JP2006352731A - ストリーム録画再生装置、およびストリーム録画再生方法 - Google Patents

ストリーム録画再生装置、およびストリーム録画再生方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザの手間をかけずに所望のデータ放送画像を再現可能としたストリーム録画再生装置を提供する。
【解決手段】データ放送用データに含まれる記述コードに従ってデータ放送番組に関した処理を実行するデータ放送エンジン31と、データ放送エンジン31の処理に従ってデータ放送番組で利用する展開画像データを生成する描画処理部32と、展開画像データを一時記憶する展開画像バッファ33と、この展開画像データをPES化し、展開画像PESを生成する展開画像PES化部35と、所定の映像、音声パケットを含むストリームに、この展開画像PESを多重化した録画ストリームを生成するストリーム多重化部36と、この録画ストリームを蓄積部22に記録するとともに、蓄積部22に記録した録画ストリームを読み出す録画再生処理部21とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、映像や音声データを含むストリームを蓄積媒体に記録することで録画し、また蓄積媒体に記録されたストリームを読み出すことで再生するストリーム録画再生装置に関し、特に、デジタル放送におけるデータ放送から復元したデータ放送番組画像に関するデータを含めて、ストリームを録画再生するストリーム録画再生装置、およびストリーム録画再生方法に関する。
近年、放送の技術分野においてもデジタル化が急速に進められており、デジタル放送システムが実用化されている。このようなデジタル放送システムでは、映像や音声等のコンテンツに加えて、デジタル放送におけるサービス情報や番組に関する情報などが多重化されたトランスポートストリームとして放送される。すなわち、デジタル放送システムでは、従来の映像と音声によるテレビジョン番組は、MPEG−2(Moving Picture Experts Group−2)方式に基づき圧縮符号化された映像データ等がパケッタイズドエレメンタリストリーム(Packetized Elementary Stream)として、また番組に関する情報などは、セクションデータとして、トランスポートストリームに多重化されて送出される。
セクションデータとして多重化された番組情報は、番組案内としての番組表や番組の内容に関する情報などが記述されたデータであり、これらのデータを利用して番組に関する情報が視聴者に提供される。さらに、デジタル放送システムでは、従来の映像と音声によるテレビジョン番組に加えて、セクションデータに含まれるデジタルデータを用いたさまざまなマルチメディアサービスが行なわれており、この一つとしてデータ放送がある。このようなデータ放送により、文字や画像あるいは音声データを利用して、例えば、ニュース、天気予報、生活情報のような情報提供サービスや、さらには、リクエスト、テレビショッピングなどの双方向サービスが実施されている。
また、放送分野におけるデジタル化とともに、民生機器の分野においても、デジタル技術を利用した各種映像情報機器が普及している。とりわけ、情報機器等において利用される蓄積媒体としてのハードディスクや光ディスクの大容量化がめざましく、映像や音声信号をデジタル形式で記録する民生用の映像機器分野においても、ビデオデータのような大容量データを一般家庭で記録して扱うことが可能となっている。
このため、デジタル放送によるテレビジョン番組を録画するとき、デジタル放送に多重化されたデータ放送用データを含めて、デジタル形式で録画する装置に関した技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図9は、このようなデータ放送用データを含めてデジタル放送によるテレビジョン番組を録画する従来の録画装置の一例を示すブロック図である。図9において、デジタル放送セットトップボックス(以下、デジタル放送STBと呼ぶ)910は、デジタル放送によるテレビジョン番組を受信し、受信した番組における映像データ、音声データ、およびデジタル放送用データを復元する。また、録画装置920は、データ放送用データを含めてデジタル放送によるテレビジョン番組を録画再生する従来の録画装置である。さらに、デジタル放送STB910と録画装置920とは、IEEE1394等のデジタルインターフェース(以下、デジタルI/Fと呼ぶ)911を介して接続され、このような構成によりデジタル放送記録システムが構成されている。
デジタル放送STB910は、例えばユーザが指定した所定の番組を視聴可能とするため、まず、各種データが格納されたトランスポートストリームを復元し、次に、復元したトランスポートストリームから、所定の番組に関するデータを格納した映像パケット、音声パケット、さらにはデータ放送パケットを抽出してエレメンタリストリームを復元し、そして、このエレメンタリストリームから、番組を構成する映像データ、音声データ、およびデジタル放送用データを復元する。さらに、デジタル放送STB910は、抽出した所定の番組に関する映像パケット、音声パケット、およびデータ放送パケットを多重化したエレメンタリストリームを、デジタルI/F911の伝送フォーマットの形式で録画装置920に伝送する。
録画装置920は、デジタル放送STB910から伝送されたエレメンタリストリームをI/F部921で受け取り、記録再生処理部923の記録処理により、受け取ったエレメンタリストリームを蓄積部924に記録することで所定の番組を録画する。このとき、録画装置920において、エレメンタリストリームに含まれるデータ放送用パケットがデマルチプレクサ922により抽出され、記録再生処理部923の記録処理により、受け取ったエレメンタリストリームとともに、デマルチプレクサ922により抽出されたデータ放送用パケットも蓄積部924に記録される。
一方、記録再生処理部923は、蓄積部924に記録したエレメンタリストリーム、およびデータ放送用パケットを読み出すことで所定の番組を再生する。記録再生処理部923で読み出されたエレメンタリストリーム、およびデータ放送用パケットは、I/F部921に供給される。I/F部921は、デジタル放送STB910に対して、供給されたエレメンタリストリームをデジタルI/F911の伝送フォーマットの形式で伝送するとともに、この伝送フォーマットに従ってエレメンタリストリームを伝送する空き領域にデータ放送用パケットを格納して伝送する。すなわち、デジタル放送STB910は、所定の番組に関するデータを格納したエレメンタリストリームとデータ放送用パケットとを別途に受け取る。このため、再生開始後すぐにデータ放送用データを得ることができ、例えば、ユーザがデータ放送番組の再生を指示した場合など、迅速にデータ放送番組の表示を行なうことができ、デジタル放送番組の録画再生における利便性の向上が図られている。
ところで、このようなデータ放送は、記述言語で記述した一連のデータで構成される記述コードを利用し、画像などのコンテンツを表示することで、データ放送による番組提供が実施される。データ放送のコンテンツの記述には、例えば財団法人電波産業会が標準化を行なったBML(Broadcasting Markup Language)が使用される。これはXML(Extensive Markup Language)をベースとするマークアップ言語でWebページのような文字と画像とが組み合わさった画面や、ユーザが選択可能なメニューを生成することを可能としている。このため、データ放送用データには、BML文書であるデータとともに、このBML文書が参照するための静止画データや動画データも含まれる。また、このようなデータ放送番組を視聴可能とするため、データ放送受信機能を備えた受信端末は、復元したデータ放送用データに対し、上述のBMLで記述されたその復元データ、すなわちBML文書を解析し、そのBML文書に従って目的の情報を取り出すデータ放送用エンジンの機能を有しており、このデータ放送用エンジン機能によって、データ放送によるコンテンツの表示や、そのコンテンツに対する操作が可能である。
このように、データ放送による番組は、ユーザ操作などに伴なってコンテンツの表示状態などを変化させることが可能である。しかし、このようなユーザ操作などに伴なって、同じ画像が何度も表示されることが頻繁に起こり、そのたびに、同じ画像を生成する処理が実行されるため、表示速度が低下する。
このため、BML文書が参照する各画像をあらかじめ画像展開して記憶しておき、この展開画像を必要に応じて利用することで、表示速度の低下防止を図るような受信装置に関する技術も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
このような従来の受信装置は、データ放送用データに含まれる静止画データや動画データを、あらかじめグラフィック画像などに展開処理して展開画像データを生成し、その展開画像データを蓄積部などに保持しておき、同じ画像を表示する場合に、その画像の展開処理は行なわず、蓄積部に記憶されている画像を読み出して表示に利用している。このような構成とすることにより、同じ画像を何度も画像展開して生成する必要がなくなり、受信したコンテンツの表示速度の向上を図ることを可能としている。
特開2003−143561号公報 特開2001−186428号公報
しかしながら、上述したそれぞれの従来例のような構成とすることで、データ放送の再生速度や、表示速度の高速化を図ることが可能であったが、例えば、上記従来の録画装置のようにデータ放送用データを蓄積媒体に記録し、そのデータ放送用データを再生する場合、ユーザはデータ放送を受信した場合と同様の選択操作などを行なって所望のデータ放送画面を再現させる必要があり、再生するたびに、ユーザに対してこのような操作の繰り返しを強いることが、非常に煩わしさを感じさせるという課題があった。
例えば、データ放送と連動したあるテレビジョン番組において、そのテレビジョン番組に料理コーナがあり、データ放送によりその料理コーナにおける一つの料理のレシピが提供されているような場合、ユーザは、所望のレシピを表示させるため、例えば、受信装置に対して次のような操作を行なう必要がある。まず、ユーザは、そのテレビジョン番組に連動したデータ放送によるトップ画面を表示させる。次に、ユーザは、このトップ画面から料理コーナを選択する。これにより、料理コーナの画面が表示される。さらに、ユーザは、料理コーナの画面から所望の料理を選択する。これにより、所望の料理のレシピ画像が表示される。データ放送では、このように、ツリー構造的に各画面がリンクするような構成に対して順次選択動作を繰り返すことで所望の画像が表示でき、このような構成に基づくデータ放送番組の提供が頻繁に行なわれている。
このようなテレビジョン番組を、データ放送番組も含めて上記従来の録画装置で録画した場合、このテレビジョン番組とともにこの番組に連動したデータ放送画像を再生することが可能であるが、ユーザが上述のレシピを再度表示させるには、再度上述した操作を繰り返す必要がある。
また、このようなテレビジョン番組を、データ放送番組とともに、あるデジタル録画装置に録画し、再生した番組を上記従来の受信装置で再生表示するような場合、その番組に連動したトップ画面、料理コーナ画面、レシピ画面等の各画面を表示する速度の高速化は図れるが、ユーザが上述のレシピ画像を再度表示させるには、やはり、ユーザは、再度レシピ画像を表示させるための操作を繰り返す必要がある。
以上のように、データ放送番組の録画方法として、受信したデータ放送用データのまま記録する方式では、録画時に表示されていたデータ放送画像、特に、ユーザ操作に起因するものが再生時に再現されず、再現するには録画時と同様の操作を再度行なう手間が必要となる。また、BMLなどの記述データを解析するとともに、解析結果に基づき生成した展開画像を逐次記憶する方式であっても、録画時に表示されていた画像を再現するためには、再現するための操作を再度行なう手間が必要となる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、データ放送番組を含めた番組を録画し、録画したデータ放送番組を再生する場合、ユーザの手間をかけずに所望のデータ放送画像を再現可能とすることで、ユーザに対する利便性の向上を図ったストリーム録画再生装置、およびストリーム録画再生方法を提供することを目的とする。
