマーの無水物基が完全にはアルコールと反応しない場合には、アルコールと反応しなかった無水物基の開環は、水の添加によって行なわれる。
脱気作用、消泡作用をソニカ(Sonica)測定器を用いて測定し、この場合には、0.42%の完成紙料懸濁液に60℃で、脂肪相(作用物質)に対して消泡剤5ppmの濃度が生じるように正確に添加した。空気含量を連続的に超音波減衰器を用いて、消泡剤の計量供給前および計量供給してから最初の5分後に測定した。空気含量は、最初、減少し、測定に終結時には、再び上昇した。表中には、それぞれ体積%での完成紙料懸濁液の最少の空気含量が記載されている。この測定法は、TAPPI Journal, Vol. 71, 65-69 (1988)に記載されている。
油相は、次の成分から形成されていた:
C12〜C26−アルコールの脂肪アルコール混合物19.4部、
エチレン−ビス−ステラミド0.8部、
C12〜C22−脂肪酸のグリセリンエステル5部、
鉱油1.0部(市販の白油)ならびに
ジグリセリン30%と
トリグリセリン42%と
テトラグリセリン17%と
高度に縮合されたポリグリセリン11%とからなるポリグリセリン混合物およびC12〜C26−脂肪酸混合物からの75%がエステル化されたポリグリセリンエステル2.3部。
酸化エチレン25モルをイソオクチルフェノール1モルに付加し、付加生成物を硫酸で半エステルへエステル化することによって得ることができる35質量%の乳化剤3部、
アニオンポリアクリルアミドの31%の油中水型乳濁液乳濁液0.45部(アクリル酸30%とアクリルアミド70%とからなるコポリマーのナトリウム塩)および
30%のホルムアルデヒド水溶液0.3部から形成されていた。
油相は、次の成分から形成されていた:
C12〜C26−アルコールの脂肪アルコール混合物20.2部、
C12〜C22−脂肪酸のグリセリンエステル5部、
鉱油1部(市販の白油)ならびに
ジグリセリン30%と
トリグリセリン42%と
テトラグリセリン17%と
高度に縮合されたポリグリセリン11%とからなるポリグリセリン混合物およびC12〜C26−脂肪酸混合物からの75%がエステル化されたポリグリセリンエステル2.3部。
酸化エチレン25モルをイソオクチルフェノール1モルに付加し、付加生成物を硫酸で半エステルへエステル化することによって得ることができる35質量%の乳化剤3部、
アニオンポリアクリルアミドの31%の油中水型乳濁液0.45部(アクリル酸30%とアクリルアミド70%とからなるコポリマーのナトリウム塩)および
30%のホルムアルデヒド水溶液0.3部から形成されていた。
WO−A−00/44470、第20頁のチアアルカノールAの実施例により製造された3−チア−C20〜C28−アルカン−1−オールの混合物22.7部、
C12〜C22−脂肪酸のグリセリンエステル2.5部、
エチレン−ビス−ステアラミド0.9部、
ジグリセリン30%と
トリグリセリン42%と
テトラグリセリン17%と
高度に縮合されたポリグリセリン11%とからなるポリグリセリン混合物およびC12〜C26−脂肪酸混合物からの75%がエステル化されたポリグリセリンエステル2.3部からなる油相を、125℃でN2雰囲気下で溶融し、この場合均質な溶融液を得ることができた。この溶融液をディスパゲイタース(Dispergators)を用いて
スチレン50質量部およびアクリル酸50質量部を基礎とするポリマーの42質量%のアンモニア水溶液1.8部(S.C. Johnson社からJoncryl EEC 207の商標で入手可能)、
アニオンポリアクリルアミドの31質量%の油中水型乳濁液0.45部(アクリル酸30質量%とアクリルアミド70質量%からなるコポリマーのナトリウム塩)、
30%のホルムアルデヒド水溶液0.3gおよび
10%の硫酸0.04g、
水70gの90℃の熱い溶液中で乳化した。均質な乳濁液を得ることができた。この乳濁液を急速に室温に冷却し、この場合分散液(油小液滴の硬化)を得ることができた。平均粒径は、2.85μmであり、粘度は、370mPasであった。