上述したような課題を解決するために、本発明のストリーム録画再生装置は、デジタル放送信号を受信し、受信したデジタル放送信号からトランスポートストリームを復元し、復元したトランスポートストリームから所定の映像パケット、音声パケットを含むストリームを生成し、生成したストリームを録画ストリームとして蓄積媒体に記録することで、デジタル放送番組を録画するとともに、蓄積媒体に記録した録画ストリームを読み出すことで録画した番組の再生を行なうストリーム録画再生装置である。さらに、本発明のストリーム録画再生装置は、トランスポートストリームに多重化されたデータ放送用データからデータ放送の記述コードを抽出し、抽出した記述コードに従って、データ放送によるデータ放送番組に関した処理を実行するデータ放送エンジン部と、データ放送エンジン部の処理に従って、データ放送用データに含まれる画像データを展開し、展開した画像データに対して描画処理を行なうことで、データ放送番組で利用する画像に対応した展開画像データを生成する描画処理部と、描画処理部で生成した展開画像データを一時記憶する展開画像バッファと、展開画像バッファに記憶した展開画像データを、パケッタイズドエレメンタリストリームにストリーム化し、展開画像パケッタイズドエレメンタリストリームを生成する展開画像PES化部と、所定の映像パケット、音声パケットを含むストリームに、展開画像PES化部で生成した展開画像パケッタイズドエレメンタリストリームを多重化し、所定の映像パケット、音声パケットとともに、パケット化した展開画像パケッタイズドエレメンタリストリームを含めた録画ストリームを生成するストリーム多重化部と、ストリーム多重化部で生成した録画ストリームを、蓄積媒体に記録することで、番組の録画処理を実行するとともに、蓄積媒体に記録した録画ストリームを読み出すことで、録画した番組の再生処理を実行する録画再生処理部とを備えた構成である。
また、本発明のストリーム録画再生装置は、上記ストリーム多重化部に、所定の映像パケット、音声パケット、およびデータ放送用データを格納したデータ放送パケットを含むストリームが供給され、ストリーム多重化部が、データ放送パケットと、展開画像PES化部で生成した展開画像パケッタイズドエレメンタリストリームとを置き換えて多重化し、所定の映像パケット、音声パケットとともに、展開画像パケッタイズドエレメンタリストリームを含めた録画ストリームを生成する構成である。
また、本発明のストリーム録画再生装置は、上記データ放送エンジン部が、記述コードの解析により、描画処理の実行を開始すると判断したとき、描画イベント信号を展開画像バッファに通知し、展開画像バッファは、データ放送エンジン部から通知された描画イベント信号に応答して、描画処理部で生成した展開画像データを取り込み、取り込んだ展開画像データを一時記憶する構成である。
また、本発明のストリーム録画再生装置は、さらに、展開画像バッファに記憶した展開画像データを、所定の符号化方式に基づき符号化し、符号化された展開画像データに変換する展開画像エンコーダを備え、展開画像PES化部が、展開画像エンコーダで符号化された展開画像データを、展開画像パケッタイズドエレメンタリストリームにストリーム化する構成である。
また、本発明のストリーム録画再生装置は、展開画像PES化部に、展開画像エンコーダからの符号化された展開画像データとともに、受信したデジタル放送信号から同期再生した時刻情報を示すシステムタイムクロック情報が供給され、展開画像PES化部が、システムタイムクロック情報をタイムスタンプとして、符号化された展開画像データをパケッタイズドエレメンタリストリーム化することで展開画像パケッタイズドエレメンタリストリームを生成し、ストリーム多重化部が、所定の映像パケット、音声パケットを含むストリームに、展開画像PES化部で生成した展開画像パケッタイズドエレメンタリストリームを多重化し、所定の映像パケット、音声パケットとともに、展開画像パケッタイズドエレメンタリストリームを含めた録画ストリームを生成する構成である。
さらに、本発明のストリーム録画再生装置は、デジタル放送信号を受信し、受信したデジタル放送信号からトランスポートストリームを復元し、復元したトランスポートストリームから所定の映像パケット、音声パケットを含むストリームを生成し、生成したストリームを録画ストリームとして蓄積媒体に記録することで、デジタル放送番組を録画するとともに、蓄積媒体に記録した録画ストリームを読み出すことで録画した番組の再生を行なうストリーム録画再生装置であり、トランスポートストリームに多重化されたデータ放送用データからデータ放送の記述コードを抽出し、抽出した記述コードに従って、データ放送によるデータ放送番組に関した処理を実行するデータ放送エンジン部と、データ放送エンジン部で抽出されたデータ放送用データに含まれる、画像データ、および操作用データを含めたデータを、展開データとして一時記憶する展開データバッファと、展開データバッファに記憶した展開データを、パケッタイズドエレメンタリストリームにストリーム化し、展開データパケッタイズドエレメンタリストリームを生成する展開データPES化部と、所定の映像パケット、音声パケットを含むストリームに、展開データPES化部で生成した展開データパケッタイズドエレメンタリストリームを多重化し、所定の映像パケット、音声パケットとともに、パケット化した展開データパケッタイズドエレメンタリストリームを含めた録画ストリームを生成するストリーム多重化部と、ストリーム多重化部で生成した録画ストリームを、蓄積媒体に記録することで、番組の録画処理を実行するとともに、蓄積媒体に記録した録画ストリームを読み出すことで、録画した番組の再生処理を実行する録画再生処理部とを備えた構成である。
また、本発明のストリーム録画再生装置は、上記ストリーム多重化部に、所定の映像パケット、音声パケット、およびデータ放送用データを格納したデータ放送パケットを含むストリームが供給され、ストリーム多重化部は、データ放送パケットと、展開データPES化部で生成した展開データパケッタイズドエレメンタリストリームとを置き換えて多重化し、所定の映像パケット、音声パケットとともに、展開データパケッタイズドエレメンタリストリームを含めた録画ストリームを生成する構成である。
また、本発明のストリーム録画再生装置は、上記データ放送エンジン部が、記述コードの解析により、描画処理の実行を開始すると判断したとき、描画イベント信号を展開データバッファに通知し、展開データバッファは、データ放送エンジン部から通知された描画イベント信号に応答して、データ放送エンジン部で抽出されたデータ放送用データに含まれる展開データを取り込み、取り込んだ展開データを一時記憶する構成である。
また、本発明のストリーム録画再生装置は、上記展開データPES化部に、展開データバッファからの展開データとともに、受信したデジタル放送信号から同期再生した時刻情報を示すシステムタイムクロック情報が供給され、展開データPES化部が、システムタイムクロック情報をタイムスタンプとして、展開データをパケッタイズドエレメンタリストリーム化することで展開データパケッタイズドエレメンタリストリームを生成し、ストリーム多重化部は、所定の映像パケット、音声パケットを含むストリームに、展開データPES化部で生成した展開データパケッタイズドエレメンタリストリームを多重化し、所定の映像パケット、音声パケットとともに、展開データパケッタイズドエレメンタリストリームを含めた録画ストリームを生成する構成である。
さらに、本発明のストリーム録画再生方法は、デジタル放送信号を受信し、受信したデジタル放送信号からトランスポートストリームを復元し、復元したトランスポートストリームから所定の映像パケット、音声パケットを含むストリームを生成し、生成したストリームを録画ストリームとして蓄積媒体に記録することで、デジタル放送番組を録画するとともに、蓄積媒体に記録した録画ストリームを読み出すことで録画した番組の再生を行なうストリーム録画再生装置のストリーム録画再生方法である。さらに、本発明のストリーム録画再生方法は、トランスポートストリームに多重化されたデータ放送用データからデータ放送の記述コードを抽出し、抽出した記述コードに従って、データ放送によるデータ放送番組に関した処理を実行するステップと、データ放送用データに含まれる画像データを展開し、展開した画像データに対して描画処理を行なうことで、データ放送番組で利用する画像に対応した展開画像データを生成するステップと、生成した展開画像データを展開画像バッファに一時記憶するステップと、展開画像バッファに記憶した展開画像データを、パケッタイズドエレメンタリストリームにストリーム化し、展開画像パケッタイズドエレメンタリストリームを生成するステップと、所定の映像パケット、音声パケットを含むストリームに、生成した展開画像パケッタイズドエレメンタリストリームを多重化し、所定の映像パケット、音声パケットとともに、展開画像パケッタイズドエレメンタリストリームを含めた録画ストリームを生成するステップと、生成した録画ストリームを、蓄積媒体に記録することで、番組の録画処理を実行ステップと、蓄積媒体に記録した録画ストリームを読み出すことで、録画した番組の再生処理を実行するステップとを備える。
また、本発明のストリーム録画再生方法は、デジタル放送信号を受信し、受信したデジタル放送信号からトランスポートストリームを復元し、復元したトランスポートストリームから所定の映像パケット、音声パケットを含むストリームを生成し、生成したストリームを録画ストリームとして蓄積媒体に記録することで、デジタル放送番組を録画するとともに、蓄積媒体に記録した録画ストリームを読み出すことで録画した番組の再生を行なうストリーム録画再生装置のストリーム録画再生方法であり、トランスポートストリームに多重化されたデータ放送用データからデータ放送の記述コードを抽出し、抽出した記述コードに従って、データ放送によるデータ放送番組に関した処理を実行するステップと、抽出されたデータ放送用データに含まれる、画像データ、および操作用データを含めたデータを、展開データとして展開データバッファに一時記憶するステップと、展開データバッファに記憶した展開データを、パケッタイズドエレメンタリストリームにストリーム化し、展開データパケッタイズドエレメンタリストリームを生成するステップと、所定の映像パケット、音声パケットを含むストリームに、展開データパケッタイズドエレメンタリストリームを多重化し、所定の映像パケット、音声パケットとともに、パケット化した展開データパケッタイズドエレメンタリストリームを含めた録画ストリームを生成するステップと、生成した録画ストリームを、蓄積媒体に記録することで、番組の録画処理を実行するステップと、蓄積媒体に記録した録画ストリームを読み出すことで、録画した番組の再生処理を実行するステップとを備える。
本発明のストリーム録画再生装置によれば、データ放送エンジン部の処理に従って描画処理部が生成した展開画像データを、例えばユーザが指定した番組の映像パケット、音声パケットを含むストリームとともに、録画ストリームとして録画し、この録画ストリームを再生する構成であるため、既にユーザがデータ放送表示のために操作した一連のデータ放送画像、あるいは操作結果であるデータ放送画像の録画再生が可能となる。このため、データ放送番組を含めた番組を録画し、録画したデータ放送番組を再生する場合、ユーザが再度同様の操作を行なわなくても、録画当時のデータ放送画像を再生することができる。よって、本発明のストリーム録画再生装置によれば、ユーザの手間をかけずに所望のデータ放送画像を再現可能とし、ユーザに対する利便性の向上を図ったストリーム録画再生装置、およびストリーム録画再生方法を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるストリーム録画再生装置の構成を示すブロック図である。
本実施の形態では、デジタル放送信号を受信し、デジタル放送による各番組の映像や音声信号、およびデータ放送による画像等を復元するとともに、デジタル放送により送出された各ストリームやセクションデータを蓄積媒体に記録することで番組の録画を行ない、蓄積媒体に記録した各ストリームやセクションデータを読み出すことで番組の再生を行なうストリーム録画再生装置の一例を挙げて説明する。
図1において、アンテナから受信したデジタル放送信号は、受信部11に供給される。受信部11は、受信した信号を復調して、ベースバンド信号に変換することでトランスポートストリーム(Transport Stream)を復元する。
デジタル放送システムでは、テレビジョン放送を構成する各テレビジョン番組は、MPEG(Moving Picture Experts Group)−2方式に基づき圧縮符号化された映像データ等がパケッタイズドエレメンタリストリーム(Packetized Elementary Stream)として、また番組に関する情報やデータ放送用データなどがセクションデータとして、トランスポートストリームに多重化されて送出される。
トランスポートストリームデコード部(以下、TSデコード部と呼ぶ)12は、MPEG−2の規格に従って、復元したトランスポートストリームからパケッタイズドエレメンタリストリーム(以下、適宜、PESと呼ぶ)、およびセクションデータを分離、抽出する。すなわち、TSデコード部12は、まず、トランスポートストリーム各パケットの識別情報であるパケットID(Packet IDentifier、以下、適宜、PIDと呼ぶ)を参照して必要なパケットを取り出すとともに、PIDに対応させた振り分けを行なう。さらに、TSデコード部12は、PESやセクションの形式に基づき、振り分けた各パケットに含まれるデータをそれぞれ組み立てることで、PESやセクションデータを復元する。復元されたPESはPES処理部13に、セクションデータはセクション処理部14に、供給される。また、TSデコード部12は、復元したトランスポートストリームから録画するための映像パケット、音声パケット、およびセクションデータを含むパケットを抽出し、抽出した各パケットを時刻情報であるPCR(Program Clock Reference)も含めて再構成することでストリームを再生成し、このストリームを録画用トランスポートストリームとして、後述するストリーム多重化部36に供給する。
PES処理部13は、選択されたPESを、音声ストリームおよび映像ストリームに変換する。音声ストリームは、音声データを符号化した符号化音声データを含めて構成されるデータ列であり、映像ストリームは、映像データを符号化した符号化映像データを含めて構成されるデータ列である。
セクション処理部14は、選択されたセクションデータから放送や番組に関する情報データを復元するとともに、セクションデータに含まれるデータ放送用データを元のBML(Broadcasting Markup Language)コンテンツファイルに変換する。
AV(Audio Visual)同期部17は、デジタル放送の送出側のクロックに同期したクロックを再生する。このようなクロック同期再生を行なうため、トランスポートストリームには、PCRと呼ばれる時刻情報が含まれる。また、AV同期部17は、STC(System Time Clock)と呼ばれるカウンタで構成されたシステム時計を有し、STCから装置内部のデジタル処理を実行するためのクロックが出力される。AV同期部17は、PCRを参照して送出側と同期したSTCからのクロックを再生する。さらに、AV同期部17は、トランスポートストリームに含まれる番組提示時刻を示すPTS(Presentation Time Stamp)や復号開始時刻を示すDTS(Decoding Time Stamp)と、このSTCを参照して音声デコーダ15、映像デコーダ16、および展開画像デコーダ39を制御し、映像や音声復号の同期をとる。また、STCにおけるカウンタの出力値、すなわち、装置内部の時刻を示すSTC値は、後述する展開画像バッファ33に一時記憶され、さらに一時記憶したSTC値が展開画像PES化部35に供給される。
音声デコーダ15は、音声ストリームを構成する符号化音声データを復号し、音声データを復元する。復元された音声データは、映像音声出力部19により音声信号に変換され、スピーカ等によりこの音声信号に応じた音声が出力される。また、映像デコーダ16は、映像ストリームを構成する符号化映像データを復号し、映像データを復元する。
データ放送エンジン31は、データ放送により送出されたデータ放送用データの復元処理を行なう。すなわち、データ放送エンジン31は、データ放送におけるBMLで記述されたBMLコンテンツファイルを抽出し、そのファイルに記述された記述コードに従って、データ放送の画像データや操作用データ等を生成し、その画像データ等によるデータ放送画像の表示やその操作に関する処理を行なう。また、データ放送エンジン31は、記述コードの解析により、描画処理の実行を開始すると判断したとき、描画処理の実行開始を通知するための描画イベント信号を、後述する展開画像バッファ33に送り、展開画像バッファ33に描画処理の実行開始を通知する。なお、データ放送エンジン31は、データ放送エンジン部として機能する。
描画処理部32は、データ放送エンジン31が実行する記述コードに従った処理に応じて、データ放送用データに含まれるデータ放送の画像データであるデータ放送画像データを展開し、展開した画像データに対して描画処理を行なう。これにより、描画処理部32は、データ放送番組で利用する画像に対応した展開画像データを生成する。なお、以下、描画処理部32は、データ放送用データに含まれる画像データを展開するとして説明するが、データ放送用データ以外の画像データをも利用して展開画像データを生成するような形態であってもよい。すなわち、データ放送における連動型データ放送などでは、通常のテレビジョン番組の画像とデータ放送による画像とが合成され、この合成された画像がデータ放送番組として放送される場合もある。このような、データ放送形態にも対応させるため、例えば、描画処理部32が、テレビジョン番組の画像データも含めて展開画像データを生成するような構成であってもよい。
合成部18は、後述する制御部29の制御に従って、映像デコーダ16からの映像データ、描画処理部32からのデータ放送の画像データ、および図示しないOSD(On Screen Display)生成部からのOSD画像データなどを合成、あるいは選択する。制御部29から、これら映像データ、および画像データを合成するよう指示された場合には、合成部18は、これらデータを合成して合成映像データを生成し、出力する。また、制御部29から、これら映像データ、および画像データのいずれかを選択するよう指示された場合には、合成部18は、指示されたデータを選択し、選択した映像、あるいは画像データを出力する。合成部18からの選択あるいは合成された映像データは、映像音声出力部19により映像信号に変換され、この映像信号が映像出力として外部に出力される。さらに、この映像信号に応じた映像が、例えば、外部のディスプレイ等の画面に表示される。なお、本実施の形態では、ディスプレイやスピーカは外部接続されるようなストリーム録画再生装置を例に挙げて説明するが、例えば、ディスプレイやスピーカを内蔵したような装置形態であってもよい。
ユーザ操作部28は、ユーザのリモコン操作等によるユーザ指示信号を受け取り、その指示信号に対応したユーザ指示情報を制御部29に通知する。制御部29は、ユーザ操作部28からのユーザ指示情報に基づき、ユーザ指示情報に応じた各処理や各部の制御を行なう。
以上のような構成により、本ストリーム録画再生装置は、デジタル放送信号を受信し、デジタル放送による各番組の映像や音声信号、およびデータ放送による画像等を復元し、外部のディスプレイやスピーカから受信した番組の映像や音声を提供する。
また、本ストリーム録画再生装置は、受信したデジタル放送番組をデータ放送番組も含めて録画再生する機能を有している。すなわち、TSデコード部12から供給される録画用トランスポートストリームが、後述するストリーム多重化部36を介して、録画再生処理部21に送出される。このとき、録画用トランスポートストリームは、ストリーム多重化部36によりデータ放送録画に関する処理が施され、録画ストリームとして録画再生処理部21に供給される。録画再生処理部21は、制御部29からの録画指示を受け付けると、供給された録画ストリームを蓄積部22の蓄積媒体に記録する。これにより、デジタル放送により送出された番組の録画処理が実行される。なお、ストリーム多重化部36による処理の詳細については以下で説明する。また、録画再生処理部21は、制御部29からの再生指示を受け付けると、蓄積部22の蓄積媒体から、指示された番組の録画ストリームを読み出してTSデコード部12に供給する。さらに、読み出された録画ストリームは、受信の場合と同様に映像や音声データ等に復元され、その映像や音声が、外部のディスプレイやスピーカから出力される。このようにして、蓄積部22の蓄積媒体に記録した番組の再生処理が実行される。
さらに、本ストリーム録画再生装置は、受信したデジタル放送番組とともに、データ放送番組をも含めて録画再生するため、録画するテレビジョン番組の映像パケットや音声パケットなどに加えて、描画処理部32で復元したデータ放送画像データを利用して再構成した展開画像パケッタイズドエレメンタリストリームを含む録画ストリームを生成し、この録画ストリームを蓄積部22の蓄積媒体に記録し、また蓄積部22の蓄積媒体に記録された録画ストリームを読み出して再生することを特徴とする。すなわち、本ストリーム録画再生装置は、データ放送番組の録画に関しては、受信したデータ放送用データを直接記録するような構成ではなく、データ放送エンジン31の処理に従って描画処理部32が生成した展開画像データを、録画ストリームに含めて記録し、この録画ストリームを読み出して再生する構成である。このため、既にユーザがデータ放送表示のために操作した一連のデータ放送画像、あるいは操作結果であるデータ放送画像の録画再生を可能としている。
このような録画ストリームを蓄積部22の蓄積媒体に記録するため、まず、データを一時記憶するバッファである展開画像バッファ33が、データ放送エンジン31からの描画イベント信号に応答して、描画処理部32で生成された展開画像データを取り込む。すなわち、データ放送エンジン31は、記述コードの解析により描画処理の実行を開始すると判断したとき、描画イベント信号を展開画像バッファ33に通知するため、描画処理の実行開始とともに、描画処理部32で生成された展開画像データが、展開画像バッファ33に一時記憶される。
また、展開画像バッファ33には、AV同期部17から、システムタイムクロック情報としてのSTC値が通知される。展開画像バッファ33は、通知されたSTC値も一時記憶する。
なお、展開画像バッファ33の取り込む展開画像データは、静止画の静止画データとして取り込んでもよく、また動画の動画データとして取り込んでもよい。すなわち、静止画として取り込む場合、描画処理部32で生成される画像の、例えば、一つのフレームに相当する画像データを取り込む。また、動画として取り込む場合には、描画処理部32で生成される画像の、例えば、変化のあった何フレーム分かの画像を取り込む。また、このような画像の取り込みは、ユーザ操作部28からのユーザ指定を最初のトリガとし、次にデータ放送エンジン31からの描画イベント信号に応答して取り込むようにしてもよい。
展開画像エンコーダ34は、展開画像バッファ33に記憶した展開画像データを、所定の圧縮符号化方式に基づき圧縮符号化し、圧縮符号化された展開画像データである符号化展開画像データに変換する。