WO−A−00/44470、第20頁のチアアルカノールAの実施例により製造された3−チア−C20〜C28−アルカン−1−オールの混合物23.5部、
C12〜C22−脂肪酸のグリセリンエステル2.5部、
ジグリセリン30%と
トリグリセリン42%と
テトラグリセリン17%と
高度に縮合されたポリグリセリン11%とからなるポリグリセリン混合物およびC12〜C26−脂肪酸混合物からの75%がエステル化されたポリグリセリンエステル2.3部を、125℃でN2雰囲気下で溶融し、この場合均質な溶融液を得ることができた。この溶融液をディスパゲイタース(Dispergators)を用いて
スチレン50質量部およびアクリル酸50質量部を基礎とするポリマーの42質量%のアンモニア水溶液1.7部(S.C. Johnson社からJoncryl EEC 207の商標で入手可能)、
アニオンポリアクリルアミドの31質量%の油中水型乳濁液0.45部(アクリル酸30質量%とアクリルアミド70質量%からなるコポリマーのナトリウム塩)、
10%の硫酸0.04g、
30%のホルムアルデヒド水溶液0.3gおよび
水70gの90℃の熱い溶液中で乳化した。均質な乳濁液を得ることができた。この乳濁液を急速に室温に冷却し、この場合分散液(油小液滴の硬化)を得ることができた。平均粒径は、2.7μmであり、粘度は、330mPasであった。
油相は、次の成分から形成されていた:
C12〜C26−アルコールの脂肪アルコール混合物17.0部、
C12〜C22−脂肪酸のグリセリンエステルを基礎とする天然油2部、
エチレン−ビス−ステラミド1.3部、
蜜蝋0.5部、
パラフィン沸点60/62℃ 4部、
ジグリセリン30%と
トリグリセリン42%と
テトラグリセリン17%と
高度に縮合されたポリグリセリン11%とからなるポリグリセリン混合物およびC12〜C26−脂肪酸混合物からの75%がエステル化されたポリグリセリンエステル1.8部。
水70部、
45%のドデシルベンゼンスルホネートNa塩2部、
1.5μmの平均粒径を有する(70%の)チャイナクレースラリー2.1質量%、
アニオンポリアクリルアミドの31%の油中水型乳濁液乳濁液0.3部(アクリル酸30%とアクリルアミド70%とからなるコポリマーのナトリウム塩)および
30%のホルムアルデヒド水溶液0.3部から形成されていた。
油相は、次の成分から形成されていた:
C12〜C26−アルコールの脂肪アルコール混合物18.3部、
C12〜C22−脂肪酸のグリセリンエステルを基礎とする天然油2部、
蜜蝋0.5部、
パラフィン沸点60/62℃ 4部、
ジグリセリン30%と
トリグリセリン42%と
テトラグリセリン17%と
高度に縮合されたポリグリセリン11%とからなるポリグリセリン混合物およびC12〜C26−脂肪酸混合物からの75%がエステル化されたポリグリセリンエステル1.8部。
水70部、
45%のドデシルベンゼンスルホネートNa塩2部、
1.5μmの平均粒径を有する(70%の)チャイナクレースラリー2.1質量%、
アニオンポリアクリルアミドの31%の油中水型乳濁液乳濁液0.3部(アクリル酸30%とアクリルアミド70%とからなるコポリマーのナトリウム塩)および
30%のホルムアルデヒド水溶液0.3部から形成されていた。
油相は、次の成分から形成されていた:
C12〜C26−アルコールの脂肪アルコール混合物20.7部、
C12〜C22−脂肪酸のグリセリンエステルを基礎とする天然油2部、
エチレン−ビス−ステアラミド1.3部、
蜜蝋0.5部、
パラフィン沸点60/62℃ 4部。
水70部、
45%のドデシルベンゼンスルホネートNa塩2部、
アニオンポリアクリルアミドの31%の油中水型乳濁液乳濁液0.3部(アクリル酸30%とアクリルアミド70%とからなるコポリマーのナトリウム塩)および
30%のホルムアルデヒド水溶液0.3部から形成されていた。
Claims (11)