なお、以下、展開画像エンコーダ34により圧縮符号化された展開画像データを、次に説明する展開画像PES化部35に供給するとして説明するが、展開画像バッファ33に記憶した展開画像データを直接展開画像PES化部35に供給するような構成であってもよい。展開画像エンコーダ34により圧縮符号化する場合、展開画像データを直接記録する場合に比べて、記憶容量を節約することができる。また、展開画像エンコーダ34による圧縮符号化方式として、例えば、MPEG−1に準拠した方式が利用できる。また、展開画像データを、所定の符号化方式に基づき符号化するような形態であってもよい。
展開画像PES化部35は、展開画像エンコーダ34からの圧縮符号化された展開画像データを、蓄積部22の蓄積媒体に記録する録画ストリームに含めるためのパケッタイズドエレメンタリストリームにストリーム化し、展開画像パケッタイズドエレメンタリストリーム(以下、適宜、展開画像PESと呼ぶ)を生成する。また、展開画像PES化部35には、展開画像エンコーダ34からの符号化展開画像データとともに、展開画像バッファ33からSTC値が通知される。展開画像PES化部35は、STC値をタイムスタンプであるPTSとしてエレメンタリストリームのヘッダを生成する。さらに、展開画像PES化部35は、符号化展開画像データに、生成したヘッダを付加することで、符号化展開画像データをストリーム化する、このようにして、展開画像PES化部35は、展開画像データが格納されたPESである展開画像PESを生成する。
ストリーム多重化部36には、TSデコード部12から録画用トランスポートストリーム(以下、適宜、録画用TSと呼ぶ)が供給されるとともに、展開画像PES化部35から、展開画像PESが供給される。録画用TSは、トランスポートストリームから抽出した録画するための映像パケット、音声パケット、およびセクションデータやPCRを含むストリームである。ストリーム多重化部36は、これら所定の映像パケット、音声パケットを含む録画用TSに、展開画像PES化部35で生成した展開画像PESを多重化し、テレビジョン番組として録画するための映像パケット、音声パケットとともに、この展開画像PESを含めた録画ストリームを生成する。
ストリーム多重化部36により生成された録画ストリームは、録画再生処理部21に供給され、録画再生処理部21が制御部29からの録画指示を受け付けると、録画再生処理部21は、供給された録画ストリームを蓄積部22の蓄積媒体に記録する。これにより、デジタル放送により送出された番組の録画処理が実行される。
また、録画再生処理部21が制御部29からの再生指示を受け付けると、録画再生処理部21は、蓄積部22の蓄積媒体から、指示された番組の録画ストリームを読み出して、その録画ストリームをTSデコード部12に供給する。TSデコード部12は、供給された録画ストリームから、映像パケット、および音声パケットを含むPES、セクションデータ、および展開画像パケットを選択、抽出し、選択されたPESはPES処理部13に、セクションデータはセクション処理部14に、さらに、展開画像PESは、展開画像デコーダ39に供給される。
展開画像デコーダ39は、展開画像PESから、符号化展開画像データを復元する。さらに、展開画像デコーダ39は、符号化展開画像データに対して、展開画像エンコーダ34での圧縮符号化方式に対応した復号化を行ない、展開画像データを復元する。展開画像デコーダ39により復元された展開画像データは、描画処理部32に供給される。描画処理部32は、供給された展開画像データに対して描画処理を実行し、展開画像データによる画像信号が映像音声出力部19から出力され、外部のディスプレイ等に表示される。すなわち、このようにしてデータ放送番組の再生処理が実行されることで、ユーザの手間をかけることなく、録画時のデータ放送画像がディスプレイ等に表示される。
以下、このように構成された本実施の形態1のストリーム録画再生装置において、特に本発明の特徴とするデータ放送用データから画像展開したデータ放送画像の録画、および再生に関する動作を中心に、詳細について説明する。
図2は、データ放送用データから画像展開したデータ放送画像を録画するまでの手順を示したフローチャートである。本実施の形態1では、図2に示すフローチャートに従って、本発明のストリーム録画方法が実行される。また、図3は、データ放送画像を含む録画ストリームを生成するための各処理を示した図である。以下、図2、および図3を参照しながら、録画ストリームを生成し、生成した録画ストリームを蓄積部22に記録するための各処理について説明する。
本ストリーム録画再生装置は、例えば、ユーザのリモコン操作により、受信中のデジタル放送番組を録画するよう指示されると、ユーザ操作部28がその指示に対応したユーザ指示情報を制御部29に通知する。制御部29は、データ放送番組も含め、指示された番組の録画ストリームを蓄積部22に記録するため、このユーザ指示情報に基づき、図2に示した手順に従って各処理の実行を制御する。
まず、制御部29が番組録画のユーザ指示情報を受け付けると、制御部29は、TSデコード部12に対して、復元したトランスポートストリームからユーザ指示に対応した番組のストリームを抽出するよう指示する。通常、TSデコード部12で復元したトランスポートストリームには、複数の番組に対応したストリームが含まれている。このため、TSデコード部12は、この指示に応じて、復元したトランスポートストリーム中の複数番組からユーザ指示に対応した番組のストリーム、すなわち録画するための番組のストリームである録画用トランスポートストリームを抽出する(ステップS110)。さらに、TSデコード部12は、抽出した録画用TSをストリーム多重化部36に供給する。
次に、制御部29は、データ放送エンジン31が起動されているかどうか確認する。さらに、制御部29は、データ放送エンジン31が起動されている場合には、ステップS130の処理に進み、データ放送エンジン31が起動されていない場合には、ステップS142の処理に進む(ステップS120)。このステップS120では、制御部29が、次に説明するデータ放送画像を生成するための準備が完了済みかどうかを判断している。例えば、ユーザが録画の指示をする以前にデータ放送の表示を指示している場合では、既にデータ放送エンジン31が起動されているため、制御部29は、次に説明するデータ放送画像を生成するため各処理を実行するよう各部を制御する。
データ放送エンジン31が起動されていない場合、制御部29は、ステップS142の処理に進み、ストリーム多重化部36に対して、データ放送画像を含まずに録画するよう制御する。この場合、ストリーム多重化部36は、TSデコード部12から供給された録画用TSをそのまま録画ストリームとして録画再生処理部21に送出する(ステップS142)。さらに、制御部29は、録画再生処理部21に対して、供給された録画ストリームを蓄積部22に記録するよう制御する(S150)。そして、制御部29は、録画を終了するようユーザから指示されたかどうか判定し、録画を終了するよう指示されていない場合には、ステップS110に進み、録画を終了するよう指示された場合には録画の処理を終了する(ステップS152)。
以上のようにして、ユーザからデータ放送画像の表示や録画などの指示がない場合には、本ストリーム録画再生装置は、ユーザから指定された所定のデジタル放送番組に関連したデータを含むストリームを、蓄積部22に記録することでその番組を録画する。
一方、例えば、ユーザからデータ放送画像の表示や録画など指示されると、制御部29は、データ放送エンジン31を起動する。このため、制御部29は、図2に示したストリーム録画処理において、データ放送エンジン31が起動されているため、ステップS120からステップS130の処理に進む。
すなわち、図2に示すストリーム録画処理において、データ放送エンジン31が起動されている場合、制御部29は、データ放送エンジン31に対してデータ放送に関する処理の実行を制御するとともに、描画処理部32、展開画像バッファ33、展開画像エンコーダ34、展開画像PES化部35、およびストリーム多重化部36に対して、データ放送画像の録画に関する処理の実行をも制御する。
このようにデータ放送エンジン31が起動されると、まず、データ放送エンジン31は、セクション処理部14から供給されたセクションデータから、データ放送のBMLコンテンツファイルに記述された記述コードを抽出し、その記述コードに従って、データ放送の画像データや操作用データ等を生成する(ステップS130)。次に、描画処理部32が、データ放送エンジン31で生成されたデータ放送の画像データや操作用データに基づき、データ放送番組で利用する画像に対応した展開画像データを生成する(ステップS132)。次に、展開画像バッファ33が、データ放送エンジン31からの描画イベント信号に応答して、描画処理部32で生成された展開画像データを取り込み、その展開画像データを一時記憶する(ステップS134)。次に、展開画像エンコーダ34が、展開画像バッファ33に記憶された展開画像データを、所定の圧縮符号化方式に基づき圧縮符号化し、圧縮符号化された展開画像データである符号化展開画像データに変換する(ステップS136)。次に、展開画像PES化部35は、展開画像エンコーダ34からの符号化展開画像データを含むパケッタイズドエレメンタリストリームである展開画像PESを生成する(ステップS138)。以上のようにして、データ放送エンジン31において描画イベントが発生する毎に、ユーザがデータ放送番組において各種操作を行ない設定したデータ放送の画像が生成され、その画像に対応した符号化展開画像データを含むPESが生成される。
さらに、制御部29は、ユーザからデータ放送の録画が指示されたかどうか確認する。制御部29は、データ放送の録画が指示されている場合には、ステップS144の処理に進み、データ放送の録画が指示されていない場合には、ステップS142の処理に進む(ステップS140)。すなわち、データ放送の録画が指示されていない場合、制御部29は、ステップS142の処理に進み、ストリーム多重化部36に対して、データ放送画像を含まずに録画するよう制御する。また、データ放送の録画が指示されている場合、制御部29は、ステップS144の処理に進み、ストリーム多重化部36に対して、データ放送画像を含めて、番組を録画するよう制御する。これにより、ストリーム多重化部36は、TSデコード部12から供給された録画用TSに展開画像PES化部35から供給された展開画像PESを多重化することで録画ストリームを生成し、この録画ストリームを録画再生処理部21に供給する。
以上のように、本ストリーム録画再生装置は、ユーザから指定された所定のデジタル放送番組を録画するとき、データ放送に関する処理の実行が起動されていると、データ放送の表示などに対する描画イベントが発生する毎に、描画する画像に対応した符号化展開画像データを含む展開画像PESが生成される。さらに、ユーザからデータ放送番組の録画を指示された場合には、録画中である録画用TSに展開画像PESが多重化された録画ストリームを蓄積部22に記録する。このようにして、本ストリーム録画再生装置は、デジタル放送におけるデータ放送から復元したデータ放送番組画像に関するデータを含むストリームを蓄積媒体に記録し、これにより、データ放送番組の画像も含めて、所定の番組を録画する。
次に、図3を参照しながら、データ放送画像含む録画ストリームを生成するための各処理の詳細な動作について説明する。図3では、図2で示したステップS130からステップS144までの各処理、すなわち、データ放送画像含む録画ストリームを生成するための各処理を示している。また、図3では、各処理とともに、各処理で生成されたデータやストリームの構成を示している。
上述したように、データ放送エンジン31からの描画イベント信号に応答して、展開画像バッファ33には、図3に示すように、描画処理部32により生成された展開画像データが取り込まれる。また、展開画像バッファ33には、この描画イベント信号に応答して、AV同期部17から通知されるSTC値も取り込まれる。展開画像バッファ33は、取り込んだ展開画像データ、およびSTC値を一時記憶する。
次に、展開画像エンコーダ34は、展開画像バッファ33が一時記憶している展開画像データを取り込み、展開画像データに対して、順次、圧縮符号化処理を実行し、圧縮符号化した展開画像データである符号化展開画像データを出力する。符号化展開画像データは、展開画像データのエレメンタリストリーム(以下、適宜、ESと呼ぶ)である展開画像ESとして、展開画像PES化部35に供給される。
次に、展開画像PES化部35は、展開画像エンコーダ34からの展開画像ESにヘッダを付加することで、符号化展開画像データを含んだ展開画像ESのパケッタイズドエレメンタリストリーム化(以下、PES化と呼ぶ)を行なう。すなわち、この符号化展開画像データを格納したPESである展開画像PESを生成する。このような展開画像PESを生成するため、展開画像PES化部35は、まず、展開画像バッファ33に一時記憶されたSTC値を取り込み、このSTC値を利用して展開画像PESのヘッダを生成する。このようなヘッダを生成するため、展開画像PES化部35は、図3に示すように、PESのヘッダに設けられるPTS領域に、展開画像バッファ33から取り込んだSTC値を設定する。このように、生成するPESのPTS領域に展開画像データの取り込み時刻であるSTC値を設定することで、再生時には、録画したテレビジョン番組に同期させて、このPESに格納したデータ放送画像を表示させることが可能となる。展開画像PES化部35は、このようなヘッダとともに、符号化展開画像データを組み合わせて展開画像PESを生成する。生成された展開画像PESは、ストリーム多重化部36に供給される。
次に、ストリーム多重化部36が、TSデコード部12から供給された録画用TSと、展開画像PES化部35から供給された展開画像PESとから、録画ストリームを生成する。ストリーム多重化部36は、まず、録画用TSに含まれるデータ放送パケットを削除し、録画用TSの削除したパケットの箇所に空きパケット領域を設ける。すなわち、図3での録画用TSに示すように、「D」で示すデータ放送パケットのデータを削除する。ストリーム多重化部36は、次に、展開画像PESから順次、空きパケット領域に対応したデータ長の展開画像PESのデータを抽出し、録画用TSの空きパケット領域に、抽出した展開画像PESのデータを挿入する。すなわち、図3での録画ストリームに示すように、録画用TSの削除した「D」で示すパケット領域に、展開画像PESのデータを順次格納する。このようにして、ストリーム多重化部36は、トランスポートストリームから抽出した録画するための映像パケット、音声パケットを含む録画用TSに展開画像PESを多重化した録画ストリームを生成する。
図4は、録画用TSに展開画像PESを多重化し録画ストリームを生成する具体例を示した図である。
図4の(1)は、展開画像ESの一例を示している。図4の(1)では、データ放送の画像を録画するため、圧縮符号化の一方式であるMPEG−1規格に基づき展開画像データを圧縮符号化した一例を示している。特に、描画処理部32から取り込んだ展開画像データの画像は、通常、静止画であるため、MPEG−1規格に基づきIフレームのみを含んだ展開画像ESを生成した一例を示している。図4の(1)に示すように、展開画像エンコーダ34は、Iフレームのデータおよびそのピクチャヘッダに、エレメンタリストリームのヘッダであるシーケンスヘッダを付加した展開画像ESを生成する。
図4の(2)は、図4の(1)で示した展開画像ESに対して生成した展開画像PESの一例を示している。図4の(2)に示すように、展開画像ESにPESヘッダを付加することで展開画像PESが生成される。また、PESヘッダのPTS領域には、展開画像バッファ33から通知されたSTC値が設定される。
図4の(3)は、ストリーム多重化部36で生成した録画ストリームの詳細な構成を示している。TSデコード部12からの録画用TSは、図4の(3)で示すような連続したTSパケットで構成される。また、TSパケットは、そのヘッダであるTSヘッダ部、データを格納するためのペイロード部、およびペイロード部のサイズを調整するためのアダプテーションフィールド部により構成されている。また、上述したように、ストリーム多重化部36において、データ放送パケットのデータが削除され、展開画像PESのデータが、順次、その削除された領域に格納される。図4の(3)は、このデータ放送用データと展開画像PESのデータとを置き換えた一例を示している。すなわち、図4の(3)に示すように、ストリーム多重化部36は、データ放送の画像を含めて録画する場合、映像データや音声データを含むパケットはそのままにし、データ放送用データを含むパケットのペイロード部に展開画像PESのデータを順次格納する。
以上のようにして、ストリーム多重化部36により生成された録画ストリームは、録画再生処理部21に供給され、録画再生処理部21は、供給された録画ストリームを蓄積部22の蓄積媒体に記録する。これにより、デジタル放送により送出された番組の録画処理が実行される。特に、データ放送による画像を含めて録画するとき、録画ストリームには、上述したように、録画するための映像パケット、音声パケットとともに、録画時のデータ放送画像に対応した展開画像パケットも含まれるため、テレビジョン番組の録画とともに、録画時のデータ放送画像を有したデータ放送番組を録画することができる。
なお、以上の説明では、データ放送の画像を含めて録画する場合、データ放送用データを含むパケットのペイロード部に展開画像PESのデータを順次格納する一例を挙げて説明したが、展開画像PESのデータを他のパケットに格納することも可能である。
図5は、展開画像PESのデータを格納可能な例を示した図である。図5の(1)は、TSデコード部12から出力される録画用TSの構成例を示している。図5の(1)に示すように、録画用TSは、先頭部の録画用TSヘッダが設けられ、その後部に各種パケットが配置されている。図5の(1)では、各種パケットとして、「V」で示す映像パケット、「A」で示す音声パケット、「EP」で示す番組に関する情報を格納した番組情報用パケット、「N」で示す空パケットであるヌルパケット、および「D」で示すデータ放送用データを格納したデータ放送パケットを含んだ例を示している。
図5の(2)は、図3で説明したように、データ放送パケットのデータと展開画像PESのデータとを置き換えた場合を示している。すなわち、図5の(1)での「D」で示すデータ放送パケットに対して、「P」で示す展開画像PESのデータを格納している。また、ここでは、データ放送パケットに対して展開画像PESのデータを格納し、さらに、データ放送パケットが余る場合には、「N」で示すヌルパケットを挿入するような一例を挙げている。このように、展開画像PESのデータの格納において、格納するパケットが余るような場合には、ヌルパケットを格納するような処理を行なってもよい。
図5の(3)は、録画用TSに含まれるヌルパケットに対して、展開画像PESのデータを格納するような例を示している。また、図5の(4)は、録画用TSに含まれる番組情報パケットに対して、展開画像PESのデータを格納するような例を示している。
また、図5の(5)は、上述のようなパケットデータの置き換えではなく、ストリーム多重化部36において展開画像PESのデータを含むパケットを生成し、その生成したパケットをTSデコード部12からの録画用TSに対して付加することで、録画ストリームを生成するような一例を示している。このように、録画用TSに展開画像PESを多重化するとき、不要なパケットとの置き換えではなく、展開画像PESを含むパケットを追加するような処理を行なってもよい。
以上、本実施の形態1のストリーム録画再生装置において、本発明の特徴とするデータ放送用データから画像展開したデータ放送画像の録画に関する動作について説明した。
次に、本実施の形態1のストリーム録画再生装置において、録画したデータ放送画像の再生に関する動作について説明する。
図6は、録画したデータ放送画像、すなわち、録画ストリームに含めて録画した展開画像PESから、その展開画像データを復元するまでの再生に関する処理の手順を示したフローチャートである。以下、図6の各手順に従い、本ストリーム録画再生装置における再生処理について説明する。
まず、制御部29が、ユーザ操作部28を介して、番組再生のユーザ指示情報を受け付けると、制御部29は、録画再生処理部21に対して、ユーザが指定した所定の番組を再生するよう制御する。録画再生処理部21は、これに応答して制御部29から指定された番組の再生を行なうため、蓄積部22の蓄積媒体に記録した所定の録画ストリームの読み出しを開始する(ステップS210)。録画再生処理部21が順次読み出す録画ストリームのデータは、TSデコード部12に供給される。
次に、TSデコード部12は、制御部29の指示に応じて、読み出した録画ストリームを構成する各パケットのPIDを参照し、映像パケットや音声パケットを抽出するとともに、録画時において展開画像PESを多重化した録画ストリームである場合には、展開画像PESのデータを格納したパケットをPIDを参照して分離し、これにより、展開画像PESのデータを格納したパケットを抽出する(ステップS212)。さらに、TSデコード部12は、展開画像PESのデータを格納した各パケットから、展開画像PESを復元する。TSデコード部12で復元された展開画像PESは、展開画像デコーダ39に供給される。
次に、展開画像デコーダ39は、制御部29の指示に応じて、供給された展開画像PESに含まれる符号化展開画像データを抽出し、符号化展開画像データに対して、その符号化展開画像データの圧縮符号化方式に対応した復号化処理を施す(ステップS214)。すなわち、例えば、録画時において図4で示したようなMPEG−1規格に基づく圧縮符号化が行なわれた場合には、MPEG−1方式に対応した復号化処理が行なわれる。復号化処理により復元された展開画像データは、描画処理部32に供給される。
次に、描画処理部32は、制御部29の指示に応じて、展開画像デコーダ39から供給された展開画像データを、描画可能な画像データに変換する(ステップS216)。描画処理部32で復元された画像データ、すなわち、録画したデータ放送番組の画像データは、合成部18、および映像音声出力部19を介して映像信号として出力され、ディスプレイ等から録画したデータ放送番組の画像が再現される。
このように、録画再生処理部21は、録画するための映像パケット、音声パケットとともに、録画時のデータ放送画像に対応した展開画像パケットも含まれる録画ストリームを再生する。このため、テレビジョン番組の再生とともに、録画時のデータ放送画像を有したデータ放送番組を、即座に再生することができる。すなわち、ユーザは、録画時のデータ放送画像を再生する場合、録画時と同様な操作をする必要はなく、ユーザの手間をかけずに所望のデータ放送画像を再現可能とすることができる。
(実施の形態2)
図7は、本発明の実施の形態2におけるストリーム録画再生装置の構成を示すブロック図である。
本実施の形態2でも、実施の形態1と同様に、デジタル放送信号を受信し、デジタル放送による各番組の映像や音声信号、およびデータ放送による画像等を復元するとともに、デジタル放送により送出された各ストリームやセクションデータを蓄積媒体に記録することで番組の録画を行ない、蓄積媒体に記録した各ストリームやセクションデータを読み出すことで番組の再生を行なうストリーム録画再生装置の一例を挙げて説明する。また、図1と同一の構成要素については、同一の符号を付しており、これらの詳細な説明は省略する。また、図8は、本実施の形態2において特徴とする録画ストリームを生成するための各処理を示した図である。以下、図7、および図8を参照しながら、本実施の形態2の構成、およびその動作について説明する。