- 油相が少なくとも1つの疎水性化合物を含有し、水相が少なくとも1つの安定剤、水および場合によっては濃稠化剤を含有する、水中油型分散液を基礎とする消泡剤および/または脱気剤において、水中油型分散液が
(i)ポリグリセリンと12〜36個のC原子を有するカルボン酸との少なくとも20%のエステル化によって得ることができる少なくとも1つのポリグリセリンエステルおよび
(ii)エチレンジアミンと10〜36個のC原子を有するカルボン酸とからなる少なくとも1つのビスアミドの組合せ物を含有することを特徴とする、水中油型分散液を基礎とする消泡剤および/または脱気剤。 - 疎水性化合物が少なくとも12個のC原子を有するアルコール、アルコキシル化された脂肪アルコール、脂肪酸のモノグリセリド、ジグリセリドおよびトリグリセリド、少なくとも12個のC原子を有するカルボン酸と1〜24個のC原子を有する1価ないし4価のアルコールとからなる脂肪酸エステル、200℃を上廻る沸点を有する炭化水素、12〜26個のC原子を有する脂肪酸、3−チアアルカン−1−オール、3−チアオキシドアルカン−1−オール、3−チアジオキシド−アルカン−1−オールおよびチアアルカン化合物のエステルの群から選択されている、請求項1記載の消泡剤および/または脱気剤。
- 疎水性化合物が少なくとも12個のC原子を有するアルコール、アルコキシル化された脂肪アルコール、脂肪酸のモノグリセリド、ジグリセリドおよびトリグリセリド、少なくとも12個のC原子を有するカルボン酸と3〜22個のC原子を有する1価ないし3価のアルコールとからなる脂肪酸エステル、200℃を上廻る沸点を有する炭化水素、12〜22個のC原子を有する脂肪酸、3−チアアルカン−1−オール、3−チアオキシドアルカン−1−オール、3−チアジオキシド−アルカン−1−オールおよびチアアルカン化合物のエステルの群から選択されている、請求項1記載の消泡剤および/または脱気剤。
- (i)ポリグリセリンエステルと(ii)ビスアミドとの質量比が10:1〜1:10である、請求項1から3までのいずれか1項に記載の消泡剤および/または脱気剤。
- (i)ポリグリセリンエステルと(ii)ビスアミドとの質量比が3:1〜1.5:10である、請求項1から3までのいずれか1項に記載の消泡剤および/または脱気剤。
- 油相が分子中に12〜26個のC原子を有する少なくとも1つの脂肪アルコール、12〜26個のC原子を有する脂肪酸の少なくとも1つのグリセリンエステルおよび少なくとも1つの鉱油を含有する、請求項1から5までのいずれか1項に記載の消泡剤および/または脱気剤。
- 水中油型分散液の構造上で油相の疎水性相の含量が5〜60質量%であり、水相の含量が95〜40質量%である、請求項1から6までのいずれか1項に記載の消泡剤および/または脱気剤。
- 水中油型分散液が少なくとも1つのポリグリセリンエステルを0.1〜50質量%含有する、請求項1から7までのいずれか1項に記載の消泡剤および/または脱気剤。
- 消泡剤および/または脱気剤がビスアミド(ii)としてエチレン−ビス−ステアラミドを含有する、請求項1から8までのいずれか1項に記載の消泡剤および/または脱気剤。
- 水中油型分散液を基礎とする消泡剤および/または脱気剤のための添加剤としての、
(i)ポリグリセリンと12〜36個のC原子を有するカルボン酸との少なくとも20%のエステル化によって得ることができる少なくとも1つのポリグリセリンエステルおよび
(ii)エチレンジアミンと10〜36個のC原子を有するカルボン酸とからなる少なくとも1つのビスアミドからなる混合物の使用。 - 気泡形成傾向を有する水性媒体の気泡除去のため、殊にパルプの煮沸、パルプの洗浄、完成紙料の微粉砕、製紙および製紙のための顔料の分散の際の気泡除去のための請求項1から9までのいずれか1項に記載の消泡剤および/または脱気剤の使用。
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