図7に示す本実施の形態2のストリーム録画再生装置は、データ放送におけるBMLで記述されたBMLコンテンツファイルに含まれるデータ放送の画像データや操作用データ等をPESのペイロード部に格納し、このPESを含む録画ストリームを録画再生することを特徴とする。すなわち、上述の実施の形態1では、BMLコンテンツファイルに含まれるデータ放送の画像データや操作用データ等を画像展開し、さらに圧縮符号化したデータである符号化展開画像データをPESのペイロードに格納した。これに対し、本実施の形態2では、BMLコンテンツファイルに含まれるデータ放送の画像データや操作用データ等を、例えば、座標情報などとともに、展開データとして直接PESのペイロードに格納し、そのPESを含む録画ストリームを録画再生する。
図7において、データ放送エンジン312は、データ放送により送出されたデータ放送用データの復元処理を行なう。データ放送エンジン312は、データ放送におけるBMLで記述されたBMLコンテンツファイルを抽出し、そのファイルに記述された記述コードに従って、データ放送の画像データや操作用データ等を生成し、その画像データ等によるデータ放送画像の表示やその操作に関する処理を行なう。また、データ放送エンジン312は、記述コードの解析により、描画処理の実行を開始すると判断したとき、描画処理の実行開始を通知するための描画イベント信号を、後述する展開データバッファ332に送り、展開データバッファ332に描画処理の実行開始を通知する。さらに、データ放送エンジン312は、記述コードに従って生成したデータ放送の画像データや操作用データ等を、展開データとして展開データバッファ332に供給する。
このような展開データを一時記憶するバッファである展開データバッファ332は、データ放送エンジン312からの描画イベント信号に応答して、データ放送エンジン312から順次供給される展開データを取り込む。すなわち、データ放送エンジン312は、記述コードの解析により描画処理の実行を開始すると判断したとき、描画イベント信号を展開データバッファ332に通知するため、描画処理の実行開始とともに、データ放送エンジン312で生成する展開データが、順次展開データバッファ332に一時記憶される。また、展開データバッファ332には、描画イベント信号に応答して、AV同期部17からのSTC値も記憶される。図8に示すように、展開データバッファ332には、データ放送エンジン312で生成される画像データである描画イメージデータや、画像上のスイッチボタンのような操作に関する部品画像である操作用データなどが、それぞれ描画される画像上の位置に対応した描画開始座標データとともに記憶される。部品画像は、データ放送の画像を構成する描画単位要素であり、例えば、上述のスイッチボタン画像や枠画像などがある。なお、描画イメージに対しては、描画される画像上の位置に対応した描画開始座標とともに、描画イメージとなる部品画像の縦横サイズのデータを含めてもよい。
展開データPES化部352は、展開データバッファ332からの展開データを、蓄積部22の蓄積媒体に記録する録画ストリームに多重化するための展開データパケッタイズドエレメンタリストリーム(以下、展開データPESと呼ぶ)を生成する。また、展開データPES化部352には、展開データバッファ332からの展開データとともに、システムタイムクロック情報としてのSTC値が通知される。展開データPES化部352は、STC値をタイムスタンプであるPTSとして、展開データをパケット化することで展開データパケットを生成する。このように、本実施の形態2では、データ放送エンジン312で生成したデータ放送用の画像を作成するための各種データをペイロード部に格納した、本ストリーム録画再生装置固有の形式、すなわち、独自フォーマットであるPESを生成する。
このようにして、ストリーム多重化部36には、TSデコード部12から録画用TSが供給されるとともに、展開データPES化部352から、展開データPESが供給される。ストリーム多重化部36は、録画するための映像パケット、音声パケットを含む録画用TSに、展開データPES化部352で生成した展開データPESのデータを多重化し、テレビジョン番組として録画するための映像パケット、音声パケットとともに、この展開データパケットを含めた録画ストリームを生成する。
すなわち、実施の形態1と同様に、ストリーム多重化部36は、まず、図8での録画用TSに示すように、「D」で示すデータ放送パケットのデータを削除し、順次、削除したパケットに、そのデータ長の展開データPESのデータを挿入する。すなわち、図8での録画ストリームに示すように、録画用TSの削除した「D」で示すパケット領域に、展開データPESのデータを順次格納する。このようにして、ストリーム多重化部36は、録画用TSに展開データPESを多重化した録画ストリームを生成し、録画再生処理部21により、この録画ストリームが蓄積媒体に書き込まれる。
また、ユーザ操作部28を介して、番組再生のユーザ指示情報が制御部29に通知されると、制御部29は、録画再生処理部21に対して、ユーザが指定した所定の番組を再生するよう制御する。録画再生処理部21は、これに応答して制御部29から指定された番組の再生を行なうため、蓄積部22の蓄積媒体に記録した所定の録画ストリームの読み出しを開始する。録画再生処理部21が順次読み出す録画ストリームのデータは、TSデコード部12に供給され、TSデコード部12は、録画時において展開データPESを多重化した録画ストリームである場合には、展開データPESのデータを格納したパケットを抽出し、さらに、展開データPESを復元する。
展開データ抽出部392は、展開データPESに格納されたデータ放送の画像データや操作用データを抽出する。このようにして抽出されたデータ放送の画像データや操作用データは、データ放送エンジン312に供給され、データ放送エンジン312は、供給されたデータ放送の画像データや操作用データにより描画するための画像データを生成する。すなわち、テレビジョン番組の録画とともに録画したデータ放送の画像が再現されることとなる。
以上説明したように、本実施の形態2においても、録画するための映像パケット、音声パケットとともに、録画時のデータ放送画像に対応した展開データを含む録画ストリームを記録、および再生する。このため、テレビジョン番組の再生とともに、録画時のデータ放送画像を有したデータ放送番組を、即座に再生することができる。すなわち、ユーザは、録画時のデータ放送画像を再生する場合、録画時と同様な操作をする必要はなく、ユーザの手間をかけずに所望のデータ放送画像を再現可能とすることができる。
なお、以上の説明では、データ放送エンジン31や312からの番組イベントをトリガとして、展開画像バッファ33に展開画像データや展開データバッファ332に展開データを取り込むとして説明したが、例えば、タイマなどのタイマ部を設け、一定時間毎、すなわち一定周期で、展開画像データや展開データを取り込むような展開画像取込信号をトリガとして、これらデータを取り込むような構成とすることも可能である。さらに、一定時間毎、すなわち一定周期で、展開画像データや展開データを取り込み、順次、取り込んだデータを展開画像バッファ33や展開データバッファ332に必ず記録するような構成も可能である。また、このような構成を組み合わせたような構成も可能である。例えば、描画ごとに画像データを記録するが、一定時間描画が発生しなかった場合には、前回と同様の画像データを記録するような構成も可能である。この場合、長時間描画更新がない場合でも途中からの再生で表示が可能となる。また、例えば、描画ごとに画像データを記録するが、一定時間内に複数回描画が発生した場合には、まとめて一つの画像データとして記録するような構成も可能である。この場合、描画更新が頻発する場合でも記録データのデータ量が少なくてすむ。
本発明は、例えば、デジタル放送における番組を録画する録画装置、デジタル放送を受信するとともに記録機能も備えた受信装置などに利用することが可能である。
本発明の実施の形態1におけるストリーム録画再生装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1におけるストリーム録画処理の手順を示したフローチャート データ放送画像含む録画ストリームを生成するための各処理を示した図 録画ストリームを生成する具体例を示した図 展開画像PESのデータを格納可能な例を示した図 本ストリーム録画再生装置における再生処理を示す図 本発明の実施の形態2におけるストリーム録画再生装置の構成を示すブロック図 データ放送の描画に関するデータ含む録画ストリームを生成するための各処理を示した図 従来の録画装置の一例を示すブロック図
符号の説明
11 受信部
12 TSデコード部
13 PES処理部
14 セクション処理部
15 音声デコーダ
16 映像デコーダ
17 AV同期部
18 合成部
19 映像音声出力部
21,923 録画再生処理部
22,924 蓄積部
28 ユーザ操作部
29 制御部
31,312 データ放送エンジン
32,322 描画処理部
33 展開画像バッファ
34 展開画像エンコーダ
35 展開画像PES化部
36 ストリーム多重化部
39 展開画像デコーダ
332 展開データバッファ
352 展開データPES化部
392 展開データ抽出部
910 デジタル放送STB
911 デジタルI/F
920 録画装置
921 I/F部
922 デマルチプレクサ

Claims (44)

  1. デジタル放送信号を受信し、受信したデジタル放送信号からトランスポートストリームを復元し、前記復元したトランスポートストリームから所定の映像パケット、音声パケットを含むストリームを生成し、前記生成したストリームを録画ストリームとして蓄積媒体に記録することで、デジタル放送番組を録画するとともに、前記蓄積媒体に記録した前記録画ストリームを読み出すことで録画した番組の再生を行なうストリーム録画再生装置であって、
    前記トランスポートストリームに多重化されたデータ放送用データからデータ放送の記述コードを抽出し、前記抽出した記述コードに従って、前記データ放送によるデータ放送番組に関した処理を実行するデータ放送エンジン部と、
    前記データ放送エンジン部の処理に従って、前記データ放送用データに含まれる画像データを展開し、前記展開した画像データに対して描画処理を行なうことで、データ放送番組で利用する画像に対応した展開画像データを生成する描画処理部と、
    前記描画処理部で生成した展開画像データを一時記憶する展開画像バッファと、
    前記展開画像バッファに記憶した展開画像データを、パケッタイズドエレメンタリストリームにストリーム化し、展開画像パケッタイズドエレメンタリストリームを生成する展開画像PES化部と、
    前記所定の映像パケット、音声パケットを含むストリームに、前記展開画像PES化部で生成した展開画像パケッタイズドエレメンタリストリームを多重化し、前記所定の映像パケット、音声パケットとともに、パケット化した前記展開画像パケッタイズドエレメンタリストリームを含めた前記録画ストリームを生成するストリーム多重化部と、
    前記ストリーム多重化部で生成した録画ストリームを、前記蓄積媒体に記録することで、番組の録画処理を実行するとともに、前記蓄積媒体に記録した前記録画ストリームを読み出すことで、録画した番組の再生処理を実行する録画再生処理部とを備えたことを特徴とするストリーム録画再生装置。
  2. 前記ストリーム多重化部には、前記所定の映像パケット、音声パケット、および前記データ放送用データを格納したデータ放送パケットを含むストリームが供給され、
    前記ストリーム多重化部は、前記データ放送パケットと、前記展開画像PES化部で生成した展開画像パケッタイズドエレメンタリストリームとを置き換えて多重化し、前記所定の映像パケット、音声パケットとともに、前記展開画像パケッタイズドエレメンタリストリームを含めた前記録画ストリームを生成することを特徴とする請求項1記載のストリーム録画再生装置。
  3. 前記データ放送エンジン部は、前記記述コードの解析により、描画処理の実行を開始すると判断したとき、描画イベント信号を前記展開画像バッファに通知し、
    前記展開画像バッファは、前記データ放送エンジン部から通知された描画イベント信号に応答して、前記描画処理部で生成した展開画像データを取り込み、前記取り込んだ展開画像データを一時記憶することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のストリーム録画再生装置。
  4. 前記ストリーム録画再生装置は、さらに、前記描画イベント信号の通知から所定の期間を計測するタイマ部を備え、
    前記タイマ部で計測される所定の期間内に前記描画イベント信号が通知されない場合、前記展開画像バッファは、前記描画処理部で生成した展開画像データを再度取り込み、前記取り込んだ展開画像データを一時記憶することを特徴とする請求項3記載のストリーム録画再生装置。
  5. 前記ストリーム録画再生装置は、さらに、前記描画イベント信号の通知から所定の期間を計測するタイマ部を備え、
    前記タイマ部で計測される所定の期間内に前記描画イベント信号が複数回通知された場合、前記展開画像バッファは、前記描画処理部で生成した展開画像データそれぞれを取り込み、前記取り込んだ展開画像データを一時記憶することを特徴とする請求項3記載のストリーム録画再生装置。
  6. 前記ストリーム録画再生装置は、さらに、一定周期で展開画像取込信号を発生するタイマ部を備え、
    前記タイマ部は、前記一定周期の展開画像取込信号を前記展開画像バッファに通知し、
    前記展開画像バッファは、前記タイマ部から通知された展開画像取込信号に応答して、前記描画処理部で生成した展開画像データを取り込み、前記取り込んだ展開画像データを一時記憶することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のストリーム録画再生装置。
  7. 前記展開画像バッファは、前記描画処理部で生成した展開画像データを、静止した画像を表示するための静止画データとして一時記憶し、
    前記展開画像PES化部は、前記展開画像バッファに記憶した静止画データである展開画像データを、前記展開画像パケッタイズドエレメンタリストリームにストリーム化することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のストリーム録画再生装置。
  8. 前記ストリーム録画再生装置は、さらに、前記展開画像バッファに記憶した展開画像データを、所定の符号化方式に基づき符号化し、符号化された展開画像データに変換する展開画像エンコーダを備え、
    前記展開画像PES化部は、前記展開画像エンコーダで符号化された展開画像データを、前記展開画像パケッタイズドエレメンタリストリームにストリーム化することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のストリーム録画再生装置。
  9. 前記展開画像バッファは、前記描画処理部で生成した展開画像データを、静止した画像を表示するための静止画データとして一時記憶し、
    前記展開画像エンコーダは、前記展開画像バッファに記憶した静止画データである展開画像データを、所定の符号化方式に基づき符号化し、符号化された展開画像データに変換して、前記展開画像PES化部に供給することを特徴とする請求項8記載のストリーム録画再生装置。
  10. 前記所定の符号化方式は、MPEG−1方式に準拠した符号化方式であることを特徴とする請求項8または請求項9に記載のストリーム録画再生装置。
  11. 前記展開画像PES化部には、前記展開画像エンコーダからの符号化された展開画像データとともに、受信したデジタル放送信号から同期再生した時刻情報を示すシステムタイムクロック情報が供給され、
    前記展開画像PES化部は、前記システムタイムクロック情報をタイムスタンプとして、前記符号化された展開画像データをパケッタイズドエレメンタリストリーム化することで展開画像パケッタイズドエレメンタリストリームを生成し、
    前記ストリーム多重化部は、前記所定の映像パケット、音声パケットを含むストリームに、前記展開画像PES化部で生成した展開画像パケッタイズドエレメンタリストリームを多重化し、前記所定の映像パケット、音声パケットとともに、前記展開画像パケッタイズドエレメンタリストリームを含めた前記録画ストリームを生成することを特徴とする請求項8から請求項10のいずれか一項に記載のストリーム録画再生装置。
  12. 前記ストリーム録画再生装置は、さらに、
    前記録画再生処理部で再生された前記録画ストリームに含まれる前記展開画像パケッタイズドエレメンタリストリームが供給され、供給された前記展開画像パケッタイズドエレメンタリストリームから、前記符号化された展開画像データを抽出し、前記符号化された展開画像データに対して、前記符号化に対応した復号化を行ない、前記展開画像データを復元する展開画像デコーダを備えたことを特徴とする請求項11記載のストリーム録画再生装置。
  13. 前記展開画像デコーダは、前記展開画像パケッタイズドエレメンタリストリームに含まれるタイムスタンプに応じたタイミングで、前記展開画像データを復元し、復元した前記展開画像データを出力することを特徴とする請求項12記載のストリーム録画再生装置。
  14. デジタル放送信号を受信し、受信したデジタル放送信号からトランスポートストリームを復元し、前記復元したトランスポートストリームから所定の映像パケット、音声パケットを含むストリームを生成し、前記生成したストリームを録画ストリームとして蓄積媒体に記録することで、デジタル放送番組を録画するとともに、前記蓄積媒体に記録した前記録画ストリームを読み出すことで録画した番組の再生を行なうストリーム録画再生装置であって、
    前記トランスポートストリームに多重化されたデータ放送用データからデータ放送の記述コードを抽出し、前記抽出した記述コードに従って、前記データ放送によるデータ放送番組に関した処理を実行するデータ放送エンジン部と、
    前記データ放送エンジン部で抽出された前記データ放送用データに含まれる、画像データ、および操作用データを含めたデータを、展開データとして一時記憶する展開データバッファと、
    前記展開データバッファに記憶した展開データを、パケッタイズドエレメンタリストリームにストリーム化し、展開データパケッタイズドエレメンタリストリームを生成する展開データPES化部と、
    前記所定の映像パケット、音声パケットを含むストリームに、前記展開データPES化部で生成した展開データパケッタイズドエレメンタリストリームを多重化し、前記所定の映像パケット、音声パケットとともに、パケット化した前記展開データパケッタイズドエレメンタリストリームを含めた前記録画ストリームを生成するストリーム多重化部と、
    前記ストリーム多重化部で生成した録画ストリームを、前記蓄積媒体に記録することで、番組の録画処理を実行するとともに、前記蓄積媒体に記録した前記録画ストリームを読み出すことで、録画した番組の再生処理を実行する録画再生処理部とを備えたことを特徴とするストリーム録画再生装置。
  15. 前記ストリーム多重化部には、前記所定の映像パケット、音声パケット、および前記データ放送用データを格納したデータ放送パケットを含むストリームが供給され、
    前記ストリーム多重化部は、前記データ放送パケットと、前記展開データPES化部で生成した展開データパケッタイズドエレメンタリストリームとを置き換えて多重化し、前記所定の映像パケット、音声パケットとともに、前記展開データパケッタイズドエレメンタリストリームを含めた前記録画ストリームを生成することを特徴とする請求項14記載のストリーム録画再生装置。
  16. 前記データ放送エンジン部は、前記記述コードの解析により、描画処理の実行を開始すると判断したとき、描画イベント信号を前記展開データバッファに通知し、
    前記展開データバッファは、前記データ放送エンジン部から通知された描画イベント信号に応答して、前記データ放送エンジン部で抽出された前記データ放送用データに含まれる前記展開データを取り込み、前記取り込んだ展開データを一時記憶することを特徴とする請求項14または請求項15に記載のストリーム録画再生装置。
  17. 前記ストリーム録画再生装置は、さらに、前記描画イベント信号の通知から所定の期間を計測するタイマ部を備え、
    前記タイマ部で計測される所定の期間内に前記描画イベント信号が通知されない場合、前記展開データバッファは、前記データ放送エンジン部からの展開データを再度取り込み、前記取り込んだ展開データを一時記憶することを特徴とする請求項16記載のストリーム録画再生装置。
  18. 前記ストリーム録画再生装置は、さらに、前記描画イベント信号の通知から所定の期間を計測するタイマ部を備え、
    前記タイマ部で計測される所定の期間内に前記描画イベント信号が複数回通知された場合、前記展開データバッファは、前記データ放送エンジン部からの展開データそれぞれを取り込み、前記取り込んだ展開データを一時記憶することを特徴とする請求項16記載のストリーム録画再生装置。
  19. 前記ストリーム録画再生装置は、さらに、一定周期で展開データ取替信号を発生するタイマ部を備え、
    前記タイマ部は、前記一定周期の展開データ取替信号を前記展開データバッファに通知し、
    前記展開データバッファは、前記タイマ部から通知された展開データ取替信号に応答して、前記データ放送エンジン部からの展開データを取り込み、前記取り込んだ展開データを一時記憶することを特徴とする請求項14または請求項15に記載のストリーム録画再生装置。
  20. 前記展開データPES化部には、前記展開データバッファからの展開データとともに、受信したデジタル放送信号から同期再生した時刻情報を示すシステムタイムクロック情報が供給され、
    前記展開データPES化部は、前記システムタイムクロック情報をタイムスタンプとして、前記展開データをパケッタイズドエレメンタリストリーム化することで展開データパケッタイズドエレメンタリストリームを生成し、
    前記ストリーム多重化部は、前記所定の映像パケット、音声パケットを含むストリームに、前記展開データPES化部で生成した展開データパケッタイズドエレメンタリストリームを多重化し、前記所定の映像パケット、音声パケットとともに、前記展開データパケッタイズドエレメンタリストリームを含めた前記録画ストリームを生成することを特徴とする請求項14から請求項19のいずれか一項に記載のストリーム録画再生装置。
  21. 前記ストリーム録画再生装置は、さらに、
    前記録画再生処理部で再生された前記録画ストリームに含まれる前記展開データパケッタイズドエレメンタリストリームが供給され、供給された前記展開データパケッタイズドエレメンタリストリームから、前記展開データを抽出する展開データ抽出部を備えたことを特徴とする請求項20記載のストリーム録画再生装置。
  22. 前記展開データ抽出部は、前記展開データパケッタイズドエレメンタリストリームに含まれるタイムスタンプに応じたタイミングで、前記展開データを抽出し、抽出した前記展開データを出力することを特徴とする請求項21記載のストリーム録画再生装置。
  23. デジタル放送信号を受信し、受信したデジタル放送信号からトランスポートストリームを復元し、前記復元したトランスポートストリームから所定の映像パケット、音声パケットを含むストリームを生成し、前記生成したストリームを録画ストリームとして蓄積媒体に記録することで、デジタル放送番組を録画するとともに、前記蓄積媒体に記録した前記録画ストリームを読み出すことで録画した番組の再生を行なうストリーム録画再生装置のストリーム録画再生方法であって、
    前記トランスポートストリームに多重化されたデータ放送用データからデータ放送の記述コードを抽出し、前記抽出した記述コードに従って、前記データ放送によるデータ放送番組に関した処理を実行するステップと、
    前記データ放送用データに含まれる画像データを展開し、前記展開した画像データに対して描画処理を行なうことで、データ放送番組で利用する画像に対応した展開画像データを生成するステップと、
    前記生成した展開画像データを展開画像バッファに一時記憶するステップと、
    前記展開画像バッファに記憶した展開画像データを、パケッタイズドエレメンタリストリームにストリーム化し、展開画像パケッタイズドエレメンタリストリームを生成するステップと、
    前記所定の映像パケット、音声パケットを含むストリームに、前記生成した展開画像パケッタイズドエレメンタリストリームを多重化し、前記所定の映像パケット、音声パケットとともに、前記展開画像パケッタイズドエレメンタリストリームを含めた前記録画ストリームを生成するステップと、
    前記生成した録画ストリームを、前記蓄積媒体に記録することで、番組の録画処理を実行ステップと、
    前記蓄積媒体に記録した前記録画ストリームを読み出すことで、録画した番組の再生処理を実行するステップとを備えたことを特徴とするストリーム録画再生方法。
  24. 前記展開画像パケッタイズドエレメンタリストリームを含めた前記録画ストリームを生成するステップにおいて、前記録画ストリームを生成するとき、前記所定の映像パケット、音声パケット、および前記データ放送用データを格納したデータ放送パケットを含むストリームに対して、前記データ放送パケットと、前記展開画像パケッタイズドエレメンタリストリームとを置き換えて多重化し、前記所定の映像パケット、音声パケットとともに、前記展開画像パケッタイズドエレメンタリストリームを含めた前記録画ストリームを生成することを特徴とする請求項23記載のストリーム録画再生方法。
  25. 前記データ放送によるデータ放送番組に関した処理を実行するステップにおいて、前記記述コードの解析により、描画処理の実行を開始すると判断したとき、前記展開画像バッファに描画処理の実行の開始を通知し、
    前記展開画像バッファは、前記描画処理の実行の開始の通知に応答して、前記描画処理部で生成した展開画像データを取り込み、前記取り込んだ展開画像データを一時記憶することを特徴とする請求項23または請求項24に記載のストリーム録画再生方法。
  26. 前記展開画像バッファは、前記描画処理の実行の開始の通知から所定の期間内に、次の描画処理の実行の開始が通知されない場合、前記展開画像データを再度取り込み、前記取り込んだ展開画像データを一時記憶することを特徴とする請求項25記載のストリーム録画再生方法。
  27. 前記展開画像バッファは、前記描画処理の実行の開始の通知から所定の期間内に、次に続く描画処理の実行の開始の通知が複数回通知された場合、前記展開画像データそれぞれを取り込み、前記取り込んだ展開画像データを一時記憶することを特徴とする請求項25記載のストリーム録画再生方法。
  28. 前記展開画像バッファは、一定周期で、前記展開画像データを取り込み、前記取り込んだ展開画像データを一時記憶することを特徴とする請求項23または請求項24に記載のストリーム録画再生方法。
  29. 前記展開画像バッファは、前記展開画像データを、静止した画像を表示するための静止画データとして一時記憶し、
    前記展開画像パケッタイズドエレメンタリストリームを生成するステップにおいて、前記展開画像バッファに記憶した静止画データである展開画像データを、前記展開画像パケッタイズドエレメンタリストリームにストリーム化することを特徴とする請求項23から請求項28のいずれか一項に記載のストリーム録画再生方法。
  30. 前記ストリーム録画再生方法は、さらに、前記展開画像バッファに記憶した展開画像データを、所定の符号化方式に基づき符号化し、符号化された展開画像データに変換するステップを備え、
    前記展開画像パケッタイズドエレメンタリストリームを生成するステップにおいて、前記符号化された展開画像データを、前記展開画像パケッタイズドエレメンタリストリームにストリーム化することを特徴とする請求項23から請求項28のいずれか一項に記載のストリーム録画再生方法。
  31. 前記展開画像バッファは、前記展開画像データを、静止した画像を表示するための静止画データとして一時記憶し、
    前記符号化された展開画像データに変換するステップにおいて、
    前記展開画像バッファに記憶した静止画データである展開画像データを、所定の符号化方式に基づき符号化し、符号化された展開画像データに変換し、
    前記展開画像パケッタイズドエレメンタリストリームを生成するステップにおいて、前記符号化された展開画像データを、前記展開画像パケッタイズドエレメンタリストリームにストリーム化することを特徴とする請求項30記載のストリーム録画再生方法。
  32. 前記所定の符号化方式は、MPEG−1方式に準拠した符号化方式であることを特徴とする請求項30または請求項31に記載のストリーム録画再生方法。
  33. 前記展開画像パケッタイズドエレメンタリストリームを生成するステップにおいて、
    受信したデジタル放送信号から同期再生した時刻情報を示すシステムタイムクロック情報をタイムスタンプとして、前記符号化された展開画像データをパケッタイズドエレメンタリストリーム化することで展開画像パケッタイズドエレメンタリストリームを生成し、
    前記録画ストリームを生成するステップにおいて、
    前記所定の映像パケット、音声パケットを含むストリームに、前記システムタイムクロック情報をタイムスタンプとした前記展開画像パケッタイズドエレメンタリストリームを多重化し、前記所定の映像パケット、音声パケットとともに、前記システムタイムクロック情報をタイムスタンプとした展開画像パケッタイズドエレメンタリストリームを含めた前記録画ストリームを生成することを特徴とする請求項30から請求項32までのいずれか一項に記載のストリーム録画再生方法。
  34. 前記ストリーム録画再生方法は、さらに、
    再生された前記録画ストリームに含まれる前記展開画像パケッタイズドエレメンタリストリームから、前記符号化された展開画像データを抽出し、前記符号化された展開画像データに対して、前記符号化に対応した復号化を行ない、前記展開画像データを復元するステップを備えたことを特徴とする請求項33記載のストリーム録画再生方法。
  35. 前記展開画像データを復元するステップにおいて、
    前記展開画像パケッタイズドエレメンタリストリームに含まれるタイムスタンプに応じたタイミングで、前記展開画像データを復元することを特徴とする請求項34記載のストリーム録画再生方法。
  36. デジタル放送信号を受信し、受信したデジタル放送信号からトランスポートストリームを復元し、前記復元したトランスポートストリームから所定の映像パケット、音声パケットを含むストリームを生成し、前記生成したストリームを録画ストリームとして蓄積媒体に記録することで、デジタル放送番組を録画するとともに、前記蓄積媒体に記録した前記録画ストリームを読み出すことで録画した番組の再生を行なうストリーム録画再生装置のストリーム録画再生方法であって、
    前記トランスポートストリームに多重化されたデータ放送用データからデータ放送の記述コードを抽出し、前記抽出した記述コードに従って、前記データ放送によるデータ放送番組に関した処理を実行するステップと、
    前記抽出されたデータ放送用データに含まれる、画像データ、および操作用データを含めたデータを、展開データとして展開データバッファに一時記憶するステップと、
    前記展開データバッファに記憶した展開データを、パケッタイズドエレメンタリストリームにストリーム化し、展開データパケッタイズドエレメンタリストリームを生成するステップと、
    前記所定の映像パケット、音声パケットを含むストリームに、前記展開データパケッタイズドエレメンタリストリームを多重化し、前記所定の映像パケット、音声パケットとともに、パケット化した前記展開データパケッタイズドエレメンタリストリームを含めた前記録画ストリームを生成するステップと、
    前記生成した録画ストリームを、前記蓄積媒体に記録することで、番組の録画処理を実行するステップと、
    前記蓄積媒体に記録した前記録画ストリームを読み出すことで、録画した番組の再生処理を実行するステップとを備えたことを特徴とするストリーム録画再生方法。
  37. 前記録画ストリームを生成するステップにおいて、前記録画ストリームを生成するとき、前記所定の映像パケット、音声パケット、および前記データ放送用データを格納したデータ放送パケットを含むストリームに対して、前記データ放送パケットと、前記展開データパケッタイズドエレメンタリストリームとを置き換えて多重化し、前記所定の映像パケット、音声パケットとともに、前記展開データパケッタイズドエレメンタリストリームを含めた前記録画ストリームを生成することを特徴とする請求項36記載のストリーム録画再生方法。
  38. 前記データ放送によるデータ放送番組に関した処理を実行するステップにおいて、前記記述コードの解析により、描画処理の実行を開始すると判断したとき、前記展開画像バッファに描画処理の実行の開始を通知し、
    前記展開データバッファは、前記描画処理の実行の開始の通知に応答して、前記展開データを取り込み、前記取り込んだ展開データを一時記憶することを特徴とする請求項36または請求項37に記載のストリーム録画再生方法。
  39. 前記展開データバッファは、前記描画処理の実行の開始の通知から所定の期間内に、次の描画処理の実行の開始が通知されない場合、前記展開データを再度取り込み、前記取り込んだ展開画像データを一時記憶することを特徴とする請求項38記載のストリーム録画再生方法。
  40. 前記展開データバッファは、前記描画処理の実行の開始の通知から所定の期間内に、次に続く描画処理の実行の開始の通知が複数回通知された場合、前記展開データそれぞれを取り込み、前記取り込んだ展開データを一時記憶することを特徴とする請求項38記載のストリーム録画再生方法。
  41. 前記展開データバッファは、一定周期で、前記展開データを取り込み、前記取り込んだ展開データを一時記憶することを特徴とする請求項36または請求項37に記載のストリーム録画再生方法。
  42. 前記展開データパケッタイズドエレメンタリストリームを生成するステップにおいて、
    受信したデジタル放送信号から同期再生した時刻情報を示すシステムタイムクロック情報をタイムスタンプとして、前記展開データをパケッタイズドエレメンタリストリーム化することで展開データパケッタイズドエレメンタリストリームを生成し、
    前記録画ストリームを生成するステップにおいて、
    前記所定の映像パケット、音声パケットを含むストリームに、前記システムタイムクロック情報をタイムスタンプとした前記展開データパケッタイズドエレメンタリストリームを多重化し、前記所定の映像パケット、音声パケットとともに、前記システムタイムクロック情報をタイムスタンプとした展開データパケッタイズドエレメンタリストリームを含めた前記録画ストリームを生成することを特徴とする請求項36から請求項41のいずれか一項に記載のストリーム録画再生方法。
  43. 前記ストリーム録画再生方法は、さらに、
    再生された前記録画ストリームに含まれる前記展開データパケッタイズドエレメンタリストリームから、前記符号化された展開画像データを抽出するステップを備えたことを特徴とする請求項42記載のストリーム録画再生方法。
  44. 前記展開データを抽出するステップにおいて、
    前記展開データパケッタイズドエレメンタリストリームに含まれるタイムスタンプに応じたタイミングで、前記展開データを抽出することを特徴とする請求項43記載のストリーム録画再生方法。
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